JPH10507715A - 位置制御用追加プラグ−インメモリパック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 車両のコンポーネントの位置制御装置にオプションとしてメモリ機能を負荷することのできる、汎用制御ボードが開示される。この汎用制御ボードは、メモリ機能を提供するために、プラグイン式のメモリパックを受容する凹部を有している。このようにして、組み立てを行う作業者に必要とされるのは、上記汎用制御ボードの組み立てに必要となるツールやアッセンブリのみである。これにより、メモリオプションを、適切な部位に容易に組み入れることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 位置制御用追加プラグ-インメモリパック 本発明は、車両（自動車等）のコンポーネント（構成要素）を位置決めするス イッチに関し、主に、メモリ機能のオプショナルコネクション、即ち追加接続を 可能とするスイッチに関する。 近年、車両のコンポーネントの位置決めシステムに対してメモリ機能を提供す ることが広く行われるようになっている。このメモリ機能によって、車両のコン ポーネント、例えばシート、ミラー等を、各人が所望する好適な位置に調整する ことが可能となる。このメモリシステムは、通常、所望の位置を少なくとも二人 分以上記憶して、各人による選択を可能としている。例えば、夫と妻とのそれぞ れに対して、シート位置決めシステムのメモリ内に、好適なシート位置を個々に 記憶させておくことができる。 メモリ機能が広く受け入れられている一方、メモリ機能をオプションとして追 加することにより、アッセンブリが複雑なものとなっている。メモリ機能を装備 していない位置決めシステムを提供することがいまだに必要とされている。何故 なら、通常、メモリ機能はオプション装備となっており、多くの位置決めシステ ムにおいては、メモリ機能が装備されていない状態で、アッセンブル即ち組立を 行う必要があるためである。 従来、メモリ機能の提供に用いられるスイッチ制御装置では、セ パレート式のメモリ位置制御装置が用いられ、メモリを装備する場合には、メモ リを有していない位置決め制御装置を、上記セパレート式の装置で置き換えてい る。メモリのない制御装置、メモリ付きの制御装置をそれぞれ組み込むには、そ れぞれ異なるツーリング工程や組立工程が必要となる。 加えて、現在のアッセンブル工程においては、コンポーネントをプレアッセン ブルする、つまり予め組み立てて置くことが要求されている。上述のように、メ モリ機能の有無によってそれぞれ異なる制御装置が必要となることから、車両の コンポーネントを予め組み立てておくことはいっそう困難となっている。例えば 、従来技術では、位置決めスイッチ制御装置が設けられている、車両のドアパネ ルを予め組み立てておくことは困難となっている。何故なら、メモリ付き、メモ リなしに応じて、ドアパネルに対してそれぞれ異なるボードを組み込む必要が生 じるからである。 現在、組立ラインにおいては、個々のアッセンブリステップにおけるツール数 を最低限に抑えることが要求されている。さらに、アッセンブリやプレアッセン ブリを、可能な限りフレキシブルに行うことも要求されている。従って、メモリ オプションを装備するに当たっては、セパレート式のスイッチをなくすことが望 ましい。 発明の概要 本発明では、マニュアルでの位置決め機能をも制御する、汎用式の位置決めス イッチ制御ボードによって、オプション装備のメモリ機能を提供する。この制御 ボードには、ピッギー・パック式（付加 増設式）のメモリパックを受容することが可能なサーキットボード即ち回路ボー ドが設けられている。この制御ボードは、制御ボードと位置決めモータ制御装置 との間にのびるワイヤハーネスとの接続をとるための接続手段としてのコネクシ ョン、即ちコネクタを有する。メモリパックが上記制御ボードに取り付けられる と、メモリ信号がメモリスイッチからモータ制御装置へと送られる。メモリパッ クが装備されていない場合（即ち、メモリ装備オプションがつけられなかった場 合）、ノーメモリ信号がモータ制御装置へと送られる。しかし、メモリ機能が装 備されているか否かに拘わらず、汎用制御ボードのアッセンブリに変更はなく、 メモリパックを挿入する工程が新たに追加されるだけである。 本発明の好適実施形態では、メモリパックは、マニュアル位置決めスイッチに 隣接するウエル（凹部）にはめ込まれる。メモリ装備のオプションが選択されな かった場合には、スイッチアッセンブリ全体の外観を損ねないように、マニュア ルスイッチのカバーが上記凹部をもカバーするようになっている。さらなる特徴 として、メモリパックには、回路ボードのターミナルにはめ込まれる、締まりば め式(interference fit)のはめ込み式コネクタ（接続部）が設けられている。 以下の実施形態での位置制御装置は、車両シートの位置制御装置である。マニ ュアルスイッチは、車両のシート状の形状をしており、その形状は、通常はＬ型 となっている。オプション装備のメモリパックを受容するための凹部は、上記” Ｌ”の形状の開口部分に受容され、かつ、この凹部をマニュアルスイッチに隣接 させて、スイッ チ全体として必要となる領域を最小限に抑えている。