JPH1053090A - 車両用シートのエアバッグ装置 - Google Patents
車両用シートのエアバッグ装置Info
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- JPH1053090A JPH1053090A JP8210783A JP21078396A JPH1053090A JP H1053090 A JPH1053090 A JP H1053090A JP 8210783 A JP8210783 A JP 8210783A JP 21078396 A JP21078396 A JP 21078396A JP H1053090 A JPH1053090 A JP H1053090A
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- Japan
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- reinforcing sheet
- gusset
- airbag
- cutout
- airbag device
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表皮材の見映え或いは製造作業性が低下させ
ることなく、予定された正規の開裂部のみを確実に開裂
させることができる車両用シートのエアバッグ装置を提
供する。 【解決手段】 マチ部17の裏側の少なくともエアバッ
グモジュール7に対応する部位に、強度がマチ部17以
上で且つ伸縮性がマチ部17以下の補強シート19を設
けると共に、該補強シート19の開裂部17a相当位置
に切除部19aを設け、該補強シート19の端部を他の
表皮材16、18との接合部H1 、H2 へ接合し、補強
シート19の切除部19a側の端部をマチ部17に対し
て接合h1、h2 したものである。
ることなく、予定された正規の開裂部のみを確実に開裂
させることができる車両用シートのエアバッグ装置を提
供する。 【解決手段】 マチ部17の裏側の少なくともエアバッ
グモジュール7に対応する部位に、強度がマチ部17以
上で且つ伸縮性がマチ部17以下の補強シート19を設
けると共に、該補強シート19の開裂部17a相当位置
に切除部19aを設け、該補強シート19の端部を他の
表皮材16、18との接合部H1 、H2 へ接合し、補強
シート19の切除部19a側の端部をマチ部17に対し
て接合h1、h2 したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側面衝突の
際に、シートバックに設けたエアバッグを展開させるこ
とにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員
を保護することができる車両用シートのエアバッグ装置
に関するものである。
際に、シートバックに設けたエアバッグを展開させるこ
とにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員
を保護することができる車両用シートのエアバッグ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の側面衝突の際に、その衝撃
荷重により変形するドア等の車体側壁と着座者との直接
的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−5005
2号公報等で知られているような種々のエアバッグ装置
が提案されている。
荷重により変形するドア等の車体側壁と着座者との直接
的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−5005
2号公報等で知られているような種々のエアバッグ装置
が提案されている。
【0003】すなわち、シートバック内部のシートバッ
クフレームの側部に、エアバッグとインフレータを内蔵
した構造のエアバッグモジュールを取付けると共に、該
シートバックフレームにパッド材を取付け、最後にシー
トバックフレーム全体を表皮材により覆った構造となっ
ている。この表皮材は一般に複数の部材から成るもの
で、各部材を上下方向に沿う縫製部(接合部)を介して
袋状に一体化したものである。
クフレームの側部に、エアバッグとインフレータを内蔵
した構造のエアバッグモジュールを取付けると共に、該
