JPH1060359A - 水系顔料スラリー - Google Patents

水系顔料スラリー

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JPH1060359A
JPH1060359A JP21385496A JP21385496A JPH1060359A JP H1060359 A JPH1060359 A JP H1060359A JP 21385496 A JP21385496 A JP 21385496A JP 21385496 A JP21385496 A JP 21385496A JP H1060359 A JPH1060359 A JP H1060359A
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pigment
parts
water
pigment slurry
slurry
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JP21385496A
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Kazunobu Tomimori
和宣 富盛
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤あるいは樹脂酸のナトリウム塩又
はカリウム塩等の添加剤を多量に使用することなく、高
顔料濃度で、流動性に優れ、水性インキに用いた場合に
優れた濃度、光沢を呈する水可溶性アルコールが混合さ
れていても良い水系顔料スラリーを提供すること。 【解決手段】 有機顔料とスチレン−アクリル酸共重合
体又はスチレン−マレイン酸共重合体とを均一に混合し
た水系顔料スラリー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水系顔料スラリーに
関し、更に詳しくは、高顔料濃度で優れた流動性を示す
水可溶性アルコールが混合されていても良い水系顔料ス
ラリーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水可溶性アルコールが混合されていても
良い水系顔料スラリーは、顔料分が20重量%であって
も、粘度が100パスカル・秒以上で、形態がペースト
状となり、流動性が得られない。顔料分が30重量%以
上となると、固形状で、ウエット顔料である。従来、水
可溶性アルコールが混合されていても良い水系顔料スラ
リーにおいて、顔料濃度が20重量%以上で流動性を得
るためには、界面活性剤あるいは樹脂酸のナトリウム塩
又はカリウム塩等の添加剤を多量に使用する必要があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、界面活
性剤あるいは樹脂酸のナトリウム塩又はカリウム塩を添
加した顔料スラリーを水性インキに用いた場合、濃度低
下及び光沢低下が著しく、未だに、濃度が高く、光沢に
優れた水性インキが得られていない。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、界面活
性剤あるいは樹脂酸のナトリウム塩又はカリウム塩等の
添加剤を多量に使用することなく、高顔料濃度で、流動
性に優れ、水性インキに用いた場合に優れた濃度、光沢
を呈する水可溶性アルコールが混合されていても良い水
系顔料スラリーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、界面活性剤又は、樹脂酸のナトリウム又はカ
リウム塩等の代わりに、水可溶性のスチレン−アクリル
酸共重合物又は水可溶性のスチレン−マレイン酸共重合
物を添加した水可溶性アルコールが混合されていても良
い水系顔料スラリーによって、上記課題を解決できるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、有機顔料と水可溶性樹脂とを均一に混合した水系顔
料スラリーにおいて、水可溶性樹脂がスチレン−アクリ
ル酸共重合体又はスチレン−マレイン酸共重合体である
ことを特徴とする水系スラリーを提供する。
【0007】本発明で使用する水可溶性スチレン−アク
リル酸共重合体又は水可溶性スチレン−マレイン酸共重
合体は、重量平均分子量(Mw)、酸価に限定されず、
いずれもが使用できるが、これらの中でも、重量平均分
子量(Mw)が1000〜25000の範囲にあり、か
つ、酸価が60〜350mgKOH/gの範囲にあるも
のが好ましく、重量平均分子量(Mw)が1300〜2
0000の範囲にあり、かつ、酸価が90〜280mg
KOH/gの範囲にあるものが特に好ましい。
【0008】そのような水可溶性スチレン−アクリル酸
共重合物樹脂の市販品としては、例えば、ジョンソンポ
リマー社製の「ジョンクリル61J」(Mw1000
0、酸価195mgKOH/g)、「ジョンクリル55
5」(Mw5000,酸価200mgKOH/g)、
「ジョンクリル586」(Mw3100,酸価105m
