JP3203885B2 - 制御対象のオンオフ制御装置 - Google Patents

制御対象のオンオフ制御装置

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JP3203885B2
JP3203885B2 JP14986093A JP14986093A JP3203885B2 JP 3203885 B2 JP3203885 B2 JP 3203885B2 JP 14986093 A JP14986093 A JP 14986093A JP 14986093 A JP14986093 A JP 14986093A JP 3203885 B2 JP3203885 B2 JP 3203885B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制御対象のオンオフ制御
装置に係り、制御対象をオンオフ制御して例えば温度調
節するオンオフ制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオンオフ制御装置は、例
えば制御対象(図示せず)の温度をセンサ等で検出し、
図11に示すように、目標とする設定値(SV)よりも
検出したその測定値(PV)が低いときにはその制御対
象を加熱するヒータ(図示せず)への電力供給をオン制
御し、測定値(PV)が設定値(SV)を超えて上昇し
たときにはヒータへの電力供給をオフ制御し、測定値
(PV)が設定値(SV)を超えて低下したときにはヒ
ータへの電力供給を再びオン制御し、これらを繰返すこ
とによってその制御対象の温度を一定に保つようにして
いる。
【0003】また、制御対象をPID制御するために、
その制御対象をオンオフ制御して得られるリミットサイ
クル出力波形からそのPIDパラメータを得る手法も一
般に実施されている。ところが、このようなオンオフ制
御において、例えば測定値(PV)が設定値(SV)を
超える付近を示す図12のように、測定値(PV)にノ
イズ信号が重畳されていると、極めて短いサイクルでヒ
ータのオンオフ制御が行なわれ、ヒータをオンオフ制御
するリレー等にいわゆるチャタリングが生じ、かえって
出力ノイズが発生したり、リレー等のスイッチ素子の劣
化を招く等の問題点が発生する。なお、図12は図11
中の円形部分を拡大したものである。
【0004】そこで、従来から、図13に示すように、
設定値(SV)の両側に動作すきまラインHを設け、測
定値(PV)が上昇して設定値(SV)を超えてから動
作すきまラインHを超えるまでオフ動作を遅らせ、遅れ
期間DTを経過してからヒータへの電力供給をオフ制御
し、同様に測定値(PV)が設定値(SV)を超えて低
下してから遅れ期間DTを経過するまでヒータへの電力
供給を遅らせてオン制御するように構成し、リレー等の
チャタリングの発生を防止することも行われている。ま
た、上述した図11中の矢符で示すように、測定値(P
V)の変化に拘らず、電力供給が一端オン又はオフに切
換わってから出力保持時間(T1)だけオン又はオフ状
態を維持することにより、チャタリングを防止する方法
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
のように動作すきま特性を設けたオンオフ制御装置で
は、測定値(PV)が設定値(SV)を超えてから動作
すきまラインHに至るまでオンオフ出力が変化しないた
め、その遅れ分DTにより測定値(PV)の振幅波形が
大きくなり、好ましくない場合がある。一方、図11中
の矢符で示したように、出力保持時間(T1)だけオン
又はオフ状態を維持してチャタリングを防止する方式で
は、出力保持時間(T1)が制御対象の特性すなわち時
定数やむだ時間等にマッチングしている場合には所望の
結果が得られるが、マッチングしていない場合には好ま
しい結果が得られない場合が多い。
【0006】例えば、出力保持時間(T1)が図12中
の出力保持時間(T2)のように短すぎる場合には、従
来例と同様に極めて短いサイクルでオンオフ制御が行な
われて好ましくないし、図11中の破線で示すように、
出力保持時間(T3)が長すぎる場合にはオンオフ制御
