JP7320484B2 - 吸収体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、対向する2枚のシート材の間に吸水性ポリマーが配置された構成のいわゆるシート状吸収体を含む、吸収体の製造方法に関する。
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品は、尿、便、経血等の排泄物を吸収保持する吸収体を備えている。吸収体としては従来、木材パルプ等の繊維材料の積繊体あるいは該積繊体に粒子状の吸水性ポリマーが担持されたもの(以下、これらを総称して「積繊型吸収体」とも言う。)が汎用されているが、近年、吸水性ポリマーを主体とし繊維材料を実質的に含有しない吸水性ポリマー層を含む、シート状吸収体が提案されている。シート状吸収体は、積繊型吸収体に比べて厚みが薄く、典型的には、対向する2枚のシート材の間に粒子状の吸水性ポリマーが配置された構成を有している。
特許文献1、2には、積繊型吸収体とシート状吸収体とを有する吸収性物品が開示されている。特許文献1、2に記載の吸収性物品は何れも、表面シートと裏面シートとの間に、シート状吸収体と積繊型吸収体とを、該表面シート側からこの順で有している。
特許文献1に記載の吸収性物品は、積繊型吸収体として、第1吸収層及び第2吸収層の積層体を有している。特許文献1には、吸液性シート(シート状吸収体)が有する吸水性ポリマー層の長さ方向(吸収性物品の縦方向)の両端部を、前記第1吸収層及び前記第2吸収層の長さ方向の各両端部よりも内側に位置させることにより、該吸水性ポリマー層が排泄物を吸収することでその厚みが増大したとしても、吸収性物品の長さ方向の両端部において厚みの薄い状態を維持することができるため、該吸水性ポリマー層の厚みの増大に伴う違和感が生じにくくなるとされている(特許文献1の[0014])。
特許文献2に記載の吸収性物品は、着用者の肌から相対的に遠い側に配された積繊型吸収体である第2吸収層が、着用者の肌から相対的に近い側に配されたシート状吸収体である第1吸収層に比べて、長手方向(吸収性物品の縦方向)の外方に延在している点が特徴であり、この特徴により、排泄物が一度に大量に排出されるなどして、排泄物が該第1吸収層の長手方向の端から溢れた場合でも、その溢れた排泄物が該第2吸収層で吸収され、該第1吸収層の吸収速度の遅さが補われるとされている(特許文献2の[0006])。
なお、前記の「吸収性物品の縦方向」は、該吸収性物品の着用者の前後方向に対応する方向である。
特開2016-26525号公報 特開2011-136078号公報
特許文献1、2に記載の如き、積繊型吸収体とシート状吸収体との積層体を有する吸収体を連続的に製造する方法として、複数の積繊型吸収体を一方向に間欠的に搬送し、その搬送中の複数の積繊型吸収体それぞれの上に、枚葉の複数のシート状吸収体を配置することで、該積層体を形成する方法が考えられる。しかしながら、本発明者らが種々検討した結果、斯かる製造方法には以下の問題があることが判明した。
すなわち、前記積層体を有する吸収体として、シート状吸収体との縦方向両端部と積繊型吸収体の縦方向両端部とが同位置にある吸収体を製造するべく、図6(a)に示すように、一方向MDに走行する搬送コンベア90の上に積繊型吸収体91を載せて同方向MDに搬送させ、その搬送中の積繊型吸収体91の上に枚葉のシート状吸収体92を、該シート状吸収体92の搬送方向MDの先端92aと、該積繊型吸収体91の搬送方向MDの先端91aとが一致するように配置すると、図6(b)に示すように、シート状吸収体92の先端92a側が、搬送によって生じる空気抵抗ARにより捲れてしまうことが判明した。このシート状吸収体の捲れ現象は、シート状吸収体92の搬送方向MDの先端92aが、積繊型吸収体91の搬送方向MDの先端91aよりも搬送方向MDの内方に位置するように、搬送中の積繊型吸収体91の上に枚葉のシート状吸収体92を配置した場合でも生じ得る。このような吸収体の製造時におけるシート状吸収体の捲れは、吸収体の製造効率や品質の低下を招くおそれがある。
本発明の課題は、高品質の吸収体を安定的に製造し得る技術を提供することに関する。
本発明は、吸収性コアと、該吸収性コアの外面を被覆するコアラップシートとを有し、該吸収性コアは、繊維材料を含む第1コアと、対向する2枚のシート材の間に吸水性ポリマーが配置された第2コアとの積層体を有する、吸収体の製造方法である。
本発明の吸収体の製造方法の一実施形態は、連続搬送される前記コアラップシートの上に、複数の前記第1コアを、該コアラップシートの搬送方向に間欠的に配置する、第1コア配置工程と、
前記コアラップシート上の前記複数の第1コアの上に、複数の前記第2コアを、該第1コアと該第2コアとが1対1で対応するように配置する、第2コア配置工程とを有している。
本発明の吸収体の製造方法の一実施形態は、前記第2コア配置工程では、前記第1コア上に配置された前記第2コアの前記搬送方向の両端部のうちの少なくとも一方が、該第1コアから該搬送方向の外方に延出し、その第2コアの延出部が前記コアラップシートと接触するように、該第2コアを該第1コアの上に配置する。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明の吸収体の製造方法によれば、シート状吸収体(第2コア)の搬送時の捲れが効果的に防止され、高品質の吸収体を安定的に製造することができる。
図1は、本発明の製造方法によって製造される吸収体の一実施形態の模式的な斜視図である。 図2は、図1に示す吸収体のI-I線での厚み方向に沿う断面を模式的に示す横断面図である。 図3は、本発明の製造方法の実施に使用可能な製造装置の全体概略図である。 図4は、図3に示す製造装置でのコアラップシートにおける接着剤の塗布パターンの一例を模式的に示す平面図である。 図5は、本発明に係る第2コア配置工程の実施後の様子を示す図であり、第1コア及び第2コアの厚み方向且つ搬送方向に沿う断面を模式的に示す縦断面図である。 図6は、本発明が解決しようとする課題の説明図であり、図6(a)は、積繊型吸収体の上に枚葉のシート状吸収体が配置された構成の積層体の搬送中の様子を模式的に示す、該積層体の厚み方向且つ搬送方向に沿う縦断面図であり、図6(b)は、図6(a)においてシート状吸収体の捲れ現象が発生した状態を示す図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1及び図2には、本発明の製造方法によって製造される吸収体の一実施形態である吸収体1が示されている。吸収体1は、吸収性コア2と、該吸収性コア2の外面を被覆するコアラップシート5とを有し、該吸収性コア2は、繊維材料を含む第1コア3と、対向する2枚のシート材4S,4Sの間に吸水性ポリマー4Pが配置された第2コア4との積層体25を有する。
