JPH10513077A - 個別部品を移動織布上に横方向に置くための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、紙、フィルム、合成物等の連続織布を動的連続処理操作で処理することに関する。更に特定すれば、個別部品（32）を紙、フィルム、合成物等に関わらず連続織布（34）に移送することに関する。特に本発明は、個別部品（32）を受け取りゾーンで供給側から、場合によっては連続織布の構成部品として、運搬用ヘッド（46）に受け取り、連続織布の部品として受け取った際には個別部品に切断し、移送器具（40）を第１軸周りに回転し、対応して、個別部品（32）を移送ゾーンで受け取り側に渡すために、運搬用ヘッド（46）を第１軸の半径方向となる第２軸周りに回転し、個別部品（32）を移送ゾーンで受け取り側に移送する、そのための方法と装置に関する。本発明は個別部品（32）を運搬用ヘッド（46）上に保持するために、場合によっては個別部品（32）を運搬用ヘッド（46）に保持する補助とするため運搬用ヘッド（46）を通して吸引力も使い、個別部品（32）上の織物面と相互作用させながら、運搬用ヘッド（46）上の粗された取り上げ部を使うことを含んでいる。回転するスリップリングを通して吸引力を伝えるための新規装置が含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】 個別部品を移動織布上に横方向に置くための方法および装置 本発明は、一定速度で移動中の個別部品を受け取り、異なる速度で移動中の織 布に部品を貼り付けるための方法および装置に関する。本発明は、さらに限定す ると、ある一定速度で連続移動中の素材織布の個別部品を受け取り、異なる速度 で連続移動中の第２織布に、部品を貼り付けるための方法および装置に関する。 使い捨ておむつ等の品物は一般的に、足ゴム、腰ゴム、テープ、そしてホック 、ループ状の素材、スナップ等のファスナー類等、異なる材料からなる個々の部 品ないし構成要素を、連続移動する製品織布に貼り付けてゆく工程をとって製造 されている。素材部品をこの工程に供給する速度は、しばしば製品織布そのもの の速度と異なる。従って、製造工程や完成品を損なうことなく素材部品を適切に 貼り付けられるように、部品の速度や、場合によってはその向きも、製品織布の 速度、向きに合うように変更しなくてはならない。 連続して移動する織布に貼り付けられるように素材部品や構成要素の速度を変 更するための方法として、幾つかの異なる従来方式が、当業者にはよく知られて いる。 例えば、スリップギャップ法或いはスリップカット法として知られているのは その一つである。移動織布より遅い速度で動いている素材織布が、移動織布と同 じ表面速度を持つナイフ付きアンビルロールに供給される。素材が個々の部品に 裁断されると、アンビルロールの真空が作動して、その素材部品をアンビルロー ルの表面に引き寄せる。それからアンビルロールは部品を移動織布へと運び、そ こで真空状態が解除され部品は移動織布に貼り付けられるが、この時移動織布と 部品双方は同じ速度で動いている。 また、フェストゥーンを利用して移動織布の速度を下げて、織布に貼り付ける 個別の素材部品の速度と合わせる方法もある。移動織布の速度は、その余分な部 分をフェストゥーンにひだ寄せすることで、一時的に部品の速度にまで下げられ る。そして、部品と織布双方が同じ速度で動いている間に、素材部品を移動織布 に乗せる。フェストゥーンはその後解除され、移動織布はもとの速度に戻る。 他にも、スライダークランク機構を用いて速度調整をする方法もある。スライ ダークランク機構では、同心状に取り付けられたアームやリンク系を使って、素 材部品を受け取り、部品の速度を移動織布の速度まで上げ、織布に部品を貼り付 ける。スライダークランク機構は、４本棒リンク系システムの特殊な場合である 。 最後に、移動織布に貼り付ける前に個別部品の速度を変える方法としては、カ ムによって従属クランクを作動させる機構を用いた方法もある。このカムによっ て従属クランクを作動させる機構は、複数のレバーが回転式駆動板に取り付けら れた構造になっている。各レバーはピボット点を有しており、一方の端にカムフ ォロアーもう一方の端にドラッグリンクが付いている。ドラッグリンクの他端に は、アプリケーター装置が接続されている。カムフォロアーは、駆動板の回転中 心と同軸に取り付けられた固定カムに接触した状態となっている。駆動板が回転 し、カムフォロアーがカムの形に沿って動くにつれて、レバーは支点周りに回転 する。レバーが支点周りに回転すると、アプリケーター装置が働き、速度を上げ たり下げたりする。このように、本機構は、個別の素材部品を受け取り、部品の 速度を変え、移動織布に部品を貼り付けるように設計することができる。この方 式の一例が、1986年９月９日エシュラーに発行された米国特許4，610,751号に記 載されている。 先に述べたこれら従来の方法では、いくつかの欠点が明らかになってきている 。第一に、個別の素材部品を移送する時、部品を移送する移送手段の表面速度が 部品の速度より大きいために、しばしば部品が強く引っ張られる。この強く引っ 張られることにより、部品が伸びたり、引きちぎられたりすることがある。第二 に、従来方式の幾つかでは、本質的に速度に変動があり、ある一定時間一定速度 を保つという時間設定ができない。このように、部品を移送するために使われる 移送手段の表面速度が、受取りそして貼り付ける工程中絶えず変化し続けるため 、個別部品が悪影響を受けることがある。最後に、従来方式の中には、個別部品 のサイズや速度及び移動織布の速度を変えて様々な完成品のサイズに合わせるの に、非常に費用が掛かり、時間を要するものがある。当然の結果、第１の速度で 移動する個別部品を受け取り、異なる第２速度で移動する移動織布に部品を貼り 付ける、安価で且つ適応性に富む方法が望まれている。 さらには、それぞれの表面速度がある一定時間事実上不変である状態において 、部品の受け取りと貼り付けが行われることが望ましい。例えば、部品と基板織 布が事実上同じ表面速度で動いている間に、部品が基板織布に貼り付けられるこ とが望ましい。一定期間速度を保持することで、例えば部品が壊れやすかったり 伸び縮みするものだった場合、基板織布上で部品の長さや配置を正確に制御する ことができる。 本発明はこれまで議論してきた問題点を克服しようとするものである。独立請 求項１、１１、２１、３１に示す方法、及び独立請求項３７、４３、４７に示す 装置によって目的は達成される。 本発明の更なる利点、特徴、態様、詳細は、従属請求項、本明細書記述、添付 の図面から明らかにされるであろう。本請求項は、一般用語で本発明を定義しよ うという、初めてにして制限を設けることのないアプローチと理解していただき たい。 特に、本発明は、ゴム要素を内包するものも含め、個別部品を取り上げ、運ん で、置くということ、また特に、伸びや戻りがほとんどまたは全く無いようにゴ ム要素の伸びを一定に保持している状態で、個別部品を操作することに関する。 本発明の特徴は、第１速度の部品を運搬用ヘッドに取り上げ、運搬用ヘッドと 個別部品を可変半径方向速度で第１軸の周りに回転させ、運搬用ヘッドを、第１ 軸の半径方向の第２軸の周りに回転させる方法と装置を提供することにある。 本発明のこの他の特徴は、運搬用ヘッドの弓形上面が個別部品を受け取るその 移動方向に対して横向きの位置にある間に、個別部品を運搬用ヘッドに取り上げ る方法と装置を提供することにある。 本発明の更なる特徴は、運搬用ヘッドの表面を粗して、個別部品の織物面と作 用し合うことにより、個別部品を運搬用ヘッド上に保持するための方法と装置を 提供することにある。 本発明の又他の特徴は、中央導管と、導管周りのスリップリングと、運搬用ヘ ッドに吸引効果を働かせるためのスリップリングと導管内にある互いに協働して いる第１と第２の吸引口配列とを通して、運搬用ヘッドに吸引力を与えるための 方法と装置を提供することにある。 本発明は、連続した織布の一部としてでもよいが、個別部品を受け取り、個別 部品をその織布とは別に受け取り側上に搬送するための方法と装置について述べ る。 実施例の第１群では、本発明は、第１方向に第１速度で動く個別部品を取り上 げ、その個別部品を第２方向へ第２速度で動く受け取り側に移す方法に着目して おり、その方法は、回転式移送器具と、その回転式移送器具に搭載されている、 取り上げゾーンで個別部品を少なくとも一つの運搬用ヘッドに取り上げ、移送ゾ ーンで個別部品を受け取り側に移送するための、少なくとも一つの運搬用ヘッド とを提供する段階と、取り上げゾーンで少なくとも一つの運搬用ヘッド上に個別 部品を、その前縁部が第１の移動方向に対して第１の角度「Ａ」を向くように取 り上げる段階と、個別部品を少なくとも一つの運搬用ヘッド上に取り上げた後、 （ｉ）回転式移送器具の回転が軌道経路を規定するよう、回転式移送器具を、第 １の方向に対し横向きで第１の方向と平行な面内に配置された第３の方向に向い た第１軸の周りに、少なくとも１つの運搬用ヘッドが、取り上げゾーンでは個別 部品が少なくとも１つの運搬用ヘッド上に取り上げられるときの個別部品の第１ の速度と実質的に等しい第１の表面速度で動き、又移送ゾーンでは個別部品を受 け取り側に移送する時の受け取り側の第２の速度と実質的に等しい第２の表面速 度で動くような可変角速度で回転させる段階と（ii）運搬用ヘッドを第１軸と交 差しそこから外向きに延びる第２の半径方向軸周りに、個別部品の前縁を、角度 「Ａ」とは異なる、移送ゾーンで受け取り側が動く第２の方向に関して計った角 度「Ｂ」に向くように回転させる段階と、移送ゾーンで上記の如く回転されてい る個別部品を受け取り側に移送する段階とから成っている。 この方法では、回転式移送器具を第１軸周りに回転させると同時に運搬用ヘッ ドを第２半径方向軸周りに回転させるやり方がよく用いられる。 この方法は、個別部品を、連続した織布の一部そして組み込まれたものとして 運搬用ヘッドに取り上げ、個別部品を運搬用ヘッドに取り上げた後、運搬用ヘッ ドを第２半径方向軸周りに回転させる前に、個別部品を分離するために織布を切 り離すことを意図している。 また、本方法では、運搬用ヘッドに粗された面を設け、又個別部品表面に織物 面を設けて、この面と運搬用ヘッドの粗された面が相互に作用して、個別部品が 運搬用ヘッドにしっかり保持される構造になっているのが好ましい。 この方法は、約0.249ないし19.927kpa（約１ないし80インチの水頭）、できれ ば約1.245ないし14.945kpa（約５ないし60インチの水頭）、さらに望ましいのは 約11.209kpa（45インチの水頭）の吸引力を、運搬用ヘッドを通して個別部品に 働かせ、回転式移送器具が取り上げゾーンから移送ゾーンへと回転していく間、 運搬用ヘッドが個別部品を保持する力を強化することもできる。 実施例第１群の部材においては、個別部品を受け取りやすいように運搬用ヘッ ドは弓形上面を備えており、その方法は、弓形上面の湾曲を取り上げゾーンでは 第１移動方向に対して横向きに配置されるように向け、個別部品を運搬用ヘッド 上に取り上げた後、運搬用ヘッドを半径方向軸周りに回転し、それにより移送ゾ ーンでは弓形上面と受け取り側を整列させることから成っており、その結果、第 ２半径方向軸周りに回転の後、弓形上面は移送ゾーンでは、移送ゾーンの第２方 向に対して横向きの線に沿って軌道経路に接するように配置された実質的に平ら な受け取り側と作用することが出来、また取り上げゾーンでは第１方向に近い線 に沿って個別部品と作用し合うようになっている。 