JP7089443B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等のように、下着の内側に配して使用するタイプの吸収性物品は、経血等の液状物を吸収するための吸収性コアを備えている。例えば特許文献1には、着用者の排泄口と対向する中央域と、着用者の臀部と対向する後側域と、中央域と後側域の間に位置する中間域に配置される吸収コアが開示されている。この吸収コアは、中間域に、吸収コアの幅方向両側縁から幅方向内側にそれぞれ延びる低目付領域を有する。これにより、中央域における吸収体の変形が後側域における吸収体の変形に与える影響を抑制する。
特開2017-136111号公報
生理用ナプキン等の吸収性物品は、典型的には、人の股間幅よりも広い幅を有する。このため、着用時に、鼠蹊部に吸収性物品が擦れることによる不快感を着用者に与える場合があり、吸収性物品と肌の擦れを低減する技術が望まれている。
本発明の課題は、吸収性物品と着用者の肌との擦れを低減することができる吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、本体と、一対のウイング部とを具備する。
上記本体は、前後方向と幅方向を有し、前後方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置し、着用者の排泄部に対向する中間コア部を有する吸収性コアと、複数のシート材と、を含む。
上記一対のウイング部は、上記中間コア部の幅方向外側に配置され、上記本体を挟んで幅方向に相互に対向する。
上記中間コア部は、上記前方コア部及び上記後方コア部よりも幅方向が狭く、上記吸収性コアの前後方向中間部に位置する一対の括れ領域の間に形成される。
上記本体は、前後方向で上記中間コア部を含む領域において、上記本体の幅方向両側縁部から上記中間コア部の幅方向両側縁部に向かって、上記シート材の積層数が、少なくとも3段階で増加する。
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、ナプキンと肌の擦れを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 図1の吸収性物品のII-II線で切断した模式断面図であり、圧搾溝の図示は省略している。 図1の吸収性物品の一部を構成する吸収体の単体状態における概略平面図である。 図3の吸収体の一部を構成する吸収性コアを示す平面図である。 図1の吸収性物品の概略平面図であって、吸収性コアとサイドシートとの位置関係を説明するための図である。 吸収性物品における吸収体の他の配置例を説明するための吸収体の断面図である。
以下、図を用いて本実施形態に係る吸収性物品について説明する。各図において、X軸方向が吸収性物品1の前後方向、Y軸方向が幅方向、Z軸方向が上下方向(厚み方向)にそれぞれ対応する。X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交する。また、図2では、構成の位置関係をわかりやすくするために、各構成で厚み方向、幅方向の縮尺を異ならせて図示している。
[ナプキンの全体構成]
本実施形態の吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
図1に示すように、ナプキン1は、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対の後方フラップ部Fと、を備える。
本体Mは、前後方向に延び、着用時に着用者の下着の内面(被着用面)に固定される。本体Mは、後述する吸収体11と、後述する複数のシート材とを有し、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、前後方向に沿って区分された、前方領域M1と、中間領域M2と、後方領域M3とを有する。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように構成される。
中間領域M2は、着用時に着用者の排泄部に対向するように構成される。なお、中間領域M2は、図示のように本体Mの前方寄りに位置してもよいし、本体Mの中央部に位置してもよい。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の後方に対向するように構成される。
一対のウイング部Wは、中間領域M2から幅方向外側に配置され、本体Mを挟んで幅方向に相互に対向する。ウイング部Wは、本体Mから幅方向の外側に大きく突出するように構成される。ウイング部Wは、後述する吸収性コア20の中間コア部22の幅方向外側に配置される。
ウイング部Wの本体Mとの境界部を基部Waとする。基部Waは本体Mの幅方向側縁部50の一部である。ウイング部Wは、着用時に下着を挟んで本体Mと対向するように基部Wa付近から折り曲げられ、着用者の下着の外面に固定される。ウイング部Wは、着用中におけるナプキン1の位置ずれを防止する。