シートバックフレームにパッド材を取付け、最後にシー
トバックフレーム全体を表皮材により覆った構造となっ
ている。この表皮材は一般に複数の部材から成るもの
で、各部材を上下方向に沿う縫製部(接合部)を介して
袋状に一体化したものである。
【0004】そして、表皮材の複数の縫製部のうち、シ
ートバックの側面部位を覆うマチ部の途中位置に開裂部
が設定してあり、車両衝突時に膨張したエアバッグが該
開裂部から表皮材外に飛び出し、そのまま車体側壁に沿
って前方へ展開するようになっている。
ートバックの側面部位を覆うマチ部の途中位置に開裂部
が設定してあり、車両衝突時に膨張したエアバッグが該
開裂部から表皮材外に飛び出し、そのまま車体側壁に沿
って前方へ展開するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、マチ部の途中位置にエアバ
ッグ展開用の開裂部を設定しているものの、膨張するエ
アバッグの力はマチ部の開裂部だけでなく、マチ部全体
或いはマチ部と他の表皮材との縫製部にも作用するた
め、場合よってはマチ部における正規の開裂部以外の意
図せぬ部位や、他の表皮材との縫製部が開裂してしまう
おそれがある。マチ部の開裂部以外の部位や縫製部が開
裂すると、エアバッグが正規の方向へ展開しなくなるた
め好ましくない。そのために、マチ部の開裂部に切断容
易にファスナー等を設けたり、或いは縫製部で開裂する
ことがないように該縫製部の縫製強度を特別に高めてい
た。従って、マチ部にファスナー等を設けたことにより
表皮材の見映えが低下し、また縫製部の縫製強度を特別
に高めていたことにより、表皮材の縫製作業が大変に困
難となる。
うな従来の技術にあっては、マチ部の途中位置にエアバ
ッグ展開用の開裂部を設定しているものの、膨張するエ
アバッグの力はマチ部の開裂部だけでなく、マチ部全体
或いはマチ部と他の表皮材との縫製部にも作用するた
め、場合よってはマチ部における正規の開裂部以外の意
図せぬ部位や、他の表皮材との縫製部が開裂してしまう
おそれがある。マチ部の開裂部以外の部位や縫製部が開
裂すると、エアバッグが正規の方向へ展開しなくなるた
め好ましくない。そのために、マチ部の開裂部に切断容
易にファスナー等を設けたり、或いは縫製部で開裂する
ことがないように該縫製部の縫製強度を特別に高めてい
た。従って、マチ部にファスナー等を設けたことにより
表皮材の見映えが低下し、また縫製部の縫製強度を特別
に高めていたことにより、表皮材の縫製作業が大変に困
難となる。
【0006】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、表皮材の見映え或いは製造作業
性が低下させることなく、予定された正規の開裂部のみ
を確実に開裂させることができる車両用シートのエアバ
ッグ装置を提供するものである。
てなされたものであり、表皮材の見映え或いは製造作業
性が低下させることなく、予定された正規の開裂部のみ
を確実に開裂させることができる車両用シートのエアバ
ッグ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートバックのシートバックフレーム及びパッド材を覆
う表皮材が、少なくともシートバックの側面部位を覆う
マチ部を有しており、且つ該シートバックフレームの車
幅方向外側部にエアバッグ及びインフレータを内蔵した
エアバッグモジュールが取付けられており、該エアバッ
グがマチ部の開裂部から前方へ展開する車両用シートの
エアバッグ装置において、前記マチ部の裏側の少なくと
もエアバッグモジュールに対応する部位に、強度がマチ
部以上で且つ伸縮性がマチ部以下の補強シートを設ける
と共に、該補強シートの開裂部相当位置に切除部を設
け、該補強シートの端部を他の表皮材との接合部へ接合
し、補強シートの切除部側の端部をマチ部に対して接合
したものである。
シートバックのシートバックフレーム及びパッド材を覆
う表皮材が、少なくともシートバックの側面部位を覆う
マチ部を有しており、且つ該シートバックフレームの車
幅方向外側部にエアバッグ及びインフレータを内蔵した
エアバッグモジュールが取付けられており、該エアバッ
グがマチ部の開裂部から前方へ展開する車両用シートの
エアバッグ装置において、前記マチ部の裏側の少なくと
もエアバッグモジュールに対応する部位に、強度がマチ
部以上で且つ伸縮性がマチ部以下の補強シートを設ける
と共に、該補強シートの開裂部相当位置に切除部を設
