JPH10249627A - エンドミル - Google Patents

エンドミル

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Publication number
JPH10249627A
JPH10249627A JP5596997A JP5596997A JPH10249627A JP H10249627 A JPH10249627 A JP H10249627A JP 5596997 A JP5596997 A JP 5596997A JP 5596997 A JP5596997 A JP 5596997A JP H10249627 A JPH10249627 A JP H10249627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
end mill
connecting shaft
fitting
shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5596997A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Komine
毅 小峰
Haruaki Kubo
治明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishowa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Daishowa Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daishowa Seiki Co Ltd filed Critical Daishowa Seiki Co Ltd
Priority to JP5596997A priority Critical patent/JPH10249627A/ja
Publication of JPH10249627A publication Critical patent/JPH10249627A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極力小径のエンドミルを製作することがで
きると共に、カッティングヘッド側をシャンクに対し軸
方向及び径方向に精度良く且つ極めて堅固に取付け固定
できるようにすること。 【解決手段】 カッティングヘッド2の後部に連結用軸
体3を一体または一体的に形成してなるエンドミル本体
4と、このエンドミル本体4に着脱可能に連結されるシ
ャンク5とからなり、前記連結用軸体3及びシャンク5
のうちの何れか一方側に同心状に設けた嵌合軸部6と他
方側に同心状に設けた嵌合穴部7とを互いに嵌合させる
と共に、何れか一方側に同心状に設けたねじ軸部9と他
方側に同心状に設けたねじ穴部8とを互いに螺合させて
締め付け、双方側に設けた当接面10,11を互いに圧
接させるようにしてなるエンドミル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドミルに関す
るもので、特に、刃部を備えたカッティングヘッド側
を、これを支持するシャンクに対して交換可能とした所
謂スローアウェイ型のエンドミルに関する。
【0002】
【従来の技術】カッティングヘッドをシャンクの先端部
に固着した所謂ソリッド型のエンドミルは、損傷した場
合に、再研磨のコストが高くつき、また再研磨精度にも
問題があることから、わずかなチッピング等の欠損で
も、工具全体を廃棄しなければならず、特に超硬質合金
製のソリッド型エンドミルでは高価であるため、非常に
不経済であった。このようなソリッド型のエンドミルに
代わり、カッティングヘッドをシャンクに対して交換で
きるようにした所謂スローアウェイ型のエンドミルが提
供されている。
【0003】しかして、従来のスローアウェイ型エンド
ミルとしては、例えば特開平4−256512号公報や
実開昭58−164617号公報に記載されたものがあ
る。前者のエンドミルは、棒状を成すシャンクの一端部
に軸方向に貫通する中心取付穴を設け、この取付穴の先
端側でテーパコレットを介してカッティングヘッドの小
軸部を受け入れると共に、テーパコレットを中心取付穴
内に位置する牽引ボルトにより牽引することによって、
