JPH10512183A - 吸収性複合体およびそれを含む吸収性製品 - Google Patents

吸収性複合体およびそれを含む吸収性製品

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JPH10512183A JP8517722A JP51772296A JPH10512183A JP H10512183 A JPH10512183 A JP H10512183A JP 8517722 A JP8517722 A JP 8517722A JP 51772296 A JP51772296 A JP 51772296A JP H10512183 A JPH10512183 A JP H10512183A
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Abstract

(57)【要約】 吸収性ゲル物質の粒子と、化学的に剛化されたセルロースファイバーとを含み、このファイバーは、個々に分かれた形である粒子の回りを包まれているかまたは粒子に接着されている吸収性複合体。化学的に剛化されたセルロースファイバーは、好ましくは、ファイバー間架橋結合の形でファイバーと反応した架橋剤を有する実質的に個々に分かれた形のセルロースファイバーである。吸収性複合体は生理用ナプキンおよびおむつのような使い捨て吸収性製品における用途にお特に適切である。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収性複合体およびそれを含む吸収性製品 発明の分野 本発明は、1つまたはそれ以上の吸収性ゲル物質の粒子を含む吸収性複合体お よびその製造方法に関し、その粒子は、化学的に剛化された、粒子に包まれ、接 着されたセルロース繊維を有する。この吸収性複合体は、女性の生理用品及びお むつのような使い捨て吸収性製品の吸収性コア部品に特に適切である。 発明の背景 吸収性ゲル物質(ヒドロゲル、超吸収体、またはヒドロコロイド物質とも呼ば れ、以下、あるいは“AGM”または複数の場合“AGMs”と呼ばれる)は、 水および排出体液のような液体を大量に吸収し、通常の圧力下でそのような吸収 された液体を保持し得る。これらの吸収特性は、おむつ、生理用ナプキン、失禁 用器具等のような使い捨て吸収性製品への使用を特に適切にする。粒状AGMs は、典型的には、そのような製品の吸収性コア部品における吸収性繊維のウェブ 内および/またはウェブ上に配置される。例えば、1972年6月13日にハー パーら(Harper et al)に対し発行された米国特許第3,699, 103号、および1972年6月20日にハーモン(Harmon)に対し発行 された米国特許第3,670,731号は、両方とも、吸収性製品における粒状 AGMの使用を開示している。 しかし、従来の粒状AGMは、粒子が不動態化されておらず、処理中および/ または使用中に、自由に移動する。処理中の粒子の移動は、製造操作中の材料の 取扱損失に導き、より重要なことには、粒子が使用されている構造への不均一な 混合に導いてしまう。粒子の不均一な混合は、比較的高濃度の粒状物質の領域を 生じ得る。粒子が濡れたとき、そのような高濃度領域は、高度の耐液体流れ性、 即ちゲルブロッキングを示す。ゲルブロッキングは、比較的高いゲル体積、低い ゲル強度のAGMが使用される場合に、特に問題である。その結果、吸収性製品 による液体の捕捉および/または分配が消失し、製品の効果的でない使用および /または漏れに導く。 製品の設計または移動の結果として、粒子は、トップシートまたはバックシー トの近傍に存在し得る。これらの領域における吸収性粒子の存在は、着用者にザ ラザラの感触を与え、美的なマイナスおよび/または漏れを引き起こすバックシ ートのピンホールを生じ、および/または着用者の皮膚にゲルをもたらすトップ シートを通しての移動を生じる傾向にある。 吸収性製品における粒状ヒドロゲルの移動に向けられた1つの方策は、197 5年8月26日にアサーソンら(Assarson et al)に対し発行さ れた米国特許第3,901,236号に開示されている。アサーソンは、ファイ バー、例えば通常の木材パルプファイバーで実質的に被覆された粒状ヒドロゲル について開示している。合成ポリマーファイバーまたは通常の木材パルプファイ バーが付着した、または埋め込まれた粒状吸収性物質を含む他の複合体は、19 93年7月27日にヤング、エスアールら(Young, Sr. et al )に対し発行された米国特許第5,230,959号および1991年3月26 日にナックら(Knack et al)に対し発行された米国特許第5,00 2,814号に、それぞれ開示されている。 粒状AGM物質の移動を減少させる問題の幾つかは、上で開示した技術により 、少なくとも部分的には改善されたが、本発明のようには、または本発明の程度 には、問題を解決したものはなかった。例えば、木材パルプファイバーは、AG M粒子の移動を少なくする上で、化学的に剛化されたセルロースファイバーより も有効ではないことがわかった。加えて、上述の物質の吸収効率は、本発明の吸 収性複合体に比べて、制限される傾向にある。特に、化学的に剛化されたセルロ ースファイバーは、木材パルプファイバーまたは合成ポリマーファイバーに比べ て、複合体に、より速い捕捉時間、より高い流体吸収率、およびより高い流体保 持性を付与する傾向にある。 このように、吸収性製品における粒状AGMの移動を少なくする継続した要求 がある。更に、粒状AGMを含む吸収性製品の(捕捉率および流体保持性を含む )吸収効率を改善する、要求が引き続きある。特に、そのような吸収効率と両立 する、可能な限り極めて薄い形状の吸収性製品を提供することが望まれている。 従って、本発明の目的は、比較的不動であり、吸収性製品の吸収性コア、特に 親水性ファイバーを含む吸収性コア内において、またはそこから外へ、自由に移 動しない、粒状吸収性ゲル物質を提供することにある。他の目的は、そのような 粒状吸収性ゲル物質から形成された、またはそれを含む、吸収性部材を提供する ことにある。本発明の更に他の目的は、その製品が美観、ピンホール、および/ または皮膚上のゲルの問題から障害を受けない、これらのゲル物質を含む吸収性 製品を提供することにある。本発明の更にまた他の目的は、これまで公知の吸収 性製品の吸収効率に合致する、またはそれを越える、比較的薄い形状の吸収性製 品を提供することにある。 発明の要旨 本発明は、粒状AGMと、化学的に剛化されたセルロースファイバーとを含む 吸収性複合体、およびそのような複合体を含む吸収性部材および吸収性製品に関 する。本発明の複合体は、一種またはそれ以上のAGM粒子と、化学的に剛化さ れたセルロースファイバーとを含み、セルロースファイバーは、個別の形に粒子 により包まれているかまたは粒子に接着されており、ファイバーの端部の実質的 な部分は粒子の表面から突出している。ファイバーは、ポリマー物質への埋め込 みにより、接着剤により、またはその組合わせにより、粒子に接着され得る。好 ましい態様では、ファイバーは接着剤の使用により、AGM粒子に接着されてい る。 好ましい態様では、複合体の化学的に剛化されたセルロースファイバーは、フ ァイバーを架橋することにより形成された、ファイバー間架橋結合を有し、一方 、それらは比較的脱水され、脱ファイバー化(個別化)され、捩れており、カー ルされた状態にある。 吸収性複合体は、好ましくは、(1)液状の接着剤を化学的に剛化されたセル ロースファイバーに塗布し、処理されたファイバーを形成する工程、(2)ポリ マーの粒子、吸収性ゲル物質および処理されたファイバーを物理的に結合する工 程−接着剤は液状であり、粒子により包まれているかまたは粒子に接着されてい るファイバーの端部が粒子から突出するように、粒子は実質的に個別の形にある 、(3)粒子とファイバーを接着する工程を具備する方法により製造される。好 ま しい態様では、接着剤は、化学的に剛化されたセルロースファイバーを含むウェ ブに塗布される。この態様によると、所定のAGM粒子により包まれているかま たは接着されているファイバーは、他のAGM粒子により回りを包まれているフ ァイバーから機械的に実質的に分離されている。 本発明はまた、複合体を含む吸収性部材に関する。この吸収性部材は、基本的 に複合体からなるか、または他の吸収性物質を含んでいてもよい。好ましい態様 では、この吸収性部材は、複合体および吸収性キャリア手段、例えば親水性ファ イバーのウェブを含み、複合体は、吸収性キャリア手段中に、実質的に均一に、 より好ましくは均一に分散されている。 本発明はまた、吸収性複合体を含む吸収性製品、例えば女性の生理製品および おむつに関する。好ましい態様では、吸収性製品は、好ましくは上述したように 、複合体および吸収性キャリア手段を含む吸収性部材を有している。 吸収性複合体のAGM粒子は、吸収性複合体が繊維質吸収性構造に組み込まれ たときに、繊維質のラップにより不動化される傾向にある。このように、AGM 粒子の移動と結び付いた問題点は、少なくされる。更に、粒子はファイバーによ り個々にクッション作用が施され、それによって負の美的結果およびピンホール を減少させ、着用者の安楽を増加させる傾向となる。 本発明の吸収性複合体は、これまで公知のファイバー/AGMよりも、改良さ れた吸収特性を提供する。本発明者により、本発明の吸収性複合体に採用された 化学的に剛化されたセルロースファイバーが、通常の木材パルプファイバーまた は合成ポリマーファイバーによっては達成されない利点を提供することが見出さ れた。 特に、比較的強固な合成ポリマーファイバーが、本発明で採用されている化学 的に剛化されたセルロースファイバーよりも、AGM粒子の回りのラッピングに 対する高い抵抗を有することが見出された。加えて、合成ファイバーは円筒状に 形づけられ、一方、化学的に剛化されたセルロースファイバーは非常に薄く、平 らである。その結果、合成ポリマーファイバーは、AGM粒子上の、様々な個別 のスポットに、典型的には1つまたは2つのスポットに、付着する傾向にあり、 一方、化学的に剛化されたセルロースファイバーは、AGM粒子の形状に一致す る傾向にある。このように、化学的に剛化されたセルロースファイバーのどの付 着点も、合成ポリマーファイバーに比較して、高いAGM−ファイバー接触表面 積を有する傾向にある。その結果、合成ポリマーファイバーよりも少ない数の化 学的に剛化されたセルロースファイバーが、ファイバーにより包む利点を提供す るために、AGM粒子の回りを包むのに必要である。このように、本発明は、薄 い吸収性製品のデザインに特に有用である、比較的高いAGM濃度を含む吸収性 部材を可能とする。 一方、通常の木材パルプファイバーは、本発明で採用されている化学的に剛化 されたセルロースファイバーに比較して、非常に柔らかく、柔軟である。そのよ うな木材パルプファイバーは、ファイバーの端部が突出しないか、または比較的 小さな程度でのみ突出するように、全体としてAGM粒子の回りを包むかまたは AGM粒子に一致する。流体と接触するとき、流体は、AGM粒子と接触する前 に、木材パルプファイバーラップを最初に透過しなければならない。一度AGM 粒子が濡れると、それは木材パルプラップにより閉じ込められるので、ある程度 、膨潤に対する抵抗を受ける傾向にある。これに対し、化学的に剛化されたセル ロースファイバーは、ファイバーラップ内により大きなボイド空間が存在する傾 向となるように、AGM粒子の形状に、少ない緊密さをもって、一致する。その 結果、化学的に剛化されたセルロースファイバーで包まれたAGM粒子は、加圧 下および流体保持の下で、より速い流体吸収速度およびより高い流体吸収能を有 する傾向となる。 AGM粒子から突出する、化学的に剛化されたセルロースファイバーの端部の 能力は、吸収性粒子および通常の木材パルプファイバーの複合体に比較して、本 発明の複合体を組み込んだ吸収性製品内の粒子の移動を小さくする傾向にある。 突出はまた、AGM粒子と通常の木材パルプファイバーの複合体を含むものに比 較して、吸収性製品の吸収特性(流体保持、捕捉時間、および吸収速度を含む) を増加させる傾向にある。 図面の簡単な説明 図1は、本発明による吸収性複合体の顕微鏡写真である。 図2は、本発明の吸収性複合体を形成する際の使用に適切な装置である。 図3は、本発明による生理用ナプキンの形の吸収性製品である。 図4は、図3のライン4−4に沿った断面図。 図5は、本発明による、おむつの形の吸収性製品である。 好ましい態様の詳細な説明 本発明の吸収性複合体は、吸収性ゲル物質(AGM)の粒子および化学的に剛 化されたセルロースファイバーを含有する。 “粒子”および“粒状”は、吸収性ゲル物質が個別的な単位の形であることを 意味する。粒子は、粒状体、粉体、球体、フレーク体、またはファイバー体を含 む。このように、粒子は、立方体状、棒状、多面体状、球状、円形、かどのある 、不規則な、ランダムなサイズの不規則な形状(例えば、粉砕工程の粉状生成物 )、または針状、フレーク状、または繊維形状等のような、大きな、最大寸法/ 最小寸法比を有する形状を有することが出来る。粒子は、広範囲に変化するサイ ズを持つことが出来るが、粒子サイズは、典型的には約1ミクロンないし約20 00ミクロンの寸法または断面であり、好ましくは約50ミクロンないし約10 00ミクロンの範囲である。 吸収性ゲル物質は、水および体液排出物のような大量の液体を吸収することが 出来、通常の圧力下でそのような吸収された液体を保持し得る。吸収性ゲル物質 の選択は、本発明において臨界性はなく、典型的かつ好ましい吸収性ゲル物質は 、1988年4月19日にブラントら(Brandt et al)に対し再発 行された米国特許第32,649号、1987年5月19日にツバキモトらに対 し発行された米国特許第4,666,983号に、1986年11月25日にツ バキモトらに対し発行された米国特許第4,625,001号に開示されており 、これら特許は、本願明細書の一部をなすものである。AGMsは、典型的には 実質的に吸水性の、吸収性の、ヒドロゲルを形成するポリマー物質である。吸収 性ゲル物質混合物もまた、使用され得る。 本発明に使用するための好ましい吸収性ゲル物質は、カルボキシル基を有する 。これらの物質は、加水分解されたスターチ−アクリルグラフトコポリマー、部 分的に中和されたスターチ−アクリロニトリルグラフトコポリマー、スターチ− アクリル酸グラフトコポリマー、部分的に中和されたスターチ−アクリル酸グラ フ トコポリマー、ビニルアセテート−アクリルエステルコポリマ−、サポニン化ビ ニルアセテート−アクリルエステルコポリマー、加水分解されたアクリロニトリ ルまたはアクリルアミドコポリマー、上述の任意のポリマーの多少の網目構造の 架橋生成物、および部分的に中和されたポリアクリル酸の多少の網目構造の架橋 生成物を包含する。これらのポリマーは、独立に、または2つまたはそれ以上の 混合物として使用可能である。これらのポリマー物質の例は、米国特許第3,6 61,875号、第4,076,663号、第4,093,776号、第4,6 66,983号および第4,734,498号に開示されている。最も好ましく は、吸収性ゲル物質は、部分的に中和されたポリアクリル酸の多少の網目構造の 架橋生成物またはそのスターチ誘導体である。 吸収性ゲル物質は、上で引用した米国特許第3,661,875号に記載され ているような、水溶液または他の溶液重合法により、好ましく製造される。しか し、例えば逆エマルジョン重合または逆懸濁重合のような多相重合操作技術のよ うな、公知の他の方法によって製造された吸収性ゲル物質を用いることも可能で ある。