JP2000166912A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JP2000166912A
JP2000166912A JP11257930A JP25793099A JP2000166912A JP 2000166912 A JP2000166912 A JP 2000166912A JP 11257930 A JP11257930 A JP 11257930A JP 25793099 A JP25793099 A JP 25793099A JP 2000166912 A JP2000166912 A JP 2000166912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
unit
transmission data
insert
slice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11257930A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sugihara
直樹 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11257930A priority Critical patent/JP2000166912A/ja
Publication of JP2000166912A publication Critical patent/JP2000166912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムに被検体中の挿入物などの対象
物の存在するスライスの画像を再構成および表示するこ
とにより、手術のナビゲーションを正確かつ迅速に行
う。 【解決手段】 X線源から曝射され被検体を透過した複
数方向からの透過X線を検出するX線検出部23と、検
出された透過X線に基づく透過データを収集するデータ
収集部27と、収集された透過データの一部に基づい
て、被検体中の対象物の位置を検出する対象物位置検出
部31と、検出された前記位置に基づき、画像再構成す
べきスライスを決定する再構成範囲決定部46と、決定
されたスライスでの、データ収集部31により収集され
た透過データに基づき、対象物が存在するスライスの断
層画像を再構成する画像再構成部45とを備えて構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT装置に関
する。特に、例えば手術のナビゲーションなどにおい
て、被検体内の任意の対象物の位置を容易かつ高速に検
出することによって、所望される対象物の表示画像の迅
速なリアルタイム表示および操作性の向上を実現する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置の応用分野において、収集
した投影データをリアルタイムで再構成、表示するリア
ルタイム再構成法を利用した、いわゆるCT透視という
技術が知られている。このCT透視技術を利用して、被
検体の腫瘍等の目標物の組織を採取するいわゆるバイオ
プシーや、カテーテル挿入等の手術のナビゲーションを
行うことができる。
【0003】この場合、X線CT装置を用いて、被検体
の断層画像撮影を行うことにより、画面上に表示された
断層画像を確認しながら、被検体内にカテーテル、穿刺
針等の挿入物を挿入していき、その挿入物を被検体内に
存在する腫瘍等の目標物に到達させる。
【0004】従来の手術支援を行うX線CT装置とし
て、特開平7−194616号公報に開示された手術支
援システムが知られている。この手術支援システムは、
被検体をスキャンした後に被検体の画像再構成を行い、
複数スライス分のデータからなる画像データを作成し、
この画像データから挿入物の位置を検出し、この挿入物
の先端のあるスライスの断層画像を画面上に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には、以下の問題点があった。
【0006】図24に、従来技術におけるバイオプシー
などでの被検体内の目標物への到達までの手順を示す。
まず、施術者は、表示画像を見ながら、穿刺針を被検体
内に挿入する(ステップS101)。ここで、従来のX
線CT装置における画像表示では、被検体内に挿入物を
挿入していくにつれて、表示されているスライスの画像
上から挿入物の先端が外れてしまうため、挿入物の先端
(針先)が見失われてしまう。この針先が画像上から外
れると(ステップS102Y)、施術者(あるいは操作
者)は、架台または寝台を移動させて、画像を観察しな
がら、画面上に表示すべきスライスを変更する(ステッ
プS103)。針先のある画像が確認されるまで(ステ
ップS104Y)、ステップS103の架台または寝台
の移動を繰り返し、さらにこれらの作業を針が目的とす
る位置に到達するまで(ステップS105Y)繰り返し
行う必要があった。すなわち、施術者は常に挿入物の先
端を探しながら架台または寝台を移動しなければなら
ず、この作業は多大な労力を必要としていた。
【0007】また、上記の手術支援システムでは、挿入
物の先端を検出するために、位置検出機能(センサー機
能)を持つ挿入物支持具を設ける必要があった。この挿
入物支持具を挿入物に設けることで、挿入物の自由な操
作を困難にしていた。
【0008】さらに、上記の手術支援システムは、被検
体をスキャンした後にスキャンにより収集されたデータ
の画像再構成を行って画像データを作成し、この再構成
された画像データから挿入物が検出されていた。しか
し、これらの画像再構成および画像データ作成処理は長
時間を要する。このため、挿入物をリアルタイムに検
出、表示することができなかった。
【0009】一方、従来、被検体中の目的とする臓器を
撮像するためにも、以下の煩雑な操作を要していた。
【0010】図25は、被検体内の目的とする臓器を撮
影するまでに要する手順を示す。
【0011】まず、操作者は、寝台に患者を載置し(ス
テップS601)、この患者(被検体)全体のスキャノ
グラムを撮影する(ステップS602)。次に、操作者
は、この撮影されたスキャノグラム画像を観察して、画
像上で目的とする臓器を撮影するためのスキャン位置を
決定し(ステップS603)、スキャン開始の操作を行
って(ステップS604)、目的とする臓器の断層画像
を得る。
【0012】これら一連の手順は、長時間を要し、これ
らに要する操作も煩雑であった。
【0013】本発明は、従来技術の上記の問題点を解決
するためになされたものである。
【0014】本発明の目的は、リアルタイムに被検体中
の挿入物などの対象物の存在するスライスの画像を再構
成および表示することにより、手術のナビゲーションを
正確かつ迅速に行うことができるX線CT装置を提供す
ることにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、リアルタイム
に被検体中の挿入物などの対象物の存在するスライスの
みの透過データを収集することにより、被検体への不要
な被曝を低減することのできるX線CT装置を提供する
ことにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、被検体中の目
的とする臓器の撮像における操作性を向上することので
きるX線CT装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、本発明の第1の特徴は、収集された透過データ
(すなわち、投影データ)から、被検体中の対象物の位
置を直接検出する点にある。この検出された位置の情報
に基づき、画像再構成すべき範囲、画像表示(可視化)
すべき範囲、または被検体をスキャンすべき範囲を決定
し、必要な範囲においてこれらの処理を迅速に行うこと
ができる。
【0018】また、本発明の第2の特徴は、収集された
透過データ中の任意の透過データを、画像再構成された
表示画像とともに表示する点にある。この透過データの
表示により、簡易的に3次元でリアルタイムに挿入物な
どの進行状況を把握させることができる。
【0019】本発明のある特徴は、X線源から曝射され
被検体を透過した複数方向からの透過X線を検出するX
線検出部と、前記X線検出部により検出された前記透過
X線に基づく透過データを収集するデータ収集部と、前
記データ収集部により収集された前記透過データの一部
に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する対
象物位置検出部と、前記対象物位置検出部により検出さ
れた前記位置に基づき、画像再構成すべきスライスを決
定する再構成範囲決定部と、前記再構成範囲決定部によ
り決定されたスライスでの、前記データ収集部により収
集された透過データに基づき、前記対象物が存在するス
ライスの断層画像を再構成する画像再構成部とを具備す
ることを特徴とするX線CT装置を提供する点にある。
【0020】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記データ収集部により収集された前記透過デー
タから、各スライスごとに、前記X線源の所定の管球位
置の透過データを抽出する透過データ抽出部を具備し、
抽出された透過データに基づき、前記対象物の位置を検
出する点にある。
【0021】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物の出現を、X線吸収値の所定の閾値を
用いて判定することにより、前記対象物の位置を検出す
る点にある。
【0022】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物が挿入物である場合、前回表示された
スライスに挿入物の先端を示す前記閾値内の透過データ
がある場合には、前記挿入物の進行正方向の隣接スライ
スに前記閾値内の透過データがあるか否かを判定し、前
記表示されたスライスに前記閾値内の透過データがない
場合には、前記挿入物の進行負方向の隣接スライスに前
記閾値内の透過データがあるか否かを判定することによ
り、前記挿入物の進行方向に応じて挿入物の先端を検出
する点にある。
【0023】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物の出現を、形状認識を用いて判定する
ことにより、前記対象物の位置を検出する点にある。
【0024】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記データ収集部により収集された複数スライス
分の透過データに基づき、前記対象物の位置を検出する
点にある。
【0025】本発明の他の特徴は、前記複数スライス分
の透過データは、寝台又は架台の複数位置でのスキャン
またはスライス方向に検出器を複数列配列された2次元
検出器を用いるボリュームスキャンにより得られる点に
ある。
【0026】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記X線源の前記所定の管球位置を、前記
データ収集部により収集される複数方向からの複数スラ
イス分の透過データに基づいて決定し、決定された管球