吸収体1は吸収性物品の吸収体として使用される。ここでいう「吸収性物品」には、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品が広く包含され、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ、失禁パッド等が包含される。吸収性物品は、典型的には、吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌から近い側に配される液透過性の表面シートと、該吸収体よりも着用者の肌から遠い側に配される液難透過性ないし不透過性の裏面シートとを含んで構成されている。
吸収体1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する吸収性物品(図示せず)において、尿、便、経血、汗等の排泄物(体液)を吸収保持するのに用いられるものであり、排泄物を吸収保持し得る。
吸収体1及びこれを構成する吸収性コア2(第1コア3、第2コア4)は、図1に示すように、縦方向Xに長い形状を有している。縦方向Xは、後述する吸収体1の製造時におけるコアラップシート5の搬送方向(いわゆる流れ方向又は機械方向)MD1に一致し、横方向Yは、MD1と直交する方向CDに一致する。
吸収性コア2は、少なくとも繊維材料を形成材料とする第1コア3と、該第1コア3の肌対向面3a又は非肌対向面3bに接触し、該第1コア3よりも厚みが薄い第2コア4とを有する。第1コア3はいわゆる積繊型吸収体であり、積繊型吸収性コアと言うことができる。第2コア4はいわゆるシート状吸収体であり、シート状吸収性コアと言うことができる。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収体又はその構成部材(例えば第1コア3、第2コア4)における、使用時(吸収体が組み込まれた吸収性物品の着用時)に使用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に使用者の肌から近い側であり、「非肌対向面」は、吸収体又はその構成部材における、使用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち相対的に使用者の肌から遠い側である。
本実施形態では、図1及び図2に示すように、第2コア4は、第1コア3の非肌対向面3bに接触している。すなわち本実施形態では、第1コア3の方が第2コア4よりも使用者の肌に近い側に配されており、したがって通常は、第1コア3の方が第2コア4よりも先に、吸収体1が吸収すべき排泄物と接触する。
本実施形態では、図1に示すように、第2コア4は、第1コア3に比べて、縦方向Xの長さが長く、第1コア3の縦方向端3E及びその仮想延長線よりも縦方向Xの外方に位置する延出部(縦方向延出部)4Xを有している。より具体的には、第2コア4は、第1コア3に比べて、縦方向Xの長さ及び横方向Yの長さの双方が長く、第1コア3の周縁(輪郭)の全体が、第2コア4の周縁(輪郭)よりも内方に位置しており、第1コア3を挟んで縦方向Xの両外方に、第2コア4の延出部4Xが一対存在している。
本実施形態では、コアラップシート5は1枚のシートであり、コアラップシート5の横方向Yの長さ(幅)は、吸収性コア2の幅よりも長く、例えば、吸収性コア2の幅の1.1倍以上3倍以下であり得る。コアラップシート5は、吸収性コア2の肌対向面(第1コア3の肌対向面3a、第2コア4の肌対向面4a)の全域を被覆し、且つ吸収性コア2の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア2の非肌対向面側に巻きかけられて、吸収性コア2の非肌対向面(第2コア4の非肌対向面4b)の全域を被覆している。図2に示すように、吸収性コア2の非肌対向面の横方向Yの中央部には、コアラップシート5の縦方向Xに沿う両側縁部(前記延出部の先端部)どうしが重なった重複部が形成されている。なお、コアラップシート5及び/又は吸収性コア2の幅、コアラップシート5の折り方等によっては、吸収性コア2の非肌対向面の一部のみ(吸収性コア2の非肌対向面の横方向Yの中央部以外の部分)がコアラップシート5によって被覆される場合があり得る。コアラップシート5としては、液透過性のシートを用いることができ、例えば、紙、不織布等が挙げられる。
本実施形態では、第1コア3は、図1に示すように、横方向Yの長さ(幅)が縦方向Xの全長にわたって一定ではなく、縦方向Xの一端側が他端側に比べて横方向Yの長さが長く幅広である。吸収体1は通常、吸収性物品において、第1コア3の縦方向Xの両端部のうち、この相対的に幅広の縦方向端部が、吸収性物品の着用者の腹側(前側)に位置するように配置される。
第1コア3は、図2に示すように、繊維材料3Fを含有する。繊維材料3Fとしては吸水性繊維が好ましい。吸水性繊維としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ(以上、セルロース系繊維);親水性合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。第1コア3は、典型的には、繊維材料3Fとしてセルロース系繊維を含有する。
本実施形態では、第1コア3は、繊維材料3Fに加えて更に、吸水性ポリマー3Pを含有する。吸水性ポリマー3Pとしては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の吸水性ポリマー3Pの形状は特に限定されず、例えば、球状、塊状、俵状、不定形状であり得る。吸水性ポリマー3Pは、典型的には、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を主体とする。
