JPH10512170A - スクラップがゼロの吸収性コアの形成方法、およびウエブをベースとした吸収性材料から生じる製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 前面耳部分、股部分、および後部耳部分を有する多層吸収性コアであって、股部分の縦方向長さは、前面耳部分と後部耳部分とが組合わされた縦方向長さに等しく、股部の幅から耳部の幅までの移行帯を形成する角度および半径は等しく、このコアが吸収体における使用に適しているようなコアについて記載され、およびこのような多層吸収性コアの製造方法についてもここに記載されている。この方法は、１つのロールから、平行直線縦サイド縁部を有する吸収性コア材料の単一ウエブ（１０）を供給すること；吸収性コア材料のウエブを縦方向に連続して送ること；吸収性コア材料のウエブを縦方向に連続的に下記のようなウエブ部分に切断すること（１２）であって、このようなウエブ部分は、反復砂時計形の少なくとも１つのフルパターンストリップ（１４）、第一サイドトリムピース（１６）および第二サイドトリムピース（１８）を備えており、これらのサイドトリムピースの各々が、ウエブの平行直線縦サイド縁部の１つによって画定された直線縁部と、フルパターンストリップ（１４）の縦縁部の１つに相当するパターンを有する反対側の非直線縦縁部を有しているもの；サイドトリムピースの耳部分と股部分が、前記フルパターンストリップ（１４）に対して重ね合わされるように、フルパターンストリップ（１４）に対してサイドトリムピースの方向を連続して定めて、連続多層複合ストリップ（２４）を形成すること；および複合ストリップ（２４）を横方向に、予め定められた間隔で連続的に切断して、別々の多層吸収性コア（２６）を形成することから成る。

Description

【発明の詳細な説明】 スクラップがゼロの吸収性コアの形成方法、およびウエブをベースとした 吸収性材料から生じる製品 発明の分野 本発明は、例えばおむつ、成人失禁者用ショーツ、生理用ナプキン等の吸収体 に用られる、ウエブをベースとした材料から生じる吸収性材料の、多数の部品ま たは層から製作される、型や輪郭に合わせて作られる吸収性コアに関する。本発 明はさらに、型に合わせて作られた吸収性コアの製造において発生するスクラッ プを本質的に除去するような、型や輪郭に合わせて作られる吸収性コアの製造方 法に関する。 発明の背景 失禁処置用製品、例えば布製でない使い捨ておむつには、従来から、繊維の交 絡素材、すなわち不織布繊維ウエブから成る吸収性構造が用いられて来た。これ らのウエブは水性液を吸収する。このような水性液には体内から排出された液体 も含まれる。吸収は、液体が繊維材料自体から取り込まれる吸収メカニズムによ って、および特に液体が繊維間の毛管隙間によって受入れられ、これを通って分 散され、これらの毛管隙間に貯蔵される毛管メカニズムによって、この両方から 行なわれるのである。これらのウエブは、多くの場合、吸収性繊維の圧縮の緩い 低密度層、例えばカード処理された綿ウエブ、エアレイセルロース繊維、微粉砕 木パルプ繊維等から成る。 このような吸収体に用いられる繊維ウエブはまた、いくつかの吸収ゲル化材料 をも含んでいることが多い。これらは通常、「ヒドロゲル」、「超吸収剤」、「 ヒドロコロイド」材料とも呼ばれ、多量の体内からの排出液を貯えるためのもの である。例えば１９７２年６月１３日に許可された米国特許第３，６９９，１０ ３号（Ｈａｒｐｅｒら）、１９７２年６月２０日に許可された米国特許第３，７ ７０，７３１号（Ｈａｒｍｏｎ）参照。これらの特許は、吸収体における微粒子 吸収性ゲル化材料の吸収体への使用について開示している。実際に、薄いおむつ を開発することが、直接、ますます薄い吸収性コアを生じる結果になった。こ れらの吸収性コアは、特に繊維マトリックスと組合わせて使用された場合、体内 から排出された水性液を多量に吸収するために、これらの微粒子吸収性ゲル化材 料の能力を利用している。例えば、１９８７年６月１６日に許可された米国特許 第４，６７３，４０２号（Ｗｅｉｓｍａｎら）、および１９９０年６月１９日に 許可された米国特許第４，９３５，０２２号（Ｌａｓｈら）参照。これらの特許 は、繊維マトリックスと微粒子吸収性ゲル化材料とから成る二層コア構造を開示 している。これらはついで、コンパクトでかさばらないおむつを作るのに用いら れる。 これらの微粒子吸収性ゲル化材料は、例えば尿のような液体を多量に保持する 能力のために、市場ではこれに優るものはまだない。このような微粒子吸収性ゲ ル化材料の代表例としては、緩く架橋したポリアクリレートがある。その他の多 くの吸収性ゲル化材料のように、これらの緩く架橋したポリアクリレートは、ポ リマー主鎖に接着した非常にたくさんのアニオン（帯電）カルボキシル基を含む 。これらの帯電カルボキシル基によって、ポリマーが浸透力を持つ結果、体内か ら排出される水性液を吸収することができるようになるのである。 浸透力の外に、毛管力をベースとした吸収も、おむつを含む多くの吸収体にお いて重要である。毛管力は、様々な日常的な現象において顕著なものである。例 えばこぼれた液体を吸い上げるペーパータオルが１例である。毛管吸収剤は、液 体を受け入れて吸い上げる速さ、すなわち水性液を当初の接触点から移動させる 能力の点で、優れた性能を示す。実際に前記のＷｅｉｓｍａｎらおよびＬａｓｈ らの二層吸収性コア構造は、当初受け入れられた体内からの水性液を吸収性コア を通って運び、この水性液がコアの層またはゾーンに配置された微粒子吸収性ゲ ル化材料によって吸収されかつ保持されうるようにする主要毛管輸送手段として 繊維マトリックスを利用している。ＷｅｉｓｍａｎらおよびＬａｓｈらの特許に おいて開示された繊維構造は、エアレイ技術によって製造される。この技術では 、スクリーンドラムの造形キャビティに繊維をエアレイしてコアの形を造り、コ ア１個あたり用いられる材料の量を調節する。造形キャビティの過剰充填物を除 去し、スカーフロールで受入れ空気流にこれを戻す。吸収性ゲル化材料（ＡＧＭ ）を、繊維材料と共に空気流に加える。この方法によって、スクリーン、レイダ ウンドラム、形状などを変えて、多くの様々な形を作ることができる。したがっ て材料の形は、繊維を造形キャビティの中で「成形する」ことによって作られる 。この方法によって、トリミングを行なわずに造形することができる。このこと からスクラップが最小限になる。 潜在的に毛管液移動を行なうことができるもう１つの吸収性材料は、連続気泡 ポリマーフォームであろう。