JP2009160205A - 医療支援装置、医療支援プログラム及び放射線撮影装置 - Google Patents

医療支援装置、医療支援プログラム及び放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】患者へのカテーテルの挿入回数を減らすこと。カテーテル検査の時間を短縮すること。
【解決手段】被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する冠動脈抽出部71、抽出された血管部の3次元画像を表示可能な表示部83、抽出された血管部の3次元画像をユーザの指定した表示角度で表示部に表示する表示方向設定部78、抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの位置と進行方向を管理するカテーテル位置管理部73、カテーテル先端位置オーバーレイを作成するオーバーレイ作成部76、病変部情報を算出する病変部情報算出部79、病変部情報オーバーレイを作成する病変部情報オーバーレイ作成部80等を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、医療において、特に被検体にカテーテルを挿入して各種疾患の検査・治療を行う際に、シミュレーション画像又はガイド画像を表示してユーザ(医師、技師、オペレータ等)を支援し、カテーテル検査の回数を減らすとともに、検査時間を短縮することができる医療支援装置及び医療支援プログラムに関する。また、医療支援装置を適用したX線CT装置、X線循環器診断装置等の放射線撮影装置に関する。
虚血性心疾患の診断等では、外科的な手術に比べて侵襲性が低いカテーテルを用いた検査又は治療が行われている。カテーテル検査/治療では、被検体の冠動脈にカテーテルを挿入して造影剤を注入し、この被検体にX線を照射することで得られた冠動脈の2次元透視像を見ながら病変部(血管の狭窄箇所等)を検索するようにしている。
そして、検索された病変部には、ステントを留置して狭窄箇所を拡張する治療が行われている。ステントは血管内の狭窄箇所に挿入され、バルーン付きのカテーテルを使用してステントを拡張することで血管径を維持するものである。また、上記検査は、病変検索時や治療時のほかに、治療後に経過確認や病変進行を確認する際にも行われ、複数回実施されるのが一般的である。
しかしながら、カテーテル検査/治療は外科的な手術に比べて侵襲性が低いと言われているが、カテーテル操作やステント留置(拡張操作)が原因で合併症を発症することがあるため、検査回数を少しでも減らすことが望まれている。
また、検査/治療中は、造影剤を注入しながらX線を照射することによって2次元透視像を得て、それを見ながら診断が行われるが、照射角度によっては十分な情報が得られない場合があり、その都度、照射方向を変更して透視し直す必要がある。このため検査時間が長くなり、造影剤注入やX線被爆による患者(被検体)への負担も増加することになる。
尚、検査/治療中にX線の照射方向を変更するためには、術者は透視モニタを見て患部の位置を確認しては操作部を見て操作部を操作するといった作業を繰り返す必要がある。そこで、患者の画像とともに操作部の映像を透視モニタ上に表示することによって、術者の負担を軽減する医用画像診断装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、造影剤の投与による血管の撮影に関連して、X線CT装置において3Dボリューム画像上から造影血管領域である冠動脈のみを抽出する血管抽出アルゴリズムが、非特許文献1に記載されている。
特開2004−73578号公報 O. Wink, W. J. Niessen, M. A. Viergever, "Fast Delineation and Visualization of Vessels in 3-D Angiographic Images", IEEE Trans. Med. Imaging, Vol.19, No.4, p.337-346, Apr., 2000.
従来、カテーテル検査/治療は、カテーテル操作やステント留置(拡張操作)が原因で合併症を発症することがあるため、検査回数を少しでも減らすことが望まれている。また、検査/治療中は、造影剤を注入しながらX線を照射して2次元透視像を得ているが、角度によっては十分な情報が得られない場合があり、その都度、照射方向を変更して透視し直す必要があるため、検査時間が長くなり、患者(被検体)への負担が増加していた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、検査/治療前のシミュレーション機能及び検査/治療中のガイド機能を備えることにより、カテーテル検査回数を減らすとともに、検査時間を短縮することができる医療支援装置、医療支援及び放射線撮影装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手段と、前記病変部情報算出手段により算出された病変部情報に基づいて病変部情報オーバーレイを作成する病変部情報オーバーレイ作成手段と、前記抽出手段により抽出された画像データから作成された画像の病変部上に前記病変部情報オーバーレイ作成手段により作成された病変部情報オーバーレイを重ねて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手段と、前記病変部情報算出手段により病変部情報が算出された病変部の直交断面画像を表示する際に該病変部情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手段と、前記シミュレート手段によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された血管部の直交断面画像に断面位置の変更に用いられる断面位置変更オーバーレイを重ねて表示する直交断面画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、前記抽出手順により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手順と、前記病変部情報算出手順により算出された病変部情報に基づいて病変部情報オーバーレイを作成する病変部情報オーバーレイ作成手順と、前記抽出手順により抽出された画像データから作成された画像の病変部上に前記病変部情報オーバーレイ作成手順により作成された病変部情報オーバーレイを重ねて表示する表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項9記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、前記抽出手順により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手順と、前記病変部情報算出手順により病変部情報が算出された病変部の直交断面画像を表示する際に該病変部情報を表示する表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項10記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