カッティングヘッドをシャンクの先端に固定するように
したものである。また、後者のエンドミルは、シャンク
の先端部に円錐状の突起または凹部を形成し、カッティ
ングヘッドの後端面側に前記突起または凹部が係合可能
な凹部または突起を形成すると共にその軸中心部に貫通
穴を形成し、カッティングヘッドの前面側からボルトを
前記貫通穴を介してシャンクの先端部側に螺入して締め
付けることによって、カッティングヘッドをシャンクに
固定するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の特開平4−
256512号公報に記載のエンドミルでは、カッティ
ングヘッドの小軸部をテーパコレットによって掴持固定
する構成を採用しているため、径方向に寸法の制約が生
じ、外径が20mm以下程度の小径エンドミルを製作す
るには技術的に極めて困難であって、コストが非常に高
くつく。また、後者の実開昭58−164617号公報
に記載のエンドミルでは、カッティングヘッドの前面側
からボルトを挿入して当該ヘッドをシャンク先端部に取
り付けるめ、カッティングヘッドの先端中央部域では切
削することができない。
【0005】本発明は、上記の課題に鑑み、極力小径の
エンドミルを製作することができると共に、カッティン
グヘッド側をシャンクに対し軸方向及び径方向に精度良
く且つ極めて堅固に取付け固定することができるエンド
ミルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のエ
ンドミルは、カッティングヘッド2の後部に連結用軸体
3を一体または一体的に形成してなるエンドミル本体4
と、このエンドミル本体4に着脱可能に連結されるシャ
ンク5とからなり、前記連結用軸体3及びシャンク5の
うちの何れか一方側に同心状に設けた嵌合軸部6と他方
側に同心状に設けた嵌合穴部7とを互いに嵌合させると
共に、何れか一方側に同心状に設けたねじ軸部9と他方
側に同心状に設けたねじ穴部8とを互いに螺合させて締
め付け、双方側に設けた当接面10,11を互いに圧接
させるようにしてなるものである。
【0007】請求項2は、請求項1に記載のエンドミル
において、シャンク5は、中心軸線に沿って中空部12
を貫通形成すると共に先端部に嵌合穴部7を同心状に形
成し、更に先端外周面に中心軸線に対して直角等所要角
度の当接面11を形成してなるシャンク本体5aと、先
端部にねじ軸部9またはねじ穴部8を同心状に形成し、
シャンク本体5aの中空部12に嵌挿される締め付け用
のロッド5bとからなり、このロッド5bのねじ軸部9
またはねじ穴部8を前記連結用軸体3のねじ穴部8また
はねじ軸部9に螺合させて締め付けるようにしてなるも
のである。
【0008】請求項3は、請求項2に記載のエンドミル
において、シャンク本体5a側の当接面11と連結用軸
体3側の当接面10との間には、互いに凹凸係合してシ
ャンク本体5aと連結用軸体3との相対回転を阻止する
回り止め14を設けてなるものである。
【0009】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
のエンドミルにおいて、嵌合軸部26と嵌合穴部27と
が、それぞれテーパに形成されて互いにテーパ嵌合する
ようにしてなるものである。
【0010】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
のエンドミルにおいて、シャンク5に給油路18を軸方
向に貫設すると共に、エンドミル本体4にはシャンク側
給油路18と連通し刃先に向かって延びる給油路19を
設けてなるものである。
【0011】請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載
のエンドミルにおいて、シャンク5の後端側には、工具
ホルダーまたは機械主軸に装着可能な装着用シャンク部
17を形成してなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(A)〜(D)は、外径が例
えば10mmの小径ボールエンドミル1Aを示す。この
エンドミル1Aは、カッティングヘッド2の後部に連結
用軸体3を一体的に形成してなるエンドミル本体4と、
このエンドミル本体4に着脱可能に連結されるシャンク
5とによって構成され、カッティングヘッド2の連結用