後方フラップ部Fは、後方領域M3から幅方向の外方に膨出するように構成され、着用時に着用者の下着の内面の臀部に面する領域に配される。これにより、後方フラップ部Fは、後方領域M3の変位を防止し、後方領域M3による後ろ漏れ防止機能をサポートすることができる。なお、ナプキン1は、後方フラップ部Fを有さない構成でもよい。
[ナプキンの各部の構成]
図1及び図2に示すように、ナプキン1は、吸収性コア20と、複数のシート材と、圧搾溝部16と、を有する。
複数のシート材は、吸収性コア20の表裏を被覆するコアラップシート30と、コアラップシート30と吸収性コア20からなる吸収体11の一方の面11aを覆う表面シート12と、吸収体11の他方の面11bを覆う裏面シート13と、表面シート12を挟んで幅方向に対向配置される一対のサイドシート14を含む。
ナプキン1は、本体Mにおいて、裏面シート13、吸収体11及び表面シート12が積層された構成を有する。更に、本体Mの幅方向両側には、本体Mを介して幅方向に沿って対向して一対のサイトシート14が配される。表面シート12とサイドシート14とは平面視したときに互いに部分的に重なり合って配置される。ナプキン1は、着用時に表面シート12の肌対向面12aが着用者の肌に接するように構成される。
ウイング部Wは、サイドシート14と裏面シート13が積層された構成を有する。
後方フラップ部Fは、ウイング部Wと同様に、サイドシート14と裏面シート13が積層されて構成される。
ウイング部W及び後方フラップ部Fに配されるサイドシート14は、本体Mに配されるサイドシート14と継ぎ目なく連なって構成される。同様に、ウイング部W及び後方フラップ部Fに配される裏面シート13は、本体Mに配される裏面シート13と継ぎ目なく連なって構成される。裏面シート13は、着用時に着用者の下着側に接するように構成される。
(吸収体の構成)
吸収体11は、X軸方向に前後方向を有し、ナプキン1の厚み方向中央部に配置される。吸収体11は、液を表面シート12側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。吸収体11は、吸収性コア20と、コアラップシート30と、を有する。
吸収性コア20は、液を吸収及び保持する機能を有する。吸収性コア20は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート30は、吸収性コア20を被覆し、例えば吸収性コア20の形状を保持する機能等を有する。
図2及び図3に示すように、コアラップシート30は、吸収性コア20の表裏を被覆するように、吸収性コア20の幅方向に巻き付けられる。コアラップシート30のX軸方向に沿った長さは、吸収性コア20の前後方向の長さ(全長)と同等に形成されるが、これに限られず、吸収性コア20の全長よりも長くてもよいし短くてもよい。
(吸収性コア)
図5に示すように、吸収性コア20は、前方領域M1に位置する前方コア部21と、中間領域M2に位置する中間コア部22と、後方領域M3に位置する後方コア部23とを有する。前方コア部21及び後方コア部23は、吸収性コア20の前後方向の両端部側に位置し、中間コア部22は、前方コア部21と後方コア部23との間に位置する。中間コア部22は、前方領域M1の後方側から中間領域M2を介して後方領域M3の前方側まで及んでいる。吸収性コア20は、幅方向において左右対称な平面形状を有する。
図4には、前方コア部21、中間コア部22、及び後方コア部23の幅方向の寸法である幅D1,D2,D3が示されている。中間コア部22の幅D2は、前方コア部21の幅D1及び後方コア部23の幅D3の双方よりも小さい。つまり、吸収性コア20は、前後方向中間部に、一対の括れ領域22sの間に形成された、前方コア部21及び後方コア部23よりも幅狭の中間コア部22を有する。
本実施形態では、前方コア部21の幅D1と後方コア部23の幅D3とが同一である。しかし、前方コア部21の幅D1と後方コア部23の幅D3とが異なっていてもよい。また、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23の幅は、それぞれ前後方向に沿って均一な領域がなくてもよく、吸収性コア20の両側縁部が曲線状であってもよい。この場合、前方コア部21及び後方コア部23各々の幅方向の最大寸法をそれぞれ幅D1及びD3とし、中間コア部22の幅方向の最小寸法をD2とすることができる。
前方コア部21及び後方コア部23の幅D1,D3は、生理用ナプキンの場合、好ましくは60mm以上、更に好ましくは70mm以上であり、そして、好ましくは100mm以下、更に好ましくは90mm以下である。
中間コア部22の幅D2は、典型的には一般的な着用者の股間幅(約30mm)よりも大きく形成され、好ましくは35mm以上、更に好ましくは40mm以上であり、そして、好ましくは75mm以下、更に好ましくは70mm以下である。これにより、着用者の脚等により付加される幅方向内方へ向かう外力の影響を受けにくくなるとともに、幅方向の着用位置ずれにも対応可能となり、着用者に対して安心感を与えることができる。
中間コア部22の前後方向の長さは、例えば、60mm以上、好ましくは80mm以上であり、そして、例えば180mm以下、好ましくは170mm以下である。これにより、前後方向の着用位置ずれ等があった場合にも、中間コア部22を着用者の排泄部に対向させることができる。
