JPH10506373A - 神経刺激剤の投与のためのミクロカプセル - Google Patents

神経刺激剤の投与のためのミクロカプセル

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JPH10506373A JP8503413A JP50341396A JPH10506373A JP H10506373 A JPH10506373 A JP H10506373A JP 8503413 A JP8503413 A JP 8503413A JP 50341396 A JP50341396 A JP 50341396A JP H10506373 A JPH10506373 A JP H10506373A
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マクレー−マクファーランド,アマンダ
ベー. ダールストローム,アンニカ
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アール. タイス,トーマス
ダブリュ. メイソン,デビッド
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サザン リサーチ インスティテュート
マクレー−マクファーランド,アマンダ
ベー. ダールストローム,アンニカ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、中枢神経系内の部位に生物活性剤を送り出すのに用いるため、及び被検体の中枢神経系内にそのようなミクロスフィアーを埋め込むことによる神経繊維成長の刺激のための注入可能な薬剤送出ビヒクルとしてのポリマーミクロスフィアーに関する。本発明に従う平均直径45μm未満、好ましくは約20μm未満、更に好ましくは約 0.1μm〜約10μmのミクロスフィアーは、神経組織内に直接送り出される場合に星状細胞内に選択的に取り込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 神経刺激剤の投与のためのミクロカプセル 中枢神経系即ちsystema nervosum central(脳及び脊髄)内のその作用の治療部 位に薬剤を送り出すことは、このような送出が成功するために克服しなければな らない多数の化学的及び物理的障壁のため極めて難しい課題であり得ることが長 い間、認識されている。いくつかの方法が、例えば血液−脳障壁を乗り越えるた めのリポソームの使用として、中枢神経系薬剤送出に対するこれらの障壁のいく つかを克服するように設計されている。しかしながら、低薬剤充填、作用の短い 持続、薬剤放出の比率を操作するための限定された方法、乏しい保存安定性、及 びスケールアップでの問題を含むリポソーム送出システムの不利な点は、これら のシステムの使用を排除している。中枢神経系薬剤送出に対する障壁のいくつか を克服するための他の方法は、血液−脳障壁を越すことができるプロドラッグと 呼ばれる形態へ活性薬剤を化学的に修飾することからなり、いったんこの障壁を 越すと、プロドラッグはその活性形態に戻る。このようなプロドラッグ送出シス テムの一例は、脂肪可溶性ビタミンナイアシンから得られる分子マスクに付着さ れた神経伝達物質ドパミンからなる。修飾されたドパミンは脳内に取り込まれ、 ここでその後それはそのプロドラッグマスクからゆっくりとはがれて遊離ドパミ ンを産出する。 中枢神経系への薬剤送出を防ぐ物理的障壁のいくつかを乗り越えるための最も 一般的な方法は、ポンプの使用によるものである。種々のポンプが、外部に作ら れたリザーバから小さなチューブを通して中枢神経系内に材料を送り出すように 設計されている。このよう なポンプ送出システムはある程度まで外部的に制御され得るが、中枢神経系内の 直接的感染の可能性が大きく、中枢神経系内の薬剤の作用の正確な部位は制御を 大きく超える。 成功するために、それは中枢神経系内に薬剤を送り出すのに全く十分でない。 薬剤は、投与の要求される比率において、及び正確な治療投与量において作用の 意図された部位に送り出されなければならない。商業的には、Alzet浸透性ミニ ポンプが中枢神経系内に長期間にわたり制御された比率及び投与量において薬剤 を送り出す許容され、極めて役立ち、かつ成功する手段となっている。しかしな がら、別々の脳の核に要求される薬剤を送り出すためにこの装置を適合させるこ とは、指定された脳の領域内に直接カニューレを埋没することのような大きな困 難性を与える。 中枢神経系に神経伝達物質のような神経刺激剤を送り出すように開発されてい る更に他の技術は、神経移植物の使用を併うものである。生きている神経組織は 別々の脳の核内に直接移植され得る。移植された組織からの物質の送り出しの持 続時間は、移植された組織がホストの中枢神経システムにおいて長期間生存し得 るため問題をおこさない。この技術は先に言及されるいくつかの障害を乗り越え るが、胎児ドパミン細胞からの神経移植物が完全なドパミン神経系において通常 見い出されるいくつかの自己調節フィードバック特性を示すという主張にかかわ らず、神経伝達物質がそれらの作用の部位において神経移植物から送り出される 正確な比率は予め決定され得ない。 1817年に James Parkinsonは彼が“振せん麻痺”と呼ぶ病気を記載した。この 病状は現在パーキンソン病として知られており、中年及び年配の人において発生 する。その兆候が潜行性で1つの手の振せんで始まり、次に運動緩徐及び硬直が 増加する一方、それはゆっ くりと進行して数年後に無能力になり得る。特発性のパーキンソン病において、 黒質、青斑及び他の着色ニューロンにおける細胞の損失、並びに黒質線状体の経 路として一般に言及される尾状核及び被殻に黒質から突き出る細胞の軸索末端に おけるドパミン含有量の減少が通常ある。 パーキンソン病のいくつかの兆候は、L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラ ニン(レボドパ又はL−ドパ)の投与により治療され得る。ドパミンの代謝の前 駆体であるL−ドパは、ドパミン自体が血液−脳障害を越えないので置きかえの 療法のために用いられる。しかしながら、薬剤の多くは、それが脳内の作用の部 位に到達する前に代謝されるので3〜15グラムの大量投与が与えられなければな らない。あるいは、それが血液−脳障害を超えるまでL−ドパの代謝を防ぐカル ビドパのようなドパ脱炭素酵素インヒビターと組み合わせてしばしば与えられる 。