け、該補強シートの端部を他の表皮材との接合部へ接合
し、補強シートの切除部側の端部をマチ部に対して接合
したものである。
【0008】請求項1記載の発明によれば、マチ部の裏
側に補強シートが設けられ、該補強シートの端部が他の
表皮材との接合部に接合されているため、他の表皮材と
の接合部の接合強度が高まる。従って、エアバッグの膨
張力が補強シートに加わっても、マチ部と他の表皮材と
の接合部から開裂することはない。
側に補強シートが設けられ、該補強シートの端部が他の
表皮材との接合部に接合されているため、他の表皮材と
の接合部の接合強度が高まる。従って、エアバッグの膨
張力が補強シートに加わっても、マチ部と他の表皮材と
の接合部から開裂することはない。
【0009】また、補強シートの開裂部相当位置に切除
部が設けられているため、マチ部は補強シートが存在す
る切除部以外の部分では開裂することができず、切除部
に対応する開裂部のみで確実に開裂することとなる。す
なわち、補強シートが、マチ部以上の強度で且つマチ部
以下の伸縮性を有しているため、エアバッグの膨張力は
この補強シートにて受け止められる共に、その膨張力は
補強シートの切除部に集中し、該切除部に合致した開裂
部を確実に開裂させる。更に、補強シートの切除部側の
端部がマチ部に対して接合されているため、切除部と開
裂部との位置関係がずれることはない。
部が設けられているため、マチ部は補強シートが存在す
る切除部以外の部分では開裂することができず、切除部
に対応する開裂部のみで確実に開裂することとなる。す
なわち、補強シートが、マチ部以上の強度で且つマチ部
以下の伸縮性を有しているため、エアバッグの膨張力は
この補強シートにて受け止められる共に、その膨張力は
補強シートの切除部に集中し、該切除部に合致した開裂
部を確実に開裂させる。更に、補強シートの切除部側の
端部がマチ部に対して接合されているため、切除部と開
裂部との位置関係がずれることはない。
【0010】そして、補強シートは外側からは見えない
マチ部の裏側に設けられるため、見映えの点で優れてい
る。また、マチ部の裏側に補強シートを設けるだけで済
むので、従来のように、マチ部付近にある表皮材の接合
部全てを特別に強い接合強度で接合する必要がなくな
り、表皮材の製造作業が容易になる。
マチ部の裏側に設けられるため、見映えの点で優れてい
る。また、マチ部の裏側に補強シートを設けるだけで済
むので、従来のように、マチ部付近にある表皮材の接合
部全てを特別に強い接合強度で接合する必要がなくな
り、表皮材の製造作業が容易になる。
【0011】尚、切除部は補強シートの全上下幅にわた
って形成されるものでも(請求項2)、補強シートの全
上下幅中における開裂部相当部位のみに形成されるもの
でも良い(請求項3)。開裂部相当部位のみに形成した
ものは、補強シートが分断されないので、取扱いが容易
である。また、切除部に代えて切込部(請求項4)や切
断容易なミシン目(請求項5)にしても良い。
って形成されるものでも(請求項2)、補強シートの全
上下幅中における開裂部相当部位のみに形成されるもの
でも良い(請求項3)。開裂部相当部位のみに形成した
ものは、補強シートが分断されないので、取扱いが容易
である。また、切除部に代えて切込部(請求項4)や切
断容易なミシン目(請求項5)にしても良い。
【0012】表皮材は、布部材でも、ワッディング部を
布で挟んだ構造のものでも、皮革でも、ビニールでも何
でもよい。接合部は、縫製糸による縫製部でも、接着材
による接着部でも、熱による溶着部でも良い。
布で挟んだ構造のものでも、皮革でも、ビニールでも何
でもよい。接合部は、縫製糸による縫製部でも、接着材
による接着部でも、熱による溶着部でも良い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1〜図
4に基づいて説明する。図1は左側フロントのシート1
を示すものであり、フロアパネルに前後動自在に取付け
られたシートクッション2と、前後回動自在なシートバ
ック3とからなっている。
4に基づいて説明する。図1は左側フロントのシート1
を示すものであり、フロアパネルに前後動自在に取付け
られたシートクッション2と、前後回動自在なシートバ
ック3とからなっている。
【0014】シートバック3の内部には、図面上形状が
明らかでないが逆U字状のシートバックフレーム4が設
けられており、該シートバックフレーム4の左右両側部
