JPH1060165A - ジベンジリデンソルビトール系組成物及びそれを含むポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ジベンジリデンソルビトール系組成物及びそれを含むポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH1060165A
JPH1060165A JP23139396A JP23139396A JPH1060165A JP H1060165 A JPH1060165 A JP H1060165A JP 23139396 A JP23139396 A JP 23139396A JP 23139396 A JP23139396 A JP 23139396A JP H1060165 A JPH1060165 A JP H1060165A
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雅史 吉村
Tsuratake Fujitani
貫剛 藤谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定性の問題点を解消したDBS類、更に透
明性に優れかつ成形加工時並びに最終成形品中の臭気が
大幅に抑制された新規有用なポリオレフィン系樹脂組成
物を提案する。 【構成】 ジベンジリデンソルビトール(DBS)10
0重量部に対して、アミノ酸及びそれからなるペプチド
のアルカリ金属塩(化合物A)0.01〜50重量部及
びアルコール性水酸基を含む化合物(脂肪族アルコール
及びそのアルキレンオキシド付加物、フェノール類のア
ルキレンオキシド付加物、多価アルコールの部分エステ
ル及びそのアルキレンオキシド付加物、水添ヒマシ油及
びそのアルキレンオキシド付加物、ヒドロキシアルキル
アミン、ヒドロキシアルキルアミド)1〜100重量部
を添加して組成物を形成する。かくして得られるDBS
系組成物は、ポリオレフィン系樹脂用核剤として有用で
あり、当該核剤組成物を適用することにより所定の特性
を備えたポリオレフィン系樹脂組成物を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジベンジリデンソ
ルビトール(以下「DBS」と略記する。)系組成物及
び当該DBS系組成物を含有する透明性に優れ、且つ熱
成形加工時の臭気の発生の抑制されたポリオレフィン系
樹脂組成物に関する。更に詳しくは、特定の構造を有す
るアミノ酸化合物のアルカリ金属塩及び少なくとも1つ
以上のアルコール性水酸基を有する化合物を同時に配合
することにより、DBS類の熱安定性を改善し、DBS
類を核剤として配合した樹脂組成物の熱成形加工時並び
に最終成形品中の臭気が大幅に改善された透明性に優れ
るポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】DBS類は、ポリオレフィン系樹脂、特
にポリエチレン、ポリプロピレン又はそれらを主成分と
するコポリマーの核剤として有用な化合物である。特に
透明性を向上させる効果に優れ、透明性が要求される各
種容器等の成形分野の樹脂添加剤として広く用いられて
いる。
【0003】しかし、DBS類はその安定性に問題があ
り、熱成形加工時にベンズアルデヒド類が遊離し、加工
時に臭気が発生するだけでなく、最終成形品中にもアル
デヒド臭が残存し、食品容器等の分野における需要の伸
びを大きく阻害している。
【0004】これまでにも上記問題点の改善のために様
々な提案がなされている。例えば、ヒドロキシルアミン
或いはフェニルヒドラジン類による処理(特開昭60−
32791号、特開昭60−42385号)、非芳香族
有機アミンの添加(特開昭62−4289号)、脂肪族
金属塩及び乳酸金属塩等による表面処理(特開昭62−
50355号)、脂肪族アミンの配合(特開平2−19
6841号)、ソルビン酸及び/又はソルビン酸カリウ
ムの添加(特開平5−202055号)等の方法が知ら
れているが、いずれの方法も臭気改善効果が不十分であ
り、未だ上記問題点の解決には至っていないのが現状で
ある。
【0005】本発明者らは、先に特願平8−12089
5号で特定の構造を有するアミノ酸化合物のアルカリ金
属塩を添加することによりDBS類の安定性が改善さ
れ、それを含むポリオレフィン樹脂の臭気が大幅に抑制
されることを示した。又、特願平8−122724号に
おいても特定の構造を有するポリオール化合物を添加す
ることにより同様の効果が得られることを示した。
【0006】しかし、実際にポリオレフィン樹脂に練り
込んだ際の臭気に関しては更に厳しい条件下でより一層
の臭気の抑制が要求されている。上記化合物の添加だけ
ではその様な厳しい条件下での臭気改善効果は必ずしも
十分であるとは言えないのが現状であり、更なる改善が
望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の安定
性の問題点を解消したDBS類、更に透明性に優れかつ
成形加工時並びに最終成形品中の臭気が大幅に抑制され
た新規有用なポリオレフィン系樹脂組成物を提案するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、上記問題点を解決すべく鋭意検討を行った結
果、DBS類に対し、所定量のアミノ酸化合物のアルカ
リ金属塩と少なくとも1つ以上のアルコール性水酸基を
含む化合物を同時に添加することにより各々の化合物を
単独で添加した時には予測もできなかった効果が得られ
ることを見いだし、かかる知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0009】即ち、本発明に係るDBS系組成物は、一
般式(1)で表されるDBS類100重量部に対して、
下記から選ばれた1種若しくは2種以上の化合物(以
下「化合物A」と略記する。)0.01〜50重量部及
び下記〜から選ばれた1種若しくは2種以上の少な
くとも1つのアルコール性水酸基を含む化合物(以下
「化合物B」と略記する。)1〜100重量部を添加し
てなることを特徴とし、更に本発明に係るポリオレフィ
ン系樹脂組成物は、化合物A及び化合物Bを所定比率で
添加することにより安定化されたDBS系組成物を配合
してなることを特徴とする。
【0010】
【化4】 [式中、R1、R2は同一又は異なって、炭素数1〜8の
アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。
a、bは夫々0〜3の整数を表す。]
【0011】アミノ酸及びそれからなるペプチドのア
ルカリ金属塩
【0012】一般式(2)で表されるアルコール及び
そのアルキレンオキシド付加物 R3−O−(AO)c−H (2) [式中、R3は炭素数4〜32の直鎖状或いは分岐鎖状
のアルキル基又はアルケニル基を表す。AOは炭素数2
又は3のオキシアルキレンを表す。cは0〜40の整数
を表す。]
【0013】一般式(3)で表されるフェノール類の
アルキレンオキシド付加物
【化5】 [式中、R4は炭素数1〜18の直鎖状或いは分岐鎖状
のアルキル基又は炭素数2〜18の直鎖状或いは分岐鎖
状のアルケニル基を表す。AOは炭素数2又は3のオキ
シアルキレンを表す。dは0〜3の整数を表す。eは1
〜40の整数を表す。]
【0014】多価アルコールの部分エステル及びその
アルキレンオキシド付加物
【0015】水添ヒマシ油及びそのアルキレンオキシ