例えば、逆エマルジョン重合技術は、1982年7月20日にオーバヤシ らに対し発行された米国特許第4,340,706号、1985年3月19日に フレッチャーら(Fletcher et al)に対し発行された米国特許第 4,506,052号、および1988年4月15日にモリタらに対し発行され た米国特許第4,735,987号に記載されており、これらの特許は、本願明 細書の一部をなすものである。 吸収性ゲル物質の粒子は、任意に、表面処理される。例えば、1989年4月 25日にアレグザンダーら(Alexander et al)に対し発行され た米国特許第4,506,052号は、ポリ−第4級アミンによるポリマー粒子 の表面処理を開示している。表面処理される場合には、粒子は、本願明細書の一 部をなす、1988年3月29日にツバキモトらに対し発行された米国特許第4 ,734,478号、および上述の米国特許第4,666,983号に記載され ているように、表面処理されるのが好ましい。 好ましい吸収性ゲル物質は、高い吸収能力を示す。吸収能力とは、それが接触 する液体を吸収する所定のポリマーの能力を言い、吸収される液体の性質および 液体がポリマー物質と接触する形により、実質的に変化し得る。本発明の目的の ためには、吸収能力は、所定のポリマー物質により吸収された合成尿の量、即ち ポリマー物質のグラム当たりの合成尿のグラムにより定義される。本発明の好ま しい吸収性ゲル物質は、ポリマー物質のグラム当たり少なくとも約20グラム、 より好ましくは少なくとも約25グラムの合成尿の吸収能力を有するものである 。典型的には、ここで使用されるポリマー物質は、ポリマー物質のグラム当たり 約40ないし70グラムの合成尿の吸収能力を有している。ここで使用され得る 粒状吸収性ポリマー組成物の吸収能力を決定する方法は、1994年4月5日に ベルグら(Berg et al)に対し発行された米国特許第5,300,5 65号に記載されている。この特許も、本明細書の一部をなすものである。 本発明の吸収性組成物はまた、化学的に剛化されたセルロースファイバーを含 んでもいる。セルロースファイバーは公知であり、例えば軟質木材、硬質木材ま たは木綿リンター、エスパルト草、バガス、大麻、および亜麻からの蒸解された ファイバーを包含するものである。ここでは、他のリグニン性およびセルロース 性ファイバーからのファイバーをも使用され得る。吸収性組成物は、一種または それ以上の化学的に剛化されたセルロースファイバーを含んでもよい。 本明細書において、“化学的に剛化されたセルロースファイバー”なる語は、 乾燥および水性条件の下でファイバーの強度を増加させるために、化学的手段に よって強化されたセルロースファイバーを意味する。そのような手段は、例えば ファイバーを被覆または含浸させる化学的強化剤の添加を含む。そのような手段 はまた、ファイバー自体の化学構造を変化させることによる、例えばポリマー鎖 を架橋させることによる、ファイバーの強化を包含する。 例示的な目的のためであるが、セルロースファイバーを被覆または含浸させる ポリマー強化剤としては、ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社(ブリッ ジウォーター,NJ,USA)から市販されているような、窒素含有基(例えば アミノ基)を有するカチオン変性されたスターチ;ラテックス;ポリアミド−エ ピクロロヒドリン樹脂(例えば、キメン(商標)557H,ハーキュルス(He rculus)社、ウィルミントン,デラウェア,USA)、ポリアクリルアミ ド樹脂(1971年1月19日にコスシアら(Coscia et al)に対 し発行された米国特許第3,556,932号に記載されており、また例えば、 アメリカン・シアナミド社、スタンフォード,CT,USAから商品名パレッツ (Parez)631NCとして販売されてもいる)のような湿潤強度増強樹脂 、ユリアホルムアルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒド樹脂、およびポリエ チレンイミンが挙げられる。文献に用いられており、一般に本発明に適用可能な 湿潤強度増強樹脂についての一般的論述は、TAPPIモノグラフシリーズNo .29“Wet Strength in Paper and Paperb oard”Technical Association of the Pu lp and Paper Industry(ニューヨーク、1965)に見 出され、これは本明細書の一部をなすものである。 本発明において複合体に用いられるファイバーは、化学反応によっても強化さ れ得る。例えば、架橋剤がファイバーに適用され、それに引き続きファイバー間 の架橋結合が化学的に形成させられる。これらの架橋結合は、ファイバーの強度 を増加し得る。ファイバーを化学的に剛化するために、ファイバー間架橋結合の 使用が好ましいが、それはファイバーの化学的強化のための他の反応の型を排除 することを意味しない。 個別化された(解砕(defibration)された)形で架橋結合により 強化されたファイバーは、例えば1965年12月21日にベルナーディン(B ernardin)に対し発行された米国特許第3,224,926号、196 9年4月22日にチャン(Chung)に対し発行された米国特許第3,440 ,135号、1976年1月13日にチャタジー(Chattarjee)に対 し発行された米国特許第3,932,209号、および1977年7月12日に サンジニスーら(Sangenis et al)に対し発行された米国特許第 4,035,147号に開示されている。より好ましいファイバーは、1989 年4月18日にディーンら(Dean et al)に対し発行された米国特許 第4,822,453号、1989年12月19日にディーンら(Dean e t al)に対し発行された米国特許第4,888,093号、1989年12 月26日にショゲンら(Schoggen et al)に対し発行された米国 特許第4,889,595号、1989年12月26日にヘロンら(Herro n e t al)に対し発行された米国特許第4,889,595号、1990年2月 6日にムーアら(Moor et al)に対し発行された米国特許第4,89 8,642号、1993年2月2日にヘロンら(Herron et al)に 対し発行された米国特許第5,183,707号、および1993年3月2日に ヘロンら(Herron et al)に対し発行された米国特許第5,190 ,563号に開示されている。これらの特許のすべては、本明細書の一部をなす ものである。 より好ましい強化されたファイバーにおいて、化学的プロセスは、架橋剤によ るファイバー間架橋を含み、一方、そのようなファイバーは、比較的に脱水され 、離解(即ち、個別化)され、ねじられ、カールされた状態にある。そのような 個別化された(解砕された)ファイバーがこの状態にある場合の架橋の効果は、 強化された、かつ吸収性製品の使用中に、それらの捩られ、カールされた形態を 保持する傾向にあるファイバーを形成することである。そのようなファイバーお よびその製造方法は、上述の特許に記載されている。 そのようなファイバー間架橋に使用し得る適切な化学強化剤は、モノマー架橋 剤を含み、このモノマー架橋剤としては、これらに限定されないが、C2−C8ジ アルデヒド、酸官能価を有するC2−C8モノアルデヒド、少なくとも1つのアル デヒド官能基を有するC2−C8ジアルデヒド、および上述の任意の化合物のオリ ゴマーを含む。これらの化合物は、単一のセルロース鎖内の、または単一のファ イバーにおけるセルロース鎖に近接して位置する少なくとも2つのヒドロキシル 基と反応し得る。強化されたセルロースファイバーを製造するために使用される 、そのような架橋剤は、これらに限定されないが、グルタルアルデヒド、グリオ キサール、ホルムアルデヒド、およびグリオキシル酸を含む。そのような架橋剤 により強化されたセルロースファイバーおよびその製造方法は、上で引用された 米国特許第4,888,093号、第4,898,642号、第4,889,5 96号に記載されている。 最も好ましくは、ファイバー間架橋に採用される化学的強化剤は、ポリカルボ キシレートである。適切なポリカルボキシレートとしては、C2−C9ポリカルボ ン酸があり、このC2−C9ポリカルボン酸は、オレフィン性の飽和または不 飽和の、1分子あたり少なくとも3つのカルボキシル基を有する脂肪族または脂 環式C2−C9ポリカルボン酸、および1分子あたり2つのカルボキシル基を有し 、カルボキシル基の1つまたは両方にアルファまたはベータに位置する炭素−炭 素二重結合を有する脂肪族または脂環式C2−C9ポリカルボン酸を含む。そのよ うなC2−C9ポリカルボン酸架橋剤における所定のカルボキシル基は、2つ以上 、3つ以下の炭素原子により、第2のカルボキシル基から分離されている。この 型の好ましい架橋剤は、クエン酸、1,2,3ブタンテトラカルボン酸、1,2 ,3プロパントリカルボン酸、オキシジコハク酸、タルトレートモノコハク酸、 タルトレートジコハク酸、またはその混合物である。C2−C9ポリカルボン酸で 架橋されたファイバーは、典型的には、セルロース無水グルコースのモルベース で計算して、約0.5モル%〜約10.0モル%の架橋剤、より好ましくは、セ ルロース無水グルコースのモルベースで計算して、約1.5モル%〜約6.0モ ル%の架橋剤を有し、ファイバー間エステル架橋結合の形でそれらと反応してい る。この型の架橋剤により強化されたセルロースファイバー、およびその製造方 法は、上で引用された米国特許第5,183,707号、第5,190,563 号に記載されている。 捩られ、カールされた、好ましい強化ファイバーは、“捩れ数”および“カー ルファクター”の両方を参照することにより、定量化され得る。本明細書で使用 されている“捩れ数”なる語は、ある長さのファイバーに存在する捩れノードの 数をいう。捩れ数は、ファイバーがその長軸の回りを回転する度合いを測定する 手段として利用される。“捩れ数”なる語は、ファイバーの長軸の回りの180 °の実質的な軸回転をいい、ファイバーの一部(即ち、ノード)は、透過光によ り顕微鏡で見たとき、ファイバーの残りに対して暗く見える。捩れノードは、上 述の回転のため、透過光が他のファイバー壁を通過する位置で、暗く見える。ノ ード間の距離は、180°の軸回転に対応する。ある長さのファイバーにおける 捩れノードの数(即ち、捩れ数)は、直接、捩れの程度を示し、それはファイバ ーの物理的パラメーターである。捩れノードおよび全捩れ数を決定する手順は、 上で引用した米国特許第5,183,707号に記載されている。 C2−C9ポリカルボン酸架橋剤を用いて形成される、好ましい強化セルロー スファイバーは、ミリメーター当たり少なくとも約2.5、好ましくは少なくと も約3.0の捩れノードの、平均乾燥ファイバー捩れ数を有するであろう。更に 、これらのファイバーの平均乾燥ファイバー捩れ数は、少なくとも約1.5、好 ましくは少なくとも約2.0であるのが望ましく、また、その平均乾燥ファイバ ー捩れ数よりも少ない、ミリメーター当たり少なくとも約1.0であるのが好ま しい。 捩じれていることに加えて、本発明の複合体に使用された、好ましい、化学的 に剛化されたセルロースファイバーは、カールされてもいる。ファイバーカール は、ファイバーにおけるキンク、捩じれ、および/または曲りによる、ファイバ ーの部分的短縮として記載される。本発明の目的に対し、ファイバーカールは、 二次元平面で測定される。ファイバーカールの程度は、ファイバーカールファク ターを参照することにより定量化され得る。ファイバーカールファクター、即ち ファイバーの二次元測定は、二次元平面においてファイバーを見ることにより決 定される。カールファクターを決定するために、ファイバーを囲む二次元矩形の 最長寸法としてのファイバーの投影された長さLR、およびファイバーの実際の 長さLA、の両方が測定される。次いで、ファイバーカールファクターは、以下 の式から計算され得る。 カールファクター=(LA/LR)−1 LRおよびLAを測定するために利用され得るイメージ分析法は、米国特許第5 ,183,707号に記載されている。好ましくは、本発明の吸収性複合体に使 用された化学的に剛化されたセルロースファイバーは、少なくとも約0.30、 より好ましくは少なくとも約0.50のカールファクターを有するであろう。 使用される強化剤(即ち、架橋剤)の型および量に応じて、強化の程度、架橋 剤の硬化中のファイバーの脱水の程度、および硬化時間および条件は、流体を吸 収するファイバーの能力およびファイバーが膨潤する傾向に影響を与える。ファ イバー壁の膨潤に対する抵抗に関連するようなファイバーの強さは、本発明にお ける吸収性複合体に使用される強化されたセルロースファイバーの水保持値(W RV)を参照することにより定量化され得る。WRVは、内部の水の殆どすべて が除去された後の、ファイバーにより保持された水の量の測定値である。ARV は、実質的なファイバーの膨潤を誘引しない流体、例えばイソプロピルアルコー ルが、強化されたファイバーにより吸収される程度の測定値である。強化された ファイバーのARVは、強化手順中に架橋剤溶液によりファイバーが膨潤された 程度に直接関連する。比較的高いARVは、架橋中に、比較的大きな程度、ファ イバーが一般に膨潤されたことを意味する。WRVおよびARVを決定する手順 は、米国特許第4,898,642号に記載されている。 本発明に使用される強化された、捩れた、カールされたWRVは、好ましくは 約60%未満、より好ましくは約28〜約60%、更により好ましくは約28〜 約50%である。より好ましい態様では、ファイバーのWRVは、約30%〜4 5%とすることが出来る。これらの範囲内のWRVを有するファイバーは、膨潤 により生じた解ネンとファイバーの強さの最適なバランスを提供するものと信じ られている。 本発明の使用に好ましい強化されたセルロースファイバーは、約30%未満の ARV(イソプロピルアルコール)を有するものである。そのようなファイバー が約30%未満のARV(イソプロピルアルコール)を有する限界は、強化プロ セス中のこれらのファイバーの、比較的脱水された非膨潤状態を示している。よ り好ましくは、本発明に有用なファイバーのARV(イソプロピルアルコール) は、約27%未満であろう。 以上述べた、好ましい捩れ数、カールファクター、WRV、ARV特性を有す る強化されたセルロースファイバーは、米国特許第4,888,093号、第4 ,898,642号、第4,889,595号、第4,889,596号、第5 ,183,707号、および第5,190,563号に記載されているように、 そのようなファイバーが乾燥され、離解される間またはその前に、そのようなフ ァイバーを比較的脱水された形で、ファイバー間架橋することにより、製造され 得る。しかし、それは、本発明から他の化学的に剛化されたセルロースファイバ ーを排除することを意味しない。そのような他のファイバーは、(これらに限定 されないが)上述の米国特許第3,224,926号、第3,440,135号 、および第3,932,209号に記載されている 本発明の複合体における粒状吸収性ゲル物質および化学的に剛化されたファイ バーの相対量は、AGMが約90%〜約30%、および化学的に剛化されたファ イバーが約10%〜約70%である。好ましくは、複合体は、約70%〜約30 %のAGMおよび約30%〜約70%の化学的に剛化されたファイバーを含有す る。より好ましくは、複合体は、約65%〜約35%のAGMおよび約30%〜 約65%の化学的に剛化されたファイバーを含有する。以上のAGMとファイバ ーのパーセントのそれぞれは、複合体の全重量に基づくものである。 吸収性複合体は、化学的に剛化されたファイバー以外のファイバーを含有して もよい。