その大きな効果は運動緩徐の兆候に基づく。約5年の治療の後、副作用が進展 して薬剤の投与量を増加させてでさえ治療が次第に有効でなくなる。これらの問 題は薬剤を中枢神経系内の作用のその治療部位に送り出すであろう他の手段によ り失ったドパミンを置き換えることが可能であろうか否かの問題を生じさせる。 神経毒6−ヒドロキシ−ドパミンによる黒質線状体の経路の片側の病変がラッ トにおける運動及び姿勢の非対称をおこすことの発見はパーキンソン病のための 動物のモデルを供する。この運動の非対称はアポモルフィンのようなドパミン神 経伝達を妨害する薬剤により誘導される回転行動を測定するために開発されたロ トメーターモデルにおいて用いられる。特徴的なアポモルフィン誘導回転行動は ストリアトゥム(Striatum)におけるドパミンレベルの90〜95%削減を有する動 物においてのみ観察され、胎児ドパミン産生細胞又は 副腎の髄質の組織の移植物のいずれかによるこの組織内の置き換えのドパミンは 、アポモルフィン誘導回転動作における大きな減少を生ずる。 これらの試みが実験動物モデルについて十分に証明されている場合でさえ、パ ーキンソン病のような神経非発生障害のための療法としての使用はいくつかの実 際的及び道徳的考慮を生じさせる。議論の論点がヒトの流産された胎児の使用ば かりでなくこの技術は複雑な外科的手順にも関連する。更に、パーキンソン症候 群の患者における副腎の及び胎児組織の移植物の臨床的試みが行われているが、 神経系内の組織移植の機構及び長期的効能は不明のままであり、なお医療的討論 の問題である。このような中枢神経系病の治療のための最も優れた理論的試みは 、中枢神経系の損傷した領域に直接生物学的に活性な薬剤を送り出すであろうも のに続く。 いくつかの異なる方法が提唱され、中枢神経系(本明細書に用いられる場合、 “神経系”及び“中枢神経系”は、本発明の1つの態様が中枢神経系に直接神経 作用剤を送り出す手段を供することであるが、他の態様はそれらが神経系内でい かに起ころうとも星状細胞による本発明に従うミクロスフィアーの取り込みを供 することであることを交換可能に示すのに一般に用いられる)への医薬的に活性 な化合物の送り出しのために現在利用されているが、中枢神経系に生物学的に活 性な物質を送り出す必要性がなお存在する各々の方法に十分な不利な点がある。 本発明は、特定の様式でこの必要性に取り組む。 広範囲に規定される本発明は、神経組織に適合可能なポリマー内に生物活性剤 を含む薬剤注入可能薬剤送出ビヒクルとして開発されたミクロスフィアーに部分 的に関する。本発明に関して用いられる場合、ミクロスフィアーという言葉は、 ミクロカプセル、ナノカプ セル、ミクロ粒子、ナノ粒子及びナノスフィアーを含む。 ミクロカプセル、ミクロスフィアー、及びミクロ粒子は、慣用的には、直径2 ミリメーター以下、通常直径 500ミクロン以下の球状粒子からなる自由に流れる 粉体である。1ミクロン未満の粒子は、ナノカプセル、ナノ粒子又はナノスフィ アーとして慣用的に言及される。ほとんどの場合、ミクロカプセルとナノカプセ ル、ミクロスフィアーとナノスフィアー、又はミクロ粒子とナノ粒子の間の差は 大きさである;一般的には、その2つの内部構造間の差はいずれの場合もほとん どない。本発明の1つの態様においては、星状細胞内へのミクロカプセルの選択 的取り込みである。ここで、その平均直径は約45μm未満、好ましくは20μm未 満、更に好ましくは約 0.1μm〜約10μmの間である。 本発明に用いられる場合、ミクロカプセル又はナノカプセルは特定の膜内に中 心に位置したそのカプセル様に包まれた材料(本発明において、これは生物活性 剤又は薬剤である)を有する。この膜は壁形成性重合材料と呼ばれ得る。それら の内部構造のため、制御放出の適用のために設計された透過可能ミクロスフィア ーは(放出の“ゼロ・オーダー”割合と呼ばれる)一定の割合でそれらの薬剤を 放出する。これにより、本発明に用いられる場合、ミクロカプセルは重合膜によ り包まれた中心コアを一般に含むミクロ粒子を含む。 更に、ミクロスフィアーは、生物活性剤が粒子全体に分散されている;即ち内 部構造が生物活性剤及びポリマー賦形剤のマトリックスである“モノリシックな ”及び類似した粒子を含む。通常このような粒子は減少する割合(放出の“ファ ースト・オーダー”割合)で生物活性剤を放出するが、このような粒子はゼロ・ オーダー割合近くにおいてマトリックス内の内部の薬剤を放出するよう設計され 得る。これにより、本発明に用いられる場合、ミクロスフィアーは 、生物活性剤及びポリマー賦形剤のマトリックスを含む内部構造を一般に有する ミクロスフィアーも含む。本発明に従う好ましいポリマーは生物適合可能粒子で ある。本発明に従う更に好ましい粒子は生物適合及び生分解の両方が可能なもの である。 本発明に用いられる1つの好ましいポリマーであるポリ(ラクチド−コ−グリ コリド)は、それを本発明の方法に特有のものにするいくつかの利点を有する。 このポリマーの1つの利点は、それが今日の吸収可能な合成縫合糸の製造に用い られる材料に類似することである。このポリマーが本発明に従う許容されるポリ マーと共同する他の利点は、この材料が中枢神経系を含む神経系の組織と生物適 合可能であることである。更に他の利点は、この材料がデグラデーションのいず れの毒性副産物も産生せずに中枢神経系の組織内で生分解可能であることである 。この材料の更なる利点はポリマーの速度論的特徴を扱うことにより、即ちポリ マー内のラクチドとグリコリドとの比率を変更することにより薬剤放出の持続時 間を変更する能力である;これは、予め決定された期間にわたり制御された割合 で脳の特定の領域に神経作用分子を送り出す能力のため特に重要であり、投与の ための現在の手順にわたりより効果的かつ要求される療法である。この及び類似 体した許容されるポリマーと共に作られたミクロスフィアーは2つの機能を供す る;それらはデグラデーションから薬剤を保護し、予め要求される時間にわたり 制御された比率において薬剤を放出する。ポリマーは薬剤のミクロカプセル化に おける使用のために以前に報告されているが、本発明に従う(中枢神経系内の移 植のような)神経系移植技術に用いられるべき神経作用分子のためのミクロカプ セル化ポリマーの物理的、化学的及び医療的パラメータはせまい;薬剤のカプセ ル化のために以前に用いられるポリマーが本発明に従う中枢神経系への薬剤送出 のため又は細 胞取り込みのために神経作用分子を包むのに用いられるポリマーと自由に交換さ れるのを許容するポリマーの間で一般的に等価でない。