JPH105655A - ペースト塗布機 - Google Patents

ペースト塗布機

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JPH105655A
JPH105655A JP8164480A JP16448096A JPH105655A JP H105655 A JPH105655 A JP H105655A JP 8164480 A JP8164480 A JP 8164480A JP 16448096 A JP16448096 A JP 16448096A JP H105655 A JPH105655 A JP H105655A
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solder paste
paste
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Hideo Nakamura
中村  秀男
Fukuo Yoneda
福男 米田
Haruo Sankai
春夫 三階
Hideo Hatanaka
英男 畑中
Minoru Kawabata
稔 川端
Noriaki Mukai
範昭 向井
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Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof
    • H05K3/3485Applying solder paste, slurry or powder

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  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだペースト塗布所要量が異なる電子部品
毎にはんだペーストを高速塗布することができるように
する。 【解決手段】 ノズルと基板7との間の間隔を一定に維
持を行ないつつ、ノズルと基板7の前後左右の相対的移
動を行ない、その間に基板7上の配線パッド7a,7
b,7c毎に所望回数のはんだペーストを打点塗布す
る。この打点塗布回数によって配線パッドに塗布される
はんだペーストの量が異なることになり、従って、基板
7上にはんだペースト塗布所要量が異なる電子部品が搭
載される場合でも、夫々の電子部品毎に打点塗布回数を
定めることにより、ノズルを変更することなく、夫々に
所要量のはんだペーストを高速に塗布することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
などの基板上にはんだペーストを塗布するペースト塗布
機に係わり、特に、はんだペーストの塗布所要量が異な
る電子部品毎にはんだペーストを高速で塗布することが
できるようにペースト塗布機に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板などの基板上に半導体
装置や抵抗,コンデンサなどの電子部品を搭載(固着)
して所望の電子回路を実現するために、例えば、特開平
7ー189892号公報などに記載のように、ペースト
収納筒の先端に設けられたノズルからはんだペーストを
吐出させながら、ノズルと基板を上下ならびに前後左右
に相対的に移動させて、基板上の所定の配線パッド位置
にはんだペーストを塗布することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板上の所
定の配線パッド位置にはんだペーストを塗布するには、
はんだペーストの高速塗布と固着に必要な量の定量塗布
が必須である。また、電子機器は多様化しており、必然
的に半導体装置や抵抗,コンデンサなどの電子部品も多
様化されている。つまり、基板上へ電子部品を固着する
に必要なはんだペースト塗布量は電子部品により様々で
あって、塗布所要量が多い部品もあれば、少ない部品も
ある。
【0004】従来のペースト塗布機においては、ペース
ト収納筒内に設置されたプランジャなどを、例えば、エ
アピストンなどの駆動要素に連結してエアピストンを動
作させることにより、上下動させ、プランジャの移動量
だけはんだペーストをノズルから押し出す構造になって
いる。エアピストンを高速に動作させれば、はんだペー