従って、メモリ装備が選択 されなかったときでも、一枚のカバーによって容易に上記凹部を覆うことが可能 である。この凹部の大部分は、もっとも好適には、Ｌ字型のマニュアルスイッチ の対向端に垂直にのびるラインによりより画定される領域内におさまる。このよ うなポジションをとることで、カバーに要求されるサイズが最小化される。 本発明に係る方法によれば、プラグイン式のメモリパックを受容可能である位 置決め制御ボードが提供される。このメモリパックは、位置決めスイッチによる 、予めセットされた所望の位置へのコンポーネントの移動を開始させるように動 作することが可能である。メモリを装備するかどうかが決定されると、メモリを 装備する場合には、プラグイン式のメモリパックが制御ボードに装着される。メ モリを装備するかしないかによって、接続するワイヤハーネスが異なってくる場 合もある。この場合には、適切なほうのワイヤハーネスを選択して制御ボードに メモリを接続する。 メモリ機能それ自体は、従来技術と同様に動作する。操作者は、シート、ミラ ー等のコンポーネントを手動で所望の位置に調整し、その後に、上記所望の位置 を所望のメモリ信号によってセットする。このメモリは、通常はモータ制御装置 を位置決めするコンポーネントの一部であり、上記の調整された位置を特定のメ モリ信号に対応させる。メモリ信号がモータ制御装置に送られると、このモータ 制御装置は、上記コンポーネントを上記の所望の位置へと移動させる。 本発明のこれら及びその他の特徴は、以下の図面及び説明により理解される。 図面の簡単な説明 図１Ａは、マニュアル制御スイッチとオプションとしての追加用メモリパック との本発明に係る組み合わせを示した説明図である。 図１Ｂは、メモリ機能を装備しない状態での、本実施形態に係る制御装置であ る。 図２は、本実施形態に係る制御ボードを示す。 図３は、制御ボードの回路ボードの分解図であり、モータ制御装置への接続を 示している。 図４は、本実施形態に係るメモリパックの断面図である。 好適実施形態の詳細な説明 図１Ａに、マニュアル位置決めスイッチ（以下、マニュアルスイッチ）２２を 備えたシート２０を示す。この実施形態では、マニュアルスイッチ２２は、車両 シート２０を動かすためのシート位置決めスイッチである。このマニュアルスイ ッチ２２の動作及び構成は、従来からよく知られているものである。また、本発 明は、他の車両コンポーネントの位置決め制御、例えばミラー等の位置決め等に も勿論適用可能なものである。マニュアルスイッチ２２に隣接して、メモリスイ ッチ２４が設けられている。スイッチカバー２５Ａは、これら双方のスイッチを カバーする。 従来から知られているように、従来から知られているように、メモリスイッチ を用いることで、車両のコンポーネントを操作者によ って所望の位置に位置決めし、その位置をメモリに格納することが可能となる。 メモリスイッチは、通常少なくとも二つの位置を格納することが可能である。第 １の操作者が車両に乗り込んでメモリスイッチ１を押す。すると、コンポーネン トを位置決めするためのモータ制御装置がは、メモリポジション１に格納された 位置へと、コンポーネントを移動させる。第２の操作者用の位置は、メモリポジ ション２へと格納しうる。 図１Ａでは、メモリがオプションとして装備されている。上述したように、メ モリオプションは常に装備される訳ではなく、多くの場合は、マニュアルスイッ チのみが装備される。このことから、従来技術においては、メモリを装備した位 置決め制御装置とメモリを装備しないものがあることにより、位置決め制御装置 のアッセンブリ工程が複雑化していた。何故なら、メモリの有無により、必要と されるスイッチが異なってくるからである。本発明に係るシステムは、メモリ機 能の選択とは無関係に用いることのできる、汎用位置決め制御ボードを提供する ことで、上述した問題を解決するものである。 図１Ｂでは、メモリオプションは装備されていない。カバー、例えばカバー２ ５Ｂ等がマニュアルスイッチ２２を覆っており、かつ、凹部（点線２４で示され る）をも覆うようになっている。この凹部には、図１Ａに示されるように、メモ リスイッチが収容される。このメモリスイッチはマニュアルスイッチに隣接して 装着されており、カバー２５Ｂは、オプションのメモリパックを受容するための 凹部を容易に覆うことができる。 図１Ａ，Ｂに示されるように、メモリスイッチ２４の位置は、Ｌ字型のマニュ アルスイッチ２２の上側の空いた部分にほぼ収まるようになっており、カバー２ ５Ｂのサイズは比較的小さくできる。メモリスイッチ２４の大部分は、Ｌ字型の マニュアルスイッチ２２の両端それぞれから垂直にのびる線分Ａ−Ａ，Ｂ−Ｂに より画定される領域内に収まる。従って、メモリスイッチ２４及びマニュアルス イッチ２２により覆われる領域が小さく抑えられ、カバー２５Ｂも比較的小さく できる。 図２に示されるように、汎用位置制御ボード２６は、プラスチックフロントハ ウジング２７を有する。このプラスチックフロントハウジング２７は、オプショ ンのメモリパック３０を受容するための凹部２８を画定する。このボードの他の 開口部には、マニュアルスイッチ２２が受容される。メモリパック３０には、多 数のプラグインピンコネクタ３２が備えられており、制御ボード２６の後部の回 路ボード上に設けられた、このプラグインピンコネクタ３２に適合するターミナ ル即ち端子に接続される。 