JP2002113606A - スローアウェイ式ドリル - Google Patents

スローアウェイ式ドリル

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JP2002113606A
JP2002113606A JP2000306736A JP2000306736A JP2002113606A JP 2002113606 A JP2002113606 A JP 2002113606A JP 2000306736 A JP2000306736 A JP 2000306736A JP 2000306736 A JP2000306736 A JP 2000306736A JP 2002113606 A JP2002113606 A JP 2002113606A
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cutting head
tool body
receiving
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shaft portion
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JP2000306736A
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Osamu Tsujimura
修 辻村
Masaharu Takiguchi
正治 滝口
Kazuya Yanagida
一也 柳田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削ヘッド部を確実に固着でき、穴加工精度
と工具寿命を向上させる。 【解決手段】 切刃8を設けた切削ヘッド部5を工具本
体2に着脱可能に嵌合する。切削ヘッド部5の嵌合部
は、軸線方向に突出する軸部15の対向する側面にそれ
ぞれ設けた連結面と、その外周に設けた段差部とを備え
る。工具本体2の受け部は、軸部を嵌合する凹部22内
に対向して形成し軸部の各連結面にそれぞれ係合する当
接面と、その外側に設け段差部18に嵌合して回転力を
伝達する受け段部とを備える。工具本体の凹部22内の
一対の当接面を分けるスリット部26を設ける。工具本
体にスリット部26を貫通する径方向のねじ穴を形成
し、締結ボルト30をねじ穴に締め込むことで切削ヘッ
ド部5と固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切刃を有する切
削ヘッド部を工具本体に交換可能に装着できるようにし
たスローアウェイ式ドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切刃を有する切削ヘッド部を工具
本体に交換可能に装着できるようにしたスローアウェイ
式ドリルとして、例えば実用新案登録第3054444
号公報に記載されたものがある。このスローアウェイ式
ドリルは、ドリルの先端側領域からなる切削ヘッド部と
工具シャンクの相互の連結部において、工具シャンクに
弾性スリットを設け、弾性スリットの両側に対向する連
結用の一対の凹面状固定壁とトルクを切削ヘッド部に伝
達する一対のトルク伝導壁とをそれぞれ形成し、切削ヘ
ッド部には工具シャンクの固定壁に係合する一対の凸面
状固定壁と、工具シャンクのトルク伝導壁に嵌合する一
対のトルク伝導壁とを有している。対向する凹面状固定
壁の最小の間隔は凸面状固定壁の幅より広く設定されて
いる。そして工具シャンクに切削ヘッド部を連結するに
当たって、工具シャンクの凹面状固定壁の間隙に切削ヘ
ッド部の凸面状固定壁を通過させるようにして両固定壁
を同軸で直交させ、次に切削ヘッド部を工具本体の回転
方向と逆方向に回転させると、工具シャンク部のトルク
伝導壁に切削シャンク部のトルク伝導壁が当接すると共
に凸面状固定壁と凹面状固定壁とが結合する。両固定壁
の結合は工具本体の弾性スリットを弾性変形させて広が
らせつつ行い、これによって切削ヘッド部と工具シャン
クとが弾性的に結合されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造では切削ヘッド部と工具シャンク部の結合は弾
性スリットによる弾性的な結合でのみ行われるために、
両者の結合力が小さく、穴明け加工時に大きな切削負荷
がかかると、切削ヘッド部がずれたり外れたりし易く、
穴加工精度が低下したり、工具破損の原因になり易いた
