JP2001516307A - 自動車部品の位置制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パワー座席スイッチのような自動車の位置決めスイッチは、座席スイッチの機械装置ユニット寸法を大きく変えることなしに、２つの別個のスイッチパッケージ（座席スイッチとメモリー座席スイッチ）を１つのスイッチパッケージの中へ組み込むものとして開示されている。このことによって配線の複雑さとパッケージとが簡素化され、消費者や製造者に係る費用が軽減される。前記スイッチはメモリー座席スイッチを８通りの位置をとり得る座席スイッチパッケージの中へ組込んだものである。３つの触覚スイッチをメモリー印刷回路基板へ取り付け、該印刷回路基板の組立体を前部カバーに取り付けることによって、別個のメモリー機能が座席スイッチパッケージの中へ組み込まれる。該前部カバーはまたメモリーボタンのための案内装置としても作用する。前記印刷回路基板は、アクチュエータ板と手動式スイッチの回路基板との周りを取り巻き、かつモータ制御モジュールに、直接、接続されたワイヤハーネスによって電気分配装置に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車部品の位置制御装置 技術分野 本発明は自動パワー座席スイッチのような自動車部品の位置制御装置に関する ものである。更に詳しくは、該制御装置は手動式スイッチとメモリースイッチと を有している。 発明の背景 近年になって、自動車部品の位置決め装置にメモリー機能を与えることは広範 に受け容れられるようになっている。前記メモリー機能は、特定の乗員が座席、 ミラー等の自動車部品の位置を、個々の所望の位置へ適合させることを可能にす る。前記メモリー装置は、代表的には、少なくとも２人の個人に関する所望の位 置を選択、記憶させることを許可するであろう。 メモリー機能が広範に受け容れられる一方で、メモリー機能を選択的に設ける ことによって組み立てが複雑になる。依然としてメモリー機能を有していない位 置制御装置を設けなければならない。メモリー機能は代表的にはオプションとし て設けられ、大部分の位置制御装置はメモリー機能なしで組み立てられている。 メモリー機能を設けた旧式の従来技術による制御装置は、非メモリー式の位置 制御装置に加えて、別個のメモリー位置制御装置を有している。非メモリー式と メモリー式の制御装置とを組み込むために、組立者は異なった工具や組立工程を 準備しなければならない。 更に、最近になると、手動式位置決め機能を制御するユニバーサル位置決めス イッチ制御基板によって、メモリー機能を選択的に設けるようにまで発達してき ている。制御基板はピギーバック（piggy-back）方式のメモリーパックを選択的 に受け止めることのできる回路基板を具えている。該制御基板は制御基板と位置 決めモータ制御装置との間に延在するワイヤハーネスに接続される接続部（conn ections）を有している。前記メモリーパックは手動式スイッチを制御する同一 の回路基板に取りつけられている。メモリー信号はメモリースイッチから 回路基板を介してモータ制御装置へ送られる。前記メモリーパックは手動式位置 制御スイッチに隣接する窪み（well）内に組み込まれる。メモリー機能が選択利 用されない時には、手動式スイッチのためのカバーが該ウェルを覆い包囲する。 この装置は、改良中ではあるが、容易には予組立ができない位置決めスイッチ 制御装置を依然として必要としている。該スイッチは更に多数の工具と別の組立 工程を必要とする。前記手動式スイッチ回路基板はまたピギーバック式のメモリ ーパックを受け止めるために改良しなければならない。米国特許第５，４７５， ５９２号を参照。 発明の開示 我々は、座席スイッチのパッケージ（機械装置ユニット）寸法を大きく変える ことなしに、２つの別個のスイッチパッケージ（座席スイッチとメモリー座席ス イッチ）を１つのスイッチパッケージの中へ集めたパワー座席スイッチを開発し てきた。これによって配線の複雑さやパッケージング（こぢんまりと納めること ）が簡素化され、消費者や製造者に係る費用が軽減される。本発明はメモリー座 席スイッチを標準的なパワー座席スイッチの中へ統合するものである。３つの触 覚スイッチをメモリー回路基板に取り付け、該回路基板組立体を前部カバーに取 りつけることにより、別個のメモリー機能を座席スイッチパッケージの中へ統合 することができる。前記前部カバーはまたメモリーボタンのための案内装置とし ての役割を果たす。前記回路基板は、アクチュエータ板や手動式スイッチの回路 基板の周囲を取り巻くワイヤハーネスによって、電気分配装置に接続される。メ モリー電力の供給は座席スイッチの電力供給部に接続され、その出力は、直接、 モータ制御モジュールへ送られる。メモリー機能とワイヤの引き廻しとを収容す るために、標準的な回路基板の座席スイッチは長さが３ｍｍ増加した。本装置に よると、従来技術によるピギーバック式のメモリーパックは不要になる。