JPH1052267A - プロトロンビンの活性化方法および該方法に基づくトロンビンの製造方法 - Google Patents
プロトロンビンの活性化方法および該方法に基づくトロンビンの製造方法Info
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Abstract
応において、プロトロンビン含有水溶液として「プロト
ロンビン複合体」または「プロトロンビンおよび血液凝
固第X因子を主成分とする水溶液」という入手が容易な
原材料を用い、トロンボプラスチンの非存在下にてもト
ロンビンへの変換を達成する手段に基づく工業的規模で
のトロンビンの効率的製造方法を提供する。 【構成】 プロトロンビン含有水溶液を、ポリエチレン
グリコールまたはポリエチレングリコールおよびカルシ
ウム塩で処理することを特徴とする。
Description
に関する。より詳細には、工業的規模でトロンビンを得
る際に、トロンボプラスチンの非存在下にてもポリエチ
レングリコールまたはポリエチレングリコールおよびカ
ルシウム塩による処理を施すことにより、プロトロンビ
ンをトロンビンに活性化し得る方法および該活性化工程
を含むトロンビンの製造方法に関する。
ンビンは、分子量約37,000のセリンプロテアーゼ
であり、血液凝固反応の最終段階で働くタンパク質分解
酵素である。トロンビンは、フィブリノゲンに作用して
フィブリンを生成することにより血液を凝固させる。従
って、トロンビンは、外科領域における局所止血剤とし
て、また、内科領域における上部消化管出血などの止血
剤として、臨床的に用いられている。また、さらに、フ
ィブリン接着剤の1成分としても応用されている。
あるプロトロンビンの形態で存在しており、活性化第X
因子によって限定分解を受けて生成される。従来、トロ
ンビンの製造は、ヒトおよびウシなどの血漿を原料とし
て、まず、プロトロンビンを抽出精製し、得られた精製
プロトロンビンにトロンボプラスチンなどを作用させて
トロンビンを得る方法が行なわれてきた。すなわち、ト
ロンビンへの転化は精製されたプロトロンビンを対象に
していた。得られたトロンビンは、さらに、各種の数工
程を経て精製される。また、この方法を基本とした改良
方法として、「血漿を低温エタノール処理後陰イオン交
換体処理し、得られた精製プロトロンビンをトロンビン
に転化し、さらに陽イオン交換体処理により精製する方
法(特開平3-128398号公報)」などが知られて
いる。
調製されたものが用いられているが、原料の調達が困難
であり必ずしも充分量が入手できるとは言えない。ま
た、製造工程で完全に除去することができず、最終製品
に混入する可能性もある。トロンビンへの転化方法とし
ては、上記のトロンボプラスチンを用いる方法以外に、
ヘビ毒を用いる方法、高濃度クエン酸塩を用いる方法
(特開平4-365481号公報、特開平5-19426
1号公報)等が知られている。しかし、ヘビ毒を用いる
場合も、トロンボプラスチン同様、原料の調達が困難で
あると同時に最終製品への混入が危惧される。また、高
濃度クエン酸塩による自然転化法は、トロンボプラスチ
ン等の組織タンパク質が付加的に混入しないという利点
はあるものの、工業的製法としては十分な転化効率が保
証されているとは言えない。
開平6-46852号公報および国際特許公開WO95/
31536号公報には、塩化カルシウムにより、プロト
ロンビンをトロンビンに転化する方法が開示されてい
る。トロンビンへの変換処理に付されるプロトロンビン
として、精製されたプロトロンビンではなくプロトロン
ビン複合体を対象とする方法も、特開平7-33799
号公報に開示されている。これらの方法は、限られた条
件下で有効な製造方法となり得るが、依然、簡便かつ有
効な方法とは言えない。
ロンビンの工業的規模での効率的製造方法を確立するこ
とである。すなわち、本願発明の目的は、工業的規模で
トロンビンを得る際に原材料の入手が容易で、かつ効率
よくプロトロンビンからトロンビンへと転化する方法を
提供することにある。
上述の諸問題に鑑み鋭意検討した結果、効率的なトロン
ビンの製造方法をもたらす本願発明を完成した。以下、
本願発明をさらに詳細に説明する。本願発明は、トロン
ボプラスチンの非存在下にてもプロトロンビンからトロ
ンビンへの変換を達成し得る活性化方法および該活性化
工程を含むトロンビンの製造方法である。本願発明の方
法における好ましい態様として、トロンビンへの変換処
理に付される対象物は、「プロトロンビン複合体」また
は「プロトロンビンおよび血液凝固第X因子を主成分と
する水溶液」である。ここで用いられるプロトロンビン
複合体は、血液凝固因子の一つであるプロトロンビン
