JPH1052725A - 電子部品のリード折り曲げ方法及びその装置 - Google Patents

電子部品のリード折り曲げ方法及びその装置

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JPH1052725A
JPH1052725A JP21084496A JP21084496A JPH1052725A JP H1052725 A JPH1052725 A JP H1052725A JP 21084496 A JP21084496 A JP 21084496A JP 21084496 A JP21084496 A JP 21084496A JP H1052725 A JPH1052725 A JP H1052725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス加工よる笹掻きや削り屑の発生を防止
して加工コストの低減を図り、チャックを用いてリード
を折り曲げる場合の折り曲げ加工速度を高め、X・Y二
方向の駆動装置やその実行プログラムを簡素化する。 【解決手段】 電子部品10のリードRの基端側折曲部
1 を第1のチャック1で保持すると共に、他端側折曲
部R2 を第2のチャック2で保持し、第1のチャック1
と第2のチャック2とを相対的に平行移動させて上記リ
ードRを折り曲げるに際して、第1のチャック1と第2
のチャック2とを曲げ偏位方向Yへ相対的に離間させる
ように付勢しつつ、長手接近方向Xへ所定寸法x′だけ
相対接近させることにより、上記リードRの曲げ偏位寸
法yを規定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野・背景】本発明は電子部品のリード折
り曲げ方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図3(B)に示すように、電子部
品10(以下、単にパーツという)は、モールドされた
パーツ本体Pより複数本のリードRが突出しており、こ
れらのリードRはプリント配線基板(図示せず)の接続
孔に挿通して半田付け等によりプリント配線回路と接続
される。ところで、これら複数のリードのうち、例えば
3本リードの中央のリードは、図3(A)に示す曲げ偏
位寸法yがプリント配線回路の接続孔に適合するように
折り曲げる必要がある。そこでパーツのリード折り曲げ
装置としては、従来より例えば図6に示すもの(以下、
従来例1という)、あるいは、図7に示す特開平5−6
2755号公報に開示されたもの(以下、従来例2とい
う)が知られている。
【0003】従来例1は図6に示すように、一対の金型
51・52でリードRをプレス加工により折り曲げ、所
定の曲げ偏位寸法yを得るように構成されている。ま
た、従来例2は図7に示すように、パーツ本体Pを第1
のチャック53で保持すると共に、リードRの一端側折
曲部を第2のチャック54で保持し、この一端側折曲部
を中心にして第1のチャック53を平行移動させること
により、上記リードRを略Z字形に折り曲げるように構
成されている。そして、第1のチャック53が円弧軌跡
を描いて移動する際に、厳密には図5に示すようなジグ
ザク状の円弧軌跡を描くように、二方向の位置決め駆動
装置55で第1のチャック53を駆動制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1では、一対の金型51・52でリードRをプレス
加工することから、以下のような不都合が生ずる。 プレス時に金型がリードの折り曲げ腕部R2 と摺接
し、その表面の錫メッキ等が削られて、笹掻きが生ずる
のみならず、その表面に削り屑が付着する。この笹掻き
や削り屑はプリント配線回路をショートさせる等の弊害
を生ずるため、プレス加工後にリードを加熱して笹掻き
や削り屑を熔融除去する必要がある。従って、この熔融
除去は余計な手間を必要とする。 また、パーツの種類も多種多様であり、しかも、リ
ードのスプリングバックも考慮する必要があるため、多
種の金型を準備してパーツの種類に応じて金型の段取り
換えを行わねばならず、この点でも加工コストが高くつ
く。 さらに、金型でリードを折り曲げることから、リー
