JP3011056U - 組立式収納セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クローゼットや押入れの内部を収納目的に合
わせて使い勝手よく、しかも極く簡単に組み付けられる
組立式収納セットを提供する。 【構成】 左右両側端に直立させる側板１，１と、これ
らの左右側板１，１の間を仕切る中仕切板２と、前記左
右側板１，１及び中仕切板２上に固定させる天板５と、
前記左右側板１，１と中仕切板２とを適宜高さ位置で固
定させる固定棚９と、前記左右側板１，１と中仕切板２
との間に配置させる可動棚１１，引出し１２，バスケッ
ト１３及びハンガーパイプ１４，１５とからなり、さら
に、前記左右側板１，１及び中仕切板２の所定個所に固
定棚９及び可動棚１１を支持させるダボ孔３と、引出し
用スライドレール２３，バスケットレール２９，ハンガ
ーパイプ１４等の取付用下孔４を設けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建て付けのクローゼットや押入れのように決まったスペースを有効 にしかも使い勝手よく使うための組立式収納セットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、従来の建て付け式のクローゼットは、多用途に使えるように、ごく大 雑把な仕切りで区画形成して、何でも収納できるようになつている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように汎用性を持たせて形成されていることは案外と収納効率が低い上に 、特定の物品を収納したりしたときに極めて使い勝手が悪いといった問題がある 。 また、押入れは一般に上下二段に仕切られてはいるがそれ以上に内部を区画す ることがなされていないために、いわゆる押入用家具といわれるものを持ち込ん だりしているが、このようなものは押入れのスペースと合致し難い場合が多くて 逆に無駄なデッドスペースがてきて思ったほど収納効率が上がらない。 そこで本考案は、このような従来の課題を解決しようとするために、クローゼ ットや押入れのスペースに合わせ、かつ、収納目的に合わせて自由にしかも簡単 に組み立てられる組立式収納セットを提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために本考案に係わる組立式収納セットは、左右両側端 に直立させる側板と、これらの左右側板の間を仕切る中仕切板と、前記左右側板 及び中仕切板上に固定させる天板と、前記左右側板と中仕切板とを適宜高さ位置 で固定させる固定棚と、前記左右側板と中仕切板との間に配置させる可動棚，引 出し，バスケット及びハンガーパイプとからなり、さらに、前記左右側板及び中 仕切板の所定個所に固定棚及び可動棚を支持させるダボ孔と、引出し用スライド レール，バスケットレール，ハンガーパイプ等の取付用下孔を設けて構成される 。

【０００５】

【作用】

クローゼットや押入れのスペースに合わせて左右両側端に側板を立設し、さら にこれらの左右側板の間を適宜の間隔で仕切板で仕切り、仕切られた空間に収納 目的に合わせて固定棚や可動棚を配し、引出しやバスケットを装着し、さらにハ ンガーパイプを取り付けて使用することで収納効率を上げると共に、使い勝手を よくする。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図面と共に説明する。図において１，１は左右の両 側端に直立させる側板であり、２はこれらの左右側板１，１の中間を仕切って区 画する中仕切板である。これらの各側板１，１及び仕切板２は例えば、奥行きを ４３２ｍ／ｍとし、高さを７００，１５００，１８００ｍ／ｍとして定尺に形成 される。 これらの左右側板１，１及び中仕切板２には所定位置に固定棚９及び可動棚１ １の両端を支持させるダボ孔３と、引出し用スライドシール２３，バスケットレ ール２９，ハンガーパイプ１４を取り付けるための下孔４を複数設けている。

【０００７】 ５は前記左右側板１，１及び中仕切板２の上端に被せて固定させる天板である 。この天板５は例えば奥行きを５９０ｍ／ｍ，横巾を８３０，１３７０，１９１ ０ｍ／ｍとして定尺に形成され、これを使用するスペースに合わせてカットして 使用するが、横巾が１８００ｍ／ｍ以上の場合は端面に設けたダボ孔６，６にダ ボ７，７を打ち込んで接続する。また、側面に所定間隔にて前後２列にダボ孔８ を設けている。

【０００８】 ９は前記左右側板１，１及び中仕切板２とを所定の高さ位置で連結する固定棚 であり、例えば奥行きを４３０ｍ／ｍ，横巾を２５０，５２０，７９０，１０６ ０ｍ／ｍとして定尺に形成され、左右の両側端に前記ダボ１０，１０を打ち込ん でいる。 １１は前記左右側板１，１と中仕切板２との間に高さ位置変更自在に配置させ る可動棚であり、その寸法は前記固定棚９と同寸に形成される。

