JPH10504A - ボーリング用工具 - Google Patents

ボーリング用工具

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JPH10504A
JPH10504A JP4077897A JP4077897A JPH10504A JP H10504 A JPH10504 A JP H10504A JP 4077897 A JP4077897 A JP 4077897A JP 4077897 A JP4077897 A JP 4077897A JP H10504 A JPH10504 A JP H10504A
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arbor
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政一 松本
Masahiro Taguchi
正博 田口
Yoshiki Iwamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ主体11の頭部11aの剛性を
高め、高硬度鋼の高速切削ができるボーリング用工具を
提供する。 【解決手段】 ボーリングヘッドの工具本体18前端部
に設けたチップポケット18aと切欠部18bとを接続
する取付孔18cに、カートリッジ主体11の切刃チッ
プ12付きの頭部11aから突出した脚部11bを挿通
し、これの先端部にダイヤルユニット17を装着し、こ
のユニット17のダイヤルリング13を切欠部18bに
収容し、頭部11aを前記ポケット18aに収容してこ
れの底に近接させ、取付孔18cと直交するねじ孔18
fにねじ嵌合させたクランプねじ21の先端によって脚
部11bの頭部11a近くを押し付けることで、頭部1
1aの側面を前記ポケット18aの受け面18gに押し
付けて、中ぐり加工時に切削抵抗によって頭部11aが
捩じられるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作物(ワー
ク)に中ぐり切削するボーリングヘッドなどのボーリン
グ用工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボーリングヘッドとして、図13
に示すように、カートリッジ主体1の頭部1aに切刃チ
ップ2を設け、頭部1aから先端側に延びるねじ棒状の
脚部1bに、ダイヤルリング3をねじ嵌合させ、このリ
ング3の目盛板3bの末端側に突出する筒状体3aの外
周にロックフランジ4および環状のウェーブスプリング
5を嵌合させ、筒状体3aの先端部外周に形成したねじ
部3cにプリロード用ナット6をねじ嵌合させて締め付
けることで、このナット6と目盛板3bとの間に設けた
ウェーブスプリング5を圧縮させて、このスプリング5
およびロックフランジ4を保持したダイヤルユニット7
を備えたものがある。
【0003】また、ボーリングヘッドの丸棒状の工具本
体8の先端部にチップポケット8aを形成すると共に、
このポケット8aの底面に開口し、前記本体8aの軸方
向と直交して工具本体8を貫通する取付孔8bを形成
し、取付孔8bにカートリッジ主体1の脚部1bを嵌挿
し、前記ロックフランジ4を、前記取付孔8bの先端大
径部に係合支持させ、図示省略した複数のねじによって
工具本体8に締め付けることで、ダイヤルユニット7を
工具本体8のチップポケット8a部に配置してある。な
お、カートリッジ主体1の脚部1bの外周には回り止め
キー9を固定し、このキー9を工具本体8に形成した取
付孔8bの後部に形成したキー溝8cに軸方向への摺動
可能に係合させてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のボーリ
ングヘッドは、ロックフランジ4から頭部1a側にダイ
ヤルリング3の目盛板3bが位置して工具本体8に設け
たチップポケット8a内にあり、カートリッジ主体1の
頭部1aに切刃チップ2が設けてあるので、このチップ
2とチップポケット8aの底面およびロックフランジ4
までの距離が長く、かつカートリッジ主体1の頭部1a
を工具本体8に支持してないことで、高硬度鋼の高速切
削時にはカートリッジ主体1の頭部1aが切削抵抗によ
って捩じられるなど、頭部1aの剛性が充分に得られな
いという問題点があった。
【0005】また、この種のボーリングヘッドはアーバ
の先端に固定され、このアーバを工作機械の主軸に取り
付けた状態でワークの中ぐり加工を行うのが一般であ
り、そして、従来のボーリングヘッドを構成する工具本
体8は鉄、鋼等の比重の大きい金属で構成されるのが一
般である。このため、ワークの精密仕上加工時などにア
ーバが高速回転されると、その遠心力の影響を受け易
く、ボーリングヘッドが微振動を引き起こす要因となる
ほか、ビビリ発生の要因となる。しかも、ボーリングヘ
ッドの工具本体8は鉄、鋼等の比重の大きい金属で構成
されるため、ボーリングヘッドが重量化する問題があ
る。この発明は、前述した問題点を解決して、カートリ
ッジ主体の切刃チップを設けた頭部の剛性を高くするこ
とで、高硬度鋼の高速切削時にも頭部が切削抵抗によっ
て捩じられないように、前記頭部の剛性を大きくし、切
刃チップによる切削加工が良好にでき、併せてボーリン
グヘッドの軽量化及び高速回転しても遠心力の影響を受
けにくいボーリングヘッド、ボーリングバーのようなボ
ーリング用工具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るボ
ーリング用工具は、工具本体の前端部にチップポケット
と切欠部とを対向させて形成し、工具本体の軸方向と直
交する取付孔によって前記ポケットと切欠部とを接続
し、カートリッジ主体の頭部を前記ポケットに収容し、
頭部に固定した切刃チップの突出端部を工具本体外に突
出させ、前記取付孔に前記頭部から突出した脚部を挿通
し、この脚部の先端部にダイヤルリングの筒状体をねじ
嵌合させ、筒状体の中間部外周側に目盛板を突出させ、
筒状体の基部にロックフランジおよびウェーブスプリン
グを嵌め、筒状体の基端部にねじ嵌合させたプリロード
用ナットによってウェーブスプリングを弾性変形させ、
ロックフランジを目盛板の基部側面に押し付けたダイヤ
ルユニットを前記脚部の先端部に配置し、ダイヤルリン
グの目盛板および筒状体の先端部を前記切欠部に収容
し、前記ロックフランジを切欠部の底側に着脱可能に固
定し、工具本体の軸方向と直角に形成したねじ孔にねじ
嵌合させたクランプねじの先端によって脚部の頭部近く
を押し付け、頭部を前記ポケットの一側部に形成した受
け面に押し付けて、カートリッジ主体を工具本体に固定
したものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のボー
リング用工具において、カートリッジ主体に設けた脚部
の丸棒の基部に工具本体の軸方向と平行に切り欠いた平
坦面を形成し、工具本体の外周に開口して工具本体の軸
方向と直交し、かつ取付孔の中心より若干前側に位置
し、前記平坦面に対向して開口するねじ孔を工具本体に
形成し、前記ねじ孔にクランプねじをねじ嵌合させ、ク
ランプねじの先端によって前記平坦面を押し付けたもの
である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のボーリング用工具において、カートリッジ主体の脚
部の先端からダイヤルリングの筒状体の先端部を突出さ
せ、この先端部に塞ぎ板を固定したものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のボーリング用工具において、カートリッジ主
体の頭部の後部と工具本体のチップポケットの後面とを
離間させ、工具本体に軸方向孔と、この軸方向孔の先端
部に接続し軸方向孔より小径の半径方向孔と、この半径
方向孔と接続し工具本体の外周側に傾斜してチップポケ
ットの後面に開口する前記半径方向孔より小径の前部孔
とからなる切削液の供給流路を形成し、前記カートリッ
ジ主体の頭部に設けた切刃チップ部に切削液を供給する
ようにしたものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項4に記載のボー
リング用工具において、工具本体のチップポケットの後
側部にボール受け座を埋め込み固定し、この受け座に孔
あきボールを転動可能に保持させ、前記ボールに後端が
前部孔と連通しかつこの前部孔と等径で前端に向かって
小径となるテーパ孔を形成したものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載のボーリング用工具において、前記工具本体
は、工作機械の主軸の装着されるアーバと、前記アーバ
の先端に結合され、前記カートリッジ主体が装着される
ヘッド本体とからなり、前記ヘッド本体は軽合金属で成
形され、前記ヘッド本体の一端を前記アーバの先端に結
合手段により互いに軸線を一致させて結合したことを特
徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項6記載のボーリ
ング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと前
記ヘッド本体との互いの接合端面のいずれか一方に軸線
を一致して形成された結合穴と、前記互いの接合端面の
他方に軸線を一致して形成され、前記結合穴に嵌合され
る結合軸部と、前記結合穴が形成されるアーバまたはヘ
ッド本体にその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に
対し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔
と、前記ねじ孔に螺合され前記結合軸部をクランプする
クランプねじとから構成したものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項7記載のボーリ
