JPH105661A - ダイコータ - Google Patents

ダイコータ

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Publication number
JPH105661A
JPH105661A JP18405496A JP18405496A JPH105661A JP H105661 A JPH105661 A JP H105661A JP 18405496 A JP18405496 A JP 18405496A JP 18405496 A JP18405496 A JP 18405496A JP H105661 A JPH105661 A JP H105661A
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JP
Japan
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pig
paint
deckle
manifold
die coater
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JP18405496A
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Inventor
Takefumi Yoshikawa
武文 吉川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピグの移動によって2つの塗料流路の一方を
選択的に遮断することにより、塗料の変更を効率良く且
つ容易に行うことが出来るダイコータであって、特に、
ピグの耐久性および移動の際の摺動性能を向上したダイ
コータを提供する。 【解決手段】 長手方向に沿って内部にマニホールドが
形成され且つ前縁に前記マニホールドに連続する塗料吐
出用のスロットが形成されたダイと、塗料流路としての
前記マニホールド内に摺動自在に挿入された流路遮断用
のピグとから構成され、前記ピグの移動により塗料の変
更を可能としたダイコータにおいて、前記ピグ(8)
は、前記マニホールドの内壁に摺接する一対の環状シー
ル部材(83)を本体(82)に装着して構成され、前
記環状シール部材(83)は、フッ素樹脂から成り、か
つ、弾性部材としてのゴム製リング(84)と協働し、
前記本体(82)の径方向に弾性力を発揮可能に装着さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイコータに関す
るものであり、詳しくは、ピグの移動によって2つの塗
料流路の一方を選択的に遮断することにより、塗料の変
更を効率良く且つ容易に行うことが出来るダイコータで
あって、特に、ピグの耐久性および移動の際の摺動性能
を向上したダイコータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、走行するシート表面の塗工装置と
してダイコータが使用されている。ダイコータは、長手
方向に沿って内部にマニホールドが形成され且つ前縁に
前記マニホールドに連続する塗料吐出用のスロットが形
成された上下の金型から成るダイを備えて構成される。
塗工操作において塗工幅の調整は重要であり、本出願人
は、ダイの分解を行うことなく容易に塗工幅の調整を行
うことが出来るダイを備えたダイコータについて特許出
願済みであり(特開平6−198240号公報)、ダイ
の分解を行うことなく効率良く且つ容易に塗料の変更を
行うことが出来るダイを備えたダイコータについても特
許出願済みである(特開平6−47334号公報)。更
に、本出願人は、特開平6−47334号公報に記載の
発明を改良した発明についても特許出願済みである(特
願平7−16081号)
【0003】特開平6−198240号公報に記載のダ
イコータにおいては、マニホールド内の左右に、先端部
外周が当該マニホールドの内壁に対して液密状態に成さ
れ且つ内部に塗料流路が形成された一対のディッケルシ
ャフトをそれぞれ配置し、当該各ディッケルシャフトの
先端に固定された各ディッケルを上記スロットの両側に
液密状態で配置し、そして、ディッケルシャフトの前進
後退移動により、上記の各ディッケル間の距離を変更し
て塗工幅の調整を行う。
【0004】特開平6−47334号公報に記載のダイ
コータにおいては、ダイのマニホールド内に流路遮断用
のピグを液密かつ移動可能に配置し、引き紐によりピグ
移動させ、移動するピグの前後で塗料導入路を二分して
塗料の変更を行う。
【0005】特願平7−16081号公報に記載の改良
発明は、特開平6−198240号公報に記載のダイコ
ータを利用し、特開平6−47334号公報に記載のダ
イコータにおける引き紐の切断に起因する問題を解決す
ることを1つの目的として成されたものである。
【0006】上記のダイコータにおいては、マニホール
ド内の左右に、先端部外周が当該マニホールドの内壁に
対して液密状態に成され且つ内部に塗料流路が形成され
た一対のディッケルシャフトをそれぞれ配置し、当該各
ディッケルシャフトの先端に固定された各ディッケルを