プラスチックリアハウジング３１は、フロントハウジング２７に接続されてい る。メモリパック３０は、セットボタン３４、二つのメモリボタン３６、３８を 有する。メモリ機能それ自体の内容は、本発明を構成するものではない。周知の ように、操作者は、メモリボタン３６又は３８に、所望の位置をセットすること ができる。一旦所望の位置をセットした後は、操作者がメモリボタン３６、３８ の一方を押すだけで、位置制御モータによって、コンポーネントが所望の位置に 移動される。 図３に、汎用制御ボード２６の裏面に設けられた回路ボード３９を示す。図示 されるように、多数のコネクタ４０に対してワイヤハーネス４４が接続され、マ ニュアルスイッチ２２をモータ制御装置４１に接続する。多数の端子４２には、 メモリパック３０の背面からのピンコネクタ３２の端部が選択的に接続される。 オプションのメモリパック３０は、図３においては、ピン３２が締まりばめによ って端子４２に接続されるように挿入される。端子４２は、コネクタ４３に接続 される。このコネクタ４３は、ワイヤハーネス４４を通じて、メモリパック３０ からモータ制御装置４１へと信号をやりとりする。 ワイヤハーネス４４は、メモリパック３０が用いられない場合には、上述のも のとは異なるものとすることもできる。ワイヤハーネス４４は、メモリがオプシ ョンとして選択されていない場合には、メモリコネクタ４３と接続するためのコ ネクタを備える必要はない。これらのコネクタ４３は、コネクタ４０よりも制御 ボード２６の中心に近い平面に位置するように配置される。これにより、メモリ 機能を装備したときに追加されるワイヤハーネスを装着しやすくなる。あるいは 、メモリ装備、メモリなしの双方のシステムにおいて共通のワイヤハーネスを使 用することもできる。この場合、メモリのないシステムでは、コネクタ４３から は信号が送られない。 図４に示されるように、メモリパック３０は、外部ハウジング４８と回路ボー ド５０とを有する。外部ハウジング４８は、凹部２８内に受容され、ピン３２は 端子４２に受容される。光源（ライト）５２は、回路ボード５０内に収容されて 、スイッチ３４、３６、３ ８を照らすようになっている。 上記オプション式のメモリパック３０、及び汎用制御ボード２６は、メモリオ プションが装備されたか否かにかかわらず、組み立て時に同じパーツを用いてア ッセンブリ工程即ち組み立て工程を行うことができる。このことにより、アッセ ンブルを行う際に必要となる個々のツールやステップを減少させることができる 。さらに、プリアッセンブリを行うことも可能となる。このように、本発明に係 る制御ボードによれば、アッセンブルの作業者に対して種々の利点をもたらす。 メモリ機能を容易に接続可能である点も、アッセンブリに利点をもたらす。 本発明に係る方法によれば、オプションのメモリパック３０とともに、汎用制 御ボード２６が得られる。特定の車両に対してメモリをオプションとして装備す るか否かが選択される場合において、メモリオプションが選択されたときは、制 御ボード２６はメモリパック３０及びプレート２５Ａとともにアッセンブリがな される。メモリオプションが選択されないときは、メモリパックを用いずにアッ センブリがなされる。好ましくは、プレート２５Ｂは、メモリパックの領域をカ バーするために用いられる。場合によっては、メモリオプションの選択の有無に 応じて、それぞれ別個のワイヤハーネスが用いられる。このように別個にワイヤ ハーネスが用いられる場合には、メモリオプションが選択されなかったときに用 いられるワイヤハーネスには、メモリコネクタ４３用のコネクタを設ける必要は ない。 以上、本発明の好適実施形態を説明したが、本発明の範囲内で変 更が可能であることを当業者には明らかである。従って、本発明の実際の範囲と 内容は、以下の請求項により決定されるべきものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年８月６日 【補正内容】 明細書 位置制御用追加プラグ-インメモリパック 本発明は、車両（自動車等）のコンポーネント（構成要素）を位置決めするス イッチに関し、主に、メモリ機能のオプショナルコネクション、即ち追加接続を 可能とするスイッチに関する。 近年、車両のコンポーネントの位置決めシステムに対してメモリ機能を提供す ることが広く行われるようになっている。このメモリ機能によって、車両のコン ポーネント、例えばシート、ミラー等を、各人が所望する好適な位置に調整する ことが可能となる。このメモリシステムは、通常、所望の位置を少なくとも二人 分以上記憶して、各人による選択を可能としている。例えば、夫と妻とのそれぞ れに対して、シート位置決めシステムのメモリ内に、好適なシート位置を個々に 記憶させておくことができる。 メモリ機能が広く受け入れられている一方、メモリ機能をオプションとして追 加することにより、アッセンブリが複雑なものとなっている。メモリ機能を装備 していない位置決めシステムを提供することがいまだに必要とされている。何故 なら、通常、メモリ機能はオプション装備となっており、多くの位置決めシステ ムにおいては、メモリ機能が装備されていない状態で、アッセンブル即ち組立を 行う必要があるためである。 