上記以外にも、この方法は、個別部品に一体となっているゴムの作用で伸ばさ れ、引っ張り状態にある個別部品を取り上げることと、個別部品に一体となって いるゴムが例えば150%伸びた場合でも、運搬用ヘッドと個別部品の間に生じる摩 擦力によって、個別部品が運搬用ヘッドに保持されている間の伸びの戻りは、50 %未満、好ましくは20%未満、さらに好ましくは10%未満に抑えることができるよう な十分な力で個別部品を運搬用ヘッドに保持することを含んでいる。 実施例の第２群では、本発明は、第１方向に動く個別部品を取り上げ、その個 別部品を第２方向へ動く受け取り側に貼り付ける方法に着目しており、その方法 は、第１の方向と平行な面内で方向付けられた第１軸周りの軌道経路内で回転す るように搭載された回転式移送器具と、その回転式移送器具に搭載されている、 個別部品を取り上げるために湾曲部を含む弓形上面を有しており、第１軸から外 側に延びた第２の半径方向軸周りに回転するように搭載されている、取り上げゾ ーンで個別部品を少なくとも一つの運搬用ヘッドに取り上げ、移送ゾーンで個別 部品を受け取り側に移送するための、少なくとも１個の運搬用ヘッドとを提供す る段階と、運搬用ヘッドを、弓形上面の湾曲が移動の第１方向に対し横向きに配 置されるように方向付ける段階と、弓形上面が移動の第１方向に対し横向きに配 置されている間に、（ｉ）回転式移送器具を第１軸周りに回転させ、（ii）運搬 用ヘッドとその上に配置された個別部品とを第２の半径方向軸周りに、弓形上面 の湾曲が移動の第２の方向と整列し、運搬用ヘッドが移送ゾーンで受け取り側と 近接するように回転させる段階と、そのように回転されている個別部品を受け取 り側に移送する段階とから成っている。 この方法では、回転式移送器具を第１軸周りに回転させると同時に運搬用ヘッ ドを第２半径方向軸周りに回転させることが好んで用いられ、第２半径方向軸周 りに回転した後、弓形上面が、取り上げゾーンで第１方向に近い線に沿って個別 部品と相互作用するのと同様に、移送ゾーンにおいて第２方向に対し横向きの線 に沿って軌道面に対し接線方向に配置された実質的に平らな受け取り側と相互作 用する。 実施例第２群の本方法でも、運搬用ヘッドに粗された面を設け、又個別部品表 面に織物面を設けて、この面と運搬用ヘッドの粗された面が相互に作用して、個 別部品が運搬用ヘッドにしっかり保持される構造になっているのが好ましい。 この方法では、回転式移送器具を取り上げゾーンから移送ゾーンへと回転して いく間、個別部品を吸引力で運搬用ヘッドに保持して、その保持力を強化するや り方がよく行われている。 実施例第３群では、本発明は、第１方向に第１速度で動く個別部品を取り上げ 、その個別部品を第２方向へ第２速度で動く受け取り側に移す装置に着目してお り、その装置は、第１方向に対し横向きで第１方向と平行な面内に配置された第 ３方向を向いた第１軸周りに回転するよう搭載された移送器具と、取り上げゾー ンで、個別部品の前縁部が第１の移動方向に対して第１の角度「Ａ」を向くよう に個別部品を少なくとも一つの運搬用ヘッドに取り上げ、移送ゾーンで個別部品 を受け取り側に移送するための移送器具に搭載された少なくとも一つの運搬用ヘ ッドと、少なくとも一つの運搬用ヘッドが、個別部品が取り上げゾーンで少なく とも一つの運搬ヘッド上に取り上げられるときには、個別部品の第１速度と実質 的に等しい第１表面速度で動き、個別部品が移送ゾーンで受け取り側に貼り付け られるときには、受け取り側の第２速度と実質的に等しい第２表面速度で動くよ うに、移送器具を第１軸周りに可変速度で駆動する、その移送器具の回転が軌道 経路をこれによって規定する、そのような第１駆動機器と、運搬用ヘッドを第１ 軸と交差し第１軸から外向きに延びる第２の半径方向軸周りに、個別部品の前縁 を角度「Ａ」とは異なる、移送ゾーンで受け取り側が動く第２の方向に関して計 った角度「Ｂ」を向くように回転させるための第２駆動機器とから成っている。 本実施例では、第２駆動機器は、運搬用ヘッドの第２半径方向軸周りの回転を 引き起こすための制御装置との組合わせで、第１駆動機器を含んでいる。これに 替わる例では、第２駆動機器は、第１駆動機器から提供される原動力と協働で、 第２駆動機器が、第１駆動機器が移送器具を第１軸周りに駆動する間に、運搬用 ヘッドを第２半径方向軸周りに回転させるための装置を含んでいる。 この装置では、第１駆動機器が移送機器を第１軸周りに駆動する間に、取り上 げゾーンと移送ゾーンの間で個別部品を運搬用ヘッドへ保持するための吸引装置 がよく使われている。 運搬用ヘッドは、第１基本表面要素から成る粗された表面と、個別部品をそこ へ受け取るための基本表面要素から少なくとも約0.006ミリ、望ましくは約3ミリ まで、さらに望ましくは約0.01ないし0.03ミリ外側に延びた突起部の第１配列か ら成る第２要素とを有する個別部品を取り上げるための受け取り領域を、受け取 り領域上の突起部が個別部品上の織布表面と相互に作用して個別部品を運搬用ヘ ッドに確保出来るように、有しているのが望ましい。 実施例第４群では、本発明は、個別部品を取り上げゾーンで供給側から取り上 げ、移送ゾーンで受け取り側に渡す移送の方法に着目しており、その方法は、移 送用機器に搭載された、個別部品を取り上げそして開放するための、（ｉ）基本 表面要素と、（ii）個別部品をそこに受け取るための基本表面要素から少なくと も約 0.006ミリ外側に延びた突起部の第１配列と、望ましくは粗された表面を有 する領域に配置され、外壁を貫いて運搬用ヘッドの内部通路に延びている吸引口 の第２配列とから成る第２要素とから成る、粗された表面を持った少なくとも一 つの領域を有する外壁を持った少なくとも一個の運搬用ヘッドを含む移送用機器 を提供する段階と、個別部品の織物面の織物が運搬用ヘッドの粗された表面領域 と相互作用出来るような織物面を有する個別部品を粗された表面領域上に取り上 げる段階と、吸引口が有る場合には吸引口を通して個別部品を付加的に吸引する 段階と、個別部品を運搬用ヘッドから、そして吸引口が有る場合には吸引口から も、開放する段階とから成っている。 この方法は更に、個別部品を連続した織布に含まれたものとして取り上げ、個 別部品を運搬用ヘッドに取り上げてそこから開放するまでの間に、各個別部品を 別々に分離するために織布を切り離すことを意図している。 本方法は又、移送器具が第１軸周りに回転し、個別部品が第１速度で動いてい る間に個別部品を取り上げ、個別部品を第２速度で動いている受け取り側に受け 渡すように意図しており、そして又本方法は、少なくとも一つの運搬用ヘッドが 、個別部品が取り上げゾーンで少なくとも一つの運搬用ヘッド上に取り上げられ る時には個別部品の第１速度と事実上等しい第１表面速度で動き、且つ個別部品 が移送ゾーンで受け取り側に受け渡される時には受け取り側の第２速度と事実上 等しい第２表面速度で動くように、移送器具を可変角速度で第１軸周りに回転さ せることを含んでおり、更に、回転式移送器具を受け取りゾーンから移送ゾーン 迄回転させる間に、吸引が有ればそれも付加して、個別部品を運搬用ヘッドに保 持することを含んでいる。 本方法は又よく、個別部品が第１方向に動いている間にこれを取り上げ、受け 取り側が第２方向に動いている間に個別部品を受け取り側に移送すること、運搬 用ヘッドが個別部品を受け取るための弓形上面を有していること、そして、弓形 上面の湾曲が取り上げゾーンで動きの第１方向に対し横向きに配置されるように 運搬用ヘッドの方向付けをすること、そして個別部品を運搬用ヘッド上に取り上 げた後、移送器具を、第１方向に対し横向きで第１方向と平行な面内に配置され た第３方向を向いた第１軸周りに回転させること、運搬用ヘッドを第１軸と交差 する第２半径方向軸周りに回転させること、それによって、第２半径方向軸周り の回転の後、弓形上面が、移送ゾーンで第２方向に対して横向きの線に沿って軌 道経路に接して配置された実質的に平らな受け取り側と相互に作用でき、且つ第 １方向に近接する線に沿って取り上げゾーンで個別部品と相互作用するように、 弓形上面を移送ゾーンで受け取り側と整列させることを含んでいる。 最後に、実施例の第４群は、個別部品に一体となっているゴムの作用で伸ばさ れ、引っ張り状態にある個別部品を取り上げることと、個別部品に一体となって いるゴムが例えば150%伸びた場合でも、運搬用ヘッドと個別部品の間に生じる摩 擦力によって、個別部品が運搬用ヘッドに保持されている間の伸びの戻りは、50 %未満、好ましくは20%未満、さらに好ましくは10%未満に抑えることができるよう な、例えば吸引力等の、十分な力で個別部品を運搬用ヘッドに保持することを含 むことを意図している。 実施例の第５群は、個別部品を供給側から取り上げゾーンで取り上げ、移送ゾ ーンで受け取り側に渡すまでの移送のための装置を含んでいる。この群の装置は 、移送器具と、（ｉ）基本表面要素と（ii）個別部品を受け取るための基本表面 要素から少なくとも約0.006ミリ外側に延びた突起部の第１配列を含む第２要素 とから成る、粗された表面を持つ少なくとも一つの領域を有する、個別部品を取 り上げそして受け渡すための、外壁を持つ、移送器具に搭載された少なくとも一 つの運搬用ヘッドと、移送器具を回転軸周りに回転させそれによって少なくとも 一つの運搬用ヘッドを取り上げゾーンから移送ゾーンへと動かす原動手段とから 成っている。この装置は、外壁を貫いて運搬用ヘッド内側の内部通路に延びる吸 引口第２配列と、運搬用ヘッドが取り上げゾーンから移送ゾーン迄動く間に吸引 口第２配列を通して少なくとも一つの領域に吸引作用を及ぼす吸引装置とを随意 的に含んでいる。 実施例第５群の部材においては、推進手段は、移送器具を、少なくとも一つの 運搬用ヘッドが取り上げゾーンでは個別部品の第１速度と実質的に等しい第１表 面速度で動き、移送ゾーンでは受け取り側の第２速度と実質的に等しい第２表面 速度で動くように、可変角速度で第１軸周りに回転させることを含めて、移送器 具を第１軸周りに回転し、個別部品が第１速度で動いている間に個別部品を取り 上げ、第２速度で動いている受け取り側に個別部品を受け渡すようになっている 。 上に挙げた回転軸は、運搬用ヘッドが回転の第１軸と交差しそこから外方向に 延びる第２半径方向回転軸周りに回転するように搭載されているような、そのよ うな回転の第１軸を含んでいるのが望ましい。 実施例の第６群では、本発明は、回転している吸引ヘッドに吸引力を断続的に 適用そして解除するための装置を意図している。この装置は、中央吸引力供給線 を含む、外周壁と長さを持った管状導管と、スリップ・リングと管状導管の間に 吸引力シールを保持しながら、管状導管周りに回転するように搭載されたスリッ プ・リングと、管状導管周りにスリップ・リングに沿って回転し、覆いの外表面 に保持されるべき部品に吸引力を適用するために、スリップ・リングに対しシー ルされている吸引室から成る覆いと、管状導管の外周壁面にあり、管状導管の外 周周りに部分的に、全部ではなく、延びている吸引口第１配列と、スリップリン グ上にある吸引口第２配列であり、スリップ・リングが管状導管周りに回転した とき、吸引口の第１と第２の配列が整列して、そこを通して吸引力を管状導管か ら吸引室へと伝られるように、吸引口第１配列と共に管状導管の長さに沿って縦 方向に整列配置されている吸引口第２配列とから成っている。 