JP2897835B2 - リフト装置付水平循環駐車装置及び搬器 - Google Patents

リフト装置付水平循環駐車装置及び搬器

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JP2897835B2
JP2897835B2 JP2639090A JP2639090A JP2897835B2 JP 2897835 B2 JP2897835 B2 JP 2897835B2 JP 2639090 A JP2639090 A JP 2639090A JP 2639090 A JP2639090 A JP 2639090A JP 2897835 B2 JP2897835 B2 JP 2897835B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水平循環駐車装置において自動車を搭載して
循環させるための搬器をトレイと循環台車とに分離した
構成とすると共にこれにより連続入出庫要請に対応でき
るようにした装置に関するものである。
〔従来の技術〕
水平循環駐車装置は、駐車室の平面上に横送り経路と
縦送り経路とよりなる循環回路を形設して、連結及び解
除可能の複数の搬器を用いて、横送り及び縦送りを一動
作づつ交互に繰返して循環移動させ、かつ、これらの搬
器には自動車を搭載して収納し、または所望の自動車を
とりだすようにした装置で、既に多数基が実用に供され
ている。
この装置には地上の入出庫と同一階層に駐車室を設け
て直接に入出庫を行なうものもあるが、むしろ地下の有
効利用をはかって駐車室を地下に単層または重層に配設
し、これらに共用のリフト装置を用いて地上の入出庫口
から入出庫させるものがしばしば用いられている。
このような水平循環駐車装置はよく知られているよう
に、第8図(ア)〜(エ)のような構成をなしている。
第8図(ア)において駐車室120の平面上には横送り
経路122,122と、縦送り経路124,124とよりなるR1,R2,
R3,R4点を経てR1点に到る循環回路が形成されており、R
3〜R4点間の横送り経路122は更にR5点まで延長されてい
る。また入出庫室103のR6点と前記R5点との間はリフト
装置130による昇降経路である。R1点〜R2点間の横送り
経路122には搬器110a,110b…110dがあって隣り合う搬器
毎にそれぞれ連結器113,113で連結されている。また、R
3点〜R4点間の横送り経路122にも搬器110e,110f…110h
があって同様にそれぞれ連結器113,113で連結されてい
る。R2点とR4点との計2ヶ所には搬器のない空白部119,
119がある。
このような装置の動作は、よく知られているように、
次のように行なわれている。即ち、第8図(ア)の状態
から第8図(イ)の状態に移行させるため空白部119,11
9を利用して搬器110aをR1点からR4点に移動し、搬器110
eをR3点からR2点に移動する。次に図示はされていない
が搬器110f,110g,110h,110aの搬器列を連結のままR3
方向にシフトし、搬器110b,110c,110d,110eの搬器列を
連結のままR1点寄りにシフトする。このような動作はを
次々に繰返して搬器を循環させ所要の搬器をR5点に呼び
出すようになされている。
ここで、例えば第8図(イ)のように搬器110aが所望
の搬器であったとすれば、これを入出庫室103にとり出
すためには、第8図(ウ)のように操作する。R3,R4,R5
点間の横送り経路122にある搬器110f,110g,110h,110aを
連結のままR5点方向にシフトして、搬器110aをR5点上に
位置させる。次に第8図(エ)の如くリフト装置130に
よって昇降経路に沿って上昇させ入出庫室103の開口部1
34に着床させる。こうして搬器110aへの自動車の出庫、
または入庫が入出庫口104を経て行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] このような装置においては、第8図(エ)のように例
えば搬器110aが上昇している間はR1点、R3点の空隙部11
9,119と共にもう一つの空隙部119aができてしまうので
循環運転ができなくなり、結局、搬器110aが循環回路内
に返却されるまで第8図(エ)の状態で待機しなければ
ならなかった。よって、一の入出庫作業が行なわれてい
るとき、次に予約されている入出庫要請に対応するため
に、循環運転を行なって、例えば、遠い位置にある搬器
110eをR4点近傍まで繰り出して待機させ入出庫時間の短
縮をはかることは出来なかった。
また、一の出庫要請があって、その次には入庫要請が
あるような場合には、出庫した空車トレイに次の入庫自
動車を収容して入庫すればよいが、出庫要請が連続する
場合には先の空車のトレイをリフトで降ろし循環装置の
元の場所に返納してから循環装置を循環運転して次の所
要の自動車が搭載された搬器をとり出し、リフトで上昇
させ、入出庫室に着床させるようにしなければならなか
った。入庫要請が連続する場合には同様な手順を要す
