JPH10507719A - 液圧式装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、液圧制御および／または調整装置であって、調整要素（１０）に配置されたアキュムレータ要素，バルブ要素、圧力発生要素および駆動要素のような、複数の液圧式、機械式および／または電気式に操作可能な機能要素（１、２、３、４）と、前記機能要素（１ないし４）を互いに接合し、少なくとも１つの流体源と液圧流体消費部との間に液圧式に操作可能な結合、および前記機能要素（１ないし４）の作動のための制御装置への結合を提供するのに適した複数の加圧流体チャンネルとを有する。前記機能要素（１、２、３、４）と協同する前記複数の中空室（１’、２’、３’、４’）は、換気システムの少なくとも一つの圧力補償チャンネル（６、６’）に接続された換気点（５）のみを介した大気との圧力バランスのために中空室（１ないし４’）の換気と息抜きとを可能とする結合換気システムに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 液圧式装置 本発明は、液圧制御または調整装置、特に、請求項１の前段に示したような、 自動車のブレーキシステムのスリップコントロール用液圧式装置に関する。 ドイツ特許出願第４２３４０１３Ａ１号は、上述のような型の液圧式装置を開 示している。液圧式装置を自動車に装着するには、システム（例えば、塩水噴霧 試験）の操作性の点から仕様を満足する設備が必要であり、従って、塩分や噴霧 水に対し無感覚であることに関する後の毎日の操作中における要求を満足する必 要がある。一般に、アッセンブリをより高価にするが、アッセンブリの操作性を 確実にする特別の腐食防止構造と、封止および換気構造とが必要である。 これらの条件に打ち克つために、液圧式装置を設けるための特別の位置付けと 配置が望まれる。しかしながら、そのような要求は、自動車の装置の一体化に適 した自動車全体の、複合的な限られた配置空間におけるアッセンブリの複雑な配 置の点から、いつも応じられるわけではない。従って、液圧式装置の全ての関連 した部品は、しばしば技巧的な方法で、幾つかの場所に封止される。さらに、部 品の個々の中空室が、別々に換気され、圧力バランスのために混ぜられる。多数 の息抜き点が、故障に基づく多数のトラブル発生源を自動的に巻き込む。 塩分または水は、バルブ室、ポンプ室、エンジン室および蓄圧室に蓄積されや すく、また、多分、中空室の氾濫を引き起こす。 従って、本発明の目的は、腐食に対して保護されていて、コストと重量を最小 にした液圧式装置を提供することである。アッセンブリは、液体と個々の中空室 への差圧の適用を避けながら、アッセンブリ全体が配置されているのと無関係に 換気と息抜きとがされなければならない。 本発明によれば、この目的は、特許請求項１による特徴によって達成される。 このように、本発明は、一体結合換気装置の機能的要素と協同した、複数の中空 室を接続する考え方に基礎をおいていて、この換気装置は、大気との関係で圧力 バランスのために、換気装置の少なくとも１つの圧力補償チャンネルに接続され た換気点のみを介して、中空室の換気と息抜きとを可能にする。 本発明の考え方は、請求項２の実施例の特徴によってより詳細になる。これら の特徴によれば、アキュムレータ要素の中空室に接続された圧力補償チャンネル は、バルブ要素を調節するカバーユニット内の中空室で直接終わる。駆動要素お よび圧力発生要素と協同する他の圧力補償チャンネルは、前記中空室で終わる。 換気点は、カバーユニットの壁部に含まれる。それ故、特に、簡単な設備は、製 造の点から、調整要素に２つの必要な圧力補償チャンネルを作るために達成され る。換気点は、主としてプラスチックで作られたカバーユニット内に比較的簡単 に配置できる。 請求項３の特徴は、製造に当たり、特に信頼できる軽量で低価格の問題を解決 したものを示している。従って、換気点は、ガス透過性であるが、しかし、液体 と固体物質とは透過しない壁部を有している。 息抜き用ダイアフラムが、請求項４の換気点として適している。 請求項５は、請求項１と請求項３とに示されたものの詳細の置換または構造的 な延長に関する。換気点は、中空室を蒸気の進入から封止する１方向バルブを有 している。 もし要望があれば、ホースが、液圧式装置の換気と息抜きとの信頼性のために 特別に使われる。このホースは、換気点に接続されていて、蒸気防護領域へ導く ことが出来る。 請求項７の特徴は、作動中の室と離隔していて、大気に対する接続換気装置を 含んだ中空室の規定された接続を開示している。圧力補償チャンネルは、アキュ ムレータ要素の中空室から駆動要素の中空室へ、さらに調整要素の換気点まで延 びている。 