ング用工具において、前記クランプねじの螺入先端に先
細のテーパ部を形成し、前記結合軸部の外周面に前記テ
ーパ部が係合するクランプ用テーパ穴を形成し、前記ク
ランプ用テーパ穴の軸線から対応するアーバまたはヘッ
ド本体の接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸線から対
応するアーバまたはヘッド本体の接合端面までの間隔よ
り小さく設定したことを特徴とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項6記載のボーリ
ング用工具において、前記結合手段は、前記アーバとヘ
ッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結合
するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタはこの
両面に軸線を一致させて突設した第1及び第2の結合軸
部を備え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記第1の
結合軸部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の
接合端面の軸心部に前記第2の結合軸部が嵌合する結合
穴を形成し、前記アーバにその外周から結合穴内に向け
結合穴の軸線に対し直角に貫通して形成した少なくとも
1つのねじ孔にクランプねじを螺合して第1の結合軸部
をクランプすることによりアーバとアダプタ間を結合
し、前記ヘッド本体にその外周から結合穴内に向け結合
穴の軸線に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つ
のねじ孔にクランプねじを螺合して第2の結合軸部をク
ランプすることによりクランプ本体とアダプタ間を結合
したことを特徴とする。
【0015】請求項10の発明は、請求項9記載のボー
リング用工具において、前記アーバ及びヘッド本体のク
ランプねじの螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成
し、前記アダプタの第1及び第2の結合軸部の外周面に
前記テーパ部が係合するクランプ用テーパ穴をそれぞれ
形成し、前記各クランプ用テーパ穴の軸線からアーバ、
ヘッド本体またはフランジの接合端面までの間隔を前記
各ねじ孔の軸線から対応するアーバまたはヘッド本体の
軸線から接合端面までの間隔より小さく設定したことを
特徴とする。
【0016】請求項11の発明は、請求項6記載のボー
リング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと
ヘッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結
合するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前
記アーバとヘッド本体との接合端面間に介在させるフラ
ンジと、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一
致させて突設した結合軸部と、前記フランジのヘッド本
体との接合端面に軸線を一致させて突設したインロー部
と、該インロー部の軸心部に突設したねじ部を備え、前
記アーバの接合端面の軸心部に前記結合軸部が嵌合する
結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接合端面の軸心部に
前記インロー部が嵌合する係合部と前記ねじ部が螺合し
てヘッド本体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、
前記アーバにその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線
に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔
にクランプねじを螺合して結合軸部をクランプすること
によりアーバとアダプタ間を結合したことを特徴とす
る。
【0017】請求項12の発明は、請求項11記載のボ
ーリング用工具において、前記アーバのクランプねじの
螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダ
プタの結合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクラ
ンプ用テーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸
線からフランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸
線からアーバの接合端面までの間隔より小さく設定した
ことを特徴とする。
【0018】請求項13の発明は、請求項6記載のボー
リング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと
ヘッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結
合するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前
記アーバとヘッド本体との接合端面間に介在させるフラ
ンジと、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一
致させて突設した筒状の結合軸部と、前記フランジのヘ
ッド本体との接合端面に軸線を一致させて突設したイン
ロー部を備え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記結
合軸部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接
合端面の軸心部に前記インロー部が嵌合する係合部と前
記筒状の結合軸部側からフランジ及びインロー部を貫通
して挿入されるクランプねじを螺合することによりヘッ
ド本体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、前記ア
ーバにその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に対し
直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔にクラ
ンプねじを螺合して結合軸部をクランプすることにより
アーバとアダプタ間を結合したことを特徴とする。
【0019】請求項14の発明は、請求項13記載のボ
ーリング用工具において、前記アーバのクランプねじの
螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダ
プタの結合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクラ
ンプ用テーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸
線からフランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸
線からアーバの接合端面までの間隔より小さく設定した
ことを特徴とする。
【0020】請求項15の発明は、請求項6,7,9,
11,13のいずれかに記載のボーリング用工具におい
て、カートリッジ主体の頭部と反対の側に位置する前記
ヘッド本体の外周面に、比重の高い金属からなるバラン
ス調整用ウエイトを設けたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につき
図を参照して説明する。図1〜図4に示すように、第1
実施形態に係るボーリングヘッドは、カートリッジ主体
11を備えている。カートリッジ主体11は、頭部11
aの前端部一側に六角形状の切刃チップ12を皿ビス1
2aによって着脱可能に固定し、頭部11aから段11
cを介して先端側に延びかつ頭部11aより横断面積が
小さい丸棒状の脚部11bを形成し、脚部11bの先端
部外周のおねじ部11dにダイヤルリング13の筒状体
13aのめねじ部13cをねじ嵌合させるようにしてあ
る。なお、脚部11bの中間部外周には回り止めキー1
9を固定してある。
【0022】前記ダイヤルリング13は、筒状体13a
の軸方向中間部の外周側に目盛板13bを突出させ、筒
状体13a外周の目盛板13bの基端側に環状のロック
フランジ14および環状のウェーブスプリング15を嵌
合させ、筒状体13a外周の末端部に形成した精密ねじ
部13dにプリロード用ナット16をねじ嵌合させて締
め付けることで、このナット16と目盛板13bとの間
に、ウェーブスプリング15を圧縮させてプリロードを
かけ、前記スプリング15およびロックフランジ14を
保持したダイヤルユニット17を構成するようにしてあ
る。
【0023】また、ボーリングヘッドの丸棒状の工具本
体18の前端部には、チップポケット18aと切欠部1
8bと対向させて構成し、これらの底面を工具本体18
の軸方向と平行にし、工具本体18の軸方向と直交する
取付孔18cを形成し、取付孔18cの一端および他端
をチップポケット18aの底面および切欠部18bの底
面にそれぞれ開口させ、取付孔18cによって前記ポケ
ット18aと切欠部18bを接続してある。そして、工
具本体18に形成した取付孔18cに、チップポケット
18a側から、カートリッジ主体11の脚部11bを嵌
挿し、カートリッジ主体11の頭部11aの脚部側端面
をチップポケット18aの底面に近接させ、取付孔18
cの軸方向に沿って工具本体18の後端部に形成したキ
ー溝18dに、脚部11bの軸方向中間部の外周に固定
した回り止めキー19を軸方向への摺動可能に係合させ
