JPH1055862A - カートリッジ着脱用コネクター部の取付け構造 - Google Patents

カートリッジ着脱用コネクター部の取付け構造

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JPH1055862A
JPH1055862A JP9083271A JP8327197A JPH1055862A JP H1055862 A JPH1055862 A JP H1055862A JP 9083271 A JP9083271 A JP 9083271A JP 8327197 A JP8327197 A JP 8327197A JP H1055862 A JPH1055862 A JP H1055862A
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Yoshiaki Iwagami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、電子機器製品に用いられる漏洩
電波等に対するコネクタ部のノイズ対策構造に関し、カ
ードエッジコネクター下面に発生するノイズを削減する
構造を提供することにある。 【構成】 ソフトウェアが内蔵された外部カートリッジ
を着脱するために電子回路基板4表面に固着されたコネ
クター部5において、該電子回路基板4と該電子回路基
板4裏側全域を覆うシールド板9との間に該コネクター
部5の電子回路基板4の取付位置の裏側に電子回路基板
4に非導電性のホルダー10を宛がい、該ホルダー10
が当接する該シールド板9の裏側は電子機器の外ケース
7に設けた基台8にコネクター部5から基台8に一体化
して固定手段11により固定するカートリッジ着脱用コ
ネクター部の取付け構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器製品に
用いられる漏洩電波等に対するコネクタ部のノイズ対策
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ等の電子機器等には
高周波信号が発生しノイズとなり、外部の電子機器機器
に影響を及ぼすため、このノイズの発生を防ぐためにさ
まざまな方策が取られてきた。一般的には欧米等向けの
機器においては電子基板を覆うシールド板が使用されて
いる。
【0003】図5は従来技術としての家庭用テレビゲー
ム機の上蓋を除いた分解斜視図である。図6には従来技
術としてのカードエッジコネクター部分の分解斜視図を
示し、図7は同一部欠損断面図である。
【0004】家庭用テレビゲーム機では、ゲーム用のソ
フトウェアを記録したROMで構成される図示しないゲ
ームカートリッジを使用してゲームを遊ぶために、ゲー
ム機本体の電子回路基板01に、ゲームカートリッジか
らゲームプログラムを受け取るために横長のカードエッ
ジコネクター02が設けられている。このカードエッジ
コネクター02は電子回路基板01に半田付けにより固
着されている。該電子回路基板01は上側から矩形のト
ップシールド板03が設けられ、さらにゲーム機本体の
ボトムケース04に電子回路基板01から発生するノイ
ズを遮蔽するためのボトムシールド板05を取り付けた
上で、該電子回路基板01をトップシールド板03と共
にボトムケース04にネジ06でネジ止めしている。
【0005】現状では、使用者が図示しないゲームカー
トリッジをカードエッジコネクター02に差し込む際
に、電子回路基板01に鉛直方向下向きの挿入力が加わ
るために、ボトムケース04の内底面04aに横長矩形
のリブ04bを立設し、電子回路基板01を内底面04
aから支えて破損するのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのためボトムケース
04に立設した横長のリブ04bにボトムシールド板0
5を通すために、ボトムシールド05にスリット05a
を設ける必要があり、このスリット05aから電子回路
基板01で発生するノイズが漏洩してしまう問題が発生
していた。そこで本発明では、カードエッジコネクター
下面に発生するノイズを削減する構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ソフトウェアが内蔵され
