JP6012270B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸収体の剛性の均一化を図るために、複数の低剛性部が、縦方向と横方向とへ間欠的に配された吸収性コアが知られている(特許文献1参照)。しかしながら、このような吸収性コアは、低剛性部が間欠的に配されているため、体液が十分に拡散され難く、使用中の体液の吸収性を向上することが難しい。
体液が拡散され易く、使用中の体液の吸収性が向上する観点から、平面方向に延設された溝が設けられたブロック状の吸収体を用いた吸収性物品が知られている(特許文献2,3参照)。特許文献2には、内面シート側に配された高分子吸収体の含有比率が高い第1の領域と、外面シート側に配された高分子吸収体の含有比率が第1の領域より低い第2の領域と、第2の領域から第1の領域内まで貫通した空間とを有する吸収体を備えた使い捨ておむつが記載されている。
また、特許文献3には、前記吸収性コアが、高吸水性ポリマー粒子を主体とする粒子層と、該粒子層の上に積層された粉砕パルプを主体とする繊維層とを有する吸収性コアに分割され、分割されている部位に前記粒子層がのぞいている吸収性コアを備えた使い捨ておむつが記載されている。
特開2006−167424号公報 特開2009−119154号公報 特開平11−216161号公報
しかし、特許文献2にも特許文献3にも、溝の溝幅を所定の位置において変更することに関して、何ら記載されておらず、使用中の体液の更なる拡散性の向上と、体液の均一な吸収性に更なる改良の余地があった。
従って、本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収体を備えた吸収性物品を提供することに関するものである。
本発明は、肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備えた吸収性物品であって、前記吸収性物品における腹側部、股間部、背側部それぞれに亘って前記吸収体が配されており、前記吸収体は、吸収ポリマーを含む吸収性コアと被覆材とを有し、前記吸収性コアは、縦方向に延びる複数の縦溝及び縦方向に直交する横方向に延びる複数の横溝で区画されたブロック構造が縦方向に複数配されたブロック領域を有し、前記吸収性コアの凹凸のある前記ブロック構造と該吸収性コアを覆う前記被覆材とにより空隙が形成されており、複数の前記縦溝を垂直方向横断面で断面視したときに、前記空隙の断面積の最大値を有する部位が前記股間部に配されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、吸収体全体の柔軟性が向上し、使用中の体液の拡散性が向上していると共に、体液の均一な吸収性が向上する。
図1は、本発明の第1実施形態である展開型の使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつを表面シート側から見た一部破断平面図である。 図3は、図2のI−I線端面図である。 図4は、図1に示す使い捨ておむつの有する吸収性コアを裏面シート側から見た平面図である。 図5は、本発明の第1実施形態である展開型の使い捨ておむつに用いる吸収体の製造装置の一例を示す概略図である。 図6は、図5に示す回転ドラムにおける外周面側の一部(凹部)の幅方向に沿った模式断面図である。 図7は、図5に示す回転ドラムの凹部に吸収性材料が堆積した状態を示す模式断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態である展開型の使い捨ておむつの斜視図である。 図9は、図8に示す使い捨ておむつの有する吸収性コアを裏面シート側から見た平面図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき、図1〜図4を参照しながら説明する。図1には本発明の第1実施形態である展開型の使い捨ておむつの斜視図が示されており、図2には図1に示す使い捨ておむつを表面シート側から見た一部破断平面図が示されており、図3には図2のI−I線端面図が示されている。また、図4には図1に示す使い捨ておむつの有する吸収性コアを裏面シート側から見た平面図が示されている。
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1〜図3に示すように、肌対向面側に配された表面シート2と、非肌対向面側に配された裏面シート3と、これら両シート2,3間に配された縦長の吸収体4とを備えている。また、おむつ1における腹側部A、股間部C、背側部Bそれぞれに亘って吸収体4が配されている。おむつ1Aは、図2に示すように、縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
おむつ1Aは、図2に示すように、縦方向(以下「Y方向」ともいう。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、腹側部A、背側部B及びこれらA,Bの間に位置する股間部Cを有している。腹側部Aは、おむつ着用時に着用者の腹側に位置する部位であり、背側部Bは、着用者の背側に位置する部位であり、股間部Cは、着用者の股下に位置する部位である。股間部Cは、おむつ1Aの縦方向(Y方向)中央部に位置している。尚、縦方向(Y方向)に直交する方向を、おむつ1Aの横方向(以下「X方向」ともいう。)として説明する。
本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ1Aを構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
おむつ1Aは、図2に示すように、腹側部Aの左右両側縁及び背側部Bの左右両側縁それぞれが股間部Cの左右両側縁よりも横方向(X方向)外方に延出している。そして、股間部Cの左右両側縁が横方向(X方向)内方に向かって凸状に湾曲しており、全体として縦方向(Y方向)中央部が内方に括れた形状を有している。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出している。表面シート2は、図3に示すように、その横方向(X方向)の寸法が、裏面シート3の横方向(X方向)の寸法より小さくなっている。表面シート2及び裏面シート3はそれぞれ、吸収体4の周縁から外方に延出した延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されており、吸収体4を挟持・固定している。
おむつ1Aは、図1,図2に示すように、いわゆる展開型のおむつであり、背側部Bの左右両側縁部に一対のファスニングテープ7,7が設けられ、腹側部Aの外表面(非肌対向面)に、該ファスニングテープ7,7を止着させるランディングテープ8が設けられている。図2に示すように、おむつ1Aの縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれには、Y方向に伸長状態で固定された弾性部材61を有する立体ギャザー形成用シート62が、表面シート2の側部に配され固定されており、これによって一対の立体ギャザー6,6(図1,図3参照)が形成される。また、図2に示すように、おむつ1Aの縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材63がY方向に伸長状態に配されており、レッグ弾性部材63の収縮によりレッグギャザーが形成される。
吸収体4は、図2,図3に示すように、吸収ポリマーを含む吸収性コア41と吸収性コア41を覆う被覆材42とを有している。吸収体4は、縦方向(Y方向)に長い液保持性の吸収性コア41を、液透過性の親水性シートである被覆材42で被覆して形成されている。尚、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、1枚の被覆材42の両側部を折り返して被覆材42の側縁部どうしを重ねるようにして吸収性コア41を包んでいるが、別々の2枚の被覆材を用い、各被覆材を吸収性コア41の肌対向面側及び非肌対向面側それぞれに配して吸収性コア41を包んでいてもよい。
上述したように、吸収体4は、図2に示すように、腹側部A、股間部C及び背側部Bに亘って配されている。
一般的に、吸収性物品(例えば、おむつ)における腹側部A、背側部B及び股間部Cと、吸収体4における腹側部A、背側部B及び股間部Cとは、それぞれ略一致している。
吸収性コア41の輪郭は、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、腹側部Aの左右両側縁及び背側部Bの左右両側縁それぞれが股間部Cの左右両側縁よりも横方向(X方向)外方に延出している。そして、股間部Cの左右両側縁が横方向(X方向)内方に向かって凸状に湾曲しており、全体として縦方向(Y方向)中央部である股間部Cが内方に括れた形状を有している。
