JPH1060358A - ボールペン用水性インキ - Google Patents
ボールペン用水性インキInfo
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- JPH1060358A JPH1060358A JP24116096A JP24116096A JPH1060358A JP H1060358 A JPH1060358 A JP H1060358A JP 24116096 A JP24116096 A JP 24116096A JP 24116096 A JP24116096 A JP 24116096A JP H1060358 A JPH1060358 A JP H1060358A
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- JP
- Japan
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- water
- acid
- ink
- fatty acid
- unsaturated fatty
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキ出が良く、紙面に対するかすれや線切
れがないと共に、経時によって潤滑効果を損なうことの
ないボールペン用水性インキを提供する。 【解決手段】 着色剤、水、潤滑剤として炭素数18の
不飽和脂肪酸エマルジョンよりなるボールペン用水性イ
ンキ。
れがないと共に、経時によって潤滑効果を損なうことの
ないボールペン用水性インキを提供する。 【解決手段】 着色剤、水、潤滑剤として炭素数18の
不飽和脂肪酸エマルジョンよりなるボールペン用水性イ
ンキ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールペン用水性イ
ンキに関する。更に詳細には、インキ出を円滑にして、
かすれや線切れのない良好な筆跡を得ると共に、ボール
とボール抱持部の磨耗を減少させて滑らかな筆感を得る
ことのできるボールペン用水性インキに関する。
ンキに関する。更に詳細には、インキ出を円滑にして、
かすれや線切れのない良好な筆跡を得ると共に、ボール
とボール抱持部の磨耗を減少させて滑らかな筆感を得る
ことのできるボールペン用水性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペン用水性インキは、低粘
性に依存してボールペン用油性インキよりも弱い筆圧で
然も滑らかな筆記が可能である。しかしながら、インキ
自体の潤滑性が乏しく、ボール抱持部の磨耗を起こさせ
がちであり、不飽和脂肪酸を添加することによって磨耗
を減少させるボールペン用水性インキが開示されている
(特公平57−37184号公報)。
性に依存してボールペン用油性インキよりも弱い筆圧で
然も滑らかな筆記が可能である。しかしながら、インキ
自体の潤滑性が乏しく、ボール抱持部の磨耗を起こさせ
がちであり、不飽和脂肪酸を添加することによって磨耗
を減少させるボールペン用水性インキが開示されている
(特公平57−37184号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のボール
ペン用水性インキは、不飽和脂肪酸の添加により潤滑性
は向上するものの、ボールペンの潤滑性を向上させる不
飽和脂肪酸としては、水に溶解し難いオレイン酸等の比
較的分子量の大きな不飽和脂肪酸が好適に用いられるた
め、経時によって水と分離して潤滑性能が低下するとい
った不具合を生じる。本発明は、潤滑効果を有する水に
難溶な不飽和脂肪酸を乳化剤によりエマルジョン化して
ボールペン用水性インキに添加することにより潤滑性を
向上させ、経時後も初期の潤滑性能を有するボールペン
用水性インキを提供することにある。
ペン用水性インキは、不飽和脂肪酸の添加により潤滑性
は向上するものの、ボールペンの潤滑性を向上させる不
飽和脂肪酸としては、水に溶解し難いオレイン酸等の比
較的分子量の大きな不飽和脂肪酸が好適に用いられるた
め、経時によって水と分離して潤滑性能が低下するとい
った不具合を生じる。本発明は、潤滑効果を有する水に
難溶な不飽和脂肪酸を乳化剤によりエマルジョン化して
ボールペン用水性インキに添加することにより潤滑性を
向上させ、経時後も初期の潤滑性能を有するボールペン
用水性インキを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、潤滑剤とし
て知られている不飽和脂肪酸のなかでも、特に潤滑性に
優れ、他の筆記性能に悪影響を及ぼすことのない炭素数
18の不飽和脂肪酸をエマルジョン化してインキ組成中
に添加することにより、初期及び経時においても潤滑性
を有することを見出した。即ち、本発明は着色剤、水、
潤滑剤として炭素数18の不飽和脂肪酸のエマルジョン
を含んでなるボールペン用水性インキを要件とする。更
には、前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であるボールペン
用水性インキを要件とする。
て知られている不飽和脂肪酸のなかでも、特に潤滑性に
優れ、他の筆記性能に悪影響を及ぼすことのない炭素数
18の不飽和脂肪酸をエマルジョン化してインキ組成中
に添加することにより、初期及び経時においても潤滑性
を有することを見出した。即ち、本発明は着色剤、水、
潤滑剤として炭素数18の不飽和脂肪酸のエマルジョン
を含んでなるボールペン用水性インキを要件とする。更
には、前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であるボールペン
用水性インキを要件とする。
【0005】前記炭素数18の不飽和脂肪酸は、不飽和
結合を1個或いは2個以上有するものが挙げられ、例え
ば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロー
ル酸、リシノール酸、エライジン酸等が挙げられ、グリ
セリン脂肪酸エステル等の乳化剤を用いてエマルジョン
化し、水或いは水と相溶性の有機溶剤中に分散してイン
キ中に添加される。
結合を1個或いは2個以上有するものが挙げられ、例え
ば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアロー
ル酸、リシノール酸、エライジン酸等が挙げられ、グリ
セリン脂肪酸エステル等の乳化剤を用いてエマルジョン
化し、水或いは水と相溶性の有機溶剤中に分散してイン
キ中に添加される。
【0006】前記した炭素数18の不飽和脂肪酸は、イ
ンキ組成中0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜
2重量%添加することができる。0.01重量%以下で
は所望の潤滑性を得ることは困難であり、又、5重量%
以上ではインキの増粘によって、インキ出が悪く、筆記
し難くなる。
ンキ組成中0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜
2重量%添加することができる。0.01重量%以下で
は所望の潤滑性を得ることは困難であり、又、5重量%
以上ではインキの増粘によって、インキ出が悪く、筆記
し難くなる。
【0007】本発明のインキ組成物に用いる着色剤とし
ては、水性系媒体に溶解もしくは分散可能な染料及び顔
料がすべて使用可能であり、その具体例を以下に例示す
る。前記染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染
料等を使用することができる。酸性染料としては、ニュ
ーコクシン(C.I.16255)、タートラジン
(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10
B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.
42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.4
2090)、アシッドバイオレット6B(C.I.42
535)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナ
フタレングリーン(C.I.44025)、エオシン
(C.I.45380)、フロキシン(C.I.454
10)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロ
シン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.
I.56205)等が用いられる。
ては、水性系媒体に溶解もしくは分散可能な染料及び顔
料がすべて使用可能であり、その具体例を以下に例示す
る。前記染料としては、酸性染料、塩基性染料、直接染
料等を使用することができる。酸性染料としては、ニュ
ーコクシン(C.I.16255)、タートラジン
(C.I.19140)、アシッドブルーブラック10
B(C.I.20470)、ギニアグリーン(C.I.
42085)、ブリリアントブルーFCF(C.I.4
2090)、アシッドバイオレット6B(C.I.42
535)、ソルブルブルー(C.I.42755)、ナ
フタレングリーン(C.I.44025)、エオシン
(C.I.45380)、フロキシン(C.I.454
10)、エリスロシン(C.I.45430)、ニグロ
シン(C.I.50420)、アシッドフラビン(C.
I.56205)等が用いられる。
【0008】塩基性染料としては、クリソイジン(C.
I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.
42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42
555)、マラカイトグリーン(C.I.4200
0)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、
ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレ
ンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB
(C.I.52015)等が用いられる。
I.11270)、メチルバイオレットFN(C.I.
42535)、クリスタルバイオレット(C.I.42
555)、マラカイトグリーン(C.I.4200
0)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、
ローダミンB(C.I.45170)、アクリジンオレ
ンジNS(C.I.46005)、メチレンブルーB
(C.I.52015)等が用いられる。
【0009】直接染料としては、 コンゴーレッド(C.I.22120) ダイレクトスカイブルー5B(C.I.24400) バイオレットBB(C.I.27905) ダイレクトディープブラックEX(C.I.3023
5) カヤラスブラックGコンク(C.I.35225) ダイレクトファストブラックG(C.I.35255) フタロシアニンブルー(C.I.74180)等が用い
られる。
5) カヤラスブラックGコンク(C.I.35225) ダイレクトファストブラックG(C.I.35255) フタロシアニンブルー(C.I.74180)等が用い
られる。
【0010】前記顔料としては、カーボンブラック、群
青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジ
ンイエロー等の有機顔料の他、既に界面活性剤を用いて
微細に安定的に水媒体中に分散された水分散顔料製品等
が用いられ、例えば、 C.I.Pigment 15:3B〔品名:S.S.
