JPH1058821A - 記録用シート - Google Patents

記録用シート

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JPH1058821A
JPH1058821A JP8224253A JP22425396A JPH1058821A JP H1058821 A JPH1058821 A JP H1058821A JP 8224253 A JP8224253 A JP 8224253A JP 22425396 A JP22425396 A JP 22425396A JP H1058821 A JPH1058821 A JP H1058821A
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JP
Japan
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recording sheet
dispersion
solid
wax
developer
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JP8224253A
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English (en)
Inventor
Muneyuki Toyama
宗之 外山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕色剤塗布面の滑り性がよく、インクジェッ
ト記録適性及び油性インクによる印刷適性に優れた記録
用シートの提供。 【解決手段】 無機顔料、フェノール樹脂又は芳香族カ
ルボン酸の金属塩、部分鹸化ポリビニルアルコールおよ
び平均粒径が0.8μm以下の固形分散状ワックスを含
有する分散液を支持体上に塗布してなる、インクジェッ
ト記録用シート、感圧記録用シート等の両方に適用可能
な記録用シーである。また、固形分散状ワックスを添加
する前の分散液の固形重量に対して、固形分散状ワック
スの固形重量が1〜12重量%であることが望ましい。
この記録用シートは、顕色剤を有する顕色剤シートとし
て、発色剤を有する発色シートとの組み合わせによっ
て、感圧記録材料として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録用シートに関
し、インクジェット記録と加圧記録の両方に適用可能な
記録用シートに関する。さらに詳しくは、油性インクの
印刷適性の悪化がなく、顕色剤塗布面の滑り性及びイン
クジェット記録印刷特性を向上させるのに好適な記録用
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、多色化が容
易であり、記録速度が比較的高速である上、大版の記録
も可能である等の利点を有している。一方、従来から問
題となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについ
ては、インク及び装置の両面から改良が進んでおり、現
在では、各種のプリンター、ファクシミリ、コンピュー
ター端末等の種々の分野で広く使用され、急速に普及し
ている。
【0003】感圧記録用シートにインクジェット方式で
部分的に記録する用途があるが、通常の感圧記録用シー
トの顕色シートをインクジェット方式で記録すると、イ
ンクの滲みが発生する。また、感圧記録用シートをこれ
らの装置に用いる場合の問題の1つに搬送性があり、こ
の搬送性は、記録シートの塗布面における滑り性に起因
するところが多い。従来の塗布面に滑り性を付与する手
段として、例えば、塗布液中に滑石を添加する方法や塗
布液面を乾燥した後、その面にキャレンダー掛けを行
い、塗布面を平滑化する方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗布液
中に滑石を添加する方法の場合、塗布面における油性イ
ンクによる印刷適性が悪化する問題があり、また、記録
文字等の滲みが大きくなり、インクジェット記録適性が
悪化する問題がある。一方、キャレンダー掛けを行い、
塗布面を平滑化する方法の場合、記録シートの柔軟性が
損なわれ、所謂、腰のないシートになる嫌いがあり、し
かもキャレンダー装置等の設備費が増大する問題があ
る。
【0005】本発明の目的は、キャレンダー掛けを行う
ことなく、油性インクの印刷適性の悪化、とくに滲みが
なく、塗布面の滑り性及びインクジェット記録印刷特性
を向上させるのに好適な記録用シートを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、無機顔
料を主成分とし、顕色剤としてフェノール樹脂又は芳香
族カルボン酸の金属塩を含有する水分散液に平均粒径が
0.8μm以下の固形分散状ワックスを添加し、バイン
ダーとして部分鹸化ポリビニルアルコールを用いて得ら
れる顕色剤分散液を支持体上に塗布してなる、インクジ
ェット記録用シート又は感圧記録用シート等の記録用シ
ートによって達成される。また、固形分散状ワックスを
添加する前の分散液の固形重量に対して、固形分散状ワ
ックスの固形重量が1〜12重量%であることが望まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明は顕色剤分散液を支持体上に塗布した記録
用シートであるが、この支持体にはLBKP、NBPK
等の木材パルプを主体とした基紙等が挙げられる。この
基紙は、必要に応じてさらに合成パルプ、合成繊維等を
含有していてもよい。基紙は、必要に応じて、填料、サ
イズ剤、紙力増強剤、定着剤等を含有していてもよい。
【0008】填料としては、例えば、クレイ、タルク、