例えば、吸収性複合体は、通常の木材パルプファイバー、またはポリオ レフィン単一または多成分ファイバーを含む合成ポリマーファイバーのような、 従来公知の、他の親水性ポリマーファイバーを含んでいてもよい。他成分ファイ バーは、2種またはそれ以上の種々のファイバーを含んでいる。使用されるとき 、そのような他のファイバーは、典型的には、吸収性複合体の全重量の50%ま での量が用いされるであろう。そのような他のファイバーは、ファイバーの端部 が粒子から突出するように、AGM粒子に付着していてもよい。 化学的に剛化されたセルロースファイバー(および吸収性複合体に存在し得る 他のファイバー)は、吸収性ゲル物質の個々の粒子に付着される。付着は、本明 細書に記載されているような吸収性部材に組み込まれたとき、化学的に剛化され たセルロースファイバーが実質的にAGMを不動化するに充分であるべきである 。このように、ゲルブロッキングおよび皮膚上のゲル化は最小化されるかまたは 避けられる。ファイバーとAGMの接着は、多くの方法により行うことが出来る 。例えば、ファイバーは、AGMの重合中に、または接着剤を用いることにより 、AGMに接着され得る。AGM重合法は、典型的にはAGM粒子と接触する、 接着を行うに十分な個々のファイバーの部分と機械的に係合するAGMのポリマ ー物質の部分を生ずる。接着剤を用いる方法は、そのような機械的な係合を含み 、および接着剤物質により生じたAGM粒子とファイバーとの機械的および/ま たは化学的接着を付加的に含む。 このように、複合体を製造する1つの方法によると、ファイバーは、AGMを 形成する重合プロセス中にAGM粒子に接着される。上述のように、吸収性ゲル 物質は、溶液重合法または逆相(reverse phase)重合法により形 成され得る。AGMを形成する反応体は、均質な、連続溶液(溶液重合)の形に 、または多相、定型的には2相溶液(逆相重合)の一相の形にある。ファイバー は、AGMを形成するための重合反応の完了前に、そのような溶液のいずれかに 加えられる。溶液重合法では、得られたポリマー生成物は、AGM粒子を形成す る公知の方法により、粉砕され得る。粉砕前に、ポリマー生成物は公知の方法に より乾燥されるのが好ましい。逆相重合法では、ポリマー生成物は公知の方法、 例えば遠心分離、濾過および/または蒸発により回収される。埋め込まれたファ イバーによるAGM粒子のラッピングを促進するために、重合中またはその後に 、以下に示す外力が加えられるのが好ましい。 好ましい態様では、ファイバーおよびAGMの接着は、接着剤の使用により達 成される。一般に、接着剤は、AGMとファイバーの付着を生ずるためのファイ バー上の存在を許容するように、ファイバーに液状で適用され得る物質を含む。 また接着剤は、AGM物質とファイバー物質とを接着するために適切なものでな ければならない。一般に、接着剤は、AGM粒子とファイバーの機械的および/ または化学的接着を生ずる。理論に結び付けることを意図するものではないが、 接着剤は、AGMにあらかじめ配置され、湿潤させるものと思われる。その結果 、接着剤は、本態様による複合体を組み込む吸収性部材の吸収性能(即ち吸収性 )および吸収率を改善する傾向にある。 特定の接着剤の選択は、典型的には、AGMおよびファイバー物質の化学組成 に依存し、当業者によりなされ得る。好ましくは、接着剤は、人間と接触する、 例えば使い捨て吸収性製品を含む用途に適切なものがよい。このように、接着剤 は、人間に対し、毒性がなく、刺激性でないものであるべきである。接着剤の混 合物も使用可能である。 幾つかの型の接着剤が本発明に使用するに適切である。理論に結び付けること を意図するものではないが、ある型の接着剤が、流体の表面張力の作用および/ または外的軟化によるポリマー鎖のもつれにより、粒子のポリマー物質をファイ バーに接着させるものと考えられる。この型の接着剤は、(1)親水性溶媒、典 型的には低分子量アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー ル等、またはポリオール、例えばプロピレングリコール、グリセロール等、(2 )水、(3)揮発性疎水性有機溶媒、例えばヘキサン、オクタン、ベンゼン、ト ルエン等、(4)その混合物を含む。この型の好ましい接着剤は、親水性有機溶 媒、水、およびその混合物である。これらの接着剤は、特に、AGMを前処理し て湿潤させ、そのためそれらは複合体の吸収能力および吸収率を改善する傾向に ある。より好ましくは、この型の接着剤は、水、グリセロール、プロピレングリ コール、およびその混合物から選択される。 他の接着剤は、ファイバーへの接着のための、流体の界面張力および/または 膨潤したAGM粒子のポリマー鎖のもつれに少なく依存するかまたは全く依存し ない。この型の接着剤は、典型的には、接着剤、ファイバー、およびAGM粒子 間の機械的および/または化学的相互作用を含む。この型の接着剤は、ファイバ ーとAGMとの間のより強固な付着を提供する傾向にあるので、本発明における 使用に好ましい。この型の接着剤は、例えば、カチオン性ポリアクリルアミド、 カチオン性アミノ−エピクロロヒドリン付加物、およびその混合物を含む。その ような接着剤は、好ましくは水性混合物の形で使用される。 本発明の最も好ましい態様では、接着剤は水を含む。接着剤中の水の存在は、 湿潤のためAGMを前処理する上で特に有効である。接着剤は、好ましくは接着 剤重量の少なくとも約60%の水を含有し、残りは少なくとも1種の非水性接着 剤から実質的に構成される。非水性接着剤は、上述の親水性有機溶媒、揮発性疎 水性化合物、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン性アミノ−エピクロロヒ ドリン付加物を含む。より好ましくは、接着剤は、接着剤全重量の約80%〜約 90%の水と、約20%〜約10%の少なくとも1種の非水性接着剤を含有する 。 カチオン性ポリアクリルアミドは、この分野でよく知られている。例えば、本 発明の使用に適切なカチオン性ポリアクリルアミドは、パルプおよび紙:化学お よび化学技術 (Pulp and Paper:Chemistry and Chemical Technology )第3版、第III巻、ジェイムス ピー キャシー(James P.Casey)編、第1458−1471頁( ジョン・ウイリー・アンド・サン、1981年)に記載されており、この文献は 、本明細書の一部をなすものである。適切なカチオン性ポリアクリルアミドは、 アメリカンシアナミド社、Wayne,NJから、ACCOSTRENGTH( 登録商標)なる商品名で市販されている。例えばACCOSTRENGTH41 0,711,200,85および86樹脂が入手し得る。これらの樹脂は、技術 パンフレットNo.PCT−729/1−1027−4K−11/81“ACC OSTRENGTH樹脂”アメリカンシアナミド社、1981年11月に記載さ れており、この文献は本明細書の一部をなすものである。 本明細書で用いている“カチオン性アミノ−エピクロロヒドリン付加物”とは 、エピクロロヒドリンとモノマーまたはポリマーアミンとの反応生成物のことで あり、得られた反応生成物は少なくとも2つのカチオン性官能基を有している。 これらの付加物は、モノマー化合物の形(例えば、エピクロロヒドリンとエチレ ンジアミンとの反応生成物)かまたは、ポリマーの形(例えば、エピクロロヒド リンとポリアミド−ポリアミンまたはポリエチレンイミンとの反応生成物)であ り得る。これらのカチオン性アミノ−エピクロロヒドリン付加物のポリマー形は 、典型的には“樹脂”と呼ばれる。 エピクロロヒドリンと反応してカチオン性アミノ−エピクロロヒドリンを形成 するモノマーアミンは、その構造に第1または第2アミノ基を有する、モノ、ジ 、トリ、およびより高次のアミンを含む。この型の有用なジアミンの例は、ビス −2−アミノエチルエーテル、N,N−ジメチルエチレンジアミン、ピペラジン 、およびエチレンジアミンを含む。この型の有用なトリアミンの例は、N−アミ ノエチルピペラジン、およびジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミンの ようなジアルキレントリアミンである。これらの付加物の製造、および付加物自 体のより完全な記載は、1982年1月12日に発行された米国特許第4,31 0,593号(グロス)、およびロスら(Ross et al)著、J.有機 化学 第29巻、824−826頁(1964)に見られる。これらの文献の両方 は、本明細書の一部をなす。 ポリエチレンイミンのようなポリマーアミンは、付加物を形成するためのアミ ノ化合物としても使用され得る。エピクロロヒドリンと反応して好ましいカチオ ン性ポリマー付加物を形成し得る、特に望ましいアミノ化合物は、ポリアルキレ ンアミンから誘導された所定のポリアミド−ポリアミン、および飽和C3−C10 二塩基カルボン酸を含む。この種のエピクロロヒドリン/ポリアミド−ポリアミ ン付加物は、水溶性、熱硬化性、カチオン性ポリマーであり、それらは紙製品用 の湿潤強度樹脂として、この分野で良く知られている。 この好ましい等級のカチオン性ポリマー樹脂を形成するために使用されるポリ アミド−ポリアミンの製造において、ジカルボン酸が、好ましくは水溶液中で、 繰り返し基−NH(Cn2nHN)x−CORCO−(式中、nおよびxはそれぞ れ2以上、Rはジカルボン酸のC1−C8アルキレン基である。)を含む、水溶性 、長鎖ポリアミドを生成するような条件の下で、最初にポリアルキレンポリアミ ンと反応させられる。 ポリエチレンポリアミン、ポリプロピレンポリアミン、ポリブチレンポリアミ ンを含む様々なポリアルキレンポリアミンが、ポリアミド−ポリアミンを製造す るために採用され、そのポリエチレンポリアミンは、経済的に好ましい等級を示 す。特に、本発明においてカチオン性ポリマー樹脂を製造するために使用される 好ましいポリアルキレンポリアミンは、2つの第1アミン基と少なくとも1つの 第2アミン基を含むポリアミンであり、そこでは窒素原子は式−Cn2n−(式 中、nは1より大きい小さな整数であり、分子中のそのような基の数は、2から 約8まで、好ましくは約4までである。)の基により結合されている。窒素原子 は、基−Cn2n−中の隣接する炭素原子に、またはより離れた、しかし同じ炭 素原子ではない炭素原子に結合し得る。また、トリエチレンテトラミン、テトラ エチレンペンタミン、ジプロピレントリアミン等のようなポリアミンの使用もま た考えられ、それらはかんり純粋な形で得られ得る。以上のすべてのうち、最も 好ましいものは、2〜4個のエチレン基、2個の第1アミン基、および1〜3個 の第2アミンを含むポリエチレンポリアミンである。 また、本発明での使用が考えられるのは、それらの基の少なくとも1個が第3 アミノ基である少なくとも3個のアミノ基を含むポリアミン前駆物質である。こ の型の適切なポリアミンは、メチルビス(3−アミノプロピル)アミン、メチル ビス(2−アミノエチル)アミン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、4, 7−ジメチルトリエチレンテトラミン等である。 上述のポリアミンと反応して、本発明に有用な好ましいカチオン性ポリマー樹 脂のポリアミド−ポリアミン前駆体を形成するジカルボン酸は、飽和脂肪族C3 −C10二塩基カルボン酸を含む。より好ましいものは、ジグリコール酸とともに 、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等のような3〜8の炭素を含む ものである。これらの中で、ジグリコール酸および分子中に4〜6個の炭素原子 を有する飽和脂肪族ジカルボン酸、即ち、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸が 最も好ましい。これらジカルボン酸の2種以上の混合物も使用可能であり、また 、得られた長鎖ポリアミド−ポリアミンが水溶性または少なくとも水分散性であ る限り、これらの1種またはそれ以上と、アゼライン酸およびセバシン酸のよう なより高級の飽和脂肪族ジカルボン酸との混合物も使用可能である。 上述のポリアミンおよびジカルボン酸から製造されたポリアミド−ポリアミン 物質は、エピクロロヒドリンと反応してカチオン性アミノ−エピクロロヒドリン 樹脂を形成するそのような物質の製造は、1960年2月23日に発行された米 国特許第2,926,116号(カイン)、1960年2月23日に発行された 米国特許第2,926,154号(カイン)、1967年7月25日に発行され た米国特許第3,332,901号(カイン)に詳細に記載されており、それら は本明細書の一部をなす。 接着剤として本発明に好ましく使用されるカチオン性ポリアミド−ポリアミン −エピクロロヒドリン樹脂は、商品名キメン(Kymene)(登録商標)の下 で、ハーキュラス(Herculus)社から市販されている。特に有用なもの は、キメン557H、キメン557LX、およびキメン557プラスであり、そ れらはジエチレントリアミンとアジピン酸との反応生成物である。それらは、典 型的には、活性樹脂重量の約10%〜33%を含むカチオン性樹脂物質の水溶液 の形で市販されている。 上述のポリアミンと反応して、本発明に有用な好ましいカチオン性ポリマー樹 脂のポリアミド−ポリアミン前駆体を形成するジカルボン酸は、あるいは不飽和 でもよい。典型的には、本発明に使用するに適切な不飽和ジカルボン酸は、C4 −C10ジカルボン酸から選択される。例えば、ジカルボン酸は、イタコン酸、シ トラコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマルさんおよびその混合物から選択さ れ得る。 エピクロロヒドリンと反応して本発明に有用なカチオン性ポリマー付加物を形 成するアミノ化合物は、あるいはポリアルキレンポリアミンから誘導されたポリ アミド−ポリアミン、および飽和または不飽和のC4−C10三塩基カルボン酸を 含む。適切なトリカルボン酸は、例えば、クエン酸およびアコニット酸を含む。 本発明に適切な追加の接着剤は、1975年8月26日にアサーソンら(As sarsson et al)に対し発行された米国特許第3,901,236 号、1991年3月26日にナックら(Knack et al)に対し発行さ れた米国特許第5,002,814号、1993年7月27日にヤング・エス・ アールら(Young,Sr et al)に対し発行された米国特許第5,2 30,959号に記載されており、これらは本明細書の一部をなす。 一般に、接着剤を採用する本発明の複合体は、次のようにして製造され得る。 接着剤がファイバーに付与され、そのファイバーは本明細書に記載されているよ うに、個別化されるかまたは個別化されない。このように、接着剤で処理された ファイバーは、次いで、AGM粒子と物理的に結合され、化学的に剛化されたセ ルロースファイバーがAGMの周囲を囲むことを可能とし、ファイバーとAGM の接着を許容する。ファイバーによるAGMのラッピングを保証するために、外 力が加えられる。選択された特定の接着剤に応じて、追加の工程なしに接着が生 じ、または追加の乾燥工程または反応工程を必要とする。接着工程は、必要なら ば、他のAGM粒子を囲むファイバーから所定のAGM粒子を囲むファイバーを 実質的に分離するために、機械的処理工程が伴われる。 化学的に剛化されたセルロースファイバーは、典型的には、接着剤の適用前に 個別化される。本明細書で“個別化”とは、ファイバーシートまたはファイバー コリのようなバルクファイバー源と比較して、比較的低レベルのファイバーのも つれがあるように、ファイバーが機械的に分離されている(“離解されている” )ことを意味する。