連続気泡ポリマーフォームは、適切に作られている ならば、例えばおむつのような吸収体用の高性能吸収性コアへの使用に必要な毛 管からの液体の受入れ、輸送、および貯蔵という特徴を与えることができよう。 このようなフォームを含む吸収体は、所望の湿潤体を有し、吸収体が装着されて いる間中、適切なフィットを与え、使用中に形が変化することを妨ぐことができ よう。さらにはこのようなフォーム構造を含む吸収体は、商業的規模での製造も 容易であろう。例えば吸収性おむつコアは、連続フォームシートから簡単に打ち 抜くことができ、微粒子吸収性ゲル化剤を含むエアレイ繊維吸収性コアよりもか なり大きな一体性と均質性を持つことができるように設計できよう。 吸収性と製造の容易さの外に、このようなフォームのもう１つの潜在的に望ま しい特性は、様々な形状、液体吸収性等を有する、型または輪郭に合わせて作ら れる吸収性コアを作ることができるということである。微粒子ゲル化材料を含む 繊維吸収性コアは、特に砂時計形の形状を与えるために型または輪郭に合わせて 作られることが多かった。例えばＷｅｉｓｍａｎらおよびＬａｓｈらの二層吸収 性コア構造参照。ここでは上部層が砂時計形の形状にある。 特に望ましい液体輸送特性を有する連続気泡材料から作られた、型または輪郭 に合わせて作られる吸収性コアは、１９９２年９月１５日に許可された米国特許 第５，１４７，３４５号（Ｙｏｕｎｇら）に開示されている。Ｙｏｕｎｇらの吸 収性コアは、繊維質あるいはフォームベースであってもよい液体受入れ／分配要 素、および親水性の柔軟な連続気泡ポリマーフォームから成る液体貯蔵／再分配 要素を備えている。Ｙｏｕｎｇらの図９は、砂時計形の液体受入れ／分配層７３ を有する、型または輪郭に合わせて作られるコアを開示している。この分配層は 、連続気泡ポリマーフォームから成る砂時計形の液体再分配／貯蔵層の上に載っ た吸収性繊維材料から成る。連続気泡ポリマーフォームから成る比較的大きな砂 時計形の液体再分配／貯蔵層５２の上に載った吸収性繊維材料から成る、比較的 小さい方形液体受入れ／分配層５１を開示している図２も参照のこと。 Ｙｏｕｎｇらの特許に開示されているものも含み、フォーム材料から型または 輪郭に合わせて作られる吸収性コアあるいは層を作る方法には問題がないわけで はない。Ｙｏｕｎｇらの図９および図２に示されている砂時計形のフォーム層は 、典型的には単一の方形フォーム部品から作られる。この方形フォーム部品は、 切り目が付けられて切断できる。あるいはまた無理に成形して砂時計形部品の形 が作られる。これらの操作を実施する際に、かなりの量の再利用不能なフォーム のスクラップができる。実際には、砂時計形のフォーム部品を作る場合、使用さ れる総フォーム材料の１５〜２５％もが、最終的には再利用不能なスクラップと なることがあることがわかった。 さらには単体構造の砂時計形フォーム部品は、吸収性フォームコアが用いられ ている吸収体の快適さの点で若干問題が生じることもある。比較的高い弾性率の 吸収性フォームの場合、砂時計形単体構造コアは、あまり柔らかくなく、柔軟性 が少ないこともある。これは特に、単体構造砂時計形吸収性フォーム層から作ら れる吸収性コアの股部にあてはまる。従って、ポリマーフォームから、型または 輪郭に合わせて作られる次のような吸収性コアを作ることができることが望まし い：すなわち（１）フォームのスクラップの発生を減らし、かつ（２）特に股部 において、より柔らかく、より大きな柔軟性をもたらすものである。 直線巻取り材、ウエブ材料から生じた造形吸収性コア構造の製品デザインは、 以前のものは一般にかなり多量のスクラップを生じた。これらのスクラップは製 造工程の間に廃棄するか、再循環しなければならないものである。形を作るため に様々な幅の材料の複数のロールを用いるデザインは、特に非常に幅が狭い材料 ウエブを用いる時に実施が難しいことがある。幅が狭いウエブの大きなロールは 製造が難しく、吸収体へ加工するのも難しい。 以前から、連続ウエブからのパターン製品の製造中にできるスクラップ材料の 量を減らす試みがなされて来た。例えばＪｏｎｃｋｈｅｅｒｅらの米国特許第４ ，７６０，７６４号、およびＪｏｈｎｓｏｎ ＆ ＪｏｈｎｓｏｎのＥＰ０５３ ９ ０３２ Ａ１号には、廃材の量が減らされた製造方法が記載されている。こ れらの方法においては、材料の連続ウエブがサイクルパターンに連続的に切断さ れ、 ２つのストリップを生じる。これらのストリップは各々、パターン縦縁部と直線 縁部とを有する。ストリップは横方向に移動させられ、段階的にタブが一直線に 並べられ、ついで重なり合うように接合され、二層の中央部が形成され、最終的 に使い捨て可能な吸収製品の縁部の輪郭を生じる。このような製品は耳部あるい は管状部に単一層のみを有し、中央部に二層のみを有する単一デザイン構造に限 定される。このパターンはこれ自体の表面部でも反復できるが、中央部の層の数 は外側造形部にある層の数の２倍であろう。液体吸収の観点からこのような配列 は潜在的に効果的ではあるが、剛性、柔軟性、全体の厚み、および股部の嵩の最 小化という観点からはあまり望ましくない。 １９６３年１月８日の米国特許第３，０７２，１２３号（Ｄａｖｉｓ）は、複 数の隣接する波様カットラインを示している。これらは嵌め合わせ形状を作り、 これらは次に吸収体を形成するような処理が行われる。この適用法は、本質的に は嵌め合わせ形状から単体構造を作るように意図されているものであるが、一番 外側の一部の形状は、有益なものを生じず、従ってその結果スクラップ材料にな る。この方法は本方法のものとは異なる。本方法は、一部造形されたセグメント 、並びに形全体を利用している。従って本質的に「スクラップゼロ」である。１ ９７５年４月１５日の米国特許第３，８７８，２８６号（Ｊｏｎｅｓ）は、嵌め 合わせ吸収構造を作るためのものである。しかしながら特許第３，０７２，１２ ３号のように、部分的構造あるいは部分的形のみしか含まないウエブの一番外側 の部位は有用性を欠き、従って結果としてスクラップ材料になる。１９８９年９ 月５日の米国特許第４，８６２，５７４号（Ｓｅｉｄｙ）は、パンティプロテク タの製造方法について記載している。この適用法は、反復切断パターンあるいは 波型パターンを示しており、このパターンは横方向であり、縦方向またはウエブ 方向において連続していない。従って特許第４，８６２，５７４号の方法は、別 々の要素を生じるのに対して、本発明の意図は、連続パターンを生じ、その結果 連続ウエブの製品形状の多数のウエブを結果として生じる。特許第４，８６２， ５７４号に組込まれている切断パターンは、結果として部分構造を生じ、前記特 許のようにそれぞれの発明と比べても有用性をもたらさない。