JPH105520A - フィルタ装置及びこれを備えた圧力空気供給システム - Google Patents

フィルタ装置及びこれを備えた圧力空気供給システム

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JPH105520A
JPH105520A JP8182742A JP18274296A JPH105520A JP H105520 A JPH105520 A JP H105520A JP 8182742 A JP8182742 A JP 8182742A JP 18274296 A JP18274296 A JP 18274296A JP H105520 A JPH105520 A JP H105520A
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JP
Japan
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filter
air
command
replacement
filter device
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JP8182742A
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Takeo Shimomura
丈夫 下村
Hidetoshi Nagano
英俊 長野
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用するフィルタエレメントを自動的に切り
換えながら、かつ、フィルタ装置の分解、フィルタエレ
メントを内蔵するフィルタ部の交換頻度を下げることが
できるフィルタ装置およびこれを備えた圧力空気供給シ
ステムを提供すること。 【解決手段】 本体44に摺動自在に嵌合するシリンダ
部材51の下方に4本のフィルタ部46A〜46Dを配
設し、通常はシリンダ部材51により各フィルタ部46
A〜46Dを密封部材49を介して密封し、連絡通路6
2が接続されるフィルタ部46Aにより圧縮空気の不純
物除去作用を行わせる。フィルタ部Aのフィルタエレメ
ント48に目詰まりが発生したら制御室76にガバナ装
置84からの空気圧を導入しシリンダ部材を上方に移動
させながら、溝56と突起部60との係合作用によりシ
リンダ部材51を90度回転させ、連絡通路62を隣の
フィルタ部46Bに接続する。こうして自動的にフィル
タエレメント48を切り換え、すべてのフィルタエレメ
ントを使用し終ったときに各フィルタ部46A〜46D
を交換するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等のエ
アブレーキ用の空気圧力源等に組み込まれるフィルタ装
置、およびこれを備えた圧力空気供給システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、例えば実公
平5−43848号公報に開示されているが、従来のフ
ィルタ装置について図11および図12を参照して説明
する。
【0003】従来のフィルタ装置は全体として1で示さ
れ、基部材2には大径の筒状のカバー3が固定されてい
る。カバー3の内部には円柱形状のフィルタ本体5が取
付部材6を介して基部材2に固定されており、これらカ
バー3とフィルタ本体5との間に空気貯槽4が形成され
ている。フィルタ本体5のフィルタ筒20の内部には一
塊の円柱状のフィルタエレメント7が配設されており、
このフィルタエレメント7とフィルタ筒20の底部20
aとの間には、多孔板を介在させてフェルトを積層させ
たフェルト部材8が配設されている。またフィルタエレ
メント7の下端部には多孔板21が基部材2に固定され
ている。
【0004】基部材2には、圧縮空気を吐出するエアコ
ンプレッサ23(図12参照)に接続される入口9と、
空気貯槽4に出口通路10を介して連通し、圧縮空気中
の水分を除去する圧縮空気乾燥装置24に接続される出
口11とが形成されている。なお、圧縮空気乾燥装置2
4によって乾燥された圧縮空気は逆止弁28を介してエ
アタンク25に蓄えられるようになっている。入口9と
連通する入口通路12は、取付部材6に形成された開口
6aを介してフィルタ本体5の内部と連通している。こ
れにより、入口9から導入された圧縮空気は、入口通路
12および取付部材6の開口6aを通ってフィルタ本体
5のフィルタエレメント7に導入され含有する油分等が
除去されるようになっており、ここで浄化された圧縮空
気はフェルト部材8、フィルタ筒20の底部20aに形
成された孔20b、空気貯槽4および出口通路10を介
して出口11から圧縮空気乾燥装置24へと供給される
ようになっている。
【0005】なお、基部材2の下方には開口13が形成
されており、この開口13内にドレン弁14が配設され
ている。このドレン弁14は取付部材6との間に制御室
15を区画するピストン16を有しており、このピスト
ン16に入口通路12と排気口19との連通を開閉する
弁体17が設けられている。通常は図示のように閉弁し
ているが、エアタンク25内の圧力を監視するガバナ装
置27からアンロード指令としての空気圧信号が制御室
15に供給されると(同時に、エアコンプレッサ23に
も加圧作用を無効とするアンロード指令が供給され
る。)、ピストン16が復帰ばね18のばね力に抗して
下降することにより開弁して、入口通路12と排気口1
9とを連通させるようになっている。これにより、空気
貯槽4内の圧縮空気がフィルタ本体5および入口通路1
2を通って排気口19から外部へと排気されるのである
が、これと同時に、フィルタエレメント7に溜まった油
分等も圧縮空気と共に、排気口19から外部へと排出さ
れるようになっている。すなわち、いわゆるパージ機能
が作用する。なお、図11に示す圧縮空気乾燥装置24
にもドレン弁が設けられており、図中符号26で示して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルタ装置1
は以上のような構成、作用を有しているのであるが、こ
のフィルタ装置1は、1つのフィルタエレメント、すな
わち一塊の円柱状のフィルタエレメント7により圧縮空
