JPH10505777A - ばね往復運動可能スタイレットホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ばね往復運動可能スタイレットホルダアセンブリ（39）は、キャップ（40）と、キャップ内に入れ子にされキャップ内で本体要素自体の長さの大部分にわたって往復運動することができる中空の本体要素（41）と、本体要素をキャップから外側に押すばね（54）と、キャップによって一端で支持され本体要素を通じて本体要素を越える位置へ延びるスタイレット（42）とを含む。本体要素（41）の遠位端は、小さなボアホール（45）を有し、このボアホールを通じてスタイレット（42）が延びる。この遠位端は、Ｔ字形ファスナ（48）を据え付けるためのスロット付き先端（51）を含む皮下注射針（47）用の取り付け手段を備え、針は、スタイレットの全長を伸縮可能に囲む。この装置の有用な変更例では、皮下注射針を取り付けるための側面ポート（94）を有する吹き入れアダプタ（90）が、本体要素と皮下注射針との間に直列に配置される。スロット付き皮下注射針（47）が取り付けられたスタイレットホルダアセンブリ（39）を使用して、胃など人間の中空の器官にＴ字形ファスナ（48）を据え付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ばね往復運動可能スタイレットホルダ 本発明は、手術器具に関し、詳細には、ある種の外科手順でのＴ字形張力部材 の使用に関し、さらに詳細には、外科手順におけるＴ字形張力部材の据え付け時 にスロット付き皮下注射針からＴ字形張力部材を制御可能に吐出する際に使用さ れるスタイレット(stylet)を好都合に保持し往復運動させる装置に関する。 米国Ｒｅ第３４０２１号は、Ｔ字形張力部材を使用して患者の中空の器官を患 者の体壁に固定する方法および装置を開示している。このＴ字形張力部材を下記 では「Ｔ字形ファスナ」と呼ぶ。米国Ｒｅ第３４０２１号の教示を使用できる外 科手順の例は、胃造ろう術または空腸造ろう術中に患者の胃腸を腹壁に対して固 定することである。これらの手順は、供給チューブを腹壁を通じて直接胃腸に挿 入できるようにするために行われる。そのような手順を必要とする個人の例には 、毎日のカロリー必要量が高い火傷患者、食べ物を飲み込むことができない重病 患者または虚弱患者または昏睡状態の患者、あるいは食べ物を飲み込むことがで きない食道に病気または外傷を有する患者が含 まれる。そのような治療を必要とする新しい種類の人には、ＨＩＶウイルスに感 染した患者が含まれる。 胃造ろう管または空腸造ろう管を配置する比較的新しい方法は、米国特許第５ １５１０８６号に記載されている。この特許には、手術部位にある皮膚および体 壁の組織を通過して、貫通すべき中空の器官に達する器具および機器を使用する 腹腔鏡検査手順が記載されている。腹腔鏡検査手順では、胃ゾンデ(nasogastric tube)、メス、針、注射器、Ｔ字形ファスナ、Ｊ字形ガイドワイヤ、拡張器、冑 造ろう管または空腸造ろう管、スタイレット、水溶性潤滑油を含め多数の器具お よびサプライを取り扱い使用する必要がある。この特許ならびに米国特許第５１ ５１０８６号に記載された手順のそれぞれでは、各Ｔ字形ファスナがスロット付 き中空針に挿入され、各Ｔ字形ファスナの中空の器官内での配置が容易になる。 Ｔ字形ファスナを、適切に据え付ける前に吐出するのを回避するよう注意しなけ ればならない。そうしないと、Ｔ字形ファスナは患者内に誤って配置され、ある いは患者の体外に配置した場合、ファスナが非殺菌表面上に落ちる可能性があり 、廃棄する必要が生じる。そのような手順中に取り扱わなければならない品目の 数を考えると、 据え付けに使用されるスロット付き皮下注射針からＴ字形ファスナを吐出するた めに使用されるスタイレットを取り扱い制御する好都合な装置および方法が必要 であることは明白である。 本発明の第１の態様では、閉鎖端部および開放端部と長手方向軸とを含むキャ ップを有し、長手方向軸と、キャップ内に部分的に入れ子にされキャップ内で部 分的に往復運動することができる開放端部と、ほぼ閉じた端部とを有し、キャッ プの長手方向軸と本体要素自体の長手方向軸が一致する中空本体要素を有し、本 体要素をキャップの外側へ押すばねを有し、キャップによって一端で支持され、 本体要素を通じてその長手方向軸に沿って摺動可能に延び、本体要素の閉鎖端部 のボアホール(borehole)を通じて本体要素をかなり越えた位置へ延びるスタイレ ットを有するばね往復運動可能スタイレットホルダアセンブリが提供される。キ ャップと本体要素が共に円筒形であり、本体要素をキャップに対して伸縮可能往 復運動関係に保持し、すなわち本体要素をキャップから完全に滑り出ないよう拘 束する手段を設けることが好ましい。さらに、キャップ内で閉鎖端からほぼ開放 端まで懸垂し、中空の円筒形本体要素の内部および外部へ往復運動することがで きるポストまたはプランジャか らスタイレットを支持することが好ましい。また、本体要素をキャップから押し 出し、かつプランジャの周りから押すばねとしてコイルばねを使用することが好 ましく、プランジャの周りでプランジャとほぼ同一空間内で延びるようにコイル ばねを位置決めすることが好ましい。 本発明の他の態様では、本体要素の遠位端は、Ｔ字形ファスナの据え付け用の 皮下注射針を取り付ける手段を備え、この取り付け手段は通常、従来型のｌｕｅ ｒロックフィッティング(lock fitting)の雌部分である。スタイレットは、取り 付け手段を含むアセンブリを通じて延び、針は、スタイレットを伸縮可能に覆う ように取り付けられる。