１９７０年９月８ 日の米国特許第３，５２７，２２１号（Ｃｒｏｏｎら）は、おむつの外側カバー 、 胴部を造形するために用いられている波様切断パターンを示している。この方法 は、最小限のスクラップという結果を生じるが、吸収構造自体に適用することは できず、これには本発明のような別れた構造の層形成は含まれていない。 米国特許第５，１０２，４８７号、第５，０３４，００７号、第４，５９５， ４４１号および第５，３３０，５９８号は、反復パターンに関連した連続材料ス トリップについて記載している。これらの発明はどれも、吸収性コア構造を提供 するためのものではない。同様に前記特許のどれも本発明のように、２つ以上の 材料ストリップに関するものではない。 さらには先行技術の文献のどれも、スクラップの形成を避けてはいるが、吸収 性コア構造がただ１つのウエブから形成されている、股部および「耳部」あるい は管状部に複数層の吸収性材料を有する吸収性コア構造の製造については教示し ていない。 従って、「スクラップゼロ」になるように、材料の単一ウエブから吸収性コア 材料を製造するための製造方法を提供することが本発明の主な目的である。 本発明のもう１つの目的は、吸収構造の股部および「耳」部の両方において、 少なくとも２層の吸収性コア材料を有する吸収構造を作るための製造方法を提供 することである。ここではコア構造が、吸収性材料の単一のウエブから形成され ている。 本発明のもう１つの目的は、吸収性コアの所望の利用方法によって、種々の形 状を有する吸収性材料の単一ウエブから多様な吸収性コア構造を製造するための 製造方法を提供することである。 本発明のさらにもう１つの目的は、おむつ、失禁用製品等の製造において、吸 収効率が改善され、使用に際してさらに柔らかく柔軟性のある吸収性コア構造を 提供することである。 本発明の概要 本発明によれば、予め決められた幅の吸収性材料の単一ロールが打抜き機、例 えば回転ナイフに送られ、ここで１つまたはそれ以上の特定のパターンが（１群 の断続的スリットに沿って）切断され、単一ウエブが、製品デザインに従って３ つまたはそれ以上の個々のウエブに分離される。下記のようないくつかの制約条 件に合うようにパターンカットアウトをデザインすることによって、様々なスト リップまたはピースを切断することができ、所望の最終コア製品に正確にはめ込 まれるように、かつこれと正確に合致するように一直線にすることができる。 本発明は、材料の単一ロールからの効率的な吸収性コア材料の製造方法を提供 するのみならず、この形状によってフィットがよりよくなり、この多層構造によ って装着中に製品がより柔らかく柔軟になるような製品をも提供する。多層構造 を利用することによって、ウエブの厚みを最小にすることができ、従ってコア製 造に用いられる材料の量が最大限にされ、輸送費および貯蔵費を低減させること ができる。さらには本方法は、スクラップ材料の実質的な積み上げを行なわず、 従って過剰材料の廃棄またはリサイクルという追加工程が不要な吸収性コア材料 の製造法をも提供する。 スクラップゼロを達成するためには、図２１に示されているようなコア材料の 形状を形成する際に、下記の制約条件を守るべきである。 （１）最も重要な制約条件は、股部分と耳部分の縦方向の距離である。図２１ を参照すると、距離ｂ＝ａ＋ｃである。ここにおいて（ａ）は前面コア耳部の前 面縁部から、前面コア耳部とコア股部との間の移行帯を通る中間点までの距離で あり、距離（ｂ）は、前面コア部とコア股部との間の移行帯の中間点からコア股 部と後部コア耳部との間の移行帯の中間点までであり、距離（ｃ）は、コア股部 と後部コア耳部との間の移行帯の中間点から後部コア耳部の末端部までである。 （２）前面耳部の幅は、後部耳部の幅と等しい。 （３）耳部と股部との間の移行帯は左右対称でなければならない。 本発明の第一の実施態様において、吸収性材料の単一幅のウエブは、ロールから 打抜き機に送られて、最終製品の所望パターンを有する１つの主ウエブカットア ウトと、ウエブの側面縁部に沿って形成された２つのトリムピースとを生じる。 トリムピースはフルパターンストリップの表面のある１つの位置へ運ばれる。こ の実施態様の１つの方法によれば、２つのトリムピースは完全オーバーレイ形式 で、フルパターンストリップの上に載せられる。ここではコアは、股部全体に３ 層の吸収性材料を、コア耳部に２層の吸収性材料を有する。ある態様では、２つ のトリムピースは一部オーバーレイ形状で配置される。ここではコアは、股部の 中央縦部に３層を、股部の側面縦部に２層を、そしてコア耳部に２層を有する。 第二の方法において、２つのトリムピースは同じ平面内にある。第一の態様と して、吸収性材料の２つのトリムピースは、「寄りかかり」形式で配置され、こ こではコアは、股部全体に２層の吸収性材料を、コア耳部に２層の吸収性材料を 有する。第二の態様において、２つのトリムピースは「ギャップ」形式に配置さ れ、ここではコアは、股部の中央縦部において、単一層の吸収性材料を、股部お よびコア耳部の側面縦部において２層の材料を有する。この発明の目的において は、「寄りかかり」とはトリムピースがトリムピースの直線縁部に沿って接して いるという意味である。「ギャップ」という用語は、トリムピースの直線縁部同 士が接してもいないし、トリムピースが重なり合ってもいないという意味である 。あるいはまた、２つのトリムピースがウエブから離れていてもよく、その直線 縦縁部が互いに並置されるように向けられ、最初に所望のパターンが形成され、 ついでフルパターンストリップがその後にトリムピースの上に重なるようになさ れてもよい。 本発明の第二実施態様において、単一幅の吸収性材料シートがロールから打抜 き機に送られ、次のものを生じる。１つは、２つの主ウエブであり、これらは、 １つのウエブのタブがもう１つのウエブのノッチに正確に対応するように、共通 の中央縁部に沿って互いに並置され、かつ互いに中心線から外れているウエブで あり、各ウエブが最終製品の所望パターンを有しているもの；もう１つはウエブ の側面縁部に沿って形成された２つのトリムピースである。ここではトリムピー スは、次のような形状で、２つのウエブカットアウトの間に挟まれるような位置 に運ばれる。１つの形状は、股部に４層の吸収性材料と、コア耳部に３層の吸収 性材料を有するコアを生じるような全部または一部重なり合うような形式であり 、あるいはもう１つの形状は、各々股部に３層または２層の吸収性材料を、コア 耳部に３層の吸収性材料を有するコアを生じる「寄りかかり」または「ギャップ 」形式である。