、前記抽出手順により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手順と、前記シミュレート手順によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11記載の本発明は、被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、前記抽出手順により抽出された血管部の直交断面画像に断面位置の変更に用いられる断面位置変更オーバーレイを重ねて表示する直交断面画像表示手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項12記載の本発明は、X線管と放射線検出器を対向配置し、被検体にX線を照射して該放射線検出器で検出した画像データを収集する撮影手段と、前記撮影手段で収集された画像データを再構成し、前記被検体を異なる複数の角度方向から見たときの複数の3次元画像データを取得する再構成処理手段と、前記複数の3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手段と、前記シミュレート手段によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1、4、5、6、8、9、10、11又は12記載の本発明によれば、カテーテル検査の回数を減らすとともに、検査時間を短縮することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る医療支援装置、医療支援方法及び放射線撮影装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の医療支援装置が適用された医用システムを示すシステム構成図である。図1の医用システムは、放射線撮影装置として、X線CT装置100、X線循環器診断装置200等のモダリティを有する。これらモダリティは、ネットワークNWに接続され、このネットワークNWには医用画像情報(画像データや付帯情報を含む)を保管する医用画像サーバ300が接続されている。さらに、ネットワークNWには、画像観察端末(ビューア)400、入出力端末500等が接続されている。
X線CT装置100、X線循環器診断装置200は、被検体を撮影して画像データを生成するものである。画像データは、医用画像サーバ300に保管される。また、画像観察端末400は医用画像サーバ300に保管された画像データや患者情報を取り込んで処理し、各種の情報を表示するものである。また、入出力端末500は、ネットワークNW上の各装置にログインして情報の入出力を行うPC(Personal Computer)である。
図1のシステムにおいて、医師は入出力端末500を利用して例えば放射線検査のオーダを出し、技師はオーダに基づきX線CT装置100やX線循環器診断装置200を操作して検査を実施する。X線CT装置100等のモダリティで撮影された医用画像データは、医用画像サーバ300に格納される。
また、医用画像データには、患者ID、患者名、年齢、性別、検査部位等の付帯情報が付されて医用画像サーバ300に保存され、付帯情報を基に各種の検索が可能になっている。さらに、画像観察端末400は、例えば医用画像リスト、患者リストの作成処理や、ユーザの要求によって画像データ等の各種情報を表示部に表示する。また、画像観察端末400は、シミュレーション機能及びガイド機能を備え、ユーザが検査、治療を行う際の支援用の画像を表示部に表示する。
図2は、放射線撮影装置であるX線CT装置100の一実施形態を示す構成図である。図2において、X線CT装置100は、架台(ガントリ)11を有し、この架台11内には回転リング12が設けられ、図示しない回転機構によって回転する。回転リング12内には、有効視野領域内に載置された被検体Pに対してX線を発生するX線管13が取り付けられている。
また、X線管13に対向して放射線検出器14が配置されており、回転リング12の中心部分は開口して、そこに寝台の天板15に載置された被検体Pが挿入される。被検体Pを透過したX線は放射線検出器14で検出されて電気信号に変換され、データ収集部(以下DASと称す)16で増幅され、デジタルデータに変換される。尚、X線管13と放射線検出器14を含む部分は撮影部を構成する。
放射線検出器14は、複数の検出器モジュールから構成されている。検出器モジュールは、それぞれシンチレータアレイ、フォトダイオードアレイから成る複数の検出素子アレイを含み、複数の検出器モジュールは、X線管13の焦点を中心とした円弧に沿って配列される。
DAS16からのデジタルデータ(投影データ)は、データ伝送装置17を介してコンピュータシステム20に伝送される。また、架台11には、架台駆動部18及びスリップリング19が設けられている。
コンピュータシステム20はコンソールに設けられ、データ伝送装置17からの投影データは、前処理部21に供給される。前処理部21は投影データに対してデータ補正等の前処理を行いバスライン201上に出力する。
バスライン201には、システム制御部22、入力部23、データ記憶部24、再構成処理部25、画像データ処理部26、表示部27等が接続されている。
システム制御部22はホストコントローラとして機能し、コンピュータシステム20の各部の動作や、架台駆動部18及び高電圧発生部28を制御する。データ記憶部24は断層画像等のデータを記憶するものであり、再構成処理部25は投影データから3D画像データを再構成する。画像データ処理部26はデータ記憶部24に保存されたデータ、又は再構成したあとの画像データを処理する。表示部27は画像データ処理によって得られた画像等を表示する。
入力部23はキーボード、マウス等を有し、ユーザによって操作され、データ処理する上で各種の設定を行う。また、患者の状態や検査方法等の各種情報を入力する。
高電圧発生部28は、スリップリング19を介してX線管13に電力を供給し、X線の曝射に必要な電力(管電圧、管電流)を与える。X線管13は、被検体Pの体軸方向に平行なスライス方向と、それに直交するチャンネル方向の2方向に広がるビームX線を発生する。
また、バスライン201には、ネットワークインターフェース(I/F)29が設けられ、X線CT装置100はネットワークNW(図1)に接続可能になっており、X線CT装置100によって撮影した画像データや再構成処理した画像データは、医用画像サーバ300に格納される。
X線CT装置100では、スキャン範囲を設定してボリュームスキャン(3Dスキャン)を行い、再構成処理部25で再構成することでその範囲内の3D(3次元)画像を得ることができる。
また、X線CT装置100では、血管等の器官の観察を目的として被検体に造影剤を投与して撮影することがある。造影剤の投与による血管の撮影では、造影血管のX線CT画像データが再構成され、さらにX線CT画像データから3D画像データが作成される。
3D画像データの作成方法としては、例えば、任意の方向に投影処理を行い投影経路中の最大値を表示する最大値投影法(MIP:Maximum Intensity Projection)、又は最小値を投影する最小値投影法(Minimum Intensity Projection)、加算平均投影法(X-ray Projection)がある。
