JPH1053625A - アクリル酸系ポリマー及びこれを配合した乳化組成物 - Google Patents

アクリル酸系ポリマー及びこれを配合した乳化組成物

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JPH1053625A
JPH1053625A JP32798196A JP32798196A JPH1053625A JP H1053625 A JPH1053625 A JP H1053625A JP 32798196 A JP32798196 A JP 32798196A JP 32798196 A JP32798196 A JP 32798196A JP H1053625 A JPH1053625 A JP H1053625A
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acrylic acid
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JP32798196A
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Kazuyuki Miyazawa
和之 宮沢
Fumiaki Matsuzaki
文昭 松崎
Toshio Hariki
利男 梁木
Michihiro Yamaguchi
道広 山口
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧品や医薬品等(医薬部外品を含む)を含め
た広範な分野で使用可能であり、安全性に優れ、かつ使
用感触の良好な乳化組成物を提供し得る高分子乳化剤と
なり得るポリマーを提供することと、このポリマーを主
に乳化手段として含んでなる乳化組成物を提供するこ
と。 【解決手段】アクリル酸モノマー及び/又はメタクリル
酸モノマー並びにアクリル酸エステルモノマー及び/又
はメタクリル酸エステルモノマーとを特定割合で共重合
させてなる、主に油中水型乳化剤として有用なアクリル
酸系ポリマー、並びにこのアクリル酸系ポリマーを含ん
でなる乳化組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル酸系ポリ
マー、より具体的には優れた油中水型の乳化力を有する
アクリル酸系ポリマーに関する技術分野に属し、かつこ
のアクリル酸系ポリマーを含んでなる乳化組成物に関す
る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】水中油型エマルション又は油中水型エマ
ルションを形成させる乳化技術は、化粧品、医薬品(医
薬部外品を含む)等の分野においては、必須の技術であ
る。通常、乳化を行う場合には、比較的低分子の界面活
性剤を乳化剤として用いて所望の乳化を行う、例えば水
中油型のエマルションを形成させるために、比較的高い
HLBを有する親水性界面活性剤を乳化剤として用い、
油中水型のエマルションを形成させるために、比較的低
いHLBを有する親油性界面活性剤を乳化剤として用い
ることが通常行われている。
【0003】しかしながら、近年はより多様な化粧品等
を提供することが要求されており、乳化手段に関しても
例外ではない。そこで、この要求に対応して、水中油型
エマルションの形成に関しては、特定のアクリル酸−メ
タクリル酸アルキル共重合体を乳化手段として用いるこ
とで、より皮膚刺激性の少ない水中油型組成物が既に提
供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
クリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体を配合した組
成物は、その組成によっては特有のヌメリ感及びハジキ
を伴う傾向があり、必ずしも万全であるとは断言できな
い面がある。さらに、上記アクリル酸−メタクリル酸ア
ルキル共重合体は、主に水中油型のエマルションの形成
手段として配合されており、油中水型エマルションを形
成させるには、今だ親油性界面活性剤に全面的に頼らざ
るを得ない面がある。
【0005】そこで、本発明が解決すべき課題は、化粧
品や医薬品等(医薬部外品を含む)を含めた広範な分野
で使用可能であり、安全性に優れ、かつ使用感触の良好
な組成物を提供し得る高分子乳化剤となり得るポリマー
を提供し、さらにこのポリマーを主に乳化手段として含
んでなる組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
解決のために鋭意検討を重ねた。その結果、アクリル酸