位置を示すデータを前記透過データ抽出部に送出する管
球位置決定部を具備する点にある。
【0027】本発明の他の特徴は、前記管球位置決定部
は、前記対象物が挿入物である場合、複数方向の管球位
置から、各方向の管球位置での透過データ上で前記挿入
物が最長となる管球位置を前記管球位置とする点にあ
る。
【0028】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記画像再構成部により再構成された前記
断層画像を可視化する表示部を具備する点にある。
【0029】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物が挿入物である場合に、前記挿入物の先端が存在
するスライスでの前記被検体の断層画像を可視化する点
にある。
【0030】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物が挿入物である場合に、予め指定された目標物が
存在するスライスでの画像と、前記挿入物の先端が存在
するスライスでの画像とをスタック表示する点にある。
【0031】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記表示部が表示する画像から前記挿入物
の先端が外れた際に、操作者の入力に基づき、前記X線
検出部および前記データ収集部に対して、透過データの
収集を指示することにより、前記挿入物の先端の位置を
検出させる操作制御部を具備する点にある。
【0032】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物位置検出部により検出される挿入物の位置に基づ
き、常に前記挿入物の先端が存在するスライスでの前記
被検体の断層画像を表示する点にある。
【0033】本発明の他の特徴は、X線源から曝射され
被検体を透過した複数方向からの透過X線を検出するX
線検出部と、前記X線検出部により検出された前記透過
X線に基づく透過データを収集するデータ収集部と、前
記データ収集部により収集された前記透過データの一部
に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する対
象物位置検出部と、前記対象物位置検出部により検出さ
れた前記位置に基づき、画像可視化すべきスライスを決
定する可視化範囲決定部と、前記データ収集部により収
集された前記透過データに基づき、断層画像を再構成す
る画像再構成部と、前記可視化範囲決定部により決定さ
れたスライスでの断層画像を可視化する表示部とを具備
することを特徴とするX線CT装置を提供する点にあ
る。
【0034】本発明の他の特徴は、X線源から曝射され
被検体を透過した複数方向からの透過X線を検出するX
線検出部と、前記X線検出部により検出された前記透過
X線に基づく透過データを収集するデータ収集部と、前
記データ収集部により収集された前記透過データの一部
に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する対
象物位置検出部と、前記対象物位置検出部により検出さ
れた前記位置に基づき、前記被検体を走査すべき範囲を
決定する走査範囲決定部とを具備することを特徴とする
X線CT装置を提供する点にある。
【0035】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記走査範囲決定部により決定された走査
すべき範囲に基づき、寝台または架台の位置を制御する
位置制御部を具備する点にある。
【0036】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記X線源および前記被検体との間に設け
られ、スライス方向に沿って移動する1つ以上のX線遮
蔽板を有するX線コリメータと、前記走査範囲決定部に
より決定された走査すべき範囲に基づき、前記X線コリ
メータの前記X線遮蔽板の幅を制御するコリメータ制御
部とを具備する点にある。
【0037】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記データ収集部により収集された前記透過デー
タから、各スライスごとに、前記X線源の所定の管球位
置の透過データを抽出する透過データ抽出部を具備し、
抽出された透過データに基づき、前記対象物の位置を
検出する点にある。
【0038】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物の出現を、X線吸収値の所定の閾値を
用いて判定することにより、前記対象物の位置を検出す
る点にある。
【0039】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物が挿入物である場合、前回表示された
スライスに挿入物の先端を示す前記閾値内の透過データ
がある場合には、前記挿入物の進行正方向の隣接スライ
スに前記閾値内の透過データがあるか否かを判定し、前
記表示されたスライスに前記閾値内の透過データがない
場合には、前記挿入物の進行負方向の隣接スライスに前
記閾値内の透過データがあるか否かを判定することによ
り、前記挿入物の進行方向に応じて挿入物の先端を検出
する点にある。
【0040】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記対象物の出現を、形状認識を用いて判定する
ことにより、前記対象物の位置を検出する点にある。
【0041】本発明の他の特徴は、前記対象物位置検出
部は、前記データ収集部により収集された複数スライス
分の透過データに基づき、前記対象物の位置を検出する
点にある。
【0042】本発明の他の特徴は、前記複数スライス分
の透過データは、寝台又は架台の複数位置でのスキャン
またはスライス方向に検出器を複数列配列された2次元
検出器を用いるボリュームスキャンにより得られる点に
ある。
【0043】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記X線源の前記所定の管球位置を、前記
データ収集部により収集される複数方向からの複数スラ
イス分の透過データに基づいて決定し、決定された管球
位置を示すデータを前記透過データ抽出部に送出する管
球位置決定部を具備する点にある。
【0044】本発明の他の特徴は、前記管球位置決定部
は、前記対象物が挿入物である場合、複数方向の管球位
置から、各方向の管球位置での透過データ上で前記挿入
物が最長となる管球位置を前記管球位置とする点にあ
る。
【0045】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記画像再構成部により再構成された前記
断層画像を可視化する表示部を具備する点にある。
【0046】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物が挿入物である場合に、前記挿入物の先端が存在
するスライスでの前記被検体の断層画像を可視化する点
にある。
【0047】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物が挿入物である場合に、予め指定された目標物が
存在するスライスでの画像と、前記挿入物の先端が存在
するスライスでの画像とをスタック表示する点にある。
【0048】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記表示部が表示する画像から前記挿入物
の先端が外れた際に、操作者の入力に基づき、前記X線
検出部および前記データ収集部に対して、透過データの
収集を指示することにより、前記挿入物の先端の位置を
検出させる操作制御部を具備する点にある。
【0049】本発明の他の特徴は、前記表示部は、前記
対象物位置検出部により検出される挿入物の位置に基づ
き、常に前記挿入物の先端が存在するスライスでの前記
被検体の断層画像を表示する点にある。
【0050】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、被検体中の撮影すべき部位についての操作
者からの入力に対応して、前記走査範囲決定部により決
定された走査範囲での、前記被検体の走査を制御する走
査制御部を具備する点にある。
【0051】本発明の他の特徴は、X線源から曝射され
被検体を透過した複数方向からの透過X線を検出する、
スライス方向に検出器が複数列配列されたX線検出部
と、前記X線検出部により検出された前記透過X線に基
づく透過データを収集するデータ収集部と、前記データ
収集部により収集された前記透過データに基づいて、前
記被検体中の対象物が存在するスライスの断層画像を再
構成する画像再構成部と、前記データ収集部により収集
された前記透過データのうち、X線源の所定の管球位置
の透過データの画像を、前記画像再構成部により再構成
された断層画像とともに表示する表示部とを具備するこ
とを特徴とするX線CT装置を提供する点にある。
【0052】本発明の他の特徴は、上記X線CT装置
は、さらに、前記データ収集部により収集された前記透
過データに基づき、複数の所定の管球位置の透過データ
を選択するデータ選択部を具備し、前記表示部は、前記
データ選択部により選択された所定の複数の管球位置の
透過データの画像を、前記画像再構成部により再構成さ
れた断層画像とともに表示する点にある。
【0053】本発明の他の特徴は、X線源から曝射され
被検体を透過した複数方向からの透過X線を複数スライ
ス分検出する、スライス方向に検出器が複数列配列され
たX線検出部と、前記X線検出部により検出された前記
透過X線に基づく透過データを収集するデータ収集部
と、前記データ収集部により収集された複数スライス分
の前記透過データのうち、前記X線源の所定の管球位置
での透過データに基づいて、前記被検体中の対象物の位
置を検出する対象物位置検出部と、前記対象物位置検出
部により検出された前記位置に基づき、画像可視化すべ
きスライスを決定する可視化範囲決定部と、前記データ
収集部により収集された前記透過データに基づき、断層
画像を再構成する画像再構成部と、前記可視化範囲決定
部により決定されたスライスでの断層画像を可視化する
表示部とを具備することを特徴とするX線CT装置を提
供する点にある。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係るX線CT装置の実施形態が詳細に説明される。
【0055】第1の実施形態 図1から図12を参照して、本発明の第1の実施形態に
係るX線CT装置を詳細に説明する。第1の実施形態
は、1列の検出器列を有するシングルスライスCT装置
において、収集された透過データから被検体内の任意の
対象物の位置を検出し、この検出された対象物の位置に
応じて、画像再構成すべきスライス範囲および表示すべ
きスライス範囲等を制御する機能を提供する。
【0056】このため、第1の実施形態は、例えば、被
検体内への挿入物の進行に追従して挿入物の位置を検出
し、挿入物の先端を含むスライスの断層画像を表示す
る。第1の実施形態は、この挿入物の位置検出を、スキ
ャンの際に収集された投影データ(以下、透過データと