これは、利用の部位が中 枢神経系である場に特に真実である。 本記載内に含まれる実施例に記載される特定して名づけられたポリマーが中枢 神経内の移植のために必要な基準にあうが、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド) に類似する特性を有する利点を有する他の生物適合可能な生分解可能なポリマー 及びコポリマーが代わりに置換され得る。生物適合性及び生分解性の特性を有す る好ましいポリマーの例は、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマー;ポ リラクチドホモポリマー;ポリグリコリドホモポリマー;ポリカプロラクトン; ポリヒドロキシブチレート−ポリヒドロキシバレレートコポリマー;ポリ(ラク チド−コ−カプロラクトン);ポリエステルアミド;ポリオルトエステル;ポリ β−ヒドロキシ酪酸;及びポリアンヒドライドを含む。中枢神経系内への神経刺 激剤の送出のためのミクロスフィアーを合成するのに用いられる生物適合性と生 分解性との両方を有するポリマーに加えて、本発明の第2の態様のために、即ち 星状細胞によるミクロスフィアーの取り込みのためにミクロスフィアーを合成す るのに非生分解性であるが生物適合性であるポリマーが用いられ得る。このよう な生物適合可能であるが生分解可能でないポリマーは、ポリブタジエンのような ポリジエン;ポリエチレンもしくはポリプロピレンのようなポリアルケン;ポリ メチルメタクリレートもしくはポリヒドロキシエチルメタクリレートのようなポ リメタクリレートエステル;ポリビニルエーテル;ポリビニルアルコール;ポリ ビニルクロライド;ポリビニルアセテートのようなポリビニルエステル;ポリス チレン;ポリカーボネート;ポリエステル;メチルセルロース;ヒドロキシエチ ルセルロースもしくはヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース エーテル;セルロースアセテートもしくはセルロースアセテートブチレートのよ うなセルロースエステル;ポリサッカリド;並びにデンプンを含む。 いくつかの研究から得られた結果は、これらの神経作用剤含有ミクロスフィア ーの移植が中枢神経系内への薬剤の長期の放出のための適した方法を供すること を示す。更に、カプセル化剤としてのドパミンに関連する研究から得られたデー タは、ドパミンミクロスフィアー調製物が、機能的重要性を保証し、同時に中枢 神経系組織との適合性を維持する予め決定された期間において、制御された割合 で中枢神経系内への直接的なミクロカプセル化ドパミンの拡散を許容する伝達物 質置換のソースとして用いられる可能性を有することを示す。しかしながら、最 も驚くのは、脳の特定の領域内に注入されたミクロカプセル化ドパミンが神経繊 維の成長を引きおこすこれまで報告されていない能力を有することをデータが示 すことである。これにより、本発明の1つの態様に従って製造されたミクロカプ セル化神経作用剤を配する方法は、中枢神経系内での内在性のドパミンの産生の 原因であるこれらの神経の要素の成長を促進する可能性を有する。いったん成長 がおこり、神経織維要素がそれらの環境内で成熟して安定すると、それらは中枢 神経系内でドパミンを産生して放出し続け、それによりパーキンソン病のための 可能な治癒を最初に供するだろう。 本発明に従ってミクロカプセル化され、投与され得る神経作用分子又は薬剤の 中には、神経伝達物質;ニューロペプチド;並びにノルエピネフェリン;エピネ フェリン;セロトニン;ドパミン;物質P;ソマトスタチン;神経成長因子;ア ンギオテンシンII;コルチコトロピン放出因子;コリン;アセチルコリン;コリ ン作用性神経細胞栄養剤;塩基性繊維芽細胞増殖因子;酸性繊維芽細胞増殖因子 ;脳由来増殖因子;神経増殖因子;インスリン増殖因子;トランスフォーミング 成長因子β;表皮増殖因子;トランスフォーミング成長因子;神経膠由来成長因 子;エストロゲン;リチウムのようなうつ病の治療のために用いられる無機物; γ−アミノ酪酸;γ−アミノ酪酸類似物;オキシトシン;フェニルエチルアミン ;及びインターロイキン−1のような薬剤を含む神経栄養因子がある。 ミクロカプセル化神経作用剤が中枢神経系の組織内に直接おかれることにより 治療され得る神経学的病状の中には、脊髄損傷、筋萎縮性外側硬化症、パーキン ソン病、ハンティングトン舞踏病、アルツハイマー病、てんかん、及び晩発性ジ スキネジーがある。治療されるべき病気により、1以上のミクロカプセル化神経 伝達物質、ニューロペプチド及び神経栄養因子を中枢神経系に供することが有利 であり得る。例えば、ドパミンとして、コレシストキニン並びに表皮及び塩基性 繊維芽細胞成長因子は、全てパーキンソン病に関連し得、結局中枢神経系に2以 上の神経作用分子を含むミクロカプセルの混合物を供することは病気を有する患 者に供される場合、有利であり得る(実施例4参照)。更に、中枢神経系内に神 経作用剤を送り出すかわりの方法は、星状細胞体外移植組織、即ち本発明に従う カプセル化神経作用剤を含むポリマーミクロスフィアーにさらされている人工の 組織培養環境において収集及び培養されている星状細胞を供し、該星状細胞にミ クロスフィアーを包み込ませ(即ちそれらの細胞膜内にポリマーミクロスフィア ーを含む星状細胞の培養物を得させ)た後に、これらのミクロスフィアー含有星 状細胞を直接中枢神経系に移植することである。 より完全な記載を供し、本発明の種々の態様のより深い理解を供するために、 以下の実施例を引用する。 実施例1 ドパミンミクロスフィアーの調製 ジクロロメタン 198g中に50:50のポリ(DL−ラクチド−コ−グリコリド)( “DL−PLG”)2gを溶解する(DL−PLG は1.27dL/gのインヘレント粘度を有す る)ことにより1重量%ポリマー溶液を調製した。ドパミン(3−ヒドロキシチ ルアミンヒドロクロライド)2gを均質化によりポリマー溶液中に懸した。その 後ドパミン懸濁液を 300ml樹脂ケトル内に注いで 1.5インチテフロンインペラー で 3500rpmで撹拌した。シリコーン油(350cs)を分当り2mlの速度で樹脂ケトル 内にくみ入れた。約50mlの油を加えた後、樹脂ケトルの内容物をヘプタン 3.5L に注いだ。ヘプタンを 2.5インチステンレススチールインペラーで100rpmで撹拌 した。