管状導管の吸引口第１配列は、スリップ・リングの回転角少なくとも約３０度 以上そして約３３０度以下で、第１配列内の吸引口が第２配列内の前記吸入口の 一つと整列し、それによって吸引室に吸引力が供給されるように、管状導管の外 周壁周りに配置されているのが望ましい。 本実施例では、スリップ・リングは、第１スリップリングと、第２スリップリ ングと吸引口第３配列を有する管状導管との間の吸引シールを維持しながら管状 導管の周りを回転するように搭載された、第１スリップリングから、望ましくは 第１スリップリング横に、管状導管の長さに沿って縦方向に置換された第２スリ ップリングを含む装置と、吸引口第３配列と協働する吸引口第４配列を有し、第 ２スリップ・リングの回転角少なくとも約３０度以上そして約３３０度以下で、 第２スリッブ・リングに搭載してある第２の吸引室に吸引力が供給されるような 、そのような第２スリップ・リングとから成っている。 実施例の第７群では、本発明は、個別部品を運搬用ヘッド上に取り上げるため の、個別部品をその上に受け取るための粗された表面を有する、取り上げ部を含 む運搬用ヘッドが搭載された移送器具を使って、個別部品を取り上げゾーンから 移送ゾーンに移送する方法を含んでいる。この方法は、取り上げゾーンで個別部 品を運搬用ヘッドに取り上げる段階と、個別部品の織物面と取り上げ部の粗され た面との間の相互作用により個別部品を運搬用ヘッドに保持する段階と、個別部 品が取り上げ部から分離する方向に重力を働かせるため、個別部品を下向きに配 置するように取り上げ部の方向付けをする段階とから成り、個別部品の織物面と 取り上げ部の粗された面との間の相互作用が個別部品を取り上げ部上に保持し続 け、個別部品に外力を加えることによって取り上げ部から即ち運搬用ヘッドから 離して移動させることを特徴としている。 本実施例の方法は、個別部品に接着剤を塗布し、個別部品を移動させる基板上 にその接着剤を接触させることにより、運搬用ヘッドから個別部品を引き離すこ とを含んでいる。 本方法は、個別部品を連続した織布に含まれたものとして取り上げ、個別部品 を運搬用ヘッド上に取り上げてから受け取り側に移送する迄の間に、織布から個 別部品を分離させるために織布を切断することを含んでいてもよい。 更に本方法は、個別部品に一体となっているゴムの作用で伸びて、引っ張り状 態にある個別部品を取り上げることと、運搬用ヘッドと個別部品の間に生じる摩 擦力によって、個別部品が運搬用ヘッドに保持されている間の伸びの戻りを50% 未満に抑えることができるような十分な力で個別部品を運搬用ヘッドに保持する ことを含んでいる。 本実施例の方法は、運搬用ヘッドを通して吸引力を働かせて、個別部品を運搬 用ヘッドに引きつけておくことによって、個別部品の運搬用ヘッドへの保持力を 強化することを含んでいる。 最後に、本方法は、個別部品の方向付けが、移送器具を実質的に水平な軸周り に回転させること、そしてそれによって、個別部品を運搬用ヘッドから離して移 動させる前に、個別部品を垂直から30度以内の下向きに方向付けすることを含ん でいるということを内含している。 以下の発明の詳細な記述及び添付の図面を参照すれば、本発明は更に十分に理 解され、更なる利点も明らかになるであろう。 図１は本発明の装置の一つの例の絵画図を図解的に示したものである。 図２は図１の装置の立面での略側面図を図解的に示したものである。 図３Ａは本発明の装置の他の例の立面での略側面図を図解的に示したものであ る。 図３Ｂは図３Ａの装置の絵画図を図解的に示したものである。 図４は図３Ａの装置の他の絵画図を図解的に示したものである。 図５は図３Ａの装置の立面での他の略側面図を図解的に示したものである。 図６は図３Ａ、３Ｂ、４、５に図示された実施例用の、相補非円形歯車の代表 的セットのための速度特性を図解的に示したものである。 図７は定められた回転角を有する単一の非円形歯車の立面での略側面図を図解 的に示したものである。 図８は本発明の装置の他の実施例の絵画図を示したものである。 図９は本発明の装置で移送するために供給される織布の一部の、部分的には切 り欠いた、絵画図を示したものである。 図１０は、カム機構とスリップ・リング中の代表的吸引口を示すために一部を 切り欠いた、図８の実施例の拡大絵画図を示したものである。 図１１は図８の11−11から見た断面図である。 図１２はカム機構により動かされるクランク・クレビスの絵画図である。 図１３は、図１０の13−13から見た、個別部品を上に載せている状態の、運搬 用ヘッドの外壁の取り上げ部の断面である。 図１４は取り上げ部表面の拡大断片絵画図である。 図１５は、突起部を示すため更に拡大した図１３同様の断面図である。 図１６は図８の16−16から概略見た正面図である。 以下の詳細な説明は紙転換過程の場合を例にとって行ったものである。本発明 は他のしなやかな織布過程にも適切に適用できるはずである。 本発明は、第１速度で移動している個別部品を取り上げ、第２速度で移動して いる基板織布にその部品を移送するための方法と装置を提供する。この方法と装 置は、弾力性のある素材、例えば足やウエスト部分の弾性ゴム部品を取り上げ、 その部品を例えば使い捨て紙オムツや他の失禁用製品のような製品に移送するの に特に有用である。しかしながら、この方法と装置が部品を適切な受け取り側に 貼り付けるのに、対象を選ばず適用できることは明らかである。 さて、図１、２は本発明の態様を図解したものであり、その中で概括的に30で 示されている装置は矢印90で示す方向に第１速度で動いている個別部品32を受け 取り、基板織布34に付けてある矢印91で示す方向に第２速度で動いている基板織 布34に部品32を貼り付けている。装置30の図解例は、部品32を受け取って貼り付 けるための回転式移送器具40を含んでいる。図１、２に代表的に表示してある装 置30はさらに、回転力を被駆動手段60に伝達するための駆動手段50を含んでいる 。駆動手段50は少なくとも一つの回転可能な非円形駆動歯車54を含んでおり、被 駆動手段60は少なくとも一つの回転可能な非円形被駆動歯車62を含んでいる。使 用時には、非円形駆動歯車54は非円形被駆動歯車62と噛み合いこれを回転させ、 次にこの非円形被駆動歯車62が移送器具40を回転させる。 移送器具40の図解例は、出力軸64に接続している半円形の扇形部分48を少なく とも一つ含んでいる。移送器具40の半円形扇形部分48は、例えばボルト、スクリ ュー、キーとそれに合うキー溝、溶接等々、又はそれらの組み合わせ等、当業者 に知られているどんな技術を使って出力軸64に接続してもよい。例えば、半円形 扇形部分48と出力軸64に設けたキー溝にキーを挿入することによって、半円形扇 形部分48を出力軸64と接続してもよい。同様に本発明の装置30の他の部品も、上 述の組立技術を使用して互いに接続することができる。 図１、２に図解してあるように、半円形扇形部分48は運搬用ヘッド46と、それ に接続し、そこから垂直に伸びている壁面47とを含んでいる。織布部材は、出力 軸64にも接続している。半円形扇形部分48の寸法は、移送器具40の希望出力や移 送される個別部品32のサイズと形によって変わる。例えば、半円型扇形部分48の 運搬用ヘッド46は、角度約20度から340度までにわたる外側弓形表面74を有し、 その外側弓形表面の長さは約25mmから305 mm（約1インチから12インチ）で、幅 は、約13mmから512 mm（0.5インチから20インチ）である。出力軸64が回転する につれ、移送器具40は矢印92で示された方向に動く。移送器具40の円周状外辺表 面である運搬用ヘッド46の外側弓形表面74は、取り上げゾーン42と移送ゾーン44 を通り抜ける軌道経路に沿って動きこれを規定する。取り上げゾーン42と移送ゾ ーン44は移送器具40の外側弓形表面74が動くことによってできる軌道経路のそれ ぞれの部分によって定義される。 駆動手段50の図解例は、入力軸52に接続している回転可能な非円形駆動歯車54 を含んでいる。被駆動手段60の図解例は、出力軸64に接続している回転可能な非 円形被駆動歯車62を含んでいる。出力軸64は入力軸52に平行でオフセットした位 置にあり、非円形駆動歯車54が非円形被駆動歯車62と噛み合いこれを回転させる ように形成されている。駆動手段50は、適当な歯車装置を介して入力軸52に適切 に接続されているモーターを含んでいてもよい。このように、使用時には、モー ターは入力軸52を回転させ、入力軸は非円形駆動歯車54を、非円形駆動歯車は今 度は被駆動歯車62、出力軸64そして移送器具40を順番に回転させる。 代わりになるものとして、図解してある被駆動手段60は、出力軸64に接続され る代わりに、副軸に接続されている非円形被駆動歯車62を含んでいてもよい。「 副軸」という用語は、駆動手段50から回転力を受け取り、その力を出力軸64に伝 達することが可能な、二か所で支持されている回転可能な軸を意味する。副軸は 入力軸52に平行でオフセットした位置にあり、非円形駆動歯車54が非円形被駆動 歯車62と噛み合いこれを回転させるように形成されている。被駆動手段60は、出 力軸64及び移送器具40を回転させるために、回転力を副軸から出力軸64に伝達す るため、例えば副軸及び出力軸64各々に接続している一対の相補歯車のような伝 達手段をさらに含んでいてもよい。この替わりに、伝達手段は、例えば円形歯車 、Ｖベルト、タイミングベルト、連続チェーン等及びそれらの組み合わせのよう な、当業者に知られている、回転力を一つの軸からもう一つの軸に伝導出来るど のような機構を含んでいてもよい。さらに、伝達手段は、追加の速度変化を提供 するために、第２の一対の相補非円形歯車を含んでいてもよい。 本発明の手段と装置30では、個別部品を基板織布に巧く貼り付けるために、一 つ又は、代わりとして、二、三以上の移送器具40と被駆動手段60の組み合わせを 連続して利用できるということは、さらに評価されるであろう。組み合わせを変 えれば、個別部品を供給するために連続して動く織布の使用も出来るようになる だろう。加えて、移送器具と被駆動手段の幾つかの組み合わせを連続して使用す ることによって、大きな速度比差動が達成されるだろう。例えば、図３Ａ、３Ｂ 、４、５には、本発明のもう一つの態様が示してあり、その中で一般に30で示さ れている装置は、織布34に付いている矢印93で示される方向に第１速度で移動し ている弾性材の織布の個別部品32を受け取り、その部品32を織布34に付いている 矢印94で示される方向に第２速度で移動している基板織布34に移送している。装 置30の図解例は、部品32を受け取って貼り付けるための48A、48B、48C（図４、 ５）で表される三つの半円形の扇形部分48を含んでいる。さらに、装置30は図３ Ａ、３Ｂに示されているギアボックス56を含んでおり、このギアボックス56は回 転力を60A、60B、60Cで表される三つの被駆動手段に伝達するための回転可能な 非円形駆動歯車54を含む駆動手段50を有している。62A、62B、62Cで表される回 転可能な非円形被駆動歯車62を含む被駆動手段60は、半円形の扇形部分48のそれ ぞれを回転させるように形成されている。 図４、５に図解してあるように、半円形の扇形部分48の各々は、68A、68B、68 Cで表される同心軸68に接続されている。それぞれの同心軸が回転するにつれて 、移送器具40は移送器具に付けてある矢印95が示す方向に動いていく。使用時に は、各々の半円形の扇形部分48A、48B、48Cの円周状の弓形外部表面74は、取り 上げゾーン42と移送ゾーン44を通り抜ける軌道経路75に沿って移動し、その軌道 経路を規定する。