gKOH/g)等が挙げられ、また、そのような水可溶
性スチレン−マレイン酸共重合体の市販品としては、例
えば、星光化学工業(株)製の「ハイロスーX D−30
16」(Mw13000〜15000,酸価180〜2
00mgKOH/g)、「ハイロスーX Xー205
L」(Mw5000〜9000,酸価195〜215m
gKOH/g)等が挙げられる。
【0009】本発明の水系顔料スラリーにおける水可溶
性スチレン−アクリル酸共重合体又は水可溶性スチレン
−マレイン酸共重合体の含有量は、特に限定はされない
が、0.5〜10重量%の範囲が好ましく、1〜8重量
%の範囲が特に好ましい。水系顔料スラリー中の水可溶
性スチレン−アクリル酸共重合体又は水可溶性スチレン
−マレイン酸共重合体の含有量が、0.5重量%よりも
少ない場合には、粘度低下の効果が小さく、逆に10重
量%よりも多い場合には、粘度低下効果が大きいが、水
性インキとした場合に、インキ中に異質の樹脂の混入量
が多くなる傾向にあるので好ましくない。
【0010】本発明で使用する有機顔料は、有機顔料の
種類に限定されず、従来公知の有機顔料、例えば、フタ
ロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ジオキサジン系顔料、
アントラキノン系顔料、ペリレン・ペリノン系顔料、キ
ナクリドン系顔料等いずれの有機顔料でも使用できる
が、これらの中でも、フタロシアニンブルー顔料、フタ
ロシアニングリーン顔料及びジオキサジン系顔料が好ま
しい。
【0011】有機顔料と水可溶性スチレン−アクリル酸
共重合体又は水可溶性スチレン−マレイン酸共重合体と
を混合して、本発明の有機顔料スラリーとする方法はい
かなる方法でも良く、例えば、ウエット顔料に、水
と、スチレン−アクリル酸共重合体あるいはスチレン−
マレイン酸共重合体の水溶液又は水と水可溶性アルコー
ル混合溶液とを添加し、解膠した後、ドライ顔料を添加
することによって目的の高顔料分スラリーを得る方法;
ウエット顔料に、水と、スチレン−アクリル酸共重合
体あるいはスチレン−マレイン酸共重合体の水溶液又は
水と水可溶性アルコール混合溶液とを添加し、解膠した
後、一部の水を蒸留によって留去することによって目的
の高顔料分スラリーを得る方法;ドライ顔料に、水
と、スチレン−アクリル酸共重合体あるいはスチレン−
マレイン酸共重合体の水溶液又は水と水可溶性アルコー
ル混合溶液とを添加して目的の高顔料分スラリーを得る
方法;有機顔料生成反応液に、スチレン−アクリル酸
共重合体あるいはスチレン−マレイン酸共重合体の水溶
液又は水と水可溶性アルコール混合溶液を添加してから
ドライ顔料を添加することによって、目的の高顔料分ス
ラリーを得る方法;有機顔料生成反応液に、スチレン
−アクリル酸共重合体あるいはスチレン−マレイン酸共
重合体の水溶液又は水と水可溶性アルコール混合溶液を
添加した後、一部の水を蒸留によって留去することによ
って目的の高顔料分スラリーを得る方法、等が挙げられ
るが、これらの例に限定されるものではない。通常、上
記又はの方法で充分である。
【0012】本発明の水系顔料スラリーは、水性インキ
用ビヒクルと混練されて水性フレキソ・水性グラビアイ
ンキに使用することができる。
【0013】水性フレキソ・水性グラビアインキ用ビヒ
クルとしては、例えば、シェラック、ロジン変成樹脂、
スチレンーマレイン酸樹脂、スチレンーアクリル樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
塩酢ビ共重合樹脂等が挙げられる。
【0014】本発明の水系顔料スラリーを配合した水性
フレキソ・水性グラビアインキの組成は、重量比で、有
機顔料:15〜20部、体質顔料:0〜10部、樹脂:
15〜30部、助剤:5〜10部、水(溶剤を含む):
35〜55部の範囲が好ましい。
【0015】本発明の水系顔料スラリーを配合した水性
フレキソ・水性グラビアインキ用ビヒクルは、必要に応
じて、水、消泡剤、水可溶性アルコール類、アンモニア
水またはアミン類等の塩基性物質等の公知の添加剤及
び、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、セ
ッコウ、アルミナ白、クレー、シリカ、シリカ白、タル
ク、ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム等の体
質顔料を適宜配合して水性フレキソ・水性グラビアイン
キ組成物となる。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明する。なお、以下の実施例及び比較例にお
いて、「部」は『重量部』を表わす。
【0017】<実施例1>家庭用ミキサーに、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキ(大日本イン
キ化学工業(株)製の「ファストゲン・ブルー(Fastogen
Blue)TGRWet」)108.7部(乾燥重量で、
顔料40.0部に相当)及びスチレン−アクリル酸共重