る。
【0024】次に、前述したようにロックフランジ14
およびウェーブスプリング15が予め組み付けてあるダ
イヤルリング13の筒状体13aに形成しためねじ部1
3cをカートリッジ主体11の脚部11bに形成したお
ねじ部11dにねじ嵌合させることで、カートリッジ主
体11の頭部11aとロックフランジ15の外周部とに
よって、ボーリングヘッドの工具本体18に形成したチ
ップポケット18aの底面と工具本体18に形成した取
付孔18cの先端大径部の段18c1 との間を挾持し、
かつ図3に示すように、ロックフランジ15の外周部と
工具本体18に形成した切欠部18eとを、複数のねじ
20によって着脱可能に固定してある。
【0025】また、工具本体18の前端部には、取付孔
18cのキー溝18dの位置と直角で工具本体18を横
断し、かつ取付孔18cの中心18oより若干先端側に
配置してねじ孔18fを形成し、ねじ孔18fにクラン
プねじ21をねじ嵌合させ、クランプねじ21の先端を
カートリッジ主体11の脚部11bの頭部11aに近い
平坦面に直交するように本体18の取付孔18cの周面
に押し付けることで、カートリッジ主体11の頭部11
aをチップポケット18bのクランプねじ21と対向す
る側面に形成した受け面18gに押し付けて支持させて
ある。
【0026】前述した状態では、工具本体18のチップ
ポケット18aにカートリッジ主体11の頭部11aの
大部分を収容し、前記本体18aの切欠部18bにカー
トリッジ主体11の脚部11bの先端部およびダイヤル
リング13の先端部を収容してある。そして、ダイヤル
リング13の筒状体13aの先端部は、カートリッジ主
体11の脚部11bの先端から突出し、突出部には詰め
栓状の塞ぎ板22を適宜の手段で嵌合固定してある。
【0027】図1に示すように、工具本体18には、切
削液の供給流路18hを形成してある。供給流路18h
は、工具本体18の後端からチップポケット18a、切
欠部18bの後端近くまで軸方向孔18h1 を形成し、
軸方向孔18h1 の前端部にこれより小径の半径方向孔
18h2 の中心側端を接続し、半径方向孔18h2 の適
所にこれより小径の前部孔18h3 の後端を接続し、前
部孔18hを工具本体18の外周側に若干傾斜させて、
チップポケット18aの後端面に開口させてあり、半径
方向孔18h2 の外端部には液漏れ防止用の詰め栓18
iをねじ嵌合させて締め付けてある。なお、チップポケ
ット18aの後端面はカートリッジ主体11の頭部11
aの後部と離間させてある。
【0028】以上のように構成した第1実施形態に係る
ボーリングヘッドの使用について説明する。ボーリング
ヘッドの工具本体18の後端部を、従来公知の手段によ
って直接、または延長スペーサを介してシャンク部材に
連結し、このシャンク部材を工作機械のスピンドルに装
着し、このスピンドルの回転によって工具本体18を回
転させつつ前進させることで、工具本体18の前端およ
び外周から突出している切刃チップ12の突出端部によ
って工作物に中ぐり切削加工を行う。そして、カートリ
ッジ主体11の脚部11bの先端部にダイヤルリング1
3、ロックフランジ14、ウェーブスプリング15およ
びプリロード用ナット16からなるダイヤルユニット1
7を配置したことで、これらをカートリッジ主体の脚部
のチップポケット側の端部に配置する従来のものに比べ
て、カートリッジ主体11の頭部11aに固定した切刃
チップ12がボーリングヘッドの本体18に形成したチ
ップポケット18aの底面に近接している。また、クラ
ンプねじ21の先端によって、カートリッジ主体11の
脚部11bの頭部11aに近い位置で押し付けて、脚部
11bを取付孔18cの周面に支持させ、頭部11aの
側面をチップポケット18bの前記ねじ21と対向する
受け面18gに押し付けている。
【0029】従って、カートリッジ主体11の頭部11
aに設けた切刃チップ12とクランプねじ21との距離
が短く、かつ前述した加工中の切削抵抗を前記本体18
の受け面18gで受けることによっても剛性を向上させ
ることができ、普通鋼の工作物はもちろん高硬度鋼の工
作物でも高速切削を良好に行える。また、ロックねじ2
1を、ボーリングヘッドの本体18に形成した取付孔1
8cの中心18oより若干先端側に本体18の軸方向と
直交させて配置したねじ孔18fにねじ嵌合させ、ロッ
クねじ21の先端部を、前記取付孔18cに嵌合したカ
ートリッジ主体11の脚部11bの平坦面に押し付けた
ことで、図4の矢印方向に脚部11bを回動させるよう
に、取付孔18cの周面に脚部11bを押し付けて、前
記受け面18gにカートリッジ主体11を前記本体18
に対し受けやすくしている。
【0030】さらに、前述した工作物に対する中ぐり切
削時に工具本体18に形成した供給流路18hの工具本
体18の軸方向に沿う軸方向孔18h1 に切削液を圧送
し、これを軸方向孔18h1 より小径の半径方向孔18
h2 を介してさらに小径の前部孔18h3 に供給し、前
部孔18h3 の開口からカートリッジ主体11の頭部1
1aに固定した切刃チップ12の突出端部に向けて切削
液を供給し、この際に、軸方向孔18h1 から半径方向
孔18h2 を経て前部孔18h3 の開口に向かって順次
孔の径が小径になっているので、前部孔18h3 から高
圧になった切削液を、その開口から噴出させて、前記チ
ップ12の突出端部に供給することができて好ましい。
【0031】前述の切削液の供給を切刃チップ12の突
出端部に適確に行うために、図5に示す変形例では、ボ
ーリングヘッド工具本体18のチップポケット18a後
側部にボール受け座23を埋め込み固定し、この受け座
23に孔あきボール24を転動可能に保持させてあり、
孔あきボール24には、後端の径が前部孔18h3 と等
径で前端に向かって小径となるテーパ孔24aを直径方
向に貫通させてある。
【0032】そして、ダイヤルユニット17およびカー
トリッジ主体11を外した状態で、L字状のレンチ25
を、チップポケット18aの前端側からテーパ孔24a
に挿入して孔あきボール24の位置を調整し、テーパ孔
24aを刃先チップ12の突出端部に向けた後、レンチ
25を外して工具本体18にカートリッジ主体11を装
着し、これにダイヤルユニット17を組み付けて、中ぐ
り切削加工時に、切削液を供給流路18hの軸方向孔1
8h1 、半径方向孔18h2 、前部孔18h3を経て、
孔あきボール24のテーパ孔24a後端に圧送し、テー
パ孔24aの前端から噴出させて、切刃チップの突出端
部に供給することで、正確に位置決めして高圧の切削液
を切刃チップの突出端部に供給できる。
【0033】第1実施形態のボーリングバーは、回転前
の適時に、筒状体13aの先端部を工具で把持して回動
させ、ウェーブスプリング15を厚さ方向に弾性変形さ
せ、切刃チップ12の突出端部の位置を微調整するが、
筒状体13aの先端部には塞ぎ板22を嵌合固定してあ
るので、筒状体13aのめねじ部13bに、切り粉、ほ
こりなどの異物が付着せず、ダイヤルリング13の回動
操作が妨げられない。また、ダイヤリング13の締め過
ぎ前に、カートリッジ主体11の脚部11bの先端面が
塞ぎ板22に当接して、ダイヤルリング13が回動不能
になることで、その締め過ぎを防止できる。
【0034】第1実施形態に係るボーリングヘッドは、
中ぐり切削を繰り返し行い、切刃チップ12に形成した
1つの突出端部が摩耗した場合などには、未使用の突出
端部を用いて前記切削を行うことが、皿ビス12aの脱
着によってでき、3つの突出端部が全部摩耗した時に
は、新しい切刃チップに交換し、さらに、前記切削など
によって、カートリッジ主体11、ダイヤルユニット1
7の一部が損傷したり、摩耗したり場合には、適宜交換
するものである。
【0035】図6,図7に示すように、第2実施形態に
係るボーリングヘットは、工具本体18に形成したチッ
プポケット18aの後面18kにカートリッジ主体11
の頭部11aの後部を、キー溝18d部を除いて当接さ
せたこと、工具本体18の前端部に形成した取付孔18
cと直交させてねじ孔18fを、これらの孔18c,1
8fの中心をずらすことなく交差させて形成したこと、
工具本体18には切削液の供給路を形成してないこと、
およびカートリッジ主体11の脚部11bの先端部をダ
イヤルリング13の先端から突出させ、その筒状体13
aに塞ぎ板を設けてないこと以外、第1実施形態に係る
ボーリングヘッドとほぼ同構成である。従って、図6,
図7中に、図1〜図4と符号をつけて構成の説明を省略
する。
【0036】第2実施形態に係るボーリングヘッドは、
カートリッジ主体11の脚部11bの先端部に、ダイヤ
ルリング13、ロックフランジ14、ウェーブスプリン
グ15およびプリロード用ナット16からなるダイヤル
ユニッド17を配置したことで、カートリッジ主体11
の頭部11aに固定した切刃チップ12が工具本体18
に形成したチップポケット18aの底面に近接してい
る。また、クランプねじ21の先端部によって:カート
リッジ主体11の脚部11bの頭部11aに近い位置を
押し付けていることで、頭部11aの側面をチップポケ
ット18aの前記ねじ21と対向する受け面18gに押
し付けていると共に、チップポケット18aの後面18
kに頭部11aの後部を当接させてある。
【0037】従って、カートリッジ主体11の頭部11
aの剛性を向上させ、かつ工作物の中ぐり加工中の切削
抵抗を工具本体18の受け面18aおよびチップポケッ
ト18bの後面18kで受けることによっても、剛性を
向上させることができ、高硬度の工作物などの高速切削
を良好に行える。
【0038】この発明において、前記第1,第2実施形
態では、カートリッジ主体の頭部にスローアウェイ式の
切刃チップを着脱可能に固定したが、前記頭部に切刃チ
ップをろう付け固定し、切刃チップの摩耗時にはこれを
カートリッジ主体と共に交換するようにしてもよく、ま
た切刃チップは六角形状のものに限られるものではな
