JPH105208A - X線ct撮像方法および装置 - Google Patents

X線ct撮像方法および装置

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JPH105208A
JPH105208A JP8157942A JP15794296A JPH105208A JP H105208 A JPH105208 A JP H105208A JP 8157942 A JP8157942 A JP 8157942A JP 15794296 A JP15794296 A JP 15794296A JP H105208 A JPH105208 A JP H105208A
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ray
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JP8157942A
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Inventor
Makoto Gono
誠 郷野
Tetsuya Horiuchi
哲也 堀内
Shiyougo Azemoto
将吾 畦元
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の良いCT透視像を撮像するX線CT撮
像方法および装置を実現する。 【解決手段】 CT透視像を撮像するヘリカルスキャン
X線CT装置において、ヘリカルスキャンの体軸方向の
移動を停止可能とするとともに、被検体OBの同一部位
に関して透過X線データが重複する場合はそれら重複透
過X線データの実質的な平均に基づいてCT透視像を再
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT(Compute
d Tomography) 撮像方法および装置に関し、特に、スラ
イス(slice) 位置を連続的に進行させながら断層像を実
時間で撮像するX線CT撮像方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン(helical scan)型のX
線CT装置においては、被検体をX線ビームで相対的に
螺旋状(ヘリカル)に走査して透過X線データを収集
し、その透過X線データに基づいてヘリカルスキャンの
軸上の所定位置での断層像を再構成するようになってい
る。
【0003】画像再構成処理を高速化することにより、
ヘリカルスキャンの進行とともにほぼ実時間(リアルタ
イム(real time) )で断層像が得るようにすることがで
きる。その場合、表示部にはあたかもスライス面を連続
的に移動させながら断層像をリアルタイムで見るような
画像が表示される。
【0004】このように、スライス位置を連続的に移動
させながらリアルタイムで撮像される断層像はCT透視
像と呼ばれる。CT透視像は、断層像であるという点
で、X線の照射方向を固定して被検体を相対的に移動さ
せながら撮影する透視像とは区別される。また、リアル
タイム像であるという点で、スライス位置を特定してヘ
リカルスキャンデータから再構成される通常の断層像と
も区別される。
【0005】CT透視像はそのリアルタイム性を利用し
て病変部の実時間探査(モニタリング)等に利用され
る。モニタリングスキャンによって見つかった病変が疑
われる部位については、改めて精密なスキャンが行われ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ヘリカルスキャンを行
う場合、スライス位置を固定して行う通常のアキシャル
スキャン(axial scan)よりも一般に低いX線量のX線が
用いられる。これは、スキャン範囲が体軸方向に拡張さ
れることによりスキャン時間が長くなるので、管電流を
下げてX線管の過度の温度上昇を抑えるようにしたため
である。
【0007】X線量が低いことにより画像の品質が低下
する。具体的には、低線量のため画像の濃度(コントラ
スト(contrast))分解能が低下し、また、透過X線デー
タのS/N(signal-to-noise ratio) が低下して画像の
S/Nが悪くなる。
【0008】画像の濃度分解能が低いとCT値の微妙な
変化を表現できないので、病変部を正しく描出できな
い。また、S/Nの悪いCT透視像は写真フィルム等に
記録しても後日の読影には役立たない。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、品質の良いCT透視像を撮
像するX線CT撮像方法および装置を実現することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
〔1〕課題を解決するための第1の発明は、X線ビーム
を照射するX線源を被検体に関して相対的に回転させる
とともにその回転軸の方向に被検体を相対的に移動させ