合体溶液(ジョンソンポリマー社製の「ジョンクリル6
1J」;共重合体のMw10000、酸価195mgK
OH/g)6.8部(乾燥重量で、共重合体2.1部に
相当)を加えた後、5分間解膠することによってβ型銅
フタロシアニンブルー顔料スラリーを得た。この顔料ス
ラリーの中に、β型銅フタロシアニンブルー顔料の粉末
(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・ブル
ー(Fastogen Blue)TGR」)30.0部を加えた
後、更に3分間撹拌して、145.5部の顔料スラリー
を得た。
【0018】<顔料スラリーの流動性の評価>ブルック
フィールド粘度計(No.3ローター又はNo.4ローター)
を用いて、20℃、60回転/分の条件で顔料スラリー
の粘度を測定し、その結果を下記表1に示した。
【0019】<水性フレキソインキの調製>このように
して得た顔料スラリーを用いて、以下に記載した方法に
より水性フレキソインキを製造した。
【0020】顔料の乾燥重量で20.0部に相当するス
ラリーに、水性フレキソインキ用ワニス(ジョンソンポ
リマー社製の「ジョンクリル61J」)23.0部、消
泡剤(ダウ・コーニング社製の「FSアンチフォーム1
3B」)2.0部を加え、更に水を加えて総量を87.
0部とし、ボールミリングした後、水性フレキソインキ
用ワニス(ジョンソンポリマー製の「ジョンクリル74
J」)29.0部、水4.0部を追加し、均一に混練し
て水性フレキソ用インキ120.0部を得た。
【0021】<水性フレキソインキの評価>このように
して得た水性フレキソインキについて、以下の方法によ
り、濃度、光沢、流動性の評価を行ない、その結果を下
記表1に示した。
【0022】<濃度の評価方法>水性フレキソ用インキ
を0.15mmバーコーターを用いてコート紙に塗布し
た。この塗布膜を目視判定することによって、濃度の高
い方から◎、○、△、×、××の5段階に評価した。
【0023】<光沢の評価方法>水性フレキソ用インキ
を0.15mmバーコーターを用いてコート紙に塗布し
た。この塗布膜を目視判定することによって、光沢の高
い方から◎、○、△、×、××の5段階に評価した。
【0024】<流動性の評価方法>ブルックフィールド
粘度計(No.3ローター又はNo.4ローター)を用いて、
20℃、60回転/分の条件で水性フレキソ用インキの
粘度を測定した。
【0025】<比較例1>家庭用ミキサーに、実施例1
で使用したβ型銅フタロシアニンブルー顔料のウエット
ケーキ108.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相
当)及び水291.3部を加えた後、5分間解膠するこ
とによってβ型銅フタロシアニンブルー顔料スラリー4
00部を得た。
【0026】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
1に示した。
【0027】比較例1で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例1で得た顔料スラリーに代えて、実施
例1で使用したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の粉末
を使用した以外は、実施例1と同様にして、水性フレキ
ソ用インキを製造し、実施例1と同様にして、濃度、光
沢、流動性の評価を行い、その結果を下記表1に示し
た。
【0028】<比較例2>家庭用ミキサーに、実施例1
で使用したβ型銅フタロシアニンブルー顔料のウエット
ケーキ217.4部(乾燥重量で、顔料80.0部に相
当)及び水182.6部を加えた後、5分間解膠するこ
とによってβ型銅フタロシアニンブルー顔料スラリー4
00部を得た。
【0029】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
1に示した。
【0030】比較例2で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例2で得た顔料スラリーに代えて、実施
例1で使用したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の粉末
を使用した以外は、実施例1と同様にして、水性フレキ
ソ用インキを製造し、実施例1と同様にして、濃度、光
沢、流動性の評価を行い、その結果を下記表1に示し
た。
【0031】<実施例2>実施例1において、スチレン
−アクリル酸共重合体溶液の使用量を6.8部(乾燥重
量で、共重合体2.1部に相当)から11.6部(乾燥
重量で、共重合体3.5部に相当)に増量し、顔料スラ
リーの中に添加したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の
粉末(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・
ブルー(Fastogen Blue)TGR」)の使用量を30.