軸体3に同心状に設けたストレート嵌合軸部6とシャン
ク5側に同心状に設けたストレート嵌合穴部7とを互い
に嵌合させると共に、連結用軸体3に同心状に設けたね
じ穴部8とシャンク5側に同心状に設けたねじ軸部9と
を互いに螺合させて締め付けることにより、連結用軸体
3側及びシャンク5側の双方に設けた当接面10,11
を互いに圧接させて、エンドミル本体4とシャンク5と
を着脱可能に連結固定するようにしたものである。
【0013】上記エンドミル1Aの構造について更に詳
しく説明すると、先ずエンドミル本体4は、切刃部2a
を形成した超硬質合金製のカッティングヘッド2と、鋼
材等の金属からなる連結用軸体3とをろう付けして一体
的に形成したもので、連結用軸体3には、ストレート嵌
合軸部6が同心状に突設されると共に、この嵌合軸部6
にねじ穴部8が同心状に貫通形成され、そしてストレー
ト嵌合軸部6の基端部外周に当接面10が形成されてい
る。シャンク5は、中心軸線に沿って中空部12を貫通
形成すると共に先端部に前記嵌合軸部6に嵌合可能なス
トレート嵌合穴部7を同心状に形成し、更に先端外周面
に当接面11を形成してなるシャンク本体5aと、先端
部にねじ軸部9を同心状に形成し、シャンク本体5aの
中空部12に嵌挿される締め付け用のロッド5bとから
なる。このロッド5bの後端には、シャンク本体5aの
中空部12後部側に形成された径大穴部12a内で当該
径大穴部12aと中空部12との段部に係合される角穴
13a付き回転操作ヘッド13が形成されている。
【0014】また、連結用軸体3側の当接面10とシャ
ンク本体5a側の当接面11とには、互いに凹凸係合し
て連結用軸体3とシャンク本体5aとの相対回転を阻止
する回り止め14が設けられている。この回り止め14
は、例えば、図1の(B)〜(D)に示されるように、
一方の当接面10に周方向に一定間隔をおいて複数配設
固定したボール15と、他方の当接面11に各ボール1
5に対応して設けた係合凹所16とからなり、両当接面
10,11が当接する際に、各ボール15とこれに対応
する凹所16とが凹凸係合して、回り止め機能を発揮す
る。尚、ボール15及び凹所16は1つずつでもよい。
【0015】また、図1の(A)に示すように、シャン
ク本体5aの後端側には、工具ホルダーまたは機械主軸
に装着可能な装着用シャンク部17が形成され、このシ
ャンク部17の内端部にはマニピュレータ用把持部17
aが形成されている。更に、シャンク5のロッド5b側
には給油路18が軸方向に貫設されていると共に、エン
ドミル本体4には一端が連結用軸体3のねじ穴部8内に
開口し且つ先端が切刃部2aに向かって延びる給油路1
9が設けられていて、エンドミル1Aの使用時にシャン
ク5側の給油路18に切削油を供給することにより、そ
の切削油を切刃部2a及び被削材に噴射供給することが
できるようになっている。
【0016】上記エンドミル1Aを図1(B)に示す分
解状態から同図(A)の状態に組み付けるには、シャン
ク本体5aのストレート嵌合穴部7にエンドミル本体4
における連結用軸体3のストレート嵌合軸部6を嵌合
し、対向する両当接面10,11間の回り止め14を凹
凸係合させると共に、シャンク本体5aの中空部12に
締め付け用ロッド5bを挿通してその先端のねじ軸部9
を連結用軸体3のねじ穴部8に螺合し、しかして回転操
作ヘッド13の角穴13aに回転操作具を挿入し、ロッ
ド5bを回転させて締め付けて、連結用軸体3側の当接
面10とシャンク5側の当接面11とを互いに圧接さ
せ、それによりエンドミル本体4とシャンク本体5aと
締め付け用のロッド5bとを一体的に連結固定すること
ができる。
【0017】上記のように組み付けられるエンドミル1
Aにあっては、嵌合軸部6と嵌合穴部7とが互いに嵌合
されると共に、連結用軸体3側とシャンク5側の当接面
10,11が互いに当接されることにより、エンドミル
本体4とシャンク5とが互いに軸方向及び径方向に位置
規制されて、両者が同軸上に精度良く結合されることに
なり、また連結用軸体3とシャンク5とが、シャンク5
側のねじ軸部9と連結用軸体3側のねじ穴部8との螺合
によって直接的に締め付けられるから、両者はきわめて
堅固に連結固定されて剛性体となり、従ってエンドミル
使用時の切削精度を高めることができる。そしてまた、
このエンドミル1Aの連結構造は、上記のように嵌合軸