上記スロットの両側に液密状態で配置し、ディッケルシ
ャフト内部の塗料流路に流路遮断用のピグを液密かつ移
動可能に配置し、各ディッケルシャフトの基端側にピグ
の係止機構を設け、そして、ディッケルシャフトの前進
後退移動により上記の各ディッケル間の距離を変更して
塗工幅の調整を行い、ピグの各ディッケルシャフトの基
端側への移動により2つの塗料流路の一方を選択的に遮
断して塗料の変更を行う。ピグの移動は塗料の変更の際
に新たに供給される塗料の圧力により行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピグ
の移動によって2つの塗料流路の一方を選択的に遮断す
ることにより、塗料の変更を効率良く且つ容易に行うこ
とが出来るダイコータであって、特に、ピグの耐久性お
よび移動の際の摺動性能を向上したダイコータを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の2つの要
旨から成り、その第1の要旨は、長手方向に沿って内部
にマニホールドが形成され且つ前縁に前記マニホールド
に連続する塗料吐出用のスロットが形成されたダイと、
塗料流路としての前記マニホールド内に摺動自在に挿入
された流路遮断用のピグとから構成され、前記ピグの移
動により塗料の変更を可能としたダイコータにおいて、
前記ピグは、前記マニホールドの内壁に摺接する一対の
環状シール部材を本体に装着して構成され、前記環状シ
ール部材は、フッ素樹脂から成り、かつ、弾性部材と協
働し、前記本体の径方向に弾性力を発揮可能に装着され
ていることを特徴とするダイコータに存する。
【0009】また、本発明の第2の要旨は、長手方向に
沿って内部にマニホールドが形成され且つ前縁に前記マ
ニホールドに連続する塗料吐出用のスロットが形成され
たダイと、前記マニホールドの左右の開口から液密に挿
入され且つ内部に塗料流路が形成された一対のディッケ
ルシャフトと、前記各ディッケルシャフトの先端に固定
され且つ前記スロットに液密に介装された薄板状のディ
ッケルと、前記ディッケルシャフト内の塗料流路に摺動
自在に挿入された流路遮断用のピグと、前記各ディッケ
ルシャフトの基端側に設けられた前記ピグの係止機構と
から構成され、前記各ディッケルシャフトの前進後退に
より前記各ディッケル間の距離を変更して塗工幅の調整
を行い、前記各ディッケルシャフトの基端側への前記ピ
グの移動により塗料の変更を行うことを可能にしたダイ
コータにおいて、前記ピグは、円筒状の被係止部が両端
部に同軸状に設けられた円柱状の本体と、当該本体に装
着され且つ前記ディッケルシャフト内の塗料流路の内壁
に摺接する一対の環状シール部材とを備え、前記環状シ
ール部材は、フッ素樹脂から成り、かつ、弾性部材と協
働し、前記本体の径方向に弾性力を発揮可能に装着され
ていることを特徴とするダイコータに存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係
るダイコータのダイ及びディッケルシャフトの一部を示
す斜視図、図2は同ダイコータにおけるディッケルシャ
フトの移動機構を示す正面図、図3は同ダイコータにお
けるディッケルシャフト先端部付近の横断面図、図4は
同ダイコータにける左側ディッケルシャフトの基部付近
の横断面図、図5は同ダイコータにける右側ディッケル
シャフトの基部付近の横断面図、図6は同ダイコータに
おけるディッケルの構成要素を示す分解斜視図、図7は
同ダイコータにおけるディッケルの組立構造を示す平面
図、図8は同ダイコータにおける流路遮断用のピグの一
例を示す外観斜視図、図9は同ピグの構造を一部断面と
して示す側面図、図10は、同ダイコータのダイ内の洗
浄における各ディッケルシャフトの先端の接近離間パタ
ーンの説明図、図11は同ダイコータにおける流路遮断
用のピグの他の例の構造を一部断面として示す側面図、
図12は同ピグにおける環状シール部材の斜視図であ
る。
【0011】本発明に係るダイコータのダイ(1)は、
基本的には、図1に示す様に、上下の金型(11)及び
(12)によって構成される。ダイ(1)の内部には、
長手方向に沿ってマニホールド(13)が形成され、ダ
イ(1)の正面側に突出する当該ダイの前縁には、マニ
ホールド(13)に連続する塗料吐出用のスロット(1
4)が開口している。そして、同図に示す様に、マニホ
ールド(13)には、内部に塗料流路(21)が形成さ
れたディッケルシャフト(2)が挿入され、当該ディッ
ケルシャフト(2)の先端には、スロット(14)に液
密状態で介装される薄板状のディッケル(3)が固定さ
れている。
【0012】図2に示す様に、ディッケルシャフト
(2)は、マニホールド(13)内にその左右の開口か
ら対称的に2本挿入配置されている。また、各ディッケ
ルシャフト(2)の基端側には、各ディッケルブロック
(4)が設けられており、各ディッケルシャフト(2)
は、移動機構(7)によって各ディッケルブロック
(4)と一体的に移動させられる。そして、マニホール
ド(13)内のディッケルシャフト(2)の移動によ
り、各ディッケル(3)間の距離が変更されて塗工幅の
調整が行われる。
【0013】移動機構(7)は、マニホールド(13)