0部から31.0部に増量した以外は、実施例1と同様
にして、顔料スラリー151.3部を得た。
【0032】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
1に示した。
【0033】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表1に示した。
【0034】<実施例3>実施例1において、スチレン
−アクリル酸共重合体溶液の使用量を6.8部(乾燥重
量で、共重合体2.1部に相当)から18.0部(乾燥
重量で、共重合体5.5部に相当)に増量し、顔料スラ
リーの中に添加したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の
粉末(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・
ブルー(Fastogen Blue)TGR」)の使用量を30.
0部から33.0部に増量した以外は、実施例1と同様
にして、顔料スラリー159.7部を得た。
【0035】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
1に示した。
【0036】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表1に示した。
【0037】<実施例4>実施例1において、スチレン
−アクリル酸共重合体溶液の使用量を6.8部(乾燥重
量で、共重合体2.1部に相当)から24.6部(乾燥
重量で、共重合体7.5部に相当)に増量し、顔料スラ
リーの中に添加したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の
粉末(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・
ブルー(Fastogen Blue)TGR」)の使用量を30.
0部から35.0部に増量した以外は、実施例1と同様
にして、顔料スラリー168.3部を得た。
【0038】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
1に示した。
【0039】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】<実施例5>実施例1において、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を1
08.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)から
142.0部(乾燥重量で、顔料63.5部に相当)に
増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液に代えて、
スチレン−マレイン酸共重合体溶液(星光化学(株)製の
「ハイロス−X X−205L」;共重合体のMw50
00〜9000、酸価195〜215mgKOH/g)
20.3部(乾燥重量で、共重合体5.1部に相当)を
使用し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フタロシア
ニンブルー顔料の粉末の使用量を30.0部から38.
0部に増量した以外は、実施例1と同様にして、顔料ス
ラリー200.3部を得た。
【0042】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
2に示した。
【0043】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表2に示した。
【0044】<実施例6>実施例1において、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を1
08.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)から
142.0部(乾燥重量で、顔料63.5部に相当)に
増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液に代えて、
実施例5で使用したスチレン−マレイン酸共重合体溶液
34.0部(乾燥重量で、共重合体8.5部に相当)を
使用し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フタロシア
ニンブルー顔料の粉末の使用量を30.0部から50.
0部に増量した以外は、実施例1と同様にして、顔料ス
ラリー226.0得た。
【0045】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
2に示した。
【0046】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表2に示した。
【0047】<実施例7>実施例1において、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を1
08.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)から
142.0部(乾燥重量で、顔料63.5部に相当)に
増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液に代えて、
実施例5で使用したスチレン−マレイン酸共重合体溶液
53.5部(乾燥重量で、共重合体13.4部に相当)
を使用し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フタロシ
アニンブルー顔料の粉末の使用量を30.0部から7
0.0部に増量した以外は、実施例1と同様にして、顔
料スラリー265.5部を得た。
【0048】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
2に示した。
【0049】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】<実施例8>実施例1において、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を1
08.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)から
150.0部(乾燥重量で、顔料67.1部に相当)に
増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液(ジョンソ
ンポリマー社製の「ジョンクリル61J」)に代えて、
スチレン−アクリル酸共重合体溶液(ジョンソンポリマ
ー(株)製の「ジョンクリル555」(共重合体のMw5
000,酸価200mgKOH/g)を下記の方法で調
製した30.5%水溶液)16.7部(乾燥重量で、共
重合体5.1部に相当)を使用し、顔料スラリーの中に
添加したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の粉末の使用
量を30.0部から34.0部に増量した以外は、実施
例1と同様にして、顔料スラリー200.7部を得た。
【0052】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
3に示した。
【0053】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表3に示した。
【0054】<「ジョンクリル555」の30.5%水