必要なゲージの針がｌｕｅｒロックに取り付けられ、こ の針が、挿入時にＴ字形ファスナを使用できるように、面取り端部に近接し、面 取り端部に連続し、Ｔ字形ファスナを受容するスロットを備える先端を有し、針 とスタイレットがそれぞれ、組立時に、ホルダを操作することによってスタイレ ットをスロットの下端または遠位端へ延ばすことができるような適当な長さのも のである場合、Ｔ字形ファスナを、外科手順において患者の胃脳内に据え付ける ためにただちに装填することができる装置が提供される。 本発明の他の態様では、Ｔ字形継手を含む吹き入れアダプタが、本発明のスタ イレットホルダの本体要素の針取り付け手段とＴ字形ファスナの据え付け用のア センブリ中の針との間に直列に配置され、したがって、アセンブリを切り離さず に適当な流体、すなわち液体または気体を患者の中空の器官に注入し、あるいは 患者の中空の器官から除去する手段が提供される。 吹き入れアダプタは、内部に形成された通路と通路内の止血弁とを含む本体部 と、各端部にある相補ｌｕｒｅロックフィッティングとを備え、本体部が、止血 弁の遠位側で通路と連通する横方向に突き出るＴ字形継手を有し、ｌｕｅｒロッ クフィッティングなど、注射器に接続するための雌フィッティングで終端する可 とう性配管延長部と、相補スクリューオンキャップ(screw-on cap)など、ｌｕｅ ｒロックフィッティング用の流体密クロージャ(closure)とを有し、それによっ て、Ｔ字形ファスナを据え付ける手順中の必要に応じて吹き入れを容易にするこ とが好ましい。 本発明の他の態様で、Ｔ字形ファスナを患者の中空の器官に据え付ける際にＴ 字形ファスナを制御可能に保持し皮下注射針から吐出する新規の方法は、 内部に取り付けられたスタイレットを含み、本体要素の遠位端に皮下注射針を 取り付ける手段を備える、本発明のばね往復運動可能スタイレットホルダのアセ ンブリと、取り付け手段によって保持され、皮下注射針自体内を通過し皮下注射 針自体の先端に隣接する位置へ延びるスタイレットを含み、患者の中空の器官に Ｔ字形ファスナを挿入するのに必要なゲージおよび長さのものであり、Ｔ字形フ ァスナを摺動可能に受容し保持するスロット付き先端部を有する皮下注射針とを 提供することと、 取り付けられたフィラメント、通常は縫糸を含むＴ字形ファスナを針のスロッ ト内に配置し、スタイレットの遠位端を、針内のＴ字形ファスナに密に隣接する 位置に配置することと、 患者の中空の器官の事前に選択された部位に針を挿入することと、 スタイレットホルダのキャップを、スタイレットホルダ内のばねの付勢に対抗 して本体要素に十分に押し付け、スタイレットを移動し、Ｔ字形ファスナを針の 先端から吐出することと、 スタイレットホルダと針のアセンブリを患者の体から引き抜くこととを含む。 フィラメントをＴ字形ファスナの長さの中間部に取り付け、 針の挿入時にフィラメントをスタイレットホルダと共に把持し、スタイレットホ ルダアセンブリと針を患者の体から引き抜く際には、フィラメントが張力の下で 器官を位置決めするように保持されている間、体外のフィラメントに保持手段を 付与することが好ましい。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明のスタイレットホルダアセンブリの斜視図である。 第２図は、第１図に示したスタイレットホルダアセンブリの分解斜視図である 。 第３図は、第１図に示したスタイレットホルダアセンブリのキャップのわずか に拡大した側面図である。 第４図は、第３図に示したキャップの平面図である。 第５図は、第３図に示したキャップの底面図である。 第６図は、第５図の直径方向線６−６に沿ってとったキャップの縦断面図であ る。 第７図は、第５図の修正された直径方向線７−７に沿ってとったキャップの縦 断面図である。 第８図は、第２図のスタイレットホルダアセンブリの本体要 素のわずかに拡大した側面図である。 第９図は、第８図の図から縦軸の周りに９０°回転させたときの、第８図の本 体要素の側面図である。 第１０図は、第９図の本体要素の平面図である。 第１１図は、第９図の本体要素の底面図である。 第１２図は、長手方向に第１０図の線１２−１２に沿ってとった直径方向断面 図である。 第１３図は、横方向では、本体要素の円筒形キャビティの円錐形狭部よりもわ ずかに上方で、長手方向では、第２図に示した本体要素の斜視図の直径方向線に 沿ってとり、縦軸の周りに１回転の８分の１だけ回転させた、例示のために横断 面と直径方向断面の両方で示した斜視図である。 第１４図は、線１４−１４に沿ってとり、図の複雑さを低減させるためにプラ ンジャを囲むコイルばねを省略した、第１図のスタイレットホルダアセンブリの 大幅に拡大した横断面図である。 第１５図は、第１４図の修正された直径方向線１５−１５に沿ってとった縦断 面図である。 第１６図は、第１５図の断面図に類似しているが、キャップ が本体要素の上方で収縮し、スタイレットがさらに本体要素に挿入され、コイル ばねが圧縮され伸長運動が可能になった状態を示す断面図である。 第１７図は、スロット付き皮下注射針がｌｕｅｒロックフィッティングに取り 付けられ、Ｔ字形ファスナが針内に位置決めされ、針の面取り先端にあるスロッ トからＴ字形ファスナの半分が見え、フィラメントが、ガーゼと、ワッシャと、 まだけん縮されていないがフィラメントを通された保持けん縮要素とを含むＴ字 形ファスナアセンブリの一部としてＴ字形ファスナから延びる、本発明のスタイ レットホルダアセンブリの側面図である。 