めに加工コストの増大につながるという問題がある。こ
の発明は、このような実情に鑑み、切削ヘッド部の着脱
が容易で堅固に固着できるスローアウェイ式ドリルを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるスローアウ
ェイ式ドリルは、切刃が設けられた切削ヘッド部を工具
本体に着脱可能に装着してなるスローアウェイ式ドリル
において、切削ヘッド部に嵌合部が設けられ、工具本体
に嵌合部と嵌合可能な受け部が設けられ、嵌合部は、軸
線方向に突出する軸部と、該軸部の対向する側面にそれ
ぞれ設けられた連結面と、その近傍に設けられた段差部
とを備え、受け部は、軸部を嵌合する凹部と、該凹部内
に対向して形成され軸部の各連結面にそれぞれ係合する
当接面と、その近傍に設けられ前記段差部に嵌合して回
転力を伝達する受け段部とを備え、工具本体には凹部の
対向する当接面を分けるスリット部が設けられ、工具本
体にスリット部を貫通する締結ボルトを締め込むことで
切削ヘッド部を固着させるようにしたことを特徴とす
る。本発明においては、工具本体に切削ヘッド部を固着
するに当たり、凹部の対向する当接面の間隙に切削ヘッ
ド部の連結面を向けて相対的に挿入し、各一対の当接面
と連結面が互いに交差する状態で切削ヘッド部を工具本
体の回転方向と逆方向に相対的に回転させると、段差部
が受け段部に嵌合すると共に連結面が当接面に係合し、
この状態で締結ボルトを締め付けると工具本体がスリッ
ト部で弾性変形して縮径し当接面で軸部を締め付けて固
着する。
【0005】また本発明によるスローアウェイ式ドリル
は、切刃が設けられた切削ヘッド部を工具本体に着脱可
能に装着してなるスローアウェイ式ドリルにおいて、切
削ヘッド部に受け部が設けられ、工具本体に受け部と嵌
合可能な嵌合部が設けられ、嵌合部は、軸線方向に突出
する軸部と、該軸部の対向する側面にそれぞれ設けられ
た連結面と、その近傍に設けられた段差部とを備え、受
け部は、軸部を嵌合する凹部と、該凹部内に対向して形
成され軸部の各連結面にそれぞれ係合する当接面と、そ
の近傍に設けられ段差部に嵌合して回転力を伝達する受
け段部とを備え、工具本体の軸部には対向する連結面を
分けるスリット部が設けられ、工具本体にスリット部に
締結ボルトを締め込むことでスリット部の壁面を押圧し
て切削ヘッド部を固着させるようにしたことを特徴とす
る。本発明においては、工具本体に切削ヘッド部を固着
するに当たり、工具本体の軸部の連結面を切削ヘッド部
の凹部内の対向する当接面の間隙に相対的に挿入し、各
一対の当接面と連結面が互いに交差する状態で切削ヘッ
ド部を工具本体の回転方向と逆方向に相対回転させる
と、段差受け部が段差部に嵌合すると共に連結面が当接
面に係合し、この状態で締結ボルトを工具本体に締め込
むとスリット部の壁面が押圧されて拡幅するよう弾性変
形して軸部の連結面で当接面を押圧し締め付けて固着す
る。
【0006】また凹部内の対向する当接面の最小間隔
は、前記軸部の連結面の幅より大きくするのがよい。こ
れにより、軸部や凹部がテーパ状であっても相互に挿入
して相対回転させれば切削ヘッド部と工具本体が係合状
態になる。また嵌合部の軸部の外側に段差部が形成さ
れ、受け部の凹部の外周側に受け段部が形成されてお
り、段差部と受け段部とは側面視で径方向内側から外側
に向けて漸次(回転軸線Oの)先端側に傾斜して形成さ
れており、この段差部と受け段部の傾斜角は3°〜30
°の範囲に設定されていてもよい。3°より小さいとコ
ーナー部よりクラックが入りやすくなり、30°より大
きいと切削トルクのドライブ効果が得られなくなる欠点
がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を参照しなが
ら本発明の実施の形態について説明する。図1は実施の
形態によるスローアウェイ式ドリルの側面図、図2は図
1に示すドリルの先端面図、図3は切削ヘッド部先端面
の平面図、図4は図3に示す切削ヘッド部のA方向矢視
図、図5は図3に示す切削ヘッド部のB方向矢視図、図
6は工具本体の先端面図、図7は工具本体の先端部分の
側面図、図8は図1に示すスローアウェイ式ドリルの工
具本体部分のX−X線断面図である。図1及び図2に示
す本実施の形態によるスローアウェイ式ドリル(以下、
ドリルということがある)1は、工具本体2がシャンク
部3と刃部4とからなる略棒状を呈しており、刃部4の
先端にスローアウェイタイプの切削ヘッド部5が交換可