ドの折り曲げ腕部R2に強力な引っ張り応力が作用して
当該折り曲げ腕部R2 が細り、リードの強度低下をもた
らす。
【0005】一方、従来例2では金型を使用しないので
上記不都合は生じないが、図5に示すようなジグザク状
の円弧軌跡を描くように、二方向の位置決め駆動装置5
5で第1のチャックを駆動制御していることから、 二方向の位置決め駆動制御に手間取り、折り曲げの
加工速度が低下する。しかも、二方向の位置決め駆動装
置やその制御装置の実行プログラムも複雑になり、コス
ト高になる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、 イ)プレス加工よる上記弊害を未然に防止して加工コス
トの低減を図ること、即ち、プレス加工よる笹掻きや削
り屑の発生を防止して、その熔融除去の手間を無くする
こと、多種の金型を準備したり、パーツの種類に応じた
金型の段取り換えを無くすること、金型でリードRを折
り曲げることによるリードRの折り曲げ腕部が細るとい
う弊害を無くすること、 ロ)チャックを用いてリードを折り曲げる場合に折り曲
げ加工速度を高め、チャックがジグザク状の円弧軌跡を
描かなくても済むように、X・Y二方向の駆動装置やそ
の実行プログラムを簡素化し、コストの低減を図るこ
と、を技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、以下のように構成される。即ち、請求項1
に記載の発明は、電子部品10のリードRの基端側折曲
部R1を第1のチャック1で保持するとともに、他端側
折曲部R3 を第2のチャック2で保持し、第1のチャッ
ク1と第2のチャック2とを相対的に平行移動させて上
記リードRを折り曲げるに際して、第1のチャック1と
第2のチャック2とを曲げ偏位方向Yへ相対的に偏位さ
せるように付勢しつつ、長手接近方向Xへ所定寸法x′
だけ相対接近させることにより、上記リードRの曲げ偏
位寸法yを規定する、ことを特徴とする電子部品のリー
ドの折り曲げ方法である。ここで、第1のチャック1と
第2のチャック2との相対移動方向のうち、リード長手
の相対接近方向を長手接近方向Xと規定し、これと交差
する方向を曲げ偏位方向Yと規定する(以下、同じ)。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子部品のリードの折り曲げ方法を実施する装置であ
って、電子部品10のリードRの基端側折曲部R1 を第
1のチャック1で保持するとともに、他端側折曲部R3
を第2のチャック2で保持し、第1のチャック1と第2
のチャック2とを駆動制御装置4によりX方向駆動手段
Mx及びY方向駆動手段Myを介して相対的に平行移動
させて上記リードRを折り曲げるように構成した電子部
品のリードの折り曲げ装置において、上記X方向駆動手
段Mxは、第1のチャック1と第2のチャック2とを上
記長手接近方向Xへ相対的に接近させる位置決め駆動手
段31からなり、上記Y方向駆動手段Myは、第1のチ
ャック1に対して第2のチャック2を曲げ偏位方向Yへ
相対的に付勢する付勢手段28からなり、第1のチャッ
ク1に対して第2のチャック2を上記付勢手段28によ
り曲げ偏位方向Yへ付勢しつつ、位置決め駆動手段31
により長手接近方向Xへ所定寸法x′だけ相対接近させ
ることにより、上記リードRの曲げ偏位寸法yを規定す
るように構成した、ことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の電子部品のリードの折り曲げ方法装置において、第1
のチャック1と第2のチャック2とを相対的に平行移動
させてリードRを折り曲げるに際して、第1のチャック
1と第2のチャック2とを上記所定の接近寸法x′を超
えて相対接近させた後、逆方向へ引き戻すことにより上
記リードRを曲げ戻すように構成した、ことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1及び請求項2に記載の発
明では、以下の作用・効果を奏する。図3(A)及び図4
に示すように、電子部品10のリードRの基端側折曲部
1を第1のチャック1で保持し、他端側折曲部R3
第2のチャック2で保持することにより、付勢による曲