あるいはまたトリムピースは、一部または全部が重なり合う形状 、 または「寄りかかり」または「ギャップ」形式において、２つの主ウエブの上ま たは下の、ある位置へ運ばれてもよい。 本発明の第三実施態様において、単一幅の吸収性材料ウエブは、ロールから打 抜き機に送られ、最終製品の所望パターンを有する１つの主ウエブカットアウト と、ウエブの側面縁部に沿って形成された２つのトリムピースとを生じる。ここ においてトリムピースは、フルパターンストリップの上に重ねられる前に、１８ ０°撚られるか、あるいは回転させられる。この実施態様において、サイドトリ ムピースの上部表面はフルパターンストリップの上部表面と向き合っている。第 一および第二実施態様のように、２つのサイドトリムピースは、完全に重なり合 う形式で、あるいは一部重なり合う形式で、フルパターンストリップの上に載せ られてもよく、これは第三実施態様の第一の方法を提供する。ここではコアは、 股部に３層の吸収性材料を、コア耳部に２層の吸収性材料を有する。あるいは２ つのトリムストリップは、「寄りかかり」または「ギャップ」形式のように、同 じ平面内にあってもよい。これはこの実施態様のもう１つの方法である。 本発明のもう１つの実施態様においで、単一幅の吸収性材料シートがロールか ら打抜き機に送られ、次のものを生じる。１つは、２つの主ウエブであり、これ らは、１つのウエブのタブがもう１つのウエブのノッチに正確に対応するように 、共通の中央縁部に沿って互いに並置され、かつ互いに中心線から外れているウ エブであり、各ウエブが最終製品の所望パターンを有しているもの；もう１つは ウエブの側面縁部に沿って形成された２つのトリムピースである。ここではトリ ムピースは、次のような形状で、２つのウエブカットアウトを挟み込むような位 置に運ばれる。１つの形状は、股部に４層の吸収性材料と、コア耳部に３層の吸 収性材料を有するコアを生じるような全部または一部重なり合うような形式であ り、あるいはもう１つの形状は、股部に３層または２層の吸収性材料を、コア耳 部に３層の吸収性材料を有するコアを生じる「寄りかかり」または「ギャップ」 形式である。あるいはまたトリムピースは、一部または全部が重なり合う形状、 または「寄りかかり」または「ギャップ」形式において、２つの主ウエブの上の ある位置へ運ばれてもよい。 図面の簡単な説明 明細書は本発明の主題について特に指摘し、明確にこれをクレームする特許請 求の範囲で締めくくっているものであるが、本発明は下記明細書および図面によ ってよりよく理解できるものと考えられる。図面では、同様な参照番号は同一要 素を示す。 図１は、本発明の吸収性コアの製造方法を示す透視図である。 図２は、図１に示された方法の変形例を示す透視図である。 図３は、本発明の吸収性コアのもう１つの製造方法を示す透視図である。 図４は、図３に示された方法の変形例を示す透視図である。 図５ａ〜図５ｄは、本発明の第一実施態様の１つの方法に合致するパターンカ ットアウトを示す、単一幅の吸収性材料ウエブの上部平面図である。ここではト リムピースが重なり合っている。 図６ａ〜図６ｂは、本発明の第一または第二実施態様のもう１つの方法に合致 するパターンカットアウトを示す、単一幅の吸収性材料ウエブの上部平面図であ る。ここではトリムピースが寄りかかっている。 図７ａ〜図７ｂは、本発明の第一または第二実施態様のもう１つの方法に合致 するパターンカットアウトを示す、単一幅の吸収性材料ウエブの上部平面図であ る。ここではトリムピースがギャップを形成している。 図８ａ〜図８ｄは、本発明の第二実施態様のもう１つの方法に合致するパター ンカットアウトを示す、単一幅の吸収性材料ウエブの上部平面図である。 図９は、完全なオーバーレイ形式における重なり合ったトリムピースを示す本 発明の第一実施態様の１つの方法に合致した、吸収性コア構造を示す上部平面図 である。 図１０は、切断線９−９に沿って切られた図９の吸収性コア構造の横断面図で ある。 図１１は、一部オーバーレイ形式における重なり合ったトリムピースを示す本 発明の第一または第二実施態様のもう１つの方法に合致した、吸収性コア構造を 示す上部平面図である。 図１２は、切断線１１−１１に沿って切られた図１１の吸収性コア構造の横断 面図である。 図１３は、寄りかかり形式における２つのトリムピースを示す本発明の第一ま たは第二実施態様のもう１つの方法に合致した、吸収性コア構造を示す上部平面 図である。 図１４は、切断線１３−１３に沿って切られた図１３の吸収性コア構造の横断 面図である。 図１５は、ギャップ形式における２つのトリムピースを示す、本発明の第一ま たは第二実施態様のもう１つの方法に合致した、吸収性コア構造を示す上部平面 図である。 図１６は、切断線１５−１５に沿って切られた図１５の吸収性コア構造の横断 面図である。 図１７は、第一ウエブカットアウトを示す本発明の第一または第二実施態様の もう１つの方法に合致した、吸収性コア構造の上部平面図である。これは、寄り かかり形式における２つのトリムピースを示すために一部切り取られており、さ らに第二主センターウエブを示すために一部が剥ぎ取られている。 図１８は、切断線１７−１７に沿って切られた図１７の吸収性コア構造の横断 面図である。 図１９は、第一ウエブカットアウトを示す本発明の第一または第二または第三 実施態様のもう１つの方法に合致した、吸収性コア構造の上部平面図である。こ れは、ギャップ形式における２つのトリムピースを示すために一部切り取られて おり、さらに第二主センターウエブを示すために一部が剥ぎ取られている。 図２０は、切断線１９−１９に沿って切られた図１９の吸収性コア構造の横断 面図である。 図２１は、本発明の吸収性コアの相対的形状およびサイズを示すカットアウト パターンの上部平面図である。 発明の詳細な説明 本発明の構造は、使い捨ておむつ、成人失禁者用製品、生理用製品等における 吸収性コアとしての使用に関連して記載される。しかしながら本発明の構造の潜 在的な適用は、吸収性コア構造あるいは前記使い捨て製品だけに限定されるべき ではないと理解すべきである。以後、「使い捨て吸収体」とは、体内からの排出 物、例えば尿、便、月経分泌物、血液等を吸収し、封じ込めるあらゆる製品のこ とを言う。さらに特定すれば、この用語は、装着者の体あるいはその近くに配置 されて、体内から排出された様々な浸出物を吸収し、かつ封じ込めるあらゆる製 品のことを言い、さらにはただ１回の使用後に捨てるための製品のことである。 （すなわちこの製品は、洗ったり、あるいは修復したり、再使用するためのもの ではない）。本発明の好ましい方法においては、使い捨て吸収性コア構造はおむ つ製品に用いられる。