JPH1055201A - 調節計 - Google Patents

調節計

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JPH1055201A
JPH1055201A JP21116196A JP21116196A JPH1055201A JP H1055201 A JPH1055201 A JP H1055201A JP 21116196 A JP21116196 A JP 21116196A JP 21116196 A JP21116196 A JP 21116196A JP H1055201 A JPH1055201 A JP H1055201A
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English (en)
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Isao Futagami
功 二神
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動後の制御状態を測定値そのものの動向に
より直接判定し、応答不良やハンチングが生じるような
場合であっても良好な制御性が得られる。 【解決手段】 設定値SVと測定値PVとに基づき、制
御演算を行って(1,2)操作出力を出力する調節計に
おいて、設定値と測定値の差を求め、その差の絶対値が
所定値以上の状態が所定時間以上続く場合を応答不良状
態であると判定し、差が所定の絶対値以上の幅で所定の
回数以上、正・負をくり返す場合をハンチング状態と判
定する判定手段4を備えた調節計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は調節計、更に詳し
くはプロセス等の制御におけるハンチング抑制方式等の
部分に特徴のある調節計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PID制御等の制御方式により上下水道
計装、ごみ処理計装、一般産業計装等のプラントプロセ
スを制御する調節計が広く用いられている。このような
調節計において、PIDパラメータ等の制御パラメータ
はプロセスの特性に応じて最適なものを設定すべきもの
であり、従来は、プラントの特性に基づき制御パラメー
タを事前に選定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
トの特性に基づき制御パラメータを一意的に決定した場
合、稼動初期においては、良好な応答をするが、稼動後
のプラントの変質や外乱により、良好な応答を得られな
い場合がある。
【0004】このようなときには、制御に対する応答不
良やハンチングが生じることとなる。一方、上述するよ
うな制御においては、操作出力が小さくなるとどのよう
に制御をしても、ハンチングを起こすことが多い。した
がって、このような低出力領域においても制御の安定性
を図ることのできる調節計が要望されていた。
【0005】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、その第1の目的は、稼動後の制御状態を測
定値そのものの動向により直接判定し、応答不良やハン
チングが生じるような場合であっても良好な制御性を得
ることができる調節計を提供することにある。
【0006】また、第2の目的は、操作出力が小さくな
った場合でもハンチングを起こすのを防止し、低領域に
おける出力の安定を図ることのできる調節計を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、設定値と測定値とに基
づき、制御演算を行って操作出力を出力する調節計にお
いて、設定値と測定値の差を求め、その差の絶対値が所
定値以上の状態が所定時間以上続く場合を応答不良状態
であると判定し、差が所定の絶対値以上の幅で所定の回
数以上、正・負をくり返す場合をハンチング状態と判定
する判定手段を備えた調節計である。
【0008】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、応答不良状態の制御に適合
させた第1の制御パラメータと、ハンチング状態の制御
に適合させた第2の制御パラメータとが用意されてお
り、判定手段により応答不良状態と判定されたときには
第1の制御パラメータにより制御演算を実行し、判定手
段によりハンチング状態と判定されたときには第2の制
御パラメータにより制御演算を実行する調節計である。
【0009】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応する発明において、応答不良状態の制御に適
合させた第1の制御パラメータを有する第1の制御演算
手段と、ハンチング状態の制御に適合させた第2の制御
パラメータを有する第2の制御演算手段とを備え、判定
手段により応答不良状態と判定されたときには第1の制