換気点の配置の他の可能性が、請求項７に見られる。この請求項では、換気点 は、駆動要素に対向して、調整要素の前端部で、バルブ要素を取り巻くカバーユ ニットに配置されている。 本発明の、更なる目的、特徴、改良および応用可能性は、以下に述べる２つの 実施例の記述から明らかとなろう。記述されたおよび／または図示された全ての 特徴は、それ自体、あるいは、都合のよい組み合わせにおいて、それらがどのよ うに請求項で組み合わされても無関係に、また、請求項の付加に無関係に本発明 の目的を表す。 図面において、 図１は、調整要素とカバーユニットとに間に設けられた換気点を含む換気シス テムの第１の実施例である。 図２は、カバーユニットに設けられ、換気システムに適した換気点を含む図１ の他の実施例である。 図１は、断面で示されているが、駆動要素２、バルブ要素３、および、アキュ ムレータ要素１の装着支持用調整要素１０を含む液圧式装置を示している。駆動 要素２は、ボウル状ハウジングの軸端に設けられ、調整要素１０の盲端部内径に 案内される他のベアリングを有した直流モータを有している。このベアリングは 、ピストン形状の圧力発生要素４を作動するためのニードルベアリングを有する 軸偏心ピンの近くで、駆動要素２の軸を案内する。他の内径部は、小径であるが 、調整要素１０で駆動要素２の支持点に続いている。この内径部は、調整要素１ ０の表面にまで延びた換気点５である。バルブ要素３を息抜き方法で覆っている カバーユニット７は、調整要素１０の前端部に設けられている。中空室３’は、 電気部品または電子部品の設備のために細分されている。アキュムレータ要素１ は、駆動要素２に対して交差する方向へ、調整要素１０内で移動可能に設けられ ている。ピストン形状の調整要素１０と協同する閉止蓋との間に介在された中空 室１’は、駆動要素２の中空室２’に圧力補償チャンネル６を介して接続されて いる。駆動要素２のブラシ板は、中空室１’と中空室２’との間の解放接続を達 成する対応した開口を有する。駆動要素２の中空室２’は、偏心室（中空室４’ ）の方へ、圧力補償接続管を有していて、これは、好ましくは、駆動軸のブラシ 板の動きばめ（ｃｌｅａｒａｎｃｅ ｆｉｔ）とベアリングの球の間を介して成 される。換気点５は、中空室４’に隣接している。これは、液圧式装置の中空室 を、調整要素１０とカバーユニット７との間に存在する換気点５のみを介して大 気に接続する開口を提供する。特に、アキュムレータ要素１の移動による拡張、 および圧縮室として作用する中空室１’を作る液圧式装置の操作時の可能な圧力 変化は、閉じられた換気回路内でのみ伝達される。回転による中空室２’内の換 気の 流れは、アキュムレータ要素１の圧力変化に付随する。同様に、中空室４’の圧 力発生要素のピストン振動により生じ、また、駆動要素２の回転によって生じる 空気の流れは、それらの均一な流れから見て重要性が少ない。液圧式装置の通風 と抽気（ｂｌｅｅｄｉｎｇ）従って換気は、一般にアキュムレータ要素１の断続 的操作によって決められる。ここに示した実施例において、換気点は、好ましく は壁部８であり、この壁部８は、息抜きダイアフラムであるが、しかし、液体や 固体物質は透過しないように形成されている。これは、全ての操作条件において 、蒸気と汚れに対して敏感な、調整要素１０の領域へ汚染物や液体が進入するの を防ぐ。 しかしながら、図１に換えて、調整要素１０の個々の機能要素１、２、３、お よび４のほとんどの配置と構成が等しいような換気システムの変形例が図２に示 されている。図１と比較して、図２のアキュムレータ要素１の中空室１’からの 圧力補償チャンネル６は、駆動要素２の中空室２’内で終わらないで、カバーユ ニット７内でバルブ要素３を包含する中空室３’内へ直接延在している。このこ とは、便利なことに、アキュムレータ要素１の可能な圧力振動の直接の伝達を、 比較的大きな中空室３’に帰着し、カバーユニット７に設けられた換気点５を通 して大気中へもたらす。調整要素１０の他の圧力補償チャンネル６’は、中空室 ４’（偏心室）と駆動要素２の中空室２’への息抜き接続を確立する。従って、 両方の圧力補償チャンネル６、６’は、実施例に示したごとく、互いに無関係に 、調整要素１０に頂部が当接しているハウジングによって閉成された中空室３’ 内で終了する。カバーユニット７は、図ではハウジングと一体の部品として設け られていない。しかしながら、カバーユニット７は、主として、中空室３’と一 体になって、全ての電気的および電子的要素の保護機能を有している。実施例に おいて、換気点５は、ガス透過性であるが、液体と固体物質は透過しない壁部８ である息抜きダイアフラムを調節する。