取り上げゾーン42と移送ゾーン44は移送器具40の弓形外部表面 が辿る軌道経路のそれぞれの扇形部分によって定義される。 半円形の扇形部分48それぞれのサイズや形は、移送器具40毎の半円形扇形部分 の数が変わるにつれて、変化する。例えば、もし装置30が図４、５で示すように 三つの半円形扇形部分を含んでいれば、半円形扇形部分48の各々は、移送器具40 の軌道経路75の角度約30度から120度にわたる外部弓形表面74を持つことになる 。 図３Ａ、３Ｂ、４、５に図解してあるように、駆動手段50の例は入力軸52に接 続されている回転可能な非円形駆動歯車54を含んでいる。被駆動手段60の各々の 図解例は、66A、66B、66Cで表される対応する副軸66に接続している対応する回 転可能な非円形被駆動歯車62を含んでいる。各副軸66は、入力軸52と平行で且つ オフセットしており、非円形駆動歯車54が、各非円形被駆動歯車62と噛み合い、 これを回転させて、各副軸66を回転させるように形成されている。図解してある ように、一つの非円形駆動歯車54は66A、66B、66Cで表される三つの副軸にそれ ぞれ接続している62A、62B、62Cで表される三つの非円形被駆動歯車と噛み合い これを回転させるように形成されている。各被駆動手段60は、図３Ｂで示される ように、回転力を各副軸66A、66B、66Cから、各々同心軸68A、68B、68Cに伝達し 、その結果、各同心軸68と移送器具40を回転させるために、各副軸66と同心軸68 に各々接続している一対の相補歯車のような伝達手段70を更に含んでいる。この 替わりに、伝達手段70は、例えば円形歯車、Ｖベルト、タイミングベルト、連続 チェーン等及びそれらの組み合わせのような、当業者に知られている、回転力を 一つの軸からもう一つの軸に伝導出来るどのような機構を含んでいてもよい。 さらに、各伝達手段70は、追加の速度変化を提供するために、第２の一対の相 補非円形歯車を含んでいてもよい。各伝達手段70は各副軸66及び同心軸68に、上 述のような、当業者に知られているどのような技術によって接続されていてもよ い。例えば、各伝達手段70は、副軸66と同心軸68に設けられたキー溝に挿入され たキーで、各副軸66と同心軸68と接続されている一対の相補歯車を含んでいても よい。 操作時において、駆動手段50は、適当な歯車装置を介して入力軸52に適切に接 続されているモーターを含んでいてもよい。このように、モーターは入力軸52を 回転させ、入力軸は非円形駆動歯車54を、非円形駆動歯車は今度は各被駆動歯車 62A、62B、62C及び副軸66A、66B、66Cを、副軸は今度は同心軸68A、68B、68Cそ して半円形の扇形部分48A、48B、48Cをそれぞれ回転させる。 図５に表示してあるように、装置30は、さらに、弾性材36の連続して動いてい る織布を各半円形扇形部分48上に供給される個別部品32に切り離すためのピンチ ナイフカッターを84を含んでいてもよい。ピンチナイフカッター84は、例えば、 回転刃のような織布材を個別の部分に切断できるものであれば、当業者に知られ ているどんな機構であってもよい。発明のある態様では、弾性材36の連続して動 いている織布は省いて、個別部品32を直接移送器具40の上に置いてもよいという ことは明らかであろう。加えて、部品32の表面に選定した模様で接着剤を塗布す るやり方で、或いは部品を基材織布34に接着するのにふさわしいその他のやり方 で、部品32を基材織布34に接着してもよいことは明らかである。 上述の発明の様々な態様において図解されているように、装置30内に非円形駆 動歯車54と非円形被駆動歯車62を用いれば、ある速度で動いている個別部品32を 受け取り、違う速度で動いている基材織布34にその部品を移すための費用のかか らない適応性のある方法が得られる。可変角速度を得るためには、非円形歯車、 即ち入力歯車の半径を変化させる。その上、非円形歯車54と62との間の中心距離 は一定であるため、非円形被駆動歯車62即ち出力歯車の半径は、入力歯車54の半 径の変化に従って、歯車ギア54と62が回転中は噛み合いを保ったままとなるよう に変化する。非円形歯車54、62各々の設計は所要の出力機能を得るため分析的に 制御することができる。例えば、代表的な一組の相補非円形歯車54、62の速度特 性を、図６に示す。このように、本発明の移送器具40を駆動するのに相補非円形 歯車54、62の組み合わせを使えば、速度が所定の間一定のままである期間を有す る可変角速度を作り出すことができる。個別部品32を運搬用ヘッド46上に取り上 げる時、それらを基材織布34に移す時、特に移動が接触の実質的弧長で起こる時 には、所定の一定速度化は都合がよいはずである。 本発明で使用されているような、非円形歯車54、62はコネクチカット州スタン フォードにあるカニンガム産業社で購入可能である。替わりに、図６に図解して あるように、所要の出力機能の分析的表示が提供されれば、当業者が相補非円形 歯車54、62のセットを製造することも出来る。例えば、図７に示されているよう な一組の非円形歯車は、以下のようにして設計することができる。第一に、移送 器具が辿る軌道経路の適切な半径、及び非円形歯車用の適切な歯車比と歯車角を 決めるために、必要とされる処理速度と一定となる速度を含む出力機能を図６に あるように設計しなければならない。第二に、図７に示されているように、非円 形歯車の転移即ち加速／減速部分を決める係数を計算しなければならない。一旦 、角度、比、係数が分かれば、歯車の中心間距離を選定し、そこから非円形歯車 用の所要半径を求める。 軌道経路の半径は、図６に示される出力関数曲線の下の総面積を計算すること によって決定される。このための方程式は以下の通りである。 Area ＝ L1 + 0.5(b1 + b2)(L2 -L1) (1) R= Area/2 π (2) 但し、 R = 軌道経路の半径（mm） Area =出力関数曲線の下の面積（mm） L1 =移送器具の低速度（mm/リピート） L2 =移送器具の高速度（mm/リピート） b1 =曲線の台形部分の間の総時間（リピート） b2 =高速度で一定速度とする総時間（リピート） b3 =低速度で一定速度とする総時間（リピート） 一旦軌道経路半径が決まると、図７に示されるように、非円形歯車用の比が以 下のように決定される。 θinslow = 2π b3 (3) θinfast = 2π b2 (4) θinaccel= 2π(b1 -b2) (5) θoutslow = (L1b3)/R (6) θoutfast = (L2b2)/R (7) θoutaccel = [2(b1-b2)(L2-L1)/4)]/R (8) 低速比 = Y1 = θoutslow/θinslow= L1/(2π(R)) (9) 高速比 = Y2 = θoutfast=/ θinfast=L2/(2πR)) (10) 一度正しい比と角度が選ばれると、非円形歯車の形を決定する係数が計算でき る。転移部分用に正弦関数を使って設計した歯車は、実際によい結果をもたらす ことが分かっている。歯車の移行部分の形を決める方程式は以下のようになる。 ηaccel = A-B cos(cθ) (11) 但し、ηaccel = 転移の間の角位置の関数としての比 A = (Y1+Y2)/2 (12) B = (Y2-Y1)/2 (13) C = 2π／θinaccel (14) 一旦、非円形歯車の中心間距離を選択すると、非円形歯車の実際のピッチ線半 径を決めることができる。歯車半径は以下のように求められる。 Rdriven gear = Dcenter/(1+ηaccel) (15) Rdrive gear = Dcenter - Rdrivengear (16) 但し、 Rdriven gear =非円形被駆動歯車の半径 Rdrive gear = 非円形駆動歯車の半径 Dcenter = 所要歯車中心間距離 上述の方程式(11)を使って、転移に沿って所要の間隔で比を計算することによ り、方程式(15)と(16)を使って、ピッチ線の滑らかな曲線が導き出せる。この滑 らかなピッチ線の曲線は、非円形歯車を製造するのに使われるギアブランクを作 るのに使用される。 このように、相補非円形歯車のプロフィールの設計は、所定の一定速度化と共 に可変角速度を含んだ所要の出力関数が得られるように分析的に決定することが できる。一つ注目しておかなければならないことは、二セットの相補非円形歯車 が使用される時には、最初のセットの出力角度が第２セットの入力角度となるこ とである。加えて、歯車上の角度の合計が2πラジアンか 360度にならなければ ならない。 先に述べたスリップ・ギャップ法のような、連続して動いている織布に適用で きるように個別部品の速度を変えるための従来の方法に比べて、非円形歯車を使 えば、速度をより大きく変化させ、所定の間、一定の速度を維持することが出来 るようになる。非円形歯車を使用すれば、個別部品32の長さと位置を精密に制御 するための所定速度一定化を正確且つ安い費用で設計することが出来る。 例えば、発明の様々な態様において、非円形歯車54と62のプロフィールは、回 転可能な移送器具40が部品32の入ってくる速度と実質的に同じ一定の表面速度を 維持しながら、取り上げゾーン42で個別部品32を受け取るように、分析的に設計 される。その上、非円形歯車54と62のプロフィールは、回転可能な移送器具40が 取り上げゾーン42から移送ゾーン44に移動するにつれて、回転可能な移送器具40 の表面速度が第２の一定表面速度に変化するように設計されている。ここで使う 「表面速度」は各運搬用ヘッド46の弓形外側表面74によって定義される移送器具 40の円周状の外側表面の速度を指す。非円形歯車54、62のプロフィールは、個別 部品32が移送ゾーン44で基材織布34に貼り付けられる時、移送される個別部品32 の速度が基材織布32の速度と実質的に等しくなるように設計することができる。 移送器具40の表面速度は取り上げゾーン42と移送ゾーン44においては、移送器具 40の回転度にして、少なくとも約0から約300度、好ましくは約10から約300度、 さらに好ましくは約120から約240度に、実質的に一定に維持される。加えて、移 送器具40が取り上げゾーン42から移送ゾーン44に移動する際の表面速度の増加又 は減少は、少なくとも約 0.9:1から20:1、好ましくは約 0.9:1から10:1、さらに 好ましいのは、約0.9:1から4:1の速度比を規定する。ここで使用する「速度比」 という用語は、部品32が取り上げられる時の移送器具40の表面速度に対する、部 品32が基板織布34に貼り付けられる時の移送器具40の表面速度の割合を意味する 。 発明の様々な構成で図解してあるように、移送器具40は、例えば図１，４に図 解してあるように、取り上げゾーン42で個別部品32を掌握し、部品32を移送ゾー ン44に運ぶため、運搬用ヘッド46を含んでいる。発明の特別な態様では、運搬用 ヘッド46は、比較的低圧の区域を作り出すための吸引手段を含んでいてもよい。 吸引手段は吸引力が選択的に働く口を含んでいてもよい。このように、吸引力は 取り上げゾーン42で作動し、部品32が基板織布34に貼り付けられる移送ゾーン44 で作動を止めてもよい。これら実施例においては、部品32は運搬用ヘッド46によ って行われる保持動作から自由になる時間がないので、このやり方では、部品32 には移送過程の間常に積極的制御が維持されていることになる。