称する)のうちで、任意に予め決定されたX線ビーム発
生源の管球位置における透過データから挿入物の先端を
検出する。検出された挿入物の先端の存在するスライス
の断層画像は、リアルタイムに(すなわち、データ収集
後逐次)表示される。
【0057】図1は、本発明の第1の実施形態に係るX
線CT装置の構成を示すブロック図である。第1の実施
形態に係るX線CT装置10は、システム制御部11
と、操作部12と、架台・寝台制御部13と、寝台移動
部15と、X線制御部17と、高電圧発生部19と、X
線ビーム発生源21と、検出器23と、回転架台25
と、データ収集部27と、透過データ記憶部29と、対
象物位置検出部31と、画像再構成部45と、表示部4
7とを備えて構成される。
【0058】第1の実施形態に係るX線CT装置10
は、シングルスライスCT装置であって、1列の検出器
列からなる検出器23を用いて、ヘリカルスキャンによ
るヘリカルデータを収集し、このヘリカルデータから挿
入物を検出する。ヘリカルスキャンとは、X線ビーム発
生源21を被検体の回りを回転させながらX線ビームを
曝射するとともに、被検体あるいは架台をこの被検体の
体軸方向に移動させて、被検体を螺旋状にスキャンする
スキャン方式である。
【0059】システム制御部11は、図示されない入力
装置を用いて入力されたスライス厚、回転速度等のヘリ
カルスキャン条件のうち、回転速度、スライス厚および
寝台移動量等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制
御部13に対して出力する。システム制御部11は、X
線ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号をX線
制御部17に対して出力する。
【0060】システム制御部11は、データ収集のため
のデータ収集制御信号をデータ収集部27に対して出力
する。システム制御部11は、被検体に挿入されたカテ
ーテルや穿刺針等の挿入物を検出するための挿入物検出
制御信号を対象物位置検出部31に対して出力する。
【0061】架台・寝台制御部13は、システム制御部
11から出力された架台、寝台制御信号に基づき回転架
台25を回転させると共に、寝台移動信号を寝台移動部
15に対して出力する。寝台移動部15は、架台・寝台
制御部13から出力された寝台移動信号に基づき、回転
架台25の1回転当たりの寝台15aの移動量を求め、
この求められた移動量で寝台15aを移動させる。この
寝台15aは体軸方向(すなわち、スライス方向)に移
動するように構成される。
【0062】X線制御部17は、システム制御部11に
より出力されたX線ビーム発生制御信号に基づき、高電
圧発生部19による高電圧発生のタイミングを制御す
る。高電圧発生部19は、X線ビームを曝射させるため
の高電圧を、X線制御部17からの制御信号に従ってX
線ビーム発生源21に供給する。
【0063】X線ビーム発生源21は、高電圧発生部1
9から供給された高電圧によってスライス方向に厚みを
持った扇状のX線ビームを被検体に向けて多方向から曝
射する。検出器23は、X線ビーム発生源21から曝射
され、被検体を透過したX線ビームを検出する。
【0064】検出器23は、多チャンネルの検出素子を
有した1列の検出器からなる。検出器23は、例えば、
1,000チャンネル程度の検出器をX線ビーム発生源
21の焦点を中心として円弧状に配置されて構成され
る。
【0065】回転架台25は、X線ビーム発生源21と
検出器23とを保持する。また、回転架台25は、図示
されない架台回転機構により、X線ビーム発生源21と
検出器23との中間点を通る回転軸を中心にして回転さ
れる。尚、X線制御部17、高電圧発生部19およびデ
ータ収集部27は、回転架台25に搭載されてもよい。
【0066】これにより、X線ビーム発生源21と検出
器23との対向配置を保ちながら、X線ビーム発生源2
1及び検出器23が被検体の周囲を回転し、寝台15a
が所定速度で体軸方向に移動するので、複数スライスの
断層画像を再構成するためのヘリカルデータを収集でき
る。
【0067】データ収集部27は、システム制御部11
により出力されたデータ収集制御信号に基づき、検出器
23の各検出器からの出力電流をデジタルデータに変換
する。データ収集部27は、これにより、X線パス毎の
X線透過率を反映した多方向からの投影データ(以下、
透過データと称する)を複数回転分(複数スライス分)
収集してヘリカルデータを生成し、このヘリカルデータ
を出力する。透過データ記憶部29は、データ収集部2
7によって収集されたヘリカルデータを記憶する。
【0068】対象物位置検出部31は、透過データ記憶
部29に記憶され、データ収集部27によって収集され
た透過データであるヘリカルデータの中から、挿入物の
位置を検出する。対象物位置検出部31は、さらに挿入
物の先端(例えば、針先等)を検出して、挿入物の先端
のあるスライス位置の位置データを画像再構成部45に
出力する。この対象物位置検出部31が行う挿入物の位
置検出処理の詳細は後述する。
【0069】画像再構成部45は、対象物位置検出部3
1が検出し、画像再構成部45に出力する挿入物の被検
体中の位置データに基づき、画像再構成すべきスライス
範囲を制御する再構成範囲決定部46を備えて構成され
る。
【0070】画像再構成部45は、まず、複数ビュー方
向からの透過データを、透過データ記憶部29から抽出
する。この複数ビュー方向からの透過データは、対象物
位置検出部31で得られた位置データが示す挿入物の先
端のあるスライス位置に対応する透過データが抽出され
る。画像再構成部45は、この複数ビュー方向からの透
過データに基づき、再構成範囲決定部46により決定さ
れた挿入物の先端のあるスライス位置における被検体の
断層画像を再構成する。
【0071】表示部47は、画像再構成部45により再
構成された被検体の断層画像をモニタ上に表示する。表
示部47は、対象物位置検出部31が検出し、画像再構
成部45を介して、あるいは直接入力される挿入物の被
検体内の位置データに基づき、可視化画像を生成すべき
範囲を制御する可視化範囲決定部48を備えて構成され
る。尚、対象物位置検出部31が検出する位置データ
は、再構成範囲決定部46および可視化範囲決定部48
の双方またはいずれかでそれぞれの範囲を決定するため
に用いられてよい。
【0072】次に、対象物位置検出部31の詳細な構成
を説明する。図2に、第3世代のX線CT装置のジオメ
トリを示す。X線発生源(管球位置)と被検体中心を通
過する直線とY軸とのなす角であるビュー角をβと、チ
ャンネル角をγと、ファン角度を2×γm と定義する。
ビュー角βを微小ずつ変化させて多方向(以下、複数ビ
ュー方向と称する。)からのデータ、例えば1000ビ
ューのデータが収集される。尚、1回のデータ収集を1
ビューと、1ビューにおける1検出素子のデータを1ビ
ームと、1ビューにおける全ビーム(すなわち、全検出
素子のデータ)をまとめて実データと称する。
【0073】対象物位置検出部31は、透過データ抽出
部33と、対象物検出部35と、先端検出部37とを具
備する。透過データ抽出部33は、透過データ記憶部2
9に記憶されたヘリカルデータの中から、同一のビュー
角βにおける透過データを管球回転ごとに抽出する。同
一のビュー角βにおける透過データは、すなわち、X線
ビーム発生源21の管球位置がそれぞれ体軸に対して同
一位置である各管球回転ごとの透過データである。
【0074】対象物検出部35は、透過データ抽出部3
3で抽出された透過データのX線吸収値を、予め定めら
れた閾値と比較することにより、この抽出された透過デ
ータの中から挿入物の位置を検出する。例えば、カテー
テル針などの挿入物は金属であるため、X線吸収係数が
大きく、被検体のX線吸収値と金属のX線吸収値との間
の適当な値を閾値として予め設定することができる。
【0075】先端検出部37は、対象物検出部35で検
出された挿入物の位置に基づき、挿入物の先端のあるス
ライス位置を検出して、この先端のスライス位置の位置
データを画像再構成部45に出力する。
【0076】次に、このように構成された第1の実施の
形態のX線CT装置の動作を、図4のフローチャートを
参照して、説明する。
【0077】まず、X線ビーム発生源21と検出器23
とが、被検体の周囲を回転するとともに、寝台15aが
所定の速度で体軸方向に移動する。すなわち、ヘリカル
スキャンが開始する(ステップS11)。
【0078】図5に示すように、X線ビーム発生源21
と検出器23とを連続回転させるとともに、これに連動
して寝台15aを体軸方向に所定速度で移動させること
で、挿入物53が挿入される被検体51を体軸方向に沿
って螺旋状にスキャンする。これにより、複数スライス
分の透過データからなるヘリカルデータが得られる。
【0079】データ収集部27は、複数スライス分の透
過データからなるヘリカルデータを検出器23により収
集する。収集されたヘリカルデータ(透過データ)は、
透過データ記憶部29に記憶される(ステップS1
3)。
【0080】この透過データ記憶部29に記憶されたヘ
リカルデータは、各スライス(各回転)毎に、複数ビュ
ー方向の透過データとして記憶される。図3は、この透
過データ記憶部29に記憶される複数ビュー方向の透過
データを示す。横軸はチャンネルを示し、縦軸はビュー
方向を示す。各ビュー毎に、例えば1000チャンネル
のデータが記憶される。
【0081】次に、透過データ抽出部33は、透過デー
タ記憶部29に記憶されたヘリカルデータの中から、管
球回転毎(スライス毎)に、ビュー角βが互いに同一で
ある透過データを抽出する(ステップS15)。この同
一のビュー角βの透過データは、すなわち、X線ビーム
発生源21が、被検体の体軸に対して所定の管球位置に
あるときの透過データである。
【0082】すなわち、挿入物の位置検出にヘリカルデ
ータを用いる場合は、各回転毎に、管球位置が同一ビュ
ー角のときの透過データのみを抽出する。例えば、図5
は、各回転毎に管球が被検体の真上に位置するときの透
過データを抽出する例を示している。これに限らず、各
回転毎に、同一ビュー角βの透過データ(例えば、図5
の太い実線で示すビュー角βの各チャンネルのデー
タ)のみを抽出する。
【0083】図6は、透過データ抽出部33により抽出
された各回転毎の透過データを、スライス方向(体軸方
向)に沿って並べて得られる画像を示す。図6におい
て、縦軸はチャンネルを示し、横軸は管球の回転数を示
している。この画像は、被検体の画像51aと挿入物5
3の画像53aを含む。すなわち、各回転ごとに被検体
の体軸に対して一定の位置(角度)である管球位置の透
過データが選択される。
【0084】図4に戻り、次に、対象物検出部35は、
透過データ抽出部33により抽出された透過データの中
から挿入物53の位置を検出する(ステップS17)。
抽出された透過データには、挿入物53の位置データが
含まれる。このため、対象物検出部35は、挿入物53
のX線吸収係数から予想されるデータ値と上記の閾値と
を用いて、透過データの中のどの位置に挿入物53が存
在するかを検出することができる。
【0085】上記のように、挿入物53は金属であるた