溶液の作成法>「ジョンクリル555」30.5部、2
8%アンモニア水7.2部、イソプロピルアルコール
3.0部及び水59.3部を250mlポリ瓶に入れ、
ペイントコンディショナーを用いて4時間撹拌して調製
した。
【0055】<実施例9>実施例1において、β型銅フ
タロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を1
08.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)から
150.0部(乾燥重量で、顔料67.1部に相当)に
増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液(ジョンソ
ンポリマー社製の「ジョンクリル61J」)に代えて、
スチレン−アクリル酸共重合体溶液(ジョンソンポリマ
ー(株)製の「ジョンクリル586」(共重合体のMw3
100,酸価105mgKOH/g)を下記の方法で調
製した20.0%水溶液)27.5部(乾燥重量で、共
重合体5.5部に相当)を使用し、顔料スラリーの中に
添加したβ型銅フタロシアニンブルー顔料の粉末の使用
量を30.0部から43.0部に増量した以外は、実施
例1と同様にして、顔料スラリー220.5部を得た。
【0056】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
3に示した。
【0057】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表3に示した。
【0058】<「ジョンクリル586」の20.0%水
溶液の作成法>「ジョンクリル586」30.5部、2
8%アンモニア水7.2部、イソプロピルアルコール2
3部及び水91.8部を250mlポリ瓶に入れ、ペイ
ントコンディショナーを用いて2時間撹拌して調製し
た。
【0059】<実施例10>実施例1において、β型銅
フタロシアニンブルー顔料のウエットケーキの使用量を
108.7部(乾燥重量で、顔料40.0部に相当)か
ら156.0部(乾燥重量で、顔料69.7部に相当)
に増量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液(ジョン
ソンポリマー社製の「ジョンクリル61J」)に代え
て、スチレン−マレイン酸共重合体溶液(星光化学(株)
製の「ハイロス−X D−3016」;共重合体のMw
13000〜15000,酸価180〜200mgKO
H/g)12.4部(乾燥重量で、共重合体5.1部に
相当)を使用し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フ
タロシアニンブルー顔料の粉末の使用量を30.0部か
ら32.0部に増量した以外は、実施例1と同様にし
て、顔料スラリー200.4部を得た。
【0060】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
3に示した。
【0061】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表3に示した。
【0062】
【表3】
【0063】<実施例11>実施例1において、β型銅
フタロシアニンブルー顔料のウエットケーキに代えて、
ポリハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料のウエッ
トケーキ(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲ
ン・グリーン(Fastogen Green)S Wet」)16
6.0部(乾燥重量で、顔料80.0部に相当)を使用
し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液の使用量を6.
8部(乾燥重量で、共重合体2.1部に相当)から1
4.8部(乾燥重量で、共重合体4.5部に相当)に増
量し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フタロシアニ
ンブルー顔料の粉末に代えて、ポリハロゲン化銅フタロ
シアニングリーン顔料の粉末(大日本インキ化学工業
(株)製の「ファストゲン・グリーン(Fastogen Gree
n) S」)10.0部を使用した以外は、実施例1と同
様にして、顔料スラリー190.8部を得た。
【0064】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
4に示した。
【0065】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表4に示した。
【0066】<比較例3>家庭用ミキサーに、実施例1
1で使用したポリハロゲン化銅フタロシアニングリーン
顔料のウエットケーキ83.0部(乾燥量で、顔料4
0.0部に相当)及び水317.0部を加えた後、5分
間解膠することによって顔料スラリー400部を得た。
【0067】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
4に示した。
【0068】比較例3で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例3で得た顔料スラリーに代えて、実施
例11で使用したポリハロゲン化銅フタロシアニングリ
ーン顔料の粉末を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、水性フレキソ用インキを製造し、実施例1と同様に
して、濃度、光沢、流動性の評価を行い、その結果を下
記表4に示した。
【0069】<比較例4>家庭用ミキサーに、実施例1
1で使用したポリハロゲン化銅フタロシアニングリーン
顔料のウエットケーキ166.0部(乾燥量で、顔料8
0.0部に相当)及び水234.0部を加えた後、5分
間解膠することによって顔料スラリー400部を得た。
【0070】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
4に示した。
【0071】比較例4で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例4で得た顔料スラリーに代えて、実施
例11で使用したポリハロゲン化銅フタロシアニングリ
ーン顔料粉末を使用した以外は、実施例1と同様にし
て、水性フレキソ用インキを製造し、実施例1と同様に
して、濃度、光沢、流動性の評価を行い、その結果を下
記表4に示した。
【0072】<実施例12>実施例11において、スチ
レン−アクリル酸共重合体溶液の使用量を14.8部
(乾燥重量で、共重合体4.5部に相当)から32.1
部(乾燥重量で、共重合体9.8部に相当)に増量し、
顔料スラリーの中に添加したポリハロゲン化銅フタロシ
アニングリーン顔料の粉末の使用量を10.0部から1
8.0部に増量した以外は、実施例11と同様にして、
顔料スラリー216.1部を得た。
【0073】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
4に示した。
【0074】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表4に示した。
【0075】<実施例13>実施例11において、ポリ
ハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料のウエットケ
ーキの使用量を166.0部(乾燥重量で、顔料80.