く、三角形状のものなどに変更してもよい。この発明に
おいて、前記第1,第2実施形態のボーリング用工具
は、ボーリングヘッドを用いたが、シャンク部を一体に
形成したボーリングバーを用いてもよい。
【0039】次に、図8(A),(B)により本発明の
ボーリング用工具にかかる第3の実施の形態について説
明する。この図8(A),(B)において、図1に示す
第1の実施の形態と同一の構成要素には同一符号を付し
てその構成説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部
分を重点に述べる。この第3の実施の形態において、第
1の実施の形態と異なる点は、工具本体18を工作機械
の主軸の装着されるアーバ181と、このアーバ181
の先端に結合された、カートリッジ主体11等が装着さ
れるヘッド本体182とから構成し、このヘッド本体1
82をアルミ合金やジュラルミン等の軽合金材から成形
したこと、及びヘッド本体182の一端とアーバ181
の先端間を結合手段30により互いに軸線を一致して分
離可能に結合したところにある。
【0040】前記結合手段30は、ヘッド本体182の
接合端面182aと結合されるアーバ181の接合端面
181aに軸線を一致して形成された結合穴31と、ヘ
ッド本体182の接合端面182aに軸線を一致して形
成され、結合穴31に嵌合される結合軸部32を有す
る。アーバ181には、その外周から結合穴31内に達
する複数のねじ孔33が結合穴31の軸線に対し直角に
貫通して形成され、この各ねじ孔33には結合軸部32
を外周から締め付けるクランプねじ34が螺合されてい
る。また、このクランプねじ34は、その螺入先端に先
細のテーパ部34aを有し、更に、結合軸部32の外周
面には、クランプねじ34のテーパ部34aが係合する
クランプ用テーパ穴32aが形成されている。また、結
合軸部32のクランプ用テーパ穴32aの軸線から接合
端面182aまでの間隔d1はねじ孔33の軸線からア
ーバ181の接合端面181aまでの間隔d2より僅か
に小さく設定されている。
【0041】上記のように構成された第3の実施の形態
において、アーバ181の先端面にヘッド本体182を
結合する場合は、ヘッド本体182の結合軸部32をア
ーバ181の結合穴31に嵌合した後、各ねじ孔33に
クランプねじ34を螺合して結合軸部32を締め付け
る。この時、クランプ用テーパ穴32aの軸線から接合
端面182aまでの間隔d1はねじ孔33の軸線から接
合端面181aまでの間隔d2より小さく設定されてい
るから、クランプねじ34の螺入により、そのテーパ部
34aが結合軸部32のクランプ用テーパ穴32aに押
し込まれると、両テーパの作用によって結合軸部32が
結合穴31の奥部方向に引き込まれ、アーバ181の接
合端面181aとヘッド本体182の接合端面182a
とを互いに密着した状態に結合する。
【0042】従って、この第3の実施の形態によれば、
カートリッジ主体11等が装着されるヘッド本体182
をアルミ合金等の軽合金材から成形したので、ボーリン
グバーのボーリングヘッド部分を軽量化することができ
る。これにより、ワークの精密仕上加工時などにボーリ
ングヘッド部分を含むアーバが高速回転されても、ボー
リングヘッド部分の遠心力が従来のスチール製のものに
比し小さいため、アーバがボーリングヘッド部分の遠心
力の影響を受けにくくなり、その結果、アーバが微振動
を引き起こしたり、ビビリが発生するのを防止できる。
また、アーバ181の先端にヘッド本体182を結合手
段30により互いに軸線を一致して分離可能に結合する
ことにより、ボーリングヘッドの交換が容易になり、か
つ、アーバ181を種類の異なるボーリングヘッドに兼
用できるとともに、クランプ用テーパ穴32aの軸線か
ら接合端面182aまでの間隔d1をねじ孔33の軸線
から接合端面181aまでの間隔d2より小さく設定す
ることにより、アーバ181の接合端面181aとヘッ
ド本体182の接合端面182aとを互いに密着でき、
アーバ181とヘッド本体182との結合を確実に、か
つ強固にできる。
【0043】次に、図9(A),(B)により本発明の
ボーリング用工具にかかる第4の実施の形態について説
明する。この図9(A),(B)において、図8に示す
第3の実施の形態と同一の構成要素には同一符号を付し
てその構成説明を省略し、第3の実施の形態と異なる部
分を重点に述べる。この第4の実施の形態において、第
3の実施の形態と異なる点は、軽合金材からなるヘッド
本体182の一端とアーバ181の先端間を、スチール
製アダプタを含む結合手段40により互いに軸線を一致
して分離可能に結合したところにある。
【0044】前記結合手段40は、アーバ181の接合
端面181aとヘッド本体182の接合端面182a間
を軸線を一致させて結合するスチール製のアダプタ41
を有する。このアダプタ41は、アーバ181の接合端
面181aとヘッド本体182の接合端面182a間に
密着状態に介在される円盤状のフランジ411と、この
フランジ411の両面に軸線を一致させて突設した第1
及び第2の結合軸部412、413を備える。また、ア
ーバ181の接合端面181aの軸心部には第1の結合
軸部412が嵌合する結合穴42が形成され、ヘッド本
体182の接合端面182aの軸心部には第2の結合軸
部413が嵌合する結合穴43が形成されている。更
に、アーバ181には、その外周から結合穴42内に達
する複数のねじ孔44が結合穴42の軸線に対し直角に
貫通して形成され、この各ねじ孔44には第1の結合軸
部412を外周から締め付けるクランプねじ45が螺合
されている。また、ヘッド本体182には、その外周か
ら結合穴43内に達する複数のねじ孔46が結合穴43
の軸線に対し直角に貫通して形成され、この各ねじ孔4
6には第2の結合軸部413を外周から締め付けるクラ
ンプねじ47が螺合されている。
【0045】アーバ181のクランプねじ45は、その
螺入先端に先細のテーパ部45aを有し、第1の結合軸
部412の外周面には、クランプねじ45のテーパ部4
5aが係合するクランプ用テーパ穴412aが形成され
ている。また、ヘッド本体182のクランプねじ47
は、その螺入先端に先細のテーパ部47aを有し、第2
の結合軸部413の外周面には、クランプねじ47のテ
ーパ部47aが係合するクランプ用テーパ穴413aが
形成されている。また、第1の結合軸部412のクラン
プ用テーパ穴412aの軸線からフランジ411の接合
端面411aまでの間隔d3はアーバ181のねじ孔4
4の軸線から接合端面181aまでの間隔d4より僅か
に小さく設定され、更に、第2の結合軸部413のクラ
ンプ用テーパ穴413aの軸線からフランジ411の接
合端面411bまでの間隔d5はヘッド本体182のね
じ孔46の軸線から接合端面182aまでの間隔d6よ
り僅かに小さく設定されている。
【0046】上記のように構成された第4の実施の形態
において、アーバ181の先端面にヘッド本体182を
結合する場合は、まず、ヘッド本体182の結合穴43
にアダプタ41の第2の結合軸部413を嵌合した後、
各ねじ孔46にクランプねじ47を螺合して第2の結合
軸部413を締め付ける。この時、クランプ用テーパ穴
413aの軸線からフランジ411の接合端面411b
までの間隔d5はヘッド本体182のねじ孔46の軸線
から接合端面182aまでの間隔d6より僅かに小さく
設定されているため、クランプねじ47の螺入により、
そのテーパ部47aが第2の結合軸部413のクランプ
用テーパ穴413aに押し込まれると、両テーパの作用
によって第2の結合軸部413が結合穴43の奥部方向
に引き込まれ、フランジ411の接合端面411bとヘ
ッド本体182の接合端面182aとを互いに密着した
状態に結合する。次に、アーバ181の結合穴42にア
ダプタ41の第1の結合軸部412を嵌合した後、各ね
じ孔44にクランプねじ45を螺合して第1の結合軸部
412を締め付ける。この時、クランプ用テーパ穴41
2aの軸線からフランジ411の接合端面411aまで
の間隔d3はアーバ181のねじ孔44の軸線から接合
端面181aまでの間隔d4より僅かに小さく設定され
ているため、クランプねじ45の螺入により、そのテー
パ部45aが第1の結合軸部412のクランプ用テーパ
穴412aに押し込まれると、両テーパの作用によって
第1の結合軸部412が結合穴42の奥部方向に引き込
まれ、フランジ411の接合端面411aとアーバ18
1の接合端面181aとを互いに密着した状態に結合す
る。
【0047】上記のように構成された第4の実施の形態
によれば、第3の実施の形態と同様にボーリングバーの
ボーリングヘッド部分を軽量化でき、高速回転しても遠
心力の影響の受けにくい工具を提供できるとともに、ヘ
ッド本体182の一端とアーバ181の先端間をスチー
ル製アダプタ41を含む結合手段40により結合するた
め、ヘッド本体182の固有振動数が高くなり、ボーリ
ングヘッド部分のビビリ安定限界を向上できる。また、
別構造のアダプタ41を用いることにより、アダプタ4
1を含む結合部分の加工が容易になるほか、スチール製
のアダプタ41を介してアーバ181とヘッド本体18
2間を分離可能に,結合できることにより、ボーリング
ヘッド部分を頻繁に交換しても、ボーリングヘッド部分
を直接アーバに結合する方式に比較して結合部分の摩耗
及び変形が少なく、ボーリングヘッド部分とアーバ間の
結合制度及び強度を維持できる。
【0048】次に、図10(A),(B)により本発明
のボーリング用工具にかかる第5の実施の形態について
説明する。この図10(A),(B)において、図9に
示す第4の実施の形態と同一の構成要素には同一符号を
付してその構成説明を省略し、第4の実施の形態と異な
る部分を重点に述べる。この第5の実施の形態におい
て、第4の実施の形態と異なる点は、軽合金材からなる
ヘッド本体182の一端とアーバ181の先端間を結合