Blue GLL、顔料分24%、山陽色素株式会社
製〕 C.I. Pigment Red 146〔品名:
S.S.Pink FBL、顔料分21.5%、山陽色
素株式会社製〕 C.I.Pigment Yellow 81〔品名:
TC YellowFG、顔料分約30%、大日精化工
業株式会社製〕 C.I.Pigment Red220/166〔品
名:TC Red FG、顔料分約35%、大日精化工
業株式会社製〕等を挙げることができる。蛍光顔料とし
ては、各種蛍光性染料を樹脂マトリックス中に固溶体化
した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料が使用できる。その
他、パール顔料、金色、銀色のメタリック顔料、蓄光性
顔料、修正ペンに用いる二酸化チタン等の白色顔料、ア
ルミニウム等の金属粉、香料又は香料カプセル顔料など
を例示できる。
青などの無機顔料や銅フタロシアニンブルー、ベンジジ
ンイエロー等の有機顔料の他、既に界面活性剤を用いて
微細に安定的に水媒体中に分散された水分散顔料製品等
が用いられ、例えば、 C.I.Pigment 15:3B〔品名:S.S.
Blue GLL、顔料分24%、山陽色素株式会社
製〕 C.I. Pigment Red 146〔品名:
S.S.Pink FBL、顔料分21.5%、山陽色
素株式会社製〕 C.I.Pigment Yellow 81〔品名:
TC YellowFG、顔料分約30%、大日精化工
業株式会社製〕 C.I.Pigment Red220/166〔品
名:TC Red FG、顔料分約35%、大日精化工
業株式会社製〕等を挙げることができる。蛍光顔料とし
ては、各種蛍光性染料を樹脂マトリックス中に固溶体化
した合成樹脂微細粒子状の蛍光顔料が使用できる。その
他、パール顔料、金色、銀色のメタリック顔料、蓄光性
顔料、修正ペンに用いる二酸化チタン等の白色顔料、ア
ルミニウム等の金属粉、香料又は香料カプセル顔料など
を例示できる。
【0011】前記着色剤は一種又は二種以上を適宜混合
して使用することができ、インキ組成中1乃至25重量
%、好ましくは2乃至15重量%の範囲で用いられる。
して使用することができ、インキ組成中1乃至25重量
%、好ましくは2乃至15重量%の範囲で用いられる。
【0012】本発明ボールペン用水性インキは溶剤とし
て水の他、水溶性有機溶剤として、水に相溶性のある従
来汎用の溶剤を併用して用いることもでき、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビト
ール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、スルフォラン、2−ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン等が挙げられる。尚、前記水は10〜8
0重量%、好ましくは20〜75重量%の範囲で用いら
れる。又、前記水溶性有機溶剤は1種又は2種以上を併
用して用いることもでき、2〜60重量%、好ましくは
5〜35重量%の範囲で用いられる。
て水の他、水溶性有機溶剤として、水に相溶性のある従
来汎用の溶剤を併用して用いることもでき、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビト
ール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モ
ノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、スルフォラン、2−ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン等が挙げられる。尚、前記水は10〜8
0重量%、好ましくは20〜75重量%の範囲で用いら
れる。又、前記水溶性有機溶剤は1種又は2種以上を併
用して用いることもでき、2〜60重量%、好ましくは
5〜35重量%の範囲で用いられる。
【0013】又、水溶性樹脂として、アルキッド樹脂、
アクリル樹脂、スチレンマレイン酸共重合物、セルロー
ズ誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、デキストリン等の1種又は2種以上を紙面への固着
性や粘性付与のために用いることができ、インキ組成中
1乃至30重量%の範囲で用いられる。
アクリル樹脂、スチレンマレイン酸共重合物、セルロー
ズ誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、デキストリン等の1種又は2種以上を紙面への固着
性や粘性付与のために用いることができ、インキ組成中
1乃至30重量%の範囲で用いられる。
【0014】その他、必要に応じて炭酸ナトリウム、燐
酸ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミ
ン化合物等の有機塩基性化合物等のPH調整剤、ベンゾ
トリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシル
アンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウ
ムナイトライト、サポニン等の防錆剤、石炭酸、1、2
−ベンズチアゾリン3−オンのナトリウム塩、安息香酸
ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリ
ウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−
テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等
の防腐剤或いは防黴剤、尿素、ノニオン系界面活性剤、
ソルビット、マンニット、ショ糖、ぶどう糖、還元デン
