JPH1057170A - 書棚の棚板取付装置 - Google Patents

書棚の棚板取付装置

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JPH1057170A
JPH1057170A JP24109396A JP24109396A JPH1057170A JP H1057170 A JPH1057170 A JP H1057170A JP 24109396 A JP24109396 A JP 24109396A JP 24109396 A JP24109396 A JP 24109396A JP H1057170 A JPH1057170 A JP H1057170A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚板上の前後のいずれかに書籍等の負荷が集
中した場合にあっても、棚受け具からの棚板の浮き上が
りや逸脱が防止されるようにした安全性の高い書棚の棚
板取付装置を提供すること。 【解決手段】 棚板7を棚受け具6に載置した後に、棚
受け具6の下方の少なくとも一部を覆う係止部材11が
棚板7下面に設けられていることにより、棚板7上の前
後のいずれかに書籍等の負荷が集中した場合であって
も、係止部材11が棚受け具6に当接して棚受け具6か
らの棚板7の浮き上がりが防止されるため、棚板7が外
れて、書籍等が落下することがなく、安全である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書棚本体の内側面
の前部及び後部に上下位置変更可能に係着した棚受け具
に、棚板を架設出来るようにした書棚に関し、特に、前
記凹溝部を前記棚受け具に載置した後の棚受け具からの
棚板の浮き上がりや逸脱を防止した書棚の取付装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、書棚本体の側板の内側面の前部お
よび後部に上下位置変更可能に係着した棚受け具に、棚
板の左右下面の前後に形成した下面が開口する凹溝部を
載置することにより、左右の側板間に棚板を架設出来る
ようにした書棚の棚板取付装置は、木製の書棚用として
一般的に広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置において、前後奥行の広い棚板や、棚板を前後に
傾斜させて使用するものにあっては、棚板上の前後のい
ずかに書籍等の負荷が集中した場合に、負荷の集中した
側と逆の側で、棚板が棚受け具から浮き上がったり、棚
板が外れて書籍等が落下するということがあった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、棚板上の前後のいずれかに書籍等の負
荷が集中した場合にあっても、棚受け具からの棚板の浮
き上がりや逸脱が防止されるようにした安全性の高い書
棚の棚板取付装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の書棚の棚板取付装置は、書棚本体の側板の
内側面の前部および後部に上下位置変更可能に係着した
棚受け具に、棚板の左右下面の前後に形成した凹溝部を
載置することにより、左右の側板間に棚板を架設出来る
ようにした書棚において、前記凹溝部を前記棚受け具に
載置した後、前記棚受け具の位置する前記凹溝部を下方
から覆うような係止部材を棚板下面に設置することで、
棚受け具からの棚板の浮き上がりや逸脱を防止したこと
を特徴としている。この特徴によると、棚板を棚受け具
に載置した後に、棚受け具の下方の少なくとも一部を覆
う係止部材が棚板下面に設けられていることにより、棚
板上の前後のいずれかに書籍等の負荷が集中した場合で
あっても、係止部材が棚受け具に当接して棚受け具から
の棚板の浮き上がりが防止されるため、棚板が外れて、
書籍等が落下することがなく、安全である。
【0006】本発明の書棚の棚板取付装置は、係止部材
が、棚受け具の下方を覆う棚板固定位置と、棚受け具の
下方から外れた棚板移動位置との間を移動可能なよう
に、棚板下面に取付けられていることが好ましい。この
ようにすることで、係止部材を棚板固定位置にすると、
棚受け具からの棚板の浮き上がりを防止でき、係止部材
を棚板移動可能位置にすると、棚板を棚受け具の取外し
が可能となり、棚板の高さ変更や書棚本体からの取外し
が行える。
【0007】本発明の書棚の棚板取付装置は、係止部材
が、棚板下面の凹溝部内に左右摺動可能に取付けられて
いることが好ましい。このようにすることで、係止部材
の棚板固定位置と棚板移動可能位置との位置変更が左右
移動により容易に行えるとともに、係止部材の棚板下面
からの張り出しが少なく、係止部材が邪魔にならない。
【0008】本発明の書棚の棚板取付装置は、凹溝部
を、棚板の左右長手方向の寸法と同長でかつ全長にわた
って下面が開口するように設けるとともに、前記凹溝部