御演算手段により操作出力を演算し、判定手段によりハ
ンチング状態と判定されたときには第2の制御演算手段
により操作出力を演算する調節計である。
【0010】一方、請求項4に対応する発明は、請求項
2又は3に対応する発明において、第1の制御パラメー
タは応答性が速くかつ不感帯を有さない制御を実現する
ものであり、第2の制御パラメータは応答性が遅くかつ
不感帯を有する制御を実現するものである調節計であ
る。
【0011】次に、請求項5に対応する発明は、設定値
と測定値とに基づき、制御演算を行って操作出力を出力
する調節計において、操作出力が所定の値以下になると
制御演算を中止し、測定値が所定の値以上になると制御
演算を再開する調節計である。 (作用)したがって、まず、請求項1に対応する発明の
調節計においては、判定手段により、設定値と測定値の
差が求められ、その差の絶対値が所定値以上の状態が所
定時間以上続く場合が応答不良状態であると判定され、
その差が所定の絶対値以上の幅で所定の回数以上、正・
負をくり返す場合がハンチング状態と判定される。
【0012】したがって、その制御対象の制御に対する
状態をリアルタイムに判定でき、制御を行う上で有益な
情報がもたらされることになる。また、請求項2に対応
する発明の調節計においては、請求項1に対応する発明
と同様に作用する他、応答不良状態の制御に適合させた
第1の制御パラメータと、ハンチング状態の制御に適合
させた第2の制御パラメータとが用意されている。
【0013】そして、判定手段により応答不良状態と判
定されたときには第1の制御パラメータにより制御演算
が実行され、判定手段によりハンチング状態と判定され
たときには第2の制御パラメータにより制御演算が実行
される。
【0014】したがって、稼動後の制御状態を測定値そ
のものの動向により直接判定し、応答不良やハンチング
が生じるような場合であっても良好な制御性を得ること
ができる。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明の調節計
においては、請求項1及び2に対応する発明と同様に作
用する他、各制御パラメータに対応したそれぞれの制御
演算手段が設けられる。
【0016】一方、請求項4に対応する発明の調節計に
おいては、請求項2又は3に対応する発明と同様に作用
する他、第1の制御パラメータは応答性が速くかつ不感
帯を有さない制御を実現し、第2の制御パラメータは応
答性が遅くかつ不感帯を有する制御を実現する。
【0017】次に、請求項5に対応する発明の調節計に
おいては、操作出力が所定の値以下になると制御演算が
中止され、測定値が所定の値以上になると制御演算が再
開される。したがって、操作出力が小さくなった場合で
もハンチングを起こすのを防止し、低領域における出力
の安定を図ることのできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係る調節計の一例を示す構成図である。
【0019】この調節計は、不感帯Aを有し応答の遅い
PID制御を行う制御パラメータを有するハンチング時
制御回路1(PID1)と、不感帯Aを有さず応答の速
いPID制御を行う制御パラメータを有する応答不良時
制御回路2(PID2)と、使用する制御回路をハンチ
ング時制御回路1にするか応答不良時制御回路2にする
かの切換えを行うリレー3と、測定値PV及び設定値S
Vに基づき制御回路を切換えるか否か判定する制御判定
回路4(CH)と、制御判定回路4からの判定結果の基
づき切換信号をリレー3に出力するフリップフロップ5
(FF)とによって構成されている。
【0020】フリップフロップ5は、制御判定回路4か
ら不良応答出力Bを受けるとセット信号を出力し、制御
判定回路4からハンチング出力Hを受けるとリセット信
号を出力する。
【0021】リレー3は、フリップフロップ5よりセッ
ト信号を受信すると、接点6,7,8を切り離し、接点
9,10,11を接続する。これにより、測定値PV及
び設定値SVが応答不良時制御回路2に入力し、応答不
良時制御回路2からの出力が操作出力MVとして出力さ
れるようになる。
【0022】また、リレー3は、フリップフロップ5よ
りリセット信号を受信すると、接点6,7,8を接続
し、接点9,10,11を切り離す。これにより、測定
値PV及び設定値SVがハンチング時制御回路1に入力
し、ハンチング時制御回路1からの出力が操作出力MV
として出力されるようになる。
【0023】制御判定回路4は、図1には示していない
確認タイマT,ハンチングチェックフラグHF,ハンチ
ング回数チェックカウンタCを備えており、上記したよ
うに両制御回路1,2の切換判定を、図2に示すような
フローで行うものである。
【0024】図2は本実施の形態における制御回路の切
換判定処理を示す流れ図である。制御判定回路4におい
て、まず、測定値PV及び設定値SVが入力されると、
測定値PVが設定値SVから不感帯Aの範囲内にあるか
否かが判定される(ST1、ST2)。
【0025】また、ステップST1,2において、測定