能に装着されている。このドリル1は刃部4の外周面4
aに2つの切屑排出溝6,6がドリル本体2の回転軸線
Oを中心に対向して回転対称に形成され、回転軸線O回
りにねじれている。切削ヘッド部5において、各切屑排
出溝6,6の回転方向を向く先端側の壁面と先端面7と
の各交差稜線部に一対の切刃8,8が形成され、回転軸
線O回りに回転可能とされている。
【0008】上述の基本構成を備えたドリル1は、スロ
ーアウェイタイプの切削ヘッド部5の嵌合部14と工具
本体2の受け部20とが嵌合して相互に固着可能とされ
ている。切削ヘッド部5は、図3から図5に示すよう
に、回転軸線Oの両側に回転対称に形成された一対のラ
ンド部10a、10aが設けられ、先端面7には回転軸
線O付近から径方向外側に延びる切刃8と、切刃8の回
転方向後方に順次設けられた逃げ面11とシンニング面
12とが設けられている。先端面7は回転軸線Oを中心
として概略テーパ状に形成されている。これらランド部
10a、10aに隣接する略凹曲面状の凹側面6a、6
aは切屑排出溝6、6の一部を構成する。切削ヘッド部
5の先端面7の反対側の面は工具本体2への嵌合部14
とされ、回転軸線Oと同軸状に略テーパ状の軸部15が
突出形成され、この軸部15は各ランド部10aの外周
方向を向く対向する一対の凸状面が円錐台周面形状の連
結面16、16を構成する。
【0009】また軸部15の各連結面16の外周側には
軸部15より引っ込められた段差部18が形成されてお
り、この段差部18は駆動力を伝達するための径方向に
延びる傾斜面18aとその周方向両側に位置する肉厚部
18bと肉薄部18cとを有している。しかも肉厚部1
8bは肉薄部18cに対してドリル1の回転方向前方に
位置する。しかもこれら一対の段差部18,18はラン
ド部10a,10aの裏面にそれぞれ設けられていて1
80°回転対称に形成されている。
【0010】また工具本体2の先端面に設けた受け部2
0は、図6及び図7に示すように、回転軸線Oと同軸で
略同寸法に略円錐台形状に基端側に向けて切り欠いて凹
部22を設け、この凹部22は底面22aとランド部1
0b、10bに対向する内周面をなす凹曲面状の一対の
当接面23、23とを有し、当接面23,23に隣接す
る一対の対向領域が切屑排出溝6,6で切除され外部に
解放された一対の側部開口部22b、22bをなしてい
る。この凹部22の上部開口部22cを形成するランド
部10b、10bの領域では、180°回転対称に受け
段部24、24が形成されている。各受け段部24は切
削ヘッド部5の段差部18と凹凸嵌合して工具本体2の
回転力を切削ヘッド部5に伝達して一体回転させるもの
であり、この受け段部24は駆動力を伝達するための径
方向に延びる傾斜面(垂直面でもよい)24aとその周
方向両側に位置し先端側に比較的突出する上面部24b
と上面部24bより低い位置の底面部24cとを有して
いる。しかも上面部24bは底面部24cに対してドリ
ル1の回転方向後方に位置する。そして凹部22の上部
開口部22cは受け段部24の底面22aと同一高さに
あり、上面部24bはこれより一段高い位置にある。
【0011】ここで、図6に示す凹部22の平面図にお
いて、対向する凹曲面状の一対の当接面22、22間の
上部開口部22cにおける最小距離をD1とし、底面2
2aにおける最小距離をD2とした場合、D1<D2と
なる。また図3に示す切削ヘッド部5の軸部15におい
て、連結面16と段差部18の肉厚部18bとの接続部
における各連結面16の幅をP1とし、軸部15の先端
面15aにおける各連結面16の幅をP2とした場合、
P1<P2となる。しかも連結面16の幅P1は、凹部
22の上部開口部22cの幅D1よりわずかに小さく、
幅P2は幅D2よりわずかに小さく設定されている。そ
のため、凹部22の側部開口部22b、22b間を通し
て、切削ヘッド部5の軸部15が連結面16を前方に向
けて凹部22内に挿入離脱可能となっている。尚、図2
に示すドリル1の側面視または縦断面視において、段差
部18と受け段部24の傾斜角θは3°〜30°の範囲
に設定されている。傾斜角θが3°より小さいとコーナ
ー部よりクラックが入りやすくなり、30°より大きい
と切削トルクのドライブ効果が得られなくなる欠点があ
る。
【0012】また凹部22には底面部22aを二分して
回転軸線Oを含むスリット26が回転軸線Oに沿って基
端側に形成されており、好ましくはスリット26は図6
に示す平面視で一対の当接面23、23及びランド部1
