JPH10512768A - 分離可能なポケットカフスを備えた吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 おむつのような使い捨て吸収性物品である。このおむつは、トップシートとバックシートと、中間コアとを有する。トップシートの外方に向いた面には排出性スペーサが取着されている。このスペーサは、着用者から排泄物を受けて集める。また、このスペーサは、おむつから取外されるかおむつに対して関節移動され得る。おむつからスペーサを排出することにより、衛生上害を生じるごみ箱へ捨てる野ではなく、排泄物はトイレに容易に流し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 分離可能なポケットカフスを備えた吸収性物品 発明の分野 本発明は、使い捨て吸収性物品、特に、排泄物を受けるおむつのような使い捨 て吸収性物品、そして、さらに特に、排泄物を包み、分離可能なスペーサを備え た使い捨て吸収性物品に関する。 発明の背景 おむつのような使い捨て吸収性物品は、この分野では良く知られている。これ ら物品は、より便利になるように、消費者に要求されている。特に、物品が汚れ た後に着用者をきれいにする作業を最小にする使い捨て吸収性物品は便利である 。このような便利性を与える特に要求されている姿勢は、汚れた使い捨て吸収性 物品が取り外された後に、着用者の肌に残る排泄物の汚れ落としを最小にするこ とである。 着用者の肌から排泄物を除去するための幾つかの試みがこの分野でなされてい る。このような試みは、着用者の肌に直接当てられてトップシートと吸収性コア との間に空間を生じさせるトップシートに、度々、頼っている。この分野でのこ のような試みの開示は、同じ譲受け人の米国特許Ｎｏ．４，８９２，５３６号（ ＤｅｓＭａｒａｉｓに１９９０年１月９日に許可された）、米国特許Ｎｏ．４， ９９０，１４７号（Ｆｒｅｅｌａｎｄに１９９１年２月５日に許可された）、米 国特許Ｎｏ．５，０３７，４１６号（Ａｌｌｅｎ ｅｔ ａｌ．に１９９１年８ 月６日に許可された）、並びに米国特許Ｎｏ．５，２６９，７７５号（Ｆｒｅｅ ｌａｎｄ ｅｔ ａｌ．に１９９３年１２月１４日に許可された）でされている 。これら特許は、おむつのような使い捨て吸収性物品に空間をどのようにして形 成するかを示す目的のための参照としてこの明細書に記載されている。 この分野でのさらなる進歩が必要であることは、明らかである。続く進歩は、 トップシートと吸収性コアとの間にスペーサを介在させることであった。このス ペーサは、使用者が着用しているときでさえも、排泄物を捕らえて分離する空間 を形成していた。この分野の最近の進歩は、スペーサを柔軟で膨張可能にするこ との必要性が認められた。この分野でのこのよう進歩の開示は、同じ譲受け人の 米国特許Ｎｏ．５，１７１，２３６号（Ｄｒｅｉｅｒ ｅｔ ａｌ．に１９９２ 年１２月１５日に許可された）、米国特許Ｎｏ．５，３０６，２６６号（Ｆｒｅ ｅｌａｎｄに１９９４年４月２６日に許可された）、並びに米国特許Ｎｏ．５， ３３０，４５９号（ＬａＶｏｎ ｅｔ ａｌ．に１９９４年７月１９日に許可さ れた）でされている。これら特許は、本発明に関連した使用に特に適しているス ペーサを示す目的のための参照としてこの明細書に記載されている。 上述したようなおむつのスペーサは、技術的には成功しているけれども、限ら れた消費者のみを満足させていた。度々、消費者は、排泄物をおむつと共にごみ 箱に捨てるよりも、排泄物が洗い流されるように、おむつから排泄物を取り除き トイレに捨てることを望んでいる。かなりの量の排泄物を含んでいる使い捨て吸 収性物品をごみ箱に捨てることは、公衆衛生上問題であり、悪臭を残す。不都合 にも、従来の使い捨て吸収性物品のスペーサは、着用者から排泄物を除去する作 業をするまで、排泄物を保持する。 従って、本発明の目的は、スペーサを備えた使い捨て吸収性物品を提供するこ とである。本発明のさらなる目的は、使い捨て吸収性物品が着用者から外されて 捨てられるときに、排泄物を保持しないスペーサを備えた使い捨て吸収性物品を 提供することである。