JPH105903A - プレスラインの中間搬送装置とその搬送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワーク搬送時間の短縮が出来る中間搬送装置及
びその搬送方法を提供する。 【解決手段】プレスラインにあって、中間搬送装置を、
可変ストロークの上下駆動手段（空圧シリンダ）を有
し、サーボモータに固設するピニオンを駆動して、ワー
ク取り出し位置側とワーク供給位置側とに噛合するラッ
クによりそれぞれ移動する第１搬送バーと第２搬送バー
と、それぞれの搬送バーの一端部に設けたワーク保持手
段のプレス加工時の待機位置間をアームにより移動する
ワークテーブルとで構成し、前の中間搬送装置と次の中
間搬送装置とが、交互にそれぞれのワークの搬送行程を
繰り返して順次、次工程にワークを搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ワーク供給装置から隣接して
設置したプレス機械に、あるいはプレス機械から隣接し
て設置したプレス機械にワークを搬送する中間搬送装置
とその搬送方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５に示すように、ワークＷを左方向か
ら右方向に搬送するプレスライン１での従来の技術の中
間搬送装置４では、第１搬送位置Ｍ１で前のプレス機械
２ＡがワークＷをプレス加工してスライド３Ａを設定点
位置で停止すると、ストローク中点で待機するワークＷ
の送り方向に移動自在な１本の搬送バー５が、左方向に
半分の搬送ストローク長さＬ２を移動し、ストローク左
限で停止した後、下降して、搬送バー５の左端部に設け
た第１ワーク保持手段７Ａにより第１搬送位置Ｍ１のワ
ークＷが保持される。

【０００３】それと同時に、中間搬送装置４に設けられ
た第２搬送位置Ｍ２に、前の搬送行程で第１ワーク保持
手段７Ａにより搬送されて置かれていたワークＷが、搬
送バー５の右端部に設けた第２ワーク保持手段７Ｂによ
り保持される。

【０００４】搬送バー５は、ワークＷ、Ｗが第１ワーク
保持手段７Ａと第２ワーク保持手段７Ｂにそれぞれ保持
されると、上昇し、右方向に全搬送ストローク長さＬ１
を移動し、ストローク右限で停止した後、下降して、１
ワーク保持手段７Ａは第２搬送位置Ｍ２に、また第２ワ
ーク保持手段７Ｂは第３搬送位置Ｍ３にそれぞれワーク
Ｗ、Ｗを解放して上昇し、左方向に半分の搬送ストロー
ク長さＬ２を移動してストローク中点で待機する。

【０００５】搬送バー５がストローク中点の待機位置に
戻ると、第３搬送位置Ｍ３に搬送されたワークＷは次の
プレス機械２Ｂのスライド３Ｂに設けた上型（図示せ
ず）により、また、第１搬送位置Ｍ１に搬送されたワー
クＷは前のプレス機械２Ａのスライド３Ａに設けた上型
（図示せず）によりそれぞれプレス加工される。

【０００６】同様な動作が繰り返されて、所要の加工工
程を完了したワークＷは、製品取り出し装置（図示せ
ず）によりプレスライン１から取り出される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術の中間搬送装置では、１本の搬送バーの左右端部に
設けたワーク保持手段によりワークが第１搬送位置から
第３搬送位置まで搬送されて、搬送バーがストローク中
点の待機位置まで戻る搬送行程を完了しないと、プレス
機械は運転出来ない。

【０００８】このように、プレスラインの稼動速度は、
搬送バーの搬送速度により左右されるため、プレスライ
ンの高速化を図るためには、搬送バーの搬送速度を上げ
て対応しなければならないが、ワークの搬送の安定性や
位置決め精度上から、搬送バーによるワークの搬送時間
の短縮は困難となっている。

【０００９】本発明の目的は、上述の課題を解決し、ワ
ークの搬送時間が短縮され、プレスラインの高速化を図
ることであり、ワーク供給装置と隣接して設置したプレ
ス機械に、あるいはプレス機械から隣接して設置したプ
レス機械の間に設ける中間搬送装置とその搬送方法を提
供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、中間搬送装置を、上下駆動手段により上下方向に
移動自在な搬送バーユニットと、左右方向に移動するワ
ークテーブルとで構成し、搬送バーユニットに設けた搬
送バーを、それぞれ移動するワーク取り出し用とワーク
供給用との２本に分けて、搬送バーの搬送ストローク長
さを短くするとともに、ワークの搬送を搬送バーと、そ
れぞれの搬送バーの一端部に設けたワーク保持手段のプ
レス加工時の待機位置間を、揺動手段により左右方向に
移動するワークテーブルとで行う。

