JPH10504954A - テレビジョン受信機キャビネットに対する陰極線管の固定 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、キャビネット、ほぼ矩形のスクリーン（４）を有した陰極線管（３）および、キャビネットに陰極線管を据え付ける目的で陰極線管の側面部（９）に保障される２つのブラケット（６）を備えたテレビジョン受信機に関するものである。キャビネット内部への電子部品の据え付けを容易にするため、テレビジョン受信機は、下側および上側キャビネット部（１，２）を備え、前記ブラケット（６）および前記下側キャビネット部（１）は、修理目的で下側キャビネット部で傾斜した位置に陰極線管（３）を一時的に位置決めおよび保持するための手段（１２−１７）を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 テレビジョン受信機キャビネットに対する陰極線管の固定 本発明は、キャビネット、ほぼ矩形のスクリーンを有した陰極線管および、キ ャビネットに陰極線管を据え付けるために陰極線管の側面部に保障されたブラケ ットを備えたテレビジョン受信機に関するものである。 様々な方法によって、テレビジョン受信機のキャビネットに陰極線管を据え付 けることができることは既知である。第一段落によるテレビジョン受信機は、英 国特許明細書２０８２８６８号公報のものが既知である。この明細書では、かぎ 形ラグの形状を有した２つのブラケットによって、陰極線管をキャビネットに据 え付ける。各ラグの第一部分は、結合すること、即ち樹脂接着することによって 陰極線管に保障される。各ラグの第二部分は、スクリーン用のフレームを形成し キャビネットの一部を構成するパネルにラグを保障するための穴を備える。キャ ビネットの別部分を形成するバックカバーは、陰極線管をキャビネットに据え付 けた後、パネルに保障される。 下側ボックス形状キャビネット部と、ボックスのカバーを形成する上側キャビ ネット部とを備えたキャビネットを有するテレビジョン受信機は既知である。こ の種のテレビジョン受信機では、陰極線管をねじによって下側キャビネット部に 固着する。しかしながら、据え付けの際、陰極線管における（回路基板および配 線のような）電子回路構成部分は、キャビネットの壁と陰極線管との間のキャビ ネット内に配置しなければならない。電子部品は一般に、キャビネットの内底壁 に固着される。同時に、重い陰極線管を据え付けることと、下側キャビネット部 に電子部品を挿入し固着することとは困難であり、なぜなら、キャビネットの底 部と陰極線管との間の自由空間が極僅かのためである。このことが、作業の妨害 になる。また、修理作業の際の操作性が、問題を引き起こすことがある。 本発明の目的は、この据え付け問題を解消するテレビジョン受信機を提供する ことである。 本発明は、キャビネット、ほぼ矩形のスクリーンを有した陰極線管および、キ ャビネットに陰極線管を据え付ける目的で陰極線管の側面部に保障された２つの ブラケットを備えたテレビジョン受信機において、キャビネットは下側および上 側キャビネット部を備え、また前記ブラケットおよび前記下側キャビネット部は 、修理を目的に下側キャビネット部で傾斜した位置に陰極線管を一時的に位置決 めおよび保持するための手段を備えたことを特徴とするテレビジョン受信機を提 供する。 下側キャビネット部に陰極線管を据え付ける前、２つのブラケットを陰極線管 の側面部に固着する。一般に、ブラケットは、陰極線管周りに設けた爆縮保護リ ムに固着される。そのとき陰極線管は、２つのブラケットによって、下側キャビ ネット部で、前方に傾斜した位置に位置決めできる。これにより、陰極線管の下 方側面と下側キャビネット部の底壁との間の空間が、電子部品の挿入および固着 を十分可能にする。その後、陰極線管は、据え付け位置に位置決めし直され、下 側キャビネット部の壁に固着される。据え付けを完了するため、それから上側キ ャビネット部を下側キャビネット部に固着する。 陰極線管を下側キャビネット部で傾斜した位置に一時的に位置決めおよび保持 するための手段は、各ブラケットは、中心部分付近のフックおよび、ブラケット の下側端部分に突起部を備え、また前記下側キャビネット部は、傾斜した位置に 陰極線管をつり下げおよび保持するため、それぞれ、フックおよび突起部と協働 するためのリムおよびリブを備えたことを特徴とするものが好ましい。陰極線管 は、前方に回動した位置にあるとき、ブラケットのフックによって、下側キャビ ネット部のリムにつり下げし、同時に、各ブラケットの下側端部分にある突起部 は、下側キャビネット部の内壁のリブに対して接する。 各ブラケットは、ブラケットを陰極線管に固着する目的で、その端部分に弾性 スタッドを備え、また、陰極線管は、弾性スタッドを導入するためにスクリーン の各コーナーに据え付け小穴を備える。この手段により、ブラケットを容易に陰 極線管に据え付けスナップ結合することができる。 