第１７Ａ図は、面取り針先端およびＴ字形ファスナならびにスタイレットの隣 接する遠位端の細部を示し、Ｔ字形ファスナが、針内に収容され、針のスロット からＴ字形ファスナの半分が見え、スロットが、面取り部の近位縁部から延び、 フィラメントが、スロットの近位端の隣でＴ字形ファスナから延びる、第１７図 で円で囲んだアセンブリの部分の拡大部分図である。 第１７Ｂ図は、本発明のスタイレットホルダアセンブリを使用する、米国特許 第５３０７９２４号で開示されたタイプのＴ 字形ファスナ設置キットの拡大斜視図である。 第１８図は、Ｔ字形ファスナ設置キットの装填ブロックのＴ字形ファスナをス ロット付き針に装填しようとする間、アセンブリが外科医の手で好都合に保持さ れるときの、スロット付き針が取り付けられた本発明のスタイレットホルダアセ ンブリの斜視図である。 第１９図は、装填ブロックの一部が切り離され取り外されており、Ｔ字形ファ スナを受容するために針先端を適当な位置に案内する設置キットの装填ブロック 内にＴ字形ファスナが保持され、取り付けられたフィラメントがスロットを通じ て延びる状態を示す、第１８図の円で囲んだ部分の大幅に拡大した部分詳細図で ある。 第２０図は、Ｔ字形ファスナの装填時の、スロット付き針が取り付けられ針先 端が装填ブロックに挿入された本発明のスタイレットホルダアセンブリを示す第 １８図と同様な図である。 第２１図は、Ｔ字形ファスナアセンブリが、本発明のスタイレットホルダアセ ンブリと同じ手によって好都合に保持されるときの、すべて、フィラメントを通 された、ガーゼと、ワッシャと、けん縮要素とを有するフィラメントを含むＴ字 形ファス ナアセンブリを示す第２０図と同様な図である。 第２２図は、Ｔ字形ファスナがスロット付き針に装填され、針先端が装填ブロ ックから持ち上げられ、フィラメントおよび保持要素がスタイレットホルダアセ ンブリと共に把持された状態を示す、第２１図と同様な図である。 第２３図は、案内のために腹腔鏡検査手順を使用して、患者の中空の器官、こ の場合は胃内にＴ字形ファスナを据え付けるための準備を示し、患者の体が部分 断面図で示された図である。 第２４図は、完全に示した外科医の手が、スロット付き針が取り付けられ、Ｔ 字形ファスナアセンブリが取り付けられたＴ字形ファスナを装填された本発明の スタイレットホルダアセンブリを案内し、針が、腹壁を通じ腹膜腔を通じて中空 の器官、この場合は胃の壁に挿入されている、第２３図と同様な体の一部の断面 図である。 第２５図は、アセンブリの針が中空の器官内へ延び、器官が吹き入れによって 部分的に膨張し、同時に、外科医の人差し指によってスタイレットホルダアセン ブリのキャップが本体要素に押し付けられ、それによってスタイレットがＴ字形 ファスナを中空の器官内に吐出した状態を示す、第２４図と同様な図で ある。 第２６図は、スタイレットホルダアセンブリのキャップがコイルばねに対する 圧縮から解放され、外科医の手がスタイレットホルダアセンブリおよびＴ字形フ ァスナアセンブリのフィラメントを引き上げ、したがってＴ字形ファスナを所定 の位置に引っ張り、さらにその結果、中空の器官の壁を腹壁の方へ引き上げてい る状態を示す、第２５図と同様な図である。 第２７図は、中空の器官の壁が腹壁に押し付けられ、中空の器官内部のＴ字形 ファスナおよびフィラメントが腹壁の外部に固定され、けん縮要素の背後で切り 取られたフィラメントの端部の周りにガーゼとワッシャとけん縮要素がある状態 を示す、第２６図にある程度類似している体の一部の部分図である。 第２８図は、弁体として働くアダプタ内の吹き入れ弁が、Ｔ字形ファスナを据 え付けるための新規のスタイレットホルダアセンブリとスロット付き針との間に 直列に配置され、吹き入れ弁体が、キャップで閉じた遠位端上にｌｕｅｒロック フィッテイングを含む短い配管接続片を含む側面「Ｔ」字形ポートを有し、アダ プタおよびその側面継手が、スタイレットホルダアセンブリを切り離さずに吹き 入れを行えるようにする、本発明に よるアセンブリの修正態様の側面図である。 第２８Ａ図は、ｌｕｅｒロック形式継手を使用せずに、遠位端に形成された補 助内部ねじ部を有するスタイレットホルダアセンブリの本体要素にねじ込み可能 に接続される、吹き入れのためのアダプタの一態様の部分的に分解された部分断 面図である。 第２９図は、基本的に、直列取り付けのための適当な雄・雌ｌｕｅｒロックフ ィッティングと、側面「Ｔ」字形ポートに接続された配管の自由端にあるｌｕｅ ｒロックフィッティング用の、拡大図に示したキャップクロージャ(capclosure) とを含むアダプタの側面図である。この図ならびに第２８Ａ図に示した弁体内に は、スタイレットを針へ送るためのボアホールがその軸を通る従来型の止血弁ア センブリがあり、この弁が、側面「Ｔ」字形ポートとアダプタの本体要素への取 り付け部との間にあることを理解されたい。 第３０図は、本体要素をキャップの外側へ押すコイルばねが、キャップ内部で はなく本体要素内部に位置決めされる、本発明のスタイレットホルダアセンブリ の他の実施の形態の断面図である。図のアセンブリでは、キャップが押され本体 要素の上方 で収縮し、それによって、スタイレットが本体要素のほぼ閉じた端部のボアホー ルを通じて延びている。解放時のキャップの通常の戻り位置は、点線で示されて いる。 発明の簡単な説明 本発明の様々な態様は、同じ部品が同じ参照符号によって識別された図面に参 照すればよりよく理解されよう。次に、第１図、第２図、第１５図を参照すると 、本発明のスタイレットホルダアセンブリが、全体的に参照符号３９で示されて おり、主として、中空の本体要素４１の土方で摺動可能に伸縮する中空のキャッ プ４０からなることが分かる。適当な相補形状および寸法の正方形または長方形 あるいは卵形の断面を有するように両方の部品を構成することができるが、断面 を丸く形成すると最も好都合である。