ド付加物
【0016】一般式(4)で表されるヒドロキシアル
キルアミン及び/又は一般式(5)で表されるヒドロキ
シアルキルアミド R5−N−(R6−OH)2 (4) [式中、R5は炭素数4〜22のアルキル基又はアルケ
ニル基を表す。R6は炭素数2〜4の直鎖状或いは分岐
鎖状のアルキレン基を表す。]
【0017】 R7−CON−(R8−OH)2 (5) [式中、R7、R8は夫々一般式(2)のR5、R6と同義
である。]
【0018】本発明に係るアミノ酸とは、分子内にカル
ボキシル基とアミノ基を同時に有する化合物を広く総称
するものであり、タンパク質を構成するα−アミノ酸
(アミノ基とカルボキシル基が同一炭素原子に結合して
いるもの)を筆頭に一般に極めて安全性に優れているこ
とが知られているものであり、夫々単独で又は2種以上
を適宜組み合わせて適用される。
【0019】アミノ酸としては、一般式(6)で表され
る脂肪族アミノ酸、脂環式アミノ酸及び芳香族アミノ酸
が推奨される。
【0020】 (HOOC)f−R9−(NH2)g (6) [式中、R9は炭素数1〜25の直鎖状或いは分岐鎖状
の飽和若しくは不飽和の脂肪族アミノ酸残基、飽和若し
くは不飽和の脂環族アミノ酸残基又は芳香族アミノ酸残
基を表す。f、gは夫々1〜5の整数を示す。但し、6
≧f+g≧2である。]
【0021】脂肪族アミノ酸として、より具体的にはグ
リシン、アラニン、β−アラニン、フェニルアラニン、
α−アミノアクリル酸、α−アミノ酪酸、β−アミノ酪
酸、γ−アミノ酪酸、アロイソロイシン、γ−アミノ−
α−メチレン酪酸、α−アミノイソ酪酸、β−アミノイ
ソ酪酸、ノルバリン、δ−アミノ−n−吉草酸、β−ア
ミノクロトン酸、イソロイシン、バリン、2−アミノ−
4−ペンテノイック酸、ノルロイシン、6−アミノカプ
ロン酸、ロイシン、7−アミノヘプタン酸、α−アミノ
−n−カプリル酸、8−アミノカプリル酸、9−アミノ
ノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノド
デカン酸、サルコシン、プロリン、アミノマロン酸、2
−アミノアジピン酸、アルギニン、アスパラギン酸、ア
スパラギン、シスチン、エチオニン、シスタチオニン、
ランチオニン、グルタミン、グルタミン酸、S−(カル
ボキシメチル)システィン、2,4−ジアミノ酪酸、カ
ナバニン、キヌレニン、ヒスチジン、1−メチルヒスチ
ジン、3−メチルヒスチジン、トリプトファン、リシ
ン、オルニチン、クレアチン、シトルリン、アザセリ
ン、アロトレオニン、トレオニン、δ−ヒドロキシリシ
ン、ホモセリン、メチニオン、4−ヒドロキシプロリ
ン、エルゴチオネイン、システイン、システイン酸、β
−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−アラニン、チロ
シン等のD体、L体、DL体が例示される。
【0022】脂環族アミノ酸として、より具体的には1
−アミノシクロヘキサンカルボン酸、2−アミノシクロ
ヘキサンカルボン酸、3−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸、4−アミノシクロヘキサンカルボン酸、p−アミ
ノメチルシクロヘキサンカルボン酸、2−アミノ−2−
ノルボルナンカルボン酸、3,5−ジアミノシクロヘキ
サンカルボン酸、1−アミノ−1,3−シクロヘキサン
ジカルボン酸等が例示される。
【0023】芳香族アミノ酸として、より具体的にはα
−アミノフェニル酢酸、α−アミノ−β−フェニルプロ
ピオン酸、2−アミノ−2−フェニルプロピオン酸、3
−アミノ−3−フェニルプロピオン酸、α−アミノ桂皮
酸、2−アミノ−4−フェニル酪酸、4−アミノ−3−
フェニル酪酸、アントラニル酸、m−アミノ安息香酸、
p−アミノ安息香酸、2−アミノ−4−メチル安息香
酸、2−アミノ−6−メチル安息香酸、3−アミノ−4
−メチル安息香酸、2−アミノ−3−メチル安息香酸、
2−アミノ−5−メチル安息香酸、4−アミノ−2−メ
チル安息香酸、4−アミノ−3−メチル安息香酸、2−
アミノ−3−メトキシ安息香酸、3−アミノ−4−メト
キシ安息香酸、4−アミノ−2−メトキシ安息香酸、4
−アミノ−3−メトキシ安息香酸、2−アミノ−4,5
−ジメトキシ安息香酸、o−アミノフェニル酢酸、m−
アミノフェニル酢酸、p−アミノフェニル酢酸、4−
(4−アミノフェニル)酪酸、4−アミノメチル安息香
酸、4−アミノメチルフェニル酢酸、o−アミノ桂皮
酸、m−アミノ桂皮酸、p−アミノ桂皮酸、p−アミノ
馬尿酸、2−アミノ−1−ナフトエ酸、3−アミノ−1
−ナフトエ酸、4−アミノ−1−ナフトエ酸、5−アミ
ノ−1−ナフトエ酸、6−アミノ−1−ナフトエ酸、7
−アミノ−1−ナフトエ酸、8−アミノ−1−ナフトエ
酸、1−アミノ−2−ナフトエ酸、3−アミノ−2−ナ
フトエ酸、4−アミノ−2−ナフトエ酸、5−アミノ−
2−ナフトエ酸、6−アミノ−2−ナフトエ酸、7−ア
ミノ−2−ナフトエ酸、8−アミノ−2−ナフトエ酸、
3,5−ジアミノ安息香酸、4、4’−ジアミノ−3,
3’−ジカルボキシジフェニルメタン等が例示される。
【0024】上記アミノ酸の中でも好ましい化合物とし
ては、グリシン、アラニン、β−アラニン、フェニルア
ラニン、α−アミノ酪酸、ノルバリン、イソロイシン、
バリン、ノルロイシン、ロイシン、サルコシン、プロリ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、シス
チン、エチオニン、シスタチオニン、ランチオニン、グ
ルタミン、グルタミン酸、S−(カルボキシメチル)シ
スティン、2,4−ジアミノ酪酸、カナバニン、キヌレ
ニン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジン、3−メチル
ヒスチジン、トリプトファン、リシン、オルニチン、ク
レアチン、シトルリン、アザセリン、アロトレオニン、
トレオニン、δ−ヒドロキシリシン、ホモセリン、メチ
オニン、4−ヒドロキシプロリン、エルゴチオネイン、
システイン、システイン酸、β−(3,4−ジヒドロキ
シフェニル)−アラニン、チロシン等のD体、L体、D
L体が挙げられる。
【0025】更に、上記アミノ酸の中でもグリシン、ア
ラニン、β−アラニン、フェニルアラニン、α−アミノ
酪酸、ノルバリン、イソロイシン、バリン、ノルロイシ
ン、ロイシン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラ
ギン、エチオニン、シスタチオニン、ランチオニン、グ
ルタミン、グルタミン酸、S−(カルボキシメチル)シ
スティン、2,4−ジアミノ酪酸、カナバニン、キヌレ
ニン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジン、3−メチル
ヒスチジン、トリプトファン、リシン、オルニチン、ク
レアチン、シトルリン、アザセリン、アロトレオニン、
トレオニン、δ−ヒドロキシリシン、ホモセリン、メチ
オニン、システイン、システイン酸、β−(3,4−ジ
ヒドロキシフェニル)−アラニン、チロシン等のD体、
L体、DL体が推奨され、特にグリシン、アラニン、β
−アラニン、フェニルアラニン、α−アミノ酪酸、ノル
バリン、イソロイシン、バリン、ノルロイシン、ロイシ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グル