吸収性コア41は、図2,図4に示すように、縦方向(Y方向)に延びる複数の縦溝44Y及び縦方向(Y方向)に直交する横方向(X方向)に延びる複数の横溝44Xで区画されたブロック構造400が縦方向(Y方向)に複数配されたブロック領域411を有しており、おむつ1Aにおいては、ブロック領域411の外周を囲む非ブロック領域412を有している。複数の縦溝44Y及び複数の横溝44Xは、おむつ1Aにおいては、相対的に坪量が低く形成されている部分である。このような縦溝44Yと横溝44Xとで囲まれ区画された凸状の複数の凸部43は、相対的に坪量が高く形成された部分であり、非ブロック領域412も、高坪量の凸部43と同様に、相対的に坪量が高く形成された部分である。
吸収性コア41のブロック領域411は、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、縦溝44Yと、横溝44Xと、縦溝44Y及び横溝44Xで区画された部位(格子の目の位置)に配され且つ縦溝44Y及び横溝44Xそれぞれの部位より坪量の高い複数の縦長の高坪量の凸部43とからなるブロック構造400が、腹側部Aから背側部Bに亘って縦方向(Y方向)に連続して配されて形成されている。尚、おむつ1Aにおいては、縦溝44Yは、図2,図4に示すように、縦方向(Y方向)に平行に延びているが、縦方向(Y方向)に延びていれば曲線であってもよく、傾斜して延びていてもよい。横溝44Xも同様である。
おむつ1Aのブロック構造400は、図2,図4に示すように、ブロック構造400の最外周が縦溝44Y及び横溝44Xによって囲まれている。おむつ1Aのブロック領域411は、図2,図4に示すように、ブロック構造400が縦方向(Y方向)に連続して配されて矩形状に形成されている。
吸収性コア41のブロック形状領域411について更に具体的に説明すると、おむつ1Aにおいては、図4に示すように、横溝44X,縦溝44Yで区画された凸部43が、規則的に横方向(X方向)に4個配されたブロック構造400が、腹側部Aから背側部Bに亘って、規則的に縦方向(Y方向)に14行配されて形成されている。
また、おむつ1Aの吸収性コア41は、図3に示すように、垂直方向(厚み方向)Tにおいて、凸部43が、裏面シート3側(吸収体4の非肌対向面側)に凸に形成されており、縦溝44Yの底部及び横溝44Xの底部それぞれが、表面シート2側(吸収体4の肌対向面側)に偏在している。おむつ1Aの吸収性コア41は、図3に示すように、吸収性コア41の非肌対向面側が凹凸のあるブロック構造400となり、吸収性コア41の肌対向面側が平坦となっている。
本発明においては、図3に示すように、吸収性コア41の凹凸のあるブロック構造400と吸収性コア41を覆う被覆材42とにより空隙5が形成されている。上述したように、おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、横溝44X及び縦溝44Yが吸収性コア41の裏面シート3(非肌対向面)側に全体として格子状に形成され、格子の目の位置に凸部43が配されており、横溝44Xと縦溝44Yとが凸部43を取り囲むように形成されている。従って、おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、表面シート2側に凹んだ縦溝44Yと被覆材42により形成される複数の縦空隙5Yが、縦溝44Yに対応して縦方向(Y方向)にそれぞれ連続的に延びており、表面シート2側に凹んだ横溝44Xと被覆材42により形成される複数の横空隙5Xが、横溝44Xに対応して横方向(X方向)にそれぞれ連続的に延びている。
また、本発明においては、図3に示すように、複数の縦溝44Yを垂直方向(T方向)横断面で断面視したとき(即ち、垂直方向(T方向)に横断面視したとき)に、空隙5(縦空隙5Y)の断面積の最大値を有する部位5Mが股間部Cに配されている。部位5Mは、複数の縦溝44Yに対応して縦方向(Y方向)に延びる複数の縦空隙5Yの内の少なくとも一部の縦空隙5Y1に形成されている。尚、部位5Mは、複数の縦空隙5Yの内の全部に形成されていてもよい。一部の縦空隙5Y1は、垂直方向(T方向)に横断面視して、股間部C全域における断面積が、腹側部Aにおける断面積及び背側部Bにおける断面積よりも大きく形成されていることが好ましい。
おむつ1Aにおいては、図3に示すように、複数の縦溝44Yは、何れも深さが一定に形成されており、複数の横溝44Xも、何れも深さが一定に形成されている。そして、おむつ1Aにおいては、縦溝44Yと横溝44Xとは同じ深さに形成されている。
一部の縦空隙5Y1は、おむつ1Aにおいては、図3に示すように、縦空隙5Y1に対応する縦溝44Y1の溝幅を広げて、その断面積を大きくしている。このように、部位5Mは、縦溝44Y1の溝幅を広げて、その断面積を大きくしている。
おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、複数の縦溝44Y1において、股間部C全域における空隙5Y1の断面積が、腹側部Aにおける空隙5Y1の断面積及び背側部Bにおける空隙5Y1の断面積よりも大きく形成されている。言い換えれば、部位5Mは、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、縦溝44Y1(空隙5Y1)の股間部C全域に亘っている。股間部C全域における断面積を、腹側部Aにおける断面積及び背側部Bにおける断面積よりも大きく形成する場合には、縦空隙5Y1に対応する縦溝44Y1の腹側部Aにおける溝幅及び背側部Bにおける溝幅を一定(他の縦溝44Yと溝幅同じ)にし、それらよりも、縦溝44Y1の股間部Cにおける溝幅を大きくすることによって形成することができる。尚、おむつ1Aの縦空隙5Y1においては、断面積の大きい部分(部位5M)を形成するために、縦溝44Y1の溝幅を広げているが、溝幅を一定にして縦溝44Y1の深さを変更して断面積を大きくしてもよく、縦溝44Y1の溝幅及び深さそれぞれを変更して断面積を大きくしてもよい。
縦溝44Y(縦空隙5Y)は、4本以上7本以下形成されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては、例えば5本の縦溝44Y(縦空隙5Y)が形成されている。
横溝44X(横空隙5X)は、8本以上21本以下形成されていることが好ましく、おむつ1Aにおいては、例えば15本の横溝44Y(横空隙5Y)が形成されている。
そして、おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、例えば5本の縦溝44Y(縦空隙5Y)の内の2本が、股間部Cの断面積の大きい部分(部位5M)を有する縦空隙5Y1(縦溝44Y1)となっており、2本の縦空隙5Y1(縦溝44Y1)の間に、断面積が一定に形成されている1本の縦空隙5Y(縦溝44Y)が配されている。該1本の縦空隙5Y(縦溝44Y)は、図2,図3に示すように、縦方向に延びる中心線CL上に配されている。即ち、図4に示すように、少なくとも股間部Cにおいて、複数の縦溝44Yを垂直方向(T方向)横断面で断面視したときに、空隙5の断面積の、相対的に大きい縦溝5Y1と相対的に小さい縦溝5Yとが交後に形成されている。
吸収性コア41は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、縦方向(Y方向)の全長が250mm以上550mm以下であり、横方向(X方向)の全幅が50mm以上200mm以下であることが好ましい。
吸収性コア41は、腹側部Aにおける、横方向(X方向)の全幅が、50mm以上、好ましくは70mm以上、そして、200mm以下、好ましくは150mm以下、より具体的には、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア41は、背側部Bにおける、横方向(X方向)の全幅が、50mm以上、好ましくは70mm以上、そして、200mm以下、好ましくは150mm以下、より具体的には、50mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上150mm以下であることが更に好ましい。
吸収性コア41は、股間部Cにおける、横方向(X方向)の全幅が、25mm以上、好ましくは40mm以上、そして、115mm以下、好ましくは85mm以下、より具体的には、25mm以上115mm以下であることが好ましく、40mm以上85mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記全長は最も長い位置で測定した値であり、前記全幅は、腹側部A及び背側部Bにおいては、最も広い位置で測定した値であり、股間部Cにおいては、最も狭い位置で測定した値である。
ブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その縦方向(Y方向)の長さが、吸収性コア41のY方向の全長の、70%以上、好ましくは85%以上の長さ、そして、98%以下、好ましくは95%以下の長さ、より具体的には、70%以上98%以下の長さであることが好ましく、85%以上95%以下の長さであることが更に好ましい。
ブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41のX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
以下詳述すると、腹側部Aにおけるブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41の腹側部AのX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
腹側部Aにおけるブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、40mm以上、好ましくは50mm以上、そして、180mm以下、好ましくは130mm以下、より具体的には、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
背側部Bにおけるブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、吸収性コア41の背側部BのX方向の全幅の、30%以上、好ましくは50%以上の長さ、そして、90%以下、好ましくは70%以下の長さ、より具体的には、30%以上90%以下の長さであることが好ましく、50%以上70%以下の長さであることが更に好ましい。
背側部Bにおけるブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、40mm以上、好ましくは50mm以上、そして、180mm以下、好ましくは130mm以下、より具体的には、40mm以上180mm以下であることが好ましく、50mm以上130mm以下であることが更に好ましい。
股間部Cにおけるブロック領域411は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、その横方向(X方向)の長さが、20mm以上、好ましくは、30mm以上、そして、100mm以下、好ましくは70mm以下、より具体的には、20mm以上100mm以下であることが好ましく、30mm以上70mm以下であることが更に好ましい。
尚、前記縦方向(Y方向)の長さは、最も長い位置で測定した値であり、前記横方向(X方向)の長さは、腹側部A及び背側部Bにおいては、最も長い位置で測定した値であり、股間部Cにおいては、最も短い位置で測定した値である。
非ブロック領域412は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、縦方向(Y方向)の両端部それぞれの縦方向(Y方向)の長さが、吸収性コア41のY方向の全長の2%以上10%以下の長さであることが好ましい。具体的に、前記縦方向(Y方向)の長さは、5mm以上40mm以下であることが好ましい。尚、前記縦方向(Y方向)の長さは最も広い位置で測定した値である。
非ブロック領域412は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれの横方向(X方向)の長さが、腹側部Aでは、吸収性コア41の腹側部AのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましく、背側部Bでは、吸収性コア41の背側部BのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましく、股間部Cでは、吸収性コア41の股間部CのX方向の全幅の5%以上30%以下の長さであることが好ましい。具体的に、非ブロック領域412は、腹側部Aでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、背側部Bでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上40mm以下であることが好ましく、股間部Cでの横方向(X方向)の前記長さが10mm以上30mm以下であることが好ましい。尚、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける前記横方向(X方向)の長さは最も広い位置で測定した値であり、股間部Cにおける前記横方向(X方向)の長さは最も狭い位置で測定した値である。
ブロック構造400を構成する横溝44X、縦溝44Y及び凸部43のサイズ・坪量等について更に詳述する。
おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、隣り合う縦溝44Yどうしの間隔は、隣り合う横溝44Xどうしの間隔よりも狭くなっている。ここで、隣り合う横溝44Xどうしの間隔とは、横溝44X及び縦溝44Yで区画された凸部43の縦方向(Y方向)の長さL1と同じ意味であり、隣り合う縦溝44Yどうしの間隔とは、凸部43の横方向(X方向)の長さL2と同じ意味である。
凸部43は、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、平面視して、縦方向(Y方向)に長い矩形状に形成されている。尚、おむつ1Aにおいては、凸部43を平面視して、矩形状に形成されているが、四隅が円弧状となっていてもよく、多角形状、楕円、それらの組み合わせ等であってもよい。
凸部43は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図4に示すように、その縦方向(Y方向)の長さL1が、5mm以上、好ましくは15mm以上、そして、30mm以下、好ましくは25mm以下、より具体的には、5mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることが更に好ましい。また、その横方向(X方向)の長さL2が、3mm以上、好ましくは5mm以上、そして、20mm以下、好ましくは15mm以下、より具体的には、3mm以上20mm以下であることが好ましく、5mm以上15mm以下であることが更に好ましい。尚、長さL1,L2は、最も広い位置で測定した値である。
縦空隙5Y(縦空隙5Y1を除く)は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図3に示すように、垂直方向(T方向)に横断面視して、その断面積が、腹側部Aから背側部Bに亘って同じであり、0.7mm2以上、好ましくは1.5mm2以上、そして、8.8mm2以下、好ましくは7.5mm2以下、より具体的には、0.7mm2以上8.8mm2以下であることが好ましく、1.5mm2以上7.5mm2以下であることが更に好ましい。
断面積の一部異なる縦空隙5Y1は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図3に示すように、垂直方向(T方向)に横断面視して、その断面積が、腹側部A及び背側部Bにおいては、上記縦空隙5Yの断面積と同じであることが好ましく、股間部Cにおいて大きくなっている部分の断面積は、1.5mm2以上、好ましくは3.0mm2以上、そして、17.5mm2以下、好ましくは15.0mm2以下、より具体的には、1.5mm2以上17.5mm2以下であることが好ましく、3.0mm2以上15.0mm2以下であることが更に好ましい。
横空隙5Xは、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、垂直方向(T方向)に縦断面視して、その断面積が、横方向(X方向)全域に亘って同じであり、0.7mm2以上、好ましくは1.5mm2以上、そして、8.8mm2以下、好ましくは7.5mm2以下、より具体的には、0.7mm2以上8.8mm2以下であることが好ましく、1.5mm2以上7.5mm2以下であることが更に好ましい。断面積は次のようにして測定される。
<断面積の測定方法>
空隙の幅と深さをそれぞれ別に測定し掛け合わせることで算出する。幅は凹凸構造における凹部の底部の位置での測定値とする。深さは、所定のサイズにサンプルをカットし、5kPaで測定部位を10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。