造影血管の観察には、MIPにより作成された3D画像(MIP画像)が頻繁に用いられる。また、画素値(CT値)や不透明度(オパシティ)を用いて立体感のある画像を再構成して可視化するVR法(Volume Rendering)やSVR法(Shaded Volume Rendering)も用いられている。SVR法は、動態観察に適しており、例えば心臓の壁運動の動画を影付きで表示することができる。
図3は、本発明の放射線撮影装置であるX線循環器診断装置200の一実施形態を示す構成図である。図3において、X線循環器診断装置200は、被検体Pに対してX線を発生するためのX線発生部30と、被検体Pを透過したX線を2次元的に検出するとともに検出結果に基づいてX線投影データを生成するX線検出部40を備えている。
X線発生部30は、X線管31とX線絞り器32を有するX線照射部と、高電圧制御部33と高電圧発生器34を有する高電圧発生部を備えている。X線管31は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧により加速してタングステン陽極に衝突させX線を発生する。
X線検出部40は、平面検出器41と、平面検出器41から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器42と、電荷・電圧変換器42の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器43と、平面検出器41からライン単位でパラレルに読み出されデジタル変換されたX線投影データを時系列信号に変換するパラレル・シリアル変換器44を備えている。
X線発生部30と、X線検出部40はアーム(Cアーム)50に保持されており、アーム50は、例えば被検体Pの体軸方向に移動可能であり、また、被検体Pの周囲を回転可能である。尚、X線発生部30とX線検出部40を含む部分は撮影部を構成する。
また、X線循環器診断装置200は、移動機構部60を備えている。移動機構部60は、絞り移動制御部61と機構制御部62を有し、絞り移動制御部61は、X線絞り器32における絞り羽根等の移動制御を行い、機構制御部62は、被検体Pを載置する天板51を移動する天板移動機構63や、撮像系を移動する撮像系移動機構64の移動制御を行う。
さらに、X線循環器診断装置200は、画像データ生成・記憶部52、入力部53、システム制御部54、及びモニタ55を備えている。画像データ生成・記憶部52は、パラレル・シリアル変換器44からのX線投影データに基づいて透視画像データの生成と保存を行ない、この画像データ生成・記憶部52において生成された透視画像データをモニタ55に表示する。
入力部53は医師等のユーザが各種コマンドの入力等を行うもので、マウス、キーボード、トラックボール、ジョイスティック等の入力デバイスや、表示パネルあるいは各種スイッチ等を備えたインタラクティブなインターフェースを有する。また、システム制御部54は、バスライン56を介してX線循環器診断装置200の各ユニットを統括的に制御する。
バスライン56には、ネットワークインターフェース(I/F)57が接続され、X線循環器診断装置200はネットワークNW(図1)に接続可能になっており、X線循環器診断装置200によって撮影した画像データは、医用画像サーバ300に格納可能である。
次に本発明の主要部の構成と機能について説明する。図4は、シミュレーション機能及びガイド機能を備えた医療支援装置70を示すブロック図である。医療支援装置70は、例えば画像観察端末400内に設けられ、カテーテル検査/治療前のシミュレーションを行うものである。
図4において、71は冠動脈抽出部であり、記憶装置81に保存されている3次元(3D)画像データを読み込み、その画像データのCT値に基づいて冠動脈(LCA:左冠動脈、RCA:右冠動脈)を抽出する。記憶装置81は、X線CT装置100で収集・再構成された3次元画像データを保存するものであり、図1の医用画像サーバ300であっても良い。
冠動脈抽出部71には冠動脈芯線算出部72が接続され、冠動脈芯線算出部72は、冠動脈抽出部71で抽出された冠動脈の芯線を算出する。また、冠動脈芯線算出部72は、カテーテル位置管理部73に接続され、このカテーテル位置管理部73には、カテーテル位置/方向算出部74、カテーテル移動判別部75が接続されている。
カテーテル位置管理部73は、入力部82、冠動脈芯線算出部72、カテーテル位置/方向算出部74、カテーテル移動判別部75から提供された情報をもとに、現在のカテーテルの位置とカテーテルの進むべき方向を決定する。入力部82は、例えばマウスやキーボードを有し、ユーザによって操作される。図では、マウス821を有する例を示している。
カテーテル位置管理部73は、入力部82からカテーテル位置/方向の更新要求があった場合、カテーテル移動判別部75に判別情報を提供し、カテーテル移動判別部75からカテーテル位置/方向の更新が可能か否かの情報を得る。
また、カテーテル位置管理部73は、カテーテル移動判別部75によってカテーテルの位置/方向の更新が可能と判断された場合、もしくは、カテーテル位置/方向が1度も設定されていない初期状態の場合には、カテーテル位置/方向算出部74に算出情報を提供し、カテーテル位置/方向算出部74から現在のカテーテル位置/方向の情報を得る。
カテーテル位置/方向算出部74は、カテーテル位置管理部73から提供された情報に基づいて、カテーテルの位置と方向を算出する。また、カテーテル移動判別部75は、カテーテル位置管理部73から提供された情報に基づいて、カテーテル位置/方向が更新(移動)可能か否か、つまりカテーテルの進行可否を判別する。
さらに、カテーテル位置管理部73は、オーバーレイ作成部76に接続され、オーバーレイ作成部76は、冠動脈の3次元画像及びMPR画像上に表示するオーバーレイを作成する。3次元画像としては、例えばIP(Intensity Projection)やSVRによる画像が用いられ、MPR画像としては、例えばCPR(Curved Planar Reconstruction)画像やSPR(Stretched CPR,Cross Section Image)画像が用いられる。CPR画像は、血管等をその中央に沿った曲面で切断するMPR画像であり、SPR画像は、CPR画像を展開した画像である。
オーバーレイとしては、カテーテルの位置や方向を示すもの、直交断面位置を示すもの、直交断面位置を変更するためのものが作成される。これら3次元画像とオーバーレイのデータは表示部83に供給されて表示される。尚、オーバーレイの詳細については後述する。
セグメント作成部77は、入力部82から提供された情報及びカテーテル位置管理部73からの情報に基づいて、冠動脈の3次元画像上に表示するステントのセグメントデータを作成する。表示方向設定部78は、表示部83を制御して冠動脈の3次元画像の表示角度を切り替える。医療支援装置70では、ユーザに対して事前にX線CT装置100で撮影した画像データを利用して、任意の角度から見た冠動脈の3次元画像を表示することができる。