するスチール製アダプタをヘッド本体182に対して半
固定的に結合できるようにした結合手段50を備えると
ころにある。
【0049】前記結合手段50は、アーバ181とヘッ
ド本体182との互いの接合端面間を軸線を一致させて
結合するスチール製のアダプタ51を有する。このアダ
プタ51は、アーバ181のの接合端181aとヘッド
本体182の接合端面182a間に介在させるフランジ
511と、このフランジ511のアーバ181との接合
端面181aに軸線を一致させて突設した結合軸部51
2と、フランジ511のヘッド本体182との接合端面
182aに軸線を一致させて突設したインロー部513
と、このインロー部513の軸心部に突設したねじ部5
14を備える。
【0050】アーバ181の接合端面181aの軸心部
には、結合軸部512が嵌合する結合穴52が形成され
ている。更にヘッド本体182の接合端面182aの軸
心部には、インロー部513が嵌合する係合部53とね
じ部514が螺合してヘッド本体182とアダプタ51
間を結合するねじ穴54がそれぞれ形成されている。ま
た、アーバ181には、その外周から結合穴52に達す
る複数のねじ孔55が結合穴52の軸線に対し直角に形
成され、この各ねじ孔55には、結合軸部512をクラ
ンプするクランプねじ56が螺合されている。また、ア
ーバ181のクランプねじ56の螺入先端には先細のテ
ーパ部56aが形成されており、アダプタ51の結合軸
部512の外周面には、テーパ部56aが係合するクラ
ンプ用テーパ穴512aが形成されている。そして、ク
ランプ用テーパ穴512aの軸線からアーバ181の接
合端面181aまでの間隔d3はねじ孔55の軸線から
フランジ511の接合端面511aまでの間隔d4より
僅かに小さく設定されている。
【0051】上記のように構成された第5の実施の形態
において、アーバ181の先端面にヘッド本体182を
結合する場合は、まず、ヘッド本体182のねじ穴54
にアダプタ51のねじ部514を螺合し締め込むことに
より、アダプタ51のインロー部513をヘッド本体1
82の係合部53に嵌合してヘッド本体182とアダプ
タ51の同心性を確保し、かつアダプタ51のフランジ
511をヘッド本体182の接合端面182aに密着さ
せて、アダプタ51とヘッド本体182とを半固定状態
に結合する。次に、アーバ181の結合穴52にアダプ
タ51の結合軸部512を嵌合した後、各ねじ孔55に
クランプねじ56を螺合して結合軸部512を締め付け
る。この時、クランプ用テーパ穴512aの軸線からフ
ランジ511の接合端面511aまでの間隔d3はアー
バ181のねじ孔55の軸線から接合端面181aまで
の間隔d4より僅かに小さく設定されているため、クラ
ンプねじ56の螺入により、そのテーパ部56aが結合
軸部512のクランプ用テーパ穴512aに押し込まれ
ると、両テーパの作用によって結合軸部512が結合穴
52の奥部方向に引き込まれ、フランジ511の接合端
面511aとアーバ181の接合端面181aとを互い
に密着した状態に結合する。
【0052】上記のように構成された第5の実施の形態
によれば、第4の実施の形態と同様な効果が得られるほ
か、アダプタ51にインロー部513とねじ部514を
設けることにより、アダプタ51とヘッド本体182を
ねじ込み方式で簡単に結合することができる。
【0053】次に、図11(A),(B)により本発明
のボーリング用工具にかかる第6の実施の形態について
説明する。この図11(A),(B)において、図10
に示す第5の実施の形態と同一の構成要素には同一符号
を付してその構成説明を省略し、第5の実施の形態と異
なる部分を重点に述べる。この第6の実施の形態におい
て、第5の実施の形態と異なる点は、軽合金材からなる
ヘッド本体182の一端とアーバ181の先端間を結合
するスチール製アダプタをヘッド本体182に対してア
ダプタの内側からボルトにより半固定的に結合できるよ
うにした結合手段60を備えるところにある。
【0054】前記結合手段60は、アーバ181とヘッ
ド本体182との互いの接合端面間を軸線を一致させて
結合するスチール製のアダプタ61を有する。このアダ
プタ61は、アーバ181のの接合端181aとヘッド
本体182の接合端面182a間に介在させるフランジ
611と、このフランジ611のアーバ181との接合
端面181aに軸線を一致させて突設した筒状の結合軸
部612と、フランジ611のヘッド本体182との接
合端面182aに軸線を一致させて突設したインロー部
613を備える。
【0055】アーバ181の接合端面181aの軸心部
には、筒状結合軸部612が嵌合する結合穴62が形成
されており、ヘッド本体182の接合端面182aの軸
心部には、インロー部613が嵌合する係合部63とね
じ孔64が同軸に形成されている。また、筒状結合軸部
612の内側からフランジ611及びインロー部613
の軸心を貫通して挿入されるクランプボルト65がねじ
孔64に螺合される構成になっている。また、アーバ1
81には、その外周から結合穴62内に達する複数のね
じ孔66が結合穴62の軸線に対し直角に貫通して形成
され、この各ねじ孔66には、結合軸部612をクラン
プするクランプねじ67が螺合されている。また、アー
バ181のクランプねじ67の螺入先端には先細のテー
パ部67aが形成されており、アダプタ61の結合軸部
612の外周面には、テーパ部67aが係合するクラン
プ用テーパ穴612aが形成されている。そして、クラ
ンプ用テーパ穴612aの軸線からアーバ181の接合
端面181aまでの間隔d3はねじ孔66の軸線からフ
ランジ611の接合端面611aまでの間隔d4より僅
かに小さく設定されている。
【0056】上記のように構成された第6の実施の形態
において、アーバ181の先端面にヘッド本体182を
結合する場合は、まず、ヘッド本体182の係合部63
にアダプタ61のインロー部613を嵌合した後、筒状
結合軸部612の内側から挿入されるクランプボルト6
5をフランジ611及びインロー部613を貫通してね
じ孔64に螺合し締め付ける。これにより、ヘッド本体
182とアダプタ51の同心性はインロー部613で確
保されるとともに、アダプタ61のフランジ611をヘ
ッド本体182の接合端面182aに密着させて、アダ
プタ61とヘッド本体182とを半固定状態に結合す
る。次に、アーバ181の結合穴62にアダプタ61の
結合軸部612を嵌合した後、各ねじ孔66にクランプ
ねじ67を螺合して結合軸部612を締め付ける。この
時、クランプ用テーパ穴612aの軸線からフランジ6
11の接合端面611aまでの間隔d3はアーバ181
のねじ孔66の軸線から接合端面181aまでの間隔d
4より僅かに小さく設定されているため、クランプねじ
67の螺入により、そのテーパ部67aが結合軸部61
2のクランプ用テーパ穴612aに押し込まれると、両
テーパの作用によって結合軸部612が結合穴62の奥
部方向に引き込まれ、フランジ611の接合端面611
aとアーバ181の接合端面181aとを互いに密着し
た状態に結合する。
【0057】上記のように構成された第6の実施の形態
によれば、上記第4及び第5の実施の形態と同様な効果
が得られるほか、アダプタ61とヘッド本体182を筒
状結合軸部612の内側からフランジ611及びインロ
ー部613の軸心を貫通するクランプボルト65により
結合することより、結合手段60の部分の回転バランス
に配慮する必要がなくなる。
【0058】次に、図12(A),(B)により本発明
のボーリング用工具にかかる第7の実施の形態について
説明する。この図12(A),(B)において、図8に
示す第3の実施の形態と同一の構成要素には同一符号を
付してその構成説明を省略し、第3の実施の形態と異な
る部分を重点に述べる。この第7の実施の形態におい
て、第3の実施の形態と異なる点は、工具本体18を構
成するアーバ181の先端に結合される軽合金製ヘッド
本体182にバランス調整用ウエイトを設けたところに
ある。
【0059】図12(A),(B)に示すように、この
ために、カートリッジ主体11の頭部11aと反対の側
に位置するヘッド本体182の外周面に、ヘッド本体1
82の接合端面182aに片寄らせて、所定径の円形穴
70を形成し、この円形穴70内にヘッド本体182よ
り比重の高い金属、例えばヘッド本体182アルミ合金
からなる場合、鉛等からなる円盤状のバランス調整用ウ
エイト71を挿入し、このバランス調整用ウエイト71
を固定ねじ72によりヘッド本体182固定する。上記
バランス調整用ウエイト71の重量は、カートリッジ主
体11の頭部11aの重量及び該筒部11aの径方向へ
の突出量に応じて設定されるものであり、そして、ヘッ
ド本体182の回転バランスの微調整はバランス調整用
ウエイト71を部分的に削り取ることにより行われる。
尚、前記円形穴70は頭部11aの反対側の対向位置よ
り若干ずらして形成することが好ましい。
【0060】このような第7の実施の形態によれば、軽
合金からなるヘッド本体182にカートリッジ主体1
1、頭部11a、切刃チップ12、ダイヤルユニット1
7等を含むボーリングユニットが装着されていても、ヘ
ッド本体182の回転バランスをバランス調整用ウエイ
ト71により確実に調整することができる。これに伴
い、ボーリングヘッドを含むアーバの高速回転が可能に
なり、遠心力の影響やビビリのないワークの高速精密仕
上加工を容易に実現できる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明に係るボーリング用工具
は、工具本体の前端部に対向させて形成したチップポケ
ットと切欠部とを、工具本体の軸方向と直交する取付孔
によって接続し、カートリッジ主体の頭部を前記ポケッ
トに収容し、前記頭部から突出した脚部を前記取付孔に
挿通し、脚部の先端部にダイヤルリングの筒状体をねじ
嵌合させたダイヤルユニットを、脚部の先端部に配置し