気中の油分等の不純物を除去している。しかしながら、
このフィルタ部7では、圧縮空気が流入する入口側に近
い部分から、すなわち図11においてフィルタエレメン
ト7の下端部から目詰まりを起こし易く、ここから順
次、フィルタエレメント7の出口側に向けて目詰まりが
発生してゆく。
【0007】しかしながら、フィルタエレメント7によ
る除去能力の観点から、目詰まりがある程度進展する
と、作業者によりフィルタ装置1を分解しフィルタ部7
を随時新品に交換している。すなわち、フィルタエレメ
ント7を有効に使用しておらず、フィルタエレメント7
の交換頻度が高くなるという問題がある。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、使用
するフィルタエレメントを自動的に切り換えながら、か
つ、フィルタ装置の分解、フィルタエレメントを内蔵す
るフィルタ部の交換頻度を下げることができるフィルタ
装置およびこれを備えた圧力空気供給システムを提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、エアコン
プレッサと、このエアコンプレッサにより吐出された圧
縮空気を蓄えるエアタンクとの間に配置されるフィルタ
装置であって、前記圧縮空気が流入する入口と、エアタ
ンクに送出される出口と、前記入口と出口との間に位置
し前記圧縮空気中の不純物を除去するフィルタエレメン
トとを備えたフィルタ装置において、前記フィルタエレ
メントを複数個備え、その内の1つを入口と出口との間
を連絡する主通路に配設し、残余のフィルタエレメント
を前記主通路から遮断された位置に配設して、外部から
の交換指令に基づき前記主通路に配設されたフィルタエ
レメントを前記残余のフィルタエレメントの1つに交換
するフィルタ交換機構を設けたことを特徴とするフィル
タ装置、によって解決される。
【0010】また以上の課題は、エアコンプレッサと、
このエアコンプレッサにより吐出された圧縮空気を蓄え
るエアタンクと、前記エアコンプレッサとエアタンクと
の間に設けられ、前記圧縮空気中の不純物を除去するフ
ィルタエレメントを有したフィルタ装置と、前記エアタ
ンク内の圧力が所定範囲であることに応じて前記コンプ
レッサの加圧作用を無効とするアンロード指令を出力す
るガバナ装置とを備えた圧縮空気供給システムにおい
て、前記フィルタ装置には、前記フィルタエレメントが
複数個設けられており、その複数のフィルタエレメント
の1つを選択接続する交換指令は、前記フィルタ装置の
エアコンプレッサ側とエアタンク側との差圧を検出する
差圧検出手段からの信号に基づき出力され、且つ、前記
アンロード指令を出力された時に発せられることを特徴
とする圧縮空気供給システム、によって解決される。
【0011】入口に導入された圧縮空気は、複数個備え
られたフィルタエレメントのうち入口と出口とを連絡す
る主通路に配設された1つのフィルタエレメントを通
り、含有する油分等の不純物が除去される。このフィル
タエレメントに目詰まりが発生したとき、これを他のフ
ィルタエレメントに交換するのであるが、これは外部か
らの交換指令に基づいて行われる。例えば、フィルタエ
レメントに目詰まりが発生すると圧縮空気の流過抵抗が
大きくなり、これにより入口と出口との間に差圧が生じ
るが、これをエアコンプレッサ側とエアタンク側との間
に配設される差圧検出手段が検出し、その検出信号に基
づいて上記交換指令を出力する。この交換指令は例えば
ガバナ装置からエアコンプレッサにアンロード指令が出
力された時に発せられ、この交換指令を受けたフィルタ
交換機構は、目詰まりが発生したフィルタエレメントに
代えて、残余のフィルタエレメントの1つを上記主通路
に配設する。主通路に配設されるフィルタエレメント以
外の残余のフィルタエレメントはすべて、主通路から遮
断された位置に配設されているので、交換されるフィル
タエレメントは未使用の状態で主通路に配設される。よ
って、これら複数個のフィルタエレメントをすべて使い
切った後に、フィルタエレメントの交換を行えばよいの
で、交換頻度が少なくなり、その分、フィルタ装置の分
解作業の手間を省くことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】圧縮空気が流入する入口とエアタ
ンクに送出される出口との間にフィルタエレメントを複
数個設け、その内の1つを入口と出口との間を連絡する
主通路に配設し、残余のフィルタエレメントを主通路か
ら遮断された位置に配設して、外部からの交換指令に基
づき主通路に配設されたフィルタエレメントを残余のフ
ィルタエレメントの1つに交換するフィルタ交換機構を
設ける。外部からの交換指令が出力されると、フィルタ
交換機構の作動により順次、残余のフィルタエレメント
に自動的に交換され、このフィルタエレメントにより圧
縮空気中の油分等の不純物が除去される。
【0013】残余のフィルタエレメント内部と主通路と
を遮断するのに密封部材を用い、フィルタ交換機構を、
交換指令が発せられている間、その密封部材による遮断
を解除するシール力解除手段として構成すれば、フィル
タエレメントを自動的に交換する際に、密封部材による
シール力が解除され、これにより密封部材によるシール
力が抵抗とならずに容易に交換作用を行うことができ
る。
【0014】フィルタエレメントの交換を自動的に行う
ために、交換指令は、主通路に位置するフィルタエレメ
ントの入口側と出口側との差圧が予め設定された所定差
圧を越えたときに発生するように構成する。
【0015】また、この交換指令をエアコンプレッサに
よる加圧作用を無効とするアンロード指令の出力中のみ
有効とするように構成する。これにより、交換指令中
に、すなわちフィルタエレメントの交換中にエアコンプ
レッサからの圧縮空気がフィルタ装置に流入してくるこ
とがなく、不純物を含むエアコンプレッサからの圧縮空
気がフィルタ装置を介さずにエアタンク側に流出するこ
とが防止される。
【0016】フィルタ交換機構には、交換指令に基づい
て駆動され、主通路と複数のフィルタエレメントとの相
対的な位置関係を変更させ、かつ、シール力解除手段を
作動させる単一のシリンダを備えさせる。これにより、
上記密封部材によるシール力解除およびフィルタエレメ
ントの交換をほぼ同時に作動させることができ、交換時