そして、さらに、本発明の目的は、除去スペーサを備えた 使い捨て吸収性物品を提供することである。 発明の概略 本発明は、液体が不透過のバックシートと、液体が透過のトップシートと、前 記トップシートとバックシートとの間の吸収性コアとを有するシャーシを具備す る使い捨て吸収性物品である。このトップシートは、内方に向いた面と外方に向 いた面とを有する。前記トップシートの外方に向いた面上には、排出性スペーサ が配設されている。このスペーサは、スペーサ内の排泄物がシャーシから分離さ れて廃棄可能なようにシャーシに対して移動可能である。一実施の形態において は、スペーサはトップシートから完全に取外され得る。別の実施の形態において は、スペーサは、関節移動可能であり、第１の装着位置から第２の破棄位置への 関節移動で、排泄物を排出できる。 図面の簡単な説明 図１は、トップシートに着脱可能に装着された排出性スペーサを備えた、本発 明に係わるおむつを一部切欠して示す平面図である。 図２は、図１に示すおむつの分解側面図である。 図３は、図１並びに２に示すおむつのスペーサの正面図である。 図４は、トップシートに接続された関節移動の可能なスペーサを備えた、本発 明の第２の実施の形態に係わるおむつの斜視図である。 図５は、第１の位置にあるライナーを示し、また、明らかにするために分離さ れたライナーとスペーサとを示す、図４の５−５線に沿うライナーの垂直断面図 である。 図６は、第２の位置に分離されたライナーを示す図５のライナーの垂直断面図 である。 図７は、スペーサが囲まれた形態をなす、図１のおむつに使用される着脱可能 なスペーサの斜視図である。 発明の詳細な説明 この明細書で使用されている“吸収性物品（ａｂｓｏｒｂｅｎｔ ａｒｔｉｃ ｌｅ）”という用語は、身体からの侵出物を吸収し保持し、また、排出部を吸収 し保持するために着用者の体もしくはその近くに配置される装置に対してである 。“使い捨て（ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ）”という用語は、洗濯されない、即ち、 再保存もしくは再使用されない吸収性物品に対して記載してある（即ち、これら は、１回の使用の後に捨てられ、好ましくは、リサイクル、肥料化、もしくは環 境に受け入れられる方法で破棄される）。“単一（ｕｎｉｔａｒｙ）”吸収性物 品は、別れたホルダーやライナーのように別々の手操作のパーツを必要としない 整合された一体物を形成するように一緒に一体化される別々のパーツで形成され た物品 を示す。本発明の使い捨て吸収性物品の好ましい実施の形態は、図１に示された 単一の使い捨て吸収性物品であるおむつ２０である。ここで、“おむつ（ｄｉａ ｐｅｒ）という用語は、幼児や失禁者の下半身に一般的に着用される使い捨て吸 収性物品についてである。しかし、失禁用ブリーフ、失禁用下着、並びにおむつ のホルダーやライナーに適用可能であることは理解できよう。 図１は、平らで、折り畳まれていない状態の本発明のおむつ２０の平面図であ る（おむつ２０の構造をより明確に示すために、弾性を生じさせる収縮体は、引 き出され、また、構造の一部は切断されている）。着用者と接するもしくは面す る、おむつ２０の部分、即ち、内面は、見る者の方向に向けられている。おむつ ２０は、縦中心線Ｏ−Ｏと横中心線Ａ−Ａとを有する。ここで使用されているよ うに、縦中心線Ｏ−Ｏ、即ち、ディメンションで、前は後ろにアラインメントさ れ、また、立った着用者が左半分と右半分とに分けられる。横中心線Ａ−Ａ、即 ち、ディメンションは、縦中心軸Ｏ−Ｏと直交し、おむつ２０の面内にある。Ｚ 方向、縦並びに横方向に直交し、おむつ２０の面の外に出る。 おむつ２０は、液体透過性のトップシート２４と、トップシート２４に少くと も周辺で部分的に接続された液体不透過性のバックシート２６と、トップシート ２４とバックシート２６との間に位置する吸収性コア２８とを備えたシャーシ２ ２を有する。