病変部情報算出部79は、冠動脈抽出部71に接続され、冠動脈抽出部71によって提供された情報に基づいて、病変部の情報を算出する。図5は、病変部情報算出部79による病変部情報算出方法を説明するための説明図である。
同図に示すように、病変部情報算出部79は、3次元画像データのCT値に基づいて冠動脈の芯線(血管芯線)91aを算出し、算出した血管芯線91aのデータ及びCT値に基づいて血管内壁91bを算出する。そして、病変部情報算出部79は、血管芯線91a及び血管内壁91bのデータに基づいて芯線周りの推定正常血管内壁91cを算出し、血管内壁91bと推定正常血管内壁91cの差分領域を病変部(プラーク領域)91dとして算出する。尚、冠動脈の血管芯線、血管内壁、推定正常血管内壁を算出する方法の詳細については、特開2004−283373に記載されている。
病変部情報オーバーレイ作成部80は、病変部情報算出部79に接続され、病変部情報算出部79によって算出された情報に基づいて、冠動脈の3次元画像及びMPR画像上に表示する病変部情報オーバーレイなどを作成し、表示部83へ提供する。表示部83は3次元画像、MPR画像、オーバーレイなどを表示する。
尚、冠動脈抽出部71、冠動脈芯線算出部72、カテーテル位置管理部73、カテーテル位置/方向算出部74、カテーテル移動判別部75、オーバーレイ作成部76、セグメント作成部77、表示方向設定部78、病変部情報算出部79、病変部情報オーバーレイ作成部80はシミュレーション画像を生成するシミュレーション画像生成部70aを構成する。また、このシミュレーション画像生成部70aは、ソフトウェアによって実現することもできる。
次に、医療支援装置70の動作を図6のフローチャートを参照して説明する。図6は、X線CT画像データから冠動脈を抽出し、抽出した冠動脈の画像を利用してカテーテル検査のシミュレーションを行う手順を示すものである。
シミュレーション画像は、血管内の状況に合わせてカテーテルの進行具合を表示するものであり、カテーテルの先端部を回転させたりしながら病変部(例えば血管の狭窄箇所)まで進行させ、病変部に到達した時点でセグメント(ステント)を表示する。
図6のステップS1では、まず、被検体Pの造影血管画像を収集するために、X線CT装置100において造影剤投与を伴うスキャンが実行され、被検体Pの3次元画像データが再構成される。再構成された3次元画像データは記憶装置81に保存される。
ステップS2では、記憶装置81に保存された3次元画像データを読み出し、3次元画像(3D投影画像および3Dボリューム画像)が表示部83に表示される。3D投影画像としては、最大値投影法、最小値投影法又は加算平均投影法を切換えて表示することが可能である。一方、3Dボリューム画像としては、影付きボリュームレンダリング画像(SVR画像)を表示するものとする。
表示された3D投影画像および3Dボリューム画像には、造影血管とともにシミュレーション上、削除すべき領域が含まれる。また、3D投影画像は、3Dボリューム画像で表示されている領域を投影画像として表示するものとする。そのため、3Dボリューム画像に対して領域抽出などのセグメント処理が実行された場合、必然的に3D投影画像の表示も更新される。
次のステップS3では、画像データのCT値に基づいて、3Dボリューム画像上から造影血管領域である冠動脈(LCA:左冠動脈,RCA:右冠動脈)のみを抽出する。血管抽出アルゴリズムは、例えば非特許文献1に記載された方法などを利用する。
ステップS4では、抽出した冠動脈の病変部の情報を算出し、病変部情報オーバーレイを作成する。そして、3次元画像及びMPR画像に重ねて病変部情報オーバーレイを表示する。
図7は、3次元画像上に表示された病変部情報オーバーレイの一例を示す図である。同図において、楕円が病変部情報オーバーレイ92を示し、病変部を囲うように表示される。尚、病変部情報オーバーレイ92は病変部を囲むことができれば矩形等の別の形状で表示することもできる。
また、病変部の性状はCT値に基づいて以下のように分類され、病変部情報オーバーレイ92は、分類結果に基づいて色付けされて表示される。色付けは、3次元画像が病変部情報オーバーレイ92によって隠れてしまわないように半透明で行われる。
CT値 性状
〜 50HU 脂質性
51HU〜120HU 繊維性
120HU〜 石灰化
ステップS5では、シミュレーションを行うために必要なパラメータを設定する。各パラメータを設定するGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)の例を図8(a)に示す。GUIは、画面上に操作画面を表示し、各種のパラメータ設定を行うものであり、設定するパラメータとしては例えば図8(a)の左画面に示すように、以下の(a)〜(e)に記載する項目がある。
(a)冠動脈の指定:シミュレーション対象となる冠動脈(LCAもしくはRCA)を指定する。
(b)開始/終了位置:シミュレーションする範囲(開始位置および終了位置)を指定する。
(c)判別条件(衝突角):シミュレーション時にカテーテルが移動可能か否かの判別を行う際の条件であり、カテーテル先端と血管内壁との角度を指定する。
(d)判別条件(芯線−内壁):シミュレーション時にカテーテルが移動可能か否かの判別を行う際の条件であり、カテーテルと血管内壁間の距離を指定する。
(e)ステント長:病変部(狭窄箇所)に留置するステントの長さを指定する。
次にステップS6では、ステップS5(項目a)でシミュレーション対象となる冠動脈が指定されたことに伴い、3Dボリューム画像上から指定された冠動脈(LCAもしくはRCA)のみを抽出する。
ステップS7では、ステップS5(項目b)で指定されたシミュレーション範囲において、抽出された冠動脈の芯線を抽出する。抽出された芯線は、シミュレーション時のカテーテルの移動経路となる。尚、芯線抽出アルゴリズムは、例えば非特許文献1に記載された方法を利用する。
ステップS8では、ステップS7と同様にステップS5(項目b)において指定されたシミュレーション範囲(ここでは、開始位置のみ)を用いて、初期カテーテルの位置と方向を設定する。
図9(a)は、血管内でのカテーテルの位置と方向を示す図であり、初期カテーテル位置とは、ステップS5(項目b)で指定された開始位置oのことであり、芯線(点線)上に位置する。カテーテル方向とは、カテーテル位置oを基点として、芯線ベクトルpからある一定の角度θ1で表されたベクトルqのことであり、カテーテル先端部を意味する。
すなわち、ここでは入力情報に基づき芯線(点線)上にカテーテル位置oを決定する。次にカテーテル位置oから直線で数cm離れた芯線上の点Pを求め、芯線ベクトルpを算出する。芯線上の点Pは、カテーテル位置oからシミュレーション終了位置の方向に検索する。
また、カテーテル位置oを基点として、芯線ベクトルpからθ1だけ傾いたベクトルqを算出する。結果、算出されたベクトルqをカテーテル先端部とする。角度θ1については、シミュレーションの環境設定などで任意に変更できるものとする。
カテーテル位置/方向が設定されると、次のステップS9では、ユーザからの新たな入力(カテーテル位置/方向更新要求)を待つ“待機状態”となる。
ステップS9において、更新要求があると、ステップS10では、入力部82のマウス821からの入力情報に基づいて更新可能か否かの判断を行う。この判断の条件は2つあり、ステップS5(項目c、項目d)で設定された値を用いて行われる。
