JPH1055938A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPH1055938A
JPH1055938A JP20864196A JP20864196A JPH1055938A JP H1055938 A JPH1055938 A JP H1055938A JP 20864196 A JP20864196 A JP 20864196A JP 20864196 A JP20864196 A JP 20864196A JP H1055938 A JPH1055938 A JP H1055938A
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JP
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anode
capacitor element
terminal
solid electrolytic
cathode
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JP20864196A
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Inventor
Tomohiro Tomiyasu
智浩 富安
Yasuo Kanetake
康雄 金武
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全ヒューズを付けても従来と同じ規格の形
状、大きさを有し、かつ容量の減少しない固体電解コン
デンサであって、プリント基板に対する実装密度を低下
させず、特に、薄型化の要求される電子機器プリント基
板に対する実装に適した固体電解コンデンサを提供す
る。 【構成】 固体電解コンデンサに使用するコンデンサ素
子を、タンタル等の金属粉末を多孔質に固めた後、焼結
したチップ片と、このチップ片の金属粉末の表面に形成
された5酸化タンタル等の誘電体膜と、更にチップ片の
外側に形成された陰極端子膜から構成し、このコンデン
サ素子の上面の一部に、前記陰極端子膜及び前記誘電体
膜が切削され、前記金属粉末が露出した陽極端子部を形
成した後、外部の陽極側リード端子との間をヒューズ線
で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、リード端子付き
のタンタル固体電解コンデンサ又はアルミ固体電解コン
デンサ等の固体電解コンデンサにおいて、コンデンサ素
子とリード端子の接続に金属線を用いた固体電解コンデ
ンサの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、タンタル固体電解コンデンサ
は、タンタル粉末を多孔質に焼結して形成された陽極チ
ップ片と、該陽極チップ片の表面に誘電体膜を介して形
成された陰極端子膜とから成るチップ片および該チップ
片から突出する陽極棒とによって構成されるコンデンサ
素子を、その陽極棒を左右一対の外部接続用リード端子
のうち一方の陽極リード端子に対して固着する一方、そ
のチップ片を他方の陰極リード端子に対して溶接等にて
固着させ、これら全体をエポキシ樹脂等の硬質合成樹脂
製のモールド部でパッケージするという構成のものであ
った。
【0003】前記陰極端子膜は、二酸化マンガン等の固
体電解質と、この固体電解質の表面に形成したグラファ
イト層と、このグラファイト層の表面に形成した銀(A
g)等の接続用皮膜とによって構成されている。近年、
このような固体電解コンデンサに安全ヒューズを付加さ
せたタイプのものも市場に出回るようになってきてい
る。この安全ヒューズ付きのタンタル固体電解コンデン
サは、図10に示すような構成とされている。
【0004】すなわち、前記コンデンサ素子100にお
けるチップ片101から突出する陽極棒102を、左右
一対の外部接続用リード端子103、105のうち一方
の陽極リード端子103に対して固着する一方、前記コ
ンデンサ素子100におけるチップ片101の陰極端子
膜104と、他方の陰極リード端子105との間を、温
度又は過電流、あるいは温度及び過電流に対するヒュー
ズ線106にて接続し、これらの全体を硬質合成樹脂製
のモールド部109にてパッケージしたのち、前記両リ
ード端子103、105を、モールド部109の下面側
に向かって折り曲げるという構成にしている。