間の短縮を図ることができる。
【0017】また、複数のフィルタエレメントを上記入
口および出口が設けられる容器内に位置決めしておき、
フィルタ交換機構には、主通路の一部となる連絡通路が
形成され該連絡通路を複数のフィルタエレメントの1つ
に対して接続可能な可動板を設け、これを上記単一のシ
リンダにより移動させるようにすることにより、連絡通
路と複数のフィルタエレメントとを選択接続させること
ができる。
【0018】他のフィルタ交換機構としては、上記交換
指令に基づいて駆動され上記シール力解除手段を作動さ
せる第1のシリンダと、その交換指令に基づいて駆動さ
れ上記主通路と複数のフィルタエレメントとの相対的な
位置関係を変更させる第2のシリンダとで構成し、第1
および第2のシリンダを作動させて上記密封部材による
シール力の解除と、主通路と複数のフィルタエレメント
との相対的な位置関係の変更とを行わせ、主通路と複数
のフィルタエレメントとの選択接続をさせるようにして
もよい。
【0019】この場合、複数のフィルタエレメントを上
記入口および出口を設けた容器内に、第2のシリンダの
作用により移動可能に配置すれば、第1のシリンダと第
2のシリンダとを独立させて制御し、主通路と複数のフ
ィルタエレメントとを選択接続することができる。
【0020】上述のエアコンプレッサの加圧作用を無効
とするアンロード指令を空気圧信号とし、上記一方のフ
ィルタ交換機構における単一のシリンダと他方のフィル
タ交換機構おける第1および第2のシリンダとを、その
空気圧信号により作動させるようにすれば、アンロード
指令およびこれらシリンダの駆動源を特に追加すること
なく構成することができる。
【0021】以上述べたフィルタ装置をエアコンプレッ
サやエアタンク、そして上記アンロード指令を出力する
ガバナ装置などの機器と共にシステム化して実施する場
合は、フィルタ装置のエアコンプレッサ側とエアタンク
側との差圧を検出する差圧検出手段からの信号に基づい
た出力を上記交換指令とし、これをガバナ装置からのア
ンロード指令が出力された時のみ発せられるようにすれ
ば、上述のようにフィルタ装置内でのフィルタエレメン
ト交換中はエアコンプレッサの加圧作用が中断している
ので不純物を含む圧縮空気がフィルタ装置の下流側に流
れるのを防ぐことができる。
【0022】そこで、フィルタエレメント交換の可否を
制御するために、フィルタ装置の上記フィルタ交換機構
に交換指令としてのアンロード指令を与えることを許容
する制御装置を設け、これに、フィルタ交換機構の空気
圧信号が導入される制御ポートとガバナ装置とを連絡す
る通路を差圧検出手段の出力信号に基づき開閉する電磁
弁を含ませることにより、フィルタエレメントの交換の
タイミングを制御することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の各実施例について図面を参照
して説明する。
【0024】図3は本発明の第1実施例による車両のエ
アブレーキ用圧力空気供給システムの配管系統図を示し
ており、その全体は110で示される。エアコンプレッ
サ80より吐出された圧縮空気は、本発明に係るフィル
タ装置41、逆止弁83、そして圧縮空気乾燥装置82
を通って浄化、乾燥されてエアタンク81に蓄えられ、
配管90を介して図示しないブレーキバルブに供給され
るようになっている。ガバナ装置84はエアタンク81
内の圧力を監視しており、これが所定圧力を越えるとコ
ンプレッサ80の加圧作用を無効とするアンロード指令
を発する。これはエアタンク81内の空気圧を配管9
1、92を介してエアコンプレッサ80に供給すること
により行われる。また、同時に圧縮空気乾燥装置82に
も空気圧が配管93を介して供給されるが、これを受け
て圧縮空気乾燥装置82は従来公知のパージ作用を行う
ようになっている。さらに、ガバナ装置84とフィルタ
装置41との間には電磁弁85が配設されているのであ
るが、これは2位置3ポート電磁弁であり、通常は図示
するように遮断位置(A位置)をとっており、フィルタ
装置41の制御ポート69(図1参照)に接続される配
管95は大気に連通しているが、電磁弁85のソレノイ
ド85aが励磁されるとB位置に切り換わり、上記配管
95と配管92から分岐する配管94とが連通するよう
になっている。また、フィルタ装置41のエアコンプレ
ッサ80側とエアタンク81側との差圧を検出する差圧
検出装置86が配設されている。
【0025】次に、本発明に係るフィルタ装置41の詳
細について図1および図2を参照して説明する。
【0026】エアコンプレッサ80に連絡する入口42
とエアタンク81に連絡する出口43とを形成したほぼ
円筒形状の本体44の内部には、4本のフィルタ部46
A、46B、46C、46D(図2参照)が同一円周上
に90度間隔で配設されており、これらは本体44の下
端開口にシールリング73を装着しねじ72により本体
44に固定された蓋部材71の支持部71aにより位置
決め固定されている。4本のフィルタ部46A〜46D
はそれぞれ同一の構成を有しており、フィルタ筒47
と、これに充填されるフィルタエレメント48と、フィ
ルタ筒47の上下端部にそれぞれ取り付けられる密封部
材49および弁部材50とから成る。密封部材49の中
心および上端面にはそれぞれ貫通路49aおよび環状の
シール部49bが形成されており、また弁部材50はフ
ィルタ筒47の底壁面に形成された開口47aを塞ぐよ
うに取り付けられている。
【0027】フィルタ部46A〜46Dの直上方にはシ
リンダ部材51がシールリング57、58、59を装着
して本体44の内壁面およびその縮径部44aの内壁面
に対して摺動自在に嵌合している。シリンダ部材51は
上下2つの部材で成り、両者はボルト55により一体的
に結合されており、上方から駆動板部52、軸部53お
よび可動板部54と3つの部位が形成されている。
【0028】ねじ65により本体44の上端開口に固定
される蓋部材64と、シリンダ部材51の駆動板部52
との間には、ばね68が張設されており、シリンダ部材
51全体を図中下方へと付勢している。駆動板部52と
本体44の縮径部44aとにより制御室70が画成さ
れ、これは上述の配管95に接続される制御ポート69
と連通している。可動板部54は、通常は図示するよう
