JP2000510366A

JP2000510366A - 多数片を備える造形吸収性コア及びこれの製造方法

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Publication number: JP2000510366A
Application number: JP10541342A
Authority: JP
Inventors: ウエバー、ジェラルド・マーティン; ヤング、ジェラルド・アルフレッド; テイラー、グレゴリー・ウエイド; ラボン、ギャリー・ディーン
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1997-03-27
Filing date: 1998-03-26
Publication date: 2000-08-15
Also published as: KR20010005579A; MY134090A; EP0969786A1; BR9808663A; ES2180144T3; DE69808257T2; EP0969786B1; HUP0002251A2; WO1998043575A1; IL131792A0; ATE224685T1; CA2283660A1; NO994562D0; TW365530B; AU6308298A; ZA982572B; HUP0002251A3; CN1251514A; NO994562L; TR199902344T2

Abstract

(57)【要約】体内からの水性液体を吸収して保持するのに適した造形吸収性コアが開示されている。この吸収性コアは、前部パネルと後部パネルとを備えている。前部パネル及び後部パネルは、液体吸収性材料からできており、各々が内側末端部と外側末端部と二つのサイド部とを有している。前部パネル及び後部パネルの各々の内側末端部の長さは各々の外側の長さよりも短い。前部パネル及ぴ後部パネルは、多数層の吸収性材料を備えていてもよい。これらの吸収性コアはまた、第一末端部と第二末端部を有する液体吸収性材料からできている中央部を備えている。中央部の第一末端部は、前部パネルを前部内側末端部と外側末端部の中間において重ねることにより、前部パネルと液体が流れる関係にあり、第二末端部は後部パネルを後部内側末端部と外側末端部の中間において重ねることにより、後部パネルと液体が流れる関係にある。造形吸収性コアの形成方法は、長手方向軸と、第一幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第一吸収性材料の少なくとも一つの連続直線ウエブを供給する工程を備えている。長手方向軸と、第一吸収性材料の第一幅よりも広い第二幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第二吸収性材料の連続直線ウエブは、第二吸収性材料のウエブに沿って側面方向縁部に間隔をおいて向かい合ったほぼ弓形のノッチ区域を伴なって形成されている。第二吸収性材料のウエブは、間隔をおいて向かい合ったほぼ弓形のノッチ区域と交差する線に沿って横断方向に切断され、向かい合ったノッチ末端部を有する部分が形成される。次いで、これらの部分は、ノッチ末端部が間隔をおいて、第一吸収性材料の連続直線ウエブと重なるように配置されて吸収性材料層が形成される。次いで、これらの吸収性材料層は、ノッチ末端部の中間の一点において横断方向に切断される。

Description

【発明の詳細な説明】多数片を備える造形吸収性コア及びこれの製造方法発明の分野この発明は、吸収体例えば使い捨ておむつに用いうる造形吸収性コアに関する。この出願はさらに、多数片の吸収性部材からのこのような造形吸収性コアの製造方法にも関する。発明の背景吸収体、例えば使い捨ておむつ、失禁パッド、排泄トレーニングパンツ、及び月経用ナプキンは、−般に体の排泄物を受入れて保持するための吸収性コアを含んでいる。この吸収性コアは一般に繊維ウエブを含んでおり、このウエブは、天然又は合成繊維、又はこれらの組合わせの不織布エアレイウエブであってもよい。このような吸収体に用いられる繊維ウエブはまた、多くの場合、排出された多量の体内からの液体を貯蔵するために、通常「ヒドロゲル」、「超吸収性」、又は「ヒドロコロイド」材料と呼ばれているいくつかの吸収性ゲル化材料を含んでいる。これらの材料は、毛管又は浸透力、又はこの両方の組合わせによって吸収を行なう。毛管液体輸送を生じうる別の吸収性材料は、連続気泡ポリマーフォームである。連続気泡ポリマーフォームは、適切に製造されているならば、例えばおむつのような吸収体用の高性能吸収性コアに用いるのに必要とされる毛管液体受入れ、輸送、及び貯蔵といった特徴を備えている。このようなフォームを含む吸収体はまた、所望の湿潤−体性を有しており、吸収体が装着されている間中適切なフィットを与え、使用中の形状の変化を防止しうる。さらにはこのような吸収性フォーム構造を含む吸収体は、商業的規模での製造がより容易になるであろう。例えば吸収性フォームおむつコアは、連続フォームシートから単純に打抜くことができ、粒子吸収性ゲル化材料を含むエアレイ繊維吸収性コアよりもかなり大きな一体性及び均一性を有するような設計にすることができよう。吸収性及び製造の容易さの外に、連続気泡ポリマーフォームのもう一つの望ましい特性は、様々な形状、液体吸収性、及び装着特性を有する、造形された又は輪郭が付けられた吸収性コアを製造しうることである。例えば特に望ましい液体輸送特性を有する連続気泡フォーム材料から製造される、造形された又は輪郭が付けられた吸収性コアは、1992年9月15日にYoungらに発行された米国特許第5,14 7,345号('345号特許)に開示されている。この特許は参照してここに組込まれる。Youngらの'345号特許の吸収性コアは、繊維又はフォームをベースとしていてもよい液体受入れ/分配要素、並びに親水性柔軟性連続気泡ポリマーフォームを備えた液体貯蔵/再分配要素を備えている。 Youngらの'345号特許に開示されているものを含む、フォーム材料から造形された又は輪郭が付けられた吸収性コアを形成することは有利である。その理由は、この材料がウエブに形成しやすく、これらのウエブは、巻取り材として加工処理しうるからである。例えばYoungらの'345号特許の図2と図9に示されている砂時計形状フォーム層は、一般的には、ノッチング、カット、切断、あるいは造形によって、巻取り材から加工処理して砂時計形状片を形成しうるウエブ材料から製造されている。しかしながら各砂時計形状層は、単一材料片からカットされるので、これは実質的に均一の材料特性を有しており、この層の吸収特性もまた実質的に均一である。従って、例えば吸収層の毛管吸収圧が、この(donating)層の脱着圧を超えるならば、一つの層から次の層へ、すなわち受入れ層から貯蔵層へと液体は吸収される。しかしながら砂時計形状層の使用は、これが必要とされないことがある区域に材料を配置することによって、吸収性コアの全体的な効率を制限する。例えば受入れ層は、これが一般的には必要とされないウエスト区域に材料を含むことがあり、貯蔵層は、望まれないことがある股部区域に材料を含むであろう。同様に砂時計形状を形成することによって、有意量の使用できないフォームスクラップが生じることがある。その他の吸収性材料、例えば巻取り材から加工処理するのに適した不織布材料も、実際一般的には実質的に均一である。従って巻取り材から容易に加工処理しうる大部分の材料は、造形吸収性コアとして形成することができ、その結果生じた吸収性コアは、例えば厚さ及び化学などの均一な材料特性を有しており、その結果均一な吸収特性を生じる。従って吸収体の予め決められた部位において吸収性コアの材料特性を独立して様々に変え、これによって予め決められた部位の吸収特性を変えうることも望ましいであろうが、材料の使用とスクラップ発生を最小限にするように、巻取り材からの加工処理に適したウエブから、コアを効率的に製造しうるのも望ましいであろう。迅速な受入れを生じ、かつ液体貯蔵及び/再分配のためにテーラーメイドされた吸収体のその他の部位への分配を与えるようにテーラーメイドされた、迅速な液体受入れをしやすい吸収体の区域、例えば股部を備えた吸収体を製造することも望ましいであろう。さらには、吸収性コアの様々な部分の材料特性のすべて、例えば厚さ、形状、及び化学を独立して様々に変え、これによってスクラップを最小限にする一方で、テーラーメイドされた吸収特性を与え、その結果最適な液体管理及び装着者へのより大きい快適性を生じうることも有利であろう。発明の概要本発明は、体内からの水性液体を吸収して保持するのに適した造形吸収性コアに関する。この吸収性コアは、前部パネルと後部パネルとを備えている。前部パネル及び後部パネルは、液体吸収性材料からできており、各々が内側末端部と外側末端部と二つのサイド部とを有している。前部パネル及び後部パネルの各々内側末端部の長さは各々の外側の長さよりも短い。好ましくは前部パネル及び後部パネルの各々のサイド部は、ほぼ弓形ノッチを画定する縁部によって、これらの各内側末端部に接合されている。