JPH1053484A - 熱硬化性コンポジット爆薬製品の無溶媒連続製造方法 - Google Patents

熱硬化性コンポジット爆薬製品の無溶媒連続製造方法

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JPH1053484A
JPH1053484A JP9150088A JP15008897A JPH1053484A JP H1053484 A JPH1053484 A JP H1053484A JP 9150088 A JP9150088 A JP 9150088A JP 15008897 A JP15008897 A JP 15008897A JP H1053484 A JPH1053484 A JP H1053484A
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ルフュム アラン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 40 ℃以上で架橋可能な液体の結合剤と、少な
くとも1種の固体の酸化エネルギー発生剤とからなる出
発成分を混合して幾何学的に安定した寸法が維持可能な
十分な粘度の均質なコンポジットペーストとし、このコ
ンポジットペーストを最終製品の幾何学寸法を有する中
間製品の形にし、結合剤を架橋して得られた中間製品の
形状と組成を固定する段階を含む最終処理されたコンポ
ジット発火製品の無溶媒連続製造方法。結合剤が室温で
変化しないのでポットライフの制約が全くなく、連続し
てコンポジット発火製品を工業的に連続製造できる。 【解決方法】先ず最初に出発成分の液体結合剤3を粉末
状の固体増粘剤4と混合してグリースのコンシステンシ
ーを有するプレミックス2とし、次にこのプレミックス
を酸化エネルギー発生剤17と混合し、混合操作および成
形操作を40℃以下で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はコンポジット発火製
品(produits pyrotechniques composites)、特に銃器用
コンポジット粉末、ロケット推進薬、弾薬用コンポジッ
ト爆薬に関するものである。本発明は特に、熱硬化性結
合剤(バインダー)を含む爆薬製品を無溶媒で連続的に
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンポジット発火製品は有機結合剤とエ
ネルギー発生用粉末状爆薬(charge)とで構成され、粉末
状爆薬は例えば硝酸アンモニウム、過塩素酸アンモニウ
ムまたは過塩素酸カリウム等の無機爆薬や有機爆薬にす
ることができる。有機爆薬としては特にRDX、HMX
等のニトラミン、ニトログアニジンまたはヘキサニトロ
ヘキサアザイソウルトジタンともよばれる 2,4,6,8,10,
12- ヘキサニトロ- 2,4,6,8,10,12-ヘキサアザテトラシ
クロ[5.5.0.05.9.03,11]ドデカン等がある。これらの爆
薬は化学的安定性が高く、衝撃および熱応力に対する感
受性が低いので当業者が広く用いられている。また、製
造の安全性および再現性の観点から、非連続製造方法よ
りも連続製造方法の方が好まれている。
【0003】コンポジット発火製品の製造で用いられる
結合剤は熱可塑性結合剤か、熱硬化性結合剤である。熱
可塑性結合剤は温度が上昇すると軟化するので連続製造
法で容易に利用できるという利点がある。フランス特許
第 2,723,086号には熱可塑性結合剤をベースとしたコン
ポジット発火製品の無溶媒連続製造方法が記載されてい
る。しかし、熱可塑性結合剤は温度が上昇すると軟化す
るというまさにその理由で製品の耐温度性(tenue en te
mperature)が悪いという欠点がある。しかし、例えば高
速銃器(armes a grande cadence de tir) 等の用途では
耐温度性に優れたコンポジット発火製品が要求されてい
る。
【0004】この点で、熱硬化性結合剤を用いたコンポ
ジット発火製品には耐温度性が優れているという利点が
ある。しかし、熱硬化性結合剤は加熱架橋によって不可
逆的に硬化するものであるため、熱硬化性結合剤は製品
の連続的製造方法には適さないという欠点がある。従っ
て、熱硬化性結合剤は製品の非連続的製造方法で用いら
れることが多い。
【0005】米国特許第 4,128,441号には推進薬のブロ