【0005】このように構成された固体電解コンデンサ
は、前記両リード端子103、105をプリント基板A
の上面に形成されている両配線パターンの各々に対して
半田付けするようにしてプリント基板Aに表面実装され
る。かかる固体電解コンデンサは、ビデオムービー、携
帯電話等の電子機器における蓄電器として用いられる
が、近年、特に、その蓄電容量を増大することが求めら
れるようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来の安全
ヒューズ線付き固体電解コンデンサにおいて、コンデン
サ素子100におけるチップ片101と、陰極リード端
子105との間に隙間をあけて、このチップ片101の
外側の陰極端子膜104と陰極リード端子105との間
を、温度又は過電流、あるいは温度及び過電流に対する
安全ヒューズ線106にて接続するように構成した場合
には、該安全ヒューズ線106がチップ片101の上面
よりも高い位置にまで立ち上がってしまうので、安全ヒ
ューズ線の付いていないタイプのものに比して安全ヒュ
ーズ線106を覆うモールド部109の厚みの分だけ固
体電解コンデンサの高さ寸法Hが増大してしまうことと
なる。
【0007】実際は、モールドされた固体電解コンデン
サ全体のサイズはプリント基板に対して実装される都合
上、数種類に規格化されているために、安全ヒューズ線
106付の前記固体電解コンデンサを得ようとすれば、
同サイズの安全ヒューズ線106の付かない固体電解コ
ンデンサに比べて、該安全ヒューズ線106をモールド
する部分の体積だけ、コンデンサ素子100の体積が減
少せざるを得ず、コンデンサとしての容量が少なくなっ
てしまう。
【0008】従って、安全ヒューズ線付き固体電解コン
デンサにおいて、安全ヒューズ線の付いていないものと
同じコンデンサ容量を得ようとした場合には、従来の構
造では、モールドされたコンデンサ素子の体積を増大さ
せることになるので、より大きい規格サイズを選択せざ
る得ずプリント基板に対する各種部品の実装密度(単位
面積当たりに実装することができる部品の数)が低下し
たり、薄型化の要求される電子機器のプリント基板に対
する実装が困難になるという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上述の問題を解決し、
安全ヒューズ線を付けても従来と同じ規格サイズを有
し、かつ同サイズの安全ヒューズ線無しの固体電解コン
デンサと比べて容量の減少を軽減させた安全ヒューズ線
を有する固体電解コンデンサを提供することを目的と
し、また、プリント基板に対する実装密度を低下させ
ず、特に、薄型化の要求される電子機器プリント基板に
対する実装に適した固体電解コンデンサを提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明は、金属粉末を
焼結して形成された陽極チップ片と該陽極チップ片の表
面に誘電体膜を介して形成された陰極端子膜とを有する
コンデンサ素子を備え、該コンデンサ素子が陰極側リー
ド端子により固着される一方、前記コンデンサ素子の表
面に形成された前記陽極チップ片の露出部分と陽極側リ
ード端子とが金属線にて電気的に接続され、これらの全
体が合成樹脂のモールド部にて、パッケージされて成る
固体電解コンデンサであることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、陽極棒を囲む金属粉末を
焼結して形成された陽極チップ片と、該陽極チップ片の
表面に誘電体膜を介して形成された陰極端子膜とを有す
るコンデンサ素子を備え、前記陽極チップ片から突出す
る前記陽極棒が陽極側リード端子に固着される一方、前
記コンデンサ素子の表面に形成された凹状部を有する前
記陰極端子膜と陰極側リード端子との間が金属線にて接
続され、これらの全体が合成樹脂のモールド部にて、パ
ッケージされて成る固体電解コンデンサであることを特
徴とする。
【0012】更に、本発明は、前記金属線の最上部の高
さが、前記コンデンサ素子の上面の高さより低いことを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】 本発明に使用するコンデンサ素
子は、タンタル等の金属粉末を多孔質に固めた後、焼結
した陽極チップ片と、この陽極チップ片の表面に形成さ
れた5酸化タンタル等の誘電体膜と、更に前記陽極チッ