(血液凝固第II因子)とともに、その他の血液凝固に関
係する因子を含んだものである。プロトロンビンととも
に含まれる成分としては、血液凝固第VII因子、第IX因
子、第X因子などが挙げられる。上記のトロンビンへの
変換処理に付される対象物は高純度精製品である必要は
なく、粗製品であってもよい。「プロトロンビン複合
体」または「プロトロンビンおよび血液凝固第X因子を
主成分とする水溶液」の調製方法としては、血漿を陰イ
オン交換体で処理してプロトロンビン複合体を調製する
方法、血漿からクリオプレシピテートを除いた脱クリオ
血漿を用いてプロトロンビン複合体を調製する方法等が
挙げられる。原料となる血漿の由来も特に問わず、例え
ば、ウシ由来のものヒト由来のもの等が挙げられるが、
好ましくはヒト由来のものである。
合体」または「プロトロンビンおよび血液凝固第X因子
を主成分とする水溶液」を、4〜37℃、好ましくは1
0〜25℃で、ポリエチレングリコールまたはポリエチ
レングリコールおよびカルシウム塩で処理することによ
り、プロトロンビンからトロンビンへの活性化反応を行
なう。反応液中のプロトロンビン濃度としては、20〜
120単位/ml程度が例示される。本願発明で言及す
るポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコー
ルおよびカルシウム塩での処理とは、プロトロンビンお
よび血液凝固第X因子を主成分とする水溶液にポリエチ
レングリコールまたはポリエチレングリコールおよびカ
ルシウム塩を添加・混合してトロンビンへの活性化反応
を行なうものである。具体的には、ポリエチレングリコ
ール溶液またはポリエチレングリコール溶液およびカル
シウム塩溶液をプロトロンビンおよび血液凝固第X因子
を主成分とする水溶液に添加し、攪拌・混合後放置する
方法や、ポリエチレングリコール固形物またはポリエチ
レングリコール固形物およびカルシウム塩固形物を直接
プロトロンビンおよび血液凝固第X因子を主成分とする
水溶液に添加し、攪拌・混合後放置する方法が挙げられ
るが、溶液を添加する前者の方法が好ましい。
000〜6,000の製品が好適に用いられ、その処理
濃度は1〜30%(w/v)程度である。本願発明にお
いて使用されるポリエチレングリコールは、タンパク質
の沈殿剤として広く使用されている高分子量の重合体で
ある。このポリエチレングリコールは無毒でなければな
らず、平均分子量約4,000のPEG4,000は、ポ
リエチレングリコール類の好ましい製品である。また、
カルシウム塩としては、塩化カルシウム、水酸化カルシ
ウム、酢酸カルシウム等が例示される。カルシウム塩の
処理濃度は100mM以下であるが、2〜20mM程度
が好ましい。処理時間は1〜7日程度が例示されるが、
反応溶液中の組成の変動により増減する。反応液は、好
ましい態様として付加的にグリセロールが添加される。
高濃度のグリセロールは、活性化反応で形成されたトロ
ンビンを安定化し自己分解による失活を抑制することに
より、トロンビンの収量増加に寄与する。
ロンビンに転化することを特徴とするトロンビンの製造
方法は、前述のごとく特開平5-186369号公報、
特開平6-46852号公報および国際特許公開WO9
5/31536号公報に開示されている。しかし、カル
シウム塩の存在下でポリエチレングリコール処理を行な
うことで、プロトロンビンからトロンビンへの活性化反
応が大きく促進されることを示唆する知見は全くなかっ
た。さらに、カルシウム塩の非存在下においても、ポリ
エチレングリコール処理によりプロトロンビンからトロ
ンビンへの活性化反応が進行することは、完全なる新規
な発明である。 従って、本願発明は、前述の先行技術
とは、方法および効果のいずれの観点についても異なる
新規な知見を与えていると言うことができる。また、本
願発明によれば、「工業的規模でトロンビンを得る際に
原材料の入手が容易で、かつ効率よくプロトロンビンか
らトロンビンへと転化する」という目的を達することが
できる。
の方法により精製される。精製方法としては、陽イオン
交換体処理が例示されるが、他の公知の方法によりさら
に精製することもできる。当該トロンビンは、当業者に
おいて広く知られている手法により製剤化される。この
際、必要に応じて、医薬上許容される担体、添加剤など
の添加および除菌濾過、分注、凍結乾燥、加熱などが通
常の方法に準じて行われる。
用い工業的規模で効率よくトロンビンを調製することが
可能となる。以下に、試験例並びに実施例を挙げて本願
発明を具体的に説明するが、本願発明はこれらの例に何
等限定されるものではない。
着させた。プロトロンビンおよび第X因子を含有する画
分を、0.7M塩化ナトリウムを含む緩衝液(pH7.