【０００９】 １２は前記左右側板１，１と中仕切板２との間で引き出し自由に使用される引 出しである。この引出し１２は例えば高さを１３５ｍ／ｍと１９５ｍ／ｍの２種 類，前板の横巾を２６６，５３６，８１６，１０７６ｍ／ｍとして定寸に形成さ れる。

【００１０】 １３は前記左右側板１，１と中仕切板２との間で出し入れ自由に使用されるバ スケットであり、例えば高さ９０ｍ／ｍ，横巾５１０ｍ／ｍの定寸に形成される 。

【００１１】 １４は前記左右側板１，１と中仕切板２とに跨がらせて取り付けられる直杆で 形成されるハンガーパイプであり、例えば，２３０，５００，７７０，１０４０ ｍ／ｍの定寸に形成されている。 １５はＬ形状に形成されたハンガーパイプであり、垂直杆部１５ａの上端に前 記ハンガーパイプ１４に引掛けフック１６を設け、水平杆部１５ｂの先端に左右 側板１，１又は中仕切板２に取り付け固定させる取付部１７を設けている。そし て、例えば垂直杆部１５ａを８５０〜９７０ｍ／ｍ，水平杆部１５ｂを３７５〜 ６３５ｍ／ｍの長さに形成している。

【００１２】 次にこれらのパーツの組付手順を説明する。 （１）先ず、天板５の横巾をクローゼット等の設置スペースに合わせてカットす る。 （２）左右側板１，１と中仕切板２の下端小口の前後位置に設けられたダボ孔１ ８，１８にアジャスタ１９，１９を取り付ける。 （３）左右側板１，１と中仕切板２の上端小口の前後位置に設けられたダボ孔に ダボ２０，２０を打ち込み、さらにこれらの左右側板１，１と中仕切板２の側面 上部の前後位置にＬ形状のアングル金具２１，２１をそれぞれビス着２２する。 （４）左右側板１，１及び中仕切板２の側面の所定個所で前記下孔４を利用して 引出し用スライドレール２３をビス着２４する。この引出し用スライドレール２ ３は図３に示すように断面コ形状に形成され、内側前端寄りにころ２５を取り付 け、内側後端に後述する引出しのスライドレール２６先端に取り付けたころ２８ を収容させる係合部２３ａを設けている。 （５）一方、前記引出し１２の左右両外側にスライドレール２６，２６をそれぞ れビス着２７する。このスライドレール２６，２６は図３及び図４に示すように 断面Ｓ形状に形成され、上端の水平片部２６ａを前記引出し用スライドレール２ ３のころ２５に乗せ、垂直片部２６ｂの外側後端に引出し用スライドレール２３ の底片部２３ａ上を回動させるころ２８を取り付けている。 （６）左右側板１，１及び中仕切板２の側面の所定個所で前記下孔４を利用して 、断面コ形状に形成されたバスケットレール２９，２９をビス着３０する。 （７）左右側板１，１及び中仕切板２の所定位置のダボ孔３に前記固定棚９のダ ボ孔１０を嵌合させ、さらにこの固定棚９を左右側板１，１及び中仕切板２の外 面から下孔４にビス３１で締止する。

【００１３】 （８）そして左右側板１，１及び中仕切板２をクローゼット等の収納場所で、天 板５のダボ孔８を左右側板１，１及び中仕切板２上端のダボ２０に嵌合させ、さ らに、アングル金具２１に固定する。 （９）そして、左右側板１，１及び中仕切板２をアジャスタ１９で調節した状態 で、アングル金具３２で床にビス着３３し固定する。 （１０）さらに、左右側板１，１と中仕切板２にハンガーソケット３４をビス着 ３５して前記ハンガーパイプ１４を取り付ける。 （１１）左右側板１，１及び中仕切板２の所定個所のダボ孔３にＬ形ダボ３６を 装着して前記可動棚１１をセットする。 （１２）引出し１２の両スライドレール２６，２６を引出し用スライドレール２ ３，２３に差し込んで引出し１２をセットする。 （１３）バスケット１３の両側鍔部を両バスケットレール２９，２９に差し込ん でバスケット１３をセットする。