本装置 はまた手動式スイッチの回路基板の周りを取り巻いており、電気分配装置に、直 接、接続されており、従って、１つのスイッチパッケージが簡素化される。 図面の簡単な説明 図１は本発明の座席スイッチ組立体の透視図である。 図２は図１のスイッチ組立体の分解透視図である。 図３はメモリー回路基板とメモリーボタンと図１のスイッチの前部カバーの裏 側との分解透視図である。 図１は自動車の乗員に見えるようになった座席スイッチ１０を示している。該 スイッチ１０は、自動車の融通のきく組み立てを行なうために所望により、座席 の横や、ドアパネル、アームレスト、あるいはコンソール上に取りつけることが できる。スイッチ１０はＬ字形の手動式スイッチ１２とメモリースイッチ１４と を含んでおり、これらは両方とも前部カバー１６に取り付けられている。該前部 カバー１６には手動式スイッチ１２の下に開口１８が形成されている。該スイッ チ１２はスイッチ１２を操作するためのノブ１２’と１２”を有している。前記 メモリースイッチ１４には、セットボタン２０’と２個のメモリーボタン２２’ 、２４’を収容するための開口２０、２２、２４が形成されている。 図２は非組立状態のスイッチ１０を示す分解図である。本発明の特徴は、前部 カバー１６の一体構造性（unitary construction）にある。本発明の他の特徴は 前部カバー１６の裏側にメモリー用プリント回路基板３０が取り付けられている 点にある。さらに他の特徴は、該基板３０に触覚スイッチ３２が取り付けられて いる点にある。該基板３０は前部カバー１６の裏側に取り付けられ、従って前記 触覚スイッチ３２は基板３０とカバー１６との間に挟まれている。基板３０はボ タン２０’、２２’、２４’が触覚スイッチ３２と隣接するように、スイッチ１ ４の下に取り付けられる。自動車の乗員はボタン２０’、２２’、２４’をそれ ぞれ押して、スイッチ３２と接触させることは滅多にない。 組立体４０が前記カバー１６の下に位置し、これはアクチュエータ板４２と回 路プレートあるいは回路基板（図示せず）とを含む。該板４２にはまた溝４６が 形成されている。該溝４６はワイヤハーネス（図示せず）を組立体４０の周りで 引き回して、基板３０が組立体４０をバイパスすることができるようにしている 。このことによって、該基板３０はモータ制御モジュール（図示せず）に、直接 、配線することができる。前記回路プレートあるいは回路基板は自動車への適用 において用いられるどのような回路基板であってもよい。１９９７年３月１８日 付の米国特許第５，６１２，５７７号を参照するとよい。該特許は本発明におい て用いることのできる回路基板５６を開示している。前記米国特許第５，６１２ ， ５７７号における回路基板５６は本発明における手動式スイッチ１２のような自 動車のスイッチに必要となる対称的な回路基板である。前記回路基板はまた米国 特許第５，４７５，５９２号の図３における回路基板３９と同じものであっても よい。 前部カバー１６はスナップ４８と該スナップ４８に対応する溝４８’とを用い てアクチュエータ板４２の中へスナップ嵌合される。これによってアクチュエー タ板４２は前部カバー１６に錠止される。後部カバー５０はさらにスナップ５２ と溝５４とを用いて板４２の中へスナップ嵌合され、それらの間に手動式スイッ チの回路基板を囲い込む。該カバー５０はまた前記溝４６を覆うタブ５６を有し ている。従って、該タブ５６は基板３０をそのコネクタに接続するワイヤハーネ スを保護している。さらに、前記後部カバー５０はオリフィス５８を有している 。該オリフィス５８と、板４２におけるオリフィス（図示せず）と、回路基板と 、前部カバー１６におけるオリフィス６０とをねじ（図示せず）が貫通しており 、分解しないような付加的な保証と安全性とを提供している。 図３は前部カバー１６、回路基板３０、ボタン２０’、２２’、２４’および ねじ付きオリフィス６０の裏側を示している。図３は、どのようにして回路基板 ３０とボタン２０’、２２’、２４’を前部カバー１６の中で入れ子状に重ね入 れるか、またそれらを係合させるために互いに隣接して整列させるかを示してい る。前部カバー１６を板４２の中へスナップ嵌合することによって、これらの装 置構成が所定位置において錠止される。 手動式スイッチ１２における開口１８は、ノブ１２がアクチュエータ板４２に 隣接することができるようにしている。ノブ１２’は、係合されると、アクチュ エータ板４２に取り付けられた回路要素４４と接触する。要素４４は、米国特許 第５，６１２，５７７号の図ＩＢに示したように、回路基板内のコネクタ（図示 せず）と接触する。それによってこの装置はスイッチ１２を自動車のワイヤハー ネスに接続し、該スイッチを座席制御モジュールに電気的に接続する。次に該座 席制御モジュールは座席位置決めモータを作動させる。同様にしてメモリースイ ッチ１４が回路基板３０を介してコネクタ（図示せず）と接続する。それによっ て該コネクタはスイッチ１４を自動車のワイヤハーネスに接続させ、従って該ス イッチを座席制御モジュールに電気的に接続する。