プ片の外側に形成された陰極端子膜から構成され、この
コンデンサ素子の上面の一部は、前記陰極端子膜及び前
記誘電体膜が除かれ、前記金属粉末が露出して陽極端子
部が形成されている。
【0014】コンデンサ素子がこのような構造を有する
結果、金属粉末が露出した陽極端子部と陽極側リード端
子との間を、金属線にて接続しても、当該金属線の最上
部の高さを低く抑えることができるので、コンデンサ素
子全体を合成樹脂によりモールドした場合の固体電解コ
ンデンサ全体の高さ寸法が増大することはない。更に、
このようなコンデンサ素子の構造による場合は、前記陽
極チップ片から突出した陽極棒が省略できるので、この
長さ分だけ、コンデンサ素子全体を合成樹脂によりモー
ルドした場合の固体電解コンデンサ全体の全長寸法が増
大することはない。
【0015】また、本発明に使用するコンデンサ素子の
他の1つは、前記陽極チップ片の外側に形成された前記
陰極端子膜及び前記誘電体膜が取り除かれることなく、
前記コンデンサ素子の表面の一部に凹状部を有し、この
凹状部が陰極の端子部分として形成されている。その結
果、前記陰極端子膜が形成されたコンデンサ素子の表面
の凹状部と陰極側リード端子との間を、金属線にて接続
しても、やはり、当該金属線部分の最上部の高さを低く
抑えることができるので、コンデンサ素子全体を合成樹
脂によりモールドした場合の固体電解コンデンサ全体の
高さ寸法が増大することはない。
【0016】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて
説明する。図1は、本発明に係る固体電解コンデンサの
第1の実施例を示し、次のように構成されている。この
図において符号11は、本実施例に使用するコンデンサ
素子を示し、このコンデンサ素子11は、タンタル等の
金属粉末を多孔質に固めた後、焼結した陽極チップ片1
1aと、この陽極チップ片11aの金属粉末の表面に形
成した5酸化タンタル等の誘電体膜11bと、この誘電
体膜11bの外側に形成した陰極端子膜11cとによっ
て構成されて、このコンデンサ素子11における上面の
一部には、前記陰極端子膜11c及び前記誘電体膜11
bを除くことによって金属粉末を露出するようにして外
部端子と接続される陽極端子部11dが形成されてい
る。
【0017】そして、左右一対のリード端子13、14
の間に、コンデンサ素子11が、当該コンデンサ素子1
1における陽極チップ片11aの外側に形成された陰極
端子膜11cを陰極側リード端子14に接続されるよう
に、また、前記コンデンサ素子11における陽極端子部
11dと陽極側リード端子13の間に、ヒューズ線16
がワイヤボンディングにて電気的に接続するように配設
されており、前記コンデンサ素子11及びヒューズ線1
6の全体が、エポキシ樹脂等の合成樹脂18のモールド
部にてパッケージされている。
【0018】更に、前記両リード端子13、14のうち
合成樹脂18から突出する部分が、合成樹脂18のモー
ルド部の下面側に向かって折り曲げられるようにして形
成され、この両リード端子13、14が、図示しないプ
リント基板の上面の配線パターンに対して半田付けされ
ることにより固体電解コンデンサが面実装される。尚、
本実施例における前記ヒューズ線16として、鉛及び錫
を主成分とする融点300℃程度(この300℃は、固
体電解コンデンサをプリント基板等に対して半田付けに
て装着するときの熱によって、当該ヒューズ線が溶け
ず、且つ、合成樹脂が焦げない温度である)の半田製の
ヒューズ線を使用し、その太さを略50〜120ミクロ
ンにしているが、温度又は過電流、あるいは温度及び過
電流ヒューズとしての安全ヒューズであれば、これに限
らず金、銅又はアルミ等の他の金属製にしても良い。
【0019】図2(a)は、本実施例に係るコンデンサ
素子11の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の
A−A拡大断面図であり、図2(c)は、図2(a)の
B−B拡大断面図である。コンデンサ素子11の陰極端
子膜11c及び誘電体膜11bの一部が切削され、タン
タルの金属粉末が露出した部分に陽極端子部11dが形
成されている。
【0020】このように構成されたコンデンサ素子11
は、以下に述べるような方法にて製造される。 すなわ
ち、先ず、図3(a)に示すようにタンタルの粉末を多
孔質の陽極チップ片11aに、当該陽極チップ片11a