が遅れ、測定値(PV)の振幅波形がその影響で大きく
なり易く、好ましくない場合がある。このように従来の
オンオフ制御装置では、制御対象の特性が変ると適切に
対応できないとか、種々の制御対象に対応した出力保持
時間を設定することが難しく、改善の余地があった。
【0007】さらに、制御対象をオンオフ制御してPI
Dパラメータを得るためにオートチューニングする場合
にも、上述した動作すきまの影響を受けたリミットサイ
クル出力波形が作られ、結果として適切なPIDパラメ
ータを算出できない可能性もあった。そこで、設定値
(SV)の近傍における測定値(PV)の動き(傾き)
が緩やかであったり、測定値(PV)にノイズが重畳さ
れていたり、更には応答特性の異なる複数の制御対象に
対しても、簡単な設定によって測定値(PV)の振幅波
形を大きくさせることのないオンオフ制御装置が望まれ
ていた。
【0008】 本発明はこのような状況の下になされたも
ので、測定値の状態や制御対象の応答特性に拘わりな
く、制御対象への適切なオンオフ制御が可能なオンオフ
制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明のオンオフ制御装置は、所定の設定値の
両側を動作すきまとした動作すきま特性を有し、その設
定値および制御対象側からの測定値に基づきその動作す
きま特性に沿ってオンオフ切換え制御する第1のオンオ
フ制御部と、その設定値を基準としてこの片側にその第
1のオンオフ制御部の動作すきま以下の第1の動作すき
ま特性を有し、それら設定値および測定値に基づきその
第1の動作すきま特性に沿ってその制御対象側をオンオ
フ制御するオンオフ信号を出力する第2のオンオフ制御
部と、その設定値を基準としてこの他方の側にその第1
のオンオフ制御部の動作すきま以下の第2の動作すきま
特性を有し、それら設定値および測定値に基づきその第
2の動作すきま特性に沿ってその制御対象側をオンオフ
制御するオンオフ信号を出力する第3のオンオフ制御部
と、上記第1のオンオフ制御部からのオン信号によって
上記第2のオンオフ制御部2を選択し、上記第1のオン
オフ制御部からのオフ信号によって上記第3のオンオフ
制御部を選択して上記制御対象側へ切換え接続する切換
部とを有する構成である。
【0010】
【作用】そのような手段を備えた本発明の構成では、動
すきまより小さい測定値が動作すきま特性に沿って上
昇すると、第1のオンオフ制御部のオン動作により切換
部を介して第2のオンオフ制御部が制御対象側へ選択接
続され、測定値が設定値に達するとオンオフ切換え動作
するとともに切換わったオンオフ状態をホールドしたオ
ンオフ信号が第2のオンオフ制御部から出力される。
【0011】 測定値が第1のオンオフ制御部の動作すき
まを越えたのち下降すると、第1のオンオフ制御部のオ
フ動作により切換部を介して第3のオンオフ制御部が選
択され、測定値が設定値に達するとオンオフ切換え動作
するとともに切換わったオンオフ状態をホールドしたオ
ンオフ信号が第3のオンオフ制御部から出力される。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係るオンオフ制御装置の参考となる
構成例を示すブロック図である。図1において、オンオ
フ制御部1は、予め設定された設定値(SV)および制
御対象(図1では図示せず)からの測定値(PV)に基
づきオンオフを判断してオンオフ信号を切換え出力する
ものであり、ホールド解除判断部3および出力ホールド
部5に接続されている。すなわち、オンオフ制御部1
は、ホールド解除判断部3および出力ホールド部5に対
して、例えば図2に示すように、測定値(PV)が設定
値(SV)より小さいときにはオン信号を出力し、測定
値(PV)が設定値(SV)を超えて上昇したときオフ
信号を出力する一方、測定値(PV)が設定値(SV)
を超えて低下したときオン信号を出力制御するものであ
る。
【0013】ホールド解除領域設定部7はホールド解除
領域を設定するもので、例えば図2に示すように、設定
値(SV)を含むホールド領域以外のホールド解除領域
をホールド解除判断部3へ設定する機能を有するもの
で、具体的には設定値(SV)の上側および下側にホー