内に係止部材を左右摺動可能に、かつ下方に外れないよ
うに取付けることが好ましい。このようにすることで、
係止部材の位置を左右広範囲に移動できるため、係止部
材の不使用時には、係止部材を棚板の中央付近に収納で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明していくと、まず図1には本発明の適用
される書棚1をやや下方から見た斜視図が示されてお
り、2は該書棚1の天板、3は側板をそれぞれ示してい
る。この側板3の内側には、例えば外周にローレットを
施したナット5が2列に一定の間隔を以て固く埋め込ま
れており、このナット5の所定箇所には円筒形の棚受け
具6がねじ込まれている。
【0010】7は前記側板3間に架設される棚板であ
り、棚板7の下面前後には、左右方向の全長に渡って下
面が開口する凹溝を有する金属又は合成樹脂からなる凹
溝部としての前・後部レール8、9が設けられている。
また、特に図2に示されるようにこの棚板7の上面及び
前後側面には樹脂製の化粧板7aが貼着されており、下
方の棚板7の化粧板7aの後端部においては、ストッパ
片7bが突設されている。
【0011】前記前・後部レール8、9は、棚板7の下
面に形成される凹溝内に嵌合される断面略コ字状の金属
又は合成樹脂部材からなり、これらの両下端には、それ
ぞれ断面略J字状の係止杆10が互いに対向するように
形成されている。尚、特に図示しないが、これら前・後
部レール8、9には、棚板7上に並列される書籍類が倒
れるのを防ぐ適宜線材からなるブックサポートが任意の
位置に取付け出来るようになっている。
【0012】このように構成される棚板7は左右両側板
3の前後所定位置のナット5にねじ込まれた棚受け具6
上に、前・後部レール8、9の左右両端部の凹溝部を載
置することで左右側板3、3間に架設することが出来る
ようになっている。
【0013】また、後部レール9の開口幅は棚受け具6
の直径よりも幅広になっており、図1、2に示されるよ
うに、前後の棚受け具6をそれぞれ上下にずらして設け
ることで、下方の棚板7のように棚板7を前後に傾斜さ
せた状態に架設することも出来る。この時、前記下方の
棚板7上に載置される書籍類は、前記ストッパ片7bに
よって後方に滑り落ちないようになっている。
【0014】前部レール8内には、特に図3に示される
ように、棚受け具6の下半部を覆えるように断面略コ字
状に屈曲形成される覆い片12と、該覆い片12の上端
よりそれぞれ外方を向くように屈曲形成される係合片1
3とからなる係合部材11が、図4に示されるように左
右方向にスライド可能に、かつ前記前部レール8の係止
杆10と係合する係合片13を介して下方向への逸脱が
不能に嵌装されている。尚、14は係合部材11をスラ
イドさせるための取手片である。
【0015】前記係合部材11は、棚板7を左右の側板
3、3間に架設する際に予め前部レール8のそれぞれ左
右両端部近傍(図4中実施線位置)に嵌装させておくこ
とが出来、棚受け具6上に前部レール8を載置した後
に、前述のように棚受け具6方向にそれぞれスライド移
動させることが出来るようになっている。
【0016】このように棚受け具6方向にスライド移動
された係合部材11の覆い片12により、棚受け具6の
少なくとも下方が覆われることになる。特に前後方向に
傾斜して設けられた棚板7等において、その上面に載置
される書籍類が特に前記棚板7の後部に集中して載置さ
れた場合、棚板7の前後のバランスが著しく偏るため、
棚板7の前部が棚受け具6を中心として上方に浮き上が
ろうとするが、棚受け具6の前部下方が、後部レール9
に対して逸脱不能に嵌装された係合部材11の覆い片1
2と当接し、浮き上がりが規制される。
【0017】このように棚板7の下面所定箇所(レール
を含む)に、棚受け具6の下方の少なくとも一部を覆う
係止部材11が設けられていることで、棚板7の棚受け
具6からの浮き上がりや逸脱が防止されるようになる。
【0018】また、前記係止部材11が、棚受け具6の
下方の少なくとも一部を覆う棚板固定位置と、前記棚受
け具6から外れた棚板移動可能位置との間を移動可能に
設けられていることで、棚板7の固定及び移動を簡単な
操作で行うことが可能になる。
【0019】図5、6には、本発明の他の実施の形態と
しての棚板7の下面が示されている。図5に示されるよ
うに、棚板7の下面左右端部前後に形成される凹溝部2
0、21が形成され、この前部の凹溝部21近傍には、
係止部材22が設けられている。
【0020】この係止部材22は、2つの長孔23を有
する板材からなり、この長孔23を挿通するボルト24
により棚板7下面に取付けられている。そして図6中実
線で示される位置と、2点鎖線で示される位置との間の
移動を可能とし、前記2点鎖線位置において、係止部材
22が棚受け部6の下方が覆われ、棚板7が固定される
ようになっている。
【0021】図7に示される係止部材30は、細長の板
