JP2000205332A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JP2000205332A
JP2000205332A JP11003970A JP397099A JP2000205332A JP 2000205332 A JP2000205332 A JP 2000205332A JP 11003970 A JP11003970 A JP 11003970A JP 397099 A JP397099 A JP 397099A JP 2000205332 A JP2000205332 A JP 2000205332A
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vibration
shape memory
rubber
memory alloy
flange
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JP11003970A
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Hiroaki Mizukami
博明 水上
Iwao Honda
巌 本田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転回転数即ち起振周波数が変化するような
機器にあっても、該起振周波数に常時正確に対応したば
ね定数を有して、機器の全運転回転数域において安定し
た振動減衰効果を得ることができる防振支持装置を提供
する。 【解決手段】 振動の発生を伴なう機器を、防振ゴムを
介して据付台に支持するようにした防振支持装置におい
て、上記防振ゴムと並列に通電時に収縮され通電遮断時
に元の長さに戻される形状記憶合金、並びに上記防振ゴ
ムの所定量以上の撓みを制止するストッパ部材を設ける
とともに、制御装置により、上記機器の回転数等の運転
状態の信号に基づき上記形状記憶合金への制御電流の通
電、遮断を行なうことにより、防振ゴムのばね定数を変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン、発電機等
の振動を発生する機器を防振ゴムを介して据付基礎に支
持する防振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7には、主として上下方向に振動する
機器の防振支持装置の従来の1例を示し、図7におい
て、02は据付台、03はエンジン、発電機等の振動を
発生する機器であり、上記機器03は複数の防振ゴム0
1を介して据付台02に防振支持されている。上記防振
ゴム01は上部側のフランジ04及び下部側のフランジ
05に固着され、上記両フランジ04,05は複数のボ
ルト06,06によって上記機器03あるいは据付台0
2に夫々固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す機器の防振
支持装置において、機器03の振動は、防振ゴム01に
て減衰された後据付台02側へ伝播されるが、据付台0
2側の振動は、防振ゴム01の剛性つまりばね定数によ
り、機器03の起振周波数に応じて減衰する。
【0004】即ち上記従来の防振支持装置にあっては、
機器03からの振動の減衰の度合は防振ゴム01のばね
定数によって決まるため、機器03の起振周波数に応じ
たばね定数を有する防振ゴム01を予め選定して防振支
持装置を構成している。このため、かかる従来の防振支
持装置にあっては、機器03の運転回転数(即ち起振周
波数)を変化させて運転するような場合には、ある回転
数範囲では防振ゴム01のばね定数が起振周波数に適合
したばね定数とならずに、充分な振動減衰作用がなされ
ないという問題点を有している。
【0005】本発明の目的は、防振ゴムを用いて機器の
防振支持を行なう防振支持装置において、運転回転数即
ち起振周波数が変化するような機器にあっても、該起振
周波数に常時正確に対応したばね定数を有して、機器の
全運転回転数域において安定した振動減衰効果を得るこ
とができる機器の防振支持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するもので、請求項1の手段は、振動の発生
を伴なう機器を、防振ゴムを介して据付台に支持するよ
うにした防振支持装置であって、上記防振ゴムと並列