先ず、項目cで設定された衝突角の判断を行う。衝突角は、図9(b)に示すように、カテーテル先端のベクトルqと冠動脈の内壁ベクトルrが成す角度θ2を表し、2つのベクトルの成す角度θ2が、設定された角度よりも鋭角であった場合にカテーテルの移動は不可能と判断される。鋭角であるとカテーテルの先端によって血管内壁を傷つける可能性があるため、カテーテルの移動は不可能とする。
すなわち、ここではカテーテル先端部qが血管内壁と接する位置から数mm離れた内壁上の点Sを求め、内壁ベクトルrを算出する。上記内壁上の点Sは、カテーテル先端部qが内壁に接した位置からシミュレーション終了位置の方向に検索する。
算出された角度θ2が指定された角度より鋭角であった場合、カテーテル位置/方向更新不可と判断する。上記、カテーテル先端部qが内壁と接する位置から内壁上の点Sまでの距離、角度θ2については、シミュレーションの環境設定などで任意に変更できるものとする。
次に、項目dで設定された「芯線−内壁」の判断を行う。図9(c)で示すように、「芯線−内壁」は、冠動脈の芯線上に位置するカテーテル位置oから設定されたカテーテル先端部のベクトルが鈍角であっても、冠動脈の内壁に接するまでの距離が、設定された距離よりも長い場合は、カテーテルの移動が不可能と判断される。つまりカテーテルが進もうとする血管本流から支流方向へ行くことを阻止する。
すなわち、ここではカテーテル位置oから血管内壁に接するまでの距離を算出する。その結果、算出された内壁までの距離が指定された長さより長かった場合、カテーテル位置/方向更新不可と判断する。「芯線−内壁」として指定された値は、図9(c)のような分岐点の判断に用いられるため、分岐境界線T(分岐していなかった場合の内壁)を考慮して設定することが望ましい。
上記2つの条件のいずれかに該当した場合、カテーテル位置の更新要求は破棄され、ステップS9に戻る。ステップS10での判断処理は、入力部82からの入力情報が“カテーテル位置更新要求”である場合にのみ行い、“カテーテル方向更新要求”である場合には無条件で更新されるものとする。
入力部82は、例えばマウス821(図4参照)を有し、入力部82からの入力情報は、カテーテル位置の前進/後退および、カテーテル先端方向の回転の3つを想定している。例えば、マウス821の左ボタンをクリックすることでカテーテルの位置を1ステップ前進させ、押し続けることで連続前進させる。また、マウス821の右ボタンをクリックすることでカテーテルの位置を1ステップ後退させ、押し続けることで連続後退させる。
また、ホイール822は、カテーテル先端部の方向を指示することができ、ホイール822を上方向に回転させることで、芯線を軸としてカテーテル先端を左方向に回転させ、下方向に回転させることで芯線を軸としてカテーテル先端を右方向に回転させる。
尚、マウスに限らず、ユーザが移動量や回転角を指定することができるGUIなどを用いることも可能である。
ステップS10において、“カテーテル位置/方向更新可能”が成立した場合、ステップS11では、現在のカテーテル位置/方向情報および入力情報に基づいて、更新後のカテーテル位置/方向が設定される。
ステップS11においてカテーテル位置/方向が更新されると、ステップS12では、カテーテル位置がステップS5の項目bで設定された終了位置に達したか否かの判断が行われる。終了位置に達した場合には、これ以降、カテーテル位置/方向の更新要求は受け付けず、ステップS13へ進む。終了位置に達していない場合には、ステップS9に戻り、新たな更新要求を待つ。
ステップS13では、カテーテル位置が終了位置に達したことにより、病変部(血管の狭窄箇所)にステントを留置することを想定し、ステップS5の項目eで設定されたステント長を用いてセグメントデータXを作成する。
セグメントデータXの作成は、図10(a)で示すように行われる。すなわち、作成するセグメントデータの長さはステップS5の項目eで設定されたステント長に相当する。また、作成位置は芯線上の2つの点を直線で結んだ位置となる。
図10(a)で示すように芯線上の2つの点は、シミュレーション終了位置から数cm手前の点Uと、その点から項目eで設定された長さだけ離れた芯線上の点Vである。この点UからVまでの距離がユーザによって指定されたステント長である。点U及びVを直線で結んだ位置にセグメントデータXを作成する結果、作成されたセグメントデータXを膨張前のステントとみなし、ステント留置が行われたものとする。
次にステントを膨張して病変部(狭窄箇所)を治療することを想定し、ユーザの膨張要求に基づいて、作成したセグメントデータXを図10(b)で示すように膨張させる。セグメントデータXは、セグメントデータを作成する際に用いた2つの点U−Vを直線で結び、その直線に対して垂直に交わる方向に膨張させる。
この結果、図10(c)で示すようにセグメントデータXが血管径とほぼ同等の太さで表示され、ステントの膨張によって病変部(狭窄箇所)が治療されたように表示される。また、入力情報については、GUIにより膨張要求を入力することを想定しているが、GUIに限定せず、マウス821のボタンクリックなどで入力してもよい。
尚、シミュレーション終了位置から点Uまでの距離、及びセグメントデータXのCT値、膨張率については、シミュレーションの環境設定などで任意に変更できるものとする。特に、CT値については、画像の収集条件などに依存するために具体的な数値は記載しないが、本発明は抽出後の冠動脈に対して行われるため、冠動脈のCT値以上に設定し、かつそのCT値に対する透明度を不透明にする必要がある。
次に、シミュレーション範囲(開始/終了)の設定方法について説明する。図6のステップS5において、シミュレーションに必要なパラメータについて述べたが、ここでは、シミュレーション範囲(開始/終了)の設定方法について詳しく説明する。
3Dボリューム画像から、指定された冠動脈(LCA又はRCA)が抽出されると、3Dボリューム画像上には、開始/終了位置オーバーレイが表示される。この開始/終了位置オーバーレイは、図10(a)で示すように冠動脈の芯線(点線)と、この芯線上に位置するカーソルZ(十字印)で表わされる。
シミュレーション範囲を設定する場合、ユーザは3D画像上に表示されたカーソルZ(図10(a))をマウス821でドラッグし、シミュレーションを開始する位置に移動する。そして図8(a)の開始ボタンを選択すると、カーソルZが表示されている位置が、シミュレーション開始位置として設定される。
同様に、カーソルZをマウスでドラッグしてシミュレーションを終了する位置に移動し、図8(a)の終了ボタンを選択する。この結果、カーソルZが表示されている位置が、シミュレーション終了位置として設定される。カーソルZは、開始及び終了位置の設定が完了すると非表示となる。また、図8(a)のクリアボタンを選択することで、設定した開始/終了位置を破棄することが可能となる。
次に、カテーテル位置のオーバーレイ表示について説明する。シミュレーション範囲(開始/終了)の設定が終了すると、図11で示すように、カテーテルの位置と方向を示すカテーテル先端位置オーバーレイ93が3D投影画像及び3Dボリューム画像(SVR)上に表示される。尚、図11(a)は3D投影画像を示し、図11(b)は3Dボリューム画像であるSVR画像を示している。