すなわち、二つの部品は共に、基本的に円 筒形である。縦長のスタイレット４２、通常は細い金属製ロッドは、キャップ４ ０内で閉鎖端４４からキャップのほぼ全長にわたって延びるポストまたはプラン ジャ４３によって支持され、スタイレット４２はプランジャ４３から軸方向へ延 び、プランジャにあるいはその下に接合またはその他の方法で取り付けられる。 この説明および添付の請求の範囲では、「遠位」および「近位」の語が、スタ イレットホルダアセンブリをその動作構成に組み立てたときの中空のキャップ４ ０の閉鎖端４４に対するものであることを理解されたい。 必要に応じて、プランジャの遠位端に、スタイレット４２の端部が挿入され接 合される軸方向に設けられた穴またはキャビティを形成することも、あるいは穴 をねじ立てし、スタイレットの端部にねじ山を設けこの端部を穴にねじ込むこと もできる。プランジャは、その長さにわたって延びる長手方向リッジ(ridge)ま たはフランジを含む、好ましくはフルート状の円筒形ロッドの形でよいが、より 好ましくは、それぞれ、共通の軸に沿って一つの縦長の縁部によって他のフラン ジ状部分に接合され、共通軸の周りでほぼ等角度間隔に配置され装置に一体に形 成された、少なくとも三つ、最大で約五つ、しかし通常は四つの縦長のベーン(v ane)またはフランジ状部分５７の形をとる。プランジャは、たとえば四つのフラ ンジで構成する際は、断面をｘ字形または星形にし、フランジの接合部、すなわ ちプランジャの長手方向コアを比較的小さな直径のものすることが好ましい。プ ランジャ全体をキャップと一体に形成し、高密度ポリ エチレンなどの高分子樹脂または組成物で構成することが好ましい。 スタイレット４２は、本体要素とキャップ４０を使用できるように組み立てた ときには中空の本体要素４１に沿ってかつ本体要素４１を通じて軸方向へ延び、 本体要素のほぼ閉じた端部４６に形成された軸方向ボアホール４５を通じて延び る。ほぼ閉じた端部４６は、第１７図に示したＴ字形ファスナ４８用に使用され る針４７など、Ｔ字形ファスナの据付け用に使用されるスロット付き皮下注射針 用の取り付け手段を形成するような形状をとる。通常、本体要素４１の閉鎖端４ ６の遠位部は、ほぼ閉じた端部４６が、第１７図に示した針ハブ６２など従来型 の針ハブ、すなわちｌｕｅｒロックフィッティングの雄部を係止関係で受容する ように、第１２図、第１５図、第１６図に断面図で示したキャビティ５６など従 来型のｌｕｅｒロックフィッティングの雌部の形状をとる。 第１７図および第１７Ａ図を参照すると明白なように、スタイレットホルダア センブリ３９上に針を取り付けたときに、スタイレット４２が、針先端５１の面 取り部５０から上向きに延びる針のスロット部５３のスロットの近位縁部４９へ 延び、あ るいはほぼ近位縁部４９へ延び、キャップ４０が押され本体要素４１の上方で収 縮し、それによってポスト４３が部分的に本体要素４１内へ押し込まれ、ポスト ４３によって保持されているスタイレット４２がさらに針４７に押し込まれたと きに、スタイレットの遠位端５２が所定の位置に配置され、針４７のスロット部 ５３に摺動可能に保持されているＴ字形ファスナ４８などのＴ字形ファスナを吐 出することが不可欠である。本体要素４１の土方でのキャップ４０の往復運動の 範囲によって、針の先端の面取り部のすぐ隣で、半分は針４７のスロット部５３ 内に、半分はスロットの閉鎖端部４９よりも針の内部側に保持されているＴ字形 ファスナ４８を吐出できるように、スタイレット４２の遠位端５２が針４７のス ロット部５３に十分に近くなければならず、特に、装置に組み立てられた状態で 、スロット部に装填されたＴ字形ファスナ４８の近位端に十分に近くなければな らないことが容易に認識されよう。 第２図中のスタイレットホルダアセンブリの分解図ならびに第１５図および第 １６図の断面図を参照すると、ばね手段５４を使用して本体要素４１がキャップ ４０内の入れ子状態から外側へ押し出されることが分かる。そのようなばねは、 Ｔ字形フ ァスナを患者の中空の器官内に配置する場合のように、アセンブリを使用する外 科医がＴ字形ファスナを吐出する準備を完了するまで、アセンブリ３９内のスタ イレット４２を、針４７のスロット部５３に一時的に挿入されたＴ字形ファスナ ４８よりもわずかに上方に支持するために必要である。図のように、コイルばね ５４などのコイルばねが好ましい。プランジャ４３およびその長手方向フランジ ５７の上方で容易に摺動するのに適当な直径のコイルばね５４を、ばねの近位端 ５５がキャップ４０の閉鎖端４４に接触し、ばねの他端、すなわち遠位端５８が ポスト４３の自由端５９の近くに配置されるように位置決めする。安定で一様な 動作を得るために、本体要素４１のキャビティ６０は、容易に摺動可能にプラン ジャ４３を受容するのに十分な直径のものでなければならない。キャップ４０内 へ延びる中空の本体要素４１の近位端６１、すなわち開放上端の面は、キャップ ４０の閉鎖端部４４に対する手動の圧力が解放されたときに、コイルばね５４が 本体要素４１をキャップ４０内の収縮位置から外側へ押すうえで弾性的に押すス トップとして働くのに十分な壁厚さを有さなければならず、あるいはこの面に適 当なフランジを設けなければならない。 これが必要なのは、第１７Ａ図に示したように、スタイレット４２が、使用す る針４７のスロット部５３にＴ字形ファスナ４８を装填し、Ｔ字形ファスナを針 に押し込み、通常、スロット部からＴ字形ファスナの半分しか見えないようにす るのに十分な、針シャフトの上方の位置に保持され、この挿入が、Ｔ字形ファス ナの長さの中間に取り付けられたフィラメントがスロットの閉鎖端４９に来たと きに停止するようにするためである。 