TiO2 、CaCO3 、BaSO4等が挙げられる。前
記填料の含有量としては、パルプに対して通常0〜30
重量%である。サイズ剤としては、例えば、ロジン、ア
ルケニルコハク酸塩、ステアリン酸塩、アルキルケテン
ダイマー、アルケニルコハク酸無水物等が挙げられる。
紙力増強剤としては、例えば、スターチ、ゼラチン、C
MC、ポリアクリルアミド等が挙げられる。また、定着
剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等が挙
げられる。
【0009】基紙の坪量としては、通常30〜250g
/m2 であり、好ましくは40〜150g/m2 であ
る。基紙の厚さとしては、通常30〜250μmであ
り、好ましくは40〜150μmである。基紙の白色度
(ハンター)としては、70%以上であるのが好まし
く、基紙の剛度(テーバー)としては、0.5〜29g
であるのが好ましい。また、基紙の吸水度としては、J
IS−P−8140で10〜30g/m2 であるのが好
ましい。吸水度が10g/m2 未満であると、インク流
れが生じ易くなることがある。一方、30g/m2 を超
えると、白ヌケが生じ易くなることがある。
【0010】また、上記した基紙の他に熱可塑性合成樹
脂フィルム等が使用でき、特に制限はない。熱可塑性合
成樹脂フィルムとしては、ポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート等が挙
げられる。
【0011】前記のような支持体に塗布される顕色剤塗
布液中の主成分は、無機顔料である。本発明における無
機顔料としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸
カルシウム、炭酸亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫化亜鉛、クレー、タルク、チタンホワイト、ケイ
酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイソウ土、ケ
イ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、アルミ
ナ、リトポン等の少なくとも1種が挙げられる。
【0012】本発明における顕色剤としては、フェノー
ル樹脂又は芳香族カルボン酸の金属塩が使用される。顕
色剤としては、感圧記録の発色特性が良いこと、インク
ジェット記録のインクの吸収性に大きく影響を与えない
こと等の理由から、特に芳香族カルボン酸の金属塩が好
ましい。顕色剤の具体例としては、フェノールホルムア
ルデヒド樹脂、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、
3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、3,5−ジ−t
−ノニルサリチル酸、3,5−ジ−t−ドデシルサリチ
ル酸、3−メチル−5−t−ドデシルサリチル酸、3−
t−ドデシルサリチル酸、5−t−ドデシルサリチル
酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−α−
メチルベンジルサリチル酸、3−メチル−5−(α−メ
チルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α,α−ジメ
チルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−(α−メ
チルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サ
リチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−6−エ
チルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、カルボキシ変性テルペンフェ
ノール樹脂、3,5−ビス(α−メチルベンジルサリチ
ル酸とベンジルクロリドとの反応生成物であるサリチル
酸等の、亜鉛塩、ニッケル塩、アルミニウム塩、カルシ
ウム塩等を挙げることができる。
【0013】また、顕色剤分散液に添加される固形分散
状ワックスは、木ロウ、白ロウ、カルナバロウ、蜜ロ
ウ、硬化ロウ、糖ワックス、セラッカロウ等の動植物ワ
ックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、セレシンワックス、モンタンワックス、粉末ワ
ックス、酸化パラフィン、スラックワックス等の石油系
ワックス、ポリエチレンワックス、その他高級脂肪酸の
多価アルコールエステルや多価金属塩等が挙げられる。
【0014】この固形分散状ワックスは、微粉末又はエ
マルジョンとして使用されるが、その平均粒径は0.8
μm以下であることが必要である。平均粒径が0.8μ
mよりも大きいと、記録用シートを油性インクで印刷す
る際の印刷適性が悪く、印刷仕上がり不良となる。
【0015】本発明における固形分散状ワックスは、固
形分散状ワックスを添加する前の分散液の固形重量に対
して、固形分散状ワックスの固形重量が1〜12重量%
であることが望ましい。固形分散状ワックスの固形重量
が1重量%よりも少ないと、インクジェット記録印刷適
性を向上させくことができず、一方、固形分散状ワック
スの固形重量が12重量%よりも多いと、発色濃度の低
下を伴い、好ましくない。
【0016】本発明において用いられる部分鹸化ポリビ
ニルアルコールは鹸化度95パーセント以下のものが好
ましく、とくに鹸化度90パーセント以下、80パーセ
ント以上のものが好ましい。好ましい重合度は550〜