このトップシート２４は、コア２８に面するように内方に向いた面 と、着用者に面する並びに／もしくは接触するように外方に向いた面とを有する 。このトップシート２４の外方に向いた面には、分離可能なスペーサ３０が取着 されている。このスペーサ３０は、シャーシ２２に対して可動である。 前記おむつ２０は、おむつ２０を着用者に装着するために、後方の腰領域に位 置したファスナー３６を有し得る。また、おむつ２０は、弾性のウエストバンド （図示せず）と、ガスケット脚カフス（図示せず）並びに／もしくはバリア脚カ フスのような脚カフスとを有し得る。同じ譲受け人の米国特許Ｎｏ．３，８４８ ，５９４号（Ｂｉｅｌｌに１９７４年１１月１９日に許可された）、並びに米国 再発行特許Ｎｏ．４，６６２，８７５号（Ｈｉｒｏｔｓｕ ｅｔ ａｌ．に１９ ８７年５月５日に許可された）は、テープファスナー示すための参照としてこの 明細書に記載されている。また、米国特許Ｎｏ．３，８６０，００３号（Ｂｕｅ ｌ ｌに１９７５年１月１４日に許可された）、米国特許Ｎｏ．４，０８１，３０１ 号（Ｂｕｅｌｌに１９７８年３月２１日に許可された）、米国特許Ｎｏ．４，６ ９５，２７８号（Ｌａｗｓｏｎに１９８７年９月２２日に許可された）、米国特 許Ｎｏ．４，８０８，１７７号（ＤｅｓＭａｒａｉｓに１９８９年２月８日に許 可された）、並びに米国特許Ｎｏ．４，９３８，７５５号（Ｆｏｒｅｍａｎに１ ９９０年７月３日に許可された）は、ガスケットカフスとバリア脚カフスを示す 目的のための参照としてこの明細書に記載されている。そして、米国特許Ｎｏ． ４，５１５，５９５号（Ｋｉｅｖに１９８５年５月１７日に許可された）、並び に米国特許Ｎｏ．４，８１６，０２５号（Ｆｏｒｅｍａｎに１９８９年３月２８ 日に許可された）は、弾性的にされたウエスト脚カフスを示す目的のための参照 としてこの明細書に記載されている。 このおむつ２０の前記トップシート２４並びにバックシート２６は、吸収性コ ア２８よりも一般的に長い縦方向並びに横方向のディメンションを有し、この結 果、トップシート２４とバックシート２６とは、おむつ２０の周辺部を形成する ように吸収性コア２８を越えて延びている。ここに記載した実施の形態は、約７ ．３ないし約１２．７キログラム（１６ないし２８ポンド）の体重の着用者に適 している。おむつ２０を、年配者を含むより軽量もしくは重量の着用者に使用す る場合には、分離可能なスペーサ３０を備えたおむつ２０は、これに従った寸法 にされるで有ろうことは、理解され得よう。 おむつ２０の構成要素をより詳細に説明すると、トップシート２４とバックシ ート２６とは、ほぼ同じ広がりを持っており、周辺部で少くとも部分的に接続さ れている。ここで使用されている“接続（ｊｏｉｎｔ）”という用語は、第１の 部材もしくは構成要素が第２の部材もしくは構成要素に、第１の部材もしくは構 成要素が第２の部材もしくは構成要素に直接取着（ａｆｆｉｘ）されているか、 第１の部材もしくは構成要素が第２の部材もしくは構成要素に中間部材もしくは 構成要素を介して取着されている状態で、直接もしくは間接的に取着されている （ａｆｆｉｘｅｄ）状態をいう。“接続された”構成要素は、おむつ２０の意図 した寿命の間中、取着もしくは接続が維持されている、おむつ２０が多分環境に 受け入れられる廃棄物として捨てられるまで並びに捨てられない限りは分離され ないことを指す。 前記トップシート２４は、吸収性コア２８が着用者の肌と接触するのを防止す るように、着用者の肌と接触するおむつ２０の液体透過面材である。このトップ シート２４は、肌に、優しく、感触上気持ち良く、また、刺激的でない。 適当なトップシート２４は、多孔性のフォーム、穿孔されたプラスチックフイ ルム、自然の繊維、人工繊維、もしくはこれらの組合わせから形成され得る。特 に、好ましいトップシート２４は、ポリプロピレン繊維により製造され、すかれ 、湿式積層され、溶融押出しされ、空気で絡ませられた繊維の接着剤を使用しな い不織布として製造され得る。特に好ましいトップシート２４は、１平方メート ル当り１４ないし２５グラムの重量の基材を形成されるように、すかれて（ｃａ ｒｄｅｄ）熱接着されている。