本実施形態では、第1コア3は、図1及び図2に示すように、該第1コア3の厚み方向の全域にわたって該第1コア3の形成材料が存在しない形成材料非存在部3Nを有している。図示の形態では、形成材料非存在部3Nは、第1コア3(吸収体1)を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる仮想直線(図示せず)を基準として対称に形成され、該仮想直線の両側に一対形成されている。この一対の形成材料非存在部3Nは、それぞれ、平面視において縦方向Xに長い形状(具体的には長方形形状)を有している。
形成材料非存在部3Nは、吸収体1の吸収対象である排泄物の流路として機能し、排泄物の面方向における拡散を促進し、吸収体1の吸収性能の有効活用に寄与し得るものである。また、形成材料非存在部3Nは、第1コア3が体圧等の外力を受けて屈曲するなどして変形する際の変形誘導部(可撓軸)として機能し、吸収体1を具備する吸収性物品の着用時の違和感を低減して、着用感及びフィット性を向上し得るものである。形成材料非存在部3Nはこのような役割を担うものであることから、第1コア3において排泄物が集中しやすく(最初に排泄物を受けやすく)且つ体圧等の外力を受けやすい部位に配置されることが好ましい。このような観点から、形成材料非存在部3Nは、吸収体1が組み込まれる吸収性物品の着用時に着用者の股間部に対応する部位、具体的には、少なくとも第1コア3の縦方向Xの中央部に配置されることが好ましい。
形成材料非存在部3Nは、第1コア3の製造時における、繊維材料3F及び吸水性ポリマー3Pを含むコア形成材料の積繊工程において、該コア形成材料の積繊を意図的に阻害して形成された部位である。
本実施形態では、図2に示すように、形成材料非存在部3Nにおいて、コアラップシート5と第2コア4(より具体的には後述する基材シート4S)とが接合されている。斯かる構成により、第1コア3の保形性が向上し、体液の吸収前後で第1コア3の形状が崩れ難いため、吸収体1の吸収性能の一層の向上が図られる。
本実施形態では、第1コア3と第2コア4(より具体的には後述するシート材4S)とが接着剤によって接合されている。斯かる構成により、第1コア3と第2コア4とが一体化されるため、吸収性コア2の外形形状が安定するとともに、第1コア3と第2コア4との間の液移行がスムーズに行われることで、所定の性能がより安定的に発現し得るようになる。また、第1コア3と第2コア4が接合されていると着用者の動きにより、第1コア3と第2コア4との位置関係がずれ、所定の性能が発揮されなくなることを防ぐことができる。第1コア3と第2コア4との間に介在配置される接着剤としては、吸収性物品における構成部材どうしの接合に使用されているものを特に制限無く用いることができ、例えば、ホットメルト型接着剤を用いることができる。
第1コア3の坪量は特に制限されないが、吸収容量と薄型化及び柔軟性とのバランスの観点から、好ましくは50g/m以上、より好ましくは80g/m以上、そして、好ましくは250g/m以下、より好ましくは200g/m以下である。
同様の観点から、本実施形態のように第1コア3に吸水性ポリマー3Pを含有させる場合、第1コア3における吸水性ポリマー3Pの坪量は、好ましくは40g/m以上、より好ましくは60g/m以上、そして、好ましくは450g/m以下、より好ましくは350g/m以下である。
第2コア4は、図2に示すように、対向する2枚のシート材4Sと、該2枚のシート材4S間に介在配置された吸水性ポリマー4Pとを含み、該2枚のシート材4Sどうしは接着剤によって互いに接合されている。吸水性ポリマー4Pとしては、第1コア3に含有され得る吸水性ポリマー3Pと同様のものを用いることができる。第2コア4に使用される接着剤としては、吸収性物品における構成部材どうしの接合に使用されているものを特に制限無く用いることができ、例えば、ホットメルト型接着剤を用いることができる。
シート材4Sとしては、吸水性ポリマー4Pを固定可能なシート状物であればよく、液透過性でも液不透過性でもよい。シート材4Sとしては、例えば、不織布、織布、編物、紙等の繊維構造体の他、樹脂フィルム、発泡体、ネットなどを用いることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を積層して用いることができる。シート材4Sは、典型的には、不織布を含んで構成される。シート材4Sを構成する不織布としては、各種製法によるものを特に制限なく用いることができ、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド(SMS)不織布が挙げられる。これらの不織布は、親水化処理が施された繊維からなる親水性不織布であってもよい。また、2枚のシート材4Sどうしは、互いに同じであってもよく、異なっていてもよい。後者の場合、例えば、2枚のシート材4Sのうち、相対的に吸収性物品の着用者の肌から近い(本実施形態では第1コア3に近い)ものが液透過性を有し、着用者の肌(第1コア3)から遠いものが液不透過性を有するという形態を採用できる。1枚のシート材4Sの坪量は、吸収体の薄型化と実用上十分な強度とのバランス等の観点から、好ましくは5g/m以上、より好ましくは7g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下である。
次に、本発明の吸収体の製造方法について、前述した吸収体1の製造方法を例にとり図面を参照しながら説明する。
図3には、吸収体1の製造方法の実施に使用可能な製造装置の一実施形態である製造装置10の概略構成が示されている。製造装置10は、第1コア3を製造する第1コア製造部20と、該第1コア製造部20で製造された第1コア3を受け取って搬送する第1搬送部30と、第2コア4を製造する第2コア製造部40と、該第2コア製造部40で製造された第2コア4を受け取って搬送する第2搬送部50とを含んで構成されている。なお、以下では、コアラップシート5(吸収体1)の搬送方向をMD1、シート材4S(4S1,4S2)の搬送方向をMD2,MD3、第2コア4の搬送方向をMD4ともいう。またCD(搬送直交方向)は、MD1~4はそれぞれと直交する方向である。