【００１１】中間搬送装置のフレームに設けたガイドに
案内され、流体圧シリンダを用いた上下駆動手段により
上下方向に移動自在な搬送バーユニットには、サーボモ
ータで駆動する、ワークの送り方向に移動自在なワーク
取り出し用の第１搬送バーと、ワーク供給用の第２搬送
バーとが設けられている。第１搬送バーと第２搬送バー
の一端部にはワークを保持・解放するワーク保持手段が
固設され、他端部にはラックを設け、このラックはサー
ボモータに固設したピニオンを挟設して噛合する。

【００１２】第１搬送バーのワーク保持手段により搬送
されたワークの解放位置と、第２搬送バーのワーク保持
手段のワークの保持位置との間を移動するワークテーブ
ルには、ワークの位置決め手段を設け、このワークテー
ブルをアームの一端と連結し、他端を中間搬送装置のフ
レームと回転自在に連結し、このアームを揺動回転する
揺動手段を有する。

【００１３】上述のように構成される中間搬送装置にあ
って、搬送バーユニットのストローク上限位置で、搬送
バーユニットのサーボモータが駆動し、ピニオンが回転
すると、リターン動作の完了位置で待機する第１搬送バ
ーと第２搬送バーが噛合するそれぞれのラックにより、
アドバンス動作を開始する。

【００１４】それと同時に、ワークテーブルは、連結す
るアームを揺動手段により中間搬送装置のフレームを支
点に揺動し、設定したアドバンス位置まで移動し、ワー
ク取り出し用搬送バーとワーク供給用搬送バーのアドバ
ンス動作が完了すると、上下駆動手段により搬送バーユ
ニットが下降して、第１搬送バーのワーク保持手段が前
のプレス機械内のプレス加工位置のワークを保持する。

【００１５】同時に、第２搬送バーのワーク保持手段
は、前のワーク搬送行程でワークテーブルから保持した
ワークを次のプレス機械内のプレス加工位置にワークを
供給する。

【００１６】第１搬送バーと第２搬送バーのそれぞれの
ワーク保持手段がワークの保持・解放動作を完了する
と、搬送バーユニットは上昇し、第１搬送バーと第２搬
送バーはリターン動作を開始する。第１搬送バーと第２
搬送バーがリターン動作を完了すると、第１搬送バーの
ワーク保持手段は、設定したリターン位置で待機するワ
ークテーブル上にワークを解放する。

【００１７】位置決め手段で位置決めされたワークを搭
載したワークテーブルは、連結するアームを揺動手段に
より中間搬送装置のフレームを支点に揺動し、設定した
アドバンス位置まで移動して、第２搬送バーのワーク保
持装置にワークを保持させる。

【００１８】同時に、次のプレス機械は、ワークをプレ
ス加工し、スライドを設定点位置で停止する。

【００１９】次のプレス機械のスライドが設定点位置で
停止すると、次の中間搬送装置の第１搬送バーと第２搬
送バーがアドバンス動作を開始し、前の中間搬送装置の
第１搬送バーと第２搬送バーと同様のワーク搬送行程を
行う。

【００２０】この間に、前のプレス機械が、ワークをプ
レス加工し、スライドを設定点位置で停止する。

【００２１】次のプレス機械のスライドが設定点位置で
停止すると、前の中間搬送装置の第１搬送バーと第２搬
送バーがアドバンス動作を開始し、前の中間搬送装置の
第１搬送バーと第２搬送バーと同様のワーク搬送行程を
行う。

【００２２】以上の行程を、前の中間搬送装置と次の中
間搬送装置とが、交互に繰り返して順次、次工程にワー
クを搬送する。

【００２３】

【発明の実施の形態】図１から図３に本発明の第１実施
例を示す。図１は、ワークＷの搬送方向を左方向より右
方向とする本実施例のプレスライン１０の構成図を示
し、ワーク供給装置１１が１基と、中間搬送装置１４
Ａ、１４Ｂ、１４Ｃが３基、プレス機械１２Ａ、１２
Ｂ、１２Ｃが３基及び製品取り出し装置１８が１基とか
ら構成し、３工程のワークＷを加工するプレスライン１
０として稼動される。