値PVが不感帯A内の値から不感帯A外の値となったと
き、確認タイマTがセットされる。逆に、ステップST
1,2における判定で測定値PVが不感帯A内になけれ
ば確認タイマTはリセットされ、ステップST1に戻る
(ST3)。
【0026】ステップST1において測定値PVが設定
値SVと不感帯Aの差よりも小さくなると、ハンチング
チェックフラグHFがセットされる(ST4)。次に、
確認タイマTがセットされてから設定値T時間経過した
か否かが判定され(ST5)、T時間経過していれば制
御判定回路4は応答不良出力Bを出力し(ST6)、ス
テップST7に進む。一方、T時間経過していれば、そ
のままステップST7に進む。
【0027】次に、ステップST4におけるハンチング
チェックフラグHFのセットがリセットからセットへの
立ち上がりであったときには、ハンチング回数チェック
カウンタCがカウントアップされる(ST7)。
【0028】次に、ハンチング回数チェックカウンタC
のカウント数があらかじめ設定されたハンチング回数設
定値N以上となっているか否かが判定され(ST8)、
N未満であればステップST1に戻り、N以上であれば
ステップST9に進む。
【0029】ステップST9において、ハンチング回数
チェックカウンタCがリセットされると共に、制御判定
回路4からハンチング出力Hが出力され、ステップST
1に戻る。
【0030】一方、ステップST2において測定値PV
が設定値SVと不感帯Aの和よりも大きくなると、ハン
チングチェックフラグHFがリセットされる(ST1
0)。次に、確認タイマTがセットされてから設定値T
時間経過したか否かが判定され(ST11)、T時間経
過していれば制御判定回路4は応答不良出力Bを出力し
(ST12)、ステップST13に進む。一方、T時間
経過していれば、そのままステップST13に進む。
【0031】次に、ステップST10におけるハンチン
グチェックフラグHFのリセットがセットからリセット
への立ち下がりであったときには、ハンチング回数チェ
ックカウンタCがカウントアップされる(ST11)。
【0032】以下、ステップST8に進み、上記したス
テップST8、場合によりステップST9の動作が実行
されてステップST1に戻る。以上の流れを要約すれ
ば、制御判定回路4は、測定値PVと設定値SVを比較
し、比較結果が不感帯Aより大きい時間がT以上続けば
応答不良出力Bを出力し、比較結果が不感帯Aより大き
くなる立上り立下げ回数がN回以上になるとハンチング
出力Hを出力することとなる。
【0033】また、応答不良出力Bもしくはハンチング
出力Hがされると、上記したフリップフロップ5及びリ
レー3の動作により、PID制御回路1、2の切換えが
行われることになる。
【0034】次に、本発明の実施の形態に係る調節計の
具体的な動作例について図3を用いて説明する。図3は
本実施形態の調節計の動作例を示すタイムチャートであ
る。
【0035】1)最初は、測定値PVが不感帯内(SV
−A<PV<SV+A)にあるとする(t0〜t1)。 2)次に測定値が同図に示すようにタイミングt1でP
V≧SV−Aとなる。この時、ハンチングチェックフラ
グHFがセットされる。またハンチング回数チェックカ
ウンタCも‘1’がカウントされる(t1)。
【0036】3)PV≧SV−Aとなるが確認タイマ設
定時間T以上になると、制御判定回路4から応答不良出
力Bが出力される(t2)。これにより、図1に示すフ
リップフロップ5がリレー3に指令し、制御回路がハン
チング時制御回路1から応答不良時制御回路2に切換え
られる(t2)。つまり、PID制御における制御パラ
メータを変更したことになる。
【0037】4)応答不良時制御回路2は、不感帯にお
いてもPID制御を実行し、かつ、応答の速いPID制
御を行うため、応答が速くなり、不感帯内(SV−A<
PV<SV+A)に測定値PVが入る。
【0038】5)しかし、速い応答はハンチングを生じ
やすい制御でもあり、そのうちハンチングが生じる場合
もある(t3〜t6)。 6)次にハンチングが始まるとすると、PV>SV+A
(t3)、PV<SV−A(t4)、PV>SV+A
(t5)、PV<SV−A(t6)をくり返す。これに
対応し、ハンチング回数チェックカウンタCが1ずつア
ップし、タイミングt6でC=5になる。
【0039】7)今N=5に設定しておくと、タイミン
グt6でC≧Nとなり、ハンチングが検出され、制御判
定回路4からハンチング出力Hが出力される。これによ
り、図1に示すフリップフロップ5がリレー3に指令
し、制御回路が応答不良時制御回路2からハンチング時
制御回路1に切換えられる(t6)。つまり、PID制
御における制御パラメータを変更したことになる。
【0040】8)応答不良時制御回路2は、不感帯Aを
有し応答の遅いPID制御を行うので、これによりハン
チングがおさまり安定する。上述したように、本発明の
実施の形態に係る調節計は、ハンチング時制御回路1と
応答不良時制御回路2とを設け、制御判定回路4におい