ストは高速に吐出され、上下動のストロークを変えれ
ば、吐出量を任意に選択でき、はんだペーストの高速塗
布と設定はんだペースト量の定量塗布に優れているが、
以下のような問題があった。
【0005】1.エアピストンの上下動速度は、ノズル
と基板の上下ならびに前後左右への相対的な移動速度と
比較して遥かに高速であるため、図8(a)に示すよう
に、基板7の配線パッド7a上にはんだペーストP1を
線状に塗布する線引塗布が困難であり、図8(b)に示
すように、点状のはんだペーストP2を塗布する打点塗
布しか行なえない。
【0006】2.塗布所要量の多い電子部品にはんだペ
ーストを供給するためには、エアピストンの上下動スト
ロークを変えるようにするが、打点塗布しか行なうこと
ができないので、1ヶ所での吐出量を増加させると、図
8(c)に示すように、はんだペーストP3同士がつな
がってブリッジが発生し、電子機器の歩留まりが低下す
る。
【0007】3.かかるブリッジ発生を防止するために
は、例えば、吐出径の大きなノズルに交換すればよい
が、ノズル交換に伴う調整作業に手間と時間とを要すた
め、結果的には、高速塗布性が損なわれて作業効率の低
下を招く。
【0008】4.ノズル交換を行なうことなく、塗布所
要量のはんだペーストを供給するためには、ノズルと基
板7を上下ならびに前後左右に相対的に移動させて、図
8(d)に示すように、同じ配線パッド7a上に点状の
はんだペーストP4を塗布する打点塗布を複数回の塗布
を行なうが、塗布時間が塗布回数分だけ倍化して高速塗
布が困難となる。特に、ノズルと基板7との間の間隔を
一定に維持することは、装置構造の簡素化のために、ノ
ズル脇に設けた接触子で行なっており、上下移動を廃止
すると、この接触子がノズルと基板7の前後左右の相対
的移動の際に配線パッドを損傷することになるので、ノ
ズルと基板7の相対的上下移動は不可欠になっていた。
【0009】以上の通り、従来のペースト塗布機では、
電子部品毎のはんだペースト所望量塗布とはんだペース
ト塗布の高速化とは相反した要求となっている。
【0010】本発明の目的は、かかる問題を解消し、は
んだペーストの塗布所要量が異なる電子部品に対して
も、はんだペーストを高速で塗布することができるよう
にペースト塗布機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、非接触変位検出手段でノズルと基板との
間の間隔を維持しつつ、該ノズルと該基板の前後左右の
相対的移動を行ない、その間に、同一配線パッド上に所
望回数はんだペーストの打点塗布を行なう手段を設け
る。
【0012】本発明では、基板上の配線パッド位置には
んだペーストを塗布する際、ノズルと基板は前後左右方
向に相対的に移動させるが、上下方向には移動させず、
ノズルと基板との間の設定ギャップを保持したまま、ペ
ースト収納筒のはんだペースト吐出手段を所望の塗布量
となる回数だけ動作させる。それで、配線パッド上での
塗布位置は最初に塗布した位置と重ならない位置に塗布
できる。このため、線引塗布を行なうのと同様の動作と
することができる。
【0013】この結果、ノズルと基板の上下方向の相対
的な移動は、同じ配線パッド上で1回のみとなり、ペー
スト収納筒のはんだペースト吐出手段を所望の塗布量と
なる回数だけ動作させても、塗布時間が倍化することは
なく、塗布所要量の比較的多い電子部品に対しても、は
んだペーストを高速で塗布することができる。
【0014】また、ノズルがはんだペーストを吐出する
ノズル径は、基板上の最小ピッチの電子部品に対応する
大きさのものとすることにより、あらゆる表面実装用の
電子部品に対応できる。従って、電子部品毎にノズルを
交換する必要がなくなり、ノズル交換に伴う調整作業が
不要となるので、高速塗布性が損なわれることなく、生
産効率が大となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0016】図1は本発明によるペースト塗布機の一実
施形態を示す概略斜視図であって、1はノズル、2はペ
ースト収納筒(以下、シリンジという)、3は距離計と
しての光学式変位計、4はZ軸テーブル部、5はX軸テ
ーブル部、6はY軸テーブル部、7は基板、8は基板吸
着部、9は架台部、10はZ軸テーブル支持部、11は