及び/又はメタクリル酸並びにアクリル酸エステル及び
/又はメタクリル酸エステルを一定比率のもと共重合さ
せて得られるアクリル酸系ポリマーに想到した。そし
て、このアクリル酸系ポリマーを配合することで、親油
性界面活性剤を実質的に配合することなしに炭化水素系
油,極性油,シリコーン油等、極めて広範囲の油を乳化
することができるだけではなく、皮膚外用剤として用い
た場合に、皮膚刺激が少なく、かつ使用性が良好な乳化
組成物が提供されることを見出して本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明者は、以下の発明を本願
において提供する。請求項1において、以下の特徴を有
するアクリル酸系ポリマーを提供する。 1.少なくとも1種の下記一般式(I)で示されるモノ
マーを50.0重量部以上,99.0重量部以下含んで
なることに対応して、少なくとも1種の下記一般式(I
I)で示されるモノマーを50.0重量部以上,1.0
重量部以下含んでなる;
【化2】 (式中、R1 は同一であっても異なってもよく,水素原
子又はメチル基を表し、R2 は炭素数が1以上,22以
下のアルキル基を表す) 2.架橋剤を0.001重量部以上,10.0重量部以
下の割合で含む; 3.KBr法でFT−IRを測定すると、カルボン酸由
来の吸収及びカルボン酸エステル由来の吸収が認められ
る; 4.シリコーン油、非極性油及び極性油のいずれの油分
に対しても可溶であり、かつ水に対しては不溶である; 5.シリコーン油、非極性油及び極性油のいずれの油分
に対しても油中水型の乳化力を有する; 6.前記項目5.に関わる油中水型の乳化物が、少なく
とも50℃で1ヵ月の間安定である。
【0008】請求項2において、前記請求項1記載のア
クリル酸系ポリマーにおいて、上記モノマー(I)にお
けるR1 が水素原子であるアクリル酸系ポリマーを提供
する。
【0009】請求項3において、前記請求項1又は請求
項2記載のアクリル酸系ポリマーにおいて、R2 がオク
タデシル基であるアクリル酸系ポリマーを提供する。
【0010】請求項4において、極限粘度が0.08dl
/g 以上,0.5dl/g 以下である前記請求項1乃至請
求項3のいずれかの請求項記載のアクリル酸系ポリマー
を提供する。
【0011】請求項5において、前記請求項1乃至請求
項4のいずれかの請求項記載のアクリル酸系ポリマーを
含んでなる乳化組成物を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 A.本発明アクリル酸系ポリマーについて:本発明アク
リル酸系ポリマーは、上記モノマー(I)とモノマー
(II)を共重合させて得ることができる。モノマー
(I)は、アクリル酸エステル(R1 が水素原子の場
合)又はメタクリル酸エステル(R1 がメチル基の場
合)の形態を採る。
【0013】このモノマー(I)は、乳化力を増強させ
るという観点からは、可能な限りR1 が水素原子である
こと、すなわちアクリル酸エステルであることが好まし
い。
【0014】R2 は炭素数が1以上,22以下のアルキ
ル基、すなわち直鎖アルキル基として、メチル基,エチ
ル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウ
ンデシル基,ドデシル基,トリデシル基,テトラデシル
基,ペンタデシル基,ヘキサデシル基,ヘプタデシル
基,オクタデシル基,ノナデシル基又はイコシル基を、
分枝アルキル基として、イソプロピル基,イソブチル
基,sec-ブチル基,tert-ブチル基,イソペンチル基,
ネオペンチル基,tert-ペンチル基又はイソヘキシル基
等を採り得る。
【0015】これらのアルキル基の中でも、炭素数が6
以上,18以下の直鎖アルキル基、すなわちヘキシル
基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ウ
ンデシル基,ドデシル基,トリデシル基,テトラデシル
基,ペンタデシル基,ヘキサデシル基,ヘプタデシル基
又はオクタデシル基を選択することが好ましい。また、
本発明アクリル酸系ポリマーにおける親疎水性のバラン
スが、オクタデシル基をR2 として選択した場合に相当
する混合比で組み合わせてもよい。
【0016】また、本発明アクリル酸系ポリマーの乳化
力は、乳化対象がシリコーン油及び非極性油の場合、ア
クリル酸オクタデシル:アクリル酸が50:1(モル
比)の場合に最も向上する。そして、この乳化対象とな
る油のHLB値が増加するに伴い、アクリル酸の混合比
を増加させることが好ましい。
【0017】また、モノマー(I)及びモノマー(II)