従来、メモリ機能の提供に用いられるスイッチ制御装置では、セ パレート式のメモリ位置制御装置が用いられ、メモリを装備する場合には、メモ リを有していない位置決め制御装置を、上記セパレート式の装置で置き換えてい る。メモリのない制御装置、メモリ付きの制御装置をそれぞれ組み込むには、そ れぞれ異なるツーリング工程や組立工程が必要となる。 加えて、現在のアッセンブル工程においては、コンポーネントをプレアッセン ブルする、つまり予め組み立てて置くことが要求されている。上述のように、メ モリ機能の有無によってそれぞれ異なる制御装置が必要となることから、車両の コンポーネントを予め組み立てておくことはいっそう困難となっている。例えば 、従来技術では、位置決めスイッチ制御装置が設けられている、車両のドアパネ ルを予め組み立てておくことは困難となっている。何故なら、メモリ付き、メモ リなしに応じて、ドアパネルに対してそれぞれ異なるボードを組み込む必要が生 じるからである。 現在、組立ラインにおいては、個々のアッセンブリステップにおけるツール数 を最低限に抑えることが要求されている。さらに、アッセンブリやプレアッセン ブリを、可能な限りフレキシブルに行うことも要求されている。従って、メモリ オプションを装備するに当たっては、セパレート式のスイッチをなくすことが望 ましい。 発明の概要 本発明では、マニュアルでの位置決め機能をも制御する、汎用式の位置決めス イッチ制御ボードによって、オプション装備のメモリ機能を提供する。この制御 ボードには、ピッギー・パック式（付加 増設式）のメモリパックを受容することが可能なサーキットボード即ち回路ボー ドが設けられている。この制御ボードは、制御ボードと位置決めモータ制御装置 との間にのびるワイヤハーネスとの接続をとるための接続手段としてのコネクシ ョン、即ちコネクタを有する。メモリパックが上記制御ボードに取り付けられる と、メモリ信号がメモリスイッチからモータ制御装置へと送られる。メモリパッ クが装備されていない場合（即ち、メモリ装備オプションがつけられなかった場 合）、ノーメモリ信号がモータ制御装置へと送られる。 しかし、メモリ機能が装備されているか否かに拘わらず、汎用制御ボードのアッ センブリに変更はなく、メモリパックを挿入する工程が新たに追加されるだけで ある。 本発明の好適実施形態では、メモリパックは、マニュアル位置決めスイッチに 隣接するウエル（凹部）にはめ込まれる。メモリ装備のオプションが選択されな かった場合には、スイッチアッセンブリ全体の外観を損ねないように、マニュア ルスイッチのカバーが上記凹部をもカバーするようになっている。さらなる特徴 として、メモリパックには、回路ボードのターミナルにはめ込まれる、締まりば め式(interference fit)のはめ込み式コネクタ（接続部）が設けられている。 以下の実施形態での位置制御装置は、車両シートの位置制御装置である。マニ ュアルスイッチは、車両のシート状の形状をしており、その形状は、通常はＬ型 となっている。オプション装備のメモリパックを受容するための凹部は、上記” Ｌ”の形状の開口部分に受容され、かつ、この凹部をマニュアルスイッチに隣接 させて、スイッ チ全体として必要となる領域を最小限に抑えている。従って、メモリ装備が選択 されなかったときでも、一枚のカバーによって容易に上記凹部を覆うことが可能 である。この凹部の大部分は、もっとも好適には、Ｌ字型のマニュアルスイッチ の対向端に垂直にのびるラインによりより画定される領域内におさまる。このよ うなポジションをとることで、カバーに要求されるサイズが最小化される。 本発明に係る方法によれば、プラグイン式のメモリパックを受容可能である位 置決め制御ボードが提供される。このメモリパックは、位置決めスイッチによる 、予めセットされた所望の位置へのコンポーネントの移動を開始させるように動 作することが可能である。メモリを装備するかどうかが決定されると、メモリを 装備する場合には、プラグイン式のメモリパックが制御ボードに装着される。メ モリを装備するかしないかによって、接続するワイヤハーネスが異なってくる場 合もある。この場合には、適切なほうのワイヤハーネスを選択して制御ボードに メモリを接続する。 メモリ機能それ自体は、従来技術と同様に動作する。操作者は、シート、ミラ ー等のコンポーネントを手動で所望の位置に調整し、その後に、上記所望の位置 を所望のメモリ信号によってセットする。このメモリは、通常はモータ制御装置 を位置決めするコンポーネントの一部であり、上記の調整された位置を特定のメ モリ信号に対応させる。メモリ信号がモータ制御装置に送られると、このモータ 制御装置は、上記コンポーネントを上記の所望の位置へと移動させる。 本発明のこれら及びその他の特徴は、以下の図面及び説明により理解される。 図面の簡単な説明 図１Ａは、マニュアル制御スイッチとオプションとしての追加用メモリパック との本発明に係る組み合わせを示した説明図である。 図１Ｂは、メモリ機能を装備しない状態での、本実施形態に係る制御装置であ る。 図２は、本実施形態に係る制御ボードを示す。 図３は、制御ボードの回路ボードの分解図であり、モータ制御装置への接続を 示している。 図４は、本実施形態に係るメモリパックの断面図である。 好適実施形態の詳細な説明 図１Ａに、マニュアル位置決めスイッチ（以下、マニュアルスイッチ）２２を 備えたシート２０を示す。