部6と嵌合穴部7との嵌合構造、ねじ軸部9とねじ穴部
8との螺合構造、及び両当接面10,11の当接構造か
らなるため、テーパコレットを採用した従来の連結構造
のように径方向寸法の制約が少なくなって、外径が20
mm以下の長径エンドミルの製作が容易に可能となる。
因みに、この実施形態では、前記のように外径10mm
のエンドミルを例示している。
【0018】また、特にこのエンドミル1Aにあって
は、シャンク5を、中心軸線に沿って中空部12を貫通
形成すると共に先端部に嵌合穴部7を同心状に形成し、
更に先端外周面に当接面11を形成してなるシャンク本
体5aと、先端部にねじ軸部9を同心状に形成し、シャ
ンク本体5aの中空部12に嵌挿される締め付け用のロ
ッド5bとで構成し、このロッド5bのねじ軸部9を連
結用軸体3のねじ穴部8に嵌合させるようにしているか
ら、エンドミル本体4とシャンク5との連結にあたっ
て、シャンク5全体を回転させることなく、シャンク本
体5aを固定しておいて、締め付け用ロッド5bを回転
させることにより、螺合及び締め付け操作を行うことが
可能である。この場合、シャンク本体5a側の当接面1
1と連結用軸体3側の当接面10との間に回り止め14
が設けてあるから、ロッド5bを回転させるときに連結
用軸体3側が共回りすることがなく、ロッド5bの回転
操作を迅速容易に行うことができる。
【0019】前記実施形態にあっては、連結用軸体3及
びシャンク本体5aの互いの当接面10,11は中心軸
線に対し直角に形成されているが、必ずしもその必要は
なく、例えば図1の(E)に示すように互いの当接面1
0,11が中心軸線に対して所要角度に傾斜して形成さ
れてもよい。
【0020】更にこのエンドミル1Aは、シャンク本体
5aの後端側に工具ホルダーまたは機械主軸に装着可能
な装着用シャンク部17が形成されているから、使用に
際して当該装着用シャンク部17を直接工具ホルダーま
たは機械主軸に装着することができ、作業の段取りが容
易となる上、ホルダーや機械主軸に装着することによ
り、エンドミル全体の振れ精度を向上し、径方向のズレ
を防止できる。
【0021】図2(A)〜(D)は、図1のエンドミル
1Aと同様に小径のボールエンドミル1Bを示す。尚、
図1のエンドミル1Aと同じ機能を有する部材について
は同一符号を付している。
【0022】このエンドミル1Bは、カッティングヘッ
ド2の後部に連結用軸体3を一体的に形成してなるエン
ドミル本体4と、このエンドミル本体4に着脱可能に連
結されるシャンク5とによって構成され、カッティング
ヘッド2の連結用軸体3に同心状に設けたテーパ嵌合穴
部27と、シャンク5に同心状に設けたテーパ嵌合軸部
26とを互いに嵌合させると共に、連結用軸体3に同心
状に設けたねじ穴部8とシャンク5に同心状に設けたね
じ軸部9とを互いに嵌合させて締め付けることにより、
テーパ嵌合穴部27を弾性変形により拡径させて、連結
用軸体3側及びシャンク5側の双方に形成した当接面1
0,11を互いに圧接させ、それによってエンドミル本
体4とシャンク5とを着脱可能に連結固定するようにし
たものである。
【0023】上記エンドミル本体4は、図1のエンドミ
ル1Aと同様に、切刃部2aを形成した超硬質合金製の
カッティングヘッド2と、鋼材等の金属からなる連結用
軸体3とをろう付けして一体的に形成したものである。
カッティングヘッド2の連結用軸体3には軸方向中間部
の直径方向両端部に、回転操作用の平坦部25が形成さ
れ、またシャンク5にはその後端部の直径方向両端側に
同様な回転操作用の平坦部28が形成されている。給油
路18,19については図1のエンドミル1Aとほぼ同
様な構成である。
【0024】このエンドミル1Bを図2(C)に示す分
解状態から同図(A)の状態に組み付けるには、エンド
ミル本体4における連結用軸体3のテーパ嵌合穴部27
にシャンク5のテーパ嵌合軸部26を嵌合させると共
に、連結用軸体3のねじ穴部8にシャンク5のねじ軸部
9を螺合し、しかして連結用軸体3とシャンク5とを、
それぞれ回転操作用平坦部25,28を利用して互いに
締め付け方向に回転させ締め付けることにより、連結用
軸体3側の当接面10とシャンク5側の当接面11とを
互いに圧接させて、エンドミル本体4とシャンク5とを
一体的に連結固定する。
【0025】こうして組み付けられるエンドミル1Bに