2000である。部分鹸化ポリビニルアルコールの使用
量は無機顔料に対し14〜27重量%の範囲で用いる。
また、本発明において、バインダーとしてその他の水性
の結着剤を併用することができる。水性の結着剤として
は、ポリビニルアルコール又はその誘導体、澱粉類、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、無水マ
レイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチル
メタクリレート−ブダジエン共重合体、アクリル酸エス
テル及びメタアクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系共重合体等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。また、顕色剤分散液中には、上
記した成分の他に必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、
消泡剤、抑泡剤等を本発明の効果を損なわない範囲で添
加することができる。
【0017】本発明において、上記した各種の成分を含
有する顕色剤分散液を支持体に塗布し、乾燥して顕色剤
を含む塗布層が形成される。支持体に分散液を塗布する
手段としては、エアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、ロールコーター、カーテンコーター、バーコータ
ー、グラビヤコーター等のいずれも使用することができ
る。顕色剤分散液は、支持体上に固形分として1〜15
g/m2 、好ましくは、2〜8g/m2 となるように塗
布される。
【0018】本発明は、記録用シートとして使用される
外、同時に顕色剤シートとして発色剤シートとの組み合
わせにより感圧記録材料として使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、特に断
りのない限り「部」は『重量部』を意味する。実施例1 炭酸カルシウム(Brilliant −15、平均粒径0.5μ
m、白石工業社製)120部、活性白土30部、酸化亜
鉛40部、40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液5
部と水230部と用い、サンドグライダーにて平均粒径
2μmになるように均一に分散し、顔料分散液を得た。
【0020】この顔料分散液50部に10%PVA−2
17E(ケン化度:88%、重合度:1,750、クラ
レ社製)水溶液40部、3,5−ジ−(α−メチルベン
ジル)サリチル酸亜鉛分散液(固形分濃度30%)6部
を加え、これに融点68℃のパラフィンワックス分散物
(平均粒径0.8μm、固形分濃度30%)2.8部を
加えた後、固形分濃度が20%となるように加水調整し
て塗布液を得た。この塗布液を50g/m2 の原紙に
5.0g/m2 の固形分が塗布されるようにエアーナイ
フコーターを使用して塗布し、乾燥して記録用シートを
作製した。
【0021】実施例2 実施例1のパラフィンワックス分散物の代わりに、同じ
く融点68℃のパラフィンワックス分散物(平均粒径
0.5μm、固形分濃度30%)を使用した他は、実施
例1と同様にして記録用シートを作製した。
【0022】実施例3 実施例1のパラフィンワックス分散物の代わりに、平均
粒径0.35μmのパラフィンワックス分散物(W−1
16H、固形分濃度30%、荒川化学社製)を使用した
他は、実施例1と同様にして記録用シートを作製した。
【0023】実施例4 実施例1のパラフィンワックス分散物の使用量を実施例
1の2倍にした他は、実施例1と同様にして記録用シー
トを作製した。
【0024】実施例5 実施例4において、PVA−217EのかわりにPVA
−405(鹸化度:81.5%、重合度550、クラレ
社製)を用いる他は、実施例4と同様にして記録用シー
トを作製した。
【0025】比較例1 実施例1のパラフィンワックス分散物を使用せず、かつ
PVA−217EのかわりにPVA−117(鹸化度:
98パーセント、重合度1750、クラレ社製)を用い
る他は、実施例1と同様にして記録用シートを作製し
た。
【0026】比較例2 実施例1のパラフィンワックス分散物の代わりに滑石
(EF−100A、日本タルク社製)を水に分散したも
の(固形分濃度30%)を使用し、かつPVA−217
EのかわりにPVA−117(鹸化度:98パーセン
ト、重合度1750、クラレ社製)を用いた他は、実施
例1と同様にして記録用シートを作製した。
【0027】比較例3 実施例1のパラフィンワックス分散物の代わりに融点6
8℃のパラフィンワックス分散物(平均粒径2.5μ
m、固形分濃度30%)を使用し、かつPVA−217
EのかわりにPVA−117(鹸化度:98パーセン
ト、重合度1750、クラレ社製)を用いた他は、実施
例1と同様にして記録用シートを作製した。
【0028】比較例4 実施例1のパラフィンワックス分散物の代わりに流動パ
ラフィンのエマルジョン(平均粒径0.5μm、固形分
濃度30%)を使用し、かつPVA−217Eのかわり
にPVA−117(鹸化度:98パーセント、重合度1
750、クラレ社製)を用た他は、実施例1と同様にし
て記録用シートを作製した。比較例5 炭酸カルシウム(Brilliant −15、平均粒径0.5μ
m、白石工業社製)120部、活性白土30部、酸化亜
鉛40部、40%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液5
部と水230部と用い、サンドグライダーにて平均粒径
2μmになるように均一に分散し、顔料分散液を得た。
【0029】この顔料分散液50部に10%PVA−1