は、双方とも塩の形であっても構わない。具体的には、
ナトリウム塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、トリエチルアミン塩,トリエタノールアミン
塩等の有機アミン塩等の形態を採り得るが、これらの形
態に限定されるものではない。本発明におけるモノマー
(I)及びモノマー(II)は、これらの塩の形態のもの
をも含むものである。
【0018】本発明アクリル酸系ポリマーは、上記モノ
マー(I)とモノマー(II)とを共重合(ラジカル重
合)させて製造することができる。この共重合方法とし
ては、例えば沈澱重合法,溶液重合法,乳化重合法,塊
状重合法等、アクリル酸誘導体ポリマーの製造に一般的
に用いられる通常公知の方法を用いることができる。
【0019】本発明アクリル酸系ポリマーは、上記モノ
マー(I)及びモノマー(II)とを、重合開始剤により
ラジカル重合を開始させ、次いで架橋剤で上記モノマー
(I)及びモノマー(II)とを架橋化させて重合を生長
させて製造することができる。
【0020】この重合反応に際して、少なくとも1種の
上記モノマー(I)を50.0重量部以上,99.0重
量部以下含んでなることに対応して、少なくとも1種の
上記モノマー(II)を50.0重量部以上,1.0重量
部以下の範囲において、両者のモノマーを共重合させ
る。
【0021】本発明アクリル酸系ポリマーは、親油性基
であるエステル基と親水性基であるカルボキシル基とを
併せもつ両親媒性高分子であり、エステルの有する炭素
鎖間の疎水結合により油分がゲル化されることと、ポリ
マー自身が界面活性剤のように作用して分散粒子を安定
化し、水中油型又は油中水型、特に油中水型の乳化剤と
して作用する。
【0022】このような性質を有する本発明アクリル酸
系ポリマーの製造に際して、エステル基を有する上記モ
ノマー(I)の比率が50.0重量部未満(上記モノマ
ー(II)は50.0重量部より大きい)では、油分に対
して不溶となり所望する油中水型エマルション形成能が
認められなくなり好ましくなく、同99.0重量部より
大きい(上記モノマー(II)は1.0重量部未満)の場
合は、両親媒性という性質を保てなくなく結果、乳化力
が低下し好ましくない。
【0023】なお、本発明アクリル酸系ポリマー中に
は、必要に応じて上記モノマー(I)及びモノマー(I
I)以外の構造単位を、本発明アクリル酸系ポリマーに
おける所期の効果を損なわない限りにおいて含ませるこ
とができる。具体的には、アクリルアミド,ビニルシリ
コン等、他のビニルモノマーからなる構造単位を本発明
アクリル酸系ポリマー中に含ませることができる。
【0024】かかる場合は、所望する構造単位をポリマ
ー中で形成し得るビニルモノマーを上記モノマー(I)
とモノマー(II)と共にラジカル重合反応に処すること
で、他のビニルモノマーからなる構造単位を本発明アク
リル酸系ポリマーを得ることができる。
【0025】重合開始剤は、ラジカル重合を上記モノマ
ー(I)とモノマー(II)との間で開始させることので
きるものであれば、特に制限されるものではなく、例え
ば過酸化ベンゾイル,アゾビスイソブチロニトリル,過
硫酸カリウム,過硫酸アンモニウム等を本発明アクリル
系ポリマーを製造する際の重合開始剤として用いること
ができる。なお、この重合開始自体は、上記のような重
合開始剤によってのみではなく、光化学反応や放射線照
射等の手段によっても行うことができる。
【0026】架橋剤は、1分子中に少なくとも2個の重
合性二重結合を有し、上記モノマー(I)とモノマー
(II)を溶解させる反応溶媒に溶解し、かつ共重合力が
強く、効率良く架橋構造を形成させ得るものであること
が好ましい。具体的には、例えばエチレングリコールジ
アクリレート,エチレングリコールメタクリレート,ジ
エチレングリコールアクリレート,ジエチレングリコー
ルジメタクリレート,トリメチロールプロパントリアク
リレート、N,N'-メチレンビスアクリルアミド、N,
N'-エチレンビスアクリルアミド,イソシアヌル酸トリ
アリル,ペンタエリスリトールジメタクリレート,ペン
タエリスリトールトリアクリレート,トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート等を挙げることができる。な
お、必要に応じて上記架橋剤を単独で用いることは勿
論、2種以上を組み合わせて用いることも可能である。
【0027】この架橋剤は、上記モノマー(I)及びモ
ノマー(II)50.0重量部に対して、0.001重量
部以上,10.0重量部以下の割合で添加することが好
ましい。上記モノマー(I)及びモノマー(II)50.