制御装置、12はノズル支持具、13はθ軸テーブル
部、14はモニタ、15はノズル1のペースト吐出口と
基板7の表面との所望の距離を決めるデータなどを入力
するキーボードなどのデータ入力装置、16はX軸モー
タ、17はY軸モータ、18はZ軸モータ、19はハー
ドディスクなどの外部記憶装置、20はシリンジ2に設
けたはんだペースト吐出手段であるエア式ポンプ、2
1,22はエア式ポンプ20への配管である。
【0017】同図において、架台部9上にX軸テーブル
部5が固定され、このX軸テーブル部5上にX軸方向に
移動可能にY軸テーブル部6が搭載されている。そし
て、このY軸テーブル部6上にY軸方向に移動可能に基
板吸着部8が搭載されている。この基板吸着部8に基板
7が、例えば、その四辺が夫々X,Y両軸方向に平行に
なるように、吸着されて搭載されている。
【0018】これらX,Y両軸の各テーブル部5,6は
制御装置11で制御駆動される。即ち、X軸テーブル部
5が駆動されると、Y軸テーブル部6がX軸方向に移動
し、Y軸テーブル部6が駆動されると、基板吸着部8が
Y軸方向に移動する。従って、制御装置11でX,Y両
軸の各テーブル部5,6を夫々任意の距離だけ移動させ
ると、基板7は架台部9に平行な面内で任意の方向,任
意の位置に移動することになる。
【0019】また、架台部9の面上にZ軸テーブル支持
部10が設置され、ここに、ノズル1とシリンジ2を結
合し、ノズル1を光学式変位計3の下側近傍に位置決め
するノズル支持具12をZ軸方向(上下方向)に移動さ
せるZ軸テーブル部4が取り付けられている。この実施
形態ではノズル1とシリンジ2及びこれらを結合するノ
ズル支持具12がペーストカートリッジを形成してい
る。Z軸テーブル部4の制御駆動は制御装置11によっ
て行なわれる。制御装置11としては、一例として、マ
イクロコンピュータ(以下、マイクロコンという)が用
いられる。θ軸テーブル部13が制御装置11で駆動さ
れると、基板7がZ軸廻りにθ軸方向に回転する。
【0020】図2は図1におけるノズル1,シリンジ
2,ノズル支持具12及びエア式ポンプ20の一具体例
を示す縦断面図であって、12aは導路、23は袋ナッ
ト、24はボルト、25はピストン、26はストッパ、
27はピストン軸、28は移動量調整ダイヤル、29は
調整螺子、30は配管であり、図1に対応する部分には
同一符号をつけている。
【0021】同図において、シリンジ2の下端にノズル
支持具12が螺子止めされ、その先端にノズル1が螺子
止めされされている。ノズル支持具12はシリンジ2内
部のはんだペーストSPをノズル1に導く配管になって
いる。
【0022】シリンジ2の上端のフランジ部に袋ナット
23が配置されている。袋ナット23の上にエア式ポン
プ20が設置されている。エア式ポンプ20のブラケッ
トに設けた開孔を通してボルト24を袋ナット23のね
じ孔に螺子止めする。これにより、袋ナット23のフラ
ンジ部にシリンジ2のフランジ部とのスタック力が作用
し、シリンジ2,袋ナット23及びエア式ポンプ20が
一体化される。
【0023】エア式ポンプ20内にはピストン25が内
蔵され、配管21,22を介して送られる圧縮空気の差
圧でこのピストン25が上下する。通常、ピストン25
の上側のシリンダ室には配管21から圧縮空気が送られ
ており、ピストン25の下側のシリンダ室は配管22を
通して大気に開放されている。これにより、ピストン2
5はストッパ26まで下方に偏倚されている。配管22
からピストン25の下側のシリンダ室に、配管21から
上側のシリンダ室に供給されている空気圧以上の圧縮空
気が送られると、これらの差圧でピストン25が、ピス
トン軸27がエア式ポンプ20の移動量調整ダイヤル2
8の調整螺子29に衝合するまで、上昇する。
【0024】ピストン25が下方に偏倚している場合、
袋ナット23を機密にかつ上下に移動できるように貫通
してシリンジ2に至っているピストン軸27の下端は、
ノズル支持具12のはんだペーストの導路12aを閉塞
している。シリンジ2には配管30を介して圧縮空気が
供給されており、シリンジ2内部のはんだペーストSP
を下方に押圧している。従って、ピストン軸27が上昇
してその下端がはんだペーストの導路12aを開放する
と、はんだペーストSPは導路12aを経て、ノズル1
から吐出される。