表示されたカテーテル先端位置オーバーレイ93は、検査/治療中のカテーテルの先端部とみなされ、ユーザからの入力情報に基づいて、その都度、表示位置/方向を更新しながら表示される。カテーテル先端位置オーバーレイ93は、カテーテル位置がシミュレーション終了位置(病変部)に達した際は、マーカ(矢印)の表示に代えてセグメント(図10(c))の画像が表示される。尚、カテーテル先端位置オーバーレイ93の表示例としては、カテーテルの位置と方向を示す矢印形状のマーカが適しているが、カテーテルの位置と方向を表現できる形状であればどんな形でも良い。
また、シミュレーション中は、カテーテル先端位置オーバーレイ93が表示されている位置の直交断面画像が表示され、このカテーテル先端位置オーバーレイ93が病変部に達すると、病変部情報算出部79によって算出された病変部情報が直交断面画像上に表示される。図12は、直交断面画像上に表示される病変部情報の一例を示す図である。同図に示すように、血管内壁94aと推定正常血管内壁94bが直交断面画像上に表示され、病変部の詳細情報として冠動脈(LCA、RCA)分岐部からの距離、長さ、内径(最小、最大)、プラーク性状およびCT値が文字で表示される。
また、オーバーレイ作成部76は、MPR画像上にもカテーテル先端位置オーバーレイを作成する。図13は、オーバーレイ作成部76が作成したカテーテル先端位置オーバーレイ95を表示部83がMPR画像上に表示した例を示す図である。同図に示すように、CPR及びSPR画像上にカテーテル先端位置オーバーレイ95が表示される。
次に、3Dボリューム画像の表示方向について説明する。本発明では、3Dボリューム画像を表示する際に予め複数の表示角度パターンを用意し、任意の角度方向から見た3D画像を表示することができる。表示角度パターンは、被検体Pを複数の角度方向から見たときの3D画像を意味するものであり、X線CT装置100で再構成処理することにより複数の角度方向から見た冠動脈の3D画像を得ることができる。
上記表示角度は、X線循環器診断装置200で冠動脈撮影を行う際の一般的な照射角度と同じであり、実際のカテーテル検査/治療の再現に必要な情報を提供することが可能となる。
図8(a)の右の画面は、表示角度パターンを指定する際のGUIを示すものであり、囲み数字1〜8は冠動脈(LCA)を指定する際の被検体Pの撮影方向を示している。例えば数字1の部分にカーソルを当てた場合は、被検体Pに正面からX線を照射したときの3D画像を選択することができる。
図14は、X線循環器診断装置200でのX線の照射方向を説明する概略説明図である。図14(a)は、X線循環器診断装置200を被検体Pの側面から見た図であり、図14(b)は被検体Pの頭部側から見た図である。
図14において、アーム50には、X線発生部30とX線検出部40が取り付けられ、寝台51を挟むようにX線発生部30とX線検出部40が対向しており、アーム50は、図14(a)で示すように被検体PのCranial(頭部)方向とCaudal(脚部)方向に回転可能である。また、図14(b)で示すように被検体Pの周囲を左右(L−R)方向に回転可能になっている。
例えば、X線検出部40がCranial方向とCaudal方向の中間位置にあり、かつL−Rの中間位置にあるときを基準に考えると、この基準ラインA上にある位置は、図8(a)の数字1の点に相当する。また、図8(a)の数字2は、基準ラインAに対して、右(R)に30度回転した表示角度を示している。
同様に数字3は右(R)に30度とCaudal方向に30度回転し、数字4はCaudal方向に30度回転し、数字5はCranial方向に35〜40度回転した表示角度をそれぞれ示している。他の数字についても、L−R方向とCranial−Caudal方向に所定の角度回転したときの表示角度を示している。
また、図8(b)の右の画面は、冠動脈(RCA)を指定する際の被検体Pの撮影方向を示している。図8(b)の数字9は、基準ラインAに対して、左(L)に50〜60度回転した表示角度を示しており、数字10はCranial方向に30〜40度回転し、数字11は右(R)方向に30度回転した表示角度を示している。したがって、図8(a),(b)の右画面において、表示角度(数字1〜11)を選択することにより、ユーザが希望する角度の3D画像を表示することができる。
また、図8(a),(b)おける回転ボタンを選択することで、それぞれの表示角度パターンをさらに+90°回転した方向で表示することも可能である。この場合は、回転ボタンを選択した状態で各数字のボタンを選択することで、選択された数字の角度に3Dボリューム画像を回転後、さらにスクリーン座標系の例えばX軸で+90°回転した角度で表示することができる。したがって検査/治療時の透視画像からは得ることのできない、冠動脈の奥行き方向に対する重なり状態を表示することができる。
図11に示す3D画像の表示角度は、図8(a),(b)に右画面で示すGUIにて指定することができ、シミュレーション対象となる冠動脈(LCA又はRCA)の違いによって、指定できる表示角度も異なる。尚、実際の表示画面としては、図11(a)又は(b)の画像と、図8(a)又は(b)のGUIが同一画面に表示され、表示角度の指定が容易になるようにしている。
このように、本発明の第1の実施例では、図4に示す医療支援装置70を画像観察端末400に備えることで、カテーテルを実際に挿入した場合と同様に病変部を検索することができ、病変検索のためのカテーテル挿入回数を減らす又はなくすことができる。また、ユーザは、事前にX線CT装置100で撮影した画像データを利用して、検査・治療前に3D画像の表示とともにカテーテルの挿入シミュレーションを行うことができ、検査時間を短縮することができる。図15にシミュレーション時に表示される画面の一例を示す。
尚、図4に示す構成をX線CT装置100に備えることにより、シミュレーション機能を有する放射線撮影装置を提供することができる。この場合、図4に示す医療支援装置70は、図2の画像データ処理部26内に組み込み、記憶装置81、入力部82、表示部83は、図2のデータ記憶部24、入力部23、表示部27で兼用すればよい。
本発明の第2の実施例は、カテーテル検査/治療中のガイド機能を備えた放射線撮影装置に関するものであり、前述のシミュレーション機能の一部を利用したものである。
すなわち、図4に示す医療支援装置70をX線循環器診断装置200に備えることにより、ガイド機能を有する放射線撮影装置を提供するものである。この場合、図4に示す医療支援装置70と記憶装置81は、図3の画像データ生成・記憶部52内に組み込み、入力部82、表示部83は、図3の入力部53とモニタ55で兼用すればよい。
この実施例2では、X線循環器診断装置200によって得られた実際の透視像を表示するともに、X線CT装置100で事前に収集され、再構成された3次元画像データを読み込み、その画像データのCT値に基づいて冠動脈の3次元画像を任意の表示角度で表示することができる。冠動脈の3次元画像は、カテーテル挿入時のガイド画像となる。