タミン、グルタミン酸、2,4−ジアミノ酪酸、カナバ
ニン、キヌレニン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジ
ン、3−メチルヒスチジン、トリプトファン、リシン、
オルニチン、クレアチン、シトルリン、アザセリン、メ
チニオン夫々のD体、L体、DL体が好ましい。
【0026】更に好ましいアミノ酸としては、一般式
(7)で表されるα−アミノ酸が挙げられる。
【0027】
【化6】 [式中、R10、R11は同一又は異なって、水素原子、炭
素数1〜8の直鎖状或いは分岐鎖状のアルキル基若しく
はアルケニル基、フェニルアルキル基又はC、N、S原
子からなる複素環を含む置換基を表す。但し、R10、R
11中には更に1個又は2個以上のカルボキシル基及び/
又はアミノ基を含まれていてもよい。]
【0028】当該α−アミノ酸としては、グリシン、ア
ラニン、フェニルアラニン、α−アミノ酪酸、ノルバリ
ン、イソロイシン、バリン、ノルロイシン、ロイシン、
サルコシン、プロリン、アルギニン、アスパラギン酸、
アスパラギン、シスチン、エチオニン、シスタチオニ
ン、ランチオニン、グルタミン、グルタミン酸、S−
(カルボキシメチル)システィン、2,4−ジアミノ酪
酸、カナバニン、キヌレニン、ヒスチジン、1−メチル
ヒスチジン、3−メチルヒスチジン、トリプトファン、
リシン、オルニチン、クレアチン、シトルリン、アザセ
リン、アロトレオニン、トレオニン、δ−ヒドロキシリ
シン、ホモセリン、メチオニン、4−ヒドロキシプロリ
ン、エルゴチオネイン、システイン、システイン酸、β
−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−アラニン、チロ
シン等のD体、L体、DL体が例示される。
【0029】α−アミノ酸の中でも、更に安全性の面か
ら、食品添加物として広く用いられているL−アラニ
ン、L−フェニルアラニン、L−アルギニン、L−アス
パラギン酸、L−システイン、L−シスチン、L−グル
タミン酸、グリシン、L−ヒスチジン、L−イソロイシ
ン、L−ロイシン、L−リシン、DL−メチオニン、L
−メチオニン、L−プロリン、L−セリン、L−トレオ
ニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L−バリン
等が推奨され、特にL−アラニン、L−フェニルアラニ
ン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−グルタ
ミン酸、グリシン、L−ヒスチジン、L−イソロイシ
ン、L−ロイシン、L−リシン、L−トリプトファン、
L−チロシン、L−バリン等が最も推奨される。
【0030】本発明に係るペプチドとは、2個以上のア
ミノ酸がペプチド結合(アミノ酸どうしが一つのカルボ
キシル基と他のアミノ基とから脱水縮合してつくる酸ア
ミド結合)によって結合したものであり、タンパク質の
構成要素であり一般に極めて安全性に優れていることが
知られているおり、夫々単独で又は2種以上を適宜組み
合わせて適用される。
【0031】本発明に係るペプチドは、先に例示した同
一又は異なった2〜4個のアミノ酸のペプチド結合によ
って得られる化合物であり、ジペプチド、トリペプチ
ド、テトラペプチド、更にポリペプチド及びそのエステ
ルが例示され、例えば、アスパルテーム、グリシル−ア
ラニン、グリシル−α−アミノ酪酸、グリシル−アスパ
ラギン、グリシル−グルタミン、グリシル−グリシン、
グリシル−グリシル−グリシン、グリシル−グリシル−
グリシル−グリシン、グリシル−ロイシン、グリシル−
ノルロイシン、グリシル−ノルバリン、グリシル−α−
フェニルアラニン、グリシル−サルコシン、グリシル−
トリプトファン、アラニル−アラニン、アラニル−グル
タミン、アラニル−グリシン、アラニル−グリシル−グ
リシン、β−アラニル−ヒスチジン、アラニル−フェニ
ルアラニン、アラニル−チロシン、グリシンアンヒドリ
ド等のD体、L体、DL体等が挙げられる。
【0032】上記ペプチドの中でも、入手の容易さか
ら、アスパルテーム、グリシル−グリシン、グリシル−
グリシル−グリシン、グリシル−グリシル−グリシル−
グリシン、グリシル−ヒスチジン等が特に推奨される。
【0033】本発明に係るアルカリ金属とは、周期表第
I族に属する6元素を指し、中でもナトリウム、カリウ
ムが最も好ましい。
【0034】一般式(2)で表されるアルコールとし
て、より具体的にはブチルアルコール、ペンチルアルコ
ール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オク
チルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリ
デシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデ
シルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ヘプタデシ
ルアルコール、オクタデシルアルコール、ノナデシルア
ルコール、エイコシルアルコール、ヘネイコシルアルコ
ール、ドコシルアルコール、椰子アルコール、パーム油
アルコール、パーム核油アルコール、牛脂アルコール、
米ぬかロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロ
ウを鹸化分解して得られるアルコール、オレイルアルコ
ール、リノールアルコール、リノレイルアルコール、魚
油を鹸化分解して得られる脂肪酸還元アルコール等の不
飽和アルコール若しくはそれらの幾何異性体が例示され
る。
【0035】アルキレンオキシドとしては、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド及びそれらの共付加物が挙
げられ、当該付加モル数は1〜40である。
【0036】上記のアルコールとそのアルキレンオキシ
ド付加物の中でも、炭素数8〜18のアルコールのエチ
レンオキシド2〜20モル付加物が金型汚れ等の操作性
の点からより好ましい。
【0037】一般式(3)で表されるフェノール類のア
ルキレンオキシド付加物として、より具体的には、フェ
ノール、クレゾール、ジメチルフェノール、トリメチル
フェノール、エチルフェノール、プロピル、ブチルフェ
ノール、ペンチルフェノール、ヘキシルフェノール、ヘ
プチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノ
ール、デシルフェノール、ウンデシルフェノール、ドデ
シルフェノール、トリデシルフェノール、テトラデシル
フェノール、ペンタデシルフェノール、ヘキサデシルフ
ェノール、ヘプタデシルフェノール、オクタデシルフェ
ノール等のフェノール類のアルキレンオキシド1〜40
モル付加物が例示される。
【0038】当該アルキレンオキシドとしては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド及びそれらの共付加物
が挙げられる。
【0039】上記フェノール類のアルキレンオキシド付
加物の中でも、炭素数6〜18のフェノール類のエチレ
ンオキシド2〜20モル付加物が入手の容易さの点から
推奨される。
【0040】本発明に係る多価アルコールの部分エステ
ルとは、分子内に2個以上のアルコール性水酸基を有す
る多価アルコールと炭素数2〜36の脂肪族モノカルボ