から陽極棒12が突出するように固め成形したのち焼結
し、この陽極チップ片11aを、りん酸水溶液中に浸漬
した状態で、直流電流を印加するという陽極酸化を行う
ことにより、図3(b)に示すように、各タンタル粉末
の表面に5酸化タンタルの誘電体膜11bを形成する。
【0021】次いで、表面に誘電体膜11bの形成され
た前記陽極チップ片11aを、硝酸マンガン水溶液に浸
漬したのち引き上げて焼成することを複数回にわたって
繰り返すことにより、二酸化マンガン等の固体電解層を
形成し、更に、グラファイト層及び銀層を形成すること
により、前記陽極チップ片11aの外側に、図3(c)
に示すように、陰極端子膜11cを形成する。
【0022】そして、前記陽極チップ片11aの外側に
おける陰極端子膜11cの一部を、図4(a)及び図4
(b)に示すように、高速回転するカッター20によ
り、前記陽極棒12を切断するように切削して、当該部
分にタンタル粉末を直接露出することにより、図2に示
すように構成したコンデンサ素子11を製造することが
できる。
【0023】また、コンデンサ素子11を製造する方法
としては、上記の他に、例えば、タンタル粉末を陽極チ
ップ片11aに固め焼結するとき、図5(a)及び図5
(b)に示すように、突起部11a’を設けて、この突
起部11a’から陽極棒12が突出する形態にして、こ
の形態のまま、図5(c)及び5(d)に示すように、
誘電体膜11b及び陰極端子膜11cを形成したのち、
前記突起部11a’を、その付け根部に予め設けた切欠
部11a”から折るか、或いは、前記と同様に高速回転
するカッター20による切断等にて除去して、当該部分
にタンタル粉末を直接露出することにより、前記と同様
に、図2に示すように構成したコンデンサ素子11を製
造することができる。
【0024】更にまた、図6(a)に示すように、タン
タル粉末を陽極チップ片11aに固め焼結するとき、そ
の一部にタンタル等の金属片21を埋設し、この金属片
21から前記陽極棒12が突出する形態にして、この形
態のまま、図6(b)に示すように、誘電体膜11b及
び陰極端子膜11cを形成したのち、この陰極端子膜1
1cのうち前記金属片21に該当する部分を、高速回転
するカッター20により切削等に除去して、当該部分
に、図6(c)に示すように、前記金属片21が直接露
出することにより、前記と同様に、図2に示すように構
成したコンデンサ素子11を製造することができる。こ
の方法によると、ワイヤボンディングに際してヒューズ
線16を、前記金属片21に対して接合することができ
るから、その接合の確実性と接合強度のアップとを図る
ことができる利点がある。
【0025】尚、この場合には、前記陽極チップ片11
aおよび陰極端子膜11cが電気的にショートして不良
が発生しないようにするため、タンタルの粉末を多孔質
に焼結して陽極チップ片11aを形成した後、当該陽極
チップ片11aにおける前記陽極棒12の突出位置に合
成樹脂等の絶縁物質を塗布等により浸透させ、図示しな
い絶縁物質浸透部を設けてから、前記の陽極酸化を行い
誘電体膜11bを形成し、その後、二酸化マンガン等の
固体電解層、グラファイト層および銀(Ag)等により
陰極端子膜11cを形成する。
【0026】このヒューズ線16による接続は、以下に
述べる方法によって行う。すなわち、図7に示すよう
に、陽極側リード端子13及び陰極側リード端子14の
多数本を、長手方向に適宜ピッチの間隔で一体的に造形
して成るリードフレーム22において、このリードフレ
ーム22をその長手方向に移送する途中において、前記
各陰極側リード端子14に対してコンデンサ素子11を
導電性ペースト等を用いて固着する。
【0027】一方、前記リードフレーム22の上方の部
位に、上下動式のキャピラリーツール23を配設し、こ
のキャピラリーツール23内に挿通したヒューズ線16
の下端に、加熱溶融によってボール部24を形成し、こ
のボール部24を、前記キャピラリーツール23の下降
動によって、リードフレーム22における陽極側リード
端子13に対して、押圧することによって接合し、次い
で、前記キャピラリーツール23を上昇し、この状態
で、このキャピラリーツール23の下端から突出するヒ
ューズ線16を、適宜長さの部分において切断すると共
に、ヒューズ16のうちキャピラリーツール23の下端
から突出する部分に、前記のボール部24を形成する。