この実施例2では、図4の主に冠動脈抽出部71、オーバーレイ作成部76、表示方向設定部78、病変部情報算出部79、病変部情報オーバーレイ作成部80を使用する。冠動脈抽出部71は、記憶装置に保存されているX線CT装置100で収集/再構成された3次元画像データを読み込み、その画像データのCT値に基づいて冠動脈(LCA:左冠動脈,RCA:右冠動脈)を抽出し、モニタ55に冠動脈の3次元画像(例えばSVR:Shaded Volume Rendering)を表示する。
オーバーレイ作成部76は、カテーテル先端位置オーバーレイの代わりに直交断面位置変更オーバーレイ及び直交断面位置オーバーレイを作成する。尚、直交断面位置変更オーバーレイ及び直交断面位置オーバーレイの詳細のついては後述する。
表示方向設定部78は、冠動脈の3次元画像をユーザによって指定された表示角度で表示するように設定する。また、冠動脈の3次元画像は、X線循環器診断装置200によって得られた透視像と共に表示部83によって表示される。これにより、ユーザは冠動脈の3次元画像を見ながら、その表示角度を任意に変えることでカテーテル検査/治療を行うことができる。また、実際の透視像も表示されるため、カテーテル検査/治療の支援をすることができる。
病変部情報算出部79は、冠動脈抽出部71によって提供された情報に基づいて、病変部の情報を算出する。病変部情報オーバーレイ作成部80は、病変部情報算出部79によって算出された情報に基づいて、冠動脈の3次元画像及びMPR画像上に表示する病変部情報オーバーレイなどを作成し、表示部83へ提供する。
図16は、第2の実施例によるX線循環器診断装置200の動作を説明するフローチャートである。図16のステップS21では、先ず被検体Pの造影血管画像を収集するために、X線CT装置100により造影剤投与を伴うスキャンが実行され、被検体Pの3次元画像データが再構成される。再構成された3次元画像データは記憶装置81に保存される。
次に、ステップS22では、記憶装置81に保存された3次元画像データに基づく3Dボリューム画像が表示される。3Dボリューム画像は、影付きボリュームレンダリング画像(SVR画像)を表示するものとする。
表示された3Dボリューム画像には、造影血管とともに削除すべき領域が含まれる。そこで、ステップS23では、画像データのCT値に基づいて3Dボリューム画像上から造影血管領域(冠動脈(LCA,RCA))のみを抽出する。冠動脈抽出アルゴリズムについては非特許文献1に記載されている方法等を用いる。
ステップS24では、抽出された冠動脈の病変部の情報を病変部情報算出部79が算出し、病変部情報オーバーレイ作成部80が病変部情報オーバーレイを作成する。そして、表示部83が3次元画像及びMPR画像に重ねて病変部情報オーバーレイを表示する。
次に、ガイド機能を行うためにステップS25では、必要なパラメータを設定する。ここでは、ガイド対象となる冠動脈(LCAもしくはRCA)のユーザによる指定を受け付ける。冠動脈(LCAもしくはRCA)の指定については、図8のGUI(左画面)の中のLCAもしくはRCAのいずれかの項目がユーザにより選択される。
次に、ステップS26では、ステップS25においてガイド機能対象となる冠動脈が指定されたことに伴い、3Dボリューム画像上から指定された冠動脈(LCAもしくはRCA)のみを抽出し、カテーテル検査/治療中のガイド画像として表示する。
上記ガイド機能では、3Dボリューム画像の表示方向を設定することができる。表示方向の設定についてはシミュレーション時の3Dボリューム画像の表示角度の設定と同様に、図8のGUI(右画面)を利用して行う(ここでの説明は割愛する)。
こうして表示部83には、図17(a)で示すX線循環器診断装置200によって得られた透視像と、図17(b)で示す冠動脈の3次元画像がともに表示される。
さらに、シミュレーション時に病変部(狭窄箇所)として特定した箇所(図10(c)のセグメントデータに相当)を、ガイド機能時の3Dボリューム画像上にオーバーレイとして表示しても良い。これにより、病変部の位置が予め特定されるため、カテーテルを挿入する経路が把握し易くなる。
また、このオーバーレイは常に表示されているのではなく、ユーザの入力情報に基づいて表示/非表示できるものとし、形状についても、病変部が把握でき、かつ、ガイド機能としてユーザに提供する情報量を著しく減少させないものであれば良い。
ステップS27では、3Dボリューム画像上において、カテーテル治療を行う冠動脈の抹消部がユーザにより指定され、指定された抹消部までの冠動脈のMPR画像が表示される。また、ユーザは、CPR画像上で直交断面位置変更オーバーレイを用いて簡単に直交断面画像を表示する位置を指定することができる。
図18は、直交断面位置変更オーバーレイを説明するための説明図である。同図に示すように、直交断面位置変更オーバーレイ96は、調整ボタン96aと変更ノブ96bで構成され、冠動脈のLCA、RCA分岐部からユーザに指定された抹消部までの直交断面画像の表示位置の変更を可能とするものである。
ユーザは、変更ノブ96bを用いて断面位置を指定することができる。また、ユーザは、分岐部側の調整ボタン96aをクリックすることによって、断面位置を分岐部側へ変更し、抹消部側の調整ボタン96aをクリックすることによって、断面位置を抹消部側へ変更することができる。
尚、直交断面位置変更オーバーレイ96は、図19に示すように、直交断面画像に表示される。また、直交断面画像が表示されている位置を示す直交断面位置オーバーレイ97がCPR画像及びSPR画像に表示される。尚、断面位置が病変部の場合には、図12に示したように、血管内壁94aと推定正常血管内壁94bが直交断面画像上に表示され、病変部の詳細情報として冠動脈(LCA、RCA)分岐部からの距離、長さ、内径(最小、最大)、プラーク性状およびCT値が文字で表示される。
以上述べたように本発明では、カテーテル検査を行う前や検査中に、ユーザは検査(治療)に必要な情報を十分に得ることができる。また、シミュレーション画像又はガイド画像を提供することで検査/治療の支援を行うことができ、安全性の向上に寄与することができる。また、検査/治療時間の短縮を図ることができる。
尚、ここでは、マウスを用いてカテーテルの進行をシミュレートする場合について説明したが、術者がカテーテルの誘導技術をトレーニングするためのカテーテルシミュレータをマウスの代わりに用いることもできる。カテーテルシミュレータでは、ユーザによって操作されたガイドワイヤの変位および回転を検出し、ガイドワイヤの進行及び変形をシミュレートすることができる。したがって、カテーテルシミュレータを医療支援装置70と組み合わせることによって、カテーテルの挿入をよりリアルにシミュレートすることができる。
また、以上の説明では冠動脈の画像を抽出する例を説明したが、他の血管部の画像を抽出してシミュレーション画像又はガイド画像を表示することもできる。また、本発明の実施形態は以上の説明に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
以上のように、本発明は、医療分野に有用であり、特に、カテーテルを用いる医療分野に適している。
