JPH105057A

JPH105057A - 収納庫

Info

Publication number: JPH105057A
Application number: JP19267696A
Authority: JP
Inventors: Koji Tanaka; 浩二田中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-06-18
Filing date: 1996-06-18
Publication date: 1998-01-13

Abstract

(57)【要約】【課題】壁面を利用する従来の技術においては、
壁面が少ないときは書物の収容量を減らすか、雑然と積
み上げるか、窓からの採光を犠牲にすることになる。ま
た、従来の書棚では、奥行きが少なく、背が高いので、
非常に不安定である。従来の書棚を壁面に沿って立てる
方法にこだわることなく、書物の収容量の増大と室内の
デザインとレイアウトを重要視した収納庫が必要であ
る。【解決手段】書棚を本体ケースに横向きに収納し、各
書棚の上部にガイドを突設して、本体ケースの上部に設
置したガイド用溝に摺動自在に当接し、書棚に前部キャ
スターおよび後部キャスターを具備して本体ケースの下
板に設けたキャスター用切り込み及びキャスター用溝に
嵌合し、書棚を本体ケースより引き出すことを容易にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は書物、ＣＤ、衣類
等の収納庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】書物をのせる棚と扉を備えた戸棚を本箱
と称し、棚だけを備えた書棚とは区別されている。本箱
や書棚は建物に造り付けになったり、背後を室内の壁面
に付けて、横列に設置する。書物の背が見やすく、必要
な書物を探し易い長所がある。本箱の場合は扉を備えて
いるので埃が付きにくいが、書棚は書物が露出している
ので埃が付き易い。本箱や書棚の設置においては、書斎
や室内の壁面を利用しているので、書物の収容量は少な
くなる。しかし、この発明の目的とする、書物の収容量
を増やし室内のレイアウトを理想的にする本箱や書棚は
従来の技術には見当たらない。

【０００３】洋服ダンスやクローゼットとして、各種の
方式が採用されている。従来の箱型の洋服ダンスから室
内用ラウンドハンガー、透明ケースにポールを横架して
簡単なハンガーケースとしたもの、押し入れを改造して
ポールを横架し、クローゼットとしたもの等がある。こ
の発明の目的とする押し入れ用クローゼットに関して
は、従来、押し入れに直接ハンガー用ポールを取り付け
ることを常識としているため、適当な箱型の押し入れ用
収納庫が見当たらない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】書物を壁面の多寡に拘
わらず、効率よく収容量を増やすためには、従来の技術
では解決できない。壁面を利用する従来の技術において
は、壁面が少ないときは書物の収容量を減らすか、雑然
と積み上げるか、窓からの採光を犠牲にすることにな
る。また、従来の書棚では、奥行きが少なく、背が高い
ので、非常に不安定であり、地震の際は真っ先に倒れる
ので書棚の固定が厳重でなければならない。書物は分類
が明確であれば、書物の背を常に見える位置におく必要
はないので、この発明の請求項１に記載の収納庫では、
従来の書棚を壁面に沿って立てる方法にこだわることな
く、書物の収容量の増大と室内のデザインとレイアウト
を重要視した収納庫を提供しようとするものである。

【０００５】請求項２に記載の収納庫においては、押し
入れに入れて使用するクローゼットを対象としたもので
ある。従来、押し入れダンスと言うと、衣装ダンスを指
している。これは、押し入れ用の洋服ダンスがないため
であり、押し入れを洋服ダンスとして利用したいとき
は、押し入れを改造してハンガー用ポールを中に横架す
る必要がある。押し入れを改造すると、他の用途に使用
できなくなり、汎用性に欠ける。特に、借家や間借りの
場合は、改造箇所の復旧をしなければならないので、簡
単に改造を実行することができない。また、押し入れ内
は案外埃が付き易く、湿気もある。そこで、この発明に
おいては、押し入れ内をクローゼットとして簡単に使用
できる収納庫を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の収納庫
は本体ケース１に書棚１１、１２、１３を横向きに収納
している。本体ケース１はガイド用溝７を有する上板２
と各書棚に取り付けたキャスターに適応するキャスター
用切り込み８とキャスター用溝９、ストッパー１０を有
する下板３と、右側板４、左側板５、後板６より構成さ
れ、一面を開口部としている。