この実施形態では、マニュアルスイッチ２２は、車両 シート２０を動かすためのシート位置決めスイッチである。このマニュアルスイ ッチ２２の動作及び構成は、従来からよく知られているものである。また、本発 明は、他の車両コンポーネントの位置決め制御、例えばミラー等の位置決め等に も勿論適用可能なものである。マニュアルスイッチ２２に隣接して、メモリスイ ッチ２４が設けられている。スイッチカバー２５Ａは、これら双方のスイッチを カバーする。 従来から知られているように、従来から知られているように、メモリスイッチ を用いることで、車両のコンポーネントを操作者によ って所望の位置に位置決めし、その位置をメモリに格納することが可能となる。 メモリスイッチは、通常少なくとも二つの位置を格納することが可能である。第 １の操作者が車両に乗り込んでメモリスイッチ１を押す。すると、コンポーネン トを位置決めするためのモータ制御装置がは、メモリポジション１に格納された 位置へと、コンポーネントを移動させる。第２の操作者用の位置は、メモリポジ ション２へと格納しうる。 図１Ａでは、メモリがオプションとして装備されている。上述したように、メ モリオプションは常に装備される訳ではなく、多くの場合は、マニュアルスイッ チのみが装備される。このことから、従来技術においては、メモリを装備した位 置決め制御装置とメモリを装備しないものがあることにより、位置決め制御装置 のアッセンブリ工程が複雑化していた。何故なら、メモリの有無により、必要と されるスイッチが異なってくるからである。本発明に係るシステムは、メモリ機 能の選択とは無関係に用いることのできる、汎用位置決め制御ボードを提供する ことで、上述した問題を解決するものである。 図１Ｂでは、メモリオプションは装備されていない。カバー、例えばカバー２ ５Ｂ等がマニュアルスイッチ２２を覆っており、かつ、凹部（点線２４で示され る）をも覆うようになっている。この凹部には、図１Ａに示されるように、メモ リスイッチが収容される。このメモリスイッチはマニュアルスイッチに隣接して 装着されており、カバー２５Ｂは、オプションのメモリパックを受容するための 凹部を容易に覆うことができる。 図１Ａ，Ｂに示されるように、メモリスイッチ２４の位置は、Ｌ字型のマニュ アルスイッチ２２の上側の空いた部分にほぼ収まるようになっており、カバー２ ５Ｂのサイズは比較的小さくできる。メモリスイッチ２４の大部分は、Ｌ字型の マニュアルスイッチ２２の両端それぞれから垂直にのびる線分Ａ−Ａ，Ｂ−Ｂに より画定される領域内に収まる。従って、メモリスイッチ２４及びマニュアルス イッチ２２により覆われる領域が小さく抑えられ、カバー２５Ｂも比較的小さく できる。 図２に示されるように、汎用位置制御ボード２６は、プラスチックフロントハ ウジング２７を有する。このプラスチックフロントハウジング２７は、オプショ ンのメモリパック３０を受容するための凹部２８を画定する。このボードの他の 開口部には、マニュアルスイッチ２２が受容される。メモリパック３０には、多 数のプラグインピンコネクタ３２が備えられており、制御ボード２６の後部の回 路ボード上に設けられた、このプラグインピンコネクタ３２に適合するターミナ ル即ち端子に接続される。 プラスチックリアハウジング３１は、フロントハウジング２７に接続されてい る。メモリパック３０は、セットボタン３４、二つのメモリボタン３６、３８を 有する。メモリ機能それ自体の内容は、本発明を構成するものではない。周知の ように、操作者は、メモリボタン３６又は３８に、所望の位置をセットすること ができる。一旦所望の位置をセットした後は、操作者がメモリボタン３６、３８ の一方を押すだけで、位置制御モータによって、コンポーネントが所望の位置に 移動される。 図３に、汎用制御ボード２６の裏面に設けられた回路ボード３９を示す。図示 されるように、多数のコネクタ４０に対してワイヤハーネス４４が接続され、マ ニュアルスイッチ２２をモータ制御装置４１に接続する。多数の端子４２には、 メモリパック３０の背面からのピンコネクタ３２の端部が選択的に接続される。 オプションのメモリパック３０は、図３においては、ピン３２が締まりばめによ って端子４２に接続されるように挿入される。端子４２は、コネクタ４３に接続 される。このコネクタ４３は、ワイヤハーネス４４を通じて、メモリパック３０ からモータ制御装置４１へと信号をやりとりする。 ワイヤハーネス４４は、メモリパック３０が用いられない場合には、上述のも のとは異なるものとすることもできる。ワイヤハーネス４４は、メモリがオプシ ョンとして選択されていない場合には、メモリコネクタ４３と接続するためのコ ネクタを備える必要はない。これらのコネクタ４３は、コネクタ４０よりも制御 ボード２６の中心に近い平面に位置するように配置される。これにより、メモリ 機能を装備したときに追加されるワイヤハーネスを装着しやすくなる。あるいは 、メモリ装備、メモリなしの双方のシステムにおいて共通のワイヤハーネスを使 用することもできる。この場合、メモリのないシステムでは、コネクタ４３から は信号が送られない。 図４に示されるように、メモリパック３０は、外部ハウジング４８と回路ボー ド５０とを有する。外部ハウジング４８は、凹部２８内に受容され、ピン３２は 端子４２に受容される。