中間コア部22は、ナプキン1の着用時に着用者の排泄部である膣口に対向配置される排泄部対向部である。前方コア部21は中間コア部22よりも着用者の前側(腹側)寄りに配され、後方コア部23は中間コア部22よりも着用者の後側(背中側)寄りに配される。
図4に示すように、中間コア部22は、前後方向の両端部それぞれにテーパ部22a、22bを有する。テーパ部22a(22b)は、中間コア部22の幅を前方コア部21(後方コア部23)に向けて漸増させる。中間コア部22の両側縁部51において、テーパ部22a及び22bを除く領域は、幅が均一である。括れ領域22sは、中間コア部22の幅が均一な領域の両側縁部51と、テーパ部22a、22bとの間に形成された空間部に相当する。
吸収性コア20の肌対向面20a側には複数の溝部が設けられている。
具体的には、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23には、縦溝部27及び横溝部28が設けられ、そのうえ中間コア部22には周縁溝部29が設けられている。
吸収性コア20は、相対的に坪量が低い低坪量の縦溝部27、横溝部28、周縁溝部29によりブロック状に複数分割されている。これら溝部は、ブロック状に分割されてなるブロック部に対して、厚み方向の上面(着用者の肌側に位置する面)から下方に向かって沈み込むように構成される。一方、ブロック部は、厚み方向上方に突出するように構成される。
吸収性コア20において、溝部が形成されている領域、すなわち溝部を形成する底部は、溝部が形成されていないブロック部の領域と比較して、相対的に厚みが薄くなっている。溝部を形成する底部は、ブロック部と比較して、相対的に坪量が低くなっており、溝部の底部は、ブロック部と比較して剛性が低くなる。したがって、吸収性コア20に対して外力が加わったとき、溝部を変形起点として吸収性コア20は変形しやすくなっている。
以下の説明において、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23の坪量は、各溝部27,28,29を除くブロック部分の坪量をいうものとする。
縦溝部27は、前後方向に沿って延び、幅方向に沿って間隔をあけて複数配列されている。縦溝部27は、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23のそれぞれを幅方向に分割するように、前後方向の全長にわたって形成されている。
横溝部28は、幅方向に沿って延び、前後方向に沿って間隔をあけて配列されている。横溝部28は、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23のそれぞれを前後方向に分割するように、幅方向の全長にわたって形成されている。
周縁溝部29は、後述する高坪量部24の前後方向外縁に沿って形成されている。
なお、縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29の形状や配置などの構成は、図4に記載された構成に限定されず、吸収性コア20の形状や要求される機能等に基づいて適宜設定される。
図2及び図4に示すように、中間コア部22は、吸収部材の坪量が高い高坪量部24と、高坪量部24よりも低い坪量を有する低坪量部25を有する。高坪量部24は、前方コア部21及び後方コア部23よりも坪量が高い。
高坪量部24は中間コア部22の幅方向中央部に位置し、前後方向に延在して設けられる。低坪量部25は、高坪量部24を間に介して幅方向に沿って対向して左右に分かれて一対位置する。高坪量部24は、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23に対して、上方に向かって突出するように構成される。
中間コア部22において、幅方向中央に位置する縦溝部27を対称軸として左右対称に、高坪量部24、周縁溝部29、低坪量部25は配置される。
高坪量部24は、ナプキン1の着用時に着用者の排泄部に対向するように配置される。高坪量部24を設けることにより、ナプキン1の中間領域M2の中央部と着用者の排泄部との間の良好なフィット性が確保される。
図4では、高坪量部24をドットパターンで示している。
前方コア部21、後方コア部23及び低坪量部25の坪量は、好ましくは90g/m以上、更に好ましくは100g/m以上であり、そして、好ましくは350g/m以下、更に好ましくは300g/m以下である。
高坪量部24の坪量は、好ましくは250g/m以上、更に好ましくは300g/m以上であり、そして、好ましくは700g/m以下、更に好ましくは650g/m以下である。
周縁溝部29、縦溝部27及び横溝部28の坪量は、ブロック部の坪量よりも低く、0g/m以上であって、好ましくは25g/m以上であり、そして、好ましくは300g/m以下、更に好ましくは150g/m以下である。
前方コア部21、後方コア部23及び低坪量部25の厚みは、好ましくは2mm以上であり、更に好ましくは2.5mm以上であり、そして、好ましくは7mm以下であり、更に好ましくは6mm以下である。高坪量部24の厚みは、好ましくは2mm以上であり、更に好ましくは2.5mm以上であり、そして、好ましくは9mm以下であり、更に好ましくは8mm以下である。
