JPH10506827A - マルチカートリッジ式薬剤注入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 単一ニードル（４１）を介して２つの液状薬剤を投与するマルチカートリッジディスペンサ（４０）。本ディスペンサは独立の２重チャネル測定機構（５８）と、２重チャネル駆動機構（６８、８８、１１８、１３２）と、２重チャネルロック及び引戻し機構（１３８、１４８）とを含む。ウイング（１３２）は計測して結果をもたらすためのその上方位置に存在しなければならない。注入ストローク時にウイングはウイングが注入前位置と注入後位置との間のドライバ（１１８）を往復動的に移動して親ネジ（１１８）を往復動的に前進させる。注入ストローク時に投薬量指示器（６６）はその初期ゼロ位置に自動的に回転する。測定及時び注入時にロック及び引戻し機構は親ネジの回転を自動的に阻止する。ウイングがその下方位置に存在する間のみリテーナがハウジングから移動できるように、それはカートリッジリテーナ（１８８）をロックアウトする。親ネジがその原位置に自由に回転して戻ることができるようにするためにカートリッジ（１８４）が変化している間、引戻しスリーブ（１４８）は引戻しキー（１３８）を負荷することはない。

Description

【発明の詳細な説明】 マルチカートリッジ式薬剤注入装置 これは注入装置用マニホルドと題され、1994年11月2日に出願され、米国出願 番号08/333,207号の一部継続出願であり、また、米国出願番号08/041,758号の継 続出願であり、マニホルド式薬剤注入装置及び方法と題され、1994年11月8日に 出願された米国出願番号08/335,674号の一部継続出願は現在放棄されている。 本発明は、一般に、2種類又はそれ以上の薬剤を同時に注入する装置に関し、 特に投薬量の設定及び注入能力を改善した薬剤注入装置に関する。 2種類又はそれ以上の薬剤を同時に投与することは人体のある状態を治療する のに医学的に望ましいことである。糖尿病の治療はその一例である。ある状態に おいては、2種類のインシュリンを同時に投与することが望ましい。つまり、即 効作用のインシュリン及びイソフェン（等遺伝子型線）インシュリン等のゆっく りだが長期間作用する中間作用インシュリンである。また、更に長時間作用する ウルトラレントと呼ばれるインシュリンも使用できる。人体の自然なグルコース 曲線を最大限に正確にシミュレートするため、インシュリン使用者はこれらのイ ンシュリンの割合又は組合わせを変えて一日に数回注射している。 このような注入能力を達成するため、所望の薬剤の入った個別のカートリッシ を内蔵した注入装置が開発されている。2種類の薬剤が複数のニードルでではな く、1本のニードルで患者に投与されるのが望ましい。従って、このような注入 装置はマニホルド組立体を持ち、これで薬剤を注射する前に混合することが可能 である。 このような注入装置の1種類が米国特許番号5,253,785で提案されている。本特 許はNPH及び通常のヒト・インシュリンを可変混合割合で注射するディスペンサ ーを主張する。各薬剤の投与量は投与前に設定される。投薬ノブを回転させて投 薬アジャスタを引込み位置に変えれば投薬される。第二投薬ノブも同様にして調 整できる。投薬アジャスタはスライド式の本体に連結される。投薬量が適切に設 定された後、スライド式本体が前方に押され、これでドライブステムが前方へ 移動させられる。ドライブステムが各々の薬剤カートリッジ内のピストンに連結 されるため、ドライブステムの動きによりピストンを前方へ動かして液体をカー トリッジから放出する。スライド式本体の前進行程は投薬アジャスタによって設 定された距離により制限される。 PCT国際出願番号PCT/US93/11044では別の二重薬剤注入装置が提案されている 。本装置では、投薬ノブが回転して投薬アジャスタを引込み位置に変える。投薬 アジャスタの動きによりばねが圧縮され、これでアジャスタのフランジに噛合う 。この圧縮によりドライブステムに予圧がかかるため、ニードル組立体を薬剤投 与前位置から投与位置へ移動させ、薬剤がチェック・バルブを通過し、両頭ニー ドルカニューレを通って薬剤室から自動的に投与される。 本発明は少くも2種類の薬剤を同時に投与できる手持ち式液状薬剤投与装置に 関する1実施例を挙げている。薬剤は装置の機構ハウジング内の可変容量容器又 はカートリッジに入れられている。各々のカートリッジは液状薬剤をピストンと 出口端の間に入れている。薬剤投与装置には独立した両方向投薬計量機構が付い ていて、各々の液状薬剤の可変投薬量を投与前に設定することが可能である。投 与機構には軸方向同時前進ピストン噛合いステムが備わっていて、カートリッジ 内のピストンと噛合って軸方向に前進し、薬剤を装置の遠端にあるマニホルドへ 供給する。薬剤はマニホルドのバルブ付き混合室で混合され、その混合薬はマニ ホルドから伸びている1本の供給針を通して投与される。投与装置に内蔵されて いるロック及び引戻し機構は注入アクチュエータが計量又は注入前位置にある間 は、カートリッジがハウジングから取外されるのを自動的に防止する。カートリ ッジはその中身が空になった後交換される。 一実施例では、本発明は注射前に投与される液状薬剤の投与量を設定する投薬 量計量機構を持つ薬剤投与装置を与えている。投薬量計量機構には機構ハウジン グと関連して回転し、単一コンポーネントとして作用するノブ及び指示計・ダイ ヤルが含まれる。