光源（ライト）５２は、回路ボード５０内に収容されて 、スイッチ３４、３６、３ ８を照らすようになっている。 上記オプション式のメモリパック３０、及び汎用制御ボード２６は、メモリオ プションが装備されたか否かにかかわらず、組み立て時に同じパーツを用いてア ッセンブリ工程即ち組み立て工程を行うことができる。このことにより、アッセ ンブルを行う際に必要となる個々のツールやステップを減少させることができる 。さらに、プリアッセンブリを行うことも可能となる。このように、本発明に係 る制御ボードによれば、アッセンブルの作業者に対して種々の利点をもたらす。 メモリ機能を容易に接続可能である点も、アッセンブリに利点をもたらす。 本発明に係る方法によれば、オプションのメモリパック３０とともに、汎用制 御ボード２６が得られる。特定の車両に対してメモリをオプションとして装備す るか否かが選択される場合において、メモリオプションが選択されたときは、制 御ボード２６はメモリパック３０及びプレート２５Ａとともにアッセンブリがな される。メモリオプションが選択されないときは、メモリパックを用いずにアッ センブリがなされる。好ましくは、プレート２５Ｂは、メモリパックの領域をカ バーするために用いられる。場合によっては、メモリオプションの選択の有無に 応じて、それぞれ別個のワイヤハーネスが用いられる。このように別個にワイヤ ハーネスが用いられる場合には、メモリオプションが選択されなかったときに用 いられるワイヤハーネスには、メモリコネクタ４３用のコネクタを設ける必要は ない。 以上、本発明の好適実施形態を説明したが、本発明の範囲内で変 更が可能であることを当業者には明らかである。従って、本発明の実際の範囲と 内容は、以下の請求項により決定されるべきものである。 請求の範囲 １．車両用コンポーネントの位置制御装置であって、 ａ．車両用コンポーネント（２０）の位置決めのためのモータ制御装置（４ １）と、 ｂ．マニュアルスイッチと、前記マニュアルスイッチから前記モータ制御装 置へと信号を送るためのコネクタと、を備えた汎用制御ボード（２６）と、 を有し、 ｃ．前記汎用制御ボードは、選択的にプラグイン式のメモリパック（３０） を受容し、このメモリパックは、前記制御ボードのコネクタを通じてメモリ信号 を前記モータ制御装置へと送るための電気回路を有し、前記メモリパックは、メ モリがオプションとして要求されるときは、選択的に前記制御ボードへと接続可 能であり、かつ、前記メモリパックは、少なくとも一つのスイッチ（３４、３６ 、３８）を有し、このスイッチは、前記車両用コンポーネントの所望の位置を記 憶可能とし、かつ、前記コンポーネントを前記所望の位置へと移動させる信号を 、前記モータ制御手段へと与えるためのものであることを特徴とする車両用コン ポーネントの位置制御装置。 ２．前記メモリパックは、複数のピン（３２）を有し、これらのピンは、前記 制御ボードに設けられた回路ボード内の端子に対して締まりばめにより接続され ていることを特徴とする請求項１記載の 車両用コンポーネントの位置制御装置。 ３．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を予め選択して記憶させてお くことが可能であることを特徴とする請求項２記載の車両用コンポーネントの位 置制御装置。 ４．前記メモリパックは、前記マニュアルスイッチに隣接した凹部内に受容さ れて、前記制御ボードの占有スペースが小さくされていることを特徴とする請求 項１記載の車両用コンポーネントの位置制御装置。 ５．前記メモリがオプションとして選択されなかった場合には、前記制御ボー ドとともに、スイッチカバーがさらに用いられ、このスイッチカバーによって前 記凹部が覆われることを特徴とする請求項４記載の車両用コンポーネントの位置 制御装置。 ６．前記モータ制御装置は、シート位置の制御装置であり、前記マニュアルス イッチは、シートと同様に略Ｌ字型であり、前記メモリパックは、実質的に、前 記マニュアルスイッチのＬの両端から互いに垂直に延びる直線により画定される 領域内に、実質的に収容されることを特徴とする請求項５記載の車両用コンポー ネントの位置制御装置。 ７．車両用コンポーネントの位置制御装置のための汎用制御ボー ドであって、 ａ．汎用回路ボード（２６）を有し、 ｂ．前記汎用回路ボードの電気コネクタに接続されて、位置制御装置と通信 を行うためのマニュアルスイッチ（２２）を有し、 ｃ．前記汎用制御ボードの端子が配置された開口部を有する凹部を有し、前 記端子は、前記汎用制御ボードの電気コネクタと接続されて前記位置制御装置と 通信を行い、 ｄ．オプションとして追加されるメモリパック（３０）を有し、このメモリ パックは、前記凹部に挿入され、かつ前記開口部を通じて、選択的に前記回路ボ ードの前記端子と適合し、さらに、前記メモリパック（３０）は、メモリスイッ チ（３４、３６、３８）を少なくとも一つ有し、このスイッチは、前記車両用コ ンポーネントの所望の位置を記憶可能とし、かつ、前記コンポーネントを前記所 望の位置へと移動させる信号を、前記モータ制御手段へと与えるためのものであ ることを特徴とする汎用制御ボード。 ８．前記メモリパックの前記コネクタは、前記回路ボードの端子に対して、締 まりばめによって接続されていることを特徴とする請求項７記載の汎用制御ボー ド。 ９．