げ偏位方向Yへの自由な移動はリードRの折り曲げ腕部
2 の寸法B(図4参照)に拘束されるため、第2のチ
ャック2の長手接近方向Xへの移動量x′に従属する。
つまり、第1のチャック1と第2のチャック2とを曲げ
偏位方向Yへ相対的に偏位させるように付勢しつつ、長
手接近方向Xへ所定寸法x′だけ相対接近させることに
より、リードRの曲げ偏位寸法yが規定される。これに
より以下の効果を奏する。
【0011】イ)プレス加工よる従来例1の弊害を未然
に防止して加工コストの低減を図ることができる。即
ち、プレス加工よる笹掻きや削り屑の発生を防止して、
その熔融除去の手間を無くし、多種の金型を準備した
り、パーツの種類に応じた金型の段取り換えを無くし、
金型でリードを折り曲げることによるリードの折り曲げ
腕部が細るという弊害を無くすることができる。
【0012】ロ)また、チャックを用いてリードを折り
曲げる場合に、第1のチャック1と第2のチャック2と
を曲げ偏位方向Yへ相対的に偏位させるように付勢しつ
つ、長手接近方向Xへ所定寸法x′だけ相対接近させる
ことにより、従来例2のように二方向の位置決め駆動制
御を必要とせず、一方向の位置決め駆動制御だけでリー
ドの曲げ偏位寸法yを規定することができる。これによ
り、折り曲げの加工速度が高まり、X・Y二方向の駆動
装置やその実行プログラムを簡素化し、コストの低減を
図ることができる。
【0013】ハ)請求項3に記載の発明では、第1のチ
ャックと第2のチャックとを相対的に平行移動させてリ
ードを折り曲げるに際して、第1のチャックと第2のチ
ャックとを所定の接近寸法x′を超えて相対接近させた
後、逆方向へ引き戻すことによりリードを曲げ戻すよう
に構成したことから、リードのスプリングバックを解消
して、リードの曲げ偏位寸法yを正確に設定することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る電子部品のピン
折り曲げ方法を具体化したピン折り曲げ装置の概要図、
図2はそのピン折り曲げ装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【0015】本発明に係るピン折り曲げ装置は、図1及
び図3(A)に示すように、パーツ10のリードRの基
端側折り曲げ部R1 を保持する第1のチャック1と、当
該リードRの他端側折り曲げ部R2 を保持する第2のチ
ャック2と、上記第1のチャック1と第2のチャック2
を駆動制御する駆動制御手段4とから構成される。ここ
で図3(A)及び図4に示すように、リードRの長手接
近方向をX、これと直交するリードRの曲げ偏位方向を
Yと規定する。
【0016】上記第1のチャック1は、図1に示すよう
に、固定ブロック11上に位置調節可能に設けられた固
定側クランプ12aと、この固定側クランプ12aに対
向して進退自在に配置された可動側クランプ12bとを
備え、第1のエアーシリンダ13で可動側クランプ12
bを挟持作動させることにより、上記一対のクランプ1
2a・12bによりリードRの基端側折り曲げ部R1
保持するように構成されている。一方、パーツ10は固
定ブロック11上に立設されたガイド筒14内を順次下
降し、図示しないストッパーで受け止められ、その位置
でリードRの基端側折り曲げ部R1 を第1のチャック1
で保持される。なお、図1中の符号16は、パーツ10
をロッド15で前方へ押圧して当該パーツ10の前後方
向の位置決めをする前後位置決め用エアシリンダであ
る。
【0017】上記第2のチャック2は、Y方向可動ブロ
ック21上に設けられ、第2のエアーシリンダ22でガ
イド24上の可動ブロック23を進退させ、リンク機構
25を介して第2のチャック2を挟持作動させることに
より、リードRの他端側折り曲げ部R2 を保持するよう
に構成されている。また、Y方向可動ブロック21は、
X方向可動ブロック26上に配置された一対のY方向ス
ライドガイド27・27上をY方向移動自在に設けら
れ、Y方向駆動手段Myにより曲げ偏位駆動される。さ
らに、X方向可動ブロック26は、基台30上に配置さ
れた図示しないX方向スライドガイド上をX方向移動自
在に設けられ、X方向駆動手段Mxで駆動ネジ32を回
転駆動することにより、Y方向可動ブロック21に固定