て透過X線データを収集しその透過X線データに基づい
てCT透視像を再構成するX線CT撮像方法であって、
前記被検体の相対的な移動を停止可能とするとともに、
被検体の同一部位に関して透過X線データが重複する場
合はそれら重複した透過X線データの実質的な平均に基
づいてCT透視像像を再構成することを特徴とするX線
CT撮像方法である。
【0011】課題を解決するための第1の発明によれ
ば、被検体の相対的な移動を停止可能とするとともに、
被検体の同一部位に関して透過X線データが重複する場
合はそれら重複透過X線データの実質的な平均に基づい
てCT透視像を再構成するようにしたので、品質の良い
CT透視像を撮像するX線CT撮像方法実現することが
できる。
【0012】なお、課題を解決するための第1の発明に
おいて、「透過X線データの実質的な平均」とは、少な
くとも透過X線データ同士の平均または透過X線データ
に基づいて再構成された画像同士の平均を意味するもの
とする。
【0013】〔2〕課題を解決するための第2の発明
は、X線ビームを照射するX線源を被検体に関して相対
的に回転させるとともにその回転軸の方向に被検体を相
対的に移動させて透過X線データを収集するデータ収集
手段と、前記データ収集手段が収集した透過X線データ
に基づいてCT透視像を再構成する画像再構成手段とを
有するX線CT撮像装置であって、前記被検体の相対的
な移動を停止可能とする移動調節手段を設けるととも
に、前記画像再構成手段は前記データ収集手段が収集し
た透過X線データが被検体の同一部位に関して重複する
場合はそれら重複した透過X線データの実質的な平均に
基づいてCT透視像を再構成するように構成したことを
特徴とするX線CT撮像装置である。
【0014】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、被検体の相対的な移動を停止可能とするとともに、
被検体の同一部位に関して透過X線データが重複する場
合はそれら重複透過X線データの実質的な平均に基づい
てCT透視像を再構成するようにしたので、品質の良い
CT透視像を撮像するX線CT撮像装置を実現すること
ができる。
【0015】課題を解決するための第2の発明におい
て、前記画像再構成手段は前記重複した透過X線データ
の平均に基づいてCT透視像を再構成することが、ビュ
ーデータの品質を良くする点で好ましい。
【0016】また、課題を解決するための第2の発明に
おいて、前記画像再構成手段は前記重複した透過X線デ
ータに基づいてそれぞれ画像を再構成し、それら再構成
された画像の平均に基づいてCT透視像を再構成するこ
とが、各回転の再構成画像をおのおの得る点で好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0018】〔全体構成〕図1にX線CT装置のブロッ
ク図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例であ
る。なお、本装置の構成によって本発明の装置に関する
実施の形態の一例が示される。また、本装置の動作によ
って本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
【0019】図1において、X線CT装置100は、操
作コンソール(console) 1と、撮影テーブル(table) 1
0と、走査ガントリ(gantry)20と、フィルミング(fil
ming) 装置70とを具備している。
【0020】操作コンソール1は、操作者の指示や情報
等を入力する入力装置2と、ヘリカルスキャン処理や画
像再構成(画像生成)処理等を実行する中央処理装置3
と、制御信号等を撮影テーブル10や走査ガントリ20
へ出力する制御インタフェース(interface) 4と、走査
ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バ
ッファ(buffer)5と画像等を表示するCRT(cathod-ra
y tube) 6と、各種のデータやプログラムを記憶する記
憶装置7とを具備している。
【0021】撮影テーブル10は、図示しない被検体を
載せて体軸方向に移動できるようになっている。撮影テ
ーブル10の移動は操作者が入力装置2を操作すること
により調節できるようになっている。これによって、移
動の開始、停止、前進、後退およびその速度が操作者に
よって調節される。
【0022】走査ガントリ20は、X線管30と、X線
ビーム(beam)を形成するコリメータ(collimater)50
と、検出器アレイ(array) 60と、X線照射のタイミン
グや照射量を調整するX線コントローラ(controller)2
1と、コリメータ50のX線通過開口(アパーチャ(ape
rture))を調整するコリメータコントローラ22と、検
出器アレイ60が検出したデータを収集するデータ収集
部23と、被検体の体軸の周りにX線管30や検出器ア
レイ60等を回転させる回転コントローラ24とを具備