0部に相当)から311.2部(乾燥重量で、顔料15
0.0部に相当)に増量し、スチレン−アクリル酸共重
合体溶液の使用量を14.8部(乾燥重量で、共重合体
4.5部に相当)から105.0部(乾燥重量で、共重
合体32.0部に相当)に増量し、顔料スラリーの中に
添加したポリハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料
の粉末の使用量を10.0部から169.0部に増量し
た以外は実施例11と同様にして、顔料スラリー58
5.2部を得た。
【0076】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
4に示した。
【0077】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表4に示した。
【0078】<実施例14>実施例11において、ポリ
ハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料のウエットケ
ーキの使用量を166.0部(乾燥重量で、顔料80.
0部に相当)から124.5部(乾燥重量で、顔料6
0.0部に相当)に減量し、スチレン−アクリル酸共重
合体溶液の使用量を14.8部(乾燥重量で、共重合体
4.5部に相当)から58.0部(乾燥重量で、共重合
体17.7部に相当)に増量し、顔料スラリーの中に添
加したポリハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料の
粉末の使用量を10.0部から117.0部に増量した
以外は、実施例11と同様にして、顔料スラリー29
9.5部を得た。
【0079】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
4に示した。
【0080】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表4に示した。
【0081】
【表4】
【0082】<実施例15>実施例1において、β型銅
フタロシアニンブルー顔料のウエットケーキに代えて、
ジオキサジンバイオレット顔料のウエットケーキ(大日
本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・スーパー・
バイオレット(Fastogen Super Violet)RN We
t)」)170.0部(乾燥重量で、顔料70.1部に
相当)を使用し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液の
使用量を6.8部(乾燥重量で、共重合体2.1部に相
当)から8.0部(乾燥重量で、共重合体2.4部に相
当)に増量し、顔料スラリーの中に添加したβ型銅フタ
ロシアニンブルー顔料の粉末に代えて、ジオキサジンバ
イオレット顔料の粉末(大日本インキ化学工業(株)製の
「ファストゲン・スーパー・バイオレット(Fastogen S
uper Violet)RN」)11.4部を使用した以外は、
実施例1と同様にして、顔料スラリー189.4部を得
た。
【0083】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
5に示した。
【0084】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表5に示した。
【0085】<比較例5>家庭用ミキサーに、実施例1
5で使用したジオキサジンバイオレット顔料のウエット
ケーキ48.5部(乾燥重量で、顔料20.0部に相
当)及び水151.5部を加えた後、5分間解膠するこ
とによって顔料スラリー200部を得た。
【0086】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
5に示した。
【0087】比較例5で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例5で得た顔料スラリーに代えて、実施
例15で使用したジオキサジンバイオレット顔料の粉末
を使用した以外は、実施例1と同様にして、水性フレキ
ソ用インキを製造し、実施例1と同様にして、濃度、光
沢、流動性の評価を行い、その結果を下記表5に示し
た。
【0088】<比較例6>家庭用ミキサーに、実施例1
5で使用したジオキサジンバイオレット顔料のウエット
ケーキ97.0部(乾燥量で、顔料40.0部に相当)
及び水103.0部を加えた後、5分間解膠することに
よって顔料スラリー200部を得た。
【0089】このようにして得た顔料スラリーの流動性
を、実施例1と同様にして、測定し、その結果を下記表
5に示した。
【0090】比較例6で得た顔料スラリーは、顔料スラ
リーの顔料濃度が低く、水性フレキソインキが製造でき
ないため、実施例1における水性フレキソインキの調製
において、比較例6で得た顔料スラリーに代えて、実施
例15で使用したジオキサジンバイオレット顔料の粉末
を使用した以外は、実施例1と同様にして、水性フレキ
ソ用インキを製造し、実施例1と同様にして、濃度、光
沢、流動性の評価を行い、その結果を下記表5に示し
た。
【0091】<実施例16>実施例15において、ジオ
キサジンバイオレット顔料のウエットケーキの使用量を
170.0部(乾燥重量で、顔料70.1部に相当)か
ら160.0部(乾燥重量で、顔料66.0部に相当)
に減量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液の使用量
を8.0部(乾燥重量で、共重合体2.4部に相当)か
ら13.5部(乾燥重量で、共重合体4.1部に相当)
に増量し、顔料スラリーの中に添加したジオキサジンバ
イオレット顔料の粉末の使用量を11.4部から14.