めX線吸収係数が大きく、その他の部位はX線吸収係数
が小さいため、これらの間に設定された閾値により挿入
物53の位置を容易に検出することができる。あるい
は、一般に知られる形状認識などの画像処理技術を利用
し、挿入物53の形状を所定の形状パターンを用いて認
識し、検出することも可能である。
【0086】カテーテル、穿刺針を用いた手術をナビゲ
ーションするために重要なのは、挿入物53の先端を挿
入すべき腫瘍などの目標物へ到達するまで見失うことな
く追い続けられることである。従って、術中は挿入物5
3の先端が常に表示されていることが手術を迅速に行う
上で好ましい。
【0087】このため、先端検出部37は、対象物検出
部35により検出された挿入物53の位置データに基づ
き、さらに挿入物53の先端を決定し、挿入物53の先
端のあるスライス位置を検出して、この先端を含むスラ
イス位置の位置データを画像再構成部45に出力する。
【0088】画像再構成部45は、対象物位置検出部3
1で得られた挿入物53の先端のあるスライス位置に対
応する複数ビュー方向からの透過データを、透過データ
記憶部29から抽出し、この複数ビュー方向からの透過
データに基づき挿入物53の先端の存在するスライス位
置における被検体の断層画像を再構成する。表示部47
は、挿入物53の先端の存在するスライス(例えば、図
6に示すスライスSm)の画像をモニタ上に表示する。
【0089】上記の処理により、得られたヘリカルデー
タから挿入物53を、画像再構成前にリアルタイムに検
出でき、また、常に挿入物53の先端を含むスライスの
画像のみを画像再構成できる。このため、透過データを
収集した後に、挿入物53の先端のあるスライスの画像
をリアルタイムで表示することができる。
【0090】従って、挿入物53の先端を観察すること
で挿入物53の被検体内への進行状況がわかるため、手
術が容易に行える。すなわち、手術のナビゲーションを
正確かつ迅速に行える。また、従来のように、先端のあ
るスライスの画像を表示するために挿入物支持具等の付
加部位を用いる必要がない。
【0091】次に、先端検出部37による挿入物53の
先端の検出処理の詳細を説明する。ここでは、例えば、
図7に示すように、抽出すべき透過データのX線ビーム
発生源21の管球のビュー角を90°または270°と
する。図8は、ビュー角が90°または270°である
ときの各回転毎の透過データをスライス方向に沿って並
べて得られるデータを示す。
【0092】図4に戻り、まず、先端検出部37は、前
回表示されたスライスSmに前記閾値内のデータがある
かどうかを判定する(ステップS19)。
【0093】前回表示スライスSmに閾値内のデータが
ある場合には(ステップS19Y)、(+)方向の隣接
スライスSm+1に閾値内のデータ(すなわち、挿入物
53を示すデータ53a)があるか否かを判定する(ス
テップS21)。(+)方向の隣接スライスSm+1
閾値内のデータがある場合には(ステップS21Y)、
さらにもう1つ(+)方向の隣接スライスに閾値内のデ
ータがあるかどうかを判定する。すなわち、ステップS
21の処理を繰り返し行う。
【0094】一方、(+)方向の隣接スライスに閾値内
のデータがない場合には(ステップS21N)、現在調
べているスライスの1つ(−)方向のスライスに挿入物
53の先端があると判定する(ステップS23)。
【0095】一方、ステップS19において、前回表示
スライスSmに閾値内のデータがない場合には(ステッ
プS19N)、(−)方向の隣接スライスSm−1に閾
値内のデータがあるかどうかを判定する(ステップS2
5)。(−)方向の隣接スライスSm−1に閾値内のデ
ータがない場合には(ステップS25N)、さらにもう
1つ(−)方向の隣接スライスに閾値内のデータがある
かどうかを判定する。すなわち、ステップS25の処理
を繰り返し行う。
【0096】一方、(−)方向の隣接スライスSm−1
に閾値データがある場合には(ステップS25Y)、現
在調べているスライスに挿入物53の先端があると判定
する(ステップS27)。次に、画像再構成部45は、
挿入物53の先端のあるスライスのみ画像再構成する
(ステップS29)。表示部47は、挿入物53の先端
のあるスライスのみ画像表示する(ステップS29)。
【0097】上記のように、先端検出部37は、挿入物
53の進行状況に応じて常に挿入物53の先端を検出す
るため、挿入物53の先端を見失なうことなく、手術を
容易に行うことができる。
【0098】尚、表示部47が行う断層画像の表示にお
いて、図9に示すように、予め画像上で指定した腫瘍な
どの目標物55のあるスライスS3とスライスS2と挿
入物53の先端のあるスライスS1とをスタック(重ね
合せ)して表示することができる。図10は、このスタ
ック表示により、目標物55および挿入物53の先端双
方を画像上に表示する例を示す。このスタック表示によ
って、目標物55と、挿入物53の先端とのスライス方
向に観察した位置関係がよくわかるから、挿入物53の
先端を目標物55に到達させ易くなり、さらに容易に手
術が行える。
【0099】このスタック表示の際、例えば、挿入物5
3の先端を赤色、あるいは緑色等でカラー表示すれば、
挿入物53の先端とのスライス方向に観察した位置関係
がさらによくわかるから、挿入物53の先端を目標物5
5に到達させ易くなり、容易に手術が行える。
【0100】このスタック表示を行う場合には、図1の
構成のX線CT装置10の画像再構成部45中に加算部
45aを設ける。この加算部45aが、データ収集部2
7により収集された3つのスライスS1,S2,S3の
透過データを加算して被検体の加算透過データを得る。
画像再構成部45は、得られた加算透過データに基づき
加算断層画像を再構成し、表示部47が得られた加算断
層画像を表示すればよい。
【0101】さらに、挿入物53から目標物55までの
スライスの透過データを持つことにより、挿入物53の
先端から目標物55までの距離を適宜求めて、その距離
情報を画面上に表示してもよい。
【0102】一方、図11は、第1の実施形態を用いる
場合のバイオプシーの手順を示す。第1の実施形態に係
るシングルスライスCT装置においては、まず、施術者
は、画像を見ながら穿刺針を被検体に挿入する(ステッ
プS31)。この穿刺針が表示されている画像から外れ
ると(ステップS32)、施術者は、単に針先検出ボタ
ンの押下などにより、針先検出をX線CT装置に指示入
力すればよい(ステップS33)。この針先検出の指示
入力により、第1の実施形態に係るX線CT装置は、ヘ
リカルスキャンを開始して(ステップS34)、このス
キャンにより得られた透過データに基づき針先の位置を
リアルタイムに検出し、針先を含むスライスを表示する
(ステップS35)。施術者は、針が目的とする位置に
到達するまで、単に穿刺針の挿入(ステップS31)お
よび針先検出ボタン押下(ステップS33)を適宜繰り
返し行えばよい(ステップS36)。このように、針先
が自動的に検出されるため、図24の従来の手順と比較
して、CT透視における施術者の操作性が大幅に向上す
る。
【0103】次に、第1の実施形態の変形例として、挿
入物53の先端を検出するために用いられる透過データ
を決定するために、どのX線管球位置の透過データを選
ぶかを決定する手段を設けてもよい。
【0104】図12は、第1の実施形態の変形例に係る
X線CT装置の構成を示す。第1の実施形態の変形例
は、図1の第1の実施形態の構成に、さらに、どのX線
管球位置の透過データを透過データ抽出部33に抽出さ
せるかを決定する管球位置決定部39をさらに有する点
において、第1の実施形態の変形である。
【0105】1スライスの中に挿入物53の両端が含ま
れるような体軸垂直に近い角度での挿入物53挿入の場
合を考えると、管球位置決定部39は、X線管球位置を
次のように決定することが好ましい。
【0106】まず、0°から360°までの管球位置の
うち、予め数10°毎に管球位置を何点か決めておく。
管球位置決定部39は、これらそれぞれの角度の管球位
置での透過データ上の挿入物53の長さを算出する。挿
入物53が最長の長さとなる角度位置(すなわち、挿入
物53の進行による表示画像の変化が最も大きくなる角
度位置)を決定し、決定された角度位置を透過データ抽
出部33に出力する。透過データ抽出部33は、以後そ
の角度位置のX線管球位置を用いて透過データを抽出す
る。尚、この管球位置決定部39が行う角度位置決定処
理は、1回挿入物53が被検体内に挿入されれば、挿入
物53の角度が大きく変化することは考えにくいことか
ら、挿入物53を挿入開始後に1回のみ行えばよい。
【0107】尚、上記では、X線CT装置が被検体をヘ
リカルスキャンする場合で説明したが、第1の実施形態
の上記の処理は、管球位置を固定として寝台だけを移動
させて被検体をスキャンする、いわゆるスキャノグラム
撮影でも、複数の寝台位置における透過データを上記の
複数回転の透過データと同様に利用することで、同様に
処理することができる。
【0108】第1の実施形態によれば、以下の効果が得
られる。対象物位置検出部31は、透過データ収集部2
7により収集された透過データのうち、所定の管球位置
で収集された透過データを抽出し、この抽出された透過
データに基づき被検体内の対象物の位置を検出する。こ
のため、画像再構成を伴うことなく、容易かつ迅速に、
挿入物の先端などの対象物の位置を検出することができ
る。従って、CT透視において、挿入物の針先などに追
従して、リアルタイムに挿入物が存在するスライスの被
検体の断層画像をリアルタイムに再構成することができ
る。また、表示部47は、この挿入物が存在するスライ
スの被検体の断層画像を、リアルタイムに常に表示でき
るため、操作者は、挿入物の先端を見ることで挿入物の
現在位置が把握でき、容易に手術を実施することができ
る。また、先端部検出部37は、挿入物の進行状況に応
じて常に挿入物の先端を検出するため、操作者は挿入物
の先端を見失わず、容易に手術を実施することができ
る。
【0109】第2の実施形態 次に、図13から図16を参照して、本発明の第2の実
施形態に係るX線CT装置を詳細に説明する。この第2
の実施形態に係るX線CT装置は、複数の検出器列から
なる2次元検出器(面検出器)を用いて、回転架台が1
回転して得られる透過データであるボリュームデータに
基づき、第1の実施形態と同様の挿入物53の位置を検
出する機能を提供する。この2次元検出器を用いるいわ
ゆるマルチスライスX線CT装置によれば、1列の検出
器をもちいる場合よりも高速に被検体をスキャンするこ
とができるので、よりリアルタイム処理に適している。
【0110】図13は、本発明の第2の実施形態に係る
X線CT装置の構成を示す。第2の実施形態は、図1の
第1の実施形態と比較して、図1のシングルスライス用
の1列で構成される検出器23をマルチスライス用の複
数列で構成される面検出器23aにより置き換えた点に
おいて、第1の実施形態の修正である。第2の実施形態
にその他の構成は、図1の第1の実施形態の構成と同様
である。
【0111】図14は、本発明の第2の実施形態に係る
X線CT装置のX線発生源21と面検出器23aとの構
成を示す。面検出器23aは、多数チャンネルの検出素
子からなり、かつスライス方向にこれら検出素子の列を