0重量部に対して、0.001重量部未満では、本発明
アクリル酸系ポリマーの重合度が低く好ましくなく、同
10.0重量部を越えて配合すると、本発明アクリル酸
系ポリマーの膨潤が抑制されるため、その乳化力が低く
なり過ぎ好ましくない。
【0028】このようにして得られる本発明アクリル酸
系ポリマーの数平均分子量は、5000以上,5000
000以下であり、必要に応じて適宜調整することがで
きる。すなわち、本発明アクリル酸系ポリマーの製造
時の仕込み量を増加させれば、本発明アクリル酸系ポリ
マーの分子量は増加する(ただし、膨潤性に乏しくなる
傾向にある);本発明アクリル酸系ポリマーの製造時
の溶媒としてより極性の低い溶媒を用いることで、ポリ
マーの析出が抑制されて、本発明アクリル酸系ポリマー
の分子量が増加する傾向にある(ただし、沈澱重合がで
きにくくなる傾向がある);本発明アクリル酸系ポリ
マーの製造時の溶媒としてより高い沸点の溶媒を用い、
高温で重合反応を進行させることにより、本発明アクリ
ル酸系ポリマーの分子量を大きくすることができる;
一般的に重合反応の時間を長く設定することで本発明ア
クリル酸系ポリマーの分子量を大きくすることができる
(この場合、当然製造効率は低下する);等の性質を利
用して本発明アクリル酸系ポリマーの数平均分子量を必
要に応じて適宜調整することができる。なお、本発明ア
クリル酸系ポリマーの数平均分子量は、より大きい程、
その乳化力が向上する傾向にある。
【0029】B.本発明乳化組成物について 上記の性質を有する本発明アクリル酸系ポリマーは、こ
れを配合することによって、優れた特性を有する化粧
料,医薬品,医薬部外品等として応用可能な乳化組成物
を製造することができる。殊に、上記の油中水型乳化剤
としての特性から、油中水型組成物の乳化剤として本発
明アクリル酸系ポリマーを配合することが好ましい形態
の一つである。
【0030】油中水型組成物の乳化剤として本発明アク
リル酸系ポリマーを配合する場合には、乳化組成物全体
の0.1重量%以上,10.0重量%以下、好ましくは
同0.3重量%以上,2.0重量%以下、さらに好まし
くは同0.5重量%以上,1.0重量%以下の範囲で本
発明アクリル酸系ポリマーは配合され得る。
【0031】このようにして、本発明アクリル酸系ポリ
マーを油中水型乳化剤として配合した本発明乳化組成物
は、他に乳化成分、特に親油性界面活性剤を配合する必
要がなく、実質的に界面活性剤を含まない油中水型組成
物を提供することが可能である。
【0032】なお、「実質的に界面活性剤を含まない」
とは、全く界面活性剤を配合することを排除するもので
はなく、例えば乳化組成物の使用感触の調節,特殊な油
分(例えば,メチルポリシロキサン,デカメチルペンタ
シロキサン等の特定のシリコーン油)に対する乳化力を
さらに向上させる等の目的で親油性界面活性剤を配合す
ることができる。ただし、かかる場合の親油性界面活性
剤の配合量は、せいぜい乳化組成物の1.0重量%以下
程度である。また、水中油型(O/W型)乳化組成物を
本発明アクリル酸系ポリマーを内油相に取り込ませるこ
とにより製造する場合やO/W/O型乳化組成物,W/
O/W型乳化組成物等のマルチブルエマルションを製造
する等の目的で脂肪酸金属石鹸,ソルビタンエステル系
界面活性剤,ポリオキシエチレン系界面活性剤等の親水
性界面活性剤を本発明乳化組成物中に配合することを妨
げるものではない。
【0033】本発明乳化組成物は、外皮に適用される化
粧料、医薬品、医薬部外品等に広く適用することが可能
であり、その剤型は、乳化系、特に油中水型乳化系の剤
型を採り得る。すなわち、基礎化粧品であれば、乳液,
クリーム,ジェル,エッセンス(美容液),パック・マ
スク等の形態に、上記の剤型において広く適用可能であ
る。また、メーキャップ化粧品であれば、ファンデーシ
ョン等の形態に広く適用可能である。さらに、医薬品又
は医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く適
用が可能である。そして、これらの剤型及び形態に、本
発明乳化組成物の採り得る剤型及び形態が限定されるも
のではない。
【0034】本発明乳化組成物においては、上記の所望
する剤型及び形態に応じて通常公知の基剤成分を、その
配合により本発明の所期の効果が損なわれない範囲で広
く配合することができる。
【0035】すなわち、アボガド油、ツバキ油、月見草
油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ
油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤ
シ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、
豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロ
ウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂;ミツロウ、カンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボ
タロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、
カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキ
ビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、
セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、P
OEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロ
ールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロ
ウ類;流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プ
リスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリ
ン、マイクロクリスタリンワックス等の油分等の炭化水
素油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、
イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコ
サペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DH
A)等の高級脂肪酸;ラウリルアルコール、セチルアル
コール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、
ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステ
アリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリル
グリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシル
テトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロー
ル、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソス
テアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖
アルコール等の高級アルコール;ミリスチン酸イソプロ
ピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、
ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイ
ン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸
セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸
イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒド
ロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキ
シル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂
肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリ
コール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ
酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グ
リセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロール
プロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリト
ール、トリー2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−2−
エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテー
ト、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチル
ウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエス
テル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、
アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデ
シル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−
グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピ
ン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、
セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−
ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、ア
ジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピ
ル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成エステ
ル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖
状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン,ドデカ
メチルポリシロキサン,テトラメチルテトラハイドロジ
ェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン、3次元
網目構造を形成しているシリコン樹脂、シリコンゴム等
のシリコーン類;メチルパラベン、エチルパラベン、ブ
チルパラベン等の防腐剤;エデト酸ナトリウム塩、ED
TA等の金属イオン封鎖剤;アラアビアガム,トラガカ
ントガム,ガラクタン,グアガム,キャロブガム,カラ
ヤガム,カラギーナン,ペクチン,カンテン,クインス
シード(マルメロ),アルゲコロイド(カッソウエキ
ス),デンプン(コメ,トウモロコシ,バレイショ,コ
ムギ),グリチルリチン酸等の植物系高分子、キサンタ
ンガム,デキストラン,サクシノグルカン,プルラン等