あっては、テーパ嵌合軸部26とテーパ嵌合穴部27と
が互いにテーパ嵌合されると共に、テーパ嵌合穴部27
が弾性変形により拡径されて連結用軸体3側とシャンク
5側の当接面10,11が互いに当接されることによ
り、エンドミル本体4とシャンク5とが互いに軸方向及
び径方向に位置規制されて、両者が同軸上に精度良く結
合される。特に、嵌合軸部26と嵌合穴部27とがテー
パ嵌合されるため、テーパ嵌合軸部26の外周面とテー
パ嵌合穴部27の内周面とがほぼ完全に密着した状態と
なり、エンドミル本体4とシャンク5との取付け精度が
一層良好となる。また連結用軸体3とシャンク5とは、
シャンク5に設けられたねじ軸部9と連結用軸体3に設
けられたねじ穴部8との螺合によって直接締め付けられ
るため、上記のテーパ嵌合作用と相俟って、より一層堅
固に連結固定されて剛性体となる。更にこのエンドミル
1Bによると、図1のエンドミル1Aと同様に外径が2
0mm以下の長径エンドミルの製作が容易に可能となる
ことは勿論である。
【0026】図3の(A)及び(B)は、図2のエンド
ミル1Bと同様なタイプの小径角形エンドミル1Cを示
す。このエンドミル1Cについても、図1のエンドミル
1Aと同じ機能を有する部材については同一符号を付し
ている。
【0027】このエンドミル1Bは、カッティングヘッ
ド2の後部に連結用軸体3を一体的に形成してなるエン
ドミル本体4と、このエンドミル本体4に着脱可能に連
結されるシャンク5とによって構成され、カッティング
ヘッド2の連結用軸体3に同心状に設けたテーパ嵌合軸
部26と、シャンク5に同心状に設けたテーパ嵌合穴部
27とを互いに嵌合させると共に、連結用軸体3に同心
状に設けたねじ軸部9とシャンク5に同心状に設けたね
じ穴部8とを互いに螺合させて締め付けることにより、
連結用軸体3側及びシャンク5側の両当接面10,11
を互いに圧接させて、エンドミル本体4とシャンク5と
を着脱可能に連結固定するようにしたものである。
【0028】上記エンドミル本体4を構成するカッティ
ングヘッド2と連結用軸体3とは、超硬質合金または他
の金属によって一体に形成されている。カッティングヘ
ッド2の切刃部2aのみが超硬質合金によって形成され
てもよい。図示は省略するが、カッティングヘッド2及
びシャンク5にはそれぞれ回転操作用の平坦部が形成さ
れる。また、シャンク5には外側部に沿って軸方向に延
びる給油路18,18が貫通形成され、各給油路18
は、エンドミル本体4に設けられた各給油路19と連通
連結可能となっている。
【0029】このエンドミル1Cを組み付けるには、連
結用軸体3のテーパ嵌合軸部26をシャンク5のテーパ
嵌合穴部27を嵌合させると共に、連結用軸体3のねじ
軸部9をシャンク5のねじ穴部8に螺合させ、連結用軸
体3とシャンク5とを互いに締め付け方向に回転して締
め付けることにより、テーパ嵌合穴部27を弾性変形に
より拡径させて双方の当接面10,11を互いに圧接さ
せ、それによってエンドミル本体4とシャンク5とを一
体的に連結固定することができる。このエンドミル1C
の作用については、図2のエンドミル1Bとほとんど同
様である。
【0030】図4の(A)及び(B)は、図1のエンド
ミル1Aと図3のエンドミル1Cとをミックスしたタイ
プの小径角形エンドミル1Dを示す。このエンドミル1
Dについても、図1のエンドミル1Aと同じ機能を有す
る部材については同一符号を付している。
【0031】このエンドミル1Dのエンドミル本体4
は、カッティングヘッド2と連結用軸体3とが超硬質合
金または他の金属によって一体に形成されたもので、連
結用軸体3には、テーパ嵌合軸部26が同心状に突設さ
れ且つその先端側にねじ軸部9が同軸状に一体形成さ
れ、またテーパ嵌合軸部26の基端部外周に当接面10
が形成されている。シャンク5は、中心軸線に沿って中
空部12を貫通形成すると共に先端部に上記テーパ嵌合
軸部26に嵌合可能なテーパ嵌合穴部27を形成し、更
に先端外周面に当接面11を形成してなるシャンク本体
5aと、先端部にねじ穴部8を同心状に形成し、シャン
ク本体5aの中空部12に嵌挿される締め付け用のロッ
ド5bとからなる。このロッド5bの後端には、シャン
ク本体5aの後端面に係止可能な回転操作ヘッド13が
形成されている。尚、図示は省略するが、双方の当接面
10,11間には、図1のエンドミル1Aと同様に回り