複数列配列した2次元検出器からなる。面検出器23a
の各列では、シングルスライスCT用検出器と同様に、
1、000チャンネル程度の数の検出器が、X線ビーム
発生源21の焦点を中心として円弧状に配置される。
【0112】図15は、第2の実施形態におけるデータ
収集を示す。図14のような構成のX線ビーム発生源2
1と面検出器23aとが、図15に示すように、被検体
51の周囲を1回転すると、複数スライス分の多方向か
らの透過データであるボリュームデータが収集される。
【0113】第2の実施形態の透過データ抽出部33
は、この収集されたボリュームデータの中から、予め定
められた1つの管球位置におけるボリュームデータを抽
出する。
【0114】図16は、この抽出されたボリュームデー
タを面検出器列方向(すなわち、スライス方向)に並べ
て得られる画像を示す。図16に示す画像は、図6に示
す画像と同様な画像であり、被検体51の画像51aと
挿入物53の画像53aが含まれる。このようにボリュ
ームデータ(透過データ)から、対象物位置検出部31
は、挿入物の先端が存在する位置を検出することができ
る。画像再構成部45は、第1の実施形態と同様の処理
を行うことにより、図16のSmのスライスの透過デー
タのみを画像再構成し、あるいは表示することができ
る。
【0115】尚、第2の実施形態に係るマルチスライス
CT装置においては、図11に示すCT透視の際の操作
者の手順がさらに簡略となり、施術者は画像を見ながら
穿刺針を挿入していけば、後は第2の実施形態に係るX
線CT装置が、針先の位置を自動的に検出し、この検出
された針先の位置を含むスライスの画像を常に表示する
ことができる。このため、CT透視における施術者の操
作性が大幅に向上する。
【0116】第2の実施形態によれば、以下の効果が得
られる。第2の実施形態に係るX線CT装置(マルチス
ライスCT)においても、第1の実施形態に係る1列の
検出器列のX線CT装置(シングルスライスCT)によ
るヘリカルスキャンの場合と同様に挿入物53の位置を
検出することができる。このため、第1の実施の形態の
効果と同様な効果が得られる。マルチスライスCTの方
がより高速に被検体をスキャンすることができるため、
よりリアルタイムに所望する対象物を含む部位の画像を
再構成、表示することができる。
【0117】尚、第2の実施形態において、面検出器2
3aを用いて、ヘリカルスキャンを行う場合には、第1
の実施の形態で説明したヘリカルデータを用いる方法と
同様に、管球位置が同一のときの透過データのみを利用
すればよい。
【0118】第3の実施形態 次に、図17を参照して、本発明の第3の実施形態に係
るX線CT装置を詳細に説明する。
【0119】上記の実施形態では、対象物位置検出部3
1が検出した対象物の位置に基づき、画像再構成すべき
範囲あるいは画像として可視化すべき範囲を決定した
が、第3の実施形態は、この対象物の位置データに基づ
き、必要な範囲のみX線を照射する。
【0120】すなわち、この第3の実施形態は、複数検
出器列を備える第2の実施形態のX線CT装置におい
て、挿入物53の先端から目標物までの撮影領域のみに
X線を照射するようにコリメータを制御する機能を提供
する。このコリメータの制御により、被検体への不要な
被曝を低減することができる。
【0121】図17は、本発明の第3の実施形態に係る
X線CT装置の構成の要部を示すブロック図である。第
3の実施形態は、図13の第2の実施形態と比較して、
さらに、被検体51とX線ビーム発生源21との間に配
置されるコリメータ57と、対象物位置検出部31によ
り検出された対象物の位置データに基づきこのコリメー
タ57の動作を制御するコリメータ制御部59aとを具
備する点において、第2の実施形態の変形である。
【0122】図17に示すように、被検体51を挟んで
X線ビーム発生源21と面検出器23aとが対向配置さ
れ、被検体51とX線ビーム発生源21との間にコリメ
ータ57が配置されている。このコリメータ57は、ス
ライス方向に沿って移動可能な2枚のX線遮蔽板57
a、57bを有する。
【0123】透過データ記憶部29は、データ収集部2
7で収集されたボリュームデータを記憶する。対象物位
置検出部31では、透過データ抽出部33が、収集デー
タ記憶部29に記憶された透過データ(ボリュームデー
タ)の中からある1つの管球位置におけるボリュームデ
ータを抽出する。対象物検出部35および先端検出部3
7は、抽出されたボリュームデータの中から、挿入物5
3の先端のあるスライス位置と目標物のあるスライス位
置とを検出する。
【0124】コリメータ制御部59aは、対象物位置検
出部31により検出された挿入物53の先端のあるスラ
イス位置と目標物のあるスライス位置に基づき、コリメ
ータ57の2枚のX線遮蔽板57a,57b相互間の幅
を制御する。具体的には、コリメータ制御部59aは、
コリメータ57を、挿入物53の先端から目標物55ま
での撮影領域のみにX線を照射するような幅に制御す
る。すなわち、コリメータ制御部59は、X線ビーム厚
を制御して、複数列の面検出器23aの内の一部の検出
器23a1〜23a6に対応する被検体の撮影領域にX
線を曝射するのみであるため、被検体への不要な被曝を
低減することができる。
【0125】第3の実施形態に係る画像再構成部45
は、透過データ記憶部29に記憶される1回のスキャン
で得られた全スライスの透過データを画像再構成、表示
してもよい。あるいは、第1および第2の実施形態と同
様、対象物位置検出部31により得られた位置データに
基づき、一部のスライスの透過データのみを画像再構
成、表示してもよい。
【0126】第3の実施形態によれば、対象物位置検出
部31により検出される挿入物および挿入物の目標とす
る目標物55の間のみを撮影領域として被検体にX線を
曝射するので、被検体への不要な被曝を低減することが
できる。
【0127】第4の実施形態 次に、図18を参照して、本発明の第4の実施形態に係
るX線CT装置を詳細に説明する。この第4の実施形態
は、複数検出器列を備える第2の実施形態のX線CT装
置において、挿入物53の先端のあるスライスと、この
挿入物53の挿入方向に隣接するスライスとの2スライ
スに対応する撮影領域のみにX線を照射するようにコリ
メータを制御する機能を提供する。このコリメータの制
御により、被検体への不要な被曝をさらに低減すること
ができる。この2スライスのみのX線照射は、画像上に
目標物55を表示する必要がない場合に有効である。第
4の実施形態においては、挿入物53の進行に追従し
て、表示部47には、挿入物53の先端のあるスライス
とこの挿入物53の進行方向に隣接するスライスとの2
スライスのみが常に表示される。
【0128】図18は、本発明の第4の実施形態に係る
X線CT装置の構成の要部を示すブロック図である。第
4の実施形態は、図17の第3の実施形態と同様の構成
を具備し、図17の第3の実施形態のコリメータ制御部
59aを、図18のコリメータ制御部59bで置き換え
た点において、第3の実施形態の変形である。
【0129】図18に示すように、被検体51を挟んで
X線ビーム発生源21と面検出器23aとが対向配置さ
れ、被検体51とX線ビーム発生源21との間にコリメ
ータ57が配置されている。このコリメータ57は、ス
ライス方向に沿って移動可能な2枚のX線遮蔽板57
a、57bを有する。
【0130】透過データ記憶部29は、データ収集部2
7で収集されたボリュームデータを記憶する。対象物位
置検出部31では、透過データ抽出部33が、収集デー
タ記憶部29に記憶された透過データ(ボリュームデー
タ)の中からある1つの管球位置におけるボリュームデ
ータを抽出する。対象物検出部35および先端検出部3
7は、抽出されたボリュームデータの中から、挿入物5
3の先端のあるスライス位置と、この挿入物の進行方向
に隣接するスライス位置とを検出する。
【0131】コリメータ制御部59bは、対象物位置検
出部31により検出された挿入物53の先端のあるスラ
イス位置とこの挿入物53の進行方向に隣接するスライ
ス位置とに基づき、コリメータ57の2枚のX線遮蔽板
57a,57b相互間の幅を制御する。具体的には、コ
リメータ制御部59は、コリメータ57を、挿入物53
の先端のあるスライスと挿入物53の進行方向に隣接す
るスライスの撮影領域のみにX線を照射するような幅に
制御する。すなわち、コリメータ制御部59bは、X線
ビーム厚を制御して、複数列の面検出器23aの内の一
部の検出器23a1、23a2に対応する被検体の撮影
領域にX線を曝射するのみであるため、被検体への不要
な被曝をさらに低減することができる。
【0132】第4の実施形態に係る画像再構成部45
は、透過データ記憶部29に記憶される1回のスキャン
で得られた全スライスの透過データを画像再構成、表示
してもよい。あるいは、第1および第2の実施形態と同
様、対象物位置検出部31により得られた位置データに
基づき、一部のスライスの透過データのみを画像再構
成、表示してもよい。
【0133】第4の実施形態によれば、対象物位置検出
部31により検出される挿入物およびこの挿入物の進行
方向に隣接するスライスのみを撮影領域として被検体に
X線を曝射するので、被検体への不要な被曝をさらに低
減することができる。尚、被検体内の挿入物の目標物を
表示するか否かは、操作者または施術者(以下、単に操
作者と称する)が図示されない入力部から指示すればよ
い。
【0134】第5の実施形態 次に、図19から図21を参照して、本発明の第5の実
施形態に係るX線CT装置を詳細に説明する。この第5
の実施形態に係るX線CT装置は、複数の検出器列から
なる2次元検出器(面検出器)を用いて、回転架台が1
回転して得られる透過データであるボリュームデータ
を、画像再構成された断層画像とともに表示する機能を
提供する。例えば、CT透視において、挿入物の先端を
含む断層画像と、所定の管球位置での透過データとを同
時に表示することができる。これにより、施術者は、被
検体中での挿入物の進行状況を、例えば3方向などの複
数方向から観察することができる。
【0135】図19は、本発明の第5の実施形態の構成
を示す。第5の実施形態は、図13に示す第2の実施形
態と比較して、図13の透過データ抽出部33を図19
の透過データ抽出部33bで、図13の表示部47を図
19の表示部47bでそれぞれ置き換えた点において、
第2の実施形態の修正である。第5の実施形態のその他
の構成は、図13の第2の実施形態と同様である。
【0136】図20は、第5の実施形態の対象物位置検
出部31において、透過データ抽出部33bの行う透過
データ抽出を示す。透過データ抽出部33bは、第2の
実施形態で説明したようにある1つの管球位置での複数
スライスでの透過データを抽出する。透過データ抽出部
33bは、さらに、対象物検出部35により検出された
挿入物53の位置データに基づき、検出された挿入物5
3の先端を含むスライスの任意の複数の管球位置での透
過データを表示用データとして抽出する。例えば、図2
0では、例えば管球位置が角度0度および90度である
時の透過データ(51p、53p、51q、53q)が
抽出されている。
【0137】画像再構成部45は、対象物位置検出部3