この機構にはハウジングにロックされている指示計・ベアリン グが含まれる。ノブとベアリングの間には振りばねが装填されている。ノブ/指 示計・ダイヤルは駆動機構に付いている可動要素に連結されている。ノブを回転 させて投与すべき液状薬剤の投与量を設定すると、ばねが張り、投薬量はハウジ ングの窓に現れる指示計・ダイヤルに数字で表示される。投与機構を動かすと、 可動要素は動いてノブ/指示計・ダイヤルからかみ合いが外れ、ばねにより指示 計・ダイヤルが自動的に回転してゼロ投薬位置に戻す。 本発明の一実施例では、複数成文の薬剤投与装置が用意されていて、各々の注 入物の投薬設定量を同時に投与する駆動機構が備わっている。細長いチューブ状 要素又はナット及びドライブステムは投与される各々の液状薬剤と関連している 。ドライバ又はキャリヤは各々のナットに固定されている。各々のドライバは側 板を介して手動式アクチュエータに旋回心軸で固定されている。アクチュエータ の注入前位置から注入後位置までの一行程が終わると、ドライバの各々はナット 及びドライブステムを運びながら同時に前方へ移動させられる。ドライブステム は噛合い、各々のピストンを軸方向に前進させ、液状薬剤の各々の設定投薬量を マニホルドへ強制的に送り、供給針ニードルから放出する。アクチュエータを動 かして注入前位置へ戻すと、ドライブステムが動いて各々のピストンから外れ、 ハウジング内の引込み位置へ戻る。 本発明は更にドライブステム又は親ねじを計量及び注射中は回転させないロッ ク及び引戻し機構を持つ液状薬剤投与装置の一形態を説明する。この機構はカー トリッジが計量及び注射中に交換されるのも防止する。ロック及び引戻し機構に は開口部が親ねじの形状と適合し、親ねじと一緒に回転する引戻し・キー、引戻 し・キーと噛合ったり外れたりする引戻し・スリーブ、引戻し・スリーブと関連 して回転するロック・キー及びばね装填式スナップ・ロックが含まれる。アクチ ュエータが注入前又は投薬量設定位置にある間は、ロック・キーは第一回転位置 でロックされる。この第一回転位置では、ロック・キーが引戻し・キーと引戻し ・スリーブとを押して互いを噛合わせる。引戻し・スリーブはハウジングと関連 して回転しないようロックされているため、引戻し・キー及び親ねじはハウジン グと関連して回転できないようになっている。注射が行われると、駆動ナットは 噛合い、引戻し・スリーブ及びロック・キーをハウジングと関連させて軸方向に 僅かに前進させる。これがロック・キーのフィンガーを動かしてハウジングの内 面にある干渉リブとの半径方向の噛合いを外し、ロック・キーが第一回転位置と 第二回転位置の間で回転できるようにする。ロック・キーを第二位置へ回転さ せると、ロック・キーは引戻し・スリーブと関連して軸方向に僅かに動く。これ で引戻し・キーが引戻し・スリーブから噛合いが外れ、引戻し・キーと親ねじが 引戻し・スリーブと関連して回転できるようになる。 液状薬剤のカートリッジが入っているカートリッジ・リテーナはハウジングの ノーズピース内で受取られ、リテーナをノーズピースから取外せないロック回転 位置とリテーナをノーズピースから取外せる非ロック回転位置の間でリテーナは 回転できる。リテーナにはロック・キーで回転に鍵がかけられるタブがある。こ のように、リテーナはアクチュエータが注入前位置にある間はロック位置にして 回転しないようロックされ、また、リテーナはアクチュエータが注入後位置にあ る間はロック・キーを非ロック位置にして回転できる。そのため、リテーナと使 用済みカートリッジを取外し、新しい可変容量カートリッジと交換することがで きる。新しいカートリッジをハウジングに固定した後、新しいカートリッジのピ ストンは噛合い、親ねじを軸方向に回転させて本来の位置に戻す。親ねじはアク チュエータが注入後位置にある間はハウジングと関連して回転できるため、これ が可能である。 本発明の一実施例では、多成文薬剤投与装置として、各々の注射できる薬剤の 選択的に設定した投与量を同時に投与する駆動機構を持つものが与えられている 。本装置は機構ハウジング及び薬剤入りの複数の可変容量カートリッジを含み、 カートリッジはハウジング内に配置され、その中で各々のカートリッジが各々の カートリッジから供給する薬剤の供給軸を規定する。細長いチューブ状要素又は ナット及びドライブステムは各々のカートリッジと関連している。ドライバー又 はキャリヤは各々のナットに固定されている。各ドライバーは側板を介して手動 式アクチュエータに旋回心軸で固定されている。計量中、アクチュエータは“上 方”の位置にあり、各々の親ねじは目標の距離を前進し、供給すべき薬剤の所望 投薬量を設定する。所望の投薬量が設定されると、アクチュエータは供給軸を横 切り、ハウジングの方向へ向かい、“下方”の位置へと移動する。この単一行程 の後、ドライバーの各々はナット及びドライブステムを伴って同時に前方へ動か される。ドライブステムは噛合い、各々のピストンを軸方向に前進させて個別に 設定された液状薬剤の投与量をマニホルドへと押込み、供給ニードルから 放出する。アクチュエータが“下方”の位置へ動くと、アクチュエータの溝がハ ウジングのタブを受け止め、「かちっ」という音が聞こえて使用者への投薬が終 了したことを知らせる。 本発明の1つの利点は、この装置では使用者が投与すべき各々の薬剤の投与量 を個別に設定できることである。 本発明のもう一つの利点は、この装置では設定する各々の投薬量を二方向で計 量できることである。 