【0025】なお、ピストン軸27は、シリンジ2内で
上下2分割できるようにして、下側の部分を交換できる
ようにしているが、その結合の詳細構成は図示を省略し
た。
【0026】図3は図1における光学式変位計3やペー
ストカートリッシの部分を拡大して示す斜視図であっ
て、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0027】同図において、光学式変位計3が放射する
レーザ光は計測点Sで反射して光学式変位計3に戻る
が、この場合、ノズル支持具12でレーザ光が遮られな
いように、斜めの方向から照射されて斜めの方向に反射
するようになっている。
【0028】レーザ光による計測点Sとノズル1直下の
位置とは基板7上でΔX,ΔYだけ僅かにずれている
が、この程度のずれでは、基板7の表面での計測点Sと
ノズル先端直下の位置とで殆ど基板7の表面の凹凸に差
がないから、光学式変位計3でノズル1の先端とその直
下の基板7の表面までの距離をほぼ正確に計測すること
ができる。
【0029】制御装置11は、ペーストの塗布描画時に
は、基板7の表面にうねりがあるとしても、光学式変位
計3の計測結果に基いてZ軸テーブル部4を上下に操作
することにより、ノズル1のペースト吐出口が基板7の
表面に対して所望の距離を保ち、塗布されるペーストの
厚さが全ペーストパターンで一様になるようにしてい
る。
【0030】図4は図1における制御装置11とこれで
で制御される各部との回路接続関係を示すブロック図で
あって、11aはマイクロコン、11bは外部インター
フェース、11cはモータコントローラ、11ca〜1
1cdは各軸モータ16〜19(但し、19は図1で図
示していないθ軸モータ)のドライバ、11dはA−D
変換器、31は正圧源、32,33はレギュレータ、3
4は電磁弁、Eはエンコーダ、Pは塗布されたはんだペ
ーストであり、前出図面に対応する部分には同一符号を
つけて重複する説明を省略する。
【0031】同図において、ドライバ11ca〜11c
dで駆動される軸モータ16〜19の回転量(駆動操作
量)がエンコーダEで検出され、ドライバ11ca〜1
1cdにフィードバックされる。11dは光学式変位計
3での計測結果のA−D変換器11dでディジタルデー
タに変換され、外部インターフェース11bを介してマ
イクロコン11aに取り込まれる。正圧源31は圧縮空
気を内蔵しており、レギュレータ32,33で圧力が調
整されたこの圧縮空気が配管21,22を介してエア式
ポンプ20に供給される。電磁弁34はエア式ポンプ2
0の下側のシリンダ室に圧縮空気を送ったり、大気に開
放したりする。
【0032】なお、はんだペーストPはノズル1から吐
出され、基板7の表面に打点塗布されたものであり、H
Sは配線パッド7aからの高さである。また、ここで
は、シリンジ2と光学式変位計3を分けて示している
が、実際には、図1や図3のようになっている。
【0033】マイクロコン11aは、主演算部や後述す
るはんだペースト塗布などのソフト処理プログラムを格
納したROM,主演算部での処理結果や外部インタフェ
ース11b及びモータコントローラ11cからの入力デ
ータを格納するRAM,外部インタフェース11b及び
モータコントローラ11cとデータをやりとりする入出
力部などを備えている。外部記憶装置19は、ペースト
塗布機の電源立ち上げ時にマイクロコン11aのRAM
に格納する各種設定値を記憶しているものである。
【0034】ここで、この実施形態のはんだペースト塗
布動作について簡単に説明する。
【0035】塗布動作開始直前、光学式変位計3は、基
板7上の所定の配線パッド位置でノズル1のペースト吐
出口と基板7の配線パッドとの間の距離を計測し、その
計測結果をマイクロコン11aに供給する。マイクロコ
ン11aは、データ入力装置15からのデータによって
規定された距離(規定ノズル高さHS0)となるよう
に、Z軸モータ18を駆動してノズル1の高さHSに設
定する。
【0036】その後、この状態で電磁弁34を一時的に
動作させることにより、所望の点状のペーストPが描か
れる。次に、この配線パッド上でノズル1の位置を変更
し、再び電磁弁34を一時的に動作させて、はんだペー
ストを前の塗布点から離れた位置に点状に塗布する。
【0037】これにより、後に説明する図7(a)に示