している。
【0023】フィルミング装置70は、中央処置装置3
から与えられる再構成画像を例えば写真フィルム等の記
録媒体に記録(フィルミング)するようになっている。
ここで、X線管30は本発明におけるX線源の実施の形
態の一例である。なお、検出器アレイ60は2列以上を
並設した多列検出器アレイであっても良い。走査ガント
リ20、撮影テーブル10およびデータ収集バッファ5
は本発明におけるデータ収集手段の実施の形態の一例で
ある。中央処理装置3は本発明における画像再構成手段
の実施の形態の一例である。入力装置2、中央処理装置
3、制御インタフェース4および撮影テーブル10は本
発明における移動調節手段の実施の形態の一例である。
【0024】図2に、検出器アレイ60の模式的構成を
示す。この検出器アレイ60は、多数(例えば1000
個)のX線検出器60(i)を円弧状に配列した多チャ
ンネル(channel)の検出器アレイを形成している。ここ
で、iはチャンネル番号でありi=1〜Iである。
【0025】X線検出器60(i)は例えばシンチレー
ション(scintillation) X線検出器や半導体X線検出器
等の固体検出器によって構成される。勿論、例えばXe
(キセノン)ガス等の電離気体を利用した電離箱型のも
のであっても差し支えない。
【0026】図3は、X線管30およびコリメータ50
と検出器アレイ60の相互関係の説明図である。なお、
図3の(a)は正面図、(b)は側面図である。X線管
30から放射されたX線は、コリメータ50により偏平
な扇状のX線ビームXrに成形され、検出器アレイ60
に照射される。
【0027】ここで、X線管30の焦点と検出器アレイ
60の中心とを結ぶ直線Lを角度基準軸という。また、
X線管30の焦点と個々のX線検出器60(i)とを結
ぶ直線が角度基準軸Lに対してなす角度をチャンネル角
度γという。
【0028】検出器アレイ60の中心のX線検出器60
(I/2)ではチャンネル角度はγ=0である。検出器
アレイ60の図中左端のX線検出器60(1)ではチャ
ンネル角度はγ=−γmである。検出器アレイ60の図
中右端のX線検出器60(I)ではチャンネル角度はγ
=+γmである。
【0029】チャンネル番号iとチャンネル角度γは1
対1に対応しているので、説明の都合上、以下では、X
線検出器60(i)をX線検出器60(γ)と表現す
る。X線ビームXrの扇面に体軸を直交させて被検体が
搬入される。この状態を図4に示す。同図に示すよう
に、扇状のX線ビームXrによってスライスされた被検
体OBの投影像が検出器アレイ60に投射されそのデー
タが測定される。被検体OBのISOセンタにおけるX
線ビームXrの厚みがスライス厚thを与える。スライ
ス厚thはコリメータ50のアパーチャによって調節さ
れる。
【0030】X線管30、コリメータ50および検出器
アレイ60はこの関係を保ったまま被検体OBの周りを
連続的に回転し、その間に被検体OBを載せた撮影テー
ブル10が体軸方向に連続的に直線送りされてヘリカル
スキャンが行われる。ヘリカルスキャンの1回転当たり
複数(例えば1000)のビュー(view)角度で被検体の
投影データが収集される。
【0031】〔ビューデータの収集〕図5はビュー角度
の説明図である。X線管30および検出器アレイ60が
回転した一つの角度位置において角度基準軸Lが垂直軸
となす角度βを絶対ビュー角度という。所望の画像生成
位置での絶対ビュー角度をβ=β0 とするとき、θ=β
−β0 を相対ビュー角度という。
【0032】チャンネル角度γのX線検出器により相対
ビュー角度θで収集したデータをD(γ,θ)で表す。
例えば、γ=0ならD(0,θ)であり、γ=−γmな
らD(−γm,θ)であり、γ=+γmならD(+γ
m,θ)である。
【0033】図6は対向ビューのデータの説明図であ
る。図6において、(a)に示すデータD(−γm,
θ)に着目するとき、ヘリカルスキャンの直線移動軸上
これに最も近い対向ビューのデータは、(b)に示すよ
うに、画像生成位置より前側で得られるデータD(+γ
m,θ’)、または、(c)に示すように画像生成位置
より後側で得られるデータD(+γm,θ’’)とな
る。ここで、θ’=θ−π−2(−γm、),θ’’=
θ+π−2(−γm)である。
【0034】一般に、データD(γ,θ)の対向ビュー
のデータは、画像生成位置より前側でD(−γ,θ−π
−2γ)、後側でD(−γ,θ+π−2γ)となる。図
7は、ヘリカルスキャンの直線移動軸z上での相対ビュ
ー角度θの位置を説明する図である。
【0035】図7の(b)に示すように、絶対ビュー角
度β0 における検出器アレイ60のz軸上の位置を基準
とし、ここをz=0とする。また、検出器アレイ60に
入射する扇状X線ビームXrの厚さ(スライス厚)をt
hとし、ヘリカルスキャンの1回転ごとの直線移動距離
をdとし、p=d/thをヘリカルピッチとするとき、
図7では、ヘリカルピッチをp=1としている。