(コアラップシート)
コアラップシート30は、図3に示すように、吸収性コア20の各部を被覆するコア被覆部(31~33)と、吸収性コア20の一対の括れ領域22sを被覆する一対の括れ被覆部34とを有する。
コア被覆部は、前方コア部21を被覆する前方コア被覆部31と、中間コア部22を被覆する中間コア被覆部32と、後方コア部23を被覆する後方コア被覆部33とを含む。図3には、各々のコア被覆部31~33と括れ被覆部34との境界が一点鎖線で示される。図3に示すように、括れ被覆部34の外縁線L1は、コアラップシート30の縁部に相当する。
コアラップシート30は、吸収性コア20よりも剛性が十分に低いシート材で構成されているため、吸収性コア20の形状に対応する形状で吸収性コア20を被覆する。例えば、中間コア被覆部32は、図2に示すように、中間コア部22の表面20aの突出部(高坪量部24)の形状に対応する形状に変形する。
一方、括れ被覆部34は、前方コア部21及び後方コア部23の間に架け渡されることで、中間コア部22の両側縁部51から括れ領域22sに延出している。括れ被覆部34の内部には、図2に示すように吸収性コア20を構成する吸収部材は存在しないが、吸収性コア20の周縁から外方へ突出した繊維や、吸収性コア20から分離した吸収部材の一部が部分的に存在してもよい。
括れ被覆部34は、コアラップシート30が2層積層されて構成される。括れ被覆部34は、括れ領域22sを厚み方向から挟み込む表側領域341及び裏側領域342を有する。
本実施形態において、表側領域341及び裏側領域342は、一対の括れ被覆部34の幅方向の周縁部(外縁)において相互に連続して形成される。つまり、表側領域341及び裏側領域342は、括れ領域22で折り返された共通のシート材で構成される。
コアラップシート30は、例えばティッシュペーパーのような薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。コアラップシート30は、1枚のシート材で構成されてもよいし、複数のシート材で構成されてもよい。
(表面シート)
図2に示すように、表面シート12は、液透過性のシート材として構成され、吸収体11上に配置される。表面シート12は、本体Mにおいてナプキン1の厚み方向上方の外面を構成する。
表面シート12は、前後方向に沿って幅が均一な形状を有する。表面シート12の幅は、吸収体11の幅と略同一であり、表面シート12の前後方向における全長は、ナプキン1の全長とほぼ一致する。
表面シート12としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート12としては、液透過性を有する単層又は多層構造の不織布や、穿孔フィルムを用いることができる。
(裏面シート)
図2に示すように、裏面シート13は、吸収体11を挟んで表面シート12と厚み方向に対向して配置される。裏面シート13は、ナプキン1の厚み方向下方の外面を構成する。裏面シート13は、例えば周縁部において、表面シート12及びサイドシート14と接着剤、熱シール等によって接合される。本実施形態では、接着剤からなる接着層により接合される例をあげる。接着層については後述する。
裏面シート13としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。裏面シート13として、液防漏性のシート材を用いることができる。例えば、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等との積層体等を用いることができる。また、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド積層不織布等の耐水圧が高い撥水性の不織布を用いることができ、単層構造又は多層構造のものを用いることができる。
(サイドシート)
図2及び図5に示すように、一対のサイドシート14は、表面シート12を挟んで幅方向に相互に対向し、ナプキン1の幅方向周縁に配置される。一対のサイドシート14は、前後方向に沿って延在する。
図2及び図5に示すように、一対のサイドシート14それぞれは、幅方向内側の側方部17で、内側に折り返された折り返し部15を有する。図5に示すように、折り返し部15は、前後方向に沿ってナプキン1の前後方向全長に亘って設けられる。折り返し部15は、一対のサイドシート14それぞれの幅方向内側の側縁部に相当する。
一対のサイドシート14それぞれの幅方向内側の側方部17は、平面視したときに、表面シート12の幅方向両側方部それぞれと重なり合うように配置される。
図2に示すように、一対のサイドシート14それぞれは、1層構造の領域71と、2層構造の領域72と、を有する。1層構造の領域71は、サイドシート1枚からなる領域である。2層構造の領域72は、サイドシート14における折り返し部15で幅方向内側に折り返された折り返し領域であり、サイドシート2枚からなる領域である。