に、真下に位置する4本のフィルタ部46A〜46Dの
密封部材49のシール部49bに弾接しており、これに
より、上記弁部材50の存在もあって、4本のフィルタ
部46A〜46Dの内部は、それぞれ個々に遮断してい
る。また可動板部54には連絡通路62が形成されてお
り、これは図2に示すようにフィルタ部46A〜46D
の各軸心を通る円周上に位置している。この連絡通路6
2は各フィルタ部46A〜46Dのうちいずれか1つに
対して接続可能となっている。
【0029】駆動板部52と可動板部54とを連結する
軸部53の側周面には、90度間隔に同一形状の溝56
が形成されており、この溝56に対して本体44の縮径
部44aと一体的に形成された突起部60が係合してい
る。この溝56は、後述するように制御室70に空気圧
が導入されてシリンダ部材51が上方へと移動する際、
これと同時に図5に示すようにシリンダ部材51を時計
方向に回転させるように形成されている。すなわち、最
初、突起部60は溝56の上端部に位置するが(図5
A)、シリンダ部材51が上昇運動し始めると、突起部
60があたかも溝56に沿って移動するかのようにして
シリンダ部材51を回転させ(図5B)、突起部60が
溝56の下端部にまで達すると(図5C)、シリンダ部
材51は全体として時計方向に90度、回転運動するよ
うに構成されている。
【0030】本体44の縮径部44aとシリンダ部材5
1の可動板部54とにより入口42と連通する入口通路
76が形成され、また、この可動板部54と蓋部材71
とにより画成される出口43と連通する出口通路77が
形成される。入口通路76と出口通路77とは連絡通路
64およびこれに接続されるフィルタ部46Aの内部を
介して連通子、これにより圧縮空気が通る主通路が形成
される。
【0031】図4は上述した電磁弁85の開閉制御を行
う制御回路を示している。電源97に接続されるイグニ
ッションスイッチ98はエンジン始動と共に閉成し、差
圧検出スイッチ86aは上記差圧検出装置86が所定の
差圧を検出したときに作動(閉成)するようになってい
る。カウンタ102は、差圧検出スイッチ99の作動を
検出してカウントしキャンセルスイッチ100に出力す
るのであるが、本実施例では3回(フィルタ部46A〜
46Dの数4マイナス1)以上をカウントすると、キャ
ンセルスイッチ100に対する出力を規制するようにな
っている。キャンセルスイッチ100の出力を受けたタ
イマ101は電磁弁85のソレノイド85aに出力し、
所定時間経過後に回路を遮断(OFF)するようになっ
ている。また、差圧検出スイッチ86aの作動中は警告
ランプ103が点灯し、運転者に警告するようにしてい
る。
【0032】本発明の第1実施例は以上のように構成さ
れるのであるが、次にこの作用について説明する。
【0033】エアコンプレッサ80により吐出された圧
縮空気は配管87を介してフィルタ装置41の入口42
に供給される。図1を参照して、入口42に導入された
圧縮空気は入口通路76に導かれ、ここから連絡通路6
2を介してフィルタ部46Aの内部に供給される。この
とき、残余のフィルタ部46B〜46Dの内部はシリン
ダ部材51の可動板部54、および密封部材49のシー
ル部49bとの密封作用により遮断されている。圧縮空
気はフィルタ部46Aのフィルタエレメント48により
含有する油分等の不純物を除去されながら下方へと流
れ、弁部材50を開弁させフィルタ筒47底部の開口4
7aから出口通路77に至り、出口43から配管88、
逆止弁83を介して圧縮空気乾燥装置82へと供給さ
れ、乾燥される(図3参照)。乾燥された圧縮空気はエ
アタンク81に蓄えられ、ここから配管90を介して図
示しないブレーキバルブに供給される。
【0034】エアタンク81に蓄えれられた圧縮空気が
所定範囲の圧力を越えるとガバナ装置84はエアコンプ
レッサ80に加圧無効のアンロード指令を供給する。こ
れは上述したように空気圧信号として供給される。これ
によりエアコンプレッサ80はフィルタ装置41に対す
る圧縮空気の供給を中断し、また、圧縮空気乾燥装置8
2はパージ作用を行う。その後、乾燥した圧縮空気の使
用により、エアタンク81内の圧力が所定範囲にまで下
がるとガバナ装置84からのアンロード指令は解除さ
れ、再びエアコンプレッサ80が加圧作用を行う。この
作用を高い頻度で繰り返すことにより、エアタンク81
内の圧縮空気は常時、所定範囲の圧力に保たれる。
【0035】フィルタ装置41において、圧縮空気中の
不純物除去作用を行っているフィルタ部46Aのフィル
タエレメント48は、徐々にその入口側(図1において
上方)から目詰まりが発生する。この目詰まりにより圧
縮空気の流過抵抗が大きくなって、フィルタ部46Aの
上流側と下流側、すなわちフィルタ装置41の入口42
側と出口43側との間に差圧が発生する。この差圧は図
3における差圧検出装置86により検出されるのである
が、差圧が所定値を越えると図4の差圧検出スイッチ8
6aが作動する(イグニッションスイッチ98はエンジ
ン始動と共にON)。すると、カウンタ102はそれを
カウントしてキャンセルスイッチ100に出力し、これ
を受けて電磁弁85のソレノイド85aが励磁される。
これにより電磁弁85はA位置からB位置へと切り換わ
り、配管94と95とが相連通する。そこで、ガバナ装
置84から上述のアンロード指令が発せられると、交換
指令としての空気圧が配管94、B位置にある電磁弁8
5および配管95を介してフィルタ装置41の制御室7
0に導入される。
【0036】シリンダ部材51の駆動板部52は制御室
70からの背圧を受けてばね68のばね力に抗して図中
上方へと移動し始め、また、軸部53の溝56に係合し
た突起60により、シリンダ部材51は上昇しながら回
転する。このとき、シリンダ部材51の上昇運動によ
り、図5Bに示すようにその可動板部54と各フィルタ
部46A〜46Dとの間の密封作用は解除され、連絡通
路62がフィルタ部46Aから隣のフィルタ部46Bに
向かう。そして図5Cに示すように突起60が軸部の溝
56の下端部にまで到達するとシリンダ部材51は全体
として時計方向に90度回転したことになり、連絡通路
62は次のフィルタ部46Bの真上、すなわちフィルタ
部46Bの密封部材49の貫通孔49aと整列する。そ
の後、タイマ101の設定時間が経過して電磁弁85は