【0036】図7の(a)に示すように、相対ビュー角
度θ=−πにおいて、検出器アレイ60で得られるデー
タD(γ,−π)はz=−th/2のスライス面のデー
タである。
【0037】また、図7の(b)に示すように、相対ビ
ュー角度θ=0において、検出器アレイ60で得られる
データD(γ,0)はz=0のスライス面のデータであ
る。また、図7の(c)に示すように、相対ビュー角度
θ=πにおいて、検出器アレイ60で得られるデータD
(γ,π)はz=th/2のスライス面のデータであ
る。
【0038】〔画像再構成〕断層像を再構成すべきスラ
イスのz軸上の位置(画像生成位置)、リコン(reconst
ruction)関数、画像再構成間隔(リコンピッチ)、再構
成画像のスライス厚等のリコンパラメータ(reconstruct
ion parameter)が入力装置2を通じて操作者によって設
定され、それに基づいて画像再構成が行われる。画像再
構成は例えばフィルタード・バックプロジェクション(f
iltered back-projection)等により行われる。
【0039】画像再構成に先立って画像を生成するため
に必要な複数ビューのデータが算出される。ビューデー
タの算出は、データ収集手段が収集したデータ中から、
所望のビューとそれぞれ同一ビューのデータまたは対向
ビューのデータであってz軸上画像生成位置に最も近い
2つのデータを選択し、これらデータを画像生成位置か
らの距離に応じて重み付け加算することによって行われ
る。
【0040】このようにして算出された複数のビューデ
ータを用いてフィルタード・バックプロジェクション等
により断層像が再構成される。再構成された画像はCR
Tに与えられ可視像として表示される。
【0041】〔CT透視撮像〕以上のように構成された
X線CT装置によるCT透視撮像(モニタリングスキャ
ン)について説明する。
【0042】図8および図9に動作のフロー図を示す。
先ず、ステージ(stage) ST11において、モニタリン
グスキャンの条件設定が行われる。これは操作者により
入力装置2を通じて行われる。これによって、前述のよ
うな各種のスキャンパラメータの各々について所望の条
件が設定される。このとき、X線量は例えば管電流50
mA程度の低X線量が設定される。
【0043】次に、ステージST12においてX線オン
とされ、ステージST13でヘリカルスキャンによるデ
ータ収集が行われる。すなわち、X線管30からX線ビ
ームXrが照射され、走査ガントリ20が回転し、撮影
テーブル10が直線移動してその上に載置された被検体
OBがヘリカルスキャンされる。検出器アレイ60が測
定した透過X線データはデータ収集部23およびデータ
収集バッファ5を通じて収集され、記憶装置7に記憶さ
れる。
【0044】ヘリカルスキャン中に、操作者は入力装置
2を通じて撮影テーブル10の移動の方向、速度等を調
節し、また、必要に応じてコリメータ50のアパーチャ
を調節する(ステージST14)。入力装置2には、そ
のような操作を容易にする例えばジョイスティック(joy
stick) やハンドル等の操作器が設けられる。
【0045】中央処理装置3において、収集されたデー
タについて前回転のデータとの重複の有無が判定される
(ステージST15)。撮影テーブル10が移動してい
る間はそのような重複はないので、収集されたデータは
ステージST17の高速画像再構成処理にかけられる。
【0046】ステージST17における画像再構成は前
述のようにして行われる。再構成された画像はCRT6
に表示される(ステージST18)。CRT6にはヘリ
カルスキャンの移動に伴って次々と再構成画像が表示さ
れ、スライス位置を連続的に移動させながら被検体OB
の断層像を見るようなリアルタイム画像すなわちCT透
視像が得られる。
【0047】操作者はCT透視像について異常の有無を
監視する。撮影テーブル10の移動状態はCT透視像が
観察し易いように適宜に調節される。すなわち、子細に
観察したいときは撮影テーブル10の移動速度を遅く
し、その必要がないときは早送りをする。あるいは、必
要に応じて後退させて見過ごした部分を再度透視する。
そして、異常が認められたときはその位置で撮影テーブ
ル10を停止させる。そうすると、被検体OBのスライ
ス位置の移動が止まり、同一のスライスが重複して連続
スキャンされる状態になる。
【0048】このような状態になったとき、走査ガント
リ20の各回転毎に、前回転のデータと重複するデータ
が収集されることになる。そのようなデータはステージ
ST15で判定され、ステージST16でのビュー平均
にかけられる。
【0049】ビュー平均は、現回転で収集されたビュー
データと前回転で収集されたビューデータとを同一ビュ
ー同士で平均するものである。このような平均によって
ビューデータのS/Nが改善され、また、実効的なX線
量が増える。
【0050】ステージST17における高速画像再構成
がこのような平均ビューデータに基づいて行われること