ルドラインH1、H2を予め外部から設定することによ
って行われる。このホールド解除領域は、上下のホール
ドラインH1、H2と設定値(SV)との間隔を異なら
せて設定してもよく、また上側のホールドラインH1又
は下側のホールドラインH2を設定値(SV)に重なる
ように設定できる。
【0014】ホールド解除判断部3は、オンオフ制御部
1へ加える測定値(PV)や設定値(SV)と同じ測定
値(PV)や設定値(SV)から、その測定値(PV)
がホールド解除領域設定部7で設定されたホールド解除
領域にあるか否か判断するものである。すなわち、ホー
ルド解除判断部3は、測定値(PV)がホールド解除領
域にあるときにはフラグをオフにしてホールド解除信号
を出力ホールド部5へ出力するとともに、ホールド解除
領域外(換言すればホールド領域)つまり測定値(P
V)が設定値(SV)の近辺にあってもオンオフ制御部
1からのオンオフ信号が変化するまでは、フラグをオフ
のままにしてホールド解除信号を出力する機能を有して
いる。また、ホールド解除判断部3は、測定値(PV)
がホールド領域内にあってオン信号がオフ信号に又はオ
フ信号がオン信号に変化するとフラグをオンにし、測定
値(PV)がホールド解除領域に至るまでホールド信号
を出力ホールド部5へ出力する機能を有している。
【0015】出力ホールド部5は、オンオフ制御部1の
オンオフ信号をそのまま出力するのではなく、ホールド
解除判断部3からのホールド解除信号によって制御対象
側へオンオフ信号を出力制御する一方、ホールド解除判
断部3からのホールド信号によってオンオフ制御部1か
らのオンオフ信号をホールドして出力するものであり、
オンオフ制御部1からのオンオフ信号が変化してもホー
ルド信号入力時のオン又はオフ信号をホールド出力し、
測定値(PV)がホールド解除領域に至るまで変化させ
ない機能を有している。
【0016】次に、このような構成のオンオフ制御装置
の動作例を図2を参照して説明する。オンオフ制御部1
は、測定値(PV)を監視し、測定値(PV)が設定値
(SV)を超えて上昇するまでオン信号を出力し、測定
値(PV)が設定値(SV)を超えるとオフ信号を出力
し、測定値(PV)が設定値(SV)を超えて低下する
までオフ信号をホールド解除判断部3および出力ホール
ド部5へ各々出力する。これは通常のオンオフ動作制御
である。そして、図2中のA時点とG時点では、オンオ
フ制御部1からの出力がオン信号であり、ホールド解除
判断部3がフラグをオフしてホールド解除信号を出力ホ
ールド部5へ出力するから、出力ホールド部5からオン
信号が出力され、図示しない例えばヒータに電力が供給
されて測定値(PV)が上昇する。
【0017】A時点やG時点からB時点やH時点まで
は、オンオフ制御部1からの出力がオン信号であり、ホ
ールド解除判断部3がフラグをオフ状態に維持している
から、出力ホールド部5からオン信号が出力され続け、
測定値(PV)が上昇し続ける。B時点とH時点は、測
定値(PV)が設定値(SV)を横切って上昇する時点
であり、オンオフ制御部1の出力がオン信号からオフ信
号に変化し、ホールド解除判断部3がフラグをオンに切
換えてホールド信号を出力ホールド部5へ出力するか
ら、出力ホールド部5からはオンオフ制御部1からのオ
フ信号がホールド出力され、ヒータへの電力供給が停止
される。C時点では、測定値(PV)がホールド解除領
域に入るため、ホールド解除判断部3がフラグをオフし
てホールド解除信号を出力ホールド部5へ出力するか
ら、出力ホールド部5からはオンオフ制御部1からのオ
ンオフ信号がそのまま出力される状態となるが、測定値
(PV)が設定値(SV)より大きいからオフ信号が出
力され続け、ヒータへの電力供給が停止され続ける。図
2中のB時点―C時点間がホールド期間である。
【0018】D時点では、ホールド解除判断部3からの
ホールド解除信号が出力され続けて出力ホールド部5か
らオフ信号が出力され続け、測定値(PV)が下降開始
する時点である。D時点からE時点までの間では、オン
オフ制御部1からの出力がオフ信号であり、ホールド解
除判断部3がフラグをオフ状態に維持しているから、出
力ホールド部5からオフ信号が出力され続け、測定値