【００１４】 図６ないし図９に本考案に係わる組立式収納セットの収納目的に合わせた組み 付けの実際が例示されている。図６ないし図８はそれぞれクローゼットでの使用 であり、図９は押入れでの使用例である。 図６において３７はクローゼットの枠体であり、該枠体３７の前面に取り付け られる観音開き等の扉は図示を省略している。そして、左右の側板１，１の間を ３枚の中仕切板２で仕切って４区画とし、左端の区画では横巾の広い引出し１２ を高さの低いもの４個，高さの高いもの２個装着し、左から２番目の区画では上 部に直杆状のハンガーパイプ１４を取り付けて洋服を吊り下げるスペースとして いる。そして、左から３番目の区画では横巾の狭い引出し１２を高さの低いもの を４個，高さの高いものを２個装着し、右側の区画では中央に固定棚９を、そし てこの固定棚９の上下に可動棚１１，１１を１枚ずつ配置している。

【００１５】 図７に示すものも図６と同様に内部を４区画し、左端の区画では上部に可動棚 １１を３枚配置し、その下方に横巾の広い引出し１２を４個，その下方にバスケ ット１３を２個配している。左から２番目の区画では上から２枚ずつ可動棚１１ と固定棚９を配している。そして左から３番目の区画には上部に直杆状のハンガ ーパイプ１４を取り付け、このハンガーパイプにＬ形のハンガーパイプ１５のフ ック１６を掛止させ、下端の取付部１７を右側の中仕切板２に固定し、上下２段 に洋服が掛けられるようにしている。また、右端の区画では上部に可動棚１１を ３枚配し、その下方に横巾の狭い引出し１２を４個配し、その下方に固底棚９を 取り付けている。

【００１６】 図８に示すものは図７と類似した４区画よりなり、右から３番目の区画でＬ形 のハンガーパイプ１５を図７と左右逆向きに固定し、左端の区画はすべて棚とし 、他の区画では可動棚１１，大小の引出し１２，バスケット１３を適宜数ずつ配 置している。

【００１７】 図９では押入れの使い勝手をよくするために、左右の側板１，１の間を２枚の 中仕切板２，２で等間隔に区画し、固定棚９や可動棚１１による棚部分を多くし 、他に引出し１２を２個と、直杆状のハンガーパイプ１４とを装備している。

【００１８】 また、図６ないし図９の何れの使用例とも天板５上に天井３８との間に空間が 設けてあり、これらの空間に箱等をそのまま収用させる。また、各区画で棚の上 下に広いスペースがあるときはやはり箱等を収用してスペースを有効利用するこ とが望ましい。 なお、図６ないし図９は一使用例を示したもので、好みに応じて幾種類でもレ イアウトすることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案に係わる組立式収納セットは、クローゼットや押入 のスペースに合わせて左右の側板を立て、この左右の側板の間を適宜の間隔に中 仕切板で仕切って複数の区画を形成し、これらの各区画に収納目的に合わせて適 宜数の固定棚や可動棚を取り付け、さらに大小の引出しやバスケットを適宜数装 着し、またハンガーパイプを取り付けて、使い勝手のよい形態に極く簡単に組み 付けて使用することができ、収納効率を顕著に向上することができるものである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる組立式収納セットの分解斜視
図。

【図２】天板の斜視図。

【図３】引出しの透視斜視図。

【図４】引出しの使用状態の縦断面図。

【図５】Ｌ形のハンガーパイプの斜視図。

【図６】本考案に係わる組立式収納セットのクローゼッ
トでの使用例の正面図。

【図７】本考案に係わる組立式収納セットのクローゼッ
トでの使用例の正面図。

【図８】本考案に係わる組立式収納セットのクローゼッ
トでの使用例の正面図。

【図９】本考案に係わる組立式収納セットの押入れでの
使用例の正面図。

【符号の説明】

１，１ 左右の側板 ２ 中仕切板 ３ ダボ孔 ４ 下穴 ５ 天板 ９ 固定棚 １１ 可動棚 １２ 引出し １３ バスケット １４，１５ ハンガーパイプ ２３ 引出し用スライドレール ２９ バスケットレール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右両側端に直立させる側板と、これら
   の左右側板の間を仕切る中仕切板と、前記左右側板及び
   中仕切板上に固定させる天板と、前記左右側板と中仕切
   板とを適宜高さ位置で固定させる固定棚と、前記左右側
   板と中仕切板との間に配置させる可動棚，引出し，バス
   ケット及びハンガーパイプとからなり、 さらに、前記左右側板及び中仕切板の所定個所に固定棚
   及び可動棚を支持させるダボ孔と、引出し用スライドレ
   ール，バスケットレール，ハンガーパイプ等の取付用下
   孔を設けて構成される組立式収納セット。