たことで、頭部を前記ポケットの底面に近接させ、ま
た、工具本体の軸方向と直角に形成したねじ孔にねじ嵌
合させたクランプねじの先端によって脚部の頭部近くを
押し付け、頭部を前記ポケットの一側部に形成した受け
面に押し付けて、カートリッジ主体を工具本体に固定し
てある。このため、工具本体を回転させて、カートリッ
ジ主体の頭部に固定した切刃チップの突出端部によって
工作物に対し中ぐり切削を行う際に、クランプねじによ
る脚部の固定位置から切刃チップおよびこれによって切
削を行う位置までの距離が短く、しかも頭部をチップポ
ケットの一側部に形成した受け面に押し付けているの
で、頭部の剛性が高く、高硬度鋼を高速切削しても、切
削抵抗によって頭部が捩じられるのを防止でき、精度が
高い切削加工を能率よく行うことができる。請求項2の
発明は、請求項1に記載のボーリング用工具において、
カートリッジ主体に設けた脚部の丸棒状の基部に工具本
体の軸方向と平行に切り欠いた平坦面を形成し、工具本
体の外周に開口して工具本体の軸方向と直交し、かつ取
付孔の中心より若干前側に位置し前記平坦面に対向して
開口するねじ孔を工具本体に形成し、前記ねじ孔にねじ
嵌合させたクランプねじの先端によって前記平坦面を押
し付けたので、図4の矢印に例示するように脚部の外周
面をその後側に回わる方向に取付孔の周面に押し付け
て、工具本体に脚部を受けやすくすることができる。
【0062】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のボーリング用工具において、カートリッジ主体の脚
部の先端からダイヤルリングの筒状体の先端部を突出さ
せ、この先端部に塞ぎ板を固定したので、切り粉やほこ
りなどの異物が、前記筒状体に侵入して、そのめねじ部
に付着するのを防止でき、ダイヤルリングの回動操作が
妨げられることがない。また、ダイヤルリングの締め過
ぎを、カートリッジ主体の脚部の先端が塞ぎ板に当接す
ることで、防止できる。
【0063】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のボーリング用工具において、カートリッジ主
体の頭部の後部と、工具本体のチップポケットの後面と
を離間させ、工具本体に形成した切削液の供給流路を、
軸方向孔の前端部に半径方向孔を接続し、半径方向孔に
接続する前部孔を外周側に傾斜させて前記ポケットの後
面に開口させた構成とし、軸方向孔より半径方向孔を小
径とし、半径方向孔より前部孔を小径としたので、切削
液を軸方向孔から半径方向孔を経て前部孔の開口に至る
までの間に高圧にし、この開口から高圧になった切削液
を噴出させて、カートリッジ主体の頭部に設けた切刃チ
ップ部に供給することができ、中ぐり切削時に切刃チッ
プおよび工作物の切削される部分の切削液による冷却が
充分にできる。
【0064】請求項5の発明は、請求項4に記載のボー
リング用工具において、工具本体のチップポケットより
後側部にボール受け座を埋め込み固定し、この受け座
に、孔あきボールを転動可能に保持させ、前記ボールに
後端が前記孔と連通しかつこれと等径で前端に向かって
小径となるテーパ孔を形成したので、前記ボールを転さ
せてテーパ孔を切刃チップに正確に向けて、切削液を前
部孔からテーパ孔を経て切刃チップに適確に供給させる
ことができて好ましい。
【0065】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載のボーリング用工具において、前記工具本体
は、工作機械の主軸の装着されるアーバと、前記アーバ
の先端に結合され、前記カートリッジ主体が装着される
ヘッド本体とからなり、前記ヘッド本体は軽合金属で成
形され、前記ヘッド本体の一端を前記アーバの先端に結
合手段により互いに軸線を一致させて結合したので、ボ
ーリングバーのボーリングヘッド部分を軽量化すること
ができ、これにより、ワークの精密仕上加工時などにボ
ーリングヘッド部分を含むアーバが高速回転されても、
ボーリングヘッド部分の遠心力が従来のスチール製のも
のに比し小さいため、アーバがボーリングヘッド部分の
遠心力の影響を受けにくくなり、アーバが微振動を引き
起こしたり、ビビリが発生するのを防止できる。
【0066】請求項7の発明は、請求項6記載のボーリ
ング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと前
記ヘッド本体との互いの接合端面のいずれか一方に軸線
を一致して形成された結合穴と、前記互いの接合端面の
他方に軸線を一致して形成され、前記結合穴に嵌合され
る結合軸部と、前記結合穴が形成されるアーバまたはヘ
ッド本体にその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に
対し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔
と、前記ねじ孔に螺合され前記結合軸部をクランプする
クランプねじとから構成したので、ボーリングヘッドの
交換が容易になるという効果がある。
【0067】請求項8の発明は、請求項7記載のボーリ
ング用工具において、前記クランプねじの螺入先端に先
細のテーパ部を形成し、前記結合軸部の外周面に前記テ
ーパ部が係合するクランプ用テーパ穴を形成し、前記ク
ランプ用テーパ穴の軸線から対応するアーバまたはヘッ
ド本体の接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸線から対
応するアーバまたはヘッド本体の接合端面までの間隔よ
り小さく設定したので、アーバの接合端面とヘッド本体
の接合端面とを互いに密着でき、アーバとヘッド本体と
の結合を確実に、かつ強固にできる。
【0068】請求項9の発明は、請求項6記載のボーリ
ング用工具において、前記結合手段は、前記アーバとヘ
ッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結合
するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタはこの
両面に軸線を一致させて突設した第1及び第2の結合軸
部を備え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記第1の
結合軸部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の
接合端面の軸心部に前記第2の結合軸部が嵌合する結合
穴を形成し、前記アーバにその外周から結合穴内に向け
結合穴の軸線に対し直角に貫通して形成した少なくとも
1つのねじ孔にクランプねじを螺合して第1の結合軸部
をクランプすることによりアーバとアダプタ間を結合
し、前記ヘッド本体にその外周から結合穴内に向け結合
穴の軸線に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つ
のねじ孔にクランプねじを螺合して第2の結合軸部をク
ランプすることによりクランプ本体とアダプタ間を結合
したので、ボーリングバーのボーリングヘッド部分を軽
量化でき、高速回転しても遠心力の影響の受けにくい工
具を提供できるとともに、ヘッド本体とアーバの先端間
をスチール製アダプタを含む結合手段で結合することに
より、ヘッド本体の固有振動数が高くなり、ボーリング
ヘッド部分のビビリ安定限界を向上できる。また、別構
造のアダプタを用いることにより、アダプタを含む結合
部分の加工が容易になるほか、スチール製のアダプタを
用いることにより、ボーリングヘッド部分を頻繁に交換
しても、ボーリングヘッド部分を直接アーバに結合する
方式に比較して結合部分の摩耗及び変形が少なく、ボー
リングヘッド部分とアーバ間の結合制度及び強度を維持
できる。
【0069】請求項10の発明は、請求項9記載のボー
リング用工具において、前記アーバ及びヘッド本体のク
ランプねじの螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成
し、前記アダプタの第1及び第2の結合軸部の外周面に
前記テーパ部が係合するクランプ用テーパ穴をそれぞれ
形成し、前記各クランプ用テーパ穴の軸線からアーバ、
ヘッド本体またはフランジの接合端面までの間隔を前記
各ねじ孔の軸線から対応するアーバまたはヘッド本体の
軸線から接合端面までの間隔より小さく設定したので、
アーバの接合端面及びヘッド本体の接合端面とアダプタ
とを互いに密着でき、アーバとヘッド本体との結合を確
実に、かつ強固にできる。
【0070】請求項11の発明は、請求項6記載のボー
リング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと
ヘッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結
合するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前
記アーバとヘッド本体との接合端面間に介在させるフラ
ンジと、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一
致させて突設した結合軸部と、前記フランジのヘッド本
体との接合端面に軸線を一致させて突設したインロー部
と、該インロー部の軸心部に突設したねじ部を備え、前
記アーバの接合端面の軸心部に前記結合軸部が嵌合する
結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接合端面の軸心部に
前記インロー部が嵌合する係合部と前記ねじ部が螺合し
てヘッド本体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、
前記アーバにその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線