る。また駐車室が複数階層に重層されている場合にも同
様である。
このように搬器の返却やとり出しのために時間を要す
るので、利用者にとっては待ち時間が長く、また駐車装
置の運用効率は低下せざるを得なかった。
本発明は、このような問題点を解消するためになされ
たもので、即ち、搬器が駐車室の循環回路の中からとり
出されているときも該循環回路中で準備運転を行うこと
ができて、かつ入庫または出庫要請の何れかが連続して
発生した場合にも待ち時間が少く対応することが出来る
リフト装置付水平循環駐車装置の提供を目的としてなさ
れたものである。
[課題を解決するための手段] 前記目的に対応して本発明は、第1発明に係る第1請
求項と、第2発明に係る第2請求項とよりなっている。
その第1発明は、駐車室内の平面上に横送り経路と縦
送り経路とよりなる循環回路を形設し、相互に連結及び
連結解除可能な複数台の搬器を前記循環回路に沿って該
搬器の1ピッチ毎に横送りと縦送りとを交互に繰返して
間欠移動させるようにした循環装置と、自動車の入出庫
階層と前記駐車室との間を昇降移動するリフト装置とを
具えてなるリフト装置付水平循環駐車装置において、前
記搬器は前記循環回路に沿って循環移動する循環台車
と、自動車を搭載するものであって前記循環台車と結
合、分離可能に積載されるトレイとよりなり、前記トレ
イが前記循環台車から分離されて前記循環回路外に転出
しても、前記循環台車は前記循環回路内に残留して前記
循環移動を行うことができるようになした前記リフト装
置付水平循環駐車装置の搬器、として構成したものであ
る。
また第2の発明は、前記リフト装置付水平循環駐車装
置において、前記搬器は前記循環回路に沿って循環移動
する循環台車と、自動車を搭載するものであって前記循
環台車に結合分離可能に積載されるトレイとよりなるも
のを用いると共に、かつ、前記リフト装置付水平循環駐
車装置には、前記トレイのための貯留装置と、前記リフ
ト装置と前記貯留装置との相互間に前記トレイを移送す
る移送装置を具えてなり、前記貯留装置は前記入出庫階
層において前記リフト装置から移送された前記トレイを
貯留し、または貯留された前記トレイを繰り出して前記
リフト装置に供給するようにした、リフト装置付水平循
環駐車装置、として構成したものである。
〔作用〕
本装置及び搬器の作用動作を、第1図により説明す
る。
駐車室20AにはP1,P2,P3,P4点を結んで横送り経路と縦
送り経路とよりなる循環回路が形設されている。このう
ち一方の横送り経路のP4点から外延されてP5点間には搬
器からリフト装置へのトレイ受渡しの経路がある。P5
とP6点間はリフト装置30Aによるトレイ11Aの昇降経路で
あり、P6点において入出庫口4Aから自動車を乗り入れ、
または退出させる。P6点とP7点間の水平経路は移送装置
35Aによる移送経路であり、かつP7点には貯留装置40Aが
設けられている。
搬器10Aはトレイ11A(TR)と循環台車12Aとからなっ
ている。循環台車12Aは横送り経路において隣り合う他
の循環台車と相互に連結可能であり、また縦送り経路に
おいては連結解除可能に構成され、前記循環回路を循環
移動する。また自動車を搭載するためのトレイ11A(T
R)は循環台車12Aと結合、分離可能に積載される構成と
なっている。
このような全体構成において本願第1発明の搬器の作
用、動作は次の如くである。複数台の搬器10A,10A…は
横送り経路においては相互に連結され、縦送り経路にお
いては連結解除されながらP1,P2,P3,P4点間の循環回路
を、該搬器10Aの1ピッチ分毎に横送りと縦送り動作を
交互に繰返しながら循環移動し、所要の特定の搬器10A
をP4点に繰り出すようにする。搬器10Aはトレイ11A(T
R)と循環台車12Aとに分離可能であるから、ここで入出
庫のためにトレイ11A(TR)を例えばリフト装置30Aに引
き渡して、分離、持ち出ししても循環台車は循環回路中
に残留する。該循環台車は他のトレイを載せた循環台車
と組合せて循環運動可能であり、循環回路中の循環運動
に必要な循環台車の総数は不変である。従って、取り出
されたトレイ11A(TR)が返却されなくても、予約され
た次の入出庫要請のための搬器10A,10A…乃至トレイ11A
(TR),11A(TR)のための準備運転を行うことができ
る。また、分離して持ち出すトレイは1台のみに限らず
複数台であっても、同様に機能する。
次に本願の第2発明の装置の作用、動作を記す。
循環回路における循環動作は前記と同様であり、搬器
10A,10A…も均等に構成され、かつ動作する。
出庫の場合は前記の如く搬器10A,10A…を循環移動す
ることによって所要の特定の搬器10AをP4点に繰り出
し、次にP5点に待機するリフト装置上に該搬器10Aのト
レイ11A(TR)を送り出し引き渡すようにする。この引
渡し動作のためには移送のための装置を用いてトレイ11
A(TR)を循環台車12Aから分離させて引き渡すようにす
ることができる。または一方の横送り経路P3,P4間を更
にP5点まで外延し、これに所要の搬器10Aを乗入れさせ