0、10を略線対称に二分するように形成されている。
そして工具本体2の内部には回転軸線Oに沿って、好ま
しくは同軸に、基端側から受け部20に向かって油穴2
8が形成されており、この油穴28は受け部20に到達
しない途中位置で複数(図では2つ)に分岐され、各分
岐油穴28a、28bはそれぞれ外周側に延びて受け面
20近傍のランド部10b、10b外周面に開口部28
c、28dとして開口する。また工具本体2の凹部22
より基端側でランド部外周面10b、10bを貫通して
ねじ穴29が径方向に穿孔され、このねじ穴29は、図
8に示すようにスリット26と回転軸線O付近で交差し
ている。このねじ穴29には例えば拡径した頭部30a
を有する締結ボルト30が着脱可能に螺合されている。
締結ボルト30を外した状態で、工具本体2の先端側で
はスリット26で分割または分岐された受け部20を含
む一対のハーフ部32A、32Bを形成し、これらハー
フ部32A、32Bはスリット26で相互の間隔を増減
するように弾性変形可能とされ、締結ボルト30を締め
込むことによって互いに接近するよう変形可能とされて
いる。
【0013】本実施の形態によるドリル1は上述の構成
を有しており、次にこのドリル1の工具本体2に切削ヘ
ッド部5を装着する手順について説明する。先ず工具本
体2のねじ穴29から締結ボルト30を外した状態で、
工具本体2の受け部20における側部開口部22bに切
削ヘッド部5の軸部15の連結面16を向けて凹部22
内に挿入する。そして、切削ヘッド部5の軸部15の中
心軸O1が工具本体2の回転軸線Oとほぼ一致した状態
で、切削ヘッド部5のランド部10a、10aと工具本
体2のランド部10b、10bとが互いに略直交し、各
一対の当接面23、23と連結面16,16とが互いに
略直交する状態になる。そのため、軸部15の一対の連
結面16、16はそれぞれ凹部22の側部開口部22
b、22bの位置にある。
【0014】そして工具本体2の受け部20に対して切
削ヘッド部5を工具本体2の回転方向(矢視R)と逆の
方向に回転させると、軸部15の連結面16、16が略
90°回転して凹部22の各当接面23,23に内側で
重なって面接触して係合することになる。同時に切削ヘ
ッド部5の段差部18も略90°回転して受け面20の
受け段部24に凹凸嵌合して接合される。この状態で切
削ヘッド部5のランド部10a、10aは工具本体2の
ランド部10b,10bに精密に重なり、ドリル1とし
て切屑排出溝6、6とランド部10、10とが工具本体
2から切削ヘッド部5まで滑らかに螺旋状に連結されて
一体化される。次に締結ボルト30をねじ穴29に螺合
させ、拡径された頭部30aのために締結ボルト30を
締め込むとスリット26を挟んでハーフ部32A、32
Bが互いに受け部20側の自由端が相互に接近するよう
に弾性変形する。これによって切削ヘッド部5の軸部1
5は連結面16、16で凹部22の当接面23、23が
相互に接近するように締め込まれ、工具本体2と切削ヘ
ッド部5とが堅固に固着される。
【0015】このようにしてドリル1に切削ヘッド部5
が装着される。そしてこのドリル1を用いて穴明け加工
を行うと、図示しない工作機械のスピンドル軸を介して
工具本体2に伝達された駆動力は受け段部22と段差部
18とによって切削ヘッド部5に伝達されて、回転軸線
O回りに一体回転し、切刃8、8によって被削材の穴加
工を行い、切刃8で生成された切屑は切屑排出溝6を通
して基端側に排出される。加工によって切刃8が摩耗し
たり欠損して交換が必要な場合には、上述の装着工程と
逆の手順で切削ヘッド部5を取り外し、他の切削ヘッド
部5を上述と同一の手順で装着すればよい。
【0016】上述のように本実施の形態によれば、切削
ヘッド部5の工具本体2に対する装着が堅固になり、穴
加工時に高い負荷が切刃8を通して切削ヘッド部5にか
かっても切削ヘッド部5がずれたり外れたりすることが
なく、振動を抑えて穴加工精度が精密である上に工具寿
命を向上できる。
【0017】次に実施の形態によるドリル1の変形例に
ついて図9乃至図11により説明するが、上述の実施の
形態と同一または同様な構成については同一の符号を用
いて説明を行う。図9から図11に示すドリル35にお
いて、実施の形態による嵌合部14は工具本体2の先端
部に設けられ、受け部20は切削ヘッド部5の基端側の
面に設けられているが、段差部18は切削ヘッド部5
に、受け段部24は工具本体2にそれぞれ構成される。