測定箇所は1サンプル辺り3点以上とし、サンプル2枚(測定箇所6点以上)の平均とした。例えばおむつ1Aを、鋭利なかみそりで、図2に示す縦方向(Y方向)、又は横方向(X方向)に切断し、この切断されたサンプルの断面を測定する。肉眼にて測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。深さについては、このようにして凹部の厚みとそれに近接する凸部の厚みをそれぞれ測定し、差し引いて求める。
横溝44X及び縦溝44Y(縦溝44Y1を除く)は、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、図4に示すように、横方向(X方向)に延びる線状の横溝44Xの溝幅L3が、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、そして、5mm以下、好ましくは3mm以下、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることが更に好ましい。また、縦方向(Y方向)に延びる線状の縦溝44Y(縦溝44Y1を除く)の溝幅L4が、0.5mm以上、好ましくは3mm以上、そして、5mm以下、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、3mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
腹側部A及び背側部Bに配された縦溝44Yにおいて、縦溝44Yを垂直方向(T方向)横断面で断面視したときの、その溝幅L4が、横溝の溝幅L3と同じ幅であることが好ましい。即ち、縦空隙5Y1を形成する縦溝44Y1は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける溝幅が、上記縦溝44Yの溝幅L4と同じであることが好ましく、また、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)の曲げ剛性を均一に近づけ吸収性コア41のねじれ方向への変形性を向上させる観点から、上記横溝44Xの溝幅L3と同じであることが好ましい。縦空隙5Y1を形成する縦溝44Y1の股間部Cにおける溝幅L5は、1.5mm以上、好ましくは2mm以上、そして、8mm以下、好ましくは6mm以下、より具体的には、1.5mm以上8mm以下であることが好ましく、2mm以上6mm以下であることが更に好ましい。尚、幅L3,L4,L5は、吸収体4の凹凸構造における凹部の底部の位置での測定値である。
横溝44Xと縦溝44Yとは、おむつ1Aにおいては、同じ深さで形成されており、横溝44X又は縦溝44Yの深さ(凸部43の厚みから横溝44X又は縦溝44Yの厚みを差し引いた値)は、凸部43の厚みの10%以上70%以下であることが好ましい。具体的には、横溝44X又は縦溝44Yの深さは、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、そして、4.5mm以下、好ましくは3.5mm以下、より具体的には、0.5mm以上4.5mm以下であることが好ましく、1mm以上3.5mm以下であることが更に好ましい。凸部43の厚みは、2mm以上、好ましくは3mm以上、そして、8mm以下、好ましくは7mm以下、より具体的には、2mm以上8mm以下であることが好ましく、3mm以上7mm以下であることが更に好ましい。非ブロック領域412の厚みは、凸部43の厚みと同様である。
横溝44X又は縦溝44Yは、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、縦方向(Y方向)及び横方向(X方向)の湾曲性を高めることにより着用者の体に良好にフィットさせることができる観点から、その坪量が、凸部43の坪量の、20%以上、好ましくは30%以上、そして、80%以下、好ましくは70%以下、より具体的には、20%以上80%以下であることが好ましく、30%以上70%以下であることが更に好ましい。
具体的には、横溝44X又は縦溝44Yは、その坪量が、100g/m2以上、好ましくは150g/m2以上、そして、500g/m2以下、好ましくは400g/m2以下、より具体的には、100g/m2以上500g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以上400g/m2以下であることが更に好ましい。また、凸部43は、その坪量が、300g/m2以上、好ましくは350g/m2以上、そして、900g/m2以下、好ましくは800g/m2以下、より具体的には、300g/m2以上900g/m2以下であることが好ましく、350g/m2以上800g/m2以下であることが更に好ましい。非ブロック領域412の坪量は、凸部43の坪量と同様である。
横溝44X、縦溝44Y、凸部43及び非ブロック領域412の坪量は次のようにして測定される。
<坪量の測定方法>
吸収性コア41における凸部43と横溝44X又は縦溝44Yの境界線に沿ってフェザー社製片刃剃刀を用いて切断する。切断して得られた凸部43の小片10個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、凸部43の小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を凸部43の小片1個当りの平均面積で除して凸部43の坪量を算出する。非ブロック領域412の坪量も凸部43の坪量と同様にして算出する。
次いで、凸部43と縦溝44Yの縦方向(Y方向)に延びた境界線に沿って、長さ100mm、幅は縦溝44Yの幅の設計寸法に合わせて、フェザー社製片刃剃刀を用いて、細いストライプ状の縦溝44Yの小片5個を切り出す。得られた小片5個をそれぞれ電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定し、平均して縦溝44Yの小片1個の平均重量を求める。求めた平均重量を縦溝44Yの小片1個当たりの平均面積で除して縦溝44Yの坪量を算出する。横溝44Xについても、縦溝44Yと同様にして坪量を算出する。
おむつ1Aの吸収体4においては、凸部43及び非ブロック領域412は、横溝44X及び縦溝44Yに比して高密度に形成されている。
横溝44X又は縦溝44Yは、例えば使い捨ておむつに用いられる場合においては、使用中の体液の拡散性の向上と装着者へのフィット性の観点から、その密度が、凸部43の密度の、50%以上、好ましくは75%以上、そして、100%以下、好ましくは95%以下、より具体的には、50%以上100%以下であることが好ましく、75%以上95%以下であることが更に好ましい。
具体的には、横溝44X又は縦溝44Yは、その密度が、0.05g/cm3以上、好ましくは0.07g/cm3以上0、そして、0.15g/cm3、好ましくは0.13g/cm3以下、より具体的には、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.13g/cm3以下であることが更に好ましい。また、凸部43は、その密度が、0.05g/cm3以上、好ましくは0.07g/cm3以上0、そして、0.15g/cm3、好ましくは0.13g/cm3以下、より具体的には、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.13g/cm3以下であることが更に好ましい。非ブロック領域412の密度は、凸部43の密度と同様である。
凸部43、非ブロック領域412、横溝44X及び縦溝44Yの密度は、上述した方法により求めた凸部43、非ブロック領域412、横溝44X及び縦溝44Yの坪量を、上述した方法により求めたそれぞれの厚みで除して算出される。
図3に示すように、吸収性コア41の横溝44X及び縦溝44Yと、凸部43とは一体成形されており、非ブロック領域412も、凸部43、横溝44X及び縦溝44Yと一体成形されている。ここで「一体成形されている」とは、横溝44X、縦溝44Y、凸部43及び非ブロック領域412が、接着剤や熱融着等の接合手段を介さずに互いに分離不可能に一体化されており、同一の材料から一体的に形成されていることを意味する。このように横溝44X、縦溝44Y、凸部43及び非ブロック領域412が一体成形されていると、体液がスムーズに移動し得る連続性を有するようになる。このような吸収体4の製造方法について以下に説明する。
次に、おむつ1Aの備える吸収体4、即ち、横溝44X(低密度)、縦溝44Y(低密度)、凸部43(高密度)及び非ブロック領域412が一体成形された吸収性コア41を備える吸収体4の製造方法を説明する。