た外部カートリッジを着脱するために電子回路基板表面
に固着されたコネクター部において、該電子回路基板と
該電子回路基板裏側全域を覆うシールド板との間に該コ
ネクター部の電子回路基板の取付位置の裏側に電子回路
基板に非導電性のホルダーを宛がい、該ホルダーが当接
する該シールド板の裏側は電子機器の外ケースに設けた
基台にコネクターから基台に一体化してネジ等の固定手
段により固定するカートリッジ着脱用コネクターの取付
け構造としてある。電子回路基板表面に固着されたコネ
クター部を、ホルダー、シールド板を順に介して外ケー
スの基台に固定する固定手段は、各部材にネジ穴を設け
コネクター部から該基台にネジ止めする。
【0008】
【作用】上記構成による作用を述べると、これにより電
子回路基板裏側側全域にシールドが施され、電子回路基
板から発生する高周波ノイズが電子回路基板裏側から漏
れ出ることが極めて少なくなる。さらに電子機器の外ケ
ースにカードエッジコネクターが固定されるので、外部
カートリッジの着脱の際に受ける力で電子回路基板に無
理な変形力が加わることがない。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明
すると、図1は家庭用テレビゲーム機の外観斜視図であ
る。一般に家庭用テレビゲーム機1は外側が硬質樹脂で
あり、ゲームカートリッジ2の基板端2aををゲーム機
本体3に装着して遊ぶようになっている。ゲームカート
リッジ2はゲーム用のソフトウェアを内蔵したROMを
内蔵してある。
【0010】図2はカードエッジコネクターのノイズ削
減構造を有する家庭用テレビゲーム機の上蓋を除いた分
解斜視図である。図3はカードエッジコネクター部分の
分解斜視図であり、図4は同一部欠損断面図を示してい
る。ゲーム機本体の電子回路基板4にはゲームカートリ
ッジを接続するために横長のカードエッジコネクター5
が設けられ、該カードエッジコネクター5には図1に示
す如くゲームカートリッジ2の基板端2aを差し込むよ
うになっている。このカードエッジコネクター5は電子
回路基板4に半田付けにより固着されている。該電子回
路基板4には上側から矩形のトップシールド板6が取り
付けられる。
【0011】ゲーム機本体の硬質樹脂製のボトムケース
7の内底面7aにはカードエッジコネクター5の底面位
置には矩形の基台8が設けてある。該基台8は、該カー
ドエッジコネクターの底面積の周囲を囲む大きさで矩形
の囲壁8aが成形してある。周壁8aの長さ方向の両端
内側には該周壁より高い円筒形リブ8bがそれぞれ設け
てある。各円筒形リブ8bの間には横長で高さが周壁と
同一の横長リブ8cが立設してある。周壁8aおよび横
長リブ8cの肉厚はボトムケース7の肉厚とほぼ同一で
あり、こうするとボトムケース7の成形時に歪みなく成
形ができる。
【0012】基台8の上には電子回路基板4から発生す
るノイズを遮蔽するためのボトムシールド板9が接し、
該基台8の円筒形リブ8b位置のボトムシールド板9に
はネジ穴9aが開口している。ボトムシールド板9は金
属製素材や、またはアルミ箔を全面に配した厚紙等の導
電製素材で、電子回路基板4よりやや小さい大きさの低
底の函体であり、函体の縁の周囲の四辺のうち隣合う二
辺の各一部分に水平な段差のある内縁部9b、外縁部9
cを設けてある。段差は電子回路基板4の縁にあわせて
あり、段差の差sは該電子回路基板の厚みである。従っ
て内縁部9bには電子回路基板4が搭載され、外縁部9
cはトップシールド板が当接するようになっている。残
りの二辺の各一部分には内縁部9bの高さに水平な縁部
9dが設けてある。該外縁部9c、縁部9dの一部の外
辺を上側に折り曲げた縦辺部9eとしてある。縦辺部9
eは各辺毎にある。ボトムシールド板9の外縁部9cは
ボトムケース7に納まる大きさとなっており、ボトムケ
ース7の内底面7aの各隅近くに設けた円筒形リブ7b
に内縁部9bをネジ止めされるようになっている。
【0013】次にボトムシールド板9のネジ穴9aの上
側には、非導電性素材例えば硬質樹脂製で前記基台8か
ら円筒形リブ8bの高さを無くした形状の短形矩形のホ
ルダー10が位置する。該ホルダー10は四方が周壁1
0aで囲まれた浅底で、長さ方向両端にはボトムシール
ド板9のネジ穴9aに合わせてネジ穴10aが設けてあ
り、長さ方向中央には横長リブ10cが配置されてい