止め1が設けられる。
【0032】このエンドミル1Dを図4(B)に示す分
解状態から同図(A)の状態に組み付けるには、シャン
ク本体5aのテーパ嵌合穴部27にエンドミル本体4に
おける連結用軸体3のテーパ嵌合軸部26を嵌合し、対
向する両当接面10,11間の回り止め(図示せず)を
凹凸係合させると共に、シャンク本体5aの中空部12
に締め付け用ロッド5bを挿通してその先端のねじ穴部
8に連結用軸体3のねじ軸部9に螺合し、しかして締め
付け用のロッド5bを回転させて締め付け、連結用軸体
3側の当接面10とシャンク5側の当接面11とを互い
に圧接させ、それによってエンドミル本体4とシャンク
本体5aと締め付け用のロッド5bとを一体的に連結固
定することができる。
【0033】このエンドミル1Dによれば、エンドミル
本体4とシャンク5との連結にあたって、シャンク5全
体を回転させることなく、シャンク本体5aを固定して
おいて締め付け用ロッド5bを回転させることにより、
螺合及び締め付け操作を行うことが可能であり、この場
合、シャンク本体5a側の当接面10と連結用軸体3側
の当接面11とに設けた回り止めによって、ロッド5b
を回転させるときに連結用軸体3が共回りすることがな
く、ロッド5bの回転操作を迅速容易に行うことができ
る。また、エンドミル本体4側の嵌合軸部26とシャン
ク5側の嵌合穴部27とが互いにテーパ嵌合されるた
め、テーパ嵌合軸部26の外周面とテーパ嵌合穴部27
の内周面とがほぼ完全に密着した状態となり、エンドミ
ル本体4とシャンク5との取付け精度が一層良好になる
と共に、両者が十分な剛性状態に連結される。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明のエンドミルによれ
ば、連結用軸体側またはシャンク側の嵌合軸部と、シャ
ンク側または連結用軸体側の嵌合穴部とが互いに嵌合さ
れると共に、連結用軸体側とシャンク側の双方の当接面
が互いに圧接されることにより、エンドミル本体とシャ
ンクとが互いに軸方向及び径方向に位置規制されて、両
者が同軸上に精度良く結合され、取付け精度の向上が図
られる。また、連結用軸体とシャンクとは、連結用軸体
側またはシャンク側のねじ軸部と、シャンク側または連
結用軸体側のねじ穴部との螺合によって直接的に締め付
けられるから、エンドミル本体とシャンクとはきわめて
堅固に連結固定されて剛性体となり、従ってエンドミル
使用時の切削精度を高めることができる。そしてまた、
このエンドミルの連結構造は、上記のように嵌合軸部と
嵌合穴部との嵌合構造、ねじ軸部とねじ穴部との螺合構
造、及び連結用軸体側とシャンク側の両当接面が当接す
る構造のそれぞれ極めて簡素な構造であって、テーパコ
レットを採用した従来の連結構造のように径方向寸法の
制約が少ないため、外径が20mm以下の小径エンドミ
ルの製作が容易に可能となる。
【0035】請求項2によれば、シャンクが、中心軸線
に沿って中空部を貫通形成すると共に先端部に嵌合穴部
を同心状に形成し、更に先端外周面に当接面を形成して
なるシャンク本体と、先端部にねじ軸部を同心状に形成
し、シャンク本体の中空部に嵌挿される締め付け用のロ
ッドとからなり、このロッドのねじ軸部を連結用軸体の
ねじ穴部に嵌合させるようにしているから、エンドミル
本体とシャンクとの連結にあたって、シャンク全体を回
転させることなく、シャンク本体を固定しておいて、締
め付け用ロッドを回転させることにより、螺合及び締め
付け操作を行うことが可能となり、作業が容易となる。
【0036】請求項3によれば、シャンク本体側の当接
面と連結用軸体側の当接面との間に回り止めが設けてあ
るから、ロッドを回転させるときに連結用軸体が共回り
することがなく、ロッドの回転操作を迅速容易に行うこ
とができる。
【0037】請求項4によれば、嵌合軸部と嵌合穴部と
がそれぞれテーパに形成されて互いにテーパ嵌合するよ
うになっているから、テーパ嵌合軸部の外周面とテーパ
嵌合穴部の内周面とがほぼ完全に密着した状態となり、
エンドミル本体とシャンクとの取付け精度が一層良好に
なると共に、両者の結合剛性を一層高めることができ
る。
【0038】請求項5によれば、シャンクに給油路を軸
方向に貫設すると共に、エンドミル本体にシャンク側給
油路と連通し刃先に向かって延びる給油路を設けている