B位置からA位置へと切り換わり、これにより制御ポー
ト69に接続される配管95は大気と連通し制御室70
内の空気圧が排気される。よって、シリンダ部材51は
ばね68のばね力により下方の通常位置へと戻され、ま
た突起部60も溝56の上端部へと移動し(図1、図5
A参照)、可動板部54は各フィルタ部46A〜46D
を密封する。
【0037】以上のようにして、フィルタ装置41はフ
ィルタ部46Aを自動的に隣のフィルタ部46Bに交換
されるのであるが、本実施例では、ガバナ装置84のア
ンロード指令中、すなわちエアコンプレッサ80の加圧
作用が無効となっているときにフィルタエレメント48
の交換を行っているので、フィルタエレメント48の交
換中にエアコンプレッサ80からの圧縮空気がフィルタ
装置41に流入してくることがなく、よって不純物を含
む圧縮空気がフィルタ部46A〜46Dのいずれかを介
さずにエアタンク側に流出するのを防止している。ま
た、各フィルタ部46A〜46Dの密封部材49による
シール力解除およびフィルタエレメント48の交換をほ
ぼ同時に作動させているので、交換時間の短縮を図るこ
とができる。
【0038】ガバナ装置84のアンロード指令が解除さ
れて再びエアコンプレッサ80が加圧作用を行うと、フ
ィルタ装置41に供給された圧縮空気は、フィルタ部4
6Bの新品状態のフィルタエレメント48により含有す
る不純物を除去されて出口43側へ向かう。
【0039】その後、フィルタ部46Bのフィルタエレ
メント48に目詰まりが発生してフィルタ装置41の入
口42側と出口43側との間に差圧が生じると差圧検出
装置86の作用により、再び差圧検出スイッチ86aが
作動し、上述と同様な作用を行ってフィルタ部46Bか
らフィルタ部46Cへと自動的に交換される。以後、こ
の交換作用が自動的に行われる。また、フィルタ部の交
換中は図4の警告ランプ103が点灯し、運転者に知ら
せられる。
【0040】4本目のフィルタ部46Dのフィルタエレ
メント48に目詰まりが発生すると、もはや次のフィル
タ部46Aのフィルタエレメント48に交換する意義が
失われているので(フィルタ部46Aのフィルタエレメ
ント48はすでに目詰まりが発生している)、フィルタ
部の交換作用は行われない。これは図4におけるカウン
タ102が差圧検出スイッチの作動を所定回数(本実施
例では3回)カウントした後は、キャンセルスイッチ1
00に対する出力信号の供給を中止し、電磁弁85のソ
レノイド85aを励磁しないようにしている。このとき
差圧検出スイッチ86aは作動したままであるので、警
告ランプ103は点灯したままとなり、これをもって運
転者にフィルタ装置41のすべてのフィルタエレメント
48を新品に交換するが必要あることを知らせる。この
場合、ブザーでもって警告するようにしてもよい。
【0041】以上述べたように、本実施例のフィルタ装
置によれば、フィルタエレメント48の目詰まり発生を
自動的に検出すると共に、自動的に残余のフィルタ部の
フィルタエレメント48に交換するので、フィルタ装置
41の備えるすべてのフィルタエレメント48を有効に
使用することができる。またフィルタエレメント48の
交換は、すべてのフィルタエレメント48に目詰まりが
発生した後に行われるので、交換頻度を低減することが
でき、よって、これに伴うフィルタ装置の分解作業をも
低減することができる。
【0042】図9は本発明の第2実施例による車両のエ
アブレーキ用圧力空気供給システムの配管系統図を示し
ており、その全体は154で示される。なお、図におい
て上述の第1実施例と対応する部分については同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0043】ガバナ装置84とフィルタ装置115とは
2つの径路で連通可能となっており、一方の径路は配管
92から分岐する配管179、第1電磁弁160および
配管180を介して後述するフィルタ装置115の制御
ポート139に接続されている(図6参照)。第1電磁
弁160は2位置3ポート電磁切換弁であり、通常は遮
断位置(C位置)をとって配管180を大気に連通させ
ているが、ソレノイド160aが励磁されると配管17
9と180とを連通させるようになっている(D位
置)。他方の径路は配管92から分岐する配管177、
第2電磁弁161、配管178およびピストンシリンダ
162を介してフィルタ装置115の第2のシリンダと
してのエアシリンダ142の供給ポート142aに接続
されている(図7参照)。第2電磁弁161は2位置3
ポート電磁切換弁であり、通常は遮断位置(E位置)を
とって配管178を大気に連通させているが、ソレノイ
ド161aが励磁されると配管177と178とを絞り
181を介して連通させるようになっている(F位
置)。
【0044】次に、フィルタ装置115の詳細について
説明する。
【0045】図6および図7は本発明の第2実施例によ
るフィルタ装置を示しており、その全体は115で示さ
れる。2つの部材116、117をその周縁部で6組の
ボルト118およびナット119で結合して成る本体1
21の内部には、6個のフィルタ部122A、122
B、122C、122D、122E、122Fを同一円
周上に60度間隔に備えた円形の回転部材120が配設
されている(図7参照)。フィルタ部122A〜122
Fはそれぞれ同一の構成を有しており、これらは両側に
多数の孔123a、123aを形成したフィルタケース
123と、これに充填されるフィルタエレメント124
とから構成される。
【0046】本体121の筒体部144には、フィルタ
ケース123を図6に示すように保持する環状のフィル
タホルダ126が配設されており、その保持部には環状
の密封部材127が設けられている。また、本体121
のフィルタケース123が当接する部分にも環状の密封
部材125が設けられており、これによりフィルタ部1
22Aの内部(フィルタエレメント124)と残余のフ
ィルタ部122B〜122Fとを遮断している。フィル
タホルダ126の中心孔にはシールリング128が装着
され、ここに第1のシリンダとしての環状の駆動シリン
ダ130の軸部130aが嵌着している。軸部130a
の先端部外周にはねじ山が形成されており、ここにナッ
ト129を締め付けることによりフィルタホルダ126