キャビネットの陰極線管を保障するため、ブラケットはそれぞれ、下側キャビ ネット部にブラケットを固着するための留め具を導入するためのただ一つの穴を 備える。無論、さらに陰極線管は、キャビネットの支持用リブによって支持され る。 本発明の実施例を、添付した図面を参照して詳細に説明する。 図１Ａは、修理目的で陰極線管を下側キャビネット部で傾斜した位置に配置し たテレビジョン受信機の斜視図である。 図１Ｂは、図１Ａを詳細に示した斜視図である。 図２は、キャビネットに陰極線管を据え付けるために使用されるブラケットの 斜視図である。 図３は、図２のブラケットの下側端を拡大した斜視図である。 また図４は、陰極線管を下側キャビネット部で目標位置に据え付け、上側キャ ビネット部を取り外したときの図１におけるテレビジョン受信機の斜視図である 。 テレビジョン受信機は、下側キャビネット部１、上側キャビネット部２（図４ 参照）および、ほぼ矩形のスクリーン４を有した陰極線管（ＣＲＴ）３を備える 。スクリーン付近では、爆縮保護リム５がＣＲＴの周りに設けられている。２つ のブラケット６は、下側キャビネット部にＣＲＴ３を据え付けるために用いられ る。弾性スタッド７は、ブラケットの各端部分に設けられ（図２参照）、また、 爆縮保護リム５の各コーナーには据え付け小穴８がある。ブラケットは、弾性ス タッド７をそれぞれの据え付け小穴８内にスナップ結合させることによって、Ｃ ＲＴの側面部９に据え付けられる。電子部品である、例えば、表面に構成要素を 有したプリント回路基板10は、可撓性のある配線11によって、ＣＲＴに接続され る。ＣＲＴは、下側キャビネット部１の内底にこうした基板を容易に据え付けら れるように、前方に傾斜した位置でキャビネットに配置できる。この目的のため 、各ブラケット６は、中心部分付近にフック12を備え、また、下側キャビネット 壁の各側壁14はリム13を備え、このリム13は、前記側壁14に直交するよう内向き に延在している。そこに据え付けたブラケットを有するＣＲＴは、前方に回動し 、それから、ブラケットのフック12で、キャビネット部の側壁の付随リム13につ り下げる。ＣＲＴの行き過ぎた回動または逆向きの回動を防ぐため、ブラケット ６の下方端部分の突起部15を、下側キャビネット部の２つの内部リブ16および17 の間でロックする（図１Ｂ参照）。ＣＲＴの円錐部18は持ち上げ回動により、Ｃ ＲＴと下側キャビネット部の後壁19および底壁20との間には、プリント回路基板 10または他の電子部品を容易に挿入してキャビネットの底壁19にこれら部品を据 え付けるための十分な空間が得られる。 目標位置にＣＲＴを固着するため、ブラケットはそれぞれ、留め具23を導入す るための穴22を有した水平フランジ21を備え、また、下側キャビネット部の側壁 14にはねじ穴24を設ける。目標位置にＣＲＴを据え付けるため、ＣＲＴを傾斜し た修理位置から持ち上げ（図１）、下側キャビネット部内に戻す（図４）。ブラ ケットのフランジには、キャビネットの側壁にあるねじ穴24に対向してブラケッ トにある穴22を容易に位置決めするための別穴、所謂、センタリング穴25を備え 、また、キャビネットの側壁14はテーパセンタリングピン26を備える。ブラケッ トのセンタリング穴にセンタリングピンを配置することで、穴22およびねじ穴24 の自動心合わせが行われ、このことにより、下側キャビネット部でＣＲＴの正し い位置決めができる。さらにＣＲＴは、キャビネットの内壁14のリブ16および17 によって支持される。ねじ23でブラケットを固着した後、上側キャビネット部は 、下側キャビネット部のホームにスナップ結合できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．キャビネット、ほぼ矩形のスクリーンを有した陰極線管および、キャビネッ トに陰極線管を据え付ける目的で陰極線管の側面部に保障された２つのブラケッ トを備えたテレビジョン受信機において、 キャビネットは下側および上側キャビネット部を備え、また前記ブラケット および前記下側キャビネット部は、修理を目的に下側キャビネット部で傾斜した 位置に陰極線管を一時的に位置決めおよび保持するための手段を備えたことを特 徴とするテレビジョン受信機。 ２．各ブラケットは、中心部分付近のフックおよび、ブラケットの下側端部分に 突起部を備え、また前記下側キャビネット部は、傾斜した位置に陰極線管をつり 下げおよび保持するため、それぞれ、フックおよび突起部と協働するためのリム およびリブを備えたことを特徴とする請求項１に記載のテレビジョン受信機。 ３．各ブラケットは、その端部分に弾性スタッドを備え、また、陰極線管は、弾 性スタッドを導入してブラケットを陰極線管に据え付けスナップ結合するために スクリーンの各コーナーに据え付け小穴を備えたことを特徴とする請求項１また は２に記載のテレビジョン受信機。 ４．各ブラケットは、下側キャビネット部にブラケットを固着するための留め具 を導入するためのただ一つの穴を備えたことを特徴とする請求項１，２または３ に記載のテレビジョン受信機。