0.5時間の撹拌の後、ドパミンミクロスフィアー懸濁液を直径45μmより 大きいミクロスフィアーを除去するために45μm孔を有するステンレススチール ふるいを通して注いだ。直径45μm未満のミクロスフィアーをフリット化ガラス フィルター漏斗上に収集して48時間、真空オーブン内で室温で乾燥させた。その 後、ドパミンミクロスフィアーをタラガラスシンチレーションバイアル内に収集 して4℃で乾燥下で保存した。 ドパミンを実施例1に従って作られたコポリマー賦形剤の2つのタイプ内に包 んだ。1つのコポリマーはラクチド対グリコリドの50:50のモル比を有し、他の コポリマーは65:35のモル比を有する。65:35のコポリマーのより高いラクチド 含有量の点において、このコポリマーは50:50コポリマーより生分解するために より長時間を要するであろう。これにより、65:35コポリマーの送出時間は50: 50コポリマーより長くあり得る。コポリマー中のラクチド及びグリコリドの実際 の割合並びにコポリマー形態の更なるバリエーションは、中枢神経系に放出され る神経作用分子の速度及び量をより大き く又はより小さく合わせて調節するように製造され得る。 最終的なミクロスフィアーは直径約1〜45μmの球状粒子からなる自由流動性 粉体である。これらのミクロスフィアーは水性ビヒクル中に容易に懸濁され得、 慣用的皮下針を通して注入され得る。各々のミクロスフィアー内に含まれるドパ ミンの量は種々であり得るが、次の例において製造され、用られるミクロスフィ アーは約40(重量)%のドパミン及び約60(重量)%のポリ(DL−ラクチド−コ −グリコリド)からなる。治療用として用いられる場合、ミクロスフィアーは約 1(重量)%〜約80(重量)%のドパミンを含み得る。これらのミクロスフィア ーの試験管内拡散テストは、ほとんどのドパミンが30分以内に脱イオン水に放出 されることを示した。注入の前に、ミクロスフィアーは好ましくはγ−放射線で 滅菌される。 実施例2 ミクロスフィアーの移植 先に処理されたラットモデル内への移植のためにミクロカプセル化ドパミンを 製剤(50μl塩類溶液中50:50ミクロカプセル化ドパミン15mg又は50μl塩類溶 液中65:35ミクロカプセル化ドパミン30mg)した。 雄のSprague Dawleyラットを神経毒6−ヒドロキシ−ドパミンを用いてモノア ミンニューロンの上昇する正中の前脳束中に片側に障害をおこさせた。2週間後 、動物をアポモルフィン(0.1mg/kg Sc)で攻撃して回転の応答をコンピュータ処 理ロトメーターセット・アップで監視した。ドパミン神経除去が成功しているラ ットのみがアポモルフィン攻撃に対して強い反対側の回転を示すであろう。それ ゆえ、テストの最初の2週間の間60分当り 400未満の反対側の回転を併うアポモ ルフィンに対して応答する動物を本研究から除いた。その後、陽性応答体のテス トをアポモルフィンを用いて一週間を基 礎にして続けた。 いったん動物がドパミンアゴニスト攻撃に対して安定した回転ベースラインに 達すると、それらに軽いエーテル麻酔下でドパミンミクロスフィアーの懸濁液を 定位的に注入した。ドパミン/50:50DL−PLG ミクロスフィアー(15mgミクロス フィアー/50μL塩類溶液)を3μl移植物中でストリアトゥム内に注入した。 ドパミン/65:35 DL−PLG ミクロスフィアーをストリアトゥム内に対応して移 植した。(30mgミクロスフィアー/50μL塩類溶液)。経験を基にすると、65: 35 DL−PLG ミクロスフィアーは約12週間で完全に生分解し、50:50 DL−PLG ミクロスフィアーは約6週間でそうなるだろうことが予想された。これにより、 ドパミンの同様の投与量が単位時間当りに放出されるであろうことを確実にする ために、50:50 DL−PLG ミクロスフィアー中のドパミンの量は65:35 DL−PL G ミクロスフィアーのそれの半分であった。対照のラットにドパミンのないミク ロスフィアーを受容させた。ステンレススチール注入カニューレにポリエチレン 管材により接続された標準Hamiltonシリンジ(50μl)を注入に用いた。注入の 完了により、カニューレをゆっくりと引っ込めて皮膚創傷が閉じる前に更に60秒 その場に残した。ドパミンミクロスフィアーの植込み後開始1〜3日に、8週間 にわたり種々の間隔でドパミンアゴニスト誘導回転のために動物を繰り返しテス トした。 ミクロカプセル化ドパミンの線条体内植込みの後30〜40分に、ドパミン/50: 50 DL−PLG ミクロスフィアー移植を受容しているこれらのラットは先のアポモ ルフィンのテスト投与のものと類似する大きさであるがより長い持続時間である 反対の回転を示した。ドパミン/65:35 DL−PLG ミクロスフィアー移植を受容 しているラットは移植に対する幾分かより長びいた応答を示した。しかしながら 、いったん始まると、これらの動物はドパミン/50:50 DL−PLG ミクロスフィ アを受容しているもののそれと類似したピークの回転の大きさを有する。空のミ クロスフィアーも対照として投与し、これらはラットにおいてアポモルフィン誘 導回転行動を変化させなかった。死んだ動物上で行われた組織学的評価は、本発 明に従うミクロスフィアーの懸濁液のラット脳内への注入が中枢神経系へドパミ ンを送り出す許容され得る手段であることを示した;周囲の組織への最小の損傷 及び最小の神経膠反応のみを注入後に書き留めた。これにより、標的領域内への ドパミンの拡散を防ぐであろう形態学的障壁が存在するという懸念はほとんどな い。 これにより、我々は、本発明に従う特定のポリマーミクロスフィアーが中枢神 経系内へ神経作用分子を誘導する特有かつ許容され得る手段を供する我々のもと の確信を確認した。 本方法及び本発明のミクロスフィアーを利用して中枢神経系にドパミンを送り 出す最も顕著な結果は、ドパミンミクロスフィアーに向かって成長するドパミン 免疫反応性織維の存在を見つけたことである。これは、対照(ドパミンを含まな いこれらのミクロスフィアー)のミクロスフィアー移植においては見られない。 ニューロンの発芽を誘導するために本発明に従って製造され、移植された移植ド パミンミクロスフィアーの能力は、パーキンソン病のような神経的に衰弱する病 気のための治療ばかりでなくそのうえ治癒も供し得る。 脳への神経作用分子の直接的送出への前進的研究の一部として、ELISAテスト システムで利用される時に(ノルエピネフェリン、セロトニン又はγ−アミノ酪 酸のような)他の神経伝達物質系との交差反応性を示さないドパミンに対する抗 体を開発した。