本発明のもう一つの利点は、カートリッジ中の液状薬剤の不十分な残余量の計 量を表示及びロックする能力があることである。 本発明のもう一つの利点は、装置が計量中に触感的、視覚的、聴覚的にフィー ドバックをすることである。 本発明のもう一つの利点は、装置が投薬終了を視覚と聴覚の両方で表示するこ とてある。 本発明のもう一つの利点は、計量機構が注射と同時に自動的にリセットさせる ことで、これにより指示計・ダイヤルを次に計量する前に手動でゼロにリセット する必要がないことである。 本発明のもう一つの利点は、アクチュエータが「ウィングアップ」又は注入前 位置にある時にのみ計量が達成でき、そのため計量が適切に行われることである 。 本発明のもう一つの利点は、装置が計量又は注入前位置にある間に、使用者が カートリッジの交換を自動的にできないようにし、それによって投薬量の精度が 維持できることである。 本発明のもう一つの利点は、親ねじはカートリッジが交換されると自動的にロ ックを外され、そのため新しいカートリッジをハウジングに挿入すると、親ねじ が軽く回転して本来の位置に戻れることである。 その他の利点は本発明の実施例の詳細な説明において明らかになる。 図１は、本発明による薬剤投与装置の実施例の透視図である。ここでウイング はその”上方”位置にある。 図２は、図１の装置の分解図である。 図３は、図１の薬剤投与装置の拡大縦断面図である。ここではウイングはその ”上方”位置にある。 図４は、親ねじが前進して一組の投薬量が確定したことを示す、図3と同一図 である。 図５は、特に注入実行直後の投薬装置を示す、図3と同一図である。 図６は、図1の装置の計量機構の分離拡大透視図である。 図７は、回転クラッチ部品と細長ナットの間の噛み合わせの断面図である。 図８は、特にナットのラチェット歯の、対応するドライバーのラチェット歯と の噛み合いを示す、ナットとそのドライバーの分離立体端面図である。 図９は、ナットの内ねじ部分と噛み合った外ねじの親ねじ示す断面図である。 図１０は、特にナット内を完全に前進した親ねじを示す、図9と同一図である 。 図１１は、図1の装置の組立済みロック兼引戻し機構の拡大断面図である。 図１２は、図11に示すロック兼引戻し機構の、図11の線12-12に沿った拡大断 面図である。 図１３は、注入囲いハウジング内の最大投薬量スプラインと噛み合った指示計 ダイヤルの断面図である。 図１４は、ウイングが下方位置にあるハウジングと噛み合った投薬装置のウイ ング機構を示す断面図である。 図１５はロック兼引戻し機構の分解透視図である。 図１６は、特に引戻しスリーブの溝内のロックキイを示す、組立済みロック兼 引戻し機構の断面図である。これによりスリーブに関するキイの回転を防止して いる。 図１７は、投与終了時のドライバーを特に示した、図16のロック兼引戻し機構 の図である。これにより自動的にハウジングに関するロックキイの回転が出来る ようになる。 図１８は、ロックキイの小型フランジとロックスナップの脚との間の引っ掛か りの断面図である。 図１９は、小型フランジと噛み合ったロックスナップの脚を示す。 図２０は、引戻しスリーブに関してロックキイが回転出来るようにするためロ ックスナップとロックキイの小型フランジとの噛み合いが外れたのを示す、図19 と同様の図である。 図２１は、特にロックを外した状態のカートリッジリテーナを示す、図1の投 薬装置のハウジング遠隔端中のカートリッジリテーナの断面図である。 図２２は、カートリッジリテーナがロック位置に回っている点を除いて、図21 と同一図である。 図２３Ａ−２３Ｄは、図1の投薬装置の一連の立面図で、外されたマニフォー ルド（図23A）、ロックを外してハウジングから出されたカートリッジリテーナ （図23B）、ハウジングに挿入された新カートリッジリテーナ（図23C）、ハウジ ングの遠隔端上に交換されたマニフォールド（図23D）を示す。 図２４Ａは、”上方”位置にあるウイングを示した、図1の投薬装置のウイン グおよびドライバー機構の部分断面の分離図である。 図２４Ｂは、ウイングが”下方”位置にある点を除いて、図24と同一図である 。 図面に示した本発明の実施例において、特に図1および図2を参照すると、二種 類の液状薬剤を混合剤として単一ニードル41を通じて投与するための投薬装置40 が示されている。注入装置は、機構ハウジング42（図2）とノーズピース44とを 含む。機構ハウジング42はハウジングカバ-46と48中に収容される。機構ハウジ ンク42とノーズピース44はいずれもABS樹脂またはポリカーボネートの透明可塑 性物質製である。実施例の一つでは、機構ハウジング42とノーズピース44は超音 波溶接により互いに接合してある。一つの方法では、機構ハウジングはノーズピ ースのリブの裏側で支持されたネスト（nest）の中に配置され、ノーズピース頭 部の角に遠隔溶接されている。別の方法では、機構ハウジングとノーズピースを 互いにバネで角荷され、溶接エネルギーはノーズピースの半球形リブにおける圧 力方向に直交して注入されている。 機構ハウジング42は、投薬装置40の個々の構成部品を収容する二本の平行チ ューブ状部品50と54から構成されている。ノーズピース44もまた二本の平行チュ ーブ状部品52と56の形状になっている。まとめて、チューブ状部品50と52は第一 チューブ状部材を形成し、チューブ状部品54と56は第二チューブ状部材を形成す る。