により、S/Nが改善されまた実効的なX線量の増加に
より濃度分解能が改善された断層像が得られる。これが
CRT6に表示される。
【0051】走査ガントリ20の回転の継続とともにデ
ータ平均の回数が増え、データのS/Nが次第に良くな
りまた実効的なX線量が増加する。したがって、それに
伴って表示画像のS/Nが向上しまた濃度分解能が向上
する。
【0052】すなわち、操作者の面前で表示画像は次第
にS/Nが向上するとともに濃度分解能が良くなって異
常部の状態がより明瞭に見えるようになる。所望の画像
が得られた段階で、操作者はフィルミング装置70に画
像を記録させる(ステージST19)。あるいは、必要
に応じて記憶装置7に画像を保存するようにしても良
い。これによって、後日の読影に耐えるモニタリング画
像が記録媒体に記録されあるいは記憶装置に保存され
る。なお、操作用のジョイスティックまたはハンドル等
に押ボタンスイッチ等を設ければ、フィルミング操作ま
たは保存操作がワンタッチ(one tauch) でできるように
なる。
【0053】この段階で操作者が撮像終了を指令する
と、ステージST20での判定により本装置の動作は終
了する。終了指令がないときは、ステージST21にお
いて詳細スキャン指令の有無が判定される。詳細スキャ
ンとはモニタリングスキャンで異常が認められた部位に
ついて精密なアキシャルスキャンを行うことである。そ
の動作については後述する。
【0054】モニタリングスキャンを続行するときは、
操作者は入力装置2を操作して撮影テーブル10の送り
を再開する。これによって、ヘリカルスキャンが再開
し、連続的に移動するスライス位置の断層像がリアルタ
イムで表示される。その過程で異常を認めたときは、上
記と同様に撮影テーブル10を止めて表示画像の明瞭化
を待ち、明瞭化した画像を必要に応じてフィルミングす
る。
【0055】以上の説明では、現回転のデータが前回転
のデータと重複したときは両者の平均を求めて画像再構
成を行う例を挙げたが、平均は再構成後の画像について
行うようにしても同様な効果を得ることができる。
【0056】すなわち、図9に示すように、ステージS
T13のデータ収集の後に高速画像再構成処理を行い
(ステージST17’)、次に前回転のスライスとの重
複の有無を判定し(ステージST15’)、重複がない
場合には再構成画像を表示し(ステージST18)、重
複がある場合には前回の再構成画像との平均を求め(ス
テージST16’)て表示する。
【0057】この方法は各回転の再構成画像をおのおの
得る点で好ましい。それに対して、前述の方法はビュー
データの品質を良くする点で好ましい。 〔詳細スキャン〕異常を認めた部位について詳細スキャ
ンを行うときは、操作者は入力装置2を通じてそれを指
令する。この指令がステージST21において判別さ
れ、詳細スキャンの動作に入る。そのフロー図を図10
に示す。
【0058】図10において、ステージST22でX線
オフとされX線照射が停止する。次に、ステージST2
3において、操作者により詳細スキャン条件の設定が行
われる。このとき管電流が例えば200mAに設定さ
れ、S/Nの良い透過X線データを得るためのX線量が
設定される。また、スライス厚やリコン関数等について
も精密な画像の再構成に相応しいものが設定される。
【0059】次に、ステージST24においてスキャン
が行われる。撮影テーブル10は操作者が異常を認めた
位置に停止しており、この位置でアキシャルスキャンが
行われる。スキャンデータに基づいて画像が再構成され
(ステージST25)、CRTに表示される(ステージ
ST26)。
【0060】これによって異常部分を含む部位について
の精密な断層像が表示される。したがって、表示画像の
読影に基づいて病変の有無やその状態に関し正確な診断
ができるようになる。この画像はフィルミング装置70
でフィルミングされると共に記憶装置(ディスク)7に
保存される(ステージST27,28)。
【0061】この段階で本装置の動作を終了させたとき
は、ステージST29での判定によって動作終了とな
る。そうでないときはステージST11(図8)に戻っ
てモニタリングスキャンを再開する。これによって、詳
細スキャンを行ったスライス位置から後の部分につい
て,モニタリングスキャンおよびその途中での詳細スキ
ャンが上記と同様にして行われる。
【0062】このように、モニタリングスキャンによっ
て異常を認めたその位置で撮影テーブル10を止めて詳
細スキャンをすることにより、関心部分をピンポイント
(pinpoint)撮像することができ、無駄な撮像枚数を増や
すことがない。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、被検体の相対的な移動
を停止可能とするとともに、被検体の同一部位に関して
透過X線データが重複する場合はそれら重複透過X線デ
ータの実質的な平均に基づいてCT透視像を再構成する
ようにしたので、品質の良いCT透視像を撮像するX線