代わりに、運搬 用ヘッド46は、例えば、機械式クランプ、電気式クランプ、磁石式クランプ等或 いはそれらの組み合わせのような、当業者が知っている、部品の保持、開放のた めの従来の技術を含んでいてもよい。 装置30の様々な態様はさらに、図１で示されている送り込みコンベヤー80と部 品発送コンベヤー82を含んでいてもよい。送り込みコンベヤー80は個別部品32を 移送器具40に供給する。部品発送コンベヤー82は基材織布34を運ぶ。 本発明の方法及び装置は、紙オムツ、トレーニングパンツ、大人用失禁製品等 々に使う品物の製造に使用できる。本方法と装置は、例えば、腰ゴム、足ゴム、 テープ、スナップ、ホック及びループ状部材等のような個別部品又は要素部品を 紙オムツや失禁用部品に貼り付けるのに利用できる。紙オムツや失禁用製品等の 品物は、例えば、1987年11月3日エンロー宛発行の米国特許No.4,704,116、1989 年1月17日メイヤー他宛発行のNo.4,798,603、1987年12月1日ボーランド他宛発行 のNo.4,710,187、1988年9月13日プロクシミール他宛発行のNo.4,770,656、そし て1988年8月9日ロスラー他宛発行のNo.4,762,521、に述べられており、ここでは 、参照までにこれらの開示を添付している。 ある特定の態様では、本発明の装置30は、図３Ａ、３Ｂ、４、５に示されてい る配置のように、使い捨て紙オムツにゴム入り脚部部品を貼り付けるのに使うこ とができる。例えば、連続して動いている弾性材36の織布を、ピンチカッターナ イフ84に送り込む。ピンチナイフカッター84は、弾性材36の織布を、取り上げゾ ーン42で移送器具40の上に送り込む個別部品32に切断する。移送器具40が回転し ている時は、ゴム入り脚部部品32は、吸引力を内蔵する運搬用ヘッド46により移 送器具40の上に保持されている。吸引力は取り上げゾーン42で作動し始め、部品 32が基板織布34に移される移送ゾーン44で作動が止まる。連結して移送器具40を 回転させる駆動手段50と被駆動手段60は、一対の相補非円形歯車54と62を含んで いる。非円形歯車54と62のプロフィールは上記のように、非円形歯車54、62と移 送器具40が回転する時、移送器具40の表面速度がゴム入り脚部部品32を取り上げ 、移送する際には実質的に一定に維持されるように設計されている。例えば、移 送器具40は、弾性材の織布36の速度と実質的に等しい一定の表面速度を保ちなが ら、取り上げゾーン42でゴム入り脚部部品32を受け取る。次に、移送器具40の表 面速度は、移送ゾーン44においてゴム入り脚部部品32が紙オムツ織布34に貼り付 けられる時、移送されているゴム付脚部部品32の速度が紙オムツ織布34の速度と 実質的に等しくなるような第２一定表面速度に変化する。それから、移送器具40 の表面速度は、弾性材の織布36と実質的に等しい速度に戻る。 紙オムツ織布34に貼り付けられるゴム入り脚部部品32は、弾力性或いは伸縮性 があれば、どんな適当な素材で作られていてもよい。例えば、そのような素材は 、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーポリマーの薄膜や層を含んでおり 、パネル、一本又は複数本の糸又は繊維、それらで作ったリボンもこれに該当す る。これらの素材は、熱収縮性又は熱伸縮性がある。さらに、これらの伸縮性素 材は、ストレッチ・ボンディングされた薄膜のようなスパンボンデッド・ポリマ ー材等のようなギャザーをよせやすい層で形成されていてもよい。例えば、適切 なストレッチ・ボンディングされた薄膜は、坪量約17g/m2（１平方ヤードにつき 0.5オンス）の層状又は分離した糸状素材のクラトンゴムのようなメルトブロー された弾性材の層を間に挟んだ、二つのギャザーがよせやすい坪量約13.6 g/m2 （1平方ヤードにつき0.4オンス）のスパンボンドのポリプロピレンの層から成っ ている。エラストマー層が伸ばされると、二つのポリプロピレン層はエラストマ 一層に結び付き、この層を緩めるとポリプロピレン層にはギャザーがよる。素材 は通気性があってもなくてもよい。 図８は、本発明のもう一つの態様を示しており、そこでは全体として130で示 されている装置が矢印100の方向に第１速度で動いている織布136の部品として個 別部品132を受け取り、部品132 を矢印101の方向に第２速度で動いている織布13 4に移送する。 図８−１０においては、入ってくる素材の織布136は、スパンボンデッド・ポ リプロピレン（23.7g/m2（0.7オンス/平方ヤード））の第１、第２層230A、230B と、それらの間に接着して動かないようにされている多数のゴムの糸232とから 成っている。ゴムは、織布136に弾性を供給するのにふさわしいものであればど んなゴムでもよい。15.9cm（0.625インチ）幅の織布では、織布幅を横切って概 ね一様に間隔をとっている940デシテックスのライクラの４本の糸によって適切 な弾性が供給されている。 図８の図解例では、回転可能な移送器具140は、同心の軸168と管状吸引導管15 8によって支えられている三つの半円形扇形部分148A、148B、148Cを含んでいる 。 一連の図８−１１においては、同心軸168を通して作動しているギアボックス1 56中の駆動システムは、半円形扇形部分148A、148B、148Cを同心軸168と管状吸 引導管158の回りに回転させている。半円形扇形部分148が移送器具140の第１の 概ね水平な軸178の回りを回転している時、全体的には172で示されているカム機 構は、移送器具140の概ね水平な軸178と交差している半径方向軸176の回りに運 搬用ヘッド146を回転させる。 それゆえに、図１５に示されているように、取り上げゾーン142から始まって 、運搬用ヘッド146の弓形上壁174は、各運搬用ヘッドが入ってくる弾性材136を 取り上げるときには、入ってくる弾性材織布136の動く方向に対し横向きに配置 されている。それからカム機構172は、運搬用ヘッド146が移送ゾーン144に到達 するまでに、運搬用ヘッド146を半径方向軸176の周りに90度回転させ、取り上げ ゾーン142に戻るまでに同じく90度逆に回転させる。 カム機構172は、ギアボックス156に固定的に取り付けられているドラム104か ら外にそして円周上に伸びている外部カム102を含んでいる。各半円形扇形部分1 48に接続している一対のカムフォロアー106は、ドラム104の周囲にあるカム102 に追従する。プッシュロッド108は、カムフォロアー106から各運搬用ヘッド146 に向かって伸びており、ピン112によって作動アーム110に接続している。以下に 述べるように、作動アーム110はピン113とクランク・クレビス114によって各運 搬用ヘッド146に接続している。従って、両方向矢印96で示されているようにプ ッシュロッド108が往復運動すると、各半円形扇形部分148が軌道経路175を横切 るときに、これに対応して各運搬用ヘッド146が回転する。 特に図１１に見るとおり、定置した管状吸引導管158が軸部168Aとベアリング1 16を介して、回転する同心軸168に搭載されている。半円形線形部分148Aはベア リング118Aを介して管状導管158に搭載されている。同様に、半円形扇形部分148 B、148Cは各々ベアリング118B、118Cを介して管状導管158に搭載されている。 半円形扇形部分148Aは、ボルト120Aによって同心軸部材168Aに搭載されている 。同様に、扇形半円形部分148B、148Cは、ボルト120B、120Cによって同心軸部材 168B、168Cに搭載されている。ボルト120Cは図示されていない。 スリップリング119Aはボルト121によって半円形扇形部分148Aに止められ、導 管158の周りに伸びており、導管158の長さに沿って所定の縦の位置で管状吸引導 管158のまわりを回転するように取り付けられている。図１０、１１に示すよう に、吸引口の第１配列122Aはスリップリング118Aの回転経路部分に沿って導管15 8の外壁の周囲に配置されている。吸引口の第２配列123Aは、半円形扇形部分148 Aに隣接するスリップリング119Aの周囲の部分に配置されており、そして導管158 にある吸引口の第１配列122Aと一直線に並んでいる。スリップリング118Aと導管 158の外周壁の間には従来の吸引シール（示されていない）が使用されている。 従って、スリップリング119Aが半円形扇形部分148Aと共に導管158の周りを回る と、スリップリング119A上にある吸引口の第２配列123Aは、導管158上の吸引口 の第１配列122Aと並ぶようになる。このような配列になると図１１に示されるよ うに、導管158と半円形扇形部分148Aの内部室124Aの間で吸引力が働くようにな る。これに相応じて、内部室124Aの吸引力は半円形扇形部分148Aの頂上カバー12 8Aにある吸引口の第３配列126Aを通して運搬用ヘッド146Aに伝えられる。 クランク・クレビス114（第12図）は、上部と下部のベアリング198、199によ って半円形扇形部分148Aに取り付けられている。一対のアーム200がクランク・ クレビス114の本体201から外に向かって伸びており、作動アーム110Aを受け入れ るようになっている。上部と下部にある一対の概ね円形のベアリングポスト202 、204は、それぞれアーム200の上部及び下部表面から上向きと下向きに伸びてお り、上部と下部のベアリング198、199にかみ合っている。雄スロット・キー206 が上部ベアリングポスト202から上向きにのびている。 運搬用ヘッド146Aは本体208 を有している。雌スロット209はクランク・クレ ビス114上の雄スロット・キー206と対応しこれを受けとめる。運搬用ヘッド146A は、一対のボルト210を使って、雄スロット・キー206と雌スロット209を通して クランク・クレビス114に固定されている。従って、雌スロット209が雄スロット ・キー206にかみ合っている時は、クランク・クレビス114の回転に応じて運搬用 ヘッド146Aが回転する。 運搬用ヘッド146の本体208は、図１１に示すように、外側の弓形上壁212に迄 伸びている。吸引シール214は、吸引口の第３配列126Aの周りに、運搬用ヘッド1 46A上を円周軌道状にに伸びており、運搬用ヘッド146Aの内部室216と半円形扇形 部分148Aの頂上カバー128の間に吸引シールを形成している。吸引口の第３配列1 26Aは、概ね円形の配置で、半円形扇形部分148の内部室124Aの吸引力が直ちに運 搬用ヘッド146の内部室216に伝達されるよう、クランク・クレビス114の周り半 径方向に配列されている。 運搬用ヘッド146の弓形上壁212は取り上げ部218を含んでいる。図１０及び１ ３−１５に見るように、取り上げ部218は、弓形上壁212の弓形に対し横向き方向 の長さ「Ｌ」と、幅「Ｗ」とを持っており、それぞれの取り上げ部218は、相応 する弓形外部表面174の全長に沿って、ほぼ一定の部位にある。 図１３に見るように、それぞれの取り上げ部218 は、運搬用ヘッド146の上壁2 12の弓形外部表面174の基準面221の上に伸びている基板部分220と粗されたコー テイング222とを含んでいる。 寸法が非常に重要であったり制限を設けなければならないわけではないが、基 板部分220は、取り上げ部218をうまく機能させるため、概ね上壁 212の弓形外部 表面の基準面221から、例えば約0.127mmから3.17mm（約.005インチから.125イン チ）高くしてある。