1により得られた挿入物53の存在するスライスの位置
データに基づき、挿入物53の存在するスライスの断層
画像を画像再構成する。
【0138】図21は、第5の実施形態の表示部47b
が出力する画面イメージの例を示す。
【0139】表示部47bは、この画像再構成された断
層画像を表示するとともに、透過データ抽出部33bに
より抽出された表示用データを同時に表示する。図21
のような画像を出力することにより、挿入物53の進行
方向を、リアルタイムで3方向から観察することができ
る。すなわち、簡易的に3方向からの3D画像を表示す
ることができる。尚、図21の右下に示すように、画面
上にさらに、被検体のスキャノグラム撮影された画像
を、例えばスキャン位置を表示するカーソルとともに表
示すれば、さらに表示されている断層画像や透過データ
の被検体内での対応する位置を把握することができる。
【0140】従来、図21に示すような3次元情報の画
像を得るためには、まず、収集されたボリュームデータ
から各スライスでの画像をそれぞれ画像再構成して、3
次元のボクセルデータを作成する。このボクセルデータ
に基づき、さらに3方向から見た表示画像を作成して表
示していた。このため、これらの画像再構成処理には多
くの時間を要し、挿入物を含む部位を複数の方向から
(例えば3面から)リアルタイムに表示することは困難
であった。
【0141】一方、第5の実施形態によれば、透過デー
タ抽出部33bにより抽出される透過データから平面図
的な画像を画像再構成部45が作成する。表示部47b
は、この作成された画像を断層画像と併せて表示する。
このため、リアルタイムに簡易的な3次元画像を表示す
ることができ、施術者は手術をより正確かつ迅速に行う
ことができる。
【0142】第6の実施形態 図22および図23を参照して、本発明の第6の実施形
態に係るX線CT装置を詳細に説明する。上記の第1お
よび第2の実施形態では、対象物位置検出部31が検出
した対象物の位置に基づき、画像再構成すべき範囲ある
いは画像として可視化すべき範囲を決定したが、第6の
実施形態は、この対象物の位置データに基づき、必要な
範囲のみ被検体を走査するべく、架台または寝台の移動
を制御する。
【0143】すなわち、この第6の実施形態は、被検体
内のスキャンの目的とする臓器の位置を自動的に検出し
て、この目的とする臓器を自動的にスキャンする機能を
提供する。
【0144】図22は、第6の実施形態に係るX線CT
装置の構成を示すブロック図である。
【0145】第6の実施形態に係るX線CT装置は、図
1の第1の実施形態の構成と比較して、さらにスキャン
位置決定部49を具備する点において、第1の実施形態
の修正である。第6の実施形態のその他の構成は、上記
の実施形態と同様である。
【0146】第6の実施形態の対象物位置検出部31
は、第1の実施形態で説明した形状認識技術を用いて、
被検体内の任意の臓器の形状を認識する。例えば、肺、
肝臓あるいは頭部など所定の部位の形状を予め格納して
おき、これらの形状とスキャンによる透過データとをマ
ッチングすることにより、目的とする臓器を判定するこ
とができる。対象物位置検出部31は、この得られた臓
器の位置データを、スキャン位置決定部49に出力す
る。
【0147】スキャン位置決定部49は、対象物位置検
出部31から入力される位置データに基づき、臓器を撮
影するために必要となるスキャン範囲を決定する。スキ
ャン位置決定部49は、このスキャン範囲を示すデータ
をシステム制御部11に出力する。システム制御部11
は、目的とする臓器の存在する範囲をスキャンするため
のスキャン位置制御信号を生成して、このスキャン位置
制御信号を寝台・架台制御部13に出力する。寝台・架
台制御部13は、このスキャン位置制御信号に基づき、
寝台または架台の移動を制御する。
【0148】図23は、第6の実施形態を用いて臓器撮
影を行う場合の操作者の操作手順を示す。
【0149】まず、寝台に患者を載置する(ステップS
61)。次に、操作者は、被検体のうちの目的とする撮
影部位(臓器)を、撮影部位選択ボタンを押下する等に
より指示入力する(ステップS62)。この撮影部位の
指示入力があると、第6の実施形態は、まず、被検体の
スキャノグラムあるいは面検出器による所定の管球位置
での透過データを自動的に収集する。この収集された透
過データを入力として、対象物位置検出部31は、操作
者が指示入力した部位の臓器の形状パターンを用いて目
的とする臓器の位置を自動的に検出する(ステップS6
3)。この検出された臓器の位置データに基づき、スキ
ャン位置決定部49は、システム制御部11を介して、
被検体中の目的とする臓器を撮影するためのスキャン位
置を制御し、この目的とする臓器を含むスライスの透過
データが収集される(ステップS64)。
【0150】第6の実施形態によれば、以下の効果が得
られる。すなわち、操作者が、被検体内の目的とすべき
部位(臓器)を指示入力すると、第6の実施形態に係る
X線CT装置は、まず自動的に被検体のスキャノグラム
等を撮影し、さらに、このスキャノグラムの画像データ
から、形状認識により目的とする臓器の位置を検出す
る。この検出された臓器の位置に基づき、第6の実施形
態に係るX線CT装置はさらにこの臓器を含む範囲のみ
をスキャンする。このため、操作者の判断を介在するこ
となく、自動的に所望する臓器(部位)の撮影をするこ
とができる。
【0151】尚、上記の第1から第6の実施形態は、以
上説明した他、適宜組み合わせて構成されることができ
る。
【0152】さらに、被検体中の目的とする臓器を撮影
するまでの操作性が大幅に向上すると共に、撮影までに
要する時間を大幅に短縮することができる。
【0153】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではなく、上述の実施形態に対して本発明の要旨
を逸脱することなく、種々の変更、変形が可能であっ
て、これら変更、変形は本発明の要旨の範囲内である。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のよれば、
画像再構成を伴うことなく、収集された透過データに基
づき、挿入物あるいは臓器などの対象物の位置を容易か
つリアルタイムに検出する。このため、透過データを収
集した後所望する対象物が存在するスライスの画像をリ
アルタイムに収集または表示することができる。従っ
て、正確かつ迅速な手術のナビゲーションが実現され
る。
【0155】また、検出された位置データに基づき、次
のスキャン時に必要なスライスにのみX線を曝射するよ
うにスライス位置を制御することにより、被検体の被曝
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るX線CT装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】第3世代のマルチスライスX線CT装置のジオ
メトリを説明する図である。
【図3】複数ビューで得られる透過データ(投影デー
タ)を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るX線CT装置の
動作を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係るX線CT装置がヘリカル
スキャンを行う場合の、各回転ごとにX線源の管球が任
意の所定位置にある際の透過データ抽出の一例を説明す
る図である。
【図6】図5の複数回転の透過データに基づき再構成さ
れた挿入物を含む画像の一例を示す図である。
【図7】各回転ごとに管球が90度又は270度に位置
する際の透過データの抽出を説明する図である。
【図8】図7の管球が90度又は270度に位置する際
の複数回転により得られる透過データの一例を示す図で
ある。
【図9】挿入物の目標物のあるスライスから挿入物の先
端のあるスライスまでのスライスの一例を示す図であ
る。
【図10】図9のスライスS1、S2およびS3のスタ
ック表示の一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態を用いる場合の、被検体内の
目標物への挿入物の到達までの手順を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態の変形例に係るX線
CT装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るX線CT装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施形態におけるスライス方
向に複数列配置された2次元検出器を示す図である。
【図15】図14の2次元検出器によるスキャンを説明
する図である。
【図16】第2の実施形態に係るボリュームスキャンに
より得られたボリュームデータのうちで、管球が任意の
所定位置にある際の透過データを抽出することで得られ
る挿入物を含む画像を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態に係るX線CT装置
の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係るX線CT装置
の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係るX線CT装置
の構成を示すブロック図である。
【図20】第5の実施形態における複数の管球位置にお
ける透過データの取得を説明する図である。
【図21】第5の実施形態に係る表示部が、図20での
撮像により得られた透過データを、断層画像とともに表
示する表示画面の一例を示す図である。
【図22】本発明の第6の実施形態に係るX線CT装置
の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第6の実施形態に係るX線CT装置
が行う被検体の所望する臓器を撮像する手順を説明する
フローチャートである。
【図24】従来技術における被検体内の目標物へ挿入物
を到達させるまでの手順を示す図である。
【図25】従来技術における被検体内の目的とする臓器
を撮影するまでの手順を示す図である。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源から曝射され被検体を透過した複
    数方向からの透過X線を検出するX線検出部と、 前記X線検出部により検出された前記透過X線に基づく
    透過データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データの一
    部に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する
    対象物位置検出部と、 前記対象物位置検出部により検出された前記位置に基づ
    き、画像再構成すべきスライスを決定する再構成範囲決
    定部と、 前記再構成範囲決定部により決定されたスライスでの、
    前記データ収集部により収集された透過データに基づ
    き、前記対象物が存在するスライスの断層画像を再構成
    する画像再構成部とを具備することを特徴とするX線C
