JPH10508074A - 閉止弁体の開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、濃厚物質ポンプ（１４）の材料装填容器（１２）の底部側の清掃用開口部（１０）に配置された閉止弁体（１６）の開閉装置に関する。流体圧駆動ユニット（２０）と連結された閉止弁体（１６）が制御弁（４８）の操作により流体圧によって、排出開口部を開放する排出位置へ外方向へ回動させられ得る。閉鎖位置への閉止弁体（１６）の戻り回動は、機械的な調節機構（２３）を用いて手動操作で、流体圧駆動ユニット２０を同時に初期位置へ戻しながら行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】 閉止弁体の開閉装置 本発明は、容器、特に濃厚物質ポンプ用材料装填容器の底部側の清掃用開口部 に配置された閉止弁体の開閉装置に関する。 この種の公知の装置の場合には、閉止弁体は、容器に固定された回転枢着部に 配置されており、コンクリートポンプの装填容器を空にして清掃するために、手 で回動させることによって開閉することができる。とりわけ開口過程では、閉止 弁体に付着している運搬材料によって摩擦抵抗が高まり、その摩擦抵抗によって 、閉止弁体の手動操作が困難になる。 その操作を容易にするために、閉止弁体の開閉のための流体圧による装置を設 けることは可能である。しかし、そのような装置の場合には、適当な安全対策に よって操作者の負傷を防止しなければならないことを顧慮すべきである。このた めには、通例、構造上の経費を増大させる付加的な配管等が必要となる。 本発明の課題は、例えば濃厚物質ポンプの材料装 填容器のような容器に付属する閉止弁体を、操作者がわずかな作業コストでかつ 負傷の危険なしに開閉できるようにする、初めに述べた種類の簡単な装置を作り 出すことである。 前記課題の解決のために、本発明により、請求項１に述べられる構成の組合わ せが提案される。本発明の別の有利な態様及び発展した構成が、従属項に示され る。 本発明の基本思想は、閉止弁体を流体圧によって開かせる際に負傷の危険が十 分に排除されていること、及び逆に容器が清掃されて空の状態のときに閉止弁体 を閉じる際に、特別な力の消費を要せずに手で閉じ得ることである。それに応じ て、本発明により、清掃用開口部を密閉している閉鎖位置と清掃用開口部を少な くとも一部分開放している排出位置との間で、閉止弁体を調節するために、閉止 弁体と連結されかつ初期位置と終端位置との間で可動な流体圧駆動ユニットが提 案される。その際、当該閉止弁体は、流体圧駆動ユニットへの加圧油供給を制御 する流体圧調整部の操作によってその排出位置へ位置調節可能であり、また、機 械的な調節機構を用いて手動操作で、流体圧駆動ユニットを同時にその初期 位置へ戻しながら、該閉止弁体を閉鎖位置へ戻すことができる。 本発明の有利な態様により、流体圧駆動ユニットは、底部側を加圧油によって 付勢されかつピストン棒側で油タンクとあるいは雰囲気と連結された、簡単に機 能する流体圧シリンダー内で移動可能な駆動ピストンを有する。 駆動ピストンの送り運動は、流体圧シリンダーが容器に固定されて配置されて いる場合には、ピストン捧と連結された連動桿によって閉止弁体の回動運動へ変 換できる。この方法のかわりに、駆動ピストンを、ピストン棒に枢着された揺動 レバーを介して閉止弁体と連結することができる。この場合には、流体圧シリン ダーは、清掃用開口部の軸線に対して平行な、容器に付属する軸心のまわりで回 動できるように配置される。 閉止弁体を手動で閉じるために、機械的な調節機構を、ピストン棒にあるいは 密封蓋体に固定されたグリップあるいはハンドレバーとして形成することができ る。 流体圧シリンダーへの流体圧供給が、３ポート２位置切替弁として形成された 制御弁によって制御さ れ、その際流体圧シリンダーの底部側が、特に手で操作された切替弁の切替位置 において加圧油供給装置と連結され、また、ばね力の平衡位置にある切替弁の初 期位置において油タンクと連結されることが有利である。それによって、流体圧 駆動ユニットの誤操作が十分に排除される。同時に、機械的な調節機構を操作す る際に、加圧油による新たな措置なしに駆動シリンダーの底部室を空にすること が可能であり、かつ、流体圧ピストンを初期位置へ戻し得ることが保障される。 容器内にある運搬材料の適量の排出のために、閉止弁体の開口速度は、流体圧 駆動ユニットへの加圧油供給に影響を及ぼす特に調整可能な絞り弁として形成さ れた流量調整弁によって制御可能である。 閉鎖運動を限定し、かつ清掃用開口部を液密に密閉するために、閉鎖位置にお いて容器底部に配置されたストッパー部ののり上げ傾斜によって、密封蓋体がパ ッキングリングに押し付けられることが有利である。 以下に、図面に示された実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。 図１及び図２は、容器の清掃用開口部の閉鎖のた めの装置の閉止弁体が開いている状態及び閉じている状態を、１部を切り開いて 示す図であり、 図３は、閉止装置の別の変形例の閉じた状態（実線）及び開いた状態（破線） での下面図である。 図面に示された閉止装置は、主として、濃厚物質ポンプ１４の容器１２の底部 側の清掃用開口部１０に配置された閉止弁体１６から成る。閉止弁体１６は、流 体圧駆動ユニット２０と連結されている。その際、当該閉止弁体は、流体圧調整 部２２の作動によって流体圧によって開かれ、また、ハンドレバー２３として形 成された機械的な調節機構の操作によって再び液密に閉鎖され得る。流体圧駆動 ユニット２０は、簡単に機能する流体圧シリンダー２４内で移動可能な駆動ピス トン２６を有する。駆動ピストン２６は、図１及び図２に示す実施例の場合には 、ピストン棒２８と、回転枢着部３０、３４によってピストン棒２８に連結され かつ互いに連結された２つの連結部材３２、３６から成る連動桿１８とを介して 、閉止弁体１６につながれている。閉止弁体１６は、清掃用開口部１０の軸線に 対して平行な軸心５８の周りに容器底部の外側で旋回可能に配置されている。 濃厚物質ポンプ１４の運転中、清掃用開口部１０は、閉鎖位置にある閉止弁体 １６によって液密に閉鎖される。容器１２へ供給された運搬材料の運搬のために 、濃厚物質ポンプ１４は２つの運搬シリンダー３８、４０を有する。運搬シリン ダー３８、４０の端面側の開口部は、容器１２へ開口しており、そして加圧往復 運動の間、交互に回動管４２を介して運搬導管４４と連結される。 容器１２内の残った材料を空にするために、閉止弁体１６は流体圧によって開 かれる（図１）。そのために、流体圧シリンダー２４の底部接続部とポンプ４６ の被圧側との間に配置された流体圧調整部２２が操作される。流体圧調整部２２ は、３ポート２位置切替弁４８と切替弁４８の前に接続された調整可能な絞り弁 ５０とから成る。解除機構５２を用いて手で操作される切替弁４８は、切替位置 ａにおいて、流体圧シリンダー２４の底部側を加圧油供給装置と連結する。それ によって、ピストン２６が、清掃用開口部１０を開放する排出位置へ閉止弁体１ ６を回動させながら移動させられる。その際、流体圧シリンダー２４のピストン 棒側は、図示するように油タンク５１と連結されているか、あるいは直に雰 囲気へ開放されている。清掃用開口部１０からの運搬材料の流出量の配量のため に、絞り弁５０により加圧油供給を調整して抑制することによって進行速度を制 御することができる。 解除機構５２を解放すると、切替弁４８が、ばね力の平衡位置にある初期位置 ｂへ切り替えられる。当該初期位置ｂでは、切替弁４８が流体圧シリンダー２４ の底部側を油タンク５１と連結する（図２）。この状態で、閉止弁体１６を、容 器１２が空になった後に、ピストン棒２８に固定されたハンドレバー２３を用い て閉鎖位置へ回動させて戻すことができる。そのために、ハンドレバー２３が矢 印５４の方向へ、ピストン２６を同時に戻しながら初期位置へ押される。その際 、加圧油が流体圧シリンダー２４の底部側からピストン棒側へあるいはタンク５ １へ還流する。 図３は、閉止装置の変形実施例を示す。その際、同一部分には同一符号が付さ れている。この変形例の場合には、流体圧シリンダー２４が、容器に固定された 軸心５６のまわりで回動できるように容器底部に配置されており、またピストン 棒が、容器に固定された軸心５８のまわりで回転可能な揺動レバー ６４を介して密封蓋体１６と連結されている。その際、旋回軸心５６、５８及び 回転枢着部３０の軸心は、清掃用開口部１０の軸線に対して平行に配置されてい る。閉止弁体１６は、流体圧駆動ユニット２０によってすでに述べた方法で流体 圧により排出位置へ外方向へ回動させることが可能であり、また、閉止弁体１６ に固定されたハンドレバー２３を用いてストッパー部６０に向かって閉鎖位置へ 回動させて戻すことが可能である。その際、閉止弁体１６が、ストッパー部６０ に形成されたのり上げ傾斜６１に係合し、それによって閉鎖位置において清掃用 開口部１０を液密に密閉するパッキングリングに押しつけられる。 本発明に係る閉止装置は、上述の使用分野のほかに、別の装填及び貯蔵容器に も、また予備混合槽にも利用できる。 要約すると、以下のことが確認できる。本発明は、濃厚物質ポンプ１４の材料 装填容器１２の底部側の清掃用開口部１０に配置された閉止弁体１６の開閉装置 に関する。流体圧駆動ユニット２０と連結された閉止弁体１６が制御弁４８の操 作により、流体圧によって、清掃用開口部１０を開放する排出位置へ 外方向へ回動させられ得る。閉鎖位置への閉止弁体１６の戻り回動は、機械的な 調節機構２３を用いて手動操作で、流体圧駆動ユニット２０を同時に初期位置へ 戻しながら行なわれる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フル ヘルムート ドイツ連邦共和国 デー・72760 ロイト リンゲン ヴィルヘルム・クーン・シュト ラーセ 98 (72)発明者 ボイメン パウル ドイツ連邦共和国 デー・71069 ジンデ ルフィンゲン オルトラーシュトラーセ ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．容器（１２）、特に濃厚物質ポンプ（１４）用材料装填容器の底部側の清掃 用開口部（１０）に配置された閉止弁体（１６）の開閉装置において、閉止弁体 （１６）と連結されかつ初期位置と終端位置との間で可動の流体圧駆動ユニット （２０）が、清掃用開口部（１０）を密閉する閉鎖位置と清掃用開口部（１０） の少なくとも一部分を開放する排出位置との間で閉止弁体（１６）を調節するた めに設けられており、閉止弁体（１６）が、流体圧駆動ユニット（２０）への加 圧油供給を制御する流体圧調整部（２２）の操作によって排出位置へ調節可能で あり、また機械的な調節機構（２３）を用いて手動操作で、同時に流体圧駆動ユ ニット（２０）を初期位置へ戻しながら閉鎖位置へ戻され得ることを特徴とする 装置。 ２．流体圧駆動ユニット（２０）が、底部側を加圧油によって付勢可能でかつピ ストン棒側で油タンク（５１）とあるいは雰囲気と連結される簡単に機能する流 体圧シリンダー（２４）内で移動可能な駆動ピストン（２６）を有することを特 徴とす る、請求項１に記載の装置。 ３．駆動ピストン（２６）が、ピストン棒（２８）と結合された連動桿（１８） を介して、閉止弁体（１６）と連結されていることを特徴とする、請求項２に記 載の装置。 ４．駆動ピストン（２６）が、ピストン棒（２８）と枢着された揺動レバー（６ ４）を介して閉止弁体（１６）と連結されていることを特徴とする、請求項２に 記載の装置。 ５．流体圧シリンダー（２４）が、清掃用開口部の軸線に対して平行な、容器に 固定された軸心（５６）のまわりで回動可能であることを特徴とする、請求項４ に記載の装置。 ６．閉止弁体（１６）が、清掃用開口部（１０）の軸線に対して平行な、容器（ １２）に付属する軸心（５８）のまわりで回動可能であることを特徴とする、請 求項１から５の１つに記載の装置。 ７．機械的な調節機構（２３）が、ピストン捧（２８）にあるいは閉止弁体（１ ６）に固定されたグリップあるいはハンドレバーとして形成されていることを特 徴とする、請求項１から６の１つに記載の装置。 ８．流体圧調整部（２２）が、３ポート２位置切替弁（４８）として形成された 制御弁を有することを特徴とする、請求項１から６の１つに記載の装置。 ９．流体圧シリンダー（２４）の底部側が、特に手で操作された切替弁（４８） の切替位置（ａ）において加圧油供給装置と連結されており、ばね力の平衡位置 にある切替弁（４８）の初期位置（ｂ）において油タンク（５１）と連結されて いることを特徴とする、請求項８に記載の装置。 10．流体圧調整部（２２）が、流体圧駆動ユニット（２０）への加圧油供給に影 響を及ぼす特に調整可能な絞り弁（５０）として形成された流量調整弁を有する ことを特徴とする、請求項１から９の１つに記載の装置。 11．閉止弁体（１６）が、閉鎖位置において容器底部に配置されたストッパー部 （６０）ののり上げ傾斜（６１）によってパッキングリングに押しつけられ得る ことを特徴とする、請求項１から１０の１つに記載の装置。