にはサイドパネル5が固着されている(図3及び図4に
は左側のサイドパネル5のみ図示)。左右のサイドパネ
ル5間にはS字状のシートスプリング6が設けられてい
る。
明らかでないが逆U字状のシートバックフレーム4が設
けられており、該シートバックフレーム4の左右両側部
にはサイドパネル5が固着されている(図3及び図4に
は左側のサイドパネル5のみ図示)。左右のサイドパネ
ル5間にはS字状のシートスプリング6が設けられてい
る。
【0015】左右のサイドパネル5のうち、車体側壁D
(図4参照)に対面する左側(車幅方向外側)のサイド
パネル5にはエアバッグモジュール7が取付けられてい
る。このエアバッグモジュール7は、前方に開口8を有
する金属製ケース9と、蛇腹状に折りたたまれたエアバ
ッグ10と、それを膨張・展開させるためのガスを発生
するインフレータ11とから成っている。エアバッグ1
0とインフレータ11とはケース9内に収納され、ケー
ス9の開口8は破断容易な薄いシート(図示せず)にて
塞がれている。このエアバッグモジュール7はケース9
に設けられた図示せぬ固定手段によりサイドパネル5に
対して固定されている。
(図4参照)に対面する左側(車幅方向外側)のサイド
パネル5にはエアバッグモジュール7が取付けられてい
る。このエアバッグモジュール7は、前方に開口8を有
する金属製ケース9と、蛇腹状に折りたたまれたエアバ
ッグ10と、それを膨張・展開させるためのガスを発生
するインフレータ11とから成っている。エアバッグ1
0とインフレータ11とはケース9内に収納され、ケー
ス9の開口8は破断容易な薄いシート(図示せず)にて
塞がれている。このエアバッグモジュール7はケース9
に設けられた図示せぬ固定手段によりサイドパネル5に
対して固定されている。
【0016】また、シートバック3にはクッション性を
得るためのパッド材13が設けられている。このパッド
材13の左右両側にはサイド部13aが隆起形成されて
いる。
得るためのパッド材13が設けられている。このパッド
材13の左右両側にはサイド部13aが隆起形成されて
いる。
【0017】そして、このようなパッド材13やエアバ
ッグモジュール7が取付けられたシートバックフレーム
4の全体が、表皮材14により覆われている。この表皮
材14はワッディング部を布で挟んだ構造になっている
が図示は省略する。
ッグモジュール7が取付けられたシートバックフレーム
4の全体が、表皮材14により覆われている。この表皮
材14はワッディング部を布で挟んだ構造になっている
が図示は省略する。
【0018】この表皮材14は、シートバック3の前面
中央部位を覆うメイン部15と、前面両側部位(前記サ
イド部13a)を覆うメインサイド部16と、シートバ
ック3の側面部位を覆うマチ部17と、シートバック3
の背面部位を形成するバック部18とから成っている。
そして、メイン部15、メインサイド部16、マチ部1
7、バック部18の対応端同士が、それぞれ上下方向に
沿う「接合部」としての縫製部H1 、H2 、H3 にて縫
合されている。
中央部位を覆うメイン部15と、前面両側部位(前記サ
イド部13a)を覆うメインサイド部16と、シートバ
ック3の側面部位を覆うマチ部17と、シートバック3
の背面部位を形成するバック部18とから成っている。
そして、メイン部15、メインサイド部16、マチ部1
7、バック部18の対応端同士が、それぞれ上下方向に
沿う「接合部」としての縫製部H1 、H2 、H3 にて縫
合されている。
【0019】前記マチ部17のうち、エアバッグモジュ
ール7におけるケース9の開口縁8aに対応する位置が
開裂部17aである。この開裂部17aはマチ部17に
おける前側の範囲E内であればどの位置でも良いが、こ
の実施形態ではケース9の開口縁8aに対応する位置に
設定している。
ール7におけるケース9の開口縁8aに対応する位置が
開裂部17aである。この開裂部17aはマチ部17に
おける前側の範囲E内であればどの位置でも良いが、こ
の実施形態ではケース9の開口縁8aに対応する位置に
設定している。
【0020】そして、前記シートバック3のマチ部17
の裏側におけるエアバッグモジュール7に対応する部位
には補強シート19が設けられている(図1中斜線図示
部分)。この補強シート19の前後の端部はそれぞれマ
チ部17の前後の縫製部H1、H2 で一緒に縫合されて
いる(図3参照)。この補強シート19は、マチ部17