ここで用いられる「おむつ」という用語は、乳幼児および 失禁を伴なう人が一般に装着する下着のことである。これは、装着者の胴体下部 に装着される。一般に使い捨ておむつは、液体透過性表面シート、表面シートに 接着された液体不透過性バックシートおよび表面シートとバックシートとの間に 配置された吸収性コア構造から成る。 本発明は吸収性コア構造、特に「スクラップゼロ」であり、従って余剰材料を 廃棄したりリサイクルしたりする工程が除かれた、吸収性コア構造の製造方法に 関する。 従来から吸収性材料のウエブは、エネルギーをウエブに入れることによってコ ントロールされている。これは、ニップやＳラップ等を介して様々な場所でウエ ブを引張ることによってなされる。ウエブは今度はアイドラーやトラッキング装 置等を含むその他のロールを駆動させる。高度に粘弾性であることがあるいくつ かの吸収性材料のヒステリシスによって、ウエブが最小歪み下に置かれること、 好ましくは歪みが約１％を超えないことが重要である。 本発明によれば、コア形成装置における各ロールは、駆動エネルギーがウエブ 材料に依存しないように独立して駆動される。もしすべてのロールが同じ速度で 駆動されるならば、歪みがウエブに与えられることはなく、十分なウエブ張力を 維持するためには各ロールの速度が、先行ロールより１％以上は速くないもので なければならない。すべてのロールが同じ速度で駆動される場合でさえ、ウエブ がいくらかの歪みを受ける場所が依然として存在する。ウエブがロールの上を通 る時、またウエブが移相の間に撚られる時に歪みが与えられる。ロール直径を適 切に選べば、ロールの上を通る時に、歪みは１％以下に保たれる。ウエブの厚み が分かれば、歪みは１％にセットでき、最小ロール直径は下記式によって計算で きる： ｄ＝２ｔ（１−ｅ）／ｅ ここにおいて、（ｔ）はウエブの厚みであり、（ｅ）は歪みである。直径は（ｄ ）に等しいか、あるいはこれより大きくなければならない。ウエブがヘリックス を通る時のウエブの中心およびウエブの縁部の種々の経路の長さを計算し、縁部 の歪みを１％、戻りを最小距離（ｈ）にセットし、撚りロールの最小高さを選ぶ ことにより、撚りの間に、ウエブにおける歪みを１％以下に維持することができ る。（図３に例示されているような）ウエブが通るヘリックスも、撚りロールの 角度αによって決定される。角度αは下記によって決定される： α＝arcsin（ｃ／ｄ） この等式は、ウエブ経路が、撚れる時にロールに対して垂直である場合にのみ当 てはまる。撚りロールの高さの（ｈ）は下記によって決定される： ｈ＝［ｎ（コア 長さ）＋ｂ−ｐｄ］／２ ここにおいて、（ｂ）はロール間の距離である。（ｎ）は独立変数であり、あら ゆる整数になりうることに注意のこと。これは、トリムピースが移相した時のコ アの数である。（ｎ）は、（ｈ）が上で定義された最小（ｈ）よりも大きくなる ように選ばれなければならない。 トリムロールは１つの場所に固定されない。トリムロールは回転して、トリム ピースが主ウエブの上に置かれた時に適切なコースを辿るように保つことができ る。このロールの配置およびこのロールが回転する垂直軸は、適切なウエブコン トロールとトラッキングにとって非常に重要である。ウエブはロールに対して垂 直になる傾向があり、その位置の方へ行く傾向がある。 撚りの間、各トリムピースの中心線は正接したままでなければならず、かつ各 ロールおよび新たな（あるいは以前の）ウエブ経路に対して垂直でなければなら ない。ロールは、この制約条件が維持されるようなサイズであり、そのように間 隔が開けられている。このことはロールの分離距離（ｂ）を決定する。 撚りロールが回転する軸は、トリムピースの中心線と同じである。このように して、トリムピースと撚りロールとの幾何学的関係は、（ロールの供給側で）常 に維持される。これは、ウエブを取扱う産業のトラッキング装置である、Ｆｉｆ ｅに幾分か似ている。本装置は次の点でこれとは異なる：すなわち駆動ロールを 用いること（Ｆｉｆｅはアイドラーを用いている）；３つのロールを用いること （Ｆｉｆｅは４つのロールを用いている）；ロール直径（Ｆｉｆｅはほぼ３イン チの直径のロールを用いる）；トラッキング装置の垂直回転軸である。 図１に示されているように、吸収性材料の均質ウエブ１０は、単一ロール（図 示されていない）から供給されて、回転ダイまたはその他の手段によって所望の パターンに切断され、本発明の１つの実施態様に従って、フルパターンカットア ウト１４、第一トリムピース１６、および第二トリムピース１８を生じる。ウエ ブが３つのパターンのウエブ（１つの主パターンカットアウトと２つのトリムピ ース）に切断された後、主パターンカットアウト１４は、もとのウエブ１０と同 じ平面内に止まるが、一方、第一外側トリムピース１６は撚られ、高いところに ある第一駆動ロール２０に導かれる。この第一駆動ロール２０は、第一トリムピ ース１６がフルパターンカットアウト１４の上に重ね合わされるように、機械の 中心線に対して角度が付けられている。フルパターンカットアウト１４に比べて 第一トリムピース１６が通る経路が長いので、第一トリムピース１６は、縦方向 にシフトし、フルパターンカットアウト１４と一直線になる。フルパターンカッ トアウト１４と第一トリムピース１６とを組合わせる直前に、接着結合材料を連 続的または断続的にフルパターンカットアウト１４の上部表面へ、あるいは第一 トリムピース１６の低部表面へ、あるいは両方の表面へ付けて、加工中に層を一 時的に接合させる。その他の結合方法、例えば熱結合などの当技術において知ら れた方法を接着剤の代わりに用いてもよい。 第二トリムピース１８も、高いところにある第二ロール２２のところで、第一 トリムピース１６と同様な（鏡像）変形を受ける。組合わされたウエブ２４は、 切断操作およびスピードアップコンベヤの方へ縦方向に送られ続け、ウエブは別 々のコア構造２６に分けられる。これらのコア構造２６は、コア構造２６の股部 ２８に３層の吸収性材料を有し、コア構造２６の「耳部」３０に２層の吸収性材 料を有する。 図２に示されているように、図１に示されているウエブより幅が少し広い、吸 収性材料の均質ウエブ４０が、第一トリムストリップ４２、第一フルパターンス トリップ４４、第二フルパターンストリップ４６、および第二トリムストリップ ４８に切断される。ウエブ４０が４つのパターンストリップ（２つのトリムスト リップと、２つのフルパターンストリップ）に切断された後、フルパターンスト リップと第二トリムストリップは、もとのウエブ４０と同じ平面内に止まるが、 一方、第一トリムストリップ４２は撚られ、高いところにある第一ロール５０に 導かれる。