JPH1050909A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却装置

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JPH1050909A
JPH1050909A JP20149296A JP20149296A JPH1050909A JP H1050909 A JPH1050909 A JP H1050909A JP 20149296 A JP20149296 A JP 20149296A JP 20149296 A JP20149296 A JP 20149296A JP H1050909 A JPH1050909 A JP H1050909A
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JP
Japan
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vapor
guide
condensate
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JP20149296A
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English (en)
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Hiroyuki Osakabe
長賀部  博之
Seiji Kawaguchi
清司 川口
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Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体が上下方向に複数形成されているもの
において、冷媒槽上部、下部に配設される発熱体の冷却
を共に効率良く行う。 【解決手段】 IGBTモジュール2からの熱をして沸
騰気化する冷媒を収容する蒸気通路9と、冷媒を冷却し
て凝縮液化させる放熱器4と、蒸気通路9と下部に形成
される下部連通路38で連通され、放熱器4で凝縮液化
された凝縮冷媒を下部連通路38を介して蒸気通路9に
返戻する凝縮液通路10とを備えるものにおいて、更
に、蒸気通路9と凝縮液通路10と連通する上段案内通
路301a、及び上段案内通路301aより下部に上段
案内通路301aよりも狭い通路面積を有する中段案内
通路301bを有する。この結果、冷媒槽における低温
の凝縮冷媒が不足しがちな蒸気通路上部に、十分な液化
冷媒を供給できるとともに、下方の案内通路から余分な
液化冷媒が蒸気通路に流出することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温媒体からの熱
を吸熱して、この高温媒体を冷却する沸騰冷却装置に関
し、その用途としては例えば半導体素子や電気機器等の
発熱体を冷却する沸騰冷却装置等がある。
【0002】
【従来の技術】従来、高温媒体としての発熱体で発熱さ
れた熱を冷却する沸騰冷却装置が知られている。その中
でも、特開昭56−147457号公報に示される沸騰
冷却装置のように、冷媒槽で沸騰気化されて上昇する蒸
気冷媒と、放熱器で冷却されて冷媒槽に戻る液化冷媒と
のフラッディング(相互に衝突しあう現象)を防止し
て、効率良く熱交換を行わせる沸騰冷却装置が知られて
いる。
【0003】つまり、特開昭56−147457号公報
に示される沸騰冷却装置は、発熱体の発する熱によって
沸騰気化する冷媒を収容する冷媒槽と、冷媒槽から蒸気
冷媒が流出する蒸気通路と、冷媒を冷却して凝縮液化さ
せる放熱器と、放熱器から液化冷媒を冷媒槽の下部に戻
す凝縮液通路が形成されている。このように、上記凝縮
液通路と蒸気通路とを設け、冷媒を循環させることで上
記フラッディングを防止している。
【0004】しかしながら、特開昭56−147457
号公報に示される沸騰冷却装置は、凝縮液通路が、放熱
器から液化冷媒を冷媒槽の下部に戻すように形成されて
いるため、冷媒槽の冷媒内上部では常に下部で昇温され
た冷媒が供給され、冷媒槽の冷媒上部に相当する部分に
配置された発熱体の冷却が不充分になるという欠点があ
る。
【0005】この欠点を解決するものとして、例えば特
開平1−103854号公報に示される沸騰冷却装置が
ある。同公報に示される沸騰冷却装置は、上下方向に配
列された複数の発熱体が固定された冷媒槽と、冷媒槽内
に収容されて発熱体の発する熱によって沸騰気化する冷
媒と、冷媒を冷却して凝縮液化させる放熱器とを有して
いる。そして冷媒槽が、蒸気冷媒が流出する蒸気通路、
液化冷媒が流入する凝縮液通路、及び蒸気通路と凝縮液
通路とを下部連通路で連通する冷媒流制御板を有し、さ
らに冷媒流制御板は、蒸気通路と凝縮液通路と連通する
同一形状の複数の案内通路が上記発熱体に対応して上下
方向に複数形成されている。このように特開平1−10
3854号公報においては、下部連通路とは別に複数の
案内通路を通して凝縮液通路から蒸気通路へ低温の液化
冷媒を送出することで、冷媒槽の冷媒上部に相当する部
分に配置された発熱体の冷却が不充分になることを防止
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平1−
103854号公報に示される沸騰冷却装置は、冷媒流
制御板に、蒸気通路と凝縮液通路と連通する同一形状の
複数の案内通路が、上記発熱体に対応して上下方向に複
数形成されているため、下部連通路に到達する液化冷媒
の量が急激に減少してしまう可能性がある。この結果、
冷媒の循環が不充分になるという問題が生じ、放熱器の
体格に対して放熱性能が悪いという問題があることが判
った。
【0007】そこで、本発明の目的は、新規な構成にて
放熱性能の悪化を防止する沸騰冷却装置を得ることであ
る。また、本発明の他の目的は、冷媒槽の冷媒上部及び
下部に相当する部分に配置された発熱体の冷却が不充分
になることを防止する沸騰冷却装置を得ることである。
【0008】さらに、本発明の他の目的は、冷媒流制御
板に、蒸気通路と凝縮液通路と連通する案内通路が形成
されるものにおいて、下部連通路に到達する液化冷媒の
量が急激に減少することを防止する沸騰冷却装置を得る
ことである。さらに、本発明の他の目的は、冷媒流制御
板に、蒸気通路と凝縮液通路と連通する案内通路が、発
熱体に対応して上下方向に複数形成されているものにお
いて、下部連通路を通しての冷媒循環量を確保しつつ、
冷媒槽上部に配設される発熱体の冷却も十分に行える沸
騰冷却装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1または請求項2
記載の発明によれば、冷媒槽内に収容される冷媒が、高
温媒体からの熱をして沸騰気化して蒸気冷媒となり、蒸
気通路から放熱器に送出される。蒸気冷媒は放熱器で冷
却されて凝縮液化し、凝縮液通路を通って冷媒槽の蒸気
通路に戻り、再び高温媒体の熱を吸熱する。ここで、蒸
気通路と凝縮液通路との下部に形成される下部連通路と
は別に、更に下部連通路よりも上方に形成された第1の
案内通路を有するため、冷媒槽の蒸気通路上部に相当す
る部分での冷却が不充分になることを防止できる。ま
た、第1の案内通路と下部連通通路との間に形成される
第2の案内通路は、通路面積が第1の案内通路よりも狭
く設定されているため、下部連通路に到達する液化冷媒
の量が急激に減少することを防止できる。また、下部連
通路を通しての冷媒循環量を確保しつつ、冷媒槽上部で
の冷却も十分に行うことができる。よって、冷媒槽の冷
媒上部及び下部に相当する部分での冷却が不充分になる
ことを防止できる。
【0010】請求項3記載の発明によれば、第1の案内
通路及び第2の案内通路は、夫々凝縮液通路側への開口
位置よりも蒸気通路への開口位置の方が上方に配設され
るため、蒸気通路から凝縮液通路へ高温の冷媒が移動す
ることを防止できる。これにより請求項1、2記載の発
明の効果に加え、更に効率良く液化冷媒を凝縮液通路か
ら蒸気通路へ移動させることができる。
【0011】請求項4記載の発明によれば、第1の案内
通路及び第2の案内通路が、夫々複数の小穴により構成
されるため、請求項1、2記載の発明の効果に加え、更
にその開口面積の設計が容易になるという効果がある。
請求項5記載の発明によれば、凝縮液通路に複数のサイ
ド板を備えるため、第1の案内通路及び第2の案内通路
へ液化冷媒を容易に導くことができる。これにより請求
項1、2記載の発明の効果に加え、更に効率良く液化冷
媒を凝縮液通路から蒸気通路へ移動させることができ
る。
【0012】請求項6記載の発明によれば、蒸気通路内
に支柱部材を備える配設することで蒸気通路内を複数に
分離し、蒸気通路内における蒸気冷媒の上昇を活性化で
きる。この場合、支柱部材は第1の案内通路に隣接した
位置に、蒸気通路内案内通路を有するため、第1の案内
通路を通過してくる液化冷媒を隣接した蒸気通路内に通
過させることができる。これにより、請求項1、2記載
の発明の効果に加え、更に冷却特性を向上させることが
できる。
【0013】請求項7記載の発明によれば、冷媒流制御
板は下部連通路よりも上方に形成されて蒸気通路と凝縮
液通路とを連通するとともに、その通路面積が下部連通
路から離れる程大きく設定される複数の案内通路を備え
る。この結果、冷媒槽における低温の液化冷媒が不足し
がちな蒸気通路上部に、充分な液化冷媒を供給できる。
また、下方の案内通路から余分な液化冷媒が蒸気通路に
流出することを防止できる。これにより、下部連通路に
到達する液化冷媒の量が急激に減少することを防止でき
る。また、案内通路は下部連通路に近づく程小さく設定
されるが、蒸気通路の下方に近づくにつれて下部連通路
からの液化冷媒供給量が増えるため、不足する液化冷媒
量も減少してくる。従って、下部連通路を通しての冷媒
循環量を確保しつつ、冷媒槽上部での冷却も十分に行う
ことができる。
【0014】請求項8記載の発明によれば、冷媒流制御
板は凝縮液通路と第1の沸騰部との間に形成される案内
通路を有し、蒸気通路と凝縮液通路との下部には下部連
通路とを有する。この結果、冷媒槽における低温の液化
冷媒が不足しがちな蒸気通路上部に、十分な液化冷媒を
供給できる。しかしながら、案内通路と下部連通路との
間では蒸気通路と凝縮液通路とを分離しているため、下
方の案内通路から余分な液化冷媒が蒸気通路に流出する
ことを防止できる。これにより、下部連通路に到達する
液化冷媒の量が急激に減少することを防止できる。ま
た、案内通路は下部連通路に近づく程小さく設定される
が、蒸気通路の下方に近づくにつれて下部連通路からの
液化冷媒供給量が増えるため、不足する液化冷媒量も減
少してくる。従って、下部連通路を通しての冷媒循環量
を確保しつつ、冷媒槽上部での冷却も十分に行うことが
できる。
【0015】請求項9記載の発明によれば、第1の案内
通路及び第2の案内通路は、夫々凝縮液通路側への開口
位置よりも蒸気通路への開口位置の方が上方に配設され
るため、蒸気通路から凝縮液通路へ高温の冷媒が移動す
ることを防止できる。これにより請求項7記載の発明の
効果に加え、更に効率良く液化冷媒を凝縮液通路から蒸
気通路へ移動させることができる。
【0016】請求項10記載の発明によれば、第1の案
内通路及び第2の案内通路が、夫々複数の小穴により構
成されるため、請求項7記載の発明の効果に加え、更に
その開口面積の設計が容易になるという効果がある。請
求項11記載の発明によれば、凝縮液通路に複数のサイ
ド板を備えるため、第1の案内通路及び第2の案内通路
へ液化冷媒を容易に導くことができる。これにより請求
項7記載の発明の効果に加え、更に効率良く液化冷媒を
凝縮液通路から蒸気通路へ移動させることができる。
【0017】請求項12記載の発明によれば、蒸気通路
内に支柱部材を備える配設することで蒸気通路内を複数
に分離し、蒸気通路内における蒸気冷媒の上昇を活性化
できる。この場合、支柱部材は第1の案内通路に隣接し
た位置に、蒸気通路内案内通路を有するため、第1の案
内通路を通過してくる液化冷媒を隣接した蒸気通路内に
通過させることができる。これにより、請求項7記載の
発明の効果に加え、更に冷却特性を向上させることがで
きる。
【0018】
【実施の形態】次に、本発明の沸騰冷却装置の実施の形
態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は第1の実施の形態における
沸騰冷却装置の平面図であり、図2は図1における側面
図であり、図3は冷媒槽3の断面図、図4は放熱器4の
断面図である。以下に図面を用いて本実施の形態を説明
する。
【0019】図1に示すように、本実施の形態の沸騰冷
却装置1は、高温媒体として例えば電気自動車や一般電
力制御機器のインバータ回路を構成するIGBTモジュ
ール2(2a,2b,2c)を冷却する冷却装置であ
り、冷媒槽3、連結管51、および放熱器4より構成さ
れる。IGBTモジュール2は、例えばボルトを用いた
締め付けにより冷媒槽3の外壁面に上下方向(上段を2
a、中段を2b、下段を2cと図示)に複数固定されて
いる。IGBTモジュール2は、放熱板と冷媒槽3の外
壁面との間に熱伝導性グリースを介して固定すると良
い。
【0020】冷媒槽3は、例えばアルミニウム製のブロ
ック材から押し出し成形によって得られる中空状の押出
材7と、この押出材7の上下両端部の開放端を塞ぐエン
ドキャップ22とから成る。押出材7の他方の開放端
は、冷媒の出入口として放熱器4に接続される。押出材
7は、図3に示すように、IGBTモジュール2が取り
付けられる外壁面の横幅および縦幅に対して厚み幅Wの
薄い偏平形状に設けられ、また、上下方向に伸びる支柱
部30(冷媒流制御板)、支柱部31(支柱部材)、支
柱部32によって区画された蒸気通路9、凝縮液通路1
0、および非作動通路33が長手方向に貫通して形成さ
れる。支柱部30により冷媒槽3内が凝縮液通路10及
び蒸気通路9に区画され、支柱部31により凝縮液通路
10内が複数に分割されている。更に図1に示すよう
に、蒸気通路9の流出口35と凝縮液通路10の流入口
36とが開けられて、この位置で連結管51を介して放
熱器4(放熱管39)と接続されている。
【0021】なお、押出材7は、複数の蒸気通路9、凝
縮液通路10、および非作動通路33は、各支柱部30
〜32の上端部が削除されていることで、押出材7の上
端より若干低い位置に開口しており、その各蒸気通路9
の開口面と凝縮液通路10の開口面がそれぞれ蒸気冷媒
の流出口35と凝縮液の流入口36として設けられてい
る。但し、流出口35は、非作動通路33の上方に開口
している。なお、非作動通路33は、押し出し加工の際
に、凝縮液通路10との釣り合いを持たせるために形成
されたもので、凝縮液通路10としては使用されない。
従って、必ずしも非作動通路33を形成する必要はな
い。
【0022】また、押出材7は、図3に示すように貫通
路9、10が形成されていない支柱部30、31、32
に、ボルト26aを螺着するための雌ねじ部7a(螺子
孔)が形成されている。冷媒流制御板としての支柱部3
0は、その上方、即ち上段のIGBTモジュール2aが
固定される付近に、凝縮液通路10から蒸気通路9へ凝
縮液を送出する開口穴である上段案内通路301a(第
1の案内通路)が形成されている。また、中段のIGB
Tモジュール2bが固定される付近には、上段案内通路
よりも通路面積(開口面積)が小さい(狭い)中段案内
通路301b(第2の案内通路)が形成されており、下
段のIGBTモジュール2cが固定される付近には、中
段案内通路よりも通路面積が小さい(狭い)下段案内通
路301cが形成されている。なお、図1に示すよう
に、本実施の形態では各段案内通路は略同一形状の複数
の小穴からなる。
【0023】ここで、上段案内通路301aの通路面積
Sa、を中段案内通路301bの通路面積Sb、下段案
内通路301cの通路面積Scの関係の取りうる範囲
は、Sa>Sb>Scであり、好ましいのはSa/Sb
≧2、Sb/Sc≧2であり、更にその中でも好ましい
のは、Sa/Sb≧3、Sb/Sc≧3である。なお、
各段案内通路が複数の小穴からなる場合、各段案内通路
での合計(例えば上段案内通路301aが複数の小穴か
らなる場合、その小穴の合計がSaとする。)が上記の
関係にあれば良い。
【0024】支柱部材としての支柱部31は、上段のI
GBTモジュール2aが固定される付近に、凝縮液通路
10から蒸気通路9へ凝縮液を送出する開口穴である上
段蒸気通路内案内通路301a(蒸気通路内案内通路)
が形成されている。また、中段のIGBTモジュール2
bが固定される付近には、上段案内通路よりも通路面積
が小さい(狭い)中段蒸気通路内案内通路301bが形
成されており、下段のIGBTモジュール2cが固定さ
れる付近には、中段案内通路よりも通路面積が小さい
(狭い)下段蒸気通路内案内通路301cが形成されて
いる。なお、図1に示すように、本実施の形態では各段
蒸気通路案内通路も略同一形状の複数の小穴からなる。
【0025】エンドキャップ22は、押出材7の両端部
に一体ろう付けにより接合され、押出材7の下端面との
間に蒸気通路9、凝縮液通路10、および非作動通路3
3をそれぞれ冷媒槽下部で連通する下部連通路38(下
部連通路)を形成している。このエンドキャップ22に
は、図6に示すように、冷媒封入用のチューブ49が設
けられており、このチューブ49を通して装置1内の洗
浄、冷媒の注入、および脱気が行われる。なお、脱気
は、冷媒を注入した後、装置1全体を上下反転させて放
熱器4を温水槽(冷媒の飽和蒸気圧が大気圧以上となる
温度に保ったもの)に入れて、装置1内の冷媒を気化さ
せて空気を追い出す(冷媒ガスは空気より重い)ことに
より行われる。脱気した後、チューブ49の端部をかし
めて溶接等により封じ切ることにより装置1内に冷媒が
封入される。
【0026】放熱器4は、碗型(底面とその周囲で曲げ
起こし形成された形状)の連結管51を介して冷媒槽3
に接続されている。また、その平面図は図4に示される
ように、抜き穴形成させた小口径開口部41(小口径部
分、調整口)が形成されている。ここで、小口径開口部
41は直径r2を有しており、この周囲には直径r1
(但し、r1>r2)大口径開口部(大口径部分)が形
成されている。
【0027】放熱器4は、所謂ドロンカップタイプの熱
交換器で、図4に示すような、同一形状を成す放熱管3
9を複数積層して構成されている。放熱管39は、平面
形状が略矩形状を成す図5(a),(b)に示す2枚の
成形プレート40より成り、各成形プレート40の外周
縁部を接合して中空体に形成されている。ここで、図5
(a)は成形プレ−ト40の側面図であり、同図(b)
は成形プレ−ト40の平面図である。2枚の成形プレー
ト40は、熱伝導性の良好な金属材(例えばアルミニウ
ム材)をプレス成形して同一形状に設けられて、両端部
に小口径開口部41が開けられている。
【0028】この放熱管39は、その中央部全体が偏平
な冷媒通路42となり、この冷媒通路42が複数形成さ
れている。また、冷媒通路42の両端には、それぞれ前
記の小口径開口部41を有する流入側連通部44と流出
側連通部45とが設けられている。流入側連通部44、
流出側連通部45は、小口径開口部41を通じて各々他
の放熱管39の流入側連通部44、流出側連通部45と
接続されて放熱器4全体のタンク部を構成している。ま
た、別の見方をすれば、流入側連通部44は2枚の成形
プレート40で構成される流入側連通室が、複数積層さ
れており、流出側連通部45は2枚の成形プレート40
で構成される流出側連通室が、複数積層されていること
になる。そして、抜き穴形成させた小口径開口部41
は、隣接した流入側連通室間の冷媒浸入量を調整する調
整口の役割も果たす。
【0029】各放熱管39は、図4に示すように、互い
の流入側連通部44同士および流出側連通部45同士を
合わせて積層されて、各連通部44、45に開口する小
口径開口部41を通じて互いに連通し、積層された各放
熱管39の間には放熱フィン16が介在されている。但
し、最も外側に位置する放熱管39の外側の成形プレー
ト40には小口径開口部41が設けられていない。ある
いは、小口径開口部41を開けた成形プレート40を使
用した場合でも、成形プレート40の外側から端板(図
示しない)等で連通口41を塞いでも良い。
【0030】連結管51は、押出材7に形成された流入
口36と流出口35とを覆って押出材7の上部に気密に
接合されている。連結管51は、その内部がセパレータ
52によって冷媒槽3の流出口35に通じる流入室(図
示しない)と流入口36に通じる流出室(図示しない)
とに区画されている。そして流入室には複数のインナフ
ィン53が挿入されている。各インナフィン53は、図
2に示すように、プレート50に設けられた複数の位置
決め用リブ50aによって支持されている。
【0031】連結管51は、その押出材7の外壁面との
間に、流出口35を通じて各蒸気通路9および非作動通
路33と連通する一方の連通室46と、流入口36を通
じて凝縮液通路10と連通する他方の連通室47とを形
成している。但し、一方の連通室46と他方の連通室4
7は、インナフィン43が設置された冷媒通路42を通
じて連通している。但し、連結管51は、各放熱管39
を流入側連通部44の方が流出側連通部45より高い位
置になる様に全体が傾斜した状態で取り付けている。な
お、連結管51に設けられたリブ50bは、放熱管39
との接合面を補強する補強用リブとして機能している。
【0032】以下に、本実施の形態における各案内通路
の形成方法を図6を用いて簡単に説明する。以下の形成
方法は、特に厚み幅Wが薄く支柱部30の幅(図面の蒸
気通路9と凝縮液通路10との間の幅)が長く、ドリル
等では中空内部からの加工が困難な場合に有効である。
図6において、先ず、押出材7の各案内通路の形成予定
位置に、押出材7の外側からドリル等で円形穴303を
形成する。この場合、円形穴径は所望通路面積となるよ
うに、上段、中段、下段の順に小さくなるように開け
る。その深さは、押出材7を突き抜けないように設定す
ることが望ましい。また、円形穴は、中段案内通路及び
下段案内通路位置に示すように、案内通路形成形状に沿
って複数箇所開けても良い。そして、円形穴303形成
後、その円形穴303を通して支柱部30を削って貫通
穴からなる案内通路301を形成する。凝縮液通路10
及び蒸気通路9を連通させる。最後にこの円形穴303
にキャップ等をはめ込み、例えばろう付け等で封止する
ことで、案内通路301a,301b,301cを形成
できる。
【0033】次に、第1の実施の形態の作用・効果を説
明する。IGBTモジュール2から発生した熱が伝わっ
て沸騰した冷媒は、気泡となって各蒸気通路9内を上昇
し、冷媒槽3の流出口35から連結管51の流入室へ流
入した後、さらに流入室から各放熱管39の流入側連通
部44へ流入して各放熱管39の冷媒通路42へ分配さ
れる。各冷媒通路42を流れる蒸気冷媒は、冷媒通路4
2の内壁面およびインナフィンの表面に凝縮して凝縮潜
熱を放出し、液滴となって冷媒通路42の底面を流れな
がら各放熱管39の流出側連通部45へ流入する。その
後、流出側連通部45から連結管51の流出室へ流れ出
た凝縮液は、冷媒槽3の流入口36から凝縮液通路10
に流入して凝縮液通路10を流下した後、エンドキャッ
プ内の下部連通路38を通って再び各蒸気通路9に供給
される。一方、蒸気冷媒が凝縮する際に放出された凝縮
潜熱は、冷媒通路42の壁面から放熱フィン16へ伝わ
って、各放熱管39の間を通過する送風空気に放出され
る。
【0034】ここで、支柱部30(冷媒流制御板)は下
部連通路38よりも上方に形成されて蒸気通路9と凝縮
液通路10と連通する上段案内通路301a(第1の案
内通路)を備える。この結果、冷媒槽における低温の液
化冷媒が不足しがちな蒸気通路上部に、上段案内通路3
01aを介して十分な液化冷媒を供給できる。また、上
段案内通路301aよりも下方の案内通路である中段案
内通路301bは、その通路面積が上段案内通路301
aよりも小さく設定してあるため、中段案内通路301
bから余分な液化冷媒が蒸気通路に流出することを防止
できる。これにより、下部連通路に到達する液化冷媒の
量が急激に減少することを防止できる。ここで、案内通
路は下部連通路に近づく程小さく設定されるが、蒸気通
路の下方に近づくにつれて下部連通路からの液化冷媒供
給量が増えるため、不足する液化冷媒量も減少してく
る。従って、下部連通路を通しての冷媒循環量を確保し
つつ、冷媒槽上部での冷却も十分に行うことができる。
つまり、冷媒槽の冷媒上部及び下部に相当する部分での
冷却が不充分になることをともに防止できる。
【0035】また、上段、中段の案内通路が、夫々複数
の小穴により構成されるため、更にその開口面積の設計
が容易になる。更に、蒸気通路9内に支柱部材としての
支柱部31を配設することで蒸気通路内を複数に分離
し、蒸気通路9内における蒸気冷媒の上昇を活性化でき
る。この場合、支柱部31は上段案内通路301aに隣
接した位置に、上段蒸気通路内案内通路を有するため、
上段案内通路301aを通過してくる液化冷媒を隣接し
た蒸気通路内に通過させることができる。
【0036】なお、図3において、厚み幅Wが比較的厚
く支柱部30の幅(図面の蒸気通路9と凝縮液通路10
との間の幅)が短い場合は、ドリル等で中空内部から加
工しても良い。 (第2の実施の形態)以下に本発明における第2の実施
の形態の沸騰冷却装置1を図7を用いて説明する。
【0037】図7は第2の実施の形態における沸騰冷却
装置1の正面図である。以下に図1の沸騰冷却装置との
相違点を中心に本実施の形態の沸騰冷却装置を説明す
る。本実施の形態において図1に示した実施の形態と同
一もしくは均等の動作を有する部分には、図1と同一符
号を付し、その説明は省略する。本実施の形態の押出材
7は、図7に示すように、上下方向に伸びる支柱部30
(冷媒流制御板)、支柱部32によって区画された蒸気
通路9、凝縮液通路10、および非作動通路33が長手
方向に貫通して形成される。支柱部30により冷媒槽3
内が凝縮液通路10及び蒸気通路9に区画されている。
【0038】冷媒流制御板としての支柱部30は、その
上方、即ち上段のIGBTモジュール2aが固定される
付近に、凝縮液通路10から蒸気通路9へ凝縮液を送出
する開口穴である上段案内通路301a(第1の案内通
路)が開口幅d1で形成されている。また、中段のIG
BTモジュール2bが固定される付近には、上段案内通
路よりも通路面積が小さい(狭い)中段案内通路301
b(第2の案内通路)が開口幅d2で形成されている。
更に、下段のIGBTモジュール2cが固定される付近
には、中段案内通路よりも通路面積が小さい(狭い)下
段案内通路301cが開口幅d3形成されている。ここ
で、開口幅d1、d2、d3の間にはd1>d2>d3
の関係がある。即ち、各案内通路は、その通路面積が下
部連通路38から離れる程大きく設定されている。
【0039】そして、この上段案内通路301a、中段
案内通路301b、下段案内通路301cは、夫々凝縮
液通路10側への開口位置よりも蒸気通路9への開口位
置の方が上方になるように配設されている。なお、図1
に示す実施の形態と同様に、各段案内通路は略同一形状
の複数の小穴からなっても良い。また、支柱部30にお
ける凝縮液通路10側には、各案内通路の開口部の直下
付近に、凝縮液通路10から各案内通路内に液化冷媒を
導くサイド板302が配設されている。
【0040】なお、本実施の形態における冷媒槽3は、
2枚の薄板7を貼り合せることにより形成されている
(図示せず)。そして、支柱部30、32を薄板7とは
別部材で構成する。この場合、支柱部30に図示の案内
通路301a,301b,301cを形成し、上記サイ
ド板302を取付ける。この後、支柱部30、32を挟
んだ状態で各薄板7を貼り合せ、加熱により支柱部3
0、32及び薄板7を固着する。
【0041】次に、第2の実施の形態の作用・効果を説
明する。本実施の形態においても第1の実施の形態と同
様な効果を得ることができる。即ち、通路面積が下部連
通路38から離れる程大きく設定される案内通路(上段
案内通路301a)を備える。この結果、冷媒槽におけ
る低温の液化冷媒が不足しがちな蒸気通路上部に、上段
案内通路301aを介して十分な液化冷媒を供給でき
る。また、上段案内通路301aよりも下方の案内通路
である中段案内通路301bは、その通路面積が上段案
内通路301aよりも小さく設定してあるため、中段案
内通路301bから余分な液化冷媒が蒸気通路に流出す
ることを防止できる。これにより、下部連通路に到達す
る液化冷媒の量が急激に減少することを防止できる。こ
こで、案内通路は下部連通路に近づく程小さく設定され
るが、蒸気通路の下方に近づくにつれて下部連通路から
の液化冷媒供給量が増えるため、不足する液化冷媒量も
減少してくる。従って、下部連通路を通しての冷媒循環
量を確保しつつ、冷媒槽上部での冷却も十分に行うこと
ができる。
【0042】更に、本実施の形態は上段案内通路301
a、中段案内通路301b、下段案内通路301cは、
夫々凝縮液通路10側への開口位置よりも蒸気通路9へ
の開口位置の方が上方になるように配設されているた
め、蒸気通路9から凝縮液通路10へ高温の冷媒が移動
することを防止できる。これにより更に効率良く液化冷
媒を凝縮液通路から蒸気通路へ移動させることができ
る。
【0043】また、凝縮液通路10に複数のサイド板3
02を備えるため、各案内通路へ液化冷媒を容易に導く
ことができる。これにより更に効率良く液化冷媒を凝縮
液通路から蒸気通路へ移動させることができる。 (第3の実施の形態)以下に本発明における第3の実施
の形態の沸騰冷却装置1を図8を用いて説明する。
【0044】図8は第3の実施の形態における沸騰冷却
装置1の正面図であり、図9(a)、(b)は図8にお
けるA−A’断面図である。以下に図1の沸騰冷却装置
との相違点を中心に本実施の形態の沸騰冷却装置を説明
する。本実施の形態において図1に示した実施の形態と
同一もしくは均等の動作を有する部分には、図1と同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0045】本実施の形態の押出材7は、図8に示すよ
うに、上下方向に伸びる支柱部30(冷媒流制御板)、
支柱部32によって区画された蒸気通路9、凝縮液通路
10、および非作動通路33が長手方向に貫通して形成
される。支柱部30により冷媒槽3内が凝縮液通路10
及び蒸気通路9に区画されている。冷媒流制御板として
の支柱部30は、その上方、即ち上段のIGBTモジュ
ール2aが固定される付近に、凝縮液通路10から蒸気
通路9へ凝縮液を送出する開口穴である上段案内通路3
01(案内通路)が形成されている。また、上段案内通
路301と下部連通路38との間には、案内通路は形成
されず凝縮液通路10と蒸気通路9とを分離している。
【0046】図9(a)に示すように上段案内通路30
1は単穴でも良いし、同図(b)に示すように略同一形
状の複数の小穴からなっていても良い。複数の小穴は、
図示のように同一高さに平行に形成されても良いし、図
1のように異なる高さに形成されても良い。また、複数
の小穴は異なる開口面積であっても良い。次に、第3の
実施の形態の作用・効果を説明する。
【0047】本実施の形態においても第1の実施の形態
と同様な効果を得ることができる。即ち、冷媒流制御板
としての支柱部30は、その上方、即ち上段のIGBT
モジュール2aが固定される付近に、凝縮液通路10か
ら蒸気通路9へ凝縮液を送出する開口穴である上段案内
通路301(案内通路)が形成されている。この結果、
冷媒槽における低温の液化冷媒が不足しがちな蒸気通路
上部に、上段案内通路301aを介して充分な液化冷媒
を供給できる。
【0048】また、上段案内通路301と下部連通路3
8との間では蒸気通路9と凝縮液通路10とを分離して
いるため、下方から余分な液化冷媒が蒸気通路9に流出
することを防止できる。これにより、下部連通路38に
到達する液化冷媒の量が急激に減少することを防止でき
る。また、案内通路301は下部連通路38に近い部分
で形成されないが、蒸気通路9の下方に近づくにつれて
下部連通路38からの液化冷媒供給量が増えるため、不
足する液化冷媒量も減少してくる。従って、下部連通路
38を通しての冷媒循環量を確保しつつ、冷媒槽上部で
の冷却も十分に行うことができる。
【0049】(第4の実施の形態)以下に本発明におけ
る第4の実施の形態の沸騰冷却装置1を図10を用いて
説明する。図10は第4の実施の形態における沸騰冷却
装置1の正面図である。以下に図1の沸騰冷却装置との
相違点を中心に本実施の形態の沸騰冷却装置を説明す
る。本実施の形態において図1に示した実施の形態と同
一もしくは均等の動作を有する部分には、図1と同一符
号を付し、その説明は省略する。
【0050】本実施の形態においては、案内通路301
が連結管51内を区画するセパレータ52に形成されて
いる。この案内通路301は、押出材7の流出口35よ
りも上部で、更に連結管における連通口41よりも下部
に形成される。案内通路301は、単穴でも良いし複数
の小穴からなっても良い。この場合、複数の小穴は同一
高さに平行に形成されても良いし、異なる高さに形成さ
れても良い。また、複数の小穴は異なる開口面積であっ
ても良い。
【0051】次に、第4の実施の形態の作用・効果を説
明する。本実施の形態においても第3の実施の形態と同
様な効果を得ることができる。即ち、冷媒流制御板とし
てのセパレータ52は案内通路301が形成されている
ため、冷媒槽における低温の液化冷媒が不足しがちな蒸
気通路上部に、案内通路301を介して十分な液化冷媒
を供給できる。
【0052】また、案内通路301と下部連通路38と
の間では蒸気通路9と凝縮液通路10とを分離している
ため、下方から余分な液化冷媒が蒸気通路9に流出する
ことを防止できる。これにより、下部連通路38に到達
する液化冷媒の量が急激に減少することを防止できる。
また、案内通路301は下部連通路38に近い部分で形
成されないが、蒸気通路9の下方に近づくにつれて下部
連通路38からの液化冷媒供給量が増えるため、不足す
る液化冷媒量も減少してくる。従って、下部連通路38
を通しての冷媒循環量を確保しつつ、冷媒槽上部での冷
却も十分に行うことができる。
【0053】(実施の形態のその他の効果)上記第1乃
至第4の実施の形態においては、冷媒槽3の内部が蒸気
通路9と凝縮液通路10に区画されているため、冷媒槽
3内での蒸気冷媒と液化冷媒との流れを明確に分けるこ
とができる。これにより、沸騰冷媒と液化冷媒とが衝突
する所謂フラッディングを防止して、高い放熱性能を得
ることができる。また、蒸気通路9と凝縮液通路10と
を区画したことにより、凝縮液通路10内の冷媒は、I
GBTモジュール2から伝導する熱によって直接加熱さ
れることがないため、蒸気通路9内の冷媒と比べて低温
となっている。そして、この低温の冷媒が案内通路30
1、301a〜301cの何れかを通って順次凝縮液通
路10から蒸気通路9へ供給されることにより、効率良
くIGBTモジュール2の冷却を行なうことができる。
【0054】また、放熱量が増大すると流出口35へは
多くの気泡を含んだ冷媒(気相と液相が混合した状態の
冷媒)が上昇してくる。ここで、図4において流入側連
通部44がストレート(同一径)であると、冷媒通路へ
も多くの液相冷媒が浸入してくる。気泡表面は液膜で構
成されるので、その時の冷媒通路42の入口近傍は液相
で満たされてしまう。この場合、熱伝達は凝縮熱伝達で
なく、強制対流熱伝達で行われることになる。強制対流
熱伝達は、凝縮熱伝達に比べて熱伝達率が劣るため、放
熱特性が低下してしまう。しかしながら、上記第1乃至
第4の実施の形態においては、流入口連通部に小口径部
の小口径開口部41を設けたため、冷媒通路42への液
相冷媒の浸入を抑制できる。この結果、冷媒通路42内
で凝縮熱伝達によって熱の伝達を行うことができ、放熱
性能の低下を防止できる。さらに、小口径開口部を設け
ることにより、各冷媒通路42への冷媒の流入の偏りを
防止でき、更には各冷媒通路42への冷媒を均等に分配
する効果も有し、これらによっても放熱性能の低下を防
止できる。なお、本実施の形態においては、高温媒体と
して発熱体を用いて説明したが、高温媒体としては例え
ば高温気体、高温液体等の高温流体であっても良い。こ
の場合、例えば本実施の形態における半導体素子取付け
部分に吸熱フィンを配設する。そして発熱体等を遠隔し
た場所に配置し、その発熱体を取り巻く高温流体を循環
させ、吸熱フィンで高温流体の熱を奪うことで高温流体
を冷却する。これにより、高温流体を介して発熱体を冷
却することができる。
【0055】また、上記第1、第3、第4の実施の形態
における冷媒槽3は、第2の実施の形態のように、2枚
の薄板7を貼り合せることにより形成しても良い。ま
た、上記第1乃至第4の実施の形態における冷媒槽3
は、支柱部30部分を形成しないように押出し形成し、
その後、別部材にて形成された支柱部30をその冷媒槽
3内に挿入し、その後、熱処理で当該押出材内壁と支柱
部30を固着させて形成させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における沸騰冷却装置の側面
図である。
【図2】図1に示した沸騰冷却装置の側面図である。
【図3】図1に示した沸騰冷却装置の冷媒槽の断面図で
ある。
【図4】図1に示した沸騰冷却装置の放熱器の断面図で
ある。
【図5】(a)は放熱管を構成する成形プレートの側面
図であり、(b)は(a)の平面図である。
【図6】図1に示した沸騰冷却装置の製造工程を示す図
である。
【図7】第2の実施の形態における沸騰冷却装置の正面
図である。
【図8】第3の実施の形態における沸騰冷却装置の正面
図である。
【図9】(a)、(b)は図8に示した沸騰冷却装置の
A−A’断面図である。
【図10】第4の実施の形態における沸騰冷却装置の正
面図である。
【符号の説明】 1 沸騰冷却装置 10 凝縮液通路 16 放熱フィン 2,2a〜2c IGBTモジュール(高温媒体) 22 エンドキャップ 26a ボルト 3 冷媒槽 30 支柱部(冷媒流制御板) 301 案内通路 301a 上段案内通路(第1の案内通路) 301b 中段案内通路(第2の案内通路) 301c 下段案内通路 302 サイド板 303 円形穴 31 支柱部(支柱部材) 32 支柱部 33 非作動通路 35 流出口 36 流入口 38 下部連通路 39 放熱管 4 放熱器 40 成形プレート 41 小口径開口部 42 冷媒通路 44 流入側連通部 45 流出側連通部 46 一方の連通室 47 他方の連通室 49 チューブ 50 プレート 50a リブ 51 連結管 52 セパレータ(冷媒流制御板) 53 インナフィン 6 ボルト 7 押出材 7a 雌ねじ部 9 蒸気通路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温媒体からの熱をして沸騰気化する冷
    媒が内部に収容され、沸騰気化した蒸気冷媒が流出する
    蒸気通路と、 前記蒸気通路に連通され、前記蒸気通路で沸騰気化され
    る冷媒を冷却して凝縮液化させる放熱器と、 前記蒸気通路と下部に形成される下部連通路で連通さ
    れ、前記放熱器で凝縮液化された凝縮冷媒を前記下部連
    通路を介して前記蒸気通路に返戻する凝縮液通路と、 前記下部連通路よりも上方に形成されて前記蒸気通路と
    前記凝縮液通路と連通する第1の案内通路と、 前記第1の案内通路と前記下部連通通路との間に形成さ
    れ前記第1の案内通路よりも狭い通路面積を有し、前記
    蒸気通路と前記凝縮液通路と連通する第2の案内通路と
    を備えることを特徴とする沸騰冷却装置。
  2. 【請求項2】 高温媒体からの熱をして沸騰気化する冷
    媒が内部に収容される冷媒槽、及び前記冷媒槽と連通し
    て設けられ、前記冷媒槽で沸騰気化される冷媒を冷却し
    て凝縮液化させる放熱器を有し、 前記冷媒槽が、前記受熱された熱を吸熱して沸騰気化し
    た蒸気冷媒が流出する蒸気通路、前記放熱器で凝縮液化
    した凝縮冷媒が流入する凝縮液通路、及び前記蒸気通路
    と前記凝縮液通路との間に配設され、前記蒸気通路と前
    記凝縮液通路とを区画するとともに、前記蒸気通路と前
    記凝縮液通路とを下部に形成される下部連通路で連通す
    る冷媒流制御板、を有する沸騰冷却装置であって、 前記冷媒流制御板は、前記下部連通路よりも上方に形成
    されて前記蒸気通路と前記凝縮液通路と連通する第1の
    案内通路、及び前記第1の案内通路と前記下部連通通路
    との間に形成され前記第1の案内通路よりも狭い通路面
    積を有し、前記蒸気通路と前記凝縮液通路と連通する第
    2の案内通路、を備えることを特徴とする沸騰冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の案内通路及び前記第2の案内
    通路は、夫々前記凝縮液通路側への開口位置よりも前記
    蒸気通路への開口位置の方が上方に配設されることを特
    徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の沸騰
    冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の案内通路及び前記第2の案内
    通路は、夫々複数の小穴により構成されることを特徴と
    する請求項1乃至請求項2の何れかに記載の沸騰冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記凝縮液通路に配設された板状部材か
    らなり、前記第1の案内通路及び前記第2の案内通路へ
    凝縮冷媒を導く複数のサイド板を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の沸騰冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 前記蒸気通路内に配設され、前記蒸気通
    路内を複数に分離するとともに、前記第1の案内通路に
    隣接した位置に、前記第1の案内通路を通過してくる凝
    縮冷媒を隣接した蒸気通路内に通過させる蒸気通路内案
    内通路を有する支柱部材を備える請求項1乃至請求項5
    の何れかに記載の沸騰冷却装置。
  7. 【請求項7】 高温媒体からの熱をして沸騰気化する冷
    媒が内部に収容される冷媒槽、及び前記冷媒槽と連通し
    て設けられ、前記冷媒槽で沸騰気化される冷媒を冷却し
    て凝縮液化させる放熱器を有し、 前記冷媒槽が、前記受熱された熱を吸熱して沸騰気化し
    た蒸気冷媒が流出する蒸気通路、前記放熱器で凝縮液化
    した凝縮冷媒が流入する凝縮液通路、及び前記蒸気通路
    と前記凝縮液通路との間に配設され、前記蒸気通路と前
    記凝縮液通路とを区画するとともに、前記蒸気通路と前
    記凝縮液通路とを下部に形成される下部連通路で連通す
    る冷媒流制御板、を有する沸騰冷却装置であって、 前記冷媒流制御板は、前記下部連通路よりも上方に形成
    されて前記蒸気通路と前記凝縮液通路と連通するととも
    に、その通路面積が前記下部連通路から離れる程大きく
    設定される複数の案内通路を備えることを特徴とする沸
    騰冷却装置。
  8. 【請求項8】 高温媒体からの熱をして沸騰気化する冷
    媒が内部に収容される冷媒槽、及び前記冷媒槽と連通し
    て設けられ、前記冷媒槽で沸騰気化される冷媒を冷却し
    て凝縮液化させる放熱器を有し、 前記冷媒槽は、 高温媒体からの熱を受熱して前記冷媒を沸騰気化させる
    第1の沸騰部、及び前記第1の沸騰部よりも下方で高温
    媒体からの熱を受熱して前記冷媒を沸騰気化させる第2
    の沸騰部、を有する蒸気通路、 前記放熱器で凝縮液化した凝縮冷媒が流入する凝縮液通
    路、及び、 前記蒸気通路と前記凝縮液通路との間に配設され、前記
    凝縮液通路と前記第1の沸騰部との間に形成される案内
    通路、及び前記蒸気通路と前記凝縮液通路との下部に形
    成される下部連通路とを有し、前記案内通路と前記下部
    連通路とにより前記蒸気通路と前記凝縮液通路と連通す
    るとともに、前記案内通路と前記下部連通路との間では
    前記蒸気通路と前記凝縮液通路とを分離する冷媒流制御
    板を備えることを特徴とする沸騰冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記案内通路は、前記凝縮液通路側への
    開口位置よりも前記蒸気通路への開口位置の方が上方に
    配設されることを特徴とする請求項7または請求項8記
    載の沸騰冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記案内通路は、複数の小穴により構
    成されることを特徴とする請求項7乃至請求項9の何れ
    かに記載の沸騰冷却装置。
  11. 【請求項11】 前記凝縮液通路に配設された板状部材
    からなり、前記案内通路へ液化冷媒を導くサイド板を備
    えることを特徴とする請求項7乃至請求項10の何れか
    に記載の沸騰冷却装置。
  12. 【請求項12】 前記蒸気通路内に配設され、前記蒸気
    通路内を複数に分離するとともに、前記案内通路に隣接
    した位置に、前記案内通路を通過してくる液化冷媒を隣
    接した蒸気通路内に通過させる蒸気通路内案内通路を有
    する支柱部材を備える請求項7乃至請求項11の何れか
    に記載の沸騰冷却装置。
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