ン酸又は炭素数6〜24の芳香族モノカルボン酸よりな
る群より選ばれる1種若しくは2種以上のカルボン酸と
の部分エステルをいう。
【0041】当該部分エステルに付加するアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド及びそれらの共付加物が挙げられ、当該付加モル数は
1〜40である。
【0042】多価アルコールに対するカルボン酸のモル
数は、生成するエステル化合物が1,2位又は1,3位
に少なくとも2つのアルコール性水酸基を残存するよう
に設定されることが好ましい。
【0043】多価アルコールとして、より具体的にはエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、
ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビット、ソ
ルビタン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の鹸化物等が例示される。
【0044】脂肪族モノカルボン酸として、より具体的
には酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン
酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタ
デカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン
酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘネイコサン酸、ド
コサン酸、椰子油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油
脂肪酸、牛脂脂肪酸、米ぬかロウ、カルナバロウ、キャ
ンデリラロウ、ミツロウを鹸化分解して得られる炭素数
22〜36のカルボン酸等の飽和カルボン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレイン酸、魚油を鹸化分解して得
られる脂肪酸等の不飽和脂肪酸及びそれらの幾何異性体
が例示される。
【0045】芳香族モノカルボン酸として、より具体的
には安息香酸、炭素数1〜18のアルキル置換安息香酸
等が例示される。
【0046】上記多価アルコールの部分エステルの中で
も好ましい化合物としては、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、グリセリン、ポリオキシエチ
レングリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ポリオキシ
エチレンソルビタンと脂肪族モノカルボン酸のエステル
及びそのエチレンオキシド10〜30モル付加物が挙げ
られる。
【0047】上記多価アルコールの部分エステルの中で
も特に好ましい化合物としては、グリセリン、トリメチ
ロールプロパンと炭素数8〜22の脂肪族モノカルボン
酸のモノエステル、ペンタエリスリトールと炭素数8〜
18の脂肪族モノカルボン酸のモノ、ジエステルが挙げ
られ、なかでもグリセリンモノラウレート、グリセリン
モノミリステート、グリセリンモノパルミテート、グリ
セリンモノステアレート、グリセリンモノベヘネート、
トリメチロールプロパンモノステアレート、ペンタエリ
スリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジ
ステアレート等が最も推奨される。
【0048】本発明における水添ヒマシ油とそのアルキ
レンオキシド付加物とは、12−ヒドロキシステアリン
酸トリグリセリドを含有するエステル及びそのアルキレ
ンオキシド付加物である。
【0049】水添ヒマシ油に付加するアルキレンオキシ
ドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及
びそれらの共付加物が挙げられ、当該付加モル数として
は1〜200モルが例示できる。
【0050】一般式(4)で表されるヒドロキシアルキ
ルアミンとして、より具体的にはカプロイルジエタノー
ルアミン、カプリルジエタノールアミン、ラウリルジエ
タノールアミン、ミリスチルジエタノールアミン、パル
ミチルジエタノールアミン、ステアリルジエタノールア
ミン、エイコシルジエタノールアミン、ドコシルジエタ
ノールアミン、オレイルジエタノールアミン、リノーレ
イルジエタノールアミン、椰子アルキルジエタノールア
ミン、パームアルキルジエタノールアミン、パーム核ア
ルキルジエタノールアミン、牛脂アルキルジエタノール
アミン、ラウリルジプロパノールアミン、ミリスチルジ
プロパノールアミン、パルミチルジプロパノールアミ
ン、ステアリルジプロパノールアミン、オレイルジプロ
パノールアミン等が例示され、なかでもステアリルジエ
タノールアミンが最も好ましい。
【0051】一般式(5)で表されるヒドロキシアルキ
ルアミドとして、より具体的にはカプリル酸ジエタノー
ルアミド、ペラルゴン酸ジエタノールアミド、カプリン
酸ジエタノールアミド、ウンデカン酸ジエタノールアミ
ド、ラウリン酸ジエタノールアミド、トリデカン酸ジエ
タノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ペ
ンタデカン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸ジエタ
ノールアミド、ヘプタデカン酸ジエタノールアミド、ス
テアリン酸ジエタノールアミド、ノナデカン酸ジエタノ
ールアミド、エイコサン酸ジエタノールアミド、ヘネイ
コサン酸ジエタノールアミド、ドコサン酸ジエタノール
アミド、椰子油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム油脂
肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノー
ルアミド、牛脂脂肪酸ジエタノールアミド等の飽和カル
ボン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールア
ミド、リノール酸ジエタノールアミド、リノレイン酸ジ
エタノールアミド、魚油を鹸化分解して得られる脂肪酸
のジエタノールアミド等の不飽和脂肪酸ジエタノールア
ミド、ラウリン酸ジプロパノールアミド、ミリスチン酸
ジプロパノールアミド、パルミチン酸ジプロパノールア
ミド、ステアリン酸ジプロパノールアミド、オレイン酸
ジプロパノールアミド及びそれらの幾何異性体等が例示
され、なかでもステアリルジエタノールアミドが最も好
ましい。
【0052】一般式(1)で表されるDBS類として
は、1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール、
1,3:2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビ
トール、1,3:2,4−ジ(p−エチルベンジリデ
ン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(p−クロルベ
ンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビス
(2,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,