8部に増量した以外は、実施例15と同様にして、顔料
スラリー188.3部を得た。
【0092】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
5に示した。
【0093】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表5に示した。
【0094】<実施例17>実施例15において、ジオ
キサジンバイオレット顔料のウエットケーキの使用量を
170.0部(乾燥重量で、顔料70.1部に相当)か
ら145.0部(乾燥重量で、顔料59.8部に相当)
に減量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液の使用量
を8.0部(乾燥重量で、共重合体2.4部に相当)か
ら19.4部(乾燥重量で、共重合体5.9部に相当)
に増量し、顔料スラリーの中に添加したジオキサジンバ
イオレット顔料の粉末の使用量を11.4部から19.
2部に増量した以外は、実施例15と同様にして、顔料
スラリー183.6部を得た。
【0095】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
5に示した。
【0096】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表5に示した。
【0097】<実施例18>実施例15において、ジオ
キサジンバイオレット顔料のウエットケーキの使用量を
170.0部(乾燥重量で、顔料70.1部に相当)か
ら140.0部(乾燥重量で、57.7部に相当)に減
量し、スチレン−アクリル酸共重合体溶液の使用量を
8.0部(乾燥重量で、共重合体2.4部に相当)から
27.4部(乾燥重量で、共重合体8.4部に相当)に
増量し、顔料スラリーの中に添加したジオキサジンバイ
オレット顔料の粉末の使用量を11.4部から25.0
部に増量した以外は、実施例15と同様にして、顔料ス
ラリー192.4部を得た。
【0098】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
5に示した。
【0099】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表5に示した。
【0100】
【表5】
【0101】<実施例19>家庭用ミキサーに、β型銅
フタロシアニンブルー顔料のウエットケーキ(大日本イ
ンキ化学工業(株)製の「ファストゲン・ブルー(Fastog
en Blue)TGRWet」)385.8部(乾燥重量
で、顔料142.0部に相当)及びスチレン−アクリル
酸共重合体溶液(ジョンソンポリマー社製の「ジョンク
リル61J」)23.2部(乾燥重量で、共重合体7.