と一体的に固定している。駆動シリンダ130の外周
部、および筒体部144の縮径部144aの内周部に
は、それぞれシールリング132、131が装着されて
おり、これにより駆動シリンダ130がフィルタホルダ
126と共に、筒体部144に対して摺動可能となって
いる。さらに、駆動シリンダ130のシールリング33
を装着した中心孔に対して摺動自在に、筒体部144の
開口部にボルト135により固定される蓋部材134の
軸部134aが嵌合している。
【0047】蓋部材134および駆動シリンダ130の
それぞれの軸部134a、130aは共に中空であり、
これらと整列するように、蓋部材134および本体12
1にはそれぞれ入口137および出口138が形成され
ている。蓋部材134と駆動シリンダ130との間には
ばね136が張設されており、通常は図示するように駆
動シリンダ130を図中右方へと付勢しフィルタホルダ
126によりフィルタ部122Aのフィルタ筒123を
密着保持している。また、駆動シリンダ130と筒体部
144の縮径部144aとの間に形成される空間を制御
室140としており、これと連通するように筒体部14
4に制御ポート139を形成している。
【0048】図6および図7を参照して、回転部材12
0の中心には、ラチェット機能を備えた駆動部材の駆動
軸141aが結合しており、図7において駆動部材14
1が時計方向に回転するときは回転部材120もこれに
追従して回転するが、駆動部材141が反時計方向に回
転するときは回転部材120は回転しないように構成さ
れている。
【0049】駆動部材141の先端部141bは第2の
シリンダとしてのエアシリンダ142の駆動ロッド14
3の先端部にピン結合している。エアシリンダ142
は、図8に示すように一端が車体の一部150に固定さ
れた支持部材146に揺動自在にピン結合しており、こ
の支持部材146の他端はねじ147により本体121
に固定されている。エアシリンダ142には入力孔14
2aが形成されており、ここに後述するようにガバナ装
置84からの空気圧が供給されたとき、駆動ロッド14
3が図7における一点鎖線で示す位置まで駆動され駆動
部材141を時計方向に60度回転させるようになって
いる。
【0050】図10は上述した第1、第2電磁弁16
0、161の開閉制御を行う制御回路を示しているが、
上述の第1実施例に対応する部分については同一の符号
を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
【0051】第1タイマ168は第1実施例と同様に、
ソレノイド160aに所定時間出力した後、回路を遮断
するようになっており、ソレノイド161aに接続され
る他方の第2タイマ169は、第1タイマ168より遅
れてONとなり、かつ第1タイマ168より早くOFF
となるように設定されている。また本実施例では、カウ
ンタ171は5回(フィルタ部122A〜122Fの数
6マイナス1)以上をカウントするとキャンセルスイッ
チ100に対する出力を規制するように設定されてい
る。
【0052】本発明の第2実施例は以上のように構成さ
れるのであるが、次にこの作用について説明する。
【0053】エアコンプレッサにより吐出された圧縮空
気は配管87を介してフィルタ装置115の入口137
に導入される。図6を参照して、入口137に導入され
た圧縮空気はフィルタ部122Aに至り、フィルタエレ
メント124によって含有する油分等の不純物を除去さ
れて、出口138に向かう。そして配管88および逆止
弁83を介して圧縮空気乾燥装置82に供給され、乾燥
される(図9参照)。乾燥された圧縮空気はエアタンク
81に蓄えられ、ここから配管90を介して図示しない
ブレーキバルブに供給される。
【0054】フィルタ装置115において、圧縮空気中
の不純物の除去作用を行っているフィルタ部122Aの
フィルタエレメント124は、徐々にその入口側(図6
において左方)から目詰まりが発生する。この目詰まり
により圧縮空気の流過抵抗が大きくなってフィルタ部1
22Aの上流側と下流側、すなわちフィルタ装置115
の入口137側と出口138側との間に差圧が発生す
る。この差圧は図9における差圧検出装置86により検
出されるのであるが、差圧が所定値を越えると図10の
差圧検出スイッチ86aが作動する。すると、カウンタ
171はそれをカウントしてキャンセルスイッチ100
に出力し、これを受けて第1電磁弁160のソレノイド
160aが励磁される。これにより第1電磁弁160は
C位置からD位置に切り換わり、配管179と180と
が相連通する。そこで、ガバナ装置84から上述のアン
ロード指令が発せられると、交換指令としての空気圧が
フィルタ装置115の制御室140に供給される。
【0055】また、第2タイマ169の作用により所定
時間遅れて励磁された第2電磁弁161は、E位置から
F位置に切り換わり、配管177と178とを相連通さ
せる。このときガバナ装置84からの空気圧は、絞り1
81により流速を抑えられながらフィルタ装置115側
へ向かう。さらに、この空気圧によりピストンシリンダ
162が作動し、これより発生した空気圧をフィルタ装
置115のエアシリンダ142の入力孔142aに供給
する。
【0056】図6を参照して、制御室140に導入され
たガバナ装置84からの空気圧により駆動シリンダ13
0はばね136のばね力に抗して図中左方へと移動し、
これと一体的に固定されるフィルタホルダ126のフィ
ルタ部122Aに対する密封作用が解除される。すなわ
ち、回転部材120が回転可能な状態になる。その後、
遅れてエアシリンダ142の入力孔142aに導入され
たガバナ装置84からの空気圧により、エアシリンダ1
42が作動し駆動ロッド143の先端部143aにピン
結合させた駆動部材141を図7において一点鎖線で示
す位置まで時計方向に回転させる。このとき回転部材1
20も時計方向に60度だけ回転され、これによりフィ
ルタ部122Aに代わってフィルタ部122Bを入口1
37と出口138とを連絡する主通路に位置させる。
【0057】第2タイマ169の出力がOFFとなって
ソレノイド161aが消磁され第2電磁弁161がE位
置に戻ると、配管177と178との連通状態が解除さ
れ、また配管178内の空気圧は大気に解放される。こ