と平行に配置された左右一対のボールネジ(71)と、
これらに螺合し且つ各ディッケルブロック(4)を支持
する各移動ベース(72)と、ダイ(1)の下部から背
面に渡って配置されたダイベッド(15)に取り付けら
れ且つ各ボールネジ(71)の先端に接続された各モー
ター(73)とによって構成されている。そして、各モ
ーター(73)の正逆回転により、各ディッケルシャフ
ト(2)は、マニホールド(13)内を左右の何れかの
方向に移動する。各モーター(73)は、図示しない制
御装置により、各ボールネジ(71)を独立に回転し得
る様に成されている。
【0014】図3に示す様に、ディッケルシャフト
(2)は、ディッケル(3)の基部相当位置の外周部に
グランドパッキング(23)を備えることにより、その
先端部外周がマニホールド(13)の内壁に対して液密
状態に成されている。また、ディッケルシャフト(2)
内に形成された塗料流路(21)には、図4及び図5に
示す様に、流路遮断用のピグ(8)が液密かつ摺動自在
に挿入されている。そして、ピグ(8)の移動により、
塗料の変更が効率かつ容易に行い得る様に成されてい
る。なお、ピグ(8)の移動や後述する洗浄操作の際、
各ディッケルシャフト(2)を液密に突き合わせるた
め、少なくとも一方のディッケルシャフト(2)の拡径
先端部(22)の端面にはOリングが埋設されている。
【0015】ディッケル(3)は、耐溶剤性樹脂シート
(例えばテフロンシート)より成り、その両側縁部に
は、図6及び図7に示す様に、ディッケル(3)より薄
い金属シート(例えばSUSシート)より成る支持板
(32)がそれぞれ配置される。ディッケル(3)の両
側縁部とこれに接触する各支持板(32)の側縁部とは
相互に嵌合する形状に成されている。各支持板(32)
は、その基部が略L字型に屈曲され、かつ、ディッケル
シャフト(2)に環装される各ディッケルリング(3
1)に対し、L字型の屈曲部を埋設して固定される。各
支持板(32)の埋設は、ワイヤーソーによって各ディ
ッケルリング(31)の表面から形成され且つこれらデ
ィッケルリングの軸線に垂直な断面が略L字型に成され
た屈曲溝に上記の屈曲部を挿入することによって行われ
る。
【0016】ディッケルシャフト(2)には、図7に示
す様に、ディッケルシャフト(2)基端部側から拡径先
端部(22)側に向け、保護リング(36)、ディッケ
ルリング(31)、グランドパッキング(23)、(2
3)、ディッケルリング(31)、保護リング(3
6)、押さえパイプ(34)が順次に装着され、ディッ
ケル(3)は、各支持板(32)の間に挟み込まれる。
そして、図4及び図5に示す様に、押さえパイプ(3
4)は、その基端部外周の雄ネジに螺合させたナット
(35)を後述の押さえプレート(24)側に回転させ
ることにより、拡径先端部(22)側に押し付けられ、
その結果、ディッケル(3)は、各ディッケルリング
(31)の間に固定される。なお、各ディッケルリング
(31)の両端には各ワッシャー(33)が配置され
る。ワッシャー(33)としては、金属製の公知のもの
を使用することが出来る。
【0017】また、上記の各保護リング(36)の外径
は、各ディッケルリング(31)及び押さえパイプ(3
4)の外径よりも僅かに大きく且つ各グランドパッキン
グ(23)よりも僅かに小さく成されている。その結
果、マニホールド(13)の内壁には各保護リング(3
6)のみが接触し、ディッケルリング(31)、押さえ
パイプ(34)等が接触しないから、マニホールド(1
3)内のディッケルシャフト(2)を円滑に移動させる
ことが出来る。上記の構成によれば、各ディッケルリン
グ(31)は、各ワッシャー(33)を介して各ディッ
ケルシャフト(2)の軸方向に締め付け固定される。そ
の結果、各ディッケルリング(31)からの支持板(3
2)の脱落がなく、また、スロット(14)に対するデ
ィッケル(3)の液密状態を何ら損なうことなく、ディ
ッケル(3)の破損や抜け落ちが防止される。
【0018】本発明において、前記ピグ(8)は、図8
及び図9に示す様に、円筒状の被係止部(81)、(8
1)が両端部に同軸状に設けられた円柱状の本体(8
2)と、当該本体(82)に装着され且つ前記ディッケ
ルシャフト(2)内の塗料流路(21)に摺接する一対
の環状シール部材(83)、(83)とを備え、前記環
状シール部材(83)、(83)は、フッ素樹脂から成
り、かつ、弾性部材と協働し、前記本体(82)の径方
向に弾性力を発揮可能に装着されている。
【0019】すなわち、図9に示す様に、前記の環状シ
ール部材(83)、(83)の内周側には、弾性部材と
してのゴム製リング(84)、(84)が配置され、こ
れにより、各環状シール部材(83)、(83)に対
し、本体(82)の径方向への弾性力を付与し得る様に
構成されている。
【0020】前記の環状シール部材(83)、(83)
は、耐溶剤性および耐摩耗性の高いフッ素樹脂から成
り、例えば、四角形の断面形状を備えている。また、ゴ
ム製リング(84)、(84)は、耐溶剤性が比較的高
いフッ素ゴムから成り、例えば、四角形の断面形状を備