ックを『鋳造』によって非連続的に製造する方法が記載
されている。この方法はロケット用大型燃料の製造に適
しているが、小さい製品を工業的規模で連続的に製造す
るには適していない。米国特許第 4,405,534号には、可
塑剤によって可塑性にしたポリウレタンフィルムで被覆
した爆薬の顆粒を冷間圧縮してコンポジット爆薬を製造
する方法が記載されている。この方法は非連続であるこ
との他に、エネルギー的に常に好ましくはない可塑剤を
多量に必要とするという欠点がある。国際公表特許 WO9
4/05607 号には上記製品を溶媒を用いて半連続的に製造
する方法が提案されている。しかし、この方法は後で溶
媒を除去する必要があるという欠点がある。
【0006】熱硬化性結合剤を用いて無溶媒で連続製造
しようとする場合に常に直面する問題点は組成物の『ポ
ットライフ』が短いとういう点、すなわち各成分を混合
した後は製品に幾何学形状を付ける時間がほとんど無い
という点である。事実、結合剤が架橋してしまうと各成
分を含むペーストを機械加工することは全く不可能にな
る。米国特許第 4,657,607号には架橋剤を少しづつ添加
して最終架橋を遅らせる方法が記載されている。欧州特
許第0,367,445 号は2つの結合剤系を使用し、一方の結
合剤系は熱以外のエネルギーでのみ架橋するようにして
『ポットライフ』を長くする方法が提案されている。い
ずれにせよ、これら公知方法の利用は限定され、熱硬化
性結合剤を用いたコンポジット発火製品を無溶媒で連続
的に製造する方法は知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のプロセスを実施可能な方法と工業設備と提案すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、 1) 40℃以上で架橋可能な液体の結合剤と、少なくとも
1種の固体の酸化エネルギー発生剤(charge energetiqu
e oxydante) とからなる出発成分を混合して幾何学的に
安定した寸法が維持可能な十分な粘度の均質なコンポジ
ットペーストとし、 2) 得られたコンポジットペーストを最終製品の幾何学
寸法を有する中間製品の形にし、 3) 結合剤を架橋することによって得られた中間製品の
形状と組成を固定する、段階を含む、最終処理されたコ
ンポジット発火製品を無溶媒で連続的に製造する方法に
おいて、 4) 先ず最初に出発成分の液体結合剤を粉末状の固体の
増粘剤 (charge epais-sissante) と混合してグリース
状(graisseuse)のコンシステンシーを有するプレミック
スとし、次に、このプレミックスを酸化エネルギー発生
剤と混合し、 v) 混合操作および成形操作を40℃以下で行う ことを特徴とする方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】従来公知の方法に対する本発明方
法の独創性は、中間製品の組織および組成が架橋によっ
て固定される最終段階以外では、結合剤が化学的にほぼ
変化しない温度で各操作が行われるという点にある。従
って、製品の組成物の配合は工程の初めに完全に行わ
れ、後の調節は全く必要がなく、完全に再現可能であ
り、当業者は『ポットライフ』の問題には全く直面せ
ず、幾何学寸法が不完全な中間製品は製造で再利用する
ことができる。
【0010】変化しない液体結合剤に十分な機械的強度
を与える固体増粘剤を用いることによって、本発明では
可塑剤を全く必要とせず、従って、極めて高性能のコン
ポジット発火製品が得られるということは理解できよ
う。また、加工中に変化する熱硬化結合剤を用い、粘度
を溶媒および/または可塑剤の使用で低下させる従来法
とは違って、本発明では加工時に変化しない液体の熱硬
化性結合剤を用い、増粘剤の使用で見掛け粘度を高くし
ている。
【0011】本発明の好ましい第1変形例では固体増粘
剤は粒径が 0.1〜10μmで、比表面積が60〜500 m2/gの
多孔質材料で構成される。この材料は燃焼改質特性を有
するものが有効であり、カーボンブラック、コロイダル
シリカ、アルミナ、酸化チタンおよびポリノルボルネン
からなる群の中から選択することができる。この第1変
形例での増粘剤と架橋可能な結合剤との重量比は0.05〜
0.25である。
【0012】本発明の好ましい第2変形例では、固体増
粘剤が炭素原子および水素原子の他に、酸素原子および
窒素原子を含むことができる重量平均分子量が3×105