この抗体は ELISAとドパミンを認識するための免疫細胞化学テス トシステムと の両方で示されており、次の実施例に示されるようなラットの脳における織維伸 長を示す信頼できる手段である。 実施例3 織維形成 ドパミンに対する抗体を得るための免疫原複合体を、ハプテンをグルタルアル デヒド(G)及びウシ血清アルブミン(BSA)にカップリングすることにより調製 した。その後ウサギをこの免疫原で免疫化した。ドパミンに対する抗体を、10日 間隔における4の注入の免疫化スケジュールの後50日に検出した。BSA−Gに対 して産生された抗体を除去するために、ドパミン抗体をアフィニティークロマト グラフィーにより吸着させた脳組織内でドパミンを視覚化するために、ラットに グルタルアルデヒドで灌流し、それによりドパミン及び組織蛋白質を固定した。 これにより、抗体はドパミン−グルタルアルデヒド及び蛋白質に対して向けられ るので、抗体は脳内にこの複合体を認識するであろう。ラットをペントバルビタ ールナトリウムで深く麻酔し、脳組織からのドパミンの迅速な遊離を防ぐために 5%グルタルアルデヒド及び酸化防止剤からなる混合物で大動脈を通して灌流し た。ラットをこの混合物で灌流した後、脳を除去して10%スクロース溶液中で一 晩平衡化した。その後、脳を凍結させて、切断し、この切除部分を抗ドパミン抗 血清で24時間、インキュベートした。次の日に、切除部分をウサギ内で産生され る抗血清を認識するヤギ抗ウサギビオチン IgGと反応させた。この後、切除部分 を固定されたビオチン分子を認識するアビジンビオチン−ペルオキシダーゼ複合 体と共にインキュベートした。その後、ペルオキシダーゼをこのタイプの反応の ための標準的クロマトゲン、3,3−ジアミノベンジジンと反応させ、この反応 を紫色の染色を抗体反応に与える硫酸ニッケルアンモニウムの添加により増強さ せた。それゆ え、脳組織内のドパミンの存在は組織内の紫色沈殿物として目で見える;ドパミ ンが組織内に存在しないなら、組織は染色されない。 ドパミンに加えて、ノルアドレナリンも本発明に従ってミクロスフィアー内に 包み、先に記載されるようにテストし、同様の結果を得た。実施例2に記載され るような移植されたノルアドレナリン含有ミクロスフィアーにおいて、アポモル フィン誘導回転行動における減少の持続時間が50:50 DL−PLG ミクロスフィア ー内に包まれたドパミンと比較して50:50 DL−PLG ミクロスフィアー内に包ま れたノルアドレナリンでより長かった。移植後15週間の比較研究において、ノル アドレナリン/50:50 DL−PLG ミクロスフィアーが移植されている動物におい て35%の減少(ベースラインの65%)が観察され;ドパミン/65:35 DL−PLG ミクロスフィアーが移植されている動物において40%の減少(ベースラインの60 %)が観察され;そして空のDL−PLG ミクロスフィアーを受容した動物において 5%未満(ベースラインの95%超)が観察された。 実施例4 ノルアドレナリン含有ミクロスフィアーの移植後の神経織維成長 ノルアドレナリン含有ミクロスフィアーの移植後の神経織維の視覚化のために 、チロシンヒドロキシラーゼに対する抗体、ドパミン及びノルアドレナリンの両 方のための速度制限ステップにおいて見い出された酵素を用いた。チロシンヒド ロキシラーゼ免疫化学のために、ラットにペントバルビタールナトリウムを過剰 投与し、実施例3に記載されるように4%パラホルムアルデヒドで灌流固定した 。脳をパラホルムアルデヒド溶液中で4時間、後固定し、その後10%スクロース を含むリン酸緩衝塩類溶液中に一晩浸漬した。その後クリオスタット切除部分を 抗チロシンヒドロキシラーゼ抗体(1/800)で一晩インキュベートし、更に慣用 的アビジン−ビオチンペル オキシダーゼ法により処理した。切除部分内に存在するチロシンヒドロキシラー ゼは紫色沈殿として直ちに現れる。 ノルアドレナリンミクロスフィアーの移植後の繊維成長はドパミンミクロスフ ィアーの移植後に記録されたことに相当する。超微細構造の結果は、ミクロスフ ィアー移植後4ヶ月までのストリアトゥム内で成長するチロシンヒドロキシラー ゼ免疫反応繊維の存在を確認した。 同様の研究において、50:50 DL−PLG ミクロスフィアーに包まれたドパミン と50:50 DL−PLG ミクロスフィアーに包まれたノルアドレナリンとの等量の混 合物を実施例2に記載されるように移植した。このミクロスフィアーの混合物を 移植することは、3ヶ月までアポモルフィン誘導回転の数を大きく減少させ;テ ストグループにおける2つの動物は4週間、アポモルフィン誘導回転の数の80% (ベースラインの百分率)削減を示した。アポモルフィン誘導回転におけるこの ような劇的な削減は、ドパミン又はノルアドレナリンのみを含むミクロスフィア ーの移植での実験において観察されなかった。 次の実施例は本発明に用いられるかわりのポリマーミクロスフィアーを示すた めに供される。 実施例5 相分離法を用いるポリカプロラクトンでのドパミンミクロスフィアーの調製 ポリカプロラクトン1gをジクロロメタン49gに溶解することにより2重量% ポリマー溶液を調製した。(ポリカプロラクトンは 1.0dl/gのインヘレント粘 度を有している。)1グラムのドパミン(3−ヒドロキシチルアミンヒドロクロ ライド)を結果として生ずるポリマー溶液中に懸濁した。その後、ドパミン/ポ リマー混合物 を 100ml樹脂ケトル内に注いだ。1.5インチテフロンインペラーで 3500rpmで樹 脂ケトルの内容物を撹拌しながら、シリコーン油(350cs)を分当り 0.6mlの速度 で樹脂ケトル内にくみ入れた。約8mlの油を加えた後、樹脂ケトルの内容物を3 Lのヘプタンに注いだ。ヘプタンを 2.5インチステンレススチールインペラーで 500rpm で撹拌した。0.5時間の撹拌の後、ドパミンミクロスフィアーをフリッ ト化ガラス漏斗上に収集し、48時間、真空オーブン内で室温で乾燥させた。ミク ロスフィアーを、直径45μm超のミクロスフィアーを除くために45μm孔を有す るステンレススチールふるいを通して処理した。その後、ドパミンミクロスフィ アーをタラガラスシンチレーションバイアル内に集収して4℃で乾燥下で保存し た。 実施例6 溶媒抽出法を用いるポリカプロラクトンでのドパミンミクロスフィアーの調製 ポリカプロラクトン1gをジクロロメタン4gに溶解することにより20重量% ポリマー溶液を調製した。(ポリカプロラクトンは 1.0dl/gのインヘレント粘 度を有している。)