3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソ
ルビトール等の同種のベンジリデン基を有する化合物、
1,3−ベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデ
ンソルビトール、1,3−p−メチルベンジリデン−
2,4−ベンジリデンソルビトール、1,3−ベンジリ
デン−2,4−p−エチルベンジリデンソルビトール、
1,3−p−エチルベンジリデン−2,4−ベンジリデ
ンソルビトール、1,3−ベンジリデン−2,4−p−
クロルベンジリデンソルビトール、1,3−p−クロル
ベンジリデン−2,4−ベンジリデンソルビトール、
1,3−ベンジリデン−2,4−(2,4−ジメチルベ
ンジリデン)ソルビトール、1,3−(2,4−ジメチ
ルベンジリデン)−2,4−ベンジリデンソルビトー
ル、1,3−ベンジリデン−2,4−(3,4−ジメチ
ルベンジリデン)ソルビトール、1,3−(3,4−ジ
メチルベンジリデン)−2,4−ベンジリデンソルビト
ール、1,3−p−メチル−ベンジリデン−2,4−p
−エチルベンジリデンソルビトール、1,3−p−エチ
ル−ベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソ
ルビトール、1,3−p−メチル−ベンジリデン−2,
4−p−クロルベンジリデンソルビトール、1,3−p
−クロル−ベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリ
デンソルビトール等の異種のベンジリデン基を有する化
合物等が例示され、夫々単独で又は2種以上を適宜組み
合わせて適用される。
【0053】本発明に係る化合物Aの添加量は、DBS
類100重量部に対して、0.01〜50重量部、好ま
しくは0.1〜20重量部、更に好ましくは0.5〜1
0重量部の範囲であることが望ましい。0.01重量部
未満の場合には、所定の効果が得られにくく、50重量
部以上添加した場合には安定化の効果はあるものの、樹
脂添加剤として使用した場合に成形物における添加剤の
ブリードや透明性の低下等を起こし、いずれの場合も好
ましくない。
【0054】本発明に係る化合物Bの添加量は、DBS
類100重量部に対して、1〜100重量部、好ましく
は1〜50重量部、更に好ましくは5〜20重量部の範
囲であることが望ましい。1重量部未満の場合には、所
定の効果が得られにくく、100重量部以上添加した場
合には安定化の効果はあるものの、樹脂添加剤として使
用した場合に成形物における添加剤のブリードや透明性
の低下等を起こし、いずれの場合も好ましくない。
【0055】化合物Aと化合物Bの比率(化合物B/化
合物A)は、0.05〜50の範囲であることが好まし
く、特に0.2〜20であることが推奨される。0.0
5未満では所定の併用効果が認められにくく、50を越
える場合には、化合物Bがブリードする傾向にあって好
ましくない。
【0056】本発明に係る化合物A及び化合物Bの添加
方法としては、特に限定されるものではないが、ソルビ
トールとベンズアルデヒド類よりDBS類を製造する過
程で添加する方法、DBS類に種々のミキサーを用いて
粉末混合する方法、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類や水等を溶媒としたDBS類のスラリー中にその
まま或いはそれらを溶媒に溶かした溶液を添加して混合
し、その後溶媒を留去する方法等が挙げられる。
【0057】化合物BとDBS類は、均一に混合されて
いても良く、DBS類の表面上を特定ポリオールで皮膜
を形成した状態であってもよい。特に、DBS表面を皮
膜で被覆した形態のものは、製品の流動性向上、粉塵防
止、成形時の昇華抑制に効果があり好ましい。
【0058】かくして得られた化合物A及び化合物Bを
含むDBS類は、加熱時のアルデヒド類の発生量や不均
化による純度低下が極めて少なく、従って核剤等の樹脂
添加剤として用いた場合に熱履歴による臭気の発生、性
能低下の極めて少ない、新規有用な安定化されたDBS
類である。
【0059】本発明に係る安定化されたDBS類のポリ
オレフィン系樹脂に対する配合量は、所定の効果が得ら
れる限り特に限定されるものではなく、適宜選択するこ
とができるが、通常、樹脂100重量部に当たり0.0
5〜3重量部程度、好ましくは0.07〜1重量部程度
配合される。これらの範囲内で配合することにより充分
に本発明の効果を得ることができる。
【0060】DBS類の添加方法としては、一段添加法
が好ましいが、例えば、2〜15%程度の高濃度マスタ
ーバッチの形態による二段法を採用しても何ら差し支え
ない。
【0061】本発明に係るポリオレフィン樹脂として
は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及びポ
リブテン系樹脂が例示され、より具体的には、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状ポリエチレ
ン、エチレン含量50重量%以上のエチレンコポリマ
ー、プロピレンホモポリマー、プロピレン50重量%以
上のプロピレンコポリマー、ブテンホモポリマー、ブテ
ン含量50重量%以上のブテンコポリマー、メチルペン
テンホモポリマー、メチルペンテン含量50重量%以上
のメチルペンテンコポリマー、ポリブタジエン等が例示
される。
【0062】上記コポリマーはランダムコポリマーであ
ってもよく、ブロックコポリマーであってもよい。これ
らの樹脂の立体規則性は、アイソタクチックでもシンジ
オタクチックでもよい。
【0063】上記コポリマーを構成し得るコポリマーと
して、具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン、ペン
テン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセ
ン、ウンデセン、ドデセン等のα−オレフィン、1,4
−エンドメチレンシクロヘキセン等のビシクロ型モノマ
ー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル等の(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル等が
例示できる。
【0064】かかる重合体を製造するために適用される
触媒としては、一般に使用されているチーグラー・ナッ
タ型触媒はもちろん、遷移金属化合物(例えば、三塩化
チタン、四塩化チタン等のチタンのハロゲン化物)を塩
化マグネシウム等のハロゲン化マグネシウムを主成分と
する担体に担持してなる触媒と、アルキルアルミニウム
化合物(トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムクロリド等)とを組み合わせてなる触媒系やメタロセ
ン触媒も使用できる。
【0065】本発明に係るポリオレフィン系樹脂の推奨
されるメルトフローレート(以下「MFR」と略記す
る。JIS K 7210−1976)は、その適用す
る成形方法により適宜選択されるが、通常、0.01〜
200g/10分、好ましくは0.05〜100g/1
0分である。
【発明の実施の形態】
【0066】本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物