〜3×106 である炭化水素基を含む熱可塑性ポリマーで
構成される。本発明の範囲に含まれる固体増粘剤として
使用可能な熱可塑性ポリマーの第1群はスチレン/ブタ
ジエン/スチレンコポリマー、スチレン/イソプレン/
スチレンコポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/
スチレンコポリマーおよびスチレン/エチレン/プロピ
レンコポリマーで構成される。本発明の範囲に含まれる
固体増粘剤として使用可能な熱可塑性ポリマーの第2群
はポリエーテル基とポリカルボネート基とを含むポリウ
レタンとポリエーテル/ポリアミドブロックコポリマー
で構成される。第2変形例での増粘剤と架橋可能な結合
剤との重量比は 10:90〜50:50 である。
【0013】液体の結合剤と増粘剤とで構成されるプレ
ミックスに、固体の酸化エネルギー発生剤の他に、例え
ば粉末状のアルミニウムまたはホウ素のような少なくと
も1種の固体の還元エネルギー発生剤を混和することも
できる。
【0014】中間製品の混合および成形操作が終了し、
十分であると判断される時点で、40℃以上に加熱して架
橋させ、結合剤を変化させて架橋済みの最終製品を得
る。従って、本発明方法は『ポットライフ』の問題に関
連した時間の制約が全くない状態で且つエネルギー的に
好ましくない溶媒または可塑剤を用いずに、架橋済みの
結合剤を有するコンポジット発火製品を連続的に製造す
ることができる。本発明で得られた製品はストランド状
または棒状で火器に使用される弾薬用推進薬粉末とし
て、ロケット用推進薬のブロックとして、爆発性弾薬用
爆薬として、あるいは軍事利用および自動車の安全装置
等の民間利用でのガス発生燃料として好ましく利用する
ことができる。
【0015】本発明はさらに、本発明方法を実施するの
に特に適した設備に関するものである。本発明設備は材
料の移動の進行方向に下記1)〜7)を有している: 1) 同一長さの螺旋溝を有し、互いに平行な軸線を有
し、同一水平面内に設置され、2本のロール間にスリッ
トができるように互いに一定間隔で隔てられ、且つ互い
に逆方向に回転する2本の溝付円筒ロールで構成される
剪断ロール機、 2) 液体結合剤と増粘剤とからなるプレミックスを剪断
ロール機の材料入口端へ送る容量ポンプ、 3) 材料入口端と剪断ロール機の材料出口端との間で固
体のエネルギー発生剤を剪断ロール機のロールの上へ供
給するための少なくとも1種の計量ホッパ、 4) 剪断ロール機の出口端に設置された、得られた均質
なペーストを顆粒化するための装置、 5) 顆粒化装置から来る顆粒が供給される押出機、 6) 押出機から押し出されたストランドを中間製品に切
断する装置、 7) 切断された中間製品を運搬し、加熱炉を通すための
コンベヤーベルト。
【0016】以下、本発明方法の好ましい実施例を示す
図1を参照して本発明の好ましい設備を説明する。な
お、図2は剪断ロール機の単純化した平面図である。本
発明では、架橋可能なコンポジット発火組成物の出発成
分を室温で混合し、室温で中間製品へ成形可能な十分な
粘度を有する均質なコンポジットペーストにする。中間
製品は既に安定な状態で、所望の最終製品の形状および
寸法を有している。次に、所望の最終製品が得られるま
で中間製品の形状および組成を加熱・架橋させて固定す
る。
【0017】図1に示すように、最初に、複数のアーム
を有するミキサー1内で液体の熱硬化性結合剤3と固体
の増粘剤4とを主成分とするプレミックス2を製造す
る。本発明では、40℃以下の室温で結合剤が化学的に変
化しないことを確実にするために、熱硬化性結合剤が室
温で液体であり且つその架橋が40℃以上の温度で開始す
ることが絶対的に必須である。『液体の結合剤』とは架
橋後に固体の架橋結合剤となる任意の液体の反応性成分
を意味する。架橋反応は重縮合反応型でよく、この場合
の結合剤はポリウレタン型、ポリエステル型またはポリ
アミド型にすることができる。架橋反応はエチレン性不
飽和基を開く重付加反応型でもよい。この場合の結合剤
はポリアルキレン型、ポリアクリレート型またはポリメ
タクリレート型にすることができ、この場合、組成物中
に過酸化物等の架橋触媒を含む必要がある。
【0018】既に述べたように、増粘剤は粒径の小さい
多孔質固体材料で構成することができる。この場合はカ
ーボンブラックのような、燃焼改質剤として通常使用さ
れる添加剤を増粘剤として使用するのが有効である。こ