れによりエアシリンダ142の入力孔142aに入力さ
れた空気圧信号は解除され、駆動ロッド143は図示の
位置に戻る(なお、このとき他方の孔142bに空気圧
が供給されるのであるが、本実施例では図示せずとも、
この孔142bに対して空気圧を給排する空圧源および
弁を別途設けているものとする)。その後、第1タイマ
168の設定時間が経過してソレノイド160aが消磁
され電磁弁160がC位置に戻ると、配管179と18
0との連通状態が解除され、また配管180内の空気圧
は大気に解放される。これによりフィルタ装置115の
駆動シリンダ130がばね136のばね力により図6に
示す位置に移動し、フィルタホルダ126により今度は
フィルタ部122Bのフィルタ筒123を密着保持す
る。
【0058】ガバナ装置84のアンロード指令が解除さ
れて再びエアコンプレッサ80が加圧作用を行うと、フ
ィルタ装置115に供給された圧縮空気は、フィルタ部
122Bのフィルタエレメント124により、含有する
不純物を除去されて出口138側へ向かう。
【0059】以上のようにして、フィルタ装置115は
フィルタ部122Aを自動的にフィルタ部122Bに交
換される。その後、フィルタ部122Bのフィルタエレ
メント124に目詰まりが発生してフィルタ装置115
の入口137側と出口138側との間に差圧が生じると
差圧検出装置86の作用により、再び差圧検出スイッチ
86aが作動し、上述と同様な作用を行ってフィルタ部
122Bからフィルタ部122Cへと自動的に交換され
る。なお、フィルタ部の交換中は図10の警告ランプが
点灯し、運転者に知らせる。
【0060】以上のようにしてフィルタ部は自動的に交
換されるのであるが、本実施例によれば、駆動シリンダ
130によりフィルタ部の密封およびその解除を行い、
エアシリンダ142によりフィルタ部の交換を行うよう
にしているが、第1実施例と同様な効果を奏する。
【0061】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0062】例えば以上の各実施例では、フィルタ部の
数をそれぞれ4個、6個としたが、勿論これだけに限ら
ず、その数を増減してもよい。
【0063】また以上の各実施例では、車両用エアブレ
ーキの圧力空気供給システムについて説明したが、例え
ばプレス機械や工作機械、リフト、産業用ロボットなど
の他の空圧機器に対しても、本発明は適用可能である。
【0064】また以上の第2実施例では、第2タイマ1
69、絞り181およびピストンシリンダ162によっ
て電気的および機械的にエアシリンダ142に対する空
気圧の伝達時間を遅らせるようにしたが、これに代え
て、空気圧の伝達遅れを絞り181とピストンシリンダ
162との機械的な作用のみで行うようにしてもよい。
すなわち、電磁弁160、161のソレノイド160
a、161aを同時に励磁し、かつソレノイド161a
をソレノイド160aよりも早い時間に消磁するように
第2タイマを設定するようにしてもよい。この場合、伝
達遅れの調整はピストンシリンダ162のピストンの面
積やシリンダ内の容積または内蔵するばねの張力を変更
することにより行えばよい。
【0065】さらに以上の第2実施例では、第2のシリ
ンダとしてエアシリンダ142を用いたが、これに代え
て、第1のシリンダとしての駆動シリンダ130や第1
実施例のシリンダ部材51のように、ガバナ装置84か
らの空気圧が導入される制御室とばねが張設されるばね
室とを両側に画成したシリンダ装置を用いてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のフィルタ装
置およびこれを備えた圧力空気供給システムによれば、
フィルタエレメントの目詰まりを自動的に検出すると共
に、自動的に残余のフィルタエレメントに交換するの
で、フィルタ装置の備えるすべてのフィルタエレメント
を有効に使用することができ、またフィルタ部の交換は
すべてのフィルタエレメントに目詰まりが発生した後に
行えば足り、これによりフィルタ装置の分解頻度を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるフィルタ装置の断面
図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】同フィルタ装置を備えた圧力空気供給システム
の配管系統図である。
【図4】図3における電磁弁を制御する制御回路の配線
図である。
【図5】同フィルタ装置の要部の作用を説明する斜視図
であり、Aは通常位置、Bは回転途中、そしてCは回転
終了を示す。
【図6】本発明の第2実施例によるフィルタ装置の側断
面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】図7におけるエアシリンダの支持構造を示す側
面図である。
【図9】同フィルタ装置を備えた圧力空気供給システム
の配管系統図である。
【図10】図9における2つの電磁弁を制御する制御回
路の配線図である。
【図11】従来のフィルタ装置を示す断面図である。
【図12】同フィルタ装置を備えた圧力空気供給システ
ムの配管系統図である。
【符号の説明】
41 フィルタ装置 42 入口 43 出口 46A フィルタ部 46B フィルタ部 46C フィルタ部 46D フィルタ部 48 フィルタエレメント 49 密封部材 51 シリンダ部材 62 連絡通路 69 制御ポート 70 制御室 80 エアコンプレッサ 81 エアタンク 84 ガバナ装置 85 電磁弁 86 差圧検出装置 110 圧力空気供給システム 115 フィルタ装置 122A フィルタ部 122B フィルタ部 122C フィルタ部 122D フィルタ部 122E フィルタ部 122F フィルタ部 124 フィルタエレメント 125 密封部材 127 密封部材 130 駆動シリンダ 137 入口 138 出口 139 制御ポート 140 制御室 142 エアシリンダ 154 圧力空気供給システム 160 第1電磁弁 161 第2電磁弁

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコンプレッサと、このエアコンプレ
    ッサにより吐出された圧縮空気を蓄えるエアタンクとの
    間に配置されるフィルタ装置であって、前記圧縮空気が