図には二本の平行チューブ状部材を示してあるが、追加のチューブ状部材を もうけて三種類以上の液状薬剤を単一投与装置から計量して、投与することも出 来る。機構ハウジング42とノーズピース44の追加の特徴を以下に説明する。 図面に示したように、投薬装置40には二つの独立の投与量計測機構と、カート リッジのピストンを二重薬剤注入のため同時に駆動する駆動機構と、二つの別々 のロック兼引戻し機構とが含まれる。以下にそれぞれの機構の詳細を説明する。 図3-5に示す二つの計量機構は、図13に図示した一部の相違を除いて実質的に同 一である。同様に、チューブ状部材内の駆動機構とロック兼引戻し機構も互いに 実質的に同一である。したがって、機構ハウジング42とノーズピース44が作る二 本の平行チューブ状部材のそれぞれの中の同一構成部品には同一参照番号を付け てある。 図2-6を参照すると投与量計測機構58が示されている。ここでは単一の計量機 構が議論されているが、投与機構40には二つの同様の計量機構が含まれていると 了解される。計量機構58は、ノブ60、捩れバネ62、指示計ベアリング64、指示計 ダイヤル66および、クラッチ指示計68から構成される。指示計ベアリング64はそ の外周から放射状に突き出ている鈎型突起70を有する薄い成形プラスチック環状 リングである。図3に示すように、鈎型突起70は、機構ハウジング42の近接端に 形成された開口部71（図2）内にしっかりと適合している。こうして、指示計ベ アリング64は機構ハウジング42に対して回転方向にも軸方向にも固定されている 。この適用の目的に対し、用語”近接”とは、投薬機構40のノブ端側に向かう相 対的軸位置を指し、用語”遠隔”とは投薬機構40の投与ニードル端側に向かう相 対的軸位置を指す。 図2および3に示すように、指示計ダイヤル66は、機構ハウジング42のチューブ 状領域54内に同軸で納まる細長成形プラスチック円筒である。ノブ60は、閉鎖近 接端および開放遠隔端を有する成形プラスチック円筒である。指示計ダイヤル66 の近接端は、ノブ60内に成形された環状溝（示さず）と噛み合って、指示計ダイ ヤル66とノブ60とが単一回転可能部品となるようにする。捩れバネ62が、一端72 で指示計ダイヤル66に、他端74で指示計ベアリング64に結合される。ノブ60と指 示計ダイヤル66は捩れバネ62の偏向力に抗して回転される。ノブ60と指示計ダイ ヤル66を所定の半径位置に保持する別の力がないとき、捩れバネ62がノブ60と指 示計ダイヤル66を所定の初期半径位置に保持する。これは、投与量ゼロ位置とも 呼ばれる。 図6および13に示すように、指示計ダイヤル66にはさらに、軸方向に伸びたス プライン76が含まれ、これがチューブ状部分54の内面にある対のスロット78内で 回転して指示計ダイヤル66の回転運動を360度以内に制限する。これは使用者が 任意の単一注入に対して設定出来る投薬量を制限するのに役立つ。図13に、指示 計ダイヤル66と同様だがスプライン76'の幅がスプライン76の幅より広い点のみ が異なる指示計ダイヤル66'を示す。これにより、指示計ダイヤル66'を用いて設 定出来る最大投薬量が指示計ダイヤル66を用いて設定出来るものより少なくなる 。 図6を参照すると、指示計ダイヤル66の遠隔部にはその円周付近に連続数字80 が印刷してある。チューブ状領域54の壁の開口部または窓82およびそれに対応し てハウジングカバー48の開口部84により、使用者は少なくとも一個の数字80を視 認できる。開口部84にはレンズ86（図2）が設けてあり、視認出来る数字80を望 み通りに拡大する。その数字は投与液状薬剤の異なる設定投与量を認定国際単位 によりあらわす。ノブ60と指示計ダイヤル66を回すと、開口部82と84の中心に異 なる数字80があらわれる。基準数字"0"は、ノブ60と指示計ダイヤル66が、捩れ バネ62が設定するその初期位置にあるとき、あらわれる。計量機構は、下記に説 明する通り、駆動機構と連動する。 駆動機構の構成部品を示す図2を参照する。駆動機構には、細長成形プラスチ ックの中空円筒駆動ナット88が含まれる。ナット88にはそこを通じて拡大する内 部がテーパ状のボアが含まれる。図9および10に示すように、ナット88の遠隔部 分には内部ねじ92が切ってある。これらのねじは28-45度螺旋のような、任意の 所望螺旋にできる。ナット88のボアの残りの内部表面は比較的滑らかな表面94を 構成する。平滑内面94と内部溝切り面92との境目には肩または突起96が形成され ている。図7を参照すると、ナット88の外面には、軸方向に伸びる複数のスプラ イン98と99がある。これらのスプラインは指示計クラッチ68内の対応するくぼみ 103と104に噛み合って、ナット88を指示計クラッチ68にロックする。図8を参照 すると、ナット88の遠隔端には、ラチェット歯102を含む拡大された直径端部100 がある。図2-5を参照すると、駆動バネ108が駆動ロックナット106の遠隔端と指 示計クラッチ68の内部に形成された遠隔端110との間に配置してある。指示計ワ ッシャ112が指示計クラッチ68に留めてあって、指示計バネ114がワッシャ112と ハウジング42のチューブ状部分54との間に配置してある。 駆動ナット88のねじ切りされた内面92にねじ止めするため、細長金属の外部に ねじ切りされた親ねじ118を採用している。親ねじ118は、おおむね円筒形である が、径方向の反対側に全長にわたって伸びる二つの平行平面126（図2）を有する 。