適切なトップシート２４は、マサセッシュ州のワ ルポールにある“Ｖｅｒａｔｅｃ Ｉｎｃ．，Ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｏｆ Ｉｎｔ ｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ”からＰ−８の名称で販売 されている。 前記バックシート２６は、尿のような液体に対して不透過性であり、コア２８ により吸収され含まれた液体で下着が濡れるのを防止している。ここで使用され ている“バックシート（ｂａｃｋｓｈｅｅｔ）”は、おむつ２０が着用されたと きに、おむつ２０内に吸収された液体を含むコア２８の外に位置されるバリアを 意味する。このバックシート２６は、好ましくは薄いプラスチックフイルムで形 成されるが、他の柔軟性の液体不透過材も使用され得る。ここで使用されている “柔軟性のある（ｆｌｅｘｉｂｌｅ）という用語は、優しく、人体の自然の形に 容易に一致する材料についてである。 前記バックシート２６は、約０．０１ないし０．０５ミリメータの厚さを有し 、ポリエチレンのようなポリオレフィン系フィルムで良い。適切なバックシート ２６は、４５ないし９０パーセントのＬＬＤＰと約１０ないし５５パーセントの ポリプロピレンとのブレンドから形成され得る。一例としてのバックシートのフ イルムは、インディアナ州のテリーファウテの“Ｔｒｅｄｅｇａｒ Ｉｎｄｕｓ ｔｒｉｅｓ”からＰＰ８２２０並びにＲＲ５４７５の名称で販売されている。 前記トップシート２４とバックシート２６とは、接着剤による取着や熱シール 等によるこの分野で良く知られた手段により結合されている。トップシート２４ とバックシート２６との特に好ましい結合方法は、オファイオ州のコロンバスの “Ｃｅｎｔｕｒｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅ，Ｉｎｃ．”で製造され、Ｃｅｎｔｕｒｙ ５２２７として市販されているようなホットメルト型接着剤、ミネソタ州のエス ・パウルの“Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ”から販売されているＢＬ １２５８接着剤、もしくはウイスコンシイ州のエルムグローブの“Ｆｉｎｄｌｅ ｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅ Ｃｏｍｐａｎｙ”から入手できるＨ２０３１接着剤でな される。 ここで使用されている“コア（ｃｏｒｅ）”という用語は、トップシート２４ とバックシート２６との間に介在され、身体の抽出物を吸収し保持するために使 用される、おむつ２０の要素を指す。このコア２８は、１もしくは複数の薄い織 物の層により包まれ得る。 前記吸収性コア２８は、粉砕された木のパルプ等、種々の材料により形成され 得、また、この分野では良く知られた、顆粒状もしくはファイバー状の吸収性ゲ ル化材を含み得る。この吸収性コア２８は、同じ譲受け人の米国特許Ｎｏ．４， ６１０，６７８号（Ｗｅｉｓｍａｎ ｅｔ ａｌ．に１９８６年９月９日に許可 された）、米国特許Ｎｏ．５，１３７，５３７号（Ｈｅｒｒｏｎ ｅｔ ａｌ． に１９９２年８月１１日に許可された）、並びに米国特許Ｎｏ．５，１４７，３ ４５号（Ｙｏｕｎｇ ｅｔ ａｌ．に１９９２年９月１５日に許可された）の技 術に関連して製造され得る。これら特許は、参照としてこの明細書に記載されて いる。前記吸収性ゲル化材は、所望であれば、同じ譲受け人の米国再発行特許Ｎ ｏ．３２，６４９号（Ｂｒａｎｄｔ ｅｔ ａｌ．に１９８８年４月１９日に許 可された）に従って形成され得る。 本発明のスペーサ３０は、特別な実施の形態に従って、トップシート２４の外 方に面した面に着脱可能に取着されるか、永久的に接続される。このスペーサ３ ０は、排泄物を集めて収容し、この排泄物が過度に広がって着用者の肌を汚すの を防止している。