の微生物系高分子、コラーゲン,カゼイン,アルブミ
ン,ゼラチン等の動物系高分子等の天然の水溶性高分
子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロ
ピルデンプン等のデンプン系高分子メチルセルロース、
ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CM
C)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系
高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル等のアルギン酸系高分子等の半合成
の水溶性高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニ
ルポリマー( カーボポール) 、アルキル変性カルボキシ
ビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリ
コール2000、4000、6000等のポリオキシエ
チレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等の
アクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリ
マー等の合成の水溶性高分子;ベントナイト、ケイ酸A
1Mg(ビーガム) 、ラポナイト、ヘクトライト、無水
ケイ酸等の無機の水溶性高分子;アラビアガム、カラギ
ーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガ
ム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキスト
リン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナ
トリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CM
C、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビ
ーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジ
メチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘク
トライト等の増粘剤;タルク、カリオン、雲母、絹雲母
(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、
黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バ
リウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ
酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウ
ム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カル
シウム、(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパ
タイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、
金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機
粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチ
レン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン
粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベン
ゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セル
ロース粉末等の有機粉末等の粉末成分;二酸化チタン,
酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ),チタ
ン酸鉄等の無機赤色系顔料,γ−酸化鉄等の無機褐色系
顔料、黄酸化鉄,黄土等の無機黄色系顔料黒酸化鉄、カ
ーボンブラック,低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、
マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の無機紫
色系顔料、酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸コバル
ト等の無機緑色系顔料、群青,紺青等の無機青色系顔
料、酸化チタンコーテッドマイカ,酸化チタンコーテッ
ドオキシ塩化ビスマス,酸化チタンコーテッドタルク,
着色酸化チタンコーテッドマイカ,オキシ塩化ビスマ
ス,魚鱗箔等のパール顔料,アルミニウムパウダー,カ
ッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号,赤色
202号,赤色204号,赤色205号,赤色220
号,赤色226号,赤色228号,赤色405号,橙色
203号,橙色204号,黄色205号,黄色401号
及び青色404号などの有機顔料、赤色3号,赤色10
4号,赤色106号,赤色227号,赤色230号,赤
色401号,赤色505号,橙色205号,黄色4号,
黄色5号,黄色202号,黄色203号,緑色3号,青
色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウム
レーキ等の有機顔料、クロロフィル,β−カロリン等の
天然色素等、チタンイエロー、カーサミン、紅花赤等の
色剤等;さらに香料、水、アルコール等を必要に応じて
本発明乳化組成物中に適宜配合することができる。
【0036】また、必要に応じて、紫外線防御剤、保湿
