JPH1058067A - アルミろう付け曲面ハニカムパネル - Google Patents
アルミろう付け曲面ハニカムパネルInfo
- Publication number
- JPH1058067A JPH1058067A JP21451796A JP21451796A JPH1058067A JP H1058067 A JPH1058067 A JP H1058067A JP 21451796 A JP21451796 A JP 21451796A JP 21451796 A JP21451796 A JP 21451796A JP H1058067 A JPH1058067 A JP H1058067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brazed
- aluminum
- curved
- edge
- curved surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 縁材と面板との間の健全なろう付け接合部を
有するアルミろう付け曲面ハニカムパネルを提供する。 【解決手段】 ハニカムコア及び縁材を間に挟んで一対
の面板を配置し、これらを真空炉内でろう付け接合して
一体成形したアルミろう付け曲面ハニカムパネルにおい
て、前記縁材の曲面方向の縁材にアルミニウム板または
アルミニウム合金板から切削加工して製作した縁材を使
用するアルミろう付け曲面ハニカムパネルである。
有するアルミろう付け曲面ハニカムパネルを提供する。 【解決手段】 ハニカムコア及び縁材を間に挟んで一対
の面板を配置し、これらを真空炉内でろう付け接合して
一体成形したアルミろう付け曲面ハニカムパネルにおい
て、前記縁材の曲面方向の縁材にアルミニウム板または
アルミニウム合金板から切削加工して製作した縁材を使
用するアルミろう付け曲面ハニカムパネルである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両、建築物
の壁材及び床材に使用されるアルミろう付け曲面ハニカ
ムパネルの技術分野に属するものである。
の壁材及び床材に使用されるアルミろう付け曲面ハニカ
ムパネルの技術分野に属するものである。
【０００２】
【従来の技術】アルミろう付け曲面ハニカムパネルは、
押出形材を予め所定の形状に曲げ加工した曲面方向の縁
材と直線方向の縁材とを溶接により枠形状に組み立て、
この縁材とハニカムコアと面板とを曲面金型にパネル状
に組付け、これを真空炉内でろう付け接合して一体成形
したものである。なお、縁材と面板とのろう付けは面接
合となるため接合不良が生じやすくなる。また、縁材
は、完成したアルミろう付け曲面ハニカムパネルを施工
する際に、パネル同士を溶接により接続するための部材
でもあり、面板と縁材との間のろう付けが不十分である
と、パネルとしての強度が不足することになる。すなわ
ち、前記溶接時に、溶着金属中にブローホールが発生し
て接続部の強度が低下したり、または、ろう付け不良部
の面板のみ先に溶融して溶接できない場合がある。
押出形材を予め所定の形状に曲げ加工した曲面方向の縁
材と直線方向の縁材とを溶接により枠形状に組み立て、
この縁材とハニカムコアと面板とを曲面金型にパネル状
に組付け、これを真空炉内でろう付け接合して一体成形
したものである。なお、縁材と面板とのろう付けは面接
合となるため接合不良が生じやすくなる。また、縁材
は、完成したアルミろう付け曲面ハニカムパネルを施工
する際に、パネル同士を溶接により接続するための部材
でもあり、面板と縁材との間のろう付けが不十分である
と、パネルとしての強度が不足することになる。すなわ
ち、前記溶接時に、溶着金属中にブローホールが発生し
て接続部の強度が低下したり、または、ろう付け不良部
の面板のみ先に溶融して溶接できない場合がある。
【０００３】そこで、縁材と面板とのろう付け性を向上
させるため、縁材の表面処理または機械研磨による接合
面の酸化皮膜の除去によりろう材との濡れ性を確保する
方法が特開平7-300685号公報に、また、縁材と面板との
間に両面アルミニウムブレージングシートまたはろう材
シートを挿入し、ろう材の量の不足を補う方法が特開平
7-189419号公報に開示されている。さらに、縁材の接合
面に溝を設けて縁材と面板とのろう付け性を向上させる
方法が実公平2-33980 号公報に提案されている。
させるため、縁材の表面処理または機械研磨による接合
面の酸化皮膜の除去によりろう材との濡れ性を確保する
方法が特開平7-300685号公報に、また、縁材と面板との
間に両面アルミニウムブレージングシートまたはろう材
シートを挿入し、ろう材の量の不足を補う方法が特開平
7-189419号公報に開示されている。さらに、縁材の接合
面に溝を設けて縁材と面板とのろう付け性を向上させる
方法が実公平2-33980 号公報に提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押出形
材を曲面方向の縁材に使用するために曲げ加工を行うと
押出形材の断面が変形し、縁材としての寸法精度が得ら
れなくなる。このため、縁材と面板との間のろう付け性
が低下する。すなわち、縁材と面板との間に 0.1mmを超
える隙間が生じると健全なろう付け接合部を形成するこ
とが難しくなる。このため、押出形材を使用する場合
は、曲げ加工後の矯正では寸法精度を得ることができな
いため、大きめの押出形材を使用して曲げ加工後、所要
寸法に切削加工する必要がある。切削加工は生産性を低
下させるため製造工程上好ましいものではない。
材を曲面方向の縁材に使用するために曲げ加工を行うと
押出形材の断面が変形し、縁材としての寸法精度が得ら
れなくなる。このため、縁材と面板との間のろう付け性
が低下する。すなわち、縁材と面板との間に 0.1mmを超
える隙間が生じると健全なろう付け接合部を形成するこ