【００２４】ワーク供給装置１１の搬送手段（図示せ
ず）より供給されたワークＷは、中間搬送装置１４Ａ、
１４Ｂ、１４Ｃにより、プレス機械１２Ａ、１２Ｂ、１
２Ｃに順次供給され、所定の加工工程を完了したワーク
Ｗは、製品取り出し装置１８によりプレスライン１０か
ら取り出される。

【００２５】図２に示すように、前のプレス機械１２Ａ
と次のプレス機械１２Ｂとの間に立設する中間搬送装置
１４Ｂのフレーム２４には、フレーム２４に設けたガイ
ド２５に案内され、同じくフレーム２４に設けられた上
下駆動手段、例えば、本実施例では空圧シリンダ２３の
ピストン２３Ａに連結されて上下方向に移動自在な搬送
バーユニット２１を設けている。

【００２６】搬送バーユニット２１の上下方向の移動
は、ワークＷの形状に合わせて、空圧シリンダ２３のピ
ストン２３Ａの移動量Ｓ３をスタッドボルト２３Ｂとタ
ーンバクル２３Ｃで調整することにより、必要最小限の
上下移動量Ｓ３とすることが出来る。

【００２７】なお、搬送バーユニット２１の上下駆動手
段は、空圧シリンダ２３に代えて、サーボシリンダとし
てもよい。

【００２８】搬送バーユニット２１の後部には、ピニオ
ン２０を固設するサーボモータ１９と、ワークＷの送り
方向に移動自在で、前のプレス機械１２ＡからワークＷ
を取り出す第１搬送バー１５と、次のプレス機械１２Ａ
にワークＷを供給する第２搬送バー１６とを設け、第１
搬送バー１５には一端部にワークＷを保持・解放する第
１ワーク保持手段１７Ａを、また、第２搬送バー１６に
は一端部にワークＷを保持・解放する第２ワーク保持手
段１７Ｂを設け、それぞれの他端部に設けたラック１５
Ａ、１６Ａをピニオン２０に挟設して噛合する。

【００２９】前のプレス機械１２Ａと次のプレス機械１
２Ｂ間を揺動してワークＷを移動するワークテーブル３
０上には、ワークＷの位置決めピン３１が設けられ、搬
送されるワークＷのずれを防止している。

【００３０】また、このワークテーブル３０と一端を回
転自在に連結する第１アーム２９Ａと第２アーム２９Ｂ
は、中間搬送装置１４Ｂのフレーム２４の上部に設けた
サーボモータ２６に固設するドライブギヤ２７に噛合す
るギヤ２８Ａ、２８Ｂと固設する。

【００３１】図２及び図３に示すように、第１搬送位置
Ｎ１で、前のプレス機械１２ＡがワークＷをプレス加工
して、スライド１３Ａを設定点位置で停止すると、サー
ボモータ１９が駆動してピニオン２０を回転し、噛合す
る第１搬送バー１５のラック１５Ａにより、第２搬送位
置Ｎ２で待機する第１ワーク保持手段１７Ａを第１搬送
位置Ｎ１まで移動（Ｓ１）する。

【００３２】第１搬送位置Ｎ１で、必要最小限の移動量
Ｓ３に調整された空圧シリンダ２３のピストン２３Ａに
より搬送バーユニット２１を下降して、第１ワーク保持
手段１７ＡでワークＷを保持し、空圧シリンダ２３のピ
ストン２３Ａにより搬送バーユニット２１を上昇する。

【００３３】それと同時に、ワークＷを保持して第３搬
送位置Ｎ３で待機する第２搬送バー１６は、ピニオン２
０に噛合する第２搬送バー１６のラック１６Ａにより、
第４搬送位置Ｎ４まで移動（Ｓ１）し、空圧シリンダ２
３のピストン２３Ａにより搬送バーユニット２１を下降
して、第２ワーク保持手段１７ＢからワークＷを開放
し、空圧シリンダ２３のピストン２３Ａにより搬送バー
ユニット２１を上昇する。

【００３４】第１搬送位置Ｎ１でワークＷを保持して上
昇した第１搬送バー１５は、第２搬送位置Ｎ２まで移動
（Ｓ１）して、この第２搬送位置Ｎ２で第１ワーク保持
手段１７ＡがワークＷの開放可能な必要最小の位置で待
機するワークテーブル３０上に、第１ワーク保持手段１
７ＡからワークＷを開放する。

【００３５】位置決めピン３１に位置決めされたワーク
Ｗを搭載したワークテーブル３０は、サーボモータ２６
の駆動によりドライブギヤ２７に噛合するギヤ２８Ａ、
２８Ｂを回転させて、ギヤ２８Ａ、２８Ｂに固設する第
１アーム２９Ａと第２アーム２９Ｂを揺動して、第２搬
送位置Ｎ２から第２ワーク保持装置１７ＢがワークＷの
保持可能な必要最小の位置の第３搬送位置Ｎ３まで移動
（Ｓ２）する。

【００３６】ワークテーブル３０上のワークＷが第２ワ
ーク保持手段１７Ｂにより保持されると、ワークテーブ
ル３０は、サーボモータ２６の駆動によりドライブギヤ
２７に噛合するギヤ２８Ａ、２８Ｂを回転させて、ギヤ
２８Ａ、２８Ｂに固設する第１アーム２９Ａと第２アー
ム２９Ｂを揺動して、第２搬送位置Ｎ２まで移動して待
機する。

【００３７】第１搬送バー１５と第２搬送バー１６がそ
れぞれの待機位置Ｎ２、Ｎ３で停止すると、前のプレス
機械１２Ａのスライド１３Ａと次のプレス機械１２Ｂの
スライド１３Ｂが下降し、ワークＷを加工して上昇し、
設定点位置で停止する。

【００３８】以上の搬送行程を、前の中間搬送装置１４
Ａと次の中間搬送装置１４Ｃとが中間搬送装置１４Ｂの
搬送行程と位相差をもって、図１に示すプレスライン１
０で繰り返して、ワーク供給装置１１の搬送装置（図示
せず）より供給されたワークＷは、中間搬送装置１４
Ａ、１４Ｂ、１４Ｃにより、プレス機械１２Ａ、１２
Ｂ、１２Ｃに順次供給され、所定の加工工程を完了した
ワークＷは、製品取り出し装置１８によりプレスライン
１０から取り出される。

【００３９】図４は、ワークテーブル３０を移動するア
ーム２９Ａ、２９Ｂの駆動手段を、空圧シリンダ３２、
もしくはサーボシリンダで行う本発明の第２実施例を示
す。

【００４０】また、本発明の実施例では、ワークＷの搬
送方向を左から右方向としたが、これに限定されるもの
ではない。

【００４１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、中間搬送装置のワーク搬送時間が短縮され、
プレスラインの高速化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のプレスラインの正面図