材からなるもので、凹溝部32の前後側にビスにより固
定される取付金具31内を挿通可能に設けられており、
この係止部材30を2点鎖線で示される位置まで差込む
ことで、棚板7の浮き上がりの防止が出来るようになっ
ている。
【0022】図8に示される係止部材40は、軸部材4
1により棚板7に回動可能に設けられており、該係止部
材40に形成された切欠き部42を、凹溝部44の近傍
に固設された係合ピン43に嵌合されることで、棚板7
の浮き上がりの防止ができるようになっている。
【0023】以上、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明してきたが、本発明は、上記実施の態様に限定され
るものではなく、種々の実施形態を取り得る。
【0024】例えば、係合部材は前述したものに限られ
るものではなく、棚受け具の下方の少なくとも一部を覆
うものであれば線材等のようなものでもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0026】(a)請求項1の発明によれば、棚板を棚
受け具に載置した後に、棚受け具の下方の少なくとも一
部を覆う係止部材が棚板下面に設けられていることによ
り、棚板上の前後のいずれかに書籍等の負荷が集中した
場合であっても、係止部材が棚受け具に当接して棚受け
具からの棚板の浮き上がりが防止されるため、棚板が外
れて、書籍等が落下することがなく、安全である。
【0027】(b)請求項2の発明によれば、係止部材
を棚板固定位置にすると、棚受け具からの棚板の浮き上
がりを防止でき、係止部材を棚板移動可能位置にする
と、棚板を棚受け具の取外しが可能となり、棚板の高さ
変更や書棚本体からの取外しが行える。
【0028】(c)請求項3の発明によれば、係止部材
の棚板固定位置と棚板移動可能位置との位置変更が左右
移動により容易に行えるとともに、係止部材の棚板下面
からの張り出しが少なく、係止部材が邪魔にならない。
【0029】(d)請求項4の発明によれば、係止部材
の位置を左右広範囲に移動できるため、係止部材の不使
用時には、係止部材を棚板の中央付近に収納できる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての書棚の一部を示す斜
視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の係止部材を示す斜視図である。
【図4】図2に対応する作用を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の態様を示す斜視図である。
【図6】図5に対応する作用を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の態様を示す要部斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施の態様を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 書棚 2 天板 3 側板 5 ナット 6 棚受け具 7 棚板 7a 化粧板 7b ストッパ片 8 前部レール 9 後部レール 10 係止杆 11、22 係止部材 12 覆い片 13 係合片 14 取手片 20、21 凹溝部 23 長孔 24 ボルト 30、40 係止部材 32、44 凹溝部 41 軸部材 42 切欠き部 43 係合ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書棚本体の側板の内側面の前部および後
    部に上下位置変更可能に係着した棚受け具に、棚板の左
    右下面の前後に形成した凹溝部を載置することにより、
    左右の側板間に棚板を架設出来るようにした書棚におい
    て、 前記凹溝部を前記棚受け具に載置した後、前記棚受け具
    の位置する前記凹溝部を下方から覆うような係止部材を
    棚板下面に設置することで、棚受け具からの棚板の浮き
    上がりや逸脱を防止したことを特徴とする書棚の棚板取
    付装置。
  2. 【請求項2】 係止部材が、棚受け具の下方を覆う棚板
    固定位置と、棚受け具の下方から外れた棚板移動位置と
    の間を移動可能なように、棚板下面に取付けられている
    請求項1に記載の書棚の棚板取付装置。
  3. 【請求項3】 係止部材が、棚板下面の凹溝部内に左右
    摺動可能に取付けられている請求項2に記載の書棚の棚
    板取付装置。
  4. 【請求項4】 凹溝部を、棚板の左右長手方向の寸法と
    同長でかつ全長にわたって下面が開口するように設ける
    とともに、前記凹溝部内に係止部材を左右摺動可能に、
    かつ下方に外れないように取付けた請求項3に記載の書
    棚の棚板取付装置。
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