とが難しくなる。このため、押出形材を使用する場合
は、曲げ加工後の矯正では寸法精度を得ることができな
いため、大きめの押出形材を使用して曲げ加工後、所要
寸法に切削加工する必要がある。切削加工は生産性を低
下させるため製造工程上好ましいものではない。
【０００５】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、曲面方向の縁材にアルミニウム板また
はアルミニウム合金板から切削加工して製作した縁材を
使用することによって、縁材と面板との間の健全なろう
付け接合部を有するアルミろう付け曲面ハニカムパネル
を提供することを目的とする。
なされたもので、曲面方向の縁材にアルミニウム板また
はアルミニウム合金板から切削加工して製作した縁材を
使用することによって、縁材と面板との間の健全なろう
付け接合部を有するアルミろう付け曲面ハニカムパネル
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】その要旨は、ハニカムコ
ア及び縁材を間に挟んで一対の面板を配置し、これらを
真空炉内でろう付け接合して一体成形したアルミろう付
け曲面ハニカムパネルにおいて、前記縁材の曲面方向の
縁材にアルミニウム板またはアルミニウム合金板から切
削加工して製作した縁材を使用するアルミろう付け曲面
ハニカムパネルである。
ア及び縁材を間に挟んで一対の面板を配置し、これらを
真空炉内でろう付け接合して一体成形したアルミろう付
け曲面ハニカムパネルにおいて、前記縁材の曲面方向の
縁材にアルミニウム板またはアルミニウム合金板から切
削加工して製作した縁材を使用するアルミろう付け曲面
ハニカムパネルである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図に基づ
いて説明する。図１はアルミろう付け曲面ハニカムパネ
ルの説明図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は側
面図である。アルミろう付け曲面ハニカムパネルは、曲
面方向の縁材４と直線方向の縁材５をろう付け一体成形
前に、補強中骨６を組み込みこんで、それぞれを溶接に
より枠形状に組み立て、これら縁材とハニカムコア３と
面板１、２とを曲面金型にパネル状に組付け、これを従
来と同じ方法で、真空炉内でろう付け接合して一体成形
したものである。
いて説明する。図１はアルミろう付け曲面ハニカムパネ
ルの説明図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は側
面図である。アルミろう付け曲面ハニカムパネルは、曲
面方向の縁材４と直線方向の縁材５をろう付け一体成形
前に、補強中骨６を組み込みこんで、それぞれを溶接に
より枠形状に組み立て、これら縁材とハニカムコア３と
面板１、２とを曲面金型にパネル状に組付け、これを従
来と同じ方法で、真空炉内でろう付け接合して一体成形
したものである。
【０００８】ここで、面板１、２には芯材6951合金の片
面に 0.1mmのろう材4004合金をクラッドした 1.0mmの片
面アルミニウムブレージングシートを、ハニカムコア３
には芯材6951合金の片面に 0.023mmのろう材4004合金を
クラッドした0.23mmの片面アルミニウムブレージングシ
ートを、直線方向の縁材５には6N01合金の押出形材（角
管材）を使用した。曲面方向の縁材４と補強中骨６は69
51合金板から切削加工して製作したものを使用した。
面に 0.1mmのろう材4004合金をクラッドした 1.0mmの片
面アルミニウムブレージングシートを、ハニカムコア３
には芯材6951合金の片面に 0.023mmのろう材4004合金を
クラッドした0.23mmの片面アルミニウムブレージングシ
ートを、直線方向の縁材５には6N01合金の押出形材（角
管材）を使用した。曲面方向の縁材４と補強中骨６は69
51合金板から切削加工して製作したものを使用した。
【０００９】パネル寸法及び形状は、長さ:3m 、幅（曲
面方向）:500mm（円弧長さ:523mm）、厚さ:70mm 、曲率
半径Ｒ:500mmである。曲面方向の縁材４と補強中骨６の
断面寸法及び形状は、図２に示すように、縁材４は幅:1
5mm 、厚さ:68mm 、厚さ方向の肉厚:5mmの溝形形状で、
補強中骨６は幅:10mm 、厚さ:68mm の平板形状である。
なお、直線方向の縁材５の断面寸法は幅:45mm 、厚さ:6
8mm 、肉厚:3mmである。
面方向）:500mm（円弧長さ:523mm）、厚さ:70mm 、曲率
半径Ｒ:500mmである。曲面方向の縁材４と補強中骨６の
断面寸法及び形状は、図２に示すように、縁材４は幅:1
5mm 、厚さ:68mm 、厚さ方向の肉厚:5mmの溝形形状で、
補強中骨６は幅:10mm 、厚さ:68mm の平板形状である。
なお、直線方向の縁材５の断面寸法は幅:45mm 、厚さ:6
8mm 、肉厚:3mmである。
【００１０】上記のように、アルミニウム合金板から切
削加工して製作した曲面方向の縁材４と補強中骨６は曲
げ加工が不要となるばかりか、寸法精度がよいため、縁
材と面板及び補強中骨と面板との間のろう付け性は改善
され、健全なろう付け接合部を有するアルミろう付け曲
面ハニカムパネルを得ることができる。なお、本発明の
アルミろう付け曲面ハニカムパネルは、上記の実施の形
態例の寸法及び形状に拘束されるものではない。
削加工して製作した曲面方向の縁材４と補強中骨６は曲
げ加工が不要となるばかりか、寸法精度がよいため、縁
材と面板及び補強中骨と面板との間のろう付け性は改善
され、健全なろう付け接合部を有するアルミろう付け曲
面ハニカムパネルを得ることができる。なお、本発明の
アルミろう付け曲面ハニカムパネルは、上記の実施の形
態例の寸法及び形状に拘束されるものではない。