親ねじ118は駆動ナット88より長いので、組み立てると親ねじ118の近接端は駆 動ナット88のねじ部分を超えて伸びる。親ねじ118の近接端には細長半径部分120 がある。親ねじ118の末端部124上にプラスチックヘッド122がスライド可能にパ チンとはめられている。ヘッド122は末端部124に回転可能に取り付けるので、そ れに対して枢軸回転する。 図3-4に示すように、計量機構が駆動機構と連結している。特に、指示計ダイ ヤル66のラチェット歯67が指示計クラッチ68のラチェット歯69と噛み合っている 。したがって、ノブ60が回転すると指示計クラッチ68も回転する。駆動ナット88 のスプライン98、99は指示計クラッチ68内の溝103、104にキイ止めされているの で、指示計クラッチ68が回るとナット88も回る。親ねじ118は、後に述べる通り 、計量中は回転に対してロックされている。ナット88は駆動機構にロックされて いて計量中はハウジングに対して軸方向に動けないので、ナット88が回転すると 親ねじ118はその間のねじ連結により軸方向に動く。初期所望投薬量設定後、ノ ブ60を時計回りまたは反時計回りに回せば、所望投薬量が設定されるまで親ねじ 118は前進または後退する。これにより、使用者は投与薬剤を無駄にしないで投 薬量を変更できる。 図9および10を参照すると、キャリヤまたはドライバ116は駆動ナット88の遠隔 端100と常に噛み合っている。図2、24Aおよび24Bに示すように、ドライバー 116は、ピボット穴133が受けるピン129によりウイング132に枢軸接続されている プレート128に固定されている。ウイング132には、図2に示すように、ウイング1 32内の開口部136内に受けるプラスチックグリップ134がある。ウイング132には ピボットボア135があり、これがハウジング機構42内の開口部139を通って伸びる ピボット・ピン137の反対側端部の受けとなる。ドライバー116内のボア127が側 板128のピン131を受ける。図24Aおよび24Bを参照すると、ウイング132が機構ハ ウジング42に向かって”下方”位置（図24B）に動くと、側板128および130が前 に動かされ、それぞれのドライバー116を前進させる。各ドライバー116はナット 88の端100と隣接しているので、ドライバー116の運動によりナット88と親ねじ11 8が前進する。ウイング132が機構ハウジング42から離れて”上方”位置（図24A ）に動くと、側板128と130、ドライバー116、ナット88および親ねじ118のすべて が後退する。 ロック兼引戻し機構は、プラスチック成形でおおむね円筒形の引戻しキイ138 から構成され、これは、親ねじ118の形状に対応する開口部142を含む近接部140 と、ラチェット歯146を含む拡大遠隔端144とを有する。ロック兼引戻し機構はさ らに、おおむね円筒形の成形引戻しスリーブ148から構成され、これは近接中空 円筒部分150および放射状に伸びるフランジ152から成る。引戻しスリーブ148の 外面には、螺旋形の溝またはトラック154がある。引戻しスリーブ148の内面には 、縮小径内面156と拡大径内面（示さず）がある。引戻しスリーブ148内面の交点 は、引戻しキイ138のラチェット歯146と噛み合い可能なラチェット歯148を形成 する。ロック兼引戻し機構にはさらに、ロックキイ160、引戻しバネ162および、 スナップ・ロック164がある。ロックキイ160は、おおむね円筒形の部分166から 構成され、その遠隔端に作られた溝付き開口部160およびさらにその反対端から 放射状に伸びる指状突起170とを有する。指状突起170には、引戻しスリーブ148 の螺旋溝154にフィットする小型円筒形突起172がある。ロック・キイ160にはさ らに、ロック・キイ160の内面から内側に放射状に伸びる突起174がある。 スナップ・ロック164は円筒形部分176と、外側に伸びるタブ180を有し軸方向 に伸びる二つの脚178とから構成される。引戻しバネ162が、スナップ・ロック 164の内部突起182とロック・キイ160の放射状内部突起174との間に配置されてい る。 ロック兼引戻し機構はいくつかの機能を果たす。第一に、引戻しキイ138は親 ねじ118と連動して、計量中およ注入中の親ねじの回転を保持する。引戻しキイ1 38は、引戻しスリーブ148からの対応する歯との噛み合いにより回転をロックさ れており、一方この歯は機構ハウジング42との連動により常に回転が制限されて いる。ロック・スナップ164と引戻しバネ162は変動するガラスカートリッジの端 の位置を把握する。加えて、ロック・スナップ164はロック兼引戻し機構を機構 ハウシング内に保持する。ロック・キイ160は、ウイングが”下方”位置にある ときにのみカートリッジリテーナの撤去、挿入が出来るよう、カートリッジリテ ーナのロックアウトを用意する。ウイングの”上方”位置でのカートリッジ交換 のロックアウトは重要である。正しい親ねじ復帰が起こるためには、交換カート リッジのプランジャーが親ねじを押し戻す必要があり、ウイングが親ねじをプラ ンジャーから少なくとも最大投薬の間隔だけ引き離さなければならないからであ る。引戻しスリーブ148はカートリッジ交換の間、親ねじが自由にその原位置に 戻るように、引戻しキイ138をアンロードする。ロック兼引戻し機構については 装置40の使用法の説明の際にさらに詳しく述べる。 図2を参照すると、注入装置40には、カートリッジリテーナ188、190内に配置 されたカートリッジ184、186が含まれている。