すように、同じ配線パッド7aに2個のはんだペースト
P1,P2が塗布される。次の配線パッド7aについて
も同様の動作を繰り返す。かかる塗布動作中では、ノズ
ル1の高さHSを規定ノズル高さHS0 に維持してい
る。
【0038】次に、前出図面を参酌し、この実施形態の
はんだペースト塗布動作を図5及び図6に基づいて詳細
に説明する。
【0039】基板7が吸着部8上に搭載されて固定され
ると、制御装置11はX軸モータ16とY軸モータ17
を駆動し、基板7上のペースト開始点がノズル1のペー
スト吐出口の下にくるように、基板7を移動させる(図
5での期間T1、図6でのステップS1)。これととも
に、制御装置11はZ軸テーブル4を降下させて、ノズ
ル1のペースト吐出口が基板7上から設定ノズル高さH
0となるように、ノズル1の位置決めを開始する(図
6でのステップS2)。ノズル1のペースト吐出口が基
板7の表面から設定ノズル高さHS0の位置になったこ
と、つまり、ノズル高さの設定動作が完了したことを確
認すると、塗布開始点での全ての位置決めが完了する
(図5での期間T2、図6でのステップS3)。
【0040】塗布開始点での全ての位置決めが完了する
と、電磁弁34をONさせてペーストの吐出を開始する
(図6でのステップS4)。ペースト吐出開始後、第1
の設定時間(図5でのT3)の経過を待って(図6での
ステップS5)、電磁弁34をOFFさせる。これによ
り、塗布開始点でのペーストの吐出を終了する(図6で
のステップS6)。
【0041】ここで、第1の設定時間T3の経過を待つ
のは、特に、電磁弁34の応答性、つまり、設定圧力を
確実に得てピストン軸27が移動量調整ダイヤル28に
よって設定された移動範囲を確実に移動できるようにす
るためである。これにより、ピストン軸27は移動量調
整ダイヤル28によって設定された移動範囲を確実に移
動でき、基板7上に所望の塗布量が得られて塗布開始点
での塗布量不足などを防止することができる。
【0042】塗布開始点でのペースト吐出を終了後、同
じ配線パッド上に次の塗布点がある場合(図6でのステ
ップS7)、つまり、予めデータ入力装置15によって
複数回の塗布が決められた配線パッドでは、先に塗布さ
れたペーストと重複しない所定の位置に、例えば、配線
パッドがX軸方向に延在している場合には、Y軸モータ
17を駆動することにより、基板7をその方向に移動さ
せる(図6でのステップS8)。そして、その移動時間
T4と第1の設定時間T3とを比較し(図6でのステッ
プS9)、基板7の移動時間T4が第1の設定時間T3
よりも長い場合には、再度前述の動作を繰り返して所定
のはんだペーストの塗布を行ない(図5での期間T5、
図6でのステップS4〜S6)、また、基板7の移動時
間T4が第1の設定時間T3よりも短い場合には、第1
の設定時間T3と基板7の移動時間T4との差にあたる
(T3ーT4)時間の経過を待ち(図6でのステップS
10)、再度前述の動作を繰り返して所定のペースト塗
布を行なう(図6でのステップS4〜S6)。
【0043】ここで、基板7の移動時間T4と第1の設
定時間T3との比較を行ない、少なくとも第1の設定時
間T3以上の時間経過を待つのは、電磁弁34の応答
性、つまり、次のペースト塗布においても、ピストン軸
27が移動量調整ダイヤル28によって設定された移動
範囲を確実に移動させ、所望の塗布量が得られるように
するためである。
【0044】以上の動作中、ノズル1は上下に移動させ
られず、ペースト吐出口と基板7上の配線パッド7aの
表面との間の高さHSが塗布開始点(初点)での設定値
(実測値)をそのまま使用する。配線パッド7のはんだ
ペースト塗布面は、例えば、Cuなどの金属面であっ
て、その長手方向でも、通常、数mm程度の長さである
ので、この程度であれば、ノズル高さHSの変動は極く
僅かであり、何等塗布精度には影響しない。そして、ノ
ズル高さHSの計測は非接触の光学式変位計3で行なわ
れているので、ノズル1を上昇させなくても、配線パッ
ド7のはんだペースト塗布面を傷つけることはない。
【0045】所定回数のペースト塗布が終了した場合,
つまり,同じ配線パッド7a上にさらに塗布する位置が
ない場合(図6でのステップS7)には、制御装置11
がZ軸テーブル4を上昇させて(図6でのステップS1
1)、この配線パッド7a上のはんだペースト塗布動作