した螺合ナット33を介して進退駆動される。
【0018】上記X方向駆動手段Mxとしては、パルス
モータやサーボモータ等の位置決め駆動手段31が用い
られる。一方、Y方向駆動手段Myとしては、位置決め
駆動する必要がなく、第1のチャック1に対して第2の
チャック2を曲げ偏位方向Yへ相対的に付勢することが
できれば足りるから、エアシリンダや付勢バネ等の付勢
手段28が用いられる。この実施形態では付勢手段しと
て、Y方向付勢用エアシリンダ28a・28bが曲げ偏
位方向Yの正負に対応させて、上下二段に並設してあ
る。
【0019】なお、この実施形態では位置決め駆動手段
31としてパルスモータが用いられており、その回転速
度は略1000〜2000rpmに設定されている。ま
た、上記エアシリンダ28a・28bの付勢力は、リー
ドRを折り曲げることができればよいので、十分弱いも
ので足り、リードRの素材や形状等に応じて適宜調節可
能にしてある。ちなみに、上記エアシリンダ28a・2
8bの付勢力は、略1.0kg/cm2 〜1.5kg/c
2 に設定されている。
【0020】上段のエアシリンダ28aは、出力ロッド
29を突出させることにより上段の係止具29aを介し
てY方向可動ブロック21を−Y方向へ、下段のエアシ
リンダ28bは出力ロッド29を退入させることにより
下段の係止具29bを介してY方向可動ブロック21を
これとは逆の+Y方向へ付勢する。なお、各係止具29
a・29bには、相互に他方のエアシリンダの付勢力を
減じないようにするため、空動隙間Sが形成されてい
る。これにより各エアシリンダ28aは、それぞれ上記
空動隙間Sを介して係止具29a・29bを空動させた
後、Y方向可動ブロック21にその付勢力を作用させる
ことになる。
【0021】第1のチャック1と第2のチャック2を駆
動制御する駆動制御手段4は、入力部41と、マイクロ
コンピュータで構成され記憶機能と演算機能を有する中
央制御部42と、上記各エアシリンダ13・14・22
・28a・28bや位置決め駆動手段31を駆動する駆
動回路44とを備える。この駆動制御手段4は、上記入
力部41よりリードRの他端側折り曲げ部R3の目標位
置Q(x,y)を設定入力することにより、中央制御部
42でリードRの所定の長手接近寸法x′とリードRの
他端側折り曲げ部R3 の寸法B(図4参照)を算定して
第2のチャック2で保持させ、この第2のチャック2を
Y方向付勢用エアシリンダ28で曲げ偏位方向Yへ付勢
しつつ、位置決め駆動手段であるパルスモータ31を作
動させることにより、第1のチャック1に対して第2の
チャック2をX−Y移動させて上記リードRを略Z字形
に折り曲げるように構成されている。
【0022】以下、図2のフローチャートを参照しつ
つ、本実施例装置の動作について説明する。ステップS
1 では、入力部41の図示しない主スイッチをオンする
ことにより、パルスモータ等の位置決め駆動手段31を
駆動して第2のチャック2を基準位置に復帰させる。こ
の基準位置は、図3(A)及び図4に示すように、第1
のチャック1の一対のクランプ12a・12bの先端位
置を原点として規定してある。ステップS2 では、入力
部41よりリードRの他端側折り曲げ部R3 の目標位置
Q(x,y)を設定入力する。なお、これらのデータ
(x,y)は、画像認識可能な入力装置を用いることに
より、設定入力することも可能である。
【0023】ステップS3 では、一対のクランプ12a
・12bで保持するリードRの基端側折り曲げ位置R1
を原点とし、この原点R1 から第2のチャック2の先端
側折り曲げ部R3 までの寸法B(折り曲げ腕部R2 の寸
法B)と、リードRの長手接近方向Xへの所定の接近寸
法x′を中央制御部42で算定する。図4から明らかな
ように、上記曲げ腕部R2 の寸法Bと上記所定の接近寸
法x′は、次式で算定される。 B=(x2+y21/2 …… x′=B−x …… ステップS4 では、パーツ10のリードRの基端側折り
曲げ位置R1 を第1のチャック1の一対のクランプ12
a・12bで保持するとともに、上記式に基づいてリ
ードRの曲げ腕部R2 の寸法Bの位置である他端側折り
曲げ部R3 の位置を第2のチャック2で保持する。