に、通電時に収縮され通電遮断時に元の長さに戻される
形状記憶合金、並びに上記防振ゴムの所定量以上の撓み
を制止するストッパ部材を設けるとともに、上記機器の
回転数等の運転状態の信号に基づき上記形状記憶合金へ
の制御電流の通電、遮断を行なう制御装置を設けたこと
を特徴とする防振支持装置にある。
【0007】請求項2の手段は、請求項1の具体的構成
に係り、請求項1において、上記防振ゴムの両端及び形
状記憶合金の両端を、上記制御装置により通電される導
電体からなる上下のフランジに夫々固着するとともに、
上記ストッパの一端を上記一方側のフランジに固定し、
該ストッパの自由端側と他方のフランジとの間に、前記
通電遮断時において所定長さの隙間が形成されてなる。
【0008】また請求項1あるいは2において、請求項
3のように構成するのが最も効果的な形態である。即
ち、請求項3の手段は、請求項1又は2の何れかにおい
て、上記防振ゴム、形状記憶合金及びストッパを、上記
上下のフランジに取付けてなる組立体を直列に複数列配
設してなる。
【0009】上記手段によれば、制御装置により、形状
記憶合金に通電されると、該形状記憶合金は収縮せしめ
られ、防振ゴムはこれに並設されたストッパが上下のフ
ランジに当接するまで圧縮されて高剛性の支持となり、
上記ストッパの当接時には防振ゴムを介しない剛体支持
となる。
【0010】また上記形状記憶合金への通電が遮断され
ると形状記憶合金は元の長さ(常温時の長さ)に伸長
し、ストッパと上下フランジとの間に間隙が形成され、
防振ゴムは上記間隙の範囲の撓みで伸縮する上記通電時
よりも軟剛性の防振支持となる。
【0011】従って、上記手段によれば、機器の運転回
転数によって形状記憶合金への通電及び通電の遮断を行
なうことにより、防振ゴムの撓みをストッパで制止して
高剛性(剛体)の支持、ストッパを解除して防振ゴムの
ばね定数による弾性支持を、防振ゴムを取付けたままで
選択することができる。
【0012】特に請求項3のように、防振ゴム、形状記
憶合金、ストッパ及び上下のフランジの組を複数組直列
に配設すれば、上記のような通電、通電遮断を行なうこ
とにより、複数のばね定数の組合せを得ることができ
る。
【0013】これにより、防振ゴムを取り換えることな
く機器の運転回転数(起振周波数)に対応してばね定数
を変化させることが可能となり、機器の全運転回転数に
おいて安定した振動減衰効果が得られる。
【0014】請求項4の手段は、振動の発生を伴なう機
器を防振ゴムを介して据付台に支持する防振支持装置に
おいて上記防振ゴムを筒状に形成するとともに、該防振
ゴムの内部には、上記機器が固定されるフランジと上記
据付台に固定されるフランジとの間に介装さればね状に
形成された形状記憶合金が収納され、さらに、上記機器
の回転数等の運転状態の信号に基づき上記形状記憶合金
への制御電流の通電、遮断を行なう制御装置を設けたこ
とにある。
【0015】上記手段によれば、ばね状に形成された形
状記憶合金に制御装置によって通電すると、該形状記憶
合金が収縮しこれの外側の防振ゴムが圧縮されて高剛性
の防振支持となる。また、上記通電を遮断すると、上記
形状記憶合金が元の状態に伸長することにより防振ゴム
も伸長され、上記通電時よりも軟剛性の防振支持とな
る。
【0016】従って、この手段によれば、ばね作用をな
す形状記憶合金に通電あるいは通電の遮断を行うことに
より、該形状記憶合金及び防振ゴムからなるばね体全体
のばね定数を変化させることができ、簡単かつ小型コン
パクトな構造で以ってばね定数の変化が容易にできる防
振支持装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図1〜図6を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図1〜図3は本発明
の実施の第1形態に係る機器の防振支持装置を示し、図
1は防振支持装置の縦断面図、図2は図1のA−A線断
面図、図3は作用説明用要部断面図である。
【0018】図1〜図3において、02は据付台、03
はエンジン、発電機等の振動を発生する機器である。1
a及び1bは防振支持装置を構成する円柱状あるいは円
筒状の上段防振ゴム及び下段防振ゴム、5a,5b,5
cは鋼板等の導電体からなるフランジである。上記上段
防振ゴム1aは、その上・下面を上部側のフランジ5a
の下面及び中央のフランジ5cの上面に夫々固着され、