本発明の医療支援装置が適用された医用システムを示す構成図。 本発明の放射線撮影装置であるX線CT装置の一例を示すブロック図。 本発明の放射線撮影装置であるX線循環器診断装置の一例を示すブロック図。 本発明の医療支援装置の機能構成を示すブロック図。 病変部情報の算出方法を説明するための説明図。 医療支援装置の動作を説明するフローチャート。 病変部情報オーバーレイの表示例を示す図。 パラメータ設定用のGUI画面を示す説明図。 カテーテルの位置と方向の更新判断を説明する説明図。 セグメントデータの作成と膨張を説明する説明図。 表示部でのシミュレーション画像を示す説明図。 病変部情報の表示例を示す図。 カテーテル先端位置オーバーレイの表示例を示す図。 本発明の放射線撮影装置であるX線循環器診断装置の動きを概略的に説明する説明図。 シミュレーション画面の一例を示す図。 本発明の第2の実施例に係る放射線撮影装置の動作を説明するフローチャート。 本発明の第2の実施例に係る表示部でのガイド画像を示す図。 直交断面位置変更オーバーレイを説明するための説明図。 直交断面位置変更オーバーレイの表示例を示す図。
符号の説明
100…X線CT装置(放射線撮影装置)
200…X線循環器診断装置(放射線撮影装置)
300…医用画像サーバ
400…画像観察端末
500…入出力端末
70…医療支援装置
71…冠動脈抽出部
72…冠動脈芯線算出部
73…カテーテル位置管理部
74…カテーテル位置/方向算出部
75…カテーテル移動判別部
76…オーバーレイ作成部
77…セグメント作成部
78…表示方向設定部
79…病変部情報算出部
80…病変部情報オーバーレイ作成部
81…記憶装置
82…入力部
821…マウス
822…ホイール
83…表示部
91a…血管芯線
91b,94a…血管内壁
91c,94b…推定正常血管内壁
91d…病変部
92…病変部情報オーバーレイ
93,95…カテーテル先端位置オーバーレイ
96…直交断面位置変更オーバーレイ
96a…調整ボタン
96b…変更ノブ
97…直交断面位置オーバーレイ

Claims (12)

  1. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手段と、
    前記病変部情報算出手段により算出された病変部情報に基づいて病変部情報オーバーレイを作成する病変部情報オーバーレイ作成手段と、
    前記抽出手段により抽出された画像データから作成された画像の病変部上に前記病変部情報オーバーレイ作成手段により作成された病変部情報オーバーレイを重ねて表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする医療支援装置。
  2. 前記表示手段は、病変部の性状に基づいて病変部情報オーバーレイを変えて表示することを特徴とする請求項1に記載の医療支援装置。
  3. 前記表示手段は、病変部の性状に基づいて病変部情報オーバーレイの色を変えて表示することを特徴とする請求項2に記載の医療支援装置。
  4. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手段と、
    前記病変部情報算出手段により病変部情報が算出された病変部の直交断面画像を表示する際に該病変部情報を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする医療支援装置。
  5. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手段と、
    前記シミュレート手段によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする医療支援装置。
  6. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された血管部の直交断面画像に断面位置の変更に用いられる断面位置変更オーバーレイを重ねて表示する直交断面画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする医療支援装置。
  7. 前記直交断面画像表示手段により表示された直交断面画像の断面位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するMPR画像表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の医療支援装置。
  8. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手順と、
    前記病変部情報算出手順により算出された病変部情報に基づいて病変部情報オーバーレイを作成する病変部情報オーバーレイ作成手順と、
    前記抽出手順により抽出された画像データから作成された画像の病変部上に前記病変部情報オーバーレイ作成手順により作成された病変部情報オーバーレイを重ねて表示する表示手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
  9. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された画像データから病変部情報を算出する病変部情報算出手順と、
    前記病変部情報算出手順により病変部情報が算出された病変部の直交断面画像を表示する際に該病変部情報を表示する表示手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
  10. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手順と、
    前記シミュレート手順によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
  11. 被検体を撮影して得た3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手順と、
    前記抽出手順により抽出された血管部の直交断面画像に断面位置の変更に用いられる断面位置変更オーバーレイを重ねて表示する直交断面画像表示手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする医療支援プログラム。
  12. X線管と放射線検出器を対向配置し、被検体にX線を照射して該放射線検出器で検出した画像データを収集する撮影手段と、
    前記撮影手段で収集された画像データを再構成し、前記被検体を異なる複数の角度方向から見たときの複数の3次元画像データを取得する再構成処理手段と、
    前記複数の3次元画像データから観察対象となる血管部の画像データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された血管部にカテーテルを挿入したときのカテーテルの進行をシミュレートするシミュレート手段と、
    前記シミュレート手段によりシミュレートされたカテーテルの先端位置を示すオーバーレイを前記血管部のCPR画像又はSPR画像に重ねて表示するシミュレーション画像表示手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線撮影装置。
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