えている。なお、ゴム製リング(84)、(84)の断
面形状は、特に限定されず、円形又は楕円形としてもよ
い。そして、前記各環状シール部材(83)、(83)
は、ディッケルシャフト(2)内の塗料流路(21)の
内壁に液密状態で接触しており、塗料流路(21)を遮
断すると共にピグ(8)の移動時の姿勢を水平に維持す
る機能を有する。また、環状シール部材(83)、(8
3)は、塗料流路(21)の内壁に摺接して当該内壁に
付着した塗料を掻き取るスクレーパーの機能も有する。
【0021】また、前記の被係止部(81)、(81)
は、本体(82)の両端部にネジ止めされ、その端面側
には、当該被係止部(81)の内径よりも小径の被係止
孔(85)が設けられている。各被係止孔(85)は、
後述のキャッチバー(6)の先端部と係合してピグ
(8)のロック/アンロック機能を達成する。被係止部
(81)の周囲には、複数の孔(86)が形成されてお
り、当該孔(86)は、被係止部(81)内の洗浄液の
通過を可能にして残留塗料の洗浄を促進する機能を有す
る。
【0022】図4及び図5に示す様に、各ディッケルシ
ャフト(2)とその基端側に設けられた各ディッケルブ
ロック(4)とは、次の構造によって一体化されてい
る。すなわち、ディッケルシャフト(2)はディッケル
ブロック(4)の端面に嵌入され、その基端側の外周面
に設けられた係止用鍔は押さえプレート(24)によっ
て外周から係止される。そして、押さえプレート(2
4)は2分割構造に成されており、ディッケルシャフト
(2)の外周面に嵌合された後にディッケルブロック
(4)の端面にネジ止めされる。
【0023】ディッケルブロック(4)の内部には、デ
ィッケルシャフト(2)内部の塗料流路(21)と同軸
状で導通する塗料流路(41)が形成されており、そし
て、塗料流路(41)の基端側(ディッケルシャフト
(2)の反対側)は、塗料流路(21)に液密かつ移動
可能に配置されたピグ(8)の当該液密状態を解除し得
る程度に拡径されている。
【0024】ディッケルブロック(4)の塗料流路(4
1)には、キャッチバー(6)が挿通され、当該キャッ
チバー(6)の駆動によってピグ(8)が係止可能に成
されている。キャッチバー(6)の駆動機構は、ディッ
ケルブロック(4)の端部に配置され且つキャッチバー
(6)の基端側が挿通されたハウジング(62)、当該
ハウジング(62)の内壁とキャッチバー(6)に固定
されたドグ(61)との間に介装されてキャッチバー
(6)をディッケルシャフト(2)側に付勢するバネ
(63)、ハウジング(62)に固定されたシリンダー
装置(64)、当該シリンダー装置(64)のピストン
ロッドに取り付けられ且つハウジング(62)から突出
するキャッチバー(6)を回転するロータリーアクチュ
エータ(65)、ドグ(61)の位置を検出するセンサ
ー(66)、シリンダー装置(64)の押圧制御を解除
するための図示していないタイマー装置などから構成さ
れている。
【0025】塗料流路(41)の基端側には塗料供給路
(42)が設けられ、当該塗料供給路(42)には開閉
弁(52)を介して可撓性導管(51)が接続されてい
る。塗料流路(41)の拡径部先端側(ディッケルシャ
フト(2)側)には塗料排出路(43)が設けられ、当
該塗料排出路(43)には2個の開閉弁(54)及び
(55)を介して可撓性導管(53)が接続されてい
る。また、塗料流路(41)の基端側には、エアー供給
路(44)が設けられ、当該エアー供給路(44)には
分岐管(58)及び開閉弁(57)を介して可撓性導管
(56)が接続されている。なお、分岐管(58)の一
端側は盲キャップを備えて溶剤の注液口として利用され
る。
【0026】キャッチバー(6)は、ディッケルブロッ
ク(4)の塗料流路(41)の当該塗料流路の軸線に対
してずれた位置に配置され、しかも、図9に示す様に、
その先端には、円盤(60)がキャッチバー(6)の軸
線に対して偏心して設けられている。斯かる構成によ
り、円盤(60)の中心は、キャッチバー(6)の所定
の回転位置において塗料流路(41)の軸線と一致し、
当該所定位置に対して180°異なる位置において塗料
流路(41)の軸線から外れる。一方、ピグ(8)の端
面側に形成された被係止孔(85)の直径は、円盤(6
0)が通過可能な大きさで且つ被係止部(81)の内径
より小さく成されている。
【0027】上記の様に構成されたダイコータによる塗
工操作は次の様に行われる。なお、以下の塗工操作の説
明は、主として、図3〜図5及び図10に基づいて行
う。
【0028】<1.塗料(A)による塗工操作>図3に
示す様に、塗料(A)(図示せず)は、ディッケルブロ
ック(4b)及びディッケルシャフト(2b)の塗料流
路(21b)を通してマニホールド(13)に供給され
た後、スロット(14)にて薄膜状に成されて走行する
シート(図示せず)の表面に塗工される。なお、塗工幅
の調整は、マニホールド(13)内のディッケルシャフ
ト(2a)及び(2b)の移動により、左右のディッケ
ル(3a)及び(3b)間の距離を変更して行うことが
出来る。
【0029】上記の場合、ピグ(8)は、図4に示す様
に、キャッチバー(6a)により、ディッケルブロック