0)で溶出・回収し、10%ポリエチレングリコール
4,000(PEG4,000)に不溶な物質を除去する
PEG分画によりプロトロンビンおよび凝固第X因子を
精製した。
子を、Q-Sepharoseクロマトグラフィーによ
り精製した。得られたプロトロンビンの純度は、約4血
漿単位/A280であった。
子を、DEAE-Sepharose並びにhepar
in-Sepharoseを用いたクロマトグラフィー
によりさらに精製し、プロトロンビンと第X因子を分離
した。得られたプロトロンビンの純度は、約6.5血漿
単位/A280であった。
lに、第X因子(120.5μg/ml)、1mM ED
TA・2Naおよび各種濃度のPEG4,000を添加
し、25℃、pH7.4で反応させた。生成したトロン
ビンの活性は、各処理時間において、テストチーム発色
基質S-2238(CHROMOGENIX AB, Sweden)を用いて
測定された。ここで用いられているトロンビン活性の単
位は、アメリカ標準品(U.S. Standard Thrombin、旧N
IH標準品)の単位に合わせたNIH単位で表わされて
いる。また、活性化率は、プロトロンビン1血漿単位
(正常人血漿1ml中に含まれるプロトロンビン活性)
当たり得られたトロンビン活性(NIH単位)を表す。
結果は図1に示した通りであり、15%以上のPEG濃
度でプロトロンビンの活性化反応が促進された。
lに、第X因子(120.5μg/ml)、5mM塩化カ
ルシウムおよび各種濃度のPEG4,000を添加し、
25℃、pH7.4で反応させた。各処理時間における
トロンビンへの活性化率は、図2に示した通りである。
PEG処理濃度1%以上ではPEG非添加に対し活性化
反応の促進効果が確認され、さらに5%以上の濃度では
有意な促進効果が示された。処理時間1日では12〜1
4%PEG添加サンプルの活性上昇が高かったが、処理
時間4日では18〜20%PEG添加サンプルの活性が
急激に上昇していた。
率の関係を調べた。PEG4,000の処理濃度として
14%および20%を選び、調製例3で得られたプロト
ロンビン22.8血漿単位/ml、第X因子(120.5
μg/ml)および各種濃度の塩化カルシウムを混合
し、25℃、pH7.4で反応させた。各処理時間にお
けるトロンビンへの活性化率は、図3および図4に示し
た通りである。PEG処理濃度14%では有意なカルシ
ウム濃度依存性が認められ、至適濃度は2〜20mMで
あった。PEG処理濃度20%でもカルシウム濃度依存
性が弱いものの認められ、至適濃度は2〜20mMであ
った。
調べた。PEG4,000の処理濃度として14%およ
び20%を選び、調製例3で得られたプロトロンビン2
2.8血漿単位/ml、第X因子(120.5μg/ml)
および5mM塩化カルシウムを混合し、4、10、25
および37℃の反応温度を設定し、pH7.4で反応さ
せた。各処理時間におけるトロンビンへの活性化率は、
図5〜図8に示した通りである。PEG処理濃度14%
では、25℃および10℃で速やかなトロンビン生成が
認められた。PEG処理濃度20%でも25℃および1
0℃におけるトロンビン生成が認められたが、その速度
はPEG処理濃度14%に比べて遅延していた。
た。ポリオールの処理濃度として0、5、10、20お
よび30%を選び、調製例3で得られたプロトロンビン
22.8血漿単位/ml、第X因子(120.5μg/m
l)および5mM塩化カルシウムを混合し、25℃、p
H7.4で反応させた。処理時間7日におけるトロンビ
ンへの活性化率は、図9に示した通りである。PEG以
外のポリオールでは活性化反応の促進効果は認められ
ず、高濃度ではむしろ阻害していた。
率の関係を調べた。分子量の異なるPEG(PEG1,
000、PEG2,000、PEG4,000およびPE
G6,000)について、それぞれPEGの処理濃度と
して10、15、および20%を選び、調製例3で得ら
れたプロトロンビン22.8血漿単位/ml、第X因子
(120.5μg/ml)および5mM塩化カルシウムを
混合し、25℃、pH7.4で反応させた。各処理時間
におけるトロンビンへの活性化率は、図10〜図12に
示した通りである。PEG1,000を添加したサンプ
ルは、いずれのPEG濃度においてもプロトロンビン活
性化反応に対する有意な促進効果は認められなかった。
PEG2,000を添加したサンプルは、PEG処理濃
度10%ではトロンビン活性の上昇がPEG4,000