    T装置。
  2. 【請求項2】 前記対象物位置検出部は、 前記データ収集部により収集された前記透過データか
    ら、各スライスごとに、前記X線源の所定の管球位置の
    透過データを抽出する透過データ抽出部を具備し、 抽出された透過データに基づき、前記対象物の位置を検
    出することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装
    置。
  3. 【請求項3】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物の出現を、X線吸収値の所定の閾値を用いて
    判定することにより、前記対象物の位置を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物が挿入物である場合、前回表示されたスライ
    スに挿入物の先端を示す前記閾値内の透過データがある
    場合には、前記挿入物の進行正方向の隣接スライスに前
    記閾値内の透過データがあるか否かを判定し、 前記表示されたスライスに前記閾値内の透過データがな
    い場合には、前記挿入物の進行負方向の隣接スライスに
    前記閾値内の透過データがあるか否かを判定することに
    より、前記挿入物の進行方向に応じて挿入物の先端を検
    出することを特徴とする請求項3に記載のX線CT装
    置。
  5. 【請求項5】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物の出現を、形状認識を用いて判定することに
    より、前記対象物の位置を検出することを特徴とする請
    求項1に記載のX線CT装置。
  6. 【請求項6】 前記対象物位置検出部は、 前記データ収集部により収集された複数スライス分の透
    過データに基づき、前記対象物の位置を検出することを
    特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  7. 【請求項7】 前記複数スライス分の透過データは、 寝台又は架台の複数位置でのスキャンまたはスライス方
    向に検出器を複数列配列された2次元検出器を用いるボ
    リュームスキャンにより得られることを特徴とする請求
    項6に記載のX線CT装置。
  8. 【請求項8】 上記X線CT装置は、さらに、 前記X線源の前記所定の管球位置を、前記データ収集部
    により収集される複数方向からの複数スライス分の透過
    データに基づいて決定し、決定された管球位置を示すデ
    ータを前記透過データ抽出部に送出する管球位置決定部
    を具備することを特徴とする請求項2に記載のX線CT
    装置。
  9. 【請求項9】 前記管球位置決定部は、 前記対象物が挿入物である場合、複数方向の管球位置か
    ら、各方向の管球位置での透過データ上で前記挿入物が
    最長となる管球位置を前記管球位置とすることを特徴と
    する請求項8に記載のX線CT装置。
  10. 【請求項10】 上記X線CT装置は、さらに、 前記画像再構成部により再構成された前記断層画像を可
    視化する表示部を具備することを特徴とする請求項1に
    記載のX線CT装置。
  11. 【請求項11】 前記表示部は、 前記対象物が挿入物である場合に、前記挿入物の先端が
    存在するスライスでの前記被検体の断層画像を可視化す
    ることを特徴とする請求項10に記載のX線CT装置。
  12. 【請求項12】 前記表示部は、 前記対象物が挿入物である場合に、予め指定された目標
    物が存在するスライスでの画像と、前記挿入物の先端が
    存在するスライスでの画像とをスタック表示することを
    特徴とする請求項10に記載のX線CT装置。
  13. 【請求項13】 上記X線CT装置は、さらに、 前記表示部が表示する画像から前記挿入物の先端が外れ
    た際に、操作者の入力に基づき、前記X線検出部および
    前記データ収集部に対して、透過データの収集を指示す
    ることにより、前記挿入物の先端の位置を検出させる操
    作制御部を具備することを特徴とする請求項11に記載
    のX線CT装置。
  14. 【請求項14】 前記表示部は、 前記対象物位置検出部により検出される挿入物の位置に
    基づき、常に前記挿入物の先端が存在するスライスでの
    前記被検体の断層画像を表示することを特徴とする請求
    項11に記載のX線CT装置。
  15. 【請求項15】 X線源から曝射され被検体を透過した
    複数方向からの透過X線を検出するX線検出部と、 前記X線検出部により検出された前記透過X線に基づく
    透過データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データの一
    部に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する
    対象物位置検出部と、 前記対象物位置検出部により検出された前記位置に基づ
    き、画像可視化すべきスライスを決定する可視化範囲決
    定部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データに基
    づき、断層画像を再構成する画像再構成部と、 前記可視化範囲決定部により決定されたスライスでの断
    層画像を可視化する表示部とを具備することを特徴とす
    るX線CT装置。
  16. 【請求項16】 X線源から曝射され被検体を透過した
    複数方向からの透過X線を検出するX線検出部と、 前記X線検出部により検出された前記透過X線に基づく
    透過データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データの一
    部に基づいて、前記被検体中の対象物の位置を検出する
    対象物位置検出部と、 前記対象物位置検出部により検出された前記位置に基づ
    き、前記被検体を走査すべき範囲を決定する走査範囲決
    定部とを具備することを特徴とするX線CT装置。
  17. 【請求項17】 上記X線CT装置は、さらに、 前記走査範囲決定部により決定された走査すべき範囲に
    基づき、寝台または架台の位置を制御する位置制御部を
    具備することを特徴とする請求項16に記載のX線CT
    装置。
  18. 【請求項18】 上記X線CT装置は、さらに、 前記X線源および前記被検体との間に設けられ、スライ
    ス方向に沿って移動する1つ以上のX線遮蔽板を有する
    X線コリメータと、 前記走査範囲決定部により決定された走査すべき範囲に
    基づき、前記X線コリメータの前記X線遮蔽板の幅を制
    御するコリメータ制御部とを具備することを特徴とする
    請求項16に記載のX線CT装置。
  19. 【請求項19】 前記対象物位置検出部は、 前記データ収集部により収集された前記透過データか
    ら、各スライスごとに、前記X線源の所定の管球位置の
    透過データを抽出する透過データ抽出部を具備し、 抽
    出された透過データに基づき、前記対象物の位置を検出
    することを特徴とする請求項16に記載のX線CT装
    置。
  20. 【請求項20】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物の出現を、X線吸収値の所定の閾値を用いて
    判定することにより、前記対象物の位置を検出すること
    を特徴とする請求項16に記載のX線CT装置。
  21. 【請求項21】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物が挿入物である場合、前回表示されたスライ
    スに挿入物の先端を示す前記閾値内の透過データがある
    場合には、前記挿入物の進行正方向の隣接スライスに前
    記閾値内の透過データがあるか否かを判定し、 前記表示されたスライスに前記閾値内の透過データがな
    い場合には、前記挿入物の進行負方向の隣接スライスに
    前記閾値内の透過データがあるか否かを判定することに
    より、前記挿入物の進行方向に応じて挿入物の先端を検
    出することを特徴とする請求項20に記載のX線CT装
    置。
  22. 【請求項22】 前記対象物位置検出部は、 前記対象物の出現を、形状認識を用いて判定することに
    より、前記対象物の位置を検出することを特徴とする請
    求項16に記載のX線CT装置。
  23. 【請求項23】 前記対象物位置検出部は、 前記データ収集部により収集された複数スライス分の透
    過データに基づき、前記対象物の位置を検出することを
    特徴とする請求項16に記載のX線CT装置。
  24. 【請求項24】 前記複数スライス分の透過データは、
    寝台又は架台の複数位置でのスキャンまたはスライス方
    向に検出器を複数列配列された2次元検出器を用いるボ
    リュームスキャンにより得られることを特徴とする請求
    項23に記載のX線CT装置。
  25. 【請求項25】 上記X線CT装置は、さらに、 前記X線源の前記所定の管球位置を、前記データ収集部
    により収集される複数方向からの複数スライス分の透過
    データに基づいて決定し、決定された管球位置を示すデ
    ータを前記透過データ抽出部に送出する管球位置決定部
    を具備することを特徴とする請求項17に記載のX線C
    T装置。
  26. 【請求項26】 前記管球位置決定部は、 前記対象物が挿入物である場合、複数方向の管球位置か
    ら、各方向の管球位置での透過データ上で前記挿入物が
    最長となる管球位置を前記管球位置とすることを特徴と
    する請求項25に記載のX線CT装置。
  27. 【請求項27】 上記X線CT装置は、さらに、 前記画像再構成部により再構成された前記断層画像を可
    視化する表示部を具備することを特徴とする請求項25
    に記載のX線CT装置。
  28. 【請求項28】 前記表示部は、 前記対象物が挿入物である場合に、前記挿入物の先端が
    存在するスライスでの前記被検体の断層画像を可視化す
    ることを特徴とする請求項27に記載のX線CT装置。
  29. 【請求項29】 前記表示部は、 前記対象物が挿入物である場合に、予め指定された目標
    物が存在するスライスでの画像と、前記挿入物の先端が
    存在するスライスでの画像とをスタック表示することを
    特徴とする請求項27に記載のX線CT装置。
  30. 【請求項30】 上記X線CT装置は、さらに、 前記表示部が表示する画像から前記挿入物の先端が外れ
    た際に、操作者の入力に基づき、前記X線検出部および
    前記データ収集部に対して、透過データの収集を指示す
    ることにより、前記挿入物の先端の位置を検出させる操
    作制御部を具備することを特徴とする請求項28に記載
    のX線CT装置。
  31. 【請求項31】 前記表示部は、 前記対象物位置検出部により検出される挿入物の位置に