平面視したときにサイドシート14の2層構造の領域72が位置し、かつ、表面シート12が位置する領域で、前後方向に延在する第3の接着層43により、サイドシート14の幅方向内側の側方部17と表面シート12とは接着固定される。一対のサイドシート14それぞれの折り返し部15である幅方向内側の側縁部は、表面シート12に固定されない自由端19となっている。
平面視したときにサイドシート14の2層構造の領域72が位置し、かつ、表面シート12が位置しない領域で、前後方向に延在する第2の接着層42により、サイドシート14と表面シート12とは接着固定される。
一対のサイドシート14の幅方向外側の側方部52は1層構造の領域71である。側方部52は、第1の接着層41により裏面シート13と接着固定され、裏面シート13とともにウイング部W及びフラップ部Fを構成する。
本実施形態のナプキン1は、サイドシート14が折り返されてなる2層構造の領域72と1層構造の領域71とを有することにより、本体Mの前後方向で中間コア部22を含む領域において、本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51に向かって、シート材の積層数が3段階で増加するように構成される。シート材の積層構造の詳細については後述する。
図5に示すように、一対のサイドシート14それぞれの幅方向内側の側方部17は、吸収性コア20の幅方向両側方部それぞれと重なり合うように配置される。平面視したときのサイドシート14と吸収性コア20との幅方向における重なり幅は、中間コア部22よりも後方コア部23の方が大きくなっている。
本実施形態においては、中間コア部22の両側方部とサイドシート14の幅方向内側の側方部17とが0より大きい重なり幅で重なっているが、中間コア部22の両側縁部51と一対のサイドシート14の幅方向内側の側縁部(折り返し部15に相当)とが平面視したときに重なり、重なり幅が0であってもよい。典型的には、中間コア部22の両側縁部51と一対のサイドシート14の幅方向内側の側縁部(折り返し部15に相当)とが平面視したときに重なりあうように構成される。
サイドシート14としては、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。サイドシート14として、液防漏性のシート材を用いることができる。例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層材(層間を貼り合わせたものや溶融してラミネートしたもの等)、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド積層不織布等の疎水性の不織布、樹脂フィルムと疎水性の不織布との積層材等を用いることができ、積層構造でも、単層構造でもよい。
サイドシート14には、柔軟性の高いシート材を用いることが好ましい。例えば、特開2002-146663号公報記載の柔軟性不織布や、特開2011-58157号公報記載のスパンボンド不織布等を用いることができる。
(接着層)
上述の第1の接着層41、第2の接着層42及び第3の接着層43は互いに離間して配置される。第1の接着層41と第2の接着層42とは基部Waを間に介して幅方向に沿って対向して配置される。
第1の接着層41、第2の接着層42及び第3の接着層43には、ホットメルト型の接着剤を用いることが出来る。ホットメルト型の接着材としては、スチレン-ブタジエン共重合体やスチレンイソプレン共重合体をベースとし、粘着付与剤等を配合したもの等が挙げられる。
(シート材の積層構造)
本体Mは、前後方向で中間コア部22を含む領域において、本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51に向かって、シート材の積層数が少なくとも3段階で増加する。
具体的には、図2及び図5に示すように、本体Mは、前後方向で中間コア部22を含む領域において、幅方向外向から幅方向中央に向かって順に並ぶ、互いにシート材の積層数が異なる第1の領域61と、第2の領域62と、第3の領域63とを有する。
図2に示すように、第1の領域61は、幅方向両側縁部50から幅方向中央に向かってシート材の積層数が変化しない領域である。第1の領域61には、裏面シート13と、サイドシート14の1層構造の、合計2層構造の領域71が配置される。
第2の領域62は、第1の領域61よりもシート材の積層数が多く、第1の領域61と第2の領域62の境界から幅方向中央に向かってシート材の積層数が変化しない領域である。第2の領域62には、裏面シート13と、サイドシート14の2層構造の、合計3層構造の領域72が配置される。
第3の領域63は、第2の領域62よりもシート材の積層数が多く、第2の領域62と第3の領域63の境界から吸収性コア20の中間コア部22の幅方向側縁部51までのシート材の積層数が変化しない領域である。第3の領域63は、括れ被覆部34が配置される領域と一致する。第3の領域63には、裏面シート13と、コアラップシート30が折り重なった2層構造の括れ被覆部34と、表面シート12と、サイドシート14の2層構造の、合計6層構造の領域72が配置される。