第1コア製造部20は、外周面21Sに複数の集積用凹部(図示せず)が所定の間隔で形成された積繊ドラム21と、コア形成材料(本実施形態では繊維材料3F及び吸水性ポリマー3P)を、空気流に随伴させて、積繊ドラム21の外周面に供給するダクト22とを備えている。ダクト22は、その内部を流れる空気流の上流側端(図示せず)が繊維材料導入装置(図示せず)に接続され、下流側端が積繊ドラム21の外周面21Sの一部を覆っている。前記繊維材料導入装置は、繊維材料3Fを主体とする原料シート(図示せず)を解繊し、ダクト22内に該繊維材料3Fを供給するものである。また、ダクト22における前記上流側端と前記下流側端との間に位置する部分には、吸水性ポリマー3Pをダクト22の内部に導入する導入装置(図示せず)が設けられている。
積繊ドラム21は、金属製の剛体からなる円筒状のドラム本体210と、該ドラム本体210の外周部に重ねて配され、積繊ドラム21の外周面21Sを形成する外周部材211とを含んで構成されている。外周部材211は、モータ等の原動機からの動力を受けて、水平な回転軸を回転中心として、図4中の矢印R1方向に回転駆動されるようになされているが、ドラム本体210は、固定されていて回転しない。ドラム本体210の内部は、その周方向に複数の空間A,B,Cに仕切られている。また、ドラム本体210には、その内部を減圧する減圧機構(図示せず)が接続されており、該減圧機構の駆動により、空間AないしCを負圧に維持可能になされている。
積繊ドラム21は、外周部がダクト22で覆われている空間Aが、内部側からの吸引によってコア形成材料の積繊が可能な積繊ゾーンとなされている。空間Aを負圧に維持した状態で、外周部材211を矢印R1方向に回転させると、外周部材211に形成された集積用凹部(図示せず)が空間A上を通過している間、該集積用凹部の底部に空間A内の負圧が作用し、該底部に形成された多数の吸引孔を通じた空気の吸引が行われる。この吸引孔を通じた吸引により、ダクト22内を搬送されてきたコア形成材料が、該集積用凹部へと導かれてその底部上に積繊し、その積繊物である第1コア3が形成される。一方、通常、積繊ドラム21の空間Bは、空間Aよりも弱い負圧又は圧力ゼロ(大気圧)に設定され、また、空間Cは、該集積用凹部内の積繊物の転写位置及びその前後を含む領域であるので、圧力ゼロ又は陽圧に設定される。前記集積用凹部は、製造する第1コア3に付与すべき形状に対応した形状を有している。本実施形態では前述したように、第1コア製造部20の製造目的物である第1コア3が形成材料非存在部3Nを有しているので、前記集積用凹部の底部における形成材料非存在部3Nに対応する部位は、周辺部に比して積繊ドラム21の径方向外方に突出しており、これにより、該部位にコア形成材料が積繊することが阻害される。
前記集積用凹部に形成された第1コア3は、外周部材211の回転により積繊ドラム21の下部へ搬送され、エアー吐出装置23からのエアーの吐出によって、該集積用凹部から離型されて第1搬送部30へと移行する。
第1搬送部30は、搬送面上の被搬送物を吸引しつつ搬送可能な搬送手段31を備え、該搬送手段31は、図3中の矢印R2方向に周回する無端状のコンベアベルト32と、該コンベアベルト32の周回軌道内に設置された吸引手段としてのサクションボックス33とを含んで構成されている。コンベアベルト32は被搬送物の搬送面を形成するもので、通気性を有している。コンベアベルト32は例えば、多数の吸引孔(図示せず)を有するメッシュベルトからなる。サクションボックス33は、コンベアベルト32を挟んで、エアー吐出装置23と対向する位置に設置されており、エアー吐出装置23から吹き出された空気を吸引できるようになっている。コンベアベルト32上には、第1コア3が前記集積用凹部から離型されてコンベアベルト32上に配置される前に予めコアラップシート5が供給されており、前記集積用凹部から離型された第1コア3は、コアラップシート5上に配置された状態で、第2搬送部50へと搬送される。
製造装置10では、図3に示すように、連続帯状のコアラップシート5がロール状に巻回された原反5Rからコアラップシート5を連続的に巻き出し、第1搬送部30のコンベアベルト32上に供給するところ、そのコンベアベルト32への供給途中で、コアラップシート5におけるコンベアベルト32上にて第1コア3の配置面(上面)に、塗布手段34,35によりホットメルト型接着剤等の接着剤34A,35Aを塗布する(接着剤塗布工程)。
前記接着剤塗布工程は、一方向に搬送されるコアラップシート5上に第1コア3を配置する前(第1コア配置工程の実施前)に、コアラップシート5における第1コア3の配置面(上面)に接着剤34A,35Aを塗布する工程である。具体的には、コアラップシート5は、図4に示すように、第1コア3のMD1に沿う両側縁からCDに延出する延出部5B,5Bを有しているところ、前記接着剤塗布工程では、コアラップシート5の一方の面(コンベアベルト32上での上面)におけるCDの両側部5B,5Bに、塗布手段34により接着剤34Aを連続的に塗布し、また、該一方の面におけるCDの中央部5Aに、塗布手段35により接着剤35Aを連続的に塗布する。本実施形態では、塗布手段34が塗布手段35よりもMD1の上流側に配置されており、したがって、接着剤34Aが接着剤35Aよりも先にコアラップシート5に塗布される。コアラップシート5のCDの中央部5Aは、第1コア製造部20で製造された第1コア3が配置される部分であり、両側部5B,5Bは、それぞれ、第1コア3側に折り返されて第1コア3及び第2コア4に重ねられる部分である。
接着剤34Aと接着剤35Aとは、塗布パターンが同じでもよく、異なっていてもよい。ここでいう「塗布パターンが同じ」とは、塗布された接着剤の平面視形状及び配置のすべてが同じであることを意味する。接着剤34Aと接着剤35Aと塗布パターンが異なる形態の一例として、接着剤34Aが、両側部5B,5Bにおいて平面視でMD1(コアラップシート5の長手方向)に延びる連続線状に塗布され、接着剤35Aが、中央部5Aにおいて平面視でMD1に延びるスパイラル状に塗布される形態が挙げられる。コアラップシート5における接着剤34Aが連続線状に塗布された部分は、接着剤34Aがいわゆる「べた塗り」された部分であり、該部分の全域に接着剤34Aが付着している。一方、コアラップシート5における接着剤35Aがスパイラル状に塗布された部分は、接着剤35Aが螺旋を描くようにMD1に延在しており、接着剤35Aの付着部と非付着部とがMD1に交互に存在している。