トレイ11Aを引き渡しを行うことも可能である。
ここでトレイ11A(TR)の引渡しを受けたリフト装置3
0Aは昇降経路を上昇する。第1図のP6点にはトレイ11A
(TR1)が入出庫階2Aに着床した状態を示し、ここで該
トレイ11A(TR1)から自動車を入出庫口4Aを経て出庫さ
せる。または入庫の場合は入出庫口4Aから自動車をP6
のトレイ11A(TR1)に進入させたのち、前記入庫の場合
と逆手順によりP5点からP4点の循環台車12Aにトレイ11A
(TR)を返却し、循環回路中に組み入れるようにする。
入庫または出庫要請が連続する場合には次のようにす
る。
図におけるP7点には複数のトレイのため貯留装置40A
が設備され、下方から3台のトレイ11A(TR2),11A(TR
3)及び11A(TR4)が上下の方向に昇降移動可能に保持
されている。連続出庫要請がある場合、図の如くP6点に
あるトレイ11A(TR1)で先づ先行の出庫作業を完了させ
たものとする。ここで貯留装置40Aにより貯留されてい
るトレイ11A(TR2)、11A(TR3)、11A(TR4)を上昇移
動させ、下位のトレイ11A(TR2)の下方に他のトレイ受
入れのためのスペースを形成する。次に移送装置35Aに
よってトレイ11A(TR1)をP6点からP7点へとシフトさ
せ、トレイ11A(TR2)の下位に挿入すると共に、この状
態で貯留装置40Aにより保持させる。リフト装置はトレ
イ11A(TR1)が移送されたのちにトレイ11A(TR)をの
せないで下降し、循環回路内で予め準備運転が行なわれ
ていた次の出庫のための搬器10A(TR)からトレイ11A
(TR)をP5点で引き取り、前記同様の手順でP6点に上昇
させ、自動車の出庫を行なわせる。貯留装置40Aに余裕
のある限り、更に次々の出庫要請に対応できる。
次には、入庫要請が連続する場合について記す。第1
図において、まづ、先行の入庫要請に対してP6点のトレ
イ11A(TR1)に自動車を受け入れ、通常の入庫のときと
同様にリフト装置でP5点に下降させ、ここで循環台車12
Aに引き渡し循環回路中に組入れる。リフト装置はトレ
イ11A(TR)を載せないでP6点に上昇し待機する。一
方、貯留装置40Aに貯留されているトレイ11A(TR2),11
A(TR3),11A(TR4)がもし上方に繰上げられていれ
ば、これを下降させ、次に最下位のトレイ1A(TR2)を
移送装置35AでP7点からシフトしてP6点に送り、入出庫
階2Aに待機したリフト装置上に供給する。こうして入出
庫口4Aから次の入庫車を受け入れP6点からP5点に下降し
て、前記各々の場合と同様に循環経路中に組入れるので
ある。更に次々に入庫要請が連続する場合には貯留装置
40A内にトレイ、例えば11A(TR3),11A(TR4)の貯留残
がある限り同様の動作を繰返して対応することができ
る。
〔第1の実施例〕 本実施例は本願の第1発明に係わる第1の請求項の技
術に関するもので、第2図(イ)と、第3図(ア)
(イ)とを用いて以下説明する。
第2図(イ)はリフト装置付水平循環駐車装置1の駐
車室、例えば20aの循環装置21aを示した平面図である。
図においてQ1点〜Q2点間に一点鎖線で示した横送り経
路22に沿っては軌条23,23が敷設されており、またQ3
〜Q4点間に一点鎖線で示した横送り経路22に沿っても軌
条23,23が敷設されている。
次に、Q1〜Q4点間の一点鎖線で示した縦送り経路24に
沿っては軌条25,25が敷設されており、またQ2点〜Q3
間に一点鎖線で示した縦送り経路24に沿っては軌条25,2
5が敷設されている。
ここで前記の横送り経路22,22にはそれぞれ横送り装
置26または26をそなえている。本実施例においては該横
送り装置26としては、旋回アーム方式の場合を示した。
即ち、固定位置に枢着した旋回アーム27の両端には、駆
動ローラ28または28を枢着して具え、一方、移動側であ
る循環台車12,12…裏面には駆動ガイド14,14…をそれぞ
れ具えるようにしたものである。旋回アーム27を枢着点
を中心に旋回させると駆動ローラ28,28の一方または両
方は、駆動ガイド14、または14と係合して転動しながら
横送りを行なうもので、該旋回アーム27が180°回転す
る毎に循環台車12は、正弦波状の速度変化と共に、1ピ
ッチ分だけ横送りが行なわれる。このような横送り装置
26はしばしば用いられよく知られている。
また、前記の縦送り経路24,24にはそれぞれ二点鎖線
で示した縦送り装置29または29をそなえている。該、縦
送り装置29,29としてはチェンコンベア方式で縦送りを
行なうものや、その他の形式のものなどが用いられる。
以上記したような水平循環駐車装置1の循環装置21a
の構成は、従来から用いられているものと基本的に均等
なものであるが、次の搬器10がトレイ11と循環台車12と
に分離できる構成となっている点で相違している。即
ち、第3図(ア)は2台の搬器10,10を示し、このうち
右方の一台はトレイ11を外した状態が示されている。ま
た、第3図(イ)は同じく2台の搬器10,10を示し、こ