エクターのような透明プラスチッ ク材料で作ったカートリッジリテーナ188、190には、カートリッジがリテーナ内 て正しく整列するように、内部リブ189、191（図21-22）がある。リテーナ188、 190は、後に議論する通り、ノーズピース44のチューブ状部分52と56の中に確保 してある。リテーナ188は、不注意で円管56にリテーナ188を挿入出来ないように また逆も出来ないように、リテーナ190と異なる寸法にするのが良い。マニフォ ールド組立体192はカートリッジリテーナ188と190の遠隔端に固定されていて前 部ハウジング194、後部ハウジング196および、その間に包まれたエラストマー隔 膜198を含む。マニフォールド組立体は1994年11月2日出願の米国特許出願番号08 /333,207号、題名「注入器具用マニフォールド」に詳説してあり、その明細書は 参考文献によりここに合体されている。ニードル41がねじ付き結合部材200を 介して前部マニフォールドハウジングに固定されている。注入装置40はさらにニ ードルカバー202とハウジングキャップ204を含む。 投薬量を設定するため、ウイング132を、図3に示すように、矢印212の方向に その”上方”位置まで動かさなければならない。これにより、図3に示すように 、親ねじ118のヘッド122が後退してカートリッジ184のピストン185、187との噛 み合わせが外れる。加えて、矢印212の方向へのウイング132の運動によりクラッ チ指示計68がその近接位置に後退する。この位置にある間、指示計ダイヤル66の ラチェット歯67は指示計クラッチ68のラチェット歯69と噛み合って、ノブ60と指 示計ダイヤル66の回転により指示計クラッチ68の対応する回転をもたらす。指示 計クラッチ68が回転すると、クラッチ68の内部ねじ92が親ねじ118の外部ねじ119 と噛み合って親ねじ118のピストン185に向かう軸方向移動を生じる。親ねじ118 の回転は、引戻しキイ138のラチェット歯146が引戻しスリーブ148のラチェット 歯158とロック嵌合しているため、阻止されている。引戻しスリーブ148はハウジ ングに関する回転を止められているので、引戻しキイ138と親ねじ118は同様にハ ウジングに関して回転出来ない。その結果、ナット88の回転により、図4に示す ように、親ねじ118のピストン185に向かう非回転的移動が生じる。 所望投薬量を設定するには、各ノブ60の回転は、矢印214が示すように（図4） 、最初は時計回り方向でなければならない。反時計回り方向の最初の回転は、チ ューブ状部分50と54に形成された投薬量ストップ79（図13）と噛み合わされた指 示計ダイヤル66、66'のスプライン76、77'の噛み合いにより阻止されている。一 旦初期投薬量が設定されると、その投薬量はノブ60の時計回りまたは反時計回り の回転により所望のように増減出来る。図4に、図3の軸位置に関して所望の軸距 離だけ前進して、その投薬量を設定したことをあらわす親ねじ118を示す。ノブ6 0の回転により対応する数字80がハウジング42と46の開口部82と84にそれぞれあ らわれ、所望投薬量の視覚的表示を提供する。加えて、ナット88の回転により端 部100の歯102がドライバー116の歯117の上を動いて、設定投薬量増減の各段階で クリック音を発生する。 両方の薬剤の所望の投薬量を設定し終わったら、ニードルカバー202をニード ル41から外して、ニードル41は使用者に刺される。次いでウイング132は掴ま れ、図5の矢印206が示すように、横向きにハウジングに向かって動かされる。そ れにより、ドライバー116が前進し、これがナット88と親ねじ118をあらかじめ定 めた距離だけ前に動かし、ヘッド122が噛み合って連合するピストン185、187を 軸方向に前進させる。これにより薬剤が強制的にカニューレ208、210を通りマニ フォールド組立体192に入り、続いてニードル41から出る。 ウイング132がハウジングに向かって押されると、クラッチ指示計68のラチェ ット歯69が動いて指示計ダイヤル66のラチェット歯67との噛み合いが解け、それ により捩りバネ62がノブ60とクラッチ指示計66をその回転初期位置に回せるよう になり、数字ゼロがハウジング42と48の中の窓82と84をそれぞれ通してあらわれ る。この自動ゼロ特性により、使用者は計量ダイヤルを先ずゼロに設定すること なく、別の投薬をリダイヤル出来る。 図14を参照すると、ウイング132のグリップ部134には、バネ218によりウイン グ132に関して所定の軸位置だけ片寄らせた下向きに伸びるボス部分216がある。 ホス216には指状突起220があり、これがチューブ状部分50上に直立するタブ222 の上を滑って、干渉する関係にあるタブ222の下の場所にはまり、その場所に指 状突起220が保持される。これが投薬の終わりにウイング132を”下方”位置にロ ックする。指状突起220がタブ222の下に噛み合うと、クリック音が生じ、使用者 に完全な投薬量が投与されたことを知らせる。バネ218は指状突起220をタブ222 の下に引き寄せる。 一回の注入の終わりに、ナット88の端100が噛み合って、引戻しスリーブ148、 引戻しキイ138およびロックキイ160を、図19および20に示すように、軸方向に進 める。これが引戻しスリーブ148のフランジ152を動かしてチューブ状ハウジング 部分50の中の溝149との噛み合いを外す。