【0028】そして、前記陽極側リード端子13に対し
て接合されているヒューズ線16の上端である他端部1
6’を、略水平方向に往復動する折り曲げ用ツール25
にて、コンデンサ素子11の方向に折り曲げたのち、こ
の他端部16’を、上下動するボンディングツール26
にて、コンデンサ素子11に対して押圧することにより
接合するのである。なお、この他端部16’のコンデン
サ素子11に対する接合は、半田付けにて行うか、ある
いは、導電性ペーストによって行うようにしても良い。
【0029】また、図8は本発明に係る固体電解コンデ
ンサの第2の実施例を示す。この図におけるコンデンサ
素子17は、タンタル等の金属粉末を多孔質に固めた
後、焼結した陽極チップ片17aと、この陽極チップ片
17aの金属粉末の表面に形成した5酸化タンタル等の
誘電体膜17bと、陽極チップ片17aの外側に形成し
た陰極端子膜17cおよび陽極チップ片17aから突出
する陽極棒19とによって構成されている。
【0030】そして、前記コンデンサ素子17における
前記陽極チップ片17aから突出する陽極棒19が陽極
側リード端子27に対して溶接等にて固着される一方、
コンデンサ素子17の一部に形成された凹状部15の陰
極端子膜17cと陰極側リード端子28との間がヒュー
ズ線29にて接続され、これらの全体が合成樹脂30の
モールド部にてパッケージされている。
【0031】このような構成のコンデンサ素子17の陽
極チップ片17aは、凹状部を有する金型でタンタル粉
末を押し固め成形した後、焼成することによって製造す
ることができ、陽極チップ片17aおよび陰極端子膜1
7cが電気的にシュートして不良が発しないようにする
ため、上記と同様に、陽極チップ片17aにおける陽極
棒19の突出位置に合成樹脂による絶縁物質浸透部を設
けてから誘電体膜17bおよび陰極端子膜17cを形成
するのがよい。
【0032】また、ヒューズ線29による陰極端子膜1
7cと陰極側リード端子28との接続方法並びに陽極側
リード端子27及び陰極側リード端子28のプリント基
板への接続方法については前記第1の実施例と同様であ
る。尚、前記実施例におけるコンデンサ素子表面の凹状
部とは、コンデンサ素子の表面に形成された凹み部分を
示す総称であり、コンデンサ素子表面の一部に切欠き部
分があれば、どのような形状でもよく、例えば、図9
(a)から図9(d)に示すすべての素子形状をも含
む。
【0033】かかるコンデンサ素子表面の凹状部にヒュ
ーズ線を接続する場合、ヒューズ線の最上部の高さをコ
ンデンサ素子の上面と同等又はより低くなるようにヒュ
ーズ線を押さえ込むか又は凹状部の深さを調整すること
によりコンデンサ素子が合成樹脂によりモールドされた
ときの固体電解コンデンサの規格サイズを大きくしない
でヒューズ線の付いていないコンデンサと同等の容量を
確保することができる。
【0034】また、本発明は、前記実施例のように、一
つのモールド部によって一つのコンデンサ素子をパッケ
ージした形式の固体電解コンデンサに限らず、一つのモ
ールド部内に、静電容量が異なるか、又は、静電容量を
同じにした複数個のコンデンサ素子を並列状に配置し、
このモールド部の両側に、前記各コンデンサ素子の各々
に対する複数個の陽極側リード端子(又は陰極側リード
端子)と、前記各コンデンサ素子について共通の陰極側
リード端子(又は陽極側リード端子)とを設け、この陰
極側リード端子(又は陽極側リード端子)と、前記各コ
ンデンサ素子との間をヒューズ線にて接続して成る集合
型の固体電解コンデンサに対しても適用できることは言
うまでもない。この場合、陽極側リード端子(又は陰極
側リード端子)を、各コンデンサ素子について共通のも
のに構成したり、あるいは、陰極側リード端子(又は陽
極側リード端子)を、各コンデンサ素子の各々に対する
個別のものに構成しても良い)。
【0035】
【発明の効果】 本発明による固体電解コンデンサにお
けるコンデンサ素子は安全ヒューズ等の金属線を外部端
子との接続のため用いても、当該金属線部分の高さを低
く抑えることができる等の形状となっているので、素子
全体を合成樹脂によりモールドした場合において、コン
デンサ全体の高さ寸法等が増大することを軽減乃至解消
することができる。
【0036】その結果、金属線を付けても固体電解コン
デンサの形状、大きさが従来と同じ規格である場合に
は、容量を減少させることがなく、反対に、同じ容量が
求められる場合には、プリント基板に対する実装密度を