また下段防振ゴム1bはその上・下面を中央のフランジ
5cの下面及び下部側のフランジ5bの上面に夫々固着
されている。そして上部側のフランジ5aは複数のボル
ト6によって機器03の下面に固着され、下部側のフラ
ンジ5bは複数のボルト6によって据付台02の上面に
固着されている。
【0019】上記上段防振ゴム1a及び下段防振ゴム1
bは、その常態時のばね定数を上記機器03の特定の運
転回転数(起振周波数)における振動減衰能が最大にな
るように設定されるとともに、後述するように、該ばね
定数が所定の範囲内において変化可能となっている。
【0020】3aは上部側のストッパ、3bは下部側の
ストッパで双方とも円筒状に形成され、その内側に後述
する形状記憶合金2a,2b及び上記防振ゴム1a,1
bが収納されている。上記上部側のストッパ3aは中央
のフランジ5cの上面に固着されて上方に延設され、ま
た下部側のストッパ3bは下部側のフランジ5bの上面
に固着されて上方に延設されている。
【0021】また、上記上部側のストッパ3aの上端面
3a1 と上部側のフランジ5aの下面5a1 との間、並
びに上記下部側のストッパ3bの上端面3b1 と中央の
フランジ5cの下面5c1 との間には、後述するように
制御装置4によって制御される隙間が形成され、あるい
は接合する(隙間=0)ようになっている。
【0022】2a及び2bは棒状の形状記憶合金であ
り、上部側の形状記憶合金2aはその上、下端が上部側
のフランジ5aの下面及び中央のフランジ5cに夫々固
着され、また下部側の形状記憶合金2bはその上・下端
が中央のフランジ5cの下面及び下部側のフランジ5b
の上面に夫々固着されるとともに、上記上段防振ゴム1
a及び下段防振ゴム1bの外周とストッパ3a及び3b
の内周との間に円周方向に沿って複数本好ましくは等間
隔に設けられている。
【0023】4は制御装置であり、上記機器03の回転
数の検出信号が入力され、該回転数に基づく制御電流を
出力するもので、その出力端は上記上部側、中央、下部
側のフランジ5a,5b,5cに夫々接続され、各フラ
ンジ5a,5b,5cを介して上記形状記憶合金2a,
2bに上記検出回転数に対応して制御電流を与えるよう
になっている。
【0024】上記のように構成された防振支持装置にお
いて、上記制御装置4は、上記フランジ5a,5b,5
cを介して複数の上部側、下部側の形状記憶合金2a,
2bへの電流を通電あるいは遮断しており、かかる通
電、遮断の制御は防振支持される機器03の回転数に応
じて、図6に示すような制御チャートで以って行なう。
【0025】即ち例えば図6において、同図(A)に示
す振動モードS1 ,S2 ,S3 に対し、回転数範囲A,
B,C,Dにおける通電(○印)、遮断(×印)を同図
(B)のように行なう。図6(B)において、上段が上
部側の形状記憶合金2aの通電、遮断、下段が下部側の
形状記憶合金の通電、遮断を夫々示す。
【0026】そして、上記制御装置4により形状記憶合
金2aあるいは2bに通電した際には、通電された形状
記憶合金2aあるいは2bが収縮し、ストッパ3aある
いは3bとフランジ5aあるいは5cとが接触するよう
になっている。例えば、上部側の形状記憶合金2aが通
電されるとこれが収縮して上部側のストッパ3aが上部
側のフランジ5aに当接し、上段防振ゴム1aが効かな
くなり、下段防振ゴム1bのみの1段防振となる。
【0027】上記制御装置4による形状記憶合金2a,
2bへの通電が遮断されている場合、双方の形状記憶合
金2a,2bは伸長した状態となって、上部側のストッ
パ3aと上部側のフランジ5aとの間及び下部側のスト
ッパ3bと中央のフランジ5cとの間には防振ゴム1
a,1bの弾力により所定の間隙が形成されて、上段、
下段防振ゴム1a,1bの双方が防振作用をなし、 K1 :上段防振ゴムのばね定数 K2 :下段防振ゴムのばね定数 とすると防振支持装置全体の合成ばね定数Kは次の
(1)式のようになる。
【0028】 K=1/(1/K1 +1/K2 ) (1) また、例えば図3に示すように、上部側の形状記憶合金
2aに通電し、下部側の形状記憶合金2bへの通電を遮
断すれば、上部側の形状記憶合金2aが収縮して上部側
のストッパ3aと上部側のフランジ5aとが当接し、下
段防振ゴム1bのみが防振作用をなし、その合成ばね定
数Kは K=K2 (2) となる。同様に下部側の形状記憶合金に通電すれば、合