には、使用目的やその用途に応じて適宜、従来公知のポ
リオレフィン用改質剤を本発明の効果を損なわない範囲
で添加することができる。
【0067】かかるポリオレフィン用改質剤としては、
例えば、ポリオレフィン等衛生協議会編「ポジティブリ
ストの添加剤要覧」(1990年10月)に記載されて
いる各種添加剤が挙げられ、より具体的には、安定剤
(金属化合物、エポキシ化合物、窒素化合物、燐化合
物、硫黄化合物等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系
化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等)、酸化防止剤
(フェノール系化合物、亜リン酸エステル系化合物、イ
オウ系化合物等)、界面活性剤、滑剤(パラフィン、ワ
ックス等の脂肪族炭化水素、炭素数8〜22の高級脂肪
酸、炭素数8〜22の高級脂肪酸金属(Al、Ca、M
g、Zn)塩、炭素数8〜22の高級脂肪族アルコー
ル、ポリグリコール、炭素数4〜22の高級脂肪酸と炭
素数4〜18の脂肪族1価アルコールとのエステル、炭
素数8〜22の高級脂肪酸アマイド、シリコーン油、ロ
ジン誘導体等)、充填剤(タルク、ハイドロタルサイ
ト、マイカ、ゼオライト、パーライト、珪藻土、炭酸カ
ルシウム、ガラス繊維等)、発泡剤、発砲助剤、ポリマ
ー添加剤の他、可塑剤(ジアルキルフタレート、ジアル
キルヘキサヒドロフタレート等)、架橋剤、架橋促進
剤、帯電防止剤、難燃剤、分散剤、有機無機の顔料、加
工助剤、他の核剤等の各種添加剤が例示される。
【0068】かくして得られる本発明に係るポリオレフ
ィン系樹脂組成物は、熱成形加工時の臭気の発生並びに
最終成形品中の臭気が抑制され、かつ透明性等の性能の
優れた新規有用なポリオレフィン系樹脂組成物である。
【0069】又、本発明に係る樹脂組成物を成形するに
際しては、射出成形、押出成形、ブロー成形、圧空成
形、回転成形、フィルム成形等の従来公知の成形方法の
いずれをも採用できる。
【0070】本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物
は、従来、DBS類を核剤として配合してなるポリオレ
フィン系樹脂組成物が用いられてきたと同様の分野にお
いて適用され、より具体的には、熱や放射線等により滅
菌されるディスポーザブル注射器、輸液・輸血セット、
採血器具等の医療用器具類;放射線等により滅菌される
食品・植物等の包装物;衣料ケースや衣料保存用コンテ
ナ等の各種ケース類;食品を熱充填するためのカップ、
レトルト食品の包装容器;電子レンジ用容器;ジュー
ス、茶等の飲料用、化粧品用、医薬品用、シャンプー用
等の缶、ビン等の容器;味噌、醤油等の調味料用容器及
びキャップ;水、米、パン、漬物等の食品用ケース及び
容器;冷蔵庫用ケース等の雑貨;文具;電気・機械部
品;自動車用部品等の素材として好適である。
【0071】
【実施例】以下、実施例及び比較例を掲げ、本発明を詳
しく説明する。
【0072】実施例1〜27 1,3:2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビ
トール(以下「Me−DBS」と略記する。)5gをメ
タノール30g中で攪拌して分散させながら、第1表に
記載の化合物Bをイソプロパノール20mlに所定量溶
解若しくは分散させた溶液を添加した。約30分室温で
撹拌後、更に第1表に記載の化合物Aを脱イオン水20
mlに所定量溶解させた溶液を添加した。得られた分散
溶液を加熱し、還流条件下、1時間攪拌したものを乾燥
して、安定化Me−DBSを調製した。
【0073】次に、エチレン含有量3.0重量%のアイ
ソタクチックランダムポリプロピレン樹脂(以下「r−
PP」と略記する。)100重量部に対して上記で調製
した第1表に記載の化合物A及び化合物Bを添加して安
定化されたMe−DBS 0.2重量部(DBS類純分
換算)、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン(商品名、イルガノックス1010、チバ・ガイ
ギー社製)0.05重量部及びステアリン酸カルシウム
0.05重量部を配合し、ヘンシェルミキサーで混合
後、240℃に設定した25mmφの一軸押出機で溶融混
練してペレット化した。続いて、得られたペレットを樹
脂温度240℃、金型温度40℃の条件下で射出成形
し、試験片を調製した。
【0074】次に、得られた試験片を用いて、以下の方
法により結晶化温度(Tc)、ヘイズ値を測定した。得
られた結果を第1表に示す。
【0075】結晶化温度(Tc)の測定方法 示差走査熱量計(商品名「DSC7」、PERKIN-ELMER社
製)を用いて、JISK7121に準じて測定した。T
cが高い程、結晶化速度が速く、成形サイクルの短縮が
可能である。
【0076】ヘイズ値の測定方法 東洋精機製作所製のヘイズメータを用いて、JIS K
6714、JIS K6717に準じて測定した。得ら
れた数値が小さい程、透明性に優れている。
【0077】次に、得られた試験片の臭気評価を以下の
湿式法にて評価した。得られた結果を第1表に示す。
【0078】湿式法による臭気評価 試験片20gと脱イオン水140gを225mlの試験
瓶中に密封し、100℃の恒温槽中で3時間加熱した。
冷却後一晩放置した後、その臭気の有無を判定した。
尚、臭気の判定は、臭気に鋭敏なパネラー5名の官能評
価にて行い、臭気の強さを下記4段階で採点し、5名の
平均値を求めた。[4:臭気なし 3:僅かに臭気あり
2:臭気あり 1:強い臭気あり]
【0079】比較例1 化合物Bを添加しない以外は、実施例1と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0080】比較例2 化合物Bを添加しない以外は、実施例2と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0081】比較例3 化合物Bを添加しない以外は、実施例3と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0082】比較例4 化合物Aを添加しない以外は、実施例3と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0083】比較例5 化合物Aを添加しない以外は、実施例4と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0084】比較例6 化合物Aを添加しない以外は、実施例5と同様にして評
価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0085】比較例7 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は実施例1と同
様に評価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0086】実施例28 化合物Bの添加量を3重量部に、樹脂をアイソタクチッ
クホモポリプロピレン樹脂(MFR=25g/10分、
以下「h−PP」と略記する。)に置き換えた以外は実
施例1と同様にして評価を行った。得られた結果を第1
表に示す。
【0087】比較例8 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例28