プン加水分解物、ピロリン酸ナトリム等の湿潤剤、消泡
剤、インキの浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤や
ノニオン系の界面活性剤を使用してもよい。
酸ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミ
ン化合物等の有機塩基性化合物等のPH調整剤、ベンゾ
トリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシル
アンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウ
ムナイトライト、サポニン等の防錆剤、石炭酸、1、2
−ベンズチアゾリン3−オンのナトリウム塩、安息香酸
ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリ
ウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−
テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等
の防腐剤或いは防黴剤、尿素、ノニオン系界面活性剤、
ソルビット、マンニット、ショ糖、ぶどう糖、還元デン
プン加水分解物、ピロリン酸ナトリム等の湿潤剤、消泡
剤、インキの浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤や
ノニオン系の界面活性剤を使用してもよい。
【0015】更に、前記ボールペン用水性インキには、
剪断減粘性を有する物質を添加することもできる。前記
剪断減粘性物質としては、実質的に水に可溶性の物質が
効果的であり、キサンタンガム、ウェランガム、構成単
糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖
体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至8
00万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその
誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アル
キルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主
成分とする分子量10万〜15万の重合体、グリコマン
ナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化
能を有する炭水化物、ベンジリデンソルビトール及びベ
ンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性ア
クリル酸重合体等を例示でき、単独或いは混合して使用
することができる。
剪断減粘性を有する物質を添加することもできる。前記
剪断減粘性物質としては、実質的に水に可溶性の物質が
効果的であり、キサンタンガム、ウェランガム、構成単
糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖
体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至8
00万)、グアーガム、ローカストビーンガム及びその
誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アル
キルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主
成分とする分子量10万〜15万の重合体、グリコマン
ナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化
能を有する炭水化物、ベンジリデンソルビトール及びベ
ンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性ア
クリル酸重合体等を例示でき、単独或いは混合して使用
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施例1乃至8及び比較例1乃至
5で作成したインキ組成物を表1に示す。
5で作成したインキ組成物を表1に示す。
【表1】 尚、表中の配合を示す数値は重量%を示す。
【0017】表中の原料の内容を注番号に沿って説明す
る。 (1)フロキシン〔アイゼン(株)製、C.I.Aci
d Red92、C.I.45410〕 (2)不飽和脂肪酸エマルジョンA〔オレイン酸10
%、グリセリン脂肪酸エステル20%、ポリエチレング
リコール及びグリセリン70%〕 (3)不飽和脂肪酸エマルジョンB〔オレイン酸10
%、グリセリン脂肪酸エステル5%、ポリエチレングリ
コール及びグリセリン85%〕
る。 (1)フロキシン〔アイゼン(株)製、C.I.Aci
d Red92、C.I.45410〕 (2)不飽和脂肪酸エマルジョンA〔オレイン酸10
%、グリセリン脂肪酸エステル20%、ポリエチレング
リコール及びグリセリン70%〕 (3)不飽和脂肪酸エマルジョンB〔オレイン酸10
%、グリセリン脂肪酸エステル5%、ポリエチレングリ
コール及びグリセリン85%〕
【0018】表1で示した配合物を60℃で加温しなが
ら、1時間ミキサーにて攪拌した後、冷却して濾過する
ことにより、実施例及び比較例のボールペン用水性イン
キが得られる。
ら、1時間ミキサーにて攪拌した後、冷却して濾過する
ことにより、実施例及び比較例のボールペン用水性イン
キが得られる。
【0019】実施例1乃至3及び比較例1乃至3のイン
キを、直径0.5mmの超硬合金製ボールが、切削加工
によりボール受け座を形成したステンレススチール製チ
ップに抱持された筆記先端部を有し、前記筆記先端部の
後部には、櫛溝状のインキ調節部材を備えるタイプのボ