この第一ロール５０は、第一トリムストリップ４２が第一フルパター ンストリップ４４または第二フルパターンストリップ４６の上に重ね合わされる ように、機械の中心線に対して角度が付けられている。第一フルパターンストリ ップ４４に対して第一トリムストリップ４２が通る経路が長いので、第一トリム ストリップは縦方向にシフトし、第一フルパターンストリップ４４と一直線にな る。第一フルパターンストリップ４４と第一トリムストリップ４２とを組合わせ る直前に、接着結合材料（図示されていない）を連続的または断続的に第一フル パターンストリップ４４の上部表面へ、あるいは第一トリムストリップ４２の低 部表面へ、あるいは両方の表面へ付けて、加工中に層を一時的に接合させる。 第一トリムストリップ４２が第一フルパターンストリップ４４の上に重ね合わ される時に、第二トリムストリップ４８も、高いところにある第二ロール５２の ところで、第一トリムストリップ４２と同様な（鏡像）変形を受ける。この時、 組合わされた第一ウエブ５４は、縦方向に送られ続ける。第二トリムストリップ ４８が第一フルパターンストリップ４４の上に重ね合わされる時、第二フルパタ ーンストリップ４６は高いところにある第三ロール５６によって取られ、その後 に第一フルパターンストリップ４４の上に重ね合わされ、第一トリムストリップ ４２および第二トリムストリップ４８が各々、第一フルパターンストリップ４４ と第二フルパターンストリップ４６との間に配置されて、各々組合わされた第二 ウエブ６４が形成される。２つのフルパターンストリップと２つのトリムストリ ップとを含む複合構造５８は、切断操作（図示されていない）およびスピードア ップコンベヤの方へと進み、複合ウエブ５８を別々のコア構造６０に分ける。こ れらのコア構造６０は、別々のコア構造６０の股部６２に２、３または４層の吸 収性材料を有し、別々のコア構造６０の「耳部」６４に３層の吸収性材料を有す る。 図３および図４は、図１および図２に似ているが、但し異なる点は、ウエブ８ ０が縦方向に送られ、第一トリムストリップ８２と第二トリムストリップ８４が 、高いところにあるローラ８５、８７によって各々取られ、第一トリムストリッ プ８２と第二トリムストリップ８４が１８０’撚られ、従ってこれらがフルパタ ーンストリップ８６に重ね合わされる時に、トリムストリップの上部表面がフル パターンストリップ８６の上部表面に向かい合うようにされることである。図４ に示されているように、第二フルパターンストリップ８８は、高いところにある 第三ローラ９３によって取られ、組合わされたウエブ９２の上に重ね合わされて 、第一トリムストリップ８２と第二トリムストリップ８４を含む複合ウエブ９４ を形成する。これらのストリップは各々、第一フルパターンストリップ８６と第 二フルパターンストリップ８８との間に配置されている。複合ウエブ９４（図４ ）および９５（図３）は別々のコア構造９６（図４）および９７（図３）に切断 され、これらは各々股部（９８）および耳部９９を有している。 図５ａ〜５ｄは、均質ウエブ１００を示している。これは、そこでは２つの縦 方向の切れ目を有しており、第一トリムストリップ１０２、フルパターンストリ ップ１０４、および第二トリムストリップ１０６がある。図５ｂは、フルパター ンストリップに重ね合わされた第一トリムストリップ１０２を示し、図５ｃはフ ルパターンストリップに重ね合わされた第二トリムストリップ１０６を示してい る。ここでは第一トリムストリップ１０２と第二トリムストリップ１０６が重な り合って、組合わされたウエブ構造１０８を形成する。図５ｄは、切断された別 々のコア構造１１０を示す。 図６ａ〜６ｂでは、図５ａ〜５ｄに示されているウエブより幅が少し狭い均質 ウエブ１２０が、フルパターンストリップ１２２、第一トリムピース１２４およ び第二トリムピース１２６に切断され、図５ａ〜５ｄのコア構造を生じるために 用いられたものと同様な方法で集成されている。但し、第一トリムピース１２４ および第二トリムピース１２６は互いに平角に寄りかかり合い、組合わされたウ エブ構造１２８を生じている。組合わされたウエブは、コア構造の股部１３０に ２層の吸収性材料を有し、コア構造の「耳部」１３２に２層の吸収性材料を有し ている。この実施態様は、互いに寄りかかる２つのトリムピースを有しているも のとして示されているが、各々さらに薄い第一トリムピース１４２および第二ト リムピース１４４を生じるためにさらに狭いウエブ材料１４０を用いることも本 発明の概念の枠内に入っている。従って２つのトリムピースは、フルパターンカ ットアウト１４６の上に「休んで」いる時に、これらは寄りかかる形状にあると いうより好ましくは間隔があけられている。この考え方は、図７ａ〜７ｂに示さ れている。 図８ａ〜８ｄは、本発明の第二または第四実施態様を示す。ここでは吸収性材 料の均質ウエブ１５０が、第一フルパターンカットアウト１５２、同時にオフセ ット形式で形成された第二フルパターンストリップ１５４、第一トリムピース１ ５６および第二トリムピース１５８を生じる。この実施態様において、第一トリ ムピース１５６と第二トリムピース１５８が集成されて、フルパターン複合材１ ５２を生じる。これはフルパターンストリップ１５２の上に「休んでいる」第一 トリムピース１５６および第二トリムピース１５８を備えている。ここにおいて 、第一トリムピース１５６および第二トリムピース１５８は、互いに平角に寄り かかっている。第一フルパターンストリップ１５２と２つのトリムピース１５６ １５８が所定の位置にある場合、第二主パターンストリップ１５４は、第一フル パターンストリップ１５２と一直線になり、さらに所望のパターンをもたらす。 このパターンでは、第一トリムピース１５６と第二トリムピース１５８がその平 角に沿って互いに寄りかかり、これらが第一フルパターンストリップ１５２と第 二フルセンターストリップ１５４との間に挟まれて、要素のすべてが所望のデザ イン形式に整列している組合わせウエブ構造１６０をもたらしている。この組合 わ せウエブ構造１６０は、ついで横断方向に切断され、次のような別々のコア構造 に分離される。このコア構造は、コア構造の股部に３層の吸収性材料を有し、コ ア構造の「耳部」に３層の吸収性材料を有しているものである。 本発明の実施態様および各実施態様の多くの形状は、図９〜１８を参照すれば よりよく理解できる。図９および図１０は、本発明の第一実施態様の次のような 方法を示している。すなわち第一トリムストリップ１７０と第二トリムストリッ プ１７２が各々フルパターンストリップ１７６の上の股部１７４の幅全体に広が り、第二トリムピース１７２は第一トリムストリップ１７０の上に重なっている 。