こでは2台共にトレイ11または11は積載されているが、
このうち左側の1台はキャスターローラ15,15の取付状
態を図示し、右側の1台は駆動ガイド14の取付状態を図
示するようにした。
図における循環台車12は、平面視切欠き乃至空白部18
が形成された、ほぼ逆「コ」字状をなすものである。か
つ下面にはキャスターローラ15,15,15,15を有して軌条2
3,23に導かれ転動する。また、該循環台車12下面には駆
動ガイド14が固着され、これは前記横送り装置26の駆動
ローラ28が係合すべき部位である。
自動車を搭載すべきトレイ11は循環台車12の上に積載
される。かつ、位置づれを生じないように循環台車12の
上面には係合孔17,17が穿孔され、これに対応してトレ
イ11の下面には係合部材16,16を突出させ、これらを係
合させることによって相互の位置を定め、かつ位置づれ
を防止することができる。
次に、横送り経路22または22においては、相互に隣り
合う循環台車12,12は連結器13,13によって連結されてい
る。この連結器13,13は従来の水平循環駐車装置の搬器
に用いられているものと同一機能のものが用いている。
即ち、第3図(イ)の如く、循環台車12の一方の側面に
は、下に凹の倒立U字状の連結部材13a,13aが固着さ
れ、また他方の側面には上に凹の順U字状の連結部材13
b,13bが固着されている。このようにすれば図示のよう
に連結部材13a,13aと連結部材13b,13bとは相互に係合し
て、循環台車12,12…は横送り経路22または22の方向に
牽引移動、推進移動共に有効に連結される。また、該連
結器13,13は、縦送り経路24,24…においては一方の循環
台車12は縦移動経路24方向に移動するのに伴って連結部
材13a,13aと連結部材13b,13bとは相互に摺動移動して自
動的に連結が解かれ、また摺動挿入されて自動的に連結
状態が形成される。
次に第2図(イ)における横送り経路Q3点〜Q4点の延
長線上にはリフト装置30が配設されており、該リフト装
置30は搬器10からトレイ11のみを分離して受け渡され昇
降動作するものであるが、該リフト装置30の詳細は後記
の実施例の説明において記す。
次に、本実施例における作用乃至動作について説明す
る。
自動車の入庫または出庫要請に対応して、所要の空車
または実車の搬器10をリフト装置30近傍位置であるQ4
まで繰り出すことが必要である。このための循環装置20
aの動作の様式は、基本的には従来の装置の場合と均等
である。即ち、横送り装置26,26の旋回アーム27,27をそ
れぞれ旋回運転して、それぞれ連結器13,13…で連結さ
れた搬器10,10…及び搬器10,10…の列を横送り経路22ま
たは22に沿って、一方は順方向、他方は逆方向に、これ
らの搬器10の1ピッチ分だけ移動させる。次には、縦送
り装置29,29を運転して縦送り移動を行なう。縦送り移
動、例えば第2図(イ)においてQ2点にある搬器10をQ3
点方向へ縦送り経路24に沿って縦送りしながらQ1点〜Q2
点の搬器10,10…列から離脱させてQ3点〜Q4点間の搬器1
0,10…列に加入させる。かつ、Q4点にある搬器10をQ1
方向へ縦送り経路24に沿って縦送りしながらQ3点〜Q4
間の搬器10,10…列から離脱させてQ1点〜Q2点間の搬器1
0,10…列に加入させるようにする。
このような縦送り及び横送り動作を交互に繰返して行
なうことによって所要の搬器10をQ4点に繰出すことがで
きる。
ここで、Q4点に繰り出された搬器から、Q5点に待機す
るリフト装置30に、トレイ11のみが引き渡される。トレ
イ10の引き渡しの方法乃至装置は後記の実施例において
述べる。
こうして、トレイ11をリフト装置30に引き渡した搬器
10は循環台車12のみがQ4点に残留するが、該循環台車12
はそのまま他の搬器10,10…と共に循環装置20aの循環運
転を行なうことができるので、次の入出庫要請に対する
準備運転を行なうことができる。
またこのようなトレイの結合、分離に関係なく循環装
置内の運転が可能な本発明の搬器構成を利用して、後記
実施例に示すようなトレイの貯留装置を併設すること
や、あるいは複数の入出庫口を設けてこれにそれぞれト
レイを逐次派遣して入出庫を行なわせ、かつこれを順次
循環装置に受け入れることなどが、この搬器構成を採用
することによって可能となる。
〔第2の実施例〕 本実施例は、第2発明に係わる第2請求項の技術に関
するもので、前記第1の実施例に記した搬器構成を用い
ると共にトレイの貯留装置を併設したものである。ここ
では、第2図(ア)(イ)(ウ)、第3図(ア)
(イ)、第4図(ア)(イ)、第5図(ア)(イ)、第
6図(ア)(イ)及び第7図(ア)(イ)とを用いて説
明する。
第2図(ア)の正面図において水平循環駐車装置1
は、入出庫階層2における入出庫室3と、これに隣接し
て設けられている貯留装置40と、駐車室20a,20bをそれ
ぞれ具えたものであって自動車を搭載して収納しかつ循
環させるための循環装置21a,21bと、トレイを上下に昇