図5には、吸収体4の製造方法の一実施態様及びそれに用いる製造装置が示されている。吸収体4の製造装置は、矢印R1方向に回転駆動される回転ドラム50と、回転ドラム50の外周面に吸収性コア41の原料である吸収ポリマーを含む吸収性材料45を供給するダクト60と、回転ドラム50の下流側の斜め下方に配置され、矢印R2方向に回転駆動されるトランスファーロール70と、回転ドラム50の周方向におけるダクト60とトランスファーロール70との間に配置されたバキュームボックス65と、バキュームボックス65と回転ドラム50との間及びトランスファーロール70と回転ドラム50との間を通るように配された、シート状の通気性部材であるメッシュベルト75と、トランスファーロール70の下方に配されたバキュームコンベア80とを備えている。
回転ドラム50は、図5に示すように、円筒状をなし、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周面を形成する部材が水平軸回りを回転する。回転ドラム50の内側(回転軸側)の非回転部分には内部を減圧可能な空間56が形成されている。空間56には、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、空間56内を負圧に維持可能である。他方、回転ドラム50の内側(回転軸側)の空間57及び58には、装置外の空気を取り込み可能な配管(図示せず)が接続されている。
図5に示すように、回転ドラム50の外周面には、製造する吸収性コア41の形状に対応する形状のドラム凹部51が複数個、R1方向に等間隔に形成されている。各ドラム凹部51の底面部には、図6に示すように、多数の細孔が形成されたメッシュプレート52と、金属製又は樹脂製の難通気性部材53とが配されている。ここで、難通気性部材53は、メッシュプレート52上に突出するように設けられており、上述した横溝44X及び縦溝44Y(縦溝44Y1を含む)の形状及び位置に対応するように配されている。図6に示すように、このように配された難通気性部材53により区画されたメッシュプレート52のみからなる領域54が、凸部43に対応する部分となり、難通気性部材53により区画された部分の外周全域におけるメッシュプレート52のみからなる領域55が、非ブロック領域412に対応する部分となる。また、ドラム凹部51が形成されていない、回転ドラム50の外周面の部分は、金属製の剛体からなる回転ドラム50のフレーム体からなり、非通気性である。
ダクト60は、図5に示すように、その一端側が、負圧に維持される空間56上に位置する回転ドラム50の外周面を覆っており、図示しない他端側には、繊維材料導入装置を有している。繊維材料導入装置は、例えば、シート状の木材パルプを粉砕して解繊パルプとし、その解繊したパルプ(繊維材料)をダクト内に送り込む粉砕器を備え、ダクト60の途中に吸収ポリマーを導入する吸収ポリマー導入部を備えている。
トランスファーロール70は、通気性を有する円筒状の外周部を有しており、モータ等の原動機からの動力を受けて、その外周部がR2方向に回転する。トランスファーロール70の内側(回転軸側)の非回転部分には、内部を減圧可能な空間71が形成されている。空間71には、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置を作動させることにより、空間71内を負圧に維持可能である。
バキュームボックス65は、回転ドラム50の回転方向R1において、ダクト60の下流側端部601と、トランスファーロール70との間に配置されている。バキュームボックス65は、箱状の形状を有し、回転ドラム50に対向する部位に、回転ドラム50方向に向かって開口する開口部を有している。バキュームボックス65は、排気管67を介して、吸気ファン等の公知の排気装置(図示せず)が接続されており、該排気装置の作動により、バキュームボックス65内を負圧に維持可能である。
メッシュベルト75は、網目を有する帯状の通気性ベルトが無端状に連結されたものであり、複数のフリーロール及びトランスファーロール70に案内されて所定の経路を連続的に移動する。メッシュベルト75は、トランスファーロール70の回転によって駆動される。メッシュベルト75は、バキュームボックス65の前記開口部の前を通過している間は、回転ドラム50の外周面に接触しており、トランスファーロール70と回転ドラム50とが最も接近している最接近部付近で、回転ドラム50の外周面から離れてトランスファーロール70上へと移行する。
バキュームコンベア80は、駆動ロール81及び従動ロール82に架け渡された無端状の通気性ベルト83と、通気性ベルト83を挟んでトランスファーロール70と対向する位置に配されたバキュームボックス84とを備えている。
次に、上述した吸収体の製造装置を用いて吸収体4(吸収性コア41)を連続的に製造する方法について説明する。
先ず、回転ドラム50内の空間56、及びバキュームボックス65内を、それぞれに接続された排気装置を作動させて負圧にする。このように、空間56内を負圧にすることで、ダクト60内に、吸収性材料45を回転ドラム50の外周面に搬送させる空気流が生じるからである。次に、回転ドラム50及びトランスファーロール70を回転させ、また、バキュームコンベア80を作動させる。そして、前記繊維材料導入装置を作動させて、ダクト60内に、解繊したパルプ(繊維材料)及び吸収ポリマーを供給する。これらの吸収性材料45は、ダクト60内を流れる空気流に乗り、飛散状態となって回転ドラム50の外周面に向けて供給される。
ダクト60に覆われた部分を搬送されている間に、回転ドラム50のドラム凹部51に、吸収性材料45が吸引される。吸収性材料45は、図7に示すように、ドラム凹部51の各領域54及び領域55のメッシュプレート52上に徐々に堆積する。こうして得られた堆積物46においては、難通気性部材53上に吸収性材料45が堆積してなる部位(難通気性部材53対応部)46aが、相対的に吸収性材料45の堆積量が少なく、その他の部位(領域54対応部)46b及び部位(領域55対応部)46cが、相対的に吸収性材料45の堆積量が多くなっており、堆積物46全体として凹凸のあるブロック構造を有するようになる。
そして、回転ドラム50が回転して、ドラム凹部51がバキュームボックス65の対向位置にくると、ドラム凹部51内の堆積物46がバキュームボックス65からの吸引によって、メッシュベルト75に吸い付けられた状態となる。ドラム凹部51内の堆積物46は、その状態で、トランスファーロール70と回転ドラム50との最接近部の直前まで搬送され、該最接近部付近で、トランスファーロール70側からの吸引により、メッシュベルト75に吸い付けられた状態のままドラム凹部51より離型し、トランスファーロール70上へと移行する。
こうして、メッシュベルト75と共にトランスファーロール70上に移行したブロック構造を有する堆積物46は、トランスファーロール70上のメッシュベルト75に吸着されたまま、バキュームコンベア80との受け渡し部(トランスファーロール70の最下端部)まで搬送され、該受け渡し部において、バキュームボックス84による吸引によりバキュームコンベア80上へと移行する。
本実施形態の吸収体の製造装置においては、図5に示すように、堆積物46が載置される前のバキュームコンベア80上に、ティッシュペーパーや親水性の不織布からなる被覆材42が導入され、被覆材42上に堆積物46が移行する。そして、更に、折り返し板(図示せず)により被覆材42が折られて堆積物46を被覆材42で包んだ後、被覆材42で包まれた状態の堆積物46を所定の間隔で切断して、吸収体1個分の寸法に切断された吸収体前駆体49を連続的に製造する。
そして、本実施形態の吸収体の製造装置においては、こうして得られた吸収体前駆体49を加圧手段90によって圧縮し、吸収体前駆体49を構成する堆積物46の厚みを積極的に減少させて、目的とする吸収体4を得る。加圧手段90は、図5に示すように、少なくとも一方が表面平滑なロール91,92を備え、ロール91,92間に導入された被加圧物を上下面から加圧して厚み方向に圧縮可能に構成されている。
加圧手段90によって堆積物46を圧縮すると、吸収性材料が相対的に多く厚みの大きい部位(領域54対応部)46b及び部位(領域55対応部)46cは、吸収性材料45が相対的に少なく厚みの小さい部位(難通気性部材53対応部)46aよりも強く圧縮される。その結果、上述した製造装置を用いて製造された吸収体4の吸収性コア41においては、堆積物46における部位(領域54対応部)46b(凸部)及び部位(領域55対応部)46cが、吸収性コア41において相対的に密度の高い凸部43及び非ブロック領域412となり、堆積物46における部位(難通気性部材53対応部)46a(凹部)が、吸収性コア41において相対的に密度の低い横溝44X及び縦溝44Yとなる。