て何れの制御回路を用いるかを測定値PVから判定して
切換えるようにしたので、稼動後の制御状態を測定値そ
のものの動向により直接判定することができ、応答不良
やハンチングが生じるような場合であっても良好な制御
性を得ることができる、つまり、制御対象の状況に応じ
て調節計自らの判断で、適正な制御パラメータで効果的
な制御を行うことができる。
【0041】なお、本実施形態においては、制御回路の
切換手段としてフリップフロップ5、リレー3を使用し
たが、本発明はこれに限られるものでなく、これらの構
成はソフトウエアで実現するようにしてもよい。
【0042】さらに、ハンチング時制御回路1及び応答
不良時制御回路2もソフトウエアにより構成されていて
もよく、例えば両者の切換えは制御パラメータの切り換
えだけとなっていてもよい。
【0043】さらに、ハンチング時制御回路1及び応答
不良時制御回路2を兼ねたハード回路の制御回路を設
け、両者の切換えを制御パラメータの入れ換えだけとす
るようにしてもよい。 (発明の第2の実施の形態)図4は本発明の第2の実施
の形態に係る調節計の一例を示す構成図である。
【0044】この調節計は、PID制御を行う調節回路
21(PID)と、この調節回路21のオンオフ切換え
を行うリレー22と、測定値PV及び設定値SVに基づ
き調節回路21をオフするか否か判定する制御判定回路
23と、制御判定回路23からの判定結果の基づき切換
信号をリレー3に出力するフリップフロップ24(F
F)とによって構成されている。
【0045】フリップフロップ24は、制御判定回路2
3からワンショットのリセット出力を受けるとリレー2
2に対しリセット信号を出力し、ワンショットのセット
出力を受けるとリレー22に対しセット信号を出力す
る。
【0046】リレー22は、フリップフロップ24より
リセット信号を受信すると、接点25,26,26を切
り離す。これにより、測定値PV及び設定値SVが調節
回路21に入力しなくなり、操作出力MVの出力しなく
なる。
【0047】また、リレー3は、フリップフロップ24
よりセット信号を受信すると、接点25,26,27を
接続する。これにより、測定値PV及び設定値SVが調
節回路21に入力し、調節回路21から操作出力MVが
出力されるようになる。
【0048】制御判定回路4は、制御中止部28と制御
復帰部29とから構成されており、フリップフロップ2
4に対し、PID制御を中止するためのワンショット信
号及びPID制御を復帰させるためのワンショット信号
を出力するものである。
【0049】制御中止部28は、調節回路21からの操
作出力MVと中止設定値(MV設定値)Aとの関係がM
V>AからMV≦AになるとPID制御を中止するため
のワンショット信号aをフリップフロップ24に出力す
る。
【0050】制御復帰部29は、測定値PVと復帰設定
値(PV設定値)Bとの関係がPV<BからPV≧Bに
なるとPID制御を復帰させるためのワンショット信号
bをフリップフロップ24に出力する。
【0051】次に、本発明の実施の形態に係る調節計の
具体的な動作例について図5を用いて説明する。図5は
本実施形態の調節計の動作例を示すタイムチャートであ
る。
【0052】1)まず、操作出力MVが小さくなり、操
作出力MVと測定値PVの変動により、制御がハンチン
グする(tt0〜tt1)。 2)次に、操作出力MVが中止設定値A以下になる時に
制御中止部28からワンショット信号aが出力され、フ
リップフロップFFがリセットされる(tt1)。これ
によってリレー22の動作で調節回路21の接続が切ら
れ、PID制御が中止されて操作出力MVが固定される
(tt1)。
【0053】3)以下、操作出力MVは動かないので、
測定値PVのみが変動し、測定値PVのハンチングはゆ
るやかになる(tt1〜tt2)。 4)次に、測定値PVが復帰設定値B以上になる時に制
御復帰部29からワンショット信号bが出力され、フリ
ップフロップFFがセットされる(tt2)。これによ
ってリレー22の動作で調節回路21が外部入出力と接
続され、PID制御が復帰する(tt2)。
【0054】5)以下は測定値PVに応じて操作出力M
Vも大きくなり安定制御となる。上述したように、本発
明の実施の形態に係る調節計は、制御判定回路23を設
け、測定値PV及び設定値SVに基づき調節回路21を
オフするか否か判定し、測定値PV及び設定値SVが所
定値以下の低領域では調節回路21を制御から切り離す
ようにしたので、操作出力が小さくなった場合でもハン
チングを起こすのを防止し、低領域における出力の安定
を図ることができる。
【0055】すなわち、制御休止することにより、低領
域のハンチング拡大を緩和することができる。なお、本
実施形態においては、調節回路21のオンオフ手段とし
てフリップフロップ24、リレー22を使用したが、本
発明はこれに限られるものでなく、これらの構成はソフ
トウエアで実現するようにしてもよい。
【0056】さらに、制御中止部28と制御復帰部29
はソフトウエアにより構成されていてもよく、ハード回