から、エンドミルの使用時にシャンク側の給油路に切削
油を供給して、その切削油を切刃部及び被削材に噴射供
給することができ、それにより加工能率の向上を期する
ことができる。
【0039】請求項6によれば、シャンクの後端側に、
工具ホルダーまたは機械主軸に装着可能な装着用シャン
ク部を形成することによって、エンドミルの使用に際し
て当該装着用シャンク部を直接工具ホルダーまたは機械
主軸に装着することができ、作業の段取りが容易となる
上、ホルダーや機械主軸に装着することによってエンド
ミル全体の振れ精度を向上し、径方向のズレを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すもので、(A)は
エンドミル全体の縦断面図、(B)はエンドミルを分解
した状態での縦断面図、(C)は(B)のX−X線断面
図、(D)は(B)のY−Y線断面図、(E)は当接面
が中心軸線に対し所要角度に傾斜して形成された例を示
す縦断面図である。
【図2】 本発明の他の実施形態を示すもので、(A)
はエンドミル全体の縦断面図、(B)は(A)の右端面
図、(C)はエンドミルを分解した状態での縦断面図、
(D)は(C)のZ−Z線断面図である。
【図3】 本発明の更に他の実施形態を示すもので、
(A)はエンドミル全体の縦断面図、(B)はエンドミ
ルを分解した状態での縦断面図である。
【図4】 本発明の更に他の実施形態を示すもので、
(A)はエンドミル全体の縦断面図、(B)はエンドミ
ルを分解した状態での縦断面図である。
【符号の説明】
1A〜1D エンドミル 2 カッティングヘッド 3 連結用軸体 4 エンドミル本体 5 シャンク 5a シャンク本体 5b 締め付け用のロッド 6 ストレート嵌合軸部 7 ストレート嵌合穴部 8 ねじ穴部 9 ねじ軸部 10,11 当接面 12 シャンク本体の中空部 14 回り止め 17 装着用シャンク部 18 シャンク側の給油路 19 エンドミル本体側の給油路 26 テーパ嵌合軸部 27 テーパ嵌合穴部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッティングヘッドの後部に連結用軸体
    を一体または一体的に形成してなるエンドミル本体と、
    このエンドミル本体に着脱可能に連結されるシャンクと
    からなり、前記連結用軸体及びシャンクのうちの何れか
    一方側に同心状に設けた嵌合軸部と他方側に同心状に設
    けた嵌合穴部とを互いに嵌合させると共に、何れか一方
    側に同心状に設けたねじ軸部と他方側に同心状に設けた
    ねじ穴部とを互いに螺合させて締め付け、双方側に設け
    た当接面を互いに圧接させるようにしてなるエンドミ
    ル。
  2. 【請求項2】 シャンクは、中心軸線に沿って中空部を
    貫通形成すると共に先端部に嵌合穴部を同心状に形成
    し、更に先端外周面に中心軸線に対して直角等所要角度
    の当接面を形成してなるシャンク本体と、先端部にねじ
    軸部またはねじ穴部を同心状に形成し、シャンク本体の
    中空部に嵌挿される締め付け用のロッドとからなり、こ
    のロッドのねじ軸部またはねじ穴部を連結用軸体のねじ
    穴部またはねじ軸部に螺合させて締め付けるようにして
    なる請求項1に記載のエンドミル。
  3. 【請求項3】 シャンク本体側の当接面と連結用軸体側
    の当接面との間には、互いに凹凸係合してシャンク本体
    と連結用軸体との相対回転を阻止する回り止めを設けて
    なる請求項2に記載のエンドミル。
  4. 【請求項4】 嵌合軸部と嵌合穴部とは、それぞれテー
    パに形成されて互いにテーパ嵌合するようにしてなる請
    求項1〜3の何れかに記載のエンドミル。
  5. 【請求項5】 シャンクに給油路を軸方向に貫設すると
    共に、エンドミル本体にはシャンク側給油路と連通し刃
    先に向かって延びる給油路を設けてなる請求項1〜4の
    何れかに記載のエンドミル。
  6. 【請求項6】 シャンクの後端側には、工具ホルダーま
    たは機械主軸に装着可能な装着用シャンク部を形成して
    なる請求項1〜5の何れかに記載のエンドミル。
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