    基づき、常に前記挿入物の先端が存在するスライスでの
    前記被検体の断層画像を表示することを特徴とする請求
    項27に記載のX線CT装置。
  32. 【請求項32】 上記X線CT装置は、さらに、 被検体中の撮影すべき部位についての操作者からの入力
    に対応して、前記走査範囲決定部により決定された走査
    範囲での、前記被検体の走査を制御する走査制御部を具
    備することを特徴とする請求項16に記載のX線CT装
    置。
  33. 【請求項33】 X線源から曝射され被検体を透過した
    複数方向からの透過X線を検出する、スライス方向に検
    出器が複数列配列されたX線検出部と、 前記X線検出部により検出された前記透過X線に基づく
    透過データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データに基
    づいて、前記被検体中の対象物が存在するスライスの断
    層画像を再構成する画像再構成部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データのう
    ち、X線源の所定の管球位置の透過データの画像を、前
    記画像再構成部により再構成された断層画像とともに表
    示する表示部とを具備することを特徴とするX線CT装
    置。
  34. 【請求項34】 上記X線CT装置は、さらに、 前記データ収集部により収集された前記透過データに基
    づき、複数の所定の管球位置の透過データを選択するデ
    ータ選択部を具備し、 前記表示部は、前記データ選択部により選択された所定
    の複数の管球位置の透過データの画像を、前記画像再構
    成部により再構成された断層画像とともに表示すること
    を特徴とする請求項33に記載のX線CT装置。
  35. 【請求項35】 X線源から曝射され被検体を透過した
    複数方向からの透過X線を複数スライス分検出する、ス
    ライス方向に検出器が複数列配列されたX線検出部と、 前記X線検出部により検出された前記透過X線に基づく
    透過データを収集するデータ収集部と、 前記データ収集部により収集された複数スライス分の前
    記透過データのうち、前記X線源の所定の管球位置での
    透過データに基づいて、前記被検体中の対象物の位置を
    検出する対象物位置検出部と、 前記対象物位置検出部により検出された前記位置に基づ
    き、画像可視化すべきスライスを決定する可視化範囲決
    定部と、 前記データ収集部により収集された前記透過データに基
    づき、断層画像を再構成する画像再構成部と、 前記可視化範囲決定部により決定されたスライスでの断
    層画像を可視化する表示部とを具備することを特徴とす
    るX線CT装置。
JP11257930A 1998-10-02 1999-09-10 X線ct装置 Pending JP2000166912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11257930A JP2000166912A (ja) 1998-10-02 1999-09-10 X線ct装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28162298 1998-10-02
JP10-281622 1998-10-02
JP11257930A JP2000166912A (ja) 1998-10-02 1999-09-10 X線ct装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000166912A true JP2000166912A (ja) 2000-06-20

Family

ID=26543459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11257930A Pending JP2000166912A (ja) 1998-10-02 1999-09-10 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000166912A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119507A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Toshiba Corp 医用装置および医用画像収集表示方法
JP2006242611A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shimadzu Corp X線ct装置
JP2007301228A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Toshiba Corp X線ct装置とその制御方法
JP2009056032A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Canon Inc 放射線画像処理装置及び方法
JP4653303B2 (ja) * 2000-12-26 2011-03-16 株式会社東芝 コンピュータ断層撮影装置
JP2013138808A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 断層撮影装置およびプログラム
JP2013162951A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Toshiba Corp X線画像診断装置
JP2017023516A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 放射線断層撮影装置およびプログラム
US10945697B2 (en) 2016-06-06 2021-03-16 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119507A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Toshiba Corp 医用装置および医用画像収集表示方法
JP4653303B2 (ja) * 2000-12-26 2011-03-16 株式会社東芝 コンピュータ断層撮影装置
JP2006242611A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shimadzu Corp X線ct装置
JP4600661B2 (ja) * 2005-03-01 2010-12-15 株式会社島津製作所 X線ct装置
JP2007301228A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Toshiba Corp X線ct装置とその制御方法
JP2009056032A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Canon Inc 放射線画像処理装置及び方法
JP2013138808A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 断層撮影装置およびプログラム
JP2013162951A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Toshiba Corp X線画像診断装置
JP2017023516A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 放射線断層撮影装置およびプログラム
US10945697B2 (en) 2016-06-06 2021-03-16 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11045162B2 (en) Hybrid imaging apparatus and methods for interactive procedures
RU2550542C2 (ru) Способ и устройство для формирования компьютерных томографических изображений с использованием геометрий со смещенным детектором
JP5248474B2 (ja) ターゲッティング方法、ターゲッティング装置、コンピュータ読取り可能な媒体、及びプログラムエレメント
JP4632508B2 (ja) 超音波穿刺支援装置
US7881423B2 (en) X-ray CT apparatus and X-ray radiographic method
US20090285355A1 (en) Method and apparatus for positioning a subject in a ct scanner
US20130090553A1 (en) Medical tomosynthesis system
US10639415B2 (en) Medical imaging apparatus and controlling method thereof
US6341152B1 (en) X-ray computerized tomography apparatus
JP6334869B2 (ja) X線ct装置
US20070238990A1 (en) Control method as well as an imaging appliance
US6363134B1 (en) X-ray computed tomography apparatus
JP2009160205A (ja) 医療支援装置、医療支援プログラム及び放射線撮影装置
JP2007190199A (ja) X線ct装置
JP2000166912A (ja) X線ct装置
JP4334037B2 (ja) 医用画像処理装置
JP3531963B2 (ja) 放射線治療計画装置
JP2003000583A (ja) コンピュータトモグラフの作動方法
JP6875954B2 (ja) 医用画像診断装置、及び画像処理方法
JP2004174006A (ja) 信号獲得装置およびx線ct装置
JP4653303B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置
JP2003530939A (ja) Ct装置の作動方法
JP4408976B2 (ja) X線ct装置
JP2000070272A (ja) 生検用穿刺針の差し込み案内装置
JPH11244280A (ja) コンピュータ断層装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050427

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050620

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091211