これはまた、ロックキイ160上の突起22 4を動かしてチューブ状部分50の延長226との干渉関係を解除する。ここで、ロッ クキイ160の突起172を引戻しスリーブ148の螺旋スプライン154内て動かすために 、カートリッジリテーナ188およびそれに固定されたロックキイ160を90度回わす ことが出来る。この回転はロックキイ160およびロックキイ160の突起174を引戻 しキイ138から軸方向に離して、突起174が引戻しキイ138と噛み合わないように する。これにより、引戻しキイ138のラチェット歯146と引戻しスリーブ148の ラチェット歯158との噛み合いが離れ、それにより引戻しキイ138が働くようにな り、したがって親ねじ118が引戻しスリーブ148および機構ハウジング42に対して 回転出来るようになる。 図20および21に示すように、ノーズピース44のチューブ状部分52と56の内面は 、カートリッジリテーナ188、190がその中で特定の放射方向を向くよう制限する 特別な構成となっている。とりわけリテーナ188、190のキイ付き部分228、230は それそれ、ノーズピース44の近接端に形成された溝232、234内で回転する。それ それの溝232、234は、ノーズピース44の開口部周辺の回りに90度伸びており、そ れによりリテーナ188、190の回転をノーズピース44内で90度に制限している。加 えて、リテーナ188、190はノーズピース44から、特定の径方向にのみ取り外せる 。図21を参照すると、リテーナ188、190はアンロック径方向位置で示してある。 図22では、リテーナ188、190が矢印236の方向に反時計回りに90度回転してあり 、キイ付き部分228、230の頭部端面が干渉内部溝238、240とそれぞれ噛み合って 、それによりリテーナ188、190がノーズピース44から軸方向に外れるのを阻止し ている。したがって図22では、リテーナ188、190をそのロックした径方向位置で 示されている。 不十分投与残量特性を示す図10を参照する。特に、使用者がカートリッジに残 っているより多い投薬量をダイヤルしたときは、親ねじ118の拡大部分120が内部 ねじ切りナット88の突起と噛み合う。これにより、親ねじ118がそれ以上動くの を阻止する障害物が提供される。これは使用者に対しカートリッジに不十分な投 薬残量しかないことを示す。このとき使用者は、既に設定した投薬量を注入して 、新カートリッジを挿入した後、その差をダイヤルすることを選んでもよい。 使用済みカートリッジの交換手順を図23A-23Dに図示する。カートリッジ交換 手順は、ウイング132がその”下方”位置にあるときにのみ起こり得るのが理解 されよう。先ず、マニフォールド192を、図23Aに示すように、カートリッジリテ ーナ188、190およびノーズピース44の遠隔端から取り外す。次いで、リテーナ18 8、190を矢印242が示すように90度回転して取り外す。次ぎに使用済みカートリ ッシをリテーナから出して新カートリッジを挿入する。次いで、図23Cに示すよ うに、リテーナ188、190をノーズピース44にはめ戻す。新カートリッジのピス トンが親ねじ118のヘッド122に噛み合い、図23Cの矢印244が示すように親ねじが 回される。親ねじ118はその原位置に巻き戻される。リテーナ188、190それぞれ のキイ付き部分228、230を、それぞれのロックキイ160内に完全に落ち着かせ、 リテーナ188、190を回してその位置にロックする。最後にマニフォールド192を ノーズピース44の遠隔端に、図23Dに示すように、リテーナ188、190にかぶせて はめ戻す。 次の注入をおこなうため、ウイング132をその”上方”位置に矢印212の方向に 、図3に示すように、動かさねばならない（図1、24A）。これは、クラッチ指示 計68のラチェット歯69が指示計ダイヤル66のラチェット歯67と噛み合って、ノブ 60の回転がナット88の回転を生じるようにするため必要である。 前記は、例示のみの目的で述べたものであり、何らの制限する目的ではないこ とおよび、例示した実施例に対し本発明の精神と範囲を逸脱することなく各種の 代案および変形がありうることが認識されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ )，ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ ，ＣＺ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ， ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ストリンジャー クリストファー ジェ イ. アメリカ合衆国，94117 カリフォルニア, サンフランシスコ， フルトン ストリー ト 1100 エーピーティー．５ (72)発明者 マーシュ マシュー アメリカ合衆国，94110 カリフォルニア, サンフランシスコ， ゲレロ 851 エー ピーティー．10 (72)発明者 カーシュマー デビッド エル. アメリカ合衆国，94116 カリフォルニア, サンフランシスコ， クレイグモント ア ベニュー 10 (72)発明者 レイダ クリストファー オー. アメリカ合衆国，94301 カリフォルニア, パロ アルト，ミドルフィールド ロード 2311 (72)発明者 スコーエンバーグ ステファン ジェイ. アメリカ合衆国，94061 カリフォルニア, レッドウッド シティー， フェイ スト リート 1150