このスペーサ３０は、前ウエスト境界へと縦方向に向いた穴、 後ろウエスト境界へと縦方向に向いた穴、囲まれた形態、もしくは真っ直ぐなバ リアにされ得る。 本発明に係るスペーサ３０は、“排出性（ｅｘｐｌｕｓｉｖｅ）”がある。こ こで、排出性ということは、スペーサ３０が第１の位置から第２の位置に動いて 、スベーサ３０内に収容されている排泄物の少くとも一部を排出もしくは放出で きることを意味する。この動きは、おむつ２０から分離可能なスペーサ３０を取 外す場合も取外さない場合もある。スペーサ３０は、前述した米国特許Ｎｏ．５ ，１７１，２３６，Ｎｏ．５，３０６，２６６、並びにＮｏ．５，３３０，４５ ９に従ったサイズと幾何学的形態とをとり得る。 図２に示すように、スペーサ３０は、おむつ２０に着脱可能に取着され、おむ つ２０を捨てるときには、中に収容された排泄物と共に取り外され得る。付加的 に、スペーサ３０は、都合よく処理できるように水に溶けて流され得る材料で形 成され得る。水に溶けて流され得るスペーサ３０は薄い層もしくは他ののセルロ ース材により形成され得る。 着脱可能ということは、結合とは反対であり、スペーサ３０が、製造に従って 、トップシート２４からどちらかの要素の破損やかなりの変形がなく除去可能で 、使用者によりトップシート２４から都合よく取り外されることをいう。上述し たように互いに“結合された（ｊｏｉｎｅｄ）”要素は、本発明の内容では着脱 可能に取着されているとはみなされない。 スペーサ３０は、装着タブ３６Ａに設けられた圧力感応接着剤によりトップシ ート２４の外面に着脱可能に取着され得る。適切な接着剤は、オハイオ州のコロ ンブスにある“Ｃｅｎｔｕｒｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ ”で販売されているＡ−３０５−ＩＶ並びにニュージャージ州のブリッジウオー タにある“Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｓｔａｒｃｈ ａｎｄ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏ ｍｐａｎｙ”で発売されているＩｎｓｔａｎｔ Ｌｏｃｋ ３４−２８２３を含 む。もし必要であれば、着地領域がトップシート２４の外方に向いた面に、分離 可能なスペーサ３０をこれから容易に離すように結合され得る。特に好ましい着 地領域は、上記米国特許Ｎｏ．４，６６２，８７５に開示されている。 代わって、スペーサ３０は、この分野で良く知られているように、取着タブ３ ６Ａに設けられたフック／ループ取着システムによりトップシート２４に着脱可 能に取着され得る。適切なフック／ループ取着システムは、同じ譲受け人の米国 特許Ｎｏ．５，３１８，７４１号（Ｔｈｏｍａｓに１９９４年６月７日に許可さ れた）、米国特許Ｎｏ．５，１１６，５６３号（Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．に １９９２年５月２６日に許可された）、もしくは米国特許Ｎｏ．５，０５８，２ ４７号（Ｔｈｏｍａｓ ｅｔ ａｌ．に１９９１年１０月２２日に許可された） に従って形成され得る。これら特許は、参照としてこの明細書に記載されている 。代わって、この適切なフック／ループ取着システムは、北カロライナ州のマン チェスターにあるＶｅｌｃｒｏ Ｕ．Ｓ．Ａ． ｏｆ Ｍａｎｃｈｅｓｔｅｒか ら一般に利用可能な材料として発売されている。 このフック／ループ取着システムが装着タブ３６Ａに対して選定される場合に は、好ましくは、フック形式のファスナーよりもむしろ受け材は、スペーサ３０ のトップシート２４への装着のための着地領域を有する。勿論、適切なサイズと 形状のフックが選定される場合には、専用の着地領域は不要であり、スペーサ３ ０はトップシート２４の外に向いた面に直接接続され得ることは認識されよう。 しかし、上述したように、おむつ２０は、着用者の肌に擦過傷を生じるのを防止 するために、トップシート２４の面から外に延出するようなフックは備えない方 が好ましい。 