降させるためのリフト装置30と、及びリフト装置30上に
具えたものでトレイ11をシフト乃至移送するための移送
装置35、とによって構成されている。ここで、本実施例
において駐車室20a,20bは2階層よりなっているが、該
駐車室は単層でも、または2階層より更に多数の複数階
層であってもよい。
先づリフト装置30は第2図(ア)(イ)(ウ)のとお
り、片持状の昇降フレーム32にはガイドローラ33,33が
枢着されていて、これが上下の方向に固設されているガ
イドレール31,31に沿って転動して昇降するものであ
る。該昇降フレーム32上には移送装置35を具え、トレイ
11を積載するようになっている。移送装置35の構造は後
記する。
駐車室20a,20bの循環装置21a,21bは前記実施例におい
て第2図(イ)を用いて説明したものと均等である。か
つ、これに用いる搬器10も前記実施例において第3図
(ア)(イ)によって説明したものと均等で、該搬器10
は、トレイ11と循環台車12とに分離、結合可能な構成と
なっている。
次に貯留装置40及び移送装置35について説明する。
第2図(ア)(イ)において、入出庫階層2には入出
庫室3があり、これに隣接して貯留装置40が設けられて
いる。この詳細は第4図(ア)(イ)に示されている。
即ち、前方側においては、上部の軸45にスプロケット
車43,43が嵌着されており、下部の軸46にはスプロケッ
ト車44,44が嵌着されている。これらのスプロケット車4
3,44間及び43,44間にはそれぞれチェン41、または41が
垂直無端状に循環張架されている。同じように、後方位
置においても、上部の軸45にはスプロケット車43,43が
嵌着されており、下部の軸46にはスプロケット車44,44
が嵌着されている。かつ、スプロケット車43,44間、及
び43,44間にもそれぞれチェン41、または41が垂直無端
状に循環張架されている。これらのチェン41,41,41,41
にはそれぞれアタッチメント42,42…が等ピッチ毎に所
要の数だけ取付けられている。下部の軸46,46はそれぞ
れ一端が延出して歯車箱47bまたは47aに連結されてい
る。該歯車箱47b,47aにはそれぞれカサ歯車等を内蔵し
て軸方向の転向が行なわれると共に、これらの歯車箱47
b,47a間は連結軸48によって連結されている。また一方
の歯車箱47aには電動機49が連結されている。よって電
動機49を回転させることにより歯車箱47a、連結軸48、
歯車箱47b及び下部の軸46,46を経てスプロケット車44,4
4,44,44が回転し、チェン41,41及び41,41が回動され
る。チェン41,41及び41,41にそれぞれ具えたアタッチメ
ント42,42…はトレイ11を支承するためのもので、チェ
ン41,41,41,41の正、逆転運転により、該トレイ11を上
昇移動または下方移動する。
次に、移送装置35は、同じく第4図(ア)(イ)に示
されている。即ちリフト装置30の片持状のケージ乃至昇
降フレーム32上には移送装置35の2組のスライドアーム
36,36を具えている。このスライドアーム36はそれぞれ
摺動式に伸縮するアーム36a,36b,36cまたは36a,36b,36c
よりなっている。即ちアーム36aは昇降フレーム32上に
固着されており、アーム36bはアーム36aに沿って摺動可
能となっており、更にアーム36cはアーム36bに沿って摺
動可能となっているものである。第4図(ア)において
はスライドアーム36,36のアーム36a,36b,36c及び36a,36
b,36cは短縮した状態となっており、この短縮したスラ
イドアーム36,36上にトレイ11が積載されている。第4
図(イ)はスライドアーム36,36は図の左方に伸延して
おり、トレイ11はアーム36c,36cに載って貯留装置40の
領域内に移送、挿入された状態となっている。
なお、本実施例における移送装置35は、このように貯
留装置40へのトレイ11の受け渡しと共に、循環装置21a
または21bとのトレイ11の受け渡しにも兼用して用いる
ようになっている。
次に、本実施例の構成における動作乃至作用について
説明する。
第2図(ア)の如く、地下に2階層に亘って駐車室20
a,20bがあり、それぞれ駐車室20a,20bには第2図(イ)
に示した循環装置21a、または21bが設備されている。こ
れらの循環装置21a,21bに共通に用いるリフト装置30が
入出庫階層2との間に昇降可能に装備されている。か
つ、該入出庫階層2には入出庫室3がある。入出庫室3
の前方には外扉6を具えた入出庫口4があり、ここから
自動車の進入、退出が行なわれる。また入出庫室3に隣
接して貯留装置40が設けられ、貯留装置40と入出庫室3
との間には中間扉7が開閉可能に具えられている。
先づ、通常の入庫の場合には、次のように動作する。
リフト装置30の昇降フレーム32上のスライドアーム3
6,36は短縮した状態となっており、該スライドアーム3
6,36上にトレイ11が積載されている。かつ該トレイ11は
入出庫階層2の床板5と段差なく着床している。この状