これらの構成について説明すると、切削ヘッド部5にお
いて、基端側の受け部20は中心軸O1に同軸の凹部2
2と、その外周側に位置し回転対称をなす一対の段差部
18,18とで構成されている。凹部22は先端側に突
出する底面22aとランド部10に方向に設けた一対の
当接面23、23と、当接面23に隣接し、対向して設
けた一対の側部開口部22b、22bとで構成されてい
る。凹部22の外周側にはそれぞれ段差部18、18が
設けられ、各段差部18は下部開口部22c′と同一高
さの肉厚部18bと傾斜面18aと肉薄部18cとで構
成されている。次に工具本体2の嵌合部14について
は、回転軸線Oと同軸の軸部15とその外周側に対向し
て配置された回転対称の受け段部22とで構成されてい
る。受け段部22は傾斜面24aと傾斜面24aの回転
方向後方の上面24bと傾斜面24aの回転方向前方の
下面24cとで構成されている。
【0018】以上の各構成は実施の形態によるドリル1
の嵌合部14と受け部20の構成と段差部18及び受け
段部22を除いてほぼ同一である。そして工具本体2の
軸部15には、図9に示すように、好ましくは回転軸線
Oを通過し、一対の連結面16、16を二分するように
軸部15の上面から軸部15の更に下方まで基端側に向
けて延びてスリット36が設けられている。スリット3
6で仕切られた工具本体2の一対のハーフ部37A、3
7Bのいずれか一方、例えばハーフ部37Aにはランド
部10bの外周面からスリット36に開口するように連
通孔としてのねじ穴38が径方向に工具本体2の略半径
分の長さだけ穿孔されている。そしてこのねじ穴38に
例えば無頭の締結ボルト40が螺合されている。そのた
め、切削ヘッド部5を工具本体2に装着するには、上述
の実施の形態と同一の手順で嵌合部14と受け部20と
を係合させる。次に締結ボルト40をねじ穴38内に締
め込むと、締結ボルト40の先端部40aがスリット3
6を通して他方のハーフ部37Bの内壁面37Baを押
圧する。これによって両ハーフ部37A、37Bが互い
の距離を増大させるように弾性変形し、軸部15の連結
面16、16が切削ヘッド部5の凹部22の当接面2
3、23にそれぞれ押し付けられて互いに堅固に固着さ
れる。このようにして切削ヘッド部5が工具本体2に装
着されたドリル35が形成される。
【0019】尚、上述の実施の形態では、切削ヘッド部
5を工具本体2に挿通させて回転させることで軸部15
の連結面16と凹部22の当接面23とが面接触して係
合する際、一対の連結面16、16間の距離と一対の当
接面23、23間の距離は等しいものとしてよいが、連
結面16,16間の距離を当接面23、23間の距離よ
り若干大きく設定して、係合時の締結ボルト30、40
の締め込み前にスリット26、36による弾性が働くよ
うにしてもよい。これによって固着前の切削ヘッド部5
の装着と位置決めがより確実になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるドリル
では、切削ヘッド部の嵌合部は、軸線方向に突出する軸
部と、該軸部の対向する側面にそれぞれ設けられた連結
面と、その近傍に設けられた段差部とを備え、工具本体
の受け部は、軸部を嵌合する凹部と、該凹部内に対向し
て形成され軸部の各連結面にそれぞれ係合する当接面
と、その近傍に設けられ前記段差部に嵌合して回転力を
伝達する受け段部とを備え、工具本体には凹部の対向す
る当接面を分けるスリット部が設けられ、工具本体には
スリット部を貫通する締結ボルトを締め込むことで切削
ヘッド部を固着させるようにしたから、凹部内の当接面
の間隙に切削ヘッド部の連結面を挿入して工具本体の回
転方向と逆方向に回転させて締結ボルトを締め付けると
工具本体と切削ヘッド部が堅固に固着し、穴加工時等に
両者がずれたりすることがなく振動を抑えて高精度な加
工を行えて長寿命が得られる。
【0021】また本発明によるスローアウェイ式ドリル
では、工具本体の嵌合部は、軸線方向に突出する軸部
と、該軸部の対向する側面にそれぞれ設けられた連結面
と、その近傍に設けられた段差部とを備え、切削ヘッド
部の受け部は、軸部を嵌合する凹部と、該凹部内に対向
して形成され軸部の各連結面にそれぞれ係合する当接面
と、その近傍に設けられ段差部に嵌合して回転力を伝達
する受け段部とを備え、工具本体の軸部には対向する連
結面を分けるスリット部が設けられ、工具本体にはスリ
ット部に締結ボルトを締め込むことでスリット部の壁面
を押圧して切削ヘッド部を固着させるようにしたから、