第１０図、第１２図、第１３図を参照すると分かるように、適当なストップは 、本体要素４１の内側で半径方向内側へ延びる１組のリブ(rib)６３の形をとる ことができる。これらのリブは、本体要素４１の近位端６１から長手方向に、ほ ぼ閉じた端部４６の周りへ延び、プランジャ４３用のガイドとしても働き、プラ ンジャ４３のフランジ５７間にかみ合い、プランジャ４３と本体要素４１との間 のスペーサとしても働く。ほぼ等間隔に配置されたそのような三つのリブ６３が 妥当であるが、円滑な動作を得るには、好ましくはほぼ等間隔に配置された四つ のリブの方が好ましい。 第８図から第１１図に示したように、本体要素４１の近位端６１を周辺環状リ ッジまたはボス(boss)６４を含む形状とし、 それに対してキャップ４０の開放端６５を、第５図、第６図、第７図に示したよ うに、半径方向内側へ延びる環状リブまたはボス６６を含む形状とすることが好 ましい。本体要素４１の上端を少なくともわずかにキャップ４０の開放下端内に 入るように保持する好都合な手段として、前述の微細形状を協働させて使用し、 しかも部品どうしを組み立てることができるようにするには、キャップ４０の内 側環状リッジ６６の内径が周辺リッジ６４の外径よりもわずかに小さく、少なく とも一方の環状リッジ、好ましくは両方の環状リッジを合成高分子樹脂、たとえ ば共重合アクリロニチリル、ブタジエン、スチレンのＡＢＳ樹脂などの弾性材料 で形成することが不可欠である。第５図のキャップ４０の底面図および第１０図 の本体要素４１の底面図に示したように、少なくとも一方の環状リッジ、好まし くは両方の環状リッジを断続的にセグメント化し、それによってそれらの環状リ ッジを断続的なものにして、リッジの剛性を低減させれば、さらに組立の助けと なる。第２図および第８図に示したように、周辺リッジ６４を、セグメント化さ れているかどうかにかかわらずに、本体要素の開放端６１から離れるにつれて大 きな直径をもつフレア状に面取りした場合も通常、組立が容易 になり、しかも弾性保有力が保持され、わずかな力によって分解が可能になる。 第８図および第１０図に示したように、リッジ６４は、本体要素の一対の対向側 面のいくつかの部分、たとえば図示した側面の接線に沿って省略し、それによっ て、リッジ６４の残りの部分の保持動作をなくさずに、さらに組立および分解を 容易にすることができる。 必要に応じて、第５図に示したように、キャップ４０は、半径方向内側へ延び るいくつかの、好ましくは四つの長手方向リッジ６７を備えることができる。長 手方向リッジ６７をキャップの端部の縁部の周りにほぼ等間隔に配置し、かつ環 状リッジ６６のセグメント間に配置し、それに対して、本体要素４１の環状周辺 リッジ６４を補助スロット６８と共に形成するのが最もよい。これらの構造的な 微細形状は共に、アセンブリを使用して患者の中空の器官に針を挿入し、次いで キャップを伸縮可能に本体要素に押し付け、Ｔ字形ファスナを針から中空の器官 内へ吐出する際に、より安定で制御可能で一様な動作を行う。 一般に、プラスチック部品の製造における妥当な成形慣習に従って円滑に伸縮 可能に往復運動する円筒形部品を作製する際に、必要に応じて、長手方向リブま たはリッジおよびそのセグ メント化を使用するように部品を設計することが好ましい。 必要に応じて、使用時に指先をさらに快適にキャップ上に保持できるように、 キャップ４０の閉鎖端部４４の外部形状は、第４図の平面図のように凸状であっ てもよい。閉鎖端４４に隣接するキャップの周辺にテクスチャ(texture)または 溝を設け、手袋をはめた指でキャップをより容易に操作できるようにすることも できる。たとえば、第１図、第２図、第３図の溝６９を参照されたい。 本体要素４１の上方でのキャップ４０の伸縮運動に対するストップを設けると 共に、通常、Ｔ字形ファスナを据え付けるために使用される針４７用の取り付け 手段５６として使用される、ｌｕｅｒロックフィッティングの構造を強化するに は、ほぼ閉じた端部４６に短い外部長手方向リブ７０を有する本体要素４１を形 成することが望ましい。次に、第１２図および第１３図を参照すると分かるよう に、ほぼ閉じた端部４６で円錐状にボアホール４５に収束する円筒形キャビティ ６０を含む本体要素４１を形成すると、第１５図および第１６図に示したように 、プランジャ４３が円錐部に達した場合に有効になる他のストップ手段が設けら れる。 第１７図に、通常、取り付けられたスロット付き針４７および針のスロット５ ３に挿入されたＴ字形ファスナ４８と共にただちに使用できる、本発明のスタイ レットホルダアセンブリの実施の形態３９が示されている。Ｔ字形ファスナの長 さの中間にフィラメント７２が取り付けられ、このフィラメントは、ただちに使 用することができ、綿ガーゼ７３、ワッシャ７４、けん縮可能な要素７５に通さ れている。Ｔ字形ファスナが据え付けられ、中空の器官が内部で所定の位置に引 かれ体壁、たとえば腹壁に接触した後、綿ガーゼ、ワッシャ、けん縮可能な要素 は共に、張力を受けたフィラメント用の、患者の外部体表面のレベルでの保持手 段として働く。 スタイレットホルダアセンブリは、第１７Ｂ図に示した米国特許第５３０７９ ２４号のキットを使用して好都合に準備される。キット７６は、特殊な形状のキ ャビティ７８を含むブロック７７からなり、キャビティはそれぞれ、この目的の ために使用されるタイプの針４７のスロット部５３に容易に配置できるように一 つのＴ字形ファスナ４８を垂直位置に保持する。そのため、第１７Ａ図に示した ように、Ｔ字形ファスナ４８は、針４７内に位置決めされ、全体的に針の面取り 先端５１よりも上 方に位置し、Ｔ字形ファスナの半分は、スロット部５３よりも上方に位置する。 