ドパミン(3−ヒドロキシチルアミンヒドロクロライド)1 gをポリマー溶液中に懸濁することにより分散物を形成した。ドパミン/ポリマ ー分散物を 1.5インチテフロンインペラーで 1200rpmで撹拌しながら処理媒体 1 88gを含む 300ml樹脂ケトル内に移してエマルションを形成した。処理媒体はジ クロロメタン 4.4gで飽和された5重量%ポリ(ビニルアルコール)及び16重量 %塩化カルシウムからなる。1分の撹拌の後、ミクロスフィアーからジクロロメ タンを抽出することによりドパミンミクロスフィアーを硬化させた。この抽出を 、200rpmで撹拌しながら32重量%塩化カルシウム溶液1022gを含む浴に樹脂ケト ルの内容物を加えることにより行った。この添加後10及び20分に、 500mlの水を抽出浴にゆっくり加えた。(全抽出時間は30分である。)次に抽 出浴の内容物を45分間、1800×Gで遠心した。遠心の後、ミクロスフィアーをフ リット化ガラス漏斗上で収集し、48時間、真空オーブン内で室温で乾燥させた。 直径45μmより大きいミクロスフィアーを除くために45μm孔を有するステンレ ススチールふるいを通して処理した。その後、ドパミンミクロスフィアーをタラ ガラスシンチレーションバイアル内に収集して4℃で乾燥下で保存した。 実施例7 溶媒抽出法を用いるポリヒドロキシブチレート/ポリヒドロキシバレレートコ ポリマーでのドパミンミクロスフィアーの調製 ポリヒドロキシブチレート/ポリヒドロキシバレレートコポリマー(PHBV)0. 75gをジクロロメタン 4.3g中に溶解することにより15重量%ポリマー溶液を調 製した。ドパミン(3−ヒドロキシチラミンヒドロクロライド)1gをポリマー 溶液中に懸濁することにより分散物を形成した。ドパミン/ポリマー分散物を 1 .5インチテフロンインペラーで 1400rpmで撹拌しながら処理媒体 179gを含む 3 00ml樹脂ケトル内に移した。処理媒体は 4.3gのジクロロメタンで飽和された5 重量%のポリ(ビニルアルコール)からなっている。撹拌の1分後、ミクロスフ ィアーからジクロロメタンを抽出することによりドパミンミクロスフィアーを硬 化させた。この抽出を、740rpmで撹拌しながら1021gの水を含む浴に樹脂ケトル の内容物を加えることにより行った。撹拌の30分後、ミクロスフィアーを45分間 、1800×Gで遠心した。その後、ミクロスフィアーをフリット化ガラス漏斗上に 収集し、48時間、真空オーブン内で室温で乾燥させた。ミクロスフィアーを直径 45μmより大きいミクロスフィアーを除去するために45μm孔を有するステンレ ススチールふるいを通して 処理した。その後、ドパミンミクロスフィアーをテラガラスシンチレーションバ イアル内に収集して4℃で乾燥下に保存した。 実施例8 相分離法を用いる55:45ポリDL−ラクチド−コ−グリコリドでのノルエピネフ ェリンミクロスフィアーの調製 55:45 DL−PLG 3gをジクロロメタン 150gに溶解(DL−PLG は 1.0dL/g のインヘレント粘度を有する)ことにより2重量%ポリマー溶液を調製した。ノ ルエピネフェリン3gを結果として生ずるポリマー溶液中に懸濁した。その後、 ノルエピネフェリン/ポリマー混合物を 250mlガラスビーカー内に注ぎ、氷浴内 で20℃に維持した。Silverson乳化機で 4500rpmでビーカーの内容物を撹拌しな がらシリコーン油(350cs)を分当り 1.9mlの速度でビーカにくみ入れた。約47ml の油を加えた後、ビーカーの内容物を 4.5Lのヘプタンに注いだ。結果として生 ずる混合物を 2.5インチステンレススチールインペラーで 1000rpmで撹拌した。 30分後、ノルエピネフェリンミクロスフィアーをフリット化ガラス漏斗上に収集 して48時間、真空オーブンで室温で乾燥させた。直径45μmより大きいミクロス フィアーを除去するために45μm孔を有するステンレススチールふるいを通して ミクロスフィアーを処理した。 実施例9 試験管内遊離法 ドパミンミクロスフィアー約10mgをポリスチレン培養チューブ(17mm×100mm) 内に重りとり、次に受容流体(蒸留水)6mlを培養チューブに加えた。血清フィ ルター(16mm×4mm)を培養チューブ内におき、フィルターの底端を受容流体の ちょうど表面上においた。結果としてなる集合物をテストチューブラック内に配 置した後、37℃に維持されたインキュベーター内においた。可能な限り多くの受 容流体がフィルター上に押されるまでフィルターを培養チューブの底に押し下げ ることにより受容流体サンプルを収集した。その後、この受容流体をドパミン定 量化のために残した。その後、6mlの新鮮な受容流体を培養チューブに移し、フ ィルターを受容流体上に再配置した。この集合物を、次のサンプルが収集される までインキュベーターに戻した。試験管内遊離サンプルを15,30,45,60,120 ,240及び1440分に収集した。サンプルを 292nmにおいて分光光度的にドパミン について定量した。 実施例2に記載されるように、対照ミクロスフィアーの移植はラットにおける アポモルフィン誘導回転応答を変化させず、これは中枢神経系におけるドパミン の少くとも95%削減を示す。実施例3に従う染色の後の組織の顕微鏡観察は、ド パミンが対照ミクロスフィアーを受容するラットのストリアトゥム内に存在しな いこと、即ち脳組織が未染色のままであることを確認する。しかしながら、ドパ ミンミクロスフィアーを受容し、アポモルフィン回転行動における連続的削減を 示す動物において、顕微鏡観察はドパミンがミクロカプセルと組織との両方に存 在することを示した。先に記載されるように、移植されたミクロスフィアーに向 かって成長する多数の細かい織維が見られ、ドパミンがこれらの織維内に存在し ていた。これらの発見は、ドパミン神経織維がホスト動物の中枢神経系内で成長 する現在まで報告されていない現象を示す。ミクロスフィアーを含む移植された ドパミンは、脳の腹側の部分からミクロスフィアーに向かう神経繊維の成長を誘 導する能力を明らかに有する。これらの繊維はミクロスフィアーからのドパミン の遊離及びホストの中枢神経系内で成長するドパミン繊維のために現れるアポモ ルフィン誘導回転の数の連続的減少を示す全ての動物に存在する。同様の観察が 50:50 DL−PLG 及び65:35 DL−PLG ドパミンミクロスフィアー の両方について見られた。 ドパミンミクロスフィアーの解剖学的配置は、配置が脳内である場合に繊維成 長及び機能的回復の両方のために重要であるようである。