態において、安全のため中間扉7を閉じたのち、外扉6
を開いて自動車の受入れ態勢が整う。
収容されるべき自動車は外部より矢印8a方向に入出庫
口4を経て進入し、床板5を転走してトレイ11上の所定
位置に停止する。ここで、該自動車の運転者が入出庫室
3より外部へ退出したのち、外扉6を閉鎖する。
リフト装置30の昇降フレーム32はガイドローラ33,33
でガイドレール31,31に導かれて下降し、トレイ11が積
載されていない循環台車12のある駐車室、例えば20aの
階層へ下降する。
例えば第2図(イ)において駐車室20aの循環装置21a
はQ4点にトレー11が積載されていない循環台車12が所在
している。
第5図(ア)(イ)は、トレイ11をリフト装置30から
循環装置21aに授受するもようを示したものである。こ
のために用いる移送装置35は貯留装置40への移送に用い
る装置も兼用している。
第5図(ア)においてリフト装置30の昇降フレーム32
をQ4点にある循環台車12の水準位置より僅か上方寄りに
停止させる。昇降フレーム32上のスライドアーム36,36
は短縮した状態となっており、該スライドアーム36,36
の上にトレイ11が積載されている。次に、第5図(イ)
に図示のようにスライドアーム36,36のアーム36a,36b,3
6c及び36a,36b,36cを伸延させてアーム36c,36c上のトレ
イ11を循環台車12の上方位置に移送する。このとき循環
台車12には切欠き状の空白部18が形成されているので、
スライドアーム36,36の伸延動作は支障なく行なわれ
る。この状態で、次には、昇降フレーム32を僅かに下降
させると、トレイ11は循環台車12上に受け渡されると共
に、アーム36c,36c上からは離脱する。かつ、トレイ11
の係合部材16,16は循環台車12の係合孔17,17と係合し、
トレイ11と循環台車12とはトレイ台車10として一体的に
結合される。
一方、トレイ11を循環台車12に引き渡したスライドア
ーム36,36は短縮状態にさせたのち、昇降フレーム32は
次の入出庫作業に移行する。
次には、所要の自動車を出庫する場合について記す。
例えば、駐車室20aに収容されている自動車を出庫し
たい場合には、先づ所要の自動車が搭載されているトレ
イ11を第2図(イ)のQ4点に移動する必要がある。この
ために行なう循環装置21aにおける移動様式は既述のと
おりに行なう。
次に、リフト装置30の昇降フレーム32を前記の搬器10
のトレイ11の水準より僅かに下方位置に停止させ、スラ
イドアーム36,36を伸延させる。次いで、昇降フレーム3
2を僅かに上昇させるとスライドアーム36,36のアーム36
c,36cによってトレイ11は下受け支承され該トレイ11の
係合部材16,16と係合孔17,17との係合が解かれ、相互に
分離する。この状態は、前記説明に用いた第5図(イ)
の状態に応当している。次にスライドアーム36,36を短
縮させると、前記説明に用いた第5図(ア)の状態とな
り、トレイ11は短縮したスライドアーム36,36を介して
昇降フレーム32上に積載された状態となる。次いで、昇
降フレーム32を入出庫階層2まで上昇させトレイ11を床
板5と同一水準に着床させる。こうして中間扉7が、も
し開いていれば安全のため閉扉し、かつ外扉6を開扉す
れば、トレイ11上の自動車を出庫することができるので
ある。
以上は、入庫または出庫の単独発生の場合について説
明したのであるが、次には出庫要請または入庫要請が連
続したとき、貯留装置40を用いる場合の作用、動作を以
下に説明する。
前記した出庫動作を行ったのち、次に入庫要請があれ
ば、自動車が退出した空車のトレイ11に次の入庫自動車
を搭載して入庫を行なえばよい。しかし、次が再び出庫
要請である場合には、従来の装置においては、空車のト
レイは元の階層の循環装置に返還してから、次の出庫動
作を行なうようになされていた。
本装置においては次のように動作させる。
第4図(ア)の如く、昇降フレーム32上には短縮状態
のスライドアーム36,36を介してトレイ11が支承されて
いる。該トレイ11の位置の左方には貯留装置40があり、
第4図(ア)(イ)には図示省略されているが、これら
の間には第2図(ア)(イ)に図示されているように中
間扉7があって常時は閉扉されている。
ここで外扉6を閉じて安全をはかると共に、次に中間
扉7を開扉してから、第4図(イ)の如く、スライドア
ーム36,36のアーム36a,36b,36c及び36a,36b,36cを伸延
状態とし、トレイ11を貯留装置40内に挿入するのであ
る。
第6図(ア)は貯留装置40の動作を説明するための図
である。無端状のチェン41,41…は上下方向に張架さ
れ、それぞれのチェン41,41…にアタッチメント42,42…
及び42,42…が5ヶ宛附設されていてトレイ11,11…が5
枚貯留可能の設備となっている。
トレイ11はスライドアーム36,36の伸延によりアーム3
6c,36cに支持されてチェン41と41の中間位置に挿入され
る。このとき、アタッチメント42a(42),42a(42)は