次に該座席制御モジュールは 座席位置決めモータを作動させる。スイッチ１２および１４のためのコネクタと 前記座席制御モジュールとは同一の機能を有していても、あるいは２つの別々な 機能を有していてもよい。重要な点は、手動式スイッチ１２のための回路基板を バイパスするために、回路基板３０から接続されていることである。 メモリー回路基板３０、コネクタ、ワイヤハーネス、コントローラ、座席位置 決めモータ、およびその類似物は本発明の部分を構成しておらず、米国特許第５ ，６１２，５７７号、第５，４７５，５９２号および第５，１９７，００７号お よびその他の特許に開示されている。 スイッチ機能は従来技術と同様に作用する。手動式スイッチは自動車の座席の 形をしており、全体的にL字形になっている。メモリー機能もまた従来技術と同 様に作用する。運転者は座席や、ミラー等の部品の位置を所望の位置に手動的に 位置決めし、次にその位置を所望のメモリー信号で設定することができる。その メモリーは所望のメモリー信号によって特定の位置と関連している。メモリー信 号がモータ制御モジュールに送られると、該モータ制御モジュールが部品を所望 のメモリー位置にまで移動させる。本発明を用いる上での代表的なパワー座席ス イッチは８通りの位置を取り得る座席スイッチである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動車部品の位置制御装置において、 自動車部品を位置決めするための少なくとも１つのモータ制御モジュールと、 手動式スイッチと、手動式の制御基板から前記モータ制御モジュールへ信号を 送るための接続部とを有する前記制御基板と、 外面と内面を有する一体型前部カバーと、 メモリースイッチと、それから前記モータ制御モジュールへ信号を送るための 接続部とを有するメモリー制御基板とを有し、 前記一体型前部カバーが前記手動式スイッチと前記メモリースイッチとを収容 し、 前記メモリー制御基板が前記前部カバーの内面に隣接して位置しており、 前記メモリー制御基板から前記モータ制御モジュールへの接続部が、手動式の 前記制御基板をバイパスすることを特徴とする自動車部品の位置制御装置。 ２．前記メモリー制御基板が前記前部カバーの内面に取り付けられている請求 の範囲第１項に記載された自動車部品の位置制御装置。 ３．前記メモリースイッチが複数個のメモリーボタンであり、前記前部カバー の一部分がメモリーボタンを収容し、かつその案内装置として働らく空洞を画成 する請求の範囲第１項に記載された自動車部品の位置制御装置。 ４．前記メモリー制御基板が前記メモリーボタンに隣接しかつ該メモリーボタ ンより下に位置する触覚スイッチを有している請求の範囲第３項に記載された自 動車部品の位置制御装置。 ５．手動式の前記制御基板の一部分が、前記メモリー制御基板とモータ制御基 板との間の接続をバイパスするための溝を形成する請求の範囲第１項に記載され た自動車部品の位置制御装置。 ６．前記制御装置が手動式の前記制御基板と前記前部カバーとの間におけるア クチュエータ板を含む請求の範囲第１項に記載された自動車部品の位置制御装置 。 ７．手動式の前記制御基板とアクチュエータ板とが、前記メモリー制御基板と モータ制御モジュールとの間の接続部を収容する溝を形成する請求の範囲第６項 に記載された自動車部品の位置制御装置。 ８．前記アクチュエータ板と該後部カバーとの間に手動式の前記制御基板を挟 む後部カバーを含む請求の範囲第７項に記載された自動車部品の位置制御装置。 ９．前記後部カバーが、前記溝に隣接し、それによって前記接続部を保護する タブを有している請求の範囲第８項に記載された自動車部品の位置制御装置。 １０．手動式の前記制御基板と前記メモリー制御基板とが単一のモータ制御モ ジュールに接続されている請求の範囲第１項に記載された自動車部品の位置制御 装置。 １１．自動車部品の位置制御装置において、 自動車部品を位置決めするための少なくとも１つのモータ制御モジュールと、 手動式スイッチと、手動式の制御基板から前記モータ制御モジュールへ信号を 送るための接続部とを有し、手動式の該制御基板が溝を形成する前記制御基板と 、 外面と内面を有する一体型の前部カバーと、 メモリースイッチと、それから前記モータ制御モジュールへ信号を送るための 接続部とを有するメモリー制御基板とを有し、 前記一体型前部カバーが手動式スイッチとメモリースイッチとを収容し、 前記メモリー制御基板が前記前部カバーの内面に隣接して位置しており、 前記メモリー制御基板から前記モータ制御モジュールへの接続部が、手動式の 前記制御基板に形成された前記溝を介して手動式の該制御基板の周囲を取り巻い ている自動車部品の位置制御装置。 １２．前記制御装置が手動式の前記制御基板と前記前部カバーとの間における アクチュエータ板を有し、該アクチュエータ板がまた、前記メモリー制御基板と 前記モータ制御モジュールとの間で、前記接続部が前記アクチュエータ板の周り を取り巻くための溝を形成している請求の範囲第１１項に記載された自動車部品 の位置制御装置。