およびPEG6,000に比べ遅れていたが、PEG処
理濃度15%および20%ではPEG4,000および
PEG6,000と同等の活性化速度を示した。PEG
4,000およびPEG6,000では、両者に有意な効
果の差は認められなかった。
加とトロンビン安定化効果の関係を調べた。PEG4,
000の処理濃度として14%および20%を選び、調
製例3で得られたプロトロンビン22.8血漿単位/m
l、第X因子(120.5μg/ml)、5mM塩化カル
シウムおよび各種濃度のグリセロールを混合し、25
℃、pH7.4で反応させた。各処理時間におけるトロ
ンビンへの活性化率は、図13および図14に示した通
りである。PEG処理濃度14%では、グリセロール非
添加に比べグリセロール5〜10%の添加で、活性化率
の最大到達値が高まり、処理時間の延長による活性低下
も抑制された。PEG処理濃度20%では、グリセロー
ル非添加に比べグリセロール5〜20%の添加で活性化
率の最大到達値が高まった。
子を限外濾過膜を用いて濃縮し、塩化カルシウムおよび
PEGをそれぞれ終濃度5mMおよび14%添加して、
25℃において7日間処理した。得られたトロンビン
は、48.4(NIH単位/プロトロンビン1血漿単位)の
活性化率を示した。
いた限外濾過/透析濾過を行い溶媒を20mM Tris
-HCl 0.15M NaCl pH8.0に置換した。こ
の溶液を、同緩衝液で平衡化したSP-TOYOPEARL(東ソ
ー社製)に吸着させた後洗浄し、非結合のタンパク質を
除去した。トロンビンを含有する画分を20mM Na3
クエン酸塩 0.5M NaCl pH6.0で溶出させ、
濃縮し、透析濾過した後、凍結乾燥および乾燥加熱処理
を施した。
活性化に対するPEG4,000の添加効果を示す図で
ある。
件下でのプロトロンビンの活性化に対するPEG4,0
00の添加効果を示す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する塩化カルシ
ウムの濃度の影響を示す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する塩化カルシ
ウムの濃度の影響を示す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する処理温度の
影響を示す図であり、処理時間7日までの活性化率を示
す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する処理温度の
影響を示す図であり、処理時間28日までの活性化率を
示す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する処理温度の
影響を示す図であり、処理時間7日までの活性化率を示
す図である。
条件下でのプロトロンビンの活性化に対する処理温度の
影響を示す図であり、処理時間28日までの活性化率を
示す図である。
ールの影響を処理時間7日における活性化率で示した図
である。
する条件下でのプロトロンビンの活性化に対するPEG
の添加効果におけるPEG分子量の影響を示す図であ
る。
する条件下でのプロトロンビンの活性化に対するPEG
の添加効果におけるPEG分子量の影響を示す図であ
る。
する条件下でのプロトロンビンの活性化に対するPEG
の添加効果におけるPEG分子量の影響を示す図であ
る。
る条件下でのPEG4,000により促進されたプロト
ロンビンの活性化に対するグリセロールの添加効果を示
す図である。
る条件下でのPEG4,000により促進されたプロト
ロンビンの活性化に対するグリセロールの添加効果を示
す図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 プロトロンビン含有水溶液をポリエチレ
ングリコールで処理することを特徴とする、プロトロン
ビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項2】 プロトロンビン含有水溶液をカルシウム
塩の共存下ポリエチレングリコールで処理することを特
徴とする請求項1記載のプロトロンビンのトロンビンへ
の活性化方法。 - 【請求項3】 ポリエチレングリコールまたはポリエチ
レングリコールおよびカルシウム塩での処理をトロンボ
プラスチンの非存在下に行なう請求項1または請求項2
に記載のプロトロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項4】 ポリエチレングリコールまたはポリエチ
