JPH10510605A - モータとポンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、モータとポンプ装置について記述している。電気モータ（２）のアーマチュアシャフト（２１）は、主ベアリング（７）と補助べアリング（１１）とによってポンプハウジング（３）内に保持されている。目的は、ポンプハウジング（２０）をアーマチュア（２１）の軸線と同心的に整列することであり、さらに、モータハウジング（２０）をポンプハウジング（３）に確実に取着することである。本発明は、電気モータ（２）のハウジング（２０）にボール状の設計を提案していて、ハウジング（２０）のリム（４２）は、ポンプハウジング（３）のフランジ表面（４）の同心的な円周上の溝（４０）内に挿入されている。溝（４０）の内側面（４１）の直径は、ハウジング（２０）の内径に等しい。このようにして、ハウジング（２０）の内壁は溝（４０）の内側のリムに当接している。それ故、ハウジング（２０）は同心的に整列される。ハウジング（２０）は、同じく溝（４０）内に挿入される保持リング（４５）によって、ポンプハウジング（３）にのみ固定される。

Description

【発明の詳細な説明】 モータとポンプ装置 本発明は、請求項１の前段に記載したモータとポンプ装置に関する。 この型の装置は、例えば、ドイツ特許出願第４２ ３５ ９６２号に開示され ている。モータハウジングは、以下に述べるように、主ベアリングによってポン プハウジングに保持されたアーマチュアシャフトに関連して中心を合わせられて いる： 主ベアリングは，ポンプハウジングからわずかに突出している。中心に向かっ てへこみを有するブラシ支持板は、フランジの平面から突出したベアリングに設 けられている。ブラシ支持板は、それ故、突出したベアリングと関連して径方向 に整列されている。このようにして、モータハウジングは、ブラシ支持板によっ て中心を合わせられ、フランジ表面に、そして、続いてポンプハウジング内に嵌 合された主ベアリングによって同心的に整列されている。 ブラシ支持板に複雑な装置が必要であることが容易に理解出来る。特に、ベア リングに当接している内側のリムと、ハウジングが嵌合している外側のリムは、 互いの関係が正確な許容誤差で作られなければならない。 然しながら、ブラシ支持板は、一般に射出成形によって作られる要素である。 そして、射出成形の工程では高度に精密な物は作れない。 従って、本発明の基本的な目的は、簡単な手段で、モータハウジングがアーマ チュアシャフトの軸との関係で正確に整列されることを確実にすることである。 この目的は、請求項１の特徴を組み合わせることにより達成される。さらに好 ましい態様が他の請求項に記述されている。 本発明を、以下、２つの実施例によって詳細に述べる。何れの実施例も図面に 示されている。 ２つの図面は、モータとポンプ装置を通った断面図である。１はポンプを示し 、２は電気モータを示す。ポンプ１は、ハウジング３を備えているが、その一部 のみ図示されている。ハウジングは、めくら孔５が開口している一般に平らなフ ラ ンジ表面４を有していることが重要である。主ベアリング７が、フランジ表面４ に直接続いた第１の段部６内に設けられている。このベアリングは、ボールベア リングで、内環と外環とを有している。第２の段部８が第１の段部６に続いてい る。ポンプピストンが中で動く交差する孔（図示せず）が，第２の段部８内に開 口している。ポンプピストンの端面が、第２の段部８に設けられた偏心部９を支 持している。第３の段部１０が、ニードルベアリングとして配置された補助ベア リング１１を適合するのに用いられる。 電気モータは、一般に、ボール状のハウジング２０を有していて、その開口側 はフランジ表面４に面している。アーマチュア２２とコレクタ２３とを保持する アーマチュアシャフト２１が、ハウジング２０の軸線に設けられている。永久磁 石２４が、ハウジング２０の内側に設けられている。支持板２６に取着されたブ ラシ２５が、コレクタ２３に当接している。当業者に明らかなように、上述の部 品は、直流整流子モータの要素である。 アーマチュアシャフト２１は、めくら孔５内へ突出した延出部３０を有してい る。図１の延出部３０は、カップリング３１を介して電気モータ２のアーマチュ アシャフト２１に接続された別部品である。延出部は、図２の実施例では、モー タの軸と一体に設計されている。 延出部３０は、上述の偏心部９を保持していて、これにポンプ（図示しない） がニードルベアリングを介して支持されている。 主ベアリング７と補助ベアリング１１とが偏心部９の側方に配置されていて、 延出部３０を、従ってアーマチュアシャフト２１をポンプハウジング３内で支持 している。 補助ベアリング１１と主ベアリング７とは、ポンプハウジング内で固定されて いるが、またはロック手段で固定されている。偏心部のニードルベアリングは、 規定された間隙を有している。複数の当接面が設けられている。１つの当接面は 、第２から第３の段部への段状の変位によって設けられている。他の当接面は、 主ベアリングのボールベアリングの内環によって設けられている。 アーマチュアシャフト２１の回転軸線は、めくら孔５と、孔５内に適合してい るベアリング６および１１とによって規定されている。電気モータのハウジング ２０は、アーマチュアシャフト２１と同心的な関係に調整されていなければなら ない。これは、めくら孔５と同心的な関係で延在しているフランジ表面４内の円 周状の溝４０によって達成される。溝４０の内側面４１は、ボール状のハウジン グ２０の内径に等しい直径を有している。ハウジング２０のリム４２は、溝４０ 内に挿入されていて、内側面４１によってアーマチュアシャフト２１の軸線と関 連して調整されている。 ハウジング２０は、同様に、溝内に挿入され変形可能な材料で作られた保持リ ング４５によって取着されている。この点において、溝４０の外側面４６は、溝 ４０の幅が底部に向かって拡がるように、溝の底部との関係で傾斜している。保 持リング4５が溝４０内へ押し込まれると、それは変形され、外側面４６のアン ダーカット領域内に押し込まれる。それによって生じるくさび型の効果は、モー タハウジング２０を溝４０内へ、従ってポンプハウジング３へ確実に取着出来る 。 図１の実施例において、ブラシ支持板２６は、フランジ表面４に直接取着され ている。ブラシケーシング６０に関連する部品が同様に支持板２６の下方に延在 しているので、支持板２６またはポンプハウジング３に関連する保持部品を絶縁 する必要がある。それは、典型的には電気的に導電性の物質（例えば、アルミニ ュウム）で作られているからである。絶縁箔６１が、この目的でポンプハウジン グ３のフランジ表面４に接合されている。 延出部３０は、以下に述べるように、アーマチュアシャフト２１に結合されて いる。 アーマチュアシャフト２１は、レール７１を持った内壁を有する補助的に延在 しためくら孔７０を備えている。延出部３０の対応する端部は、モータシャフト の孔の直径とほぼ対応する直径を有している。さらに延出部の端部は、長手方向 の溝を有している。延出部３０がモータシャフト２１と組み立てられるとき、レ ール７１が溝７２内を移動し、それによって２つの部品は互いに回転しないよう に保持される。 アーマチュアシャフト２１の長さは、ポンプハウジング３に面した端部が、主 ベアリング７の内環を支持して移動するように見積もられるであろう。これは、 主ベアリング７をポンプハウジング３内に固定することになる。 ポンプ３と電気モータ２０の組立は、まず最初に、主と補助ベアリングおよび 延出部３０をポンプハウジング３内へ装着する。続いて、絶縁箔がフランジ表面 ４に接合され、ブラシ支持板２６が取着される。その後、アーマチュアシャフト ２１が延出部３０に嵌合される。モータハウジング２０がアーマチュアシャフト ２１上に嵌合され、ハウジング２０のリム４２が溝４０内へ挿入される。ハウジ ング２０は、上述したように、保持リング４２によってその中に固定される。 図２の設計は、２つの点で異なっている。その一方は、延出部３０とアーマチ ュアシャフト２１とが一体に設計されている。他方は、ブラシ支持板２６の他の 型のアタッチメントが設けられている。以下の記述は、２つの装備が組み合わせ のみで可能であることを意味しない。同様に、この実施例の対応する部分的特徴 を組み合わすことも可能である。 図２の実施例において、円周状の端部８０は、ハウジング２０のリム２４の下 方からそれほど離れていない位置に設けられている。 ブラシ支持板が端部に強く向けられるとき、戻り止め８１は、ブラシ支持板２ ６を端部８０に対して結合し押圧する。 このことが、別々の絶縁（図１のような）の必要性を除外されるように、ポン プハウジングからの距離を維持する。 上述したように、シャフト２１は、延出部３０と一体に設計されている。この ことは、対応する周面がシャフト２１の軸線からの小さな距離を常に保つために 、偏心部９と延出部３０の続いた端部のための複数の小さな段部を常に必要とす る。最初、補助ベアリング１１と主ベアリング７とが、組立のためにポンプハウ ジング３内に設けられる。さらに、偏心ベアリングがポンプハウジングに一体に される。 予備組立された支持板２６とハウジング２０に沿って、シャフト２１は、ポン プハウジング３のフランジ表面４上に設けられる。シャフト２１は、その延出部 ３０と共に、ポンプハウジング３の孔６内に導かれるので、ハウジング２０のリ ムは、上述したように、同時に円周状の溝４０内に挿入され取着される。 保持リング４５の代わりに、他の型のアタッチメントが使えることが分かる。 例えば、いわゆる自己保持型の複数の係合装置が使われ得る。これらの係合装置 と共に、ハウジング２０のリムは、へこまされ、それによって、ハウジング２０ のリムにおいてアンダーカット部の後ろになるようなポンプハウジング３での変 形が生じる。ハウジング２０はこのようにしてポンプハウジング３に固定される 。 参照符号のリスト： １……ポンプ ２……電気モータ ３……ハウジング ４……フランジ表面 ５……めくら孔 ６……第１の段部 ７……主ベアリング ８……第２の段部 ９……偏心部 １０……第３の段部 １１……補助ベアリング ２０……ハウジング ２２……アーマチュア ２３……コレクタ ２４……永久磁石 ２５……ブラシ ２６……支持板 ３０……延出部 ３１……カップリング ４０……溝 ４１……側面 ４２……リム ４５……保持リング ４６……側面 ６０……ブラシケーシング ６１……絶縁箔 ７０……めくら孔 ７１……レール ７２……長手方向の溝 ８０……端部 ８１……戻り止め

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナルツ、 ハンス − ディーター ドイツ連邦共和国、デー − 60439 フ ランクフルト・アム・マイン、イン・デ ア・レーマーシュタット 169 (72)発明者 ディンケル、 ディーター ドイツ連邦共和国、デー − 65817 エ ップシュタイン／テーエス、アドルフ − グッケス − ベーク ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 電気モータとポンプ装置であって、電気モータ（２）とポンプ（１）とを 備え、前記電気モータ（２）は、開口端部を持ったハウジング（３）のフランジ 表面（４）に設けられたボール状のハウジング（２０）を有していて、前記ハウ ジングの段状の孔（５）内に達する延出部（３０）を有するアーマチュアシャフ ト（２１）をさらに備え、前記アーマチュアシャフト（２１）の前記延出部（３ ０）はポンプハウジング（３）内に少なくとも１つの主ベアリング（６）によっ て保持されていて、 前記フランジ表面は、前記段状の孔（５）と同心的に延在する溝（４０）を有 し、その溝内に、前記電気モータハウジング（２０）がリム（４２）と共に設け られることを特徴とするモータとポンプ装置。 ２． 前記ハウジング（２０）は、保持リング（４５）によって前記溝（４０） に保持されていることを特徴とする請求項１記載のモータとポンプ装置。 ３． ブラシ支持板（２６）が、絶縁手段として前記ポンプハウジング（３）に 設けられていることを特徴とする請求項１記載のモータとポンプ装置。 ４． 前記絶縁は、前記ハウジング（３）に接合された絶縁箔（６１）によって なされることを特徴とする請求項３記載のモータとポンプ装置。 ５． 前記モータシャフト（２１）と前記延出部（３０）とは、２部からなる設 計であり、これらの部品が互いに回転するのを阻止するカップリング（３１）に よって結合されていることを特徴とする請求項１記載のモータとポンプ装置。 ６． 前記ブラシ支持板は、捕捉型係合（８０、８１）によって電気モータハウ ジング（２０）内に保持されていることを特徴とする請求項１記載のモータとポ ンプ装置。