1つのラットストリア トゥムは幅が約3mmで深さが約4mmである。脳の腹側部分から成長するドパミン 繊維はこの核の横端部分と比較してストリアトゥムのより中央の腹側部分に主に 位置する。ドパミンミクロスフィアーをラットの脳の腹側部分におくことは、こ れらの特定の繊維の成長を刺激する。この位置に配置されたこれらのミクロスフ ィアーからのドパミンの拡散がこれらの繊維に達して、それらがミクロスフィア ーに向かって成長するようである。それゆえ、ミクロスフィアーを含むドパミン の横端の配置はミクロスフィアーから拡散したドパミンがこれらの繊維に影響を 与えるのを許容するには遠すぎるようである。 成長関連の蛋白質、即ち繊維成長を行うシステムに関連した蛋白質に対する抗 体での免疫細胞化学的研究は、神経繊維が繊維成長を行う示唆である成長中の繊 維がこの蛋白質に反応することを示した。ドパミンミクロスフィアーの移植後2 週間での神経麻痺されたストリアトゥム内のフルオロ金の注入が腹側の蓋領域内 のニューロンの退化的標識を示すことは、ドパミンミクロスフィアーがこの領域 において神経細胞から発するドパミン繊維の成長を誘発することを示唆する。 ミクロスフィアーをジェネティックマウスモデルのストリアトゥム内に移植し た時に繊維の成長の他の観察を行った。Weaverマウス株は常染色体の劣性変異を 有し、ドパミンが“自然に”涸渇している脳領域内へのドパミンミクロスフィア ー移植の後の繊維成長を研究するための手段を研究者に与える。これらの遺伝的 異常型マウスはそれらの脳のドパミンを激しく涸渇している。異常性は黒質線状 体のドパミン路において特に顕著である一方、中央縁のドパミンニューロンは影 響を受けないようである。このマウスモデルのストリアトゥム内にドパミンミク ロスフィアーを移植することは、遺伝的に影響を受けないドパミンシステムから おそらく発するストリアトゥムにおけるドパミン繊維の成長を同様に刺激する。 本発明に従うミクロスフィアーの投与後のラット脳組織の顕微鏡観察は、ドパ ミンが空のミクロスフィアーを受容しているラットのストリアトゥムにおいて存 在しないことを確認した。しかしながら、ドパミンミクロスフィアーを受容し、 アポモルフィン回転行動における連続的削減を示す動物において、顕微鏡観察は ドパミンがミクロスフィアーと組織との両方に存在することを示した。同様の結 果がノルアドレナリンミクロスフィアーを受容する動物において観察された。動 物の中枢神経系内で成長する多数の細かい繊維伸長が見られた。 電子顕微鏡観察は免疫陰性軸索とのシナプス後部の接触を行う免疫活性神経突 起の存在を示したが、この研究は、最も予想しない発見、即ちミクロスフィアー がホスト動物の神経組織内の星状細胞により取り込まれることも証明した。星状 細胞誘導因子は試験管内でニューロンの生存、生化学的成熟及び形態学的分化を 制御する。“摂取された”ミクロスフィアーからの神経作用剤の細胞内連続的漏 出が、核内の‘眠っている遺伝子(sleepoing gene)’の活性化、並びに成長因子 の産生の誘導もしくは産生量の増加を最終的に導く星状細胞における第2メッセ ンジャーシステムを誘発し得る。これらの成長因子は星状細胞により細胞外空間 に分泌され得、距離をおいて栄養的影響を与える1つの特定の因子又は因子の混 合物であり得る。例えば‘ボリューム・トランスミッション’、即ち脳組織内の 離れた領域への分子の拡散が通常の神経調節/伝達のために重要な 役割を果たし得、栄養機能に関連するようである。星状細胞の異なった神経栄養 効果は、これらの細胞が生物学的活性の範囲で可溶性及び/又は膜関連分子を発 現し得ることを示唆する。神経刺激剤含有ミクロスフィアーが星状細胞内に存在 するという発見は、これにより、本発明に従うミクロスフィアーで観察された効 果を促進する神経繊維成長を説明し得る。 これらの予想しない発見の点において、何が生体内で観察されるかを確認する ため試験管内で研究を行った。 実施例10 星状細胞研究 1日を経たラットのストリアトゥム(Striatum)から初めに得た。星状細胞を 、滅菌ナイロンネットに切開した組織を通すことによりニューロン及び他の神経 細胞から分離した。その後、この細胞を1週間、血清が補給された培養培地内の 培養フラスコ内で増殖させた後、35mm培養皿に移した。 ドパミンミクロスフィアー(15mg)を10mlの培養培地中に37℃で一晩おいて平 衡化した。分散されたミクロスフィアーを含む撹拌された培地1mlを培養皿に加 えて1週間、星状細胞組織培養物と接触するように維持した。 この培養プロトコルに従う細胞の走査電子顕微鏡観察は、星状細胞が約10μm 未満からの平均直径を有するミクロスフィアーを取り込むことを確認した。より 大きいサイズのミクロスフィアーはこの技術で観察されなかったが、より大きな 直径のミクロスフィアーが取り込まれ、これによりより大きいサイズのミクロス フィアーが本発明の可能な改良及び変換として考慮されることが可能である。 1週間のインキュベーションの後、培養培地を吸引して、細胞をリン酸緩衝塩 類溶液で洗浄して5分間、トリプシン処理した。ウシ 血清を含む媒体をトリプシン処理した細胞に加えて反応を停止させた。その後、 細胞を5分間、遠心して 200μlの培養培地中に再懸濁した。 周知のプロトコルに従って成熟したラットを1ヶ月間、6−OHPAで神経除去し た。その後、このラットにストリアトゥム内の2つの異なる部位内に再懸濁され た星状細胞培養物2×3μlを移植した。 移植後2週間に、星状細胞を含むミクロスフィアーを受容したこれらの動物は 回転において45%の減少(ベースラインの百分率)を示し(実施例2参照)、他 方、空のミクロスフィアーを含む星状細胞を受容したこれらの動物は回転におい て約15%の減少を示した。これらの結果は、中枢神経系内において、ドパミンは このようなシステムにおいて実際に2回:ポリマーでの第1回、そして星状細胞 での第2回包まれるので、星状細胞により取り込まれるミクロスフィアーはドパ ミンのより長期の放出を保証するための手段を供し得る。送出システムとしての 星状細胞の使用はこれらの細胞が多数の成長因子の産生及び保守にかかわるので 繊維成長を促進し得る。 9ヶ月後に行った免疫化学は繊維成長及び星状細胞の生存を示した;繊維成長 を抗チロシンヒドロキシラーゼで染色して星状細胞を抗神経膠フィブリル蛋白質 で染色した。 