前部パネル及び後部パネルは、多数層の吸収性材料を備えていてもよい。この吸収性コアはまた、第一末端部と第二末端部を有する液体吸収性材料からできている中央部を備えている。中央部の第一末端部は、前部パネルを前部内側末端部と外側末端部の中間に重ねることにより、前部パネルと液体が流れる関係にあり、第二末端部は後部パネルを後部内側末端部と外側末端部の中間に重ねることにより、後部パネルと液体が流れる関係にある。好ましい実施形態において、中央部は、少なくとも一つの一般に直線の吸収性ストリップ部材を備えている。本発明はまた、造形吸収性コアの形成方法にも関しており、この方法は一つの実施形態において、長手方向軸と、第一幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第一吸収性材料の少なくとも一つの連続直線ウエブを供給する工程を有している。第一吸収性材料のこのウエブは、場合によっては吸収性コアの中央部を形成する。好ましい実施形態において、第一吸収性材料の三つの連続直線ウエブは、分離層を備えており、少なくとも一つの層は、比較的良好な液体受入れ特性、又は受入れ/分配特性を示し、少なくとも一つの層は、比較的良好な貯蔵/再分配特性を示す。一つの実施形態において、長手方向軸と、第一吸収性材料の第一幅よりも広い第二幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第二吸収性材料の連続直線ウエブは、第二吸収性材料のウエブに沿って側面方向縁部に間隔をおいて向かい合ったほぼ弓形のノッチ区域を伴なって形成されている。第二吸収性材料のウエブは、間隔をおいて向かい合ったほぼ弓形のノッチ区域と交差する線に沿って横断方向に切断され、向かい合ったノッチ末端部を有する区域が形成される。次いで、これらの部分は、ノッチ末端部が間隔をおいて、第一吸収性材料の連続直線ウエブに重なるように配置されて、吸収性材料層が形成される。次いで、吸収性材料層は、ノッチ末端部の中間の一点において横断方向に切断され、これによって第一吸収性材料の中央部の上にある第二吸収性材料の前部パネルと後部パネルとを有する造形吸収性コアが形成され、前部パネル及び後部パネル及び中央部は、ほぼ細長い砂時計形状を成している。図面の簡単な説明明細書は本発明を特に指摘し明確に請求する請求の範囲で結ばれているが、本発明は添付図面に関連した以下の記載からより良く理解されよう。図中、同一の参照符号は同等の要素を示している。図1は、本発明の造形吸収性コアの一つの実施形態の要素間の関係を示す分解斜視図である。図2は、使い捨ておむつにおける本発明の造形吸収性コアを示す分解斜視図である。図3は、本発明による造形吸収性コアの上部平面図を示している。図4は、図3に示されている造形吸収性コアの一つの実施形態の長手方向横断面図を示している。図5は、図3に示されている造形吸収性コアのもう一つの実施形態を長手方向横断面図として示している。図6は、図3に示されているような造形吸収性コアのさらにもう一つの実施形態を長手方向横断面図として示している。図7は、図3に示されているコアに似た造形吸収性コアのさらにもう一つの実施形態を長手方向横断面図として示している。図8は、本発明の方法による造形吸収性コアの一つの実施形態を形成するための装置を概略的に示している。図9は、本発明の方法による造形吸収性コアのもう一つの実施形態を形成するための装置を概略的に示している。図10は、本発明の方法による造形吸収性コアのさらにもう一つの実施形態を形成するための装置を概略的に示している。図11は、本発明の方法による造形吸収性コアのさらにもう一つの実施形態を形成するための装置を概略的に示している。図12は、ノッチ後の比較的幅広い連続直線ウエブの平面図である。図13は、分離部分を生じるための第一カット操作後の比較的幅広い連続直線ウエブの平面図である。図14は、比較的幅の狭い連続直線ウエブ上に間隔をおいて積層された比較的幅広い直線ウエブ分離部分の平面図である。図15は、本発明の方法によって製造された本発明の完成造形吸収性コアの平面図である。発明の詳細な説明ここで用いられている用語「吸収性コア」は、水性液体、例えば尿やその他の体の排泄物を吸収し分配し貯蔵するのに適した材料又は材料の組合わせのことを言う。用語「吸収体」は、吸収性コアの使用によって、体の排泄物を吸収して封じ込める装置のことを言う。より特定すれば、体内から排出された様々な排泄物を吸収して封じ込めるために装着者の体に、又は体の近くに配置される装置のことを言う。用語「使い捨て」はここでは、洗濯したり、あるいはまた吸収体として復元又は再使用されるためのものではない吸収体について記載するために用いられている(すなわちこれらはただ一回の使用後に捨てられるものであり、好ましくはリサイクルされるか、堆肥にされるか、あるいはまた環境に優しい方法で処分されるものである。) 本発明の吸収体の好ましい実施形態は、使い捨て吸収体、すなわち図2に示されているおむつ60である。ここで用いられている用語「おむつ」は、一般に乳幼児及び失禁者が装着する吸収体であって、装着者の胴体下部の周りに装着される吸収体のことを言う。しかしながら本発明はまた、その他の吸収体、例えば失禁用ショーツ、失禁用下着、おむつホルダー及びライナー、排泄トレーニングパンツ、引き上げ装着おむつ、女性用衛生衣類、例えば生理用ナプキン等にも適用しうると理解すべきである。造形吸収性コア図1は、吸収体例えば使い捨ておむつに用いることができる、本発明の造形吸収性コア10の一つの実施形態の要素を示す分解斜視図を示している。図1と図3に示されているように、吸収性コア10は、前部パネル20と後部パネル30とを備えており、これらの両方が吸収性材料、好ましくは液体貯蔵又は貯蔵/再分配に適した材料からできている。前部パネル20は、外側前部末端部21と、内側前部末端部 22と、一対のサイド部23とを有している。同様に後部パネル30は、外側後部末端部31と、内側後部末端部32と、一対のサイド部33とを有している。前部パネル20 は、サイド部23と内側前部末端部22との交差点において材料が除去されている切り取られた区域40を有している。同様に、後部パネル30は、サイド部33と内側後部末端部32との交差点において切り取られた区域40を有している。この切り取られた区域40、又はノッチ部分は、サイド部と内側末端部とを接合し、従って内側末端部22及び32のその結果生じた幅は、各々外側末端部21及び31の幅よりも狭くなる。「ノッチ」とは、サイド部と末端部とが一般に直角に合う代りに、ある量の材料がコーナーから除去されて、サイド部と末端部とを接合するもう一つの縁部分が生じることを意味する。ノッチ40のもう一つの縁部分は、一般に真っ直ぐであってもよいが、好ましい実施形態において、これは図3に示されているように凹状でありほぼ弓形である。ノッチが一般に直線のサイド部を有しており、限定的な例として実質的に台形形状の後部又は前部パネルが生じるものも考えられる。一般に平らに広げられた状態において、前部パネル20及び後部パネル30は、前部パネル20の内側前部末端部22が、図1〜図3に示されているように、後部パネル 30の内側後部末端部32に向かい合っており、これから間隔があけられた位置に来るように配置されている。前部パネルと後部パネルとの間の距離は、必要に応じて様々であってもよい。−般にこの距離は、股部の長さが吸収体のサイズと共に大きくなるにつれて増すものである。図1はさらに、吸収性材料の中央部50が、前部パネル20及び30の上にあるのを示している。中央部50は好ましくは一般に直線である。「一般に直線」とは、好ましくは中央部がその長さに沿って実質的に一定の幅を有することを意味しており、従って本発明の吸収性コアが本発明の方法によって製造される時にこれは巻取り材から供給されうる。しかしながら−般に、中央部50は前部パネル20及び後部パネル30にまたがり、かつ重なっているだけでよく、その長さに沿って様々な幅を有していてもよい。一般に直線の中央部50は、前部パネル20のおよそ外側前部末端部21から後部パネル30のおよそ外側後部末端部31まで延びている。使用中、中央部は前部パネル20及び後部パネル30と液体が流れる関係にあるだけでよく、中央部の末端部は、前部パネル20及び後部パネル30と、これらの各々の内側末端部と外側末端部との中間において重なっている。いくつかの材料及び形状については、接着剤によって吸収性コアのいくつかの層を接合して、予め決められている部位を隣接層と相対関係に固定するのが望ましいであろう。前部パネル又は後部パネルを重ねずに中央部を固定的に接着させることは、このような接着が液体移動を妨げない限りは望ましいと考えられる。重ねられていてもいなくても、この接合方法はこの技術で知られているあらゆる適切な方法、例えば製造中に吸収性コアの目標部位に接着剤をスプレーすることによるものであってもよい。中央部50は、吸収性材料の多数のストリップ、例えばストリップ51及び52を備えていてもよく、各ストリップは潜在的に、個別の液体受入れ、受入れ/分配、貯蔵、又は貯蔵/再分配特性、並びに個別の形状、幅、長さ、及び厚さ特性を有している。