と同様にして評価を行った。得られた結果を第1表に示
す。
【0088】実施例29 直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(密度=0.926g/
cm3、MFR=20g/10分、以下「LLDPE」
と略記する。)100重量部に対して第1表に記載の化
合物A及び化合物Bを添加して安定化されたMe−DB
S 0.2重量部(DBS類純分換算)を配合し、ヘン
シェルミキサーで混合後、200℃に設定した25mmφ
の一軸押出機で溶融混練してペレット化した。次に、得
られたペレットを樹脂温度200℃、金型温度30℃の
条件下で射出成形し、試験片を調製した。以下、実施例
1と同様にして評価を行った。得られた結果を第1表に
示す。
【0089】比較例9 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例29
と同様にして評価を行った。得られた結果を第1表に示
す。
【0090】実施例30 化合物Bをグリセリンモノラウレート5重量部に、樹脂
を高密度ポリエチレン樹脂(密度=0.967g/cm
3、MFR=6.7g/10分、以下「HDPE」と略
記する。)に置き換えた以外は実施例29と同様にして
評価を行った。得られた結果を第1表に示す。
【0091】比較例10 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例30
と同様にして評価を行った。得られた結果を第1表に示
す。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】実施例31〜36 DBS類として、1,3:2,4−ジ(3,4−ジメチ
ルベンジリデン)ソルビトール(以下「3,4−DMB
S」と略記する。)5gを使用し、第2表に記載の化合
物A及び化合物Bを添加した以外は、実施例1と同様に
試料調製、試験片調製、評価を行った。得られた結果を
第2表に示す。
【0095】実施例37〜38 化合物Bを第2表に記載の化合物に、樹脂を実施例28
のh−PPに置き換えた以外は実施例31と同様に評価
を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0096】実施例39 DBS類として、3,4−DMBSを5g使用した以外
は実施例29と同様に評価を行った。得られた結果を第
2表に示す。
【0097】実施例40 DBS類として、3,4−DMBSを5g使用した以外
は実施例30と同様に評価を行った。得られた結果を第
2表に示す。
【0098】比較例11 化合物Bを添加しない以外は、実施例31と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0099】比較例12 化合物Bを添加しない以外は、実施例32と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0100】比較例13 化合物Bを添加しない以外は、実施例33と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0101】比較例14 化合物Aを添加しない以外は、実施例33と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0102】比較例15 化合物Aを添加しない以外は、実施例34と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0103】比較例16 化合物Aを添加しない以外は、実施例35と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0104】比較例17 化合物Aを添加しない以外は、実施例36と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0105】比較例18 化合物Aを添加しない以外は、実施例37と同様にして
評価を行った。得られた結果を第2表に示す。
【0106】比較例19 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例31
と同様にして評価を行った。得られた結果を第2表に示
す。
【0107】比較例20 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例37
と同様にして評価を行った。得られた結果を第2表に示
す。
【0108】比較例21 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例39
と同様にして評価を行った。得られた結果を第2表に示
す。
【0109】比較例22 化合物A及び化合物Bを添加しない以外は、実施例40
と同様にして評価を行った。得られた結果を第2表に示
す。
【0110】
【表3】
【0111】実施例41 DBS類として、1,3:2,4−ジベンジリデンソル
ビトール5gを使用した以外は、実施例1と同様に試料
調製、試験片調製、評価を行った。臭気評価は4.0で
あり、その試験片のヘイズ値は22%、結晶化温度12
0℃であった。
【0112】比較例23 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)を使用
しない以外は、実施例41と同様な評価を行ったとこ
ろ、臭気評価は2.0であり、その試験片のヘイズ値は
21%、結晶化温度120℃であった。
【0113】比較例24 グリセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以
外は、実施例41と同様な評価を行ったところ、臭気評
価は3.0であり、その試験片のヘイズ値は22%、結
晶化温度120℃であった。
【0114】比較例25 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)及びグ
リセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以外
は、実施例41と同様な評価を行ったところ、臭気評価
は2.0であり、その試験片のヘイズ値は21%、結晶
化温度120℃であった。
【0115】実施例42 DBS類として、1,3:2,4−ジ(p−エチルベン
ジリデン)ソルビトール5gを使用した以外は、実施例
1と同様に試料調製、試験片調製、評価を行った。その
結果、臭気評価は4.0であり、その試験片のヘイズ値
は19%、結晶化温度124℃であった。
【0116】比較例26 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)を使用
しない以外は、実施例42と同様な評価を行ったとこ
ろ、臭気評価は2.0であり、その試験片のヘイズ値は
19%、結晶化温度124℃であった。
【0117】比較例27 グリセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以
外は、実施例42と同様な評価を行ったところ、臭気評
価は3.0であり、その試験片のヘイズ値は20%、結
晶化温度125℃であった。
【0118】比較例28 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)及びグ
リセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以外