の場合、従来、非連続法でした利用できなかった発火組
成物を連続法で製造できるという利点が本発明方法には
ある。増粘剤は、結合剤が熱可塑性ポリマーと架橋した
ポリマーとのアロイで構成された最終製品が得られるよ
うな高分子量の固体の熱可塑性ポリマーで構成すること
もできる。この形式のアロイは高い機械的特性を有する
コンポジット発火製品を得ることができる。こうして形
成されたプレミックス2は最終組成の他の添加剤を含む
こともできる。プレミックス2は容量ポンプを用いて連
続的に輸送して、毎分数十回転の角速度で回転するロー
ル表面上にすることができる。この場合、プレミックス
2が逃げずに粘着できるようにするためには、プレミッ
クス2は粘稠なグリースのコンシステンシーを有する必
要がある。
【0019】プレミックス2を循環ポンプ34、例えばギ
ヤーポンプを介してプランジャーカバー36を有する貯蔵
装置35内に運搬する。次いで、プレミックス2を計量ギ
ヤーポンプ5を用いて、固体のエネルギー発生剤との混
合操作と、得られたコンポジットペーストを最終製品の
幾何学寸法を有する中間製品の形へ成形する成形操作と
を行う設備へ案内する。これら2つの操作は押出ヘッド
と切断装置とを組合した例えば2軸スクリュー押出機の
ような単一装置で行うことができるが、これら2つの操
作は前後して配置された2つの個別の装置で行うのが好
ましい。
【0020】プレミックス2はポンプ5によってミキサ
ーへ輸送される。ミキサーはBuss共混練機(co-kneade
r)等の一般的なミキサーにすることができるが、図1
に示すような螺旋溝を有する同一長さの2本の円筒ロー
ル7, 8からなる剪断ロール機6にするのが好ましい。こ
れら2本のロールのシャフト9, 10 は互いに平行で、同
一水平面に設置され、2本のロール間にスリット11を維
持するために互いに一定間隔で隔てて配置されている。
シャフト9, 10 は支持ブロック12、13で支持されてい
る。ブロック12は互いに逆方向に異なる速度で回転する
2本のロール7, 8を回転駆動する駆動ブロックである。
この剪断ロール機6は当業者に周知で、多数の刊行物、
例えば上記フランス特許第2,723,086 号に記載されてい
る。
【0021】ポンプ5はプレミックス2を速度の速いロ
ール7上へ送り、プレミックスはこのロール上でロール
7を被覆したシートを成形する。プレミックスは剪断ロ
ール機6の材料入口端14へ供給する。剪断ロール機6の
材料入口端14と材料出口端15との間に配置された少なく
とも1つの計量ホッパ16からは、固体のエネルギー発生
剤17がロール7を被覆したプレミックスのシート上へ供
給される。この固体のエネルギー発生剤は剪断ロール機
6の剪断作用でプレミックス2と均質に混合され、ロー
ル7上で均質なコンポジットペーストのシートを形成す
る。このペーストのシートは安定な幾何学的寸法を維持
可能な十分な粘度を有している。
【0022】固体のエネルギー発生剤は原則として酸化
爆薬(charges oxydantes) で構成することができ、例え
ば過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウムまたは硝酸
アンモニウム等の無機材料か、有機材料、特にRDX、
HMX等のニトラミン、ニトログアニジンまたはヘキサ
ニトロヘキサアザイソウルトジタン等にすることができ
る。固体の酸化爆薬の他に、アルミニウムまたはホウ素
等の固体の還元エネルギー発生剤や、プレミックス2に
添加されていない他の固体の添加剤を添加することもで
きる。この場合には、各充填剤を単一ホッパから混合物
で供給するか、前後のホッパから個別に供給することが
できる。
【0023】こうして得られたコンポジットペーストの
シートは専断ロール機6の出口端15に設置された顆粒化
装置18によって顆粒19の形で回収される。ロール7, 8の
出口端は図1に示すように溝付でなく、平滑にするのが
好ましい。顆粒19は押出機20、例えば押出ヘッド21を装
着した2軸スクリュー押出機へ連続的に供給されてスト
ランド23となり、コンベヤーベルト25で受け取られる。
切断装置22は押出ヘッドから出たストランド23を切断し
て最終製品の規定寸法を有する中間製品24にする。切断
装置22はストランド23が載せられたコンベヤーベルト25
の進行方向速度によってサーボ制御されている。
【0024】本発明では、切断操作が行われるまでコン