この機械的離解は、現在公知の、または以後知られるかも知 れない様々の方法により達成され得る。機械的離解は、好ましくは、ノットの形 成やファイバーの損傷が最小となる方法により行われる。化学的に剛化されたフ ァイバーを離解するために特に有用であると見出だされている装置の1つの型は 、1976年10月26日にムーアら(Moore et al)に対し発行さ れた米国特許第3,987,968号に記載されている3段解砕装置であり、こ の特許は、本明細書の一部をなす。米国特許第3,987,968号に記載され ている解砕装置は、繊維状物質を、機械的衝撃、機械的撹拌、空気かくはんおよ び限られた量の空気乾燥に供し、実質的にノットのない解砕物を生成する。ファ イバーを離解するための他の適用可能な方法は、これらに限定されないが、ワー ニング(Warning)ブレンダーによる処理、および回転ディスクリファイ ナーまたはワイヤブラシによるファイバーとの接触を含む。 接着剤は、物質に溶液を適用する方法により、ファイバーに適用され得る。そ のような方法としては、ファイバーに被覆、投棄、注入、落下、噴霧、アトマイ ズ、凝縮、浸漬を施すことがある。本明細書で“適用”とは、ファイバーの少な くともある部分の表面領域の少なくとも一部が、ファイバーとAGMとを接着さ せるために、ファイバー上に有効量の接着剤を有していることを意味する。言い 換えれば、接着剤は、ファイバーのある部分またはすべての、表面の一部に、ま たは全面に適用され得る。好ましくは、接着剤は、AGM粒子とファイバーの結 合の効率、強度、密度を強化するように、ファイバーの多くまたはすべての全面 にコートされる。好ましい態様では、接着剤は、ファイバーのウェブに適用され る。 接着剤は、好ましくは、複合体中のファイバー重量の約0.10%〜約25% の量がファイバーに適用される。なお、ファイバーの重量は、無水量である。よ り好ましくは、接着剤は、無水量で、複合体中のファイバー重量の約10%〜約 15%の量で使用される。本明細書において“無水量”とは、ファイバー中に存 在する湿気または他の揮発物質の重量を引いたファイバーの実際の重量を意味す る。例えば、10%の湿分を含むファイバーの100gのサンプルは、無水量で 90gのファイバー量を有する。 接着剤が水を含む場合、ファイバーの過度の膨潤を避けるために、注意を払わ ねばならない。ファイバーの過度の膨潤は、ファイバーカールの実質的な喪失に より証明される。理論により制限することなく、そのような膨潤が生ずるとき、 ファイバー表面は、膨潤されていない状態における実質的に平らな表面に比べ、 ファイバー表面は比較的丸くなる。その結果、個々のファイバーと個々のAGM 粒子との間の接合面積は、ファイバーが膨潤するに従って減少し、そのため付着 の程度は少なくなる。ファイバーの膨潤は、ファイバーに適用される水の量、お よびファイバーが水にさらされる時間により影響される。過度の膨潤を避けるよ うな、これらの条件の制御は、当業者により容易に理解されるであろう。典型的 には、ファイバーと水性接着剤との間の接触時間は、混合物を乾燥または硬化さ せるための熱の付与により、非常に短い時間、例えば約5分ないし数秒に維持さ れる。混合物は、この目的のため、典型的には、約100℃〜約177℃、好ま しくは約121℃〜約177℃の温度に供される。 ファイバーに接着剤を適用した後、および接着剤がまだ液状にある間、粒子お よびファイバーは、実質的な数の化学的に剛化されたセルロースファイバーが個 々の粒子の周囲を囲み、粒子に接着することができるように、物理的に結合され る。このように、AGM粒子およびファイバーは、ファイバーによって生ずる粒 子のラッピングを許容するように、一緒にされ、接触させられ、少なくとも、フ ァイバーとAGM粒子との接着が生ずる地点で、相互の接触を維持している。A GM粒子とファイバーの物理的結合は、それに適用される接着剤を有する、少な くともファイバーの表面の部分において、ファイバーとAGMとを物理的に接触 させることを含む。 ファイバーとAGM粒子は、AGM粒子が実質的に個別化された形で、物理的 に結合する。“実質的に個別化された形”とは、AGM粒子の殆どすべて、好ま しくはすべてが他のAGM粒子と物理的に接触していないことを意味する。この ように、AGM粒子は、実質的に非塊状化または非凝集状態にある。好ましくは 、AGM粒子の少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%が、他のA GM粒子と物理的に接触していない。 AGM粒子および化学的に剛化されたセルロースファイバーは、実質的な数の ファイバーに対し粒子の回りを包ませるために、様々な方法で物理的に結合され 得る。例えば、ファイバーおよびAGMは、個々のAGM粒子の回りにファイバ ーを引くように機能する外力、例えば圧力、真空力、静電気力、衝撃力、または 衝突力の存在下で、物理的に接合され得る。このように、粒子およびファイバー は、処理された粒子に隣接して、例えば処理されたファイバーのウェブ上に粒子 を滞留させるように物理的に結合され得る。そのような外力の1つまたはそれ以 上を加えることにより、個々のAGM粒子の回りにファイバーが引かれる。圧力 の外力は、例えば圧縮(即ちカレンダー)ロールにより加えられる。衝撃力また は衝突力は、処理されたファイバーおよびAGM粒子を混合することにより加え られ得る。処理されたファイバーおよびAGM粒子を混合する適切な方法が使用 される。例えば、ファイバーおよび粒子は、空気による同伴により、または撹拌 羽根により混合され得る。 ファイバーおよびAGM粒子が物理的に結合される間、接着剤が乾燥され、ま たは反応し、粒子とファイバーとの間の接着を行わせる。特定の接着剤の化学組 成、AGMおよび選択されるファイバーに応じて、接着剤の反応は、接着剤自体 の反応、例えば重合、または接着剤とAGMのポリマー物質との、ファイバーと の、または両者との反応を含む。 使用される特定の接着剤に応じて、追加の工程なしに乾燥および/または反応 が生じ、あるいは乾燥および/または反応は、熱加熱および/または照射(例え ば紫外線、ガンマ線、またはX線)を含む。接着剤の乾燥および/または反応に 必要な特定の条件は、特定の接着剤の化学組成、AGM、および選択されるファ イバー物質に依存する。典型的には、乾燥または反応は、約数秒〜約5分間、約 100℃〜約177℃、好ましくは約121℃〜約177℃に加熱することによ り、行われる。 ファイバーで包まれたAGM粒子を含む、得られた組成物は、本発明の吸収性 組成物を得るため、他のAGM粒子を包むファイバーから所定のAGM粒子を包 むファイバーを分離する(離解)ために、機械的処理を必要とする。そのような 離解は、典型的には、AGM粒子のファイバーによるラッピングが、圧力、真空 力、または静電気力の印加により行われる場合に、例えばファイバーのラッピン グを行うために圧縮ロールが用いられる場合に必要であろう。そのような力が加 えられる場合、得られた組成物のファイバーは、実質的に均質で、比較的高い密 度の素材を形成するために、組成物中の他のファイバーと実質的に均一にからま される。そのような素材を機械的処理に供することにより、所定のAGM粒子を 包むファイバーは、本発明の吸収性組成物を得るため、他のAGM粒子を包むフ ァイバーから実質的に分離される。“実質的に分離される”とは、所定のAGM 粒子を包むファイバーと他のAGM粒子を包むファイバーとの間に、比較的低い レベルの物理的または化学的結合があることを意味する。好ましくは、所定のA GM粒子を包むファイバーの数の約50%未満が、他のAGM粒子を包むファイ バーと接合される。より好ましくは、所定のAGM粒子を包むファイバーの数の 約25%未満が、他のAGM粒子を包むファイバーと接合される。最も好ましく は、所定のAGM粒子を包むファイバーの数の約10%未満が、他のAGM粒子 を包むファイバーと接合される。このように、吸収性複合体は、化学的に剛化さ れたセルロースファイバーにより包まれた個々のAGM粒子から実質的に構成さ れる。ファイバーの接合の程度は、粒子表面の近傍で大きく、所定の粒子の表面 からの距離の増加に伴って減少する。吸収性複合体は、機械的処理前には、素材 より低い密度を有する。複合体は、典型的には、約0.02g/cc〜約0.0 6g/cc)一般的には、約0.05g/ccの密度を有する。加えて、複合体 の引張り強度は、複合体中のファイバーの引張り強度を無視すると、ゼロに近づ く。 機械的離解工程は、化学的に剛化されたセルロースファイバーを個別化するこ とに関連して既に記載された様々の方法により、達成され得る。 処理されたファイバーおよびAGMが混合により物理的に結合される場合、離 解の必要性は、系中のファイバーおよびAGMの濃度および混合の剪断力を含む 混合の条件に依存するであろう。一般に、濃度がより高ければ、または剪断力が より低ければ、本発明の吸収性複合体を提供するための離解工程の必要性が多く なる。 本発明の複合体を形成するための経済的に好ましい装置20が、図2に示され ている。一般に、図2は、化学的に剛化されたセルロースファイバーを個別化し 、ファイバーを接着剤で処理し、AGM粒子および処理されたファイバーを物理 的に結合し、ファイバーをAGMに接着し、得られた素材を離解して本発明の複 合体を形成するためのシステムを示している。 図2に示すように、化学的に剛化されたセルロースファイバーは、開繊機21 2、例えばフランス、コートラビル(Court La Ville)のラロッ チェ(LaRoche)社から市販されているピッカー型開繊機を用いて、コリ 、シート、または強化されたファイバーの他の供給源および任意に他のファイバ ー(図示せず)から取り出される。開繊機212は、コリからのファイバーを実 質的に個々の形で除去する。当業者により理解されるように、ファイバーのニッ トまたは束は、開繊機212を通過した後に存在する。 実質的に個々の形のファイバーは、図2において、例えば第1の物体取扱ファ ン210aにより、ファイバー輸送ダクト214を通して、再繊維化装置216 に輸送される。装置20における他の物体取扱ファンと同様、物体取扱ファン2 10aは、ファイバーを開繊し、それらを装置の次の段階に輸送する。適切な物 体取扱ファンは、カナダ、ウイニペグ マニトバ(Winnipeg Mani toba)のノーザン ブロア(Northern Blower)社から、モ デルLS WHLとして市販されている。再繊維化装置216は、ファイバーを 開繊し、即ちファイバーの低密度の“けば”を形成し、存在するファイバーニッ トまたは束におけるファイバーを個別化する。本発明に使用される適切な再繊維 化装置216は、アトランタGAのオスプレー(Ospray)社から市販され ているオスプレーサージビン(Ospray Surge Binである。 ファイバーは、次いで、第2の物体取扱ファン210bにより、ファイバー輸 送ダクト214を通して、ファイバー圧縮装置215に輸送される。ファイバー 圧縮装置215は、開繊した形のファイバーに実質的に均一な密度を提供するよ うに作用する。所望の密度は、最終の複合体に存在することが望まれるファイバ ーの所望の重量に依存するであろう。ファイバー圧縮装置のセットおよびこの装 置の必要性は、所望の特定の密度に応じて、当業者により選択され得る。適切な ファイバー圧縮装置215は、フランス、コートラビル(Court La V ille)のラロッチェ(LaRoche)社から市販されているラロッチェ・ バーティカル・マット・フォーマー(LaRoche Vertical Ma t Former)である。 開繊機212、物体取扱ファン210a,210b、再繊維化装置216、お よびファイバー圧縮装置215は、実質的に均一な、開繊した形のファイバーを 提供するのに役立つ(即ち、ファイバーは、実質的に均一な密度で、低レベルの ニットまたはノットをもって、提供される。)。ファイバーを提供するために採 用される特定の装置は、最終複合体に存在することが望まれるファイバーの重量 および条件に依存するであろう。典型的には、低レベルのニットまたはノットを 保証し、かつファイバーへの接着剤の均一な分散を保証するために、少なくとも 部分的にファイバーを離解すること、好ましくはファイバーを実質的に個別化す ることが望ましい。当業者は、所望の形のファイバーを提供するために、公知の 、または公知になる様々な離解および圧縮装置から選択され得る。 個別化され、圧縮されたファイバーは、次いで、例えば第3の物体取扱ファン 210cにより、ファイバー輸送ダクト214を通して、この分野で公知のファ イバーエアレイダウン形成装置218a,218bに輸送される。ファイバーエ アレイダウン形成装置218a,218bは、ファイバーの実質的に均一なエア レイドウェブを形成するのに役立つ。本発明に使用される好ましいファイバーレ イダウン装置218は、Dan Web Air Forming Syste ms, Dan Web Forming International, L td.,Risskov,デンマークから市販されている、ダンウェブファイバ ーレイダウン装置である。ダンウェブファイバーレイダウン装置は、第1の多孔 ロールとピックまたはニードルを有する第2のロールを有するものが、この分野 で良く知られている。ロールは、通常の混合ロールのように、相互に対して回転 する。ファイバーがファイバー輸送ダクト214を通してダンウェブ装置に輸送 されるに従って、ファイバーは更に開繊され、即ち“けば”の密度が更に減少さ れる。或いは、ファイバーのウェブは、例えば湿式紡糸のような公知の、または 公知になる他の方法により製造され得る。 接着剤は、ファイバーがエアレイダウン形成装置218a,218bにある間 、ファイバーに適用される。接着剤は接着剤適用ステーション222により提供 され、この接着剤適用ステーション222としては、接着剤をエアレイダウン形 成装置に輸送するに適したどのようなものでもよく、例えば、この分野で公知の 調湿室またはスプレー室である。エアレイダウン形成装置218は、化学的に剛 化されたセルロースファイバーへの接着剤の均一な分散を保証するのに役立つ。 適用された接着剤を有するファイバーは、第1のファイバーレイダウン装置2 18aによりコンベア220上に敷かれ、コンベア220上のファイバーのウェ ブ217を形成する。コンベア220としては、ウェブ形成のためのこの分野で 公知のもの、例えば真空コンベアまたは静電コンベアがある。 図2に示すように、AGM分散器224は、エアレイダウン形成装置218a ,218bの中間に位置する。AGM分散器224は、AGM粒子を、第1のエ アレイダウン形成装置218aにより形成されたファイバーウェブ217に付着 させる。AGM分散器224は、AGM粒子を、実質的に個々の形でウェブ21 7に分散させる。AGM分散器224としては、粒子の付着の分野で公知の装置 がある。例えば、ジョージア州ダラスのNordson社から市販されているN ordson AGM分散器が本発明での使用に適切である。 次いで、付着したAGM粒子を有するファイバーウェブ217は、第2のエア レイダウン形成装置218bを通過し、そこでは、その上に分散された接着剤を 有する化学的に剛化されたセルロースファイバーの第2の層が、AGM粒子に近 接して堆積され、それによって、その上に分散された接着剤を有する2つのファ イバーウェブと、その間に付着したAGM粒子とからなる3層ウェブ219が形 成される。 その形成中に3層ウェブを撹拌する手段(図示せず)が、ファイバーを比較的 オープンに維持することを助けるために使用される。