を終了する(図5での期間T6)。図5でのTS期間
(T1〜T6)が同じ配線パッドに複数の打点塗布を行
なう期間である。
【0046】その後、制御装置11が基板7上に塗布す
べき配線パッドが残っていない否か判断し(ステップS
12)、残っていれば、ステップS1に戻ってX軸モー
タ16とY軸モータ17を駆動し、次のペースト開始点
がノズル1のペースト吐出口の下にくるように、基板7
を移動させて上記の動作を繰り返す。これにより、全設
定パターンの塗布が行なわれることになり、全ての設定
パターンの塗布が終了したと判断されると(図6でのス
テップS12)、塗布作業が完了となる。
【0047】以上のように、ノズル1と基板7の上下方
向の相対的な移動は、同じ配線パッド7a上で1回行な
われるだけで充分であり、シリンジ2に設置されたピス
トン軸27を所望のペースト塗布量となる回数だけ動作
させても、塗布時間が倍化することはなく、はんだペー
ストの塗布所要量の比較的多い電子部品に対しても、は
んだペーストを高速で塗布することができる。
【0048】図7はこの実施形態の以上の動作によるは
んだペーストの塗布状況を示す図であって、同図(a)
は2回の打点塗布をした場合を、同図(b)は3回の打
点塗布をした場合を各々示している。
【0049】図7(a),(b)を比較して明らかなよ
うに、配線パッド7a上への塗布量は打点数に応じて異
ならせることができ、ノズル1を交換しなくてもよいか
ら、生産性が大幅に向上する。
【0050】各々の配線パッド7a,7b,7cでの最
終塗布点(図7(a)でのP2,図7(b)でのP3)
を除き、はんだペーストに糸引部Ptが発生する。これ
は、ノズル1のペースト吐出口の基板7での配線パッド
の表面に対するノズル高さHSを変えずに塗布するため
に起こるものである。
【0051】図7(a),(b)に示すように、塗布順
序をペーストパターンP1,P2,……,Pnとそれら
の配列順に設定することにより、糸引部Ptが配線パッ
ド7aより外にはみ出すことはなく、むしろこの糸引部
Ptによって配線パッド7aの露出面積を少なくするの
で、電子部品実装時のオープン不良や濡れ不良などの諸
問題を改善する効果も得られることになる。
【0052】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、以下のような変形や応用などが可能である。
【0053】1.図2において、エア式ポンプ20の替
わりにモータなど電気的な手段を用いてもよい。この場
合、モータの回転によってプランジャが上下方向に移動
し、その移動量や上下動速度はモータのステップ数やパ
ルス数により調整することとなる。モータの回転速度
(プランジャの上下動速度)は、ノズル1と基板7の上
下ならびに前後左右への相対的な移動速度と比較して遥
かに高速に設定される。この場合でも、図5に示したの
動作タイミングと同様の動きと効果を得ることができ
る。
【0054】2.基板7上で最初にはんだペーストを塗
布する点(第1の塗布点)では、はんだペーストの流動
性が極めて悪く、良好な塗布が行えない場合がある。こ
のような場合には、最初の配線パッドのみ他の配線パッ
ドよりも多い回数の打点塗布を行なうとよい。この場
合、最初の配線パッドの塗布量は、他の配線パッドに比
べて塗布量が多くなる可能性があるので、他の配線パッ
ドでの塗布量と同等量となるように、電磁弁34の第1
の設定時間T3を短く設定する。これにより、配線パッ
ド間での塗布量差はなくなり、所望量の塗布はんだペー
ストを高速に得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
はんだペースト塗布所要量が異なる電子部品に対して
も、ノズル交換などを行なうことなく、かつ高速塗布性
を損なわずに、はんだペーストを塗布することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるペ−スト塗布機の一実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1におけるペ−スト収納筒の内部構成を示す
縦断面図である。
【図3】図1におけるペ−スト収納筒と光学式変位計と
の部分を拡大して示す斜視図である。
【図4】図1における制御装置とこれによって制御され