CT撮像方法実現することができる。
【0064】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、被検体の相対的な移動を停止可能とするととも
に、被検体の同一部位に関して透過X線データが重複す
る場合はそれら重複透過X線データの実質的な平均に基
づいてCT透視像を再構成するようにしたので、品質の
良いCT透視像を撮像するX線CT撮像装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置における検出
器アレイの模式的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるX線
照射・検出系の模式的構成図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるビュ
ーおよびデータの説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置におけるビュ
ーおよびデータの説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の装置におけるヘリ
カルスキャンの説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロ
ー図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロ
ー図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフ
ロー図である。
【符号の説明】
100 X線CT装置 1 操作コンソール 2 入力装置 3 中央処理装置 4 制御インタフェース 5 データ収集バッファ 6 CRT 7 記憶装置 10 撮影テーブル 20 走査ガントリ 21 X線コントローラ 22 コリメータコントローラ 23 データ収集部 24 回転コントローラ 30 X線管 50 コリメータ 60 検出器アレイ 70 フィルミング装置 OB 被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畦元 将吾 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線ビームを照射するX線源を被検体に
    関して相対的に回転させるとともにその回転軸の方向に
    被検体を相対的に移動させて透過X線データを収集しそ
    の透過X線データに基づいてCT透視像を再構成するX
    線CT撮像方法であって、前記被検体の相対的な移動を
    停止可能とするとともに、被検体の同一部位に関して透
    過X線データが重複する場合はそれら重複した透過X線
    データの実質的な平均に基づいてCT透視像像を再構成
    することを特徴とするX線CT撮像方法。
  2. 【請求項2】 X線ビームを照射するX線源を被検体に
    関して相対的に回転させるとともにその回転軸の方向に
    被検体を相対的に移動させて透過X線データを収集する
    データ収集手段と、前記データ収集手段が収集した透過
    X線データに基づいてCT透視像を再構成する画像再構
    成手段とを有するX線CT撮像装置であって、前記被検
    体の相対的な移動を停止可能とする移動調節手段を設け
    るとともに、前記画像再構成手段は前記データ収集手段
    が収集した透過X線データが被検体の同一部位に関して
    重複する場合はそれら重複した透過X線データの実質的
    な平均に基づいてCT透視像を再構成するように構成し
    たことを特徴とするX線CT撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記画像再構成手段は前記重複した透過
    X線データに基づいてそれぞれ画像を再構成し、それら
    再構成された画像の平均に基づいてCT透視像を再構成
    するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の
    X線CT撮像装置。
JP8157942A 1996-06-19 1996-06-19 X線ct撮像方法および装置 Pending JPH105208A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022961A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Aloka Co Ltd X線ct装置
JP2008515522A (ja) * 2004-10-11 2008-05-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高画質x線投影像の生成のための画像化システム

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