成ばね定数Kは K=K1 (3) となる。
【0029】従って図1〜図2に示す実施形態のよう
に、防振ゴムを上段・下段の2段(1a,1b)直列に
配置するとともに、形状記憶合金2a,2b及びストッ
パ3a、3bを2段に設ければ、図5に示すような4通
りの防振支持態様が得られる。
【0030】即ち図5の(A)においては、上部側、下
部側形状記憶合金の双方の通電が遮断され、上・下段の
防振ゴム1a,1bの双方が防振作用をなし、上記
(1)式のばね定数となって最も柔かく防振支持態様と
なる。
【0031】(B)においては、上段側の形状記憶合金
2aのみに通電され、上部側のストッパ3aとフランジ
5aとが当接して、下段防振ゴム1bのみが防振作用を
なし、上記(2)式のばね定数となる。
【0032】(C)においては、下部側の形状記憶合金
2bのみに通電され、下部側のストッパ3bと中央のフ
ランジ5cとが当接して、上段防振ゴム1aのみが防振
作用をなし、上記(3)式のばね定数となる。
【0033】(D)においては双方の形状記憶合金2
a,2bに通電され、双方のストッパ3a,3bがフラ
ンジ5a,5cに当接し、防振支持の無い剛体支持態様
となる(ばね定数K=∝)。
【0034】以上のように、この実施形態によれば、制
御装置4により形状記憶合金2aあるいは2bへの通
電、遮断を制御することにより、防振ゴム1a,1bに
よる合成ばね定数を変化させることができ、これによっ
て機器03の運転回転数即ち起振回転数が変化しても、
形状記憶合金2a,2bへの通電態様を変化させるのみ
でこれに適応した防振ゴムのばね定数を容易に選定する
ことができる。
【0035】尚、この実施形態においては、防振ゴム1
a,1b、形状記憶合金2a,2b及びストッパ3a,
3b、フランジ5a,5b,5c等の夫々を2段直列に
設けたが、上記防振ゴム(1a,1b)を1段または3
段以上の直列配置とし、これに対応した数だけ形状記憶
合金(2a,2b)、ストッパ(3a,3b)、フラン
ジ(5a,5b,5c)等を設けるようにしてもよい。
【0036】図4は本発明の実施の第2形態に係る防振
支持装置の要部縦断面図である。この実施形態において
は、円筒状の防振ゴム6を、機器03側のフランジ5a
と据付台02側のフランジ5bとの間に設け、該防振ゴ
ム6の内側にコイルばね状に形成された形状記憶合金7
をその上・下端が上記上部側のフランジ5a及び下部側
のフランジ5bに夫々当接あるいは固定されるように設
けている。ここで4は制御装置であり、上記第1形態と
同様な制御電流を上記形状記憶合金7に与えるものであ
る。
【0037】この実施形態においては、コイルばね状の
形状記憶合金7に、制御装置4によって制御電流を通
電、あるいは遮断することにより、防振支持装置のばね
定数を変化させるようになっており、制御装置4により
フランジ5a,5bに通電すると、形状記憶合金7は収
縮して防振ゴム6を圧縮する。これにより防振ゴム6は
圧縮されて高剛性となる。また、上記通電を遮断する
と、形状記憶合金7は伸長し、防振ゴム6も自由状態の
方向に伸長して軟剛性となる。
【0038】従って、上記通電時のばね定数をK1 、通
電遮断時のばね定数をK2 、防振ゴム6のばね定数をK
3 とすると、防振支持装置全体のばね定数Kは、通電時
においては、 K=1/(1/K1 +1/K3 ) (4) 通電遮断時においては、 K=1/(1/K2 +1/K3 ) (5) 即ち、上記実施形態においては上記(4),(5)式に
示される2種類のばね定数による防振支持装置となる。
【0039】よって、図4に示す、防振ゴム6、形状記
憶合金7及びフランジ5a,5bを直列に複数組、配設
すれば、ばね定数を4種類以上変化させることができ
る。
【0040】この実施形態に係る防振支持装置は、コイ
ルスプリング状の形状記憶合金7を円筒状の防振ゴム6
の内部に収納するという、きわめて簡単な装置で以って
ばね定数を変化可能な防振支持装置を構成でき、比較的
軽荷重を受ける防振支持装置に好適である。
【0041】尚上記形状記憶合金7は、この実施形態の
ようにコイルばね状に構成する他に、板ばね状、あるい
は皿ばね状に形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
請求項1ないし3の発明によれば、機器の運転回転数に
よって、形状記憶合金への通電及び通電の遮断を行なう