と同等以上の高強度で、且つマチ部17と同等以下の伸
縮性を有したものでなければならない。この実施形態で
は、補強シート19として、エアバッグ10と同じ材質
(例えば、ポリエステル、ナイロン等)を使用すること
により、マチ部17よりも十分に強度が高く、またマチ
部17よりも十分に伸縮性の低いものとしている。
の裏側におけるエアバッグモジュール7に対応する部位
には補強シート19が設けられている(図1中斜線図示
部分)。この補強シート19の前後の端部はそれぞれマ
チ部17の前後の縫製部H1、H2 で一緒に縫合されて
いる(図3参照)。この補強シート19は、マチ部17
と同等以上の高強度で、且つマチ部17と同等以下の伸
縮性を有したものでなければならない。この実施形態で
は、補強シート19として、エアバッグ10と同じ材質
(例えば、ポリエステル、ナイロン等)を使用すること
により、マチ部17よりも十分に強度が高く、またマチ
部17よりも十分に伸縮性の低いものとしている。
【0021】この補強シート19の前記開裂部17aに
対応する位置には、所定幅の切除部19aが補強シート
19の全上下幅にわたって形成されている。結果とし
て、補強シート19はこの切除部19aにより2つの部
材に分断された状態になっており、その切除部19a側
の端部は同じく補強シート19の全上下幅にわたる縫製
部h1 、h2 を介してマチ部17に縫製されている(図
3参照)。
対応する位置には、所定幅の切除部19aが補強シート
19の全上下幅にわたって形成されている。結果とし
て、補強シート19はこの切除部19aにより2つの部
材に分断された状態になっており、その切除部19a側
の端部は同じく補強シート19の全上下幅にわたる縫製
部h1 、h2 を介してマチ部17に縫製されている(図
3参照)。
【0022】この表皮材14は前記補強シート19を、
外側からは見えない裏側に備えているため、見映えの点
で優れている。また、補強シート19の端部がそれぞれ
縫製部H1 、H2 へ一緒に縫合されているため、該補強
シート19が表皮材14と一体化し、該表皮材14でシ
ートバックフレーム4及びパッド材13を包む作業が容
易である。
外側からは見えない裏側に備えているため、見映えの点
で優れている。また、補強シート19の端部がそれぞれ
縫製部H1 、H2 へ一緒に縫合されているため、該補強
シート19が表皮材14と一体化し、該表皮材14でシ
ートバックフレーム4及びパッド材13を包む作業が容
易である。
【0023】次に、エアバッグ10が展開する状態を説
明する。車両が側面衝突を起こすと、その状態をセンサ
ーが感知し、インフレータ11内からエアバッグ10内
に高圧のガスが噴出される。このガスによりエアバッグ
10がケース9内で膨張し、該エアバッグ10はケース
9の開口縁8aを外側へ押し拡げる。
明する。車両が側面衝突を起こすと、その状態をセンサ
ーが感知し、インフレータ11内からエアバッグ10内
に高圧のガスが噴出される。このガスによりエアバッグ
10がケース9内で膨張し、該エアバッグ10はケース
9の開口縁8aを外側へ押し拡げる。
【0024】この時、マチ部17の開裂部17aにケー
ス9の開口縁8aから外向き力が加わると共に、マチ部
17の裏側に設けられた補強シート19にエアバッグ1
0から膨張力が加わるため、マチ部17が開裂部17a
から確実に開裂することとなる。つまり、補強シート1
9の前後の端部が、他のメインサイド部16やバック部
18との縫製部H1 、H2 に一緒に縫製されているた
め、該縫製部H1 、H2の縫製強度が向上し、これら縫
製部H1 、H2 から開裂することはない。
ス9の開口縁8aから外向き力が加わると共に、マチ部
17の裏側に設けられた補強シート19にエアバッグ1
0から膨張力が加わるため、マチ部17が開裂部17a
から確実に開裂することとなる。つまり、補強シート1
9の前後の端部が、他のメインサイド部16やバック部
18との縫製部H1 、H2 に一緒に縫製されているた
め、該縫製部H1 、H2の縫製強度が向上し、これら縫
製部H1 、H2 から開裂することはない。
【0025】また、補強シート19の開裂部17aに対
応する位置に切除部19aが設けられているため、マチ
部17は補強シート19が存在する切除部19a以外の
部分では開裂することができず、切除部19aに対応す
る開裂部17aのみで確実に開裂することとなる。すな
わち、補強シート19が、マチ部17以上の強度で且つ