分離可能なスペーサ３０が、図１並びに図２に示すように選定された場合には 、スペーサ３０は、不織材で形成され、おむつ２０と共に使用されるときには前 に面した開口を有し、両バリア脚カフス２９間で横方向に広がっている。もし、 これらバリア脚カフス２９が本発明のおむつ２０に形成されていない場合には、 スペーサ３０はコア２８の横方向の幅にほぼ広がり得る。 図３に示すように、スペーサ３０は、マサセッツ州のバルポールにある“Ｖｅ ｒａｔｅｃ Ｉｎｃ．，Ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｏｆ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ”のような会社でＰ−８の名称で一般に製造され ている単截ポリプロピレン繊維の布のような不織材により形成され得る。スペー サ３０の開口を規定する先端エッジ３２は、スペーサ３０のすべての先端エッジ ３２がトップシート２４の面から離れるように並びに／もしくはおむつ２０の端 部方向にスペーサ３０の先端エッジ３２を引っ張り横中心線Ａ−Ａから離れるよ うに弾性的にされ得る。必要であれば、スペーサ３０は不織材に接続されたほぼ 矩形のベース４０を有し売る。このベースは、フォームにより形成され得、スペ ーサ３０を剛性にして、着地領域の有無に拘らず、トップシート２４への着脱可 能な取着を容易にしている。 好ましくは、スペーサ３０は洗い流される材料で形成されている。この洗い流 される材料はこの分野では良く知られている。しかし、特に適切な洗い流される 材料は、この分野で良く知られているようにテッシュペーパでできており、同じ 譲受け人の米国特許Ｎｏ．４，１９１，６０９号（Ｔｒｏｋｈａｎに１９８０年 ３月４日に許可された）、もしくは米国特許Ｎｏ．４，６３７，８５８号（Ｔｒ ｏｋｈａｎに１９８７年１月２０日に許可された）に従って形成され得る。これ ら特許は、参照としてこの明細書に記載されている。適切なテッシュペーパは、 ３，０００平方フイート当り２５ポンドの基礎重量を有し、低粘度のホットメル ト型接着剤がコーテングされ得る。ホットメルト型接着剤は、ウイスコンシン州 のワウワトサにある“Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ”からＨＬ−１４ １２−Ｘの製造番号で販売されている者から利用でき、これは、３，０００平方 フイート当り１０ないし３０ポンドの基礎重量で、３，０００平方フイート当り ３５ないし５５ポンドの全基礎重量のラミネートに形成したものである。 必要であれば、スペーサ３０は、使用されている間スペーサ３０が開口するの を維持するために内フレーム４２をさらに有し得る。ここで使用している“内フ レーム（ｉｎｔｅｒｎａｌ ｆｒａｍｅ）”は、スペーサ３０が適切に排出物を 受けるようにスペーサ３０の先端エッジ３２を開けておくための部材である。適 切な内フレーム４２は、フォームにより形成され得る。特に適切な内フレーム４ ２は、三角形状に形成されている。三角形状の内フレーム４２は、スペーサ３０ のベース４０近くに配置された平坦端部を有し、ベース４０から先端へと上方に 延出している。必要であれば、スペーサ３０のベース４０と内フレーム４２とは 、フォームの一体成型により形成され得る。スペーサ３０のベース４０並びに／ もしくは内フレーム４２として使用される適切なフォームは、マサセッツ州のロ ーレンズにある“Ｔｈｅ Ｖｏｌｔｅｋ Ｄｉｖｉｓｉｏ ｏｆ Ｓｅｋｉｓｕ ｉ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ”からＶｏｌａｒａ ２Ａ ＰＥ ｗｈｉｔｅ ｆｏａｍの名称で製造されている。 本発明に係わるトップシート２４は、トップシート２４の上もしくはトップシ ート２４を通して見ることのできる印５０を有し得る。この印５０は、スペーサ ３０を世話人がアラインメントさせて位置付けるための助けとなる。この印５０ は、この分野では知られている方法を使用して、トップシート２４の外に向いた 面にプリントもしくは付加され得る。