粗面のコーテイング222は、基材部分220を覆う基本表面要素 223と基本表面要素から伸びている突起物225の配列とを供給するいかなるコーテ イングであってもよい。突起物225は、基本表面要素から少なくとも0.006mm伸び ており、約0.01mmから約0.03mmの範囲であるのが望ましい。突起物225の上限の 長さは、運搬用ヘッド146によって移送される個別部品132の特性によって決まる 。しかしながら、一般的には、突起物225は基本表面要素223から約3mm以上は伸 びないであろう。 本実施例では、粗面のコーテイング222は、少なくともテフロンのポリテトラ フルオロエチレンの特徴と同じくらいの良好な解放特性を有している。プロセス の他の部分にも依るが、様々な解放特性が許容できる。コーテイングはコネクチ カット州ウオータターベリーにあるプラスマコーテイング社からコーテイング90 2EAとして供給されているプラズマコーテイングがふさわしい。 突起物225の配列における突起物225同志の間隔は、運搬用ヘッド146と対面す る各個別部品132の表面の織物を考慮して選択するのがよい。突起物225の間隔は 、個別部品132の表面織物が何であってもこれと結合できるほど十分離れており 且つ、そして部品132の要素とコーテイング上の突起物225の間に十分な相互作用 を供給できるように、部品132の要素と十分な連結状態ができるほど十分近い間 隔でなければならない。このように、個別部品132がスパンボンデッド等の素材 で作られている出願人の意図する利用範囲においては、突起物225は、突起物間 の谷間229 の中に繊維227が降りていくことができるほどに十分離れて間隔をお かれるべきで、それによって谷間229の側壁とかみ合わせ、そして繊維227及び対 応する部品132を取り上げ部218上の位置に固定する。 部品132の表面の「織物面」や「織物」は、表面に効果的立体性を施す部品132 のそれぞれの表面にあるいかなる不規則部にも当てはまる。このように、例えば 、不織布や織物の繊維は不規則部を含んでいる。同様に、フィルムや不織布の滑 らかな面にエンボス模様を施した層も織物を含むことになる。不規則部は、繰り 返しのエンボス模様や織物のような一様に間隔をおいたものでも、不織布の場合 のように無作為に間隔をあけたものでもよい。 突出母床にある谷間229を横切る幅は、かならず織布136の外側層230にある繊 維227の断面より小さくなければならない。織布136が取り上げ部218の上に引き 寄せられると、対応するスパンボンディングされた外側層230はプラズマコーテ イング222によって作り出された粗された表面と相互に作用し、そこで個々の繊 維227は、突起物225の頂上より下にひきよせられ谷間229の中に引き込まれてい き、それによって、取り上げ部218上の所定の場所に個別部品132をしっかりと保 持するため対応する取り上げ部上で突起物225と相互作用するスパンボンディン グされた素材の母床の中に応力を発生させ、それに対応して、それぞれの個別部 品132のその時の伸びが維持される。 図１１、１４、１５においては、吸引口224の配列は、取り上げ部の基材220と コーテイング222を貫いて伸びており、個別部品132が対応する運搬用ヘッド146 の上壁212の外側弓形表面（例えば取り上げ部218）に来たときに、吸引力を個別 部品132に動かせる。 図に示されているように、特に図１１において、半円形扇形部分148B、148Cは 、一般的には、半円形扇形部分148Aで開示した機構と一致しており、ベアリング 118B、118C、スリップリング120B、120C、そして同心軸168B、168Cが各々対応し ている。同様にカム機構172もすべての半円形扇形部品148に対応している。 本発明の働きと機能はそれぞれの要素の前述の説明やそれら相互の関係から十 分に明らかになったと考えられるが、開示を完全にするために、図８−１５に図 解してある実施例の使用法を以下簡単に述べる。 接着剤は、接着剤塗布具226によって入ってくる弾性織布材136塗布され、回転 ロール228によって冷却されるが、その回転ロールは、弾性織布132を移送器具14 0上の対応する運搬用ヘッド146Cと整列するように回転する。 移送器具140の表面運転速度は、解けた弾性糸（示されていない）の対応する 運転速度よりも速い。従って、示された実施例においては、弾性糸232は、緩ん だ時の長さより約300％にまで引き伸ばされている。このように、織布が運搬用 ヘッド146Cの上に取り上げられる時、織布136は弾性糸232によって伸長された状 態にある。 図８、１０に見られるように、運搬用ヘッド146の弓形外部表面174は、それぞ れの運搬用ヘッド146において、入ってくる織布136の運動方向に対し横向きの方 向に向いている。運搬用ヘッド146Cが、入ってくる織布136を取り上げ部218の上 に取り上げる位置に回転すると、運搬用ヘッド146Cの取り上げ部218上に吸引力 が作動する。移送器具140がその水平軸178の周りに回転し続ける時、運搬用ヘッ ド146Cの取り上げ部218は、織布136の対応する部分を取り上げ保持し、織布136 を移送器具140に引き寄せ続ける。従って、各部品132の前縁は、部品132が取り 上げゾーン142で運搬用ヘッド146の上に取り上げられる時に部品が動いている方 向に対し横向きの角度「A」に方向づけられる。 移送器具140が駆動手段50とギアボックス156の駆動力のもとで回転している時 、織布136は、熱せられたナイフ、又は図１６にみられるような他のカッター184 によって、個々の個別部品132になるように切断される。 個々の個別部品132の伸びは、プラズマコーテイング222が施されている突起物 225と吸引口224を通しての吸引力の組み合わせによって維持されている。図１４ は、約12.7mm（0.5インチ）幅の取り上げ部218用の代表的な吸引口パターンを図 解している。 プラズマコーテイング222を使用せずに、11.2kPa（45インチの水頭）の吸引力 を使用する場合、23.7g／m2（0.7オンス／平方ヤード）のスパンボンディング加 工されたポリプロピレンの層230A、230B及び940デシテックス・ライクラの４本 の糸を含む上述の織布材136は、熱せられたカッター184で切断された後、10％以 上の戻りを示す。プラズマコーテイング222を使用し、吸引力を0.249kPa（1イン チの水頭）だけ使用した場合、戻りは10％以下であり、図６に示すL1長さの90％ より短い長さに収縮する。吸引の量とコーテイング材222の特性の両方共、加工 する素材や作る製品の仕様によって許容する戻りの量に合わせて調整することが できる。戻りの量は、吸引の量が減るにつれて増加する。コーテイング材222の 特性が、層230の表面の繊維や織物と突出物225の間にある巻き込みの量を減らす ように変化する場合も、戻りは増加する。 突起物225を作るのにはプラズマコーテイングが望ましいけれども、他のタイ プのコーテイングも使用可能である。例えば、通常のエメリーペーパーのような ものも使用できる。だが対応するエメリーペーパー基材は、プラズマコーテイン グほど摩耗寿命が長くはない。それ故プラズマコーテイングがふさわしい。 移送器具140が回転を続けるにつれ、運搬用ヘッド146Cは回転して図１０に示 す運搬用ヘッド146A、146Bの位置に動いていく。運搬用ヘッド146Bで示されてい る位置に運搬用ヘッドが到達するまでに、カム102は、カムフォロアー106の連結 リンケージ、プッシュロッド108、作動アーム110、ピン112、ピン113、クランク ・クレビス114を動かして、図８、１０で運搬用ヘッド146Bに示された位置へと 半径方向軸176周りに90度の方位に向くように、運搬用ヘッドを回転させ、部品 の前縁を移送器具140の上を動く方向に平行とし、独立部品132が受け取り側織布 134に到達するまでに、受け取り側織布134の方向と並行にする。図８の運搬用ヘ ッド146Bで示される位置においては、ギアボックス156内の非円形歯車54、62が 、図６、７に関して上に述べられているように、対応する運搬用ヘッドの半径方 向速度を増加させる。運搬用ヘッド146が移送ゾーン144で受け取り側織布134に 到達するまでに、個別部品132の表面速度は、概ね織布134の表面速度に一致する ようになる。 次に、接着剤塗布具226 に供給されている接着剤が働く。個別部品132が織布1 42に接触すると、対応するスリップリング118が導管にある吸引口の対応する配 列122の終わりに達し、吸引は解除され、個別部品132と織布134の間にある接着 力によって、個別部品132は受け取り側織布134へと移動する。 次に、非円形歯車54、62は対応する運搬用ヘッド146の半径方向速度を減速し 、運搬用ヘッド146が取り上げゾーン142に戻り、入ってくる織布136の別の部品 を受け取るまでに、運搬用ヘッド146の表面速度が入ってくる織布136の表面速度 に合致するようにする。運搬用ヘッド146が入ってくる織布136の部品を再び取り 上げる時、対応するスリップリング118は、導管にある吸引口の対応する配列122 の最初の部分に到達し、対応する運搬用ヘッド146上に吸引力を働かせ、次のサ イクルが始まる。 ここで使われている「横向きの」方向というのは、個別部品132の回転に関し ては、受取側織布36又は136の動く第１の方向と整列していないことを意味して おり、第１の方向から180度ではない。 本発明の全詳細を述べてきたが、本発明の精神から離れることなく様々な変更 や修正がなされ得るであろうことは、すでに明らかである。すべてのそのような 変更や修正は以下の請求範囲で定義されるように本発明の範囲内と見なされるで あろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ニーミ ポール マーティン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ クレイトン アベニュー 8923 (72)発明者 オシェフスキー ダニエル ジェームズ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54952 メナシャ グローヴ ストリート 733 【要約の続き】 新規装置が含まれている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１速度で第１方向に動いている個別部品を取り上げ、第２速度で第２方 向に動いている受け取り側にその個別部品を移送するための方法であって、 （イ）回転可能な移送器具と、個別部品を取り上げゾーンで少なくとも一つの 運搬用ヘッド上に取り上げ、その個別部品を移送ゾーンで受け取り側に移送する ための、移送器具に搭載されたそのような少なくとも一つの運搬用ヘッドとを提 供する段階と、 （ロ）個別部品を取り上げゾーンで、その個別部品の前縁が前記移動の第１方 向に関し第１角度を向くように、少なくとも一つの運搬用ヘッドに取り上げる段 階と、 （ハ）個別部品を少なくとも一つの運搬用ヘッド上に取り上げた後、（ｉ）回 転可能な移送器器を、第１方向に対し横向きになり且つ第１方向と平行な面内に ある第３方向を向いている第１軸の周りに、少なくとも一つの運搬用ヘッドが、 個別部品を取り上げゾーンで少なくとも一つの運搬用ヘッド上に取り上げるとき には個別部品の第１速度と実質的に等しい第１の表面速度で動き、且つ個別部品 を移送ゾーンで受け取り側に移送するときには受け取り側の第２速度と実質的に 等しい第２の表面速度で動くように、可変角速度で回転させ、（ii）運搬用ヘッ ドを、第１軸と交差し、そこから外に向かって延びる第２の半径方向軸周りに、 個別部品の前縁を、第１角度とは異なる、移送ゾーンで受け取り側が動く第２方 向に関して計測した第２角度に向けるように、回転させる段階と、 （ニ）そのように回転させられた個別部品を移送ゾーンで受け取り側に移送す る段階とから成る、個別部品を取り上げ、移送するための方法。 ２．個別部品に接着剤を塗布し、個別部品が移送される基板にその接着剤を接 触させることによって個別部品を運搬用ヘッドから引き離すことを含む、上記請 求項１に記載の方法。 ３．回転可能な移送器具を第１軸周りに回転させると同時に、運搬用ヘッドを 第２半径方向軸周りに回転させることを含む、上記請求項１及び／又は上記請求 項２に記載の方法。 ４．個別部品を上記（ロ）の段階で連続した織布に含まれたものとして取り上 げ、段階（ロ）で取り上げて段階（ハ）で第２半径方向軸周りに運搬用ヘッドを 回転させる迄の間に、織布を切断して個別部品を分離させることを含む、上記請 求項の何れかに記載の方法。 ５．回転可能な移送器具を取り上げゾーンから移送ゾーンまで回転させる間、 個別部品を吸引力で運搬用ヘッドに保持することを含む、上記請求項の何れかに 記載の方法。 ６．少なくとも約0.249kPa（１インチの水頭）の吸引力で個別部品を運搬用ヘ ッドに保持することを含む、上記請求項の何れかに記載の方法。 ７．運搬用ヘッド上に粗された表面を持つ取り上げ部を設け、個別部品上には 表面に織物面を設け、個別部品上の織物面が運搬用ヘッド上の粗された表面を持 つ取り上げ部と相互作用し、個別部品を運搬用ヘッドに確保するようにすること を含む、上記請求項の何れかに記載の方法。 ８．運搬用ヘッドを通して吸引力を加え、個別部品の運搬用ヘッドへの保持力 を強めることを含む、上記請求項の何れかに記載の方法。 ９．前記運搬用ヘッドは個別部品を受けるための弓形上壁を持ち、且つ、弓形 上壁の湾曲が取り上げゾーンでの第１移動方向に対して横向きになるよう、運搬 用ヘッドの向きを決めることと、個別部品を運搬用ヘッド上に取り上げた後、半 径方向軸周りに運搬用ヘッドを回転させて、弓形上壁が移送ゾーンで受け取り側 と一直線になるようにし、それにより第２半径方向軸周りの回転の後、弓形上壁 が、移送ゾーンで第２方向に対して横向きの線に沿って軌道経路に接して配置さ れた実質的に平らな受け取り側と相互作用出来るようにし、そして取り上げゾー ンにおいては、第１方向に近い線に沿って個別部品と相互作用するようにするこ ととを含む、上記請求項の何れかに記載の方法。 １０．個別部品と一体になったゴムの作用で、引き伸ばされ、張力を加えられ ている状態の個別部品を取り上げることと、一体となっているゴムが300%引き伸 ばされた時、運搬用ヘッドと個別部品の間の摩擦関係の協働によって、個別部品 が運搬用ヘッド上に保持されている間の引き伸ばされた状態からの戻りが50%以 下であるように、十分な力で個別部品を運搬用ヘッドに保持することとを含む、 上記請求項の何れかに記載の方法。 １１．第１方向に動いている個別部品を取り上げ、第２方向に動いている受け 取り側にその個別部品を貼り付けるための方法であって、 （イ）第１方向と平行な面内で方向付けられた第１軸の周りの軌道経路を回転 するよう搭載された回転可能な移送器具と、個別部品を取り上げゾーンで少なく とも一つの運搬用ヘッド上に取り上げ、その個別部品を移送ゾーンで受け取り側 に移送するための、個別部品を取り上げるための弓形外側表面を含む弓形上壁を 有する、第１軸と交差しそこから外に向かって伸びる第２半径方向軸周りに回転 するように搭載されている、移送器具に搭載されたそのような少なくとも一つの 運搬用ヘッドとを提供する段階と、 （ロ）弓形上壁の湾曲が第１移動方向に対して横向きになるよう運搬用ヘッド を方向付ける段階と、 （ハ）弓形上壁が第１移動方向に対して横向きになるよう配置されている間に 、取り上げゾーンで少なくとも一つの運搬用ヘッド上に個別部品を取り上げる段 階と、 （ニ）個別部品を少くとも一つの運搬用ヘッド上に取り上げた後、（ｉ）回転 可能な移送器具を第１軸周りに回転させ、（ii）運搬用ヘッドとその上に置かれ た個別部品を第２半径方向軸周りに回転させ、それにより弓形上壁の湾曲を第２ 移動方向と一直線になるよう合わせ、運搬用ヘッドを移送ゾーンにおいて受け取 り側に近接させる段階と、 （ホ）上記のように回転された個別部品を受け取り側に移送する段階とから成 る、個別部品を取り上げ、受け取り側に貼り付ける、上記請求項の何れかに記載 の方法。 １２．個別部品に接着剤を塗布し、個別部品が移送される基材に接着剤を接触 させることによって、個別部品を運搬用ヘッドから引き離すことを含む、上記請 求項１１に記載の方法。 １３．回転可能な移送器具を第１軸周りに回転させると同時に、運搬用ヘッド を第２半径方向軸周りに回転させ、それによって段階（ニ）（ii）で第２半径方 向軸周りに回転の後、弓形上壁が、移送ゾーンでは第２方向に対して横向きの線 に沿って、軌道経路に接して配置された受け取り側と相互作用することを可能と し、取り上げゾーンでは第１方向に近い線に沿って個別部品と相互作用するよう にするということを含む、上記請求項１１又は１２の何れかに記載の方法。 １４．接線方向に動く受け取り側が実質的に平らであることを特徴とする、上 記請求項１３に記載の方法。 １５．接線方向に動く受け取り側が弓形であることを特徴とする、上記請求項 １３又は１４の何れかに記載の方法。 １６．個別部品を（ハ）の段階で連続した織布に含まれたものとして取り上げ 、段階（ハ）で取り上げて段階（ニ）で第２半径方向軸周りに運搬用ヘッドを回 転させる迄の間に、織布を切断して個別部品を分離させることを含む、上記請求 項１１から１５迄の何れかに記載の方法。 １７.回転可能な移送器具を取り上げゾーンから移送ゾーンまで回転させる間 、個別部品を吸引力で運搬用ヘッドに保持することを含む、上記請求項１１から １６迄の何れかに記載の方法。 １８．少なくとも約0.249kPa（１インチの水頭）の吸引力で個別部品を運搬用 ヘッドに保持することを含む、上記請求項１１から１７迄の何れかに記載の方法 。 １９．運搬用ヘッド上に粗された表面を持つ取り上げ部を設け、個別部品上に は織物面を設け、吸引力が個別部品上の織物面を運搬用ヘッド上の粗された表面 を持つ取り上げ部と相互作用させ、それによって個別部品の運搬用ヘッドへの保 持力を強化することを含む、上記請求項１１から１８迄の何れかに記載の方法。 ２０．個別部品と一体になったゴムの作用で、引き伸ばされ、張力を加えられ ている状態の個別部品を取り上げることと、運搬用ヘッドと個別部品の間の摩擦 関係の協働によって、個別部品が運搬用ヘッド上に保持されている間の引き伸ば された状態からの戻りが50%以下であるように、十分な力で個別部品を運搬用ヘ ッドに保持することとを含む、上記請求項１１から１９迄の何れかに記載の方法 。 ２１．個別部品を取り上げゾーンの供給側から移送ゾーンの受け取り側まで移 送する方法であって、 （イ）（ｉ）基本表面要素と、（ii）そこに個別部品を受けるため、望ましく は基本表面要素から少なくとも約 0.006ミリだけ外に向かって伸びる突起部の第 １配列を含む第２の要素とから成る粗された表面を持つ少なくとも一つの取り上 げ部を有する、個別部品を取り上げ、そして開放するための外壁を持つ、移送器 具上に搭載された少なくとも一つの運搬用ヘッドを含む移送器具を提供する段階 と、 （ロ）粗された表面を持つ取り上げ部上に、織物面を持った個別部品を取り上 げ、織物面の織物が取り上げ部の粗された表面と相互作用し、個別部品を運搬用 ヘッドにしっかりと留めることができるようにする段階と、 （ｃ）個別部品を運搬用ヘッドから解放する段階とから成る、供給側から受け 取り側へ個別部品を移送する、上記請求項の何れかに記載の方法。 ２２．個別部品に接着剤を塗布し、個別部品が移送される基材に接着剤を接触 させることによって、個別部品を運搬用ヘッドから引き離すことを含む、上記請 求項２１に記載の方法。 ２３．粗された表面を持つ取り上げ部に配置され、外壁を貫いて運搬用ヘッド 内部の内部通路にまで伸びる吸入口第２配列を設けることを含む、上記請求項２ １又は２２の何れかに記載の方法。 ２４．吸入口第２配列を通して個別部品に吸引力を作用させ、（ｉ）吸引と（ ii）運搬用ヘッドの粗された取り上げ部と個別部品の織物面との組み合わせを、 個別部品と運搬用ヘッドとの結びつきを強化し効果的にするということを含む、 上記請求項２３に記載の方法。 ２５．個別部品を（ロ）の段階で連続した織布に含まれたものとして取り上げ 、段階（ロ）で取り上げて段階（ハ）で解放する迄の間に、織布を切断して個別 部品を分離させることを含む、上記請求項２１から２４迄の何れかに記載の方法 。 ２６．移送器具が、個別部品が第１速度で移動している間にこれを取り上げ、 第２速度で移動している受け取り側へとそれを解放するために、第１軸周りに回 転するようになっており、且つ、移送器具を第１軸の周りに可変角速度で回転さ せて、少なくとも一つの運搬用ヘッドが、個別部品を取り上げゾーンで少なくと も一つの運搬用ヘッド上に取り上げるときには個別部品の第１速度と実質的に等 しい第１の表面速度で動き、個別部品を移送ゾーンで受け取り側に移送するとき には受け取り側の第２速度と実質的に等しい第２の表面速度で動くようにするこ とと、回転可能な移送器具を取り上げゾーンから移送ゾーンへと回転させる間、 個別部品を運搬用ヘッドに保持することを含む、上記請求項２１から２５迄の何 れかに記載の方法。 ２７．少なくとも約0.249kPa（１インチの水頭）の吸引力で個別部品を運搬用 ヘッドに保持することを含む、上記請求項２１から２６迄の何れかに記載の方法 。 ２８．運搬用ヘッドを、第１軸と交差しそこから外に向かって伸びる第２半径 方向軸周りに回転させることを含む、上記請求項２１から２６迄の何れかに記載 の方法。 ２９．個別部品が第１方向に移動している間にこれを取り上げ、受け取り側が 第２方向に移動している間に個別部品を受け取り側に移送することと、運搬用ヘ ッドが個別部品を受け取るために弓形上壁を持つこととを含み、且つ、弓形上壁 の湾曲が取り上げゾーンで第１移動方向に対して横向きに配置されるように運搬 用ヘッドを向けることと、個別部品を運搬用ヘッド上に取り上げた後、移送器具 を、第１方向に対して横向きで且つ第１方向と平行な面内に配置された第３方向 に向けられた第１軸周りに回転させることと、運搬用ヘッドを第１軸と交差する 第２半径方向軸周りに回転させて、それにより弓形上壁を移送ゾーンで受け取り 側と整列させて、第２半径方向軸周りに回転の後、弓形上壁が、移送ゾーンで第 ２方向に対して横向きの線に沿って軌道経路に接して配置された実質的に平らな 受け取り側と相互作用出来るようにし、そして、第１方向に近い線に沿って取り 上げゾーンで個別部品と相互作用するようにすることを含む、上記請求項２１か ら２８迄の何れかに記載の方法。 ３０．個別部品と一体になったゴムの作用で、引き伸ばされ、張力を加えられ ている状態の個別部品を取り上げることと、運搬用ヘッドと個別部品の間の摩擦 関係の協働によって、個別部品が運搬用ヘッド上に保持されている間の引き伸ば された状態からの一体となったゴムの戻りが50%以下であるように、十分な力で 個別部品を運搬用ヘッドに保持することとを含む、上記請求項２１から２９迄の 何れかに記載の方法。 ３１．個別部品を運搬用ヘッド上に取り上げるための、個別部品をその上に受 け取るための粗された表面を有する取り上げ部を含む運搬用ヘッドが搭載された 移送器具を用いて、個別部品を取り上げゾーンから移送ゾーンまで移送する方法 であって、 （イ）運搬用ヘッドの取り上げ部に個別部品を取り上げる段階と、 （ロ）個別部品の織物面と取り上げ部の粗された表面との間の相互作用によっ て個別部品を運搬用ヘッドに保持する段階と、 （ハ）個別部品が下方に配置され、重力が個別部品を取り上げ部から引き離す 方向に働くよう、取り上げ部の向きを決め、そこでは個別部品の織物面と取り上 げ部の粗された表面との間の相互作用が、個別部品の取り上げ部への保持力を維 持するようにしている段階と、 （ニ）個別部品に外力をかけることによって、個別部品を取り上げ部から、す なわち運搬用ヘッドから受け取り側へと移送する段階とから成る、個別部品を取 り上げゾーンから移送ゾーンまで移送するための、上記請求項の何れかに記載の 方法。 ３２．個別部品に接着剤を塗布し、個別部品が移送される基板にその接着剤を 接触させることによって個別部品を運搬用ヘッドから引き離すことを含む、上記 請求項３１に記載の方法。 ３３．個別部品を連続した織布に含まれたものとして取り上げ、運搬用ヘッド 上に取り上げて受け取り側に移送するまでの間に、織布を切断して個別部品を分 離させることを含む、上記請求項３１又は３２の何れかに記載の方法。 ３４．個別部品と一体になったゴムの作用で、引き伸ばされ、張力を加えられ ている状態の個別部品を取り上げることと、運搬用ヘッドと個別部品の間の摩擦 関係の協働によって、個別部品が運搬用ヘッド上に保持されている間の引き伸ば された状態からの一体となったゴムの戻りが50%以下であるように、十分な力で 個別部品を運搬用ヘッドに保持することとを含む、上記請求項３１から３３迄の 何れかに記載の方法。 ３５．運搬用ヘッドを通し、個別部品が運搬用ヘッドへ引きつけられるように 吸引力働かせることによって、運搬用ヘッドへの個別部品の保持力を強めること を含む、上記請求項３１から３４迄の何れかに記載の方法。 ３６．個別部品の方向付けが、移送器具を実質的に水平な軸周りに回転させる ことと、それにより、個別部品を運搬用ヘッドから移送し去る前に、個別部品を 垂直線から下向き３０度以下に向けることを含むことを特徴とする、上記請求項 ３１から３５迄の何れかに記載の方法。 ３７．第１速度で第１方向に動いている個別部品（32、132）を取り上げ、第２ 速度で第２方向に動いている受け取り側にその個別部品（32、132）を移送するた めの装置であって、 （イ）第１方向に対して横向きで且つ第１方向と平行な面内に配置された第３ 方向に向いた、第１軸周りに回転するよう搭載された移送器具（40、140）と、 （ロ）取り上げゾーン（42、142）において、個別部品（32、132）の前縁が第１ 移動方向に関し第１の角度に向くように、少くとも一つの運搬用ヘッド（46、146 ）上に個別部品（32、132）を取り上げ、移送ゾーン（44、144）において個別部品 （32、132）を受け取り側に移送するため、前記移送器具（40、140）に搭載された 少くとも一つの運搬用ヘッド（46、146）と、 （ハ）少くとも一つの運搬用ヘッド（46、146）が、取り上げゾーン（42、142） で個別部品（32、132）が少くとも一つの運搬用ヘッド（46、146）上に取り上げら れる時には、個別部品（32、132）の第１速度と実質的に等しい第１表面速度で移 動し、移送ゾーン（44、144）で個別部品（32、132）が受け取り側に貼り付けられ る時には受け取り側の第２速度と実質的に等しい第２表面速度で移動するように 、可変回転速度で前記第１軸周りに前記移送器具（40、140）を駆動し、それによ って軌道経路（75、175）を定義するための第１駆動機器と、 （ニ）前記第１軸と交差し、前記第１軸から外に向かって伸びる第２半径方向 回転軸周りに前記運搬用ヘッド（46、146）を回転させ、それによって、個別部品 （32、132）の前縁を、第１角度とは異なって、移送ゾーン（44、144）で受け取り 側の第２移動方向に関して計測された第２角度に向けるための第２駆動機器とか ら成る、個別部品（32、132）を移送するための装置。 ３８．前記第２駆動機器が、前記第１駆動機器と、前記第２半径方向回転軸周 りに前記運搬用ヘッドを回転させるための制御装置との組み合わせから成ること を特徴とする、上記請求項３７に記載の装置。 ３９．前記第２駆動機器は、前記第１駆動機器が前記第１軸周りに前記移送器 具を駆動している間、前記第２駆動機器に前記運搬用ヘッドを前記第２半径方向 軸周りに回転させるために前記第１駆動機器より与えられた原動力と協力して働 く制御装置を含んでいることを特徴とする、上記請求項３７又は３８の何れかに 記載の装置。 ４０．前記第１駆動機器が前記第１軸周りに前記移送器具（40、140）を駆動し ている間、個別部品（32、132）を前記取り上げゾーン（42、142）と前記移送ゾー ン（44、144）の間で前記運搬用ヘッド（46、146）に保持するための吸引装置（15 8）を含むことを特徴とする、上記請求項３７から３９迄の何れかに記載の装置 。 ４１．前記運搬用ヘッド（146）は個別部品（132）を取り上げるための取り上 げ部（218）を有し、前記取り上げ部（218）上の突起部（225）が個別部品（132 ）上の織物面と相互作用し、個別部品を運搬用ヘッド（146）にしっかりと留め ることができるように、前記取り上げ部（218）は、第１の基礎表面要素（223） から成る粗された表面と、個別部品（132）を取り上げるための、基礎表面要素 （223）から望ましくは少なくとも約 0.006ミリ外に向かって伸びる突起の第１ 配列から成る第２の構成要素（222）を有することを特徴とする、上記請求項３ ７から４０迄の何れかに記載の装置。 ４２．前記取り上げ部（218）はさらに、個別部品（132）に吸引力を加えるた めの吸引口の第２配列（224）を含み、それによって、個別部品（132）と前記運 搬用ヘッド（146）の前記取り上げ部（218）との間の保持力を強めることを特徴 とする、上記請求項４１に記載の装置。 ４３．個別部品（32、132）を取り上げゾーン（42、142）の供給側から、移送ゾ ーン（44、144）の受け取り側へと送るための装置であって、 （イ）移送器具（40、140）と、 （ロ）（ｉ）基本表面要素（223）と、（ii）個別部品（32、132）を受け取る ため、前記基本表面要素（223）から望ましくは少なくとも約 0.006ミリ外に向 かって伸びる突起部の第１配列（225）を含む第２の構成要素（222）とから成り 、粗された表面を持つ、少なくとも一つの取り上げ部（218）をもっている、個 別部品（32、132）を取り上げ、解放するための外壁（74、174）を有する、前記移 送器具（40、140）に搭載された、少なくとも一つの運搬用ヘッド（46、146）と、 （ハ）前記移送器具（40、140）を回転軸周りに回転させ、それにより前記少く とも一つの運搬用ヘッド（46、146）を前記取り上げゾーン（42、142）から前記移 送ゾーン（44、144）へと動かすための原動力手段とから成る、個別部品（32、132 ）を移送するための上記請求項３７から４２迄の何れかに記載の装置。 ４４．前記原動力手段が、個別部品（32、132）が第１速度で移動している間に 個別部品（32、132）を取り上げ、第２速度で移動している受け取り側へ個別部品 （32、132）を解放するために、前記移送器具（40、140）を前記第１軸に沿って回 転させるように適用され、且つ、前記少くとも一つの運搬用ヘッド（46、146）が 取り上げゾーン（42、142）では個別部品（32、132）の第１速度と実質的に等しい 第１表面速度で移動し、移送ゾーン（44、144）では受け取り側の第２速度と実質 的に等しい第２表面速度で移動するように、可変角速度で第１軸周りに前記移送 器具（40、140）を回転させることを含む、上記請求項４３に記載の装置。 ４５．前記回転軸は第１回転軸を含み、前記運搬用ヘッド（46、146）は第１回 転軸と交差し、そこから外に向かって延びる第２半径方向回転軸周りに回転する ように搭載されている、上記請求項４３又は４４項の何れかに記載の装置。 ４６．前記の外壁（74、174）を貫いて前記運搬用ヘッド（46、146）内部の内部 通路へと伸びる吸引口第２配列（224）と、前記運搬用ヘッド（46、146）が前記 取り上げゾーン（42、142）から前記移送ゾーン（44、144）へと動く間に、前記吸 引口第２配列（224）を通して前記少くとも一つの取り上げ部（218）に吸引力を 作用させるための吸引装置（158）とを含む、上記請求項４３から４５迄の何れ かに記載の装置。 ４７．回転している吸引ヘッドに吸引力を断続的に作用させたり停止したりす るための装置であって、 （イ）外周壁から成り、長さを持つ、中央吸引力供給線を含む管状導管（158 ）と、 （ロ）スリップリング（119A）と前記管状導管（158）との間の吸引力シール を維持しながら、前記管状導管（158）の周りを回転するよう搭載されたスリッ プリング（119A）と、 （ハ）前記スリップリング（119A）と共に前記管状導管（158）の周りを回転 するため、そして覆いの外側表面に保持される部品に吸引を加えるための、前記 スリップリング（119A）へシールされた吸引室（124A）から成る覆いと、 （ニ）前記管状導管（158）の前記外周の周りに全てではないが、ある程度ま で伸びる、前記管状導管（158）の前記外周壁の吸引口第１配列（122A）と、 （ホ）前記スリップリング（119A）が前記管状導管（158）の周りを回転する と、前記吸引口の第１配列と第２配列（122A，123A）を通して前記管状導管（15 8）から前記吸引室（124A）へと吸引力を伝えるために、前記吸引口の第１配列 と第２配列（122A，123A）が一直線に並ぶよう、前記管状導管（158）の長さに 沿って、前記吸引口第１配列（122A）と縦方向に整列される、前記スリップリン グ（119A）の吸引口第２配列（123A）とから成る、吸引力を断続的に供給するた めの上記請求項３７から４６迄の何れかに記載の装置。 ４８．前記スリップリング（119A）の回転角度の少なくとも３０度以上、３３ ０度以下で、前記第１配列中の吸引口（122A）が前記第２配列中の吸引口（123A ）の一つと整列し、それにより前記吸引室（124A）に吸引力を作用させるように 、前記管状導管（158）の前記吸入口第１配列（122A）が前記管状導管（158）の 前記外周壁に配置されている、上記請求項４７に記載の装置。 ４９．前記スリップリング（119A）は第１のスリップリングから成り、且つ、 前記第１スリップリングから前記管状導管の長さに沿って縦方向に置き換えられ 、前記第２スリップリングと前記管状導管（158）との間の吸引力のシールを維 持しながら、前記導管（158）の周りを回転するように搭載された第２スリップ リングを含んでおり、前記管状導管（158）は吸引口第３配列（126A）を有し、 前記第２スリップリングは前記吸引口第３配列（126A）と協働するための吸気口 第４配列を有し、それによって前記第２スリップリングに搭載された第２吸引室 に、第２スリップリングの回転角度が少なくとも約３０度以上、そして３３０度 以下の時、吸引力を働かせるようになっている、上記請求項４７又は４８の何れ かに記載の装置。