る。該ホルダー10の高さは、ボトムシールド板9の底
面から内縁部9bまでの距離である。そして電子回路基
板4は、ボトムシールド板9の内縁部9b、縁部9cに
あてがい搭載される。ボトムケース7の基台8の真上位
置の電子回路基板4には、カードエッジコネクター5を
取り付けるネジ穴4aが2つ開口している。2つのネジ
穴4a間の距離は、基台8の両側の円筒形リブ8b間の
距離を有している。電子回路基板4の2つのネジ穴4a
を結んだ仮想線の両側には、カードエッジコネクター5
の下面の接続端子が装着される複数の小穴4bが平行に
二列になって均等間隔を保ち開口している。
【0014】電子回路基板4の前記ネジ穴4a及び小穴
4bには横長矩形のカードエッジコネクター5が取り付
けられる。該カードエッジコネクター5は長さ方向両端
にネジ穴5aがあり、上面にスリット状開口5bがあ
り、スリット状開口5bの底は内側底面を有しており、
スリット状開口5bの内側には長さ方向両側わたり均等
間隔に内側に向けて鉛直方向に配置された複数対の接続
端子5cを有している。カードエッジコネクター5の下
面には電子回路基板4の子穴4bに挿入され半田付けさ
れる複数対の接続端子5cが突出している。
【0015】カードエッジコネクター5は該複数対の接
続端子5cを電子回路基板4の小穴4bに差し込み、カ
ードエッジコネクター5の両端のネジ穴5aを電子回路
基板のネジ穴4aに合わせカシメ止めされ電子回路基板
4に固着される。そしてカードエッジコネクター5は下
面の接続端子5cを電子回路基板4に半田付けして固着
する。次にカードエッジコネクター5の両端のネジ穴5
aからネジ11を差し込み、電子回路基板4の下側にホ
ルダー10をあてがい、ボトムシールド板9の順にボト
ムケースに成形した基台8の両端の円筒形リブ8bにネ
ジ止めされる。
【0016】カードエッジコネクターの接続端子5cの
突出部分はホルダー10の横長リブ10cの両側の隙間
に納まる。この状態では、電子回路基板の周囲端面4c
はボトムシールド板9を介在して、ボトムケース7の内
底面7aの端部周囲に複数立設したリブ7cに当接した
状態となっている。
【0017】前記スリット状開口5bの内側にある該複
数対の接続端子には図1に示すゲームカートリッジ2を
上側から鉛直方向に差し込み、該ゲームカートリッジの
基板端2aに圧接するのである。そして接続端子の内側
方向への弾性力により該ゲームカートリッジを挟み圧接
して保持するのである。
【0018】トップシールド板6は電子回路基板4の表
面に搭載される各種の電子部品を覆うべく、金属素材
や、またはアルミ箔を全面に配した厚紙等の導電製素材
で、断面コ字状に折り曲げた函体とし、その天井の高さ
hは、電子回路基板4に搭載された各種電子部品の高さ
より高くなっている。電子回路基板4のカードエッジコ
ネクターの真上部分のトップシールド板の天井は矩形開
口6aが設けてある。さらにトップシールド板6の函体
の縁の周囲の四辺の各一部分に水平な縁部6bを設けて
あり、該縁部6bの外側には熊手状に分かれ其々斜め上
外側に向けて折曲された熊手部6cとなっている。
【0019】該縁部6bは電子回路基板4の周囲端面4
cと接触し、周囲端面4cの外側ではボトムシールド板
9の外縁部9cに当接し、熊手部6cはボトムシールド
板の縦辺部9eの内側に圧接する。そしてトップシール
ド板6の縁部6bに設けたネジ穴6dからネジ12を差
し込みを介して電子回路基板4、ボトムシールド板9を
ボトムケース7の内底面の周囲に立設したリブ7cにネ
ジ止めされる。
【0020】上記構成により、電子回路基板上のカード
エッジコネクター5はホルダー10を介在しボトムシー
ルド板9を挟み、ボトムケース7の基台8に固定され
る。電子回路基板4の下側全域にはボトムシールド板9
が施され、電子回路基板4ごとボトムケース7に固定さ
れる。これによりボトムシールド板9のネジ穴9aを除
いて電子回路基板4の下側全域にシールドが施され、電
子回路基板4から発生する高周波ノイズが電子回路基板
下側から漏れ出ることが極めて少なくなるのである。ま
た、トップシールド板6およびボトムシールド板9は上
下から電子回路基板を挟むだけでなく、トップシールド
板9の熊手部6cでボトムシールド9の縦辺部9eに接
触させられ、電子回路基板4のシールド効果は高まる。