第2コア製造部40で実施される第2コア4の製造工程は、図4に示すように、一方向に搬送される連続帯状のシート材4Sの一方の面に接着剤を付与した後、更に吸水性ポリマー4Pを散布し付着させる吸水性ポリマー散布工程と、該シート材4Sの一方の面に別の連続帯状のシート材を重ね合わせて連続帯状の第2コア4(第2コア4が一方向に連なる第2コア連続体)を得る工程とを有する。この「別の連続帯状のシート材」にも吸水性ポリマーを散布してもよい。
更に説明すると、第2コア製造部40では、第2コア4を構成する2枚のシート材4Sそれぞれに塗布手段41,42により接着剤41A,42Aを塗布した後、両シート4Sのうちの少なくとも一方の接着剤塗布面に、散布手段43により吸水性ポリマー4Pを散布し、しかる後、両シート4Sどうしをそれぞれの接着剤塗布面を内側にして重ね合わせて、連続帯状の第2コア4を製造する。なお、図4では、2枚のシート材4Sのうちの一方(第1コア3と接触するシート材)を4S1、他方を4S2としている。
より具体的には第2コア製造部40では、図3に示すように、連続帯状のシート材4S1がロール状に巻回された原反4R1からシート材4S1を連続的に巻き出し、シート材4S1の一方の面(他方のシート材4S2との対向面)に塗布手段41により接着剤41Aを塗布する。また、これと並行して、連続帯状のシート材4S2がロール状に巻回された原反4R2からシート材4S2を連続的に巻き出し、シート材4S2の一方の面(他方のシート材4S1との対向面)に塗布手段42により接着剤42Aを塗布する。接着剤41A,42Aの塗布パターンは特に制限されず、任意に設定し得る。
散布手段43は、吸水性ポリマー4Pの散布対象(シート材4S)から上方に所定距離離間した位置に配置されている。散布手段43から散布された吸水性ポリマー4Pは、自重により落下して、散布手段43の下方を搬送中のシート材4S(4S2)の一方の面に付着する。なお、本実施形態では、両シート4S1,4S2のうちの一方に吸水性ポリマーを散布しているが、本発明では、両方に吸水性ポリマーを散布してもよい。
散布手段43は、搬送中のシート材4Sの所定位置に所定量の吸水性ポリマー4Pの粒子を精度よく散布し得るものであればよく、その構成は特に制限されない。本実施形態では、散布手段43として、「内部に粉粒体を貯蔵可能であり且つ該粉粒体の排出口を有するホッパーと、該ホッパーの下方に位置し且つ該排出口から排出された該粉粒体を散布位置まで搬送して散布する搬送手段とを備え、該搬送手段が、該排出口から排出された該粉粒体を受け取る受取手段と、該受取手段を振動させる振動発生手段とを有し、該振動発生手段により該受取手段を振動させることによって、該受取手段上の該粉粒体を該散布位置まで搬送可能になされている、粉粒体散布装置」を採用している。ここでいう「粉粒体」は、吸水性ポリマー4Pに言い換えることができる。斯かる粉粒体散布装置としては、例えば、特開2017-70944号公報及び特開2019-43735号公報に記載の粉粒体散布装置や特表2013-512047号公報に記載の粒子状材料を移送するための装置を用いることができる。
第2コア製造部40では、図3に示すように、散布手段43による吸水性ポリマー4Pの散布工程を経て得られた連続帯状の第2コア4を、ニップロール44,45間に導入して厚み方向に圧縮した後、該第2コア4の一方の面(第1コア3との対向面)に、塗布手段46により接着剤46Aを塗布する。接着剤46Aの塗布パターンは特に制限されず、任意に設定し得る。
こうして一方の面に接着剤46Aが塗布された連続帯状の第2コア4(第2コアが一方向に連なる第2コア連続体)は、第2コア製造部40が備える切断手段47により、搬送方向MD4に直交する方向CDに切断され、複数の枚葉の第2コア4に分断される。切断手段47は、周面に刃を有するカッターロール48と、カッターロール48の周面に対向配置された移送ロール49とを含んで構成されており、両ロール48,49の間に供給された連続帯状の第2コア4を、その搬送方向MD4に間欠的に切断して複数の枚葉の第2コア4を連続的に製造し、更に、各枚葉の第2コア4を移送ロール49の周面に吸引保持した状態で、所定間隔をおいて順次第2搬送部50へ移送し、MD1に搬送中の第1コア3の上に配置する。切断手段47による連続帯状の第2コア4の切断、及びその切断によって得られた枚葉の第2コア4の第2搬送部50への移送は、いわゆるスリップカットによって行われる。尤も、枚葉の第2コア4の移送方法は特に制限されず、スリップカットによる手法以外に、例えば、枚葉の第2コア4を移送しながらそのピッチを所定の間隔に変更する公知のリピッチ装置を使用した手法を採用することもできる。
第2搬送部50は、搬送面上の被搬送物を吸引しつつ搬送可能な搬送手段51を備えている。第2搬送部50の搬送手段51は、所定の周回軌道を図3中の矢印R3方向に移動する通気性のコンベアベルト52と、該周回軌道内に設置された吸引手段としてのサクションボックス53,54とを含んで構成されている。コンベアベルト52は被搬送物の搬送面を形成し、コンベアベルト52の上面に被搬送物(コアラップシート5、第1コア3と第2コア4との積層体25)が載置される。コンベアベルト52は例えば、多数の吸引孔(図示せず)を有するメッシュベルトからなる。サクションボックス53,54を作動させると、コンベアベルト52(搬送面)上の被搬送物が吸引孔(図示せず)を介して吸引されるようになされている。
第2搬送部50は、図3に示すように、コアラップシート5の折り返し手段55を備えている。折り返し手段55は、コンベアベルト52の周回軌道の一部に設置され、サクションボックス54の設置箇所に対応して配置されている。折り返し手段55は、搬送中のコアラップシート5の両側部5B,5B(図4参照)、すなわちコアラップシート5上に載置された吸収性コア2(第1コア3と第2コア4との積層体25)のMDに沿う両側縁からの延出部を、該吸収性コア2側に折り返すための公知の折り返し機構を備えている。