ポジット発火組成物には加熱が行われず、押出機20は冷
却することさえできるということは理解できよう。従っ
て、コンポジット発火組成物の結合剤は変化せず、満足
でないと判断された中間製品24は製造ランイへ戻して再
利用することができる。中間製品24が満足なものである
と判断された場合には、コンベヤーベルト25で連続的に
輸送して加熱炉26に入れる。加熱炉26では40℃以上の温
度で結合剤を架橋して中間製品の幾何学形状および組成
を固定する。通常組成では架橋は 120℃付近の温度で約
5分間行う。加熱炉26から出た最終製品27はパッケージ
28に包装することができる。以上の通り、本発明方法は
『ポットライフ』の制約が全くなく、無溶媒で、しかも
望ましくない可塑剤を用いずに、架橋された結合剤を含
むコンポジット発火製品、特に寸法の小さい製品を連続
的に製造することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。下記実施
例で用いられる略号は下記のものを表す: HEPB =ポリイソシアネートで架橋させたヒドロキ
シ末端を有するポリブタジエンベースの結合剤 PGA =ポリイソシアネートで架橋させたヒドロキ
シ末端を有するアジ化ポリグリシジルベースの結合剤 SBS =スチレン/ブタジエン/スチレンコポリマ
ー SIS =スチレン/イソプレン/スチレンコポリマ
ー PE−PA=60/40ポリエーテル/ポリアミドブロック
コポリマー RDX =ヘキソゲン(hexogene) AP =過塩素酸アンモニウム 実施例に示すパーセントは重量パーセントで、結合剤の
場合のパーセントは用いた任意の添加剤を含む。
【0026】実施例1〜3 7つの孔および19の孔を有する有孔円筒形粉末ストラン
ドを下記3種の化学組成物から本発明の連続法で製造し
た:
【0027】押出時に材料温度を35℃にして下記幾何学
形状にした: web =燃焼厚さ d =孔径
【0028】実施例4〜6 小型ミサイルモータ用中心路を有する円筒形推進薬ブロ
ックを3種の下記化学組成から本発明の連続方法で製造
した: ダイは外径30mm、内径14mmの円筒形ダイにした。
【0029】各組成を用いて連続押出した10メートルの
推進薬を切断し、加熱・架橋後に得られた寸法は下記の
通り:
【0030】実施例7 厚さ2〜5mmのコンポジット爆薬のストリップを下記化
学組成から本発明の連続法で製造した: 結合剤 HEPB =11% 増粘剤 SIS =4% 酸化剤:RDX(3μm、90μm)=85% 厚さ2、3および5mm、長さ10メートル、幅90mmのスト
リップを連続的に押出し、結合剤を架橋した後に得られ
る寸法は下記の通り:
【0031】実施例8 下記化学組成から本発明の連続法でガス発生器用推薬ブ
ロックを製造した: 結合剤:HEPB 15.8% 増粘剤:SBS 9.2 % 酸化剤:PA(90μm、15μm、3μm) 73% 還元剤:Al 2% ブロックは下記寸法を有する中実な円筒形にした: 径 : 30mm+0.025mm 長さ: 90mm+0.10mm これらブロックをベンチ試験で燃焼させた。結果は下記
の通り: 13MPa での燃焼速度=25.3 mm/秒 圧力指数 =0.35
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための設備の概念図。
【図2】 剪断ロール機の平面図。
【符号の説明】
2 プレミックス 5 定容ポンプ 6 剪断ロール機 7、8 溝付ロール 11 スリット 14 材料入口端 15 材料出口端 16 計量ホッパ 17 固体エネルギー発生剤 18 顆粒化装置 20 押出機 22 切断装置 23 ストランド 24 中間製品 25 コンベヤーベルト 26 加熱炉

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1) 40℃以上で架橋可能な液体の結合剤
    と、少なくとも1種の固体の酸化エネルギー発生剤とか
    らなる出発成分を混合して、幾何学的に安定した寸法が
    維持可能な十分な粘度の均質なコンポジットペーストと
    し、 2) 得られたコンポジットペーストを最終製品の幾何学
    寸法を有する中間製品の形にし、 3) 結合剤を架橋することによって得られた中間製品の
    形状と組成を固定する、段階を含む、最終処理されたコ
    ンポジット発火製品を無溶媒で連続的に製造する方法に
    おいて、 4) 先ず最初に出発成分の液体結合剤を粉末状の固体増