キットは、ヘビーペーパー(heavypaper)またはボール紙で形成され、各Ｔ字形フ ァスナに取り付けられたフィラメント７２およびフィラメントを通された保持要 素用の保持手段または収納手段として働くのに十分な程度に張り出したヘビーペ ーパーまたはボール紙の適当なベース層またはシート７９も含む。第１９図は、 各Ｔ字形ファスナが摺動してスロット付き針の適当な位置に配置されるように各 Ｔ字形ファスナを位置決めするためのベースまたはブロック７７のキャビティ７ ８の好都合な態様の構成の詳細が示されている。キャビティ７８の開口部は針の 先端を容易に案内するように輪郭付けされ、キャビティの底部には、Ｔ字形ファ スナを針の面取り先端よりも先のスロット部５３内へ送り込むためにより直径の 小さな段が設けられている。第１８図および第２０図で分かるように、キャビテ ィ７８の横方向スロット８１によってＴ字形ファスナの長さの中間に取り付けら れたフィラメント７２は、Ｔ字形ファスナを針スロット５３に位置決めする際に 邪魔にならないように横方向へ延ばすことができる。 第２１図および第２２図で分かるように、Ｔ字形ファスナ ４８を針４７内に位置決めまたは装填した後、フィラメント７２およびフィラメ ント上の保持手段７３、７４、７５は、スタイレットホルダアセンブリ３９およ び針４７と共に、外科医の一方の手で好都合につままれ保持される。外科医が、 第２３図に示した患者の胃７１など吹き入れした中空の器官にＴ字形ファスナを 挿入するのに適当な部位を腹腔鏡検査によって見つけた後、第２４図で分かるよ うに、Ｔ字形ファスナ４８が装填された取り付け済み針４７を含むスタイレット ホルダアセンブリ３９は、外科医の一方の手でフィラメント７２および保持要素 ７３、７４、７５と共につままれ好都合にかつ制御可能にかつ確実に保持され患 者の中空の器官に挿入される。次いで、第２５図に示したように、外科医がたと えば人差し指でキャップ４０の閉鎖頂端４４をアセンブリ３９内のコイルばね５ ４の圧力に対抗して押し、それによってスタイレット４２を針４７を通じてさら に面取り先端５０へ延ばし、それによってＴ字形ファスナ４８が装填されている 針スロット５３からＴ字形ファスナを吐出することによって、Ｔ字形ファスナ４ ８は簡単にかつ好都合に中空の器官内に吐出される。 その後、第２６図に示したように、スタイレットホルダアセ ンブリ３９およびフィラメント７２を保持要素７３、７４、７５と共に患者の体 から引き出し、フィラメント７２に十分な張力を加えてＴ字形ファスナ４８、し たがって中空の器官を腹壁の方へ引く。中空の器官の壁を十分に引き上げ、フィ ラメント７２に対する張力によってＴ字形ファスナ４８が引かれ、綿ガーゼ７３ が腹壁の外側にしっかりと引かれた後、ワッシャ７４をガーゼ７３に押し付け、 けん縮可能な要素７５をワッシャに押し付け、けん縮可能な要素をけん縮させて フィラメント７２を固定し、フィラメントの不要な尾部を切断し、Ｔ字形ファス ナの据え付けを完了する。通常、そのような四つのＴ字形ファスナを使用して、 たとえば供給チューブを挿入するための正方形の隅に挿入する。 第２８図および第２９図に示した本発明のアセンブリの有用な変更例では、本 体要素４１のほぼ密閉された端部４６内に取り付け手段キャビティ５６を画定す る相補内部表面に取り付け手段９２を係合することによって、全体的に符号９０ で示され、それぞれの端部に取り付け手段９２、９３を含む中空の本体９１を有 する吹き入れアダプタが本体要素４１に取り付けられる。第１５図および第１６ 図のキャビティ５６を参照されたい。 取り付け手段キャビティ５６は通常、取り付け手段９３と同様に雌ｌｕｅｒロッ クフィッティングであり、それに対して取り付け手段９２は通常、雄ｌｕｅｒロ ックフィッティングである。 吹き入れアダプタ９０の中空の本体９１は、その通路をつなぎ通路内の流体の 移動を制御する従来型の止血弁を備え、この弁は、中央送り穴またはボアホール を有し、この穴を通じて、スタイレット４２が摺動可能に延びる。中空の本体９ １との、「Ｔ」字形ポートまたは側面ポート９４の形の横方向流体継手が、短い 中空の配管９５に接続される。 止血弁は、弁体型通路をつなぐ複数の薄い可とう性プラスチック製円盤層から なり、体液や気体などの流体の通路内の流れを妨げるのに十分な軸方向圧縮をも たらす逆止め弁である。それにもかかわらず、軸方向圧縮は、中央軸方向送り穴 内をスタイレットが弾性移動することができ、かつ、やはり流体が通過しないよ うに調整することができる。 複数層止血弁は、側面ポート９４と、本体要素４１の取り付け手段キャビティ ５６に接続される取り付け手段９２との間に配置される。弁は、アダプタの中空 の本体９１のねじ付き端部内にあり、中空の本体にねじ込まれたナット９８で囲 まれ、雄 ｌｕｅｒロックフィッティング９２に取り付けられる。ナット９８は、雄ｌｕｅ ｒロックフィッティングのチューブ９９の端部と一体に、かつその端部の周りに 同心状に形成される。チューブ９９は、中空の本体９１内へ摺動する直径のもの である。チューブ９９の端部が、わずかに張り出した周辺リッジを備え、同時に 、中空の本体９１の外部ねじ付き端部も、各部品を弾性的に保持するわずかな内 部環状リッジを備えることが好ましい。中空の本体９１上にナット９８をねじ込 むと、中空の本体９１の内部のチューブ９９の端部が止血弁に押し付けられ、ナ ット９８を締め付けると、弁層をスタイレットの周りで圧縮することができ、し たがって調整可能な程度に密封が行われ、かつ調整可能な程度に容易にスタイレ ットが摺動する。 