剤、美白剤、消炎剤、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、
植物抽出物、ビタミン類等を本発明乳化組成物中に配合
することができる。本発明乳化組成物の具体的な処方に
ついては、後述する実施例において記載する。
【0037】
【実施例】以下、実施例等によって本発明をより具体的
に説明する。しかしながら、これらの実施例等に本発明
の技術的範囲が限定されるものではない。 〔合成例1〕 本発明アクリル酸系ポリマーの合成
(1) アクリル酸ステアリル10g (30.8モル相当)をエ
タノール100mlに懸濁し、それにアクリル酸0.11
g (1.5モル相当)及びN,N'-メチレンビスアクリ
ルアミド0.05g (0.003モル相当)を加え、窒
素気流下、80℃にて加熱溶解させた。続いて、アゾビ
スイソブチロニトリルを26.6mg(0.0015モル
相当)を溶解し、一夜加熱攪拌した。次いで、反応液を
室温まで冷却し、沈澱を分取、真空乾燥して目的とする
共重合体9.92g を得た。
【0038】〔合成例2〕 本発明アクリル酸系ポリマ
ーの合成(2) アクリル酸ベヘニル10g (26.2モル相当)及びア
クリル酸エチル0.29g(2.9モル相当)を、2−
プロパノール100mlに懸濁し、それにアクリル酸2.
10g (29.11モル相当)及びN,N'-メチレンビ
スアクリルアミド0.05g (0.003モル相当)を
加え、窒素気流下、80℃にて加熱溶解させた。続い
て、アゾビスイソブチロニトリルを26.6mg(0.0
015モル相当)を溶解し、一夜加熱攪拌した。次い
で、反応液を室温まで冷却し、沈澱を分取、真空乾燥し
て目的とする共重合体10.05gを得た。
【0039】〔合成例3〕 本発明アクリル酸系ポリマ
ーの合成(3) アクリル酸ステアリル10g (30.8モル相当)及び
アクリル酸ブチル0.99g(7.7モル相当)を、エ
タノール100mlに懸濁し、それにアクリル酸0.28
g(3.9モル相当)及びN,N'-メチレンビスアクリ
ルアミド0.05g (0.003モル相当)を加え、窒
素気流下、80℃にて加熱溶解させた。続いて、アゾビ
スイソブチロニトリルを26.6mg(0.0015モル
相当)を溶解し、一夜加熱攪拌した。次いで、反応液を
室温まで冷却し、沈澱を分取、真空乾燥して目的とする
共重合体9.85gを得た。
【0040】〔合成例4〕 本発明アクリル酸系ポリマ
ーの合成(4) アクリル酸ステアリル10g (30.8モル相当),ア
クリル酸ドデシル0.92g(3.9モル相当)及びア
クリル酸ヘキシル0.60g(3.9モル相当)をエタ
ノール100mlに懸濁し、それにアクリル酸0.06g
(0.8モル相当)及びN,N'-メチレンビスアクリル
アミド0.05g (0.003モル相当)を加え、窒素
気流下、80℃にて加熱溶解させた。続いて、アゾビス
イソブチロニトリルを26.6mg(0.0015モル相
当)を溶解し、一夜加熱攪拌した。次いで、反応液を室
温まで冷却し、沈澱を分取、真空乾燥して目的とする共
重合体9.37gを得た。
【0041】上記合成例1で得られた共重合体のFT
−IRチャートを第1図に示す。このFT−IRは、K
Br法で測定し、2930cm-1付近にカルボン酸由来の
吸収を、1740cm-1付近にカルボン酸エステル由来の
吸収を確認した。
【0042】上記合成例1〜4で得られた共重合体を
ウベローデ型粘度計で、極限粘度を測定した所、0.0
8〜0.5dl/g 〔測定溶媒:ヘキサン,測定温度:2
5℃〕であった。
【0043】上記合成例1〜4で得られた共重合体
(0.5g )の各種溶媒(30g )に対する溶解性を確
認した。その結果、メチルフェニルポリシロキサン,流
動パラフィン,イソパラフィン,スクワラン,コハク酸
ジ2−エチルヘキシル,テトラ2−エチルヘキサン酸ペ
ンタエリスリット,トリ2−エチルヘキサン酸グリセリ
ル,及びホホバ油に対する溶解性は良好であったが、イ
オン交換水に対してはほとんど不溶であった。この結果
より、上記合成例で得られた共重合体は、シリコーン
油,非極性油及び極性油に対しては可溶であるが、水に
対しては不溶であることが確認された。
【0044】〔実施例1〜20〕本発明アクリル酸系ポ
リマーの乳化力の検討 ■ 上記合成例1〜4で得られた共重合体(組成物に対して
0.5重量%)を用いて、各種油分(同30.0重量
%)を下記第1表に示す処方(実施例1〜同20)にお
いて乳化して、その安定性〔乳化直後及び50℃で1ヵ
月放置した各組成物の乳化安定性〕を確認した。なお、
この確認内容として、顕微鏡で乳化粒子の変化に着目、
目視で油浮きや離水等を観察した。この観察結果を以下
の基準により評価し、その結果を第1表〜第4表に示し
た。
【0045】安定性基準 ◎:乳化直後においても,50℃で1ヵ月放置後におい
ても,顕微鏡及び目視双方で変化が見られない。 ○:乳化直後では全く変化が見られないが、50℃で1
ヵ月放置後は若干の乳化粒子の変化や油浮きが見られ
る。 △:乳化直後では全く変化が見られないが,50℃で1
ヵ月放置後は完全に乳化状態が崩れる。 ×:乳化直後から乳化が不安定である。
【0046】
【表1】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】この結果より、実施例1〜同20の本発明
乳化組成物は、シリコーン油,非極性油及び極性油に対
して、優れた油中水型の乳化力を有し、かつその乳化安
定性も優れたものであることが判明した。
【0051】また、上記各実施例の乳化組成物に対し
て、女性パネル20人について使用性に関する官能テス
トを行ったところ、実施例1,同2,同6,同7,同1
1,同12,同16及び同17の組成物はさっぱりとし
た非常に優れた使用性を有していた。なお、その他の実
施例の組成物に関しては、極性油のみを油分として配合
するという、通常は行われない処方である故、官能テス
トの対象から除外した。