    粘剤と混合してグリースのコンシステンシーを有するプ
    レミックスとし、次にこのプレミックスを酸化エネルギ
    ー発生剤と混合し、 v) 混合操作および成形操作を40℃以下で行う ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 固体増粘剤が粒径が 0.1〜10μmで、比
    表面積が60〜500 m2/gである多孔質材料で構成される請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記材料がカーボンブラック、コロイダ
    ルシリカ、アルミナ、酸化チタンおよびポリノルボルネ
    ンで構成される群の中から選択される請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 固体増粘剤が酸素原子と窒素原子とを含
    むことができる重量平均分子量が3×105 〜3×106
    ある炭化水素基を含む熱可塑性ポリマーで構成される請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 固体増粘剤がスチレン/ブタジエン/ス
    チレンコポリマー、スチレン/イソプレン/スチレンコ
    ポリマー、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンコ
    ポリマーおよびスチレン/エチレン/プロピレンコポリ
    マーで構成される群の中から選択される請求項4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 固体増粘剤がポリエーテルとポリカルボ
    ネートとを主成分とするポリウレタンおよびポリエーテ
    ル/ポリアミドブロックコポリマーで構成される群の中
    から選択される請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 増粘剤と架橋可能な結合剤との重量比が
    10:90 〜50:50 である請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 増粘剤と架橋可能な結合剤との重量比が
    0.05〜0.25である請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 酸化エネルギー発生剤の他に、少なくと
    も1種の固体の還元エネルギー発生剤を使用する請求項
    1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 還元エネルギー発生剤が粉末状のアル
    ミニウムまたはホウ素である請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 材料の移動の移動方向に下記1)〜7)を
    有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法を実施
    するための設備: 1) 同じ長さの螺旋溝を有し、互いに平行な軸線を有
    し、同一水平面内に設置され、2本のロール間にスリッ
    ト(11)ができるように互いに一定間隔で隔てられ、互い
    に逆方向に回転する2本の溝付円筒ロール(7, 8)で構成
    される剪断ロール機(6) 、 2) 液体結合剤と増粘剤とからなるプレミックス(2) を
    剪断ロール機(6) の材料入口端(14)へ送る容量ポンプ
    (5) 、 3) 材料入口端(14)と剪断ロール機(6) の材料出口端と
    の間で固体のエネルギー発生剤(17)を剪断ロール機(6)
    のロールの上へ供給するための少なくとも1種の計量ホ
    ッパ(16)、 4) 剪断ロール機(6) の出口端(15)に設置された、得ら
    れた均質なペーストを顆粒化するための装置(18)、 5) 顆粒化装置(18)から来る顆粒が供給される押出機(2
    0)、 6) 押出機(20)から押し出されたストランド(23)を中間
    製品(24)に切断する装置(22)、 7) 切断された中間製品を運搬し、加熱炉(26)を通過さ
    せるためのコンベヤーベルト(25)。
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