(4a)内において仮想線で示す位置にロックされてい
る。なお、ディッケルブロック(4b)側からの塗料の
供給による上記の塗工操作の間は、ディッケルブロック
(4a)側の塗料供給排出ラインは、後述する溶剤洗浄
操作に付されている。
【0030】<2.塗料(B)への色替え操作>先ず、
図3に示すディッケルシャフト(2a)及び(2b)の
突き合わせを行って左右の塗料流路(21a)及び(2
1b)を一体化する。各ディッケルシャフト(2a)及
び(2b)の移動は、図2に示す移動機構(7)によっ
て行われる。次いで、図4において、ロータリーアクチ
ュエーター(65a)を180°回転させてキヤッチバ
ー(6a)によるピグ(8)のロックを解除する。そし
て、ディッケルブロック(4a)側の洗浄操作に伴って
開放されている開閉弁(52a)、(54a)、(55
a)の内、開閉弁(55a)を閉とし、可撓性導管(5
1a)から塗料供給路(42a)を通して塗料流路(4
1a)内に塗料(B)(図示せず)を供給する。
【0031】上記の場合、ディッケルブロック(4a)
側の開状態にあった開閉弁(52b)は、塗料(A)の
供給を停止するため閉とされ、また、閉状態にあった開
閉弁(54b)及び(55b)は、塗料排出路(43
b)から塗料(A)を排出するため開とされる。なお、
エアー供給路(44)に設けられた開閉弁(57)は、
常時は閉とされており、その操作については後述する。
【0032】塗料(B)の供給により、塗料(B)は、
塗料流路(21a)から(21b)に流入する。それに
伴い、ピグ(8)は、塗料(B)の液圧により、ディッ
ケルブロック(4a)から塗料流路(21a)及び(2
1b)を通してディッケルブロック(4b)に移動する
(図5参照)。また、塗料(A)は、ピグ(8)によ
り、ディッケルブロック(4b)の塗料排出路(43
b)から排出される。ピグ(8)の移動の際、当該ピグ
(8)に装着された一対の環状シール部材(83)、
(83)は、塗料流路(21a)及び(21b)の内壁
に接触して当該内壁に付着した塗料(A)をスクレーパ
ーとして掻き取る機能を発揮する。
【0033】また、ディッケルブロック(4b)におい
て、移動したピグ(8)のキャッチバー(6b)による
前述のロック機能は次の様に達成される。先ず、シリン
ダー装置(64b)を後退させ、キャッチバー(6b)
の突出状態を一定時間保持する。斯かる時間は、タイマ
ー(図示せず)により、例えば、ピグ(8)の移動開始
から20秒間に設定される。これにより、ピグ(8)の
移動過程における塗料(A)の液圧による、センサー
(66)の誤動作が防止される。この際、キャッチバー
(6b)は、ピグ(8)が到達する前まではアンロック
位置の状態(円盤(60)の中心が塗料流路(41)の
軸線と一致した状態)に保持されている。
【0034】次いで、上記の一定時間経過後、シリンダ
ー装置(64b)の操作圧(例えば空気圧)を開放す
る。その際、バネ(63b)により、キャッチバー(6
b)の突出状態は、塗料(A)の残圧による影響を受け
ることなく維持される。そして、キャッチバー(6b)
はピグ(8)による押圧によって後退し、その移動は、
ドグ(61b)に設けられたマークをセンサー(66
b)が感知することにより検出される。
【0035】上記の検出信号により、ロータリーアクチ
ュエーター(65b)が駆動してキャッチバー(6b)
をロック位置の状態に回転させる(図9参照)。その結
果、ピグ(8)は図5に示すロック状態となる。なお、
塗料(B)によってピグ(8)を移動させる際、塗料供
給ポンプ(図示せず)の回転数を塗工操作におけるそれ
よりも上昇させ、ピグ(8)の移動を速やかに行うのが
好ましい。斯かる塗料供給ポンプの回転数制御により、
色替え操作の時間を短縮して塗工の生産性が高められ
る。
【0036】<3.洗浄操作> (i)図10(a)に示す突き合わせ状態のディッケル
シャフト(2a)及び(2b)を離間させてそれらの先
端を予め設定した各基準位置(D)及び(E)を越える
所定位置(F)及び(G)まで移動させる(図10
(b))。斯かる離間操作によってディッケルシャフト
(2a)及び(2b)の離間部分に塗料(B)が呼び込
まれる。
【0037】上記の各基準位置(D)及び(E)は、マ
ニホールド(13)内の任意の位置に設定することが出
来るが、基準位置(D)及び(E)の間の距離がディッ
ケルシャフト(2a)及び(2b)の突き合わせ状態に
おける各グランドパッキング(23a)及び(23b)
間の距離よりも大きな距離となる様に設定される。一
方、上記の所定位置(F)及び(G)は、ディッケルシ
ャフト(2)先端からグランドパッキング(23)迄の
距離だけ基準位置(D)及び(E)からディッケルブロ
ック側に離れた位置とされる。
【0038】(ii)ディッケルシャフト(2a)を基準
位置(D)まで移動させると共にディッケルシャフト
(2b)を基準位置(D)まで移動させて両者の先端を
接近させる(図10(c))。この接近操作により、デ
ィッケルシャフト(2a)及び(2b)の離間部分に呼
び込まれた塗料(B)が急激に圧縮される。
【0039】(iii)ディッケルシャフト(2a)及び