本実施形態において、いずれのシート材も単層構造を有する場合、第1の領域61には2枚のシート材が積層され、第2の領域62には3枚のシート材が積層され、第3の領域63には6枚のシート材が積層されることとなり、幅方向外向から幅方向中央に向かって、段階的にシート材の積層数が増加している。第3の領域63は第2の領域62よりもシート材の積層数が3枚多く、少なくとも2枚以上多くなっている。
第1の領域61及び第2の領域62では、サイドシート14と裏面シート13とは第2の接着層42により固定される。
図5に示すように、平面視したときにサイドシート14の幅方向内側の側方部17は吸収性コア20と重なる。図2に示すように、サイドシート14の幅方向内側の側方部17と表面シート12とは第3の接着層43により固定されている。第3の領域63は、接着層によりシート材が互いに固定されない非固定領域64を有する。非固定領域64は、第3の接着層43によるサイドシート14と表面シート12との固定領域と第2の領域62との間に位置する。
第1の領域61の幅方向における寸法は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上であり、そして、好ましくは15mm以下、好ましくは10mm以下である。
第2の領域62の幅方向における寸法は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上であり、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下である。
第3の領域63の幅方向における寸法は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは8mm以上であり、そして、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下である。
第3の領域63は、第1の領域61及び第2の領域62よりも幅方向における寸法が大きいことが好ましい。
[本実施形態の作用、効果]
本実施形態において、中間コア部22の幅が狭く全体的に括れ形状を有する吸収性コア20が用いられるので、着用時、吸収体11では、幅方向外側にある着用者の両脚から幅方向内側に向かう外力を受けると、典型的には、図2に示すように、括れ領域22sに対応する吸収性コア20が存在しない剛性の低い括れ領域が先に変形し、中間コア部22が受ける幅方向の外力が低減される。
これにより、ナプキン1から着用者の鼠蹊部にかかる圧力が抑制され、鼠蹊部でのナプキン1の擦れが低減され、快適な使用感を着用者に与えることができる。また、中間コア部22への幅方向の圧迫によるナプキン1の変形が抑制されるので、変形による液漏れの発生が抑制される。
また、本実施形態では、ナプキン1の前後方向で中間コア部22を含む領域であって、本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51までの領域では、吸収性コア20は配置されず複数のシート材が配置される。吸収性コアが存在する領域は吸収性コアが存在しない領域よりも剛性が高く、着用時のナプキン1の幅方向内側に向かう外力は、相対的に剛性の低い吸収性コアが存在せずシート材が存在する領域で吸収又は緩衝される。従って、着用者の両脚からの幅方向の圧迫による中間コア部22の変形が抑制される。
更に、本実施形態では、前後方向で中間コア部22を含む領域において、本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51に向かって、シート材の積層数が、少なくとも3段階で増加している。
これにより、ナプキン1の着用時に中間領域M2が受ける着用者の両脚からの幅方向内側に向かう外力は、シート材によって外側から中央に向かって段階的に吸収又は緩和される。これにより、ウイング部Wの基部Wa付近で折り込まれて形成される折り端付近に着用者の肌側に向かって突出する突起部が生じにくく、突起部と肌との擦れを低減させることができる。
ここで、吸収性コアが存在する領域は吸収性コアが存在しない領域よりも剛性が高い。この吸収性コアの有無による剛性差により、着用時、ナプキン1に幅方向内側に向かう外力が加わった際、吸収性コアが存在しない領域では、ウイング部Wの折り端付近に突起部が生じやすい。そこで、本実施形態では、吸収性コアが存在しない本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51に向かうまでの領域において、シート材の積層数が、少なくとも3段階で増加するようにシート材の積層数を調整し、剛性が段階的に高くなっていくようにしている。これにより、幅方向外側からの外力は段階的にシート材によって受け止められ、外力が局所的に集中することが抑制され、突起部の発生が抑制される。
また、本実施形態では、柔軟性の高いサイドシートを設けることで、歩行時や足を組んだ時などの様々な姿勢変化でのナプキン1と肌とが接する場面で、肌とナプキン1との擦れを抑制することができる。