マチ部17以下の伸縮性を有しているため、エアバッグ
10の膨張力はこの補強シート19にて受け止められる
と共に、その膨張力は補強シート19の切除部19aに
集中し、該切除部19aに合致した開裂部17aを確実
に開裂させる。特に、補強シート19の切除部19a側
の端部がマチ部17に対して縫製されているため、エア
バッグ10の膨張力が補強シート19に加わっても切除
部19aと開裂部17aとの位置関係がずれることはな
い。
応する位置に切除部19aが設けられているため、マチ
部17は補強シート19が存在する切除部19a以外の
部分では開裂することができず、切除部19aに対応す
る開裂部17aのみで確実に開裂することとなる。すな
わち、補強シート19が、マチ部17以上の強度で且つ
マチ部17以下の伸縮性を有しているため、エアバッグ
10の膨張力はこの補強シート19にて受け止められる
と共に、その膨張力は補強シート19の切除部19aに
集中し、該切除部19aに合致した開裂部17aを確実
に開裂させる。特に、補強シート19の切除部19a側
の端部がマチ部17に対して縫製されているため、エア
バッグ10の膨張力が補強シート19に加わっても切除
部19aと開裂部17aとの位置関係がずれることはな
い。
【0026】マチ部17の開裂部17aから外側へ飛び
出したエアバッグ10は、シートバック3に隣接する車
体側壁Dに沿って前方へ展開する。この前方へ展開した
エアバッグ10が車体側壁Dと乗員との間に介在して乗
員を保護する。
出したエアバッグ10は、シートバック3に隣接する車
体側壁Dに沿って前方へ展開する。この前方へ展開した
エアバッグ10が車体側壁Dと乗員との間に介在して乗
員を保護する。
【0027】図5はこの発明の第2実施形態を示す図で
ある。尚、この第2実施形態以降の説明において第1実
施形態と同様の構成及び作用効果は省略する。
ある。尚、この第2実施形態以降の説明において第1実
施形態と同様の構成及び作用効果は省略する。
【0028】この第2実施形態では、切除部20aを補
強シート20の全上下幅にわたって形成せずに、上下端
に補強シート20部分を残した状態で、開裂部相当部位
のみに形成した。この実施形態によれば、補強シート2
0が2つに分断されないので、補強シート20の取扱い
が容易である。切除部20a側の端部に全上下幅にわた
る縫製部h1 、h2 を形成した点は先の実施形態と同様
である。尚、この縫製部h1 、h2 にしても全上下幅に
わたる必要はなく、切除部20aに対応する部分のみに
形成しても良い。
強シート20の全上下幅にわたって形成せずに、上下端
に補強シート20部分を残した状態で、開裂部相当部位
のみに形成した。この実施形態によれば、補強シート2
0が2つに分断されないので、補強シート20の取扱い
が容易である。切除部20a側の端部に全上下幅にわた
る縫製部h1 、h2 を形成した点は先の実施形態と同様
である。尚、この縫製部h1 、h2 にしても全上下幅に
わたる必要はなく、切除部20aに対応する部分のみに
形成しても良い。
【0029】図6はこの発明の第3実施形態を示す図で
ある。この第3実施形態では、切除部に代えて、補強シ
ート21の開裂部相当部位のみに切込部21aを形成し
たものである。尚、この切込部21もは補強シート21
の全上下幅にわたって形成しても良い。
ある。この第3実施形態では、切除部に代えて、補強シ
ート21の開裂部相当部位のみに切込部21aを形成し
たものである。尚、この切込部21もは補強シート21
の全上下幅にわたって形成しても良い。
【0030】図7はこの発明の第4実施形態を示す図で
ある。この第4実施形態では、切除部に代えて、補強シ
ート22の全上下幅にわたって切断容易なミシン目22
aを形成したものである。尚、このミシン目22aも開
裂部相当部位のみに形成しても良い。
ある。この第4実施形態では、切除部に代えて、補強シ
ート22の全上下幅にわたって切断容易なミシン目22
aを形成したものである。尚、このミシン目22aも開
裂部相当部位のみに形成しても良い。
【0031】尚、以上の説明では、車両のフロント側の
シート1を例にしたが、本発明はリヤ側のシートにも適
用できる。
シート1を例にしたが、本発明はリヤ側のシートにも適
用できる。
【0032】また、補強シート19等をマチ部17のエ
アバッグモジュール7に対応する部分のみに設ける例を
示したが、マチ部17と同じサイズのものを該マチ部1