例えば、この分野で公知の ビーターバーがコンベア220に沿って位置し、そのビーターバーは、ウェブ部 材を振動させる。 3層ウェブ219は、次いで1セットのカレンダーロール226を通って移動 する。カレンダーロール226は、ファイバーウェブを結合させ、圧縮させ、そ れによってファイバー、接着剤、およびAGM粒子の間の緊密な接触を保証し、 かつAGM粒子の周囲のファイバーのラッピングを保証する。 図2に示すように、得られた圧縮されたウェブ227は、次いで、乾燥コンベ ア230により、乾燥ステーション228を通して輸送される。乾燥ステーショ ン228では、ウェブ227は、接着剤を乾燥または硬化させるに十分な条件、 典型的には昇温および/または真空に供される。乾燥ステーション228として は、この機能を果たし得るどのような装置でもよく、例えば、この分野で公知の オーブンがある。乾燥ステーションの好ましい型は、スルーエア乾燥オーブンで あり、例えばKnoxville, TNのASEA Brown Bover iから市販されている。 乾燥ステーション228から、ウェブ227は他の開繊機212に輸送される 。開繊機は、ファイバーを開繊するために適切なもの、例えばファン型(嵌め込 み)またはピッカー型とすることが出来る。好ましくは、開繊機212は、ピッ カー型である。開繊機212は、ウェブを開繊し、AGM粒子が付着したファイ バーを実質的に分離し、本発明の吸収性複合体を形成する(乾燥ステーション後 にファイバーを分離し、それによって本発明の吸収性複合体を形成するのに適切 な手段が採用される)。このように、化学的に剛化されたセルロースファイバー によ り包まれた実質的に個々のAGM粒子から構成される実質的に個々のユニットが 形成される。(“実質的に個々のユニット”とは、比較的個別的なユニットのフ ァイバーにより包まれたAGMを形成するため、上述したように、あるAGM粒 子を包むファイバーが他のAGM粒子を包む他のファイバーから実質的に分離し ていることを言う。種々のAGM粒子の回りを包むファイバー間に、ある程度の ファイバーの接合が生ずることが理解されるべきである。)この物質は、次いで 例えば他の物体取扱ファン(図示せず)を通して輸送され、それは更に、AGM 粒子が付着したファイバーを分離する。複合体は、物体取扱ファンから例えばコ リまたは容器(図示せず)に回収される。 或いは、ウェブ227はロールに巻かれる。ウェブ227は解かれ、開繊機お よび、好ましくは上述のように、物体取扱ファンを通過して、その後、本発明の 複合体が形成される。いずれの場合でも、吸収性複合体は、インラインプロセス で直接用いられ、または後の使用のために回収される。 別の態様では、吸収性複合体の製造は、例えば、空気流または他の適切な方法 により、次いで、ウェブへの接着剤の適用により、次いでウェブへのAGM粒子 の付着およびウェブおよび粒子の圧縮により、粒子をファイバーで包むことによ り、化学的に剛化されたセルロースファイバーのウェブの形成を含む。この態様 による複合体は、図2に実質的に示す装置を用いて形成され得る。しかし、1つ のみの接着剤適用ステーションが必要であり、それは、接着剤の適用前にウェブ が形成され、次いでAGM粒子がファイバーに付着するように、第1のエアレイ ダウン形成装置とAGM分散器との間に位置する。接着剤および付着したAGM を有するファイバーウェブは、図2に関連して上述したように、粒子のファイバ ーラッピングを生じしめるカレンダーロール、乾燥ステーション、および開繊機 を通して移動し、本発明の吸収性複合体を形成する。複合体は、好ましくは、図 2に関連して上述したように、物体取扱ファンを通過する。 更に他の態様では、2つまたはそれ以上のファイバーのウェブが形成され、次 いで、ウェブへの接着剤の適用およびそこへのAGM粒子の接着、次いで、例え ばこの分野で公知の結合ロールを用いることによるウェブの結合が行われる。結 合されたウェブは、乾燥ステーションに至る前に圧縮され、例えば1セットのカ レンダーロールを用いて、粒子がファイバーで包まれる。圧縮されたウェブは、 次いで、図2に関連して上述したように、乾燥ステーション、および開繊機を通 して移動し、本発明の吸収性複合体を形成する。複合体は、好ましくは、図2に 関連して上述したように、物体取扱ファンを通過する。 本発明の吸収性複合体を形成するために、任意の数のウェブおよびAGM層が 、上述の方法で、本明細書の記載と矛盾せずに、結合され得るは、当業者により 理解されるであろう。本発明の複合体は、幾つかの代替方法によっても形成され 得る。適切な代替方法は、上で引用した米国特許第3,901,236号、第5 ,002,814号および第5,230,959号に記載されている。 本発明の1つの代替方法では、複合体は、AGM粒子と、接着剤で処理された ファイバーと混合することにより形成される。混合は、例えばこの分野で公知の 任意の撹拌装置の使用により、または空気同伴により行うことが出来る。亜適切 な混合手順は、例えば上で引用された米国特許第3,901,236号、第5, 002,814号および第5,230,959号に記載されている。次いで、例 えば混合物を乾燥させることにより、および/または接着剤をファイバーおよび 粒子と反応させることにより、本明細書に記載されているように、接着が行われ る。接着が生ずる間または前に、好ましくは複合体が乾燥される。乾燥は、適切 な手段、例えば熱を加えることにより、または複合体に赤外線を照射することに より、行われる。 得られた複合体は、AGMの周囲を包み、それに接着した、化学的に剛化され たセルロースファイバーを含む。上で引用した米国特許第5,002,814号 に記載されているプロセスにより作られた、本発明の吸収性複合体10は、図1 に示されている。それは倍率85Xでとられた吸収性複合体の走査型電子顕微鏡 写真である。示されているように、かつ上述したように、複合体は、化学的に剛 化されたセルロースファイバーにより包まれた実質的に個々のAGM粒子(コア )により構成された実質的に個々のユニットである。 ファイバーに対し比較的大きな径または断面のAGM粒子により、得られた複 合体において、ファイバーはAGM粒子に効果的に接着する。同様に、個々のA GM粒子は、ファイバー以外には実質的に接着しない。 化学的に剛化されたセルロースファイバーの実質的にすべての、または好まし くはすべての少なくとも一部は、吸収性ゲル物質の個々の粒子の表面の少なくと も一部の上にまたは近傍に、配置されている。ファイバーは、少なくとも1つの ファイバーの端部が、好ましくは両端が、粒子の表面から突出している。理論に 結び付けるつもりはないが、ファイバーの突出は、複合体を含む吸収性製品にお ける複合体の移動を最小にするのを助ける。所定のAGM粒子を包むファイバー は、上述のように、他のAGM粒子を包むファイバーから実質的に分離されてい る。 本発明の吸収性複合体は、使い捨て吸収性製品のための吸収性部材に特に有用 である。しかし、複合体およびそれを含む吸収性部材は、多くの目的のため、お よび多くの用途に使用され得ることを理解すべきである。例えば、本発明の吸収 性複合体は、パッキングコンテナ、薬剤デリバリデバイス、傷クリーニングデバ イス、火傷治療デバイス、イオン交換カラム材料、構造材料、種シートまたは水 保持材料のような農業または園芸材料、およびスラッジまたはオイル脱水剤のよ うな工業用途、結露形成防止材料、乾燥剤、および湿分制御材料として、使用可 能である。 本明細書において使用されている“吸収性製品”なる語は、身体排出物を吸収 し、含有するデバイス、特に、身体から排出される様々の排出物を吸収し、含有 するために、着用者の皮膚に対して置かれるデバイスを言う。“使い捨て”なる 語は、1回の使用後に、洗濯され、保存され、吸収性製品として再使用されるこ とが意図されない吸収性製品を記載するために使用される。使い捨て吸収性製品 の例は、生理用ナプキンおよびパンティの裏地のような婦人の衛生衣服、おむつ 、失禁用ブリーフ、おむつホルダー、トレーニングパンツ等である。 使い捨て吸収性製品は、典型的には、液体透過性トップシート、このトップシ ートに接合した液体不透過性バックシート、およびトップシートとバックシート との間に位置する吸収性コアとを含む。使い捨て吸収性製品、およびトップシー ト、バックシート、吸収性コアおよびこれらの部品の個々の層を含むその部品は 、体表面と衣服表面とを有している。 本明細書において使用されている“体表面”なる語は、着用者のボディに向か って、または隣接して着用されることを意図する製品または部品の表面を言う。 一方、“衣服表面”なる語は、“体表面”の反対側にあり、使い捨て吸収性製品 が着用されるとき、着用者のボディまたは下着に向かって着用され、または隣接 して置かれることを意図する。 本発明の複合体は、使い捨て吸収性製品の吸収性コアへの使用に特に有用であ る。一般に、複合体は、通常の吸収性ゲル物質が使用されてきたのと同一の形で 、例えば積層体の形で、比較的高密度のコアの形で(即ち、圧縮された、カレン ダーリングされた、緻密化された、等のコア)、または比較的低密度のコアの形 で(即ち、圧縮されない、例えば空気流で集積されたコア)、使用され得る。し かし、本発明の吸収性複合体は、通常の特定の吸収性複合体に対し、ある利点を 提供する。特に、この吸収性複合体は、吸収性製品の中におけるおよび/または 中からの移動が減少し、およびピンホールの形成が減少する傾向を有する。通常 の特定の吸収性複合体では、典型的には、粒子の移動を最小にするために、重い カレンダー加工が必要である。その結果、吸収性コアの部品の理論的吸収性能お よび吸収率に基づく、吸収性コアの部品の潜在的吸収性能および吸収率は、実現 されない。加えて、カレンダー加工された吸収性コアは、硬く、または“ボード 状”になり、ピンホールがより生じ易くなる。更に、粒状物質は、やはり吸収性 製品の中におけるおよび/または中から移動する。それ故、皮膚上のゲル化の可 能性を少なくするため、および/または着用者の快適さを増加させるために、第 2のトップシートがしばしば含められる。これに対し、本発明の吸収性複合体は 、吸収性コアの中におけるおよび中から移動する傾向がより少ない。従って、本 発明の吸収性複合体を含む吸収性コアは、吸収性ゲル物質の粒子の移動を少なく するために、重いカレンダー加工を必要としない。カレンダー加工されない吸収 性コアは、均一な、比較的低いファイバー密度を有する傾向にあり、即ち、コア は比較的オープンな構造である。このように、カレンダー加工されない吸収性コ アは、カレンダー加工されたコアよりも、良好な流体獲得特性(例えば、所定の 期間に吸収された流体の吸収率および量)を有する傾向にある。そのようなコア はまた、通常のAGMを含むカレンダー加工されたコアよりも、より快適である 傾向にある。第2のトップシートの必要性は、移動が少なくされ、AGM粒子が ファイバ ーによりクッション作用を受けるので、第2のトップシートの必要性は少なくさ れる。加えて、カレンダー加工と結び付いたピンホールの問題が避けられる。 以下の説明は、本発明の使い捨て吸収性製品に有用な吸収性コア、トップシー ト、およびバックシートを一般に議論している。この一般の記載は、本明細書で 一般的に記載している他の使い捨て吸収性製品の部品に加えて、図3−5に示し 、以下に更に説明する、吸収性製品のこれらの部品に適用することを理解すべき である。 吸収性コアは、本発明の吸収性複合体を含む。吸収性コアは、その複合体を含 む少なくとも1種の吸収性部材を含む。本明細書で使用されている“吸収性部材 ”なる語は、その構造要素間に液体を輸送し得る吸収性構造体を意味する。本明 細書で使用されている“構造要素”なる語は、本発明の個々の吸収性複合体、お よび吸収性構造体、例えばファイバー、ヤーン、ストランド、ルーズ(loos e)粒子を含む他の物質を言う。本明細書で使用されている“構造体”なる語は 、“層”、“層状体”なる語を含む。吸収性部材は、単層またはシートの形のウ ェブ等に限られない。吸収性部材は、実際には、積層体、ウェブ、または本明細 書で説明した吸収性物質の型の幾つかのシートまたはウェブの組合せを含む。 吸収性部材は、基本的に本発明の吸収性複合体からなり、例えば複合体のウェ ブからなる。あるいは、本発明の吸収性部材は、他の物質、例えば以下に記載す る物質のような使い捨て吸収性部材製品に一般に使用される吸収性物質を含む。 好ましい態様では、吸収性部材は、吸収性複合体および複合体のための支持手段 を含む。支持手段は、吸収性複合体が位置する構造体またはマトリックスである 。支持手段は、好ましくは、吸収性物質、より好ましくは本明細書に記載されて いるような親水性ファイバーを含む。吸収性複合体は、支持手段または支持手段 の一部中に、実質的に均質に(均一に)分散させることができる。或いは、吸収 性複合体は、様々な領域に、支持手段の厚さにわたって、様々な重量比で、分散 され得る。更に他の別の態様では、吸収性複合体は、支持手段の他の領域または ゾーンにおけるよりも、より高濃度の吸収性複合体を有する領域またはゾーンに 分散され得る。 本発明の吸収性部材は、集合吸収性構造体を提供するプロセスまたは技術によ り形成され得る。例えば、吸収性部材は、吸収性複合体のウェブまたは吸収性複 合体とファイバー物質との組合せ(繊維質の支持手段の場合)を含むウェブを提 供するプロセスまたは技術により形成され得る。適切なプロセスは、粒子堆積プ ロセス、湿式堆積および気流堆積を含む。吸収性部材は、好ましくは、基本的に 吸収性複合体からなる構造体、またはファイバー内またはその上に位置しまたは 分散されている吸収性複合体を有する構造体を形成するために、吸収性複合体、 ファイバー物質またはその混合物を気流堆積することにより形成される。ファイ バーと、本発明において使用するために当業者により容易に採用され得る超吸収 性ヒドロゲル−形成物質との混合物を気流堆積する手順は、1986年9月9日 にワイズマンら(Weisman et al)に対し発行された、“高密度吸 収性構造体”なるタイトルの米国特許第4,610,678号により充分に記載 されており、これは本明細書の一部をなす。吸収性複合体の幾つかの層および適 切な支持手段が形成され得る。 当業者により理解されるように、所定のAGM粒子を包むファイバーと、他の AGM粒子を包むファイバーとの間のファイバーの接着の程度は、吸収性部材の カレンダー加工またはエンボス加工の程度、および部材中における吸収性部材以 外の部品の存在に依存するであろう。例えば、吸収性部材が吸収性複合体のウェ ブから基本的に構成され、カレンダー加工またはエンボス加工されるならば、カ レンダー加工またはエンボス加工された領域における様々なAGM粒子を包むフ ァイバー間の実質的な量のファイバーの接着がある。吸収性複合体が、親水性フ ァイバーを含むウェブ中に実質的に均一に分散されているならば、所定のAGM 粒子を包むファイバーは、他の粒子を包むファイバーから実質的に分離されたま まとなる傾向にある。ファイバー接着の量は、ウェブにおける吸収性複合体の量 が増加するに従って、またはウェブがカレンダー加工またはエンボス加工される ならば、増加する傾向にある。 一般に、吸収性コアは、液体(例えば、メンス、尿、および/または他の身体 排出物)を吸収または保持することが出来る。吸収性コアは、圧縮性で、適合性 があり、着用者の皮膚に刺激がないのが好ましい。吸収性コアは、広範なサイズ または形状(例えば、矩形、卵形、砂時計形、“T”字形、犬の骨形、非対称、 等)で製造され得る。本発明の吸収性複合体に加えて、吸収性コアは、吸収性製 品に一般に使用される広範囲の液体吸収性物質、例えば、一般にエアフェルトと 呼ばれる微細な木材パルプを含む。