これにより、我々は本発明の好ましい実施形態を示し、記載したが、本発明は バリエーション及び改良を行うことができ、それゆえ我々は先に正確に言及され た事に限定することを意図しないが、本発明を種々の使用及び条件に適合させる ために行われ得るこのような変換及び改良を利用したい及びそれを意図すること が理解されるべきである。従って、このような変換及び改良が、均等物の全範囲 内、それゆえ次の請求の範囲の範囲内であることを正確に意図する 。先の明細書において用いられた言葉及び表現は、記載の言葉としてであり、限 定の言葉としてではない。これにより、示され、記載された特徴又はその一部の 均等物を排除するこのような言葉及び表現の使用を意図したものではない:本発 明の範囲は次の請求の範囲によってのみ規定され、限定されるべきである。 それが許容し、又はそれが最も近く関連したいずれもの当業者が同じものを作 り、利用することを可能にするように十分で、明らかで、簡潔で、そして正確な 言葉において本発明並びにそれを作り、使用する様式及び方法が請求の範囲に記 載される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダールストローム,アンニカ ベー. スウェーデン国,エス−436 44 アスキ ン,ヒュルトスガータン 98 (72)発明者 ディロン,デボラ エル.〔死亡〕 アメリカ合衆国,テネシー 37421,チャ ッタヌーガ,ジェノア ドライブ 7105 (72)発明者 タイス,トーマス アール. アメリカ合衆国,アラバマ 35244,バー ミンガム,フォレスト リバー コート 1915 (72)発明者 メイソン,デビッド ダブリュ. アメリカ合衆国,アラバマ 35215,バー ミンガム,イーストウィック サークル 1724

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ポリマーミクロスフィアー内に包まれたドパミン以外の神経刺激剤を含む 動物の中枢神経系に神経刺激剤を投与するための薬剤送出ビヒクルであって、前 記ポリマーミクロスフィアーが、(1)前記神経刺激剤を透過させることができ 、(2)前記中枢神経系の組織と生物適合可能であり、そして(3)制御された 割合で予め決定された期間で前記ミクロスフィアーを通す前記神経刺激剤の透過 を許容するように扱われ得る速度論的特徴を有することを特徴とする薬剤送出ビ ヒクル。 2.前記ミクロスフィアーが、前記中枢神経系の組織内で生物適合及び生分解 の両方が可能であるポリマー内に包まれた前記神経刺激剤を含むことを特徴とす る請求項1に記載の薬剤送出ビヒクル。 3.前記ミクロスフィアーのポリマーが、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド) コポリマー、ポリ(ラクチド−コ−カプロラクトン)コポリマー、ポリラクチド ホモポリマー、ポリグリコリドホモポリマー、ポリカプロラクトン、及びポリヒ ドロキシブチレート−ポリヒドロキシバレレートコポリマーからなる群から選択 されることを特徴とする請求項2に記載の薬剤送出ビヒクル。 4.中枢神経系内に神経刺激剤を供するための方法であって、 被検体の中枢神経系にアクセスするステップと、 ポリマーミクロスフィアー内に包まれた神経刺激剤を含むミクロスフィアーを 供するステップであって、該ミクロスフィアーが、(1)前記神経刺激剤を透過 させることができ、(2)前記中枢神経系の組織と生物適合可能であり、(3) デグラデーションの毒性副産物を産生せずに前記中枢神経系の組織内で生分解可 能であり、そして(4)制御された割合で予め決定された期間で前記ミクロスフ ィアーを通す前記神経刺激剤の透過を許容するように扱われ得る速度論的特徴を 有するステップと、 前記ミクロスフィアーを前記被検体の中枢神経系内に埋め込むステップと、 を含むことを特徴とする方法。 5.カプセル化された医薬的に活性な薬剤のポリマーミクロスフィアーを含む 神経系の星状細胞内に医薬的に活性な薬剤を送り出すためのビヒクルであって、 前記ミクロスフィアーが約45μm未満の直径を有し、前記ミクロスフィアーのポ リマーが(1)前記神経刺激剤を透過させることができ、(2)前記中枢神経系 の組織と生物適合可能であり、そして(3)制御された割合で予め決定された期 間で前記ポリマーを通す前記神経刺激剤の透過を許容するように扱われ得る速度 論的特徴を有することを特徴とするビヒクル。 6.前記ミクロスフィアーの平均直径が約0.1μm〜約20μmであることを特 徴とする請求項5に記載のビヒクル。 7.前記ミクロスフィアーの平均直径が約0.1μm〜約10μmであることを特 徴とする請求項6に記載のビヒクル。 8.前記ポリマーが、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマー、ポリラ クチドホモポリマー、ポリ(ラクチド−コ−カプロラクトン)コポリマー、ポリ グリコリドホモポリマー、ポリカプロラクトン、及びポリヒドロキシブチレート −ポリヒドロキシバレレートコポリマーからなる群から選択されることを特徴と する請求項5に記載のビヒクル。 9.星状細胞を含む中枢神経系内に神経刺激剤を供するための手段であって、 前記星状細胞がその細胞膜内にポリマーミクロスフィアー内に包まれた前記神経 刺激剤を含むミクロスフィアーを有し、該ミクロスフィアーが、(1)前記神経 刺激剤を透過させることが でき、(2)前記中枢神経系の組織と生物適合可能であり、(3)デグラデーシ ョンの毒性副産物を産生せずに前記中枢神経系の組織内で生分解可能であり、そ して(4)制御された割合で予め決定された期間で前記ミクロスフィアーを通す 前記神経刺激剤の透過を許容するように扱われ得る速度論的特徴を有することを 特徴とする手段。 10.中枢神経系内に医薬的に活性な薬剤を供するための方法であって、 星状細胞体外移植組織を得るステップと、 該体外移植組織をその中に包まれた医薬的に活性な薬剤を有するポリマーミク ロスフィアーに接触させるステップであって、該ミクロスフィアーが約45μm未 満の直径を有し、前記ミクロスフィアーのポリマーが(1)前記神経刺激剤を透 過させることができ、(2)前記中枢神経系の組織と生物適合可能であり、そし て(3)制御された割合で予め決定された期間で前記ポリマーを通す前記神経刺 激剤の透過を許容するように扱われ得る速度論的特徴を有するステップと、 前記ミクロスフィアーを被検体の中枢神経系内に配するステップと、 を含むことを特徴とする方法。
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