また、第3の領域63は、第2の領域62よりもシート材の積層数が2枚以上多くなっている。これにより、吸収性コア20に最も近い第3の領域63にて、幅方向外側からの外力をより受け止めやすくなり、中間コア部22への幅方向の圧迫によるナプキン1の変形がより抑制され、変形による鼠蹊部の擦れが一層抑制されるとともに、液漏れの発生が抑制される。
また、本実施形態においては、一対のサイドシート14は前後方向に延在しているので、着用時、中間領域M2で、一対のサイドシート14が受ける着用者の両脚から幅方向内側に向かう外力は、後方領域M1まで伝播する。
更に、平面視したときにサイドシート14の幅方向内側の側方部17は吸収性コア20と重なっており、サイドシート14と吸収性コア20との幅方向における重なり幅が、中間コア部22よりも後方コア部23の方が大きくなっているので、サイドシート14に加わる外力は後方コア部23へ伝播しやすくなり、中間コア部22の変形がより抑制され、中間コア部22の変形による鼠蹊部の擦れが一層低減されるとともに、液漏れが抑制される。
また、本実施形態では、第3の領域63は非固定領域64を有する。非固定領域63には接着層が配されないため、接着層が配される場合と比較して、非固定領域64は剛性が低くなる。このように、吸収性コア20に最も近い第3の領域63に非固定領域64が設けられることにより、幅方向外側からの外力が非固定領域64によって吸収又は緩衝され、着用者の両脚からの幅方向の圧迫による中間コア部22の変形がより抑制される。
また、本実施形態では、一対のサイドシート14それぞれの幅方向内側の側縁部(折り返し部15に相当。)は、表面シート12に固定されない自由端19となっている。このように自由端19が設けられることにより、サイドシート14の幅方向内側の側縁部は柔らかくなり、肌との擦れが低減され、着用者に対して柔らかい肌触り感を与える。
また、第3の領域63は、第1の領域61及び第2の領域62よりも幅方向における寸法が大きくなっている。第1の領域61及び第2の領域62よりもシート材の積層数が多く剛性の高い第3の領域63の幅寸法を他の領域61及び62よりも大きくすることで、第3の領域63で外側からの外力が受け止められやすくなり、外力が吸収性コア20に伝播することをより効果的に抑制することができる。
また、中間コア部22の前後方向の両端部はそれぞれ、前方コア部21、後方コア部23それぞれに向けて幅が漸増する形状となるように、テーパ部22a、22bを有する。
ここで、中間コア部22の幅が前後方向で均一な領域に幅方向に外力が加わることによって生じる中間コア部22の圧縮変形に伴って、中間コア部22の前後方向の両端部付近には、前後方向及び幅方向に成分を有する張力が付加される。
本実施形態では、前方コア部21、後方コア部23に向かって漸次幅が増加するようにテーパ部22a、22bを設けることにより、着用時の中間コア部22の前後方向の両端部付近に付加される上述の張力の幅方向成分を少なくし、中間コア部22に加わる外力を前後方向に伝播させやすくすることができる。これにより、着用時の幅方向の圧迫による中間コア部22の前後方向の両端部付近の変形をより抑制することができ、ナプキン1から着用者の鼠蹊部にかかる圧力が抑制され、鼠蹊部での擦れを低減することができる。
更に、図3に示すように、括れ領域22sに対応する吸収性コア20が存在しない剛性の低い括れ領域が、コアラップシート30で構成される括れ被覆部34となっている。そして、括れ被覆部34は、前方コア部21及び後方コア部23の間に架け渡されることで、中間コア部22の両側縁部51から括れ領域22sに延出している。このため、着用時、吸収体11では、幅方向外側にある着用者の両脚から幅方向内側に向かう強い外力を受けても、前方コア部21及び後方コア部23の剛性によって、括れ被覆部34の予期せぬ変形が抑制可能となる。これによって、着用時の違和感を低減可能となる。
[補足説明]
上述の各構成における幅や坪量は以下の測定方法により測定することができる。
(吸収性コアの各部の寸法の測定方法)
吸収性コア部20の各コア部の幅D1~D3は、吸収性コアを水平に置き、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)により測定倍率を調整して肌対向面20aを拡大することで測定する。
また、第1~第3の領域61~63の幅は、中間コア部22を通る幅方向に沿った仮想直線上に沿ってナプキン1を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、切断されたサンプルの断面を、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)により倍率を調整して拡大することで、測定する。
(吸収性コアの各部の坪量の測定方法)
測定対象である吸収性コア20の各部を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR-300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば上述の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、失禁パットやおりものシート等であってもよい。