配管９５の端部に、患者のために示すことができる吹き入れを行うためにたと えば皮下注射器に接続すべきｌｕｅｒロックフィッティングがある。配管は、注 射器（図示せず）が取り付られけたときに確実に閉鎖するためにｌｕｅｒロック はめ込みキャップで閉鎖される。 このアセンブリの前述の実施の形態では、アセンブリを切り離す必要なしに吹 き入れが行われ、いわゆる不適切な操作が回 避される。 必要に応じて、第２８Ａ図の部分図に示した中空の本体要素４１ａのほぼ閉じ た端部４６ａの内部にねじ山を設け、かつアダプタ本体９１ａの外部に閉鎖端に 対して相補的にねじ山を設けて、第２８図に示したアセンブリに対応する変更さ れたタイプのこのアセンブリにおいて、皮下注射器を使用するためにアセンブリ を切り離す必要なしに吹き入れを行う際に使用できるようにアダプタ本体９１ａ を接続する簡単な方法を提供することができる。 第３０図に示した本発明のスタイレットホルダアセンブリの他の実施の形態で は、本体要素をキャップから押し出すコイルばねが、本体要素の頂部ではなく本 体要素内に、すなわち本体要素の一端に位置決めされ、本体要素の頂部リムでは なく本体要素のキャビティの底部に接触する。コイルばねは、キャップの閉鎖端 ではなくプランジャの遠位端にも接触し、プランジャがキャップ内で伸縮する範 囲を除いてキャップ内には位置決めされない。 次に第３０図を参照すると分かるように、スタイレットホルダアセンブリは、 全体的に３９ａと呼ばれ、キャップ４０ａを 有し、その閉鎖端４４ａからプランジャ４３ａが懸垂する。プランジャ４３ａは 、中空の本体要素４１ａの円筒形キャビティ６０ａ内に入れ子にされ、それに対 して、中空の本体要素４１ａは伸縮可能にキャップ４０ａ内へ延びる。コイルば ね５４ａは、本体要素のほぼ閉じた端部４６ａに隣接するキャビティ６０ａの遠 位端に接触し、反対側でプランジャ４３ａの下端または遠位端５９ａに接触する 。スタイレット４２ａは、プランジャ４３ａの遠位端５９ａに取り付けられ、本 体要素４１ａのほぼ閉じた端部４６ａの小さなボアホール４５ａを通じて自由に 摺動可能に延びる。本体要素４１ａのほぼ閉じた端部４６ａは、雌ｌｕｅｒロッ クフィッティング５６ａの形状をとる。前述のキャップおよび本体要素の環状リ ッジおよび周辺リッジならびに長手方向リブは複雑ではないので、各部品はある 程度容易に成形することができる。ただし、動作時の動作はそれほど円滑ではな く、またそれほど信頼できるものでもない。 本発明のスタイレットホルダアセンブリの利点には、取り扱いが容易で簡単で あり、ユーザが快適に制御できるため、このアセンブリを使用する手順に近づい ても慌てなくて済むことが挙げられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴールドハルト，ドナルド・ジエイ アメリカ合衆国、オハイオ・43123、グロ ーブ・シテイ・クリー・コート・1535 (72)発明者 モロー，ジエイムズ・デイビツド アメリカ合衆国、イリノイ・60302、オー ク・パーク、ノース・エルムウツド・アベ ニユー・718

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ばね往復運動可能スタイレットホルダアセンブリであって、 閉鎖端部と、開放端部と、長手方向軸とを有するキャップと、 長手方向軸と、前記キャップ内に部分的に入れ子にされ前記キャップ内で部分 的に往復運動することができる開放端部と、ほぼ閉鎖されボアホールを有する端 部とを有し、前記キャップの前記長手方向軸と本体要素自体の長手方向軸が一致 する中空本体要素と、 前記本体要素を前記キャップの外側へ押す前記スタイレットホルダアセンブリ 内のばねと、 前記キャップによって、スタイレット自体の一端で、前記キャップ内に、前記 スタイレット自体の長手方向軸に沿って支持され、前記本体要素の長手方向軸に 沿って、前記本体要素のほぼ閉じた端部のボアホールを通じて前記ボアホールを 越えた位置へ摺動可能に延びるスタイレットとを備え、 前記本体要素のほぼ閉じた端部が、前記本体要素のほぼ閉じた端部を越えて延 びる前記スタイレットの部分を皮下注射器で 伸縮可能に覆うように前記本体要素に前記皮下注射針を取り付ける手段を有する スタイレットホルダアセンブリ。 ２．キャップが、その開放端に隣接するほぼ環状の内側ボスを有し、本体要素 が、その開放端に隣接するほぼ環状の外側ホスを有し、前記本体要素のボスが、 さらに前記キャップ内に位置決めされ、前記キャップのボスの内径よりもわずか に大きな外径のものであり、前記ボスどうしが協働して、前記本体要素の開放端 部をばねの付勢に対抗して部分的に前記キャップ内に保持する請求の範囲第１項 に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ３．少なくとも一つの環状ボスがセグメント化され、したがって断続的なもの である請求の範囲第１項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ４．本体要素のボスが、キャップ内の前記本体要素の端部から離れる軸方向に 最大の半径を有する鋭いリッジを含む面取りフランジの形状をとる請求の範囲第 １項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ５．キャップと本体要素は共に円筒形であり、前記キャップの閉鎖端が、内面 と、該内面からシリンダの長手方向軸に沿っ てほぼ前記キャップの開放端まで延び、前記本体要素が前記キャップ内で往復運 動する際に前記本体要素内で伸縮する縦長のプランジャ部とを有する請求の範囲 第１項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ６．