JP3663689B2 - 沸騰冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IGBTモジュール等の発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平3−283454号公報に開示された沸騰冷却装置がある。この沸騰冷却装置は、放熱器のタンク内を冷媒槽で沸騰気化した蒸気冷媒が流入する第1区分室と、放熱器で冷却されて液化した凝縮液が流入する第2区分室とに区画するとともに、この第2区分室から冷媒槽の底部まで凝縮液を導くリターンパイプを設けている。これにより、冷媒槽から放熱器へ向かう蒸気冷媒に影響されることなく、放熱器で液化した凝縮液をリターンパイプで円滑に冷媒槽へ供給できるため、冷却性能(放熱性能)の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の構造では、冷媒槽と放熱器とを連結する連結管の内部にリターンパイプを通す必要があるため、気密性が重視される沸騰冷却装置においては極めて製造が困難であり、コストアップは避けられない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、低コストで蒸気冷媒の流れと凝縮液の流れとを分離できる沸騰冷却装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、蒸気流出口より凝縮液流入口の方が低い位置で連通室に開口しているため、連通室に溜まった凝縮液は必然的に低い位置に開口する凝縮液流入口から凝縮液通路へ流入することになる。凝縮液通路へ流入した凝縮液は、凝縮液通路と蒸気通路とが互いに下部で連通しているため、凝縮液通路を通過して蒸気通路へ供給される。これにより、蒸気通路で沸騰気化した蒸気冷媒の流れと、放熱器で冷却されて液化した凝縮液の流れとを円滑に分離できるため、冷媒槽と放熱器との間で冷媒の循環が効率良く行われて放熱性能の向上を図ることができる。
本発明によれば、連通室に開口する凝縮液流入口と蒸気流出口とに高低差を付けるだけの簡単な構成によって蒸気冷媒と凝縮液とを円滑に分離できるため、製造が容易であり、製造コストを低く抑えることが可能である。
また、冷媒槽に押出材を使用したことにより、冷媒槽(押出材)を適宜な位置で容易に曲げることができる。このため、放熱器で冷却されて液化した凝縮液を冷媒槽(凝縮液通路)へ戻りやすくするために放熱器を傾斜して取付ける様な場合でも、冷媒槽に対する放熱器の取付け角度を容易に変更することができる。
【0005】
請求項2の発明によれば、蒸気流出口より凝縮液流入口の方が低い位置で連通室に開口しているため、連通室に溜まった凝縮液は必然的に低い位置に開口する凝縮液流入口から凝縮液通路へ流入することになる。凝縮液通路へ流入した凝縮液は、凝縮液通路と蒸気通路とが互いに下部で連通しているため、凝縮液通路を通過して蒸気通路へ供給される。これにより、蒸気通路で沸騰気化した蒸気冷媒の流れと、放熱器で冷却されて液化した凝縮液の流れとを円滑に分離できるため、冷媒槽と放熱器との間で冷媒の循環が効率良く行われて放熱性能の向上を図ることができる。
本発明によれば、連通室に開口する凝縮液流入口と蒸気流出口とに高低差を付けるだけの簡単な構成によって蒸気冷媒と凝縮液とを円滑に分離できるため、製造が容易であり、製造コストを低く抑えることが可能である。
また、冷媒槽に押出材を使用したことにより、冷媒槽(押出材)を適宜な位置で容易に曲げることができる。このため、放熱器で冷却されて液化した凝縮液を冷媒槽(凝縮液通路)へ戻りやすくするために放熱器を傾斜して取付ける様な場合でも、冷媒槽に対する放熱器の取付け角度を容易に変更することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の沸騰冷却装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は沸騰冷却装置の全体側面図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、電気自動車や一般電力制御機器のインバータ回路(図示しない)を構成するIGBTモジュール2(本発明の発熱体)を冷却するもので、内部にフロロカーボン系の冷媒(図2参照)を収容する冷媒槽3、この冷媒槽3で沸騰気化した蒸気冷媒を冷却して液化する放熱器4、および放熱器4に送風する冷却ファン5(図5参照)から構成される。
IGBTモジュール2は、内蔵する半導体素子(図示しない)で発生した熱を放出する放熱板2aを有し、この放熱板2aが冷媒槽3の外壁面に密着して、ボルト6の締め付けにより冷媒槽3に固定されている。なお、本実施例では、冷媒槽3の一方の壁面に6個のIGBTモジュール2(横幅方向に2個並んで上下方向に3段配置されている)が取付けられている。
【0007】
冷媒槽3は、例えばアルミニウム製のブロック材から押し出し加工によって成形された押出材7と、この押出材7の両端に被せられるエンドキャップ8とから成る。
押出材7は、縦長形状で且つ横幅に対して厚み幅の薄い偏平形状に設けられ、長手方向に蒸気通路9と凝縮液通路10(図2参照)とが貫通して形成されている(この蒸気通路9と凝縮液通路10の断面形状を図4に示す)。蒸気通路9は、IGBTモジュール2の熱を受けて沸騰気化した蒸気冷媒が通過する領域で、IGBTモジュール2の取付け位置に対応して2か所並列に形成されている。凝縮液通路10は、放熱器4で冷却されて液化した凝縮液が流入する領域で、IGBTモジュール2の取付け位置から外れた位置(蒸気通路9の両外側)に形成されている。また、各通路9、10間に残された支柱部11には、IGBTモジュール2の取付けボルト6を螺子込むための螺子孔12が形成されている。
【0008】
押出材7の一方の壁面(本実施例ではIGBTモジュール2が取付けられる側の壁面)には、図2に示すように、最上部に固定されるIGBTモジュール2の取付け位置より上方に蒸気通路9の流出口9aと凝縮液通路10の流入口10aとが開けられている。流出口9aは、押出材7の上端寄りの位置で押出材7の横幅方向全体に渡って長く形成されて、蒸気通路9だけではなく両側の凝縮液通路10にまで開口している(この流出口9aの断面形状を図3に示す)。流入口10aは、流出口9aより下方位置で両側の凝縮液通路10にそれぞれ開口している。この流出口9aおよび流入口10aは、例えばミーリング加工によって形成することができる。なお、ミーリング加工によって形成する場合は、図6に示すように、流入口10aと流出口9aとを連結させても良い。この場合、図2に示す流入口10aと流出口9a(流入口10aと流出口9aとが分かれている)をミーリング加工する場合より加工工程を簡略化できる。
【0009】
エンドキャップ8は、押出材7と同じアルミニウム製で、押出材7の両端外周部に被せられて、一体ろう付けにより接合されている。但し、エンドキャップ8は、押出材7の端面に密着した状態ではなく、押出材7の端面との間に蒸気通路9と凝縮液通路10とを連通する連通空間を形成している。
【0010】
放熱器4は、図5に示すように、複数の放熱管13、各放熱管13の間に介在される放熱フィン14、各放熱管13の一端側に連結されるロアプレート15(本発明のプレート)、各放熱管13の他端側に連結されるアッパプレート16、このアッパプレート16に接合されるアッパタンク17等により構成される。この放熱器4は、ロアプレート15の外周縁部が押出材7に形成された流入口10aと流出口9aとを覆って押出材7の壁面に気密に接合される。これにより、冷媒槽3に形成された蒸気通路9と凝縮液通路10は、それぞれ流出口9aと流入口10aを通じて、ロアプレート15が接合された押出材7の壁面とロアプレート15とで形成される下部連通室18(本発明の連通室)に連通される(図1参照)。また、この下部連通室18は、各放熱管13を通じてアッパプレート16とアッパタンク17とで形成される上部連通室19と連通している。なお、ロアプレート15は、押出材7の壁面に対して十分なろう付け面積を確保できるように、外周縁部に鍔状の平面部15aが設けられている。
【0011】
冷却ファン5は、軸流式で、放熱器4の前面(または後面)に配されて、ファンシュラウド5aが放熱器4の側面にボルト20で固定されている。なお、冷却ファン5は、放熱器4に対して送風方向の風下側に位置する吸込式(この場合の送風方向を図1に矢印で示す)でも良いし、放熱器4に対して送風方向の風上側に位置する押込式でも良い。
上記構成の沸騰冷却装置1は、押出材7の壁面に対して放熱器4が略直交した状態で接合されているため、放熱器4から冷媒槽3へ凝縮液を戻りやすくするためには、放熱器4を傾斜した状態で使用した方が良い。そこで、本実施例では、放熱器4に一定の傾斜角が得られるように、曲げ加工が容易な押出材7を途中で後方へ折り曲げて使用している(図1参照)。
【0012】
次に、本実施例の沸騰冷却装置1の作用を説明する。
外壁面にIGBTモジュール2が取付けられた蒸気通路9内の冷媒は、IGBTモジュール2から発生した熱を受けて沸騰気化し、蒸気通路9内を上昇して流出口9aから下部連通室18内へ流入する。さらに下部連通室18から各放熱管13へ分配された蒸気冷媒は、冷却ファン5の送風を受けて低温となっている放熱管13の内壁面に凝縮して凝縮潜熱を放出し、液滴となって再び下部連通室18へ戻る。下部連通室18に溜まった凝縮液は、流出口9aより低い位置に開口する流入口10aから凝縮液通路10に流入し、凝縮液通路10を流下した後、エンドキャップ8内の連通空間を通って再び蒸気通路9に供給される。各放熱管13で蒸気冷媒が凝縮する際に放出した凝縮潜熱は、放熱管13の管壁から放熱フィン14へ伝わり、各放熱管13の間を通過する送風空気に放出される。
【0013】
(本実施例の効果)
本実施例によれば、冷媒槽3に形成された蒸気通路9と凝縮液通路10が、それぞれ流出口9aと流入口10aを通じて下部連通室18に連通する構造であるため、IGBTモジュール2の熱を受けて蒸気通路9で沸騰気化した蒸気冷媒の流れと、放熱器4で冷却されて液化した凝縮液の流れとを円滑に分離できる。これにより、冷媒槽3と放熱器4との間で冷媒の循環が効率良く行われる(即ち、蒸気冷媒と凝縮液とが衝突することなく、冷媒の流れが一様になる)ことから、放熱性能の向上を図ることができる。また、下部連通室18に開口する流入口10aと流出口9aとに高低差を付けるだけの簡単な構成によって蒸気冷媒と凝縮液とを円滑に分離できるため、従来の冷却装置と比較して製造が容易であり、製造コストを低く抑えることが可能である。
【0014】
(第2実施例)
図7は第2実施例に係わる冷媒槽3の断面図である。
本実施例は、複数の構成部材を貼り合わせて冷媒槽3を構成した場合の一例を示すものである。
冷媒槽3は、図7に示すように、対向する2枚の平板21、この2枚の平板21の両サイドを支持するサイドスペーサ22、蒸気通路9を2分割する中間スペーサ23、蒸気通路9と凝縮液通路10とを分割する中間スペーサ24、IGBTモジュール2の取付けボルト6が螺着される螺子孔付きスペーサ25、およびエンドキャップ(図示しない)から構成されて、各構成部材が互いの接合箇所で一体ろう付けにより接合されている。なお、中間スペーサ23と螺子孔付きスペーサ25、および中間スペーサ24と螺子孔付きスペーサ25は、それぞれ一体に形成しても良い。
冷媒槽3に形成される流出口9aと流入口10aの位置と形状、および放熱器4の構成は第1実施例と同様であり、説明を省略する。
本実施例の場合、第1実施例の様に冷媒槽3(押出材7)を曲げて使用するのではなく、沸騰冷却装置1全体を傾斜して使用することにより、放熱器4に所定の傾斜角を与えることができる。
【0015】
(第3実施例)
図8は沸騰冷却装置1の全体側面図、図9は図8のD視図、図10は図8のE視図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、冷媒槽3の上端面に蒸気通路9の流出口9aと凝縮液通路10の流入口10aとが開口する場合の一例を示すものである。
冷媒槽3は、アルミニウム製の押出材7とエンドキャップ8とから成り、放熱器4に対して2個並列に組付けられている(図9参照)。押出材7は、図12および図13に示すように、縦長形状で且つ横幅に対して厚み幅の薄い偏平形状に設けられて、内部を長手方向に多数の通路(蒸気通路9と凝縮液通路10)が貫通している。この押出材7は、放熱器4との接続口となる上端面で横幅方向の両端部が切削加工により一段低く形成されて(図12参照)、その低く形成された両端部の通路が各々凝縮液通路10として使用され、残りの通路が蒸気通路9として使用される。なお、蒸気通路9の流出口9aと凝縮液通路10の流入口10aは、それぞれ押出材7の上端面に開口している(図12参照)。
【0016】
エンドキャップ8は、押出材7と同じアルミニウム製で円筒形状を成し、押出材7の下端外周に被せられて押出材7に形成された各通路を連通している。また、各冷媒槽3のエンドキャップ8は、図9に示すように、ジョイント26により接続されて連通している。従って、各冷媒槽3(各通路)は、互いのエンドキャップ8およびジョイント26を通じて連通し、交互に冷媒が流通できるように構成されている。
【0017】
この冷媒槽3には、図11(図9のF−F断面図)に示すように、金属製(例えばアルミニウム製)のベース板27がブレージングシート28(両面にろう材がクラッドされた薄板)を介して押出材7の一方の壁面に接合されて、そのベース板27にIGBTモジュール2がボルト6により締結されている。但し、ブレージングシート28は、押出材7の横幅方向で蒸気通路9に相当する部位のみに配置されて、ベース板27が押出材7の両端部に設けられた凝縮液通路10の外壁面と直接接触することはない。これにより、IGBTモジュール2の熱がベース板27を通じて凝縮液通路10を流れる凝縮液に直接伝わることはなく、凝縮液が沸騰気化するのを防止できる。
【0018】
放熱器4は、図10に示すように、複数の放熱管13、各放熱管13の間に介在される放熱フィン14、各放熱管13の一端側に連結されるロアプレート15、このロアプレート15に接合されるロアタンク29(本発明のプレート)、各放熱管13の他端側に連結されるアッパプレート16、このアッパプレート16に接合されるアッパタンク17より成り、ロアプレート15とロアタンク29とで下部連通室18(図14参照)が形成されて、アッパプレート16とアッパタンク17とで上部連通室19(図14参照)が形成されている。下部連通室18と上部連通室19は、各放熱管13を通じて連通している。
【0019】
冷媒槽3と放熱器4とは、図14(冷媒の流れを説明するモデル図)に示すように、ロアタンク29に冷媒槽3(押出材7)の上端部が差し込まれて(但し、押出材7の両端部に設けられた凝縮液通路10の流入口10aが下部連通室18に開口する位置まで差し込まれていることは言うまでもない)、一体ろう付けにより各接合部が気密に接合されることで密閉容器を構成している。この密閉容器を構成する冷媒槽3と放熱器4には、アッパタンク17に設けられた冷媒封入口30より容器内部を脱気してから冷媒が注入され、その後、冷媒封入口30の端部をかしめて溶接等により封じ切ることにより冷媒が封入される。
なお、放熱器4は、各放熱管13で液化した凝縮液が下部連通室18へ集まる様に、放熱器4全体が冷媒槽3に対して傾斜した状態(下部連通室18より上部連通室19の方が高い位置にある)で接合されている(図8参照)。
【0020】
次に、沸騰冷却装置1の作用を説明する。
外壁面にIGBTモジュール2が取付けられた蒸気通路9内の冷媒は、IGBTモジュール2から発生した熱を受けて沸騰気化し、各蒸気通路9を上昇して各流出口9aから下部連通室18へ流入する。さらに下部連通室18から各放熱管13へ分配された蒸気冷媒は、冷却ファン(図示しない)の送風を受けて低温となっている放熱管13の内壁面に凝縮して凝縮潜熱を放出し、液滴となって再び下部連通室18へ戻る。その下部連通室18に溜まった凝縮液は、図14に示すように、流出口9aより一段低く形成された流入口10aから凝縮液通路10に流入し、凝縮液通路10を流下した後、エンドキャップ8内の連通空間を通って再び各蒸気通路9に供給される。この時、各冷媒槽3のエンドキャップ8がジョイント26を通じて相互に連通しているため、凝縮液が何方か一方の冷媒槽3に片寄ることはなく、各冷媒槽3の冷媒量を略均等に保つことができる。
各放熱管13で蒸気冷媒が凝縮する際に放出した凝縮潜熱は、放熱管13の管壁から放熱フィン14へ伝わり、各放熱管13の間を通過する送風空気に放出される。
【0021】
(本実施例の効果)
本実施例でも、第1実施例と同様に、IGBTモジュール2の熱を受けて蒸気通路9で沸騰気化した蒸気冷媒の流れと、放熱器4で冷却されて液化した凝縮液の流れとを円滑に分離できるため、冷媒槽3と放熱器4との間で冷媒の循環が効率良く行われて、放熱性能の向上を図ることができる。そして、押出材7の上端面に開口する流入口10aと流出口9aとに高低差を付けるだけの簡単な構成によって蒸気冷媒と凝縮液とを円滑に分離できるため、従来の冷却装置と比較して製造が容易であり、製造コストを低く抑えることが可能である。
【0022】
(第4実施例)
図15は沸騰冷却装置1の全体側面図、図16は冷媒槽3の断面図、図17は図15のG−G断面図である。
本実施例の沸騰冷却装置1は、冷媒槽3に取付けられるIGBTモジュール2の個数(即ち、総発熱量)に応じて放熱器4の容量を変更できるように構成した場合の一例を示すものである。
【0023】
冷媒槽3は、押し出し加工によって成形された押出材7と、この押出材7の両端に被せられるエンドキャップ8とから成る。
押出材7には、図16に示すように、蒸気通路9、凝縮液通路10、および非作動通路31が長手方向に貫通して形成されるとともに、接続プレート32を介して放熱器4が接続される領域(図16の破線Hで示す領域)に蒸気通路9の流出口9aと凝縮液通路10の流入口10aとが開けられている。但し、流出口9aは、非作動通路31の上方に開口しており、2本の蒸気通路9間に残る支柱部11aおよび蒸気通路9と非作動通路31との間に残る支柱部11bの上部(図16に破線で示す部分)がミーリング等の追加工によって削除されることにより、各蒸気通路9と連通している。また、流入口10aと流出口9aは、図16に示すように、流入口10aの開口下端の方が流出口9aの開口下端より若干下方位置となる様に高低差が付けられている。なお、非作動通路31は、押し出し加工の際に、凝縮液通路10とのつり合いを持たせるために形成されたもので、凝縮液通路10としては使用されない。
【0024】
エンドキャップ8(8a、8b)は、押出材7の両端外周部に被せられて、一体ろう付けにより接合されている。但し、上端側のエンドキャップ8aは、押出材7の上端開口面を閉塞しているが、下端側のエンドキャップ8bは、押出材7の下端面との間に蒸気通路9、凝縮液通路10、および非作動通路31をそれぞれ連通する連通空間を形成している。
【0025】
放熱器4は、所謂ドロンカップタイプの熱交換器で、図17に示すように、中空状の放熱管33を複数積層して構成され、接続プレート32を介して冷媒槽3に接続されている。
放熱管33は、平面形状が略矩形状を成す2枚の成形プレート34より成り、各成形プレート34の外周縁部を接合して中空体に形成されている。2枚の成形プレート34は、熱伝導性の良好な金属材(例えばアルミニウム材)をプレス成形して同一形状に設けられて、両端部に連通口35が開けられている。
この放熱管33は、その中央部全体が偏平な冷媒通路36となり、その冷媒通路36にはアルミニウム製の薄板を波形状に成形したインナフィン37が挿入されている。また、冷媒通路36の両端には、それぞれ前記の連通口35を有する連通部38が設けられている。連通部38は、連通口35を通じて他の放熱管33の連通部38と接続されて放熱器4全体のタンク部を構成している。
【0026】
各放熱管33は、図17に示すように、互いの連通部38同士を合わせて積層されて、連通部38に開口する連通口35を通じて互いに連通し、積層された各放熱管33の間には放熱フィン14が介在されている。但し、最も外側に位置する放熱管33の外側の成形プレート34には連通口35が設けられていない。あるいは、連通口35を開けた成形プレート34を使用した場合でも、成形プレート34の外側から端板(図示しない)等で連通口35を塞いでも良い。
【0027】
接続プレート32は、図17に示すように、押出材7に形成された流入口10aと流出口9aとを覆って押出材7の外壁面に気密に接合され、その押出材7の外壁面との間に、流出口9aを通じて蒸気通路9と連通する一方の連通室39と、流入口10aを通じて凝縮液通路10と連通する他方の連通室40とを形成している。但し、一方の連通室39と他方の連通室40は、インナフィン37が介在された冷媒通路36を通じて連通している。なお、接続プレート32には、成形プレート34と同様に連通口35が開けられており、この連通口35を通じて各連通室39、40と各放熱管33とが連通している。
【0028】
次に、本実施例の作用を説明する。
IGBTモジュール2から発生した熱が伝わって沸騰した冷媒は、気泡となって蒸気通路9内を上昇し、流出口9aから主に一方の連通室39内へ流入した後、さらに一方の連通室39から放熱器4の一方のタンク部(図17の右側の連通部38)へ流入して各放熱管33の冷媒通路36へ分配される。各冷媒通路36を流れる蒸気冷媒は、冷却ファン5(図15参照)の送風を受けて低温となっている冷媒通路36の内壁面およびインナフィン37の表面に凝縮して凝縮潜熱を放出し、液滴となって冷媒通路36の底面を流れながら放熱器4の他方のタンク部(図17の左側の連通部38)へ流入する。さらに他方のタンク部から他方の連通室40内へ流入して主に他方の連通室40内に溜まった凝縮液は、流出口9aより下方に開口する流出口9aから凝縮液通路10に流入し、凝縮液通路10を流下した後、エンドキャップ8b内の連通空間を通って再び蒸気通路9に供給される。一方、蒸気冷媒が凝縮する際に放出された凝縮潜熱は、冷媒通路36の壁面から放熱フィン14へ伝わって、各放熱管33の間を通過する送風空気に放出される。
【0029】
(本実施例の効果)
第1実施例の効果に加えて、ドロンカップタイプの放熱器4を使用したことにより、IGBTモジュール2の取付け個数が増加して総発熱量が増大した場合でも、容易に放熱器4の容量を変更できる。即ち、同一形状の放熱管33を順次積層していくことで放熱器4の容量を容易に増加できるため、総発熱量に相応した容量の放熱器4を低コストで提供できる。また、押出材7の支柱部11a、11bの上部を削除するだけで、特別な部品を追加することなく低コストで冷媒の循環を制御できる。
【0030】
なお、本実施例の場合、放熱器4から冷媒槽3(凝縮液通路10)へ凝縮液を戻り易くするために、冷媒槽3に対して放熱器4に傾斜を付けても良い。また、押出材7に形成した非作動通路31は無くても良い。
冷媒槽3の下端側のエンドキャップ8bの代わりに、押出材7の下側をミーリング等の追加工によって支柱部11と11a(11bはどちらでも良い)の一部を削除して、押出材7の下端面に平板をろう付けにより接合しても良い。こうすることにより、エンドキャップ(平板)の製作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沸騰冷却装置の全体側面図である(第1実施例)。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】第1実施例に係わる放熱器の正面図である。
【図6】流出口と流入口の変形例を示す冷媒槽の断面図である。
【図7】冷媒槽の断面図である(第2実施例)。
【図8】沸騰冷却装置の全体側面図である(第3実施例)。
【図9】図8のD視図である。
【図10】図8のE視図である。
【図11】図9のF−F断面図である。
【図12】第3実施例に係わる押出材の正面図である。
【図13】第3実施例に係わる押出材の底面図である。
【図14】冷媒の流れを説明する沸騰冷却装置のモデル図である(第3実施例)。
【図15】沸騰冷却装置の全体側面図である(第4実施例)。
【図16】第4実施例に係わる冷媒槽の断面図である。
【図17】図15のG−G断面図である。
【符号の説明】
1 沸騰冷却装置
2 IGBTモジュール(発熱体)
3 冷媒槽
4 放熱器
7 押出材
8 エンドキャップ(キャップ)
9 蒸気通路
9a 流出口(蒸気流出口)
10 凝縮液通路
10a 流入口(凝縮液流入口)
15 ロアプレート(プレート/第1実施例)
18 下部連通室(連通室)
29 ロアタンク(プレート/第3実施例)
32 接続プレート(プレート/第4実施例)
39 一方の連通室(連通室)
40 他方の連通室(連通室)
Claims (2)
- 内部に冷媒が入った蒸気通路と凝縮液通路とを有し、その蒸気通路と凝縮液通路とが互いの下部で連通して設けられ、前記蒸気通路を形成する外壁に発熱体が取付けられる冷媒槽と、
前記蒸気通路および前記凝縮液通路と連通する連通室を有し、この連通室を通じて流入する蒸気冷媒を冷却して液化する放熱器とを備え、
前記冷媒槽は、前記連通室と前記蒸気通路とを連通する蒸気流出口および前記連通室と前記凝縮液通路とを連通する凝縮液流入口を有し、前記蒸気流出口より前記凝縮液流入口の方が低い位置で前記連通室に開口している沸騰冷却装置であって、
前記冷媒槽は、前記蒸気通路と前記凝縮液通路とが押出し加工により形成されると共に、前記発熱体の取付け位置より上方の側面に前記蒸気流出口と前記凝縮液流入口とが高低差を有して開口する押出材と、この押出材の両端部にそれぞれ接合されて前記蒸気通路と前記凝縮液通路とを連通するキャップとから成り、
前記放熱器は、前記連通室を形成するプレートが前記押出材の側面に接合されていることを特徴とする沸騰冷却装置。 - 内部に冷媒が入った蒸気通路と凝縮液通路とを有し、その蒸気通路と凝縮液通路とが互いの下部で連通して設けられ、前記蒸気通路を形成する外壁に発熱体が取付けられる冷媒槽と、
前記蒸気通路および前記凝縮液通路と連通する連通室を有し、この連通室を通じて流入する蒸気冷媒を冷却して液化する放熱器とを備え、
前記冷媒槽は、前記連通室と前記蒸気通路とを連通する蒸気流出口および前記連通室と前記凝縮液通路とを連通する凝縮液流入口を有し、前記蒸気流出口より前記凝縮液流入口の方が低い位置で前記連通室に開口している沸騰冷却装置であって、
前記冷媒槽は、前記蒸気通路と前記凝縮液通路とが押出し加工により形成されると共に、上端面に前記蒸気流出口と前記凝縮液流入口とが高低差を有して開口する押出材と、この押出材の下端部に接合されて前記蒸気通路と前記凝縮液通路とを連通するキャップとから成り、
前記放熱器は、前記連通室を形成するプレートが前記押出材の上端部に接合されていることを特徴とする沸騰冷却装置。
Priority Applications (1)
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| JP26406895A JP3663689B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 沸騰冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP26406895A JP3663689B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 沸騰冷却装置 |
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|---|---|
| JPH09107058A JPH09107058A (ja) | 1997-04-22 |
| JP3663689B2 true JP3663689B2 (ja) | 2005-06-22 |
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| JP (1) | JP3663689B2 (ja) |
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| FI122741B (fi) | 2006-09-29 | 2012-06-15 | Vacon Oyj | Tehomuuttajan tehokomponenttien jäähdytys |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP26406895A patent/JP3663689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09107058A (ja) | 1997-04-22 |
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