図１０でわかるように、生じたコア構造１７８は、コア構造１７８の股部１７ ４に３層の吸収性材料を、「耳部」１８０に２層の吸収性材料を有している。 本発明の図１１および１２に示されているもう１つの形状において、第一トリ ムストリップ１９０および第二トリムストリップ１９２は、各々、股部１９４に おいてフルパターンストリップ１９８の幅の一部だけに伸びている。図１２に見 られるように、生じたコア構造１９６は、股部の中央部分に３層の吸収性材料を 有しており、一方股部の外側縁部と「耳部」２０４は２層の吸収性材料を有して いる。 図１３および図１４に示されているように、第一トリムストリップ２１０およ び第二トリムストリップ２１２は、寄りかかり形状において、主パターンストリ ップ（２１４）の上に配置されて、コア構造２１６を生じ、これは股部２１８に ２層の吸収性材料を有しており、「耳部」２２０に２層の吸収性材料を有してい る。本発明のこの方法のもう１つの形状として、第一トリムピース２１０と第二 トリムピース２１２は、平行な平面内に位置しているが、互いに寄りかかるとい うよりは、間隔があけられている。この形状は図１５および図１６に示されてい る。 図１７および図１８に示されているような本発明のもう１つの実施態様におい て、第一トリムピース２３０と第二トリムピース２３２は、寄りかかり形状にお いて、トリムピースが図１３および図１４で示されたフルパターンストリップの 上に配置されているのと同じ方法で、フルパターンストリップ２３４の上に配置 されている。しかしながらこの実施態様においては、第二フルパターンストリッ プ２３６は、トリムピースが第一主パターンカットアウト２３４と第二主パター ンカットアウト２３６との間に挟まれるように、２つのトリムピース２３０２３ ２の上に配置される。図１８に示されているように、生じたコア構造２３８は、 この構造の股部２４０に３層の吸収性材料を有しており、「耳部」２４２に３層 の吸収性材料を有している。本発明の第三実施態様のもう１つの形状として、第 一トリムピース２３０および第二トリムピース２３２は、平行平面内にあるが、 互いに寄りかかるというよりは間隔があけられており、中央股部に２層を形成し 、耳部に３層を形成する結果になっている。この形状は、図１９および図２０に 示されている。 本発明の特別な実施態様が例示され、かつ記載されたが、様々なその他の変更 および修正も、本発明の精神および範囲を逸脱することなく為しうるのは当業者 にとって明白であろう。 本発明の実施態様の多くの形状は特に図１〜２０に示されているが、その他の 形状も可能であることは当業者には明白であろう。例えば図９〜１６において、 第一および第二トリムピースはフルパターンストリップの各表面に置かれてもよ く、あるいは第一および第二トリムピースはフルパターンストリップの反対表面 に置かれてもよい。図１７〜２０に示された形状に加えて、どちらのトリムピー スもフルパターンストリップの外側表面に置かれてもよく、あるいは第一トリム ピースが１つのフルパターンストリップの外側表面に置かれ、第二トリムピース がもう１つのフルパターンストリップの上に置かれてもよい。さらには２つのト リムピースが、１つのフルパターンストリップの反対表面に置かれ、もう１つの のフルパターンストリップが第一フルパターンストリップのどちらかの表面に向 かい合う関係に配置されてもよい。前記形状のトリムピースは、前記のように「 重なり合い」「寄りかかり」あるいは「ギャップ」形式にあってもよいことは明 らかである。従って添付特許請求の範囲においては、この発明の範囲内のこのよ うな変更および修正はすべて含むものとする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，Ａ Ｌ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ， ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ハケット、ジョン・ウォルター アメリカ合衆国、オハイオ州 45231、シ ンシナチ、ノーハンタ・コート 1007 (72)発明者 ラボン、ゲーリー・ディーン アメリカ合衆国、オハイオ州 45044、ミ ドルタウン、カンターベリー・コート 7320 (72)発明者 サイツ、ブレット・ダーレン アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、ターミガン・コート 8599 【要約の続き】 の非直線縦縁部を有しているもの；サイドトリムピース の耳部分と股部分が、前記フルパターンストリップ（１ ４）に対して重ね合わされるように、フルパターンスト リップ（１４）に対してサイドトリムピースの方向を連 続して定めて、連続多層複合ストリップ（２４）を形成 すること；および複合ストリップ（２４）を横方向に、 予め定められた間隔で連続的に切断して、別々の多層吸 収性コア（２６）を形成することから成る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 前面耳部分、股部分、および後部耳部分を有する多層吸収性コアの製造 方法であって、前記股部分の縦方向長さは、前記前面耳部分と前記後部耳部分と が組合わされた縦方向長さに等しく、前記コアは吸収性おむつまたは失禁用ショ ーツにおける使用に適しており、前記方法は、 １つのロールから吸収性コア材料の単一ウエブを供給することであって、前記 ウエブは平行直線縦サイド縁部を有していること； 吸収性コア材料の前記ウエブを縦方向に連続的に送ること； 吸収性コア材料の前記ウエブを縦方向に連続的に下記のようなウエブ部分に切 断することであって、このようなウエブ部分は、反復砂時計形の少なくとも１つ のフルパターンストリップ、および第一および第二サイドトリムピースを備えて おり、前記サイドトリムピースの各々が、前記ウエブの前記平行直線縦サイド縁 部の１つによって画定された直線縁部と、前記フルパターンストリップの前記縦 縁部の１つに相当するパターンを有する反対側の縦縁部を有しているもの； 前記部分パターンストリップの前記耳部分と前記股部分が、前記の少なくとも １つのフルパターンストリップに対して重ね合わされるように、前記の少なくと も１つのフルパターンストリップに対して前記部分パターンストリップの方向を 連続して定めること； 前記の重ね合わされた部分パターンストリップを、前記フルパターンストリッ プに接着結合させて、連続多層複合ストリップを形成すること；および 前記複合ストリップを横方向に予め定められた間隔で連続的に切断して、別々 の多層吸収性コアを形成することであって、各多層吸収性コアは、前記コアの形 状を決定するコア材料の少なくとも１つの一体層と、コア材料の２つの部分パタ ーンストリップとから成るが、ここにおいて、前記部分パターンストリップの各 々の側面縁部が前記コアの側面縁部に対応し、かつ一直線になっているもの、 から成り、好ましくは前記吸収性コア材料が発泡吸収性材料であることを特徴 とする方法。 ２． 吸収性コア材料の前記ウエブは、前記の少なくとも１つのフルパターン ストリップと２つのサイドピースとに切断された後、複数の水平ロールによって 運ばれ、前記複数の水平ロールは連続して、 前記ウエブの縦方向に垂直な水平軸を有する第一水平ロール、 前記ウエブの縦方向に斜めの水平軸を有する第二水平ロール、 前記ウエブの縦方向に垂直な水平軸を有する第三水平ロール、 前記ウエブの縦方向に斜めの水平軸を有する第四水平ロール、 前記ウエブの縦方向に垂直な水平軸を有する第五水平ロール、 を備える、請求の範囲１記載の方法。 ３． 前記第二および第四水平ロールが前記第一、第三および第五水平ロール に対して高くなっており、前記ウエブ部分が前記第一水平ロールの下に送られ、 前記第一サイドトリムピースは、前記第一サイドトリムピースの経路が前記第二 水平ロールの水平軸に垂直になるように前記第二水平ロールの上に送られ、かつ 前記第一サイドトリムピースが前記の少なくとも１つのフルパターンストリップ に対して重ね合わされるように前記第三水平ロールの下に送られ、前記の少なく とも１つのフルパターンストリップと前記第二サイドトリムピースは前記第三水 平ロールの下に送られる方法であって、前記第二サイドトリムピースが前記第四 水平ロールの水平軸に垂直であり、前記第二サイドトリムピースはさらに、前記 第二サイドトリムピースが前記の少なくとも１つのフルパターンストリップに対 して重ね合わされるように、前記第五水平ロールの下に送られ、上に重ねられた 前記第一サイドトリムピースを有する前記の少なくとも１つのフルパターンスト リップが、同時に前記第五ロールの下に送られる、請求の範囲２記載の方法。 ４． 前記第一サイドトリムピースは、前記第二水平ロールの上に送られる前 、または送られた後に１８０°撚られ、前記第二サイドトリムピースは、前記第 四水平ロールの上に送られる前、または送られた後に、１８０°撚られる、請求 の範囲２または３記載の方法。 ５． 前面耳部分、股部分、および後部耳部分を有する多層吸収性コアであっ て、前記股部分の縦方向長さは、前記前面耳部分と前記後部耳部分とが組合わさ れた縦方向長さに等しく、前記コアは吸収性使い捨ておむつまたは失禁用ショー ツにおける使用に適しており、好ましくは前記吸収性コア材料は、発泡吸収性材 料であることを特徴とする多層吸収性コア。 ６． 前記コアが、前記コアの形を決定するコア材料の少なくとも１つの一体 層と、コア材料の２つの部分パターンストリップとを生じる少なくとも１つの一 体フルパターンストリップを備えており、前記部分パターンストリップの各々の 側面縁部が前記コアの側面縁部に対応し、かつこれと一直線になり、前記部分パ ターンストリップが前記の少なくとも１つの一体層へ接着結合されている、請求 の範囲５記載の吸収性コア。 ７． 前記部分パターンストリップが前記コアの中央部分で縦方向に重なり合 うか、あるいは前記部分パターンストリップの側面縁部の反対側の縁部が中央ラ インに沿って寄りかかるか、あるいは前記コアの中央部分で間隔があけられるよ うに同じ平面内で内側に伸びている、請求項１、２または３に記載の方法、また は請求の範囲５または６記載の多層吸収性コア。 ８． 前記ウエブ部分が第一および第二フルパターンストリップを有し、各々 が反復砂時計形であり、前記第一および第二フルパターンストリップは、前記フ ルパターンストリップの１つが１／２サイクルだけもう１つのフルパターンスト リップの前になるように、前記砂時計パターンの１つの縁部に対応する共通線に 沿って互いに重なり合わされており、前記部分パターンストリップが、前記フル パターンストリップの１つに対して重ね合わされ、もう１つのフルパターンスト リップが前記部分パターンストリップに対して重ね合わされて、連続多層複合ス トリップを形成し、この複合ストリップは表面層としてのフルパターンストリッ プ、前記部分パターンストリップの１つまたはそれ以上の中間層、および底部層 としてのフルパターンストリップを含んでおり、前記部分パターンストリップは 、前記部分パターンストリップが重なり合うように前記第一フルパターンストリ ップに対して配置されるか、あるいは前記部分パターンストリップの側面縁部の 反対側の縁部が中央ラインに沿って寄りかかるか、あるいは前記コアの中央部分 において間隔があけられるように、同じ平面内において一直線にされている、請 求の範囲１記載の方法。 ９． 前記ウエブ部分が前記第一水平ロールの下に送られ、前記第一サイドト リムピースが１８０°撚られ、かつ前記第二水平ロールの上に送られるが、この 際、前記第一サイドトリムピースの経路が前記第二水平ロールの水平軸に垂直に なるように送られ、前記第一サイドトリムピースがさらに、前記第三水平ロール の下に送られ、ここでは、前記第一サイドトリムピースの上部表面が撚られる前 に、前記の少なくとも１つのフルパターンストリップに対して重ね合わされ、前 記の少なくとも１つのフルパターンストリップと前記の第二サイドトリムピース が前記第三水平ロールの下に送られ、前記第二サイドトリムピースが１８０°撚 られ、かつ前記第四水平ロールの上に運ばれるが、この際、前記第二サイドトリ ムピースの経路が前記第四水平ロールの水平軸に垂直になるように送られ、前記 第二サイドトリムピースがさらに、前記第五水平ロールの下に送られ、ここで、 前記第二サイドトリムピースの上部表面が撚られる前に、前記の少なくとも１つ のフルパターンストリップに対して重ね合わされ、上に重ねられた前記第一サイ ドトリムピースを有する前記フルパターンストリップが、同時に前記第五ロール の下に送られる、請求の範囲２または３記載の方法。 １０． 前面コア耳部分の長さが、前面コア耳部の前面縁部から、前面コア耳 部とコア股部との間の移行帯を通って中間点まで測定され、股部分の長さは、前 面コアとコア股部との間の移行帯の中間点から、コア股部と後部コア耳部との間 の移行帯の中間点まで測定され、後部コア耳部の長さは、コア股部と後部コア耳 部との間の移行帯の中間点から、後部耳部の末端部まで測定され、コア耳部と股 部との間の移行帯が対称である、請求の範囲１記載の方法、または請求の範囲５ 記載の多層吸収性コア。