ールペンに直接内蔵した。尚、前記ボールペンは各5本
ずつ作成した。
キを、直径0.5mmの超硬合金製ボールが、切削加工
によりボール受け座を形成したステンレススチール製チ
ップに抱持された筆記先端部を有し、前記筆記先端部の
後部には、櫛溝状のインキ調節部材を備えるタイプのボ
ールペンに直接内蔵した。尚、前記ボールペンは各5本
ずつ作成した。
【0020】前記の如くして得たボールペンの、初期及
び50℃で30日間放置後の紙面上に筆記した際のイン
キ消費量、ボール沈み量、及び筆感を測定した。その結
果を表2に示す。
び50℃で30日間放置後の紙面上に筆記した際のイン
キ消費量、ボール沈み量、及び筆感を測定した。その結
果を表2に示す。
【表2】 尚、表中のインキ消費量の測定に関しては、自動筆記試
験機で500m筆記した後、そのインキ消費量を算出し
た。ボール沈み量に関しても同様に、自動筆記試験機で
500m筆記した後、ボールとボール抱持部の磨耗寸法
を測定して求めた。ここで、自動筆記試験機での筆記条
件は、筆記速度4m/分、筆記荷重100g、筆記角度
70°である。筆感についての判定結果は以下の通り。 ◎:なめらかに筆記でき、かすれや線切れもない ○:若干なめらかな筆感に欠けるが、かすれや線切れは
なく、通常の筆記は問題ない。 △:筆感はなめらかでなく、若干かすれや線切れが起こ
る。 ×:筆感はなめらかでなく、かすれや線切れが起こる。 前記測定結果は、各5本ずつ作成したボールペンをそれ
ぞれ測定し、その平均値を算出した。
験機で500m筆記した後、そのインキ消費量を算出し
た。ボール沈み量に関しても同様に、自動筆記試験機で
500m筆記した後、ボールとボール抱持部の磨耗寸法
を測定して求めた。ここで、自動筆記試験機での筆記条
件は、筆記速度4m/分、筆記荷重100g、筆記角度
70°である。筆感についての判定結果は以下の通り。 ◎:なめらかに筆記でき、かすれや線切れもない ○:若干なめらかな筆感に欠けるが、かすれや線切れは
なく、通常の筆記は問題ない。 △:筆感はなめらかでなく、若干かすれや線切れが起こ
る。 ×:筆感はなめらかでなく、かすれや線切れが起こる。 前記測定結果は、各5本ずつ作成したボールペンをそれ
ぞれ測定し、その平均値を算出した。
【0021】
【発明の効果】前記インキ消費量、ボール沈み量及び筆
感テストの結果より、本発明のボールペン用水性インキ
は紙面に筆記した際、インキ出が良く、かすれや線切れ
がないことは勿論、潤滑効果に優れ、滑らかな筆感を得
ることのできるボールペン用水性インキを提供すること
ができる。又、経時後も常に潤滑効果に優れたボールペ
ン用水性インキを提供することができる。
感テストの結果より、本発明のボールペン用水性インキ
は紙面に筆記した際、インキ出が良く、かすれや線切れ
がないことは勿論、潤滑効果に優れ、滑らかな筆感を得
ることのできるボールペン用水性インキを提供すること
ができる。又、経時後も常に潤滑効果に優れたボールペ
ン用水性インキを提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 着色剤、水、潤滑剤として炭素数18の
不飽和脂肪酸エマルジョンを含んでなるボールペン用水
性インキ。 - 【請求項2】 前記不飽和脂肪酸がオレイン酸である請
求項1のボールペン用水性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24116096A JPH1060358A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | ボールペン用水性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24116096A JPH1060358A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | ボールペン用水性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1060358A true JPH1060358A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17070160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24116096A Pending JPH1060358A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | ボールペン用水性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1060358A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011502191A (ja) * | 2007-10-25 | 2011-01-20 | ジョン−ス ハン | 消すことができるインク組成物及び消色方法 |
JP2013221051A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 水性ボールペン用インク組成物 |
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1996
- 1996-08-22 JP JP24116096A patent/JPH1060358A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011502191A (ja) * | 2007-10-25 | 2011-01-20 | ジョン−ス ハン | 消すことができるインク組成物及び消色方法 |
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