る各部との回路接続関係を示すブロック図である。
【図5】図1に示した実施形態の動作を示すタイミング
図である。
【図6】図1に示した実施形態の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】図1に示した実施形態による基板上でのはんだ
ペ−ストの塗布状況を示す図である。
【図8】従来のペースト塗布機による基板上でのはんだ
ペ−ストの塗布状況を示す図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ペ−スト収納筒(シリンジ) 3 光学式変位計 4 Z軸テ−ブル部 5 X軸テ−ブル部 6 Y軸テ−ブル部 7 基板 7a 配線パッド 8 基板吸着部 9 架台部 10 Z軸テ−ブル支持部 11 制御装置 11a マイクロコン 11b 外部インタ−フェ−ス 11c モ−タコントロ−ラ 11d A−D変換器 12 ノズル支持具 12a 導路 13 θ軸テ−ブル部 14 モニタ 15 デ−タ入力装置 16 X軸モ−タ 17 Y軸モ−タ 18 Z軸モ−タ 20 エア式ポンプ 21,22 配管 23 袋ナット 25 ピストン 27 ピストン軸 28 移動量調整ダイヤル 30 配管 31 正圧源 32,33 レギュレ−タ 34 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 福男 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 (72)発明者 三階 春夫 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社開発研究所 内 (72)発明者 畑中 英男 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 川端 稔 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 向井 範昭 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に載置された基板とはんだペ
    ーストを吐出するノズルとの相対位置関係を変化させつ
    つ、該ノズルから該基板上にはんだペーストを塗布する
    ペースト塗布機において、 非接触変位検出手段によって該ノズルと該基板との間の
    間隔を一定に維持しつつ、該ノズルと該基板との前後左
    右の相対的移動を行ない、その間に、該基板上の同一配
    線パッド上に所望回数のはんだペーストの点状塗布を行
    なう塗布手段を設けたことを特徴とするペースト塗布
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のペースト塗布機におい
    て、 前記ノズルでのはんだペーストの吐出ノズル径が、前記
    基板上の最小ピッチの電子部品に対応する大きさである
    ことを特徴とするペースト塗布機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のペースト塗布
    機において、 前記配線パッド毎にはんだペーストの所望回数の点状塗
    布を行なう回数設定手段を備え、 前記塗布手段は、該回数設定手段での前記配線パッド毎
    の点状塗布回数を確認しつつ所望回数の点状塗布を行な
    うことを特徴とするペースト塗布機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194635A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Honda Motor Co Ltd 接着剤塗布装置
JP2015230973A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社鈴野製作所 半田塗布装置
WO2020121971A1 (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 Johnan株式会社 電子部品接合用材料の塗布方法、及び電子部品が実装された回路基板

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