【０００７】書棚１１、１２、１３は上部にガイド１
４、下部台１５に前部キャスター１６が２個、後部キャ
スター１７が２個装着され、片側の側板に取っ手１８が
装着されている。書棚の内側には、棚板１９が横架され
ている。

【０００８】書棚１１、１２、１３の取っ手を具備した
側板を前面に並べると各書棚は縦になり、書物の背は横
向きになる。書棚のガイド１４を本体ケース１の上板２
に付けたガイド用溝７に合わせ、後部キャスター１７を
本体ケース１の下板３に付けたキャスター用溝９に合わ
せる。キャスター用溝９にはストッパー１０として立ち
あげを付けているのでキャスター用溝９にはめ込んだキ
ャスター１７は本体ケース１のストッパー１０で止ま
る。各書棚の下部の台１５の前面は厚くなっていて、装
着された前部キャスター１６は後部キャスター１７より
大きいサイズを使用している。書棚１１、１２、１３を
本体ケース１に収納したとき、前部キャスター１６は本
体ケース１の下板３に付けたキャスター用切り込み８に
入るため、各書棚の高さを揃えることができる。ガイド
用溝７とキャスター用溝９が書棚の進行方向を制限する
ので、書棚は常に直線的に移動する。

【０００９】請求項２に記載の収納庫は、ハンガーケー
ス２１とハンガー２６、蓋３４より構成されている。側
面の一面を開放したハンガーケース２１の下板２２には
切り込み２３、溝２４、ストッパー２５が具備されてい
る。

【００１０】ハンガーケース２１に収納するハンガー２
６の台２７に前部キャスター２８と後部キャスター２９
が装着され、ハンガーケース２１にハンガー２６を収納
したとき前部キャスター２８は切り込み２３に納まり、
後部キャスター２９は溝２４にはめ込まれる。台２７の
両側部に起立したスタンド３０の上端にポール３１が横
架して洋服用ハンガーを掛けることができる。スタンド
３０とポール３１の接合点からアーム３２、３３が前方
に突出し、ネクタイ等の小物を掛けることができる。台
２７の前部には３段に伸縮する蓋３４が固着され、ハン
ガーケース２１の蓋となる。溝２４に後部キャスター２
９が案内されて移動するので、ハンガー２６は直線的に
移動する。

【００１１】

【発明実施の形態】この発明に係る請求項１に記載の収
納庫においては、３台の書棚を１個の本体ケースに収納
しているが、使用状態に合わせ、書棚の台数を増減する
ことができる。

【００１２】書棚の上部のガイドは部分的に設置するこ
ともできる。

【００１３】本体ケースのサイズは任意に設定すること
ができ、収納量、収納物の相違により本体ケースに収納
する書棚は、蓋付きケース等の別容器とすることも可能
である。

【００１４】請求項２に記載の収納庫においては、蓋は
一枚の板を使用しても、多段で伸縮するように板を組み
合わせても使用できる。

【００１５】使用箇所は押し入れ内に限らず、室内に設
置して使用できる。

【００１６】

【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図１は請
求項１に記載の収納庫の斜視図である。本体ケース１に
書棚１１、１２、１３を横向きに収納している。本体ケ
ース１の上板２にガイド用溝７を設け、書棚のガイド１
４を嵌合させている。書棚の前部キャスター１６は床面
を移動し、下板３に設けられたキャスター用切り込み８
に収納される。書棚１１、１２、１３には取っ手１８が
付き、各書棚の内側には棚板１９が架けられている。

【００１７】図２は請求項１に記載の収納庫の本体ケー
スの斜視図である。本体ケース１は上板２と下板３と、
右側板４、左側板５、後板６より構成され、一面は開口
部である。上板２にはガイド用溝７が設けられ、下板３
にはキャスター用切り込み８とキャスター用溝９、スト
ッパー１０が設けられている。