1部に相当)を加えた後、5分間解膠することによって
顔料スラリー409.0部を得た。
【0102】この顔料スラリー204.5部を、撹拌
機、温度計、蒸留用冷却管を備えた500ml反応器に
移し、沸点まで加熱して、水53.2部を蒸留により留
去して、顔料スラリー151.3部を得た。
【0103】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
6に示した。
【0104】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表6に示した。
【0105】<実施例20>家庭用ミキサーに、ポリハ
ロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料のウエットケー
キ(大日本インキ化学工業(株)製の「ファストゲン・グ
リーン(FastogenGreen)S Wet」)373.4部
(乾燥重量で、180.0部に相当)、スチレン−アク
リル酸共重合体溶液(ジョンソンポリマー社製の「ジョ
ンクリル61J」)29.6部(乾燥重量で9.0部に
相当)を加えた後、5分間解膠することによって顔料ス
ラリー403.0部を得た。
【0106】この顔料スラリー201.5部を、撹拌
機、温度計、蒸留用冷却管を備えた500ml反応器に
移し、沸点まで加熱して、水10.7部を蒸留により留
去して、顔料スラリー190.8部を得た。
【0107】このようにして得た顔料スラリーの流動性
の評価を実施例1と同様にして行い、その結果を下記表
6に示した。
【0108】このようにして得た顔料スラリーを用い
て、実施例1と同様にして、水性フレキソ用インキを製
造し、実施例1と同様にして、濃度、光沢流動性の評価
を行い、その結果を下記表6に示した。
【0109】
【表6】
【0110】
【発明の効果】本発明の顔料スラリーは、従来技術の界
面活性剤或いは樹脂酸のナトリウム又はカリウム塩等の
添加剤を多量に使用して顔料スラリーを得る方法と比較
して、少量のスチレン−アクリル酸共重合体あるいはス
チレン−マレイン酸共重合体の水溶性アルコールを含ん
でいても良い水溶液を使用するため、水性インキの着色
剤として使用した場合、濃度、光沢の低下が少なく、ま
た、水性インキ作成時の発泡が少ない、という利点があ
る。
【0111】また、本発明の顔料スラリーは、高顔料分
で流動性に優れるので、水性インキの着色剤として使用
する場合に、後添加樹脂の制限が少なく、汎用性が高
い、という利点がある。
【0112】さらに、本発明の顔料スラリーは、従来の
乾燥顔料又はウエット顔料と比較して、流動性に優れて
いるので、水性インキ製造工程において、ポンプでの仕
込が可能となり、仕込作業が省力化できると共に、作業
環境の粉塵汚染がない、という利点がある。
【0113】さらにまた、本発明の顔料スラリーは、従
来の乾燥顔料と比較して、乾燥による顔料凝集が少な
く、水性 インキ製造工程において分散性に優れてお
り、分散工程が短縮でき、それに伴う設備投資、分散エ
ネルギーが大幅に低減でき、設備投資、省エネルギー面
で有利である、という利点がある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顔料と水可溶性樹脂とを均一に混合
    した水系顔料スラリーにおいて、水可溶性樹脂がスチレ
    ン−アクリル酸共重合体又はスチレン−マレイン酸共重
    合体であることを特徴とする水系スラリー。
  2. 【請求項2】 顔料スラリー中の有機顔料の含有量が3
    0〜80重量%の範囲にあり、且つ、顔料スラリー中の
    水溶性重合樹脂の含有量が0.5〜10重量%の範囲に
    ある請求項1記載の水系顔料スラリー。
  3. 【請求項3】 顔料スラリー中の有機顔料の含有量が4
    0〜70重量%の範囲にあり、且つ、顔料スラリー中の
    水溶性重合樹脂の含有量が1〜8重量%の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の水系顔料スラリ
    ー。
  4. 【請求項4】 水可溶性樹脂の重量平均分子量(Mw)
    が1000〜25000の範囲にあり、且つ酸価が60
    〜350mgKOH/gの範囲にある請求項1、2又は
    3記載の水系顔料スラリー。
  5. 【請求項5】 水可溶性樹脂の重量平均分子量(Mw)
    が1300〜20000の範囲にあり、且つ酸価が90
    〜280mgKOH/gの範囲にある請求項1、2、3
    又は4記載の水系顔料スラリー。
  6. 【請求項6】 水可溶性アルコールを含有する請求項
    1、2、3、4又は5記載の水系顔料スラリー。
  7. 【請求項7】 有機顔料が、銅フタロシアニンブルー顔
    料、ハロゲン化銅フタロシアニングリーン顔料及びジオ
    キサジン系顔料から成る群から選ばれる有機顔料である
    請求項1、2、3、4、5又は6記載の水系顔料スラリ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503576A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 顔料製剤
US6916862B2 (en) 2000-04-10 2005-07-12 Seiko Epson Corporation Process for the preparation of pigment dispersion, pigment dispersion obtained by the same, ink jet recording ink comprising the same, and recording method and recorded material using the same
JP2011190400A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mitsubishi Chemicals Corp 水性顔料分散液及びインク組成物

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