路で構成されていてもよい。なお、本発明は、上記各実
施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々に変形することが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、状
況に応じて制御パラメータを変更するようにしたので、
稼動後の制御状態を測定値そのものの動向により直接判
定し、応答不良やハンチングが生じるような場合であっ
ても良好な制御性を得ることができる調節計を提供する
ことができる。
【0058】また、本発明によれば、操作出力が小さく
なったときには制御を停止するようにしたので、操作出
力が小さくなった場合でもハンチングを起こすのを防止
し、低領域における出力の安定を図ることができる調節
計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る調節計の一例
を示す構成図。
【図2】同実施の形態における制御回路の切換判定処理
を示す流れ図。
【図3】同実施形態の調節計の動作例を示すタイムチャ
ート。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る調節計の一例
を示す構成図。
【図5】同実施形態の調節計の動作例を示すタイムチャ
ート。
【符号の説明】 1…ハンチング時制御回路 2…応答不良時制御回路 4…制御判定回路 5…フリップ・フロップ 21…調節回路 24…フリップ・フロップ 28…制御中止部 29…制御復帰部 A…不感帯 B…応答不良出力 C…ハンチング回数チェックカウンタ H…ハンチング出力 HF…ハンチングチェックフラグ N…ハンチング回数設定値 T…確認タイマ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定値と測定値とに基づき、制御演算を
    行って操作出力を出力する調節計において、 前記設定値と前記測定値の差を求め、その差の絶対値が
    所定値以上の状態が所定時間以上続く場合を応答不良状
    態であると判定し、前記差が所定の絶対値以上の幅で所
    定の回数以上、正・負をくり返す場合をハンチング状態
    と判定する判定手段を備えたことを特徴とする調節計。
  2. 【請求項2】 前記応答不良状態の制御に適合させた第
    1の制御パラメータと、前記ハンチング状態の制御に適
    合させた第2の制御パラメータとが用意されており、 前記判定手段により前記応答不良状態と判定されたとき
    には前記第1の制御パラメータにより前記制御演算を実
    行し、前記判定手段により前記ハンチング状態と判定さ
    れたときには前記第2の制御パラメータにより前記制御
    演算を実行することを特徴とする請求項1記載の調節
    計。
  3. 【請求項3】 前記応答不良状態の制御に適合させた第
    1の制御パラメータを有する第1の制御演算手段と、 前記ハンチング状態の制御に適合させた第2の制御パラ
    メータを有する第2の制御演算手段とを備え、 前記判定手段により前記応答不良状態と判定されたとき
    には前記第1の制御演算手段により前記操作出力を演算
    し、前記判定手段により前記ハンチング状態と判定され
    たときには前記第2の制御演算手段により前記操作出力
    を演算することを特徴とする請求項1記載の調節計。
  4. 【請求項4】 前記第1の制御パラメータは応答性が速
    くかつ不感帯を有さない制御を実現するものであり、前
    記第2の制御パラメータは応答性が遅くかつ不感帯を有
    する制御を実現するものであることを特徴とする請求項
    2又は3記載の調節計。
  5. 【請求項5】 設定値と測定値とに基づき、制御演算を
    行って操作出力を出力する調節計において、 前記操作出力が所定の値以下になると前記制御演算を中
    止し、前記測定値が所定の値以上になると前記制御演算
    を再開することを特徴とする調節計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122669A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Denso Corp カム機構の制御装置
JP2015158755A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社堀場エステック 流量制御装置及び流量制御装置用プログラム

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JP2014122669A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Denso Corp カム機構の制御装置
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