前述の如き構成の製造装置10を用いた吸収体1の製造方法では、先ず、連続搬送される連続帯状のコアラップシート5の上に、複数の第1コア3を、コアラップシート5の搬送方向であるMD1に間欠的に配置する(第1コア配置工程)。より具体的には、図3に示すように、第1コア製造部20で製造された複数の第1コア3を、第1搬送部30によって一方向MD1に搬送中の連続帯状のコアラップシート5の上面に、MD1に間欠的に配置する。このコアラップシート5の上面の略全域には、塗布手段34,35によって接着剤34A,35Aが図4に示す如くに予め塗布されており、第1コア製造部20の積繊ドラム21の前記集積用凹部から離型された第1コア3は、コアラップシート5の上面のCDの中央部5Aに配置され、該中央部5Aに塗布された接着剤35Aと接触する。こうして第1コア3が配置されたコアラップシート5は、第2搬送部50へ搬送される。
また、第1コア配置工程と並行して、第2コア4を製造する(第2コア製造工程)。第2コア製造工程は、前述したとおり図4に示す如くに、1)連続帯状の第2コア4(第2コアが一方向に連なる第2コア連続体)を製造する工程と、2)連続帯状の第2コア4における、第2コア配置工程後に第1コア3との対向面となる面に接着剤46Aを塗布する工程と、3)接着剤46Aが塗布された連続帯状の第2コア4をその連続方向(MD4)に搬送しつつ、その搬送方向MD4に間欠的に切断して第2コア4を複数連続的に製造する工程とを有する。
第2コア製造工程で連続的に製造された複数の第2コア4は、第2コア配置工程に間欠的に供給される。具体的には前述したとおり、連続帯状の第2コア4の搬送方向MD4での間欠的な切断によって製造された複数の第2コア4を、移送ロール49の周面に吸引保持した状態で、所定間隔をおいて順次第2搬送部50へ移送し、MD1に搬送中の第1コア3の上に配置する。
次いで第2搬送部50において、コアラップシート5上の複数の第1コア3の上に、複数の第2コア4を、該第1コア3と該第2コア4とが1対1で対応するように配置する(第2コア配置工程)。より具体的には、第2コア製造部40の移送ロール49の下方を一方向MD1に搬送中の連続帯状のコアラップシート5上の複数の第1コア3に対し、1個の第1コア3の上に1枚の第2コア4が配置されるように、該移送ロール49から複数の枚葉の第2コア4を間欠的に供給し、コアラップシート5上に第1コア3と第2コア4との積層体25を形成する。第1コア3に重ね合わされる第2コア4のCDの長さ(幅)は、該第1コア3が配置されているコアラップシート5のCDの中央部5A(図4参照)の幅と略同じである。
第2コア配置工程の後、積層体25をその厚み方向に吸引しつつ搬送する。この積層体25の厚み方向への吸引を伴う搬送は、第2搬送部50によって実施され、第2搬送部50は、前述したとおり図4に示す如くに、所定の周回軌道を移動する通気性のコンベアベルト52と、該周回軌道内に設置された吸引手段としてのサクションボックス53,54とを含む搬送手段51を用いて行われる。
図5には、第2コア配置工程の実施直後、すなわち第1コア3上に第2コア4を重ね合わせた直後の積層体25の様子が示されている。図5中、符号VAで示す矢印は、第2搬送部50が備えるサクションボックス等の吸引手段による吸引によって生じた空気流(バキュームエア)を示しており、積層体25はこの空気流によって、第2搬送部50が備えるコンベアベルト52上に吸着されつつ、MD1に搬送される。
本発明の製造方法は、図5に示すように、第1コア3上に配置された第2コア4のMD1(コアラップシート5の搬送方向)の両端部のうちの少なくとも一方が、該第1コア3からMD1の外方に延出し、その第2コア4の延出部4X(4X1,4X2)がコアラップシート5と接触するように、第2コア配置工程で第2コア4を第1コア3の上に配置する点で特徴付けられる。図5に示す形態では、第2コア4は、MD1の先端側の延出部4X1と後端側の延出部4X2とを有し、両延出部4X1,4X2がコアラップシート5上に直接配置されている。
一方向MD1に搬送中の第1コア3の上に枚葉のシート状吸収体である第2コア4を配置するに際し、仮に、図6(a)に示すように、第2コア4のMD1の先端と第1コア3のMD1の先端(3E)とが一致するように、第2コア4を第1コア3の上に配置した場合、図6(b)に示すように、該第2コア4のMD1の先端側が、搬送によって生じる空気抵抗によって捲れてしまい、吸収体の製造効率や品質の低下を招くおそれがある。これに対し、本発明の製造方法では、第2コア配置工程において、図5に示すように、第1コア3上に配置された第2コア4のMD1の両端部(延出部4X)のうちの少なくとも一方が、該第1コア3のMD1の端3E又はMD1とは反対方向の端3Eから同方向の外方に延出してコアラップシート5と接触するように、第2コア4を第1コア3の上に配置することで、斯かる第2コア4の捲れ現象を防止し、高品質の吸収体を安定的に製造することを可能にしている。
第2コア4の捲れ現象を一層確実に防止する観点から、第2コア配置工程では、第1コア3上に配置された第2コア4のMD1の先端部を、該第1コア3からMD1の外方に延出させてコアラップシート5に接触させることが好ましい。本実施形態では、図5に示すように、第2コア4の延出部4X1が、前記の「コアラップシート5に接触する第2コア4のMD1の先端部」に相当する。第2コア4の如きシート状吸収体の捲れは、一方向に搬送中の第2コア4とその下方に位置する第1コア3との境界を起点として生じるところ、本実施形態では、第2コア4の延出部4X1が、MD1に搬送中の積層体25における第1コア3と第2コア4との境界を覆う「蓋」として機能するため、第2コア4の搬送時の捲れが効果的に防止され得る。
前述した第2コア4の延出部4X(搬送方向の先端側の延出部4X1及び後端側の延出部4X2の双方を含む。以下特に断らない限り同じ。)による作用効果(第2コア4の搬送時の捲れ防止効果)をより一層確実に奏させるようにする観点から、第2コア4の延出部4Xの延出長さL、すなわち、「第1コア3の搬送方向(本実施形態ではMD1)の端3Eと延出部4Xにおける該端3Eから最も離れた部位との、該搬送方向に沿う長さL」は、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上である。延出長さLの上限については、第2コア4の捲れ防止の観点からは特に制限されないが、製造目的物である吸収体の品質等を考慮すると、好ましくは60mm以下、より好ましくは50mm以下である。本実施形態のように、第2コア4が搬送方向の先端側の延出部4X1及び後端側の延出部4X2を有している場合、両延出部4X1,4X2で、延出長さLは同じでもよく、異なっていてもよい。