また、上述の実施形態においては、前後方向で中間コア部22を含む領域において、本体Mの幅方向両側縁部50から中間コア部22の幅方向両側縁部51に向かって、シート材の積層数が3段階で増加する例をあげたが、これに限定されず、4段階以上でもよい。一例として、上述の実施形態においては吸収体11と表面シート12の幅方向寸法を同一としていたが、表面シート12の幅方向寸法を吸収体11の幅方向寸法よりも長くする。そして、上述の第2の領域62と第3の領域63との間に、コアラップシート30は配置されず、裏面シート13と、表面シート12と、サイドシート14の2層構造の領域72とが積層される領域が位置するように構成し、シート材の積層数が4段階で増加するようにしてもよい。この構成では、幅方向外方から幅方向中央に向かって、シート材の積層数が2、3、4、6となる。
また、上述した実施形態では、高坪量部24が厚み方向Zの上側に突出していたが、これに代えて、図6に示すように、高坪量部24が厚み方向Zの下側に突出する形態であってもよい。また、上述した実施形態では、吸収性コア20に設けられた縦溝部27、横溝部28、周縁溝部29及び境界溝60,61等の各種溝部が厚み方向Z上側に開口を有していたが、これに代えて、図6に示すように、厚み方向Z下側に開口を有する物であっても良い。
1…ナプキン(吸収性物品)
12…表面シート(シート材)
13…裏面シート(シート材)
14…サイドシート(シート材)
20…吸収性コア
21…前方コア部
22…中間コア部
22s…括れ領域
23…後方コア部
30…コアラップシート(シート材)

Claims (6)

  1. 前後方向と幅方向を有し、前後方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し、着用者の排泄部に対向する中間コア部とを有する吸収性コアと、複数のシート材と、を含む本体と、
    前記中間コア部の幅方向外側に配置され、前記本体を挟んで幅方向に相互に対向する一対のウイング部と
    を具備する吸収性物品であって、
    前記中間コア部は、前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅方向が狭く、前記吸収性コアの前後方向中間部に位置する一対の括れ領域の間に形成され、
    前記本体は、前後方向で前記中間コア部を含む領域において、前記本体の幅方向両側縁部から前記中間コア部の幅方向両側縁部に向かって順に前記シート材の積層数が異なる第1の領域と、第2の領域と、第3の領域と、を有し、
    前記第3の領域は前記第2の領域よりも少なくとも前記シート材が2枚以上多く、
    前記複数のシート材は、前記吸収性コアの表裏を被覆するコアラップシートと、前記コアラップシートと前記吸収性コアからなる吸収体の一方の面を覆う表面シートと、前記吸収体の他方の面を覆う裏面シートと、前記表面シートを挟んで幅方向に対向配置される一対のサイドシートを含み、
    前記コアラップシートは、前記一対の括れ領域を被覆する一対の括れ被覆部を有し、
    前記一対のサイドシートそれぞれは、1層構造の領域と、前記サイドシートが折り返されてなる2層構造の領域とを有し、
    前記第1の領域には、前記裏面シートと、前記サイドシートの前記1層構造の領域が配置され、
    前記第2の領域には、前記裏面シートと、前記サイドシートの前記2層構造の領域が配置され、
    前記第3の領域には、前記裏面シートと、前記コアラップシートの前記括れ被覆部と、前記表面シートと、前記サイドシートの前記2層構造の領域が配置される
    吸収性物品。
  2. 前記サイドシートは、前後方向に延在し、平面視したときに幅方向内側の側方部が前記吸収性コアと重なり、
    前記サイドシートと前記後方コア部との幅方向における重なり幅は、前記サイドシートと前記中間コア部との重なり幅よりも広い
    請求項に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1の領域及び前記第2の領域では、前記一対のサイドシートと前記裏面シートとが固定され、
    前記サイドシートの幅方向内側の側方部と前記表面シートとは固定され、
    前記第3の領域は、前記サイドシートと前記表面シートとが固定されない非固定領域を有する
    請求項又は請求項に記載の吸収性物品。
  4. 前記サイドシートの幅方向内側の側縁部は前記表面シートに固定されない
    請求項に記載の吸収性物品。
  5. 前記第3の領域は、前記第1の領域及び前記第2の領域よりも幅方向における寸法が大きい
    請求項から請求項のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記中間コア部の前後方向の両端部はそれぞれ、前記前方コア部、前記後方コア部それぞれに向けて幅が漸増する形状を有する
    請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載の吸収性物品。
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