低下させず、特に、薄型化の要求される電子機器プリン
ト基板に対する実装に適した固体電解コンデンサを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る固体電解コンデンサの第1の実
施例を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るコンデンサ素子の実施例を示す
説明図である。
【図3】 本発明に係るコンデンサ素子の製造方法を示
す説明図である。
【図4】 本発明に係るコンデンサ素子の製造方法を示
す説明図である。
【図5】 本発明に係るコンデンサ素子の他の製造方法
を示す説明図である。
【図6】 本発明に係るコンデンサ素子の他の製造方法
を示す説明図である。
【図7】 本発明に係るコンデンサ素子におけるヒュー
ズ線の取り付け方法を示す説明図である。
【図8】 本発明に係る固体電解コンデンサの第2の実
施例を示す説明図である。
【図9】 本発明に係るコンデンサ素子の実施例の形状
を示す説明図である。
【図10】 従来の固体電解コンデンサの構造を示す説明
図である。
【符号の説明】
11、17 コンデンサ素子 11a、17a 陽極チップ片 11b、17b 誘電体膜 11c、17c 陰極端子膜 11d 陽極端子部 12、19 陽極棒 13、27 陽極側リード端子 14、28 陰極側リード端子 15 凹状部 16、29 ヒューズ線 18、30 合成樹脂 20 カッター 21 金属片 22 リードフレーム 23 キャピラリーツール 24 ボール部 25 折り曲げ用ツール 26 ボンディングツール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末を焼結して形成された陽極チッ
    プ片と該陽極チップ片の表面に誘電体膜を介して形成さ
    れた陰極端子膜とを有するコンデンサ素子を備え、該コ
    ンデンサ素子が陰極側リード端子により固着される一
    方、前記コンデンサ素子の表面に形成された前記陽極チ
    ップ片の露出部分と陽極側リード端子とが金属線にて電
    気的に接続され、これらの全体が合成樹脂のモールド部
    にて、パッケージされて成る固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 陽極棒を囲む金属粉末を焼結して形成さ
    れた陽極チップ片と、該陽極チップ片の表面に誘電体膜
    を介して形成された陰極端子膜とを有するコンデンサ素
    子を備え、前記陽極チップ片から突出する前記陽極棒が
    陽極側リード端子に固着される一方、前記コンデンサ素
    子の表面に形成された凹状部を有する前記陰極端子膜と
    陰極側リード端子との間が金属線にて接続され、これら
    の全体が合成樹脂のモールド部にて、パッケージされて
    成る固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記金属線の最上部の高さが、前記コン
    デンサ素子の上面の高さより低いことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の固体電解コンデンサ。
JP20864196A 1996-08-07 1996-08-07 固体電解コンデンサ Pending JPH1055938A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001358037A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Rohm Co Ltd 電子部品
US8451582B2 (en) * 2004-07-23 2013-05-28 Sundew Technologies, Llc Capacitors with high energy storage density and low ESR

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JP2001358037A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Rohm Co Ltd 電子部品
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