例えば好ましい実施形態において、少なくとも二つの比較的薄い、柔軟性弾性ポリマーフォームストリップ51は、前部パネル20及び後部パネル30と同じ貯蔵/再分配材料から製造されている。ストリップ51及び前部パネル20及び後部パネル30は、第一貯蔵/再分配部材と同様な吸収特性を有しており、これと液体が流れる関係にあり、この部材のように作用する。好ましい実施形態において一般に直線のストリップ52は、ストリップ51よりも大きい液体受入れ特性又は受入れ/分配特性を有する、比較的薄い柔軟性弾性ポリマーフォーム材料を備えており、これによって、貯蔵/再分配層51及び前部パネル20及び後部パネル30へのより迅速な吸収のために体の排泄物を素早く受入れて分配する(partition)傾向がある。本発明の液体吸収性部材は、体内からの液体、例えば尿や汗や月経分泌物や体の排泄物中の水の有意量を吸収しうる使い捨て製品に用いることができる。このような製品は、使い捨ておむつ、月経パッド、大人の失禁用ショーツ等の形態で形成することができる。これらの吸収体は一般に、三つの基本的構造要素を備えている。図2を参照して以下により詳細に考察されるように、このような要素の一つは、実質的に液体不透過性バックシートである。このバックシートの上に、吸収性コアが配置されており、このコア自体は一つ又はそれ以上の分離層を備えていてもよい。この吸収性コアの上に、このバックシートに接合されて、液体透過性トップシートがある。好ましくはトップシートとバックシートとは、吸収体の周辺部において、接着剤又はこの技術で知られているその他の接着手段によって直接接合されている。このトップシートはまた、吸収性コアに接着されていてもよい。図2は、使い捨ておむつ60に用いることが考えられている、本発明による吸収性コア10の分解斜視図を示している。しかしながら本発明はまた、その他の吸収体、例えば失禁用ショーツ、失禁パッド、排泄トレーニングパンツ、おむつインサート、生理用ナプキン等にも適用しうると理解すべきである。図2に示されているおむつ60は、装着者に配置される前のおむつを表わす簡略吸収体である。しかしながら本発明は、図2に示されているおむつの特別な型又は形状に限定されないと理解すべきである。使い捨ておむつ60は、このおむつ60の構成をより明確に示すためにその非収縮状態にある(すなわち一般にすべての弾性誘発収縮が除去されている)のが示されている。おむつ60は、液体透過性トップシート61と、トップシート61と接合された液体不透過性バックシート62と、トップシート61とバックシート62の間に位置する吸収性コア10とを備えていてもよい。追加の構造部材、例えば弾性部材及びおむつを装着者の定位置に固定するための留め具手段(例えばテープタブ留め具) が含まれていてもよい。トップシート61、バックシート62、及び吸収性コア10は、多様なよく知られている形状に組立てられていてもよいが、好ましいおむつ形状は、一般に1975年1 月14日に発行された米国特許第3,860,003号(Buell)に記載されている。この特許は参照して組込まれる。あるいはまたここでの使い捨ておむつに好ましい形状は、1989年2月28日に発行された米国特許第4,808,178号(Azizら)や、1987年9月22 日に発行された米国特許第4,695,278号(Lawson)や、1989年3月28日に発行された米国特許第4,816,025号(Foreman)に開示されている。これらの特許はすべて参照してここに組込まれる。図2は、おむつ60の好ましい実施形態を示しており、ここにおいてトップシート61及びバックシート62は同じ広がりを有しており、長さと幅の大きさが一般に吸収性コア10のものよりも大きい。トップシート61は、バックシート62と接合され、これの上に積み重ねられ、これによっておむつ60の周辺部が形成される。この周辺部は、おむつ60の外側外辺部又は縁部を画定する。トップシート61は柔軟で感触が柔らかく、装着者の皮膚に刺激を与えない。さらにはトップシート61は液体透過性であり、液体がその厚さを容易に透過することができる。適切なトップシート61は、広い範囲の材料から製造することができる。例えば多孔質フォーム；網状化フォーム；開口プラスチックフィルム、天然繊維(例えば木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えばポリエステル、又はポリプロピレン繊維)、あるいは天然繊維と合成繊維との組合わせから製造することができる。好ましくはトップシート61は、吸収性コア10にある液体から装着者の皮膚を隔離するために疎水性材料からできている。特に好ましいトップシート61は、約1.5デニールのステープル長さのポリプロピレン繊維を備えている。例えばデラウエア州ウイルミントン(Wilmington,Delaware)のハーキュリーズ社(Hercul es,Inc.)によって販売されているハーキュリーズ(Hercules)型151ポリプロピレンである。ここで用いられている用語「ステープル長さの繊維」は、少なくとも約 15.9mm(0.62インチ)の長さを有する繊維のことを言う。トップシート61を製造するのに用いることができるいくつかの製造技術がある。例えばトップシート61は、織布、不織布、スパンボンド、カード等のものであってもよい。好ましいトップシートは、カードされ、織物業者によく知られている手段によって熱接着されている。好ましくはトップシート61は、１平方メートルあたり約18〜約25グラムの重量を有しており、最小乾燥引張り強さが縦方向に１センチメートルあたり少なくとも約400グラムであり、湿潤引張り強さが横方向に1センチメートルあたり少なくとも約55グラムである。トップシートを装着者の皮膚に最も近い材料として有することが好ましいが、このことが必要なわけではない。トップシート無しで適切な吸収性コア形状を用いても、望ましい結果、例えば快適性及び吸収性、並びに製造の単純性及び材料費の節約を生じうることが考えられる。例えば吸収性コアそれ自体の体側表面は、液体透過性の柔らかい柔軟な非刺激性材料からできていてもよい。これは独立したトップシートの代りとなる。吸収体に快適性及び吸収性を備えるためには、このような吸収性コアを、バックシートと組合わせて用いさえすればよいであろう。バックシート62は、液体不透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されている。但しその他の柔軟性液体不透過性材料も用いることができる。バックシート62は、吸収性コア10の中に吸収されて封じ込められた排泄物が、おむつ60と接触する物、例えばベッドシーツ及び下着を濡らすのを防ぐ。好ましくはバックシート62は、厚さが約0.012ｍｍ(0.5ミル)〜約0.051ｃｍ(2.0ミル)のポリエチレンフィルムである。但しその他の柔軟性液体不透過性材料も用いることができる。ここで用いられている用語「柔軟性」は、柔軟で、装着者の体の一般的形状及び輪郭に沿いやすい材料のことを言う。適切なポリエチレンフィルムは、モンサント・ケミカル社(MonsantoChemical Corporation)によって製造され、フィルム番号8020という商品として販売されている。バックシート62は、より布様な外見を与えるために、好ましくはエンボス及び/又はマット仕上げされている。さらにはバックシート62は、「通気性がある」ものであってもよく、蒸気を吸収性コア10から逃がすことができる一方で、排泄物がバックシート62を通過するのを防いでもいる。高度に通気性があるが実質的に液体不透過性であるバックシートがいくつかの吸収体には望ましいことも考えられる。バックシート62のサイズは、吸収性コア10のサイズ、及び選択された正確なおむつのデザインによって決定される。好ましい実施形態において、バックシート 62は、修正砂時計形状を有しており、おむつの周辺部全体の周りで少なくとも約 1.3cm〜少なくとも約2.5ｃｍ(約0.5〜約1.0インチ)の最小距離だけ吸収性コア10 を越えて延びている。トップシート61及びバックシート62は、あらゆる適切な方法で互いに接合されている。ここで用いられている用語「接合された」は、トップシート61をバックシート62に直接付着させることによってトップシート61がバックシート62に直接固定される形状、及びこれ自体がバックシート62に付着されている中間部材にトップシート61を付着させることによって、トップシート61が間接的にバックシート 62に固定される形状をも包含する。好ましい実施形態において、トップシート61 及びバックシート62は、接着手段(図示されていない)、例えば接着剤又はこの技術で知られているその他のあらゆる接着手段によって、おむつの周辺部において互いに直接付着されている。例えば均一連続接着剤層、パターン接着剤層、又は一列の別々の接着剤線又はスポットを、トップシート61をバックシート62に付着させるために用いることができる。おむつを装着者に保持するための留め具手段を生じるために、テープタブ留め具65が一般的にはおむつ60のウエストバンド部63に加えられる。