レングリコールおよびカルシウム塩での処理の際に、反
応液が付加的にグリセロールを含有することを特徴とす
る請求項1から請求項3のずれかに記載のプロトロンビ
ンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項5】 ポリエチレングリコールまたはポリエチ
レングリコールおよびカルシウム塩での処理温度が4〜
37℃である請求項1から請求項4のいずれかに記載の
プロトロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項6】 ポリエチレングリコールまたはポリエチ
レングリコールおよびカルシウム塩での処理温度が10
〜25℃である請求項5に記載のプロトロンビンのトロ
ンビンへの活性化方法。 - 【請求項7】 使用するポリエチレングリコールの分子
量が約2,000〜6,000である請求項1から請求項
4のいずれかに記載のプロトロンビンのトロンビンへの
活性化方法。 - 【請求項8】 ポリエチレングリコールの濃度が終濃度
1〜30%(w/v)である請求項1から請求項4のい
ずれかに記載のプロトロンビンのトロンビンへの活性化
方法。 - 【請求項9】 共存させるカルシウム塩が塩化カルシウ
ム、水酸化カルシウムおよび酢酸カルシウムより選択さ
れるものである請求項2から請求項4のいずれかに記載
のプロトロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項10】 カルシウム塩の濃度が終濃度100m
M以下である請求項2から請求項4のいずれかに記載の
プロトロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項11】 カルシウム塩の濃度が終濃度2〜20
mMである請求項10に記載のプロトロンビンのトロン
ビンへの活性化方法。 - 【請求項12】 プロトロンビン含有組成物がプロトロ
ンビン複合体である請求項1から請求項4のいずれかに
記載のプロトロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項13】 プロトロンビン含有組成物が、プロト
ロンビンおよび血液凝固第X因子を主成分とする水溶液
である請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロト
ロンビンのトロンビンへの活性化方法。 - 【請求項14】 請求項1から請求項4のいずれかに記
載のプロトロンビンのトロンビンへの活性化工程を含む
ことを特徴とするトロンビンの製造方法。 - 【請求項15】 請求項1から請求項4のいずれかに記
載のプロトロンビンのトロンビンへの活性化工程後に陽
イオン交換体処理を行なう請求項14に記載のトロンビ
ンの製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22769596A JP3944267B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | プロトロンビンの活性化方法および該方法に基づくトロンビンの製造方法 |
US08/905,041 US5811279A (en) | 1996-08-09 | 1997-08-01 | Method for activating prothrombin with polyethylene glycol |
EP97113588A EP0823476B1 (en) | 1996-08-09 | 1997-08-06 | Method for activating prothrombin to thrombin |
AT97113588T ATE260336T1 (de) | 1996-08-09 | 1997-08-06 | Verfahren zur aktivierung von prothrombin zu thrombin |
DE69727736T DE69727736T2 (de) | 1996-08-09 | 1997-08-06 | Verfahren zur Aktivierung von Prothrombin zu Thrombin |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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