(2b)を離間させてそれらの先端を所定位置(F)及
び(G)まで移動させ、再び塗料(B)を離間部分に呼
び込む(図10(d))。
【0040】(iv)ディッケルシャフト(2a)を基準
位置(E)まで移動させると共にディッケルシャフト
(2b)を基準位置(E)まで移動させて両者の先端を
接近させる(図10(e))。
【0041】上記の接近離間操作を利用した洗浄におい
ては、各ディッケルシャフト(2)の各グランドパッキ
ング(23)よりも先端側の閉塞部分に残留している塗
料(A)が圧縮された塗料(B)によって強制的に除去
されてマニホールド(13)を通してスロット(14)
から排出される。そして、上記の(i)〜(iv)の操作
を適当回数繰り返すことにより、一層良好な洗浄を行う
ことが出来る。また、斯かる洗浄の際、塗料供給ポンプ
の回転数を塗工操作におけるそれよりも低下させるのが
好ましい。斯かる塗料供給ポンプの回転数制御により、
スロット(14)から排出される洗浄用塗料(B)の無
駄な損失を防止することが出来る。
【0042】本発明は、上記の洗浄操作に当たり、圧縮
された塗料(B)による高圧状態に対処するため、ピグ
(8)が存在しない側のディッケルブロック(4a)の
塗料排出路(43a)に設けられた開閉弁(54a)を
開状態、開閉弁(55a)を閉状態として行う。
【0043】<4.塗工操作の準備(エアー抜き)操作
>洗浄の際のディッケルシャフト(2)の離間操作によ
り、スロット(14)からマニホールド(13)及び塗
料流路(21)に浸入したエアーは、次の様にしてダイ
(1)の系外に除去される。すなわち、ピグ(8)のロ
ック状態の位置から、ピグ(8)の一対の環状シール部
材(83)、(83)が共に塗料流路(41b)の拡径
部に位置する迄キャッチバー(6b)を更に後退させ
る。斯かるキャッチバー(6b)の後退は、シリンダー
装置(64b)の前進動作によって行われる。
【0044】その結果、前記のエアーは、供給されつつ
ある塗料(B)により、塗料流路(21b)及び(41
b)を通し塗料排出路(43b)から排出される。次い
で、シリンダー装置(64b)の後退動作により、ピグ
(8)は、一対の環状シール部材(83)、(83)が
共に塗料流路(41b)の拡径部先端側の小径部分(ピ
グ(8)の最初のロック状態の位置)に位置するまで移
動させられる。上記のエアー抜きにより、塗料(B)の
塗工時の塗工ムラが防止される。
【0045】<5.塗料(B)による塗工操作>図3に
示す様に、塗料(B)は、ディッケルシャフト(2a)
の塗料流路(21a)を通してマニホールド(13)に
供給された後スロット(14)にて薄膜状に成されて走
行するシートの表面に塗工される。この際、塗工幅の調
整は、塗料(A)による前述の塗工操作の場合と同様に
行われる。上記の塗工操作の間、ピグ(8)は、図5に
示す様に、ディッケルブロック(4b)内においてキャ
ッチバー(6b)によってロックされている。
【0046】<6.溶剤洗浄>ディッケルブロック(4
b)側の溶剤洗浄は、可撓性導管(51b)に接続され
ていた塗料容器を溶剤容器に取り替えて行われる。すな
わち、塗料供給路(42b)の開閉弁(52b)を開と
し、塗料供給路(42b)及び塗料排出路(43b)を
含む循環ラインに溶剤を供給して塗料(A)の溶剤洗浄
を行う。なお、斯かる溶剤洗浄は、3色以上の色替えを
行う塗工操作において必要とされる。
【0047】<7.その他の操作>例えば、ダイコータ
を長期に渡って使用しない場合などにおいては、ダイ
(1)内の塗料を排出させる必要がある。この様にダイ
(1)内に塗料が存在しない場合にピグ(8)を移動さ
せる際は、塗料の代わりに、エアー供給路(44)から
供給される圧縮空気を利用する。また、この際、分岐管
(58)の一端側から溶剤を注液してピグ(8)を濡ら
すことにより、その移動を円滑に行うことが出来る。
【0048】上記の溶剤によるピグ(8)濡らしは、前
述のエアー抜き操作と同様に、ピグ(8)の一対の環状
シール部材(83)、(83)が共に塗料流路(41)
の拡径部に位置する迄キャッチバー(6)を後退させて
行われる。なお、上記以外の再スタートにおけるピグ
(8)濡らしは、塗料によって行うことが出来る。塗料
によるピグ(8)濡らしは、前述の循環ラインに塗料を
供給しつつ、上記と同様なキャッチバー(6)の後退操
作によって行われる。
【0049】本実施形態の前述した塗料の色替え操作に
おいて、一方のディッケルブロック(4)から塗料流路
(21)を通して他方のディッケルブロック(4)にピ
グ(8)が移動する際、一対の環状シール部材(8
3)、(83)が塗料流路(21)の内壁に追従するこ
とにより、ピグ(8)の姿勢が安定する。その際、各環
状シール部材(83)、(83)は、ゴム製リング(8
4)、(84)を介してピグ(8)の本体(82)に対
し径方向に弾性力を発揮し得る様に装着されているた
め、塗料流路(21)内壁の局部的な凹凸に対しても高
い倣い精度をもって確実に追従する。また、各環状シー
ル部材(83)、(83)は、耐溶剤性の高いテフロン
等のフッ素樹脂から成るため、溶剤中においても優れた
耐摩耗性を発揮する。