トップシート２４が非常に不透明でない、 即ち、透明な場合には、印５０は吸収性コア２８に面したトップシート２４の面 に与えられ得る。 図４に示すように、排出性スペーサ３０は、おむつ２０に対して着脱可能には 取着されていなく取り外しができないことが望まれる場合には、排出性スペーサ ３０はおむつのシャーシ２２に対して関節接続され得る。このような実施の形態 において、スペーサ３０は、両バリア脚カフス２９に接続された両端部を有する ようにほぼＵ字形状に構成され得る。このようなスペーサ３０は、上述したよう に、先端エッジ３２の所で弾性となった不織材により形成され得る。 スペーサ３０は、また、関節移動の可能なライナー３８を有し得る。スペーサ ３０のこのライナー３８は、おむつ２０が着用者に最初に着けられたときには、 第１の着用位置に配置されている。この着用位置で、ライナー３８は、スペーサ ３０内に維持されており、図５に示すように、スペーサ３０の全形に一致して一 体的になっている。 おむつ２０が捨てられ、排泄分がスペーサ３０から排出されるときに、スペー サ３０、即ち、ライナー３８は、第１の着用位置から、図６に示す第２の排出位 置に関節移動される。スペーサ３０、即ち、ライナー３８の基部エッジ３４は、 トップシート２４に接続されたままで、排泄物を排出するために、スペーサ３０ 、即ち、ライナー３８は基部エッジを中心として関節移動される。第１の着用位 置から第２の排出位置への関節移動の方向は、おむつ２０の横中心線Ａ−Ａに向 かっている。必要であれば、ライナー３８の先端エッジ３２は、おむつ２０が着 用されている間ライナーを所定位置に維持させるように弾性的であっても良い。 前記ライナー３８の先端エッジ３２は、ライナー３８の先端エッジ３２に隣接 して接続された紐もしくはタブ３９をさらに有し得る。この紐もしくはタブ３９ は、ライナー３８の下、もしくは、織られているときにはスペーサ３０のバラン スとライナー３８との間に折り返えされており、使用者により第１の位置から第 ２の位置へとライナー３８を関節移動するように引っ張られる。 必要であれば、図７に示すように、第１の実施の形態の変形例として、着脱可 能なスペーサ３０は、囲まれた形態を有し得る。このようなスペーサ３０は、ト ップシート２４の面から立設された側壁５６を有する。この側壁５６は、上述し たようにフォームで形成され得る。このフォームは、気持ち良くするために不織 材でライニングされている。スペーサ３０は、ほぼ楕円形状をし、約９×６セン チメートルのディメンションを有する。このようなスペーサ３０は、フォームは 気持ち良い感触を与えて着用者を気持ち良くするけれども、排泄物を中に良く収 容し、世話人の手を汚すことが少なく容易に捨てられるという特別な効果を有す る。必要であれば、スペーサ３０の側壁５６は、立設されたバリア脚カフス２９ に着脱可能に取着され得る。 囲まれた形態のスペーサ３０の他の効果は、先端エッジ３２が弾性的にされ得 るか、スペーサ３０の先端エッジ３２の所に引き紐を有し得る。このような構成 において、引き紐は、おむつ２０のバランスからのスペーサ３０の取り外しの時 に、開口のサイズを小さくし、中に排泄物を閉じ込めるように引張られ得る。 本発明の効果は、おむつ２０と、着脱可能に取着されたスペーサ３０とは、別 々に包装されて販売され得ることである。例えば、もし必要であれば、１つのパ ッケージに、販売に適した数のおむつ２０とこれよりも少ない数のスペーサ３０ とを収容し得る。代わって、着脱可能なスペーサ３０は、おむつ２０とは別に（ 個々にもしくは複数のスペーサ３０として）包装されて販売され得る。このよう な配設により、尿の吸収のみを期待しているときに、消費者にとっておむつ２０ の汎用性を持たせることができる。しかし、排泄物の吸収を期待しているときに は、消費者は、おむつ２０にスペーサ３０を付加して排泄物を収容できるように することができる。 実現可能に本発明の他の種々の変更が可能であることは明らかであろう。例え ば、前述したスペーサ３０の組み合わせは、請求の範囲の権利範囲内での種々の 変更で実現し得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ドレイアー、キンバリー・アン アメリカ合衆国、オハイオ州 45251、シ ンシナチ、アクスミニスター・ドライブ 9228