トレイ11の水準より下方にあって待機している。
次に、チェン41,41を矢印41a、または41bの方向に循
環させアタッチメント42a(42),42a(42)でトレイ11
を受けとって、第6図(イ)の状態で停止させる。次に
スライドアーム36,36を短縮させれば、先のトレイ11は
貯留装置40内に貯留され、これ後にはリフト装置30は直
ちに次の出庫作業のために他のトレイ11を受取りにゆく
作業に移行できる。
次に、入庫要請が連続した場合について述べる。この
ような場合に、従来の装置においては、昇降リフト30
は、次の入庫のための空車のトレイを何れかの駐車室の
循環装置からとりだしてきて対応しなければならなかっ
た。
本装置の場合には、入庫作業を終った昇降フレーム32
はトレイ11を積載していないままで直ちに入出庫階層2
へ上昇し、貯留装置40から空車のトレイ11の供給を受け
て対応する。
第7図(ア)は、貯留装置40に5台のトレイ11,11,…
11が貯留されている場合を示したものであるが、これら
のうち最下のアタッチメント42(42e),42(42e)に支
承されているトレイ11の下部にスライドアーム36,36を
伸延してアーム36c,36cを挿入する。次に第7図(イ)
の如く、チェーン41,41を矢印41cまたは41d方向に移動
するとトレイ11はアーム36c,36cに引き渡されて、更に
アタッチメント42(42e),42(42e)は下方に退避し停
止する。ここでスライドアーム36,36を短縮させると、
これに伴ってトレイ11も移動し第3図(ア)に示したよ
うな状態となる。中間扉7を閉鎖したのち外扉6を開放
すれば次の入庫要請に対して対応可能となる。
同様に、更に次々に入庫要請が連続する場合には第7
図(ア)(イ)に図示のように貯留されているトレイ1
1,11…が残っている限り、次々に繰り出して対応するこ
とができる。
このような入出庫作業のとき、特に連続入出庫作業に
おいてリフト装置30が先行の入出庫要請に対応した作業
を行っているとき、駐車室20aまたは20bの循環装置21a
および21bにおいては、後続の入出庫要請に対応した準
備作業を並行作業として行っていることが、処理時間の
短縮のために望ましい。即ち次に予約されている入出庫
要請に対して、空車のトレイまたは所要の自動車の搭載
されたトレイをリフト装置とその受け渡し点Q4点まで繰
出しておくことが望ましいが、従来の装置の場合、同一
の循環装置から取り出したトレイは当該の循環装置に返
却されるまで循環動作できないので、前記の準備作業を
行うことができなかった。
しかるに、本発明の装置においては、トレイ11は循環
台車12と分離、結合できる構成となっていてトレイ11が
取り出されても循環台車12は残留していて循環動作がで
きる。従って、先行の入出庫要請のためにトレイ11がと
り出され、未だ返納されていてなくても、後続の入出庫
要請に対する準備の作業を行うことができる特徴を有し
ている。
〔発明の効果〕
水平循環駐車装置は平面上に形成された循環回路に搬
器を縦送り及び横送りに移動させて循環して自動車を収
納するようにしたもので、これにリフト装置を付加した
ものが多用されている。しかし、このような従来装置に
おいては、循環回路内から搬器を取り出すと、その搬器
が返却されるまで、該循環回路の搬器運転ができなくな
る欠点があった。
本発明のうち、第1発明によれば、搬器は循環台車
と、これに分離、結合可能なトレイとの組合せの構成と
なっているので、トレイが循環台車から分離されて循環
回路外へ派出されているときも、循環回路内に残留した
循環台車を用いて循環運転ができる特色をもっている。
従って、この構成を用いるとことによって、例えば本
願第2発明の如く、トレイを循環回路外部へ貯留してお
く構成や、あるいは、その他複数の入出庫口へトレイを
派出して入出庫を行なわせるような駐車装置等への応用
が可能である。
次に第2発明によれば、前記第1発明の搬器構成の特
性を利用してトレイ貯留装置によるトレイの貯留、供給
を可能としたものである。この装置を用いれば、連続出
庫要請に対しては貯留装置に余裕のある限り次々にトレ
イを回収貯留して対応し、また、連続入庫要請に対して
は貯留されたトレイがある限り次々にトレイを繰出し供
給して対応することができる。
個別の駐車装置毎の立地条件によって相違はあるが、
特定の駐車装置によっては概ね入出庫要請の傾向は経験
によって知られているので、例えば入出庫要請の多発す
る時間帯には予め貯留しておいたトレイを用いて次々に
入庫作業を能率よく行ない、また出庫要請が多発する時
間帯には予めトレイの貯留を無くしておき、出庫したト
レイを次々に貯留するような運用を行うことができる。
このようにして本装置を用いて入出庫待ち時間を短縮
し、かつ駐車装置運用効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリフト装置付水平循環駐車装置及び搬
器の構成及び作用の基本を説明する斜視図、第2図
(ア)はリフト装置付水平循環駐車装置の全体を示す正