吸収性コアに使用される他の適切な吸収性物 質の例としては、クレープセルロースワッディング、コフォーム(coform )を含むメルトブラウンポリマー、化学的に剛化された、変性されたまたは架橋 されたセルロースファイバー、けん縮加工されたポリエステルファイバー、ピー トモス、ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収 性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル物質、またはそれ らと同等物、物質の組合せ、またはこれらの混合物がある。吸収性コアの形態お よび構成も変化し得る(例えば、吸収性コアは、変化するカリパスゾーンおよび /または中央において厚いようなプロファイルを有する;親水性成分;本発明の 吸収性複合体の盛運;超吸収性成分;またはより低密度および低平均ベースの重 量ゾーン、例えば獲得ゾーン;または1層またはそれ以上の層または構造体を含 み得る)。しかし、吸収性コアの全吸収性能は、設計負荷および吸収性製品の意 図的使用に適合すべきである。更に、吸収性コアのサイズおよび吸収性能は、お むつ、失禁用パッド、パンティの裏地、レギュラーの生理用ナプキン、および夜 用生理用ナプキンのような様々な用途に適合するように、および幼児から大人ま での着用者に適合するように変化せしめられる。 吸収性コアは、本発明の吸収性複合体を含む少なくとも1つの吸収性部材を含 む。このように、吸収性コアは、本発明の吸収性複合体から基本的に構成される 。好ましい態様では、吸収性コアは、吸収性複合体および、上述の、複合体のた めの支持手段を含む、少なくとも1つの吸収性部材を有している。支持手段は、 好ましくは、親水性ファイバーのもつれた塊を含む、繊維質ウェブまたはバット を含んでいる。吸収性複合体は、好ましくは、支持手段、または支持手段の一部 中に実質的に均一に分散されている。そのような吸収性部材の吸収特性は、この ように、一般に、部材中で均一である。あるいは、吸収性部材および親水性ファ イバーは、様々の吸収性能および/または吸収速度の勾配またはゾーンを形成す るように、吸収性部材中において分散され得る。吸収性部材は、カレンダー加工 またはエンボス加工され得る。 本明細書において使用されている“親水性”なる語は、ファイバーに付着した 液体により濡らされるファイバーまたはファイバーの表面について言う。米国化 学協会発行の、接触角、濡れ性および付着性、ロバートF.ゴールド編、著作権 1965年に詳細に記載されているように、液体とファイバーまたはファイバー の表面との接触角が90°未満であるとき、または液体がファイバーの表面を自 然に広がるとき−通常は両者の条件が存在する−、ファイバーまたはファイバー の表面は、濡れると言われる。 通常の吸収性製品への使用に適切などのような型の親水性ファイバー材料も、 本発明における吸収性コアへの使用に適切である。そのような親水性ファイバー 材料として、セルロースファイバー、変性セルロースファイバー、本発明の吸収 性複合体を形成するための、本明細書に記載したような強化されたセルロースフ ァイバー、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート(DACRON)のようなポ リエステル、親水性ナイロン(HYDROFIL),ポリマー二成分ポリマー等 がある。適切な親水性ファイバー材料の他の例として、例えばポリエチレンまた はポリプロピレンのようなポリオレフィン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリス チレン、ポリウレタン等から誘導された、表面処理されたまたはシリカ処理され た熱可塑性ファイバーのような、親水性化された疎水性ファイバーがある。入手 性、コストの理由から、微細な木材パルプ(即ち、エアフェルト)が、吸収性コ ア、特に、本明細書に記載の貯蔵層に好ましく使用される。 吸収性コアに含まれる複合体の量は、一般に、製品に望まれる吸収性ゲル物質 の量に基づいて選択される。吸収性ゲル物質の量は、製品に望まれる吸収性能お よび吸収速度に基づいて選択される。吸収性部材に使用される吸収性ゲル物質お よび親水性ファイバーの相対量は、吸収性部材の重量パーセントにより、最も一 般的に表現される。典型的には、吸収性ゲル物質は、親水性ファイバーとともに 、約2%〜約90%、好ましくは約30%〜約85%、より好ましくは約30% 〜約70%、最も好ましくは約40%〜約70%のAGM、および従っては約1 0%〜約98%、好ましくは約70%〜約15%、より好ましくは約70%〜約 30%、最も好ましくは約60%〜約30%の親水性ファイバーで使用される。 吸収性複合体および親水性ファイバー(複合体を作っているものを含む)の相対 量 は、これらの範囲を達しするように選択され得る。吸収性製品の厚さを少なくす るために、吸収性部材、特に流体貯蔵用に使用される吸収性部材におけるAGM の濃度を最大にすることが望ましい。 吸収性コアは、例えば除塵層、獲得層、または着用者の快適さを増加させるた めの第2のトップシートのような、吸収性製品にしばしば使用される他の吸収性 部品を含むことが出来る。 トップシートは、従順で、柔らかな感触で、着用者の皮膚に刺激のないことが 好ましい。更に、トップシートは、液体透過性であり、その厚さを通して液体( 例えばメンスおよび/または尿)を容易に浸透させる。適切なトップシートは、 織布または不織布(例えばファイバーの不織ウェブ)、開口を形成した熱可塑性 膜のようなポリマー材料、開口したプラスチック膜、およびハイドロフォームド (hydroformed)熱可塑性膜、気孔質フォーム、網状フォーム、網状 熱可塑性膜、および熱可塑性スクリム(紗)のような広範囲の材料から製造され 得る。適切な織布または不織材料としては、天然繊維(例えば、木材または木綿 繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレ ンファイバーのようなポリマーファイバー)、または天然または合成繊維の組合 せがある。トップシートが不織ウェブからなるものであるとき、ウェブは、広範 囲の公知の技術により製造され得る。例えば、ウェブは、スパンボンド(spu nond)された、カード(card)された、湿式堆積された、メルト−ブラ ウン(melt−blown)された、ハイドロエンタングル(hydroen tangle)されたもの、またはその組合せ等とすることが出来る。 バックシートは、液体(例えばメンスおよび/または尿)を透過せず、他のフ レキシブル液体不透過材料を用いることも出来るが、薄いプラスチック膜から製 造される。本明細書において、“フレキシブル”なる語は、従順で、人体の一般 的体型に容易に従う材料について言う。バックシートは、吸収性コアに吸収され 、含有される排出物が、ベッドシート、パンツ、パジャマおよび下着のような製 品を濡らすことを防止する。このように、バックシートは、織布または不織材料 、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性膜のようなポリマー膜、または フィルムを被覆した不織材料のような複合材料を含む。適切なバックシートは、 約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有 するポリエチレン膜である。ポリエチレン膜の例として、シンシナティ、オハイ オのクロペイ(Clopay)社によりP18−0401の表示で、テレハウテ (Terre Haute)、インディアナのトレデガーフィルムプロダクツ( Tredegar Film Products)によりXP−39385の表 示で製造されている。バックシートは、好ましくは、より布状の外観を提供する ために、エンボス加工および/またはマット加工されているものがよい。更に、 バックシートは、排出物がバックシートを通して通過するのを防止しつつ、蒸気 が吸収性コアから逃げるのを許容するものがよい(即ち、バックシートは呼吸し 得る)。バックシートのサイズは、吸収性コアのサイズおよび選択された正確な 吸収性製品設計により決定される。 バックシートおよびトップシートは、吸収性コアの、衣服表面および身体表面 にそれぞれ隣接して位置する。吸収性コアは、好ましくは、公知の取付け手段( 図3−5には示されていない)により、公知の方法で、トップシート、バックシ ートまたはその両方と連結される。しかし、本発明の態様は、全吸収性コアの部 分がトップシート、バックシートまたはその両方と脱離されることが考えられる 。 例えば、バックシートおよび/またはトップシートは、接着剤の均一な連続層 、接着剤のパターン層、または接着剤の分離したライン状、渦巻き状、点状の列 により、吸収性コアに、または互いに、固着され得る。満足し得るものであると わかった接着剤は、ミネソタ州セントポールのH.B.フラー(Fuller) 社により、HL−1258またはH−2031の表示で製造されている。取付け 手段は、好ましくは、1986年3月4日にミネトラら(Minetola e t al)に対し発行された米国特許第4,573,986号に記載されている 接着剤のフィラメントの開パターンネットワークを含むものである。この特許は 、本明細書の一部をなすものである。フィラメントの開パターンネットワークの 取付け手段の例としては、1975年10月7日にスプラーク(Spraque ),Jrに対し発行された米国特許第3,911,173号、1978年11月 22日にツイッカーら(Zwieker et al)に対し発行された米国特 許第 4,785,996号、および1989年6月27日にウェレニッツ(Were nicz)に対し発行された米国特許第4,842,666号に示されている装 置および方法により図示されているような、スパイラルパターンの接着剤フィラ メントの幾つかのラインがある。これらの特許のそれぞれは、本明細書の一部を なす。あるいは、取付け手段としては、熱接着、圧着、超音波接合、ダイナミッ クメカニカル接合、または他の適切な取付け手段またはこれらの公知の取付け手 段の組合せがある。 本発明の単一の使い捨て吸収性製品の好ましい態様は、生理パッド、図3に示 す生理用ナプキン30である。本明細書で使用されている“生理用ナプキン”な る語は、外陰部に隣接して、一般には泌尿生殖器の外側に、婦人により着用され る吸収性製品について言う語であり、月経および着用者の身体からの他の生殖器 排出物を吸収し、含有することを意図する。着用者の前庭部の一部内側、一部外 側に位置する内陰唇器もまた、本発明の範囲内である。本明細書で使用されてい る“外陰部”なる語は、外部から見える女性の生殖器について言う語である。し かし、本発明は、パンティの裏地のような生理パッド、またはおむつ等を含む失 禁パッドのような他の吸収性製品にも適用され得ることを理解すべきである。 図3は、本発明の生理用ナプキン30の平らな状態を示す平面図である。この 構造の部分は、生理用ナプキン30の構成をより明確に示すために切断され、か つ生理用ナプキン30の着用者と接する部分は見る側に向けられている。この生 理用ナプキン30は、2つの面、即ち身体と接する面302または“体表面”と 衣服表面304を有している。この生理用ナプキン30は、ボディ面から見た図 3に示されている。体表面は、着用者のボディに隣接して着用されることを意図 されており、一方、衣服表面は、その反対側にあり、生理用ナプキン30が着用 されるとき、着用者の下着に隣接して置かれることを意図されている。図3に示 すように、生理用ナプキン30は、好ましくは、中央吸収性本体310と下着保 護システム350とを含んでいる。 中央吸収性本体310は、液体透過性トップシート320、このトップシート 320に接合した液体不透過性バックシート330、およびトップシート320 とバックシート330との間に位置する吸収性コア340とを含む。図3は、中 央吸収性本体310が、中央吸収性本体310の外側エッジにより定義される周 縁部を有している。そこでは、縦エッジが312で表わされ、端部エッッジが3 14で表わされている。中央吸収性本体310は、更に、縦センターライン31 6と横センターライン318とを有している。本明細書において使用されている “縦”なる語は、吸収性製品が着用されるき、直立する着用者を右半身と左半身 とに二分する垂直面に(ほぼ平行に)配列する、吸収性製品の平面におけるライ ン、軸、または方向について言う語である。本明細書において使用されている“ 横”なる語は、一般に、縦方向に垂直な、吸収性製品の平面におけるライン、軸 、または方向について言う語である。図3に示すように、吸収性コア340は、 体表面342、衣服表面344、サイドエッジ346、および端部エッッジ34 8を有している。 図4に示す本発明の好ましい態様では、獲得部品360は、トップシート32 0と吸収性コア340との間に位置するか、または複合体トップシートの底面か らなる。獲得部品360は、幾つかの機能を示す。これらの機能は、吸収性コア 上におけるまたはその中への排出物のウィッキング(wicking)を改善す る。排出物の改善されたウィッキングは、吸収性コアにおける排出物のより均一 な分布を提供するので、かつ生理用ナプキンを比較的薄くするので、重要である 。本明細書における“ウィッキング”なる語は、1つ、2つ、またはすべての方 向(即ち、xy平面および/またはz方向)における液体の移動を含む語である 。獲得部品360は、例えばポリエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレン のような合成繊維、木綿またはセルロースを含む合成繊維、そのような繊維の混 合、またはその同等物、またはその組合せの不織または織布ウェブを含む、様々 な物質からなる。獲得部品を有する生理用ナプキンの例は、上で引用した米国特 許第4,950,264号および第5,009,653号、およびPCT特許公 報W093/11725“溶融層を有する吸収性製品”、1993年6月24日 公開、Cree et al、および米国特許出願第08/289,084号( 出願日、1994年5月6日、Cree et al)に、より充分に記載され ている。これらの文献のそれぞれは、本明細書の一部をなす。より好ましい態様 では、獲得部品360は、ウェブを結合するための通常の手段により、最も好ま しくは、 上で引用したCree et al特許出願およびPCT公報により充分に記載 されている融着により、トップシート320と接合される。 使用において、生理用ナプキン30は、そのような目的に対し公知の任意の取 付け手段により、その場で保持され得る。好ましくは、生理用ナプキンは、使用 者の下着またはパンティ内に置かれ、接着剤のようなファスナーによりそれに固 定される。接着剤は、下着の股の部分に生理用ナプキンを固定するための手段を 提供する。このように、生理用ナプキン30の衣服表面304の一部またはすべ てが、接着剤で被覆されてもよい。図3に示す本発明の好ましい態様では、一部 が、生理用ナプキン30の中央吸収性本体310および下着保護システムの両方 に配置される。中央吸収性本体に配置された接着剤の部分は、パッド接着剤37 2として識別され、下着保護システムに配置された部分は、接着剤が配置される 下着保護システムの要素に応じて、フラップ接着剤として識別される。そのぴょ うな目的に従来使用されている接着剤が、本発明の接着剤に使用することが出来 、その中では、感圧接着剤が好ましい。適切な接着剤としては、オハイオ州コロ ンバスのセンチュリーアドヒーシブ(Century Adhesive)社に より製造されたCentury A−305−IV、およびブリッジウオーター 、NJのナショナルスターチアンドケミカル(National Starch and Chemical)社により製造されたInstant Lock3 4−2823である。