(PV)が下降し続ける。E時点は、測定値(PV)が
設定値(SV)を横切って低下する時点であり、オンオ
フ制御部1の出力がオフ信号からオン信号に切換わり、
ホールド解除判断部3がフラグをオンしてホールド信号
を出力ホールド部5へ出力するから、出力ホールド部5
からはオンオフ制御部1からのオン信号がホールド出力
され、ヒータへ電力供給が開始される。
【0019】F時点では、測定値(PV)がホールド解
除領域に入るので、ホールド解除判断部3がフラグをオ
フしてホールド解除信号を出力ホールド部5へ出力し、
出力ホールド部5からはオンオフ制御部1からのオンオ
フ信号がそのまま出力される状態となるが、測定値(P
V)が設定値(SV)より小さいからオン信号が出力さ
れ続け、ヒータへの電力供給が続く。この図2中のE時
点―F時点間がホールド期間である。このような構成例
におけるオンオフ制御装置では、測定値(PV)が設定
値(SV)を超えて上昇又は下降することによってオン
オフ制御部1からのオンオフ信号が変化しても、設定値
(SV)からホールドラインH1やH2までのホールド
領域では切換えられたオン又はオフ信号がそのまま出力
され続けるので、図13に示した動作すきま特性を有す
るオンオフ制御装置と比較し、測定値(PV)の振幅波
形が大きくなることはない。
【0020】また、上述した図12に示したように、設
定値(SV)の近傍での動き(傾き)の緩やかな測定値
(PV)にノイズ等が乗っている場合でも、測定値(P
V)がホールド解除領域に達するまでオン又はオフ信号
の出力が変化しないから、極めて短いサイクルT2でヒ
ータ等がオンオフ制御されない。しかも、設定値(S
V)に対してホールドラインH1やH2を適当に設定す
れば、応答特性の異なる種々の制御対象に対して対応可
能であるし、PIDパラメータを得るためのオートチュ
ーニング動作に用いても正確なリミットサイクル出力波
形を得ることができる。なお、上述した構成例では、測
定値(PV)が設定値(SV)を超えてホールド解除領
域に達するまでホールド解除判断部3からのホールド信
号を出力する構成であったが、上述した出力保持期間
(T2)のようにあまり短い期間は好ましくない。
【0021】ところで、このように構成されたオンオフ
制御装置はマイクロコンピュータを主体とした制御機器
の一部として一体的に構成される場合が多い。図3は上
述した図1のオンオフ制御装置又は本発明のオンオフ制
御装置を含む制御機器の概略を示すブロック図である。
図3において、制御部9は上述した図1のオンオフ制御
部1、ホールド解除判断部3および出力ホールド部5と
しての演算判断機能を含むCPU9aと、このCPU9
aの動作プログラムを格納したROM9bと、インター
フェースとしてのI/O9cを有しており、この制御部
9は設定部11、表示部13、記憶部15、測定入力部
17および出力部19に接続され、これらを制御してい
る。
【0022】この制御部9は、測定値(PV)又は設定
値(SV)等を表示部13に表示する制御装置としての
基本的機能の他、上述したオンオフ制御部1、ホールド
解除判断部3および出力ホールド部5としての機能を有
している。また、この制御部9は、測定値(PV)と設
定値(SV)との偏差から例えばPID演算して操作量
MVを出力する機能も有しており、それらを設定部11
で選択可能に構成したり、制御中のある条件下でオンオ
フ制御部1等として動作させるように構成可能である。
設定部11はキーボード等の複数の操作キーを有し、制
御部9の管理下で、上述したホールドラインH1やH2
の入力によるホールド解除領域設定機能、設定値(S
V)の入力設定機能、その他の値入力設定機能や動作選
択機能を有しており、外部の機器から伝送設定入力部と
しても機能させることも可能である。
【0023】記憶部15は、設定されたホールド解除領
域やホールド解除判断部3のフラグのオンオフ状態を制
御部9の管理下で記憶する他、制御部9の演算過程の値
その他を記憶するものである。測定入力部17は、測定
対象としての制御対象21からの測定値(PV)を例え
ばデジタル信号にA/D変換して制御部9へ出力するも
のである。なお、測定値(PV)は図示しないセンサに