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．液体が不透過のバックシート、 内方に向いた面と外方に向いた面とを有し、液体が透過のトップシート、並び に 前記トップシートとバックシートとの間に、トップシートの内方に向いた面と 面するように設けられた吸収性コア、を有するシャーシと、 前記シャーシに対して移動可能に、前記トップシートの外方に向いた面上に配 設された排出性スペーサとを具備する使い捨て吸収性物品であり、この使い捨て 吸収性物品から排泄物を排出するように前記スペーサが移動されるおむつ。 ２．液体が不透過のバックシート、 内方に向いた面と外方に向いた面とを有し、液体が透過のトップシート、並び に 前記トップシートとバックシートとの間に、トップシートの内方に向いた面と 面するように設けられた吸収性コアを有するシャーシと、 前記シャーシに対して着脱可能な排出性スペーサとを具備する使い捨て吸収性 物品であり、この吸収性物品が汚された後に、前記スペーサはスペーサやトップ シートの破損や意図しない変形がなく、トップシートから取り外されてスペーサ 内の排泄物が前記シャーシとは別に捨てられ得るおむつ。 ３．液体が不透過のバックシート、 内方に向いた面と外方に向いた面とを有し、液体が透過のトップシート、並び に 前記トップシートとバックシートとの間に、トップシートの内方に向いた面と 面するように設けられた吸収性コアを有するシャーシと、 前記トップシートの外方に向いた面に、これに対して関節移動可能に接続され た排出性スペーサとを具備する使い捨て吸収性物品であり、前記スペーサは、お むつが着用者に装着されている間に排泄物を受ける第１の位置と、第２の位置と の間で関節移動可能であり、排泄物がシャーシから独立して捨てられるようにス ペーサ内の排泄物はスペーサから排出され、このスペーサは、さらに、前記第１ の位置ではスペーサ内に位置され、トップシートに接続された基部エッジの回り を横中心線に向かって関節移動可能であり、第１の位置から第２の位置に関節移 動されたときに排泄物を排出可能なライナーを有する、おむつ。 ４．前記トップシートの外方に向いた面に接続される着地領域をさらに具備し 、前記スペーサはこの着地領域に着脱可能に取着されており、さらに、おむつは 前記トップシートに設けられ、前記スペーサの一に適用された可視印を有する、 請求項２のおむつ。 ５．前記おむつは、縦中心線と、これに直交した横中心線とを有し、また、前 記スペーサは、開口を規定した先端エッジを有し、この開口はおむつの横中心線 に向いていることを特徴とする請求項４のおむつ。 ６．前記スペーサは、前記トップシートに立設された側壁により囲まれた形態 であることを特徴とする請求項４のおむつ。 ７．前記スペーサは水に流され得ることを特徴とする請求項１，２，３，４， ５，もしくは６のおむつ。 ８．前記スペーサは、このスペーサの剛性を増すためのベースを有し、また、 前記スペーサは、排泄物を受けるようにスペーサの開口状態を維持するための内 フレームを有することを特徴とする請求項２のおむつ。 ９．前記着脱可能なスペーサは、中に排泄物を受けるようにトップシートの面 から起立された囲まれた形態を有し、また、前記スペーサは、自由エッジとこの 自由エッジに近接された引っ張り紐とを有し、この引っ張り紐は中に排泄物を収 容したスペーサを閉じるようになっていることを特徴とする請求項２もしくは８ のおむつ。 １０．前記おむつは、横中心線と、これに直交した縦中心線とを有し、また、 このおむつは、さらに、トップシートの面から持ち上がったバリア脚カフスを有 し、また、前記ライナーは、これらバリア脚カフスに接続された横方向両端部と を有し、前記横中心線に向いた穴形状をしている請求項１，２，３，４，もしく は５のおむつ。