    流入する入口と、エアタンクに送出される出口と、前記
    入口と出口との間に位置し前記圧縮空気中の不純物を除
    去するフィルタエレメントとを備えたフィルタ装置にお
    いて、 前記フィルタエレメントを複数個備え、その内の1つを
    入口と出口との間を連絡する主通路に配設し、残余のフ
    ィルタエレメントを前記主通路から遮断された位置に配
    設して、外部からの交換指令に基づき前記主通路に配設
    されたフィルタエレメントを前記残余のフィルタエレメ
    ントの1つに交換するフィルタ交換機構を設けたことを
    特徴とするフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記主通路に配設されるフィルタエレメ
    ント内部と前記残余の各フィルタエレメント内部との間
    を遮断する密封部材を備え、前記フィルタ交換機構は、
    前記交換指令が発せられている間、前記密封部材による
    遮断を解除するシール力解除手段を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記交換指令は、前記主通路にあるフィ
    ルタエレメントの入口側と出口側との差圧が所定差圧を
    越えることにより発生することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記交換指令は、前記エアコンプレッサ
    による加圧作用を無効とするアンロード指令の出力中の
    みを有効とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ交換機構は、前記交換指令
    に基づき駆動され、前記主通路と複数のフィルタエレメ
    ントの相対的位置関係を変更させ、且つ、前記シール力
    解除手段を作動させる単一のシリンダを有することを特
    徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のフィ
    ルタ装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のフィルタエレメントは、前記
    入口及び出口を設けた容器内に位置決めされており、前
    記フィルタ交換機構には、前記主通路の一部となる連絡
    通路が形成され、この連絡通路を複数のフィルタエレメ
    ントの1つに対して接続可能に前記単一のシリンダによ
    り移動される可動板を有していることを特徴とする請求
    項5に記載のフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ交換機構は、前記交換指令
    に基づき駆動され前記シール力解除手段を作動させる第
    1のシリンダと、前記交換指令に基づき駆動され前記主
    通路と前記複数のフィルタエレメントとの相対的位置関
    係を変更させる第2のシリンダとを備えていることを特
    徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のフィ
    ルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のフィルタエレメントは、前記
    入口及び出口を設けた容器内に前記第2のシリンダの作
    用により移動可能に配置されていることを特徴とする請
    求項7に記載のフィルタ装置。
  9. 【請求項9】 前記エアコンプレッサの加圧作用を無効
    とするアンロード指令は、空気圧信号であって、前記単
    一のシリンダ又は前記第1、第2のシリンダは、その空
    気圧信号により作動可能に設けられていることを特徴と
    する請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のフィルタ
    装置。
  10. 【請求項10】 エアコンプレッサと、このエアコンプ
    レッサにより吐出された圧縮空気を蓄えるエアタンク
    と、前記エアコンプレッサとエアタンクとの間に設けら
    れ、前記圧縮空気中の不純物を除去するフィルタエレメ
    ントを有したフィルタ装置と、前記エアタンク内の圧力
    が所定範囲であることに応じて前記コンプレッサの加圧
    作用を無効とするアンロード指令を出力するガバナ装置
    とを備えた圧力空気供給システムにおいて、 前記フィルタ装置には、前記フィルタエレメントが複数
    個設けられており、その複数のフィルタエレメントの1
    つを選択接続する交換指令は、前記フィルタ装置のエア
    コンプレッサ側とエアタンク側との差圧を検出する差圧
    検出手段からの信号に基づき出力され、且つ、前記アン
    ロード指令を出力された時に発せられることを特徴とす
    る圧力空気供給システム。
  11. 【請求項11】 前記フィルタ装置は、前記交換指令を
    受けることにより作動して前記複数のフィルタエレメン
    トの1つを他の1つに交換するフィルタ交換機構を含
    み、前記差圧検出手段の出力信号を受けて、前記アンロ
    ード指令を前記交換指令として前記フィルタ交換機構に
    与えることを許容する制御装置を備えていることを特徴
    とする請求項10に記載の圧力空気供給システム。
  12. 【請求項12】 前記アンロード指令及び交換指令を空
    気圧信号とし、前記フィルタ交換機構は、その空気圧信
    号に応じて作動可能であって、前記制御装置は、前記フ
    ィルタ交換機構の前記空気圧信号が導入される制御ポー
    トと前記ガバナ装置とを連絡する通路を、前記差圧検出
    手段の出力信号に基づき開閉する電磁弁を含むことを特
    徴とする請求項11に記載の圧力空気供給システム。
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CN113800602A (zh) * 2021-10-22 2021-12-17 浙江南方智慧水务有限公司 一种反渗透智能净水设备

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