【図２】本発明の第１実施例の中間搬送装置の正面図

【図３】本発明の実施例のワーク搬送行程の説明図

【図４】本発明の第２実施例の中間搬送装置の正面図

【図５】従来例における中間搬送装置の正面図

【符号の説明】

１０はプレスライン、１１はワーク供給装置、１２Ａ、
１２Ｂ、１２Ｃはプレス機械、１３Ａ、１３Ｂはスライ
ド、１４Ａ、１４Ｂ、１４Ｃは中間搬送装置、１５は第
１搬送バー、１５Ａはラック、１６は第２搬送バー、１
６Ａはラック、１７Ａは第１ワーク保持手段、１７Ｂは
第２ワーク保持手段、１８は製品取り出し装置、１９は
サーボモータ、２０はピニオン、２１は搬送バーユニッ
ト、２３は空圧シリンダ、２３Ａはピストン、２３Ｂは
スタッドボルト、２３Ｃはターンバクル、２４はフレー
ム、２５はガイド、２６はサーボモータ、２７はドライ
ブギヤ、２８Ａ、２８Ｂはギヤ、２９Ａは第１アーム、
２９Ｂは第２アーム、３０はワークテーブル、３１は位
置決めピン、３２は空圧シリンダ、Ｎ１は第１搬送位
置、Ｎ２は第２搬送位置、Ｎ３は第３搬送位置、Ｎ４は
第４搬送位置、Ｓ１は搬送バーのストローク長さ、Ｓ２
はワークテーブルの移動量、Ｓ３は空圧シリンダのピス
トンの移動量、Ｗはワーク、である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ワーク供給装置から隣接して設置したプレ
   ス機械間に、あるいはプレス機械から隣接して設置した
   プレス機械にワークを搬送するプレスラインの中間搬送
   装置において、 （イ）中間搬送装置は、上下駆動手段により上下方向に
   移動自在な搬送バーユニットと、左右方向に移動するワ
   ークテーブルとで構成する。 （ロ）搬送バーユニットは、それぞれの一端部にワーク
   保持手段を有し、設定した左右方向の搬送ストローク長
   さをそれぞれ移動するワーク取り出し用とワーク供給用
   の２本の搬送バーとを設ける。 （ハ）ワークテーブルは、ワーク取り出し用の搬送バー
   のワーク保持手段により搬送されたワークの解放位置
   と、ワーク供給用の搬送バーのワーク保持手段のワーク
   の保持位置との間を、揺動手段により左右方向に移動す
   る。以上で構成することを特徴とするプレスラインの中
   間搬送装置。
2. 【請求項２】ワーク供給装置から隣接して設置したプレ
   ス機械に、あるいはプレス機械から隣接して設置したプ
   レス機械にワークを搬送するプレスラインの中間搬送装
   置において、 （イ）中間搬送装置のフレームに設けたガイドに案内さ
   れ、流体圧シリンダを用いた上下駆動手段により上下方
   向に移動自在な搬送バーユニットを設ける。 （ロ）搬送バーユニットには、サーボモータで駆動する
   ワークの送り方向に移動自在なワーク取り出し用の第１
   搬送バーと、ワーク供給用の第２搬送バーとを設け、第
   １搬送バーと第２搬送バーの、一端部にはワークを保持
   ・解放するワーク保持手段が固設され、他端部にはラッ
   クを設け、このラックはサーボモータに固設したピニオ
   ンを挟設して噛合する。 （ハ）第１搬送バーのワーク保持手段により搬送された
   ワークの解放位置と、第２搬送バーのワーク保持手段の
   ワークの保持位置との間を揺動自在なワークテーブルに
   は、ワークの位置決め手段を設け、このワークテーブル
   をアームの一端と連結し、他端を中間搬送装置のフレー
   ムと回転自在に連結し、このアームを揺動回転する揺動
   手段を有する。以上で構成することを特徴とするプレス
   ラインの中間搬送装置。
3. 【請求項３】請求項２において、 （イ）搬送バーユニットのストローク上限位置で、搬送
   バーユニットのサーボモータが駆動し、ピニオンが回転
   すると、リターン動作の完了位置で待機する第１搬送バ
   ーと第２搬送バーが噛合するそれぞれのラックにより、
   アドバンス動作を開始する。 （ロ）同時に、ワークテーブルは、連結するアームを揺
   動手段により中間搬送装置のフレームを支点に揺動し、
   設定したアドバンス位置まで移動する。 （ハ）ワーク取り出し用搬送バーとワーク供給用搬送バ
   ーのアドバンス動作が完了すると、上下駆動手段により
   搬送バーユニットが下降して、第１搬送バーのワーク保
   持手段が前のプレス機械内のプレス加工位置のワークを
   保持する。 （ニ）同時に、第２搬送バーのワーク保持手段は、前の
   ワーク搬送行程でワークテーブルから保持したワークを
   次のプレス機械内のプレス加工位置にワークを供給す
   る。 （ホ）第１搬送バーと第２搬送バーのそれぞれのワーク
   保持手段がワークの保持・解放動作を完了すると、搬送
   バーユニットは上昇し、第１搬送バーと第２搬送バーは
   リターン動作を開始する。 （ヘ）第１搬送バーと第２搬送バーがリターン動作を完
   了すると、第１搬送バーのワーク保持手段は、設定した
   リターン位置で待機するワークテーブル上にワークを解
   放する。 （ト）位置決め手段で位置決めされたワークを搭載した
   ワークテーブルは、連結するアームを揺動手段により中
   間搬送装置のフレームを支点に揺動し、設定したアドバ
   ンス位置まで移動して、第２搬送バーのワーク保持手段
   にワークを保持させる。 （チ）同時に、次のプレス機械は、ワークをプレス加工
   し、スライドを設定点位置で停止する。 （リ）次のプレス機械のスライドが設定点位置で停止す
   ると、次の中間搬送装置の第１搬送バーと第２搬送バー
   がアドバンス動作を開始し、前の中間搬送装置の第１搬
   送バーと第２搬送バーと同様のワーク搬送行程を行う。 （ヌ）この間に、前のプレス機械が、ワークをプレス加
   工し、スライドを設定点位置で停止する。 （ル）次のプレス機械のスライドが設定点位置で停止す
   ると、前の中間搬送装置の第１搬送バーと第２搬送バー
   がアドバンス動作を開始し、前の中間搬送装置の第１搬
   送バーと第２搬送バーと同様のワーク搬送行程を行う。
   以上の行程を、前の中間搬送装置と次の中間搬送装置と
   が、交互に繰り返して順次、次工程にワークを搬送する
   ことを特徴とするプレスラインの中間搬送装置の搬送方
   法。