【0024】ステップS5 では、Y方向駆動手段Myで
ある付勢手段28を作動させてY方向可動ブロック21
を曲げ偏位方向Yへ付勢しつつ、上記式に基づいてX
方向駆動手段Mxである位置決め駆動手段31を作動さ
せてX方向可動ブロック27を長手接近方向Xへ移動さ
せる。このとき、第2のチャック2の曲げ偏位方向Yへ
の移動量yは、リードRの折り曲げ腕部R2 の寸法Bに
拘束されるため、第2のチャック2の長手接近方向Xへ
の移動量x′に従属する。これにより、第2のチャック
2の長手接近方向Xへの移動量x′が、リードRの曲げ
偏位寸法yを規定することになる。
【0025】ステップS6 では、位置決め駆動手段31
がX方向可動ブロック27を所定の接近寸法x′だけ移
動させたか否か、つまり、第2のチャック2が目標位置
に移動したか否かを判断し、第2のチャック2が目標位
置に移動したらステップS7でX方向駆動手段Mx(位
置決め駆動手段31)及びY方向駆動手段My(付勢手
段28)を停止させる。即ち、x′移動が完了すると、
この移動量x′に従属して第2のチャック2の曲げ偏位
方向Yへの移動も完了し、リードRの折り曲げ加工は完
了する。
【0026】なお、位置決め駆動手段31であるパルス
モータの回転速度を略1000rpmに設定するととも
に、エアシリンダ28a・28bの付勢力を略1.0k
g/cm2 に設定し、電子部品10のリードRを保持し
ない状態で、第2のチャック2をX−Y移動させると、
その移動の軌跡は図4中の破線で示すように、点R3
らQ1 を経てQ2 に至る。つまり、リードRを保持しな
い第2のチャック2は、リードRの折り曲げ腕部R2
寸法Bには拘束されず、曲げ偏位方向Yへ自由に移動し
て先にQ1 に達し、その後Q2 に至るが、電子部品10
のリードRを保持した状態で、第2のチャック2をX−
Y移動させると、その移動の軌跡は図4中の実線で示す
ように、点R3 から円弧を描いて点Q(x,y)に至
る。
【0027】ステップS8 では全ての電子部品10につ
いての折り曲げタスクが完了したか否かを判断し、折り
曲げタスクが完了したら、このプログラムは終了する。
上記構成により、プレス加工よる従来例1の弊害を未然
に防止して加工コストの低減を図ることができる。即
ち、プレス加工よる笹掻きや削り屑の発生を防止して、
その熔融除去の手間を無くし、多種の金型を準備した
り、パーツの種類に応じた金型の段取り換えを無くし、
金型でリードRを折り曲げることによるリードRの折り
曲げ腕部が細るという弊害を無くすることができる。
【0028】また、第1のチャック1と第2のチャック
2とを曲げ偏位方向Yへ相対的に偏位させるように付勢
しつつ、長手接近方向Xへ所定寸法x′だけ相対接近さ
せることにより、従来例2のように二方向の位置決め駆
動制御を必要とせず、一方向の位置決め駆動制御だけで
リードRの曲げ偏位寸法yを規定することができる。こ
れにより、折り曲げの加工速度が高め、X・Y二方向の
駆動装置やその実行プログラムを簡素化し、コストの低
減を図ることができる。
【0029】また、本実施形態では、第1のチャック1
と第2のチャック2とを相対的に平行移動させてリード
Rを略Z字形に折り曲げるに際して、第1のチャック1
に対して第2のチャック2を上記所定の接近寸法x′を
超えて接近させた後、逆方向へ引き戻すことにより上記
リードRを曲げ戻すように構成してある。これにより、
リードRのスプリングバックを解消して、上記曲げ偏位
寸法yを正確に設定することができる。
【0030】上記実施形態では、第1のチャック1に対
して第2のチャック2をX・Yの二方向に移動させるも
のとして説明したが、第1のチャック1と第2のチャッ
ク2とを相対的にX−Y移動させるように構成すること
もできる。また、二方向の組合わせは、3次元直交座標
系の任意の二つの組合わせも可能である。さらに、電子
部品のリードの形状や第1のチャック1及び第2のチャ
ックの形態についても、上記実施形態に限るものではな
く、適宜変更を加えて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品のピン折り曲げ装置の概
要図である。