本実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、立体ギャザー形成用シート62としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ギャザー形成用シート62としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ファスニングテープ7としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
吸収体4を構成する吸収性コア41としては、パルプ繊維等の繊維の集合体に吸収ポリマーの粒子を保持させたもの等を用いることができる。吸収体4を構成する被覆材42としては、親水性シート、例えば、透水性の薄紙(ティッシュペーパー)や透水性の不織布からなるコアラップシート等を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材61及びレッグ弾性部材63としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
尚、おむつ1Aにおいては、吸収性コア41と吸収性コア41を包む被覆材42とは接着剤(不図示)を介して固定されている。このように固定された吸収体4は、更に表面シート2及び裏面シート3それぞれと接着剤(不図示)を介して固定されている。このような接着剤(不図示)としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
上述した本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図2,図4に示すように、縦溝44Y及び横溝44Xで区画されたブロック領域411を有している。そのため、柔軟であり、また、縦空隙5Y(縦溝44Y)及び横空隙5X(横溝44X)を排尿後の体液が流れることで使用中の体液の拡散性が向上し、吸収性コア41の吸収性を向上することができる。また、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、複数の縦溝44Yを垂直方向(T方向)に横断面視したときに、空隙5の断面積の最大値を有する部位5Mが股間部Cに配されている。このように体液が最も溜まり易い股間部Cの一部の断面積が大きいので、体液吸収後の膨潤した吸収ポリマーの粒子が縦溝44Y1に入ってきても縦溝44Y1が詰まり難く、使用中の体液の縦方向(Y方向)への拡散性が維持され、体液の均一な吸収性が向上する。
また、おむつ1Aにおいては、縦溝44Y及び横溝44Xは、相対的に坪量が低く形成されており、凸部43は、相対的に坪量が高く形成されているので、ブロック領域411が更に柔軟であり、着用者の身体の形状に沿い易くフィット性が向上する。特に、縦溝44Y及び横溝44Xと凸部43とが、図3に示すように、一体的に形成されているので、吸収された体液がスムーズに移動し得る。
また、おむつ1Aにおいては、複数の縦空隙5Yの内の一部の縦空隙5Y1は、図3に示すように、垂直方向(T方向)に横断面視して、股間部Cの断面積が、腹側部A及び背側部Bの断面積よりも大きく形成されている。このように、縦空隙5Y1の腹側部Aの断面積及び背側部Bの断面積が小さくなっているので、使用中の体液が縦方向(Y方向)へ拡散し過ぎて、吸収性コア41の縦方向(Y方向)の両端部から拡散した体液が漏れることを防止できる。
また、おむつ1Aにおいては、図2,図4に示すように、ブロック領域411の外周の全域に亘って非ブロック領域412を有しているので、横空隙5X(横溝44X)を体液が流れ過ぎて、吸収性コア41の縦方向(Y方向)に沿う両側部から拡散した体液が横漏れすることを防止できる。
また、おむつ1Aにおいては、図2,図3に示すように、2本の縦空隙5Y1(縦溝44Y1)の間に、断面積が一定に形成されている1本の縦空隙5Y(縦溝44Y)が配されているので、縦溝44Y1が縦溝44Yを挟んで離れて形成されることとなり、柔軟性を維持しつつ、より液を拡散させる効果が高まる。
また、装着状態において股間部Cは腹側部Aや背側部Bよりも湾曲され、かつ開脚や歩行動作により外力が加わりやすい。この股間部Cにおける縦溝の一部44Y1の断面積が大きいので、外力に合わせた変形が起こりやすく、フィット性が向上する。
次に、本発明の第2実施形態である展開型の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」とも言う。)について、図8,図9に基づいて説明する。
第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態のおむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aと同様であり、おむつ1Aの説明が適宜適用される。
おむつ1Bは、図8に示すように、いわゆる展開型のおむつであり、背側部Bの左右両側縁部に一対のファスニングテープ7,7が設けられ、一対のファスニングテープ7,7どうしの間に、ウエストギャザー形成用のウエスト部弾性部材64がX方向に伸長状態に配されており、ウエスト部弾性部材64の収縮によりウエストギャザーが形成されるようになっている。ウエスト部弾性部材64としては、立体ギャザー形成用の弾性部材61及びレッグ弾性部材63と同様の伸縮性材料を用いることができる。
おむつ1Bの吸収性コア41は、おむつ1Aの吸収性コア41と同様に、図8,図9に示すように、複数の縦溝44Y及び複数の横溝44Xで区画されたブロック構造400が腹側部Aから背側部Bに亘って縦方向(Y方向)に複数配されてブロック領域411を形成しているが、おむつ1Bのブロック領域411は、図9に示すように、ブロック領域411の腹側部A及び背側部Bそれぞれの幅Wa1,Wb1がブロック領域411の股間部Cの幅Wc1より広く形成されている。具体的に説明すると、おむつ1Bのブロック領域411は、おむつ1Bの腹側部A側に配される腹側のブロック領域411a、おむつ1Bの背側部B側に配される背側のブロック領域411b、腹側のブロック領域411aと背側のブロック領域411bとの間に配される股間のブロック領域411cの3つに大別できる。そして、腹側のブロック領域411a及び背側のブロック領域411bが、それぞれ、図9に示すように、股間のブロック領域411cよりも幅方向(X方向)外方に延出している。腹側のブロック領域411aの幅(ブロック領域411の腹側部411aの幅Wa1)と背側のブロック領域411bの幅(ブロック領域411の背側部411bの幅Wb1)とは同じである。
図9に示す吸収性コア41のブロック領域411について更に具体的に説明する。吸収性コア41においては、図9に示すように、背側のブロック領域411bは、横溝44X,縦溝44Yで区画された凸部43が、規則的に横方向(X方向)に5個配されたブロック構造400が、規則的に縦方向(Y方向)に4行配されて形成されている。また、図9に示すように、股間のブロック領域411cは、凸部43が、規則的に横方向(X方向)に3個配されたブロック構造400が、規則的に縦方向(Y方向)に7行配されて形成されている。また、図9に示すように、腹側のブロック領域411aは、横溝44X,縦溝44Yで区画された凸部43が、規則的に横方向(X方向)に5個配されたブロック構造400が、規則的に縦方向(Y方向)に4行配されて形成されている。
おむつ1Bの吸収性コア41は、上述のようなブロック領域411とブロック領域411の外周を囲む非ブロック領域412とを有しており、縦方向(Y方向)中央部が内方に括れた形状に形成されている。具体的に説明すると、おむつ1Bの吸収性コア41は、図9に示すように、腹側部Aにおける全体の幅Waが背側部Bにおける全体の幅Wbよりも広く、股間部Cにおける全体の幅Wcが最も狭くなっている。即ち、おむつ1Bの非ブロック領域412は、図9に示すように、腹側部Aにおける両側縁及び背側部Bにおける両側縁それぞれが、股間部Cにおける両側縁よりも横方向(X方向)外方に延出し、腹側部Aにおける両側縁が、背側部Bにおける両側縁それぞれよりも更に横方向(X方向)外方に延出している。
吸収性コア41のブロック構造400と吸収性コア41を覆う被覆材42とにより形成されるおむつ1Bの空隙5(縦空隙5Y,横空隙5X)について、以下説明する。
腹側のブロック領域411aにおいては、縦溝44Y(縦空隙5Y)が5本以上8本以下形成されていることが好ましく、横溝44X(横空隙5X)が3本以上6本以下形成されていることが好ましく、おむつ1Bにおいては、例えば6本の縦溝44Y(縦空隙5Y)と、例えば5本の横溝44Y(横空隙5Y)とが形成されている。