に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔
にクランプねじを螺合して結合軸部をクランプすること
によりアーバとアダプタ間を結合したので、上記請求項
8の有する効果に加えて、アダプタにインロー部とねじ
部を設けることにより、アダプタとヘッド本体をねじ込
み方式で簡単に結合することができる。
【0071】請求項12の発明は、請求項11記載のボ
ーリング用工具において、前記アーバのクランプねじの
螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダ
プタの結合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクラ
ンプ用テーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸
線からフランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸
線からアーバの接合端面までの間隔より小さく設定した
ので、アーバの接合端面及びヘッド本体の接合端面とア
ダプタとを互いに密着でき、アーバとヘッド本体との結
合を確実に、かつ強固にできる。
【0072】請求項13の発明は、請求項6記載のボー
リング用工具において、前記結合手段は、前記アーバと
ヘッド本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結
合するスチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前
記アーバとヘッド本体との接合端面間に介在させるフラ
ンジと、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一
致させて突設した筒状の結合軸部と、前記フランジのヘ
ッド本体との接合端面に軸線を一致させて突設したイン
ロー部を備え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記結
合軸部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接
合端面の軸心部に前記インロー部が嵌合する係合部と前
記筒状の結合軸部側からフランジ及びインロー部を貫通
して挿入されるクランプねじを螺合することによりヘッ
ド本体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、前記ア
ーバにその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に対し
直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔にクラ
ンプねじを螺合して結合軸部をクランプすることにより
アーバとアダプタ間を結合したので、上記請求項8及び
13の有する効果に加えて、アダプタとヘッド本体を筒
状結合軸部の内側からフランジ及びインロー部の軸心を
貫通するクランプボルトにより結合することより、結合
手段の部分の回転バランスに配慮する必要がなくなる。
【0073】請求項14の発明は、請求項13記載のボ
ーリング用工具において、前記アーバのクランプねじの
螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダ
プタの結合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクラ
ンプ用テーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸
線からフランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸
線からアーバの接合端面までの間隔より小さく設定した
ので、アーバの接合端面及びヘッド本体の接合端面とア
ダプタとを互いに密着でき、アーバとヘッド本体との結
合を確実に、かつ強固にできる。
【0074】請求項15の発明は、請求項6、7、9、
11、13のいずれかに記載のボーリング用工具におい
て、カートリッジ主体の頭部と反対の側に位置する前記
ヘッド本体の外周面に、比重の高い金属からなるバラン
ス調整用ウエイトを設けたので、軽合金からなるヘッド
本体にカートリッジ主体等を含むボーリングユニットが
装着されていても、ヘッド本体の回転バランスをバラン
ス調整用ウエイトにより確実に調整することができる。
これに伴い、ボーリングヘッドを含むアーバの高速回転
が可能になり、遠心力の影響やビビリのないワークの高
速精密仕上加工を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るボーリング用工
具のボーリングヘッド先端部を示した縦断側面図
【図2】図1のA−A線横断面図。
【図3】図1に示したボーリングヘッド先端部の底面
図。
【図4】図1に示したボーリングヘッド先端部の縦断平
面説明図。
【図5】この発明の第2実施形態に係るボーリング用工
具のボーリングヘッド先端部を示した切削液供給路の変
形例の部分説明図。
【図6】この発明の第2実施形態に係るボーリング用工
具のボーリングヘッド先端部を示した縦断側面図。
【図7】図6のB−B線横断面図。
【図8】(A)は本発明の第3の実施の形態におけるボ
ーリング用工具の一部を切り欠いて示す側面図、(B)
はクランプ用テーパ穴とねじ穴との関係を示す説明図。
【図9】(A)は本発明の第4の実施の形態におけるボ
ーリング用工具の一部を切り欠いて示す側面図、(B)
はクランプ用テーパ穴とねじ穴との関係を示す説明図。
【図10】(A)は本発明の第5の実施の形態における
ボーリング用工具の一部を切り欠いて示す側面図、
(B)はクランプ用テーパ穴とねじ穴との関係を示す説
明図。
【図11】(A)は本発明の第6の実施の形態における
ボーリング用工具の一部を切り欠いて示す側面図、
(B)はクランプ用テーパ穴とねじ穴との関係を示す説
明図。
【図12】(A)は本発明の第7の実施の形態における
ボーリング用工具のボーリングヘッド部分の一部を切り
欠いて示す側面図、(B)はBーB線の断面図。
【図13】従来のボーリングヘッド先端部を示した縦断
側面図。
【符号の説明】
11 カートリッジ主体 11a 頭部 11b 脚部 12 切刃チップ 13 ダイヤルリング 14 ロックフランジ 15 ウェーブスプリング 16 プリロード用ナット 17 ダイヤルユニット 18 工具本体 18a チップポケット 18b 切欠部 18c 取付孔 18d キー溝 18g 受け面 18h 供給流路 18k 後面 19 回り止めキー 20 ねじ 21 クランプねじ 22 塞ぎ板 23 ボール受け座 24 孔あきボール 24a テーパ孔 25 レンチ 30 結合手段 31 結合穴 32 結合軸部 32a クランプ用テーパ穴 33 ねじ孔 34 クランプねじ 34a テーパ部 40 結合手段 41 アダプタ 411 フランジ 412 413 結合軸部 412a 413a クランプ用テーパ穴 42、43 結合穴 44、46 ねじ孔 45、47 クランプねじ 45a、47a クランプ用テーパ穴 50 結合手段 51 アダプタ 511 フランジ 512 結合軸部 512a クランプ用テーパ穴 513 インロー部 514 ねじ部 52 係合穴 53 係合部 54 ねじ穴 55 ねじ孔 56 クランプねじ 56a テーパ部 60 結合手段 61 アダプタ 611 フランジ 612 結合軸部 612a クランプ用テーパ穴 613 インロー部 62 係合穴 63 係合部 64 ねじ孔 65 クランクボルト 66 ねじ孔 67 クランプねじ 67a テーパ部 70 円形穴 71 バランス調整用ウエイト 181 アーバ 182 ヘッド本体 181a 接合端面 182a 接合端面

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の前端部にチップポケットと切
    欠部とを対向させて形成し、工具本体の軸方向と直交す
    る取付孔によって前記ポケットと切欠部とを接続し、カ
    ートリッジ主体の頭部を前記ポケットに収容し、頭部に
    固定した切刃チップの突出端部を工具本体外に突出さ
    せ、前記取付孔に前記頭部から突出した脚部を挿通し、
    この脚部の先端部にダイヤルリングの筒状体をねじ嵌合
    させ、筒状体の中間部外周側に目盛板を突出させ、筒状
    体の基部にロックフランジおよびウェーブスプリングを
    嵌め、筒状体の基端部にねじ嵌合させたプリロード用ナ
    ットによってウェーブスプリングを弾性変形させ、ロッ
    クフランジを目盛板の基部側面に押し付けたダイヤルユ
    ニットを前記脚部の先端部に配置し、ダイヤルリングの
    目盛板および筒状体の先端部を前記切欠部に収容し、前
    記ロックフランジを切欠部の底側に着脱可能に固定し、
    工具本体の軸方向と直角に形成したねじ孔にねじ嵌合さ
    せたクランプねじの先端によって脚部の頭部近くを押し
    付け、頭部を前記ポケットの一側部に形成した受け面に
    押し付けて、カートリッジ主体を工具本体に固定したこ
    とを特徴とするボーリング用工具。
  2. 【請求項2】 カートリッジ主体に設けた脚部の丸棒の
    基部に工具本体の軸方向と平行に切り欠いた平坦面を形
    成し、工具本体の外周に開口して工具本体の軸方向と直
    交し、かつ取付孔の中心より若干前側に位置し、前記平
    坦面に対向して開口するねじ孔を工具本体に形成し、前
    記ねじ孔にクランプねじをねじ嵌合させ、クランプねじ
    の先端によって前記平坦面を押し付けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のボーリング用工具。