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注入物の投与装置（４０）において： ハウジング（４２）と； ピストン（１８５）と、出口と、前記ピストンと前記出口との間の注入物と を含む前記ハウジングに取付けられたコンテナ（１８４）と； 前記ハウジング内に配置されて前記ピストンとかみ合い可能なドライブステム （１１８）と； 前記ドライブステムに関し回転可能なように前記ドライブステムに結合される チューブ要素であって、前記チューブ要素と前記ドライブステムとの間の相対回 転が前記ドライブステムの望遠伸張量を制御して前記チューブ要素から投与され るべき注入物の設定投薬量を確立し、第１の結合要素（６８）が前記チューブ要 素と共に回転するように前記チューブ要素に固定される前記チューブ要素（８８ ）と； 前記チューブ要素に固定されて前記ハウジングに関する前記ドライブステムの 軸方向への移動のために前記注入前位置と注入後位置との間の前記ハウジングに 関して移動可能な駆動組立体（６８、８８、１１８、１３２）であって、注入前 位置から注入後位置への前記駆動組立体の移動時に前記コンテナ内の前記ピスト ンを駆動する前記駆動組立体（６８、８８、１１８、１３２）と； 前記チューブ要素と前記ドライブステムとの間の前記相対回転にユーザーが影 響を与えることができるように前記第１の結合要素と共に回転するように前記第 １の結合要素とかみ合わせ可能な第２の結合要素（６６）を含むユーザかみ合わ せ可能投薬量設定組立体（５８）であって、前記駆動組立体が前記注入前位置に ある間、前記第１の結合要素が前記第２の結合要素とかみ合って共に回転可能で あり、前記駆動組立体が前記注入後位置に存在している間、前記第１の結合要素 が前記第２の結合要素と軸方向に隔たっており、従って前記駆動組立体がその注 入後位置にある間、ユーザが投薬量を設定しないようにするユーザかみ合わせ可 能投薬量設定組立体（５８）と；によって特徴づけられる前記注入物の投与装置 （４０）。 ２．注入物の投与装置（４０）において： ハウジング（４２）と； ピストン（１８５）と、出口と、前記ピストンと前記出口との間の注入 物とを含む前記ハウジングに取付けられたコンテナ（１８４）と； 前記ハウジング内に配置され前記ハウジングに関して回転可能な内部にねじ切 りされたナット（８８）及び前記ナット内に配置されて前記ピストンに駆動可能 に結合される外部にねじ切りされた親ネジ（１１８）と； 前記ナットの回転が前記親ネジの変位を引き起こすように前記ナットの回転時 に回転に対して前記親ネジを規制するための前記親ネジに固定される手段（１３ ８）と； 前記ハウジングに取り付けられ、前記親ネジを移動して前記コンテナ内の前記 ピストンを駆動するために注入前位置と注入後位置との間の前記ハウジング内で 軸方向移動可能な駆動組立体（６８、８８、１１８、１３２）であって、前記駆 動組立体がそれと共に回転するための前記ナットに固定されるクラッチ要素を含 み、前記クラッチ要素が第１のラチェット要素（６９）を含み、前記クラッチ要 素と、前記ナットと、前記親ネジとが前記注入前位置と前記注入後位置との間で 軸方向移動可能である前記駆動組立体（６８、８８、１１８、１３２）と； 投薬量設定ノブ（６０）の回転が前記ナットの回転中に生ずるように前記駆動 組立体が前記注入前位置に存在する間、前記第１のラチェット要素とかみ合う回 転可能な第２のラチェット要素及び前記投薬量設定ノブ（６０）を有する回転可 能要素（６６）を含み、前記駆動組立体に結合される投薬量設定組立体（５８） であって、前記回転可能要素が投与されるべき注入物の投薬量を設定するために 前記親ネジを選択的に前進させるための初期半径位置から選択的な最終半径位置 へバネ（６２）の力に抗して回転可能であり、前記ドライブ要素が前記注入後位 置にある間前記第１のラチェット要素が前記第２のラチェット要素から隔たって いて、それによって前記注入前位置から前記注入後位置へ前記駆動組立体の移動 時に前記バネが前記回転可能要素を前記最終半径位置から前記初期半径位置へバ イアスする前記投薬量設定組立体（５８）と；によって特徴づけられる前記注入 物の投与装置（４０）。 ３．注入物の投与装置（４０）において： ハウジング（４２）と； ピストン（１８５）と、出口と、前記ピストンと前記出口との間の注入 物とを含み、前記ハウジング内に収容されるコンテナ（１８４）と； 前記ハウジング内に配置されて前記ピストンに駆動可能に結合されるドライブ ステム（１１８）と； 前記ドライブステムを移動させて前記コンテナ内で前記ピストンを駆動するた め前記ハウジング内で軸方向移動可能で前記ハウジングに取付けられる駆動組立 体（６８、８８、１１８、１３２）と；によって特徴づけられる注入物の投与装 置（４０）であって： ロック機構（１３８）が前記ドライブステムとかみ合い可能で前記ハウジング に関する前記ドライブステムの回転を規制するように構成され、前記ロック機構 が前記ドライブステムとかみ合い可能であると共に一方前記コンテナは前記ハウ シング内に安定的に取付けられて前記ハウジングに関する前記ドライブステムの 回転を防ぎ、前記ロック機構が前記ハウジングから前記コンテナの移動時に前記 ドライブステムから自動的に外され、それによって前記ハウジングに関する前記 ドライブステムの回転を可能にする前記注入物の投与装置（４０）。