適切な接着ファスナーは、1990年4月171日にオズ ボーン(Osborn)に対し発行された米国特許第4,917,697号にも 記載されている。感圧接着剤は、典型的には、使用前に、下着の股の部分以外の 表面への接着から接着剤を保持するために、除去可能な剥離ライナーで被覆され ている。これらは、図4におけるパッドリリースライナー376およびフラップ リリースライナー378として識別されている。そのような目的に一般に使用さ れている市販のリリースライナーは、本発明で使用され得る。適切なリリースラ イナーの限定的でない例として、Menasha WIのアクロジル(Akro sil)社により製造されているBL30MG−A Silox E1/0およ びBL30MG−A Silox 4P/0がある。適切なリリースライナーは また、上で引用した米国特許第4,917,697号にも記載されている。本発 明 の生理用ナプキン30は、リリースライナーを除去し、その後、接着剤が下着に 接触するように、生理用ナプキンを下着内に置くことにより、使用される。接着 剤は、使用中は、生理用ナプキンを下着内のその位置に維持する。 本発明の生理用ナプキンは、下着保護システム、例えばサイドフラップを含ん でいてもよい。このフラップは、少なくとも2つの目的に役立つ。第1に、フラ ップは、好ましく下着のエッッジに沿って二重壁バリアを形成することにより、 着用者の身体および下着が月経液により汚されるのを防止するのに役立つ。第2 に、フラップは、好ましくは、その衣服表面に、取付け手段の一部、即ちフラッ プ接着剤を具備し、そのため、フラップは、下着の下に折り返され、下着の衣服 側にまたは相互に取り付けられる。フラップは、トップシート、バックシート、 ティッシュ、またはこれらの物質の組合せを含む様々な物質により構成され得る 。本発明の生理用ナプキンへの使用に適切なまたは適合し得るフラップを有する 多くの生理用ナプキンは、上で引用した米国特許第4,589,876号、およ び1987年8月18日にファン・ティルバーン(Van Tilburn)に 対し発行された米国特許第4,589,876号“Shaped Sanita ry Napkin With Flaps”、および1986年8月26日に マティングリー(Mattingly)に対し発行された、“生理用ナプキン取 付け手段”なるタイトルの米国特許第4,608,047号に開示されている。 これらの特許は、本明細書の一部をなす。 本発明における吸収性複合体が使用される他の使い捨て吸収性製品は、おむつ である。本明細書において使用されている“おむつ”なる語は、着用者の下半身 付近に着用される、幼児または失禁者により一般に着用される、吸収性製品につ いて言う語である。 図5は、より明確におむつ50の構造を示すために一部の構造が切断され、着 用者から離れて向いたおむつ50の一部、外側の表面が見る人の方に向いた、平 坦化され非収縮状態の(すなわち、伸縮性が導入され収縮が伸ばされた)本発明 のおむつの平面図である。図5に示すように、おむつ50は、好ましくは、液体 透過性トップシート520、トップシート520と接合した液体非透過性バック シート530、トップシート520とバックシート530との間に配置された吸 収体コア540、衣類対向面542を有する吸収体コア540、身体対向面54 4、サイドエッジ546、ウェストエッジ548、及び耳549を具備する。お むつ50は、好ましくは、さらに、伸縮性すそ部550、560として複数箇所 で示される伸縮性ウェスト機構、及び一般に570として複数箇所で示される締 付システムを具備する。 おむつ50は、図5において、外部表面52、外部表面52に対向する内部表 面54、第1のウェスト領域56、第2のウェスト領域58、及び、縦の端部が 55で示され、末端部が57で示される外周部51を有するように示される。( 当業者は、おむつは、通常、1対のウェスト領域及びウェスト領域間の股下領域 を有する見地から記載されることを認識するであろうが、本出願においては、用 語の簡略化のために、おむつ50は、典型的には股下領域の一部として示される おむつの一部を含むウェスト領域のみを有するように記載される。)おむつ50 の内部表面54は、おむつ50が使用中に着用者の身体に接して配置される部分 を具備している(すなわち、内部表面54は、一般的には、少なくともトップシ ート520と、トップシート520に接合される他の構成要素との一部により形 成される)。外部表面52は、おむつ50が、着用者の身体から離れて配置され る部分を具備している(すなわち、外部表面52は、一般的には、少なくともバ ックシートと、バックシート530に接合される他の構成要素との一部により形 成される)。(ここで用いられる、着用者に対向したおむつ50またはその構成 要素の部分は、身体対向面とも呼ばれる。同様に、着用者から離れた部分は、こ こでは、衣類対向面とも呼ばれる。)第1のウェスト領域56及び第2のウェス ト領域58は、それぞれ、外周部51の末端部57から、おむつ50の横方向の 中心線53まで達する。図5は、縦の中心線59も示している。 図5は、トップシート520及びバックシート530が一般的には吸収体コア よりも大きな長さ及び幅を有するおむつ50の好ましい態様を示している。伸縮 性すそ部550及びバックシート530は、吸収体コア540の端部を越えて広 がり、おむつ50の外周部51を形成する。 本発明のおむつは、いくつかの公知の形状を有することが出来、それらの吸収 体コアは、本発明に適合されている。代表的な形状は、一般に、1989年4月 18日に発行されたBuelの米国特許第B1 3,860,003号、199 2年9月29日に発行されたBuelらの米国特許第5,151,092号、及 び1993年6月22日に発行されたBuelらの米国特許第5,221,27 4号に記載されている。これら特許のそれぞれは、ここに参照により含められる 。本発明が直ちに適合され得る他のおむつの形状は、1994年2月28日にR oeらの名のもとで出願された係属中の米国特許出願第08/203,456号 に記載され、それはここに参照により含められる。これら特許に記載されるおむ つの吸収体コアは、ここの教示に照らして適合され得て、それらに記載される吸 収体ゲル化材料として、本発明の吸収体複合体を含む。 おむつ50に用いるのに特に適したトップシート520は、織物業者にはよく 知られた手段により、毛羽立てられ及び熱的に接着される。申し分のないトップ シートは、約2.2デニールのステープル長ポリプロピレンファイバーを具備す る。ここで用いられる「ステープル長ファイバー」は、少なくとも約15.9m m(0.625インチ)の長さを有するファイバーをいう。好ましくは、トップ シートは、約14から約25g/m2の基本重量を有する。適切なトップシート は、MASS.州WalpoleのVeratec社Internationa l Paper Company部門により、P−8の名称で製造されている。 おむつ50のトップシート520は、トップシートを通過し吸収体コアに含有 される液体から、着用者の皮膚を隔離するために(すなわち、再度の湿潤を防止 するために)、好ましくは疎水性材料でつくられる。もし、トップシートが疎水 性材料でつくられるとすると、少なくともトップシートの上側表面は、液体がト ップシートをより速く通過するように、親水性処理を施される。これは、身体滲 出物が、トップシートを通過して出て、吸収体コアにより吸収されずに、トップ シートから流出するという可能性を減少する。トップシートは、それを界面活性 剤で処理することにより親水性が付与され得る。トップシートを界面活性剤で処 理するのに適した方法は、トップシート材料に界面活性剤をスプレーすること、 及びその材料を界面活性剤中に浸漬することを含む。このような処理及び親水性 のより詳細な議論は、1991年1月29日に発行されたReisingらの「 多層吸収層を有する吸収用品」と題された米国特許第4、988,334号、及 び1991年1月29日に発行されたReisingの「急速捕捉吸収体コアを 有する吸収用品」と題された米国特許第4,988,345号に記載され、こ れらは参照によりここに含められる。 ここに記載されるようなおむつの好ましい態様において、バックシート530 は、吸収体コアの範囲を越えて、おむつ全体の外周部の周りで約1.3cmから 約6.4cmの最短距離で広がる、変形された砂時計状の形状を有している。 吸収体コア540は、おむつ50と一致したいかなる寸法または形状を呈して もよい。おむつ50の1つの好ましい一態様は、第1のウェスト領域に耳を有し 、一般に第2のウェスト部では長方形の、非対称の、変形されたT字型の吸収体 コア540を有している。広い容認及び商業的成功を成し遂げた本発明の吸収体 コアに用いられる代表的な吸収体の構造は、上記参照され含められた米国特許第 4,610,678号に、及び1987年6月16日に発行されたWeisma nらの「2層のコアを有する吸収用品」と題された米国特許第4,673,40 2号、1989年12月19日に発行されたAngstadtの「粉末層を有す る吸収体コア」と題された米国特許第4,888,231号、及び上記参照され た米国特許第4,834,735号に記載されている。吸収体コアは、1993 年8月10日に発行されたAlemanyらの「伸縮自在のウェスト部及び増加 された吸収性を有する吸収用品」と題された米国特許第5,234,423号、 及び1992年9月15日に発行されたYoung、LaVon、及びTayl orの「失禁処理のための高効率吸収用品」と題された米国特許第5,147, 345号に詳述されるように、吸収体収容コア上に配置され化学的に剛化された ファイバーの獲得/分配コアを含む。これら特許の全てが、ここに参照により含 められる。これら特許に記載される吸収体コアは適合され得て、吸収体ゲル化材 料として、本発明の吸収体複合体を含む。好ましくは、吸収体複合体は、流体を 獲得する及び/または分配することと対照的に、まず流体を保持または貯蔵する ように機能する(典型的には貯蔵層または貯蔵コアと呼ばれる)吸収体コアの構 成要素中に含まれる。より好ましくは、吸収体コアは、上述の吸収用品について の一般的な参照文献で記載されるような、親水性ファイバー及び吸収体複合体を 具備する。 好ましい態様において、おむつ50は、さらに、液体及び身体滲出物の改良さ れた封入を提供するための伸縮性すそ部550、改良された装着性及び封入を提 供する伸縮性ウェスト機構560、及び横方向の張力がおむつの円周の周りで保 たれ、おむつが着用者に保持されるように、第1のウェスト領域56及び第2の ウェスト領域58を重なった配置に保つ、サイドクロージャを形成する締付シス テム570を具備する。おむつ50は、ウェスト領域56及び58に伸縮性サイ ドパネル(図示せず)を具備し、より快適かつ体形に合った装着性の、及びより 効果的なおむつ50の適用を提供する、伸縮自在な伸張性機構を提供する。 伸縮性すそ部550は、上記参照された米国特許第B13,860,003号 、1990年3月20日に発行されたAzizらの米国特許第4,909,80 3号、1987年9月22日に発行されたLawsonの米国特許第4,695 ,278号、及び1989年1月3日に発行されたDragooの米国特許第4 ,795,454号に記載される形状を含む幾つかの異なる形状に形成され得て 、これらは参照によりここに含まれる。 伸縮性ウェスト機構は、好ましくは、1985年5月7日に発行されたKie vitらの米国特許第4,515、595号、1991年1月25日に発行され たRobertsonの米国特許第5,026,364号、及び上記参照された 1992年9月29日に発行されたBuellらの米国特許第5,151,09 2号に記載される形状を含む、幾つかの異なる形状に形成される伸縮性ウェスト バンド(図示せず)を具備し、これらは参照によりここに含められる。 伸縮性サイドパネルは、幾つかの形状に形成されてもよい。おむつの耳(イア ーフラップ)に配置される伸縮性サイドパネルを有するおむつの例は、1989 年8月15日に発行されたWoodの米国特許4,857,067号、1983 年3月3日に発行されたSciaraffaらの米国特許第4,381,781 号、1990年7月3日に発行されたVan Gompelらの米国特許第4, 938,753号、及び1992年9月29日に発行されたBuellらの米国 特許第5,151,092号に開示され、これらは参照によりここに含まれる。 代表的な締付システム570は、1989年7月11日に発行されたScri ppsの米国特許第4,846,815号、1990年1月16日に発行された Nestegardの米国特許第4,894,060号、1990年8月7日に 発行されたBattrellの米国特許第4,946,527号、1974年1 1月19日に発行されたBuellの米国特許第3,848,594号、198 7年5月5日に発行されたHirotsuらの米国特許第4,662,875号 、及び1992年9月29日に発行されたBuellらの米国特許第5,151 ,092号に開示され、これらは参照によりここに含まれる。 おむつ50は、好ましくは、おむつのウェスト領域の一方、好ましくは、第2 のウェスト領域を着用者の背中の下に配置し、他方のウェスト領域、好ましくは 第1のウェスト領域が着用者の前方で交差して配置されるように、おむつの残り を着用者の足の間に引っ張ることにより、着用者に装着される。締付システムは 、その次にサイドクロージャをもたらすために当てられる。 本発明の複合体は、パンティーライナの吸収体コアに有用である。本発明が適 用される代表的なパンティーライナは、1988年4月19日に発行されたOs bornの「パンティーライナ」と題された米国特許第4,738,676号で 開示され、この特許はここに参照により含められる。 本発明の複合体は、トレーニングパンツの吸収体コアにも有用である。ここで 用いられる「トレーニングパンツ」という用語は、固定された側部と足の開口部 を有する使い捨て衣類をいう。トレーニングパンツは、着用者の足を足の開口部 に挿入し、トレーニングパンツを着用者の胴体下方の位置へと滑らせることによ り、着用者の所定の場所に配置される。本発明が直ちに適用されるトレーニング パンツは、1993年9月21日に発行されたHasseの米国特許第5,24 6,433号で開示されている。 本発明の複合体が有用な他の使い捨て吸収性製品は、失禁製品である。“失禁 製品”なる語は、パッド、下着(ベルト等の、同一の型の吊り下げシステムによ りその位置に保持されたパッド)、吸収性製品のための挿入物、吸収性製品のた めの性能補助具、ブリーフ、ベッドパッド、および成人または他の失禁者により 着用されるかどうかにかかわらず、同様のものを指す語である。本発明が容易に 適合され得る失禁製品は、1981年3月3日にストリックランドら(Stri ckland et al)に対し発行された米国特許第4,253,461号 、いずれも1986年7月1日にブエル(Buell)に対し発行された、米国 特 許第4,597,760号および米国特許第4,597,761号、1987年 11月3日にブエル(Buell)に対し発行された米国特許第4,704,1 15号、1990年10月23日にアール(Ahr)に対し発行された、米国特 許第4,909,860号、1990年10月23日にギプソンら(Gipso n et al)に対し発行された米国特許第4,964,860号、および1 994年4月19日にアール(Ahr)に対し発行された、“急速獲得多層吸収 性コアを有する吸収性コア”なるタイトルの米国特許第5,304,161号に 記載されている。 