工具本体と切削ヘッド部が堅固に固着し、穴加工時等に
両者がずれたりすることがなく振動を抑えて高精度な加
工を行えて長寿命が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるスローアウェイ式
ドリルの側面図である。
【図2】 図1に示すドリルの先端面図である。
【図3】 実施の形態によるドリルの切削ヘッド部先端
面の平面図である。
【図4】 図3に示す切削ヘッド部のA方向矢視図であ
る。
【図5】 図3に示す切削ヘッド部のB方向矢視図であ
る。
【図6】 工具本体の先端面図である。
【図7】 工具本体の先端部分の側面図である。
【図8】 図1に示すスローアウェイ式ドリルの工具本
体部分のX−X線断面図である。
【図9】 実施の形態の変形例によるスローアウェイ式
ドリルの先端部分を示す一部破断側面図である。
【図10】 図9に示すスローアウェイ式ドリルの先端
面図である。
【図11】 図9に示すスローアウェイ式ドリルの先端
部分を示す他の側面図である。
【符号の説明】
1,35 スローアウェイ式ドリル 2 工具本体 5 切削ヘッド部 6 切屑排出溝 8 切刃 15 軸部 16 連結面 18 段差部 22 凹部 23 当接面 24 受け段部 26,36 スリット部 30,40 締結ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳田 一也 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C037 AA02 BB16 BB17 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃が設けられた切削ヘッド部を工具本
    体に着脱可能に装着してなるスローアウェイ式ドリルに
    おいて、 前記切削ヘッド部に嵌合部が設けられ、工具本体に前記
    嵌合部と嵌合可能な受け部が設けられ、 前記嵌合部は、軸線方向に突出する軸部と、該軸部の対
    向する側面にそれぞれ設けられた連結面と、その近傍に
    設けられた段差部とを備え、 前記受け部は、前記軸部を嵌合する凹部と、該凹部内に
    対向して形成され前記軸部の各連結面にそれぞれ係合す
    る当接面と、その近傍に設けられ前記段差部に嵌合して
    回転力を伝達する受け段部とを備え、 前記工具本体には凹部の対向する当接面を分けるスリッ
    ト部が設けられ、前記工具本体にスリット部を貫通する
    締結ボルトを締め込むことで切削ヘッド部を固着させる
    ようにしたことを特徴とするスローアウェイ式ドリル。
  2. 【請求項2】 切刃が設けられた切削ヘッド部を工具本
    体に着脱可能に装着してなるスローアウェイ式ドリルに
    おいて、 前記切削ヘッド部に受け部が設けられ、工具本体に前記
    受け部と嵌合可能な嵌合部が設けられ、 前記嵌合部は、軸線方向に突出する軸部と、該軸部の対
    向する側面にそれぞれ設けられた連結面と、その近傍に
    設けられた段差部とを備え、 前記受け部は、前記軸部を嵌合する凹部と、該凹部内に
    対向して形成され前記軸部の各連結面にそれぞれ係合す
    る当接面と、その近傍に設けられ前記段差部に嵌合して
    回転力を伝達する受け段部とを備え、 前記工具本体の軸部には対向する連結面を分けるスリッ
    ト部が設けられ、前記工具本体に締結ボルトを締め込む
    ことで前記スリット部の壁面を押圧して切削ヘッド部を
    固着させるようにしたことを特徴とするスローアウェイ
    式ドリル。
  3. 【請求項3】 前記凹部の対向する当接面の最小間隔
    は、前記軸部の連結面の幅より大きいことを特徴とする
    請求項1または2記載のスローアウェイ式ドリル。
  4. 【請求項4】 前記嵌合部の軸部の外側に段差部が形成
    され、前記受け部の凹部の外側に受け段部が形成されて
    おり、前記段差部と受け段部とは側面視で径方向内側か
    ら外側に向けて漸次先端側に傾斜して形成されており、
    この段差部と受け段部の傾斜角は3°〜30°の範囲に
    設定されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか記載のスローアウェイ式ドリル。
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