第2コア4の搬送時の捲れを一層確実に防止する観点から、第2コア4の延出部4Xはコアラップシート5と接触するだけでなく、その接触部分においてコアラップシート5と接合されていることが好ましい。
この点、本実施形態の製造方法は、前述したとおり図3に示すように、第1コア配置工程の開始前に、コアラップシート5における第1コア3の配置面に接着剤35Aを塗布する接着剤塗布工程を有し、該接着剤塗布工程では、図4に示すように、コアラップシート5の第1コア3の配置面における、第1コア3の配置予定部位及び第2コア4の延出部4Xの配置予定部位(第1コア3の配置予定部位と搬送方向MD1において隣接する部位)の双方に接着剤35Aを塗布しているので、第2コア4の延出部4Xは接着剤35Aを介してコアラップシート5と接合される。
なお、第2コア4の搬送時の捲れ防止効果を向上させる方法は、第2コア4の延出部4Xとコアラップシート5とを接着剤によって接合する方法に限定されず、要は、コアラップシート5上に配置された延出部4Xを該コアラップシート5から剥がれにくくし得る方法であればよい。
この点、本実施形態では後述するように、第2コア配置工程の後に、コアラップシート5における第1コア3からの延出部(CDの両側部5B,5B)を該第1コア3上の第2コア4側へ折り返す折り返し工程を有しており、また、コアラップシート5は、少なくとも第2コア配置工程の開始前(第1コア3の上に第2コア4を配置する前)から該折り返し工程までの間は、搬送面上の被搬送物を吸引しつつ搬送可能な搬送手段の該搬送面(具体的には、搬送手段31,51のコンベアベルト32,52)上に配置されて搬送されるようになされているので、第1コア3の上に第2コア4を配置する直前から、第1コア3の上に第2コア4の配置後に更に該第2コア4の上にコアラップシート5を折り返すまでの間、コアラップシート5を第1コア3の配置面側からその反対側に向かって透過する空気流(バキュームエア)VAが発生している。この空気流VAは、第2コア4の全体をコアラップシート5(第1コア3)側に吸引させる作用を有し、これにより、コアラップシート5上に配置された第2コア4の延出部4Xが該コアラップシート5に吸着されるので、前記のようにコアラップシート5を搬送面に吸引しつつ搬送する方法を採用することで、接着剤を使用せずとも、延出部4Xをコアラップシート5に密着させて剥がれにくくすることが可能となり、第2コア4の搬送時の捲れ防止効果を向上させることができる。特に本実施形態のように、接着剤による接合と吸引とを併用することが、第2コア4の搬送時の捲れ防止の点で有効である。
また、このような第2コア4の吸引による第2コア4の搬送時の捲れ防止効果を一層向上させる観点から、第2コア配置工程の終了時点(第1コア3の上に第2コア4を配置した時点)で、1)第1コア3と第2コア4との間の全域、又は2)第2コア4における2枚のシート材4S1,4S2の間の全域に、接着剤が塗布されていることが好ましい。ここでいう「全域に接着剤を塗布」とは、当該領域(第1コア3と第2コア4との間、又は2枚のシート材4S,4Sの間)の平面視において接着剤が隙間なく存在するように、接着剤を塗布することを意味し、いわゆる「べた塗り」することを意味する。
第1コア3、第2コア4における接着剤が塗布された部位は、接着剤の塗布前に比べて通気性が低下するため、空気流VA(図5参照)による吸引力が向上する。したがって、前記1)及び/又は2)が満たされることで、コアラップシート5上に配置された第2コア4の延出部4Xの該コアラップシート5への吸着の程度が強まり、第2コア4の搬送時の捲れ防止効果が一層向上し得る。
本実施形態では前述したように、第2コア4を第1コア3の上に配置する前に、第2コア4における第1コア3との対向面(下面)に、塗布手段46によって接着剤46Aを塗布しており、接着剤46Aを介して第1コア3と第2コア4とが接合されているところ、この接着剤46Aを第1コア3と第2コア4との間の全域に塗布することで、前記1)が満たされる。
第2搬送部50では、こうして連続帯状のコアラップシート5のCDの中央部5Aに間欠的に配置された複数の第1コア3の上に枚葉の第2コア4を配置して第1コア3と第2コア4との積層体25を形成した後、折り返し手段55によってコアラップシート5のCDの両側部5B,5Bを、該第2コア4に巻きかける(巻き上げる)ように、中央部5A側(第2コア4側)に折り返し、吸収体1の連続体を得る(折り返し工程)。以上のようにして得られた吸収体1の連続体は、その後、図示しない吸収体切断手段により所定の製品単位長さに切断され、図1に示す如き吸収体1が製造される。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
前述の製造装置10を用いた吸収体1の製造方法は、第2コア4の製造工程(対向する長尺帯状のシート材4S1,4S2の間に吸水性ポリマー4Pが配置された第2コア4の連続体を製造した後、該連続体をその搬送方向に間欠的に切断して複数の枚葉の第2コア4を製造する工程)を有していたが、本発明の吸収体の製造方法は第2コア4の製造工程を有していなくてもよい。
第1コア3は形成材料非存在部3Nを有していなくてもよく、また、第1コア3が形成材料非存在部3Nを有している場合でも、該形成材料非存在部3Nにおいてコアラップシート5と第2コア4とは接合されていなくてもよい。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
吸収性コアと、該吸収性コアの外面を被覆するコアラップシートとを有し、該吸収性コアは、繊維材料を含む第1コアと、対向する2枚のシート材の間に吸水性ポリマーが配置された第2コアとの積層体を有する、吸収体の製造方法であって、
連続搬送される前記コアラップシートの上に、複数の前記第1コアを、該コアラップシートの搬送方向に間欠的に配置する、第1コア配置工程と、
前記コアラップシート上の前記複数の第1コアの上に、複数の前記第2コアを、該第1コアと該第2コアとが1対1で対応するように配置する、第2コア配置工程とを有し、