よって測定されたものである。出力部19は、制御部9
で演算された操作量(MV)に基づきリレー等を駆動し
て制御対象21を加熱等するものである。
【0024】このような制御装置において、上述した
成のオンオフ制御装置は図4に示すようなフローチャー
トによって動作する。なお、以下の処理手順は所定のサ
ンプリング周期毎に実行される。動作プログラムが動作
すると、ステップ401で測定値(PV)がホールド解
除領域にあるか否か判別され、NOの場合にはステップ
403に移り、YESの場合にはステップ402でフラ
グをオフにしてステップ403に移る。ステップ403
ではフラグがオンか否か判別され、フラグがオンでYE
Sの場合には終了し、フラグがオフでステップ403が
NOの場合にはステップ404に移って設定値(SV)
と測定値(PV)の大小関係が比較される。
【0025】測定値(PV)が設定値(SV)より小さ
くて(SV>PV)ステップ404がYESの場合に
は、ステップ405で出力をオンにしてステップ407
に移り、測定値(PV)が設定値(SV)と等しく又は
超えて大きくなって(SV≦PV)ステップ404がN
Oの場合には、ステップ406で出力をオフにしてステ
ップ407に移る。ステップ407では前回のオン又は
オフ出力と今回の出力が同じか否か判別され、出力変化
がなくてステップ407がYESの場合には終了し、出
力変化があってステップ407がNOの場合にはステッ
プ408でフラグをオンにして終了する。
【0026】従って、上述した図2中のA時点やGの時
点ではステップ401、ステップ402、ステップ40
3、ステップ404、ステップ405およびステップ4
07の処理がなされて終了し、同図B時点やH時点では
ステップ401、ステップ403、ステップ404、ス
テップ406、ステップ407およびステップ408の
処理がなされて終了する。また、図2中B時点からC時
点まではステップ401およびステップ403の処理が
なされ、同図中C時点からE時点まではステップ40
1、ステップ402(ホールド解除領域のみ)、ステッ
プ403、ステップ404、ステップ406およびステ
ップ407の処理がなされる。
【0027】さらに、図2中のE時点からF時点までは
ステップ401およびステップ403の処理がなされ、
同図中のF時点ではステップ401、ステップ402、
ステップ403、ステップ404、ステップ405、ス
テップ407の処理がなされて終了する。次に、本発明
に係るオンオフ制御装置の構成例を説明する。図5は本
発明のオンオフ制御装置に係る構成例を示すブロック図
である。図5において、第1のオンオフ制御部23、第
2のオンオフ制御部25および第3のオンオフ制御部2
7は並列接続されて同じ測定値(PV)および設定値
(SV)が入力されるようになっており、切換部29は
第1のオンオフ制御部23によって第2および第3のオ
ンオフ制御部25、27を選択的に切換えて図示しない
制御対象側へ接続するように構成されている。
【0028】第1のオンオフ制御部23は、設定値(S
V)を挟んで両側に動作すきま(h1、h3)特性を有
するオンオフ切換え構成となっており、動作すきま領域
(h1)より小さい領域から動作すきま領域(h1+h
3)まで変化する間にはオン信号を出力し、動作すきま
(h3)に達するとオフ信号を出力し、オフ状態から測
定値(PV)が低下しても動作すきま(h1)を超える
までオフ信号を出力するとともに、動作すきま(h1)
に達するとオン信号を出力するよう形成されている。第
2のオンオフ制御部25は、設定値(SV)の低領域側
に動作すきま(h1)と等しいか小さい動作すきま(h
2)特性(h1≧h2)を有するオンオフ切換え構成と
なっており、測定値(PV)が動作すきま領域(h2)
より小さい領域から設定値(SV)まで変化する間には
オン信号を出力し、設定値(SV)を超えるとオフ信号
を出力し、オフ状態から測定値(PV)が低下しても動
作すきま(h2)に達するまでオフ信号を出力するとと
もに、動作すきま(h2)に達するとオン信号を出力す
るよう形成されている。
【0029】第3のオンオフ制御部27は、設定値(S
V)の高域側に動作すきま(h3)と等しいか小さい動