7の裏面全体に設けてもよい。
アバッグモジュール7に対応する部分のみに設ける例を
示したが、マチ部17と同じサイズのものを該マチ部1
7の裏面全体に設けてもよい。
【0033】更に、補強シート19等は端部のみを縫製
により接合し、それ以外の部分はマチ部17に対してフ
リーな状態で設けるようにしたが、補強シート19等の
全面をマチ部17の裏面に密着(ラミネート又はコーテ
ィング)させたものでも良い。
により接合し、それ以外の部分はマチ部17に対してフ
リーな状態で設けるようにしたが、補強シート19等の
全面をマチ部17の裏面に密着(ラミネート又はコーテ
ィング)させたものでも良い。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、マチ部の裏側に補強
シートが設けられ、該補強シートの端部が他の表皮材と
の接合部に接合されているため、他の表皮材との接合部
の接合強度が高まる。従って、エアバッグの膨張力が補
強シートに加わっても、マチ部と他の表皮材との接合部
から開裂することはない。
シートが設けられ、該補強シートの端部が他の表皮材と
の接合部に接合されているため、他の表皮材との接合部
の接合強度が高まる。従って、エアバッグの膨張力が補
強シートに加わっても、マチ部と他の表皮材との接合部
から開裂することはない。
【0035】また、補強シートの少なくとも開裂部相当
位置に切除部が設けられているため、マチ部は補強シー
トが存在する切除部以外の部分では開裂することができ
ず、切除部に対応する開裂部のみで確実に開裂すること
となる。
位置に切除部が設けられているため、マチ部は補強シー
トが存在する切除部以外の部分では開裂することができ
ず、切除部に対応する開裂部のみで確実に開裂すること
となる。
【0036】更に、補強シートは外側からは見えないマ
チ部の裏側に設けられるため、見映えの点で優れてい
る。そして、マチ部の裏側に補強シートを設けるだけで
済むので、従来のように、マチ部付近にある表皮材の接
合部全てを特別に強い接合強度で接合する必要がなくな
り、表皮材の製造作業が容易になる。
チ部の裏側に設けられるため、見映えの点で優れてい
る。そして、マチ部の裏側に補強シートを設けるだけで
済むので、従来のように、マチ部付近にある表皮材の接
合部全てを特別に強い接合強度で接合する必要がなくな
り、表皮材の製造作業が容易になる。
【図1】この発明の第1実施形態に係るシートを示す斜
視図。
視図。
【図2】エアバッグが前方へ展開した状態を示す図1相
当の斜視図。
当の斜視図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿うシートバックの
断面図。
断面図。
【図4】エアバッグが前方へ展開した状態を示す図3相
当の断面図。
当の断面図。
【図5】この発明の第2実施形態に係る補強シートを示
す側面図。
す側面図。
【図6】この発明の第3実施形態に係る補強シートを示
す側面図。
す側面図。
【図7】この発明の第4実施形態に係る補強シートを示
す側面図。
す側面図。
1 シート 2 シートクッション 3 シートバック 4 シートバックフレーム 5 サイドパネル 6 シートスプリング 7 エアバッグモジュール 8 開口 8a 開口縁 9 ケース 10 エアバッグ 11 インフレータ 13 パッド材 13a サイド部 14 表皮材 15 メイン部 16 メインサイド部 17 マチ部 17a 開裂部 18 バック部 19 補強シート 19a 切除部 20 補強シート 20a 切除部 21 補強シート 21a 切込部 22 補強シート 22a ミシン目 H1 、H2 、H3 表皮材の縫製部(接合部) h1 、 h2 切除部側の縫製部(接合部) D 車体側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 公文 秀昭 神奈川県綾瀬市小園771番地池田物産株式 会社内 (72)発明者 阿部 純子 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地日産自 動車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 シートバックのシートバックフレーム及
びパッド材を覆う表皮材が、少なくともシートバックの
側面部位を覆うマチ部を有しており、且つ該シートバッ