前記第2コア配置工程では、前記第1コア上に配置された前記第2コアの前記搬送方向の両端部のうちの少なくとも一方が、該第1コアから該搬送方向の外方に延出し、その第2コアの延出部が前記コアラップシートと接触するように、該第2コアを該第1コアの上に配置する、吸収体の製造方法。
<2>
前記第2コア配置工程では、前記第1コア上に配置された前記第2コアの前記搬送方向の先端部を、該第1コアから該搬送方向の外方に延出させて前記コアラップシートに接触させる、前記<1>記載の吸収体の製造方法。
<3>
前記第1コア配置工程の開始前に、前記コアラップシートにおける前記第1コアの配置面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を有し、
前記接着剤塗布工程では、前記第1コアの配置面における前記第1コアの配置予定部位及び前記第2コアの延出部の配置予定部位の双方に接着剤を塗布する、前記<1>又は<2>に記載の吸収体の製造方法。
<4>
前記コアラップシートは、前記第1コアの前記搬送方向に沿う両側縁から該搬送方向と直交する方向に延出する延出部を有し、前記第2コア配置工程の後に、該コアラップシートの延出部を該第1コア上の前記第2コア側へ折り返す折り返し工程を有し、
前記コアラップシートは、少なくとも前記第2コア配置工程の開始前から前記折り返し工程までの間は、搬送面上の被搬送物を吸引しつつ搬送可能な搬送手段の該搬送面上に配置されて搬送される、前記<1>~<3>の何れか1項に記載の吸収体の製造方法。
<5>
前記第2コア配置工程の終了時点で、前記第1コアと前記第2コアとの間の全域又は該第2コアにおける前記2枚のシート材の間の全域に接着剤が塗布されている、前記<4>に記載の吸収体の製造方法。
<6>
更に、前記第2コアの製造工程を有し、該第2コアの製造工程は、
前記第2コアが一方向に連なる第2コア連続体を製造する工程と、
前記第2コア連続体における、第2コア配置工程後に前記第1コアとの対向面となる面に接着剤を塗布する工程と、
前記接着剤が塗布された前記第2コア連続体を前記一方向に搬送しつつ、その搬送方向に間欠的に切断して前記第2コアを複数連続的に製造する工程とを有する、前記<1>~<5>の何れか1項に記載の吸収体の製造方法。
<7>
前記第2コアの製造工程で連続的に製造された複数の該第2コアを、前記第2コア配置工程に間欠的に供給する、前記<6>に記載の吸収体の製造方法。
<8>
前記第2コア配置工程の後、前記コアラップシート上に形成された前記第1コアと前記第2コアとの積層体を、該積層体の厚み方向に吸引しつつ搬送する、前記<6>又は<7>に記載の吸収体の製造方法。
<9>
前記積層体の厚み方向への吸引を伴う搬送は、所定の周回軌道を移動する通気性のコンベアベルトと、該周回軌道内に設置された吸引手段とを含む搬送手段を用いて行われる、前記<8>に記載の吸収体の製造方法。
1 吸収体
2 吸収性コア
25 積層体
3 第1コア(シート状吸収性コア)
3N 形成材料非存在部
3F 繊維材料
3P 吸水性ポリマー
4 第2コア(積繊型吸収性コア)
4S,4S1,4S2 シート材
4P 吸水性ポリマー
4X 延出部(縦方向延出部)
5 コアラップシート
10 吸収体の製造装置
20 第1コア製造部
21 積繊ドラム
22 ダクト
23 エアー吐出装置
30 第1搬送部
31 搬送手段
32 コンベアベルト
33 サクションボックス(吸引手段)
34,35 接着剤の塗布手段
34A,35A 接着剤
40 第2コア製造部
41,42,46 接着剤の塗布手段
41A,42A,46A 接着剤
43 吸水性ポリマーの散布手段
44,45 ニップロール
47 切断手段
48 カッターロール
49 移送ロール
50 第2搬送部
51 搬送手段
52 コンベアベルト
53,54 サクションボックス(吸引手段)
55 折り返し手段

Claims (4)

  1. 吸収性コアと、該吸収性コアの外面を被覆するコアラップシートとを有し、該吸収性コアは、繊維材料を含む第1コアと、対向する2枚のシート材の間に吸水性ポリマーが配置された第2コアとの積層体を有する、吸収体の製造方法であって、
    連続搬送される前記コアラップシートの上に、複数の前記第1コアを、該コアラップシートの搬送方向に間欠的に配置する、第1コア配置工程と、
    前記コアラップシート上の前記複数の第1コアの上に、複数の前記第2コアを、該第1コアと該第2コアとが1対1で対応するように配置する、第2コア配置工程とを有し、
    前記コアラップシートは、少なくとも前記第2コア配置工程の開始前から、搬送面上の被搬送物を吸引しつつ搬送可能な搬送手段の該搬送面上に配置されて搬送され、該搬送面では、該コアラップシートを前記第1コアの配置面側からその反対側に向かって透過する空気流が発生しており、
    前記第2コア配置工程では、前記第1コア上に配置された前記第2コアの前記搬送方向の先端部が、該第1コアから該搬送方向の外方に延出し、その第2コアの延出部が前記空気流によって前記コアラップシートに吸着されるように、該第2コアを該第1コアの上に配置する、吸収体の製造方法。
  2. 前記第1コア配置工程の開始前に、前記コアラップシートにおける前記第1コアの配置面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を有し、
    前記接着剤塗布工程では、前記第1コアの配置面における前記第1コアの配置予定部位及び前記第2コアの延出部の配置予定部位の双方に接着剤を塗布する、請求項1に記載の吸収体の製造方法。
  3. 前記コアラップシートは、前記第1コアの前記搬送方向に沿う両側縁から該搬送方向と直交する方向に延出する延出部を有し、前記第2コア配置工程の後に、該コアラップシートの延出部を該第1コア上の前記第2コア側へ折り返す折り返し工程を有する
    請求項1又は2に記載の吸収体の製造方法。
  4. 前記第2コア配置工程の終了時点で、前記第1コアと前記第2コアとの間の全域又は該第2コアにおける前記2枚のシート材の間の全域に接着剤が塗布されている、請求項に記載の吸収体の製造方法。
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