【図2】ピン折り曲げ装置の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】図3(A)は電子部品のリードの折り曲げ状態
の一例を示す側面図、図3(B)はその電子部品の一例
を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る折り曲げ方法を示す原理図であ
る。
【図5】従来例2に係る折り曲げ方法を示す原理図であ
る。
【図6】従来例1のプレス加工による折り曲げ方法を示
す原理図である。
【図7】従来例2に係る折り曲げ装置の概要図である。
【符号の説明】 1…第1のチャック、2…第2のチャック、4…駆動制
御手段、10…電子部品、R…リード、R1 …リードの
基端側折り曲げ部、R2 …リードの折り曲げ腕部、R3
…リードの他端側折り曲げ部、X…長手接近方向、x′
…所定寸法、Y…曲げ偏位方向、y…リードの曲げ偏位
寸法、Mx…X方向駆動手段、My…Y方向駆動手段、
28…付勢手段、31…位置決め駆動手段(パルスモー
タ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品(10)のリード(R)の基端
    側折曲部(R1 )を第1のチャック(1)で保持すると
    ともに、他端側折曲部(R3 )を第2のチャック(2)
    で保持し、第1のチャック(1)と第2のチャック
    (2)とを相対的に平行移動させて上記リード(R)を
    折り曲げるに際して、 第1のチャック(1)と第2のチャック(2)との相対
    移動方向のうち、リード長手の相対接近方向を長手接近
    方向(X)と規定し、これと交差する方向を曲げ偏位方
    向(Y)と規定し、 第1のチャック(1)と第2のチャック(2)とを上記
    曲げ偏位方向(Y)へ相対的に偏位させるように付勢し
    つつ、長手接近方向(X)へ所定寸法(x′)だけ相対
    接近させることにより、上記リード(R)の曲げ偏位寸
    法(y)を規定する、ことを特徴とする電子部品のリー
    ド折り曲げ方法。
  2. 【請求項2】 電子部品(10)のリード(R)の基端
    側折曲部(R1 )を第1のチャック(1)で保持すると
    ともに、他端側折曲部(R3 )を第2のチャック(2)
    で保持し、第1のチャック(1)と第2のチャック
    (2)とを駆動制御装置(4)によりX方向駆動手段
    (Mx)及びY方向駆動手段(My)を介して相対的に
    X−Y移動させて上記リード(R)を折り曲げるように
    構成した、電子部品のリードの折り曲げ装置において、 第1のチャック(1)と第2のチャック(2)との相対
    移動方向のうち、リード長手の相対接近方向を長手接近
    方向(X)と規定し、これと交差する方向を曲げ偏位方
    向(Y)と規定し、 上記X方向駆動手段(Mx)は、第1のチャック(1)
    と第2のチャック(2)とを上記長手接近方向(X)へ
    相対的に接近させる位置決め駆動手段(31)からな
    り、上記Y方向駆動手段(My)は、第1のチャック
    (1)に対して第2のチャック(2)を曲げ偏位方向
    (Y)へ相対的に付勢する付勢手段(28)からなり、 第1のチャック(1)に対して第2のチャック(2)を
    上記付勢手段(28)により曲げ偏位方向(Y)へ付勢
    しつつ、位置決め駆動手段(31)により長手接近方向
    (X)へ所定寸法(x′)だけ相対接近させることによ
    り、上記リード(R)の曲げ偏位寸法(y)を規定する
    ように構成した、ことを特徴とする電子部品のリード折
    り曲げ装置。
  3. 【請求項3】 第1のチャック(1)と第2のチャック
    (2)とを相対的に移動させてリード(R)を折り曲げ
    るに際して、第1のチャック(1)と第2のチャック
    (2)とを上記所定の接近寸法(x′)を超えて相対接
    近させた後、逆方向へ引き戻すことにより上記リード
    (R)を曲げ戻すように構成した、ことを特徴とする請
    求項1に記載した電子部品のリード折り曲げ装置。
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