【0050】図11は、前述したダイコータにおける流
路遮断用のピグの他の例を一部断面として示す側面図で
ある。このピグ(9)は、円筒状の被係止部(91)、
(91)が両端部に同軸状に設けられた円柱状の本体
(92)を有し、本体(92)の両端部にネジ止めされ
た被係止部(91)、(91)の端面側には当該被係止
部(91)の内径よりも小径の被係止孔(95)が設け
られ、また、被係止部(91)の周囲には複数の孔(9
6)が形成されている点において、前記ピグ(8)と略
同様に構成されている。
【0051】前記ピグ(9)においては、図12に示す
様に、径方向に沿う断面形状が一端面側に谷部を有し、
他端面側に山部を有するく字状に形成された一対の環状
シール部材(93)、(93)が使用される。各環状シ
ール部材(93)、(93)の一端面側の谷部の内側に
は、く字状に折曲されて成る板バネとしての複数のコマ
部材(94)が周方向に沿って装着されている。各環状
シール部材(93)、(93)は、耐溶剤性および耐摩
耗性の高いテフロン等のフッ素樹脂から成り、コマ部材
(94)は、例えば、ステンレス合金から成る。そし
て、コマ部材(94)が装着された一対の環状シール部
材(93)、(93)は、他端面側の山部が相互に向き
合う状態で本体(92)に装着されている。
【0052】前記ピグ(9)を使用したダイコータにお
いても、ピグ(9)が塗料流路(21)を移動する際、
一対の環状シール部材(93)、(93)が塗料流路
(21)の内壁に追従することにより、ピグ(9)の姿
勢が安定する。その際、各環状シール部材(93)、
(93)は、コマ部材(94)により径方向の弾性が付
与されているため、塗料流路(21)内壁の局部的な凹
凸に対しても高い倣い精度をもって確実に追従する。ま
た、各環状シール部材(93)、(93)は、耐溶剤性
の高いテフロン等のフッ素樹脂から成るため、溶剤中に
おいても優れた耐摩耗性を発揮する。
【0053】そして、特に、ピグ(9)がディッケルブ
ロック(4a)、(4b)内にて塗料流路(41a)、
(41b)の一方を選択的に遮断する際、塗料側の一方
の環状シール部材(93)は、塗料の圧力を受けて塗料
流路(41a)または(41b)の内壁に確実に密着
し、低粘度の塗料に対しても高いシール性能を発揮す
る。
【0054】なお、前記ピグ(8)及びピグ(9)は、
塗工幅の調整を行わないダイコータ、即ち、ダイ(1)
のマニホールド(13)自体を塗料流路とし、ディッケ
ル(3)及びディッケルシャフト(2)を装備していな
いダイコータにも同様に適用することが出来る。
【0055】また、前記実施形態は、塗料を変更して色
替えを行う場合の洗浄操作を対象としているが、左右の
ディッケルシャフトの往復移動操作により両先端を接近
離間させて行う洗浄操作は、溶剤洗浄の場合にも適用さ
れ、本発明は、斯かる溶剤洗浄の際の圧縮された溶剤に
よる高圧状態に対処する場合にも有効に適用される。
【0056】さらに、実施形態のダイコータにより塗工
されるシートとしては、例えば、アルミニウム、ステン
レス、鋼、メッキ鋼などの金属ウエブが挙げられ、その
厚さは、通常0.05〜1mm程度である。一方、塗料
としては、例えば、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂など
を成分とするクリヤー塗料、アルミニウム粉や黄銅粉な
どをメタリック顔料とし、アクリル樹脂やアルキッド樹
脂などをビヒクル樹脂成分とするメタリック塗料などが
挙げられる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、塗料流路
をピグが移動する際、一対の環状シール部材がピグの姿
勢を安定させる。その際、各環状シール部材は、弾性部
材と協働し、ピグ本体の径方向に弾性力を発揮可能に装
着されているため、塗料流路の内壁に対し高い倣い精度
をもって確実に追従する。従って、ピグの移動の際の摺
動性能を向上することが出来る。
【0058】また、一対の環状シール部材は、フッ素樹
脂から成るため、溶剤中においても優れた耐摩耗性を発
揮する。従って、ピグの耐久性を向上することが出来
る。
【0059】更に、請求項4記載の発明においては、径
方向に沿う断面形状がく字状に形成された一対の環状シ
ール部材が、山部を相互に向い合わせ、谷部をピグの両
端部に向けた状態でピグの本体に装着されているため、
ピグが塗料流路の一方を選択的に遮断する際、環状シー
ル部材は塗料の圧力を受けて塗料流路の内壁に確実に密
着する。従って、低粘度の塗料に対しても高いシール性
能を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイコータのダイ及
びディッケルシャフトの一部を示す斜視図である。
【図2】同ダイコータにおけるディッケルシャフトの移
動機構を示す正面図である。
【図3】同ダイコータにおけるディッケルシャフト先端
部付近の横断面図である。
【図4】同ダイコータにける左側ディッケルシャフトの
基部付近の横断面図である。
【図5】同ダイコータにける右側ディッケルシャフトの
基部付近の横断面図である。