プランジャが、それぞれ、断面が星形である構造用の単一の軸を形成する ように長手方向縁部に沿って共通の線で他のフランジに結合された、少なくとも 三つの縦長の前記フランジの形である請求の範囲第５項に記載のスタイレットホ ルダアセンブリ。 ７．プランジャが、単一の軸の周りでほぼ等間隔に配置された四つの長手方向 フランジを有する請求の範囲第６項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ８．プランジャ部が遠位端を有し、キャップによって支持されるスタイレット の端部が、前記遠位端に取り付けられる請求の範囲第５項に記載のスタイレット ホルダアセンブリ。 ９．ばねが、プランジャ部を囲むコイルばねである請求の範囲第５項に記載の スタイレットホルダアセンブリ。 １０．本体要素に皮下注射針を取り付ける手段がｌｕｅｒロックフィッティン グである請求の範囲第１項に記載のスタイレ ットホルダアセンブリ。 １１．さらに、皮下注射針自体の取り付け手段によって本体要素に取り付けら れ、面取り先端を有する皮下注射針と、Ｔ字形ファスナを配置する際に使用でき る面取り部の短い側に連続するスロット部とを備え、前記皮下注射針が、スタイ レットを伸縮可能に覆い、前記スタイレットが、前記皮下注射針を通じて、ほぼ 、前記スロット部に装填された前記Ｔ字形ファスナの位置まで延びるのに必要な 長さのものであり、スタイレットホルダアセンブリによって前記Ｔ字形ファスナ を吐出するのに十分な範囲の往復運動を前記スタイレットが行う請求の範囲第１ 項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １２．さらに吹き入れアダプタを備え、前記吹き入れアダプタが、それぞれの 端部に第１および第２の取り付け手段を含む中空の本体と、通路自体をつなぐ止 血弁を含む前記通路とを有し、前記止血弁が、スタイレットを挿入し摺動可能に 往復運動させることができる中央ボアホールを有し、前記中空の本体が、側面ポ ート自体に密封可能に取り付けられ前記側面ポート自体と連通する中空の可とう 性配管を含む前記側面ポートを有し、前記止血弁が、前記側面ポートと前記第１ の取り付け手段との 間にあり、前記第１の取り付け手段が、前記中空の本体を本体要素の取り付け手 段に接続するようになされ、それに対して、前記第２の取り付け手段が、皮下注 射針のハブに接続されるようになされる請求の範囲第１項に記載のスタイレット ホルダアセンブリ。 １３．中空の可とう性配管が遠位端を有し、前記遠位端が、皮下注射針を取り 付けるためのｌｕｅｒロックフィッティングを備える請求の範囲第１２項に記載 のスタイレットホルダアセンブリ。 １４．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長手方向軸が一致す る請求の範囲第１項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １５．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長手方向軸が一致す る請求の範囲第２項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １６．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長手方向軸が一致す る請求の範囲第３項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １７．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長 手方向軸が一致する請求の範囲第４項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １８．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長手方向軸が一致す る請求の範囲第１０項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 １９．キャップと本体要素が共に円筒形であり、それらの長手方向軸が一致す る請求の範囲第１１項に記載のスタイレットホルダアセンブリ。 ２０．Ｔ字形ファスナを患者の中空の器官に据え付ける際に前記Ｔ字形ファス ナを制御可能に保持し皮下注射針から吐出する方法であって、 内部に取り付けられたスタイレットを含み、本体要素の遠位端に前記皮下注射 針を取り付ける手段を備える、請求の範囲第１項に記載のばね往復運動可能スタ イレットホルダのアセンブリと、取り付け手段によって保持され、前記皮下注射 針自体を通じて前記皮下注射針自体の先端に隣接する位置へ延びる前記スタイレ ットを含み、前記患者の中空の器官に前記Ｔ字形ファスナを挿入するのに必要な ゲージおよび長さのものであり、前記Ｔ字形ファスナを摺動可能に受容し保持す るスロット付き先 端部を有する前記皮下注射針とを提供することと、 取り付けられたフィラメントを含む前記Ｔ字形ファスナを針のスロット内に配 置し、前記スタイレットの遠位端を、前記針内の前記Ｔ字形ファスナに密に隣接 する位置に配置することと、 前記患者の中空の器官の事前に選択された部位に前記針を挿入することと、 前記スタイレットホルダのキャップを、前記スタイレットホルダ内のばねの付 勢に対抗して前記本体要素に十分に押し付け、前記スタイレットを移動し、前記 Ｔ字形ファスナを前記針の先端から吐出することと、前記スタイレットホルダア センブリと前記針を患者の体から引き抜くこととを含む方法。