【0021】カードエッジコネクター5のゲームカート
リッジ2を差し込む際の差し込み力は当社試験では約6
Kgであり、抜く際の力は約4.5Kg程であり、カー
ドエッジコネクター5が固着されている電子回路基板4
が固定されていないと電子回路基板4を破損する原因と
なってしまうのである。本発明では、ボトムケース7に
カードエッジコネクター5が固定されているので、ゲー
ムカートリッジ2の着脱の際に受ける力で電子回路基板
4が破損することがないのである。
【0022】
【発明の効果】上記構成による効果を述べれば、電子回
路基板に固着されたカードエッジコネクターを支えるリ
ブがボトムシールドを開口させないので、電子回路基板
から発生する高周波ノイズを電子回路基板の下側に漏ら
すことが極めて少ないので、シールド効果が増す。従っ
て、カードエッジコネクターの様な極めてカートリッジ
を着脱するにあたって極めて力が加わる部分のシールド
を効果的に行いノイズを低減させるのである。
【0023】また、トップシールド板およびボトムシー
ルド板は上下から電子回路基板を挟むだけでなく、トッ
プシールド板の熊手部でボトムシールドの縦辺部に接触
させられ、電子回路基板のシールド効果は高まるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】家庭用テレビゲーム機の外観斜視図である。
【図2】カードエッジコネクターのノイズ削減構造を有
する家庭用テレビゲーム機の上蓋を除いた分解斜視図で
ある。
【図3】カードエッジコネクター部分の分解斜視図であ
る。
【図4】カードエッジコネクターの一部欠損断面図を示
している。
【図5】従来技術としての家庭用テレビゲーム機の上蓋
を除いた分解斜視図である。
【図6】従来技術としてのカードエッジコネクター部分
の分解斜視図である。
【図7】従来技術としてのカードエッジコネクター部分
の一部欠損断面図である。
【符号の説明】
1…家庭用テレビゲーム機 2…ゲームカートリッジ 2a…基板端 3…ゲーム機本体 4…電子回路基板 4a…ネジ穴 4b…小穴 4c…周囲端面 5…カードエッジコネクター 5a…ネジ穴 5b…スリット状開口 5c…接続端子 6…トップシールド板 6a…開口 6b…縁部 6c…熊手部 6d…ネジ穴 7…ボトムケース 7a…内底面 7b…円筒形リブ 7c…リブ 8…基台 8a…囲壁 8b…円筒形リブ 8c…横長リブ 9…ボトムシールド板 9a…ネジ穴 9b…内縁部 9c…外縁部 9d…縁部 9e…縦辺部 10…ホルダー 10a …周壁 10b …ネジ穴 10c …横長リブ 11…ネジ 12…ネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアが内蔵された外部カートリ
    ッジを着脱するために電子回路基板表面に固着されたコ
    ネクター部において、該電子回路基板と該電子回路基板
    裏側全域を覆うシールド板との間に該コネクター部の電
    子回路基板の取付位置の裏側に電子回路基板に非導電性
    のホルダーを宛がい、該ホルダーが当接する該シールド
    板の裏側は電子機器の外ケースに設けた基台にコネクタ
    ー部から基台に一体化して固定手段により固定すること
    を特徴とするカートリッジ着脱用コネクター部の取付け
    構造。
  2. 【請求項2】 電子回路基板表面に固着されたコネクタ
    ー部を、ホルダー、シールド板を順に介して外ケースの
    基台に固定する固定手段は各部材にネジ穴を設けコネク
    ター部から該基台にネジ止めすることを特徴とするカー
    トリッジ着脱用コネクター部の取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100887110B1 (ko) * 2001-08-22 2009-03-04 닌텐도가부시키가이샤 게임기용 카트리지

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100887110B1 (ko) * 2001-08-22 2009-03-04 닌텐도가부시키가이샤 게임기용 카트리지

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