作すきま(h4)特性(h3≧h4)を有するオンオフ
切換え構成となっており、測定値(PV)が設定値(S
V)より小さい領域から動作すきま領域(h4)まで変
化する間にはオン信号を出力し、動作すきま(h4)を
超えるとオフ信号を出力し、オフ状態から測定値(P
V)が低下しても設定値(SV)に達するまでオフ信号
を出力するとともに、設定値(SV)に達するとオン信
号を出力するよう形成されている。切換部29は、第1
のオンオフ制御部23からのオン信号によって第2のオ
ンオフ制御部25を制御対象側へ選択的に切換え接続
し、第1のオンオフ制御部23からのオフ信号によって
第3のオンオフ制御部27を制御対象側へ選択的に切換
え接続するように形成されている。
【0030】次に、このようなオンオフ制御装置の動作
を図6を用いて説明する。図6では各々の動作すきまの
関係がh1>h2およびh3>h4に設定されている。
図6におけるA時点からC時点までは、第1のオンオフ
制御部23からのオン信号によって切換部29が第2の
オンオフ制御部25に切換えられるから、測定値(P
V)が設定値(SV)に達するまでオン信号が第2のオ
ンオフ制御部25から出力され、例えばヒータに電力が
供給されて制御対象が加熱される。そして、測定値(P
V)が設定値(SV)に達すると、第2のオンオフ制御
部25からオフ信号が出力され、ヒータへの電力供給が
停止されるとともに動作すきま領域h3を超えるまでオ
フ信号がホールド出力され続ける。
【0031】C時点からE時点までは、第1のオンオフ
制御部23からのオフ信号によって切換部29が第3の
オンオフ制御部27に切換えられる一方、動作すきま特
性がh3>h4に設定されているから、第3のオンオフ
制御部27からのオフ信号が出力されるとともに、測定
値(PV)が動作すきま領域h4に入ってもオフ信号が
出力され続ける。E時点では、第3のオンオフ制御部2
7からのオン信号が出力され、動作すきま特性がh1>
h2に設定されているから、第3のオンオフ制御部27
からのオン信号がホールド出力され続けてヒータに電力
が供給されて制御対象が加熱される。
【0032】F時点では、第1のオンオフ制御部23か
らオン信号に切換わり、切換部29が第2のオンオフ制
御部25からのオン信号を出力し続ける。このような
発明のオンオフ制御装置は、測定値(PV)が設定値
(SV)を超えて上昇又は下降してオンオフ信号が変化
しても、切換えられたオン信号又はオフ信号がホールド
出力され続けるので、図1の構成例と同様に測定値(P
V)の振幅波形が大きくなることはないし、動き(傾
き)の緩やかな測定値(PV)にノイズ等が乗っても、
測定値(PV)がホールド解除領域に達するまでオン又
はオフ信号の出力が変化せず、極めて短いサイクルでヒ
ータ等がオンオフ制御されない。PIDパラメータを得
るためのオートチューニング動作に用いても同様であ
る。
【0033】ところで、このように構成された本発明の
オンオフ制御装置は、上述した図3に示した制御機器の
一部として一体的に構成される場合が多く、図3の制御
部9によって第1〜第3のオンオフ制御部23〜27お
よび切換部29が形成される。次に、本発明の構成例に
おいて、図3の制御装置で動作させる場合を図7〜図1
0のフローチャートを用いて簡単に説明する。以下の処
理も所定のサンプリング周期毎に実行される。図7にお
いて動作プログラムが動作すると、ステップ701で第
1のオンオフ制御部23のオンオフ制御の判別を行な
う。
【0034】続くステップ702では第1のオンオフ制
御部23からの出力がオン信号か否か判別され、YES
の場合にはステップ703で第2のオンオフ制御部25
のオンオフ制御の判別処理が行われ、NOの場合にはス
テップ704で第3のオンオフ制御部27のオンオフ制
御の判別処理が行われて終了する。これらのステップ7
01、ステップ703およびステップ704の詳細な処
理手順は図8〜図10に示す通りである。すなわち、第
1のオンオフ制御部23の判別処理を行うステップ70
1は、図8に示すように、ステップ801で偏差(SV
−PV)が動作すきまh1より大きいか否かを判別さ
れ、SV−PV≧h1であってYESの場合にはステッ