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を選択して予め記憶しておく ことが可能であることを特徴とする請求項８記載の汎用制御ボード。 １０．前記凹部は、前記マニュアルスイッチに隣接して形成され、前記制御ボ ードの占有スペースが小さく抑えられていることを特徴とする請求項７記載の汎 用制御ボード。 １１．メモリがオプションとして選択されなかった場合には、前記制御ボード とともに、スイッチカバーがさらに用いられ、このスイッチカバーによって前記 凹部が覆われることを特徴とする請求項１０記載の汎用制御ボード。 １２．前記回路ボードは、車両のシート位置の制御装置の一部であり、前記マ ニュアルスイッチは、シートと同様に略Ｌ字型であり、前記メモリパックは、前 記“Ｌ”の開口部分内に、実質的に収容されることを特徴とする請求項１１記載 の汎用制御ボード。 １３．前記凹部は、実質的に、前記Ｌ字型のマニュアルスイッチことを特徴と する請求項１２記載の汎用制御ボード。 １４．車両用コンポーネントの位置制御装置の設置方法であって、 ａ．車両用コンポーネント（２０）を位置決めするモータ制御装置に制御信 号を送るためのマニュアル制御装置を有する、汎用制御ボード（２６）を用意す るステップを有し、 ｂ．前記汎用制御ボードにオプションとして接続可能なメモリパック（３０ ）を用意するステップを有し、前記メモリパックは、スイッチ（３４、３６、３ ８）を少なくとも一つ有し、このスイッ チは、前記車両用コンポーネントの所望の位置を記憶可能とし、かつ、前記コン ポーネントを前記所望の位置へと移動させる信号を、前記モータ制御手段に対し て与えるためのものであり、 ｃ．車両がメモリをオプションとして用いるかどうかを決定するステップを 有し、 ｄ．前記メモリがオプションとして選択されたときに、前記オプションのメ モリパックを、前記制御ボードの凹部に装着するステップを有し、 ｅ．前記メモリがオプションとして選択されなかったときに、前記メモリパ ックを受容する前記凹部をカバーするステップ有することを特徴とする方法。 １５．前記メモリが選択されたか否かに応じて、ワイヤハーネスを別個に用意 し、前記選択に応じて適切なほうのワイヤハーネスを前記汎用制御ボードに接続 するすることを特徴とする請求項１４記載の方法。 １６．コンポーネントの位置制御装置であって、 ａ．コンポーネントを位置決めするためのモータ制御装置（４１）と、 ｂ．マニュアルスイッチ（２２）と、前記マニュアルスイッチから前記モー タ制御装置へと信号を送るためのコネクタと、を備えた汎用制御ボード（２６） と、 を有し、 ｃ．前記汎用制御ボードは、選択的にプラグイン式のメモリパック（３０） を受容し、このメモリパックは、前記制御ボードのコネクタを通じてメモリ信号 を前記モータ制御装置へと送るための電気回路を有し、前記メモリパックは、メ モリがオプションとして要求されるときは、選択的に前記制御ボードへと接続可 能であり、かつ、前記メモリパックは、スイッチ（３４、３６、３８）を少なく とも一つ有し、このスイッチは、前記車両用コンポーネントの所望の位置を記憶 可能とし、かつ、前記コンポーネントを前記所望の位置へと移動させる信号を、 前記モータ制御手段に対して与えるためのものであることを特徴とするコンポー ネントの位置制御装置。 １７．前記メモリパックは、複数のピンを有し、これらのピンは、前記制御ボ ードに設けられた回路ボード内の端子に対して締まりばめにより接続されている ことを特徴とする請求項１６記載のコンポーネントの位置制御装置。 １８．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を予め選択して記憶させて おくことが可能であることを特徴とする請求項１７記載のコンポーネントの位置 制御装置。 １９．前記コンポーネントは、シートであることを特徴とする請求項１６記載 のコンポーネントの位置制御装置。 ２０．前記コンポーネントは、車両に設置されていることを特徴 とする請求項１６記載のコンポーネントの位置制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車両用コンポーネントの位置制御装置であって、 ａ．車両用コンポーネントの位置決めのためのモータ制御装置と、 ｂ．マニュアルスイッチと、前記マニュアルスイッチから前記モータ制御装 置へと信号を送るためのコネクタと、を備えた汎用制御ボードと、 を有し、 ｃ．前記汎用制御ボードは、選択的にプラグイン式のメモリパックを受容し 、このメモリパックは、前記制御ボードのコネクタを通じてメモリ信号を前記モ ータ制御装置へと送るための電気回路を有し、前記メモリパックは、メモリがオ プションとして要求されるときは、選択的に前記制御ボードへと接続可能である ことを特徴とする、車両用コンポーネントの位置制御装置。 ２．前記メモリパックは、複数のピンを有し、これらのピンは、前記制御ボー ドに設けられた回路ボード内の端子に対して締まりばめにより接続されているこ とを特徴とする請求項１記載の車両用コンポーネントの位置制御装置。 ３．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を予め選択して記憶させてお くことが可能であることを特徴とする請求項２記載の 車両用コンポーネントの位置制御装置。 ４．前記メモリパックは、前記マニュアルスイッチに隣接した凹部内に受容さ れて、前記制御ボードの占有スペースが小さくされていることを特徴とする請求 項１記載の車両用コンポーネントの位置制御装置。 ５．前記メモリがオプションとして選択されなかった場合には、前記制御ボー ドとともに、スイッチカバーがさらに用いられ、このスイッチカバーによって前 記凹部が覆われることを特徴とする請求項４記載の車両用コンポーネントの位置 制御装置。 ６．前記モータ制御装置は、シート位置の制御装置であり、前記マニュアルス イッチは、シートと同様に略Ｌ字型であり、前記メモリパックは、実質的に、前 記マニュアルスイッチのＬの両端から互いに垂直に延びる直線により画定される 領域内に、実質的に収容されることを特徴とする請求項５記載の車両用コンポー ネントの位置制御装置。 ７．車両用コンポーネントの位置制御装置のための汎用制御ボードであって、 ａ．汎用回路ボードを有し、 ｂ．前記汎用回路ボードの電気コネクタに接続されて、位置制御装置と通信 を行うためのマニュアルスイッチを有し、 ｃ．前記汎用制御ボードの端子が配置された開口部を有する凹部を有し、前 記端子は、前記汎用制御ボードの電気コネクタと接続されて前記位置制御装置と 通信を行い、 ｄ．オプションとして追加されるメモリパックを有し、このメモリパックは 、前記凹部に挿入され、かつ前記開口部を通じて、選択的に前記回路ボードの前 記端子と適合し、さらに、前記メモリパックは、前記汎用制御ボードにメモリ機 能を与えるためのメモリボタンを有し、前記メモリスイッチは、前記回路ボード を通じて前記位置制御装置と通信を行うことを特徴とする汎用制御ボード。 ８．前記メモリパックの前記コネクタは、前記回路ボードの端子に対して、締 まりばめによって接続されていることを特徴とする請求項７記載の汎用制御ボー ド。 ９．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を選択して予め記憶しておく ことが可能であることを特徴とする請求項８記載の汎用制御ボード。 １０．前記凹部は、前記マニュアルスイッチに隣接して形成され、前記制御ボ ードの占有スペースが小さく抑えられていることを特徴とする請求項７記載の汎 用制御ボード。 １１．メモリがオプションとして選択されなかった場合には、前記制御ボード とともに、スイッチカバーがさらに用いられ、このス イッチカバーによって前記凹部が覆われることを特徴とする請求項１０記載の汎 用制御ボード。 １２．前記回路ボードは、車両のシート位置の制御装置の一部であり、前記マ ニュアルスイッチは、シートと同様に略Ｌ字型であり、前記メモリパックは、前 記“Ｌ”の開口部分内に、実質的に収容されることを特徴とする請求項１１記載 の汎用制御ボード。 １３．前記凹部は、実質的に、前記Ｌ字型のマニュアルスイッチの両端から垂 直に延びる直線により規定される領域内に受容されることを特徴とする請求項１ ２記載の汎用制御ボード。 １４．車両用コンポーネントの位置制御装置の設置方法であって、 ａ．車両用コンポーネントを位置決めするモータ制御装置に制御信号を送る ためのマニュアル制御装置を有する、汎用制御ボードを用意するステップと、 ｂ．前記汎用制御ボードにオプションとして接続可能なメモリパックを用意 するステップと、 ｃ．車両がメモリをオプションとして用いるかどうかを決定するステップと 、 ｄ．前記メモリがオプションとして選択されたときに、前記オプションのメ モリパックを、前記制御ボードの凹部に装着するステップと、 ｅ．前記メモリがオプションとして選択されなかったときに、 前記メモリパックを受容する前記凹部をカバーするステップと、 を有することを特徴とする方法。 １５．前記メモリが選択されたか否かに応じて、ワイヤハーネスを別個に用意 し、前記選択に応じて適切なほうのワイヤハーネスを前記汎用制御ボードに接続 するすることを特徴とする請求項１４記載の方法。 １６．コンポーネントの位置制御装置であって、 ａ．コンポーネントを位置決めするためのモータ制御装置と、 ｂ．マニュアルスイッチと、前記マニュアルスイッチから前記モータ制御装 置へと信号を送るためのコネクタと、を備えた汎用制御ボードと、 を有し、 ｃ．前記汎用制御ボードは、選択的にプラグイン式のメモリパックを受容し 、このメモリパックは、前記制御ボードのコネクタを通じてメモリ信号を前記モ ータ制御装置へと送るための電気回路を有し、前記メモリパックは、メモリがオ プションとして要求されるときは、選択的に前記制御ボードへと接続可能である ことを特徴とする、コンポーネントの位置制御装置。 １７．前記メモリパックは、複数のピンを有し、これらのピンは、前記制御ボ ードに設けられた回路ボード内の端子に対して締まりば めにより接続されていることを特徴とする請求項１６記載のコンポーネントの位 置制御装置。 １８．前記メモリパックは、少なくとも二つの位置を予め選択して記憶させて おくことが可能であることを特徴とする請求項１７記載のコンポーネントの位置 制御装置。 １９．前記コンポーネントは、シートであることを特徴とする請求項１６記載 のコンポーネントの位置制御装置。 ２０．前記コンポーネントは、車両に設置されていることを特徴とする請求項 １６記載のコンポーネントの位置制御装置。