背側のブロック領域411bにおいては、縦溝44Y(縦空隙5Y)が5本以上8本以下形成されていることが好ましく、横溝44X(横空隙5X)が3本以上6本以下形成されていることが好ましく、おむつ1Bにおいては、腹側のブロック領域411aと同様に、例えば6本の縦溝44Y(縦空隙5Y)が形成され、例えば5本の横溝44Y(横空隙5Y)が形成されている。
股間のブロック領域411cにおいては、縦溝44Y(縦空隙5Y)が3本以上5本以下形成されていることが好ましく、横溝44X(横空隙5X)が6本以上11本以下形成されていることが好ましく、おむつ1Bにおいては、例えば4本の縦溝44Y(縦空隙5Y)と、例えば8本の横溝44Y(横空隙5Y)とが形成されている。
そして、おむつ1Bのブロック領域411においては、図8,図9に示すように、腹側部Aから背側部Bに亘って延びる、即ち、腹側のブロック領域411aと股間のブロック領域411cと背側のブロック領域411bとに亘って連続して延びる4本の縦溝44Y(縦空隙5Y)が形成されている。おむつ1Bにおいては、この4本の縦溝44Y(縦空隙5Y)の内の縦方向に延びる中心線CL寄りの2本が、股間部Cの断面積の大きい部分(部位5M)を有する縦空隙5Y1(縦溝44Y1)となっている。この2本の縦空隙5Y1(縦溝44Y1)は、図8,図9に示すように、中心線CLに対称に配されている。
おむつ1Bにおいては、おむつ1Aと同様に、複数の縦溝44Yは、何れも深さが一定に形成されており、複数の横溝44Xも、何れも深さが一定に形成されている。そして、縦溝44Yと横溝44Xとは同じ深さに形成されている。
前記2本の縦空隙5Y1は、おむつ1Bにおいては、おむつ1Aと同様に、縦空隙5Y1に対応する縦溝44Y1の溝幅を広げて、その断面積を大きくしている。おむつ1Bにおいては、股間のブロック領域411cの略全域における断面積を、腹側のブロック領域411aにおける断面積及び背側のブロック領域411bにおける断面積よりも大きく形成している。言い換えれば、部位5Mが、おむつ1Bにおいては、図8に示すように、縦溝44Y1(空隙5Y1)の股間部C全域に亘っている。縦空隙5Y1に対応する縦溝44Y1の腹側のブロック領域411aにおける溝幅及び背側のブロック領域411bにおける溝幅を一定(他の縦溝44Yと溝幅同じ)にし、それらよりも、股間のブロック領域411cの略全域における溝幅を大きくすることによって形成されている。
おむつ1Bの備える吸収体4も、おむつ1Aの備える吸収体4と同様にして製造することができる。
上述した本発明の第2実施形態のおむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、おむつ1Aの効果と同様であり、おむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
装着状態において股間部Cは腹側部Aや背側部Bよりも湾曲され、かつ開脚や歩行動作により外力が加わりやすい。そのため外力による変形が発生しやすく、過度の変形によるフィット性の低下やモレが発生しやすいが、ブロック領域411の股間部Cの幅Wc1を狭くすることで吸収体の過度の変形を防いでいる。また、股間部Cの幅Wc1が狭いため、横溝44Xで拡散された液が吸収体4の側方から漏れ出ることが、より防止できる。
本発明の吸収性物品は、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1A、上述の第2実施形態の使い捨ておむつ1Bに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1〜第2実施形態のおむつ1A〜1Bにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述のおむつ1A,1Bにおいては、図2,図8に示すように、複数のブロック構造400が、腹側部Aから背側部Bに亘って縦方向(Y方向)に連続して配されてブロック領域411を形成しているが、連続して配されていなくてもよい。即ち、腹側のブロック領域411a、股間のブロック領域411c及び背側のブロック領域411bが互いに間隔を空けて配されていてもよい。
また、上述のおむつ1A,1Bにおいては、吸収性コア41は、図3に示すように、非肌対向面側が凹凸構造となり肌対向面側が平坦となっているが、肌対向面側が凹凸構造となり非肌対向面側が平坦となっていてもよい。
また、上述のおむつ1A,1Bにおいては、図2,図8に示すように、吸収体4の吸収性コア41が単層から形成されているが、複数層から形成されていてもよい。具体的には、上述した吸収性コア41を下層に用い、該吸収性コア41上に別の吸収性コアを配して吸収体4を構成してもよい。そして、該別の吸収性コアにおいて、縦方向に延びる中心線CL上に、厚み方向全域を貫通する縦長の中央開口部が形成されている場合には、吸収性コア41においては、該中央開口部に対応する位置に、複数の縦空隙5Y(縦溝44Y)の内の一部断面積の大きい縦空隙5Y1(縦溝44Y1)が、配されるようにすることが好ましい。
また、上述のおむつ1A,1Bにおいては、図2,図8に示すように、吸収性コア41のブロック構造400が、横溝44Xと縦溝44Yとにより、全体として格子状に形成されているが、該格子状の形状に限定されるものではない。
また、上述のおむつ1は、図2に示すように、展開型の使い捨ておむつであるが、パンツ型の使い捨ておむつでもよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備えた吸収性物品であって、
前記吸収性物品における腹側部、股間部、背側部それぞれに亘って前記吸収体が配されており、
前記吸収体は、吸収ポリマーを含む吸収性コアと被覆材とを有し、
前記吸収性コアは、縦方向に延びる複数の縦溝及び縦方向に直交する横方向に延びる複数の横溝で区画されたブロック構造が縦方向に複数配されたブロック領域を有し、
前記吸収性コアの凹凸のある前記ブロック構造と該吸収性コアを覆う前記被覆材とにより空隙が形成されており、
複数の前記縦溝を垂直方向横断面で断面視したときに、前記空隙の断面積の最大値を有する部位が前記股間部に配されている吸収性物品。
<2>複数の前記縦溝は、何れも深さが一定に形成されており、
前記股間部における前記空隙の断面積の最大値を有する部位は、前記縦溝の溝幅を広げて、その断面積を大きくしている前記<1>記載の吸収性物品。
<3>前記ブロック構造が腹側部から背側部に亘って縦方向に連続して配されており、前記複数の縦溝において、股間部全域における前記空隙の断面積が、腹側部における前記空隙の断面積及び背側部における前記空隙の断面積よりも大きい前記<1>又は<2>記載の吸収性物品。
<4>複数の前記縦溝及び複数の前記横溝は、前記吸収コアの平均坪量に対し、相対的に坪量が低く形成されている前記<1>〜<3>の何れか1記載の吸収性物品。
<5>前記吸収性コアは、前記ブロック領域の外周を囲む非ブロック領域を有している前記<1>〜<4>の何れか1記載の吸収性物品。
<6>隣り合う前記縦溝どうしの間隔は、隣り合う前記横溝どうしの間隔よりも狭い前記<1>〜<5>の何れか1記載の吸収性物品。
<7>腹側部及び背側部に配された前記縦溝において、該縦溝を垂直方向横断面で断面視したときの、その溝幅が、前記横溝の溝幅と同じ幅である前記<3>〜<6>の何れか1項記載の吸収性物品。
<8>少なくとも股間部において、前記複数の縦溝を垂直方向横断面で断面視したときに、前記空隙の断面積の、相対的に大きい縦溝と相対的に小さい縦溝とが交後に形成されている前記<1>〜<7>の何れか1記載の吸収性物品。
<9>前記吸収性物品は、腹側部の左右両側縁及び背側部の左右両側縁それぞれが股間部の左右両側縁よりも横方向外方に延出し、股間部の左右両側縁が横方向内方に向かって凸状に湾曲し、全体として縦方向中央部が内方に括れた形状を有しており、前記表面シート及び前記裏面シートは、それぞれ、前記吸収体の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出しており、該表面シートは、その横方向の寸法が、該裏面シートの横方向の寸法より小さくなっている前記<1>〜<8>の何れか1記載の吸収性物品。
<10>前記吸収体は、縦方向に長い液保持性の前記吸収性コアを、液透過性の親水性シートである前記被覆材で被覆して形成されており、1枚の該被覆材の両側部を折り返して該被覆材の側縁部どうしを重ねるようにして該吸収性コアを包んでいる前記<1>〜<9>の何れか1記載の吸収性物品。