は、実施例42と同様な評価を行ったところ、臭気評価
は2.0であり、その試験片のヘイズ値は19%、結晶
化温度124℃であった。
【0119】実施例43 DBS類として、1,3:2,4−ジベンジリデンソル
ビトール(イ)、1,3:2,4−ビス(2,4−ジメ
チルベンジリデン)ソルビトール(ロ)並びに[1,3
−ベンジリデン−2,4−(2,4−ジメチルベンジリ
デン)ソルビトール及び1,3−(2,4−ジメチルベ
ンジリデン)−2,4−ベンジリデンソルビトール]
(ハ)からなる混合物(ハ/イ+ロ+ハ=60重量%)
を5g使用した以外は、実施例1と同様に試料調製、試
験片調製、評価を行った。臭気評価は4.0であり、そ
の試験片のヘイズ値は15%、結晶化温度126℃であ
った。
【0120】比較例29 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)を使用
しない以外は、実施例42と同様な評価を行ったとこ
ろ、臭気評価は2.0であり、その試験片のヘイズ値は
15%、結晶化温度126℃であった。
【0121】比較例30 グリセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以
外は、実施例42と同様な評価を行ったところ、臭気評
価は3.0であり、その試験片のヘイズ値は14%、結
晶化温度126℃であった。
【0122】比較例31 L−グルタミン酸モノナトリウム塩(化合物A)及びグ
リセリンモノラウレート(化合物B)を使用しない以外
は、実施例42と同様な評価を行ったところ、臭気評価
は2.0であり、その試験片のヘイズ値は15%、結晶
化温度126℃であった。
【0123】
【発明の効果】本発明に係る化合物A及び化合物Bを同
時に添加することにより、DBS類の熱安定性が著しく
向上し、加熱時のアルデヒド類の発生や不均化による純
度低下が極めて少なくなり、核剤等の樹脂添加剤として
用いた場合における熱成形加工時の臭気の発生並びに最
終成形品中の臭気が抑制され、かつ透明性に優れたポリ
オレフィン系樹脂組成物が得られる。更に本発明の安定
化されたDBS類を用いることにより、昇華等も抑制さ
れ、成形時のロールや金型等の汚れも著しく改善され
る。尚、化合物Bを配合することは、当該樹脂の帯電防
止性の改善にも寄与することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/20 KEW C08K 5/20 KEW C08L 23/00 C08L 23/00 (72)発明者 吉村 雅史 京都府京都市伏見区葭島矢倉町13番地 新 日本理化株式会社内 (72)発明者 藤谷 貫剛 京都府京都市伏見区葭島矢倉町13番地 新 日本理化株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるジベンジリデン
    ソルビトール100重量部に対して、下記から選ばれ
    た1種若しくは2種以上の化合物(化合物A)0.01
    〜50重量部及び下記〜から選ばれた1種若しくは
    2種以上の少なくとも1つ以上のアルコール性水酸基を
    含む化合物(化合物B)1〜100重量部を添加してな
    ることを特徴とするジベンジリデンソルビトール系組成
    物。 【化1】 [式中、R1、R2は同一又は異なって、炭素数1〜8の
    アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を表す。
    a、bは夫々0〜3の整数を表す。] アミノ酸及びそれからなるペプチドのアルカリ金属塩 一般式(2)で表されるアルコール及びそのアルキレ
    ンオキシド付加物 R3−O−(AO)c−H (2) [式中、R3は炭素数4〜32の直鎖状或いは分岐鎖状
    のアルキル基又はアルケニル基を表す。AOは炭素数2
    又は3のオキシアルキレンを表す。cは0〜40の整数
    を表す。] 一般式(3)で表されるフェノール類のアルキレンオ
    キシド付加物 【化2】 [式中、R4は炭素数1〜18の直鎖状或いは分岐鎖状
    のアルキル基又は炭素数2〜18の直鎖状或いは分岐鎖
    状のアルケニル基を表す。AOは炭素数2又は3のオキ
    シアルキレンを表す。dは0〜3の整数を表す。eは1
    〜40の整数を表す。] 多価アルコールの部分エステル及びそのアルキレンオ
    キシド付加物 水添ヒマシ油及びそのアルキレンオキシド付加物 一般式(4)で表されるヒドロキシアルキルアミン及
    び/又は一般式(5)で表されるヒドロキシアルキルア
    ミド R5−N−(R6−OH)2 (4) [式中、R5は炭素数4〜22のアルキル基又はアルケ
    ニル基を表す。R6は炭素数2〜4の直鎖状或いは分岐
    鎖状のアルキレン基を表す。] R7−CON−(R8−OH)2 (5) [式中、R7、R8は夫々一般式(2)のR5、R6と同義
    である。]
  2. 【請求項2】 アミノ酸が、一般式(6)で表されるア
    ミノ酸であり、かつ式中のカルボキシル基の少なくとも
    1つがアルカリ金属塩である請求項1に記載のジベンジ
    リデンソルビトール系組成物。 (HOOC)f−R9−(NH2)g (6) [式中、R9は炭素数1〜25の直鎖状或いは分岐鎖状
    の飽和若しくは不飽和の脂肪族アミノ酸残基、飽和若し
    くは不飽和の脂環族アミノ酸残基又は芳香族アミノ酸残
    基を表す。f、gは夫々1〜5の整数を示す。但し、6
    ≧f+g≧2である。]
  3. 【請求項3】 アミノ酸が、一般式(7)で表されるα
    −アミノ酸である請求項1に記載のジベンジリデンソル
    ビトール系組成物。 【化3】 [式中、R10、R11は同一又は異なって、水素原子、炭
    素数1〜8の直鎖状或いは分岐鎖状のアルキル基若しく
    はアルケニル基、フェニルアルキル基又はC、N、S原
    子からなる複素環を含む置換基を表す。但し、R10、R
    11中には更に1個又は2個以上のカルボキシル基及び/
    又はアミノ基を含まれていてもよい。]
  4. 【請求項4】 アルカリ金属が、ナトリウム又はカリウ
    ムである請求項1に記載のジベンジリデンソルビトール
    系組成物。
  5. 【請求項5】 多価アルコールの部分エステルが、1,
    2位又は1,3位に少なくとも2つのアルコール性水酸
    基を有する化合物である請求項1に記載のジベンジリデ
    ンソルビトール系組成物。
  6. 【請求項6】 化合物Aに対する化合物Bの重量比率
    が、0.05〜50である請求項1〜5のいずれかの請
    求項に記載のベンジリデンソルビトール系組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの請求項に記載
    のジベンジリデンソルビトール系組成物からなるポリオ
    レフィン樹脂用核剤組成物。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    し、請求項1〜6のいずれかの請求項に記載のジベンジ
    リデンソルビトール系組成物0.05〜3重量部を含有
    してなるポリオレフィン系樹脂組成物。
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