ことにより、防振ゴムの撓みをストッパで制止して高剛
性(剛体)の支持、ストッパを解除して防振ゴムのばね
定数による弾性支持を、防振ゴムを取付けたままで選択
することができ上記運転回転数に適合した防振ゴムのば
ね定数を容易に選定することができる。
【0043】特に請求項3のように、防振ゴム、形状記
憶合金、ストッパ及び上下のフランジの組を複数組直列
に配設すれば、上記のような通電、通電遮断を行なうこ
とにより、より多くのばね定数の組合せを得ることがで
きる。
【0044】また請求項4の発明によれば、ばね作用を
なす形状記憶合金に通電あるいは通電の遮断を行うこと
により、該形状記憶合金及び防振ゴムからなるばね体全
体のばね定数を変化させることができ、簡単かつ小型コ
ンパクトな構造で以ってばね定数の変化が容易にできる
防振支持装置が得られる。
【0045】以上、要するに本発明によれば、防振ゴム
を取り換えることなく機器の運転回転数(起振周波数に
対応してばね定数を変化させることが可能となり、機器
の全運転回転数において安定した振動減衰効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る機器の防振支持
装置の縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】上記第1形態における作用説明用要部断面図。
【図4】本発明の実施の第2形態を示す図1応当図。
【図5】上記第1形態における防振作用の説明図(その
1)。
【図6】上記第1形態における防振作用の説明図(その
2)。
【図7】従来の機器の防振支持装置の1例を示す図1応
当図。
【符号の説明】
1a 上段防振ゴム 1b 下段防振ゴム 2a,2b 形状記憶合金 3a,3b ストッパ 4 制御装置 5a,5b,5c フランジ 7 形状記憶合金(コイルばね) 02 据付台 03 機器
フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA06 CA34 CA42 3J048 AA02 AB08 BA05 BC02 CB01 DA03 EA01 EA07 3J059 AA04 AA09 BA01 BA54 BA73 BB04 BB09 BC03 BD01 DA36 GA09 GA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動の発生を伴なう機器を、防振ゴムを
    介して据付台に支持するようにした防振支持装置におい
    て、上記防振ゴムと並列に、通電時に収縮され通電遮断
    時に元の長さに戻される形状記憶合金、並びに上記防振
    ゴムの所定量以上の撓みを制止するストッパ部材を設け
    るとともに、上記機器の回転数等の運転状態の信号に基
    づき上記形状記憶合金への制御電流の通電、遮断を行な
    う制御装置を設けたことを特徴とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 上記防振ゴムの両端及び形状記憶合金の
    両端を、上記制御装置により通電される導電体からなる
    上下のフランジに夫々固着するとともに、上記ストッパ
    の一端を上記一方側のフランジに固定し、該ストッパの
    自由端側と他方のフランジとの間に、上記通電遮断時に
    おいて所定長さの隙間が形成されてなる請求項1に記載
    の防振支持装置。
  3. 【請求項3】 上記防振ゴム、形状記憶合金及びストッ
    パを、上記上下のフランジに取付けてなる組立体を直列
    に複数列配設してなる請求項2に記載の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 振動の発生を伴なう機器を防振ゴムを介
    して据付台に支持する防振支持装置において、上記防振
    ゴムを筒状に形成するとともに、該防振ゴムの内部に
    は、上記機器が固定されるフランジと上記据付台に固定
    されるフランジとの間に介装さればね状に形成された形
    状記憶合金が収納され、さらに上記機器の回転数等の運
    転状態の信号に基づき上記形状記憶合金への制御電流の
    通電、遮断を行なう制御装置を設けたことを特徴とする
    防振支持装置。
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