プ802に移ってオン動作してオン信号を出力し、SV
−PV<h1であってNOの場合にはステップ803に
移って偏差(PV−SV)が動作すきまh3より大きい
か否か判別される。
【0035】PV−SV≧h3であってYESの場合に
はステップ804でオフ動作してオフ信号を出力して終
了し、PV−SV<h3であってステップ813がNO
の場合にはそのまま終了する。第2のオンオフ制御部2
5の判別処理を行うステップ703は、図9に示すよう
に、ステップ901で偏差(SV−PV)が0より小さ
いか否か判別され、SV−PV≦0であってYESの場
合にはステップ902でオフ動作してオフ信号を出力し
て終了し、SV−PV>0であってNOの場合にはステ
ップ903で偏差(SV−PV)が動作すきまh2より
大きいか否かを判別される。SV−PV≧h2であって
ステップ903がYESの場合にはステップ904でオ
ン動作してオン信号を出力して終了し、SV−PV<h
2であってステップ903がNOの場合にはそのまま終
了する。
【0036】第3のオンオフ制御部27の判別処理を行
うステップ704は、図10に示すように、ステップ1
01で偏差(SV−PV)が0より大きいか否か判別さ
れ、SV−PV≧0であってYESの場合にはステップ
102でオン動作してオン信号を出力して終了し、SV
−PV<0であってNOの場合にはステップ103で偏
差(PV−SV)が動作すきまh4より大きいか否かを
判別される。PV−SV≧h4であってステップ103
がYESの場合にはステップ104でオフ動作してオフ
信号を出力して終了し、PV−SV<h4であってステ
ップ103がNOの場合にはそのまま終了する。従っ
て、図7〜図10において、図6中のA時点やGの時点
では、ステップ701(ステップ801、ステップ80
2)、ステップ702およびステップ703(ステップ
901、ステップ903およびステップ904)の処理
がなされて終了し、同図B時点やH時点では、ステップ
701(ステップ801およびステップ802)、ステ
ップ702およびステップ703(ステップ901およ
びステップ902)の処理がなされて終了する。
【0037】さらに、図6中B時点からC時点までは、
ステップ701(ステップ801、ステップ802)、
ステップ702およびステップ703(ステップ901
およびステップ902)の処理がなされて終了し、同図
中C時点からE時点まではステップ701(ステップ8
01、ステップ803およびステップ804)、ステッ
プ702およびステップ704(ステップ101、ステ
ップ103およびステップ104)の処理がなされる。
また、図6中のE時点からF時点まではステップ701
(ステップ801およびステップ803)、ステップ7
02およびステップ704(ステップ101およびステ
ップ105)の処理がなされて終了し、同図中のF時点
ではステップ701(ステップ801およびステップ8
02)、ステップ702およびステップ703(ステッ
プ901、ステップ903およびステップ904)の処
理がなされて終了する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、設定値の
両側を動作すきまとした動作すきま特性を有しその測定
値の動作すきま特性に沿う変化に応じてオンオフ切換え
制御する第1のオンオフ制御部と、その設定値を基準と
してこの片側に第1のオンオフ制御部の動作すきま以下
の第1の動作すきま特性を有しその測定値の第1の動作
すきま特性に沿う変化に応じてオンオフ信号を出力する
第2のオンオフ制御部と、その設定値を基準としてこの
他方の側に第1のオンオフ制御部の動作すきま以下の第
2の動作すきま特性を有しその測定値の第2の動作すき
ま特性に沿う変化に応じてオンオフ信号を出力する第3
のオンオフ制御部と、上記第1のオンオフ制御部からの
オン信号によって上記第2のオンオフ制御部2を、オフ
信号によって上記第3のオンオフ制御部を選択して上記
制御対象側へ切換え接続する切換部とを有するから、
ンオフ信号が切換え出力されても、所定期間オン信号又
はオフ信号がホールドして出力される。そのため、測定
値にノイズ等が乗っている場合や応答が早い制御対象等