【００１８】図３は請求項１に記載の収納庫の書棚の正
面図である。書棚１１、１２、１３は上部にガイド１
４、下部台１５に前部キャスター１６、後部キャスター
１７が装着され、片側の側板に取っ手１８が装着されて
いる。書棚の内側には棚板１９が横架されている。

【００１９】図４は請求項１に記載の収納庫の書棚の側
面図である。上部のガイド１４、下部台１５に装着され
た前部キャスター１６、後部キャスター１７及び取っ手
１８の位置を表す。

【００２０】図５は請求項２に記載の収納庫の斜視図で
ある。側面の一面を開放したハンガーケース２１の下板
２２には切り込み２３、溝２４、ストッパー２５が具備
されている。ハンガー２６の台２７に前部キャスター２
８と後部キャスター２９が装着され、台２７の両側部に
起立したスタンド３０の上端にポール３１が横架し、ス
タンド３０とポール３１の接合点からアーム３２、３３
が前方に突出し、３段に伸縮する蓋３４が台２７の前部
に固着されている。

【００２１】図６は請求項２に記載の収納庫の側面断面
図である。ハンガーケース２１に収納されるハンガー２
６に具備された前部キャスター２８、後部キャスター２
９、アーム３３及び蓋３４の位置を表す。

【００２２】

【発明の効果】このように構成された収納庫を利用する
ことにより、請求項１に記載の収納庫においては、書物
の保管、収容量の増大、室内全体のレイアウトの容易
さ、書物の分類、埃からの防御に多大の効果を生ずる。
請求項２に記載の収納庫においては、押し入れをクロー
ゼットとして利用する容易さと、埃や湿気からの防御に
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に記載の収納庫の斜視図である。

【図２】請求項１に記載の収納庫の本体ケースの斜視図
である。

【図３】請求項１に記載の収納庫の書棚の正面図であ
る。

【図４】請求項１に記載の収納庫の書棚の側面図であ
る。

【図５】請求項２に記載の収納庫の斜視図である。

【図６】図６は請求項２に記載の収納庫の側面断面図で
ある。

【符号の説明】

１本体ケース２上板３下板４右側板５左側板６後板７ガイド用溝８キャスター用切り込み９キャスター用溝１０ストッパー１１書棚１２書棚１３書棚１４ガイド１５台１６前部キャスター１７後部キャスター１８取っ手１９棚板２１ハンガーケース２２下板２３切り込み２４溝２５ストッパー２６ハンガー２７台２８前部キャスター２９後部キャスター３０スタンド３１ポール３２アーム３３アーム３４蓋

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】書棚（１１）、（１２）、（１３）を本体
ケース（１）に横向きに収納し、各書棚（１１）、（１
２）、（１３）の上部にガイド（１４）を突設して、本
体ケース（１）の上部に設置したガイド用溝（７）に摺
動自在に当接し、書棚（１１）、（１２）、（１３）に
前部キャスター（１６）および後部キャスター（１７）
を具備して本体ケース（１）の下板（３）に設けたキャ
スター用切り込み（８）及びキャスター用溝（９）に嵌
合し、書棚（１１）、（１２）、（１３）を本体ケース
（１）より引き出すことを容易にしたことを特徴とする
収納庫。
【請求項２】側面の一面を開放したハンガーケース（２
１）の下板（２２）に切り込み（２３）、溝（２４）、
ストッパー（２５）を設け、ハンガーケース（２１）の
内部に収納するハンガー（２６）の台（２７）に、前部
キャスター（２８）と後部キャスター（２９）を装着
し、台（２７）の両側部に起立させたスタンド（３０）
の上端に、ポール（３１）を横架し、スタンド（３０）
とポール（３１）の接合点からアーム（３２）、（３
３）が前方に突出し、３段に伸縮する蓋（３４）が台
（２７）の前部に固着されていることを特徴とする収納
庫。