  3. 【請求項3】 カートリッジ主体の脚部の先端からダイ
    ヤルリングの筒状体の先端部を突出させ、この先端部に
    塞ぎ板を固定したことを特徴とする請求項1または2に
    記載のボーリング用工具。
  4. 【請求項4】 カートリッジ主体の頭部の後部と工具本
    体のチップポケットの後面とを離間させ、工具本体に軸
    方向孔と、この軸方向孔の先端部に接続し軸方向孔より
    小径の半径方向孔と、この半径方向孔と接続し工具本体
    の外周側に傾斜してチップポケットの後面に開口する前
    記半径方向孔より小径の前部孔とからなる切削液の供給
    流路を形成し、前記カートリッジ主体の頭部に設けた切
    刃チップ部に切削液を供給するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のボーリング用工
    具。
  5. 【請求項5】 工具本体のチップポケットの後側部にボ
    ール受け座を埋め込み固定し、この受け座に孔あきボー
    ルを転動可能に保持させ、前記ボールに後端が前部孔と
    連通しかつこの前部孔と等径で前端に向かって小径とな
    るテーパ孔を形成したことを特徴とする請求項4に記載
    のボーリング用工具。
  6. 【請求項6】 前記工具本体は、工作機械の主軸の装着
    されるアーバと、前記アーバの先端に結合され、前記カ
    ートリッジ主体が装着されるヘッド本体とからなり、前
    記ヘッド本体は軽合金属で成形され、前記ヘッド本体の
    一端を前記アーバの先端に結合手段により互いに軸線を
    一致させて結合したことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のボーリング用工具。
  7. 【請求項7】 前記結合手段は、前記アーバと前記ヘッ
    ド本体との互いの接合端面のいずれか一方に軸線を一致
    して形成された結合穴と、前記互いの接合端面の他方に
    軸線を一致して形成され、前記結合穴に嵌合される結合
    軸部と、前記結合穴が形成されるアーバまたはヘッド本
    体にその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に対し直
    角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔と、前記
    ねじ孔に螺合され前記結合軸部をクランプするクランプ
    ねじとから構成される請求項6記載のボーリング用工
    具。
  8. 【請求項8】 前記クランプねじの螺入先端に先細のテ
    ーパ部を形成し、前記結合軸部の外周面に前記テーパ部
    が係合するクランプ用テーパ穴を形成し、前記クランプ
    用テーパ穴の軸線から対応するアーバまたはヘッド本体
    の接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸線から対応する
    アーバまたはヘッド本体の接合端面までの間隔より小さ
    く設定したことを特徴とする請求項7記載のボーリング
    用工具。
  9. 【請求項9】 前記結合手段は、前記アーバとヘッド本
    体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結合するス
    チール製のアダプタを有し、前記アダプタはジの両面に
    軸線を一致させて突設した第1及び第2の結合軸部を備
    え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記第1の結合軸
    部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接合端
    面の軸心部に前記第2の結合軸部が嵌合する結合穴を形
    成し、前記アーバにその外周から結合穴内に向け結合穴
    の軸線に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つの
    ねじ孔にクランプねじを螺合して第1の結合軸部をクラ
    ンプすることによりアーバとアダプタ間を結合し、前記
    ヘッド本体にその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線
    に対し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔
    にクランプねじを螺合して第2の結合軸部をクランプす
    ることによりクランプ本体とアダプタ間を結合したこと
    を特徴とする請求項6記載のボーリング用工具。
  10. 【請求項10】 前記アーバ及びヘッド本体のクランプ
    ねじの螺入先端に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前
    記アダプタの第1及び第2の結合軸部の外周面に前記テ
    ーパ部が係合するクランプ用テーパ穴をそれぞれ形成
    し、前記各クランプ用テーパ穴の軸線から対応するアー
    バ、ヘッド本体またはフランジの接合端面までの間隔を
    前記各ねじ孔の軸線から対応するアーバまたはヘッド本
    体の接合端面までの間隔より小さく設定したことを特徴
    とする請求項9記載のボーリング用工具。
  11. 【請求項11】 前記結合手段は、前記アーバとヘッド
    本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結合する
    スチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前記アー
    バとヘッド本体との接合端面間に介在させるフランジ
    と、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一致さ
    せて突設した結合軸部と、前記フランジのヘッド本体と
    の接合端面に軸線を一致させて突設したインロー部と、
    該インロー部の軸心部に突設したねじ部を備え、前記ア
    ーバの接合端面の軸心部に前記結合軸部が嵌合する結合
    穴を形成し、前記ヘッド本体の接合端面の軸心部に前記
    インロー部が嵌合する係合部と前記ねじ部が螺合してヘ
    ッド本体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、前記
    アーバにその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に対
    し直角に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔にク
    ランプねじを螺合して結合軸部をクランプすることによ
    りアーバとアダプタ間を結合したことを特徴とする請求
    項6記載のボーリング用工具。
  12. 【請求項12】 前記アーバのクランプねじの螺入先端
    に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダプタの結
    合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクランプ用テ
    ーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸線からフ
    ランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸線からア
    ーバの接合端面までの間隔より僅かに大きく設定したこ
    とを特徴とする請求項11記載のボーリング用工具。
  13. 【請求項13】 前記結合手段は、前記アーバとヘッド
    本体との互いの接合端面間を軸線を一致させて結合する
    スチール製のアダプタを有し、前記アダプタは前記アー
    バとヘッド本体との接合端面間に介在させるフランジ
    と、前記フランジのアーバとの接合端面に軸線を一致さ
    せて突設した筒状の結合軸部と、前記フランジのヘッド
    本体との接合端面に軸線を一致させて突設したインロー
    部を備え、前記アーバの接合端面の軸心部に前記結合軸
    部が嵌合する結合穴を形成し、前記ヘッド本体の接合端
    面の軸心部に前記インロー部が嵌合する係合部と前記筒
    状の結合軸部側からフランジ及びインロー部を貫通して
    挿入されるクランプねじを螺合することによりヘッド本
    体とアダプタ間を結合するねじ穴を形成し、前記アーバ
    にその外周から結合穴内に向け結合穴の軸線に対し直角
    に貫通して形成した少なくとも1つのねじ孔にクランプ
    ねじを螺合して結合軸部をクランプすることによりアー
    バとアダプタ間を結合したことを特徴とする請求項6記
    載のボーリング用工具。
  14. 【請求項14】 前記アーバのクランプねじの螺入先端
    に先細のテーパ部をそれぞれ形成し、前記アダプタの結
    合軸部の外周面に前記テーパ部が係合するクランプ用テ
    ーパ穴を形成し、前記クランプ用テーパ穴の軸線からフ
    ランジの接合端面までの間隔を前記ねじ孔の軸線からア
    ーバの接合端面までの間隔より僅かに大きく設定したこ
    とを特徴とする請求項13記載のボーリング用工具。
  15. 【請求項15】 カートリッジ主体の頭部と反対の側に
    位置する前記ヘッド本体の外周面に、比重の高い金属か
    らなるバランス調整用ウエイトを設けたことを特徴とす
    る請求項6、7、9、11、13のいずれかに記載のボ
    ーリング用工具。
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