面図、第2図(イ)はリフト装置付水平循環駐車装置の
駐車室における循環装置を示す平面図、第2図(ウ)は
リフト装置付水平循環駐車装置の入出庫階層の平面図、
第3図(ア)は搬器のトレイ及び循環台車を示す斜視
図、第3図(イ)は搬器のトレイ及び循環台車を示す正
面図、第4図(ア)は移送装置スライドアームが短縮し
ている場合のトレイと貯留装置との関係を示す斜視図、
第4図(イ)は移送装置スライドアームが伸延している
場合のトレイと貯留装置との関係を示す斜視図、第5図
(ア)は移送装置のスライドアームが短縮している場合
のトレイと循環台車との関係を示す斜視図、第5図
(イ)は移送装置のスライドアームが伸延している場合
のトレイと循環台車との関係を示す斜視図、第6図
(ア)(イ)は貯留装置にトレイを貯留する場合の動作
を時系列順に示した側面図、第7図(ア)(イ)は貯留
装置からトレイを供給する場合の動作を時系列順に示し
た側面図、及び第8図(ア)〜(エ)は従来のリフト装
置付水平循環駐車装置の構成、動作を説明する斜視図で
ある。 1……水平循環駐車装置、2……入出庫階層、3……入
出庫室、4……入出庫口、5……床板、6……外扉、7
……中間扉、8a……矢印、10……搬器、11……トレイ、
12……循環台車、13……連結器、13a,13b……連結部
材、14……駆動ガイド、15……キャスタローラ、16……
係合部材、17……係合孔、18……空白部、20a,20b……
駐車室、21a,21b……循環装置、22……横送り経路、23
……軌条、24……縦送り経路、25……軌条、26……横送
り装置、27……旋回アーム、28……駆動ローラ、29……
縦送り装置、30……リフト装置、31……ガイドレール、
32……昇降フレーム、33……ガイドローラ、35……移送
装置、36……スライドアーム、36a,36b,36c……アー
ム、40……貯留装置、41……チェーン、41a,41b,41c,41
d……矢印、42……アタッチメント、43……スプロケツ
ト車、44……スプロケット車、45……軸、46……軸、47
a,47b……歯車箱、48……連結軸、49……電動機、1A…
…水平循環駐車装置、2A……入出庫階層、4A……入出庫
口、10A……搬器、11A……トレイ、12A……循環台車、2
0A……駐車室、21A……循環装置、30A……リフト装置、
35A……移送装置、40A……貯留装置、101……水平循環
駐車装置、102……入出庫階層、103……入出庫室、104
……入出庫口、110a,110b…110h……トレイ、113……連
結器、119,119a……空白部、122……横送り経路、124…
…縦送り経路、134……開口部、P1,P2…P7……点、Q1,Q
2…Q4……点、R1,R2…R6……点、TR……トレイ、TR1,TR
2…TR4……トレイ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駐車室内の平面上に横送り経路と縦送り経
    路とよりなる循環回路を形設し、相互に連結及び連結解
    除可能な複数台の搬器を前記循環回路に沿って該搬器の
    1ピッチ毎に横送りと縦送りとを交互に繰返して循環移
    動させるようにした循環装置と、自動車の入出庫階層と
    前記駐車室との間を昇降移動するリフト装置とを具えて
    なるリフト装置付水平循環駐車装置において、 前記搬器は前記循環回路に沿って循環移動する循環台車
    と、自動車を搭載するものであって前記循環台車に結
    合、分離可能に積載されるトレイとよりなり、 前記トレイが前記循環台車から分離されて前記循環回路
    外に転出しても、前記循環台車は前記循環回路内に残留
    して前記循環移動を行うことができるようになした前記
    リフト装置付水平循環駐車装置の搬器。
  2. 【請求項2】駐車室内の平面上に横送り経路と縦送り経
    路とよりなる循環回路を形設し、相互に連結及び連結解
    除可能な複数台の搬器を前記循環回路に沿って該搬器の
    1ピッチ毎に横送りと縦送りとを交互に繰返すようにし
    た循環装置と、自動車の入出庫階層と前記駐車室との間
    を昇降移動するリフト装置とを具えてなるリフト装置付
    水平循環駐車装置において、 前記搬器は前記循環回路に沿って循環移動する循環台車
    と、自動車を搭載するものであって前記循環台車に結合
    分離可能に積載されるトレイとよりなるものを用いると
    共に かつ、前記リフト装置付水平循環駐車装置には、前記ト
    レイのための貯留装置と、前記リフト装置と前記貯留装
    置との相互間に前記トレイを移送する移送装置を具えて
    なり、 前記貯留装置は前記入出庫階層において前記リフト装置
    から移送された前記トレイを貯留し、または貯留された
    前記トレイを繰り出して前記リフト装置に供給するよう
    になした、リフト装置付水平循環駐車装置。
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