示されているテープタブ留め具65は代表的なものにすぎない。テープタブ留め具は、この技術でよく知られているもののどれであってもよく、例えば1974年11月19日に発行された米国特許第3,848,594号(Buell)に開示されている留め具テープである。この特許は参照してここに組込まれる。これらのテープタブ留め具又はその他のおむつ留め具手段は、一般的にはおむつ60のコーナーの近くに付けられている。弾性部材69は、おむつ60の周辺部に隣接して、好ましくは各長手方向縁部64に沿って配置され、従ってこれらの弾性部材は、おむつ60を装着者の脚に対して引寄せて保持する傾向がある。さらには弾性部材67は、おむつ60のウエストバンド部63のどちらか又は両方に隣接して配置され、ウエストバンドとレッグカフス又はレッグカフスではなくウエストバンドを生じてもよい。例えば適切なウエストバンドは、1985年5月7日に発行された米国特許第4,515,595(Kievitら)に開示されている。この特許は参照して組込まれる。さらには弾性的に収縮しうる弾性部材を有する使い捨ておむつの製造に適した方法及び装置が、1978年3月28日に発行された米国特許第4,081,301号(Buell)に記載されている。この特許は参照してここに組込まれる。これらの弾性部材は、弾性収縮性状態においておむつ60に固定され、従って正常な非抑制形状において、弾性部材は効果的におむつ60を収縮させるか又はギャザーを寄せる。弾性部材は、少なくとも二つの方法で弾性収縮性状態に固定することができる。例えば弾性部材は、おむつ60が非収縮状態にある間にストレッチ及び固定されうる。あるいはまたおむつ60は、例えばプリーティングによって収縮させることができ、弾性部材が非緩和又は非ストレッチ状態にある間に、これらの弾性部材はおむつ60に固定及び連結されうる。弾性部材は、おむつ60の長さの一部に沿って延びていてもよい。あるいはまた弾性部材は、おむつ60の長さ全体に延びてもよく、あるいは弾性収縮性線を生じるのに適したその他のあらゆる長さだけ延びていてもよい。弾性部材の長さは、おむつのデザインによって決定される。おむつ60は使用の時、一つのウエストバンド部を装着者の背中の下に配置し、おむつ60の残りの部分を装着者の脚の間に引張り、従ってもう一方のウエストバンド部が装着者の前に配置されるようにすることによって、装着者に装着される。ついでテープタブ65又はその他の留め具を、好ましくはおむつ60の外側に向けられている区域に固定する。使用の時、本発明の液体吸収性部材を組込んでいる使い捨ておむつ又はその他の吸収体は、液体をより素早くかつ効率的に分配及び貯蔵する傾向があり、液体吸収性部材の高い吸収能力によって乾いたままになる傾向がある。本発明の液体吸収性部材を組込んでいる使い捨ておむつはまた、これより薄くてより柔軟性のあるものであってもよい。使い捨ておむつ60における吸収性コアとして用いられる場合、本発明によるコア10の好ましい実施形態は、受入れ/分配ストリップ52が、トップシート61と液体が流れる関係になり、かつ装着者の体から一般により吸収性のある貯蔵/再分配ストリップ51、及び前部パネル20及び後部パネル30まで、体の排泄物を素早く受入れて分配するのに役立つような配置にされる。受入れ/分配ストリップ52のトップシート61への接着剤接着によって、界面接着が与えられ、かつトップシートの分離が液体の流れを妨げるのを防ぐことにより液体の流れやすさ(fluidcomm unication)を高めることができる。前部パネル20は一般に、装着者の前部に装着される使い捨ておむつの部分に相当し、外側前部末端部21は一般に装着者のウエスト区域の近くにある。同様にバックパネル30は、装着者の背中に装着される使い捨ておむつの部分に相当する。外側後部末端部31は、一般に装着者のウエスト区域の近くにある。−般に直線の中央部50は、使い捨ておむつの股部66に適した幅に相当する幅53を有する。同様に、中央部50の長さは、様々な装着者のサイズに適したフィットを与えるために様々なものであってもよい。図3は、本発明の一つの実施形態において考慮されているような造形吸収性コア10の上面図を示す。示されているように、前部パネル20及び後部パネル30は、一般に直線の中央部50と共に、使い捨ておむつ又は同様な吸収体に用いるのに適した、一般に細長い砂時計形状を形成する。好ましい実施形態において一般に直線の中央部50の幅53は、吸収性コア10が吸収体例えば使い捨ておむつに組込まれる場合、装着者の股部の中に快適に嵌め込むのに適している。一般に直線の中央部50のストリップ51又は52の数及び配置は、所望の特性、例えば厚さ、柔らかさ、柔軟性、又は有利な液体の受入れ、分配、及び貯蔵率を得るためには様々なものであってもよい。例えば図4は、一つの受入れ/分配ストリップ52と、一つの貯蔵/再分配ストリップ51とを用いた、本発明の実施形態を横断面図として示している。どちらも前部貯蔵再分配パネル20と後部貯蔵再分配パネル30との上に配置され、その結果薄い柔軟性のある吸収性コア10が生じる。「上に」とは、例えば月経パッド又は使い捨ておむつなどの吸収体に用いられる場合、装着者の体に対応する本発明の吸収性コアの側を意味する。しかしながら図 4は、一つの実施形態を表わすだけであることに注目すべきであり、ストリッブ5 1又は52を前部パネル20及び後部パネル30の下に配置することも有利であろう。「下に」とは、例えば月経パッド又は使い捨ておむつなどの吸収体に用いられる場合、衣服側に対応する本発明の吸収性コアの側を意味する。図5は二つのストリップ51を有するもう一つの吸収性コア10を示している。一つが前部パネル20及び後部パネル30の上に配置され、一つが前部パネル20及び後部パネル30の下に配置されている。図4と図5に示されているように、また図1と図3に示されている本発明の好ましい実施形態におけるように、受入れストリップ52は、一般に例えば使い捨ておむつのような吸収体の体側に対応する側にある。従って受入れ分配ストリップ52は一般に、使い捨ておむつのトップシート61と液体が流れる関係にあり、これによって体の排泄物を下部貯蔵分配層51及び貯蔵再分配前部パネル20及び後部パネル30へと素早く受入れて分配する働きをする。前部パネル20及び後部パネル30の層の数もまた、所望の特性、例えば有利な液体の受入れ及び分配率、並びに容量及び貯蔵率、並びに装着者の快適性を得るために様々なものであってもよい。例えば図6と図7は、図3の一般的上面図に対応する別の実施形態を横断面図として示している。図6は、二層の前部パネル20及び後部パネル30を示している。両方とも、一般に直線の中央部50の下に配置されている。図7は、二層の前部パネル20及び後部パネル30を示しているが、示されている実施形態において、一つの層は一般に直線の中央部50の上に配置され、一つの層は下に配置され、これによって一般に直線の中央部50の末端部を「サンドイッチ状に挟んでいる」。この吸収性コアをいくつかの部分として形成することによって、いくつかの望ましい結果が得られる。第一にこのコアは望ましい美観を示し、吸収体に用いられた場合、吸収性材料の不連続ストリップ又はパネルの使用によってフィットする。例えば、使い捨ておむつのような吸収体に用いられる場合、中央部を備える別々のストリップは、隣接ストリップから(及び前部パネル及び後部パネルから) 幾分独立して曲がって座屈する傾向があり、一個構成吸収性コアを用いて得られるものよりも、股部においてより良いフィットと快適性を生じる。いくつかの部分として形成されたコアを有することについての第二の利点は、吸収性部材の特性の多くを個別にテーラーメイドする能力である。これらの変形例には、受入れ率、分配率、貯蔵能力及び貯蔵率、界面液体移動率及び効率、厚さ、機能、及び吸収性ストリップ又はパネルの形又は形状配置が含まれる。例えばこの発明の好ましい実施形態において、三つの吸収性ストリップ部材は、中央部を備えており、装着者の体に最も近い吸収性ストリップ部材は、相対的により大きい受入れ特性を有しており、残りの二つは相対的により大きい受入れ/分配特性を有する。この形状において体の排出物例えば尿は、体側受入れ層によって素早く受入れられ、前部パネル及び後部パネルへの分配のために隣接受入れ/分配層の中に脱着される。これらのパネルは、好ましくはより大きい貯蔵/再分配吸収特性を有するものである。所望の機能的要件が、本発明の範囲から逸脱することなく究極的設計に影響を与えるような、ストリップ数、配置、及び吸収特性の別の組合わせを用いうることも考えられる。例えば一般に直線の中央部50の一つの有利な形状は、コアの体側に、並びにバックシートに隣接して、受入れ要素ストリップを有することである。この形状において、バックシートへとしみ出るか又は排水される液体は、素早く受入れられ、吸収性コアの貯蔵/再分配要素に分配され、これによって液体が漏れる可能性が最小限にされる。吸収性材料前記のように吸収性コア10は、複数の分離要素を備えており、各要素は別々の液体受入れ、受入れ/分配、あるいは貯蔵/再分配特性を有しうる。