17(ケン化度:98%、重合度:1,750、クラレ
社製)水溶液40部、3,5−ジ−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛分散液(固形分濃度30%)6部を
加え、これに融点68℃のパラフィンワックス分散物
(平均粒径0.8μm、固形分濃度30%)2.8部を
加えた後、固形分濃度が20%となるように加水調整し
て塗布液を得た。この塗布液を50g/m2 の原紙に
5.0g/m2 の固形分が塗布されるようにエアーナイ
フコーターを使用して塗布し、乾燥して記録用シートを
作製した。
【0030】比較例6 比較例5のパラフィンワックス分散物の代わりに、同じ
く融点68℃のパラフィンワックス分散物(平均粒径
0.5μm、固形分濃度30%)を使用した他は、実施
例5と同様にして記録用シートを作製した。
【0031】比較例7 比較例5のパラフィンワックス分散物の代わりに、平均
粒径0.35μmのパラフィンワックス分散物(W−1
16H、固形分濃度30%、荒川化学社製)を使用した
他は、比較例5と同様にして記録用シートを作製した。
【0032】比較例8 比較例5のパラフィンワックス分散物の使用量を実施例
1の2倍にした他は、比較例5と同様にして記録用シー
トを作製した。
【0033】上記のようにして得られた記録用シートに
ついて、滑り性、インクジェット記録適性、油性インク
による印刷適性についてそれぞれ評価した。 〔滑り性の評価〕作製した記録用シートの顕色剤塗布面
同士が接触するように組み合わせ、摩擦係数測定試験機
を使用して静摩擦係数及び動摩擦係数の測定を行い、摩
擦係数の数値によって滑り性とした。 (注)摩擦係数が小さいほど、滑り性がよい。
【0034】〔インクジェット記録適性の評価〕米国サ
イテックス社製インクジェットプリンター及び同社製イ
ンクを用い、印字文字の滲みを下記の7段階で評価し
た。 6:印字文字の滲み全く無し 5:印字文字の滲み僅かにあり 4:印字文字の滲み少しあり 3:印字文字の滲みあるも実用可 2:印字文字の滲みやや大 1:印字文字の滲み大 0:印字文字の滲み甚だ大
【0035】〔油性インクによる印刷適性の評価〕オフ
セット印刷試験機を使用して顕色剤塗布面に印刷を行
い、印刷の仕上がりを目視判定した。 ○:印刷仕上がり良、△:印刷仕上がり不良、×:印刷
仕上がり甚だ不良 結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から、次のことがわかる。固形分散状
ワックスを使用しない(比較例1)場合、摩擦係数が大
きく、滑り性が悪く、かつ、インクジェット記録適性が
劣っている。固形分散状ワックスの代わりに滑石を用い
る(比較例2)場合、滑り性はよいが、インクジェット
記録適性及び油性インクによる印刷適性が劣っている。
また、平均粒径が0.8μmよりも大きい2.5μmの
固形分散状ワックスを用いる(比較例3)場合、油性イ
ンクによる印刷適性が劣っている。さらに、固形分散状
ワックスではなく流動パラフィンを用いる(比較例4)
場合、摩擦係数が大きく、滑り性が劣り、インクジェッ
ト記録適性もやや劣っている。一方、平均粒径が0.8
μm以下の固形分散状ワックスと部分鹸化ポリビニルア
ルコールとを併用した場合(実施例1〜実施例4)、摩
擦係数が小さく、滑り性がよく、インクジェット記録適
性及び油性インクによる印刷適性がいずれも優れてい
る。特に実際のインクジェット記録装置で全く印字のに
じみがない点で優れている。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、摩擦係数
が小さく、滑り性がよく、インクジェット記録適性及び
油性インクによる印刷適性がいずれも優れた記録用シー
トを提供することができる。この記録用シートは、顕色
剤を含有しており、顕色剤シートとして使用し、発色剤
シートとの組み合わせにより感圧記録材料として利用す
ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機顔料、フェノール樹脂又は芳香族カ
    ルボン酸の金属塩、平均粒径が0.8μm以下の固形分
    散状ワックス及び部分鹸化ポリビニルアルコールを含有
    する分散液を支持体上に塗布してなるインクジェット記
    録用シートであることを特徴とする記録用シート。
  2. 【請求項2】 固形分散状ワックスを添加する前の分散
    液の固形重量に対して、固形分散状ワックスの固形重量
    が1〜12重量%のインクジェット記録用シートである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録用シート。
  3. 【請求項3】 無機顔料、フェノール樹脂又は芳香族カ
    ルボン酸の金属塩、平均粒径が0.8μm以下の固形分
    散状ワックス及び部分鹸化ポリビニルアルコールを含有
    する分散液を支持体上に塗布してなる感圧記録用シート
    であることを特徴とする記録用シート。
  4. 【請求項4】 固形分散状ワックスを添加する前の分散
    液の固形重量に対して、固形分散状ワックスの固形重量
    が1〜12重量%の感圧記録用シートであることを特徴
    とする請求項3に記載の記録用シート。
  5. 【請求項5】 部分鹸化ポリビニルアルコールの鹸化度
    が90パーセント以下であることを特徴とする請求項
    1、2、3、及び4に記載の記録用シート。
JP8224253A 1996-08-26 1996-08-26 記録用シート Pending JPH1058821A (ja)

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