JPH1050797A - ウエハ搬送機構 - Google Patents

ウエハ搬送機構

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JPH1050797A
JPH1050797A JP21614196A JP21614196A JPH1050797A JP H1050797 A JPH1050797 A JP H1050797A JP 21614196 A JP21614196 A JP 21614196A JP 21614196 A JP21614196 A JP 21614196A JP H1050797 A JPH1050797 A JP H1050797A
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Munetoshi Nagasaka
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スループットの向上などの要請からピンセッ
トが軽量化、薄肉化し、しかもピンセットが例えばセラ
ミックにより形成されているため、吸着パッドを接着剤
等によりピンセットに確実に固定することができず、真
空漏れを生じてウエハWをピンセット上に確実に固定す
ることができない。 【解決手段】 本ウエハ搬送機構20は、ピンセット本
体241内の真空排気通路244に連通して形成された
凹陥部243と、この凹陥部243に収納されて真空排
気通路244からの排気によりウエハWを吸着する吸着
パッド242と、この吸着パッド242に装着された取
付用ピン245とを有し、凹陥部243の第2凹陥部2
43Bの内周面に取付用ピン245が係止するV溝24
3Dを設け、取付用ピン245を介して吸着パッド24
2を凹陥部243に取り付けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ搬送機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造する場合には成膜処理
装置やエッチング処理装置等によりウエハに種々の処理
を施した後、処理後のウエハの電気的検査を行って各種
の処理に欠陥があるか否かを検査するようにしている。
この一連の処理を行うに当たって、ウエハはキャリア内
に所定枚数(例えば、25枚)収納され、キャリア単位
で各工程を行き来するようにしてある。
【0003】例えば図7はウエハに形成されたICチッ
プを検査するプローブ装置を示す平面図である。このプ
ローブ装置は、同図に示すように、ローダ部1と、この
ローダ部1に隣接するプローバ部2と、これら両者を操
作する操作部3とを備えている。ローダ部1にはウエハ
搬送機構4、サブチャック5及びハンドリングアーム6
がそれぞれが配設されている。また、ウエハ搬送機構4
は、屈伸する多関節アーム7と、この多関節アーム7の
先端に保持プレートとして連結されたピンセット8とを
有し、多関節アーム7を屈伸させてピンセット8をキャ
リアCとサブチャック5間で移動させ、ウエハWを両者
間で搬送するようにしてある。また、ピンセット8の表
面には真空排気路(図示せず)が開口しており、ウエハ
Wを搬送する時には真空排気路からの排気によりピンセ
ット8にウエハWを真空吸着するようにしてある。
【0004】従って、ウエハWをローダ部1とプローバ
部2との間で搬送する時には、ウエハ搬送機構4のピン
セット8を用いてウエハWをキャリアCから1枚ずつ搬
出し、サブチャック5において例えばオリエンテーショ
ンフラット(オリフラ)を基準にウエハWのプリアライ
メントを行った後、ハンドリングアーム6を介してサブ
チャック5上のウエハWをプローバ部2へ引き渡して所
定の電気的検査を行うようにしてある。また、検査済み
のウエハWは逆の経路を辿ってプローバ部2からローダ
部1のキャリアC内へ戻すようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
6インチのウエハは500〜700μm、8インチのウ
エハは350〜600μmと薄く形成され、それ自体に
僅かではあるが撓みがあり、しかもウエハWがキャリア
C内に収納されている時には撓み易い。従って、従来の
ウエハ搬送機構4を用いてウエハWを搬送する場合に
は、キャリアC内のウエハWをピンセット8表面で真空
吸着する際に、ウエハWがピンセット8表面に密着し難
く、真空排気路の開口が完全に閉塞されず真空漏れを生
じてウエハWをピンセット8上に確実に真空吸着するこ
とができないという課題があった。また、この点を解消
するために、ピンセット8に柔軟性のある吸着パッドを
取り付ける方法もあるが、装置の軽量化やスループット
の向上などの要請からピンセット8自体が軽量化、薄肉
化し、しかもピンセット8がセラミック等により形成さ
れているため、吸着パッドをピンセットに確実に固定す
ることが難しく、吸着パッドの取付部から真空漏れを生
じるという課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ウエハを保持するピンセット等の保持プレ
ートが軽量化、薄肉化してもウエハ吸着用の吸着パッド
を保持プレートに真空漏れを生じさせることなく確実に
取り付けることができ、しかもウエハが大型化、薄肉化
して撓み易くなっても、保持プレート上にウエハを確実
に吸着、固定することができ、ウエハを確実に搬送する
ことができるウエハ搬送機構を提供することを目的とし
ている。また、ウエハのハンドリング部の占有面積を削
減できるウエハ搬送装置を合わせて提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のウエハ搬送機構は、ウエハを吸着保持する保持プレー
トと、この保持プレートを介して容器とウエハ処理部と
の間でウエハを搬送するウエハ搬送機構であって、上記
保持プレートは、プレート本体内の排気通路に連通して
形成された凹陥部と、この凹陥部に収納されて上記排気
通路からの排気により上記ウエハを吸着する吸着パッド
と、この吸着パッドに装着された取付用ピンとを有し、
上記凹陥部に上記取付用ピンが係止する係止溝を設け、
上記取付用ピンを介して上記吸着パッドを上記凹陥部に
取り付けたことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載のウエハ搬
送機構は、請求項1に記載の発明であって、上記係止溝
に接着剤を充填し、上記取付用ピンを上記係止溝に固定
したことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載のウエハ搬
送機構は、ウエハを吸着保持する保持プレートと、この
保持プレートを介して容器とウエハ処理部との間でウエ
ハを搬送するウエハ搬送機構であって、上記保持プレー
トを支持する基板と、この基板上で上記保持プレートを
往復移動させる移動機構と、上記基板を正逆回転させる
回転駆動機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。本実施形態のウエハ搬送
機構をプローブ装置に適用した場合について説明する。
本プローブ装置10は、図6に示すように、ローダ部1
1と、このローダ部11に隣接するプローバ部12と、
これら両者を操作する図示しない操作部とを備えてい
る。ローダ部11にはウエハ搬送機構20及びサブチャ
ック30がそれぞれが配設され、ウエハ搬送機構20に
よりキャリアC内のウエハWをローダ部11とプローバ
部12間で往復搬送搬送するようにしてある。また、キ
ャリアCからプローバ部12へウエハはWを搬送する途
中でサブチャック30によりウエハWをプリアライメン
トするようにしてある。プローバ部12にはメインチャ
ック13が配設され、このメインチャック13がX、Y
及びθ方向で移動し、ウエハWをプローブ針14に対し
て正確に位置決めを行った後、メインチャック13がZ
方向でオーバードライブし、ウエハWの電気的検査を行
うようにしてある。検査後、ウエハ搬送機構20により
逆の経路を辿ってウエハWをキャリアC内の元の位置へ
戻すようにしてある。そして、これらの駆動部は図示せ
ない制御装置の制御下で駆動するようにしてある。尚、
ウエハ搬送機構20によりキャリアC内のウエハWを搬
出し、搬入する時には、キャリアCが図示しない昇降機
構により搬出入位置まで昇降するようにしてあり、ま
た、サブチャック30はウエハWを真空吸着するように
してある。
【0011】次に、本実施形態のウエハ搬送機構20に
ついて詳述する。このウエハ搬送機構20は、図1に示
すように、細長形状に形成された基板21と、この基板
21表面の長手方向両側に互いに平行に配設された一対
のリニアガイドレール22と、各リニアガイドレール2
2に従って基板21の上方で往復移動する上下一対のピ
ンセット23、24と、各ピンセット23、24をそれ
ぞれ個別に往復移動させる移動機構25、26とを備え
ている。また、上記基板21の裏面の略中央には支柱2
7が連結されて垂下し、この支柱27の下端には回転駆
動機構28が連結され、この回転駆動機構28により基
板21が回転し、ピンセット23、24をキャリアCま
たはメインチャック13に対向するようにしてある。
尚、以下では各ピンセット23、24の内、上側のピン
セット23をアッパーピンセット23、下側のピンセッ
ト24をロアピンセット24として説明する。また、ア
ッパーピンセット23とロアピンセット24は基本的に
同様の構成を有し、また、これらの移動機構25、26
も同様の構成を有しているため、ロアピンセット24及
びその移動機構26について説明し、アッパーピンセッ
ト23及びその移動機構25には対応する符号を附して
その説明を省略する。
【0012】上記ロアピンセット24は、基端部で基台
21上を横断する支持アーム24Aに連結され、また、
この支持アーム24Aは基板21上のリニアガイドレー
ル22と係合している。更に、支持アーム24Aは連結
部材24Bを介して移動機構26に連結されている。こ
の移動機構26は、図1の(a)、(b)に示すよう
に、基台21裏面の基端部右側にブラケット(図示せ
ず)を介して固定されたモータ26Aと、このモータ2
6Aの回転軸に固定されたプーリ26Bと、このプーリ
26Bと対応して基板21裏面の先端部右側に回転軸2
6Cを介して回転自在に取り付けられたプーリ26D
と、両プーリ26B、26D間に掛け回されたタイミン
グベルト26Eとを備え、モータ26Aによりタイミン
グベルト26Eを正逆回転させ、タイミングベルト26
Eに連結部材24B、支持アーム24Aを介して連結さ
れたロアピンセット24を基板21上で長手方向に往復
移動させるようにしてある。
【0013】上記回転駆動機構28は、図1の(a)に
示すように、モータ28Aと、このモータ28Aの回転
軸に固定された小プーリ28Bと、上記支柱27の下端
に固定された大プーリ28Cと、これら両プーリ28
B、28C間に掛け回されたタイミングベルト28Dと
を備え、支柱27を介して基板21上の各ピンセット2
3、24を回転させるようにしてある。
【0014】また、上記基板21の支柱27より先端寄
りにサブチャック30より大きめの孔21Aが形成され
ている。そして、基板21の下方にブラケット(図示せ
ず)を介して固定されたサブチャック30が孔21Aを
通り、アッパーピンセット23またはロアピンセット2
4上のウエハWを受け取り、上述のようにウエハWのプ
リアライメントを行うようにしてある。
【0015】さて、上記ロアピンセット24は例えばセ
ラミックによって図2の(a)〜(c)に示すように細
長い矩形状で、例えば2.5mm厚の薄肉状に形成され
ている。即ち、ロアピンセット24は、同図の(a)に
示すように、先端から長手方向の中央よりやや後方まで
切り欠かれて極力軽量化されていると共に、この切欠部
をサブチャック30が通るように二股状に形成され、二
股状の吸着保持部241でウエハWを吸着保持するよう
にしてある。各吸着保持部241の先端寄りには吸着パ
ッド242を装着する凹陥部243(図3、図4参照)
が後述のように形成されている。更に、ロアピンセット
24には各凹陥部243から基端部に向けて真空排気路
244が延設され、その延設端244Aが図2の(c)
で示すように裏面へ開口し、図示しない真空排気装置に
連通している。従って、ロアピンセット242では2箇
所の吸着パッド242でウエハを真空吸着するようにし
てある。
【0016】上記吸着パッド242は、図3の(b)に
示すように、例えば柔軟性があり、しかも耐熱、耐食性
がある四フッ化エチレン樹脂等の合成樹脂によって全体
の形状が略杯形状に形成されている。そして、吸着パッ
ド242の本体242AのウエハWの着座面242Bは
平滑な平坦面として形成されている。また、その中央に
はロアピンセット24の真空排気路244に連通する中
央孔242Cが形成されている。また、着座面242B
はロアピンセット24の表面から極めて僅かではあるが
突出し、ウエハWを保持する際にロアピンセット24よ
りも先に着座面242Bがウエハと接触するようにして
ある。従って、ウエハをロアピンセット24上に載せる
と、ウエハはまず吸着パッド242の着座面242Bに
着座し、この時真空排気路244から真空排気するとウ
エハは吸着パッド242によって確実に真空吸着されて
ロアピンセット24上に固定されることになる。
【0017】また、図4の(a)に示すように、吸着パ
ッド242のリング状の脚部242Dには中央孔242
Cに達する切欠部242Eが形成され、この切欠部24
2Eを介して中央孔242Cが上述のように真空排気路
244と連通している。また、脚部242Dの外周面に
は同図の(b)に示すようにV溝242Fが全周に渡っ
て形成され、ウエハWを真空吸着した時に吸着パッド2
42がV溝242Fを介して僅かではあるが凹陥部24
3内へ沈み、着座面242Bがロアピンセット24表面
と面一になるようにしてある。このV溝242Fには着
座面242B、切欠部242Eと平行する細孔242G
が中央孔242Cの中心を通るように形成され、この細
孔242Gに取付用ピン245が貫通して装着され、一
部が図3の(a)、(b)に示すように脚部242Dか
ら径方向に突出するようにしてある。そして、吸着パッ
ド242は凹陥部243に対して取付用ピン245を介
して後述のように取り付けられている。
【0018】上記凹陥部243は、図3の(a)及び図
5(a)、(b)に示すように、吸着パッド242の本
体242Aを収納するように浅く円形状に形成された第
1凹陥部243Aと、吸着パッド242の脚部242D
を収納するように第1凹陥部243Aの中央部に円形状
に形成された第2凹陥部243Bとからなっている。そ
して、第1凹陥部243Aには図5の(a)に示すよう
に吸着パッド242の取付用ピン245が嵌まり込むピ
ン用の溝243Cが吸着保持部241の幅方向に形成さ
れている。更に、第2凹陥部243Bの内周面には楕円
形状を呈するように侵食するV溝243Dが形成されて
いる。そして、楕円形状のV溝243Dの短軸は第2凹
陥部242Bの直径と略一致し、その長軸は吸着保持部
241の幅方向に沿い、ピン用溝243Cと一致し且つ
取付用ピン245より長くなっている。
【0019】従って、吸着パッド242を凹陥部243
に取り付ける時には、取付用ピン245の一端が脚部2
42Dからはみ出した状態で凹陥部243のピン用溝2
43Cに合わせて吸着パッド242を凹陥部243内に
嵌め込んだ後、吸着パッド242を時計方向または反時
計方向へ回転させると、取付用ピン245がV溝243
Dに摺接しながら細孔242G内で移動し、図3の
(a)、(b)に示すように取付用ピン245の両端が
V溝243Dに接触した位置で係止され、吸着パッド2
42が凹陥部243から外れない状態になる。
【0020】更に、上記吸着パッド242が凹陥部24
3に装着された状態で、V溝243Dに接着剤(図示せ
ず)が充填され、取付用ピン245がV溝243Dの係
止位置で固定されている。これにより、吸着パッド24
2は、凹陥部243内でガタツキなく確実に固定され、
しかも凹陥部243との間に隙間を作ることがなく、ウ
エハを真空吸着する際に真空漏れなくウエハの吸着力を
最大限に発揮できるようにしてある。
【0021】次に、動作について説明する。例えば、ウ
エハWの電気的検査を行う場合には、キャリアC内のウ
エハWを搬出してプローバ部12へ搬送する。それには
図1に示すように回転駆動機構28が駆動すると、基板
21が回転し各ピンセット23、24がキャリアCと対
峙する。その後、移動機構25のモータ25Aが駆動し
てプーリ25Bが回転するとプーリ25B、25Dを介
してタイミングベルト25Eが回転し、タイミングベル
ト25Eに連結されたアッパーピンセット23が前方
(図1では左側)へ移動し、図6に示すようにキャリア
C内に進入する。その後、キャリアCが昇降機構により
僅かな距離だけ下降すると、ウエハWがアッパーピンセ
ット23上に載る。
【0022】ウエハWがアッパーピンセット上に載る
と、ウエハWはアッパーピンセット23の各吸着パッド
の着座面に接触する。この時既にアッパーピンセット2
3の真空排気装置が駆動しているため、真空排気路を介
して真空排気されると、吸着パッドの中央孔からウエハ
Wを真空吸着し、ウエハWをアッパーピンセット23上
に吸着して固定する。この際、ウエハWに多少の撓みが
あっても柔軟性のある吸着パッド本体がその変形に追随
してウエハWに密着し、しかも吸着パッド23とアッパ
ーピンセット23の凹陥部間に真空漏れなくウエハWを
確実に吸着する。
【0023】アッパーピンセット23上にウエハが吸着
されると、移動機構26のモータ25Aが逆回転し、ア
ッパーピンセット23がキャリアCから後退してウエハ
WをキャリアC内から搬出する。そして、アッパーピン
セット23が基板21上の初期の位置へ戻ると、サブチ
ャック30が駆動し、図1の二点鎖線で示すようにアッ
パーピンセット23の上方まで上昇し、アッパーピンセ
ット23からウエハWを受け取った後、ウエハWのプリ
アライメントを行う。サブチャック30でウエハWを受
け取る時にはアッパーピンセット23の真空吸着は解除
されている。サブチャック30でプリアライメントを行
った後、サブチャック30が下降し、ウエハWをアッパ
ーピンセット23へウエハWを引き渡す時にはサブチャ
ック30の真空吸着は解除され、アッパーピンセット2
3によりウエハWを上述のようにして真空吸着する。ア
ッパーピンセット23でウエハWを受け取ると、引き続
き回転駆動機構28が駆動し、図6に示すようにアッパ
ーピンセット23が90°回転し、その位置で回転が停
止する。
【0024】次いで、移動機構25のモータ25Aが駆
動し、アッパーピンセット23が待機中のメインチャッ
ク13上へ進出し、所定位置で停止してメインチャック
13へウエハwを引き渡す。この際、既にプローバ部1
2において先のウエハWの検査を終了していると、アッ
パーピンセット23のウエハWを引き渡す前にメインチ
ャック13上のウエハWをロアピンセット24によって
受け取る。
【0025】ロアピンセット24でウエハWを受け取る
時には、移動機構26のモータ26Aが駆動してロアピ
ンセット24がプローバ部12へ所定距離だけ進出して
停止し、メインチャック13から検査済みのウエハWを
受け取る。この時、メインチャック13上のウエハWは
メインチャック13の表面から上昇する複数のピンによ
ってウエハWがメインチャック13から持ち上げられて
状態になっている。従って、ロアピンセット24は各ピ
ンで持ち上げられたウエハWの下側からウエハWを受け
取る。そして、メインチャック13のピンが下降する
と、既に駆動している真空排気装置の作用によりロアピ
ンセット24の吸着パッド242でウエハWを真空吸着
し、ロアピンセット24上にウエハWを吸着する。次い
で、モータ26Aが逆回転し、ロアピンセット24が基
板21上へ後退する。そして、この動作の間にアッパー
ピンセット23上のウエハWをメインチャック13上へ
引き渡した後、アッパーピンセット23は基板21上へ
後退する。
【0026】両ピンセット23、24がプローバ部12
から後退すると、回転駆動機構28を介して各ピンセッ
ト23、24が90°回転して停止すると図1、図6に
示すようにキャリアCと対峙する。その後、移動機構2
6のモータ26Aが駆動すると、図1の二点鎖線で示す
ようにロアピンセット24がキャリアC内へ進入し、検
査済みのウエハWを元の位置へ戻す。その後、上述した
動作を繰り返してキャリアC内の全ウエハWについて検
査を行う。
【0027】以上説明したように本実施形態によれば、
例えばロアピンセット24は、本体241内の真空排気
通路244に連通して形成された凹陥部243と、この
凹陥部243に収納されて真空排気通路244からの排
気によりウエハWを吸着する吸着パッド242と、この
吸着パッド242に装着された取付用ピン245とを有
し、凹陥部243の第1凹陥部243Bに取付用ピン2
45が係止するV溝243Dを設け、取付用ピン245
を介して吸着パッド242を凹陥部243に取り付けた
ため、ロアピンセット24が軽量化し、薄肉化しても吸
着パッド242をロアピンセット24に確実に取り付け
て固定することができ、しかもウエハWが大型化、薄肉
化して撓み易くなってもウエハWを吸着パッド242に
よってロアピンセット24上に確実に吸着、固定するこ
とができ、ウエハWをキャリアC内に取り残すことなく
確実に搬送することができる。また、吸着パッド242
と凹陥部243を接着剤により接着したため、両者間に
隙間がなく、ウエハWを吸着する時に真空漏れを生じる
虞がなく、高い吸着力でウエハWをロアピンセット24
上に保持することができる。
【0028】また、本実施形態によれば、ウエハ搬送機
構は、ロアピンセット24を支持する基板21と、この
基板21上でロアピンセット24を往復移動させる移動
機構26と、基板21を回転させる回転駆動機構28と
を備え、従来のハンドリングアームの機能をも有するた
め、ウエハ搬送機構20だけでキャリアCとメインチャ
ック13間でウエハWを搬送し、ウエハWの授受を行う
ことができるため、ローダ部11の占有面積を削減する
ことができ、ひいてはコスト低減に寄与することができ
る。
【0029】尚、上記実施形態ではウエハ搬送機構をプ
ローブ装置に適用した場合について説明したが、本発明
のウエハ搬送機構はキャリアとウエハ処理部との間でウ
エハを搬送する場合に広く適用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に記載の
発明によれば、ウエハを保持するピンセット等の保持プ
レートが軽量化、薄肉化してもウエハ吸着用の吸着パッ
ドを保持プレートに確実に固定することができ、しかも
ウエハが大型化、薄肉化して撓み易くなっても、保持プ
レート上にウエハを確実に吸着、固定することができ、
ウエハを確実に搬送することができるウエハ搬送機構を
提供することができる。
【0031】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、ウエハのハンドリング部の占有面積を削減できる
ウエハ搬送機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエハ搬送機構の一実施形態を示す図
で、(a)はその側面図、(b)はその一部を破断して
示す背面図である。
【図2】図1に示すウエハ搬送機構のピンセットを示す
図で、(a)はその平面図、(b)はその側面図、
(c)は(a)のC−C線断面図である。
【図3】図2の○で囲んだ部分を拡大して示す図で、
(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線断面図
である。
【図4】図2に示すピンセットの吸着パッドを示す図
で、(a)はその裏面側の平面図、(b)はその側面図
である。
【図5】図2に示すピンセットの凹陥部を拡大して示す
図で、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線
断面図である。
【図6】図1に示すウエハ搬送機構を適用したプローブ
装置の一例を示す平面図である。
【図7】従来のウエハ搬送機構を適用したプローブ装置
の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
13 プローバ部(ウエハ処理部) 20 ウエハ搬送機構 21 基板 23、24 ピンセット(保持プレート) 25、26 移動機構 28 回転駆動機構 241 本体(プレート本体) 242 吸着パッド 243 凹陥部 243D V溝(係止溝) 244 真空排気路 245 取付用ピン W ウエハ C キャリア(容器)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを吸着保持する保持プレートと、
    この保持プレートを介して容器とウエハ処理部との間で
    ウエハを搬送するウエハ搬送機構であって、上記保持プ
    レートは、プレート本体内の排気通路に連通して形成さ
    れた凹陥部と、この凹陥部に収納されて上記排気通路か
    らの排気により上記ウエハを吸着する吸着パッドと、こ
    の吸着パッドに装着された取付用ピンとを有し、上記凹
    陥部に上記取付用ピンが係止する係止溝を設け、上記取
    付用ピンを介して上記吸着パッドを上記凹陥部に取り付
    けたことを特徴とするウエハ搬送機構。
  2. 【請求項2】 上記係止溝に接着剤を充填し、上記取付
    用ピンを上記係止溝に固定したことを特徴とする請求項
    1に記載のウエハ搬送機構。
  3. 【請求項3】 ウエハを吸着保持する保持プレートと、
    この保持プレートを介して容器とウエハ処理部との間で
    ウエハを搬送するウエハ搬送機構であって、上記保持プ
    レートを支持する基板と、この基板上で上記保持プレー
    トを往復移動させる移動機構と、上記基板を正逆回転さ
    せる回転駆動機構とを備えたことを特徴とするウエハ搬
    送機構。
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