本発明の場合、用語「流体」は「液体」を意味することに留意すべきである。受入れ、受入れ/分配、あるいは貯蔵/再分配要素が、互いに液体が流れる関係にある限り、これらは互いに対して非常に多様な形状に配置されていてもよい。一般に、本発明の方法によって巻取り材から加工処理されうるように、構造的一体性を有するあらゆる吸収性材料を、本発明の吸収体における吸収性コア10として用いることができる。吸収性要素として用いるのに特に好ましい吸収性材料は、実際にはフォームをベースとしている。液体受入れ要素に用いるのに適したポリマーフォームは、一般に比較的モノマーを含まないガス又は比較的モノマーを含まない液体が、重合性モノマー含有液体中にバブルとして分散され、ついでこれらのバブルを取囲むモノマー含有液体中に重合性モノマーの重合を行なった時に結果として生じる構造として特徴付けることができるものである。結果として生じた重合化分散液は、多孔質固化構造の形態にあってもよく、この構造は気泡の凝集体であり、この気泡の境界又は壁は、固体重合化材料を備えている。気泡それ自体は、比較的モノマーを含まないガス又は比較的モノマーを含まない液体を含んでおり、これは重合化に先立って、液体中に「バブル」を形成したものである。例えばおむつのような吸収体に特に適した吸収性フォームは、高内部相エマルジョン(High Internal Phase Emulsions)(以後「HIPE」と呼ぶ)から出来ているものであった。例えば、1993年11月9日にDesMaraisらに発行された米国特許第5,26 0,345号や、1993年12月7日にDesMaraisらに発行された米国特許第5,268,224号や、1996年10月18日にStoneらに発行された米国特許第5,563,179号を参照されたし。これらの特許は参照してここに組込まれる。これらの吸収性HIPEフォームは、望ましい液体処理特性を提供する。これらの特性には次のものが含まれる。すなわち(a)噴出した尿を素早く受入れるのに比較的良好な受入れ速度；(b)吸収された尿又はその他の体内からの液体を当初の衝撃ゾーンから切り離して、フォーム構造の未使用の残りの部分(balance)へと運び、次の噴出液体を収容しうるようにする、比較的良好な吸上げ及び液体分配特性；及び(c)負荷下、すなわち圧縮力下に、比較的高い液体容量を有する比較的高い貯蔵能力である。 HIPE吸収性フォームはまた、吸収体の装着者に高度の快適性を与えるのに十分な柔軟性があり柔らかいものである。吸収された体内からの液体によって次に濡れるまで比較的薄くすることができるものもある。前記Youngらの'345号特許、及び1994年6月7日にYoungらに発行された米国特許第5,318,554号も参照。この特許は、親水性の柔軟性連続気泡フォーム例えばメラミン-ホルムアルデヒドフォーム(例えばバスフ社(BASF)によって製造されているバソテクトフォームである液体貯蔵/再分配要素とを有する吸収性コアを開示している。本発明に用いるのに適した代表的材料は、HIPEフォームに限定されるものではなく、ここでさらに詳細に記載するものとする。受入れ要素吸収性コアの一つの要素は、例えば前記のような吸収体のトップシートを通ってこの構造の上及びその中に入って行く、排出された体内からの水性液体例えば尿に関して、あるいくつかの液体処理特性を有する多孔質吸収性構造を備えた液体受入れ要素である。このような液体は多くの場合、噴出物として排出されるので、受入れ要素は、吸上げ又はその他のメカニズムによって、当初液体接触点から、受入れ要素のその他の部分まで、場合によっては隣接の液体受入れ/分配又は貯蔵/再分配要素の中へ吸収するために、液体を素早く受入れ、一時的に保持し、また好ましくは運ぶ(又は分配する)ことができるものでなければならない。体内からの水性液体をコアの受入れ/分配要素又は貯蔵/再分配要素まで吸収して分配するあらゆる多孔質吸収性材料を、受入れ層52として用いることができる。受入れ要素を形成するために用いられる吸収性材料の液体受入れ効果の一つの尺度は、液体受入れ率であり、これによって、吸収性材料の表面上に付着した合成尿テスト液のアリコートが吸収性材料の内部構造内に吸収されるのに要する時間の測定がなされる。適切な液体受入れ率及びテスト方法は、一般に前記Young らの'345号特許に開示されている。従って液体受入れ要素は、1秒あたり少なくとも約2ｍｌの合成尿の当初液体受入れ率を示す吸収性材料から形成すべきであろう。より好ましくは液体受入れ要素は、1秒あたり少なくとも約6ｍｌの合成尿の当初液体受入れ率を示す吸収性材料を備えるものであろう。「当初」液体受入れ率とは、このような材料が既に合成尿テスト液のいくらかを含む前に、このようなテスト液の第一アリコートが吸収性材料中に吸収されるのに要する時間である。受入れ要素に好ましい吸収性材料には、合成繊維不織布材料、セルロース不織布材料、及び様々な合成/セルロース不織布材料が含まれる。好ましい合成不織布材料は、1991年1月29日にReisingに発行された共に譲渡された米国特許第4,98 8,345号や、1991年1月29日にReisingに発行された米国特許第4,988,344号に開示されている。これらの特許のどちらも参照してここに組込まれる。Reisingの受入れ層は、第一層のその他の部分よりも低い平均密度の親水性繊維材料の第一層を備えており、従ってこれは排出された液体を素早く受入れる。受入れコア要素に適した好ましいセルロース不織布は、この吸収性コア要素に、いくつかの湿潤及び乾燥密度特性を与えるセルロース繊維から形成される。より特定すれば、排出された体内からの液体を受入れる吸収性コアのいくつかの部分又は部位は、好ましくは約0.30g/ccより小さい平均乾燥密度、及び約0.20g/cc より小さい、1.O％NaCl水溶液での湿潤時の平均密度、及び約0.001〜約0.10g/cm² の平均乾燥坪量を有するものである。好ましいセルロース不織布材料はまた、約50％〜100％の化学的剛化、捩れ、及びカールセルロース繊維と、0％〜約50％の結合手段を備えている。このようなセルロース不織布は、前記Youngらの'345 号特許、及び1996年7月2日にLashに発行された共に譲渡された米国特許第5,531, 728号に開示されている。この特許は参照してここに組込まれる。受入れ層は、いくつかの種々の材料から構成されていてもよい。これらの材料には、ポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレンを含む合成繊維、綿又はセルロースを含む天然繊維、このような繊維のブレンドの不織布ウエブ、あるいはあらゆる同等の材料又は材料の組合わせが含まれる。このような受入れ材料の例は、1990年8月21日にOsbornに発行された米国特許第4,950,264号にさらに十分に記載されている。この特許は参照してここに組込まれる。好ましい熱可塑性繊維を含む好ましい熱可塑性バインダ手段は、1996年８月27 日にHorneyらに発行された共に譲渡された米国特許第5,549,589号に開示されている。この特許は参照してここに組込まれる。熱可塑性結合手段には、セルロースに広範な損傷を与えない温度で融解されうるあらゆるホットメルト接着剤が含まれる。結果として生じた不織布材料は、ひとたび熱セットされたら、湿潤/乾燥機械的性質、例えば柔軟性、レジリエンシー、及び構造的−体性を示し、従ってこれは本発明の方法において巻取り材として加工処理されうる。不織布の構造−体性を与えるために化学的結合手段が用いられるならば、好ましくは吸収性部材は、約80％と約95％の間の化学的剛化繊維、約3％〜20％の高表面積繊維、及び0％〜約5％の化学的添加剤結合手段を備えるものであろう。ここで好ましい化学的添加剤結合手段は、ニュージャージー州ウエストパターソン (West Patterson,N.J.)のサイテック・インダストリーズ社(Cytec Industries) によって、商品名パレス(Parez^TM)631NCという商品として入手しうるポリアクリルアミド-グリオキサール樹脂である。その他の適切な繊維型及び化学的添加剤結合手段は、1996年４月17日に出願されたSegerらの共に譲渡された出願第08/63 3,630号に開示されている。この特許の開示は参照してここに組込まれる。その他の受入れ材料は、1993年６月８日にYoungらに発行された共に譲渡された米国特許第5,217,445号に従ってウエットレイすることによって形成することができる。この特許は参照してここに組込まれる。一般にウエットレイウエブは、孔(foraminous)形成ワイヤー上へ繊維の水性スラリーを付着させ、このウエットレイスラリーを脱水して湿潤ウエブを形成し、この湿潤ウエブを乾燥させることによって作ることができる。本発明に用いるのに適した受入れコア要素を形成するのに適した特別なウエットレイ技術のその他の開示は、前記Youngの'345号特許に開示されている。本発明の吸収性受入れ要素は、体内からの液体を素早く受入れることの外に、フォームをベースとした液体貯蔵要素を含むその他の液体受入れ/分配又は貯蔵/再分配要素へこの液体を効率的に引渡すものであるべきであろう。本発明の受入れ要素として用いるのに適した吸収性フォームは、比較的高い毛管吸収圧と重量あたりの容量(capacity-per-weight)特性(通常のフォームと比較して)とを組合わせている。このようなフォームは、1996年８月27日にDes Maraisらに発行された米国特許第5,550,167号に開示されている。この特許は参照してここに組込まれる。液体受入れ/分配要素本発明の液体受入れ/分配要素は、より高い分配性を有する、受入れ要素と同様な材料を備えていてもよい。排出された体内からの水性液体例えば尿は、多くの場合噴出物として排出されるので、受入れ/分配要素は、液体を素早く受入れることができなければならず、同様に例えば吸上げ又はその他のメカニズムによって、好ましくは当初液体接触点から、受入れ/分配要素のその他の部分まで、場合によっては隣接の液体貯蔵/再分配要素の中へ吸収するために運ばなければならない。このような材料は好ましくは体の排泄物が、受入れゾーンから吸収性コアの貯蔵要素までより効率的に運ばれるように、より高い程度の分配能力を有するポリマーフォーム材料である。ここでの吸収体の液体受入れ/分配要素を備える吸収性材料は、好ましくは吸収された液体を、受入れ/分配要素の一つの部分又は部位からもう一つのものまで運ぶことにおいて適切に効果的なものであろう。このような液体輸送は、多くの場合、この受入れ/分配要素吸収性材料が、その構造を通って液体を吸い上げる傾向によって生じるものである。従って受入れ/分配要素を形成するために用いられた吸収性材料の液体分配効率を測る一つの尺度は、このような吸収性材料が合成尿を垂直に吸い上げる能力に関する。垂直な吸上げ効率は、いくつかの方法で測定及び定量化しうるが、垂直吸上げ性能の一つの典型的な指標は、吸収性材料の垂直に配置されたテストストリップが、特定の時間内に貯蔵層から合成尿をどの程度の高さまで吸い上げるかである。本発明の目的のためには、この高さは垂直吸上げ高さと呼ばれるが、これは、前記Youngらの'345号特許に記載された手順によって測定される。ここでの吸収体の液体受入れ/分配要素は、好ましくは少なくとも約5ｃｍの30分垂直吸上げ高さを示す吸収性材料から形成されるものである。より好ましくは液体受入れ/分配要素は、少なくとも約10ｃｍの30分垂直吸上げ高さを有する吸収性材料を備えるものであり、最も好ましくは25ｃｍの垂直吸上げ高さを示す吸収性材料を備えるものである。液体受入れ率及び好ましくは垂直吸上げ高さの点で前記の程度まで体内からの水性液体を吸収して分配するあらゆる多孔質吸収性材料は、ここでの吸収体の液体受入れ/分配要素として、あるいはその一部として用いることができる。多くの場合このような吸収性材料は、実際にはフォームをベースとしていてもよく、及び/又は繊維をベースとしていてもよい。好ましい実施形態では、連続気泡吸収性ポリマーフォーム材料を用いている。これは、吸収性コアにおける受入れ/分配要素として機能することに加えて、受入れ/分配フォームの脱着圧よりも高い吸収圧を有するその他のコア要素が液体を分配することができるようにさせる改良された脱着特性を有する。特に液体受入れ/分配要素において又はこの要素として用いうる吸収性フォームは、約2〜1O Oml/gの細孔容積、約0.2〜1ｍ²/ｇの毛管吸込み比表面積、約10〜300ミクロンの気泡サイズ、及び約0.01〜0.5ｇ/ｃｍ³の密度を有するものである。但しこれらのパラメーターの値は、吸収性フォームが前記最小垂直吸上げ率を超えるように選ばれているという条件においてである。本発明に関して、フォーム柔軟性、親水性、細孔容積、毛管吸込み、比表面積、気泡サイズ、及び密度は、前記Young らの'345号特許により詳細に記載されている。本発明における受入れ/分配要素として用いるのに適した連続気泡吸収性ポリマーフォームは、前記Stoneらの'17 9号特許に記載されている。液体受入れ/分配要素として用いるのに適した不織布構造のその他の種類には、例えば界面活性剤処理された接着カードウエブ、メルトブローン合成マクロ繊維又はマイクロ繊維のウエブ、パルプコフォームウエブ、ステーブル繊維コフォームウエブ等のような構造が含まれる。不織布繊維吸収性構造が本発明において用いられるならば、このようなウエブは好ましくは本質的に親水性の化学的剛化セルロース繊維から構成される。このようなセルロース繊維は一般的には、前記 Lash及びYoungらの'345号特許、並びにsegerの'630号特許出願において十分に教示されているように、これらが捩れたカール形状に形成されるように、繊維内化学剛化剤で剛化されるか、あるいはまた加工処理された木材パルプ繊維である。セルロース繊維は、化学的に剛化されることに加えて、有利にはまた、1996年７月24日に出願されたsegerらの共に譲渡された共に継続中(co-Pending)の出願第08/686,076号に開示されているように、高表面積繊維、例えばユーカリノキ繊維と組合わされてもよい。この特許の開示は参照してここに組込まれる。この化学的剛化繊維及びユーカリノキ繊維は、前記Segerの'076号特許出願に教示されているように、熱可塑性結合手段又は化学的結合手段で層別的にコフォームされてもよい。液体貯蔵/再分配要素本発明の吸収性コアは、少なくとも一つ、好ましくは二つの異なる液体貯蔵/ 再分配要素を備えている。これらの液体貯蔵/再分配要素は、体の排泄物を装着者の体から離して貯蔵し、装着者に乾いた感触を与え、漏れを防ぐような働きをする。これらの貯蔵/再分配要素は、一つ又は複数の受入れ層又は受入れ/分配層と液体が流れる関係に維持され、従って受入れ/分配要素中に存在する尿又はその他の体内からの水性液体は、脱着され、一つ又は複数の貯蔵/再分配要素によって吸収されうる。前記の不織布は、特に実質的に水不溶性の吸収性ヒドロゲル形成ポリマー材料の粒子と組合わされた場合、一つ又は複数の液体貯蔵/再分配要素として有用であろう。吸収性コアの好ましい液体貯蔵/再分配要素は、実質的に水不溶性の吸収性ヒドロゲル形成ポリマー材料の粒子からできている凝集性シートを備えている。シートは予め決定された量のヒドロゲル形成材料を架橋剤で層化し、硬化することによって作ることができる。この種類の好ましい材料は、1994年６月28日にReza iらに発行された共に譲渡された米国特許第5,324,561号に開示されている。この特許は参照してここに組込まれる。本発明の最も好ましい液体貯蔵/再分配要素の材料は、気泡破壊性ポリマーフォーム材料を備えており、これらの材料は水性液体(特に体内からの水性液体例えば尿)と接触すると、膨張し、これらの液体を吸収することができる。これらの吸収性ポリマーフォーム材料は、1995年2月7日にDyerらに発行された米国特許第5,387,207号や、1995年11月29日にDesMaraisによって出願された「非常に高い水/油比を有する高内部層エマルジョンから作られた水性液体用の吸収性フォーム材料(Absorbent Foam Materials for Aqueous Fluids Made From High Intern al Phase Emulsions HaVing Very High Wateer-to-Oil Ratios)」と題する共に継続中の出願第08/563,866号に開示されている相互連結連続気泡の親水性柔軟性非イオン性ポリマーフォーム構造を備えている。これらの特許のどちらも参照してここに組込まれる。その他の適切なポリマー吸収性フォーム材料、材料特性、及び特徴付けテストは、前記Youngらの'345号特許に開示及び教示されている。本発明の気泡破壊性ポリマーフォーム貯蔵/再分配要素は、低密度（膨張時）吸収性フォームを用いているものであってもよい。ある一定の膨張厚みの場合、これらの比較的低い密度のフォームは、先行技術の吸収性HIPEフォームよりもその気泡破壊状態において薄い。これらの比較的低い密度のフォームは、より効率的には入手可能なポリマー材料を用いており、その結果として吸収体、例えばおむつ、引き上げ装着排泄トレーニングパンツ、大人の失禁パッド又はショーツ、生理用ナプキン等用のより薄い吸収性コアを得るためには経済的に魅力のある手段を提供する。これは、所望の吸収性、乾燥、及び機械的性質を保持しつつ得られる。造形吸収性コアの製造方法及び装置本発明の造形吸収性コアの好ましい製造方法を、ここで図８〜図15を参照して記載する。図8は、図1に示された本発明の好ましい実施形態の吸収性コア要素の形成方法を実施するのに適した代表的装置70を概略的に示している。図8に示され、次に詳細に記載される方法は、図4〜図7に示されているもののように、吸収性部材の様々な組合わせ及び配置を備える吸収性コアを製造するために容易に修正することができる。代表的修正は、図9と図10と図11に概略的に示され、ほかの開示がなければ、同様な符号は同様な要素を示すので、図8の方法の記載を参照して理解することができる。本発明の方法は、不織布ウエブ材料又は吸収性ポリマーフォーム材料に限定されるわけではなく、この技術で知られているように、不織布であれ織布であれ、繊維であれポリマーであれ、ウエブに形成される一般に吸収性のあらゆる材料と共に用いるのに適している。これらの材料は、巻取り材で供給されてもよく、本発明の方法によって加工処理されるのに十分な一体性を有するものである。比較的幅が狭い第一直線ウエブ81は、供給ロール71から巻出される。ウエブ81 は、図1と図2に示されているように、一般に直線の中央部50の幅53に一般に対応する幅を有する。ウエブ81は、図1と図2に示されているような好ましい実施形態の受入れ/分配層52として用いるのに適した材料を備えている。ウエブ81は、導入点100を通ってコンベア102上に導かれ、ここでこれは下記のようにさらなる加工処理のために配置される。好ましい実施形態において、比較的幅が狭い第二及び第三直線ウエブ82及び83 は、水性液体の受入れ/分配又は貯蔵/再分配に適した材料から構成されているが、これらは各々供給ロール72及び73から巻出される。ウエブ82及び83は、図1と図2の貯蔵/再分配層51に対応し、図1と図2に示されているような一般に直線の中央部50の幅53に相当する幅を有していてもよい。ウエブ82及び83は、導入点10 0を通ってコンベア102上に導かれ、ここでこれらは下記のようにさらなる加工処理のためにウエブ81上に層として配置される。長手方向軸及び側面方向サイド部を有する吸収性材料の比較的幅広い連続直線ウエブ84が、供給ロール74から巻出される。好ましい実施形態において、ウエブ 84は、吸収性コア10の貯蔵/再分配部材としての使用に適しており、図1と図3に示されている前部パネル20及び後部パネル30に形成するのに適した幅を有する。ウエブ84の側面方向サイド部は、一般に図3に示されているサイド部23及び33に対応する。ウエブ84は、ロール74からノッチング装置90まで導かれる。ノッチング装置90 は、好ましくは二つのニップローラー91及び92を備えており、これらを通ってウエブ84が供給される。ウエブ84がローラー91及び92のニップ93を通って供給される時、ローラー91上のカットブレード（図示されていない）が、ウエブ84の向かい合っているサイド部から実質的に弓形部分をノッチとして切り取り、従ってウエブ84がノッチング装置90を離れる時、これは図12に示されているような外見になる。図12は、連続直線ウエブ84を示しており、間隔があけられた位置121にある実質的に弓形のノッチ120は、図6に示されているローラー91上のカットブレードの配置に対応する。連続直線ウエブ84は、図12に示されているようにノッチが付けられているが、これは次に第一スリップ、カット、及び配置アセンブリー95内に送られる。このアセンブリーは、長手方向軸に横断するカットを行なうためのものであり、このカットは、直線ウエブ84を分離部分85に切断し、分離部分を図13に示されているように分離する。ウエブ84は、定盤として働く回転ドラム96の上に導かれる。ウエブ84は、回転ドラム96の表面とひとたび接触すると、分離部分にカットされる前は、ドラム円周の一部分に沿ってドラムの表面にある孔を通って加えられる軽度な真空下、ドラム96の表面に対して、このドラム及びスリップの表面の速度よりも低い速度で動いて行く。カットローラー97は、回転ドラム96と協調して回転するが、カットローラー97の直径は、カットローラー97に付着したカットブレード98が、図12の間隔121で直線ウエブ84を切断し、分離部分85を形成するようなものである。ひとたびウエブ84が分離部分85にカットされたら、ドラム円周のいくつかの部分に沿って幾分高い真空が加えられ、従って切断部分85は、回転ドラム96と接触したままであり、このドラムの表面と同じ速度で、間隔があけられた関係で移動する。図13に示されているように、分離部分85は、図1のノッチ40に対応するノッチコーナー40を備えた一般に長方形の形状として最もよく説明することができる。回転ドラム96は、回転した時に分離部分85がドラム円周の一部分に沿ってドラムの表面にある孔を通る空気正圧(positive air pressure)によって解放され、コンベア102の上で移動する層83と接触するように配置される。回転ドラム96における真空配列は、層83との接触位置において、分離部分85が、回転ドラム96から解放され、コンベア102によって層83に送られ続けるようなものである。コンベア102の線速度は、一般に回転ドラム96の接線線速度に等しく、従って分離部分85は、図9に示されているように間隔があけられた関係において層83の上に載せられる。図14は、例えば図8における点103において、コンベア102によって運ばれている材料を平面図として示している。層83、及び下にある層82及び83(図示されていない)は、間隔があけられた関係にある分離部分85の下に、連続直線ウエブを形成する。分離部分85は、間隔130で間隔があけて配置され、この間隔は一般に、隣接する分離部分85の横断方向中心線131間の距離に相当する。コンベア102で運ばれている材料は、材料層すべてを切断する横断方向のカットを行なうためにナイフアセンブリー150に送られる。カットローラー152は、図 14に示されている分離部分85の横断方向中心線131間の距離に一般に相当する直径を有する。ローラー151は、カットローラー152に付着したカットブレード153 のための定盤としての働きをする。カットブレード153は、分離部分85の横断方向中心線13において、あるいはその近くでこれらの層を完全に切断する。吸収性材料は、ナイフ150を出た時、本発明の個別吸収性コア10として形成されている。個別吸収性コア10を分離するために、例えばコンベア102と160との相対速度を変えることによるなどの様々な既知の方法を用いることができる。個別吸収性コア10は、必要であれば吸収体へのさらなる加工処理のためにコンベア160 によって運ばれるが、これらは、コンベア160上では図15に示されているような平面図の外見をしている。図15に示されているように、外側前部末端部21から内側前部末端部22まで測定された前部パネル20の長さが、その外側後部末端部31からその内側後部末端部32 まで測定された後部パネル30の長さと等しいものである必要はない。ナイフアセンブリー150に対するコンベア102上の層化材料の位置は、前部パネル20と後部パネル30の相対的長さを決定するものであり、これはコンベア102に対するナイフアセンブリー150の相(phase)によって調節されてもよい。本発明の好ましい実施形態において、後部パネル30は、図15に示されているように、前部パネル20よりも長い。このような形状は、吸収性コア10が使い捨ておむつに用いられる時、より良いフィットを与えるのに役立つ。図13と図14に示されているように、間隔130の長さは、一般に直線の中央部50 の所望の長さを生じるように様々なものであってもよい。このようなおむつを用いる子供又は大人のサイズの差に合わせるために、使い捨ておむつに用いるための吸収性コア10の中央部50の長さを様々に変えうることが望ましい。図9は、図5に示されているコアを製造している時の本発明の方法及び装置の実施形態を示している。供給ロール73から巻出された比較的幅が狭い第三直線ウエブ83ではなく、比較的幅の狭い直線ウエブ86が、供給ロール76から巻出される。ついでウエブ86は、コンベア102上の吸収性材料の上部層を形成するように導かれる。この方法は上に開示されているように続行され、図5に示されている吸収性コアが形成される。図10は、図6に示されている本発明の吸収性コア10を形成するための代表的方法を示す。この実施形態において、長手方向軸及び側面方向サイド部を有する吸収性材料の比較的幅が広いもう一つの連続直線ウエブ87が、供給ロール77から巻出され、ノッチャー90に入る前にウエブ84と接触及び整合するように導かれる。ウエブ84及び87は、特にスリップ及びカットアセンブリー95によって加工処理された後、このプロセスの残りの部分全体において適切な配列を容易にするために、既知の方法によって互いに接着されてもよい。図11は、図7に示されている本発明の吸収性コア10の代表的形成方法を示している。この方法のこの実施形態において、比較的幅が広いもう一つの連続直線ウエブ88が、供給ロール78から巻出される。ウエブ88は、ロール78からノッチ装置 200へ導かれるが、この装置は前記ノッチ装置90と同じ方法で操作されている。ノッチ装置200は、好ましくは二つのニップローラー201及び202を備えており、これらのローラーを通ってウエブ88が供給される。ウエブ88がローラー201及び2 02のニップ203を通って供給される時、ローラー201上のカットブレード(図示されていない)は、ウエブ88の向かい合っているサイド部から実質的に弓形の部分をノッチとして切り取り、従ってウエブ88がノッチ装置200を離れる時、これは一般に図12に示されているようなウエブ84と同様な外見になる。連続直線ウエブ88は、一般に図12に示されているようにノッチが付けられ、これは次に第二スリップ、カット、及び配置アセンブリー205内に供給される。このアセンブリーは、長手方向軸に横断するカットを行なうためのものであり、このカットは、直線ウエブ88を図13に示されている分離部分85と一般に同様の形状に分離部分210に切断及び分離する。ウエブ88は、定盤としての働きをする回転ドラム206の上に導かれる。ウエブ88は、回転ドラム206の表面とひとたび接触すると、これは、ドラムの表面にある孔を通って加えられる軽度な真空下、ドラム 206の表面に対して、このドラム及びスリップの表面の速度よりも低い速度で動いて行く。ひとたびウエブ88が分離部分210にカットされたら、幾分高い真空が加えられ、従って切断部分210は、回転ドラム206と接触したままであり、このドラムの表面と同じ速度で、間隔があけられた関係で移動する。カットローラー20 7は、回転ドラム206と協調して回転するが、カットローラー207の直径は、カットローラー207に付着したカットブレード208が、図12の間隔121と同様な間隔で直線ウエブ88を切断し、分離部分210を形成するようなものである。分離部分210 は、図13のノッチ40に対応するノッチコーナーを備えた一般に長方形の形状として最もよく説明しうる。回転ドラム206は、回転した時に分離部分210がコンベア102と接触するように配置される。回転ドラム206における真空配列は、コンベア102との接触位置において、分離部分210が、回転ドラム206からの空気正圧によって解放され、コンベア102の上に送られ続けるようなものである。コンベア102の線速度は一般に、回転ドラム206の接線線速度に等く＜、従って分離部分85は、図11に示されているように間隔があけられた関係においてコンベア102上に載せられる。製造方法の残りの部分は前記のように進行する。本発明の方法は、いくつかの有意な利点を提供する。例えばこの方法は、一個構成形状の吸収性コアの典型的な形成方法よりも有意に少ないスクラップを発生させる。同様に本発明の方法は、巻取り材、特にフォーム(これからパネル及び直線ストリップが作られる)からの吸収性材料のウエブの効率的供給を提供する。このような方法の一つの利点は、ウエブロールの寿命が長くなることである。例えば直線ストリップを作るために用いられる吸収性材料の比較的幅が狭いウエブは、有意により長いロール寿命を得るためにスプールに巻取ることができる。本発明の方法の第三の利点は、いくつかのプロセス変数、例えばコア要素の適切な操作関係における配置に対するより大きい制御である。例えば吸収性材料の比較的幅が広いウエブにノッチが付けられ、かつ前部パネル及び後部パネルが作られる点において切断されるので、複合材吸収性コアを作るために、ノッチ/切断パネルを一つ又は複数の比較的幅が狭い直線ストリップと適切な関係に位置合わせすることが有意に容易になる。本発明の特別な実施形態が例証され記載されているが、本発明の要旨から逸脱しない範囲において様々な変更や修正が可能であることは当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にある様々な変更や修正はすべて添付の請求の範囲に含まれることを意味する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者テイラー、グレゴリー・ウエイドアメリカ合衆国オハイオ州 45240、フォーレスト・パーク、ノーボーン・ドライブ 11755、アパートメント 810 (72)発明者ラボン、ギャリー・ディーンアメリカ合衆国オハイオ州 45044、ミドルタウン、カンタベリー・コート 7320

Claims

【特許請求の範囲】 1. 液体吸収性材料、好ましくは連続気泡ポリマーフォーム材料の少なくとも一つの層を備える造形吸収性コアであって、内側前部末端部と外側前部末端部を有する前部パネルと、内側後部末端部と外側後部末端部を有する後部パネルと、第一末端部と第二末端部を有する中央部とを更に備えている吸収性コアにおいて、 (a) 前記内側前部末端部の長さは前記外側前部末端部の長さよりも短く、 (b) 前記内側後部末端部の長さは前記外側後部末端部の長さよりも短く、 (c) 前記後部パネルは、前記内側後部末端部が前記前部パネルの前記内側前部末端部の向き合うように配置されており、 (d) 前記中央部の前記第一末端部は、前記前部内側末端部と外側末端部の中間において前記前部パネルを重ねることにより、前記前部パネルと液体が流れる関係にあり、前記第二末端部は、前記後部内側末端部と外側末端部の中間において前記後部パネルを重ねることにより、前記後部パネルと液体が流れる関係にあることを特徴とする造形吸収性コア。 2. 前記前部パネルが第一サイド部と第二サイド部とを備えており、前記第一サイド部と第二サイド部の各々が、ノッチ、好ましくはほぼ弓形のノッチを画定する縁部によって前記前部内側末端部に接合されていることを更に特徴とする、請求項1に記載の造形吸収性コア。 3. 前記後部パネルが第一サイド部と第二サイド部とを備えており、前記第一サイド部と第二サイド部の各々が、ノッチ、好ましくはほぼ弓形のノッチを画定する縁部によって前記後部内側末端部に連結されていることを更に特徴とする、請求項1又は2に記載の造形吸収性コア。 4. 前記中央部が、液体受入れ部において液体受入れ特性を示し、前記前部及び後部パネルが、液体貯蔵部において実質的に液体貯蔵特性を示し、従って液体が液体受入れ部から液体貯蔵部へ分配されうることを更に特徴とする、前記請求項のいずれかひとつに記載の造形吸収性コア。 5. 前記中央部が、少なくとも一つ、好ましくは二つの一般に直線の吸収性ストリップ部材を備えていることを更に特徴とする、前記請求項のいずれかひとつに記載の造形吸収性コア。 6. 前記内側前部末端部と前記外側前部末端部が前部パネル長さを画定し、前記内側後部末端部と前記外側後部末端部が後部パネルの長さを画定し、前記前部パネルの長さは、好ましくは前記後部パネルの長さと実質的に等しく、より好ましくはこれよりも短いことを更に特徴とする、前記請求項のいずれかひとつに記載の造形吸収性コア。 7. 前記中央部が、前記前部パネルの前記外側前部末端部と実質的に同時に終了し、前記中央部の前記第二末端部が、前記後部パネルの前記外側後部末端部と実質的に同時に終了することを更に特徴とする、前記請求項のいずれかひとつに記載の造形吸収性コア。 8. 体内からの液体を受入れ分配し貯蔵しうる吸収体、好ましくは使い捨ておむつであって、前記吸収体は、バックシートと、これに隣接して配置された吸収性コアとを有しており、前記吸収性コアは、液体吸収性材料、好ましくは連続気泡ポリマーフォーム材料の少なくとも一つの層を備えており、前記吸収性コアはさらに、内側前部末端部と外側前部末端部を有する前部パネルと、内側後部末端部と外側後部末端部を有する後部パネルと、第一末端部と第二末端部を有する中央部とを備えている吸収体において、前記吸収性コアが、 (a) 前記内側前部末端部の長さは前記外側前部末端部の長さよりも短く、 (b) 前記内側後部末端部の長さは前記外側後部末端部の長さよりも短く、 (c) 前記後部パネルは、前記内側後部末端部が前記前部パネルの前記内側前部末端部に向き合うように配置されており、 (d) 前記中央部の前記第一末端部は、前記前部内側末端部と外側末端部の中間において前記前部パネルを重ねることにより、前記前部パネルと液体が流れる関係にあり、前記第二末端部は、前記後部内側末端部と外側末端部の中間において前記後部パネルを重ねることにより、前記後部パネルと液体が流れる関係にあることを特徴とする吸収体。 9. 造形吸収性コアの形成方法であり、 (a) 第一長手方向軸と、第一幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第一吸収性材料の少なくとも一つ、好ましくは少なくとも二つの連続直線ウエブを供給する工程と、 (b) 第一吸収性材料の前記連続直線ウエブの前記側面方向縁部に、間隔をおいて向かい合ったノッチ区域を形成する工程と、 (c) 間隔をおいて前記向かい合ったほぼ弓形のノッチ区域と交差する線に沿って横断方向に第一吸収性材料の前記連続直線ウエブを切断して、向かい合ったノッチ末端部を有するいくつかの部分を形成する工程と、 (d) 向かい合ったノッチ末端部を有する前記部分を間隔をあけて配置する工程と、 (e) 第二長手方向軸と、第二幅を画定する一対の側面方向縁部とを有する第二吸収性材料の少なくとも一つ、好ましくは少なくとも二つの連続直線ウエブを供給する工程と、 (f) 前記第一長手方向軸及び第二長手方向軸が実質的に平行になるように、第二吸収性材料の前記連続直線ウエブを第一吸収性材料の前記連続直線ウエブに対して積層関係に積み重ねる工程と、 (g) 前記ノッチ付き末端部の中間の一点において吸収性材料の前記層を横断方向に切断する工程とを特徴とする方法。 10．前記ウエブを積層関係に積み重ねた後、前記層を切断する前に、第一吸収性材料の前記連続直線ウエブと第二吸収性材料の前記連続直線ウエブとを接着剤によって接合させる工程を更に特徴とする、請求項9に記載の方法。