ダイアフラムに続いて、ホース９（例示 してある）があり、これは、図示したように、液体と汚染物に対して守られてい て、液圧式装置の配置と無関係に、軸に対して垂直で、液圧式装置の換気と息抜 きを確実にする。結果は、同様に、液圧式装置の外方に配置された単一の換気点 であるので、調整要素１０の全ての機能要素は、封止される。図１の記述は、図 ２に 示した液圧式装置の実施例の詳細の全てで参照される訳ではない。 このようにして、本発明の利点は、従来採用されていた個別封止と換気設備の 簡素化を伴う。従って、幾つかの換気点に換わって唯一の換気点が必要である。 同様に、各部品が金属的に緊密封止係合で結合されるとき、複雑な封止制限が、 例えば、Ｏリングによって省略できる。さらに、部品の点数が減少し、アッセン ブリの検証可能性が容易になり、操作における信頼性が高められる。さらに、液 圧式装置は、防水性を奏し、特に、液圧式装置が自動車の電子的に制御されるブ レーキシステム用に使用される時、圧力減少期間が完了後、変化しない最小の液 圧が確保されるアキュムレータ要素の換気が向上する。 参照符号のリスト： １・・・・・・アキュムレータ要素、１’・・・・・・中空室、２・・・・・・駆動要素、２’・・・・・・ 中空室、３・・・・・・バルブ要素、３’・・・・・・中空室、４・・・・・・圧力発生要素、４ ’・・・・・・中空室、５・・・・・・換気点、６、６’・・・・・・圧力補償チャンネル、７・・・・・・ カバーユニット、８・・・・・・壁部、９・・・・・・ホース、１０・・・・・・調整要素

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディンケル、 ディーター ドイツ連邦共和国、65817 エップシュタ イン／テーエス、アドルフ − グッケス − ベーク ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 本発明は、液圧制御および／または調整装置、特に自動車のブレーキシス テムのスリップコントロール用液圧式装置であって、調整要素に配置されたアキ ュムレータ要素，バルブ要素、圧力発生要素および駆動要素のような、複数の液 圧式、機械式および／または電気式に操作可能な機能要素と、前記機能要素を互 いに接合し、少なくとも１つの流体源と液圧流体消費部との間に液圧式に操作可 能な結合、および前記機能要素の作動のための制御装置への結合を提供するのに 適した複数の加圧流体チャンネルとを有し、 前記機能要素（１、２、３、４）と協同する前記複数の中空室（１’、２’、 ３’、４’）は、換気システムの少なくとも一つの圧力補償チャンネル（６、６ ’）に接続された換気点（５）のみを介した大気との圧力バランスのために、中 空室（１ないし４’）の換気と息抜きを可能とする結合換気システムに接続され ていることを特徴とする液圧式装置。 ２． 前記アキュムレータ要素（１）の前記中空室（１’）に接続された前記圧 力補償チャンネル（６）は、前記バルブ要素（３）を調節し、カバーユニット（ ７）内に配置された中空室（３’）内で直接終了していて、カバーユニット（７ ）内において前記駆動要素（２）および圧力発生要素（４）と協同している他の 圧力補償チャンネル（６’）は、圧力補償チャンネル（６）内で終了していて、 前記換気点（５）は、前記カバーユニット（７）の壁に設けられていることを特 徴とする請求項１記載の液圧式装置。 ３． 前記換気点（５）は、ガス透過性であるが液体と固体物質は不透過性な壁 部（８）を有していることを特徴とする前記請求項１または２いずれか１項記載 の液圧式装置。 ４． 前記換気点（５）は、息抜き用ダイアフラムを調節することを特徴とする 請求項１ないし３いずれか１項記載の液圧式装置。 ５． 前記換気点（５）は、中空室（１’ないし４’）を蒸気の進入から封止す る１方向バルブを有することを特徴とする請求項１ないし４いずれか１項記載の 液圧式装置。 ６． ホース（９）は、前記換気点（５）に接続されていることを特徴とする請 求項１ないし５いずれか１項記載の液圧式装置。 ７． 前記アキュムレータ要素（１）の作動室から離隔した前記中空室（１’） は、前記調整要素（１０）の圧力補償チャンネル（６）を介して駆動要素（２） の中空室（２’）に接続されていることを特徴とする請求項１記載の液圧式装置 。 ８． 駆動要素（２）と離隔した前記調整要素（１０）の端面は、前記バルブ要 素（３）を調整するカバーユニット（７）によって規定されていて、前記換気点 （５）は、前記調整要素（１０）の端面と前記カバーユニット（７）との間に設 けられている特徴とする請求項７記載の液圧式装置。