に対しても、制御対象の特性に関係しないホールド領域
ホールド解除領域を1度設定したり、または制御装置
の初期値として記憶させておくだけで動作すきまなしで
チャタリングを防止し、さらに測定値の振幅波形を大き
くさせずに制御対象をオンオフ制御ができる。また、そ
の結果PIDパラメータのチューニング時に正確なリミ
ットサイクル出力波形が得られるから適切なPIDパラ
メータが得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考となるオンオフ制御装置の構成例
を示すブロック図である。
【図2】図1のオンオフ制御装置の動作を説明する図で
ある。
【図3】本発明に係るオンオフ制御装置を含む制御機器
を示すブロック図である。
【図4】図3の制御機器における図1のオンオフ制御装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明に係るオンオフ制御装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図6】図5のオンオフ制御装置の動作を説明する図で
ある。
【図7】図3の制御機器における図5のオンオフ制御装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図3の制御機器における図5のオンオフ制御装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図3の制御機器における図5のオンオフ制御装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図3の制御機器における図5のオンオフ制御
装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】従来のオンオフ制御装置の動作を説明するた
めの図である。
【図12】従来のオンオフ制御装置の動作を説明するた
めの図である。
【図13】従来のオンオフ制御装置の動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 オンオフ制御部 3 ホールド解除判断部 5 出力ホールド部 7 ホールド解除領域設定部 9 制御部 9a CPU 9b ROM 9c I/O 11 設定部 13 表示部 15 記憶部 17 測定入力部 19 出力部 21 制御対象 23 第1のオンオフ制御部 25 第2のオンオフ制御部 27 第3のオンオフ制御部 29 切換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 11/36 507 G05B 11/16 G05D 23/19 F24F 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の設定値の両側を動作すきまとした
    動作すきま特性を有し、前記設定値および制御対象側か
    らの測定値に基づき前記動作すきま特性に沿ってオンオ
    フ切換え制御する第1のオンオフ制御部と、 前記設定値を基準としてこの片側に前記第1のオンオフ
    制御部の動作すきま以下の第1の動作すきま特性を有
    し、前記設定値および測定値に基づき前記第1の動作す
    きま特性に沿って前記制御対象側をオンオフ制御するオ
    ンオフ信号を出力する第2のオンオフ制御部と、 前記設定値を基準としてこの他方の側に前記第1のオン
    オフ制御部の動作すきま以下の第2の動作すきま特性を
    有し、前記設定値および測定値に基づき前記第2の動作
    すきま特性に沿って前記制御対象側をオンオフ制御する
    オンオフ信号を出力する第3のオンオフ制御部と、 前記第1のオンオフ制御部からのオン信号によって前記
    第2のオンオフ制御部2を選択し、前記第1のオンオフ
    制御部からのオフ信号によって前記第3のオンオフ制御
    部を選択して前記制御対象側へ切換え接続する切換部
    と、 を具備することを特徴とする制御対象のオンオフ制御装
    置。
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