【００１１】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、曲面方向の縁材及び補強中骨をアルミ
ニウム板またはアルミニウム合金板から切削加工して製
作しているため、曲げ加工が不要となるばかりか、寸法
精度がよく、縁材と面板及び補強中骨と面板との間のろ
う付け性は改善され、健全なろう付け接合部を有するア
ルミろう付け曲面ハニカムパネルを得ることができる。
また、縁材を切削加工して製作しているため、いろいろ
なパネルの仕様に対応でき、従来は不可能であった曲率
が連続的に変化するアルミろう付け曲面ハニカムパネル
の製造も可能である。
本発明によれば、曲面方向の縁材及び補強中骨をアルミ
ニウム板またはアルミニウム合金板から切削加工して製
作しているため、曲げ加工が不要となるばかりか、寸法
精度がよく、縁材と面板及び補強中骨と面板との間のろ
う付け性は改善され、健全なろう付け接合部を有するア
ルミろう付け曲面ハニカムパネルを得ることができる。
また、縁材を切削加工して製作しているため、いろいろ
なパネルの仕様に対応でき、従来は不可能であった曲率
が連続的に変化するアルミろう付け曲面ハニカムパネル
の製造も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例におけるアルミろう付け曲面ハニカムパ
ネルの説明図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は
側面図である。
ネルの説明図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は
側面図である。
【図２】実施例における曲面方向の縁材と補強中骨の断
面寸法および形状を示す図で、(a) は縁材を、(b) は補
強中骨を示す図である。
面寸法および形状を示す図で、(a) は縁材を、(b) は補
強中骨を示す図である。
１…面板、２…面板、３…ハニカムコア、４…曲面方向
の縁材、５…直線方向の縁材、６…補強中骨、Ｒ…曲率
半径。
の縁材、５…直線方向の縁材、６…補強中骨、Ｒ…曲率
半径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６１Ｄ 17/10 Ｂ６１Ｄ 17/10 Ｅ０４Ｃ 2/30 Ｅ０４Ｃ 2/30 Ｃ 2/36 2/36 Ｇ
Claims (1)
- 【請求項１】 ハニカムコア及び縁材を間に挟んで一対
の面板を配置し、これらを真空炉内でろう付け接合して
一体成形したアルミろう付け曲面ハニカムパネルにおい
て、前記縁材の曲面方向の縁材にアルミニウム板または
アルミニウム合金板から切削加工して製作した縁材を使
用することを特徴とするアルミろう付け曲面ハニカムパ
ネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21451796A JPH1058067A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | アルミろう付け曲面ハニカムパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21451796A JPH1058067A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | アルミろう付け曲面ハニカムパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058067A true JPH1058067A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16657040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21451796A Pending JPH1058067A (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | アルミろう付け曲面ハニカムパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1058067A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1096537A1 (en) * | 1999-11-01 | 2001-05-02 | Jamco Corporation | Plasma display device |
| CN105150697A (zh) * | 2015-11-03 | 2015-12-16 | 江苏德兴数码科技有限公司 | 一种铝合金真空吸附平台 |
| CN106314462A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-11 | 江苏同庆车辆配件有限公司 | 一种铁路棚车用复合地板 |
-
1996
- 1996-08-14 JP JP21451796A patent/JPH1058067A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1096537A1 (en) * | 1999-11-01 | 2001-05-02 | Jamco Corporation | Plasma display device |
| CN105150697A (zh) * | 2015-11-03 | 2015-12-16 | 江苏德兴数码科技有限公司 | 一种铝合金真空吸附平台 |
| CN106314462A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-01-11 | 江苏同庆车辆配件有限公司 | 一种铁路棚车用复合地板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |