JPH1056754A - 回転電気機械装置 - Google Patents

回転電気機械装置

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JPH1056754A
JPH1056754A JP8207497A JP20749796A JPH1056754A JP H1056754 A JPH1056754 A JP H1056754A JP 8207497 A JP8207497 A JP 8207497A JP 20749796 A JP20749796 A JP 20749796A JP H1056754 A JPH1056754 A JP H1056754A
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JP
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leaf spring
stator
frame
electric machine
rotary electric
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JP8207497A
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Inventor
Toshinori Itagaki
敏則 板垣
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置内で発生する電磁力が持つ振動成分に起因
する機械的振動を抑制する機能を備えながらも、その抑
制機能が長寿命でありかつ重量・体積の増加を招くこと
のない回転電気機械装置を提供する。 【解決手段】回転電気機械装置(回転機)1は、板ばね
の性質を有する板ばね体3を介して脚部94に支持され
る固定子用の枠体2と、ブラケット5,5を用いてい
る。板ばね体3は、回転軸93の軸長方向に平行させ,
面対称となる位置関係の部位の回転機1の両側面部に相
対して1対が設置されている。この板ばね体3は、脚部
94がそれぞれに有する枠体2側の端板942に跨がる
長さ寸法を持ち、その両端部を前記の両端板942で、
中央部を枠体2が持つ座部22でそれぞれ固定用部材4
を用いて固定される。この固定用部材4は、固定子で発
生する運転トルクに対応する反力の伝達を確実に行うた
めの平行ピンと、板ばね体3の固定用の六角ボルトで構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、装置内で発生す
る電磁力が持つ振動成分に起因する機械的振動を抑制す
る構造を備えた回転電気機械装置に係わり、長寿命であ
りかつ振動の抑制に当たり重量・体積の増加を招くこと
がない改良されたその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの回転電気機械装置においては、周
知のごとく固定子において回転磁界を生成し、回転子は
この回転磁界を基にして回転の駆動力を得ている。回転
磁界を生成するために固定子には、例えば商用電源のよ
うな多相交流電気などの交番する電気が供給されるが、
この結果、この交番する電気による電磁力に公知の振動
成分が含まれることが原因で、固定子には機械的な振動
が発生する。この機械的振動は、回転電気機械装置の外
部に対しては、回転電気機械装置が備える脚部を介して
回転電気機械装置を支持するための基礎や架台などの基
盤構造物にまず伝達される。この振動は、基盤構造物そ
れ自体,基盤構造物に共通に支持されている他の機械装
置類,回転電気機械装置が設置された区域等に順次伝達
されていくが、このような振動が、これ等にとっては好
ましくない場合があり得る。このために、脚部を介して
装置の外部に伝達される機械的振動を抑制するようにし
た回転電気機械装置が知られている。
【0003】機械的振動を抑制するようにした従来例の
回転電気機械装置について、図8を用いて説明する。こ
こで図8は、従来例の回転電気機械装置を示す斜視図で
ある。図8において、9は、図示しない固定子を内側に
保持した固定子用の枠体91と、図示しない回転子を装
着した回転軸93と、枠体91の両側端部にねじ922
(例えば、六角ボルト)を用いてそれぞれ固定され,回
転軸93を回転自在に保持するブラケット92,92と
を備えた回転電気機械装置である。
【0004】この事例の回転電気機械装置(以降、回転
機と略称することがある。)9が備える回転軸93は、
その一方の端部には継手931が一体に形成されている
(継手が形成されていない回転軸に、別個に製作された
継手を装着するようにした事例も知られている)。両ブ
ラケット92,92には、回転機9を図示しない基盤構
造物に据え付けるのに用いられる脚部94が、それぞれ
のブラケット92,92の側面側の両側に、図示したよ
うに、一体に形成されて備えられている。各脚部94
は、ブラケット92の側面に間隔を設けて固着された1
対の端板942,942と、両端板942,942の底
部を連結するようにして固着された底板941とを有し
ている。底板941には、回転機9を据え付けるのに用
いられる図示しない基礎ボルト等を装着するための貫通
穴941aが形成されている。
【0005】枠体91の両側端部のそれぞれには、ねじ
922の装着用の図示しない貫通穴またはねじ穴が形成
されたフランジ911が図示のごとくに固着されてい
る。また、両ブラケット92,92のそれぞれには、フ
ランジ911が持つ貫通穴またはねじ穴に対向する部位
に、ねじ922装着用の図示しない貫通穴が形成された
フランジ921が図示のごとくに固着されている。この
ような構造を持つ枠体91と両ブラケット92,92と
は、フランジ911とフランジ921とにおいて、ねじ
922を用いて結合されている。回転機9の運転時に
は、固定子には運転トルクに対応する反力が周知のごと
くに発生するが、この反力は、枠体91からねじ922
を介して両ブラケット92,92に伝達され、最終的に
は、脚部94の底板941と対向する基盤構造物で受け
止められている。
【0006】また、固定子で発生する電磁力の振動成分
に起因する枠体91の機械的振動も、枠体91→ブラケ
ット92→脚部94→基盤構造物の経路を経て、基盤構
造物に伝達される。そうして回転機9では、基盤構造物
に伝達されるこの機械的振動量を抑制するために、枠体
91と固定子のいずれか一方,または、両者の前記の機
械的振動に対する剛性を強化することによって行われて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る回転電気機械装置、例えば、回転電気機械装置9にお
いては、固定子用の枠体や固定子の剛性を強化すること
によって、固定子で発生する電磁力の振動成分に起因す
る機械的振動の、基盤構造物への伝達量を低減すること
ができているが、次記することが問題点として浮上して
きている。
【0008】固定子用の枠体や固定子の剛性を強化す
ることは、固定子用の枠体の固定子を保持する部位等の
厚さ寸法を厚くすることであり、また、固定子の固定子
用枠体により保持される部位等の厚さ寸法を厚くするこ
とである。このことは、回転電気機械装置の体積や重量
が増大されることになり、さらには、製造原価も増大さ
れることになっている。また、 前記の項の問題を回避するために、脚部と基盤構造
物との間に防振ゴム装置を介挿する方法も行われてい
る。この方法は、前記の振動の基盤構造物への伝達量を
低減することに対しては大きな効果を示すのであるが、
防振ゴム装置には、ゴム材を用いることによる避けがた
い問題点を有している。すなわち、周知のごとくゴム材
は、時間の経過に伴い変質(劣化)をしたり,変形(ク
リープ)を生じる材料であることで、長期間にわたって
安定した振動の低減効果を期待することができないので
ある。また、回転電気機械装置が据え付けられる環境に
よっては、防振性能を犠牲にしてもその環境に対応でき
るゴム材を選択するとか、最悪の場合には、防振ゴム装
置の採用が不可能な場合もあり得るのである。
【0009】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、装置内で発生する
電磁力が持つ振動成分に起因する機械的振動を抑制する
機能を備えながらも、その抑制機能が長寿命であり、か
つ、重量・体積の増加を招くことのない回転電気機械装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)固定子と、固定子に対向して配置された回転子と、
固定子を保持する固定子用の枠体と、少なくとも固定子
用の枠体の据え付けに用いる脚部とを備えた回転電気機
械装置において、固定子用の枠体と脚部との間を接続す
る板ばね体を備え、固定子を保持している固定子用の枠
体は、この板ばね体を介して脚部に支持されてなる構成
とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、板ばね体は、回転
子の回転中心軸線に合致ししかも垂直である平面に対し
て,面対称となる位置関係の部位に装着されてなる構成
とすること、により達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図8に示した従来例の回転電気機械装置と同一部
分には同じ符号を付し、その説明を省略する。また、こ
の項の以後の説明に用いる図中には、図8で付した符号
については、代表的な符号のみを記した。
【0012】図1は、この発明による回転電気機械装置
の実施の形態を示す斜視図である。図1において、1
は、図8に示した従来例による回転電気機械装置9に対
して、固定子用の枠体91とブラケット92,92に替
えて、それぞれ固定子用の枠体2とブラケット5,5を
用いると共に、板ばね体3を備えるようにした回転電気
機械装置(回転機)である。
【0013】この発明になる回転機1が持つ特長的な構
成は、固定子を保持している固定子用の枠体2は、板ば
ねの性質を有する板ばね体3を介して脚部94に支持さ
れることにある。板ばね体3は、図1に示した事例の場
合には、回転軸93の軸長方向に平行させて、回転子の
回転中心軸線,したがって,回転軸93の中心軸線に合
致し、しかも垂直である平面に対して,面対称となる位
置関係の部位の回転機1の両側面部に、相対して1対が
設置されている。そうして、板ばね体3は、図1中に示
したごとく、両ブラケット5,5に備えられた脚部94
がそれぞれに有する枠体2側の端板942に跨がる長さ
寸法を有している。
【0014】この板ばね体3は、長さ方向の両端部を前
記の両端板942で、また、中央部を枠体2が有する座
部22(枠体2の外側面に固着されている)でそれぞれ
固定される。その固定方法について図2を用いて説明す
る。ここで、図2は、図1におけるA−A断面図であ
る。図2によると、板ばね体3を端板942や座部22
に固定する固定用部材4は、この事例では、平行ピン4
2と六角ボルト41とを用いている。回転機1において
は、固定子で発生する運転トルクに対応する反力は、板
ばね体3を介して脚部94に伝達されることになる。な
お、平行ピン42は、この反力が板ばね体3に確実に伝
達するためと共に、固定子,固定子用の枠体などの自重
を保持する役目も果たしている。また、六角ボルト41
は、板ばね体3の固定用として用いられている。
【0015】回転機1では、板ばね体3を備えるように
しているので、枠体2と両ブラケット5,5との間を接
続するための、従来例の回転機9が持つねじ922のご
ときねじを持つ必要が無い。したがって、枠体2が有す
るフランジ21にはねじ922装着用の貫通穴等は形成
される必要が無く、また、両ブラケット5,5が有する
フランジ51にもねじ922装着用の貫通穴は形成され
る必要は無いのである。そのうえ、枠体2と各ブラケッ
ト5,5との間には、それぞれ間隙Gが形成されてい
る。また、回転機1であっても、従来例の回転機9の場
合と同様に、固定子で生ずる電磁力には振動成分が含ま
れる。しかしながら、この固定子で発生する電磁力の振
動成分に起因する機械的振動を抑制する目的のために、
回転機1では枠体2や固定子の剛性を強化する処置は不
要となるのである。
【0016】次に、図3,図4を用いて、この発明の場
合の前記の電磁力の振動成分に起因する機械的振動を抑
制する方法の原理について説明する。ここで、図3は、
この発明になる回転電気機械装置の場合の機械的振動が
脚部に伝達される原理を説明する説明図であり、図4
は、この発明になる回転電気機械装置の場合の機械的振
動の抑制の原理を説明するグラフである。図3におい
て、6は、例えば、図1,図2中に示した枠体2や枠体
2の内側に保持された固定子でなる固定子部,あるいは
枠体2や固定子を主体とする固定子部であり、質量mを
持っている。また、7は、例えば、図1,図2中に示し
た回転機1が持つ全ての板ばね体3を総合して示す板ば
ね体である。
【0017】この板ばね体7は、固定子部6と,板ばね
体7に対する基盤構造物側の支持部8(図1,図2中に
示した回転機1の場合では、脚部94である)との間に
配置されていることになる。固定子で発生する電磁力の
振動成分は、図3中では加振力Fとして示されており、
この加振力Fは、最大値Fm ,周波数fで正弦波振動を
行っているものとする。また、板ばね体7は、板ばね体
3が持つばね特性に基づくばね定数kを持っているもの
とする。またここでは、固定子部6に前記の内容の加振
力Fに加わった場合の支持部8に伝達される振動力を、
加振力Fの周波数fの値が零である場合の支持部8に伝
達される振動力に対する比率αを用いて説明することと
する。さて、公知のごとく、図3で示される構成体は振
動系であり、(式1)に示す固有振動数f0 を持つこと
になる。
【0018】
【数1】 f0 =(1/2π)(k/m)1/2 …………(1) そうして、この固有振動数f0 を持つ振動系に、任意の
周波数値を持つ加振力Fが印加された場合の支持部8に
伝達される振動力は、公知のごとく共振特性を示す。こ
のことを比率αの値に関するグラフにして示したのが図
4である。図4では、加振力Fの周波数fの値を横軸に
とり、この周波数fの値に対応して得られる比率αの値
を縦軸にとって示している。図4を視察すると、周波数
fの値が固有振動数f0 の値と合致する共振点およびそ
の付近において比率αの値は極めて大きくなるが、周波
数fの値が共振状態を外れて固有振動数f0 の値よりも
高くなると、板ばね体7が持つ公知の振動減衰作用によ
って、比率αの値は、周波数fの値が高くなるのに従っ
て小さくなることが分かる。
【0019】この発明になる回転電気機械装置は、この
ことに着目して支持部8に伝達される振動力である機械
的振動を抑制しようとするものである。すなわち、回転
機1では、板ばね体3による前記の固有振動数f0 の値
を、固定子で発生する電磁力の振動成分(この発明にお
いて対象としている加振力Fである)が持つ周波数より
も低く設定することで、支持部8に伝達される振動力で
ある機械的振動を抑制しようとするものである。したが
って回転機1では、枠体2や固定子の剛性の強化を行う
こと無しに、すなわち、その重量・体積の増加を招くこ
と無しに、固定子で発生する電磁力の振動成分に起因し
て、脚部94に伝達される機械的振動を抑制することが
可能となるのである。
【0020】これによって、回転機1が備える枠体2の
固定子を保持する部位等の厚さ寸法は、従来例の回転機
9の場合と比較して、薄い寸法にすることができてい
る。またこの結果、回転機1では、通常の場合には、脚
部94と基盤構造物との間に防振ゴム装置を介挿する防
振処置が不要となる。このことにより、防振ゴム装置を
採用することによる前述の諸問題を解消することができ
るのである。また、回転機1等の回転電気機械装置に対
する板ばね体3の配備に際しては、板ばね体3を、回転
子の回転中心軸線に合致する垂直な平面に対して、面対
称となる位置関係の部位に設置することで、固定子を含
む固定子用の枠体を、基盤構造物に対して安定に保持す
ることができるのである。
【0021】発明の実施の形態の項における今までの説
明では、座部22は、枠体2の回転軸93の軸長方向に
対する中央部のみに設置されているとしてきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、回転軸93の軸長
方向に沿って、間隔を隔てて2箇所に設置してもよいも
のである。これは、回転軸93の軸長方向に沿う長い長
さ寸法を持つことになる板ばね体3の保持を、構造的に
安定化するためである。
【0022】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、脚部94は、2枚の端板942を有する
としてきたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、枠体2側の端板942は、ブラケット5が有するフ
ランジ51にその機能を兼ねさせることで不要としても
よいものである。これによって、板ばね体3の長さ寸法
の短縮が可能であり、また、脚部を構成するための使用
材料の節約も可能となる。
【0023】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、板ばね体3は、合計2枚を、回転子の回
転中心軸線に合致する垂直な平面に対して,面対称とな
る位置関係の部位に設置するとしてきたが、これに限定
されるものではなく、例えば、板ばね体3は、合計3枚
を設置にするようにしてもよいものである。この場合に
は、3枚目の板ばね体3は、他の板ばね体3と平行に,
かつ,枠体2の下側の外側面部に、回転子の回転中心軸
線に合致する垂直な平面に対して,面対称となるように
設置することが、対称性を維持する上から好ましいもの
である。
【0024】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、板ばね体3を枠体2の外側面部に保持す
るための保持用部材としては、図1,図2中に例示した
ような座部22を用いるとしてきたが、これに限定され
るものではなく、例えば、板ばね体3の保持用部材とし
ては、枠体2の外側面に固着される円環状体であっても
よいものである。この場合には、保持用部材に枠体2に
対する補強部材としての機能を兼ねさせることが可能と
なる。
【0025】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、板ばね体3は、平板状をなしているとし
てきたが、これに限定されるものではなく、例えば、前
記したように保持用部材が円環状体である場合などにお
いては、保持用部材の外面形状に合わせた円弧状として
もよいものである。また、発明の実施の形態の項におけ
る今までの説明では、脚部94などの脚部は、ブラケッ
ト5などのブラケットに固着されるとしてきたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、脚部は、ブラケッ
トから切り離されて、単独で設置されるようにしてもよ
いものである。これによって、板ばね体3を用いた機械
的振動を抑制するための構造体に関する設計の自由度の
増大が可能となる。
【0026】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、図2を用いて説明したように、板ばね体
3を固定するのに用いる固定用部材は、平行ピン42と
六角ボルト41であるとしてきたが、これに限定される
ものではなく、例えば、平行ピン42と六角ボルト41
との機能を併せ持つ部品であるリーマボルトや,ねじ付
きの逆テーパピンであってもよく、また、平行ピン42
はテーパピンであってもよく、また、六角ボルト41は
適宜の頭付きねじであってよいものである。そうしてこ
れ等の部品は、対象とする回転電気機械装置によって、
適宜に使い分けることが可能である。
【0027】なおまた、発明の実施の形態の項における
図1に例示した回転機1が持つ構造、および、前述した
各種の変更事例は、適宜に組み合わせて用いることがで
きることは勿論のことである。
【0028】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1,図2に示したこの発明の実施の形態による回転電気
機械装置、および、図8に示した従来例の回転電気機械
装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。また、この項の以後の説明に用いる図中には、図8
で付した符号については、代表的な符号のみを記した。
【0029】実施例1;図5は、この発明の一実施例に
よる回転電気機械装置を示す斜視図である。図5におい
て、1Aは、図1,図2に示したこの発明による回転電
気機械装置1に対して、ブラケット5,5および板ばね
体3に替えて、それぞれブラケット5A,5Aおよび板
ばね体3Aを用いるようにした回転電気機械装置(回転
機)である。各ブラケット5Aは、前述した回転機1の
ブラケット5が有する脚部94に対して、枠体2側の端
板として、ブラケット5Aが有するフランジ51にその
機能の一部を兼ねさせると共に、底板941を強固に固
着するために、端板52を付加したものである。
【0030】この端板52は、フランジ51に溶接法な
どによって固着される。なおこの場合には、フランジ5
1の板ばね体の端部を固定する部位には、板ばね体の固
定を確実にするために、座板が溶接法などによって固着
される。脚部53が前記の構造を有することで、板ばね
体の回転軸93の軸長方向の長さを、前述の板ばね体3
の場合よりも短縮することが可能となる。回転機1Aが
備える板ばね体3Aは、このことに対応した板ばね体で
ある。この結果、板ばね体3Aの全長寸法である図5中
に示したl1 の値は、前述の図1中に示したl0 の値よ
りも短縮することができる。
【0031】図5に示す実施例では前述の構成としたの
で、前述の図1による回転機1が持つ作用・効果に加え
て、板ばね体3Aの全長寸法の短縮が可能であると共
に、それぞれの脚部53に付いて端板942のほぼ1枚
分が節約されて、製造原価を前述の回転機1の場合より
もさらに低減することができる。 実施例2;図6は、この発明の異なる実施例による回転
電気機械装置を示す斜視図である。図6において、図5
に示したこの発明の一実施例による回転電気機械装置と
同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。な
お、図6中には、図5で付した符号については、代表的
な符号のみを記した。図6において、1Bは、図5によ
るこの発明の回転機1Aに対して、枠体2および板ばね
体3Aに替えて、枠体2Aおよび板ばね体3Bを用いる
ようにした回転電気機械装置(回転機)である。
【0032】枠体2Aは、前述の回転機1Aが備える枠
体2では,座部22が枠体2の中央部のみに1個だけ設
置されているのに対して、回転軸93の軸長方向に沿っ
て、間隔を隔てて2箇所に設置するようにしている。こ
れに伴って、固定用部材4を用いて板ばね体を固定する
個所が増大される必要があるが、回転機1Bが備える板
ばね体3Bは、これに対応した板ばね体である。
【0033】図6に示す実施例では前述の構成としたの
で、前述の図1による回転機1および図5による回転機
1Aが持つ作用・効果に加えて、板ばね体3Bでは、前
述の実施例1による回転機1Aが備える板ばね体3Aと
同一の全長寸法l1 を有しながら、この長い板ばね体3
Bを構造的に安定に保持することが可能となるのであ
る。
【0034】実施例3;図7は、この発明のさらに異な
る実施例による回転電気機械装置を示す斜視図である。
図7において、図5に示したこの発明の一実施例による
回転電気機械装置と同一部分には同じ符号を付し、その
説明を省略する。なお、図7中には、図5で付した符号
については、代表的な符号のみを記した。図7におい
て、1Cは、図5によるこの発明の回転機1Aに対し
て、枠体2に替えて枠体2Bを用いるようにした回転電
気機械装置(回転機)である。
【0035】前述の回転機1Aが備える枠体2では,枠
体2の中央部において板ばね体3Aを保持するための保
持用部材は、板ばね体3Aの保持のみを可能とする形状
を持つ座部22である。これに対して、枠体2Bでは、
板ばね体3Aを枠体の外側面部に保持する保持用部材と
して、枠体の外側面の全周を巡って円環状とされた保持
用部材23が採用されている。この保持用部材23は、
枠体の外側面に固着されている。このような形状・構造
を持つ保持用部材23は、枠体に対する補強部材として
の役目を果たすことができるので、例えば、回転機1C
が備える枠体2Bの剛性値が,回転機1Aが備える枠体
2の剛性値と同等でよい場合には、枠体2Bの固定子を
保持する部位の厚さ寸法を、枠体2Aの場合よりも薄く
することができることになる。
【0036】図7に示す実施例では前述の構成としたの
で、前述の図1による回転機1および図5による回転機
1Aが持つ作用・効果に加えて、枠体2Bの固定子を保
持する部位の薄肉化ができることで、その重量をさらに
低減することができることになる。
【0037】
【発明の効果】この発明においては、前記の課題を解決
するための手段の項で述べた構成とすることにより、次
記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第1項による
構成とすることにより、板ばねの持つ振動減衰作用を用
いることで、枠体等の肉厚の増大や防振ゴム装置の採用
が不要となることで、機械的振動を抑制する構造を備え
た回転電気機械装置の小形・軽量化および振動抑制機能
の長寿命化を達成することが可能となる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第2項による
構成とすることにより、前記の項による効果を発揮す
る振動抑制機能を持ちながら、固定子を含む固定子用の
枠体を、基盤構造物に対して安定に保持することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回転電気機械装置の実施の形態
を示す斜視図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】この発明になる回転電気機械装置の場合の機械
的振動が脚部に伝達される原理を説明する説明図
【図4】この発明になる回転電気機械装置の場合の機械
的振動の抑制の原理を説明するグラフ
【図5】この発明の一実施例による回転電気機械装置を
示す斜視図
【図6】この発明の異なる実施例による回転電気機械装
置を示す斜視図
【図7】この発明のさらに異なる実施例による回転電気
機械装置を示す斜視図
【図8】従来例の回転電気機械装置を示す斜視図
【符号の説明】
1 回転電気機械装置(回転機) 2 枠体 22 座部 3 板ばね体 4 固定用部材 5 ブラケット 93 回転軸 94 脚部 942 端板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子と、固定子に対向して配置された回
    転子と、固定子を保持する固定子用の枠体と、少なくと
    も固定子用の枠体の据え付けに用いる脚部とを備えた回
    転電気機械装置において、 固定子用の枠体と脚部との間を接続する板ばね体を備
    え、固定子を保持している固定子用の枠体は、この板ば
    ね体を介して脚部に支持されてなることを特徴とする回
    転電気機械装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回転電気機械装置におい
    て、 板ばね体は、回転子の回転中心軸線に合致ししかも垂直
    である平面に対して,面対称となる位置関係の部位に装
    着されてなることを特徴とする回転電気機械装置。
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