【0052】以下に、種々の処方の本発明乳化組成物に
ついて記載するが、これらの実施例はいずれも乳化安定
性が良好で、かつ使用性にも優れるものであった。
【0053】 〔実施例21〕 W/O型エモリエントローション 重量% マイクロクリスタリンワックス 1.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 20.0 メチルフェニルポリシロキサン 10.0 プロピレングリコール 7.0 上記合成例1で合成した共重合体 0.5 防腐剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0054】<製法>マイクロクリスタリンワックス,
ラノリン,流動パラフィン,メチルフェニルポリシロキ
サン,プロピレングリコール,香料及び共重合体を混合
して、70℃に油相成分を加熱調整した。そして、防腐
剤をイオン交換水に添加して70℃に加熱したものを、
この油相成分に添加してホモミキサーで乳化して、所望
するW/O型エモリエントローションを得た。
【0055】 〔実施例54〕 W/O型サンスクリーン剤 重量% メチルフェニルポリシロキサン 30.0 マイクロクリスタリンワックス 1.0 ワセリン 1.0 ステアリン酸 3.0 上記合成例2で合成した共重合体 0.5 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 4.0 ジベンゾイルメタン誘導体 4.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0056】<製法>メチルフェニルポリシロキサン,
マイクロクリスタリンワックス,ワセリン,ステアリン
酸,共重合体,香料,2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン及びジベンゾイルメタン誘導体を混合し、
70℃に油相成分を加熱調整した。そして、防腐剤をイ
オン交換水に添加して70℃に加熱したものを、この油
相成分に添加してホモミキサーで乳化して、所望するW
/O型サンスクリーン剤を得た。
【0057】 〔実施例55〕 O/W型エモリエントローション 重量% セチルアルコール 1.0 ワセリン 2.0 流動パラフィン 6.0 メチルフェニルポリシロキサン 2.0 エタノール 5.0 グリセリン 4.0 ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 上記合成例3で合成した共重合体 0.5 エタノールアミン 0.5 クインスシード水溶液(5重量%水溶液) 20.0 防腐剤 適 量 染料 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0058】<製法>グリセリン,ソルビタンモノオレ
イン酸エステル,エタノールアミン,クインスシード水
溶液,防腐剤,染料及びイオン交換水を混合した水相成
分を70℃に加熱調整した。次いで、セチルアルコー
ル,ワセリン,流動パラフィン,メチルフェニルポリシ
ロキサン,エタノール及び共重合体を混合したエタノー
ル相成分を70℃に加熱調整したものを、この水相成分
に添加して、ホモミキサーで乳化して、所望するO/W
型エモリエントローションを得た。
【0059】
【発明の効果】本発明により、化粧品や医薬品等(医薬
部外品を含む)を含めた広範な分野で使用可能であり、
安全性に優れ、かつ使用感触の良好な乳化組成物を提供
し得る高分子乳化剤となり得るポリマーが提供され、さ
らにこのポリマーを主に乳化手段として含んでなる乳化
組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アクリル酸系ポリマーのFT−IR解析
のチャートを示した図面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の特徴を有するアクリル酸系ポリマ
    ー: 1.少なくとも1種の下記一般式(I)で示されるモノ
    マーを50.0重量部以上,99.0重量部以下含んで
    なることに対応して、少なくとも1種の下記一般式(I
    I)で示されるモノマーを50.0重量部以上,1.0
    重量部以下含んでなる; 【化1】 (式中、R1 は同一であっても異なってもよく,水素原
    子又はメチル基を表し、R2 は炭素数が1以上22以下
    のアルキル基を表す) 2.架橋剤を0.001重量部以上,10.0重量部以
    下の割合で含む; 3.KBr法でFT−IRを測定すると、カルボン酸由
    来の吸収及びカルボン酸エステル由来の吸収が認められ
    る; 4.シリコーン油、非極性油及び極性油のいずれの油分
    に対しても可溶であり、かつ水に対しては不溶である; 5.シリコーン油、非極性油及び極性油のいずれの油分
    に対しても油中水型の乳化力を有する; 6.前記項目5.に関わる油中水型の乳化物が、少なく
    とも50℃で1ヵ月の間安定である。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアクリル酸系ポリマーにお
    いて、上記モノマー(I)におけるR1 が水素原子であ
    るアクリル酸系ポリマー。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のアクリル酸系
    ポリマーにおいて、R2 がオクタデシル基であるアクリ
    ル酸系ポリマー。
  4. 【請求項4】極限粘度が0.08dl/g 以上,0.5dl
    /g 以下である請求項1乃至請求項3のいずれかの請求
    項記載のアクリル酸系ポリマー。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかの請求項
    記載のアクリル酸系ポリマーを含んでなる乳化組成物。
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