実施例 Nalco1180(ドイツ、クレフェルトのストックハウゼン社から市販さ れている吸収性ゲル物質、以下、この実施例では、AGMと呼ぶ。)、幾つかの ファイバー物質、およびAGMとファイバーを接着するための接着剤としてのキ メン(Kymene、登録商標)557の水溶液から、吸収性複合体を製造した 。こんもファイバーは、以下のように短縮される。 約7%の湿分を有し、米国特許第5,137,537号によりドライセルロー スアンハイドログルコースベースで、約3.8モル%のクエン酸の程度までクエ ン酸で架橋された、Foley fluff(南部クラフトパルプ、米国、TN 、メンフィスのBuckeye Cellulose社)から形成された、化学 的に剛化されたセルロースファイバー PP ドイツ、シュワルツェンベックのSteen & Co社から市販さ れているPOLYSTEENポリプロピレンファイバー、2デニール、長さ4. 6mm PE ドイツ、シュワルツェンベックのSteen & Co社から市販さ れているPOLYSTEENポリプロピレンファイバー、4デニール、長さ4. 6mm BiCo ドイツ、シュワルツェンベックのSteen & Co社から市 販されている、ポリプロピレンコア、ポリエチレン外層を有する、POLYST EENポリプロピレンファイバー、2.5デニール、長さ4.6mm 複合体のファイバーおよびAGMのパーセントは、表1に示されている。表1 では、実施例1−5が本発明の吸収性複合体を示している。 図2に示す装置を用いて、以下のように、複合体が製造される。ラロッチェ社 から市販されている開繊機を用いて、ファイバーのベールからファイバーが取り 出される。開繊されたファイバーは、オスプレイサージビン(Osplay S urge Bin)により開繊され、次いで、ライトバーティカルマットフォー マー(Wright Vertical Mat Former)を用いて圧縮 される。この点におけるファイバーは、95%−98%開繊され、0.1g/c m3の密度を有している。得られた、個々に分かれたファイバーは、次いで2つ のダンウェブファイバーレイダウン(Dan Web fiber lay d own)装置に輸送される。 ダンウェブ装置にある間、通常の湿潤室を用いて、ファイバーにキメン(登録 商標)溶液が適用される。キメン(登録商標)溶液は、ファイバー重量の10− 15重量%の量が適用される。適用されたキメン(登録商標)溶液を有するファ イバーは、第1のダンウェブ装置により、真空コンベアに対して集積される。ダ ンウェブ装置は、ファイバー/キメン(登録商標)溶液混合物を、18g/m2 −25g/m2のベース重量で集積する。 次いで、AGM粒子は、Nordson AGM Disperserを用い て第1のウェブに堆積される。AGM粒子は、0.054g/m2−0.070 g/m2のベース重量で集積される。堆積されたAGM粒子を有するファイバー ウェブは、次いで第2のダンウェブ装置にを通過し、そこで、そこに分散された キメン(登録商標)溶液を有するファイバーの層がAGM粒子の層に隣接して堆 積される。ファイバー/キメン(登録商標)溶液混合物は、18g/m2−25 g/m2のベース重量で集積される。 そこに分散されたキメン(登録商標)溶液およびその間に堆積されたAGM粒 子を有するファイバーは、次いで1セットのカレンダーロールを通して移動し、 カレンダーロールは、ファイバーウェブを結合および圧縮し、ファイバー、キメ ン(登録商標)溶液およびAGMsr粒子間の緊密な接触を保証する。得られた 圧縮されたウェブは、次いでASEA Brown Boveriから市販され ているスルーエア乾燥炉に輸送される。ウェブは、キメン(登録商標)溶液を山 荘または硬化させるために、約300°Fの温度に1−2分間さらされる。 得られたウェブは、ウェブを開繊し、そこに堆積したAGM粒子を有するファ イバーを分離する他の開繊機(ラロッチェ)に輸送される。次いで物体取扱ファ ン(カナダ、ウイニペグ マニトバ(Winnipeg Manitoba)の ノーザン ブロア(Northern Blower)社、モデルLS WHL )に運ばれ、この物体取扱ファンは、そこに付着したAGM粒子を有するファイ バーを分離し、それによって吸収性複合体を形成する。 本発明の吸収性複合体が、接着剤としてプロピレングリコール、グリセロール 、またはACCOSTRENGTH711の10重量%水溶液が使用されること を除いて、実施例1−5に記載されているように、製造される。 以下のテストは、特に指示しない限り、室温で実施される。 複合体の吸収性能および流体保持性 吸収性複合体の吸収性能および流体保持性が以下のように決定される。0.3 gの複合体が、不織布により形成された、乾燥した、あらかじめ計量された6c m×6cmのティーバッグ内に収容される。このティーバッグを過剰の羊の血液 に10分間浸漬し、除去して、流出させる。10秒の流出時間の後、ティーバッ グが計量され、その重量が最初のティーバッグの重量と比較され、複合体により 吸収された流体の重量、即ち吸収性能が決定される。その重量は、ティーバッグ 自体により吸収された流体の量について調整されていない。次いで、ティーバッ グは、1400rpmで10分間、遠心分離される。ティーバッグは計量され、 最初のティーバッグの重量と比較され、複合体により保持された流体の量(流体 保持性)が決定される。羊の血液のグラム/複合体のグラムである吸収性能(A C)および流体保持性(FR)が以下のように計算される。 AC=(10分後のティーバッグの重量−空のティーバッグの重量)÷(ティ ーバッグに含まれる乾燥複合体の重量) FR=(遠心分離後のティーバッグの重量−空のティーバッグの重量)÷(テ ィーバッグに含まれる乾燥複合体の重量) 複合体の加圧下吸収性能 吸収性複合体の加圧下の吸収性能が以下のように決定される。複合体のあらか じめ計量されたサンプル(約0.9グラム)が底部に篩を有する小さな容器内に 置かれる(サンプルの重量はWi)。適切な重りがサンプルの頂部に置かれ、サ ンプル上に0.25psiの圧力が作られる。容器およびその内容物が計量され 、室温(20−25℃)で、羊の血液で満たされたペトリ皿内のフィルタープレ ート上に置かれる。そのため、篩は、血液と少し接触するに至る。1時間後、容 器からサンプルを除去し、再計量する(1時間後のサンプルの重量)。羊の血液 のグラム/複合体のグラムである加圧下の吸収性能(ACUP)が以下のように 計算される。 ACUP=Wa−Wi Wi 複合体の獲得時間および獲得速度 複合体の獲得時間(AT)が以下のように決定される。5.00±0.15m lの羊の血液が、固定された面積の開口とを通して、0.25psiの負荷の下 で3.4秒間、複合体に放出される。羊の血液を獲得する時間、即ち獲得時間が 、電子ストライクスループレートおよびタイマーを用いて記録される。内蔵のセ ンサープローブが、タイマーのスタートの引き金を引く羊の血液の存在を検出す る。獲得時間(AT)は、以下のように計算される。 複合体1−5および比較例複合体1の流体保持性、加圧下の吸収性能、獲得時 間、および獲得速度が表IIに示されている。複合体1−5または比較例複合体 1において、PPがPEまたはBicoに置換された場合にも、類似の結果が得 られている。 上記データは、化学的に剛化されたセルロースファイバーを用いて製造された 吸収性複合体が、化学的に剛化されたセルロースファイバーを含まない吸収性複 合体により提供されるものよりも実質的に低い獲得時間および獲得速度を提供す ることを示している。加えて、表の値は、セルロースファイバーを含む吸収性複 合体1−3が、化学的に剛化されたセルロースファイバーを含まない吸収性複合 体よりも実質的に高い流体保持性を提供することを示している。このことは、吸 収性複合体1−3が、吸収性複合体4−5およびCE1よりも少ないAGM物質 を含むので、AGM濃度の増加に伴って流体保持性が増加することが期待される ことは、驚くべきことである。 複合体から積層体が形成され、加圧下での吸収性能、流体保持性、および獲得 時間がテストされる。積層体は、約7グラムの単一複合体物質を、おむつ標準テ ィッシュ(ベース重量0.063−0.070oz/sq.フィート(19.4 −21.3g/m2)のあらかじめ計量された5cm×20cmの層上に集積し 、 複合体を、おむつ標準ティッシュ(複合体の実際のグラム量、Wiが測定される )の他の、あらかじめ計量された5cm×20cmの層で覆うことにより形成さ れる。複合体は、下部ティッシュ層上に実質的に均一に気流集積され、ティッシ ュ層のエッジが合わされる。 積層体の加圧下の吸収性能 積層体の加圧下の吸収性能が、次のようにして決定される。積層体の5cm× 7cmサンプルが、底部に篩を有する容器内に、平らで、折り曲げられない形で 置かれる。適切な重りが積層体の頂部に置かれ、積層体の全面積上に0.25p siの圧力が作られる。容器およびその内容物が計量され、室温(20−25℃ )で、羊の血液で満たされたペトリ皿内のフィルタープレート上に置かれる。そ のため、篩は、血液と少し接触するに至る。1時間後、容器から積層体を除去す る。積層体により吸収された血液の量が、容器を再計量することにより測定され る。 羊の血液のグラム/複合体のグラムである積層体の加圧下の吸収性能(ACU P)が以下のように計算される。 ACup=(Wl−Wt)÷Wac 式中、Wlは積層体により吸収された血液の量であり、Wtはティッシュによ り吸収された血液の量であり、Wacは積層体中の吸収性複合体の乾燥重量、即 ち7グラムである。 ティッシュにより吸収された血液の量は、以下のように計算される。 (積層体におけるティッシュの面積)×(ティッシュのベース重量)×(3g の羊の血液/gティッシュである、羊の血液に対するティッシュの加圧下の吸収 性能)×2 必要ならば、ティッシュの加圧下の吸収性能が、吸収性複合体を参照して記載 された計算を考慮して、当業者により容易に理解される計算を用いて、積層体と 同様に決定される。 積層体の獲得時間、吸収性能、および流体保持性が、吸収性複合体を積層体サ ンプルに置換したことを除いて、吸収性複合体を参照して記載された方法に決定 される。テストされる積層体サンプルは、吸収性複合体につて示すものと同一の 重量である。 複合体1−5および比較例複合体1を含む積層体の加圧下の吸収性能、獲得時 間、および流体保持性が表III に示されている。 表の値は、化学的に剛化されたセルロースファイバーを含む吸収性複合体が、 化学的に剛化されたセルロースファイバーを含まない吸収性複合体を含む積層体 よりも実質的に低い獲得時間を有する積層体を提供することを示している。比較 例複合体1を含む積層体の加圧下の比較的高い獲得時間は、他の積層体における よりも、かなり大きな程度、ゲルブロッキングが生じていることを示している。 加えて、表の値は、セルロースファイバーを含む吸収性複合体1−3が、化学的 に剛化されたセルロースファイバーを含まない吸収性複合体を含む積層体よりも 実質的に高い流体保持性を有する積層体を提供することを示している。このこと は、吸収性複合体1−3が、吸収性複合体4−5およびCE1よりも少ないAG M物質を含むので、AGM濃度の増加に伴って流体保持性が増加することが期待 されることは、驚くべきことである。 以上、本発明の特定の態様が説明されたが、本発明の要旨および範囲を逸脱す ることなく、様々な変更および修正がなされ得ることは、当業者にとって明白で あろう。それ故、本発明の範囲内にあるそのような変更および修正を、添付する 請求の範囲においてカバーすることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ, TM,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.実質的に個々に分かれた形であるポリマー吸収性ゲル物質の粒子と、端部 を有する、化学的に剛化されたセルロースファイバーとを具備し、前記ファイバ ーは、前記端部が前記粒子から突出するように、粒子の回りを包まれているかま たは粒子に接着されており、ポリマー吸収性ゲル物質の所定の粒子の回りを包ま れているファイバーは、実質的に複合体のポリマー吸収性ゲル物質の他の粒子の 回りを包まれているファイバーから分離されており、前記ファイバーは、接着剤 により前記粒子に接着されている吸収性複合体。 2.端部を有する合成ポリマーファイバーを付加的に具備し、前記合成ポリマ ーファイバーは、前記合成ポリマーファイバーの端部が前記粒子から突出するよ うに、前記合成ポリマーファイバーは前記粒子に接着されている請求項1に記載 の吸収性複合体。 3.前記複合体の前記ファイバーは、ファイバー間架橋結合を形成するように 、ファイバーと架橋剤との反応により、化学的に剛化されている請求項1に記載 の吸収性複合体。 4.端部を有する合成ポリマーファイバーを更に具備し、前記合成ポリマーフ ァイバー前記合成ポリマーファイバーの端部が前記粒子から突出するように、前 記合成ポリマーファイバーは前記粒子に接着されており、前記複合体は、好まし くは、複合体重量の約90%ないし約30%の吸収性ゲル物質の前記粒子、およ び複合体重量の約10%ないし約70%の前記化学的に剛化されたセルロースフ ァイバーを含む、先行する請求項の任意の1項の吸収性複合体。 5.前記接着剤は、親水性有機溶媒、揮発性疎水性有機化合物、水、カチオン 性ポリアクリルアミド、カチオン性アミノ−エピクロロヒドリン付加物、および その混合物からなる群から選ばれ、好ましくは、水と、カチオン性ポリアクリル アミド、カチオン性アミノ−エピクロロヒドリン付加物およびその混合物からな る群から選ばれた化合物との混合物である先行する請求項の任意の1項の吸収性 複合体。 6.液体透過性トップシート、液体不透過性バックシート、およびそれらの間 に配置された吸収性コアとを具備し、前記吸収性コアは、先行する請求項の任意 の1項の吸収性複合体を含む吸収性製品。 7.実質的に個々に分かれた形であるポリマー吸収性ゲル物質の粒子と、端部 を有する、化学的に剛化されたセルロースファイバーとを具備し、前記ファイバ ーは、前記端部が前記粒子から突出するように、粒子の回りを包まれているかま たは粒子に接着されており、ポリマー吸収性ゲル物質の所定の粒子の回りを包ま れているファイバーは、実質的に複合体のポリマー吸収性ゲル物質の他の粒子の 回りを包まれているファイバーから分離されており、前記ファイバーは、接着剤 により前記粒子に接着されている吸収性複合体の製造方法であって、この方法は 、 (a)ポリマー吸収性ゲル物質の粒子と、端部を有する、化学的に剛化された セルロースファイバーとを提供する工程、 (b)液状の接着剤を前記ファイバーに適用し、処理されたファイバーを形成 する工程、 (c)前記接着剤は液状である間、前記粒子は個々に分かれた形であり、前記 ファイバーが前記粒子の回りを包み、前記ファイバーの端部が粒子から突出する ように、ポリマーの粒子、吸収性ゲル物質および処理されたファイバーを物理的 に結合する工程 (d)前記粒子と前記ファイバーを接着する工程を具備する吸収性複合体の製 造方法。 8.前記接着剤を適用する工程(b)の前に前記ファイバーは個別化され、ま たは前記ファイバーはウェブの形で提供され、前記接着剤は、前記ウェブに適用 される請求項7に記載の方法。 9.前記物理的に結合する工程(c)は、圧力、真空力、静電気力、衝撃力、 衝突力、またはその組合せからなる群から選ばれた外力を適用することを含む請 求項7に記載の方法。
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