<11>前記吸収性コアの輪郭は、腹側部の左右両側縁及び背側部の左右両側縁それぞれが股間部の左右両側縁よりも横方向外方に延出し、股間部の左右両側縁が横方向内方に向かって凸状に湾曲しており、全体として縦方向中央部である股間部が内方に括れた形状を有している前記<1>〜<10>の何れか1記載の吸収性物品。
<12>前記吸収性物品の前記ブロック構造は、該ブロック構造の最外周が前記縦溝及び前記横溝によって囲まれており、前記吸収性物品の前記ブロック領域は、該ブロック構造が縦方向に連続して配されて矩形状に形成されている前記<1>〜<11>の何れか1記載の吸収性物品。
<13>前記吸収性物品の前記吸収性コアは、垂直方向において、凸部が、前記裏面シート側に凸に形成されており、前記縦溝及び前記横溝それぞれが、前記表面シート側に偏在しており、該吸収性コアの非肌対向面側が凹凸のある前記ブロック構造となり、該吸収性コアの肌対向面側が平坦となっている前記<1>〜<12>の何れか1記載の吸収性物品。
<14>前記横溝及び前記縦溝が前記吸収性コアの前記裏面シート側に全体として格子状に形成され、格子の目の位置に前記凸部が配されており、該横溝と該縦溝とが該凸部を取り囲むように形成されている前記<13>記載の吸収性物品。
<15>前記吸収性コアは、前記縦溝が、4本以上7本以下形成されており、前記横溝が、8本以上21本以下形成されている前記<1>〜<14>の何れか1記載の吸収性物品。
<16>1本の前記空隙は、縦方向に延びる中心線上に配されている前記<1>〜<15>の何れか1記載の吸収性物品。
<17>前記ブロック領域は、その縦方向の長さが、前記吸収性コアの縦方向の全長の70%以上98%以下の長さであるか、又は85%以上95%以下の長さである前記<1>〜<16>の何れか1記載の吸収性物品。
<18>前記ブロック領域は、その横方向の長さが、前記吸収性コアの横方向の全幅の30%以上90%以下の長さであるか、又は50%以上70%以下の長さである前記<1>〜<17>の何れか1記載の吸収性物品。
<19>背側部における前記ブロック領域は、その横方向の長さが、前記吸収性コアの背側部の横方向の全幅の30%以上90%以下の長さであるか、又は50%以上70%以下の長さである前記<1>〜<18>の何れか1記載の吸収性物品。
<20>前記非ブロック領域は、縦方向の両端部それぞれの縦方向の長さが、前記吸収性コア41の縦方向の全長の2%以上10%以下の長さである前記<5>〜<19>の何れか1記載の吸収性物品。
<21>前記非ブロック領域は、縦方向に沿う両側部それぞれの横方向の長さが、腹側部では、前記吸収性コアの腹側部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さであり、背側部では、該吸収性コアの背側部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さであり、股間部では、該吸収性コアの股間部の横方向の全幅の5%以上30%以下の長さである前記<5>〜<19>の何れか1記載の吸収性物品。
<22>前記横溝と前記縦溝とは、同じ深さで形成されており、該横溝又は該縦溝の深さは、前記凸部の厚みの10%以上70%以下である前記<13>〜<21>の何れか1記載の吸収性物品。
<23>前記横溝又は前記縦溝は、その坪量が、前記凸部の坪量の20%以上80%以下であるか、又は30%以上70%以下である前記<13>〜<22>の何れか1記載の吸収性物品。
<24>前記凸部及び前記非ブロック領域は、前記横溝及び前記縦溝に比して高密度に形成されている前記<13>〜<23>の何れか1記載の吸収性物品。
<25>前記横溝又は前記縦溝は、その密度が、前記凸部の密度の50%以上100%以下であるか、又は75%以上95%以下である前記<13>〜<24>の何れか1記載の吸収性物品。
<26>前記吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつである前記<1>〜<25>の何れか1記載の吸収性物品。
<27>前記吸収性物品は、背側部の左右両側縁部に一対のファスニングテープが設けられ、腹側部の外表面に、該ファスニングテープを止着させるランディングテープが設けられており、前記吸収性物品の縦方向に沿う両側部それぞれには、縦方向に伸長状態で固定された弾性部材を有する立体ギャザー形成用シートが、前記表面シートの側部に配され固定されて、一対の立体ギャザーが形成され、前記吸収性物品の縦方向に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材が縦方向に伸長状態に配されており、レッグ弾性部材の収縮によりレッグギャザーが形成される前記<26>記載の吸収性物品。
<28>前記吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<25>の何れか1記載の吸収性物品。
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
400 ブロック構造
411 ブロック領域
411a 腹側のブロック領域
411b 背側のブロック領域
411c 股間のブロック領域
412 非ブロック領域
42 被覆材
43 凸部
44X 横方向(X方向)に延びる線状の横溝
44Y 縦方向(Y方向)に延びる線状の縦溝
5 空隙
5X 横方向(X方向)に連続的に延びる横空隙
5Y 縦方向(Y方向)に連続的に延びる縦空隙
5M 断面積の最大値を有する部位
6 立体ギャザー
61 立体ギャザー形成用の弾性部材
62 立体ギャザー形成用シート
63 レッグ弾性部材
64 ウエスト部弾性部材
7 ファスニングテープ
8 ランディングテープ
45 吸収性材料
46 堆積物
49 吸収体前駆体
50 回転ドラム
51 ドラム凹部
52 メッシュプレート
53 難通気性部材
54,55 領域
60 ダクト
65 バキュームボックス
70 トランスファーロール
75 メッシュベルト
80 バキュームコンベア
90 加圧手段
A 腹側部,B 背側部,C 股間部
CL おむつの縦方向に延びる中心線

Claims (7)

  1. 肌対向面側に配された表面シートと、非肌対向面側に配された裏面シートと、これら両シート間に配された縦長の吸収体とを備えた吸収性物品であって、
    前記吸収性物品における腹側部、股間部、背側部それぞれに亘って前記吸収体が配されており、
    前記吸収体は、吸収ポリマーを含む吸収性コアと被覆材とを有し、
    前記吸収性コアは、縦方向に延びる複数の縦溝及び縦方向に直交する横方向に延びる複数の横溝で区画されたブロック構造が縦方向に複数配されたブロック領域を有し、
    前記吸収性コアの凹凸のある前記ブロック構造と該吸収性コアを覆う前記被覆材とにより空隙が形成されており、
    複数の前記縦溝を垂直方向横断面で断面視したときに、前記空隙の断面積の最大値を有する部位が前記股間部に配されており、
    前記ブロック構造が腹側部から背側部に亘って縦方向に連続して配されており、前記複数の縦溝において、股間部全域における前記空隙の断面積が、腹側部における前記空隙の断面積及び背側部における前記空隙の断面積よりも大きい吸収性物品。
  2. 複数の前記縦溝は、何れも深さが一定に形成されており、
    前記股間部における前記空隙の断面積の最大値を有する部位は、前記縦溝の溝幅を広げて、その断面積を大きくしている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 複数の前記縦溝及び複数の前記横溝は、前記吸収コアの平均坪量に対し、相対的に坪量が低く形成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性コアは、前記ブロック領域の外周を囲む非ブロック領域を有している請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品。
  5. 隣り合う前記縦溝どうしの間隔は、隣り合う前記横溝どうしの間隔よりも狭い請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品。
  6. 腹側部及び背側部に配された前記縦溝において、該縦溝を垂直方向横断面で断面視したときの、その溝幅が、前記横溝の溝幅と同じ幅である請求項1〜5の何れか1項記載の吸収性物品。
  7. 少なくとも股間部において、前記複数の縦溝を垂直方向横断面で断面視したときに、前記空隙の断面積の、相対的に大きい縦溝と相対的に小さい縦溝とが交に形成されている請求項1〜の何れか1項記載の吸収性物品。
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