クフレームの車幅方向外側部にエアバッグ及びインフレ
ータを内蔵したエアバッグモジュールが取付けられてお
り、該エアバッグがマチ部の開裂部から前方へ展開する
車両用シートのエアバッグ装置において、 前記マチ部の裏側の少なくともエアバッグモジュールに
対応する部位に、強度がマチ部以上で且つ伸縮性がマチ
部以下の補強シートを設けると共に、該補強シートの開
裂部相当位置に切除部を設け、該補強シートの端部を他
の表皮材との接合部へ接合し、補強シートの切除部側の
端部をマチ部に対して接合したことを特徴とする車両用
シートのエアバッグ装置。 - 【請求項2】 切除部が補強シートの全上下幅にわたっ
て形成されている請求項1記載の車両用シートのエアバ
ッグ装置。 - 【請求項3】 切除部が補強シートの全上下幅における
開裂部相当部位のみに形成されている請求項1記載の車
両用シートのエアバッグ装置。 - 【請求項4】 切除部に代えて切込部を形成した請求項
2又は請求項3記載の車両用シートのエアバッグ装置。 - 【請求項5】 切除部に代えて切断容易なミシン目を形
成した請求項2又は請求項3記載の車両用シートのエア
バッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8210783A JPH1053090A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8210783A JPH1053090A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1053090A true JPH1053090A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16595069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8210783A Pending JPH1053090A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 車両用シートのエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1053090A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11348709A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-21 | Mazda Motor Corp | 自動車のサイドエアバッグ装置 |
JP2000016223A (ja) * | 1998-07-06 | 2000-01-18 | Mazda Motor Corp | 自動車のサイドエアバッグ装置 |
DE10066500B3 (de) * | 2000-04-12 | 2016-07-07 | Audi Ag | Luftsackanordnung |
DE10066499B3 (de) * | 2000-04-12 | 2017-02-09 | TAKATA Aktiengesellschaft | Luftsackanordnung |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP8210783A patent/JPH1053090A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11348709A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-21 | Mazda Motor Corp | 自動車のサイドエアバッグ装置 |
JP2000016223A (ja) * | 1998-07-06 | 2000-01-18 | Mazda Motor Corp | 自動車のサイドエアバッグ装置 |
DE10066500B3 (de) * | 2000-04-12 | 2016-07-07 | Audi Ag | Luftsackanordnung |
DE10066499B3 (de) * | 2000-04-12 | 2017-02-09 | TAKATA Aktiengesellschaft | Luftsackanordnung |
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