【図6】同ダイコータにおけるディッケルの構成要素を
示す分解斜視図である。
【図7】同ダイコータにおけるディッケルの組立構造を
示す平面図である。
【図8】同ダイコータにおける流路遮断用のピグの一例
を示す外観斜視図である。
【図9】同ピグの構造を一部断面として示す側面図であ
る。
【図10】同ダイコータのダイ内の洗浄における各ディ
ッケルシャフトの先端の接近離間パターンの説明図であ
る。
【図11】同ダイコータにおける流路遮断用のピグの他
の例の構造を一部断面として示す側面図である。
【図12】同ピグにおける環状シール部材の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:ダイ 11:上金型 12:下金型 13:マニホールド 14:スロット 15:ダイベッド 2:ディッケルシャフト 21:塗料流路 22:拡径先端部 23:グランドパッキング 24:押さえプレート 3:ディッケル 31:ディッケルリング 32:支持板 33:ワッシャー 34:押さえパイプ 35:ナット 36:保護リング 4:ディッケルブロック 41:塗料流路 42:塗料供給路 43:塗料排出路 44:エアー供給路 51:可撓性導管 52:開閉弁 53:可撓性導管 54:開閉弁 55:開閉弁 56:可撓性導管 57:開閉弁 58:分岐管 6:キャッチバー 60:円盤 61:ドグ 62:ハウジング 63:バネ 64:シリンダー装置 65:ロータリーアクチュエータ 66:センサー 7:移動機構 71:ボールネジ 72:移動ベース 73:モーター 8:流路遮断用のピグ 81:被係止部 82:本体 83:環状シール部材 84:ゴム製リング 85:被係止孔 86:複数の孔 9:流路遮断用のピグ 91:被係止部 92:本体 93:環状シール部材 94:コマ部材 95:被係止孔 96:複数の孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って内部にマニホールドが
    形成され且つ前縁に前記マニホールドに連続する塗料吐
    出用のスロットが形成されたダイと、塗料流路としての
    前記マニホールド内に摺動自在に挿入された流路遮断用
    のピグとを備え、前記ピグの移動により塗料の変更を可
    能にしたダイコータにおいて、前記ピグは、前記マニホ
    ールドの内壁に摺接する一対の環状シール部材を本体に
    装着して構成され、前記環状シール部材は、フッ素樹脂
    から成り、かつ、弾性部材と協働し、前記本体の径方向
    に弾性力を発揮可能に装着されていることを特徴とする
    ダイコータ。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って内部にマニホールドが
    形成され且つ前縁に前記マニホールドに連続する塗料吐
    出用のスロットが形成されたダイと、前記マニホールド
    の左右の開口から液密に挿入され且つ内部に塗料流路が
    形成された一対のディッケルシャフトと、前記各ディッ
    ケルシャフトの先端に固定され且つ前記スロットに液密
    に介装された薄板状のディッケルと、前記ディッケルシ
    ャフト内の塗料流路に摺動自在に挿入された流路遮断用
    のピグと、前記各ディッケルシャフトの基端側に設けら
    れた前記ピグの係止機構とから構成され、前記各ディッ
    ケルシャフトの前進後退により前記各ディッケル間の距
    離を変更して塗工幅の調整を行い、前記各ディッケルシ
    ャフトの基端側への前記ピグの移動により塗料の変更を
    行うことを可能にしたダイコータにおいて、前記ピグ
    は、円筒状の被係止部が両端部に同軸状に設けられた円
    柱状の本体と、当該本体に装着され且つ前記ディッケル
    シャフト内の塗料流路の内壁に摺接する一対の環状シー
    ル部材とを備え、前記環状シール部材は、フッ素樹脂か
    ら成り、かつ、弾性部材と協働し、前記本体の径方向に
    弾性力を発揮可能に装着されていることを特徴とするダ
    イコータ。
  3. 【請求項3】 各環状シール部材の内周側には、弾性部
    材としてのゴム製リングが配置されている請求項1又は
    2記載のダイコータ。
  4. 【請求項4】 一対の環状シール部材は、径方向に沿う
    断面形状が一端面側に谷部を有し、他端面側に山部を有
    するく字状に形成され、各環状シール部材は、山部が相
    互に向き合う状態でピグの本体に装着されている請求項
    1又は2記載のダイコータ。
  5. 【請求項5】 く字状に折曲されて成る板バネとしての
    複数のコマ部材が環状シール部材の一端面側の谷部の内
    側に沿って装着されている請求項4記載のダイコータ。
JP18405496A 1996-06-25 1996-06-25 ダイコータ Withdrawn JPH105661A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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